JP6937683B2 - Cylinder device - Google Patents
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Description
本発明は、シリンダ装置に関する。 The present invention relates to a cylinder device.
シリンダ装置には、ロッドガイドに当接可能なウレタン製のストッパをロッドガイドとロッドとの間に設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、ロッドに設けられるストッパにおいて、油圧を利用したものもある(例えば、特許文献2参照)。 Some cylinder devices are provided with a urethane stopper that can come into contact with the rod guide between the rod guide and the rod (see, for example, Patent Document 1). Further, some stoppers provided on the rod utilize hydraulic pressure (see, for example, Patent Document 2).
油圧を利用したストッパにおいて、行程反転時の戻りの迅速化が望まれている。 In a stopper using flood control, it is desired to speed up the return at the time of reversing the stroke.
したがって、本発明は、行程反転時のストッパの戻りの迅速化が可能なシリンダ装置の提供を目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a cylinder device capable of speeding up the return of the stopper at the time of reversing the stroke.
上記目的を達成するために、本発明は、ストッパが、ロッドに固定される筒状の外側部材と、前記外側部材と前記ロッドとの間に、これら外側部材およびロッドに対し軸方向に移動可能に設けられて、前記外側部材よりも当接部材側に突出する内側部材と、前記外側部材、前記ロッドおよび前記内側部材で形成される内室とシリンダ内の室とを連通させる連通路と、を有する構成とした。 In order to achieve the above object, the present invention allows the stopper to move axially with respect to the outer member and the rod between the cylindrical outer member fixed to the rod and the outer member and the rod. An inner member which is provided in the above and projects toward the contact member side from the outer member, and a communication passage which communicates the inner chamber formed by the outer member, the rod, and the inner member with the chamber in the cylinder. It was configured to have.
本発明によれば、行程反転時のストッパの戻りの迅速化が可能となる。 According to the present invention, it is possible to speed up the return of the stopper when the stroke is reversed.
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置を図1〜図7を参照して以下に説明する。
"First embodiment"
The cylinder device of the first embodiment according to the present invention will be described below with reference to FIGS. 1 to 7.
