JP6936491B2 - 衣服用アタッチメント及び衣服 - Google Patents

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Description

本発明は、衣服に取り付けられる衣服用アタッチメント及び衣服に関するものである。
衣服は、その使用目的に応じて、様々な機能を有する必要があり、また、着用者の体型に応じて様々なサイズに形成される必要があるが、様々な機能、サイズの衣服を逐一用意することは、衣服の着用者及び製作者の両者にとって大きな負担となる。
そこで、日常生活で着用可能なデザインに形成されつつ、必要な場合のみ特定の機能を付与することを可能とした衣服(例えば、特許文献1参照。)や、着用者が形状を変更することを可能とした衣服(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
特開2014−100445号公報 特開2003−113519号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の衣服においては、特定の機能の付与や形状の変更を可能とするためには、衣服自体につき構成を変更する必要があることから、付与できる機能や対応可能なサイズには自ずと限界があった。
本発明の課題は、前開きの衣服に対し、衣服自体の構成の変更を伴うことなく、必要に応じて特定の機能の付与及び/又はサイズの変更を行うことができる衣服用アタッチメントを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
前開きの衣服の前身頃右側と着脱自在に接続される第一接続手段と、
前開きの衣服の前身頃左側と着脱自在に接続される第二接続手段と、
を備え、
前開きの衣服の前身頃の分割部分の間に、前記第一接続手段及び前記第二接続手段によって着脱自在に取り付けられる衣服用アタッチメントであって、
衣服に取り付けられた状態で左右方向において前記第一接続手段と前記第二接続手段との間に位置する部分に、衣服内の空間と衣服外の空間とを繋ぐ開口部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の衣服用アタッチメントであって、
前記開口部は、前記衣服用アタッチメントの左右方向中央部に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の衣服用アタッチメントであって、
前記第一接続手段及び前記第二接続手段は、線ファスナーの務歯を備え、
前記第一接続手段及び前記第二接続手段の少なくとも一方は、線ファスナーのスライダーを備え、
前身頃の分割部分に線ファスナーを備えた衣服の当該線ファスナーの間に、前記第一接続手段及び前記第二接続手段によって着脱自在に取り付けられることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の衣服用アタッチメントであって、
前記開口部を開閉自在とする開閉手段を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の衣服用アタッチメントであって、
前記開口部の位置を変更する位置変更手段を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の衣服用アタッチメントであって、
前記開閉手段及び前記位置変更手段は、
複数のスライダーを備え、前記複数のスライダーの間に前記開口部が形成される線ファスナーであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の衣服用アタッチメントであって、
衣服内部に空気を導入する空気導入手段と、
前記空気導入手段に電力を供給する電源手段と、
前記電源手段と、前記空気導入手段と、を接続する接続手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、
請求項1からのいずれか一項に記載の衣服用アタッチメントを備えた衣服である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の衣服であって、
前記衣服は空調衣服であることを特徴とする。
本発明によれば、前開きの衣服に対し、衣服自体の構成の変更を伴うことなく、必要に応じて特定の機能の付与及び/又はサイズの変更を行うことができる衣服用アタッチメントを提供することができる。
前身頃の開閉手段を開いた状態における空調衣服の正面図である。 空調衣服に備えられるファンの概略図である。 第1実施形態に係る衣服用アタッチメントの正面図である。 第1実施形態に係る衣服用アタッチメントを空調衣服に取り付けた状態を示す正面図である。 第1実施形態に係る衣服用アタッチメントにおけるロープ貫通手段の概略図である。 第2実施形態に係る衣服用アタッチメントを空調衣服に取り付けた状態を示す正面図である。 第3実施形態に係る衣服用アタッチメントを空調衣服に取り付けた状態を示す正面図である。 第4実施形態に係る衣服用アタッチメントの背面図である。 第4実施形態に係る衣服用アタッチメントを空調衣服に取り付けた状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態である衣服用アタッチメントについて、図1から図9に基づいて説明する。なお、以下においては、衣服用アタッチメントが取り付けられた衣服を着用者が着用した状態を基準として、着用者の前側を前、着用者の後側を後、着用者の上側を上、着用者の下側を下、着用者の右手側を右、着用者の左手側を左と定めて説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100について、図1から図5に基づいて説明する。
第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100は、ハーネス型安全帯に備えられたロープを貫通させるためのロープ貫通手段を前開きの衣服に備えさせるものである。
なお、以下においては衣服用アタッチメント100が取り付けられる衣服として、着用者の身体を冷却する機能を有する空調衣服200を例として説明する。
