JP6942055B2 - 偏光子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は偏光子及びその製造方法に関し、より詳細には、吸収軸(延伸)方向の収縮力が小さく、凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラが少ない偏光子及びその製造方法に関する。
液晶表示装置(LCD)、電界発光(EL)表示装置、プラズマ表示装置(PDP)、電界放出表示装置(FED)、OLEDなどのような各種の画像表示装置に用いられている偏光板は、一般的にポリビニルアルコール系(polyvinyl alcohol、PVA)フィルムにヨウ素系化合物または二色性偏光物質が吸着配向された偏光子を含み、偏光子の一面には偏光子保護フィルムが順に積層されており、偏光子の他の一面には偏光子保護フィルム、他の部材と接合される粘着剤層と離型フィルムが順に積層された多層構造を有する。
偏光板を構成する偏光子は画像表示装置に適用され、色再現性に優れた画像を提供するために基本的に高い透過率及び偏光度を兼備することが要求される。これを具現するために、ポリビニルアルコール系フィルム自体を改質するか、または昇華性があるヨウ素系偏光素子の代わりに非昇華性二色性染料を使用する方法を用いて偏光子を製造した。
一方、通常、偏光子は偏光機能を付与するために延伸工程が必須であるが、製造された後には内在する延伸(吸収軸)方向の収縮力によって使用中に変形する問題がある。偏光子の変形は偏光子の光学機能低下及び画像表示装置の不良を引き起こす。
また、延伸工程中に偏光子に凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラが発生する問題もある。
日本公開特許第2010−145866号には収縮応力が小さい偏光子の製造方法が開示されているが、上記の問題点に対する満足するほどの代案を提示できていない。
特開2010−145866号公報
本発明は吸収軸方向の収縮力が小さい偏光子及びその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラが低減された偏光子及びその製造方法を提供することを目的とする。
1.算術平均高さ(Sa)が21.0nm以下である偏光子。
2.厚みが5乃至30μmである、上記1に記載の偏光子。
3.吸収軸方向の収縮力が3N/2mm以下である、上記1又は2に記載の偏光子。
4.偏光子形成用フィルムの膨潤、染色、延伸、架橋、及び乾燥ステップを含み、
前記乾燥ステップは、偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させて乾燥するステップを含み、
前記偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させる時間は全乾燥時間の50%以上である、偏光子の製造方法。
5.前記乾燥ステップは、さらに熱風乾燥ステップを含む、上記4に記載の偏光子の製造方法。
6.前記熱ロールの温度は熱風の温度以上である、上記5に記載の偏光子の製造方法。
7.下記の数式1で定義される乾燥neck−in値は10乃至15%である、上記4〜6のいずれか一項に記載の偏光子の製造方法:
[数式1]
乾燥neck−in={(W1−W2)/W1}*100(%)。
(式中、W1は乾燥ステップ前の偏光子形成用フィルムの幅であり、W2は乾燥ステップ後の偏光子形成用フィルムの幅である)。
8.上記1乃至3のいずれか一項に記載の偏光子及び前記偏光子の少なくとも一面に接合された偏光子保護フィルムを含む偏光板。
9.上記9に記載の偏光板を含む画像表示装置。
本発明の偏光子は、低い算術平均高さを有することにより、吸収軸方向において低収縮力を示し、凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラを顕著に低減することができる。
本発明の偏光子の製造方法は、特定の時間の間、偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触して乾燥することにより、特定の範囲に乾燥neck−in値が調節され、吸収軸方向において低収縮力を示し、凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラが顕著に低減された偏光子を製造することができる。
