以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。本開示では、重複する説明については、適宜に簡略化または省略する。なお、本開示は、以下の各実施の形態のあらゆる組み合わせを含み得るものである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の冷蔵庫システムの全体構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る冷蔵庫システムは、使用者に対して買物を支援する情報をより適切なタイミングでレコメンドするシステムである。図1に示すように、冷蔵庫システムは、冷蔵庫100、端末装置200およびサーバ装置300を備えている。冷蔵庫100とサーバ装置300とは、相互に通信可能に接続されている。端末装置200とサーバ装置300とは、相互に通信可能に接続されている。冷蔵庫100と端末装置200とは、サーバ装置300を介して、相互に通信可能に接続されている。なお、冷蔵庫100と端末装置200とは、サーバ装置300を介さず直接的に相互に通信可能に接続されてもよい。
本実施の形態において、端末装置200は、冷蔵庫100の使用者の位置情報を取得するために用いられる。端末装置200には、例えば、冷蔵庫100の使用者に携帯されるスマートフォンまたはタブレット端末等の携帯端末が該当する。なお、本開示では、冷蔵庫100の使用者を、単に「使用者」とも称する。
サーバ装置300には、使用者の家宅内に設置されるコンピュータ等が該当する。なお、サーバ装置300は、使用者の家宅内でない場所に設置されていてもよい。サーバ装置300は、複数のサーバからなるクラウドサーバであってもよい。また、サーバ装置300に接続される冷蔵庫100の数は、1つに限られず複数であってもよい。同様に、サーバ装置300に接続される端末装置200の数は、1つに限られず複数であってもよい。
図2は、実施の形態1の冷蔵庫100の正面図である。図3は、実施の形態1の冷蔵庫100の縦断面図である。図2および図3を参照し、実施の形態1の冷蔵庫100の構成について説明する。
冷蔵庫100は、図3に示すように、断熱箱体1を有している。断熱箱体1は、外箱、内箱および断熱材によって構成される。外箱は、例えば、鋼鉄製である。内箱は、例えば、樹脂製である。内箱は、外箱の内側に配置される。断熱材は、例えば、発泡ウレタン等である。断熱材は、外箱と内箱との間の空間に充填されている。
断熱箱体1の正面は、開口している。断熱箱体1の内部には、食品等の被貯蔵物を収納するための貯蔵空間が形成されている。断熱箱体1の内部に形成された貯蔵空間は、1つまたは複数の仕切り部材により、複数の貯蔵室に区画されている。一例として、冷蔵庫100は、図2および図3に示すように、複数の貯蔵室として、冷蔵室10、切替室20、製氷室30、冷凍室40および野菜室50を備えている。
冷蔵室10は、断熱箱体1の最上段に配置されている。切替室20は冷蔵室10の下方における左右の一側に配置されている。切替室20内の温度帯は、複数の温度帯のうちのいずれかに選択的に切り替えることができる。製氷室30は、切替室20の側方に隣接して配置される。すなわち、製氷室30は、冷蔵室10の下方における左右の他側に配置されている。冷凍室40は、切替室20および製氷室30の下方に配置されている。野菜室50は、冷凍室40の下方の配置されている。野菜室50は、断熱箱体1の最下段に配置されている。
冷蔵室10の正面部には、当該冷蔵室10を開閉するための冷蔵室扉7が設けられている。冷蔵室扉7は、例えば、両開き式の扉である。両開き式の冷蔵室扉7は、右扉7aおよび左扉7bにより構成されている。また、一例として、切替室20、製氷室30、冷凍室40および野菜室50は、それぞれ、引き出し式の扉によって開閉される。これらの引き出し式の扉は、冷蔵庫100の奥行方向にスライドできるようになっている。なお、本開示では、切替室20、製氷室30、冷凍室40および野菜室50を開閉するための各扉と冷蔵室扉7とをまとめて、冷蔵庫100の「扉」とも称する。
冷蔵庫100に備えられた貯蔵室の数、貯蔵室の配置、貯蔵室を開閉するための扉の構成等は、上記の例に限定されるものではない。例えば、図3に示すように、冷蔵庫100の貯蔵室の内部には、薬を収納するための薬収納区画11が設けられていてもよい。薬収納区画11は、一例として、冷蔵室10の内部に設けられている。また、薬収納区画11は、冷蔵室扉7の内側に設けられたドアポケットの一部に形成されていてもよい。
冷蔵庫100は、各貯蔵室へ供給する空気を冷却するための冷凍サイクル回路を備えている。冷凍サイクル回路は、圧縮機2、凝縮器、絞り装置および冷却器3等によって構成されている。本開示においては、凝縮器および絞り装置の図示を省略している。圧縮機2は、冷凍サイクル回路内の冷媒を圧縮し吐出する。凝縮器は、圧縮機2から吐出された冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる。冷却器3は、絞り装置で膨張した冷媒によって、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する。圧縮機2は、例えば、冷蔵庫100の背面側の下部に配置される。
