JP6934147B2 - 作業支援装置及び部品取り付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者が取付対象物に部品を取り付ける部品取り付け作業において、作業者を支援する作業支援装置、及び、部品取り付け方法に関する。
車の生産ラインにおけるドア取り付け工程では、例えば、ドアの重量が大きいことから、支持部によりドアを支持し、作業者の負担を軽減する作業支援装置が用いられている。この作業支援装置としては、例えば、上にレールを配設し、このレールから支持部を吊り下げて、支持部をレールに沿って移動させることにより、ドアを取り付け位置まで搬送するものがある。
特願2002−52425号公報 特開2000−84881号公報
しかしながら、このような作業支援装置では、支持部が吊り下げ式であるので、ドアの重量が大きいために、移動の停止時にぶれたり、振動が発生してしまい、取り付け位置精度が低下してしまうという問題があった。このようなぶれや振動を抑制するには、例えば、レールや支持部の剛性を高めることが考えられるが、剛性を高めると質量が大きくなってしまい、作業性が低下してしまう。また、取り付け位置精度を向上させる方法としては、例えば、位置の微調整時に天井部のモーターを作業者の操作に合わせて動かし、支持部が一定の方向に移動するように制御することが考えられるが、複雑なフィードバックシステムを構築する必要がある。
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、構造の剛性をあげることなく、ぶれや振動を抑制することができる作業支援装置及び部品取り付け方法を提供することを目的とする。
なお、特許文献1には、車両と同期して上方を移動する移動台車と、移動台車に取り付けた吊り下げ装置と、吊り下げ装置により吊り下げ状態でウインドガラスを吸着保持する部品保持具を備え、吊り下げ装置の引き上げ力によりウインドガラスと部品保持具をほぼ無重量状態で吊り下げて、作業者が小さな力でウインドガラスを任意の方向に移動させることができる補助装置が記載されている。
特許文献1によれば、ウインドガラスをほぼ重力を感じない状態で位置調整することができる。しかしながら、特許文献1は、重力の補助のみだけで、本願発明とは具体的な構成が異なっており、組付直前の位置合わせに熟練が必要である。
また、特許文献2には、重量物を支持する第1〜8の可動体とその可動体を動かす各々のアクチュエータとそのアクチュエータの出力を調整するコントローラを備えた補助装置が記載されている。コントローラは、重量物をその重量物が現に行っている運動をさせるに要する力から、(重量物の加速度に比例する力と、速度に比例する力と、位置に比例する力)を合計した合力を減じた力がアクチュエータから出力されるように調整する。且つ、加速度に比例させる係数、速度に比例させる係数、位置に比例させる係数を一連の搬送作業中に切り換える。
特許文献2によれば、大きく動かす場合は軽い反力で動かし、細かな位置決めが必要な所はある程度の反力を持たせることができる。しかしながら、特許文献2は吊り下げ構造であるので、位置精度をだすために構造を強化する必要があり、装置の重力が大きくなってしまう。
本発明の作業支援装置は、作業者が取付対象物に部品を取り付ける部品取り付け作業を支援するものであって、部品を移動可能に支持する移動可能保持機構と、この移動可能保持機構に配設され、床などの押し付け部から離間した状態と、押し付け部に対して押し付けた状態とで変位可能とされ、押し付け部に対して押し付けることにより前記移動可能保持機構を固定するブレーシング部とを備えたものである。
本発明の部品取り付け方法は、本発明の作業支援装置を用い、移動可能保持機構により部品を移動可能に支持して搬送する工程と、ブレーシング部を押し付け部に押し付けることにより移動可能保持機構を固定することで部品を任意位置に保持する工程を有するものである。
