[情報処理システムの構成]
図1から図4は、情報処理システム10の構成を示す図である。図1等に示す情報処理システム10は、情報処理装置1(以下、第1情報処理装置1とも呼ぶ)と、情報処理装置2(以下、第2情報処理装置2とも呼ぶ)とを有する。
図1等に示す情報処理装置1のCPU(図示しない)は、各種プログラムと協働することによって、送信テストの開始や終了等の制御を行うテスト制御部11と、送信テストのテスト対象であるテスト対象部12と、外部のディスク装置15に対してデータの書き込みやデータの読み出し等を行うデータ管理部13(以下、ディスクドライバ13とも呼ぶ)として動作する。また、図1等に示す情報処理装置1のCPUは、各種プログラムと協働することによって、情報処理装置2等との間においてデータの送受信を行うデータ送受信部14(以下、ネットワークドライバ14とも呼ぶ)として動作する。
さらに、図1等に示す情報処理装置2のCPU(図示しない)は、各種プログラムと協働することによって、送信テストの開始や終了等の制御を行うテスト制御部21と、送信テストのテスト対象であるテスト対象部22と、外部のディスク装置25に対してデータの書き込みやデータの読み出し等を行うデータ管理部23(以下、ディスクドライバ23とも呼ぶ)として動作する。また、図1等に示す情報処理装置2のCPUは、各種プログラムと協働することによって、情報処理装置1等との間においてデータの送受信を行うデータ送受信部24(以下、ネットワークドライバ24とも呼ぶ)として動作する。
[情報処理システム10における送信テストの具体例]
次に、情報処理システム10における送信テストの具体例について説明を行う。
情報処理装置1のテスト対象部12は、テスト制御部11から送信テストの開始指示を受け付けた場合、ディスク装置15からのテストデータの読み出し指示をディスクドライバ13に送信する(図1の(1))。具体的に、テスト対象部12は、この場合、テストデータの読み出し指示とともに、読み出したテストデータを書き込むメモリ(図示しない)上のアドレスをディスクドライバ13に送信する。
そして、ディスクドライバ13は、テスト対象部12からテストデータの読み出し指示を受信した場合、ディスク装置15からのテストデータの読み出しを行わず、テストデータの生成を行う(図1の(2))。具体的に、ディスクドライバ13は、この場合、例えば、記憶領域(図示しない)に予めに記憶された複数のパラメータのうち、受信した読み出し指示に対応するテストデータを生成するためのパラメータを特定し、特定したパラメータからテストデータの生成を行う。その後、ディスクドライバ13は、テスト対象部12が指定したメモリ上のアドレスに、生成したテストデータの書き込みを行う(図2の(3))。
すなわち、図1等に示す例において、ディスク装置15には、テスト対象部12が送信した読み出し指示に対応するテストデータが記憶されていない。そのため、ディスクドライバ13は、テスト対象部12からテストデータの読み出し指示を受信した場合、受信した読み出し指示に対応するテストデータの生成を行う。
これにより、事業者は、情報処理装置2に送信するテストデータを予めディスク装置15に格納することなく、情報処理装置1と情報処理装置2との間における送信テストを実施することが可能になる。
続いて、テスト対象部12は、テストデータの送信指示をネットワークドライバ14に送信する(図3の(4))。具体的に、テスト対象部12は、この場合、テストデータの送信指示とともに、送信対象のテストデータが記憶されたメモリ上のアドレスをネットワークドライバ14に送信する。そして、ネットワークドライバ14は、テスト対象部12からテストデータの送信指示を受信した場合、受信した送信指示に対応するテストデータを情報処理装置2に送信する(図3の(5))。具体的に、ネットワークドライバ14は、テスト対象部12から受信したメモリ上のアドレスに記憶されたテストデータを情報処理装置2に送信する。
その後、情報処理装置2のネットワークドライバ24は、情報処理装置1(ネットワークドライバ14)から受信したテストデータを、テスト対象部22によって予め指定されたメモリ(図示しない)上のアドレスに書き込む(図3の(6))。
続いて、テスト対象部22は、ネットワークドライバ24に対して予め指定したメモリ上のアドレスにテストデータの書き込みが行われた場合、ディスク装置25に対するテストデータの書き込み指示をディスクドライバ23に送信する(図4の(7))。
そして、ディスクドライバ23は、テスト対象部22からテストデータの書き込み指示を受信した場合、ディスク装置25に対するテストデータの書き込みを行わず、テストデータを生成する(図4の(8))。具体的に、ディスクドライバ23は、この場合、例えば、記憶領域(図示しない)に予めに記憶されたパラメータから、情報処理装置1から送信されたテストデータの生成に用いられたパラメータを特定し、特定したパラメータからテストデータの生成を行う。
すなわち、ディスクドライバ23は、テスト対象部22からテストデータの書き込み指示を受信した場合、ディスク装置25に対するテストデータの書き込みに代えて、情報処理装置1から受信したテストデータの正常性を判定するための期待データの生成を行う。
その後、ディスクドライバ23は、情報処理装置1から送信されたテストデータ(ディスクドライバ13が生成したテストデータ)と、ディスクドライバ23が生成したテストデータ(期待データ)との比較を行う(図4の(9))。
その結果、これらのデータの内容が一致した場合、ディスクドライバ23は、情報処理装置1から送信されたテストデータが送信によって破壊されていないと判定する。
一方、これらのデータの内容が一致しなかった場合、ディスクドライバ23は、情報処理装置1から送信されたテストデータが送信によって破壊された可能性があると判定する。そして、テスト制御部21は、この場合、例えば、送信テストにおいて異常が発生したことを示す情報を事業者に通知する。
これにより、事業者は、情報処理装置1から送信されるテストデータに対する期待データを予めディスク装置25に格納することなく、情報処理装置1と情報処理装置2との間における送信テストを実施することが可能になる。
しかしながら、上記の場合、各送信テストは、情報処理装置1におけるテストデータの生成に応じて連続的に行われる。また、各送信テストが実施される順序は、テスト制御部11等によってランダムに決定される場合がある。そのため、各情報処理装置で動作するドライバやネットワークの状態等によって、テストデータの送信順序と、情報処理装置2におけるテストデータの到達順序との間に差異が生じる場合がある。したがって、情報処理装置2では、情報処理装置1から受信したテストデータに対応する送信テスト(送信テストのテスト項目)を特定することができず、受信したテストデータの正常性を判定することができない場合がある。
そこで、本実施の形態における情報処理装置1のディスクドライバ13は、それぞれがデータ内の位置に対応付けられた情報を有する複数のテストデータを取得し、取得した複数のデータを解析して、データ内の位置のうち、複数のデータのいずれのデータ間でも情報が重複しない位置を特定する。そして、情報処理装置1のテスト制御部11は、ディスクドライバ13が取得した複数のデータそれぞれと、ディスクドライバ13が特定した位置を識別する情報との送信を、ネットワークドライバ14に指示する。
すなわち、情報処理装置1は、情報処理装置2に対する複数のテストデータの送信が行わる前に、複数のテストデータにおいて互いに異なる内容の情報(以下、ユニーク情報とも呼ぶ)が設定された位置を識別する情報(以下、位置情報とも呼ぶ)を特定する。そして、情報処理装置1は、複数のテストデータのみでなく、複数のテストデータに基づいて特定された位置情報を情報処理装置2に送信する。
一方、本実施の形態における情報処理装置2のディスクドライバ23は、ネットワークドライバ24において受信されたテストデータ内の特定の位置に対応付けられた情報を取得する。そして、ディスクドライバ23は、複数の期待データ(情報処理装置2において予め生成された複数の期待データ)を記憶する記憶部を参照して、複数の期待データのうち、特定の位置に、取得した情報を有する期待データを特定する。その後、ディスクドライバ23は、特定した期待データと、ネットワークドライバ24によって受信されたテストデータとの比較を行い、比較結果を出力する。
すなわち、情報処理装置2は、例えば、情報処理装置1からテストデータを受信する前に、情報処理装置1において特定された複数のテストデータに対応する位置情報を予め取得する。ここで、情報処理装置2は、記憶部に記憶された複数の期待データのそれぞれが、予め取得した位置情報の特定に用いられた複数のテストデータと同一のパラメータから生成されたデータである場合、位置情報に対応する位置に設定された情報が情報処理装置1から送信されたテストデータと一致する期待データを、そのテストデータと同じパラメータによって生成された期待データであると特定することが可能である。そのため、情報処理装置2は、情報処理装置1からテストデータを受信した場合、位置情報に対応する位置に設定された情報がそのテストデータと一致する期待データを、受信したテストデータと比較すべき期待データとして特定する。
したがって、情報処理装置2は、情報処理装置1から複数のテストデータのいずれかを受信すると、複数のテストデータに対応する位置情報を参照し、受信したテストデータにおいて位置情報に対応する位置に設定されたユニーク情報を特定する。そして、情報処理装置2は、予め生成した複数の期待データのうち、位置情報に対応する位置にそのユニーク情報が設定された期待データを、受信したテストデータと比較すべき期待データとして特定する。その後、情報処理装置2は、情報処理装置1から受信したテストデータと、特定した期待データとの比較を行う。
これにより、情報処理装置2は、情報処理装置1から受信したテストデータの比較を行う必要がある期待データの特定を行うことが可能になる。そのため、情報処理装置2は、情報処理装置1のテスト対象部12が行ったテストデータの送信順序と、情報処理装置2のディスクドライバ23におけるテストデータの到達順序との間に差異が生じている場合であっても、各テストデータの正常性の判定を行うことが可能になる。
[情報処理システムのハードウエア構成]
次に、情報処理システム10のハードウエア構成について説明する。図5は、情報処理装置1及び情報処理装置2のハードウエア構成を示す図である。
情報処理装置1は、プロセッサであるCPU101と、メモリ102と、外部インターフェース(I/Oユニット)103と、記憶媒体104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
記憶媒体104は、例えば、情報処理装置2に対してテストデータの送信を行う処理(以下、データ送信処理とも呼ぶ)を行うためのプログラム110を記憶する。
CPU101は、図5に示すように、プログラム110の実行時に、プログラム110を記憶媒体104からメモリ102にロードし、プログラム110と協働してデータ送信処理を行う。
メモリ102は、また、例えば、データ送信処理を行う際に用いられる情報を記憶する情報格納領域140(以下、記憶部140とも呼ぶ)を有する。
外部インターフェース103は、例えば、情報処理装置2と通信を行う。
