JP6928504B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
近年、野菜や果物などの農作物に、近赤外線を照射することにより、鮮度保持効果を付与することが知られている(例えば、特許文献1参照)。この近赤外線の照射の処理は、収穫後の野菜をベルトコンベア等の設置台に載置し、設置台の上方に配置された光源から、近赤外線を野菜に対し大光量で短時間照射するものである。この近赤外線の照射によって、例えば植物の葉の気孔を閉じさせることができ、気孔からの蒸散を抑制し、鮮度を保持することができる。
特許第5889310号公報
ところで、例えば家庭用の冷蔵庫においては、野菜や果物を保存する収容部として、独立した野菜室を設ける、或いは、冷蔵室内に区画された領域に、引出し式の野菜ケースを出し入れ可能に設けることが行われている。これら野菜収容部にあっては、収容部を極力密閉して高湿度状態を維持し、野菜の保存性を高める等の工夫がなされているが、必ずしも十分な効果が得られないのが実情である。そのため、上記した近赤外線の照射による鮮度保持効果を、冷蔵庫の野菜収容部にも適用して、野菜、果物等を鮮度良く保存することが望まれる。
そこで、冷蔵庫本体内に野菜収容部を有する貯蔵室を備えるものにあって、前記野菜収容部内に収容される貯蔵物を鮮度良く保存することができる冷蔵庫を提供する。
実施形態の冷蔵庫は、冷蔵庫本体内に設けられ野菜収容部を有する貯蔵室と、前記野菜収容部に対し近赤外線を照射する近赤外線照射装置とを備えている。
第1の実施形態を示すもので、冷蔵庫の全体構成を概略的に示す縦断側面図 野菜室部分の拡大縦断側面図 近赤外線照射装置の下面図 電気的構成を示すブロック図 貯蔵物に対する近赤外線の照射及び無照射の場合の、日数経過と水分残存率との関係を示す図 第2の実施形態を示すもので、冷蔵室の扉を取除き且つ側壁の一部を破断して示す冷蔵庫の概略的な斜視図 野菜収容部部分の正面図 湿度と照射時間との関係を示す図 湿度と照射強度との関係を示す図 温度と照射時間との関係を示す図 温度と照射強度との関係を示す図 照射のタイミングと温度との関係を示す図
(1)第1の実施形態
以下、家庭用の冷蔵庫に適用した第1の実施形態について、図1から図5を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における冷蔵庫1の全体構成を概略的に示している。この冷蔵庫1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体からなる冷蔵庫本体2内に、複数の貯蔵室を設けて構成される。前記冷蔵庫本体2は、鋼板製の外箱とプラスチック製の内箱との間に断熱材を収容して構成されている。
前記貯蔵室として、具体的には、冷蔵庫本体2内には、上段から順に、冷蔵室3、野菜室4、第2冷凍室5、冷凍室6が設けられている。なお、第2冷凍室は、切替室としても機能する。このとき、前記野菜室4は、複数の貯蔵室のうち、最も湿度の高い貯蔵室とされ、その湿度、より具体的には相対湿度RHが60%以上に維持されるようになっている。この野菜室4は、貯蔵物として野菜や果物といった作物を保存するものであり、野菜収容部として機能する。尚、図示はしないが、冷蔵庫本体2のうち前記第2冷凍室5が設けられる部分は左右2室に仕切られており、右側に第2冷凍室5が設けられ、左側に製氷室が設けられている。
前記冷蔵室3及び野菜室4は、いずれも例えば1〜4℃の冷蔵温度帯の貯蔵室であり、それらの間は、プラスチック製の仕切壁7により上下に仕切られている。従って、野菜室4内は、0℃以上で10℃以下の低温環境に維持される。前記冷蔵室3の前面部には、ヒンジ開閉式の断熱扉8が設けられている。図2にも示すように、前記野菜室4の前面には貯蔵物を収容する引出し式の断熱扉9が設けられる。この断熱扉9の背面部には、貯蔵容器10が連結されている。図1に示すように、前記冷蔵室3内は、棚板11により上下に複数段に区切られると共に、その最下部(前記仕切壁7の上部)にチルド室12が設けられている。
