JP6939145B2 - ヒートシンク - Google Patents
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Description
このようなヒートシンクには、脚部を基板に直接接合するものと、平板状のプレートにフィン板を立設させてプレートを基板に接合するものがある。
以下、本発明のヒートシンクを用いた照明器具について説明する。図1は本発明の実施の形態1における照明器具100の外観を示す斜視図である。図2は照明器具100を分解した分解斜視図である。本実施の形態1の照明器具100は、複数のLEDが設けられた光源モジュール13を有する光源ユニット10がフレームの20の上部に取り付けられ、LEDからの光がフレーム20の下方に向けて照射されるものであり、例えばオフィス等で使用されるダウンライトである。ここで照明器具100の奥行方向、幅方向、高さ方向を図1に記載のX、Y、Z軸方向とし、Z軸正の方向を上方、Z軸負の方向を下方とする。
フレーム20は、上面側と下面側が開口して筒状に形成されている。フレーム20の内側面には反射板が設けられており、光源モジュール13からの光を反射させて下方へ照射する。フレーム20の上面には、光源ユニット10を取付ける場合にネジ22と螺合する雌ネジが形成される。また、フレーム20の外側面には複数のバネ21が設けられており、照明器具100を天井等の被取付部に挿入すると、バネ21の弾性力によって照明器具100が被取付部に固定される。
光源ユニット10は、ヒートシンク11の下面にシート12、光源モジュール13、基板押え14を順番に配置し、基板押え14の下面に4本のネジ22でカバー15を取り付けることにより組み立てられる。そして、組み立てられた光源ユニット10をフレーム20の上面の開口から挿入し、フレーム20に形成された雌ネジとネジ22を螺合することで、照明器具100が組み立てられる。光源モジュール13とヒートシンク11とは、伝熱部材であるシート12を介して接続されるため、光源モジュール13から発生した熱がシート12を介してヒートシンク11に伝熱して、ヒートシンク11から大気中に放熱される。
放熱フィンの製造方法は、切り込み工程と、折り曲げ工程とを備える。切り込み工程の後に折り曲げ工程を行う。
まず、第1の折り曲げ工程では、部分A及び部分Cを折り曲げることにより、第1脚部41を形成する。部分A及び部分Cは、端部34に沿って一方の面32側に、当該面32と垂直に折り曲げる。この第1の折り曲げ工程により、第1脚部41が、一方の面32側にフィン板31の端部34から突出して設けられる。また、第1脚部41は端部34のX軸方向の両端に設けられる。さらに、板300を折り曲げて第1脚部41を形成するため、他方の面33と連なる面が、第1の面43となる。
部分A〜Cは、折り曲げ工程において曲率半径Rの曲線をなすように折り曲げる。そのため、放熱フィン30をプレート23に取り付けた場合、放熱フィン30とプレート23との間には、端部34に囲まれた、三角形状の隙間が形成される。
ヒートシンク11は、複数の放熱フィン30をY方向に連結して形成される。複数の放熱フィン30は、それぞれのフィン板31が対向して配置される。このとき、隣り合う放熱フィン30は、一方側の面32と他方側の面33とが向き合って配置される。そして、1つの放熱フィン30が有する第1脚部41の間に、当該放熱フィン30と隣り合う放熱フィン30が有する第2脚部42を挿し込むことで連結される。つまり、第1脚部41で形成される凹部と、隣り合う放熱フィン30の第2脚部42で形成される凸部とが嵌合される。そのため、第1脚部41と第2脚部42との間に隙間がなく連結されて、複数の放熱フィン30がプレート23に接合される。
特に、オフィス等に使用される照明器具では、照明器具本体の大きさが大きく、LEDからの発熱が大きいため、放熱に必要な大きさのヒートシンク11を設ける。コンピュータ等に用いられるヒートシンクは、暖められた空気をファンで送風することで小型化している。一方、ファンを設ける場合には、部品コストが高くなること、製品の重さが重くなること、ファンの騒音が発生すること、ファンを備えるための設計変更が必要となること等を抑制する必要があるため、照明器具ではファンを備えないものがある。このような照明器具では、コンピュータ等に用いるヒートシンクよりも大きなヒートシンク11が必要となる。また、フィン板31は面積が大きくなるため、放熱フィン30が倒れ易くなる。そのため、特に照明器具のような発熱部品を冷却するファンを備えず、面積が大きいフィン板31を備える製品において放熱フィン30が倒れることを抑制することができる。
また、板300の切り込み部a、bを変更することにより、第1脚部41及び第2脚部42の大きさを変更することができるため、ヒートシンク11を使用する製品や目的に適当な形状に容易に形成することができる。
フィン板31に通気口35を形成すると、フィン板31は通気口35が形成される側が軽くなり、フィン板31のバランスが崩れて倒れ易くなるが、第1脚部41及び第2脚部42を備えるため、通気口35を形成してもフィン板31が倒れることを抑制することができる。