また、情報処理装置2は、プロセッサであるCPU201と、メモリ202と、外部インターフェース(I/Oユニット)203と、記憶媒体204とを有する。各部は、バス205を介して互いに接続される。
記憶媒体204は、例えば、データ送信処理を行うためのプログラム210を記憶する。
CPU201は、図5に示すように、プログラム210の実行時に、プログラム210を記憶媒体204からメモリ202にロードし、プログラム210と協働してデータ送信処理を行う。
メモリ202は、例えば、データ送信処理を行う際に用いられる情報を記憶する情報格納領域240(以下、記憶部240とも呼ぶ)を有する。
外部インターフェース203は、例えば、情報処理装置1と通信を行う。
[情報処理システムの機能]
次に、情報処理システム10の機能について説明する。図6は、情報処理装置1の機能のブロック図である。また、図7は、情報処理装置2の機能のブロック図である。
初めに、情報処理装置1の機能について説明する。CPU101は、図6に示すように、プログラム110と協働することにより、テスト制御部11の機能として、テスト開始部111と、テスト実行部112と、テスト終了部113として動作する。
また、CPU101は、図6に示すように、プログラム110と協働することにより、ディスクドライバ13の機能またはディスクドライバ13に付随する機能として、情報受付部121と、パラメータ生成部122と、テストデータ生成部123(以下、データ取得部123とも呼ぶ)と、位置特定部124と、情報送信部125と、情報管理部126として動作する。
さらに、情報格納領域140には、図6に示すように、最大保持数情報141と、保持数情報142と、パラメータ143と、テストデータ144と、位置情報145と、転送前情報146と、転送中情報147と、転送済情報148とが記憶されている。なお、以下、パラメータ143と位置情報145とを総称して付加情報とも呼ぶ。
テスト制御部11のテスト開始部111は、データ送信処理のうち、テスト対象部12の送信テストの開始に伴う処理(以下、テスト開始処理とも呼ぶ)を行う。具体的に、テスト開始部111は、送信テストが行われる前に、ディスクドライバ13に対して付加情報の生成を指示する。そして、テスト開始部111は、ディスクドライバ13が生成した付加情報を情報処理装置2に送信する。
テスト制御部11のテスト実行部112は、データ送信処理のうち、テスト対象部12の送信テストの実行に伴う処理(以下、テスト実行処理とも呼ぶ)を行う。具体的に、テスト実行部112は、テスト対象部12に対して、情報格納領域140に記憶されたテストデータ144の送信を指示する。
テスト制御部11のテスト終了部113は、データ送信処理のうち、テスト対象部12の送信テストの終了に伴う処理(以下、テスト終了処理とも呼ぶ)を行う。具体的に、テスト終了部113は、情報処理装置1において生成された送信テストの結果情報(図示しない)と、情報処理装置2において生成された送信テストの結果情報(図示しない)との比較を行う。
ディスクドライバ13の情報受付部121は、例えば、テスト開始部111から付加情報の生成指示を受け付ける。また、情報受付部121は、例えば、テスト対象部12からテストデータ144の読み出し指示を受け付ける。
ディスクドライバ13のパラメータ生成部122は、例えば、情報受付部121が付加情報の生成指示やテストデータ144の読み出し指示を受け付けたことに応じて、パラメータ143を生成する。具体的に、パラメータ生成部122は、例えば、ディスク装置15に予め記憶された生成元情報(図示しない)から、パラメータ143の生成を行う。そして、パラメータ生成部122は、例えば、生成したパラメータ143を情報格納領域140に記憶する。
ディスクドライバ13のテストデータ生成部123は、例えば、パラメータ生成部122がパラメータ143を生成したことに応じて、生成されたパラメータ143からテストデータ144の生成を行う。具体的に、テストデータ生成部123は、それぞれがテストデータ144内の各位置に対応付けられた各情報を有するテストデータ144を生成する。そして、テストデータ生成部123は、例えば、生成したテストデータ144を情報格納領域140に記憶する。
ディスクドライバ13の位置特定部124は、テストデータ生成部123が生成した複数のテストデータ144を解析して、各テストデータ144内の位置のうち、複数のテストデータ144のいずれのテストデータ間でも情報が重複しない位置を特定し、特定した位置を示す位置情報145を生成する。そして、位置特定部124は、例えば、生成した位置情報145を情報格納領域140に記憶する。
ディスクドライバ13の情報送信部125は、パラメータ生成部122が生成したパラメータ143及び位置特定部124が生成した位置情報145(付加情報)をテスト開始部111に送信する。その後、テスト開始部111は、情報送信部125が送信した付加情報を情報処理装置2に送信する。
また、情報送信部125は、パラメータ生成部122が生成したパラメータ143及び位置特定部124が生成した位置情報145(付加情報)と、テストデータ生成部123が生成したテストデータ144とをテスト対象部12に送信する。具体的に、情報送信部125は、この場合、例えば、付加情報を一部に上書きしたテストデータ144をテスト対象部12に送信する。その後、テスト対象部12は、情報送信部125が送信した付加情報及びテストデータ144(例えば、付加情報を上書きしたテストデータ144)を情報処理装置2に送信する。
ディスクドライバ13の情報管理部126は、情報格納領域140に記憶された各情報の更新等を行う。具体的に、情報管理部126は、例えば、情報処理装置2に対するテストデータ144の送信状況を示す情報である転送前情報146、転送中情報147及び転送済情報148の生成や削除を行う。なお、最大保持数情報141及び保持数情報142の説明については後述する。
次に、情報処理装置2の機能について説明する。CPU201は、図7に示すように、プログラム210と協働することにより、テスト制御部21の機能として、テスト開始部211と、テスト終了部212として動作する。
また、CPU201は、図7に示すように、プログラム210と協働することにより、ディスクドライバ23の機能またはディスクドライバ23に付随する機能として、情報受付部221と、期待データ生成部222と、共通位置特定部223と、データ比較部224と、結果出力部225と、情報管理部226として動作する。
さらに、情報格納領域240には、図7に示すように、期待データ241と、転送前情報242と、転送中情報243と、共通位置情報244とが記憶されている。
テスト制御部21のテスト開始部211は、テスト開始処理を行う。具体的に、テスト開始部211は、送信テストが行われる前に、期待データ241の生成をディスクドライバ23に指示する。
テスト制御部21のテスト終了部212は、テスト終了処理を行う。具体的に、情報処理装置2において生成された送信テストの結果情報(図示しない)を情報処理装置1に送信する。
ディスクドライバ23の情報受付部221は、例えば、テスト開始部211から期待データ241の生成指示を受け付ける。具体的に、期待データ241の生成指示は、テスト開始部211が情報処理装置1から受信したパラメータ143から、期待データ241を生成する旨の指示である。
また、情報受付部221は、例えば、テスト対象部22からテストデータ144の書き込み指示を受け付ける。具体的に、テストデータ144の書き込み指示は、テスト対象部22が情報処理装置1から受信したテストデータ144をディスク装置25に書き込む旨の指示である。だたし、テストデータ144の書き込み指示を受け付けたディスクドライバ23は、ディスク装置25に対するテストデータ144の書き込みを行うことなく、期待データ241の生成やテストデータ144と期待データ241との比較等を行う。
ディスクドライバ23の期待データ生成部222は、テスト開始部211から期待データ241の生成指示を受け付けたことに応じて、期待データ241を生成する。具体的に、期待データ生成部222は、期待データ241の生成指示に含まれる付加情報(テスト開始部211が情報処理装置1から受信した付加情報)に含まれるパラメータ143から、期待データ241の生成を行う。そして、期待データ生成部222は、例えば、生成した期待データ241を情報格納領域240に記憶する。
また、期待データ生成部222は、テスト対象部22からテストデータ144の書き込み指示を受け付けたことに応じて、期待データ241を生成する。具体的に、テストデータ144の書き込み指示に含まれるパラメータ143から、期待データ241の生成を行う。そして、期待データ生成部222は、例えば、生成した期待データ241を情報格納領域240に記憶する。
ディスクドライバ23の共通位置特定部223は、情報受付部221が期待データ241の生成指示を受け付けたことに応じて、期待データ241の生成指示に含まれる位置情報145において共通する情報を、共通位置情報244として特定する。また、共通位置特定部223は、情報受付部221がテストデータ144の書き込み指示を受け付けたことに応じて、期待データ241の生成指示に含まれる位置情報145と、テストデータ144の書き込み指示に含まれる位置情報145とにおいて共通する情報を、共通位置情報244として特定する。そして、共通位置特定部223は、特定した共通位置情報244を情報格納領域240に記憶する。
ディスクドライバ23のデータ比較部224は、情報受付部221が受け付けたテストデータ144の書き込み指示に含まれるテストデータ144と、期待データ生成部222が生成した期待データ241との比較を行う。
ディスクドライバ23の結果出力部225は、例えば、事業者端末(図示しない)に対し、データ比較部224が行った比較結果を出力する。
ディスクドライバ23の情報管理部226は、情報格納領域240に記憶された各情報の更新等を行う。具体的に、情報管理部226は、情報処理装置1からのテストデータ144の受信状況を示す情報である転送前情報242及び転送中情報243の生成や削除等を行う。
[第1の実施の形態]
次に、第1の実施の形態について説明する。図8及び図9は、第1の実施の形態におけるデータ送信処理の概略を説明するフローチャート図である。
[第1情報処理装置におけるデータ送信処理]
初めに、情報処理装置1におけるデータ送信処理の概略について説明を行う。図8は、情報処理装置1におけるデータ送信処理の概略を説明するフローチャート図である。
情報処理装置1のディスクドライバ13は、図8に示すように、データ送信タイミングまで待機する(S1のNO)。データ送信タイミングは、例えば、ディスクドライバ13がテスト対象部12からテストデータ144の読み出し指示を受け付けたタイミングであってよい。
そして、データ送信タイミングになった場合(S1のYES)、ディスクドライバ13は、それぞれがデータ内の位置に対応付けられた情報を有する複数のテストデータ144を取得する(S2)。具体的に、ディスクドライバ13は、例えば、情報格納領域140に記憶されたパラメータ143からテストデータ144を生成することにより、テストデータ144の取得を行う。
続いて、ディスクドライバ13は、S2の処理で取得した複数のテストデータ144を解析して、各テストデータ144内の位置のうち、複数のテストデータ144のいずれのデータ間でも情報が重複しない位置を特定する(S3)。