第1実施形態のシリンダ装置11は、自動車や鉄道車両等の車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器である。図1に示すように、第1実施形態のシリンダ装置11は、作動液体が封入される円筒状の内筒12と、内筒12よりも大径で内筒12の外周側に設けられ内筒12との間に作動液体および作動気体が封入されるリザーバ室13を形成する有底筒状の外筒14とを有するシリンダ15を備えている。つまり、シリンダ装置11は、外筒14内に内筒12が設けられた複筒式の筒状のシリンダ15を有している。
The
外筒14は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、円筒状の側壁部17と、側壁部17の軸方向の一端側を閉塞する底部18とを有しており、側壁部17の底部18とは反対側が開口19となっている。これら側壁部17および底部18の中心軸線が外筒14の中心軸線となる。
The
底部18は、側壁部17の軸方向の端縁部から側壁部17から離れるほど縮径するように延出するテーパ筒状部21と、テーパ筒状部21の側壁部17とは反対側の端縁部から径方向内方に延出する平板状の円板部22とを有している。テーパ筒状部21は、外筒14の中心軸線を中心とするテーパ状となっており、円板部22は、外筒14の中心軸線に対し直交して広がっている。
The
内筒12は、金属製の一部材からなる一体成形品であり、円筒状をなしている。内筒12は、軸方向の一端側が開口26となっており、他端側も開口27となっている。内筒12は、その軸方向の一端の開口26側に取り付けられた円環状のベース部材30を介して外筒14の底部18に係合している。また、内筒12は、その軸方向の他端の開口27側に取り付けられた円環状のロッドガイド31(当接部材)を介して外筒14の側壁部17の底部18とは反対側に係合している。内筒12の開口27は、外筒14の開口19よりも底部18側にあり、よって、外筒14の開口19がシリンダ15の開口19となる。
The
ベース部材30は、内筒12の開口26側の内周部に嵌合し固定された状態で外筒14の底部18に載置されており、この状態で、底部18のテーパ筒状部21で径方向に位置決めされている。これにより、ベース部材30は、外筒14と同軸状に配置されることになり、その結果、内筒12の軸方向の一端部を外筒14と同軸状に配置する。
The
ロッドガイド31は、シリンダ15の開口側に設けられている。ロッドガイド31は、内筒12の開口27側の内周部と外筒14の側壁部17の開口19側の内周部とに嵌合することで、内筒12の軸方向の他端部を外筒14と同軸状に配置する。
The
ロッドガイド31に対して底部18とは反対側には、円環状のシール部材33が配置されており、このシール部材33も側壁部17の開口19側の内周部に嵌合されている。側壁部17の底部18とは反対の開口19側には、カール加工によって径方向内方に塑性変形させられた加締め部34が形成されており、シール部材33は、この加締め部34とロッドガイド31とに挟持されている。シール部材33は、外筒14の開口19側を封止する。
An
内筒12内には、ピストン35が摺動可能に嵌装されている。このピストン35は、内筒12内に第1室38と第2室39とを画成している。第1室38は、内筒12内のピストン35とロッドガイド31との間に設けられ、第2室39は、内筒12内のピストン35とベース部材30との間に設けられている。内筒12内の第2室39は、内筒12の一端側に設けられたベース部材30によって、リザーバ室13と画成されている。第1室38および第2室39には作動液体である油液が充填されており、リザーバ室13には作動気体であるガスと作動液体である油液とが充填されている。
A
ピストン35にはロッド41がナット43によって連結されている。ロッド41は、ロッドガイド31およびシール部材33を通ってシリンダ15から外部へと延出している。これにより、ロッド41は、一端側がシリンダ15内に配置されてピストン35に接続され、他端側がシリンダ15の開口19から外部に延びている。
A
ロッド41は、ロッドガイド31に案内されて、シリンダ15に対して、ピストン35と一体に軸方向に移動する。言い換えれば、ロッドガイド31はロッド41の軸方向移動を案内する。シール部材33は、外筒14とロッド41との間を閉塞して、内筒12内の作動液体と、リザーバ室13内の作動気体および作動液体とが外部に漏出するのを規制する。
The
ピストン35には、軸方向に貫通する通路44および通路45が形成されている。通路44,45は、第1室38と第2室39とを連通可能となっている。ピストン35には、ピストン35に当接することで通路44を閉塞可能な円環状のディスクバルブ46が軸方向の底部18とは反対側に設けられている。また、ピストン35には、ピストン35に当接することで通路45を閉塞可能な円環状のディスクバルブ47が軸方向の底部18側に設けられている。
The