冷蔵庫100には、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路5が形成されている。風路5は、例えば、冷蔵庫100内の背面側に配置されている。冷凍サイクル回路の冷却器3は、風路5内に設置される。また、風路5内には、冷却器3で冷却された空気を各貯蔵室へ送るためのファン4も設置されている。
ファン4が動作すると、冷却器3で冷却された空気が、風路5を通って、冷凍室40、切替室20、製氷室30および冷蔵室10へ送られる。これにより、各貯蔵室内が冷却される。また、野菜室50は、冷蔵室10から戻った空気が図示しない風路を介して野菜室50内に導入されることで、冷却される。野菜室50を冷却した空気は、冷却器3のある風路5内へと戻される。風路5内へと戻された空気は、再び冷却器3によって冷却され、冷蔵庫100内を循環する。
また、風路5からそれぞれの貯蔵室へと通じる中途の箇所には、図示しないダンパが設けられている。各ダンパの開閉状態を変化させることで、各貯蔵室へと供給される空気の風量を調節することができる。また、各貯蔵室へと供給される空気の温度は、圧縮機2の運転を制御することで調節することができる。本実施の形態において、圧縮機2と冷却器3とを含む冷凍サイクル回路、ファン4、風路5およびダンパは、貯蔵室の内部を冷却する冷却手段を構成している。
本実施の形態の冷蔵庫100の外側表面には、操作パネル6が設けられている。操作パネル6は、例えば、左扉7bに設けられている。操作パネル6は、操作部6a、表示部6bおよびスピーカ6cを備えている。
操作部6aは、各貯蔵室の設定温度および冷蔵庫100の動作モードを設定するためのスイッチ等によって構成される。表示部6bは、冷蔵庫100に関する各種の情報を表示する液晶ディスプレイおよびLEDランプ等によって構成される。なお、操作パネル6は、操作部6aと表示部6bとを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。スピーカ6cは、冷蔵庫100の使用者に対して、音声報知を行う装置である。
また、冷蔵庫100は、制御装置8を備える。制御装置8は、例えば、冷蔵庫100の背面側の上部に設けられる。制御装置8には、冷蔵庫100の動作を制御するための制御回路等が備えられている。制御装置8の各機能は、この制御回路によって実現される。
図4は、実施の形態1の冷蔵庫100の制御系統の構成を示すブロック図である。図4を参照し、冷蔵庫100の制御系統の構成を説明する。制御装置8の制御回路には、例えば、プロセッサ8aおよびメモリ8bが備えられている。制御装置8は、メモリ8bに記憶されたプログラムをプロセッサ8aが実行することにより、冷蔵庫100を制御する。
プロセッサ8aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ8bには、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROMおよびEEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、または磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクおよびDVD等が該当する。
なお、制御装置8の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。制御装置8の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、且つ、当該制御回路にプロセッサ8aおよびメモリ8bが備えられていてもよい。一部が専用のハードウェアとして形成される制御回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
本実施の形態の冷蔵庫100は、図4に示すように、サーミスタ91および扉開閉検知スイッチ92を備える。サーミスタ91は、各貯蔵室に設置され、当該各貯蔵室内の温度を検出する。扉開閉検知スイッチ92は、各貯蔵室の扉の開閉を検知するためのスイッチである。扉開閉検知スイッチ92は、例えば、マグネット方式のスイッチである。扉開閉検知スイッチ92は、冷蔵室扉7の開閉を検知可能に設けられる。また、扉開閉検知スイッチ92は、切替室20、製氷室30、冷凍室40および野菜室50を開閉するための各扉の開閉を検知可能に設けられる。すなわち、扉開閉検知スイッチ92は、冷蔵庫100の扉の開閉を検知するように設けられる。
さらに、本実施の形態の冷蔵庫100は、図4に示すように、重量センサ93を備える。図2および図3においては、重量センサ93の図示を省略する。重量センサ93は、貯蔵室に収納された被貯蔵物の重量を検知可能に設けられる。重量センサ93は、各貯蔵室それぞれに収納された被貯蔵物の重量を検知可能に設けられてもよい。重量センサ93は、全ての貯蔵室に収納された被貯蔵物の合計重量を検知可能に設けられてもよい。本実施の形態における重量センサ93は、冷蔵庫100内の被貯蔵物の重量を検知可能に構成されていればよい。