その後、ディスクドライバ13は、S2の処理で取得した複数のテストデータ144のそれぞれと、S3の処理で特定した位置を識別する情報(位置情報145)とを送信する(S4)。具体的に、ディスクドライバ13は、S2の処理で取得した複数のテストデータ144と、S3の処理で特定した位置情報145とをテスト対象部12に送信する。そして、テスト対象部12は、ネットワークドライバ14を介して、ディスクドライバ13から送信された複数のテストデータ144と位置情報145とを情報処理装置2に送信する。
すなわち、情報処理装置1は、情報処理装置2に対する複数のテストデータ144の送信を行う前に、複数のテストデータ144において互いに異なる内容の情報(ユニーク情報)が設定された位置を識別する位置情報145を特定する。そして、情報処理装置1は、複数のテストデータ144のみでなく、複数のテストデータ144に基づいて特定された位置情報145を情報処理装置2に送信する。
[第2情報処理装置におけるデータ送信処理]
次に、情報処理装置2におけるデータ送信処理の概略について説明を行う。図9は、情報処理装置2におけるデータ送信処理の概略を説明するフローチャート図である。
情報処理装置2のディスクドライバ23は、図9に示すように、テストデータ144を受信するまで待機する(S11のNO)。具体的に、ディスクドライバ23は、テスト対象部22が情報処理装置1からテストデータ144を受信するまで待機する。
そして、テストデータ144を受信した場合(S11のYES)、ディスクドライバ23は、S11の処理で受信したテストデータ144内の特定の位置に対応付けられた情報を取得する(S12)。具体的に、ディスクドライバ23は、例えば、テスト制御部21またはテスト対象部22が、S11の処理で受信したテストデータ144を含む複数のテストデータ144から特定された位置情報145を予め受信している場合、その位置情報145を特定の位置とするものであってよい。
続いて、ディスクドライバ23は、複数の期待データ241を記憶する情報格納領域240を参照して、複数の期待データ241のうち、特定の位置に、S12の処理で取得した情報を有する期待データ241を特定する(S13)。
さらに、ディスクドライバ23は、S13の処理で特定した期待データ241と、S11の処理で受信したテストデータ144との比較を行う(S14)。その後、ディスクドライバ23は、S14の処理で行われた比較結果を出力する(S15)。
すなわち、情報処理装置2は、例えば、情報処理装置1からテストデータ144を受信する前に、情報処理装置1において特定された位置情報145(複数のテストデータ144から特定された位置情報145)を予め取得する。ここで、情報格納領域240に記憶された複数の期待データ241のそれぞれが、予め取得した位置情報145の特定に用いられた複数のテストデータ144と同一のパラメータ143から生成されたデータである場合、位置情報145に対応する位置に設定された情報が情報処理装置1から送信されたテストデータ144と一致する期待データ241は、そのテストデータ144と同じパラメータ143によって生成された期待データ241であると特定することが可能である。そのため、情報処理装置2は、情報処理装置1からテストデータ144を受信した場合、位置情報145に対応する位置に設定された情報がそのテストデータ144と一致する期待データ241を、受信したテストデータ144と比較すべき期待データ241として特定する。
したがって、情報処理装置2は、情報処理装置1から複数のテストデータ144のいずれかを受信すると、複数のテストデータ144に対応する位置情報145を参照し、受信したテストデータ144において位置情報145に対応する位置に設定されたユニーク情報を特定する。そして、情報処理装置2は、予め生成した複数の期待データ241のうち、位置情報145に対応する位置にそのユニーク情報が設定された期待データ241を、受信したテストデータ144と比較すべき期待データ241として特定する。その後、情報処理装置2は、情報処理装置1から受信したテストデータ144と、特定した期待データ241との比較を行う。
これにより、情報処理装置2は、情報処理装置1から受信したテストデータ144の比較を行う必要がある期待データ241の特定を行うことが可能になる。そのため、情報処理装置2は、情報処理装置1のテスト対象部12が行ったテストデータ144の送信順序と、情報処理装置2のディスクドライバ23におけるテストデータ144の到達順序との間に差異が生じている場合であっても、各テストデータ144の正常性の判定を行うことが可能になる。
[第1の実施の形態の詳細]
次に、第1の実施の形態の詳細について説明する。図10から図25は、第1の実施の形態におけるデータ送信処理の詳細を説明するフローチャート図である。また、図26から図41は、第1の実施の形態におけるデータ送信処理の詳細を説明する図である。図26から図41を参照しながら、図10から図25のデータ送信処理の詳細を説明する。
[第1情報処理装置の第1制御部におけるテスト開始処理の詳細]
初めに、情報処理装置1のテスト制御部11におけるテスト開始処理の詳細について説明を行う。図10は、テスト制御部11におけるテスト開始処理の詳細を説明するフローチャート図である。なお、以下、テストデータ144等の送信先である情報処理装置2の識別情報、送信テストの実施回数の予定数、テストデータ144等を同時に送信することができる数である最大多重度、付加情報の最大データ量である最大上書きデータ長及び位置情報145の初期値を含む各情報(図示しない)が、事業者によって情報格納領域140に予め記憶されているものとして説明を行う。
テスト開始部111は、図10に示すように、テスト開始タイミングまで待機する(S21のNO)。テスト開始タイミングは、例えば、事業者が送信テストを開始する旨の入力をテスト制御部11に対して行ったタイミングであってよい。
そして、テスト開始タイミングになった場合(S21のYES)、テスト開始部111は、ディスクドライバ13に対して、付加情報の生成指示を送信する(S22)。具体的に、テスト開始部111は、例えば、情報格納領域140に記憶された情報のうち、情報処理装置2の識別情報、送信テストの実施回数の予定数、最大多重度、最大上書きデータ長及び位置情報145の初期値を含む各情報を取得し、取得した情報を付加情報の生成指示とともにディスクドライバ13に送信する。
その後、テスト開始部111は、ディスクドライバ13において付加情報が生成されるまで待機する(S23のNO)。具体的に、テスト開始部111は、情報格納領域140に記憶された保持数情報142が示す数(以下、保持数とも呼ぶ)を参照し、保持数情報142が示す数の付加情報が生成されるまで待機する。保持数情報142は、例えば、最大多重度の2倍の数を示す情報であってよい。以下、保持数情報142が最大多重度の2倍の数を示す情報であるものとして説明を行う。また、以下、パラメータ143と位置情報145とに加え、位置情報145の数とパラメータ143のデータ長とが付加情報に含まれるものとして説明を行う。
そして、付加情報が生成された場合(S23のYES)、テスト開始部111は、ディスクドライバ13が生成した付加情報を情報処理装置2に送信する(S24)。
具体的に、テスト開始部111は、例えば、ディスクドライバ13が生成した付加情報(保持数情報142が示す数の付加情報)と、最大上書きデータ長と、保持数とを含むデータ(以下、通知データとも呼ぶ)を生成し、情報処理装置2に送信する。
[第1情報処理装置のディスクドライバにおけるテスト開始処理の詳細]
次に、情報処理装置1のディスクドライバ13におけるテスト開始処理の詳細について説明を行う。図11は、ディスクドライバ13におけるテスト開始処理の詳細を説明するフローチャート図である。
情報受付部121は、テスト制御部11から付加情報の生成指示を受信するまで待機する(S31のNO)。
そして、付加情報の生成指示を受信した場合(S31のYES)、パラメータ生成部122は、情報格納領域140に記憶された最大保持数情報141が示す数(以下、最大保持数とも呼ぶ)を参照し、情報格納領域140において生成済のパラメータ143の数が最大保持数になるように、パラメータ143を生成する(S32)。その後、パラメータ生成部122は、生成したパラメータ143を情報格納領域140に記憶する。なお、最大保持数情報141が示す数(最大保持数)は、例えば、最大多重度の4倍の数から1を減算した数であってよい。以下、最大保持数情報141が最大多重度の4倍の数から1を減算した数を示す情報であるものとして説明を行う。
続いて、テストデータ生成部123は、S32の処理で生成したパラメータ143を用いてテストデータ144のパケット(先頭パケット)を生成する(S33)。その後、テストデータ生成部123は、生成したテストデータ144のパケットを情報格納領域140に記憶する。
すなわち、パラメータ生成部122は、情報格納領域140に記憶されたパラメータ143の数とテストデータ144の先頭パケットの数とが最大保持数になるようにパラメータ143の生成を行う。
次に、位置特定部124は、情報格納領域140に記憶された保持数情報142を参照し、S33の処理で生成したテストデータ144のうち、送信順序が早い保持数のテストデータ144のそれぞれについて、各テストデータ144から送信順が連続する保持数のテストデータ144のいずれのデータ間においても情報が重複しない位置(位置情報145)を特定する(S34)。そして、位置特定部124は、情報格納領域140に記憶された保持数情報142を参照し、S33の処理で生成したテストデータ144のうち、送信順序が早い保持数のテストデータ144のそれぞれについて、S34の処理で特定した位置情報145を各テストデータ144から送信順が連続する保持数のテストデータ144のそれぞれのデータに対応付ける(S35)。
具体的に、例えば、最大多重度が2である場合、保持数が4になり、最大保持数が7になる。そのため、位置特定部124は、この場合、例えば、情報格納領域140に記憶された7個のテストデータ144のうち、送信順序が最も早いテストデータ144から送信順序が4番目に早いテストデータ144までの4個のテストデータ144のいずれのデータ間においても情報が重複しない位置を、送信順序が最も早いテストデータ144から送信順序が4番目に早いテストデータ144までの4個のテストデータ144のそれぞれに対応付ける。また、位置特定部124は、例えば、情報格納領域140に記憶された7個のテストデータ144のうち、送信順序が2番目に早いテストデータ144から送信順序が5番目に早いテストデータ144までの4個のテストデータ144のいずれのデータ間においても情報が重複しない位置を、送信順序が2番目に早いテストデータ144から送信順序が5番目に早いテストデータ144までの4個のテストデータ144のそれぞれに対応付ける。
さらに、位置特定部124は、この場合、例えば、情報格納領域140に記憶された7個のテストデータ144のうち、送信順序が3番目に早いテストデータ144から送信順序が6番目に早いテストデータ144までの4個のテストデータ144のいずれのデータ間においても情報が重複しない位置を、送信順序が3番目に早いテストデータ144から送信順序が6番目に早いテストデータ144までの4個のテストデータ144のそれぞれに対応付ける。その後、位置特定部124は、例えば、情報格納領域140に記憶された7個のテストデータ144のうち、送信順序が4番目に早いテストデータ144から送信順序が7番目に早いテストデータ144までの4個のテストデータ144のいずれのデータ間においても情報が重複しない位置を、送信順序が4番目に早いテストデータ144から送信順序が7番目に早いテストデータ144までの4個のテストデータ144のそれぞれに対応付ける。