{ハーネス型安全帯}
ハーネス型安全帯は、高所での作業の安全性を確保するため、高所での作業を行う作業員が着用するハーネスに、所定の連結器を介して命綱として機能するロープが装着されたものである。
ハーネス型安全帯におけるロープの装着位置としては、様々な位置が考えられるが、本実施形態において主として想定しているのは、着用者の胴前部にロープが装着されるハーネス型安全帯である。
なお、使用されるハーネス型安全帯としては、着用者の胴前部に対応する位置にロープが装着されるものであれば特に限定されず、公知の任意のものを使用可能である。
{空調衣服}
次に、衣服用アタッチメント100が取り付けられる衣服の一例として、空調衣服200について説明する。
空調衣服200は、図1に示すように、服本体210と、服本体210内部に空気を導入するファン220,220と、ファン220,220に電力を供給する電源部230と、電源部230とファン220,220とを接続する接続ケーブル240と、を備え、ファン220、220によって服本体210内に取り込まれた空気を、着用者の身体又は下着の表面に沿って流通させることで、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体を冷却するものである。
(服本体)
服本体210は、図1に示すように、通気性のない又はファン220,220による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有するシート状部材によって、着用者の胴部及び腕部を覆う形状に形成されている。図1においては、服本体210をブルゾン型の上衣の形状に形成しているが、服本体210の形状はこれに限られず、例えば着用者の胴部のみを覆うベスト型に形成してもよい。ただし、衣服用アタッチメント100を取り付けるため、前身頃が中央部で左右に分割された前開き型に形成されている必要がある。
服本体210は、第一開閉手段211と、第二開閉手段212と、空気漏れ防止手段213と、ファン取付部214,214と、襟部空気排出部215と、袖部空気排出部216,216と、電源部保持手段217と、を備え、ファン取付部214,214からファン220,220によって取り込まれた外気が、襟部空気排出部215及び袖部空気排出部216,216から排出されるように構成されている。
(第一開閉手段及び第二開閉手段)
第一開閉手段211及び第二開閉手段212は、服本体210を前開きとし、空調衣服200を着用する際に、服本体210の前部を開閉するためのものであり、図1に示すように、服本体210の前身頃の分割部分において、右側に第一開閉手段211が備えられ、左側に第二開閉手段212が備えられ、これらが着脱自在となるように構成されている。第一開閉手段211及び第二開閉手段212としては、例えば、図1に示すように一般的な線ファスナーが用いられる。
図1においては、線ファスナーの務歯に加えて、スライダー、箱及び箱棒が第二開閉手段212に備えられ、線ファスナーの務歯に加えて、蝶棒が第一開閉手段211に備えられた場合につき図示したが、これに限られず、反対に、線ファスナーの務歯に加えて、スライダー、箱及び箱棒が第一開閉手段211に備えられ、線ファスナーの務歯に加えて、蝶棒が第二開閉手段212に備えられていてもよい。
(空気漏れ防止手段)
空気漏れ防止手段213は、図1に示すように、服本体210下部に備えられた、服本体210と着用者の身体との間の空間内の空気が服本体210の裾部から外部に漏れることを防止するための手段であり、例えば、服本体210の下部の端部付近に、ゴム紐等の伸縮性のある部材を、着用者の身体を周回するように備えることによって形成される。空調衣服200の着用時においては、空気漏れ防止手段213によって、服本体210の裾部が絞り込まれて着用者の身体に密着し、服本体210下部から空気が外部に漏れることを防止することができる。
なお、服本体210が裾部が絞り込まれた形状に形成され、裾部からの空気の流出量が僅かである場合、必ずしも空気漏れ防止手段213を備えずともよい。
(ファン取付部)
ファン取付部214、214は、図1に示すように、服本体210の服地に形成された開口孔214a,214aと、開口孔214a,214aの周囲を補強する開口孔補強部材214b,214bと、からなり、ファン220,220が取り付けられる。
2つのファン取付部214,214は、図1に示すように、服本体210の後身頃において、上下方向に同一の高さに形成されている。
なお、ファン取付部214,214が形成される位置としては、上記の位置に限られず、服本体210の側面、前面等に形成することも可能である。また、ファン取付部214が形成される個数は、2か所に限られず、これより少数又は多数のファン取付部214を形成し、これに対応した数のファン220を備えてもよい。
開口孔214a,214aは、図1に示すように、服本体210の服地の着用者の腰の左右に対応する位置に形成された、空調衣服200の着用時において、外部と、服本体210と着用者の身体との間の空間と、を繋ぐこととなる孔部である。
開口孔補強部材214b,214bは、例えばプラスチック等によって形成された扁平な環状の部材であり、中心に開口孔214a,214aと大きさが略一致する孔部を有する。図1に示すように、開口孔補強部材214b,214bは、当該孔部が開口孔214a,214aに重なるように、服本体210の内面側に取り付けられる。これによって、服本体210の開口孔214a,214a周辺が補強され、ファン220,220を開口孔214a,214aに取り付け易くなる。
開口孔補強部材214b,214bの服本体210への取り付けには、縫合、接着等任意の方法を用いることができ、また、開口孔補強部材214b,214bを服本体210の内面側から覆う裏地が備えられていてもよい。
(襟部空気排出部)
襟部空気排出部215は、図1に示すように、ファン220、220によってファン取付部214、214から導入された空気を、着用者の身体又は下着に沿って流通させた後に排出するため、着用者の首と服本体210の襟部の端部との間に形成された開口部である。
(袖部空気排出部)
