JP6944242B2 - 加温装置及び輸液システム - Google Patents

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Description

本発明は、加温装置及び輸液システムに関する。
病院では患者に輸液する血液製剤の機能を維持するため、血液製剤を冷蔵保管している。血液製剤を患者に輸液する際には、患者の負担を軽減するため、血液製剤を適切な温度まで加温して輸液する場合がある。特に大量または危機的出血が発生した場合には、血液製剤を短時間で大量に輸液する必要があり、この際には低体温症を防止するため、血液製剤を患者体温まで急速に加温する必要がある。
従来から、上述の大量または危機的出血が発生した患者の治療には、血液製剤を加温しながら患者に輸液する輸液システムが知られている。輸液システムには、加温流路に血液製剤を流し、その加温流路をヒータを熱源とする熱板によって加熱するものがある(特許文献1参照)。
上述の輸液システムにおいて、低温の血液製剤を急速に加温するためには、血液製剤を効率的に加温する必要がある。このために例えばヒータ温度を上げて、熱板と血液製剤の温度差を大きくすることが考えられる。しかしながら、血液製剤は、高温になると形態学的・機能的に異常または溶血となるため、異常または溶血にならないよう(好適な状態に)維持できる上限温度がある。この上限温度は42℃程度であり、ヒータ温度を上げるにも限界がある。
血液製剤のように上限温度が定められた液体を効率良く加温するために、熱板面内のヒーター部の電力を下流側加温部より上流側加温部の方を大きくする方法がある(特許文献2参照)。
特開2015−073848号公報 特開2015−157041号公報
しかしながら、上記方法のように加温流路の位置に応じてヒータ電力を変えても、熱板面内で熱が伝達してしまうと、熱板面内の温度制御ができず、十分に加温効率を上げることができない。
本出願はかかる点に鑑みてなされたものであり、血液製剤などの輸液用の液体を効率的に加温できる加温装置及び輸液システムを提供することをその目的の一つとする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、熱板が、加温流路における互いに隣接する流路の各々が配置される熱板領域同士の間で熱が伝達することを抑制する構造を有すること等により、上記問題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の態様を含む。
(1)輸液用の液体を加温する加温装置であって、熱板と、前記熱板面内に配置され、前記流体が流れる加温流路と、を有し、前記熱板は、前記加温流路における互いに隣接する流路の各々が配置される熱板領域同士の間で熱が伝達することを抑制する構造を有する、加温装置。
(2)前記熱板には、前記熱の伝達を抑制するスリットが設けられている、(1)に記載の加温装置。
(3)前記加温流路は、往路と復路を有する往復路を複数横に並べて繋げた構造を有し、前記スリットは、前記複数の往復路の互いに隣接する少なくとも一つの往路と復路の間に対応する位置に設けられている、(2)に記載の加温装置。
(4)前記スリットは、前記加温流路の少なくとも最上流の往復路の往路と復路の間に対応する位置に設けられている、(3)に記載の加温装置。
(5)前記熱板面内には、ヒータが配置され、前記熱板は、前記ヒータが配置される領域とその他の領域との間で熱が伝達することを抑制する構造を有する、(1)〜(4)のいずれかに記載の加温装置。
(6)前記熱板には、前記ヒータが配置される領域とその他の領域との間で熱が伝達することを抑制するスリットが設けられている、(5)に記載の加温装置。
(7)輸液用の液体を加温する加温装置であって、前記液体が流れる加温流路と、ヒータと、第1の面に前記ヒータが配置され、第2の面に前記加温流路が配置され、前記ヒータの熱を前記加温流路に供給する熱板と、を有し、前記熱板は、前記ヒータが配置される領域とその他の領域との間で熱が伝達することを抑制する構造を有する、加温装置。
(8)前記熱板には、前記熱の伝達を抑制するスリットが形成されている、(7)に記載の加温装置。
(9)前記熱板のその他の領域には、前記加温流路の入口部の温度を測定する非接触式温度センサ、又は前記加温流路の出口部の温度を測定する非接触式温度センサの少なくともいずれかが設けられている、(7)又は(8)に記載の加温装置。