なお、位置特定部124は、S34の処理において、例えば、ユニーク情報が設定されている位置を特定するまで、各テストデータ144に含まれる情報の比較を繰り返すものであってよい。
具体的に、位置特定部124は、例えば、テスト開始部111から送信された位置情報145の初期値が示す位置を、ユニーク情報が設定されているか否かの判定を最初に行う位置とする。そして、位置特定部124は、例えば、ユニーク情報が設定されているか否かの判定を行う位置を、位置情報145の初期値が示す位置からテストデータ144内の後ろの位置に所定のデータ長ずつ変化させながら、ユニーク情報が設定されている位置の特定を行うものであってよい。その結果、ユニーク情報が設定されている位置が特定されなかった場合、位置特定部124は、例えば、ユニーク情報が設定されているか否かの判定を行う位置を、位置情報145の初期値が示す位置と異なる位置からテストデータ144内の後ろの位置に所定のデータ長ずつ変化させながら、ユニーク情報が設定されている位置の特定をさらに行うものであってよい。
続いて、情報送信部125は、図12に示すように、S33の処理で生成したテストデータ144のうち、送信順序が早い保持数のテストデータのそれぞれについて、S32の処理においてテストデータ144の生成に用いられたパラメータ143と、そのパラメータ143のデータ長と、S34の処理で特定した位置情報145と、その位置情報145の数とを含む付加情報を生成する(S41)。
そして、情報送信部125は、生成した付加情報をテスト制御部11に送信する(S42)。すなわち、最大多重度が2である場合、情報送信部125は、4個の付加情報を生成し、テスト制御部11に送信する。
その後、ディスクドライバ13の情報管理部126は、S41の処理で生成した付加情報等から転送前情報146を生成する(S43)。以下、転送前情報146の具体例について説明を行う。
[第1情報処理装置における転送前情報、転送中情報及び転送済情報の具体例(1)]
図26は、転送前情報146の具体例を説明する図である。具体的に、S43の処理において生成された転送前情報146の具体例について説明を行う。
図26に示す転送前情報146は、転送前情報146に含まれる各情報を識別する「項番」と、S32の処理で生成されたパラメータ143が記憶された情報格納領域140内のアドレスが設定される「パラメータアドレス」と、S32の処理で生成されたパラメータ143のデータ長が設定される「パラメータデータ長」とを項目として有する。また、図26に示す転送前情報146は、S34の処理で特定された位置情報145の数が設定される「ユニーク位置数」と、S34の処理で特定された位置情報145が示すアドレス設定される「ユニークアドレス」とを項目として有する。さらに、図26に示す転送前情報146は、S33の処理で生成されたテストデータ144が記憶された情報格納領域140内のアドレスが設定される「テストデータアドレス」と、付加情報が情報処理装置2に通知されたタイミングが設定される「通知タイミング」とを項目として有する。
具体的に、図26に示す転送前情報146において、「項番」が「1」である情報には、「パラメータアドレス」として「アドレスA1」が設定され、「パラメータデータ長」として「128(バイト)」が設定され、「ユニーク位置数」として「1」が設定されている。そして、図26に示す転送前情報146において、「項番」が「1」である情報には、「ユニークアドレス」として「0x10」が設定され、「テストデータアドレス」として「アドレスA2」が設定されている。さらに、図26に示す転送前情報146において、「項番」が「1」である情報には、「通知タイミング」として、テスト開始処理において情報処理装置2に対する付加情報の通知が行われたことを示す「テスト開始処理」が設定されている。
一方、図26に示す転送前情報146において、「項番」が「5」である情報には、「パラメータアドレス」として「アドレスE1」が設定され、「パラメータデータ長」として「128(バイト)」が設定され、「ユニーク位置数」として「1」が設定されている。そして、図26に示す転送前情報146において、「項番」が「1」である情報には、「ユニークアドレス」として「0x10」が設定され、「テストデータアドレス」として「アドレスE2」が設定され、「通知タイミング」として、情報処理装置2に対する付加情報の通知が行われていないことを示す「−」が設定されている。図26に含まれる他の情報については説明を省略する。
すなわち、多重度が2である場合、S32の処理で生成されるパラメータ143の数及びS33の処理で生成されるテストデータ144の数はそれぞれ7個である。また、S34の処理で特定される位置情報145の数は7個である。そのため、図26に示す転送前情報146において、「項番」が「1」から「7」である情報における「パラメータアドレス」、「パラメータデータ長」、「ユニーク位置数」、「ユニークアドレス」及び「テストデータアドレス」には、それぞれ情報が設定されている。一方、S41の処理で生成された付加情報の数は4個である。そのため、図26に示す転送前情報146において、「項番」が「1」から「4」である情報における「通知タイミング」には情報が設定されているが、「項番」が「5」から「7」である情報における「通知タイミング」には情報が設定されていない。
これにより、ディスクドライバ13は、生成したパラメータ143を含む付加情報の送信履歴を管理することが可能になる。
[第2情報処理装置の第2制御部におけるテスト開始処理の詳細]
次に、情報処理装置2のテスト制御部21におけるテスト開始処理の詳細について説明を行う。図13は、テスト制御部21におけるテスト開始処理の詳細を説明するフローチャート図である。
テスト開始部211は、図13に示すように、情報処理装置1から付加情報を受信するまで待機する(S51のNO)。具体的に、テスト開始部211は、情報処理装置1から付加情報を含む通知データを受信するまで待機する。
そして、情報処理装置1から付加情報を受信した場合(S51のYES)、テスト開始部211は、ディスクドライバ23に対して、期待データ241の生成指示を送信する(S52)。具体的に、テスト開始部211は、S51の処理で受信した付加情報を期待データ241の生成指示とともに送信する。
その後、テスト開始部211は、ディスクドライバ23において期待データ241の生成等が完了するまで待機する(S53のNO)。
そして、期待データ241の生成等が完了した場合(S53のYES)、テスト開始部211は、情報処理装置1のテスト制御部11に対して、事前準備が完了したことを示す情報を送信する(S54)。
[第2情報処理装置のディスクドライバにおけるテスト開始処理の詳細]
次に、情報処理装置2のディスクドライバ23におけるテスト開始処理の詳細について説明を行う。図14は、ディスクドライバ23におけるテスト開始処理の詳細を説明するフローチャート図である。
情報受付部221は、図14に示すように、テスト制御部21から期待データ241の生成指示を受信するまで待機する(S61のNO)。
そして、期待データ241の生成指示を受信した場合(S61のYES)、期待データ生成部222は、S61の処理で期待データ241の生成指示とともに受信した付加情報に含まれるパラメータ143から、期待データ241のパケット(先頭パケット)を生成する(S62)。また、期待データ生成部222は、この場合、S61の処理で受信した付加情報と、S62の処理で生成した期待データ241のパケットとを情報格納領域240に記憶する。
その後、情報管理部226は、S61の処理で受信した付加情報から転送前情報242を生成する(S63)。以下、転送前情報242の具体例について説明を行う。
[第2情報処理装置における転送前情報及び転送中情報の具体例(1)]
図27は、転送前情報242の具体例を説明する図である。具体的に、S63の処理において生成された転送前情報242の具体例について説明を行う。
図27に示す転送前情報242は、転送前情報242に含まれる各情報を識別する「項番」と、S61の処理で受信した付加情報に含まれるパラメータ143が記憶された情報格納領域240内のアドレスが設定される「パラメータアドレス」と、S61の処理で受信した付加情報に含まれる位置情報145の数が設定される「ユニーク位置数」とを項目として有する。また、図27に示す転送前情報242は、S61の処理で受信した付加情報に含まれる位置情報145が示すアドレス設定される「ユニークアドレス」と、S62の処理で生成された期待データ241が記憶された情報格納領域240内のアドレスが設定される「期待データアドレス」とを項目として有する。なお、情報管理部226は、S63の処理において、付加情報に含まれるパラメータ143のデータ長を参照し、各パラメータ143に対応する情報を付加情報から取得するものであってよい。また、情報管理部226は、S63の処理において、付加情報に含まれる位置情報145の数を参照し、各パラメータ143に対応する位置情報145の数(「ユニークアドレス」に設定する位置情報145のアドレスの数)を特定するものであってよい。
具体的に、図27に示す転送前情報242において、「項番」が「1」である情報には、「パラメータアドレス」として「アドレスA3」が設定され、「ユニーク位置数」として「1」が設定されている。そして、図27に示す転送前情報242において、「項番」が「1」である情報には、「ユニークアドレス」として「0x10」が設定され、「期待データアドレス」として「アドレスA4」が設定されている。
また、図27に示す転送前情報242において、「項番」が「2」である情報には、「パラメータアドレス」として「アドレスB3」が設定され、「ユニーク位置数」として「1」が設定されている。そして、図27に示す転送前情報242において、「項番」が「2」である情報には、「ユニークアドレス」として「0x10」が設定され、「期待データアドレス」として「アドレスB4」が設定されている。図27に含まれる他の情報の説明については省略する。
図14に戻り、共通位置特定部223は、S61の処理で受信した付加情報に含まれる位置情報145のそれぞれにおいて共通する情報を、共通位置情報244として特定する(S64)。また、共通位置特定部223は、この場合、特定した共通位置情報244を情報格納領域240に記憶する。
具体的に、図27で説明した転送前情報242において、S61の処理で受信した付加情報に含まれる位置情報145が設定される「ユニークアドレス」には、それぞれ「0x10」のみが設定されている。そのため、共通位置特定部223は、この場合、図27で説明した転送前情報242を参照し、共通位置情報244として「0x10」を特定する。
これにより、ディスクドライバ23は、情報処理装置1からテストデータ144が送信される前に、各テストデータ144と比較する必要がある期待データ241を特定する際に用いられる情報を生成することが可能になる。
[第1情報処理装置の第1制御部におけるテスト実行処理の詳細]