袖部空気排出部216、216は、図1に示すように、ファン220、220によってファン取付部214、214から導入された空気を、着用者の身体又は下着に沿って流通させた後に排出するため、着用者の腕と服本体210の袖部の端部との間に形成された開口部である。
(電源部保持手段)
電源部保持手段217は、図1に示すように、服本体210の内面側に形成されたポケットであり、電源部230が収納される。図1においては、電源部保持手段217が、服本体210の前身頃の左側の下方の位置に備えられた場合について図示したが、これに限られず、服本体210の内面側の任意の位置に備えることが可能である。
なお、電源部保持手段217としては、必ずしもポケットを用いる必要はなく、電源部230を服本体210に着脱自在に装着することが可能であれば、任意の構成を採用することができる。さらに、服本体210に電源部保持手段217を備えず、例えば着用者のズボンのベルト等に電源部230をクリップ等を用いて取り付けることにより、電源部230が服本体210に装着されないようにすることも可能である。また、空調衣服200の内側に着用したハーネス型安全帯のベルトの所定の位置に、電源部230をクリップ等を用いて取り付けてもよい。
(ケーブル保持手段)
ケーブル保持手段218、218は、接続ケーブル240を、服本体210の内面側に保持するための手段であり、例えば、接続ケーブル240を挿通可能な開口部を有し、当該開口部に接続ケーブル240を挿通させることによって、これを保持することができるように構成されている。
ケーブル保持手段218、218としては、接続ケーブル240を服本体210内面側において所定の位置に保持することができれば、種々の形状及び材料のものを使用可能であり、例えば、一般的なベルト通しのように、縦長の布を上下2カ所において縫い付けることにより形成することができる。また、配置位置も、図1に示すものに限られない。
(ファン)
ファン220,220は、図1及び図2に示すように、ファン取付部214,214に取り付けられ、開口孔214a,214aを通して、服本体210と着用者の身体との間の空間に空気を導入するためのものである。
ファン220,220には、電源部230より、接続ケーブル240を通じて必要な電力が供給される。
ファン220,220としては、ファン取付部214、214に固定され、服本体210内部に空気を導入できるものであれば、任意の構成を採用可能であるが、例えば、図2に示すように、ファン本体221と、これを服本体210に固定するためのリング状の取付けリング222と、を備える。
ファン本体221は、内部にプロペラ(不図示)とプロペラを回転させるモーター(不図示)とを収納し、図2に示すように、ファン220、220の使用時において空気が取り込まれる側を構成する空気取込部221aと、ファン220、220の使用時において空気が送出される側を構成する空気送出部221bと、空気取込部221aと空気送出部221bとの間の筒状の連結部である筒状部221cと、筒状部221cの空気取込部221a側の端部から筒状部221cの側面と略垂直な方向に突出するフランジ部221dとを有する。筒状部221cは、その中心軸に垂直な平面で切った際の断面の外形が円形となる円筒状に形成され、その外径は、開口孔214a,214aの直径と同一か極僅かに小さくなるように形成されている。
また、ファン本体221は、空気送出部221b側の所定の位置に、接続ケーブル240と接続される第一接続端子221eを有する。第一接続端子221eは、接続ケーブル240を接続し、電源部230から電力の供給を受けることができる端子であれば、その具体的な構成は任意である。
取付けリング222は、ファン本体221をファン取付部214に取り付けるためのリング状の部材であり、その内径が筒状部221cの外形と同一か、極僅かに大きくなるように形成されている。
筒状部221cの外面と、取付けリング222の内面と、には、例えば、取付けリング222の内面側に凸部が形成され、筒状部221cの外面側に当該凸部と係合する凹部を形成することにより、係止手段(不図示)が形成されている。
ファン220,220を服本体210に取り付ける際には、図2に示すように、ファン本体221の空気送出部221b側を、開口孔214aに服本体210の外面側から挿入して、フランジ部221dが、服本体210の開口孔214a周囲の部分と接するようにする。次に、取付けリング222を、服本体210の内面側から筒状部221cの外側に差し込むことにより、フランジ部221dと取付けリング222とによって、服本体210の服地の開口孔214a周囲の部分及び開口孔補強部材214bの孔部の周囲の部分を挟み込み、その状態で係止手段によって取付けリング222をファン本体221に固定する。
これによって、ファン220を服本体210に固定することができる。
(電源部)
電源部230は、ファン220,220に電力を供給するための部材であり、例えば、安全保護回路が付加されたリチウムイオン組電池が内蔵され、接続ケーブル240を通じてファン220,220と接続するための、第二接続端子(不図示)を備える。
第二接続端子は、接続ケーブル240を接続し、ファン220,220に電力を供給することができる端子であれば、その具体的な構成は任意である。
また、図1に示すように、本実施形態においては、電源部230は、電源部保持手段217としてのポケットに収納されているが、上記のように電源部230を保持するための手段はこれに限られない。
電源部230には、制御手段(不図示)が備えられ、着用者の操作に対応して、複数段階の強度でファンに電力を供給できるようになっている。
制御手段は、例えば、リチウムイオン組電池等から供給される電力を複数段階の強度に変換する電力変換回路(不図示)と、電源部230の電池の残量を測定する残量測定回路(不図示)と、電力変換回路に強度を指示する強度指示回路(不図示)と、からなる。
また、電源部230は、例えばLED等からなり、ファン220,220の電源のオン/オフや、供給している電力の強度等を着用者に表示する表示手段(不図示)と、例えばタクタイルスイッチからなり、電源のオン/オフの切り替え、ファン220,220に供給する電力の強度の切り替え等の操作に使用される操作手段(不図示)と、を備える。