ヒートシンク11は空気と触れる面積が大きい程放熱できるため、多くのフィン板31を立設させることが好ましい。ヒートシンク11を取付ける面積は、製品の大きさに合わせて決まっているため、立設させるフィン板31の数を増やすためには、脚部全体の面積を小さくする。一方で、フィン板31の面積よりもヒートシンク11の脚部の面積が小さ程放熱フィン30は倒れ易い。本発明の放熱フィン30では、フィン板31の両側に脚部を備えているため、脚全体の面積が小さい場合でも放熱フィン30が倒れることが抑制できるため、フィン板31の面積よりも、脚部全体の面積が小さくなるように形成して立設させるフィン板31を増やすことが好ましい。
実施の形態1では、一方の面32側に2つの第1脚部41が設けられ、他の面33側に1つの第2脚部42が設けられた放熱フィン30を備えるヒートシンク11について説明したが、実施の形態2では、第1脚部41及び第2脚部42がそれぞれ1つ設けられた放熱フィン50を備えたヒートシンク11について説明する。
図8は実施の形態2に係る放熱フィン50の外観を示す斜視図である。実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1との同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
第1脚部41は端部34のX軸方向における中心から側辺72までの間に、一方の面32側に突出して設けられる。第2脚部42は端部34のX軸方向における中心から側辺73までの間に他方の面33側に突出して設けられる。
まず、板300の下辺71の中心の位置に、Z軸正方向へ距離WYの切り込みを入れる。この切り込み工程により、板300の下辺71からZ軸正方向へ距離WYまでの下方は、2つの部分に分かれる。2つの部分のうち一方を、一方の面32側に、当該面32と垂直に折り曲げることで第1脚部41を形成する。また、他方を、他方の面33側に面33と垂直に折り曲げることで第2脚部42を形成する。
隣り合う放熱フィン50は、一方の面32と他方の面33とが向き合って配置されても良いし、一方の面32と一方の面32、又は、他方側の面33と他方側の面33が向き合って配置されても良い。第1脚部41が第2脚部に対してZ軸を中心に180度回転した位置に形成されるため、Z軸を中心に180度回転させた放熱フィン50は、回転する前の放熱フィン50と同じ形状になる。そのため、隣り合う放熱フィン50は、一方の面32と他方の面33のどちらを対向させても、放熱フィン50を連結することができる。
また、板300の下辺71の中心から端部34まで切り込みを入れて製造するため、切り込みを入れる工程が少なく、容易に放熱フィン50を製造することができる。
実施の形態1では、1枚のフィン板31を有する放熱フィン30について説明したが、
実施の形態3では、複数のフィン板31を有する放熱フィン60について説明する。図9
は実施の形態3に係る放熱フィン60の外観を示す斜視図である。実施の形態3では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1との同一部分には同一符号を付して
説明を省略するものとする。
複数のフィン板は、第1のフィン板61と、第1のフィン板61と対向して立設される第2のフィン板62である。第1のフィン板61及び第2のフィン板62の下方の両端には、四角形に切り取られた開口が形成される。接続部63は、第1のフィン板61及び第2のフィン板62と垂直に接続され、プレート23と接合される平面を有する。接続部63と第1のフィン板61の間、及び接続部63と第2のフィン板62の間には、それぞれ端部34が形成される。
放熱フィン60は、接続部63の中心を原点とすると、X軸を中心としてY軸正方向とY軸負方向の形状が対称である。
第1脚部64は第1のフィン板61のX軸方向の両端に設けられる。このように、第1のフィン板61の両端に一方の面68側へ突出して2つの第1脚部64を備えるため、放熱フィン30をZ軸正方向から見ると、2つの第1脚部64と第1のフィン板61とで凹部が形成される。
図10は放熱フィン60を製造する工程における概略構成図である。放熱フィン60は、四角形の四隅を面取りした金属製の板400から形成される。放熱フィン60の製造は、切り込み工程と、折り曲げ工程とを備える。切り込み工程では、板400のX軸を中心として対称な切り込み部d、e、f、gを形成する。折り曲げ工程では、Y軸方向の両側をZ軸正方向に折り曲げて形成する。
切り込み工程では、側辺72からX軸負方向へ垂直な切り込みと、当該切り込みから端部34までのY軸負方向へ垂直な切り込み部dを形成する。また、切り込み部dとY軸に対称な位置に切り込み部eを形成する。切り込み部dと切り込み部eとの間には端部34が形成される。切り込み部dからX軸までの部分と、切り込み部eからX軸までの部分が第1脚部64として形成される。また、端部34よりもY軸正方向の部分は、第1のフィン板61として形成される。