次に、情報処理装置1のテスト制御部11におけるテスト実行処理の詳細について説明を行う。図15は、テスト制御部11におけるテスト実行処理の詳細を説明するフローチャート図である。
テスト実行部112は、図15に示すように、事前準備が完了するまで待機する(S71のNO)。具体的に、テスト実行部112は、情報処理装置2から事前準備が完了したことを示す情報を受信するまで待機する。
そして、事前準備が完了した場合(S71のYES)、テスト実行部112は、情報処理装置1に対して、テスト実行指示を送信する(S72)。
その後、テスト実行部112は、テスト対象部12が情報処理装置2に対するテストデータ144の送信を完了するまで待機する(S73のNO)。具体的に、テスト実行部112は、S72の処理において送信したテスト実行指示に対応するテストデータ144の送信が完了するまで待機する。
そして、テストデータ144の送信が完了した場合(S73のYES)、テスト実行部112は、テスト対象部12によるテストデータ144の送信結果に関する情報を取得する(S74)。
その後、テスト実行部112は、情報格納領域140に記憶された送信テストの実施回数の予定数(図示しない)を参照し、テストデータ144の送信回数が予定数に到達しているか否かの判定を行う(S75)。
その結果、テストデータ144の送信回数が予定数に到達していないと判定した場合(S75のNO)、テスト実行部112は、S72以降の処理を再度行う。一方、テストデータ144の送信回数が予定数に到達していると判定した場合(S75のYES)、テスト実行部112は、テスト実行処理を終了する。
[第1情報処理装置のディスクドライバにおけるテスト実行処理の詳細]
次に、情報処理装置1のディスクドライバ13におけるテスト実行処理の詳細について説明を行う。図16から図19は、ディスクドライバ13におけるテスト実行処理の詳細を説明するフローチャート図である。
情報受付部121は、図16に示すように、テスト対象部12からテストデータ144の読み出し指示を受信するまで待機する(S81のNO)。具体的に、情報受付部121は、テスト制御部11からのテスト実行指示を受け付けたテスト対象部12が、テストデータ144の読み出し指示をディスクドライバ13に対して送信するまで待機する。
そして、テストデータ144の読み出し指示を受信した場合(S81のYES)、情報受付部121は、受信した読み出し指示がテストデータ144の先頭パケットの読み出し指示であるか否かを判定する(S82)。具体的に、情報受付部121は、例えば、情報格納領域140に記憶された転送中情報147(詳細については後述)を参照し、S81の処理で受信したテストデータ144の読み出し指示に含まれるREADアドレスを「READアドレス」に設定する情報が存在するか否かを判定することにより、S81の処理で受信した読み出し指示がテストデータ144の先頭パケットの読み出し指示であるか否かを判定する。
その結果、読み出し指示がテストデータ144の先頭パケットの読み出し指示である場合(S82のYES)、情報管理部126は、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレス等から転送中情報147を生成する(S84)。また、情報管理部126は、この場合、情報格納領域140に記憶された転送前情報146のうち、S84の処理で生成した転送中情報に含まれるパラメータアドレス等を含む情報を削除する(S85)。以下、転送前情報146及び転送中情報147の具体例について説明を行う。
[第1情報処理装置における転送前情報、転送中情報及び転送済情報の具体例(2)]
図28は、転送前情報146及び転送中情報147の具体例を説明する図である。具体的に、図28(A)は、S85の処理において情報が削除された転送前情報146の具体例について説明する図であり、図28(B)は、S84の処理において情報が生成された転送中情報147の具体例について説明する図である。
図28(B)に示す転送中情報147は、転送中情報147に含まれる各情報を識別する「項番」と、S81の処理で受信したテストデータ144の読み出し指示に含まれるREADアドレスが設定される「READアドレス」とを項目として有する。また、図28(B)に示す転送中情報147は、情報処理装置2に対して転送中のテストデータ144のパケットの生成に用いられるパラメータ143が記憶された情報格納領域140内のアドレスが設定される「パラメータアドレス」を項目として有する。また、図28(B)に示す転送中情報147は、情報処理装置2に対して転送中のテストデータ144のパケットのうち、情報処理装置2に対して次に送信されるパケットが記憶された情報格納領域140内のアドレスが設定される「テストデータアドレス」と、情報処理装置2に対して転送中のテストデータ144のパケットのうち、情報処理装置2に対して次に送信されるパケットのパケット番号が設定される「パケット番号」とを項目として有する。また、図28(B)に示す転送中情報147は、情報処理装置2に対して転送中のテストデータ144の総データ長が設定される「総データ長」と、情報処理装置2に対して転送中のテストデータ144の総データ長のうち、情報処理装置2に対してまだ送信していないデータのデータ長が設定される「残データ長」とを項目として有する。さらに、図28(B)に示す転送中情報147は、情報処理装置2に対して転送中のテストデータ144の生成に用いられたパラメータ143を含む付加情報が情報処理装置2に通知されたタイミングが設定される「通知タイミング」を項目として有する。
具体的に、図28(B)に示す転送中情報147において、「項番」が「1」である情報には、「READアドレス」として「アドレスA5」が設定され、「パラメータアドレス」として「アドレスA1」が設定され、「テストデータアドレス」として「アドレスA2」が設定されている。また、図28(B)に示す転送中情報147において、「項番」が「1」である情報には、「パケット番号」として「1」が設定され、「総データ長」として「1048576(バイト)」が設定され、「残データ長」として「1047552(バイト)」が設定され、「通知タイミング」として「テスト開始処理」が設定されている。
なお、図28(B)に示す転送中情報147において、「残データ長」に設定された情報は、例えば、後述するS91の処理においてテストデータ144のパケットが生成され、パケットのサイズが確定した後に更新されるものであってもよい。また、図28(B)に示す転送中情報147において、「パケット番号」に設定された情報は、例えば、後述するS83の処理またはS91の処理において、「1」が加算されるものであってよい。さらに、図28(B)に示す転送中情報147において、「テストデータアドレス」に設定された情報は、例えば、後述するS91の処理においてテストデータ144のパケットが生成され、生成されたテストデータ144が情報格納領域140内に記憶されたことに伴って更新されるものであってよい。
一方、図28(A)に示す転送前情報146では、図26(A)で説明した転送前情報146に対して、「項番」が「1」である情報が削除されている。すなわち、図28(A)に示す転送前情報146では、図26(A)で説明した転送前情報146のうち、図28(B)で説明した転送中情報147の「パラメータアドレス」及び「テストデータアドレス」に設定された情報と同じ情報が「パラメータアドレス」及び「テストデータアドレス」に設定された情報(「項番」が「1」である情報)が削除されている。
図16に戻り、S82の処理において、読み出し指示がテストデータ144の先頭パケットの読み出し指示でない場合、情報管理部126は、情報格納領域140に記憶された転送中情報147を参照し、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレスに対応付けられたパラメータアドレスを特定する(S83)。具体的に、情報管理部126は、例えば、図28(B)で説明した転送中情報147を参照し、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレスが「READアドレス」に設定された情報の「パラメータアドレス」に設定された情報を特定する。そして、テストデータ生成部123は、図17に示すように、S83の処理で特定したパラメータアドレスに記憶されたパラメータ143から、テストデータ144のパケットを生成する(S91)。
すなわち、S81の処理において受信した読み出し指示がテストデータ144の先頭パケットの読み出し指示でない場合、転送中情報147には、後述するように、読み出し指示に含まれるREADアドレスが設定されている。そのため、情報管理部126は、転送中情報147を参照し、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレスに対応する情報を特定することにより、転送中情報147のうち、S81の処理で受信した読み出し指示に対応する情報を特定することが可能になる。
続いて、情報管理部126は、S91の処理で生成したパケットが最終パケットであるか否かの判定を行う(S92)。
具体的に、情報管理部126は、例えば、S91の処理で生成したパケットがパケットサイズよりも小さいか否かを判定することにより、S91の処理で生成したパケットが最終パケットであるか否かの判定を行うものであってよい。また、情報管理部126は、例えば、S91の処理で生成したパケットがEOF(End Of File)に達しているか否かを判定することにより、そのパケットが最終パケットであるか否かの判定を行うものであってよい。
その結果、最終パケットでないと判定した場合(S92のNO)、情報管理部126は、情報格納領域140に記憶された転送中情報147のうち、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレスが「READアドレス」に設定された情報の「READアドレス」に設定された情報を更新する(S93)。具体的に、情報管理部126は、「READアドレス」に現在設定されているアドレスにパケットサイズを加算したアドレスを、新たなREADアドレスとして「READアドレス」に設定する。
そして、ディスクドライバ13は、テスト実行処理を終了する。すなわち、ディスクドライバは、テスト対象部12から次のテストデータ144の読み出し指示を受信するまで待機する(S81のNO)。
一方、S92の処理において、S91の処理で生成したパケットが最終パケットであると判定した場合(S92のYES)、情報管理部126は、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレスに対応するテストデータ144の最終パケット(以下、単に最終パケットとも呼ぶ)に、付加情報を設定可能であるか否かの判定を行う(S94)。
すなわち、情報管理部126は、例えば、情報格納領域140に記憶された転送中情報147のうち、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレスが「READアドレス」に設定された情報の「残データ長」に設定された情報が、情報格納領域140に記憶された最大上書きデータ長(図示しない)よりも大きい場合、最終パケットに付加情報を設定可能であると判定する。