図4に示すように、制御装置8には、サーミスタ91から、各貯蔵室の内部の温度の情報を含む信号が入力される。また、制御装置8には、操作パネル6の操作部6aからの信号も入力される。制御装置8には、扉開閉検知スイッチ92から、当該扉開閉検知スイッチ92の検知結果の情報を含む信号も入力される。さらに、制御装置8には、重量センサ93から、冷蔵庫100内の被貯蔵物の重量の情報を含む信号も入力される。制御装置8は、入力された信号に基づいて、各種の処理を実行する。
例えば、制御装置8は、入力された信号に基づいて、各貯蔵室の内部が設定された温度に維持されるように、圧縮機2およびファン4の動作を制御する処理を実行する。すなわち、本実施の形態において、制御装置8は、前述した冷却手段を制御して、冷蔵庫100の動作を制御する。また、制御装置8は、表示部6bおよびスピーカ6cの動作を制御する処理も実行する。本実施の形態の冷蔵庫100は、表示部6bおよびスピーカ6cの動作が制御されることで、各種の情報を使用者に対して提供する。
図5は、実施の形態1の冷蔵庫100の制御装置8の構成を示すブロック図である。図6は、実施の形態1の端末装置200の構成を示すブロック図である。図7は、実施の形態1のサーバ装置300の構成を示すブロック図である。図4に加えて図5から図7も参照し、上記のように構成された冷蔵庫100を備えた冷蔵庫システムの構成について説明する。
上述したように、冷蔵庫システムは、冷蔵庫100と端末装置200とサーバ装置300とを備えている。本実施の形態の冷蔵庫100の制御装置8は、図5に示すように、開閉判定部101、庫内状態判定部102、庫内変化判定部103、レコメンド表示部104、レコメンド音声再生部105および冷蔵庫通信部110を備えている。冷蔵庫通信部110は、冷蔵庫100とサーバ装置300との間で、データを双方向に通信するためのものである。
開閉判定部101は、扉開閉検知スイッチ92から入力された信号に基づいて、冷蔵庫100の扉の開閉状態を判定するものである。本実施の形態における扉開閉検知スイッチ92および開閉判定部101は、冷蔵庫の扉の開閉状態を判定する開閉判定手段の一例を構成している。
庫内状態判定部102は、重量センサ93から入力された信号に基づいて、冷蔵庫100内の被貯蔵物の収納状態を判定するものである。庫内変化判定部103は、冷蔵庫100内の被貯蔵物の収納状態の変化を判定するものである。
一例として、庫内状態判定部102は、開閉判定部101が冷蔵庫100の扉の開閉を検知した時に、重量センサ93から入力された信号に基づいて被貯蔵物の量を判定し、当該量の情報を記憶する。庫内変化判定部103は、庫内状態判定部102が記憶した情報に基づいて、冷蔵庫100の扉の前回の開閉時から今回の開閉時までの被貯蔵物の量の変化を判定する。より具体的には、庫内変化判定部103は、被貯蔵物の量が一定以上増えたか、被貯蔵物の量が一定以上減ったか、あるいは、被貯蔵物の量の変化量が一定以内であるか、を判定する。
このように、重量センサ93、庫内状態判定部102および庫内変化判定部103は、冷蔵庫100内の被貯蔵物の収納状態の変化を判定する庫内変化判定手段の一例を構成している。なお、庫内変化判定手段が被貯蔵物の収納状態の変化を判定する時点は、上記例に示した冷蔵庫100の扉の開閉時に限られない。例えば、庫内変化判定手段は、予め設定された一定時間ごとに被貯蔵物の収納状態の変化を判定してもよい。また、庫内変化判定手段は、被貯蔵物の収納状態を、継続的に監視してもよい。庫内変化判定手段は、被貯蔵物の収納状態の変化を時系列で把握できるように構成されていればよい。換言すると、庫内変化判定手段は、時間帯ごとの被貯蔵物の収納状態を把握できるように構成されていればよい。
また、上述したように、重量センサ93は、各貯蔵室それぞれに収納された被貯蔵物の重量を検知可能に設けられてもよい。庫内状態判定部102および庫内変化判定部103は、各貯蔵室それぞれに収納された被貯蔵物の収納状態の変化を判定してもよい。すなわち、庫内変化判定手段は、各貯蔵室それぞれに収納された被貯蔵物の収納状態を把握可能に構成されてもよい。
レコメンド表示部104は、表示部6bを制御し、当該表示部6bにレコメンド情報を表示させる。レコメンド音声再生部105は、スピーカ6cを制御し、当該スピーカ6cにレコメンド情報を音声報知させる。レコメンド情報とは、使用者の行動を支援する情報である。使用者の行動には、例えば、「買物」および「料理」が該当する。一例として、レコメンド情報には、「買物」および「料理」を支援する情報として、値打ちの商品の情報、旬の食材の情報およびレシピの情報等が含まれる。このように、表示部6b、スピーカ6c、レコメンド表示部104およびレコメンド音声再生部105は、使用者の行動を支援するレコメンド情報を提供する手段を構成している。
