JP6929511B2 - 撮像素子、及び、撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子、及び、撮像装置に関する。
隣接して設けられた2つのカラーフィルタの間に、隔壁部が設けられた撮像装置が知られている(特許文献1)。特許文献1の撮像装置には、白カラーフィルタと白以外(赤、緑、青)のカラーフィルタとの間に隔壁部が設けられている。しかし、この撮像装置では、焦点検出画素については考慮されていない。
特開2016−9813号公報
発明の第1の態様によると、撮像素子は、第1の分光特性を有する第1のフィルタを有し、前記第1のフィルタを透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく信号を出力する第1の画素と、第2の分光特性を有する第2のフィルタを有し、前記第2のフィルタを透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく信号を出力する第2の画素と、第3の分光特性を有する第3のフィルタと、隣に配置された前記第1の画素の前記第1のフィルタと前記第3のフィルタとの間に第2のフィルタを透過する光の波長の少なくとも一部の波長の光を透過する第4の分光特性を有する第4のフィルタを有し、前記第3のフィルタを透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく、焦点検出を行うための信号を出力する第3の画素と、を備え、前記第1の画素と前記第2の画素とが隣り合う画素列と、前記第1の画素と前記第3の画素とが隣り合う画素列とを有する。
発明の第2の態様によると、撮像装置は、第1の態様による撮像素子と、フォーカスレンズを有する光学系による像を撮像する前記撮像素子の前記第1の画素から出力される信号と前記第2の画素から出力される信号とに基づいて画像データを生成する画像生成部と、前記撮像素子の前記第3の画素から出力される信号に基づいて、前記光学系による像が前記撮像素子に合焦するよう前記フォーカスレンズの位置を制御する制御部と、を備える。
第1の実施の形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の画素の配置例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子で生成される信号を説明するための図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の平面図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の画素の構成例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の画素の別の構成例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の画素の別の構成例を示す図である。 変形例1に係る撮像素子の画素の構成例を示す図である。 変形例2に係る撮像素子の画素の構成例を説明するための図である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る撮像装置の一例である電子カメラ1(以下、カメラ1と称する)の構成例を示す図である。カメラ1は、カメラボディ2と交換レンズ3とにより構成される。交換レンズ3は、不図示のマウント部を介してカメラボディ2に着脱可能に装着される。カメラボディ2に交換レンズ3が装着されると、カメラボディ2側の接続部202と交換レンズ3側の接続部302とが接続され、カメラボディ2及び交換レンズ3間の通信が可能となる。
図1において、被写体からの光は、図1のZ軸プラス方向に向かって入射する。また、座標軸に示すように、Z軸に直交する紙面手前方向をX軸プラス方向、Z軸及びX軸に直交する下方向をY軸プラス方向とする。以降のいくつかの図においては、図1の座標軸を基準として、それぞれの図の向きが分かるように座標軸を表示する。
交換レンズ3は、撮像光学系(結像光学系)31と、レンズ制御部32と、レンズメモリ33とを備える。撮像光学系31は、焦点調節レンズ(フォーカスレンズ)を含む複数のレンズと絞りとを含み、カメラボディ2の撮像素子22の撮像面上に被写体像を結像する。
レンズ制御部32は、カメラボディ2のボディ制御部21から出力される信号に基づき、焦点調節レンズを光軸L1方向に進退移動させて撮像光学系31の焦点位置を調節する。ボディ制御部21から出力される信号には、焦点調節レンズの移動方向や移動量、移動速度などを示す情報が含まれる。また、レンズ制御部32は、カメラボディ2のボディ制御部21から出力される信号に基づき、絞りの開口径を制御する。
レンズメモリ33は、例えば、不揮発性の記憶媒体等により構成される。レンズメモリ33には、交換レンズ3に関連する情報がレンズ情報として記憶される。レンズ情報には、例えば、撮像光学系31の射出瞳の位置に関する情報が含まれる。レンズメモリ33へのレンズ情報の書き込みや、レンズメモリ33からのレンズ情報の読み出しは、レンズ制御部32によって行われる。
カメラボディ2は、ボディ制御部21と、撮像素子22と、メモリ23と、表示部24と、操作部25とを備える。ボディ制御部21は、CPU、ROM、RAM等により構成され、制御プログラムに基づきカメラ1の各部を制御する。また、ボディ制御部21は、各種の信号処理を行う。
撮像素子22は、例えば、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサである。撮像素子22は、撮像光学系31の射出瞳を通過した光束を受光して、撮像光学系31により結像する被写体像を撮像する。撮像素子22には、光電変換部を有する複数の画素が二次元状(例えば、行方向及び列方向)に配置される。光電変換部は、例えばフォトダイオード(PD)によって構成される。撮像素子22は、入射した光を光電変換部で光電変換して電荷を生成し、生成された電荷に基づく信号をボディ制御部21に出力する。以下、図2及び図3を用いて、撮像素子22について説明する。