その結果、付加情報を設定可能であると判定した場合(S94のYES)、パラメータ生成部122は、新たなパラメータ143を1個生成する(S95)。そして、パラメータ生成部122は、生成したパラメータ143を情報格納領域140に記憶する。
さらに、テストデータ生成部123は、S95の処理で生成したパラメータ143を用いることにより、テストデータ144のパケット(先頭パケット)を生成する(S96)。そして、テストデータ生成部123は、生成したテストデータ144のパケットを情報格納領域140に記憶する。
続いて、位置特定部124は、図18に示すように、生成済のパラメータ143(情報格納領域140に記憶されたパラメータ143)であって情報処理装置2に未送信のパラメータ143のうち、送信順序が最も早いパラメータ143を特定する。そして、位置特定部124は、特定したパラメータ143から生成されたテストデータ144から送信順が連続する保持数のテストデータ144のいずれのテストデータ間においても情報が重複しない位置を特定し、特定した位置を示す位置情報145を生成する(S101)。そして、位置特定部124は、S101の処理で生成した位置情報145を、S101の処理で特定したパラメータ143から生成されたテストデータ144から送信順が連続する保持数のテストデータ144のそれぞれに対応付ける(S102)。さらに、位置特定部124は、テストデータ144のそれぞれに対応付けた位置情報145を情報格納領域140に記憶する。
その後、テストデータ生成部123は、S91の処理で生成したテストデータ144のパケットの所定の位置に、S95の処理で生成したパラメータ143と、S101の処理で生成した位置情報145とを含む付加情報を設定する(S103)。具体的に、テストデータ生成部123は、例えば、S91の処理で生成したテストデータ144のパケットの最後の位置に対し、付加情報の上書きを行うことにより、付加情報の設定を行う。
さらに、情報管理部126は、S103の処理で設定した付加情報等から転送前情報146を生成する(S104)。
これにより、ディスクドライバ13は、後述するように、情報処理装置2に対してテストデータ144の送信を行う際に、そのテストデータ144よりも後に送信されるテストデータ144に対応する付加情報をともに送信することが可能になる。
そして、情報管理部126は、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレスに対応するテストデータ144の最終パケットに、さらなる付加情報を設定することが可能であるか否かの判定と、設定済の付加情報の数が保持数に未到達であるか否かの判定とを行う(S105)。
すなわち、情報管理部126は、例えば、情報格納領域140に記憶された転送中情報147のうち、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレスが「READアドレス」に設定された情報の「残データ長」に設定された情報が、情報格納領域140に記憶された最大上書きデータ長(図示しない)の2倍以上である場合、最終パケットに付加情報を設定可能であると判定する。
その結果、さらなる付加情報を設定することが可能であって、かつ、設定済の付加情報の数が保持数に未到達であると判定した場合(S105のYES)、パラメータ生成部122等は、S95以降の処理を再度行う。すなわち、ディスクドライバ13は、この場合、S81の処理で受信した読み出し指示に含まれるREADアドレスに対応するテストデータ144の最終パケットに対して、さらなる付加情報の設定を行う。
一方、さらなる付加情報を設定可能でない、または、設定済の付加情報の数が保持数に到達していると判定した場合(S105のNO)、または、付加情報を設定可能でないと判定した場合(S94のNO)、情報管理部126は、図19に示すように、S91の処理で生成したテストデータ144の生成に用いられたパラメータ143のパラメータアドレス等から転送済情報148を生成する(S111)。そして、情報管理部126は、転送中情報147のうち、S91の処理で生成したテストデータ144の生成に用いられたパラメータ143のパラメータアドレスを含む情報を削除する(S112)。以下、転送中情報147及び転送済情報148の具体例について説明を行う。
[第1情報処理装置における転送前情報、転送中情報及び転送済情報の具体例(3)]
図29は、転送前情報146、転送中情報147及び転送済情報148の具体例を説明する図である。具体的に、図29(A)は、S104の処理において生成された情報を含む転送前情報146の具体例について説明する図であり、図29(B)は、S112の処理において情報が削除された転送中情報147の具体例について説明する図であり、図29(C)は、S111の処理において情報が生成された転送済情報148の具体例について説明する図である。
図29(A)に示す転送前情報146は、図28(A)で説明した転送前情報146に対し、「項番」が「8」である情報が追加されている。そして、「項番」が「5」から「8」である情報の「ユニークアドレス」には、S101及びS102の処理で特定された位置情報145である「0x20」がそれぞれ設定されている。
さらに、後述するS113の処理において、「アドレスE1」に記憶されているパラメータ143は、例えば、「アドレスA1」に記憶されているテストデータ144とともに送信される。そのため、図29(A)に示す転送前情報146において、「項番」が「5」である情報の「通知タイミング」には、「アドレスA1」に記憶されているテストデータ144を示す「テストデータA」が設定されている。
また、図29(C)に示す転送済情報148は、転送済情報148に含まれる各情報を識別する「項番」と、S91の処理で生成したテストデータ144の生成に用いられたパラメータ143が記憶された情報格納領域140内のアドレスが設定される「パラメータアドレス」とを項目として有する。また、図29(C)に示す転送済情報148は、テストデータ144の生成に用いられたパラメータ143を含む付加情報が情報処理装置2に通知されたタイミングが設定される「通知タイミング」と、テストデータ144の総データ長が設定される「総データ長」とを項目として有する。
具体的に、図29(C)に示す転送済情報148において、「項番」が「1」である情報には、「パラメータアドレス」として「アドレスA1」が設定され、「通知タイミング」として「開始処理」が設定され、「総データ長」として「1048576」が設定されている。
一方、図29(B)に示す転送中情報147では、図28(B)で説明した転送中情報147に対して、「項番」が「1」である情報が削除されている。すなわち、図29(B)に示す転送中情報147では、図29(C)で説明した転送済情報148の「項番」が「1」である情報に対応する情報が削除されている。
図19に戻り、情報送信部125は、S91の処理で生成したテストデータ144、または、S103の処理で付加情報を設定したテストデータ144を、テスト対象部12に送信する(S113)。
そして、ディスクドライバ13は、テスト実行処理を終了する。すなわち、ディスクドライバは、テスト対象部12から次のテストデータ144の読み出し指示を受信するまで待機する(S81のNO)。
これにより、ディスクドライバ13は、情報処理装置2に対するテストデータ144の送信が行われる際に、そのテストデータ144よりも後のテストデータ144に対応する付加情報を行うことが可能になる。
[第2情報処理装置のディスクドライバにおけるテスト実行処理の詳細]
次に、情報処理装置2のディスクドライバ23におけるテスト実行処理の詳細について説明を行う。図20から図23は、ディスクドライバ23におけるテスト実行処理の詳細を説明するフローチャート図である。
情報受付部221は、図20に示すように、テスト対象部22からテストデータ144の書き込み指示を受信するまで待機する(S121のNO)。具体的に、情報受付部221は、情報処理装置1からテストデータ144を受信したテスト対象部22が、そのテストデータ144の書き込み指示をディスクドライバ23に対して送信するまで待機する。
そして、テストデータ144の書き込み指示を受信した場合(S121のYES)、情報受付部221は、受信した書き込み指示がテストデータ144の先頭パケットの書き込み指示であるか否かを判定する(S122)。具体的に、情報受付部221は、情報格納領域240に記憶された転送中情報243(詳細については後述)を参照し、S121の処理で受信したテストデータ144の書き込み指示に含まれるWRITEアドレスを「WRITEアドレス」に設定する情報が存在するか否かを判定することにより、S121の処理で受信した書き込み指示がテストデータ144の先頭パケットの書き込み指示であるか否かを判定するものであってよい。
その結果、書き込み指示がテストデータ144の先頭パケットの書き込み指示である場合(S122のYES)、情報管理部226は、情報格納領域240に記憶された共通位置情報244を取得する(S123)。
そして、情報管理部226は、生成済の期待データ241のパケットのうち、S123の処理で取得した共通位置情報244が示す位置に設定された情報が、S121の処理で受信した書き込み指示に対応するテストデータ144のパケットと一致する期待データ241のパケットを特定する(S124)。具体的に、情報管理部226は、情報格納領域240に記憶されている期待データ241であって転送前情報242に情報が含まれる期待データ241から、共通位置情報244が示す位置に設定された情報が書き込み指示に対応するテストデータ144のパケットと一致する期待データ241のパケットを特定する。
すなわち、共通位置情報244は、情報格納領域240に記憶されている期待データ241であって転送中情報243に情報が含まれる期待データ241において、ユニーク情報の位置を示す情報である。そのため、情報管理部226は、生成済の期待データ241のそれぞれにおける共通位置情報244が示す位置に設定された情報を比較することで、生成済の期待データ241のパケットから、S121の処理で受信した書き込み指示に含まれるテストデータ144のパケットと比較すべきパケットを特定することが可能になる。
続いて、情報管理部226は、S121の処理で受信した書き込み指示に含まれるWRITEアドレス等から転送中情報243を生成する(S125)。そして、情報管理部226は、生成した転送中情報243を情報格納領域240に記憶する。さらに、情報管理部226は、情報格納領域240に記憶された転送前情報242のうち、S125の処理で生成した転送中情報243に含まれるパラメータアドレスを含む情報を削除する(S126)。
[第2情報処理装置における転送前情報及び転送中情報の具体例(2)]
図30は、転送前情報242及び転送中情報243の具体例を説明する図である。具体的に、図30(A)は、S126の処理において情報が削除された後の転送前情報242の具体例を説明する図であり、図30(B)は、S125の処理において生成された情報を含む転送中情報243の具体例を説明する図である。