ディスクバルブ46は、ロッド41が内筒12および外筒14内への進入量を増やす縮み側に移動しピストン35が第2室39を狭める方向に移動して第2室39の圧力が第1室38の圧力よりも所定値以上高くなると通路44を開くことになり、その際に減衰力を発生させる。ディスクバルブ47は、ロッド41が内筒12および外筒14からの突出量を増やす伸び側に移動しピストン35が第1室38を狭める方向に移動して第1室38の圧力が第2室39の圧力よりも所定値以上高くなると通路45を開くことになり、その際に減衰力を発生させる。
In the
ベース部材30には、軸方向に貫通する通路52および通路53が形成されている。通路52,53は第2室39とリザーバ室13とを連通可能となっている。ベース部材30には、その軸方向の底部18側に、ベース部材30に当接することで通路52を閉塞可能な円環状のディスクバルブ55が配置され、その軸方向の底部18とは反対側に、ベース部材30に当接することで通路53を閉塞可能な円環状のディスクバルブ56が配置されている。
The
ディスクバルブ55は、ロッド41が縮み側に移動して第2室39の圧力がリザーバ室13の圧力よりも所定値以上高くなると通路52を開くことになり、その際に減衰力を発生させる減衰バルブとなっている。ディスクバルブ56は、ロッド41が伸び側に移動しピストン35が第1室38側に移動して第2室39の圧力がリザーバ室13の圧力より下降すると通路53を開くことになるが、その際にリザーバ室13から第2室39内に実質的に減衰力を発生させずに作動液体を流すサクションバルブである。
The
シリンダ装置11は、例えばロッド41が車両の車体側に連結され、外筒14が車両の車輪側に連結されて、車輪の車体に対する移動に対して減衰力を発生させる。
In the
ロッド41は、ピストン35およびナット43が取り付けられる取付軸部61と、取付軸部61よりも大径の主軸部62とを有している。ロッド41は、主軸部62が、ロッドガイド31およびシール部材33に摺動可能に嵌合されてシリンダ15の外部へと延出している。主軸部62は、ロッドガイド31およびシール部材33に摺接する外径面63と、外径面63よりも径方向内方に凹む円環状の固定溝64とを有している。
The
そして、第1実施形態のシリンダ装置11には、ロッド41の主軸部62におけるピストン35とロッドガイド31との間位置に、ロッド41が伸び側に移動するシリンダ装置11の伸び行程において、ロッドガイド31に当接することが可能なストッパ71が設けられている。
Then, in the
ストッパ71は、ロッド41の主軸部62の固定溝64に固定される筒状のストッパシリンダ72(外側部材)と、ストッパシリンダ72とロッド41の主軸部62との間に設けられるストッパピストン73(内側部材)と、ストッパシリンダ72とストッパピストン73との間に設けられるスプリング74と、を有している。
The
ストッパシリンダ72は、金属製であり、図2に示すように、円筒状の筒状部81と、筒状部81の軸方向の一端縁部から径方向内方に延出する円環状の底板部82と、底板部82の内周縁部から軸方向の筒状部81とは反対側に延出する円環状の係合部83と、を有する有底筒状をなしている。図3に示すように、底板部82は、筒状部81の中心軸線に対し直交方向に広がっている。底板部82には、その径方向の内周側に貫通穴85が形成されている。貫通穴85は、一端側が底板部82の軸方向における筒状部81側の径方向内端に開口しており、他端側が底板部82の軸方向の係合部83側の、係合部83よりも径方向外側に開口している。貫通穴85は、底板部82の軸方向において係合部83側ほど底板部82の径方向における外側に位置するように傾斜している。
The
図1に示すように、ストッパシリンダ72は、係合部83が固定溝64に入り込むことでロッド41に固定されている。このようにロッド41に固定された状態で、ストッパシリンダ72は、筒状部81が底板部82から取付軸部61とは反対側に延出しており、筒状部81の軸方向における貫通穴85の筒状部81側の開口がロッド41よりも径方向外側位置に配置される。
As shown in FIG. 1, the
ストッパシリンダ72をロッド41に取り付ける場合、まず、係合部83が筒状部81と同軸の円筒状の状態にあるストッパシリンダ72を、底板部82および係合部83において主軸部62に嵌合させる。このとき、ストッパシリンダ72を、係合部83が筒状部81よりも取付軸部61側に位置する向きとする。そして、ロッド41の軸方向において係合部83の位置を固定溝64に合わせ、この状態で係合部83を全周にわたって径方向の内側に加締めて固定溝64に入り込ませる。これにより、ストッパシリンダ72がロッド41に固定される。この固定状態で、ストッパシリンダ72は、筒状部81が主軸部62の外径面63と同軸に配置され、外径面63との間に円筒状の隙間を形成する。
When attaching the