本発明の他の部品取り付け方法は、取付対象物に部品を取り付けるものであって、部品を移動可能に支持する移動可能保持機構により部品を取付位置まで搬送する搬送工程と、取付位置において、移動可能保持機構に配設されたブレーシング部を押し付け部に対して押し付けることにより移動可能保持機構を固定する固定工程と、この固定工程の後、ブレーシング部を押し付け部に対して押し付けた状態で部品を取付対象物に取り付ける取付工程とを含むものである。
本発明の作業支援装置によれば、ブレーシング部を備えるようにしたので、移動可能保持機構が取付位置に移動した後、ブレーシング部を押し付け部に対して押し付けることにより、移動可能保持機構を押し付け部に固定することができる。よって、構造の剛性をあげることなく、簡単な構造で、取り付け作業時におけるぶれや振動を抑制することができる。
また、配設部により支持アームに対して保持部を配設し、かつ、作業者の操作力を受けて保持部を支持アームに対して移動可能としたので、移動可能保持機構をブレーシング部により取付位置に固定した後に、取付対象物に対する部品の位置を微調整することができる。よって、取付位置の精度を向上させることができ、部品の取り付け作業を補助するための冶具を不要とすることができる。また、パッシブな方式であるので安全に作業を行うことができる。
更に、保持部の支持アームに対する移動を停止させるブレーキと、このブレーキを作動させるブレーキ制御部とを有し、ブレーキ制御部では、作業者の操作力に応じて、ブレーキが作動してから保持部が移動を停止するまでの制動距離と、ブレーキに作動を指示してからブレーキが作動するまでに保持部が移動する空走距離とを算出し、これら制動距離と空走距離とに基づいて、ブレーキに作動を指示するようにしたので、取付対象物と部品との接触を防止し、部品の停止位置を安定化させることができる。よって、作業者の位置合わせの負担を軽減することができ、気遣い作業が削減されることにより、作業ミスの未然防止効果を高めることができる。従って、作業に習熟していない作業者であっても簡単に作業することができる。
加えて、ブレーキ制御部において、数1に示した運動方程式を用い、ブレーキの作動時と非作動時とで粘性摩擦係数を変えて計算するようにしたので、部品の停止位置精度をより向上させることができる。
本発明の部品取り付け方法によれば、ブレーシング部を押し付け部に対して押し付けて移動可能保持機構を固定した状態で部品を取付対象物に取り付けるようにしたので、取り付け作業時におけるぶれや振動を抑制することができ、構造の剛性をあげることなく、簡単に取り付けることができる。
本発明の一実施の形態に係る作業支援装置の構成を表す図である。 図1に示した作業支援装置の一部を拡大して表す図である。 作業者の操作力に基づいて停止位置を予測する際のモデルを表す図である。 ブレーキに作動を指示するための制御手法を説明する図である。 図1に示した作業支援装置を用いて取付対象物に部品を取り付ける部品取り付け方法の工程を表す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る作業支援装置10の構成を表すものである。この作業支援装置10は、例えば、工場内の生産ラインにおいて、作業者Pが生産ライン上を搬送される取付対象物W1に部品W2を取り付ける部品取り付け作業を支援するものである。なお、本実施の形態では、取付対象物W1が車体であり、部品W2がドアである場合について具体的に説明する。
作業支援装置10は、例えば、部品W2を平面移動させるための走行・横行部11と、この走行・横行部11に配設され、上から吊り下げられて部品W2を移動可能に支持する移動可能保持機構12と、この移動可能保持機構12に配設され、床などの押し付け部から離間した状態と、押し付け部に対して押し付けた状態とで変位可能とされ、押し付け部に対して押し付けることにより移動可能保持機構12を固定するブレーシング部13とを備えている。移動可能保持機構12の固定は、次の通りである。ブレーシング部13を押し付け部に押し付けると押し付け部からの反力を受けるが、これにより、ブレーシング部13を備える移動可能保持機構12と構造体などの接触面にも他の反力が生じる。例えば移動可能保持機構12の走行・横行部11レールとの接触面に反力が生じる。これにより、移動可能保持機構12は例えば突っ張り棒のような状態となり、固定される。ブレーシング部13は、移動可能保持機構12の構造の剛性を上げることなく、移動可能保持機構12のぶれや振動を抑制するためのものである。ブレーシング部13は、例えば、上下方向に移動可能に構成されている。なお、押し付け部は、例示すれば、床、机、台座、建物や機械などの構造体など、ブレーシング部13を押し付け、それにより反力が生じ、移動可能保持機構12が固定されうる状態になるような箇所であればよい。