図30(B)に示す転送中情報243は、転送中情報243に含まれる各情報を識別する「項番」と、S121の処理で受信したテストデータ144の書き込み指示に含まれるWRITEアドレスが設定される「WRITEアドレス」とを項目として有する。また、図30(B)に示す転送中情報243は、例えば、期待データ241の生成に用いられるパラメータ143が記憶された情報格納領域240内のアドレスが設定される「パラメータアドレス」を項目として有する。また、図30(B)に示す転送中情報243は、情報処理装置1から転送中のテストデータ144のパケットのうち、次の送信されるパケットのパケット番号が設定される「パケット番号」と、情報処理装置1から転送中のテストデータ144のパケットのうち、次の送信されるパケットが記憶された情報格納領域240内のアドレスが設定される「期待データアドレス」とを項目として有する。
具体的に、図30(B)に示す転送中情報243において、「項番」が「1」である情報には、「WRITEアドレス」として「アドレスA6」が設定され、「パラメータアドレス」として「アドレスA1」が設定されている。また、図30(B)に示す転送中情報243において、「項番」が「1」である情報には、「パケット番号」として「1」が設定され、「期待データアドレス」として「アドレスA4」が設定されている。
なお、図30(B)に示す転送中情報243において、「パケット番号」に設定された情報は、例えば、S121の処理で受信した書き込み指示がテストデータ144の先頭パケットの書き込み指示でないと判定された場合に、「1」が加算されるものであってよい。また、図30(B)に示す転送中情報243において、「WRITEアドレス」に設定された情報は、例えば、後述するS135の処理において、「WRITEアドレス」に現在設定されているアドレスにパケットサイズを加算したアドレスを、新たなWRITEアドレスとして「WRITEアドレス」に設定するものであってよい。さらに、図30(B)に示す転送中情報243において、「期待データアドレス」に設定された情報は、例えば、後述するS135の処理において期待データ241のパケットが生成され、生成されたパケットが情報格納領域240内に記憶されたことに伴って更新されるものであってよい。
一方、図30(A)に示す転送前情報242では、図27で説明した転送前情報242に対して、「項番」が「1」である情報が削除されている。すなわち、図30(A)に示す転送前情報242では、図30(B)で説明した転送中情報147の「項番」が「1」である情報に対応する情報が削除されている。
図21に戻り、情報管理部226は、S124の処理で特定した期待データ241のパケットを正解データとして特定する(S131)。
そして、情報管理部226は、S121の処理で受信した書き込み指示に含まれるパケットが最終パケットであるか否かの判定を行う(S132)。
そして、S121の処理で受信した書き込み指示に含まれるパケットが最終パケットでないと判定した場合(S132のNO)、データ比較部224は、S131またはS136の処理で特定した正解データ(パケット)と、S121の処理で受信した書き込み指示に含まれるテストデータ144のパケットとを比較する(S133)。
その結果、正解データとテストデータ144の内容が一致すると判定した場合(S134のYES)、期待データ生成部222は、S131の処理で正解データと特定したパケットの次のパケットを生成する(S135)。そして、期待データ生成部222は、生成したパケットを情報格納領域240に記憶する。さらに、情報管理部226は、S135の処理で生成したパケットを正解データとして特定する(S136)。
そして、ディスクドライバ23は、テスト実行処理を終了する。すなわち、ディスクドライバ23は、テスト対象部22から次のテストデータ144の書き込み指示を受信するまで待機する(S121のNO)。
また、S132の処理において、S121の処理で受信した書き込み指示に含まれるパケットが最終パケットであると判定した場合(S132のYES)、データ比較部224は、図22に示すように、S131またはS136の処理で特定した正解データ(パケット)のうちの実データと、S121の処理で受信した書き込み指示に対応するテストデータ144のパケットうちの実データとを比較する(S141)。
すなわち、テストデータ144の最終パケットには、付加情報が設定されている可能性がある。そのため、データ比較部224は、例えば、正解データとテストデータ144の比較を行う際に、付加情報以外のデータ(実データ)について比較を行う。
そして、正解データとテストデータとの内容が一致した場合(S142のYES)、情報管理部226は、図23に示すように、S121の処理で受信した書き込み指示に含まれるテストデータ144のパケットに付加情報が設定されているか否かの判定を行う(S151)。
その結果、付加情報が設定されていると判定した場合(S151のYES)、情報管理部226は、S151の処理で存在した付加情報に含まれるパラメータアドレス等から、転送前情報242を生成する(S152)。そして、期待データ生成部222は、S151の処理で存在した付加情報に含まれるパラメータ143から、期待データ241のパケットを生成する(S153)。
さらに、共通位置特定部223は、生成済の期待データ241において共通する情報を特定し、特定した情報を共通位置情報244として生成する(S154)。具体的に、共通位置特定部223は、情報格納領域240に記憶されている期待データ241であって転送前情報242に情報が含まれる期待データ241において共通する情報の特定を行う。そして、情報管理部226は、情報格納領域240に記憶された転送中情報243のうち、S121の処理で受信した書き込み指示に含まれるWRITEアドレス等を含む情報を削除する(S155)。以下、転送前情報242及び転送中情報243の具体例について説明を行う。
[第2情報処理装置における転送前情報及び転送中情報の具体例(2)]
図31は、転送前情報242及び転送中情報243の具体例を説明する図である。具体的に、図31(A)は、S152の処理において情報が生成された転送前情報242の具体例について説明する図であり、図31(B)は、S155の処理において情報が削除された転送中情報243の具体例について説明する図である。
図31(A)に示す転送前情報242は、図30(A)で説明した転送前情報242に対して、「項番」が「5」である情報が追加されている。また、図31(B)に示す転送中情報243は、図31(B)で説明した転送中情報147に対して、「項番」が「1」である情報が削除されている。
図22に戻り、S142の処理において正解データとテストデータ144の内容が一致しなかった場合(S142のNO)、または、S134の処理において正解データとテストデータ144の内容が一致しなかった場合(S134のNO)、情報管理部226は、例えば、事業者端末(図示しない)にエラーを出力する(S143)。
そして、情報管理部226は、この場合、比較結果に関する情報を取得する(S144)。なお、情報管理部226は、S134またはS142の処理において内容が一致した場合についても、比較結果に関する情報を取得するものであってよい。
これにより、ディスクドライバ23は、情報処理装置1から受信したテストデータ144のパケットと比較を行うべき期待データ241のパケットを特定し、受信したテストデータ144のパケットの正常性を判定することが可能になる。
[第2情報処理装置の第2制御部におけるテスト終了処理の詳細]
次に、情報処理装置2のテスト制御部21におけるテスト終了処理の詳細について説明を行う。図24は、テスト制御部21におけるテスト終了処理の詳細を説明するフローチャート図である。
テスト終了部212は、図24に示すように、結果比較タイミングになるまで待機する(S161のNO)。結果比較タイミングは、例えば、テスト実行処理が終了したタイミングであってよい。
そして、結果比較タイミングになった場合(S161のYES)、テスト終了部212は、第1情報処理装置1のテスト制御部11に対して、S144の処理で取得した比較結果に関する情報を送信する(S162)。
[第1情報処理装置の第1制御部におけるテスト終了処理の詳細]
次に、情報処理装置1のテスト制御部11におけるテスト終了処理の詳細について説明を行う。図25は、テスト制御部11におけるテスト終了処理の詳細を説明するフローチャート図である。
テスト終了部113は、図25に示すように、情報処理装置2から送信された比較結果に関する情報を受信するまで待機する(S171のNO)。そして、比較結果に関する情報を受信した場合(S171のYES)、テスト終了部113は、受信した比較結果に関する情報と、S74の処理で取得した送信結果に関する情報とを比較する(S172)。この場合、テスト終了部113は、例えば、S74の処理で取得した送信結果に関する情報に、情報格納領域140に記憶された転送中情報147及び転送済情報148に含まれる情報を加えた情報を、S171の処理において受信した比較結果に関する情報と比較するものであってもよい。
具体的に、テスト終了部113は、例えば、S171の処理において受信した比較結果に関する情報に、S134またはS142の処理において内容が一致しなかった送信テストが存在することを示す情報が含まれているか否かを判定する。そして、内容が一致しなかった送信テスト(以下、結果異常テストとも呼ぶ)が存在すると判定した場合、テスト終了部113は、結果異常テストに用いられた期待データ241のパケットの生成に用いられたパラメータ143と、その期待データ241に対応するテストデータ144のパケットの生成に用いられたパラメータ143とを比較する。
その結果、パラメータ143の内容が一致しなかった場合、テスト終了部113は、例えば、そのパラメータ143の送信が行われた送信テストにおいて異常があったものと判定する。一方、パラメータ143の内容が一致した場合、テスト終了部113は、例えば、内容が一致したパラメータ143からテストデータ144を生成し、送信テストにおいて情報処理装置1から情報処理装置2に対して送信されたテストデータ144と比較する。そして、テストデータ144の内容が一致しなかった場合、テスト終了部113は、例えば、そのテストデータ144の送信が行われた送信テストにおいて異常があったものと判定する。
図25に戻り、テスト終了部113は、例えば、S172の処理における比較結果を事業者端末(図示しない)において出力する(S173)。
これにより、テスト終了部113は、情報処理装置1及び情報処理装置2において取得された情報に基づいて、送信テストの正常性についての検証を行うことが可能になる。
[テスト送信処理の具体例]
次に、テスト送信処理の具体例について説明を行う。図32から図41は、テスト送信処理の具体例を説明する図である。なお、以下、情報処理装置1におけるデータDT11が転送前情報146に含まれる各データを示しており、情報処理装置1におけるデータDT12が転送中情報147に含まれる各データを示しているものとして説明を行う。また、以下、情報処理装置2におけるデータDT21が転送前情報242に含まれる各データを示しており、情報処理装置2におけるデータDT22が転送中情報243に含まれる各データを示しているものとして説明を行う。さらに、以下、各テストデータ144及び期待データ241のパケット番号をカッコ内に表記する。