本発明は、算術平均高さ(Sa)が21.0nm以下であることにより、吸収軸方向において収縮力が低く、凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラの発生が低減された偏光子及びその製造方法に関する。
以下、本発明を詳細に説明することとする。
通常、偏光子形成用フィルムを延伸して製造される偏光子は、製造過程中の乾燥時に収縮が発生するようになるが、このような収縮過程で過度な乾燥neck−inが発生し、凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラが発生する問題がある。また、十分に解消することができなかった吸収軸方向の収縮力はその後画像表示装置などに適用された偏光子が外部から熱を受けると発現して、偏光子の変形をもたらすという問題がある。
そこで、本発明の偏光子は算術平均高さ(Sa)が21.0nm以下に調節されることにより、吸収軸方向の収縮力及び凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラを顕著に低減させることができる。
本発明の発明者は、偏光子形成用フィルムが熱ロールに接触して乾燥されると、熱ロールによって偏光子形成用フィルムが支持され、偏光子の幅方向(延伸方向に垂直な方向)の収縮が制御されることによって、偏光子の幅方向の変形によって発生する凹凸が抑制されるため、凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラが抑制される。また偏光子の幅方向の収縮が制御されることによって偏光子形成用フィルムの厚みがその分だけさらに減少して、偏光子の延伸(吸収軸)方向の収縮力を低減させる。上記のように判断しているが、これに限定して解釈されてはならない。
また、本発明の発明者は、偏光子の算術平均高さ(Sa)を21.0nm以下に調節して、吸収軸方向の収縮力を低減し、かつ凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラを顕著に低減させた。偏光子の算術平均高さは21.0nm以下であれば本発明の目的とする効果が達成されるので、その下限は特に限定せず、例えば1.0nm以上、または0.1nm以上、または0nm超であってもよい。偏光子の算術平均高さは21.0nm以下であればよいが、好ましくは19.0nm以下であり、より好ましくは17.0nm以下である。算術平均高さ(Sa)は、例えば、ISO 25178に基づいて測定できる。本発明において、偏光子の算術平均高さ(Sa)を21.0nm以下に調整するためには、全乾燥時間における熱ロール乾燥時間の比率を50%以上に制御することにより、調整することができる。
算術平均高さが調節された本発明の偏光子は、通常の偏光子より相対的に低い厚みを有するものであってもよく、これらの側面から偏光子の厚みの下限値は、5μmであってもよく、7μmであってもよい。偏光子の厚みの上限値は30μmであってもよく、28μmであってもよく、23μmであってもよい。本発明において、偏光子の厚みを上述の範囲に調整するためには、全乾燥時間における熱ロール乾燥時間の比率を50%以上に制御することにより、調整することができる。
一方、本発明の偏光子は、前述したように低い吸収軸方向の収縮力を有し、例えば吸収軸方向の収縮力が、3N/2mm以下であってもよい。吸収軸方向の収縮力が3N/2mm以下である場合、偏光子の変形を効果的に防ぐことができる。吸収軸方向の収縮力は低いほど好ましいので、その下限は特に限定せず、例えば2N/2mm以上、または1N/2mm以上、または0.1N/2mm以上であってもよい。本発明において、偏光子の収縮力を上述の範囲に調整するためには、全乾燥時間における熱ロール乾燥時間の比率を50%以上に制御することにより、調整することができる。
また、本発明は前述の偏光子の製造方法を提供する。
本発明の偏光子の製造方法は、偏光子形成用フィルムの膨潤、染色、延伸、架橋及び乾燥ステップを含み、前記乾燥ステップは、偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させて乾燥するステップを含み、前記偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させる時間は全乾燥時間の50%以上である。
本発明の偏光子の製造方法をより具体的に説明すると、以下の通りである。