走行・横行部11は、例えば、生産ラインに対して平行に伸長して設置された走行レール11Aと、この走行レール11Aに対して直交する方向に伸長して設置された横行レール11Bと、走行レール11A及び横行レール11Bを利用して平面移動するベース11Cとを有している。走行レール11Aは、例えば、工場内上部の梁に固定して配設されており、横行レール11Bは、例えば、走行レール11Aに沿ってスライド可能に走行レール11Aに対して配設されている。ベース11Cは、例えば、横行レール11Bに沿ってスライド可能に横行レール11Bに対して配設されている。これにより、ベース11Cは2自由度を有し、平面移動することができるようになっている。
移動可能保持機構12は、例えば、部品W2を保持する保持部12Aと、この保持部12Aを支持し、上から吊り下げられて移動可能とされた支持アーム12Bと、この支持アーム12Bに対して保持部12Aを配設し、かつ、作業者Pの操作力を受けて保持部12Aを支持アーム12Bに対して移動可能とする配設部12Cと、保持部12Aを移動させるために作業者Pが持つハンドル12Dとを有していることが好ましい。
保持部12Aは、例えば、4軸の自由度を持ち、保持した部品W2の位置・姿勢を制御することができるようになっている。保持部12Aには、例えば、力センサが搭載されており、作業者Pの力情報に基づき、保持部12Aの制御を行うことで部品W2の質量を補償し、作業性を高めることができるようになっている。
支持アーム12Bは、例えば、ベース11Cに対して配設されている。支持アーム12Bは、例えば、1自由度、2自由度、又は、3自由度を有しており、保持部12Aの位置・姿勢を制御したり、調整したりすることができるようになっている。支持アーム12Bの駆動には、サーボモーター等を用いることが好ましい。
配設部12Cは、移動可能保持機構12をブレーシング部13により所定の取付位置に固定した後に、取付対象物W1に対する部品W2の位置を微調整することができるようにするためのものである。配設部12Cは、例えば、保持部12Aを水平方向に移動可能とするものであり、XYテーブルにより構成されている。XYテーブルは、例えば、X方向に移動するXテーブル12C1と、Xテーブルの移動をガイドするXガイド12C2と、Y方向に移動するYテーブル12C3と、Yテーブルの移動をガイドするYガイド12C4とを有している。配設部12Cは、動力を持たないパッシブな方式となっている。
また、移動可能保持機構12は、例えば、保持部12Aの支持アーム12Bに対する移動を停止させるブレーキ(図示せず)と、このブレーキを作動させるブレーキ制御部(図示せず)とを有していることが好ましい。このブレーキ制御部は、例えば、作業者Pの操作力に応じて、ブレーキが作動してから保持部12Aが移動を停止するまでの制動距離と、ブレーキに作動を指示してからブレーキが作動するまでに保持部12Aが移動する空走距離とを算出し、これら制動距離と空走距離とに基づいて、ブレーキに作動を指示するように構成されていることが好ましい。保持部12Aの位置を見てからブレーキをかける方式だと作業者Pの動かし方により停止位置がばらついてしまうので、作業者Pの操作力に基づいて停止位置を予測することにより、停止位置を安定させることができるからである。
具体的には、例えば、図3に示したようなモデルを考え、数1に示した運動方程式を用いて計算する。
Figure 0006934147
