JP6934985B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線を長くすることなく構成できる電力供給ユニットを提供する。【解決手段】回転電機本体に制御電力を供給するパワー回路部と、パワー回路部を制御する制御回路部と、バッテリの正極側端子とパワー回路部および制御回路部における電子部品の正極側端子とを接続する単一の導体とを備えたことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本願は、電力供給ユニットおよび回転電機に関するものである。
パワー回路部を含む電力供給ユニットと回転電機本体とが一体化され、自動車などの車両に搭載される回転電機は、例えば特許文献1に開示されているように、従来から知られている。このような電力供給ユニットは、回転電機が内燃機関を駆動する電動機として動作するときには、車両に搭載されたバッテリなどの直流電源からの直流電力を交流電力に変換して回転電機本体に供給し、回転電機が内燃機関により駆動されて発電機として動作するときには、回転電機本体が発電した交流電力を直流電力に変換して直流電源に供給する。電力供給ユニットにおけるパワー回路部は、複数の半導体スイッチング素子、コイルおよびコンデンサからなるフィルタ回路などにより構成されている。
上述のパワー回路部を構成する半導体スイッチング素子およびコンデンサは、バッテリの正極側であるB電位および負極側であるE電位に接続され、コイルは、B電位中あるいはE電位中に配置される。
米国特許公開第2017/318656号
しかしながら、特許文献1に記載された従来のパワー回路部は、コイルをB電位の途中に配置するために、B電位のバスバーを分断して接続しなければならず、接続のために配線が長くなって大型化するだけでなく、インダクタンスが増大し、ノイズが増大するという問題があった。また、接続点数が増えるため、製造工程が増えるという問題も生じていた。さらに、コイル以外のパワー回路部を構成する電気部品を導体間に配置することが想定され、この場合も同様の課題が生じていた。
本願は、上述のような課題を解決するための技術を開示するものであり、配線を長くすることなく構成できるようにした電力供給ユニットを提供することを目的とする。
本願に開示される回転電機は、バッテリと、前記バッテリから電力が供給される回転電機本体と、前記回転電機本体に前記回転電機本体の軸方向に並置されて一体に固定され、前記回転電機本体に供給する制御電力を出力する電力供給ユニットとを備えた回転電機であって、前記電力供給ユニットは、少なくとも電力半導体モジュールおよび平滑用コンデンサを含み、前記回転電機本体に制御電力を供給するパワー回路部と、前記パワー回路部を制御する制御回路部と、平板状のバスバーで形成され、前記バッテリの正極側端子と前記パワー回路部および前記制御回路部における電子部品の正極側端子とを接続する単一の導体と、前記導体の一部を包囲するフィルタコイルと、前記パワー回路部および前記制御回路部の電子部品を収容するとともに、前記バッテリの負極側端子と前記パワー回路部および前記制御回路部における電子部品の負極側端子とを接続する金属筐体とを有し、前記パワー回路部に接続された前記導体における一部の断面積を狭くし、前記パワー回路部に短絡電流が流れた場合に溶断するヒューズを形成したことを特徴とするものである。
本願に開示される電力供給ユニットによれば、配線を長くすることなく構成できる回転電機を得ることができる。

実施の形態1に係る電力供給ユニットを搭載した回転電機の主要部構造を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の電気系統を示す回路図である。 実施の形態1に係る電力供給ユニットの構造を説明する要部平面図である。 実施の形態1に係る電力供給ユニットのフィルタコイルを説明する斜視図である。
実施の形態1.