(10)(1)〜(9)のいずれかに記載の加温装置を備えた、輸液システム。
本発明によれば、輸液用の液体を効率的に加温する加温装置及び輸液システムを提供することができる。
輸液システムの構成の概略を示す模式図である。 加温装置の構成の概略を示す説明図である。 加温装置の構成の概略を示す部分分解図である。 加温部の構成の概略を示す模式図である。 ヒータのパターンを示す説明図である。 加温流路とヒータのパターンとの関係を示す説明図である。 熱板のスリットを示す説明図である。 スリット、加温流路及びヒータの位置関係を示す説明図である。 スリットの繋ぎ部の他の配置例を示す説明図である。 非接触式温度センサを設ける位置を示す模式図である。 非接触式温度センサにより加温流路の血液製剤の温度を測定する様子を説明する模式図である。 熱の伝達を抑制する他の構造の例を示す説明図である。 ヒータが加温流路の片面だけに設けられた場合の加温装置の構成の概略を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。また、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、輸液システム1の構成の一例を示す。図1に示すように輸液システム1は、輸液用の液体としての血液製剤を収容する液体容器10と、血液製剤を加温する加温装置11と、血液製剤中の気泡を除去する気泡除去チャンバ12と、液体容器10と加温装置11を接続する第1の流路13と、加温装置11と気泡除去チャンバ12を接続する第2の流路14と、気泡除去チャンバ12と患者に輸液を行う輸液部15を接続する第3の流路16と、気泡除去チャンバ12と液体容器10を接続する第4の流路17と、第1の流路13に設けられた第1のポンプ18と、第3の流路16に設けられた第2のポンプ19と、制御装置20等を備えている。
液体容器10は、例えば血液製剤の供給源となる液体バッグ30に接続されている。液体容器10には、第1の流路13に流出する血液製剤の不要成分を除去するフィルター31が設けられている。液体容器10は、例えば樹脂製であり、例えば0.5L以上の容量を有している。
図1に示すように気泡除去チャンバ12の上部に第2の流路14と第4の流路17が接続され、気泡除去チャンバ12の下部に第3の流路16が接続されている。
第1の流路13、第2の流路14、第3の流路16及び第4の流路17は、軟質の可撓性のあるチューブにより構成されている。
第1のポンプ18及び第2のポンプ19には、例えばチューブポンプが用いられる。第1のポンプ18及び第2のポンプ19は、例えば100mL/min以上、好ましくは
250mL/min以上、さらに好ましくは500mL/min以上の送液能力を有する。第1のポンプ18及び第2のポンプ19の動作は、制御装置20により制御される。
制御装置20は、例えば汎用コンピュータであり、メモリに記録されたプログラムをCPUで実行することにより、加温装置11、第1のポンプ18、第2のポンプ19等を制御して、輸液システム1の輸液動作を実行できる。
加温装置11は、図2及び図3に示すように血液製剤が流れる加温流路40を有する加温部41と、加温流路40に接触して給熱する給熱部42と、断熱部43を備えている。
加温部41、給熱部42及び断熱部43は、すべて方形の板状に形成され、積層されている。積層構造の中央に加温部41が配置され、加温部41の両側に給熱部42が配置され、その外側に断熱部43が配置されている。加温部41の周囲には、両側の給熱部42の間に加温部41を設置するスペースを確保するためのスペーサ44が設けられている。
加温部41は、可撓性のある樹脂製であり、図4に示すように方形の板状に形成されている。加温流路40は、例えば可撓性のあるチューブ状に構成され、加温部41内で蛇行するように形成されている。すなわち、加温流路40は、複数の往復路を横に並べて繋げた形状を有している。本実施の形態では、加温流路40は、例えば流路幅がほぼ等しい6つの往復路50、51、52、53、54、55を有している。加温流路40の入口部56と出口部57は、例えば加温部41の同一方向の端部に設けられている。