偏光子を製造するための偏光子形成用フィルムは、偏光板の製造に用いられる高分子フィルムであれば、当該分野に公知の、二色性物質(例えばヨウ素)によって染色できるフィルムを特に制限なく用いることができ、例えばポリビニルアルコールフィルム、部分的に鹸化されたポリビニルアルコールフィルム;ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、セルロースフィルム、これらの部分的に鹸化されたフィルムなどのような親水性高分子フィルム;または脱水処理されたポリビニルアルコール系フィルム、脱塩酸処理されたポリ塩化ビニル系フィルムなどのようなポリエン配向フィルム;などを用いることができる。これらの中で、面内で偏光度の均一性を強化する効果に優れているだけでなく、ヨウ素に対する染色親和性に優れているという点で、ポリビニルアルコール系フィルムが好ましい。
本発明による偏光子の製造方法は、膨潤ステップ、染色ステップ、架橋ステップ、補色ステップ、延伸ステップ、水洗ステップ及び乾燥ステップを含むことができ、延伸方法によって分類することができる。例えば、乾式延伸方法、湿式延伸方法、または前記の2種類の延伸方法を混合したハイブリッド延伸方法などが挙げられる。以下では湿式延伸方法を一例として本発明の偏光子の製造方法を説明するが、これに制限されるものではない。
上記ステップの中で乾燥ステップを除く残りのステップは、それぞれ様々な種類の溶液の中から選択された1種以上の溶液で満たされる恒温水槽(bath)内に偏光子形成用フィルムを浸漬した状態で行うことができる。
<膨潤ステップ>
膨潤ステップは、未延伸の偏光子形成用フィルムを染色する前に膨潤用水溶液で満たされた膨潤槽に浸漬し、偏光子形成用フィルムの表面上に堆積したほこりまたはブロッキング防止剤のような不純物を取り除き、偏光子形成用フィルムを膨潤させる、延伸効率を向上させ、染色不均一性を防止し、偏光子の物性を向上させるためのステップである。
膨潤用水溶液としては、当該分野に公知の膨潤用水溶液を特に制限なく用いることができ、例えば水(純水、脱イオン水)を単独で用いてもよく、これに少量のグリセリンまたはヨウ化カリウムが添加される場合、高分子フィルムの膨潤と共に加工性も向上され得る。水100重量%に対してグリセリンの含量は5重量%以下であり、ヨウ化カリウムの含量は10重量%以下であるのが好ましい。
膨潤槽の温度は特に制限されないが、20乃至45℃であってもよく、例えば25乃至40℃であってもよい。
膨潤ステップの遂行時間(膨潤槽浸漬時間)は、当該分野に公知の遂行時間を特に制限なく適用することができ、例えば180秒以下であってもよく、好ましくは150秒以下であってもよい。浸漬時間が上記の範囲の場合には、膨潤が過度に飽和状態になることを抑制することができ、偏光子形成用フィルムの軟化による破断が防止され、染色ステップでヨウ素の吸着が均一になり、偏光度が向上され得る。
膨潤ステップと共に延伸ステップを行うことができ、このとき、延伸比は約1.1乃至3.5倍であってもよいが制限されず、好ましくは1.3乃至3.0倍であってもよい。前記延伸比が1.1倍未満であるとしわが発生する可能性があり、3.5倍を超える場合には初期光学特性が脆弱になり得る。
<染色ステップ>
染色ステップは、偏光子形成用フィルムを二色性物質、例えばヨウ素を含む染色用水溶液で満たされた染色槽に浸漬させ、偏光子形成用フィルムにヨウ素を吸着させるステップである。
染色用水溶液は、当該分野に公知の染色用水溶液を特に制限なく用いることができ、水、水溶性有機溶媒またはこれらの混合溶媒とヨウ素とを含むことができる。ヨウ素の含量は染色用水溶液中に0.4乃至400mmol/Lであってもよいが、これに制限されず、好ましくは0.8乃至275mmol/L、最も好ましくは1乃至200mmol/Lであってもよい。
染色用水溶液は、染色効率を向上され得るように、溶解補助剤としてヨウ化物をさらに含んでいてもよい。ヨウ化物としては、当該分野に公知のヨウ化物を制限なく用いることができ、例えばヨウ化カリウム、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化亜鉛、ヨウ化アルミニウム、ヨウ化鉛、ヨウ化銅、ヨウ化バリウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化錫、ヨウ化チタンからなる群より選択される少なくとも1つを含むことができ、これらの中でヨウ化カリウムが、水に対する溶解度が大きいという点で好ましい。ヨウ化物の含量は、水100重量%に対して0.01乃至10重量%であってもよいが制限されず、好ましくは0.1乃至5重量%であってもよい。