表示部6b、スピーカ6c、レコメンド表示部104およびレコメンド音声再生部105が使用者に対して提供するレコメンド情報は、冷蔵庫通信部110によって、サーバ装置300から取得される。なお、制御装置8には、当該制御装置8自体がレコメンド情報を生成するための機能が備えられていてもよい。
端末装置200は、図6に示すように、端末表示部201、位置情報取得部202および端末通信部210を備えている。端末通信部210は、端末装置200とサーバ装置300との間で、データを双方向に通信するためのものである。
上述したように、本実施の形態の端末装置200には、使用者に携帯されるスマートフォンまたはタブレット端末等の携帯端末が該当する。端末装置200は、各種の画面を表示可能な表示装置を備えている。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。端末表示部201は、端末装置200の表示装置にレコメンド情報を表示させるものである。端末装置200の表示装置および端末表示部201は、使用者の行動を支援するレコメンド情報を提供する手段を構成している。
端末装置200の表示装置および端末表示部201が使用者に対して提供するレコメンド情報は、端末通信部210によって、サーバ装置300から取得される。なお、端末装置200には、当該端末装置200自体がレコメンド情報を生成するための機能が備えられていてもよい。
端末装置200の位置情報取得部202は、当該端末装置200の位置の情報を取得するためのものである。換言すると、位置情報取得部202は、端末装置200を携帯している使用者の位置の情報を取得するためのものである。位置情報取得部202は、GPS等を利用して位置情報を取得する。本実施の形態における位置情報取得部202は、使用者の位置の情報を取得する位置情報取得手段の一例である。
なお、位置情報取得部202は、端末装置200に備えられた加速度センサの情報に基づいて位置情報を取得してもよい。また、位置情報取得部202は、加速度センサの情報に基づいて、端末装置200および使用者の移動速度に関する情報を取得してもよい。位置情報取得部202によって取得された各種の情報は、端末通信部210によって、サーバ装置300へ送信される。
サーバ装置300は、図7に示すように、行動推定部301、生活パターン推定部302、記憶部303、行動比較部304、レコメンド情報生成部305およびサーバ通信部310を備えている。サーバ通信部310は、サーバ装置300と冷蔵庫100との間、および、サーバ装置300と端末装置200との間のそれぞれで、データを双方向に通信するためのものである。
行動推定部301は、使用者の行動を推定する行動推定手段の一例である。本実施の形態において、行動推定部301は、冷蔵庫通信部110および端末通信部210からサーバ通信部310が取得した情報に基づいて、使用者の行動を推定する。
本実施の形態の行動推定部301は、庫内変化判定手段の一例である重量センサ93、庫内状態判定部102および庫内変化判定部103の判定結果に基づいて使用者の行動を推定する。さらに、本実施の形態の行動推定部301は、位置情報取得手段の一例である位置情報取得部202によって取得された位置情報に基づいて使用者の行動を推定する。なお、使用者の行動を推定する行動推定手段は、庫内変化判定手段の判定結果と位置情報取得手段によって取得された位置情報との少なくとも一方に基づいて使用者の行動を推定するように構成されていればよい。
より具体的には、行動推定部301は、例えば、冷蔵庫100内の被貯蔵物の量が一定以上増えた時点より一定時間だけ前の時間帯における使用者の行動を、「買物」として推定する。また、行動推定部301は、冷蔵庫100内の被貯蔵物の量が一定以上増えた時点より一定時間だけ前の時間帯における使用者の位置が設定位置である場合、当該時間帯における使用者の行動を「買物」として推定してもよい。この設定位置は、例えば、スーパーマケットおよびコンビニ等の「買物」が行われる場所である。後者の場合、行動推定部301による推定結果の精度がより高くなる。
また、行動推定部301は、例えば、冷蔵庫100内の被貯蔵物の量が一定以上減った時点を含む時間帯における使用者の行動を、「料理」として推定する。さらに、本実施の形態の行動推定部301は、「買物」と「料理」とに加えて「買物準備」という行動を推定することを特徴としている。「買物準備」とは、使用者が「買物」を行う前に、当該「買物」について考慮する行動を意味する。「買物準備」には、例えば、献立を考慮する等の行動が該当する。
使用者は、冷蔵庫100の扉を開閉して被貯蔵物の収納状態を確認することがある。使用者によって被貯蔵物の収納状態が確認される際、当該被貯蔵物の量は変化しない。ある時点において上記の行動が使用者によって行われると、行動推定部301は、当該時点での使用者の行動を「買物準備」として推定する。より具体的には、行動推定部301は、
冷蔵庫100の扉が開かれた時間帯における当該冷蔵庫100内の被貯蔵物の量の変化量が一定以内である場合、当該時間帯における使用者の行動を買物準備として推定する。
