JP6930589B2 - ウォーターブレイク型日焼け止め化粧料 - Google Patents
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Description
以上のことから、紫外線散乱剤を含有し、感触が良く、耐水性が高く、みずみずしい使用感を付与できるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料の研究が望まれている。
(a)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上:0.1〜4質量%、
(b)1種又は2種以上の非架橋型シリコーン活性剤:0.05〜2質量%、
(c)水性成分:50〜85質量%、
(d)平均一次粒子径が200nm以下の疎水化処理紫外線散乱剤:0.1〜21質量%、
(e)25℃で粘度が1〜30mm2/sの油剤:5〜30質量%を含有し、
(b)/(d)で表される(d)成分に対する(b)成分の質量比が0.05〜0.4である油中水型乳化物からなるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料により、上記の課題が解決されることを見出し、本発明を完成した。
[1].(a)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上:0.1〜4質量%、
(b)1種又は2種以上の非架橋型シリコーン活性剤:0.05〜2質量%、
(c)水性成分:50〜85質量%、
(d)平均一次粒子径が200nm以下の疎水化処理紫外線散乱剤:0.1〜21質量%、
(e)25℃で粘度が1〜30mm2/sの油剤:5〜30質量%を含有し、
(b)/(d)で表される(d)成分に対する(b)成分の質量比が0.05〜0.4である油中水型乳化物からなるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
[2].さらに、(f)部分架橋型オルガノポリシロキサン(但し、上記(a)成分を除く)を含有する[1]記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
[3].(b)成分が、非架橋型ポリグリセリン変性シリコーンである[1]又は[2]記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
[4].(d)成分が、(b)成分及び(e)成分を含有する油相中に予め分散させた分散体を含む、[1]〜[3]のいずれかに記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
本発明の(a)成分は、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種以上である。
本発明のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料には、特に、化粧料の保存安定性や、乳化粒子径調整による使用感調整の点から、非架橋型シリコーン活性剤を配合する。通常化粧料に配合できる非架橋型シリコーン活性剤であれば特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。それらの界面活性剤の中でも、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アクリルシリコーン系グラフト共重合体等であることが好ましい。具体例としては、KF−6011,6013,6043,6017,6017P等のポリエーテル変性シリコーン,KF−6028,6028P等のシリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン,KF−6100,6104,6106等のシリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン,KP−578等のアクリルシリコーン系グラフト共重合体、KF−6038等のシリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン,KF−6048等のアルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン,KF−6105等のシリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン等(何れも信越化学工業(株)製)が挙げられる。
本発明の(c)成分は、通常化粧料に配合できる水性成分であれば、特に限定されない。具体的には、水、保湿剤、水溶性高分子化合物、美肌用成分、水溶性無機塩、pH調整剤等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の(d)成分の原料として用いられる紫外線散乱剤は、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されない。具体的には酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムの1種又は2種以上から選ばれる金属酸化物である。この金属酸化物は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムの2種以上の複合粉体でもよく、また他の粉体との複合粉体でもよい。平均一次粒子径は200nm以下であり、150nm以下が好ましい。200nmより粒子径が大きいと紫外線防御機能が低下し、白残りしてしまう。なお、下限は特に限定されず、10nmとしてもよい。本発明で定義するところの紫外線散乱剤として用いられる粉体の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡写真による粒子20個の平均値である。粉体は球状でない場合、粒子の長径の平均値を以って平均一次粒子径とする。
有機系処理剤としては、カプリリルシラン(信越化学工業(株)製:AES−3083)等のシラン類又はシリル化剤、ジメチルシリコーン(信越化学工業(株)製:KF−96Aシリーズ)、メチルハイドロジェン型ポリシロキサン(信越化学工業(株)製:KF−99P,KF−9901等)、シリコーン分岐型シリコーン処理剤(信越化学工業(株)製:KF−9908,KF−9909等)等のシリコーンオイル;ワックス類;パラフィン類、ペルフルオロアルキルリン酸塩等の有機フッ素化合物;界面活性剤;N−アシルグルタミン酸等のアミノ酸、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸マグネシウム等の金属石鹸等が挙げられる。特に、KF−9909(信越化学工業(株)製)はシリコーンオイルやエステル油等の油剤のどちらに対しても高い分散性を示すため、サンスクリーンやファンデーションに応用される。これらの表面処理は1種又は2種以上を目的に応じて組合せてもよく、無機及び無機、有機及び有機、無機及び有機等いずれの組み合わせでもよい。
25℃で粘度が1〜30mm2/sの油剤は、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。具体的には、シリコーンオイル、エステル油、及び炭化水素油を使用することができ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料には、特に、化粧料の安定性、使用感改善の点から、部分架橋型オルガノポリシロキサン(但し、上記(a)成分を除く)を配合することが好ましい。(f)成分としては、通常化粧料に配合できる部分架橋型オルガノポリシロキサンであれば特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(f)成分は、上記(a)成分とは異なり、分子構造中、ポリエーテル又はポリグリセリン構造を有しない化合物であり、油剤を膨潤することにより、構造粘性を有するエラストマーである。具体例としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビスビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー等の表示名称で知られている。これらはシリコーンオイルやその他のオイルを含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−15,1510,16,15AP,19,41A,42A,43,44,042Z,045Z,048Z,18A等(何れも信越化学工業(株)製)が挙げられる。