また、偏光子形成用フィルム内におけるヨウ素錯体の含量を増加させるために、染色槽にホウ酸が水100重量%に対して0.3乃至5重量%で添加されてもよいが、これに制限されない。染色槽のホウ酸が0.3重量%未満である場合には、PVA−I 錯体及びPVA−I 錯体含量の増加に効果がない可能性があり、染色槽のホウ酸が5重量%より高い濃度である場合には、フィルムの破断の危険性が高くなり得る。
染色槽の温度は5乃至42℃であってもよいが、これに制限されず、好ましくは10乃至35℃であってもよい。また、染色槽内での偏光子形成用フィルムの浸漬時間は特に制限されず、1乃至20分であってもよく、好ましくは2乃至10分であってもよい。
本発明においては、染色ステップと共に延伸ステップを行うことができ、このとき、延伸比は1.01乃至2.0倍であってもよいが、これに制限されるものではなく、好ましくは1.1乃至1.8倍であってもよい。
また、前記膨潤及び前記染色ステップを含む前記染色ステップまでの累積延伸比は1.2乃至4.0倍であってもよい。前記累積延伸比が1.2倍未満であるとフィルムのしわが発生して外観不良が発生する可能性があり、4.0倍を超える場合には初期光学特性が脆弱になり得る。
<架橋ステップ>
架橋ステップは、物理的に吸着されているヨウ素分子による染色性が外部環境によって低下しないように、染色された偏光子形成用フィルムを架橋用水溶液に浸漬させ、吸着されたヨウ素分子を固定させるステップである。
二色性染料であるヨウ素は架橋反応が不十分な場合、湿熱環境によりヨウ素分子が脱離することがあり、十分な架橋反応が要求される。また、偏光子形成用フィルムの分子と分子との間に位置するヨウ素分子を配向させ、光学特性を向上させるために、最も大きい延伸比で延伸することを架橋ステップにおいて行うことができる。
本発明においては、偏光子の製造方法は、当該分野に公知の架橋ステップを特に制限なく行うことができ、例えば第1及び第2架橋ステップで構成された架橋ステップを行うことができ、前記第1及び第2架橋ステップのうちの1つ以上のステップは、ホウ素化合物を含有する架橋用水溶液を用いることができる。これによって偏光子の光学特性及び色の耐久性が向上され得る。
前記架橋用水溶液は、当該分野に公知の架橋水溶液を特に制限なく用いることができ、例えば溶媒である水と、ホウ酸又はホウ酸ナトリウムなどの、ホウ素化合物とを含んでいてもよく、水と共に相互溶解可能な有機溶媒及びヨウ化物をさらに含んでいてもよい。
ホウ素化合物は、短い架橋結合と剛直性を偏光子に付与し、工程中にフィルムにしわが発生するのを抑制することにより、フィルムの取扱性を向上させることができ、偏光子のヨウ素配向を形成する役割をすることができる。
前記ホウ素化合物の含量は、当該分野に公知の含量を適用することができ、例えば水100重量%に対して1乃至10重量%であってもよく、好ましくは2乃至6重量%であってもよい。その含量が1重量%未満である場合、ホウ素化合物の架橋効果が減少して偏光子に剛直性を付与し難い場合があり、10重量%を超える場合、無機系架橋剤の架橋反応が過度に活性化され、有機系架橋剤の架橋反応が効果的に進行し難い場合がある。
本ステップにおいて、ヨウ化物は、偏光子の面内での偏光度の均一性を保持するために、また、染着されたヨウ素の脱着を防止するために用いることができる。前記ヨウ化物は、前記染色ステップで用いられたものと同じものであってもよく、その含量は水100重量%に対して0.05乃至15重量%であってもよいが制限されず、好ましくは0.5乃至11重量%であってもよい。その含量が0.05重量%未満であるとフィルム内のヨウ素イオンが抜け出て偏光子の透過率を増加させる可能性があり、15重量%を超える場合には、水溶液内のヨウ素イオンがフィルムに浸透して偏光子の透過率を減少させ得る。
本発明において、架橋槽の温度は20乃至70℃であってもよいが、これに制限されない。前記架橋槽における偏光子形成用フィルムの浸漬時間は1秒乃至15分であってもよいが、これに制限されず、好ましくは5秒乃至10分であってもよい。
前記架橋ステップと共に延伸ステップを行うことができ、このとき、前記第1架橋ステップの延伸比は1.4乃至3.0倍であってもよく、好ましくは1.5乃至2.5倍であってもよい。