また、「買物準備」に該当する行動は、「買物」が行われる場所である上記の設定位置または、当該設定位置から一定範囲内で行われることが想定される。そこで、本実施の形態の行動推定部301は、使用者の位置が設定位置から一定範囲内にある時間帯における使用者の行動を、「買物準備」として推定する。また、「買物準備」に該当する行動は、使用者の家宅内で行われることも想定される。そこで、本実施の形態の行動推定部301は、使用者の位置が当該使用者の家宅内にある時間帯の行動を、「買物準備」として推定する。
なお、行動推定部301が使用者の行動を「買物準備」として推定する際の条件は、任意に設定可能であってもよい。また、行動推定部301は、例えば、位置情報取得部202によって取得された情報に基づいて、使用者の「移動」という行動を推定してもよい。また、行動推定部301は、使用者が「移動」している時間帯における当該使用者の行動を「買物準備」として推定してもよい。
生活パターン推定部302は、行動推定部301の推定結果に基づいて使用者の生活パターンの生成および更新の少なくとも一方を実行する生活パターン推定手段の一例である。生活パターンとは、時間帯ごとにおける使用者の行動の情報を含むものである。生活パターン推定部302によって生成された生活パターンは、テーブルとして記憶部303に記憶される。本実施の形態の記憶部303は、時間帯ごとにおける使用者の行動の情報を生活パターンとして記憶する記憶手段の一例である。
図8は、実施の形態1の記憶部303に記憶された生活パターンテーブルの一例を模式的に示す図である。図8は、一例として、週単位の生活パターンテーブルを示す。記憶部303に記憶される生活パターンテーブルは、日単位、月単位、季節単位または年単位等であってもよい。生活パターンテーブルには、各時間帯における使用者の行動の情報が格納される。各時間帯における使用者の行動には、例えば、「買物」、「料理」、「移動」および「食事」等が該当する。また、生活パターンテーブルには、複数の生活パターンの情報が格納されていてもよい。図8に示す例では、土曜日において、頻度の高い生活パターンの情報と頻度の低い生活パターンの情報とが格納されている。
一例として、生活パターン推定部302は、過去の一定期間における行動推定部301の推定結果に基づき、特定の時間帯において最も頻度の高い行動または最新の行動が当該時間帯における使用者の行動となるように、生活パターンの更新を実行する。また、生活パターン推定部302は、使用者の生活パターンに関する情報を学習可能に構成されていてもよい。また、生活パターンの生成および更新は、使用者が行ってもよい。生活パターンは、例えば、使用者が操作パネル6を操作することによって設定されてもよい。
さらに、生活パターン推定部302は、過去の一定期間における行動推定部301の推定結果および記憶部303に記憶された生活パターンテーブルに基づいて、生活パターンの更新を行ってもよい。「買物準備」は、「買物」の一定時間前に行われると想定される。そこで、生活パターン推定部302は、使用者の行動が「買物」であると行動推定部301によって推定された時間帯より一定時間だけ前の時間帯を、「買物準備」の時間帯であると推定する。生活パターン推定部302は、この推定結果に基づいて生活パターンを更新してもよい。更新された生活パターンの情報は、新たな生活パターンテーブルとして記憶部303に格納される。
なお、「買物準備」から「買物」までの一定時間は、使用者が設定可能であってもよい。例えば、「買物準備」を「買物」の直前に行う使用者は、この一定時間を数十分程度に設定する。また、「買物準備」を「買物」の前日に行う使用者は、この一定時間を24時間程度に設定する。
また、生活パターン推定部302は、「買物準備」から「買物」までの一定時間に関する情報を学習可能に構成されてもよい。生活パターン推定部302は、「買物」の頻度に応じて「買物準備」から「買物」までの一定時間を推定してもよい。生活パターン推定部302は、例えば、「買物」が週に一度だけ行われる場合には、当該「買物」が行われる前日の特定の時間帯を「買物準備」の時間帯として推定してもよい。生活パターン推定部302は、「買物」が週に一度だけ行われる場合には、当該「買物」が行われる前日以外の曜日に「買物準備」の時間帯が含まれないように生活パターンを更新してもよい。
また、生活パターン推定部302は、「料理」の直後の時間帯が「食事」の時間帯になるように生活パターンを更新してもよい。生活パターン推定部302は、「食事」の時間帯の直後の時間帯が「買物準備」の時間帯とならないように、生活パターンを更新してもよい。同様に、生活パターン推定部302は、「料理」の直前の時間帯が「買物準備」の時間帯とならないように、生活パターンを更新してもよい。
また、「買物準備」は、「買物」の直前の「移動」の時間帯に行われることも想定される。そこで、生活パターン推定部302は、「買物」の直前の「移動」の時間帯が「買物準備」の時間帯になるように、生活パターンを更新してもよい。図8に示す例では、日曜日において、「買物」の直前の「移動」の時間帯が「買物準備」の時間帯となっている。