油剤は、室温で固体、半固体、液状、いずれであってもよく、例えば、25℃の粘度が30mm2/sより大きいシリコーンオイル、天然動植物油脂類及び半合成油脂、重質流動イソパラフィン等の炭化水素油、脂肪酸、中粘度以上のエステル油、フッ素系油剤等を使用することができ、使用感調整を目的に適宜配合が可能である。油剤を配合する場合、油剤の配合量は、化粧料全体の0.1〜15質量%が好ましく、1〜10質量%がさらに好ましい。
本発明の効果を著しく損なわない限り(d)成分以外の粉体を配合することができる。本発明において用いられる(d)成分以外の粉体は、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。例えば、シリコーン球状粉体、顔料等を使用することができる。
油溶性ゲル化剤としては、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されないが、ロウ類、糖脂肪酸エステル、高級アルコール等が挙げられる。
糖脂肪酸エステルとしては、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル;ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル;フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステル、フラクトオリゴ糖2−エチルヘキサン酸エステル等のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、炭素数14〜22のアルコールが挙げられる。その他、ジステアルジモニウムヘクトライト、ステアラルコニウムヘクトライト、ヘクトライトの有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
皮膜剤としては、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されないが、具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸アルキル等のラテックス類、デキストリン、アルキルセルロースやニトロセルロース等のセルロース誘導体;トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン等のシリコーン化多糖化合物;トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸(ブテンジオール/ビニルアルコール)コポリマー等のシリコーン化ポリビニルアルコール;(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー等のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体;トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン樹脂;シリコーン変性ポリノルボルネン、フッ素変性シリコーン樹脂等のシリコーン系樹脂;フッ素樹脂;芳香族系炭化水素樹脂;ポリマーエマルジョン樹脂;テルペン系樹脂;ポリブテン;ポリイソプレン;アルキド樹脂;ポリビニルピロリドン変性ポリマー;ロジン変性樹脂;ポリウレタン等が挙げられる。
上記(a),(b)成分以外の界面活性剤を使用することができる。界面活性剤としては、非イオン性、アニオン性、カチオン性及び両性の活性剤があり、特に制限されるものではない。本発明の効果を損なわない限り、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれも使用することができる。
紫外線吸収剤としては、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。具体的には、サリチル酸ホモメンチル、オクトクリレン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、サリチル酸オクチル、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジメチコジエチルベンザルマロネート、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、テトラヒドロキシベンゾフェノン、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、ドロメトリゾールトリシロキサン、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその三水塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、2,2’−メチレンビス[6−(2Hベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]等が挙げられる。また、UVA吸収剤(例えば、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等)と、UVB吸収剤(例えば、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル等)を併用することが可能であり、それぞれを任意に組み合わせることも可能である。
その他の添加剤としては、油溶性防腐剤・殺菌剤・抗炎症剤、香料等が挙げられる。
本発明のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料は公知の方法で製造することができ、上述した各成分を含む油相組成物と、水相組成物とを混合し、パドルやディスパー、ホモジナイザーにより乳化することを含む方法により製造することができる。
表2,3,4に示す処方の油中水型化粧料を下記方法で調製し、下記特性評価を行った。
<化粧料の調製:実施例1〜4、比較例1〜8>
A:成分(1)を均一に混合した。
B:成分(3)を均一に混合した。
C:成分(2)をペイントシェイカーにて(メディア直径1.5mm)スラリーを調製した。
D:BをAに添加して乳化し、Cを加えウォーターブレイク型日焼け止め化粧料を得た。
<化粧料の調製:実施例5,6>
A:成分(2)を三本ロールにて分散した。
B:成分(1)を均一に混合した。
C:成分(3)を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、Aを加えウォーターブレイク型日焼け止め化粧料を得た。
化粧料を50℃の恒温槽内に1ヶ月間保管した後に性状を肉眼で観察し、肌に塗布して感触を調べた。その結果、分離や感触の変化が起こる等の問題がないものを「◎」、問題があるものを「×」とした。
化粧料について、ウォーターブレイク感(水滴の弾け具合)、伸び(展延性)及び使用感(べたつきのなさ)、耐水性(汗での落ちにくさ)の項目を10名の専門パネラーで評価した。表1に示される評価基準により評価し、結果を10名の平均値に基づき、下記判定基準に従って判定した。結果を表2〜4中に併記する。
◎:平均点が4.5点以上
○:平均点が3.5点以上4.5点未満
△:平均点が2.5点以上3.5点未満
×:平均点が1.5点以上2.5点未満
××:平均点が1.5点未満
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)ポリエーテル変性シリコーン;KF−6017(信越化学工業(株)製)