これによって、着用者が表示手段の表示を確認しつつ、操作手段を操作することで、制御手段によって、ファン220、220の電源のオン・オフや、電源部230からファン220,220に供給される電力の強度等を切り替えることができる。
なお、制御手段、表示手段及び操作手段は、電源部230に備えられる場合に限られず、例えば、これらを備える独立した制御部を構成し、接続ケーブル240の、電源部230とファン220,220との間の所定の位置に配置されていてもよい。
(接続ケーブル)
接続ケーブル240は、電源部230とファン220,220とを接続するケーブルである。接続ケーブル240を通じて、電源部230からファン220,220に対して、ファン220,220の稼働に必要な電力が供給される。
接続ケーブル240は、一方の端部に、電源部に備えられた第二接続端子と接続するための第三接続端子(不図示)を有し、他方の端部は二股に枝分かれし、それぞれの端部に、ファン220,220に備えられた第一接続端子221e,221eと接続するための第四接続端子(不図示)を有し、図1に示すように、電源部230と、ファン220,220とを接続する。
なお、接続ケーブル240は、電源部230からファン220,220に対して、ファン220,220の稼働に必要な電力を供給できるものであればよく、その具体的な構成は任意である。
接続ケーブル240は、図1に示すように、ケーブル保持手段218、218によって、服本体210の内面側に保持されている。
{衣服用アタッチメントの構成}
第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100は、図3及び図4に示すように、上下方向に長い矩形状に形成され、右端部に前開きの衣服の前身頃右側と接続される第一接続手段110を備え、左端部に前開きの衣服の前身頃左側と接続される第二接続手段120を備え、左右方向中央部に、ハーネス型安全帯のロープを貫通させるためのロープ貫通手段130を備える。
衣服用アタッチメント100の材料としては、任意のシート状部材を用いることができるが、空調衣服200に接続されて使用される場合には、通気性を有しない又はファン220,220による空気の導入によって服本体210を膨らませる際の妨げとならない程度の通気性を有するシート状部材によって形成される必要がある。
また、衣服用アタッチメント100は、服本体210の内側の密閉性を確保するため、図4に示すように、上下方向に服本体210の前身頃の全体に亘る長さを有することが好ましい。
左右方向の幅は、ロープ貫通手段130を形成できる幅を確保できれば任意であるが、これが取り付けられる衣服の胴周囲を過度に拡張しないように、ロープ貫通手段130を形成できる範囲で、できるだけ左右方向に短く形成されていることが望ましい。ただし、左右方向に所定の幅を有するようにすることで、後述の第3実施形態のように、空調衣服200のサイズを調整する機能を兼ねてもよい。
(第一接続手段及び第2接続手段)
第一接続手段110及び第二接続手段120としては、衣服用アタッチメント100が取り付けられる衣服に合わせて任意の構成を採用可能であるが、図1に示す空調衣服200のように、前身頃を開閉するための第一開閉手段211及び第二開閉手段212として線ファスナーを用いている場合には、第一接続手段110及び第二接続手段120としても線ファスナーを用いることとなる。
すなわち、図3及び図4に示すように、第一接続手段110として、第一開閉手段211と着脱自在となる線ファスナーを用い、第二接続手段120として、第二開閉手段212と着脱自在となる線ファスナーを用いることで、衣服用アタッチメント100を、空調衣服200の前身頃において、第一開閉手段211と、第二開閉手段212との間に装着することが可能となる。
この場合、図1に示すように、空調衣服200において、第一開閉手段211に、線ファスナーの務歯に加えて、蝶棒が備えられ、第二開閉手段212に、線ファスナーの務歯に加えて、スライダー、箱及び箱棒が備えられた場合には、第一接続手段110が線ファスナーの務歯に加えて、スライダー、箱及び箱棒を備え、第二接続手段120が、線ファスナーの務歯に加えて、蝶棒を備えることによって、第一接続手段110と第一開閉手段211とを着脱自在とし、かつ第二接続手段120と第二開閉手段212とを着脱自在とすることができる。
反対に、空調衣服200において、第一開閉手段211に、線ファスナーの務歯に加えて、スライダー、箱及び箱棒が備えられ、第二開閉手段212に、線ファスナーの務歯に加え、蝶棒が備えられた場合には、第一接続手段110が、線ファスナーの務歯に加え、蝶棒を備え、第二接続手段120が、線ファスナーの務歯に加えて、スライダー、箱及び箱棒を備えることとなる。
また、第一接続手段110及び第二接続手段120は、上下方向に第一開閉手段211及び第二開閉手段212と同一の長さを有し、第一接続手段110が第一開閉手段211の全体と接続され、第二接続手段120が第二開閉手段212の全体と接続されることが望ましい。
すなわち、この場合、第一接続手段110は、第二開閉手段212と同一の構成となり、第二接続手段120は、第一開閉手段211と同一の構成となる。
なお、空調衣服200において、第一開閉手段211及び第二開閉手段212として線ファスナー以外の構成を用いる場合、第一接続手段110及び第二接続手段120も、これに合わせた構成とする必要がある。
例えば、第一開閉手段211及び第二開閉手段212が、面ファスナーであれば、第一接続手段110としては、第一開閉手段211と接続可能な面ファスナーが用いられ、第二接続手段120としては、第二開閉手段212と接続可能な面ファスナーが用いられる。
また、例えば、第一開閉手段211が複数のボタン、第二開閉手段212が複数のボタン孔であれば、第一接続手段110としては、第一開閉手段211と接続可能な複数のボタン孔が用いられ、第二接続手段120としては、第二開閉手段212と接続可能な複数のボタンが用いられる。
ただし、接続強度や密閉性を考慮すると、線ファスナーが用いられることが最も好ましい。
(ロープ貫通手段)
ロープ貫通手段130は、ハーネス型安全帯の着用者の胴前部に対応する位置に接続されたロープを引き出すための貫通孔である。