加温流路40は、200cm2以上の流路面積を有している。なお、「流路面積」とは、熱媒体(熱板60)と接触する部分の面積である。また、加温流路40のチューブの壁は、0.4mm以下、好ましくは0.3mm以下、さらに好ましくは0.2mm以下の厚さを有している。
給熱部42は、図2及び図3に示すように熱板60と、給電により発熱する所定パターンのヒータ61を有している。熱板60は、例えば加温部41と同一形状の方形の板状に形成されている。ヒータ61は、熱板60の第1の面60aに設けられ、加温流路40は、熱板60の第2の面60bに接触している。よって、ヒータ61の熱は、熱板60を介して加温流路40に伝達する。
図5に示すようにヒータ61は、熱板60上に所定パターンに形成されている。ヒータ61は、電源装置62により給電されて発熱する。
ヒータ61は、図6に示すように加熱流路40に対応するパターンを有している。ヒータ61は、例えば加温流路40の複数の往復路50〜55に沿った複数の領域に区分され、発熱量(ヒータ電力)が上流側の領域から下流側の領域に向けて段階的に減少するように配置されている。ヒータ61は、例えば7つの領域R1〜R7に区分されている。例えば入口部56に近い最上流の往復路50において、3つの領域R1〜R3に区画されている。このうち、往路50aが2つの領域R1、R2に区画され、復路50bが一つの領域R3になっている。往復路51(往路51a、復路51b)が一つの領域R4になっており、往復路52(往路52a、復路52b)と往復路53の往路53aが一つの領域R5になっている。また、往復路53の復路53bと往復路54の往路54aが一つの領域R6になっており、往復路54の復路54bと往復路55(往路55a、復路55b)が一つの領域R7になっている。
ヒータ61は、例えば一続きの電熱線であり、各領域R1〜R7の発熱量Qは、電熱線の密度又は抵抗(例えば太さ、厚み、材質等)の少なくとも一方を変えることによって規定されている。
例えば往復路50、51、52、53及び往復路54の往路54a(領域R1〜R6)のヒータ61は、加温流路40に沿って加温流路40上に配置されている。この領域R1〜R6のヒータ61は、上流側から下流側に向けて加温流路40上を矩形状に蛇行して延設されている。この領域R1〜R6のヒータ61は、平面から見て加温流路40の幅からはみ出ていない。
往復路54の復路54bと往復路55(領域R7)のヒータ61は、3つの流路に亘り矩形状に蛇行している。
図7は、熱板60に形成されたスリットの配置例を示す説明図であり、図8は、熱板60のスリットと、加温流路40及びヒータ61の位置関係を示す説明図である。熱板60には、図7及び図8に示すように加温流路40における互いに隣接する流路の各々が配置された熱板領域同士の間で熱が伝達することを抑制する構造としてのスリット70が設けられている。例えば図8に示すようにスリット70は、すべての往復路50〜55の隣り合う往路と復路の間に対応する位置に設けられている。よって、スリット70は、往復路50〜55の往路及び復路の方向(図8の左右方向)に直線状に延びており、その直角方向(図8の上下方向)に平行に並べて設けられている。各スリット70は、例えば長手方向の中央に繋ぎ部71を備えている。
また、熱板60には、図7及び図8に示すようにヒータ61が設置される領域S1とその他の領域S2との間で熱が伝達することを抑制する構造としてのスリット80が設けられている。スリット80は、例えば熱板60におけるヒータ61が配置される方形領域S1とその周囲の外周領域S2との間に配置される。スリット80は、方形領域S1の外周の四辺に沿った直線状に形成されている。スリット80は、断続的に形成され、複数の繋ぎ部81を備えている。
スリット70、80は、例えばヒータ61のある位置に重ならないように配置されている。スリット70、80は、有底の溝状に形成されていてもよいし、貫通していてもよい。また、繋ぎ部71及び繋ぎ部81は、繋ぎ部を通じた熱移動を抑制するため、図9に示すようにヒータ61から可能な限り離れた位置に配置してもよい。
次に、以上のように構成された輸液システム1の動作について説明する。先ず、図1に示すように、低温の血液製剤が貯留された液体バッグ30が液体容器10に接続され、液体バッグ30の血液製剤が液体容器10内に貯留される。その後第1のポンプ18と第2のポンプ19が作動し、液体容器10の血液製剤が第1の流路13を通って加温装置11に送られる。加温装置11では、血液製剤が加温流路40を通過し、その際にヒータ61を熱源とする熱板60により血液製剤が体温に近い所定の温度に加温される。