(注3)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−15〈架橋物:約7%、シクロペンタシロキサン:約93%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6106(信越化学工業(株)製)
なお、量は組成物を配合する場合は、組成物の配合量である(以下、同様)。
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)ポリエーテル変性シリコーン;KF−6017(信越化学工業(株)製)
(注3)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−15〈架橋物:約7%、シクロペンタシロキサン:約93%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6106(信越化学工業(株)製)
(注1)アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−330〈架橋物:約20%、トリエチルヘキサノイン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6038信越化学工業(株)製)
(注3)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−16〈架橋物:約25%、ジメチコン(6cs):約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6105(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン処理酸化チタン;KTP−09W〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
(注6)シリコーン処理酸化鉄;KTP−09R、09Y、09B〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
日焼け止めクリーム
<化粧料の調製>
A:成分1〜7を均一に混合した。
B:成分9〜14を均一に混合した。
C:BをAに添加して乳化し、成分8を加えて日焼け止めクリームを得た。
成分 (%)
1.アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1)
3.5
2.シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注2)
0.2
3.アルキル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注3)
4
4.トリエチルヘキサノイン 2
5.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(注4) 3
6.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
7.サリチル酸エチルヘキシル 2
8.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛分散体(注5) 15
9.ブチレングリコール(BG) 8
10.エタノール 3
11.フェノキシエタノール 0.3
12.クエン酸ナトリウム 0.2
13.塩化ナトリウム 1
14.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.11
(注1)アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−330〈架橋物:約20%、トリエチルヘキサノイン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6038(信越化学工業(株)製)
(注3)アルキル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−43〈架橋物:約30%、トリエチルヘキサノイン:約70%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン;KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛分散体;SPD−Z5〈シリコーン処理微粒子酸化亜鉛60%〉(信越化学工業(株)製)
得られた日焼け止めクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
日焼け止めクリーム
<化粧料の調製>
A:成分1〜7を均一に混合した。
B:成分9〜15を均一に混合した。
C:BをAに添加して乳化し、8を加え日焼け止めクリームを得た。
成分 (%)
1.アルキル変性・部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン組成物
(注1) 3.5
2.シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注2)
0.2
3.シリコーン・アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物
(注3) 3
4.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(注4) 3
5.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
6.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2
7.シリコーン複合粉体(注5) 1.5
8.金属石鹸処理微粒子酸化チタン分散体(注6) 10
9.ヒアルロン酸ナトリウム(2%溶液) 5
10.グリセリン 3
11.エタノール 8
12.フェノキシエタノール 0.3
13.クエン酸ナトリウム 0.2
14.硫酸マグネシウム 1
15.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.3
(注1)アルキル変性・部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン組成物;KSG−830〈架橋物:約20%、トリエチルヘキサノイン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6105(信越化学工業(株)製)
(注3)シリコーン・アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−045Z〈架橋物:約20%、シクロペンタシロキサン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン;KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン複合粉体;KSP−105(信越化学工業(株)製)
(注6)金属石鹸処理微粒子酸化チタン分散体;SPD−T5〈金属石鹸処理微粒子酸化チタン40%〉(信越化学工業(株)製)
得られた日焼け止めクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
スティックファンデーション
<化粧料の調製>
A:成分9〜12を三本ロールにて分散した。
B:成分1〜8を95℃まで加熱し、均一に混合した。
C:成分13〜16、Aを均一に混合し、85℃まで加熱した。
D:CをBに添加して乳化し、スティック容器に充填後、徐冷しスティックファンデーションを得た。
成分 (%)
1.部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン組成物(注1) 4
2.シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注2)
0.5