図2は、第1の実施の形態に係る撮像素子22の画素の配置例を示す図である。撮像素子22では、画素が二次元状(行方向(±X方向)及び列方向(±Y方向))に配置される。図2に示す例は、6行8列の計48個の画素を図示している。なお、撮像素子22に配置される画素の数及び配置は、図示した例に限られない。撮像素子22には、例えば、数百万〜数億、又はそれ以上の画素が設けられる。
撮像素子22は、複数の撮像画素12と焦点検出画素11、13とを有する。撮像画素12には、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の異なる分光特性を有する3つのカラーフィルタ(色フィルタ)51のいずれかが設けられる。Gのカラーフィルタは、Rのカラーフィルタよりも波長が短い波長域の光を透過する。Bのカラーフィルタは、Gのカラーフィルタよりも波長が短い波長域の光を透過する。Rのカラーフィルタ51は主に赤色の波長域の光を透過し、Gのカラーフィルタ51は主に緑色の波長域の光を透過し、Bのカラーフィルタ51は主に青色の波長域の光を透過する。これにより、画素は、配置されたカラーフィルタ51によって異なる分光特性を有する。R画素とG画素とB画素とは、ベイヤー配列に従って配置されている。
焦点検出画素11、13は、上述のようにベイヤー配列されたR、G、Bの撮像画素12の一部に置換して配置される。焦点検出画素11、13には、カラーフィルタ51及びカラーフィルタ52と、遮光膜43とが設けられる。焦点検出画素11と焦点検出画素13とは、その遮光部43の位置が異なる。焦点検出画素11及び焦点検出画素13には、カラーフィルタ51として、例えば、R、G、及びBの波長域の光を透過するW(白)のカラーフィルタが配置される。また、カラーフィルタ52は、カラーフィルタ51の一部に置換して設けられる。詳細は後述するが、カラーフィルタ52は、焦点検出画素11、13から隣の撮像画素12へ漏れる光(クロストーク光と称する)の波長域を制限(制御)するクロストーク光制限用のカラーフィルタ(フィルタ部)である。本実施の形態では、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52は、カラーフィルタ51の四方を囲むように設けられる。
撮像素子22は、Rのカラーフィルタ51を有する画素(以下、R画素と称する)12及びGのカラーフィルタ51を有する画素(以下、G画素と称する)12が行方向に交互に配置される第1の画素群401を有する。また、撮像素子22は、G画素12及びBのカラーフィルタ51を有する画素(以下、B画素と称する)12が行方向に交互に配置される第2の画素群402を有する。さらに、撮像素子22は、G画素12及び焦点検出画素11、13が行方向に配置される第3の画素群403を有する。なお、第3の画素群403は焦点検出画素11、13の両方を有していなくともよい。例えば、画素群402がG画素12および焦点検出画素11を有し、画素群403がG画素12および焦点検出画素13を有していてもよい。また、第3の画素群403は、画素群402のB画素12と対応する位置に焦点検出画素11、13を有しているが、画素群402のB画素12と対応する位置の一部に焦点検出画素11、13を有していてもよい。例えば、第3の画素群403は、焦点検出画素11および13の少なくとも一方とG画素12とB画素12とを有していてもよい。
各画素は、撮像光学系31を介して入射した光を受光し、受光量に応じた信号を生成する。詳細は後述するが、撮像画素12は、後述する画像データ生成部21aが画像データを生成するための信号、即ち撮像信号を出力する。焦点検出画素11、13は、後述する焦点検出部21bがデフォーカス量を算出するための信号、即ち第1及び第2の焦点検出信号を出力する。
図3は、第1の実施の形態に係る撮像素子22で生成される信号を説明するための図である。図3は、撮像素子22に設けられた画素のうち、1つの撮像画素12と、1つの焦点検出画素11と、1つの焦点検出画素13とを示している。
撮像画素12は、マイクロレンズ44と、カラーフィルタ51と、マイクロレンズ44及びカラーフィルタ51を透過した光束を受光する光電変換部42とを有する。焦点検出画素11、13は、マイクロレンズ44と、カラーフィルタ51と、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52とを有する。また、焦点検出画素11、13は、マイクロレンズ44及びカラーフィルタ51を透過した光束の一部を遮光する遮光部43と、マイクロレンズ44及びカラーフィルタ51を透過した光束の他の一部が入射する光電変換部42とを有する。焦点検出画素11、13の光電変換部42は、マイクロレンズ44及びカラーフィルタ51を透過した光束のうち、遮光部43で遮光されなかった光束を光電変換する。
焦点検出画素11の遮光部43は、光電変換部42のほぼ左半分(光電変換部42のマイナスX方向側)の領域に対応して配置される。焦点検出画素11の遮光部43は、光が入射する方向(Z軸マイナス方向)と交差する面(XY平面)において、焦点検出画素11の光電変換部42の中心よりもX軸マイナス方向側の領域に少なくとも一部が配置される。また、焦点検出画素11の領域46は、光電変換部42のほぼ右半分(光電変換部42のプラスX方向側)の領域に対応した領域である。焦点検出画素11の領域46は、光が入射する方向(Z軸マイナス方向)と交差する面(XY平面)において、焦点検出画素11の光電変換部42の中心よりもX軸プラス方向側の領域に少なくとも一部が配置される領域である。
他方、焦点検出画素13の遮光部43は、光電変換部42のほぼ右半分の領域に対応して配置される。焦点検出画素13の遮光部43は、光が入射する方向(Z軸マイナス方向)と交差する面(XY平面)において、焦点検出画素13の光電変換部42の中心よりもX軸プラス方向側の領域に少なくとも一部が配置される。また、焦点検出画素13の領域46は、光電変換部42のほぼ左半分の領域に対応した領域である。焦点検出画素13の領域46は、光が入射する方向(Z軸マイナス方向)と交差する面(XY平面)において、焦点検出画素13の光電変換部42の中心よりもX軸マイナス方向側の領域に少なくとも一部が配置される領域である。