また、前記第2架橋ステップの延伸比は1.01乃至2.0倍であってもよく、好ましくは1.2乃至1.8倍であってもよい。
また、前記第1及び第2架橋ステップの累積延伸比は1.5乃至5.0倍であってもよいが、これに制限されず、好ましくは1.7乃至4.5倍であってもよい。前記累積延伸比が1.5倍未満であると、ヨウ素の配向効果が不十分となる可能性があり、5.0倍を超える場合には、過度な延伸によってフィルムの破断が発生する場合があり、生産効率性が低下し得る。
<補色ステップ>
本発明の偏光子の製造方法は、必要に応じて補色ステップをさらに含んでいてもよい。補色ステップを通じて、ヨウ素錯体が物理的に吸着されている偏光子形成用フィルムにおける分子と分子との間に位置するヨウ素錯体をホウ酸架橋の近くに配向させてヨウ素錯体を安定化させることができる。また、補色ステップを通じて、前記架橋ステップにおけるヨウ素錯体の染色が不十分な偏光子形成用フィルムに対して、色を補正することができる。
前記補色ステップの補色用水溶液は、例えば溶媒である水と、ホウ酸などのホウ素化合物とを含み、水と共に相互溶解可能な有機溶媒及びヨウ化物をさらに含んでいてもよい。
本発明において、ホウ素化合物は、短い架橋結合と剛直性を偏光子に付与し、工程中にフィルムにしわが発生するのを抑制することにより、フィルムの取扱性を向上させ、偏光子のヨウ素配向を形成する役割をすることができる。
前記ホウ素化合物の含量は水100重量%に対して1乃至10重量%であってもよいが、これに制限されず、好ましくは2乃至6重量%であってもよい。その含量が1重量%未満である場合、ホウ素化合物の架橋効果が減少して偏光子に剛直性を付与し難い場合があり、10重量%を超える場合、無機系架橋剤の架橋反応が過度に活性化され、有機系架橋剤の架橋反応が効果的に進行し難い場合がある。
本ステップにおいて、ヨウ化物は、偏光子の面内での偏光度の均一性を保持するために、また、染着されたヨウ素の脱着を防止するために用いることができる。前記ヨウ化物は、前記染色ステップで用いられたものと同じものを用いてもよく、その含量は水100重量%に対して0.05乃至15重量%であってもよいが、これに制限されず、好ましくは0.5乃至11重量%であってもよい。その含量が0.05重量%未満であるとフィルム内のヨウ素イオンが抜け出て偏光子の透過率を増加させる可能性があり、15重量%を超える場合には、水溶液内のヨウ素イオンがフィルムに浸透して偏光子の透過率を減少させ得る。
本発明において、補色槽の温度は20乃至70℃であってもよい。補色槽における偏光子形成用フィルムの浸漬時間は1秒乃至15分であってもよいが、これに制限されず、好ましくは5秒乃至10分であってもよい。
前記補色ステップと共に延伸ステップを行うことができ、このとき、補色ステップの延伸比は1.01乃至1.1倍であってもよいが、これに制限されず、好ましくは1.02乃至1.08倍であってもよい。
前記延伸比が1.01倍未満であるとヨウ素錯体の安定化効果が不十分となる可能性があり、1.1倍を超える場合には過度な延伸によってフィルムの破断が発生する場合があり、生産効率性が低下し得る。
<延伸ステップ>
本発明において、延伸ステップは前述したように他の工程と同時に行われてもよく、別途に行われてもよい。
また、延伸ステップは少なくとも1回行われてもよく、複数回で行われてもよい。複数回行われる場合には、偏光子の製造工程中の任意のステップで分けて行われてもよい。
本発明の製造方法において、偏光子の総累積延伸比は4.0乃至7.0倍となるのが好ましく、5.3乃至6倍であるのがより好ましい。
本明細書において、「累積延伸比」は、各ステップにおける延伸比の積の値を意味する。
<水洗ステップ>
本発明の偏光子の製造方法は必要に応じて、架橋及び延伸が完了した偏光子形成用フィルムを、水洗用水溶液で満たされた水洗槽に浸漬させ、水洗ステップまでのステップで偏光子形成用フィルムに付着した、ホウ酸のような不要な残留物を取り除く水洗ステップをさらに含んでいてもよい。
本発明において、水洗用水溶液は、当該分野に公知の水洗用水溶液を特に制限なく用いることができ、例えば水であってもよく、これにヨウ化物がさらに添加されてもよいが、これらに制限されない。
本発明において、水洗槽の温度は10乃至60℃であってもよいが、これに制限されず、好ましくは15乃至40℃であってもよい。
前記水洗ステップは省略可能であり、前記染色ステップまたは前記架橋ステップのような水洗ステップより前のステップが完了するたびに行うこともできる。また、1回以上繰り返してもよく、その繰り返し回数は特に制限されない。