この際、ヒータ61は、発熱量が加温流路40の上流側から下流側に向けて減少するように熱板60に熱を与える。この結果、熱板60は、加温流路40の上流部に対応する位置において高い温度が維持され、加温流路40に入り込んだ低温の血液製剤は、熱板60との温度差により効率的に急速に加温される。血液製剤は加温流路40を流れながら所望の温度まで加温される。この際、熱板60では、スリット70、80により熱板60の面内の熱の移動が抑制される。
加温装置11で加温された血液製剤は、第2の流路14を通過し、気泡除去チャンバ12に流入する。その後、血液製剤は、第2のポンプ19により第3の流路16を通過し、輸液部15から患者に輸液される。患者への輸液量は、第2のポンプ19の液送流量を調整することにより制御される。
加温装置11において血液製剤中に生じた気泡は、気泡除去チャンバ12で捕捉される。気泡除去チャンバ12内の一部の血液製剤と気体は、第4の流路17を通って液体容器10に戻される。この第4の流路17を通過する気体を含む流体の流量は、第1のポンプ18の送液流量を調整することにより制御される。例えば第1のポンプ18の送液流量を増やすことにより、気泡除去チャンバ12から第4の流路17に流出する流体の流量が増え、第1のポンプ18の送液流量を減らすことにより、気泡除去チャンバ12から第4の流路17に流出する液体の流量が減る。
本実施の形態によれば、スリット70により加温流路40における互いに隣接する流路の各々が配置される熱板領域同士の間で熱が伝達することを抑制できるので、ヒータ61の各領域R1〜R7の熱が、対応する加温流路40の各部分に的確に供給され、血液製剤を効率的に加温することができる。
また、スリット80により、熱が熱板60のヒータ61のある領域S1からヒータ61のない領域S2に拡散することが抑制され、またヒータ61のない領域S2からヒータ61のある領域S1に入り込むことが抑制される。これにより、ヒータ61の外部との間の熱のやり取りが少なくなり、ヒータ61の各領域R1〜R7から加温流路40の各部分に供給される熱量を厳格に制御することができる。また、例えば加温流路40において血液製剤の送液を停止した時に、ヒータ61のない領域S2からヒータ61のある領域に熱が流入して加温流路40の血液製剤が過剰に加温されることを抑制できる。なお、熱板60には、スリット70又はスリット80の一方のみが形成されていてもよい。
スリット70は、往復路50〜55の互いに隣接する往路と復路の間に対応する位置に設けられているので、隣接する往路と復路の間の熱の伝達を適切に抑制できる。
スリット70は、加温流路40の最上流の往復路50の往路50aと復路50bの間に対応する位置に設けられているので、加温流路40の上流部に対する熱の供給量を厳格に制御できる。この結果、加温流路40に流入した直後の低温の血液製剤の加温を効率的に行うことができる。
上記実施の形態において、図10、図11に示すように熱板60のヒータ61のない領域S2には、加温流路40の入口部56の血液製剤の温度を測定する非接触式温度センサ90と加温流路40の出口部57の血液製剤の温度を測定する非接触式温度センサ91が設けられていてもよい。かかる場合、非接触式温度センサ90、91の温度測定結果が、制御装置20に出力され、制御装置20が、その温度測定結果に基づいてヒータ61の発熱量を制御する。これにより、加温流路40で加温される血液製剤の温度を厳格に制御できる。また、熱板60の温度測定が行われる領域S2が、スリット80によりヒータ61のある領域R1と分けられており、温度測定が行われる熱板60の領域R2がヒータ61の熱の影響を受けにくい。この結果、非接触式温度センサ90、91が、例えば熱板60から放射される赤外線を拾うことが抑制され、非接触式温度センサ90、91が入口部56、出口部57の血液製剤の温度を正確に測定できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記実施の形態において、加温流路40における互いに隣接する流路の各々が配置される熱板領域同士の間で熱が伝達することを抑制する構造がスリット70であり、ヒータ61が配置される領域S1とその他の領域S2との間で熱が伝達することを抑制する構造がスリット80であったが、これに限られない。例えば図12に示すように熱板60に、スリット70、80と同様に形成された孔100に、熱板60よりも断熱性の高い材料101を埋め込むようにしてもよい。断熱性の高い材料101には、例えばヒータ61と熱板60を接着する際に用いる接着剤を用いてもよいし、ヒータ61を熱板90に溶着する際にヒータ61が溶けてできる材料を用いてもよい。