各画素のマイクロレンズ44は、図2において上方から撮像光学系31を介して入射された光を集光する。撮像光学系31の瞳の第1の瞳領域及び第2の瞳領域をそれぞれ通過した第1の光束61と第2の光束62は、マイクロレンズ44を通過する。マイクロレンズ44は、焦点検出画素11、13の遮光部43の位置と、撮像光学系31の瞳の第1の瞳領域及び第2の瞳領域とがそれぞれ共役となるよう光学パワーが定められている。
焦点検出画素11では、マイクロレンズ44を透過した光のうち、第2の瞳領域を通過した第2の光束62は、カラーフィルタ51を通過した後に遮光部43で遮光される。また、焦点検出画素11では、マイクロレンズ44を透過した光のうち、第1の瞳領域を通過した第1の光束61は、カラーフィルタ51及び領域46を透過して光電変換部42に入射する。焦点検出画素11の領域46は、マイクロレンズ44及びカラーフィルタ51を通過した第1の光束61が光電変換部42に入射することを許容する開口として作用する。焦点検出画素11の光電変換部42は、光電変換部42に入射された第1の光束61を光電変換して電荷を生成する。
他方、焦点検出画素13では、マイクロレンズ44を透過した光のうち、第1の瞳領域を通過した第1の光束61は、カラーフィルタ51を通過した後に遮光部43で遮光される。また、焦点検出画素13では、マイクロレンズ44を透過した光のうち、第2の瞳領域を通過した第2の光束62は、カラーフィルタ51及び領域46を透過して光電変換部42に入射する。焦点検出画素13の領域46は、マイクロレンズ44及びカラーフィルタ51を通過した第2の光束62が光電変換部42に入射することを許容する開口として作用する。焦点検出画素13の光電変換部42は、光電変換部42に入射された第2の光束62を光電変換して電荷を生成する。
このように、焦点検出画素11、13は、撮像光学系31の瞳の互いに異なる領域を通過した光を受光するように構成され、瞳分割を行っている。焦点検出画素11は、第1の瞳領域を通過した第1の光束61を光電変換した電荷に基づく第1の焦点検出信号を出力する。焦点検出画素13は、第2の瞳領域を通過した第2の光束62を光電変換した電荷に基づく第2の焦点検出信号を出力する。
撮像画素12では、撮像光学系31の瞳の第1及び第2の瞳領域をそれぞれ通過した第1及び第2の光束61、62が、マイクロレンズ44及びカラーフィルタ51を介して光電変換部42に入射する。撮像画素12は、第1及び第2の瞳領域の両方を通過した光束に関する撮像信号を出力する。即ち、撮像画素12は、第1及び第2の瞳領域の両方を通過した光を光電変換し、光電変換して生成された電荷に基づく撮像信号を出力する。
撮像素子22は、画像データを生成するための撮像信号と、撮像光学系31の焦点について位相差式焦点検出を行うための第1及び第2の焦点検出信号を、ボディ制御部21に出力する。この第1及び第2の焦点検出信号は、上述したように、撮像光学系31の射出瞳の第1及び第2の領域をそれぞれ通過した第1及び第2の光束による第1及び第2の像をそれぞれ光電変換した信号である。
なお、図2及び図3においては、焦点検出画素11、13は、行方向(X軸方向)に配列されたが、列方向(Y軸方向)に配列されてもよい。焦点検出画素11、13が列方向に配列された場合には、焦点検出画素11の遮光部43が光電変換部42のほぼ上半分と下半分の一方の領域に対応して配置され、焦点検出画素13の遮光部43が光電変換部42のほぼ上半分と下半分の他方の領域に対応して配置される。例えば、焦点検出画素11の遮光部43は、焦点検出画素11の光電変換部42の中心よりもY軸プラス方向側の領域に少なくとも一部が配置される。焦点検出画素13の遮光部43は、焦点検出画素13の光電変換部42の中心よりもY軸マイナス方向側の領域に少なくとも一部が配置される。
図1において、メモリ23は、例えば、メモリカード等の記録媒体である。メモリ23には、画像データ等が記録される。メモリ23へのデータの書き込みや、メモリ23からのデータの読み出しは、ボディ制御部21によって行われる。表示部24は、画像データに基づく画像、シャッター速度や絞り値等の撮影に関する情報、及びメニュー画面等を表示する。操作部25は、レリーズボタン、電源スイッチなどの各種設定スイッチ等を含み、それぞれの操作に応じた操作信号をボディ制御部21へ出力する。
ボディ制御部21は、画像データ生成部21aと焦点検出部21bとを有する。画像データ生成部21aは、撮像素子22から出力される撮像信号に各種の画像処理を行って画像データを生成する。画像処理には、例えば、階調変換処理、色補間処理、輪郭強調処理等の公知の画像処理が含まれる。
焦点検出部21bは、撮像光学系31の自動焦点調節(AF)に必要な焦点検出処理を行う。具体的には、焦点検出部21bは、撮像光学系31による像が撮像素子22の撮像面上に合焦するための焦点調節レンズ(フォーカスレンズ)の合焦位置を検出する。焦点検出部21bは、撮像素子22から出力される焦点検出信号を用いて、瞳分割型の位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する。より具体的には、焦点検出部21bは、第1及び第2の焦点検出信号に基づき、合焦位置を求めるため相関演算を行う。焦点検出部21bは、この相関演算によって、第1の瞳領域を通過した第1の光束61による像と第2の瞳領域を通過した第2の光束62による像とのズレ量を算出し、この像ズレ量に基づきデフォーカス量を算出する。焦点検出部21bは、算出したデフォーカス量に基づいて、合焦位置までの焦点調節レンズの移動量を算出する。
焦点検出部21bは、デフォーカス量が許容値以内か否かを判定する。焦点検出部21bは、デフォーカス量が許容値以内であれば合焦していると判断する。一方、焦点検出部21bは、デフォーカス量が許容値を超えている場合は合焦していないと判断し、交換レンズ3のレンズ制御部32へ焦点調節レンズの移動量とレンズ移動指示とを送信する。焦点検出部21bからの指示を受けたレンズ制御部32が、移動量に応じて焦点調節レンズを移動することにより、焦点調節が自動で行われる。