<乾燥ステップ>
本発明の製造方法において、乾燥ステップは、水洗された偏光子形成用フィルムを乾燥させるステップであって、乾燥によるネックイン(neck−in)で、染着されたヨウ素分子の配向をより向上させ、光学特性に優れた偏光子を得るステップである。なお、ネックインとは、フィルムの幅が狭くなることである。
本発明による乾燥ステップは、偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させて乾燥するステップを含み、前記偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させる時間は全乾燥時間の50%以上である。
上記で検討したように、本発明は、偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させて乾燥することにより、本発明において目的とする効果を達成することができるようになるが、このとき、フィルムを熱ロールに接触させる時間は全乾燥時間の50%以上に調節される。偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させる時間は、具体的には、30〜600秒であってよく、40〜120秒であることが好ましく、40〜60秒であることがより好ましく、42〜58秒であることが特に好ましい。
本発明において、熱ロールとは、周囲の温度より高い温度で加熱されたロールを意味する。例えば、熱ロールは周囲の温度より5乃至20℃程度高い温度を有するものであってもよい。熱ロールは1つであってもよいし、複数であってもよい。
本発明において、全乾燥時間とは、乾燥ステップの遂行時間であり、偏光子形成用フィルムに対して何らかの乾燥方法が行われている時間を指す。例えば、熱ロールに接触させることによる乾燥であれば、フィルムを熱ロールに接触させる時間、複数の熱ロールを用いる場合はフィルムを熱ロールと熱ロールとの間で搬送する時間、熱風乾燥であれば熱風をフィルムにあてている時間、エア乾燥であればエアをフィルムにあてている時間、加熱乾燥であればフィルムを加熱している時間、遠赤外線乾燥であればフィルムに遠赤外線を照射している時間、マイクロ波乾燥であればフィルムにマイクロ波を照射している時間が全乾燥時間に含まれる。したがって、全乾燥時間には偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させて乾燥させる方法以外の乾燥方法が行われる時間をも含む。
本発明において、偏光子形成用フィルムが熱ロールに接触する時間が全乾燥時間の50%以上である場合、算術平均高さ(Sa)が21.0nm以下である偏光子の製造が容易となり、製造された偏光子の吸収軸方向の収縮力及び凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラを低減することができる。
本発明による乾燥ステップにおいては、偏光子のネックイン(neck−in)値を調節することができ、例えば下記の数式1で定義される乾燥neck−in値が10乃至15%であってもよい:
[数式1]
乾燥neck−in={(W1−W2)/W1}*100(%)
(式中、W1は乾燥ステップ前の偏光子形成用フィルムの幅であり、W2は乾燥ステップ後の偏光子形成用フィルムの幅である)。
本発明において、偏光子の乾燥ネックイン値を上述の範囲に調整するためには、全乾燥時間における熱ロール乾燥時間の比率を50%以上で制御することにより、調整することができる。
乾燥neck−in値が上記の範囲である場合に吸収軸方向の収縮力及び延伸方向のムラの低減効果がより顕著になり得る。
本発明において、乾燥ステップは、偏光子形成用フィルムの熱ロールへの接触と共に熱風乾燥を併行することができる。このとき、熱風の温度は例えば20乃至100℃であってもよく、熱ロールの温度は熱風の温度以上に設定することができ、例えば5乃至20℃高く設定することができる。熱ロールの温度は100℃以下であるのが偏光子の劣化を防止する側面から好ましい。
全乾燥時間は特に制限されず、例えば1乃至10分間行うことができる。全乾燥時間のうち、熱風による乾燥時間も特に制限されず、例えば0乃至2分間行うことができる。
本発明において、熱風乾燥の他にも当該分野に公知の乾燥方法を制限なく併用することができ、例えばエア乾燥、加熱乾燥、遠赤外線乾燥、マイクロ波乾燥などの方法を用いることができる。