ストッパピストン73は、円筒状であり、ストッパシリンダ72の筒状部81とロッド41の主軸部62との間に配置されている。ストッパピストン73は、筒状部81の内周部に摺動可能に嵌合され、主軸部62の外周部に摺動可能に嵌合されている。よって、ストッパピストン73は、ストッパシリンダ72およびロッド41に対し軸方向に移動可能に設けられている。
The
図4,図5に示すように、ストッパピストン73は、金属製の円筒状の環状部材90と、環状部材90に固着されたゴムあるいはナイロン製の弾性シール部材91とからなっている。弾性シール部材91は、図6に示すように環状部材90の軸方向一側の一端面92および外周面93の一端面92側を部分的に覆うように一端面92および外周面93に固着された弾性シール部94と、環状部材90の軸方向他側の他端面97および内周面98の他端面97側を部分的に覆うように他端面97および内周面98に固着された弾性シール部99と、環状部材90の内周面98の軸方向の一端面92側を覆うように内周面98に固着されて弾性シール部94および弾性シール部99を連結する連結部100と、からなっている。環状部材90は、ストッパピストン73の強度を確保し、衝撃によるストッパピストン73の変形を抑える芯材である。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
図4に示すように、弾性シール部94は、円環状であり、図6に示すように、環状部材90の一端面92の全面を覆う一端弾性部101と、環状部材90の外周面93の一部を覆う外周シール部102と、を有している。一端弾性部101は、環状部材90の一端面92の全面に密着固定されており、円環状をなしている。外周シール部102の外径は環状部材90の外径よりも大径となっている。
As shown in FIG. 4, the
外周シール部102は、一端弾性部101の外周側に一体に繋がっており、一端弾性部101の外周側から環状部材90の軸方向の中間位置まで延びる円筒状をなして環状部材90の外周面93に密着固定されている。図1に示すように、外周シール部102は、その外周部がストッパシリンダ72の筒状部81の内周部に摺動可能に密着嵌合する。外周シール部102は、ストッパピストン73において径方向外方に最も突出しており、ストッパピストン73がストッパシリンダ72に対し軸方向に移動してもストッパシリンダ72の筒状部81との隙間を常時シールするシールリップとなっている。
The outer
図5に示すように、弾性シール部99は、円環状であり、図6に示すように環状部材90の他端面97の全面を覆う他端弾性部105と、環状部材90の内周面98の一部を覆う内周シール部106と、を有している。他端弾性部105は、環状部材90の他端面97の全面に密着固定されており、円環状をなしている。他端弾性部105は、環状部材90と外径を一致させている。
As shown in FIG. 5, the
内周シール部106は、他端弾性部105の内周側に一体に繋がっており、他端弾性部105の内周側から環状部材90の軸方向の中間位置まで延びる円筒状をなして環状部材90の内周面98に密着固定されている。図1に示すように、内周シール部106は、その内周部がロッド41の主軸部62の外周部に摺動可能に密着嵌合する。内周シール部106は、ストッパピストン73において径方向内方に最も突出しており、ストッパピストン73がロッド41に対し軸方向に移動してもロッド41との隙間を常時シールするシールリップとなっている。
The inner
図4に示すように、連結部100は円筒状である。連結部100は、図6に示すように内周シール部106の軸方向の他端弾性部105とは反対側の外径側に一体に繋がっており、一端弾性部101の内周側に一体に繋がっている。連結部100の内径は、内周シール部106の内径よりも大径となっている。連結部100および内周シール部106で環状部材90の内周面98は全面が覆われている。
As shown in FIG. 4, the connecting
ストッパピストン73を製造する場合、環状部材90を金型に配置し、金型に形成されたキャビティにゴム材料を流し込むことで、弾性シール部94,99および連結部100を環状部材90に接着しつつ成形する。このようにして、ストッパピストン73は、弾性シール部94,99および連結部100からなる弾性シール部材91と、環状部材90とが一体成形されて一つの部品となる。
When manufacturing the
図1に示すように、スプリング74は、ストッパシリンダ72とストッパピストン73と軸方向の間位置に設けられている。スプリング74は、金属製のコイルスプリングであり、ストッパシリンダ72の筒状部81とロッド41の主軸部62との径方向の間位置に設けられ、ストッパピストン73の連結部100とロッド41の主軸部62との径方向の間位置に設けられている。スプリング74は、その外周部において連結部100の内周部に若干の隙間をもって挿入されている。スプリング74には、その内側にロッド41の主軸部62が若干の隙間をもって挿入されている。