ロープ貫通手段130は、図3及び図4に示すように、衣服用アタッチメント100の左右方向中央部であり、上下方向において中央部よりもやや上部となる位置に備えられ、図3から図5に示すように、開閉孔部131と、ロープ挿通部132と、空気漏れ防止手段133と、からなる。
開閉孔部131は、図3及び図4に示すように、衣服用アタッチメント100の左右方向中央部であり、上下方向において中央部よりもやや上部となる位置に形成された上下方向の切れ目を開閉自在とすることにより形成されている。開閉孔部131を開閉自在とする手段としては、例えば、線ファスナーを用いることができる。
ロープ挿通部132は、図3から図5に示すように、一方の端部が開閉孔部131を囲むように衣服用アタッチメント100の内面側、すなわち衣服に取り付けられた状態において着用者に向く側に接合された筒状に形成されている。また、他方の端部に空気漏れ防止手段133が備えられている。
すなわち、開閉孔部131及びロープ挿通部132によって、衣服用アタッチメント100が空調衣服200に取り付けられた状態で空調衣服200内の空間と空調衣服200外の空間とを繋ぐ開口部が形成されることとなる。
空気漏れ防止手段133は、図5に示すように、ロープ挿通部132の開閉孔部131の周囲に接続されているのとは反対側の端部に、2カ所の引出口133b、133bを有する紐通し部133aを形成し、紐通し部133aに、これを一周する長さよりも長い紐133cを通し、紐133cの引出口133b,133bから外部に出ている2つの端部に、コードストッパー133dを備えることによって、形成されている。
これによって、紐133cの両端部を引っ張った上で、コードストッパー133dを、引出口133b、133b付近に固定することで、ロープ挿通部132の開閉孔部131の周囲に接続されているのとは反対側の端部を、ハーネス型安全帯のロープを通した状態で閉塞することが可能となる。すなわち、空気漏れ防止手段133が、本件特許発明における開閉手段として機能する。
ロープ貫通手段130は、これを使用しない場合には、ロープ挿通部132及び空気漏れ防止手段133を、開閉孔部131を介して衣服用アタッチメント100の内面側に押し込み、開閉孔部131を閉じることによって、衣服用アタッチメント100の内面側、すなわち空調衣服200に衣服用アタッチメント100が接続された状態における服本体210の内面側に収納することができる。また、ロープ貫通手段130を使用する際には、開閉孔部131を開けて、ロープ挿通部132及び空気漏れ防止手段133を引き出せばよい。
{衣服用アタッチメントの効果}
ハーネス型安全帯のロープを空調衣服200の前側から引き出すためのロープ貫通手段は、着用者の胴前方側にロープが接続されるハーネス型安全帯の上に空調衣服200を着用する場合という限定的な場合に必要となるものである。
そうであるにもかかわらず、これが備えられた専用の空調衣服200を個別に用意することは、空調衣服200の製作者及びこれを着用するユーザの両者にとって大きな負担となる。また、着用者の胴前方側にロープが接続されるハーネス型安全帯の上に空調衣服200を着用する場合以外においては、このようなロープ貫通手段は却って着用者の邪魔になる場合がある。
第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100によれば、第一接続手段110及び第二接続手段120を用いて、これを服本体210の第一開閉手段211及び第二開閉手段212の間に接続することで、着用者の胴前方側にロープが接続されるハーネス型安全帯の上に着用される場合にのみ、空調衣服200の前身頃にロープ貫通手段130を備えることができる。これによって、専用の空調衣服を用意せずとも、着用者の胴前方側にロープが接続されるハーネス型安全帯に対応することが可能となる。
また、着用者の胴前方側にロープが接続されるハーネス型安全帯の上に着用される場合以外においては、衣服用アタッチメント100を空調衣服200から取り外すことができることから、ロープ貫通手段が、通常時の空調衣服200の使用の妨げとなることもない。
また、ロープ貫通手段130には空気漏れ防止手段133が備えられ、ロープ挿通部132の開閉孔部131の周囲に接続されているのとは反対側の端部を、ハーネス型安全帯のロープを通した状態で閉塞することができることから、ハーネス型安全帯のロープを挿通させても、空調衣服200の服本体210内の空間の密閉性を悪化させることを防止できる。
なお、本実施形態においては、衣服用アタッチメント100が取り付けられる衣服として、空調衣服200を例に挙げて説明したが、衣服用アタッチメント100を取り付けることができる衣服はこれに限られず、前開きの衣服であれば、その他の衣服に取り付け、同様の効果を得ることが可能である。
ただし、通常の衣服においては、衣服の上にハーネス型安全帯を装着することも可能であるのに対して、空調衣服200においては、その上にハーネス型安全帯を装着した場合、服本体210の膨張が妨げられ、服本体210内において空気が十分に流通せず、冷却効率が悪化するおそれがある。したがって、空調衣服200をハーネス型安全帯と共に使用する場合には、ハーネス型安全帯の上に空調衣服200を着用する必要がある。
この点から、衣服用アタッチメント100は、その他の衣服にも使用できるものの、空調衣服200において特に必要性が高いものであるということができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る衣服用アタッチメント100Aについて、図6に基づいて説明する。なお、第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係る衣服用アタッチメント100Aは、例えば草刈機、消毒液の散布に用いられる噴霧器等を使用者が持つ為のベルトや、車のシートベルト等のベルトを引き出すための貫通手段を、前開きの衣服に備えるものである。
なお、以下においては、衣服用アタッチメント100Aが取り付けられる衣服として、第1実施形態と同様、空調衣服200を例として説明する。
{衣服用アタッチメントの構成}