以下、本願に係る電力供給ユニットを搭載した回転電機の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、各図において、同一又は相当部分については同一符号を付している。
図1は、実施の形態1に係る電力供給ユニットを搭載した回転電機の主要部構造を示す断面図、図2は、実施の形態1に係る回転電機の電気系統を示す回路図、図3は、実施の形態1に係る電力供給ユニットの構造を説明する要部平面図、図4は、実施の形態1に係る電力供給ユニットに用いられるフィルタコイルを説明する斜視図である。なお、以下の説明で、単に軸方向と記載している場合は、回転電機あるいは回転電機本体の軸方向を意味し、径方向と記載している場合は、回転電機あるいは回転電機本体の径方向を意味している。
まず、図1を用いて、回転電機の主要部構造を説明する。
図において、回転電機1000は、回転電機本体200と、回転電機本体200の軸方向に並置されて回転電機本体200と一体化され、回転電機本体200に電力を供給する電力供給ユニット300を備えている。この回転電機本体200は、内燃機関(図示せず)を駆動する電動機として動作し、あるいは内燃機関により駆動されて発電する発電機として動作するものである。実施の形態1における回転電機1000は、内燃機関の始動用回転電機として構成されている。
回転電機本体200は、それぞれ鉄などの金属材料を用いて椀状に形成された負荷側のフロントブラケット1および反負荷側のリヤブラケット2からなるハウジング10と、このハウジング10に固定された固定子3と、この固定子3に所定のエアギャップをもって対向して配置され、回転子軸4に固定された回転子6とを備えている。また、固定子3は、フロントブラケット1の軸方向の一端部とリヤブラケット2の軸方向の一端部により軸方向の両側から挟持され、ハウジング10に固定された固定子鉄心32と、固定子鉄心32に装着された固定子巻線31とを備えている。
一方、回転子軸4は、フロントブラケット1に設けられたフロント側ベアリング71と、リヤブラケット2に設けられたリヤ側ベアリング72によりハウジング10に回転可能に支持されている。
また、フロントブラケット1から反回転電機本体200側に突出した回転子軸4のフロント側端部には、プーリ9が装着され、このプーリ9に巻き掛けられたベルトを介して内燃機関のクランク軸(いずれも図示せず)に連結されることになる。
さらに、回転子6には、界磁巻線5が設けられるとともに、フロント側端面に固定された第1の冷却ファン73およびリヤ側端面に固定された第2の冷却ファン74が設けられており、回転子6と共に回転する。また、フロントブラケット1の軸方向の端部には、冷却風を回転電機本体200の内部に吸入する第1の吸気口11が設けられ、リヤブラケット2の軸方向の端部には、冷却風を回転電機本体200の内部に吸入する第2の吸気口21が設けられている。これら第1の吸気口11と第2の吸気口21は、回転子軸4の周囲に複数個設けられている。さらに、フロントブラケット1の外周面部には、回転電機本体200の内部から冷却風を外部へ排出する第1の排気口12が設けられ、リヤブラケット2の外周面部には、回転電機本体200の内部から冷却風を外部へ排出す第2の排気口22が設けられている。
ここで、第1の吸気口11と第1の排気口12とを連通する第1の通風路R1は、フロントブラケット1の軸方向の内側端面と回転子6の負荷側の軸方向端面との間に形成され、第1の通風路R1内に第1の冷却ファン73が配置されている。また、第2の通風路R2は、後述する電力供給ユニット300とリヤブラケット2との間に形成され、回転電機1000の外部とリヤブラケット2の第2の吸気口21とを連通する。さらに、第2の吸気口21と第2の排気口22とを連通する第3の通風路R3は、リヤブラケット2の軸方向の内側端面と回転子6の反負荷側の軸方向端面との間に形成され、第3の通風路R3の内部に第2の冷却ファン74が配置されている。
したがって、第1の冷却ファン73の回転による遠心力により、フロントブラケット1の外部から第1の吸気口11に第1の冷却風W1が吸入され、第1の通風路R1から第1の排気口12を介して回転電機本体200の外部に排出される。また、第2の冷却ファン74の回転による遠心力により、第2の冷却風W2は、電力供給ユニット300の外部から第2の通風路R2に吸入され、リヤブラケット2の第2の吸気口21を介して第3の通風路R3に至り、第2の排気口22を介して回転電機本体200の外部に排出されることになる。
なお、固定子巻線31へ電力を供給するバスバー211を収納した配線部材153がリヤブラケット2の外周面に固定されている。