また、前記第2冷凍室5及び冷凍室6並びに製氷室は、いずれも例えば−10〜−20℃の冷凍温度帯の貯蔵室であり、前記野菜室4と第2冷凍室5及び製氷室との間は、断熱仕切壁13により上下に仕切られている。第2冷凍室5の前面部には、引出し式の断熱扉14が設けられており、その断熱扉14の背面部に貯蔵容器15が連結されている。冷凍室6の前面部にも、引出し式の断熱扉16が設けられ、その背面部に上下二段に貯蔵容器17が連結されている。
尚、詳しい図示は省略するが、冷蔵庫本体2には、各断熱扉8、9、14、16の開閉を検知するための扉開閉検知手段としての、周知の扉開閉検知スイッチ18(図4参照)が設けられている。更に、冷蔵庫本体2の各貯蔵室には、それら各貯蔵室内の温度を検出する庫内温度センサ19(図4参照)が設けられている。これら各扉開閉検知スイッチ18並びに各庫内温度センサ19の検知信号は、後述する制御装置25に入力されるようになっている。
冷蔵庫本体2には、全体として詳しく図示はしないが、冷凍サイクルが組込まれている。ここでは、前記冷蔵室3及び野菜室4を冷却するための冷蔵室用の冷却器20と、前記第2冷凍室5及び冷凍室6並びに製氷室を冷却するための冷凍室用の冷却器21との2つの冷却器を備える。これらの冷却器は、蒸発器として機能する。冷蔵庫本体2の下端部背面側には、機械室22が設けられ、詳しく図示はしないが、この機械室22内に、冷凍サイクルを構成する圧縮機23及び図示しない凝縮器等が配設されていると共に、それらを冷却するための冷却ファンや除霜水蒸発皿24等が配設されている。冷蔵庫本体2の背面下部寄り部分には、全体を制御する制御装置25が設けられている。
前記冷凍サイクルは、周知のように、前記圧縮機23と、凝縮器と、減圧手段たる膨張弁と、前記冷却器20、21とを、冷媒配管により閉ループ状に接続して構成されている。冷凍サイクルの内部には、所要量の冷媒が封入され、冷媒配管を循環する。前記冷却器20、21は、例えば並列に設けられ、図示しない切替弁によって冷媒の流通が切替えられるようになっている。また、圧縮機23の入口、出口、凝縮器、冷却器20、21等の冷凍サイクルの各部には、冷媒温度を検出するための冷媒温度センサ26(図4参照)が設けられている。これら各冷媒温度センサ26の検出信号は、制御装置25に入力される。
冷蔵庫本体2内の背壁部のうち冷凍室6の後部となる下部側には、冷凍室用の冷却器室27が設けられている。この冷却器室27内には、下部に位置して前記冷却器21が配設されていると共に、上部に位置して冷凍用送風ファン28が配設されている。前記冷却器21の下部には、除霜用のヒータ29が設けられている。また、冷却器室27の前面の上部には、冷気吹出口30が設けられ、下端部には、戻り口31が設けられている。
これにて、冷凍用送風ファン28が駆動されると、冷却器21により生成された冷気が、前記冷気吹出口30から第2冷凍室5及び製氷室並びに冷凍室6内に供給された後、前記戻り口31から冷凍室用の冷却器室27内に戻されるといった循環を行うようになっている。
冷蔵庫本体2の背壁部には、チルド室12の後部となる上部側に位置して、前記冷蔵室用の冷却器20が配設された冷蔵室用の冷却器室32が設けられていると共に、その上部に連続して吹出しダクト33が上方に延びて設けられている。更に、野菜室4の後部となる冷却器室32の下部に位置して、上端が前記冷却器室32に連なる送風ダクト34が設けられ、この送風ダクト34内に冷蔵用送風ファン35が設けられている。冷却器室32内には、冷却器20の下部に位置して除霜用のヒータ36が設けられている。
これにて、冷蔵用送風ファン35が駆動されると、冷却器20により生成された冷気が、吹出しダクト33を通って複数個の吹出口33aから冷蔵室3に供給され、さらに野菜室4に供給される。そして、野菜室4内の空気が、送風ダクト34に設けられた吸込口34aから送風ダクト34内に吸込まれ、冷蔵室用の冷却器室32内に戻されるといった循環を行うようになっている。
さて、前記野菜室4には、図2にも示すように、野菜室4つまりは貯蔵容器10内ひいては貯蔵物に対し、近赤外線を照射する近赤外線照射装置37が設けられている。本実施形態では、近赤外線照射装置37は、図3に示すように、波長が800〜2500nmの光である近赤外線を出射する砲弾型のLED38を光源とし、矩形板状の支持基板37aの下面に、複数個例えば12個のLED38を、前後に3列、左右に4列に並べて配置して構成される。