衣服用アタッチメント100Aは、図6に示すように、第1実施形態におけるロープ貫通手段130に代わって、ベルト貫通手段140を備えたものである。この点を除いて、第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100と同様であり、上下方向に長い矩形状に形成され、右側に前開きの衣服の前身頃右側と接続される第一接続手段110を備え、左側に前開きの衣服の前身頃左側と接続される第二接続手段120を備える。
(ベルト貫通手段)
ベルト貫通手段140は、図6に示すように、衣服用アタッチメント100Aの左右方向中央部に上下方向の切れ目を形成した上で、当該切れ目を線ファスナーによって着脱自在とすることによって形成されている。
具体的には、ベルト貫通手段140は、図6に示すように、切れ目の右側に備えられた右務歯141、切れ目の左側に形成された左務歯142、並びに線ファスナーを開閉させるため上下方向に摺動する二つのスライダー、すなわち上部スライダー143及び下部スライダー144を備える。
ベルト貫通手段140は、上部スライダー143の上方及び下部スライダー144の下方において、右務歯141と左務歯142とが接続され、上部スライダー143と下部スライダー144との間において右務歯141と左務歯142とが離れ、衣服用アタッチメント100Aが空調衣服200に取り付けられた状態で空調衣服200内の空間と空調衣服200外の空間とを繋ぐ開口部が形成されるように構成されている。
これによって、上部スライダー143及び下部スライダー144を動かすことによって、その間に形成される開口部の位置を上下方向に動かすことができ、かつベルトを通した状態で、当該開口部を閉塞することができる。すなわち、右務歯141、左務歯142、上部スライダー143及び下部スライダー144が、本件特許発明における開閉手段及び位置変更手段として機能する。
なお、ベルト貫通手段を構成する切れ目は、図6に示すように、衣服用アタッチメント100Aの上端部及び下端部を避けて形成されていてもよいし、上端部及び下端部に達し、衣服用アタッチメント100Aを左右に2分するように形成されていてもよい。
衣服用アタッチメント100Aが左右に2分される場合、切れ目の右側において、務歯に加えて、上端部及び下端部に蝶棒を備え、切れ目の左側において、務歯に加えて、二つのスライダー並びに上端部及び下端部に箱及び箱棒を備えることによって、切れ目の左右を上側のスライダーの上方及び下側のスライダーの下方において接続すると共に、二つのスライダーの間に開口部が形成されるようにする。反対に、切れ目の右側において、務歯に加えて、二つのスライダー並びに上端部及び下端部に箱及び箱棒を備え、切れ目の左側において、務歯に加えて、上端部及び下端部に蝶棒を備えてもよい。
衣服用アタッチメント100Aが左右に2分されるように形成されている場合、ベルト貫通手段の開口部にベルトを挿通させる作業をさらに行い易くなる。
さらに、ベルト貫通手段を構成する切れ目は、衣服用アタッチメント100Aの上端部又は下端部のいずれかにのみ達するように形成されていてもよい。
{衣服用アタッチメントの効果}
ベルトを空調衣服200の前側から引き出すためのベルト貫通手段は、例えば草刈機、消毒液の散布に用いられる噴霧器等を使用者が持つ為のベルトや、車のシートベルト等のベルトの上に空調衣服200を着用する場合という限定的な場合に必要となるものである。
そうであるにもかかわらず、これが備えられた専用の空調衣服200を個別に用意することは、空調衣服200の製作者及びこれを着用するユーザの両者にとって大きな負担となる。また、上記のようなベルトの上に空調衣服200を着用する場合以外においては、このようなベルト貫通手段は却って着用者の邪魔になる場合がある。
第2実施形態に係る衣服用アタッチメント100Aによれば、上記のようなベルトの上に着用される場合にのみ、空調衣服200に衣服用アタッチメント100Aを取り付けることで、ベルト貫通手段140の上部スライダー143と、下部スライダー144との間に形成される開口部によって、上記のようなベルトを、空調衣服200の服本体210内部と外部との間で貫通させることができる。これによって、専用の空調衣服を用意せずとも、上記のようなベルトの上に空調衣服200を着用することが可能となる。
また、上記のようなベルトの上に着用される場合以外においては、衣服用アタッチメント100Aを空調衣服200から取り外すことができることから、ベルト貫通手段が、通常時の空調衣服200の使用の妨げとなることもない。
また、衣服用アタッチメント100Aによれば、上部スライダー143及び下部スライダー144を動かすことによって、その間に形成される開口部の位置及び大きさを変えることができる。
例えば草刈機、消毒液の散布に用いられる噴霧器等を使用者が持つ為のベルトや、車のシートベルト等のベルトは、その具体的構成や、具体的な使用方法等によって、これを挿通させるために必要な開口部の位置及び大きさが様々であるが、本実施形態によれば、上部スライダー143及び下部スライダー144を上下に動かし、ベルトを挿通させるための開口部の位置及び大きさを調整することで、上記のような様々なベルトに対応することが可能となる。
また、上部スライダー143及び下部スライダー144を動かし、その間に形成される開口部の位置及び大きさを調整することで、上部スライダー143と下部スライダー144との間の開口部を、ベルトを通した状態で閉塞することができることから、ベルトを挿通させても、空調衣服200の服本体210内の空間の密閉性を悪化させることを防止できる。
なお、本実施形態においては、衣服用アタッチメント100Aが取り付けられる衣服として、空調衣服200を例に挙げて説明したが、衣服用アタッチメント100Aを取り付けることができる衣服はこれに限られず、前開きの衣服であれば、その他の衣服に取り付け、同様の効果を得ることが可能である。
ただし、通常の衣服においては、衣服の上に上記のようなベルトを装着することも可能であるのに対して、空調衣服200においては、その上にベルトを装着した場合、服本体210の膨張が妨げられ、服本体210内において空気が十分に流通せず、冷却効率が悪化するおそれがある。したがって、空調衣服200を上記のようなベルトと共に使用する場合には、ベルトの上に空調衣服200を着用する必要がある。