3.ステアリン酸イヌリン(注3) 2.5
4.セレシン 5.5
5.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(注4) 11.5
6.ポリメチルシルセスキオキサン(注5) 1.5
7.イソノナン酸イソトリデシル 4
8.シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注6)
0.3
9.シリコーン処理酸化チタン(注7) 6.5
10.シリコーン処理酸化鉄(注8) 1
11.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(平均一次粒子径:60nm)3
12.ジブチレングリコール(DPG) 6
13.メチルパラベン 0.1
14.クエン酸ナトリウム 0.2
15.塩化ナトリウム 0.5
16.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.27
(注1)部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン組成物;KSG−710〈架橋物:約25%、ジメチコン(6cs):約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6038(信越化学工業(株)製)
(注3)ステアリン酸イヌリン;レオパールISK2(千葉製粉社製)
(注4)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン;KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注5)ポリメチルシルセスキオキサン;KMP−590(信越化学工業(株)製)
(注6)シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6105(信越化学工業(株)製)
(注7)シリコーン処理酸化チタン;KF−99P(信越化学工業(株)製)を用い、平均一次粒子径:200nmより大きい粉体を其々に疎水化表面処理されたシリコーン処理チタン
(注8)シリコーン処理酸化鉄;KTP−09R、09Y、09B〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
得られたスティックファンデーションはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
BBクリーム
<化粧料の調製>
A:成分9〜14を三本ロールにて分散した。
B:成分1〜8、Aを均一に混合した。
C:成分15〜20を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、BBクリームを得た。
成分 (%)
1.アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1)
3
2.シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注2)
0.2
3.フェニル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注3)
5
4.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(注4) 3
5.トリメチルシロキシケイ酸溶液(注5) 0.5
6.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
7.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1
8.オクトクリレン 2
9.パルミチン酸エチルヘキシル 4
10.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注6) 0.5
11.シリコーン処理酸化チタン(注7) 5
12.シリコーン処理酸化鉄(注8) 1
13.金属石鹸処理微粒子酸化チタン(平均一次粒子径:120nm)
2
14.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(平均一次粒子径:30nm)4
15.グリセリン 8
16.ペンチレングリコール 1
17.メチルパラベン 0.1
18.クエン酸ナトリウム 0.2
19.塩化ナトリウム 0.5
20.水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.12
(注1)アルキル変性・部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−330〈架橋物:約20%、トリエチルヘキサノイン:約80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6038(信越化学工業(株)製)
(注3)フェニル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−18A〈架橋物:約15%、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン:約85%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン;KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注5)トリメチルシロキシケイ酸溶液;KF−7312J(信越化学工業(株)製)
(注6)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体;KP−578(信越化学工業(株)製)
(注7)シリコーン処理酸化チタン;KTP−09W〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
(注8)シリコーン処理酸化鉄;KTP−09R、09Y、09B〈平均一次粒子径:200nmより大きい〉(信越化学工業(株)製)
得られたBBクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
下地クリーム
<化粧料の調製>
A:成分8〜11を三本ロールにて分散した。
B:成分1〜7、Aを均一に混合した。
C:成分12〜17を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、下地クリームを得た。
成分 (%)
1.部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1) 3.5
2.シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注2) 0.2
3.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注3) 1
4.メチルトリメチコン(注4) 4.5
5.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 3
6.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体溶液(注5) 1
7.フェニル変性シリコーン複合粉体(注6) 2
8.ジメチコン(6cs) 5
9.シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注7) 0.6
10.金属石鹸処理微粒子酸化チタン(平均一次粒子径:120nm)
4
11.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(平均一次粒子径:60nm)6
12.グリセリン 3
13.エタノール 8
14.フェノキシエタノール 0.3
15.クエン酸ナトリウム 0.2
16.塩化ナトリウム 1
17.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.08