この近赤外線照射装置37は、野菜室4の天井部に下向きに取付けられ、野菜室4内、即ち貯蔵容器10内全体に近赤外線を照射するように構成されている。またこのとき、近赤外線照射装置37の近赤外線の照射強度は、例えば0.01W・m2 程度の比較的小さい強度とされている。また、この近赤外線照射装置37の動作、即ちLED38の点灯、消灯は、前記制御装置25により制御される。
図4は、本実施形態における冷蔵庫1の、前記制御装置25を中心とした電気的構成を概略的に示している。ここで、制御装置25は、コンピュータを主体として構成され、冷蔵庫1全体を制御して冷却運転を実行する。この制御装置25には、例えば断熱扉8の前面部に設けられた操作パネル39の設定信号が入力されると共に、上記した、各庫内温度センサ19、各冷媒温度センサ26、各扉開閉検知スイッチ18からの信号が入力される。制御装置25は、それら入力信号に基づき,前記圧縮機23、冷凍用送風ファン28、35、除霜用のヒータ29、36等を制御し、各貯蔵室を所定の低温に維持するように冷却運転を制御する。
これと共に、制御装置25は、前記近赤外線照射装置37を制御する。このとき、本実施形態では、制御装置25は、前記扉開閉検知スイッチ18による野菜室4の断熱扉9の開閉の検知に基づいて、近赤外線照射装置37の近赤外線の照射、この場合オン・オフを制御する。具体的には、制御装置25は、扉開閉検知スイッチ18により断熱扉9の閉塞が検知されているときに、近赤外線照射装置37により近赤外線を照射させる。従って、制御装置25が、照射制御装置として機能する。
これにて、独立した形態の野菜室4が断熱扉9により閉塞された状態、つまり近赤外線以外の外部からの可視光が遮断された状態で、該野菜室4内に近赤外線照射装置37による近赤外線の照射が行われる。更に本実施形態では、近赤外線照射装置37による近赤外線の照射が例えば2時間等に設定されている一定時間以上継続した場合には、制御装置25は、扉開閉検知スイッチ18により断熱扉9の閉塞が検知されていても、強制的に近赤外線照射装置37の照射をオフするようになっている。
次に、本実施形態の冷蔵庫1の作用・効果について、図5も参照して述べる。上記構成においては、野菜収容部としての野菜室4の貯蔵容器10に、野菜や果物といった貯蔵物が収容された状態で、近赤外線照射装置37を動作させることにより、それら野菜や果物といった貯蔵物に対し、近赤外線を照射することができる。この近赤外線の照射によって、例えば植物の葉の気孔を閉じさせることができ、気孔からの蒸散を抑制し、貯蔵物の鮮度を保持することができる。
この場合、ベルトコンベアで搬送するような場合と異なり、野菜室4内に収容つまりは貯蔵されている状態の野菜や果物といった作物に対して、近赤外線を照射するものであるから、一度に大光量を照射する必要はなく、小さい光量であっても長時間に亘って照射することができる。これにより、野菜や果物の気孔の閉塞による蒸散の防止効果を、長時間に亘って持続させながら、野菜室4内に貯蔵することができる。本実施形態においては、0.01W・m2 程度の小さい照射強度でも、2時間以上の連続照射を行うことにより、良好な鮮度保持効果を得ることができた。より好ましくは、7時間以上である。
従って、冷蔵庫本体2内に野菜収容部を有する貯蔵室としての野菜室4を備えるものにあって、野菜室4の貯蔵容器10内に収容される野菜や果物等の貯蔵物を鮮度良く保存することができるという優れた効果を奏する。ちなみに、図5は、野菜、果物等の貯蔵物に対する近赤外線を照射した場合と、無照射の場合との、貯蔵開始時点の水分を100%として、日数経過と水分残存率との関係を調べた結果を示している。この図5から理解できるように、無照射の場合では、1週間経過後に水分残存率が92%程度まで低下したが、近赤外線を照射したものにあっては、1週間経過後であっても、97%程度の高い水分残存率を得ることができた。