サーバ装置300の行動比較部304は、行動推定部301の推定結果および記憶部303に記憶された生活パターンテーブルに基づいて、生活パターンにおける現在の使用者の行動と行動推定部301によって推定された現在の使用者の行動とを比較する。そして、行動推定部301は、生活パターンにおける現在の使用者の行動と行動推定部301によって推定された現在の使用者の行動とが一致した場合には、レコメンド情報をサーバ通信部310に送信させる。サーバ通信部310によって送信されたレコメンド情報は、表示部6b、スピーカ6c、レコメンド表示部104、レコメンド音声再生部105、端末装置200の表示装置および端末表示部201によって、使用者へ提供される。本実施の形態における行動比較部304、サーバ通信部310、表示部6b、スピーカ6c、レコメンド表示部104、レコメンド音声再生部105、端末装置200の表示装置および端末表示部201は、レコメンド情報を使用者に対して提供するレコメンド手段の一例を構成している。
特に、本実施の形態において上記のレコメンド手段は、生活パターンにおける現在の使用者の行動と行動推定部301によって推定された現在の使用者の行動とが「買物準備」で一致した場合に、買物を支援する情報を使用者に対して提供する。上記のように構成された本実施の形態の冷蔵庫システムは、買物を支援する情報をより適切なタイミングで使用者へ提供することができる。
サーバ装置300のレコメンド情報生成部305は、レコメンド情報を生成または取得するためのものである。一例として、レコメンド情報生成部305は、外部のサーバから取得した各種の情報に基づいて、レコメンド情報を生成する。レコメンド情報生成部305は、レコメンド情報自体を外部のサーバから取得してもよい。本実施の形態において、レコメンド情報生成部305は、レコメンド情報として、「買物」を支援する情報および「料理」を支援する情報を、生成または取得する。レコメンド情報生成部305によって生成または取得されたレコメンド情報は、上述したように、サーバ通信部310によって、冷蔵庫100および端末装置200へ送信される。
なお、冷蔵庫100の制御装置8を構成する上記の各部の機能は、例えば、サーバ装置300に備えられていてもよい。例えば、庫内状態判定部102および庫内変化判定部103の機能は、サーバ装置300に備えられていてもよい。また、同様に、サーバ装置300を構成する各部の機能は、冷蔵庫100または端末装置200に備えられていてもよい。本実施の形態に係る冷蔵庫システムは、冷蔵庫100、端末装置200およびサーバ装置300のうちの任意の1つまたは任意の複数の組み合わせによって構成されればよい。冷蔵庫システムは、任意のハードウェア、ソフトウェア、または、これらの組み合わせによって構成されていればよい。
次に、以上のように構成された冷蔵庫システムの動作の一例を、フロー図を参照して説明する。図9は、実施の形態1の冷蔵庫システムを構成する冷蔵庫100によって行われる庫内状態通知の一例を示すフロー図である。庫内状態通知は、一定時間毎に繰り返し実行される動作である。庫内状態通知が開始すると(ステップS100)、まず、冷蔵庫100の扉が開閉したか否かが、開閉判定部101によって判定される(ステップS101)。
冷蔵庫100の扉が開閉されない場合、ステップS101の処理が継続する。冷蔵庫100の扉が開閉すると、庫内変化判定手段の一例である庫内状態判定部102および庫内変化判定部103によって、冷蔵庫100内の被貯蔵物の収納状態の変化が判定される(ステップS102)。ステップS102の判定結果は、冷蔵庫通信部110によって、サーバ装置300へ送信され(ステップS103)、庫内状態通知動作が終了する。
図10は、実施の形態1の冷蔵庫システムを構成するサーバ装置300によって行われる受信動作の一例を示すフロー図である。受信動作は、庫内状態通知動作によって送信された情報をサーバ通信部310が受信することで開始する。また、受信動作は、サーバ通信部310が位置情報を端末通信部210から受信した際にも開始する。サーバ通信部310と端末通信部210との通信は、一定時間毎に繰り返し行われる。
受信動作が開始すると(ステップS200)、行動推定手段の一例である行動推定部301は、サーバ通信部310が受信した情報に基づいて、当該情報を受信した時間帯における使用者の行動を推定する(ステップS201)。上述したように、行動推定部301は、サーバ通信部310が受信した情報に基づいて、使用者の行動が「買物」、「買物準備」、「移動」および「料理」のいずれに該当するかを推定する。そして、ステップS201の推定結果に基づいて、生活パターン推定手段の一例である生活パターン推定部302が生活パターンを更新する(ステップS202)。ステップS202で更新された生活パターンの情報は、生活パターンテーブルとして記憶部303に記憶され、受信動作が終了する。