電力供給ユニット300は、バッテリ500から回転電機本体200に供給する制御電力を出力するものであって、後述する界磁巻線5への電力供給を制御する上アーム電力半導体スイッチング素子および下アーム電力半導体スイッチング素子を含む界磁用電力半導体モジュール120と、固定子巻線31への電力供給を制御する上アーム電力半導体スイッチング素子および下アーム電力半導体スイッチング素子を含む固定子用電力半導体モジュール121と、固定子巻線31に流れる電流を平滑化する平滑コンデンサ122と、固定子用電力半導体モジュール121の正極側端子173および平滑コンデンサ122の正極側端子195を接続する正極側の導体125と、制御回路部を形成する制御基板124とを備え、これらの電子部品を樹脂製のカバー130、樹脂製のケース131および放熱機能を有する金属筐体140からなる筐体によって収納し、ポッティング材150を充填して構成されている。
ここで、界磁用電力半導体モジュール120と、固定子用電力半導体モジュール121と、平滑コンデンサ122とによりバッテリ500の電力を回転電機本体200に供給するパワー回路部を形成している。
また、金属筐体140の外周には、回転子6に電力を供給するブラシ100、および回転子6の回転を検出する回転センサ110が取り付けられている。なお、金属筐体140の内側突部143の上に電力半導体モジュール121の放熱面177を対向させて電力半導体モジュール121が載置されており、第2の冷却通路R2側に突出したフィン141が形成されている。
次に、このような構成の回転電機1000の電気系統について図2を用いて説明する。
また、電力供給ユニット300の構造について図3を用いて併せて説明する。
図において、回転電機本体200は、3相回転電機として構成されており、電力半導体モジュール121は、3相回転電機本体として構成された回転電機本体200に対し、U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wから構成され、それぞれ並列に接続されている。なお、相数が増える場合には、例えば6相の場合は、電力半導体モジュール121が6個設けられる。また、1つの電力半導体モジュールに2相分の電力半導体スイッチング素子を含む場合は、電力半導体モジュールが3個となり、1つの電力半導体モジュールに3相分の電力半導体スイッチング素子を含む場合は、電力半導体モジュールが2個で構成されることになる。
ここで、U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wは、それぞれ上アーム電力半導体スイッチング素子171と下アーム電力半導体スイッチング素子172との直列接続体により構成されており、U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wは、三相ブリッジ回路を形成している。
なお、上アーム電力半導体スイッチング素子171と下アーム電力半導体スイッチング素子172は、それぞれ例えばFET(Field Effect Transistor:電界効果型トランジスタ)とダイオードとの並列接続体により構成されている。
U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wにおける、それぞれの上アーム電力半導体スイッチング素子171および下アーム電力半導体スイッチング素子172の直列接続部と、U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wには、それぞれ交流端子175が設けられている。なお、図の複雑化を避けるため、交流端子175は、U相電力半導体モジュール121Uの交流端子のみに符号を付してある。
U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wの正極側端子173、界磁用電力半導体モジュール120の正極側端子183、フィルタコンデンサ126の正極側端子192は、それぞれ電力供給ユニット300の正極側導体125に接続され、電力供給ユニット300の正極側端子190および正極側ケーブル503を介して、車両に搭載された直流電源としてのバッテリ500の正極側端子501に接続されている。
また、U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wの負極側端子174、界磁用電力半導体モジュール120の負極側端子184、フィルタコンデンサ126の負極側端子194は、それぞれ金属筐体140に接続され、電力供給ユニット300の負極側端子191および負極側ケーブル504を介して、バッテリ500の負極側端子502に接続されている。バッテリ500の負極側端子502は、車両の接地電位にある車体に接続されている。
さらに、U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wにおける、それぞれの交流端子175は、バスバー211を介して回転電機本体200の固定子巻線31における各相の巻線端子に接続されている。
なお、図の複雑化を避けるため、バスバー211は、U相電力半導体モジュール121Uの交流端子175と固定子巻線31とを接続するバスバーのみに符号を付してある。
また、U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wの各正極側端子173は、それぞれ電力供給ユニット300の正極側導体125に接続され、U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wの各負極側端子174は、それぞれ第1のねじ179(図3)によって金属筐体140に接続されている。