As shown in FIG. 1, the
スプリング74は、軸方向の一端側がストッパシリンダ72の底板部82の軸方向の筒状部81側の部分に当接し、軸方向の他端側がストッパピストン73の内周シール部106の他端弾性部105とは反対側の部分に当接している。スプリング74が自然長の状態で、ストッパピストン73は、ストッパシリンダ72の底板部82から軸方向に離間しており、他端弾性部105側がストッパシリンダ72の筒状部81よりもロッドガイド31側に突出している。スプリング74が自然長の状態にあるときのストッパピストン73のストッパシリンダ72に対する位置が、ストッパピストン73の所定の基本位置となっている。言い換えれば、スプリング74は、ストッパピストン73を所定の基本位置に戻すように付勢する。ストッパ71は、ストッパピストン73が基本位置にある状態が、外力が加わらないときの基本状態となっている。
One end side of the
ここで、スプリング74が全縮みの状態になる前に、ストッパピストン73は、一端弾性部101がストッパシリンダ72の底板部82に当接することになる。ストッパピストン73の一端弾性部101が最も縮んでも、スプリング74が全縮みの状態になることはなく、また、他端弾性部105側がストッパシリンダ72の筒状部81よりもロッドガイド31側に突出する。よって、ストッパピストン73は、ロッド41に固定されたストッパシリンダ72よりもロッドガイド31側に常に突出する。また、スプリング74は、全縮みの状態となって隣り合う一巻き同士が衝突することがないようになっている。
Here, before the
なお、スプリング74としては、コイルスプリングに限らず、ウェーブワッシャを用いても良い。すなわち、スプリング74は、ストッパピストン73を所定の基本位置に戻すことが可能なばね機能を有するものであれば種々のばね手段を採用することができる。
The
ストッパピストン73は、外周シール部102がストッパシリンダ72の筒状部81に常に密着しており、内周シール部106がロッド41の主軸部62に常に密着している。これにより、ストッパシリンダ72、ロッド41およびストッパピストン73の内側には、これらで内室111が形成される。言い換えれば、ストッパピストン73に設けられた外周シール部102および内周シール部106が、ロッド41およびストッパシリンダ72と、ストッパピストン73の環状部材90、一端弾性部101および他端弾性部105からなる本体部分との間にあって、ストッパシリンダ72、ロッド41およびストッパピストン73により形成される内室111を密封する往復動可能なシール部となっている。
In the
ストッパシリンダ72に形成された貫通穴85の内側は、内室111をシリンダ15内の第1室38とを常時連通させる連通路112となっている。内室111は、連通路112を介する以外での外部への連通は遮断されている。連通路112は、ストッパピストン73のストッパシリンダ72に対する移動を許容するために内室111に対し油液を給排する通路となっている。
The inside of the through
伸び行程においてロッド41が伸び側の端位置、即ち伸び切り位置の近傍まで移動すると、ロッド41と一体に移動するストッパ71は、ストッパピストン73の他端弾性部105においてロッドガイド31に当接する。ロッド41がさらに伸び側に移動すると、ストッパピストン73は、スプリング74を弾性変形させ、内室111を狭め圧力を上昇させて内室111の油液を連通路112から第1室38に放出させながらストッパシリンダ72に対する進入量を増やす。
When the
ストッパ71は、このときの、スプリング74の弾性変形の抵抗および油液排出の連通路112による流路抵抗で減衰力を発生させて、ロッド41の速度を低下させ、ロッド41が伸び切り位置に位置する際の衝撃を緩和する。過度のロッド41の移動に対しては、スプリング74の弾性変形抵抗および油液排出の連通路112による流路抵抗に加えて、ロッドガイド31に当接する他端弾性部105が弾性変形すると共に一端弾性部101がストッパシリンダ72の底板部82に当接して弾性変形して、エネルギを吸収する。言い換えれば、油圧によって減衰しきれないエネルギを他端弾性部105および一端弾性部101がそれぞれの弾性力をもって吸収する。
The
ストッパピストン73において一端弾性部101および他端弾性部105は伸び切り時の衝撃を抑制するクッションであり、環状部材90は衝撃による一端弾性部101および他端弾性部105の大きな変形を抑える骨材となっている。なお、ロッド41が過度に移動して伸び切り位置に位置してもスプリング74は全縮みの状態となることはなく、スプリング74自身が衝突音を発生させることもない。