図4は、第1の実施の形態に係る撮像素子22の平面図である。撮像素子22は、画素が行列状に配置された画素領域(撮像領域)100を有する。即ち、画素領域100には、図3に示したように、撮像画素12及び焦点検出画素11、12を含む複数の画素が、二次元状に配置される。画素領域外には、画素からの信号を処理する周辺回路(アナログデジタル変換回路等)が配置される。撮像素子22の中央領域、即ち画素領域100の中央領域101は、交換レンズ3の光軸L1上に位置する。
また、図4に示す領域102は、画素領域100のうち左端に位置する領域であり、領域103は、画素領域100のうち右端に位置する領域である。領域102及び領域103は、画素領域100の中心からの距離(光軸L1からの距離)が長い領域、即ち像高が高い領域となる。以下では、中央領域101、左端領域102、及び右端領域103のそれぞれに配置される画素を例に、本実施の形態による撮像素子22の画素の構造について、より詳しく説明する。特に、図5〜図7を用いて、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52の働きを詳細に説明する。
図5は、第1の実施の形態に係る撮像素子22の左端領域102の画素の構成例を示す図である。図5(a)は、左端領域102に配置される画素群403(図3参照)のうち、1つの焦点検出画素11(W画素)と、その焦点検出画素11に隣接して配置される1つの撮像画素12(G画素)とを示している。図5(b)は、左端領域102に配置される画素群402(図3参照)のうち、1つの撮像画素12(B画素)と、その撮像画素12に隣接して配置される1つの撮像画素12(G画素)とを示している。
焦点検出画素11及び撮像画素12には、それぞれ光電変換部42と、マイクロレンズ44と、画素間遮光部47と、カラーフィルタ51とが設けられる。焦点検出画素11には、更に、遮光部43と、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52とが設けられる。図5(a)、(b)に示すように、左端領域102の焦点検出画素11及び撮像画素12の各々のマイクロレンズ44は、焦点検出画素11の残部及び撮像画素12の残部に対して画素領域100の中央側(X軸プラス方向側)にずらして配置される。これにより、カメラ1の撮像光学系31を介して光電変換部42に入射する光量を多くすることができる。
撮像素子22では、例えば画素領域100の中央から離れて配置される画素ほど、その画素のマイクロレンズ44は中央側にずらして配置される。画素間遮光部47は、カラーフィルタ51と光電変換部42との間であって隣接する画素の境界部に設けられ、隣接する画素に光が漏れることを抑制する。
図5(a)に示す画素群403の焦点検出画素11及び撮像画素12には、カラーフィルタ51として、それぞれWのカラーフィルタ、Gのカラーフィルタが設けられる。また、図5(b)に示す画素群402の2つの撮像画素12には、カラーフィルタ51として、それぞれBのカラーフィルタ、Gのカラーフィルタが設けられる。
焦点検出画素11では、Wのカラーフィルタ51の外周部に置換して、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52が設けられる。カラーフィルタ52は、焦点検出画素11のWのカラーフィルタ51とその焦点検出画素11の隣の撮像画素12のGのカラーフィルタ51との間に設けられる介在部52でもある。本実施の形態では、図3に示したように、焦点検出画素11においては、Wのカラーフィルタ51を囲むようにカラーフィルタ52が配置されている。また、焦点検出画素13においても同様に、Wのカラーフィルタ51を囲むようにカラーフィルタ52が配置される。
カラーフィルタ52は、焦点検出画素11、13に置換される撮像画素12に配置されるカラーフィルタを透過する光の波長の少なくとも一部の波長の光を透過する分光特性を有するフィルタとなる。つまり、焦点検出画素11、13のカラーフィルタ52が有する分光特性は、撮像画素12のカラーフィルタ51が有する分光特性と一部が同じであればよい。本実施の形態による撮像素子22では、カラーフィルタ52として、焦点検出画素11、13に置換される撮像画素12と同じ色のカラーフィルタが配置される。図2及び図5に示す画素配置の例では、焦点検出画素11、13はベイヤー配列された画素のうちのB画素12に置換して配置されるため、カラーフィルタ52は、Bのカラーフィルタとなる。即ち、本実施の形態では、カラーフィルタ52は、Bの分光特性を有する。
次に、撮像素子22における互いに近傍の画素の間に生じる混色、即ちクロストークについて説明する。混色は、或る画素に入射した光束がその画素の近傍の画素に入り込むことで発生する。
カメラ1では、撮像光学系31を通過した光がカメラボディ2の筐体内や撮像素子22のマイクロレンズ44で反射されること等に起因して、異常光(ゴースト光)が生じる。このため、各画素のマイクロレンズ44には、入射角が大きな光(例えば入射角が40°〜60°の光)が入射する場合がある。ゴースト光が生じると、撮像画素12および焦点検出画素11、13には、それぞれが有するマイクロレンズ44の光軸に対して傾いた光が入射する。この場合、撮像素子22においては、画素のマイクロレンズ44およびカラーフィルタを透過した光の一部が、クロストーク光として、その画素の周辺画素の光電変換部42に漏れる場合が生じる。なお、以下の説明では、マイクロレンズ44に対する入射角の大きな入射光の代表としてゴースト光に起因するクロストーク光の影響を説明するが、ゴースト光に関する説明は、入射角の大きい種々の入射光に起因するクロストーク光の影響に当てはまるものである。