さらに、界磁用電力半導体モジュール120は、例えばFET(Field Effect Transistor:電界効果型トランジスタ)などの電力半導体スイッチング素子を用いてフルブリッジ回路を構成し、巻線側の正極側端子185と巻線側の負極側端子186がそれぞれ界磁巻線5の端子に接続されている。界磁用電力半導体モジュール120の正極側端子183は、電力供給ユニット300の正極側導体125に接続され、界磁用電力半導体モジュール120の負極側端子184は、第2のねじ189(図3)によって金属筐体140に接続されている。
なお、界磁巻線5および界磁用電力半導体モジュール120は、出力を得る場合に有効であり、出力を必要としない場合は、界磁巻線の代わりに磁石を用いることもあり、その際は、界磁用電力半導体モジュール120が不要になることもある。
各平滑コンデンサ122の正極側端子195は、電力供給ユニット300の正極側導体125に接続され、各平滑コンデンサ122の負極側端子196は、第3のねじ178(図3)で金属筐体140に接続されている。平滑コンデンサ122は、各相に設けた方がスイッチングノイズの低減に有効である。また、構成を簡易にするために図3(a)に示すように1つのブロックにまとめて収納してもよい。
また、各相の電力半導体モジュール121と平滑コンデンサ122との配線距離は、短い方が低インダクタンスに効果的であるため、平滑コンデンサ122の正極側端子195は、各相の電力半導体モジュール121の正極側端子173の近くに、平滑コンデンサ122の負極側端子196は、各相の電力半導体モジュール121の負極側端子174の近くに配置される。
フィルタコンデンサ126の正極側端子192は、電力供給ユニット300の正極側導体125に接続され、フィルタコンデンサ126の負極側端子194は、第4のねじ197で金属筐体140に接続されている。
ここで、正極側導体125は、図3(a)に示すように、平板状のバスバーで形成され、平面部が金属筐体140と対向するように配置されている。これにより、正極側導体125の正極と負極を並行にしてインダクタンスを低減し、ノイズあるいはスイッチング損失を抑制することができる。また、平板状のバスバーであることから、溶接部などの折り返しがなく、対向部を連続して形成できるため、よりインダクタンスを低減することができる。
また、フィルタコンデンサ126の正極側端子192と平滑コンデンサ122の正極側端子195との間にはフィルタコイル127が設けられており、このフィルタコイル127は、図4に示すように、フィルタコア123に電力供給ユニット300の正極側導体125を貫通させて構成する。すなわち、フィルタコア123を2分割して上側のU字状のコア123Aと下側のU字状のコア123Bとして形成し、コア123Aおよびコア123Bを組み合わせて正極側導体125の一部を包囲するように構成したものであり、これによって、正極側導体125を分断することなく単一の部材で組付けることができる。しかも、フィルタコア123の内周部の正極側導体125に生じる磁束をフィルタコア123により吸収することが可能となり、正極側導体125を介するノイズを抑制することができる。
なお、フィルタコア123は、U字状のコア部材とI字状のコア部材を組み合わせてもよく、さらに2つのL字状のコア部材を組み合わせてもよい。
また、フィルタコイル127は、電圧が48V以上の場合にノイズが過大となるために必要となる場合が多いが、ノイズの抑制を必要としない場合にはフィルタコンデンサ126、フィルタコイル127を省略することも可能である。
さらに、制御基板124には、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などの電子部品が実装され、電力供給ユニット300におけるパワー回路部および界磁回路部の半導体スイッチング素子をオン/オフ制御する制御回路部を備えており、パワー回路部にバッテリ500の直流電力と固定子巻線31の交流電力との間の電力変換を行なわせると共に、界磁回路部に界磁巻線5への界磁電流の供給を制御する。
また、制御基板124は、図3(b)に示すように、制御基板124内の正極パターン(図示せず)に、電力供給ユニット300の正極側導体125に設けられたピン187により接続され、さらに、制御基板124内の負極パターン(図示せず)と、第5のねじ198で金属筐体140に設けられた支柱188に接続され、制御に必要な電源が供給される。この制御基板124をプリント基板で構成することによって、信号端子176およびピン187と制御基板124とを噴流はんだ付けにより一度に接合することができ、製造工程数を少なくすることができる。