この点から、衣服用アタッチメント100Aは、その他の衣服にも使用できるものの、空調衣服200において特に必要性が高いものであるということができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る衣服用アタッチメント100Bについて、図7に基づいて説明する。なお、第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態に係る衣服用アタッチメント100Bは、前開きの衣服について、そのサイズを調整するものである。
なお、以下においては、衣服用アタッチメント100Bが取り付けられる衣服として、第1実施形態と同様、空調衣服200を例として説明する。
{衣服用アタッチメントの構成}
衣服用アタッチメント100Bは、図7に示すように、第1実施形態におけるロープ貫通手段130を備えず、開口部を有しないものである。この点を除いて、第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100と同様であり、上下方向に長い矩形状に形成され、右側に前開きの衣服の前身頃右側と接続される第一接続手段110を備え、左側に前開きの衣服の前身頃左側と接続される第二接続手段120を備える。
衣服用アタッチメント100Bの左右方向の長さは、空調衣服200の服本体210を胴周方向に拡張する長さに応じて定められる。
また、服本体210の内側の密閉性を確保するため、衣服用アタッチメント100Bは、上下方向に服本体210の前身頃の全体に亘る長さを有することが好ましい。
{衣服用アタッチメントの効果}
空調衣服200の着用者の体型は多岐にわたり、特に胴周の長さは個人差が大きいため、あらゆる体型に合わせた衣服を個別に作成することは困難である。
衣服用アタッチメント100Bによれば、空調衣服200と、左右方向の長さが異なる複数種類の衣服用アタッチメント100Bを組み合わせることで、空調衣服200の服本体210の胴周囲の長さを調節でき、単一の空調衣服200によって、様々な体型の着用者に対応することが可能となる。これによって、衣服の製作者は、商品として展開するサイズ数を抑えることができ、着用者は、自らに合ったサイズの衣服を着用することができる。
なお、本実施形態においては、衣服用アタッチメント100Bが取り付けられる衣服として、空調衣服200を例に挙げて説明したが、衣服用アタッチメント100Bを取り付けることができる衣服はこれに限られず、前開きの衣服であれば、その他の任意の衣服に取り付け、同様の効果を得ることが可能である。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る衣服用アタッチメント100Cについて、図8及び図9に基づいて説明する。なお、第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
第4実施形態に係る衣服用アタッチメント100Cは、前開きの衣服に、空調衣服としての機能を付与するものである。
なお、衣服用アタッチメント100Cが取り付けられる衣服としては、通気性のない又は衣服用アタッチメント100Cに備えられたファン160による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有するシート状部材によって、少なくとも着用者の胴部を覆うように形成され、袖部、襟部等に空気を排出するための開口部が形成されたものであれば、任意の衣服を使用可能である。例えば、一般的なジャンパーやレインコート等を用いることができる。
図9においては、衣服200A、すなわち、ファン220,220、電源部230及び接続ケーブル240を備えず、また服本体210Aが、ファン取付部214,214、電源部保持手段217及びケーブル保持手段218、218を備えない点を除いて空調衣服200と同様の構成を有するブルゾン型の衣服を用いる場合につき図示したが、衣服用アタッチメント100Cが取り付けられる衣服はこれに限られない。
なお、衣服用アタッチメント100Cが取り付けられる衣服が、裾部が絞り込まれておらず、裾部と着用者の胴部との間に大きな隙間が生じてしまう場合には、例えばゴムで形成された着用者の胴部を周回するリング等の所定の空気漏れ防止手段を用いて、裾部から空気が外部に漏れることを防止することが望ましい。
{衣服用アタッチメントの構成}
衣服用アタッチメント100Cは、図8に示すように、第1実施形態におけるロープ貫通手段130に代わって、ファン取付部150と、ファン取付部150に取り付けられるファン160と、ファン160に電力を供給する電源部170と、ファン160と電源部170とを接続する接続ケーブル180と、電源部170を衣服用アタッチメント100Cに取り付けるための電源部保持手段190と、を備える。その他の構成は、第1実施形態に係る衣服用アタッチメント100と同様であり、上下方向に長い矩形状に形成され、右側に前開きの衣服の前身頃右側と接続される第一接続手段110を備え、左側に前開きの衣服の前身頃左側と接続される第二接続手段120を備える。
なお、図8及び図9においては、ファン160が一つのみ取り付けられた場合につき図示したが、ファンの個数はこれに限られず、2か所以上にファン取付部150を設け、2個以上のファン160を備えてもよい。
(ファン取付部)
ファン取付部150は、図8及び図9に示すように、衣服用アタッチメント100Cの左右方向及び上下方向の中央部に備えられ、空調衣服200におけるファン取付部214と同様の構成を有する。すなわち、衣服用アタッチメント100Cに形成された開口孔151と、衣服用アタッチメント100Cの内面側、すなわち衣服200Aに取り付けられて使用された際に着用者に向く側に取り付けられ、開口孔151周辺を補強する開口孔補強部材152と、からなる。開口孔補強部材152を衣服用アタッチメント100Cの内面側から覆う裏地が備えられていてもよい。
なお、ファン取付部150としては、上記のものに限られず、衣服用アタッチメント100Cにファン160を取り付けることが可能であれば任意の構成を採用可能である。