数1及び図3において、Mは支持アーム12Bに対して移動する部分の総重量、Dは粘性摩擦係数、Fは作業者Pの操作力、xは保持部12Aの変位である。なお、支持アーム12Bに対して移動する部分の総重量Mというのは、例えば、配設部12C及び配設部12Cと共に移動する部分、すなわち、配設部12Cと保持部12Aと部品W2とを含む総重量である。粘性摩擦係数Dは、ブレーキの作動時と非作動時とで値を変え、ブレーキ非作動時にはブレーキ非作動時の粘性摩擦係数Dを用い、ブレーキ作動時にはブレーキ作動時の粘性摩擦係数Dを用いる。数1及び図3において、tswitchはブレーキの作動開始時間である。保持部12Aの変位xというのは、部品W2の変位と同意である。
制御手法としては、例えば、図4に示したように、移動可能保持機構12を固定し、保持部12Aを動かし始める時間をt、保持部12Aの移動を停止させる時間をt、現在の時間をtとすると、現在の距離xに、ブレーキに作動を指示してからブレーキが作動するまでの応答時間Tの間に保持部12Aが移動する空走距離と、ブレーキが作動してから保持部12Aが移動を停止するまでの制動時間の間に保持部12Aが移動する制動距離とを足した距離xstopを推定し、この推定した距離xstopが目標位置までの距離xdesired以上となった時に、ブレーキに作動を指示する。
その際、作業者Pの操作力F及び現在の距離xを逐次測定し、空走距離及び制動距離を算出する。また、粘性摩擦係数D(D、D)及び応答時間Tは装置固有の値であり、測定して用いる。
図5は、作業支援装置10を用いて取付対象物W1に部品W2を取り付ける部品取り付け方法の工程を表す流れ図である。作業支援装置10は、例えば、次のようにして用いられる。まず、例えば、生産ライン上を搬送される取付対象物W1である車体に、作業者Pが車内部品を取り付けている間に、移動可能保持機構12は、部品W2であるドアを図示しない供給装置から自動的に取り出し、所定の取付位置まで搬送する(ステップS101;搬送工程)。移動可能保持機構12が所定の取付位置まで移動すると、ブレーシング部13を下方に移動させ、押し付け部として機能する床に対して押し付けることにより移動可能保持機構12を固定する(ステップS102;固定工程)。ブレーシング部13は、例えば、プログラムに従って自動的に下方に移動するように設定されているが、作業者Pが手動で移動させるようにしてもよい。なお、ブレーシング部13は、生産ライン上を移動する床に当接され、支持アーム12Bは床及び取付対象物W1と同期して移動する。
次に、例えば、ブレーシング部13を床に対して押し付けた状態において、作業者Pがハンドル12Dを持ち、保持部12を移動させて部品W2の取付対象物W1に対する位置を微調整する(ステップS103;微調整工程)。その際、ブレーキ制御部は、例えば、作業者Pの操作力に応じて、ブレーキが作動してから保持部12Aが移動を停止するまでの制動距離と、ブレーキに作動を指示してからブレーキが作動するまでに保持部12Aが移動する空走距離とを算出し、これら制動距離と空走距離とに基づいて、ブレーキに作動を指示する。これにより、保持部12A,すなわち部品W2は目標位置に停止し、作業者Pは部品W2を取付対象物W1に取り付ける(ステップS104;取付工程)。取り付けが終了すると、ブレーシング部13が上方に移動して床から離間し、移動可能保持機構12の固定が解除され、移動可能保持機構12は部品W2の取り出し位置に移動する(ステップS105;復帰工程)。ブレーシング部13は、例えば、プログラムに従って自動的に上方に移動するように設定されているが、作業者Pが手動で移動させるようにしてもよい。
このように本実施の形態の作業支援装置10によれば、ブレーシング部13を備えるようにしたので、移動可能保持機構12が取付位置に移動した後、ブレーシング部13を押し付け部に対して押し付けることにより、移動可能保持機構12を押し付け部に固定することができる。よって、構造の剛性をあげることなく、簡単な構造で、取り付け作業時におけるぶれや振動を抑制することができる。