先ず、撮像画素12の間のクロストーク光、具体的にはB画素からG画素へのクロストーク光の影響を説明する。図5(b)において、破線71は、撮像画素(B画素)12のカラーフィルタ51を透過して、その隣の撮像画素(G画素)12の光電変換部42に入射するゴースト光を模式的に表している。ゴースト光は、撮像画素(B画素)12マイクロレンズ44の光軸に対して斜めに撮像画素(B画素)12に入射する。ゴースト光は、撮像画素(B画素)12のマイクロレンズ44およびカラーフィルタ51を透過して、その隣の撮像画素(G画素)12の光電変換部42に入射する。この斜めに入射するゴースト光71の一部は、B画素12のBのカラーフィルタ51を透過する。Bのカラーフィルタ51を透過したBの波長域の光が、画素間遮光部47によって遮られることなく、隣接するG画素12に入射する。このため、画素群402においては、G画素12の光電変換部42は、そのG画素12のGのカラーフィルタ51を透過した光を光電変換して生成される電荷に加えて、隣接するB画素12のBのカラーフィルタ51を透過した光を光電変換して生成される電荷を生成することになる。この結果、画素群402のG画素12では、Bの波長域の光による信号成分が混入する。
次に、焦点検出画素11から撮像画素12へのクロストーク光の影響を説明する。図5(a)のゴースト光は、焦点検出画素11のマイクロレンズ44の光軸に対して斜めに焦点検出画素11に入射する。ゴースト光は、焦点検出画素11のマイクロレンズ44およびカラーフィルタ51を透過して、その隣の撮像画素(G画素)12の光電変換部42に入射する。図5(a)のゴースト光71の一部は、焦点検出画素11のBのカラーフィルタ52を透過する。Bのカラーフィルタ52を透過したBの波長域の光が、画素間遮光部47によって遮られることなく、隣接するG画素12に入射する。なお、焦点検出画素11のWのカラーフィルタ51を透過したゴースト光71は、画素間遮光部47によって遮られて、隣接するG画素12には入射しない。これにより、図5(a)の画素群403のG画素12には、隣接する焦点検出画素11のカラーフィルタ52を透過したBの波長域のクロストーク光が入射する。
詳細は後述するが、焦点検出画素11、13にカラーフィルタ52がないと、焦点検出画素11、13から隣の撮像画素12へ漏れる光の波長域と、撮像画素12から隣の撮像画素12へ漏れる光の波長域とが異なることになる。このため、隣に焦点検出画素11がある撮像画素(G画素)12と、隣に撮像画素(B画素)12がある撮像画素(G画素)12との出力に差異が生じてしまう。したがって、カラーフィルタ52がない場合には、撮像画素12からの撮像信号を用いて生成される画像の画質が悪くなる。
これに対して、本実施の形態では、焦点検出画素11に隣接する撮像画素(G画素)12と、B画素に隣接する撮像画素(G画素)12とは共に、ゴースト光等に起因するBの波長域のクロストーク光が入射する。従って、焦点検出画素11に隣接する撮像画素(G画素)12と、この焦点検出画素11の近傍に位置するB画素に隣接する撮像画素(G画素)12とは、互いに略同一のBの波長域のクロストーク光の影響を受けるので、両方の撮像画素(G画素)12の出力に殆ど差異が生じない。よって、両方の撮像画素(G画素)12からの撮像信号に基づく画像に違和感が生じることがない。
このように、本実施の形態では、焦点検出画素11、13が配置されない画素群402と、焦点検出画素11、13が配置される画素群403とで、撮像画素12に漏れる光の波長域が等しくなるように、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52が配置される。
カラーフィルタ52の厚さ(図5(a)のZ軸方向のカラーフィルタ52の高さ)hは、画素群402の撮像画素12のBのカラーフィルタ51と略同一の厚さにされる。例えば、焦点検出画素11、13のカラーフィルタ51の厚さと撮像画素12のカラーフィルタ51の厚さとが異なっていた場合には、カラーフィルタ52の厚さは、撮像画素12のカラーフィルタ51と略同一の厚さにされる。さらに、カラーフィルタ52は、撮像画素12のBのカラーフィルタと同じ材料によって形成される。これにより、焦点検出画素11、13が配置されない画素群402と、焦点検出画素11、13が配置される画素群403とで、撮像画素12に漏れる光の波長域及び光量を略同一にすることができる。なお、カラーフィルタ52を構成する材料は、Bのカラーフィルタと同じ材料に限られるものでなく、撮像画素12に配置されるカラーフィルタを透過する光の波長の少なくとも一部の波長の光を透過する分光特性を有する材料であればよい。
なお、撮像画素12に配置されるカラーフィルタ51及び焦点検出画素11、13に配置されるカラーフィルタ51、51の全てのカラーフィルタの厚みは、略同一であることが好適である。これにより、焦点検出画素11、13の隣の撮像画素12と撮像画素12の隣の撮像画素12とで、撮像画素12に漏れる光の波長域及び光量の差異を、より低減することができる
なお、焦点検出画素11、13のカラーフィルタ52は、特定の波長域(上述の例ではBの波長域)以外の光を透過させないようにするため、所定の幅をもって形成される。この場合、焦点検出画素11、13のWのカラーフィルタ51の幅がその分小さくなり、焦点検出画素11、13の光電変換部42の受光量が低下する。このため、図5(a)に示すように画素ピッチ(画素の間隔)をLとすると、カラーフィルタ52の幅(X軸方向の幅)Wは、W/L=5%〜20%となるように設定されることが望ましい。このようにカラーフィルタ52の幅Wが設定されることで、焦点検出用画素11、13の受光量を確保しつつ、焦点検出画素11、13の隣接画素と撮像画素12の隣接画素とでそれらの画素に漏れる光の光量の差異を低減することができる。
なお、焦点検出画素11、13が配置される位置に応じてゴースト光等の入射角が異なるため、撮像素子22に配置される複数の焦点検出画素11、13には、それぞれ異なる幅のカラーフィルタ52を配置してもよい。例えば、光が入射する方向と交差する方向(X軸方向)におけるカラーフィルタ52の幅は、撮像素子22の中心(画素領域100の中央)から離れるほど大きくなるようにしてもよい。