次に、冷蔵庫システムを構成するサーバ装置300によって行われるレコメンド動作について説明する。レコメンド動作とは、使用者に対して、適切なタイミングでレコメンド情報を提供する動作である。図11は、実施の形態1の冷蔵庫システムを構成するサーバ装置300によって行われるレコメンド動作の一例を示すフロー図である。レコメンド動作は、例えば、一定時間ごとに開始される。
レコメンド動作が開始すると(ステップS300)、受信動作におけるステップS201と同様、行動推定手段の一例である行動推定部301が使用者の行動を推定する(ステップS301)。ステップS301において、行動推定部301は、現在の使用者の行動を推定する。行動推定部301は、冷蔵庫100および端末装置200から送信される情報に基づいて、現在の使用者の行動を推定する。
ステップS301で使用者の現在の行動が推定されると、行動比較部304は、行動推定部301の推定結果および記憶部303に記憶された生活パターンテーブルに基づいて、生活パターンにおける現在の使用者の行動と行動推定部301によって推定された現在の使用者の行動とを比較する(ステップS302)。生活パターンにおける現在の使用者の行動と行動推定部301によって推定された現在の使用者の行動とが一致ない場合、ステップS301の処理が再び実行される。生活パターンにおける現在の使用者の行動と行動推定部301によって推定された現在の使用者の行動とが一致した場合には、行動推定部301は、レコメンド情報をサーバ通信部310に送信させる(ステップS303)。サーバ通信部310によって送信されたレコメンド情報は、表示部6b、スピーカ6c、レコメンド表示部104、レコメンド音声再生部105、端末装置200の表示装置および端末表示部201によって、使用者へ提供される。これにより、レコメンド動作が終了する。
上記のステップS302において生活パターンにおける現在の使用者の行動と行動推定部301によって推定された現在の使用者の行動とが「買物準備」で一致した場合、ステップS303では買物を支援する情報が送信される。また、生活パターンにおける現在の使用者の行動と行動推定部301によって推定された現在の使用者の行動とが「料理」で一致した場合には、ステップS303では料理を支援する情報が送信される。本実施の形態であれば、上述したレコメンド動作により、適切なレコメンド情報をより適切なタイミングで使用者へ提供することが可能な冷蔵庫システムが得られる。
なお、レコメンド情報は、冷蔵庫100の表示部6b、スピーカ6cおよび端末装置200の表示装置の何れか1つによって提供されてもよい。使用者に対してレコメンド情報を提供する機器は、当該使用者が選択可能であってもよい。サーバ装置300から送信されるレコメンド情報の送信先は、選択可能であってもよい。
なお冷蔵庫100は、重量センサ93の代わりに、赤外線センサまたは距離センサを備えていてもよい。冷蔵庫100内の被貯蔵物の収納状態の変化を判定する庫内変化判定手段は、赤外線センサまたは距離センサによって構成されていてもよい。庫内変化判定手段は、重量センサ93、赤外線センサまたは距離センサによって構成されることにより、単一の物理量によって被貯蔵物の収納状態の変化を判定することができる。これにより、被貯蔵物の収納状態の変化を判定するための処理がより簡易なものになる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態1と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、また、説明を簡略化および省略する。本実施の形態の冷蔵庫システムは、実施の形態1と同様に、冷蔵庫100、端末装置200およびサーバ装置300によって構成される。
図12は、実施の形態2の冷蔵庫100の制御系統の構成を示すブロック図である。また、図13は、実施の形態2の冷蔵庫100の制御装置8の構成を示すブロック図である。本実施の形態の冷蔵庫100は、実施の形態1における重量センサ93に代えて、カメラ93aを備える。また、制御装置8は、庫内状態判定部102および庫内変化判定部103に代えて撮像部106を備える。カメラ93aは、貯蔵室の内部を撮影して、庫内画像を出力する。撮像部106は、カメラ93aの撮影動作を制御する。カメラ93aおよび撮像部106は、冷蔵庫100内を撮像する撮像手段の一例である。当該撮像手段は、庫内変化判定手段の一部を構成している。本実施の形態において冷蔵庫通信部110は、庫内画像の情報をサーバ装置300へ出力する。また、一例として、撮像手段であるカメラ93aおよび撮像部106は、冷蔵庫100の扉の開閉時に庫内画像の撮影を行う。
図14は、実施の形態2のサーバ装置300の構成を示すブロック図である。本実施の形態のサーバ装置300は、画像認識部306を有する。画像認識部306は、冷蔵庫通信部110から出力された庫内画像の情報に基づいて、食品毎の状態を認識する。本実施の形態であれば、冷蔵庫100内の被貯蔵物全体の収納状態だけでなく、食品毎の収納状態の変化についても把握可能になる。例えば、過去の一定期間における食品毎の収納状態の変化の情報が、リストとして記憶部303に格納される。