また、配設部12Cにより支持アーム12Bに対して保持部12Aを配設し、かつ、作業者Pの操作力を受けて保持部12Aを支持アーム12Bに対して移動可能としたので、移動可能保持機構12をブレーシング部13により取付位置に固定した後に、取付対象物W1に対する部品W2の位置を微調整することができる。よって、取付位置の精度を向上させることができ、部品W2の取り付け作業を補助するための冶具を不要とすることができる。また、パッシブな方式であるので安全に作業を行うことができる。
更に、保持部12Aの支持アーム12Bに対する移動を停止させるブレーキと、このブレーキを作動させるブレーキ制御部とを有し、ブレーキ制御部では、作業者Pの操作力に応じて、ブレーキが作動してから保持部12Aが移動を停止するまでの制動距離と、ブレーキに作動を指示してからブレーキが作動するまでに保持部12Aが移動する空走距離とを算出し、これら制動距離と空走距離とに基づいて、ブレーキに作動を指示するようにしたので、取付対象物W1と部品W2との接触を防止し、部品W2の停止位置を安定化させることができる。よって、作業者Pの位置合わせの負担を軽減することができ、気遣い作業が削減されることにより、作業ミスの未然防止効果を高めることができる。従って、作業に習熟していない作業者Pであっても簡単に作業することができる。
加えて、ブレーキ制御部において、数1に示した運動方程式を用い、ブレーキの作動時と非作動時とで粘性摩擦係数を変えて計算するようにしたので、部品W2の停止位置の精度をより向上させることができる。
更にまた、本実施の形態の部品取り付け方法によれば、ブレーシング部13を押し付け部に対して押し付けて移動可能保持機構12を固定した状態で部品W2を取付対象物W1に取り付けるようにしたので、取り付け作業時におけるぶれや振動を抑制することができ、構造の剛性をあげることなく、簡単に取り付けることができる。
以上、実施の形態を挙げて本願発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、取付対象物W1が車体、部品W2がドアである場合について説明したが、本発明は、他の部品W2を取り付ける場合、又は、他の取付対象物W1に他の部品W2を取り付ける場合についても適用することができる。
また、上記実施の形態では、生産ライン上を搬送される取付対象物W1に部品W2を取り付ける場合について説明したが、生産ライン上を搬送される取付対象物W1に限らず、取付対象物W1が移動せず停止している場合についても適用することができる。
更に、上記実施の形態では、走行レール11Aを固定して配設し、走行レール11Aに対して、横行レール11Bを走行レール11Aに沿ってスライド可能に配設し、横行レール11Bに対して、ベース11Cを横行レール11Bに沿ってスライド可能に配設する場合について説明したが、ベース11Cが2自由度を有し平面移動することができれば、他の構成を有していてもよい。例えば、横行レール11Bを走行レール11Aの伸長方向及び横行レール11Bの伸長方向にスライド可能とするようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態では、移動可能保持機構12が上から吊り下げられて部品W2を移動可能に支持する場合について説明したが、部品W2を移動可能に支持するものであればよく、上から吊り下げられているものに限定されない。例えば、横方向、下方向、斜め方向から部品W2を支持する場合についても適用することができる。
更にまた、上記実施の形態では、車の生産工程に用いる場合について説明したが、車のみならず、他の機器、例えばロボットや機器の製造組立工程に用いることができる。また、本願発明は、上記作業支援装置10を用いた車やロボットなどの機器製造の生産ライン、又は、上記部品取り付け方法を用いた自動車やロボットなどの機器製造の生産ラインについて広く適用することができる。
加えて、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
10…作業支援装置、11…走行・横行部、11A…走行レール、11B…横行レール、11C…ベース、12…移動可能保持機構、12A…保持部、12B…支持アーム、12C…配設部、12D…ハンドル、13…ブレーシング部、W1…取付対象物、W2…部品、P…作業者