以下では、焦点検出画素11、13から隣接する撮像画素12へ漏れ込む光の波長域と、撮像画素12から隣接する撮像画素12へ漏れ込む光の波長域との差異が低減されることを、比較例と対比して説明する。比較例は、図5(a)の焦点検出画素11がクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を有しない場合、即ちBのカラーフィルタ52の位置にもWのカラーフィルタ51が配置される場合である。この場合、焦点検出画素11のマイクロレンズ44に入射するゴースト光の一部は、Wのカラーフィルタ51を透過して、その隣のG画素12の光電変換部42に入射する。Wのカラーフィルタ51は、R、G、及びBの波長域の光を透過する分光特性を有するため、画素群403のG画素12の光電変換部42に入射する光には、B以外の波長域の光も含まれる。
一方、焦点検出画素11、13が配置されない画素群402のG画素12においては、上述したように、隣接するB画素12からBの波長域の光が入射する。このため、比較例の場合は、焦点検出画素11、13から隣接する撮像画素12へ漏れる光の波長域と、撮像画素12から隣接する撮像画素12へ漏れる光の波長域とが異なることになる。また、比較例の場合は、B以外の波長域の光も撮像画素12に漏れるため、ゴースト光等による焦点検出画素11、13から隣接する撮像画素12への光の光量は、撮像画素12から隣接する撮像画素12への光の光量よりも多くなる。この結果、撮像画素12からの撮像信号を用いて生成される画像に不自然な色づきが生じることになる。
これに対して、本実施の形態による焦点検出画素11、13では、上述したようにクロストーク光制限用のカラーフィルタ52としてBのカラーフィルタを設けることで、B以外の波長域の光が隣接する撮像画素12に漏れることを抑制することができる。このため、ゴースト光等による焦点検出用画素11、13から近傍の撮像画素12へ漏れる光の波長域及び光量と、撮像画素12から近郷の撮像画素12へ漏れる光の波長域及び光量との差異を低減することができる。この結果、撮像信号を用いて生成される画像に色づきが生じることを防ぐことができる。
図6は、第1の実施の形態に係る撮像素子22の右端領域103の画素の構成例を示す図である。図6(a)は、画素群403のうち焦点検出画素11と、その焦点検出画素11に隣接して配置されるGの撮像画素12を示している。図6(b)は、画素群402のうちBの撮像画素12と、そのBの撮像画素12に隣接して配置されるGの撮像画素12を示している。右端領域103の焦点検出画素11及び撮像画素12の各々のマイクロレンズ44は、画素領域100の中央側(X軸マイナス方向側)にずらして配置される。これにより、カメラ1の撮像光学系31を介して光電変換部42に入射する光量を多くすることができる。また、焦点検出画素11では、カラーフィルタ51の四方を囲むようにカラーフィルタ52が配置される。
図6(b)の画素群402においては、破線71で示すゴースト光は、B画素12のマイクロレンズ44およびBのカラーフィルタ51を透過して、G画素12の光電変換部42に入射する。このため、焦点検出画素11、13が配置されない画素群402に配置されるG画素12では、隣接するB画素12からBの波長域の光が入射する。一方、図6(a)の焦点検出画素11、13が配置される画素群403においては、破線71で示すゴースト光は、焦点検出画素11のマイクロレンズ44およびカラーフィルタ52(Bのカラーフィルタ)を透過して、G画素12の光電変換部42に入射する。このように、右端領域103においても、焦点検出画素11に隣接する撮像画素12と、この焦点検出画素11の近傍に位置するB画素に隣接する撮像画素12とは、互いに略同一のBの波長域のクロストーク光の影響を受ける。このため、これらの撮像画素12の撮像信号を用いて生成される画像に違和感が生じることを防ぐことができる。
図7は、第1の実施の形態に係る撮像素子22の中央領域101の画素の構成例を示す図である。図7(a)では、画素群403のうち焦点検出画素(W画素)11と、その焦点検出画素11に隣接して配置されるGの撮像画素12を示している。図7(b)では、画素群402のうちBの撮像画素12と、その撮像画素12に隣接して配置されるGの撮像画素12を示している。中央領域101に配置される焦点検出画素11においても、カラーフィルタ51の四方を囲むようにカラーフィルタ52が配置される。
中央領域101においても、マイクロレンズ44で反射した光等による斜め入射光が生じる。そこで、中央領域101の焦点検出画素11、13では、カラーフィルタ51の四方を囲むようにカラーフィルタ52が配置される。これにより、中央領域101においても、焦点検出画素11に隣接する撮像画素12と、この焦点検出画素11の近傍に位置するB画素に隣接する撮像画素12とは、互いに略同一のBの波長域のクロストーク光の影響を受ける。このため、これらの撮像画素12の撮像信号を用いて生成される画像に違和感が生じることを防ぐことができる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像素子22は、第1の分光特性を有する第1のフィルタ(例えばGのカラーフィルタ)を有し、第1のフィルタを透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく信号を出力する第1の画素(撮像画素)と、第1の画素と隣に配置された、第2の分光特性を有する第2のフィルタ(例えばBのカラーフィルタ)を有し、第2のフィルタを透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく信号を出力する第2の画素(撮像画素)と、第3の分光特性を有する第3のフィルタ(例えばWのカラーフィルタ)を有し、隣に配置された第1の画素の第1のフィルタと第3のフィルタとの間に、第2のフィルタを透過する光の波長の少なくとも一部の波長の光を透過する第4の分光特性を有する第4のフィルタ(例えばBのカラーフィルタ)を有し、第3のフィルタを透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく、焦点検出を行うための信号を出力する第3の画素(焦点検出画素)と、を備える。このようにしたので、焦点検出画素の隣に配置された撮像画素と、この焦点検出画素の近傍に位置する撮像画素の隣に配置された撮像画素とは、互いに略同一の波長域のクロストーク光の影響を受ける。このため、両方の撮像画素からの画素信号に、クロストーク光に起因する差異が生じることを抑制することができる。この結果、撮像画素からの撮像信号に基づく画像に色づきが生じて、画質が低下することを防ぐことができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形