第2のフィン板62及び第2脚部65は、X軸を中心として第1のフィン板61及び第1脚部64と対称に形成すれば良い。まず、切り込み工程では、切り込み部dと対称な切り込み部fと、切り込み部eと対称な切り込み部gを形成する。そして、折り曲げ工程では、端部34よりもY軸負方向の板400を端部34を中心としてZ軸正方向に折り曲げることで、第2のフィン板62を形成する。第2のフィン板62のY軸負方向側の面は、他方の面69であり、第2脚部65は、第2のフィン板62の両端に他方の面69側へ突出する。
以上のような製造工程により、放熱フィン60が形成される。
具体的には、接続部63は、第1のフィン板61と第2のフィン板62とに接続され、第1脚部64は一方の面68側に突出して設けられるため、他方の面69側から力が加わった場合には接続部63及び第1脚部64により、放熱フィン60が倒れることが抑制される。また、第2脚部65は他方の面69側に突出して設けられるため、一方の面68側から力が加わった場合には接続部63及び第2脚部65により、第1のフィン板61及び第2のフィン板62が倒れることが抑制される。
実施の形態1では、第1脚部41と第2脚部42とは、Y軸方向に重ならない位置に設けられた放熱フィン30を備えるヒートシンク11について説明したが、実施の形態4では、第1脚部41と第2脚部42とは、Y軸方向に重なる位置に設けられた放熱フィン80を備えるヒートシンク11について説明する。
図11は実施の形態4に係る放熱フィン80の外観を示す斜視図である。実施の形態4では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1との同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
図12は放熱フィン80を製造する工程における概略構成図である。放熱フィン80は1枚の板金から形成される。板金の山折り部90を破線で示し、谷折り部91を一点破線で示す。山折り部90は、板金の側辺72の中心から側辺73の中心までの間に形成される。山折り部90からY軸正方向へ平行にずれた位置と、Y軸負方向へ平行にずれた位置に谷折り部91を形成する。2つの谷折り部91は、山折り部90に対して対称に形成される。
以上のような製造工程により、放熱フィン60が形成される。
図13は実施の形態4の放熱フィン80を製造する工程の変形例を示す概略構成図である。実施の形態4の変形例では、板500のY軸正方向から順に山折り部90、谷折り部91、山折り部90を形成する。これにより、Y軸正方向の端部から1つ目の山折り部90までの板500と、1つ目の山折り部90から谷折り部91までの板500がフィン板31として形成される。また、谷折り部91から2つ目の山折り部90までの板500が第2脚部42として形成され、2つ目の山折り部90からY軸負方向の端部までの板500が第1脚部41及び第2脚部42として形成される。
Claims (6)
- 一方の面と、前記一方の面と反対側に位置する他方の面とを有するフィン板と、前記フィン板の前記一方の面側に、前記フィン板から突出して設けられて前記フィン板を立設させ、発熱する部品と熱的に接続される第1の面を有する第1脚部と、前記フィン板の前記他方の面側に、前記フィン板から突出して設けられて前記フィン板を立設させ、発熱する部品と熱的に接続される第2の面を有する第2脚部とを備え、前記第1脚部は前記フィン板の端部から折り曲げて形成され、前記第2脚部は前記フィン板の端部からずれた位置で折り曲げて形成されたことを特徴とする放熱フィン。
- 前記第1脚部は、前記フィン板の前記一方の面に対して垂直な方向に前記第2脚部と重ならない位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の放熱フィン。
- 前記フィン板が有する前記一方の面側に、複数の前記第1脚部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の放熱フィン。
- 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の放熱フィンを複数備え、複数の前記フィン板は前記一方の面に対して垂直な方向に対向して配置され、複数の前記放熱フィンのうち1つの放熱フィンが有する第1脚部は、前記1つの放熱フィンに対向して配置された放熱フィンが有する第2脚部と連結されることを特徴とするヒートシンク。
- 上面と、前記上面と反対側に位置する下面とを有するプレートを備え、前記プレートの前記上面に前記第1脚部及び前記第2脚部が接続され、前記プレートの前記下面に前記発熱する部品が接続されることを特徴とする請求項4に記載のヒートシンク。
- 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の放熱フィンを備え、前記放熱フィンは、光を照射する光源と熱的に接続されることを特徴とする照明器具。
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