In the
ここで、連通路112の大きさおよび数のうちの少なくともいずれか一方を変更して連通路112全体による流路面積を変更することができ、これにより、複数種類の異なる減衰力特性のストッパ71を容易に得ることができる。
Here, at least one of the size and the number of the
ストッパピストン73がストッパシリンダ72に対する進入量を増やした状態から、縮み行程に行程が反転すると、ストッパピストン73は、スプリング74の付勢力で内室111に連通路112を介して油液を第1室38から導入しながらストッパシリンダ72に対する進入量を速やかに減らす。よって、伸び行程から縮み行程に行程が反転後、すぐに伸び行程に行程が反転しても、ロッド41の伸び切り位置近傍での移動に対し減衰力を発生させることができる。
When the stroke is reversed in the contraction stroke from the state where the
上記した特許文献1には、ロッドが伸び切り位置近傍まで移動すると、ロッドに設けられたウレタン製のストッパがロッドガイドに当接し弾性変形して、ロッドの移動に対する抵抗力を発生させるシリンダ装置が記載されている。また、上記した特許文献2には、このようなロッドの移動に対する抵抗力を、弾性力に加えて油圧を利用して発生させるストッパが記載されている。弾性力に加えて油圧を利用するストッパは、ロッドの伸び切り時の衝撃を緩和する能力は高いが、このようなストッパにおいて、伸び行程から縮み行程への行程反転時の基本状態への戻りの一層の迅速化が望まれている。
In
これに対し、第1実施形態のシリンダ装置11は、ストッパ71が、ロッド41に固定される筒状のストッパシリンダ72と、ストッパシリンダ72とロッド41との間に、これらに対し軸方向に移動可能に設けられて、ストッパシリンダ72よりもロッドガイド31側に突出するストッパピストン73と、ストッパシリンダ72、ロッド41およびストッパピストン73で形成される内室111とシリンダ15内の第1室38とを連通させる連通路112と、を有する。このように、ストッパシリンダ72をロッド41に固定し、ストッパシリンダ72の内側のストッパピストン73をロッド41に対し移動させるようにしたため、ストッパピストン73の径方向サイズが小型となり、軽量化が可能となる。よって、ストッパピストン73が軽量となって動きやすくなるため、伸び行程から縮み行程への行程反転時の基本状態への戻りの一層の迅速化が可能となる。
On the other hand, in the
また、ストッパピストン73が、ストッパシリンダ72とロッド41との間をシールする弾性シール部94,99と環状部材90とが一体成形された構成であるため、ストッパ71の部品点数を低減することができ、構造を簡素化することができる。その結果、ストッパ71の部品コストおよび組み立てコストを低減することができる。具体的に、ストッパ71は、ストッパシリンダ72、ストッパピストン73およびスプリング74の3点のみで構成される。
Further, since the
なお、内室111を第1室38に常時連通させる連通路112を形成する貫通穴85は、ストッパシリンダ72において内室111および第1室38の両方に常時開口する位置にあればいずれの位置に設けても良い。また、連通路112は、ストッパシリンダ72の貫通穴85の内側に形成する以外にも種々の位置に形成することができる。例えば、図7に示すように、ストッパピストン73の内周シール部106の内周面に軸方向に貫通する貫通溝121を設け、この貫通溝121とロッド41とで内室111を第1室38に常時連通させる連通路112を形成しても良い。あるいは、ストッパピストン73の外周シール部102の外周面に軸方向に貫通する貫通溝を設け、この貫通溝とストッパシリンダ72とで内室111を第1室38に常時連通させる連通路を形成しても良い。
The through
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を主に図8〜図10に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
[Second Embodiment]
Next, the second embodiment will be described mainly based on FIGS. 8 to 10, focusing on the differences from the first embodiment. The parts common to the first embodiment are represented by the same name and the same reference numerals.