固定子用電力半導体モジュール121または界磁用電力半導体モジュール120が、例えば半導体スイッチング素子が短絡した場合に保護するために、固定子用電力半導体モジュール121および界磁用電力半導体モジュール120のそれぞれの正極側端子の電力供給ユニット300の正極側導体125側にはヒューズ136が設けられており、このヒューズ136は、正極側導体125の一部の断面積を狭くし、温度を上昇し易くして、短絡電流が通電された場合に溶断するように構成されている。なお、ここではヒューズ136を半導体モジュールの近傍に配置したが、電力供給ユニット300の正極側端子190の近傍に配置することによって、ヒューズを1つにすることができる。
バッテリ500に接続されたケーブル503の正極側端子190は、電力供給ユニット300の正極側導体125に圧入するか、金属筐体140と絶縁されたアルミ材に圧入して電力供給ユニット300の正極側導体125に接触させることによって構成され、バッテリ500の負極側端子191は、金属筐体140に圧入されて接続されている。
このように構成することによって、電力供給ユニットに必要な部品である、電力供給ユニット300の正極側端子190、フィルタコンデンサ126、固定子用電力半導体モジュール121、界磁用電力半導体モジュール120、平滑コンデンサ122および制御基板124それぞれの接続と、フィルタコイル127およびヒューズ136の構成を電力供給ユニット300の単一の正極側導体125によって構成することができる。
また、電力供給ユニット300の負極側端子191、フィルタコンデンサ126、固定子用電力半導体モジュール121、界磁用電力半導体モジュール120、平滑コンデンサ122および制御基板124それぞれの接続を単一の金属筐体140で構成することができる。これにより、配線を追加することなく、また、接続工数を増加することがないため、小型で低インダクタンスである電力供給ユニット300を構成することができる。
また、電力供給ユニット300の正極側端子190と、フィルタコンデンサ126の正極側端子192、固定子用電力半導体モジュール121の正極側端子173、界磁用電力半導体モジュール120の正極側端子183および平滑コンデンサ122の正極側端子195をそれぞれ例えばTIGなどにより統一して溶接することによって、同じ設備を用いて製造することができる。
なお、ここでは電力供給ユニット300の負極側の導体として金属筐体140を使用することで、部品数を削減しているが、単一の負極側の導体を別途用いた場合でも、同様の効果を得ることができる。この場合、各部品と負極側導体との接続には、TIGなどの溶接が効果的である。また、フィルタコイル127を負極側の導体に巻き付けることもできるため、フィルタ回路の構成パターンを増やすことができる。さらに、制御基板124との接続を噴流はんだ付けにより行うことができるため、ピン187などと同時に接続することが可能となる。
また、U相電力半導体モジュール121U、V相電力半導体モジュール121VおよびW相電力半導体モジュール121Wにおける、それぞれの上アーム電力半導体スイッチング素子171と下アーム電力半導体スイッチング素子172の信号端子176は、図1に示す制御基板124に接続され、制御基板124に設けられた制御回路部からの制御信号を受けるように構成されている。なお、図2では、図の複雑化を避けるため、信号端子176の符号は、U相電力半導体モジュール121Uにおける下アーム電力半導体スイッチング素子172の信号端子のみに付してある。
電力半導体モジュール121は、上アーム電力半導体スイッチング素子171、下アーム電力半導体スイッチング素子172を銅フレームにはんだ付けし、各フレーム間を銅板およびアルミニューム線で接続し、これらを樹脂封止して構成されている。あるいは、電力半導体モジュール121は、上アーム電力半導体スイッチング素子171、下アーム電力半導体スイッチング素子172を絶縁被覆されたアルミニューム、銅などの金属基板もしくはセラミック基板にはんだ付けして構成される。
電力半導体モジュール121は、上アーム電力半導体スイッチング素子171、下アーム電力半導体スイッチング素子172が発生する熱を放熱する放熱面177を有している。電力半導体モジュール121は、放熱面177が金属筐体140の反回転電機本体200側の表面である搭載面に突出して形成された突部143の表面に対向して、金属筐体140の突部143に搭載される。
ここで、電力半導体モジュール121の放熱面177に、上アーム電力半導体スイッチング素子171、下アーム電力半導体スイッチング素子172の少なくとも一部分に導電性部材が露出している場合には、放熱面177と金属筐体140の搭載面との間に所定の距離を確保し、放熱面177と金属筐体140の搭載面との間に絶縁性を有する伝熱材を介在させて、電力半導体モジュール121を金属筐体140の突部143に搭載させる。前記伝熱材としては、粘性および流動性のあるグリース、ゲル、接着剤、もしくは流動性のないシート、テープなどを使用することができる。
電力半導体モジュール121の放熱面177が、上アーム電力半導体スイッチング素子171、下アーム電力半導体スイッチング素子172から絶縁されている場合は、前記伝熱材の他に導電性の伝熱材を使用することができ、放熱面177と金属筐体140の搭載面との間に距離を確保しなくてもよい。