Claims (8)

  1. 作業者が取付対象物に部品を取り付ける部品取り付け作業を支援する作業支援装置であって、
    上から吊り下げられて前記部品を移動可能に支持する移動可能保持機構と、
    この前記移動可能保持機構に配設され、押し付け部である床から離間した状態と、前記押し付け部である床に対して押し付けた状態とで変位可能とされ、下方に移動して、前記押し付け部に対して押し付けることにより前記移動可能保持機構を固定するブレーシング部と
    を備えたことを特徴とする作業支援装置。
  2. 前記移動可能保持機構は、
    前記部品を保持する保持部と、
    この前記保持部を支持し、上から吊り下げられて移動可能とされた支持アームと、
    この前記支持アームに対して前記保持部を配設し、かつ、作業者の操作力を受けて前記保持部を前記支持アームに対して移動可能とする配設部と
    を有することを特徴とする請求項1記載の作業支援装置。
  3. 前記移動可能保持機構は、
    前記保持部の前記支持アームに対する移動を停止させるブレーキと、
    この前記ブレーキを作動させるブレーキ制御部とを有し、
    この前記ブレーキ制御部は、作業者の操作力に応じて、前記ブレーキが作動してから前記保持部が移動を停止するまでの制動距離と、前記ブレーキに作動を指示してから前記ブレーキが作動するまでに前記保持部が移動する空走距離とを算出し、これら制動距離と空走距離とに基づいて、前記ブレーキに作動を指示する
    ことを特徴とする請求項2記載の作業支援装置。
  4. 前記ブレーキ制御部は、数1に示した運動方程式を用い、前記ブレーキの作動時と非作動時とで粘性摩擦係数を変えて計算することを特徴とする請求項3記載の作業支援装置。
    Figure 0006934147
    (上記式において、Mは前記支持アームに対して移動する部分の総重量、Dは粘性摩擦係数、Fは作業者の操作力、xは前記保持部の変位である。)
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載の作業支援装置を用い、前記移動可能保持機構により部品を移動可能に支持して搬送する工程と、前記ブレーシング部を下方に移動させて前記押し付け部である床に押し付けることにより前記移動可能保持機構を固定することで前記部品を任意位置に保持する工程を有することを特徴とする部品取り付け方法。
  6. 請求項2から請求項4のいずれか1に記載の作業支援装置を用いた請求項5記載の部品取り付け方法において、前記部品を任意位置に保持する工程において作業者の操作力にて前記部品の保持された位置を微調整する工程を有することを特徴とする請求項5記載の部品取り付け方法。
  7. 取付対象物に部品を取り付ける部品取り付け方法であって、
    上から吊り下げられて前記部品を移動可能に支持する移動可能保持機構により前記部品を取付位置まで搬送する搬送工程と、
    取付位置において、前記移動可能保持機構に配設されたブレーシング部を下方に移動させて押し付け部である床に対して押し付けることにより前記移動可能保持機構を固定する固定工程と、
    この固定工程の後、前記ブレーシング部を前記押し付け部である床に対して押し付けた状態で前記部品を前記取付対象物に取り付ける取付工程と
    を含むことを特徴とする部品取り付け方法。
  8. 前記移動可能保持機構として、前記部品を保持する保持部と、この前記保持部を支持し、上から吊り下げられて移動可能とされた支持アームと、この前記支持アームに対して前記保持部を配設し、かつ、作業者の操作力を受けて前記保持部を前記支持アームに対して移動可能とする配設部とを有するものを用い、
    前記固定工程の後、前記取付工程の前に、作業者が前記保持部を移動させて、前記部品の前記取付対象物に対する位置を微調整する微調整工程を含む
    ことを特徴とする請求項7記載の部品取り付け方法。
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