態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施の形態では、焦点検出画素11、13には、Wのカラーフィルタ51を囲むようにクロストーク光制限用のカラーフィルタ52が配置される例について説明したが、これに限定されず、必要な方向にのみクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を配置するようにしてもよい。焦点検出画素11、13には、図8(a)に示すように、行方向(水平方向)にのみクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を配置してもよい。例えば、焦点検出画素11、13から上下の撮像画素12へのクロストーク光よりも、焦点検出画素11、13から左右の撮像画素12へのクロストーク光が多い場合には、図8(a)に示すようにカラーフィルタ52を配置する。
また、図8(b)に示すように、焦点検出画素11、13の右側(X軸プラス方向側)のみにクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を配置してもよい。例えば、上述した左端領域102の焦点検出画素11、13においては、カメラボディ2の筐体からのゴースト光等は、図5(a)に示したようにX軸マイナス側から斜めに入射するため、焦点検出画素11、13の右側(X軸プラス方向側)のみにカラーフィルタ52を配置してもよい。これにより、X軸マイナス側から斜めに光が入射した場合に、焦点検出画素11、13から右の撮像画素12へのクロストーク光の波長域を制限することができる。
さらに、図8(c)に示すように、焦点検出画素11、13の左側(X軸マイナス方向側)のみにクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を配置してもよい。例えば、上述した右端領域103の焦点検出画素11、13においては、カメラボディ2の筐体からのゴースト光等は、図6(a)に示したようにX軸プラス側から斜めに入射するため、焦点検出画素11、13の左側(X軸マイナス方向側)のみにクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を配置してもよい。これにより、X軸プラス側から斜めに光が入射した場合に、焦点検出画素11、13から左の撮像画素12へのクロストーク光を制限することができる。
図8(d)に示すように、列方向(垂直方向)にのみクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を配置してもよい。例えば、焦点検出画素11、13から左右の撮像画素12へのクロストーク光よりも、焦点検出画素11、13から上下の撮像画素12へのクロストーク光が多い場合には、図8(d)に示すようにクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を配置する。なお、焦点検出画素11、13の上側(Y軸マイナス方向側)のみにクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を配置してもよいし、焦点検出画素11、13の下側(Y軸プラス方向側)のみにクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を配置してもよい。
(変形例2)
図9は、変形例2に係る撮像素子の画素の構成例を説明するための図である。図9(a)に示すクロストーク光制限用のカラーフィルタ52は、その外側の縁部が焦点検出画素11、13と撮像画素12との境界80に接するように、焦点検出画素11、13内に配置される。即ち、図9(a)に示すクロストーク光制限用のカラーフィルタ52は、その全体が焦点検出画素11、13の領域内に配置される。このようにクロストーク光制限用のカラーフィルタ52を焦点検出画素の領域内に設けることによって、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52は、隣接する撮像画素12への入射光を遮ることはない。
図9(b)では、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52は、その内側の縁部が焦点検出画素11、13と撮像画素12との境界80に接するように、焦点検出画素11、13の周囲の撮像画素12内に配置されている。即ち、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52は、焦点検出画素11、13の領域には存在せず、全て撮像画素12内に配置されている。従って、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52は、焦点検出画素11、13に入射する入射光を遮ることはない。
図9(c)に示すクロストーク光制限用のカラーフィルタ52は、焦点検出画素11、13と撮像画素12との境界80上に配置され、即ち、境界80に跨がって配置される。換言すると、クロストーク光制限用のカラーフィルタ52は、その一部が焦点検出画素11、13の領域に設けられ、その残部が撮像画素12の領域に設けられている。
(変形例3)
上述した実施の形態では、撮像素子22に、原色系(RGB)のカラーフィルタを用いる場合について説明したが、補色系(CMY)のカラーフィルタを用いるようにしてもよい。
(変形例4)
上述した実施の形態では、焦点検出画素11、13には、Wのカラーフィルタ51を配置する例について説明したが、これに限定されない。例えば、焦点検出画素11、13には、カラーフィルタ51として、Gのカラーフィルタを透過する光の少なくとも一部の波長の光とBのカラーフィルタを透過する光の少なくとも一部の波長の光とが透過する分光特性を有するフィルタを配置してもよい。また、焦点検出画素11、13には、カラーフィルタ51として、Gの波長域の光とBの波長域の光とを透過するカラーフィルタを配置してもよい。Gのカラーフィルタや、Cy(シアン)のカラーフィルタを配置してもよい。