第1実施形態では、内室111を第1室38に常時連通させる唯一の連通路112が一定の流路面積であり、単純に絞り抵抗を与える構成となっている。これに対し、第2実施形態では、ストッパピストン73のストッパシリンダ72に対する進入量に応じて流路面積を変化させる。
In the first embodiment, the
図8〜図10に示すように、第2実施形態では、ストッパシリンダ72の筒状部81に軸方向に長い長穴状のスリット131が形成されている。ここで、ストッパシリンダ72の周方向において、スリット131は貫通穴85と位置を合わせている。
As shown in FIGS. 8 to 10, in the second embodiment, a long hole-shaped
図8に示すように、このスリット131は、その内側が内室111と第1室38とを連通させる連通流路132となっている。このようにストッパシリンダ72に形成された連通流路132は、ロッド41の軸方向においてストッパピストン73の外周シール部102が位置を重ねると、重なった部分が閉塞される。
As shown in FIG. 8, the inside of the
ストッパシリンダ72に対しストッパピストン73が進入量を増やすと、ストッパピストン73の外周シール部102が連通流路132の流路面積を進入量に比例して狭くすることになり、ストッパシリンダ72に対しストッパピストン73が退出量を増やすと、ストッパピストン73の連通流路132の流路面積を退出量に比例して広くする。よって、ストッパピストン73は、ストッパシリンダ72に対する移動で連通流路132の流路面積を変化させる。
When the
第2実施形態では、第1実施形態と同様、伸び行程においてロッド41が伸び切り位置近傍まで移動して、ストッパ71が、ストッパピストン73の他端弾性部105においてロッドガイド31に当接すると、ストッパピストン73は、スプリング74を弾性変形させ、内室111を狭め圧力を上昇させて内室111の油液を連通路112および連通流路132から第1室38に放出させながらストッパシリンダ72に対する進入量を増やす。このときの、スプリング74の弾性変形の抵抗および油液の連通路112および連通流路132による流路抵抗で減衰力を発生させて、ロッド41の速度を低下させ、ロッド41が伸び切り位置に位置する際の衝撃を緩和する。
In the second embodiment, as in the first embodiment, when the
そして、第2実施形態では、このとき、ストッパシリンダ72に対しストッパピストン73が進入量を増やすと、ストッパピストン73の外周シール部102が連通流路132の流路面積を徐々に狭くすることになり、よって、ロッド41が伸び切り位置に近づくほど、ストッパ71は、ロッド41の移動に対する減衰力が大きくなる。このように、第2実施形態では、減衰力がストッパピストン73のストッパシリンダ72に対する進入量で可変となる。
Then, in the second embodiment, at this time, when the
なお、第2実施形態では、内室111と第1室38とを連通させる流路として、連通路112に加えて連通流路132を形成している。これは、ストッパピストン73が連通流路132を完全に閉塞しても油圧ロックの状態になることがないようにするためである。しかしながら、ストッパピストン73が連通流路132を完全に閉塞することがなければ、連通路112をなくして連通流路132のみを形成しても良い。
In the second embodiment, a
以上に述べた実施形態の第1の態様は、筒状のシリンダと、一端側が前記シリンダ内に配置され他端側が前記シリンダの開口から外部に延びて前記シリンダに対して軸方向に移動するロッドと、前記シリンダの前記開口側に設けられた当接部材と、前記ロッドに設けられて前記当接部材に当接可能なストッパと、を有するシリンダ装置であって、前記ストッパは、前記ロッドに固定される筒状の外側部材と、前記外側部材と前記ロッドとの間に、これら外側部材およびロッドに対し軸方向に移動可能に設けられて、前記外側部材よりも前記当接部材側に突出する内側部材と、前記外側部材、前記ロッドおよび前記内側部材で形成される内室と前記シリンダ内の室とを連通させる連通路と、を有する。これにより、行程反転時のストッパの戻りの迅速化が可能となる。 The first aspect of the embodiment described above is a cylindrical cylinder and a rod having one end side arranged in the cylinder and the other end extending outward from the opening of the cylinder and moving in the axial direction with respect to the cylinder. A cylinder device having a contact member provided on the opening side of the cylinder and a stopper provided on the rod and capable of contacting the contact member, wherein the stopper is attached to the rod. A cylindrical outer member to be fixed and the outer member and the rod are provided so as to be movable in the axial direction with respect to the outer member and the rod, and project toward the contact member side with respect to the outer member. It has an inner member, an inner chamber formed of the outer member, the rod, and the inner member, and a communication passage for communicating the chamber in the cylinder. This makes it possible to speed up the return of the stopper when the stroke is reversed.