本発明による偏光子は、少なくとも一面に偏光子保護フィルムが接合されて偏光板として提供することができる。
偏光子保護フィルムの素材は特に制限されず、例えばアクリル系樹脂フィルム、セルロース系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィルム及びポリエステル系樹脂フィルムからなる群より選択された少なくとも1種を含む各種の透明樹脂フィルムを用いることができる。
前記保護フィルムの具体的な例としては、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレートなどのアクリル系樹脂フィルム;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂フィルム;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロース系樹脂フィルム;ポリエチレン、ポリプロピレン、シクロ系またはノルボルネン構造を有するポリオレフィン系、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン系樹脂フィルム;などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記保護フィルムの厚みは特に限定されないが、10乃至200μmであってもよく、好ましくは10乃至150μmであるのがよい。偏光子の両面に偏光子保護フィルムが積層される場合、各保護フィルムは互いに同一であるかまたは異なる厚みを有するものであってもよい。
偏光子と偏光子保護フィルムとの接合は接着剤組成物を用いて行ってもよい。接着剤組成物を用いた偏光子と保護フィルムとの接合は適切な方法で行うことができ、例えば流延法、マイヤーバーコーティング法、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、浸漬コーティング法、噴霧法などによって偏光フィルム及び/または保護フィルムの接着面に接着剤組成物を塗布し、両者を重畳させる方法が挙げられる。流延法とは、被塗布物である偏光子または保護フィルムを概ね垂直な方向、概ね水平方向、または両者間の斜め方向に移動させながら、その表面に接着剤組成物を塗布する方法である。
接着剤組成物を塗布した後、偏光子と保護フィルムとをニップロールによって挟んで接合させる。
また、接着性を向上させるために、偏光子及び/または保護フィルムの表面にプラズマ処理、コロナ処理、紫外線照射処理、フレーム処理、鹸化処理などの表面処理を適切に実施することもできる。鹸化処理としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリの水溶液に浸漬する方法が挙げられる。
偏光子と偏光子保護フィルムを積層した後には乾燥処理が実施される。乾燥処理は、例えば熱風を噴霧することにより行われるが、その際の温度は50乃至100度の範囲で適切に選択される。乾燥時間は通常30乃至1,000秒である。
本発明による偏光板は、通常の液晶表示装置だけでなく、有機電界発光表示装置(OLED)、プラズマ表示装置、電界放出表示装置などの各種の画像表示装置に適用可能である。
以下、本発明の理解を助けるために好ましい実施例を提示するが、これらの実施例は本発明を例示するものに過ぎず、添付の特許請求の範囲を制限するものではなく、本発明の範疇及び技術思想の範囲内で実施例に対する様々な変更及び修正が可能であることは当業者にとって明らかであり、これらの変更及び修正が添付の特許請求の範囲に属することも当然のことである。
<実施例1>
鹸化度が99.9%以上である透明な未延伸のポリビニルアルコールフィルム(PE60、KURARAY社)を25℃の水(脱イオン水)で2分間浸漬して膨潤させた(膨潤ステップ)後、ヨウ素2.0mM/Lと水100重量%に対してヨウ化カリウム1.1重量%、ホウ酸0.3重量%とが含有された30℃の染色用水溶液に2分14秒間浸漬して染色した(染色ステップ)。このとき、膨潤及び染色ステップで、それぞれ1.482倍、1.607倍の延伸比で延伸した。次いで、水100重量%に対してヨウ化カリウム11.0重量%、ホウ酸4重量%が含有された53℃の架橋用水溶液に39秒間浸漬して(架橋ステップ)架橋させながら、2.266倍の延伸比で延伸した。次いで、水100重量%に対してヨウ化カリウム11重量%、ホウ酸4重量%が含有された40℃の補色用水溶液に9秒浸漬しながら(補色ステップ)、1.05倍延伸した。