画像認識部306は、例えば、ディープラーニング等を利用した手法によって、庫内画像の中から、特定の食品の情報を抽出する。本実施の形態の画像認識部306は、庫内変化判定手段の一部を構成している。
上述したように、本実施の形態であれば、食品毎の収納状態の変化が冷蔵庫システムによって把握される。当該冷蔵庫システムを構成するサーバ装置300のレコメンド情報生成部305は、食品毎の収納状態の変化に基づいてレコメンド情報を生成または取得してもよい。例えば、レコメンド情報生成部305は、冷蔵庫100内に収納された食品に合わせたレシピの情報を生成または取得してもよい。本実施の形態であれば、冷蔵庫100内の食品の収納状態に応じた適切なレコメンド情報を使用者に提供することが可能となる。
また、撮像手段によって一部が構成された庫内変化判定手段は、食品が冷蔵庫100内に無いと判定してから一定時間以内に当該食品が冷蔵庫100内にあると判定した時点の情報と食品が冷蔵庫100内に無いと判定してから一定時間以上経過後に当該食品が冷蔵庫100内にあると判定した時点の情報とに基づいて、食品の利用状態および購入状態を判定してもよい。レコメンド情報生成部は、上記の利用状態と購入状態とに基づいたレコメンド情報を生成または取得してもよい。
食品の利用状態および購入状態の判定についての具体的な一例を説明する。庫内変化判定手段の一部を構成する画像認識部306は、庫内画像に調味料等の食品の画像が含まれなくなった時点から数分程度の一定時間以内に当該食品の画像が再び庫内画像に含まれた場合、当該食品が利用されたものと認識する。画像認識部306は、この認識結果に基づいて、特定の食品の利用回数を数えて記録する。画像認識部306は、このように、食品の利用状態を判定する。
また、画像認識部306は、庫内画像に特定の食品の画像が含まれなくなった時点から数時間程度の一定時間以上経過後に当該食品の画像が再び庫内画像に含まれた場合、当該食品が購入されたものと認識する。画像認識部306は、このように、食品の購入状態を判定する。さらに、画像認識部306は、特定の食品が前回購入された時点から今回購入された時点までの当該食品の利用回数を算出し、購入報知回数として記録する。そして、レコメンド情報生成部は、画像認識部306の判定結果に基づき、特定の食品が実際の利用回数が購入報知利用回数より数回少ない場合、例えば1回または2回少ない時に、当該食品の購入を促すためのレコメンド情報を生成する。食品の購入を促すためのレコメンド情報は、使用者に対して提供される。本例であれば、使用者は、食品がなくなる前に当該食品の購入が必要であることを認識することができる。
次に、上記の実施の形態1および実施の形態2の各種の変形例について説明する。冷蔵庫システムは、生活パターンにおける現在の使用者の行動と行動推定部301によって推定された現在の使用者の行動とが異なる場合に、当該使用者とは異なる使用者へ報知する見守り手段を備えていてもよい。見守り手段は、例えば、端末装置200とは異なる端末等によって構成される。本例であれば、例えば、冷蔵庫100の使用者が高齢者である場合、当該高齢者の遠隔地にいる家族が当該高齢者の生活パターンの変化に気づくことが可能となる。
上記の見守り手段は、例えば、冷蔵庫100の扉が一定時間以上開けたままになっている場合に報知を行ってもよい。見守り手段は、例えば、画像認識部306の判定結果に基づき、食品の変化に偏りがある場合に報知を行ってもよい。また、食品の変化に偏りがある場合には、食品の変化の偏りをなくす旨の情報がレコメンド情報として使用者に対して提供されてもよい。
冷蔵庫システムは、生活パターンにおける「料理」の時間帯または当該時間帯よりも一定時間だけ前の時間帯に使用者に報知する報知手段を備えていてもよい。本例であれば、料理の時点または当該時点の前に行うべき行動を使用者が忘れてしまうことが防止される。具体的には、例えば、「食事前に飲む薬があります」という音声メッセージが報知されてもよい。本例における報知手段は、スピーカ6c等によって構成される。本例によれば、薬の飲み忘れが防止可能である。
また、冷蔵庫システムは、生活パターンにおける使用者の行動が「移動」である時間帯より一定時間前に当該使用者への報知を行う外出報知手段を備えていてもよい。外出報知手段は、スピーカ6c等によって構成される。本例であれば、使用者が「移動」する際に携帯するべき物を携帯し忘れてしまうことが防止される。具体的には、例えば、「外出時に携帯するべき薬があります」という音声メッセージが報知されてもよい。
また、冷蔵庫システムは、冷蔵庫100の状態を計測する冷蔵庫状態計測手段を備えていてもよい。上記の冷蔵庫100の状態には、当該冷蔵庫100に設けられたインバータの稼働時間、冷蔵庫100の扉の開閉回数、冷蔵庫100の貯蔵室内の温度等が含まれる。冷蔵庫状態計測手段は、例えば、サーバ装置300に設けられる。レコメンド情報生成部305は、冷蔵庫状態計測手段の計測結果に基づいて、冷蔵庫100の点検または交換を促す旨の情報を、レコメンド情報として生成してもよい。