情報処理装置1は、図32に示すように、最大保持数に対応する7個のパラメータ143であるパラメータAからパラメータGを、データDT11に含まれるデータとして生成する(S32)。そして、情報処理装置1は、生成した各パラメータ143のそれぞれに対応するテストデータ144であるテストデータA(1)からテストデータG(1)を、データDT11に含まれるデータとして生成する(S33)。さらに、情報処理装置1は、テストデータA(1)からテストデータD(1)、テストデータB(1)からテストデータE(1)、テストデータC(1)からテストデータF(1)及びテストデータD(1)からテストデータG(1)のそれぞれにおけるユニーク情報を示す位置情報145である位置Aから位置Dを、データDT11に含まれるデータとして生成する(S34、S35)。
続いて、情報処理装置1は、図33に示すように、保持数に対応する付加情報であるパラメータAからパラメータD及び位置Aから位置Dを情報処理装置2に送信する(S42、S43)。そして、情報処理装置2は、情報処理装置1から送信されたパラメータAからパラメータD及び位置Aから位置Dを、データDT21に含まれるデータとして記憶する。その後、情報処理装置2は、図34に示すように、情報処理装置1から受信したパラメータAからパラメータDに基づいて、期待データA(1)から期待データA(4)を、データDT21に含まれるデータとして生成する(S62)。
次に、情報処理装置1は、図35に示すように、パラメータA、テストデータA(1)及び位置Aを、データDT11からデータDT12に移動し、テストデータA(1)を情報処理装置2に送信する(S84、S85、S113)。その後、情報処理装置2は、期待データA(1)から期待データD(1)についての共通位置情報244が示す位置に設定された情報を特定する。そして、情報処理装置2は、期待データA(1)から期待データD(1)のうち、共通位置情報244が示す位置に設定された情報がテストデータA(1)と一致する期待データとして、期待データA(1)を特定する(S124)。
続いて、情報処理装置2は、図36に示すように、特定した期待データA(1)と、その期待データA(1)に対応するパラメータA及び位置Aとを、データDT21からデータDT22に移動する(S125、S126)。そして、情報処理装置2は、図35において情報処理装置1から送信されたテストデータA(1)と期待データA(1)とを比較する(S133)。
その後、情報処理装置1は、図37に示すように、データDT12に含まれるデータとして、テストデータA(1)の次のパケットであるテストデータA(2)を生成する(S91)。また、情報処理装置2は、データDT22に含まれるデータとして、期待データA(1)の次のパケットである期待データA(2)を生成する(S135)。
次に、情報処理装置1は、図38に示すように、テストデータA(2)を情報処理装置2に送信する(S113)。そして、情報処理装置2は、テストデータA(2)と期待データA(2)とを比較する(S133)。
その後、情報処理装置1は、図39に示すように、データDT12に含まれるデータとして、例えば、テストデータA(2)の次のパケットであるテストデータA(最終)を生成する(S91)。また、情報処理装置2は、データDT22に含まれるデータとして、例えば、期待データA(2)の次のパケットである期待データA(最終)を生成する(S135)。
そして、情報処理装置1は、図39に示すように、データDT11に含まれるデータとして、パラメータH及びテストデータH(1)を生成する(S95、S96)。さらに、情報処理装置1は、データDT11に含まれるデータとして、テストデータE(1)からテストデータH(1)におけるユニーク情報を示す位置情報145である位置Eを生成する(S101、S102、S103)。その後、情報処理装置1は、テストデータA(最終)に対してパラメータE及び位置Eを上書きする。
次に、情報処理装置1は、図40に示すように、テストデータA(最終)を情報処理装置2に送信する(S113)。そして、情報処理装置2は、図40に示すように、テストデータA(最終)と期待データA(最終)とを比較する(S141)。
その後、情報処理装置2は、図41に示すように、データDT21に含まれるデータとして、情報処理装置1から送信されたテストデータA(最終)に上書きされていたパラメータE及び位置Eを記憶する(S152)。そして、情報処理装置2は、データDT21に含まれるデータとして、パラメータEからテストデータE(1)を生成する(S153)。さらに、情報処理装置2は、例えば、テストデータAに関する情報(パラメータA、期待データA(最終)及び位置A)をデータDT22から削除する(S155)。
これにより、情報処理装置2は、情報処理装置1から受信したテストデータ144の比較を行う必要がある期待データ241の特定を行うことが可能になる。そのため、情報処理装置2は、情報処理装置1のテスト対象部12が行ったテストデータ144の送信順序と、情報処理装置2のディスクドライバ23におけるテストデータ144の到達順序との間に差異が生じている場合であっても、各テストデータ144の正常性の判定を行うことが可能になる。
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記のとおりである。
(付記1)
複数のデータを送信するデータ送信プログラムにおいて、
それぞれがデータ内の位置に対応付けられた情報を有する複数のデータを取得し、
取得した前記複数のデータを解析して、前記データ内の位置のうち、前記複数のデータのいずれのデータ間でも情報が重複しない位置を特定し、
取得した前記複数のデータそれぞれと、特定した前記位置を識別する情報とを送信する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ送信プログラム。
(付記2)
付記1において、
前記送信する処理では、特定した前記位置を識別する情報を、前記複数のデータそれぞれよりも前に送信する、
ことを特徴とするデータ送信プログラム。
(付記3)
付記2において、
前記複数のデータそれぞれは、各データの送信順序を示す情報に対応付けられ、かつ、各データに対応するパラメータから生成されたデータであり、
前記特定する処理では、前記複数のデータごとに、各データから各データよりも送信順序が所定数後のデータまでのいずれのデータ間でも情報が重複しない位置を特定し、特定した位置を各データから各データよりも送信順序が前記所定数後のデータまでのそれぞれのデータに対応付け、
前記送信する処理では、前記複数のデータごとに、各データに対応付けられた1以上の前記位置を識別する情報と、各データに対応する前記パラメータとを含む付加情報を、各データよりも前に送信する、
ことを特徴とするデータ送信プログラム。
(付記4)
付記3において、
前記送信する処理では、
前記複数のデータのうち、送信順序が早い前記所定数のデータに対応付けられた1以上の前記位置を識別する情報を、前記複数のデータよりも先に送信し、
前記複数のデータのうち、送信順序が早い前記所定数のデータ以外のデータごとに、各データに対応付けられた1以上の前記位置を識別する情報と、各データに対応する前記パラメータとを含む付加情報を、各データよりも前に送信する、
ことを特徴とするデータ送信プログラム。
(付記5)
付記3において、
前記送信する処理では、前記複数のデータそれぞれに対応する前記付加情報を、各データよりも送信順序が先のデータの所定の位置に設定してから送信する、
ことを特徴とするデータ送信プログラム。
(付記6)
付記5において、
前記送信する処理では、前記複数のデータそれぞれに対応する前記付加情報を、各データよりも送信順序が先のデータのうち、データ量が閾値以上であるデータの所定の位置に1以上設定してから送信する、
ことを特徴とするデータ送信プログラム。
(付記7)
データを受信すると、該データ内の特定の位置に対応付けられた情報を取得し、
複数の期待データを記憶する記憶部を参照して、前記複数の期待データのうち、前記特定の位置に、取得した前記情報を有する期待データを特定し、
特定した前記期待データと、受信した前記データとの比較を行い、
比較結果を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ比較プログラム。
(付記8)
付記7において、さらに、
受信した前記データにおいて、受信した前記データよりも送信順序が後のデータ内の位置を識別する情報と、受信した前記データよりも送信順序が後のデータの生成に用いられるパラメータとを含む付加情報が所定の位置に含まれている場合、前記パラメータから前記期待データを生成し、
生成した前記期待データと、受信した前記データよりも送信順序が後のデータ内の位置を識別する情報とを前記記憶部に記憶し、
前記比較を行う処理の後、前記記憶部に記憶された前記位置を識別する情報のうち、受信した前記データの位置を識別する情報を削除し、
前記記憶部に記憶した前記位置を識別する情報のそれぞれにおいて共通する情報を、前記特定の位置とする、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ比較プログラム。
(付記9)
付記7において、
前記比較を行う処理では、特定した前記期待データのうちの前記付加情報が設定された位置以外の位置と、受信した前記データのうちの前記付加情報が設定された位置以外の位置との比較を行う、
ことを特徴とするデータ比較プログラム。
(付記10)
複数のデータを送信する情報処理装置において、
それぞれがデータ内の位置に対応付けられた情報を有する複数のデータを取得するデータ取得部と、
取得した前記複数のデータを解析して、前記データ内の位置のうち、前記複数のデータのいずれのデータ間でも情報が重複しない位置を特定する位置特定部と、
取得した前記複数のデータそれぞれと、特定した前記位置を識別する情報とを送信する情報送信部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
(付記11)
付記10において、
前記情報送信部は、特定した前記位置を識別する情報を、前記複数のデータそれぞれよりも前に送信する、
ことを特徴とする情報処理装置。
(付記12)
データを受信すると、該データ内の特定の位置に対応付けられた情報を取得し、複数の期待データを記憶する記憶部を参照して、前記複数の期待データのうち、前記特定の位置に、取得した前記情報を有する期待データを特定する共通位置特定部と、
特定した前記期待データと、受信した前記データとの比較を行うデータ比較部と、
比較結果を出力する結果出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
(付記13)
複数のデータを送信するデータ送信方法において、
それぞれがデータ内の位置に対応付けられた情報を有する複数のデータを取得し、
取得した前記複数のデータを解析して、前記データ内の位置のうち、前記複数のデータのいずれのデータ間でも情報が重複しない位置を特定し、
取得した前記複数のデータそれぞれと、特定した前記位置を識別する情報とを送信する、
ことを特徴とするデータ送信方法。
(付記14)
付記13において、
前記送信する工程では、特定した前記位置を識別する情報を、前記複数のデータそれぞれよりも前に送信する、
ことを特徴とするデータ送信方法。
(付記15)
データを受信すると、該データ内の特定の位置に対応付けられた情報を取得し、
複数の期待データを記憶する記憶部を参照して、前記複数の期待データのうち、前記特定の位置に、取得した前記情報を有する期待データを特定し、
特定した前記期待データと、受信した前記データとの比較を行い、
比較結果を出力する、
ことを特徴とするデータ比較方法。