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチコン:約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6028(信越化学工業(株)製)
(注3)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−19〈架橋物:約15%、ジメチコン:約85%〉(信越化学工業(株)製)
(注4)メチルトリメチコン;TMF−1.5(信越化学工業(株)製)
(注5)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体溶液;KP−549〈重合体:40%、メチルトリメチコン:60%〉(信越化学工業(株)製)
(注6)フェニル変性シリコーン複合粉体;KSP−300(信越化学工業(株)製)
(注7)シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6106(信越化学工業(株)製)
得られた下地クリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
日焼け止めクリーム
<化粧料の調製>
A:成分6〜8を三本ロールにて分散した。
B:成分1〜5を85℃で均一に混合し、9、Aを加えて均一に混合した。
C:成分10〜15を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、日焼け止めクリームを得た。
成分 (%)
1.部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1) 3.5
2.シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注2) 0.1
3.パルミチン酸デキストリン(注3) 0.4
4.ミリスチン酸オクチルドデシル 5.1
5.アルキル変性シリコーン複合粉体(注4) 0.5
6.シクロペンタシロキサン 7
7.シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注2) 0.7
8.金属石鹸処理微粒子酸化チタン(平均一次粒子径:120nm)
6.3
9.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛分散体(注5) 22
10.グリセリン 3
11.ブチレングリコール 6
12.メチルパラベン 0.15
13.クエン酸ナトリウム 0.2
14.硫酸マグネシウム 1
15.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.1
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチコン:約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6106(信越化学工業(株)製)
(注3)パルミチン酸デキストリン;レオパールTL2(千葉製粉社製)
(注4)アルキル変性シリコーン複合粉体;KSP−441(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛分散体;SPD−Z5〈シリコーン処理微粒子酸化亜鉛60%〉(信越化学工業(株)製)
得られた日焼け止めクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
日焼け止めクリーム
<化粧料の調製>
A:成分8〜10をビーズミルにて分散した。
B:成分1〜7を均一に混合し、A、成分11を加えて均一に混合した。
C:成分12〜17を均一に混合した。
D:CをBに添加して乳化し、日焼け止めクリームを得た。
成分 (%)
1.部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1) 6
2.イソノナン酸イソノニル 3
3.(カプリル酸/カプリン酸)ヤシアルキル 3
4.シクロペンタシロキサン 7.5
5.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7.5
6.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2
7.ホモサレート 2
8.シクロペンタシロキサン 7
9.シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注2)
0.7
10.シリコーン処理微粒子酸化(平均一次粒子径:25nm) 10
11.ポリメチルシルセスキオキサン(注3) 1.3
12.エタノール 6
13.ブチレングリコール 3
14.フェノキシエタノール 0.2
15.クエン酸ナトリウム 0.2
16.塩化ナトリウム 1
17.精製水 残量
合計 100.0
(b)/(d):0.07
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:約25%、ジメチコン:約75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6105(信越化学工業(株)製)
(注3)ポリメチルシルセスキオキサン;KMP−591(信越化学工業(株)製)
得られた日焼け止めクリームはウォーターブレイク感、使用感、伸びが良く、保存安定性、耐水性に優れていることが確認された。
Claims (6)
- (a)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン及び部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上:0.1〜4質量%、
(b)1種又は2種以上の非架橋型シリコーン活性剤:0.05〜1.9質量%、
(c)水性成分:50〜85質量%、
(d)平均一次粒子径が200nm以下の疎水化処理紫外線散乱剤:0.1〜21質量%、及び
(e)25℃の粘度が1〜30mm2/sの油剤:5〜30質量%を含有し、
(b)/(d)で表される(d)成分に対する(b)成分の質量比が0.05〜0.4である油中水型乳化物からなるウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。 - さらに、(f)部分架橋型オルガノポリシロキサン(但し、上記(a)成分を除く)を含有する請求項1記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
- (b)成分が、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、及び直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ならびに(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー)から選ばれる1種又は2種以上の非架橋型シリコーン活性剤である、請求項1又は2記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
- (b)成分が、非架橋型ポリグリセリン変性シリコーンである請求項1又は2記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
- (b)/(d)で表される(d)成分に対する(b)成分の質量比が0.09〜0.33である、請求項1〜4のいずれか1項記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料。
- (d)成分を(b)成分及び(e)成分を含有する油相中に分散させた分散体を配合する工程を含む、請求項1〜5のいずれか1項記載のウォーターブレイク型日焼け止め化粧料を製造する製造方法。
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