(ファン)
ファン160は、空調衣服200におけるファン220と同様の構成を有し、図8及び図9に示すように、ファン取付部150に取り付けられ、開口孔151を通して、衣服用アタッチメント100Cが取り付けられた衣服200Aと着用者の身体との間の空間に空気を導入する。すなわち、ファン160が本発明における空気導入手段として機能する。
ファン160には、電源部170より、接続ケーブル180を通じて必要な電力が供給される。
(電源部)
電源部170は、空調衣服200における電源部230と同一の構成を有し、図8に示すように、電源部保持手段190によって衣服用アタッチメント100Cの内面側に保持され、接続ケーブル180を通じてファン160に電力を供給する。すなわち、電源部170が本発明における電源手段として機能する。
(接続ケーブル)
接続ケーブル180は、図8に示すように、電源部170とファン160とを接続するケーブルであり、接続ケーブル180を通じて、電源部170からファン160に対して、ファン160の稼働に必要な電力が供給される。すなわち、接続ケーブル180が本発明における接続手段として機能する。
接続ケーブル180は、ファン160と接続される側の端部が二股に枝分かれしていな点を除いて、空調衣服200における接続ケーブル240と同一の構成を有する。
(電源部保持手段)
電源部保持手段190は、図8に示すように、空調衣服200における電源部保持手段217と同様、衣服用アタッチメント100Cの内面側に備えられたポケットであり、電源部170が収納される。図8においては、電源部保持手段190が、衣服用アタッチメント100C内面側の、ファン取付部150の下方に備えられた場合について図示したが、これに限られず、衣服用アタッチメント100C内面側の任意の位置に備えることが可能である。
なお、電源部保持手段190としては、空調衣服200における電源部保持手段217と同様、必ずしもポケットを用いる必要はなく、電源部170を衣服用アタッチメント100C内面側に着脱自在に装着することが可能であれば、任意の構成を採用することができる。さらに、衣服用アタッチメント100C内面側に電源部保持手段を備えず、例えば着用者のズボンのベルト等に電源部170をクリップ等を用いて取り付けることにより、電源部170が衣服用アタッチメント100Cに装着されないようにすることも可能である。
{衣服用アタッチメントの効果}
第4実施形態に係る衣服用アタッチメント100Cによれば、一般的な前開きの衣服、例えばジャンパーやレインコートに、上記の空調衣服200と同様の機能を付与することができる。
なお、衣服用アタッチメント100Cは、空調衣服200にさらに取り付けられてもよい。この場合、空調衣服200における冷却機能をさらに強化することができる。
また、衣服用アタッチメント100Cは、さらに第1実施形態におけるロープ貫通手段130又は第2実施形態におけるベルト貫通手段140を備えていてもよい。この場合、一般的な前開きの衣服に、空調衣服200と同様の機能を付与し、さらに第1実施形態又は第2実施形態と同様の機能も果たすことが可能となる。
100、100A、100B、100C 衣服用アタッチメント
110 第一接続手段
120 第二接続手段
130 ロープ貫通手段
133 空気漏れ防止手段(開閉手段)
140 ベルト貫通手段
141 右務歯(開閉手段、位置変更手段)
142 左務歯(開閉手段、位置変更手段)
143 上部スライダー(開閉手段、位置変更手段)
144 下部スライダー(開閉手段、位置変更手段)
160 ファン(空気導入手段)
170 電源部(電源手段)
180 接続ケーブル(接続手段)
200 空調衣服
200A 衣服

Claims (9)

  1. 前開きの衣服の前身頃右側と着脱自在に接続される第一接続手段と、
    前開きの衣服の前身頃左側と着脱自在に接続される第二接続手段と、
    を備え、
    前開きの衣服の前身頃の分割部分の間に、前記第一接続手段及び前記第二接続手段によって着脱自在に取り付けられる衣服用アタッチメントであって、
    衣服に取り付けられた状態で左右方向において前記第一接続手段と前記第二接続手段との間に位置する部分に、衣服内の空間と衣服外の空間とを繋ぐ開口部が形成されていることを特徴とする衣服用アタッチメント。
  2. 前記開口部は、前記衣服用アタッチメントの左右方向中央部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の衣服用アタッチメント。
  3. 前記第一接続手段及び前記第二接続手段は、線ファスナーの務歯を備え、
    前記第一接続手段及び前記第二接続手段の少なくとも一方は、線ファスナーのスライダーを備え、
    前身頃の分割部分に線ファスナーを備えた衣服の当該線ファスナーの間に、前記第一接続手段及び前記第二接続手段によって着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣服用アタッチメント。
  4. 前記開口部を開閉自在とする開閉手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の衣服用アタッチメント。
  5. 前記開口部の位置を変更する位置変更手段を備えることを特徴とする請求項に記載の衣服用アタッチメント。
  6. 前記開閉手段及び前記位置変更手段は、
    複数のスライダーを備え、前記複数のスライダーの間に前記開口部が形成される線ファスナーであることを特徴とする請求項に記載の衣服用アタッチメント。
  7. 衣服内部に空気を導入する空気導入手段と、
    前記空気導入手段に電力を供給する電源手段と、
    前記電源手段と、前記空気導入手段と、を接続する接続手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の衣服用アタッチメント。
  8. 請求項1からのいずれか一項に記載の衣服用アタッチメントを備えた衣服。
  9. 前記衣服は空調衣服であることを特徴とする請求項に記載の衣服。
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