金属筐体140には、冷却機構として、図4に示すように、通風路R2内の、電力半導体モジュール121を搭載する突部143に対応した金属筐体140の位置に、フィン141を形成して、第2の冷却風W2により冷却することが考えられる。また高出力のため、電力半導体モジュール121の発熱量が多くなる場合は、金属筐体140内部に冷媒通路を設けて、液冷により冷却性を向上することもできる。これにより、電力半導体モジュール121の上アーム電力半導体スイッチング素子171、下アーム電力半導体スイッチング素子172が発生した熱を金属筐体140に広範囲に効果的に伝熱させて温度上昇を抑制することができる。
電力供給ユニット300の正極側端子190、フィルタコンデンサ126、固定子用電力半導体モジュール121、界磁用電力半導体モジュール120、平滑コンデンサ122、制御基板124、フィルタコイル127およびヒューズ136が埋没するまで絶縁性樹脂であるポッティング材150(図1参照)を樹脂製のケース131の内部に充填しているので、防水性および防塵性を向上させることができると共に、耐震性および伝熱性を向上させることができる。なお、場合によっては、必要な部品のみポッティング材150に充填されていればよく、樹脂製のケース131の内部にポッティング材150を充填しなくてもよい。
平滑コンデンサ122は、電圧変動および電流リップルを吸収するためのものであるが、電流リップルが平滑コンデンサ122に印加されることにより、平滑コンデンサ122が発熱して温度が上昇する。平滑コンデンサ122の温度上昇は、平滑コンデンサ122が劣化し、その寿命を短くする。そこで、平滑コンデンサ122の劣化を抑制するために、平滑コンデンサ122が熱的に金属筐体140に接続される。なお、平滑コンデンサ122は、電流リップルの量、温度上昇などを勘案して各相毎に複数個になる場合がある。
フィルタコンデンサ126およびフィルタコイル127はノイズを抑制するものであるが、電流の通電により、発熱して温度が上昇する。コンデンサは温度上昇により寿命が劣化し、コイルは使用するコアが温度上昇により減磁してインダクタンスが低下する。そこで、フィルタコンデンサ126およびフィルタコイル127を熱的に金属筐体140に接続する。なお、フィルタコンデンサ126およびフィルタコイル127は、電流、電圧、或いはノイズの抑制度合などを勘案して複数個になる場合がある。
ブラシ100は、リヤブラケット2の反回転子6側、つまり電力供給ユニット300を搭載している側の外面部において、回転子軸4の周縁部の金属筐体140に搭載されている。図示されていないが、界磁巻線5と電気的に接続された通電部が回転子軸4に取付けられており、ブラシ100の摺動部がその通電部と接触することにより界磁回路部の出力を界磁巻線5に入力するように構成されている。
回転電機1000は、フロントブラケット1とリヤブラケット2に設けられた取付部(図示せず)を車両の車体、もしくは内燃機関にボルトで強固に固定される。リヤブラケット2および車体は、固定子鉄心32とフロントブラケット1を介して電気的に接続される。なお、金属筐体140とバッテリ500の負極側端子502とを車体を介して電気的に接続することが可能な場合は、負極側ケーブル504を省略することができる。
次に、回転電機1000における電流の流れについて図2を中心に説明する。
回転電機1000を電動機として動作させる場合と発電機として動作させる場合では、電流の流れが異なるが、ここでは、回転電機1000を電動機として動作させる場合について説明する。
まず、回転電機本体200の固定子巻線31に流れる電流は、バッテリ500の正極側端子501から正極側ケーブル503、電力供給ユニット300の正極側端子190を介して電力供給ユニット300に流れ込み、フィルタコンデンサ126、フィルタコイル127、所定相の電力半導体モジュール121の上アーム電力半導体スイッチング素子171を介して固定子巻線31に流れる。ついで、別の相の電力半導体モジュール121の下アーム電力半導体スイッチング素子172を介して金属筐体140に流れ、電力供給ユニット300の負極側端子191、負極側ケーブル504を介してバッテリ500の負極側端子502に流れる。
制御基板124に搭載されたCPUでは、図示しない電流センサにより検出した電流値、回転センサ110からの回転電機1000の回転速度および/又は回転子6の回転位置情報、上アーム電力半導体スイッチング素子171、下アーム電力半導体スイッチング素子172の温度情報などの情報から、上アーム電力半導体スイッチング素子171および下アーム電力半導体スイッチング素子172をオン/オフ制御する制御パターンを演算する。制御基板124に設けられている制御回路部は、CPUの演算結果に基づいて制御信号を発生し、上アーム電力半導体スイッチング素子171、および下アーム電力半導体スイッチング素子172の信号端子に与える。