架橋が完了したポリビニルアルコールフィルムは、脱イオン水で水洗した(水洗ステップ)後、熱ロール及び熱風を用いて乾燥させて(乾燥ステップ)透過率42.5%の偏光子を製造した。熱ロール及び熱風の具体的な条件は下記の表1に記載された通りである。
製造された偏光子の両面にトリアセチルセルロース(TAC)フィルムを積層して偏光板を製造した。
<実施例2乃至9及び比較例1乃至5>
下記の表1に記載されたように、熱ロール及び熱風の各温度及び乾燥時間を調節したことを除いては、実施例1と同様の方法で偏光板を製造した。
Figure 0006942055
<試験例>
上記の実施例及び比較例において製造された偏光子及び偏光板の物性を下記の方法で測定し、その結果を下記の表2に示した。
<1.乾燥NECK−IN測定>
偏光子の乾燥前後の減少の割合を意味する乾燥NECK−INは前記数式1によって測定した。
<2.ムラレベル測定>
偏光板の製造後、蛍光灯反射法によって凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラの視認の有無を以下の基準で目視確認した。蛍光灯反射法とは、45°程度の斜め方向から蛍光灯の光を入射し、反射光にて偏光板のムラを目視確認する評価方法である。
Lv1.:得られた偏光板において、ムラが確認不可能な水準
Lv2.:得られた偏光板において、ムラが蛍光灯反射法では視認可能であるが、目視で確認不可能な水準
Lv3.:得られた偏光板において、ムラが蛍光灯反射法で視認可能、目視で視認可能な水準
<3.PVA表面算術平均高さ(Sa)測定>
製造された偏光子を1cm×1cmのサイズに切断した後、表面干渉計(ZYGO、MetroPro社製)を用いてISO 25178‐2に基づいて、偏光子面内の算術平均高さを測定した。
<4.収縮力測定>
ここでは、偏光子の透過軸方向の幅2mmあたりの、吸収軸方向の収縮力を測定した。実施例及び比較例において製造された偏光子を3.0cm(吸収軸方向)×2mm(透過軸方向)のサイズに切断した後、DMA Q800(Dynamic mechanical analyzer、TA社)により80℃で4時間静置時に吸収軸方向の収縮力を測定した。このとき、測定前に偏光子を平坦な状態に維持するために最小限の荷重を偏光子の厚み方向にかけて測定した。
<5.光学特性(偏光度)>
製造された偏光子を4cm×4cmのサイズに切断した後、紫外可視光線分光計(V−7100、JASCO社製)を用いて透過率を測定した。このとき、偏光度は下記の数式2で定義される。
[数式2]
偏光度(P)=[(T−T)/(T+T)]1/2
(式中、Tは一対の偏光子を吸収軸が平行な状態で配置した場合に得られる平行透過率であり、Tは一対の偏光子を吸収軸が直交する状態で配置した場合に得られる直交透過率である)。
Figure 0006942055
表2を参照すると、本発明の乾燥ステップを経た偏光子は、熱風のみで乾燥された比較例3及び5に比べて偏光度にほとんど遜色がないながらも、比較例の全体に比べて凹凸を伴い延伸方向に沿って延びるスジ状のムラ及び吸収軸方向の収縮力が大きく低下したことが確認できる。

Claims (2)

  1. 偏光子形成用フィルムの膨潤、染色、延伸、架橋、補色、及び乾燥ステップを含み、
    前記染色、架橋、及び、補色ステップをこの順に含み、
    前記染色ステップにおける染色液はホウ酸を含み、
    前記乾燥ステップは、偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させて乾燥するステップを含み、
    前記偏光子形成用フィルムを熱ロールに接触させる時間は全乾燥時間の50%以上であり、
    前記乾燥ステップは、さらに熱風乾燥ステップを含み、
    前記熱ロールの温度は熱風の温度以上である、偏光子の製造方法。
  2. 下記の数式1で定義される乾燥neck−in値は10乃至15%である、請求項に記載の偏光子の製造方法:
    [数式1]
    乾燥neck−in={(W1−W2)/W1}*100(%)。
    (式中、W1は乾燥ステップ前の偏光子形成用フィルムの幅であり、W2は乾燥ステップ後の偏光子形成用フィルムの幅である)。
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