(変形例5)
上述した実施の形態では、光電変換部としてフォトダイオードを用いる例について説明した。しかし、光電変換部として光電変換膜を用いるようにしてもよい。
(変形例6)
上述した実施の形態では、1画素に1つの光電変換部を配置する例について説明したが、画素の構成はこれに限らない。画素の構成を、1画素あたり2つ以上の光電変換部を有する構成にしてもよい。
(変形例7)
上述の実施の形態及び変形例で説明した撮像素子及び撮像装置は、カメラ、スマートフォン、タブレット、PCに内蔵のカメラ、車載カメラ、無人航空機(ドローン、ラジコン機等)に搭載されるカメラ等に適用されてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…撮像装置、2…カメラボディ、3…交換レンズ、21…ボディ制御部、21a…画像データ生成部、21b…焦点検出部、22…撮像素子、31…撮像光学系、42…光電変換部、44…マイクロレンズ、43…遮光部、51…カラーフィルタ、52…カラーフィルタ

Claims (13)

  1. 第1の分光特性を有する第1のフィルタを有し、前記第1のフィルタを透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく信号を出力する第1の画素と、
    2の分光特性を有する第2のフィルタを有し、前記第2のフィルタを透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく信号を出力する第2の画素と、
    第3の分光特性を有する第3のフィルタと、隣に配置された前記第1の画素の前記第1のフィルタと前記第3のフィルタとの間に第2のフィルタを透過する光の波長の少なくとも一部の波長の光を透過する第4の分光特性を有する第4のフィルタを有し、前記第3のフィルタを透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく、焦点検出を行うための信号を出力する第3の画素と、
    を備え、
    前記第1の画素と前記第2の画素とが隣り合う画素列と、前記第1の画素と前記第3の画素とが隣り合う画素列とを有する撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記第4のフィルタは、前記第2の分光特性を有する撮像素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像素子において、
    前記第1の画素は、前記第1のフィルタおよび前記第4のフィルタの少なくとも一方を透過した光を光電変換して生成された電荷に基づく信号を出力する撮像素子。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第1の画素と前記第3の画素とは、それぞれマイクロレンズを有し、
    前記第1の画素は、前記第3の画素のマイクロレンズを透過して、前記第1の画素のマイクロレンズの光軸に対して斜めに入射した光を光電変換して生成された電荷に基づく信号を出力する撮像素子。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第2のフィルタは、光が入射する第1の方向に第1の幅を有し、
    前記第4のフィルタは、前記第1の方向に前記第1の幅と略同一の幅を有する撮像素子。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    光が入射する方向と交差する第2の方向における前記第4のフィルタの幅をW、前記第3の画素と前記第3の画素と隣り合う前記第1の画素との間隔をLとすると、W/L=5%〜20%が成り立つ撮像素子。
  7. 請求項6に記載の撮像素子において、
    複数の前記第3の画素を有し、
    複数の前記第3の画素がそれぞれ有する、前記第2の方向における前記第4のフィルタの幅は異なる撮像素子。
  8. 請求項7に記載の撮像素子において、
    前記第2の方向における前記第4のフィルタの幅は、前記撮像素子の中心から離れるほど大きくなる撮像素子。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第3の画素は、4つの前記第1の画素に囲まれ、4つの前記第1の画素の前記第1のフィルタと前記第3のフィルタとの間に前記第4のフィルタを有する撮像素子。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第3のフィルタは、前記第1のフィルタを透過する光の少なくとも一部の波長の光と、前記第2のフィルタを透過する光の少なくとも一部の波長の光とが透過する前記第3の分光特性を有する撮像素子。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第1のフィルタは、第1の波長を有する光を透過し、
    前記第2のフィルタは、前記第1の波長よりも短い第2の波長を有する光を透過し、
    前記第3のフィルタは、前記第1の波長の光と前記第2の波長の光とを透過する前記第3の分光特性を有する撮像素子。
  12. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第3のフィルタは、前記第1の分光特性を有する撮像素子。
  13. 請求項1から請求項1までのいずれか一項に記載の撮像素子と、
    フォーカスレンズを有する光学系による像を撮像する前記撮像素子の前記第1の画素から出力される信号と前記第2の画素から出力される信号とに基づいて画像データを生成する画像生成部と、
    前記撮像素子の前記第3の画素から出力される信号に基づいて、前記光学系による像が前記撮像素子に合焦するよう前記フォーカスレンズの位置を制御する制御部と、
    を備える撮像装置。
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