以上のように構成された実施の形態1による回転電機1000では、バッテリ500の直流電力が、電力供給ユニット300で交流電力に変換され、固定子巻線31に供給される。これにより、固定子鉄心32に回転磁界が発生し、回転子6が回転する。これに伴い、第1の冷却ファン73および第2の冷却ファン74が回転し、回転電機1000のフロント側では、第1の吸気口11から給気された第1の冷却風W1が第1の通風路R1を流通し、第1の排気口12から回転電機1000の外部に排出される。このとき、固定子巻線31のコイルエンドが第1の通風路R1を流通する第1の冷却風W1により冷却される。
一方、回転電機1000のリヤ側では、第2の冷却風W2が電力供給ユニット300の内周部とリヤブラケット2との間に形成された第2の通風路R2を回転電機1000の径方向に流れ、第2の吸気口21から回転電機本体200の内部に流入し、第3の通風路R3を流通して、第2の排気口22から回転電機本体200の外部に排出される。
このため、金属筐体140、リヤブラケット2および回転子6は、第2の冷却風W2にさらされることになり、固定子用電力半導体モジュール121、界磁用電力半導体モジュール120、平滑コンデンサ122、フィルタコンデンサ126、フィルタコイル127で発生した熱は、金属筐体140を介して第2の冷却風W2に放熱され、リヤ側ベアリング72の摩擦熱と固定子3で発生した熱は、リヤブラケット2を介して第2の冷却風W2に放熱され、界磁巻線5で発生した熱は、回転子6を介して第2の冷却風W2に放熱される。これにより、回転電機1000の各構成部材の温度上昇が抑制される。又、固定子巻線31のコイルエンドは、第3の通風路R3を流通する第2の冷却風W2により冷却される。
なお、以上の実施の形態においては、フィルタコイル127を用いた場合に単一の正極側導体125または単一の負極側導体を形成する場合について説明したが、パワー回路部および制御回路部を構成するフィルタコイル127以外の電子部品を用いた場合に単一の導体によって接続するように構成してもよく、配線を長くすることがない電力供給ユニットおよび回転電機を提供することが可能となる。
なお、本願は前記の実施の形態1に限定されるものではなく、更に、実施の形態1に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、又は様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合又は省略する場合が含まれるものとする。
1:フロントブラケット、2:リヤブラケット、3:固定子、4:回転子軸、
5:界磁巻線、6:回転子、9:プーリ、10:ハウジング、31:固定子巻線、
32:固定子鉄心、71:フロント側ベアリング、72:リヤ側ベアリング、
100:ブラシ、110:回転センサ、120:界磁用電力半導体モジュール、
121:電力半導体モジュール、121U:U相電力半導体モジュール、
121V:V相電力半導体モジュール、121W:W相電力半導体モジュール、
122:平滑コンデンサ、123:フィルタコア、124:制御基板、
125:正極側導体、126:フィルタコンデンサ、127:フィルタコイル、
130:カバー、131:ケース、136:ヒューズ、140:金属筐体、
141:フィン、150:ポッティング材、175:交流端子、176:信号端子、
177:放熱面、183、190、192、195:正極側端子、
184、191、194、196:負極側端子、200:回転電機本体、
211:バスバー、300:電力供給ユニット、500:バッテリ、
503:正極側ケーブル、504:負極側ケーブル、1000:回転電機。

Claims (3)

  1. バッテリと、前記バッテリから電力が供給される回転電機本体と、前記回転電機本体に前記回転電機本体の軸方向に並置されて一体に固定され、前記回転電機本体に供給する制御電力を出力する電力供給ユニットとを備えた回転電機であって、
    前記電力供給ユニットは、少なくとも電力半導体モジュールおよび平滑用コンデンサを含み、前記回転電機本体に制御電力を供給するパワー回路部と、前記パワー回路部を制御する制御回路部と、平板状のバスバーで形成され、前記バッテリの正極側端子と前記パワー回路部および前記制御回路部における電子部品の正極側端子とを接続する単一の導体と、前記導体の一部を包囲するフィルタコイルと、前記パワー回路部および前記制御回路部の電子部品を収容するとともに、前記バッテリの負極側端子と前記パワー回路部および前記制御回路部における電子部品の負極側端子とを接続する金属筐体とを有し、
    前記パワー回路部に接続された前記導体における一部の断面積を狭くし、前記パワー回路部に短絡電流が流れた場合に溶断するヒューズを形成したことを特徴とする回転電機
  2. 前記フィルタコイルは、2つのU字状のコア部材の組み合わせ、またはU字状のコア部材とI字状のコア部材の組み合わせ、または2つのL字状のコア部材の組み合わせから構成されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機
  3. 前記導体が絶縁性樹脂により埋められていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機
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