第2の態様は、第1の態様において、前記外側部材には、前記内室と前記シリンダ内の室とを連通させる連通流路が形成されており、前記内側部材は、前記外側部材に対する移動で前記連通流路の流路面積を変化させる。 In the second aspect, in the first aspect, the outer member is formed with a communication flow path for communicating the inner chamber and the chamber in the cylinder, and the inner member moves with respect to the outer member. Change the flow path area of the communication flow path.
11 シリンダ装置
15 シリンダ
19 開口
31 ロッドガイド(当接部材)
38 第1室(シリンダ内の室)
41 ロッド
71 ストッパ
72 ストッパシリンダ(外側部材)
73 ストッパピストン(内側部材)
111 内室
112 連通路
132 連通流路
11
38 Room 1 (room inside the cylinder)
41
73 Stopper piston (inner member)
Claims (3)
一端側が前記シリンダ内に配置され他端側が前記シリンダの開口から外部に延びて前記シリンダに対して軸方向に移動するロッドと、
前記シリンダの前記開口側に設けられた当接部材と、
前記ロッドに設けられて前記当接部材に当接可能なストッパと、を有するシリンダ装置であって、
前記ストッパは、
前記ロッドに固定される筒状の外側部材と、
前記外側部材と前記ロッドとの間に、これら外側部材およびロッドに対し軸方向に移動可能に設けられて、前記外側部材よりも前記当接部材側に突出し、前記外側部材と当接する弾性変形可能な第1の弾性シール部を有する内側部材と、
前記外側部材、前記ロッドおよび前記内側部材で形成される内室と前記シリンダ内の室とを連通させる連通路と、
を有することを特徴とするシリンダ装置。 Cylindrical cylinder and
A rod whose one end side is arranged in the cylinder and whose other end side extends outward from the opening of the cylinder and moves in the axial direction with respect to the cylinder.
With the contact member provided on the opening side of the cylinder,
A cylinder device having a stopper provided on the rod and capable of contacting the contact member.
The stopper is
A cylindrical outer member fixed to the rod and
Between the outer member and the rod, provided movably in the axial direction with respect to these outer member and the rod, than said outer member protruding above the abutting member side, the outer member and in contact with the elastic deformation An inner member with a possible first elastic seal and
A communication passage that communicates the inner chamber formed by the outer member, the rod, and the inner member with the chamber in the cylinder.
Cylinder device characterized by having.
前記ストッパは、前記外側部材と前記内側部材との軸方向の間に設けられるとともに、一端側で前記外側部材と当接し、他端側で前記第2の弾性シール部と当接する前記スプリングをさらに有する、The stopper is provided between the outer member and the inner member in the axial direction, and is further provided with a spring that abuts on the outer member on one end side and abuts on the second elastic seal portion on the other end side. Have, have
ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。The cylinder device according to claim 1.
前記内側部材は、前記外側部材に対する移動で前記連通流路の流路面積を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ装置。 The outer member is formed with a communication flow path for communicating the inner chamber and the chamber in the cylinder.
The cylinder device according to claim 1 or 2, wherein the inner member changes the flow path area of the communication flow path by moving with respect to the outer member.
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