また、加温装置11のヒータ61の所定パターンは上記例に限られない。ヒータ61が区分される領域の数は、7つに限られず、任意に選択できる。また、ヒータ61が区分される境界の位置も任意に選択できる。加温流路40の往復路の数や形状もこれに限られない。以上の実施の形態において、加温装置11のヒータ61は、加温流路40の両側に設けられていたが、図13に示すように加温流路40の片側にのみ設けられていてもよい。すなわち、加温流路40を有する加温部41の一方側に、給熱部42と断熱部43が設けられ、他方側に断熱部43が設けられていてもよい。輸液システム1で送液される輸液用の液体は血液製剤であったが、これに限られず、例えば新鮮凍結血漿(FFP)、アルブミン、細胞外液であってもよい。
本発明は、輸液用の液体を効率的に加温する加温装置及び輸液システムを提供する際に有用である。
1 輸液システム
11 加温装置
40 加温流路
41 加温部
42 給熱部
50〜55 往復路
60 熱板
61 ヒータ
70 スリット
80 スリット
R1〜R7 領域

Claims (11)

  1. 輸液用の液体を加温する加温装置であって、
    熱板と、
    前記熱板面内に配置され、前記液体が流れる加温流路と、を有し、
    前記熱板は、前記加温流路における互いに隣接する流路の各々が配置される熱板領域同士の間で熱が伝達することを抑制する構造を有する、加温装置。
  2. 前記熱板には、前記熱の伝達を抑制するスリットが設けられている、請求項1に記載の加温装置。
  3. 前記加温流路は、往路と復路を有する往復路を複数横に並べて繋げた構造を有し、
    前記スリットは、前記複数の往復路の互いに隣接する少なくとも一つの往路と復路の間に対応する位置に設けられている、請求項2に記載の加温装置。
  4. 前記スリットは、前記加温流路の少なくとも最上流の往復路の往路と復路の間に対応する位置に設けられている、請求項3に記載の加温装置。
  5. 前記熱板面内には、ヒータが配置され、
    前記熱板は、前記ヒータが配置される領域とその他の領域との間で熱が伝達することを抑制する構造を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の加温装置。
  6. 前記熱板には、前記ヒータが配置される領域とその他の領域との間で熱が伝達することを抑制するスリットが設けられている、請求項5に記載の加温装置。
  7. 前記熱板の第1の面にヒータが配置され、第2の面に前記加温流路が配置され、
    前記熱板は、前記ヒータが配置される領域とその他の領域との間で熱が伝達することを抑制する構造を有し、当該構造は、前記熱板を貫通する部分を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の加温装置。
  8. 前記熱板には、前記ヒータが配置される領域とその他の領域との間で熱が伝達することを抑制するスリットが形成されている、請求項7に記載の加温装置。
  9. 前記熱板のその他の領域には、前記加温流路の入口部の温度を測定する非接触式温度センサ、又は前記加温流路の出口部の温度を測定する非接触式温度センサの少なくともいずれかが設けられている、請求項7又は8に記載の加温装置。
  10. 前記熱板における前記その他の領域は、前記ヒータが配置される領域の外周に設けられ、
    前記熱板を貫通する部分は、前記ヒータが配置される領域と前記その他の領域との間において、前記ヒータが配置される領域を囲むように設けられている、請求項7〜9のいずれかに記載の加温装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の加温装置を備えた、輸液システム。
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