特に本実施形態では、冷蔵庫本体2に、野菜収容部を有する貯蔵室としての、独立した形態の野菜室4が設けられ、野菜室4が断熱扉9により閉塞された状態で近赤外線照射装置37による近赤外線の照射が行われるので、野菜室4内の、湿度及び温度が維持され、且つ、外部からの可視光などの光を遮断した状態で、近赤外線の照射を行うことができる。従って、野菜室4内の野菜や果物の保存に、より効果的となる。
この場合、野菜室4は、複数のうち最も湿度の高い貯蔵室であるので、野菜室4内を高湿度としたことによる、野菜や果物等の作物の蒸散抑制効果が併せて得られ、貯蔵物の鮮度保持により効果的となる。特に、野菜室4内の湿度を60%以上に維持することにより、十分な蒸散抑制効果を得ることができる。
また、近赤外線照射装置37による近赤外線の照射は、0℃以上で10℃以下の低温環境で行われるので、低温環境による作物の蒸散抑制効果が併せて得られ、貯蔵物の鮮度保持により効果的となる。尚、鮮度保存のためには、作物が凍ることも好ましくないので、野菜室4内の温度は、0℃以上とすることが望ましい。更に、近赤外線照射装置37による近赤外線の照射は、近赤外線以外の光を遮断した状態で行われる。可視光などの作物の気孔を開かせようとするような外乱光等のノイズを遮断して、近赤外線の照射を行うことができ、効果的となる。
そして、本実施形態では、断熱扉9の開閉を検知する扉開閉検知スイッチ18の検知に基づいて、制御装置25により、近赤外線照射装置37の近赤外線の照射を制御するように構成した。ここで、断熱扉9が開いている状態では、野菜室4内の貯蔵物が高温の外気にさらされて、温度や湿度の変動を招く虞があり、また、外部の可視光などが貯蔵物に当たる状態となる。このような状態で近赤外線の照射を行うことは、貯蔵物の鮮度保存に役に立たず、無駄な照射となる虞がある。これに対し、本実施形態のように、断熱扉9の開閉状態に基づいて近赤外線の照射を制御することにより、そのような無駄な照射を抑制することができ、必要時にのみ照射を行うなど、最適な制御を行うことが可能となる。
より具体的には、扉開閉検知スイッチ18が断熱扉9の閉塞を検知しているときに、制御装置25が、近赤外線照射装置37により近赤外線を照射するように制御する。断熱扉9が閉塞していることは、野菜室4内がほぼ密閉状態にあって、温度や湿度の変動がない状態であり、且つ、外部の可視光などの光が遮断されている状態である。従って、貯蔵物の鮮度保存の効果が十分に得られる状態で、近赤外線を照射することができ、無駄な照射を抑制することができる。
しかも、制御装置25は、近赤外線照射装置37による近赤外線の照射が一定時間以上連続したときには、照射を停止させるような制御を行う。これにより、貯蔵物に近赤外線が過剰に照射されてしまうことを未然に防止することができ、オーバースペックを防いでコスト面でも有利となる。尚、一定時間は、近赤外線の照射強度に応じて設定することができ、照射強度が大きくなるほど、短い照射時間で鮮度保存の効果を得ることができる。
(2)第2の実施形態、その他の実施形態
図6及び図7は、第2の実施形態を示すものであり、上記第1の実施形態と異なる点について述べる。図6は、第2の実施形態に係る冷蔵庫41の外観構成を、一部を除いて示している。この冷蔵庫41は、上記第1の実施形態の冷蔵庫1のような独立した形態の野菜室4を備えるものと異なり、冷蔵室にいわゆるリーチインタイプの野菜収容部を備えたものとされている。
即ち、冷蔵庫41は、断熱箱体からなる冷蔵庫本体42内に、貯蔵室として、上から順に、冷蔵室43、製氷室44及び第2冷凍室45、冷凍室46を備えている。前記冷蔵室43は、冷蔵庫本体42内の半分以上の容積を占めるように構成され、その前面には、図示しない観音開き式の断熱扉が設けられている。また、前記製氷室44、第2冷凍室45、冷凍室46の前面には、夫々、引出し式の断熱扉47、48、49が設けられている。
尚、冷蔵庫本体2には、図示しない冷凍サイクル等からなる冷却機構が組込まれ、冷蔵室43内は、例えば1〜4℃の冷蔵温度帯に維持され、製氷室44、第2冷凍室45、冷凍室46内は、例えば−10〜−20℃の冷凍温度帯に維持される。
前記冷蔵室43内は、上下方向に複数段に区画され、そのうちプラスチック製の下段仕切板50で区画された最下段には、左右に位置して、自動製氷機用の貯水タンク51及びチルド室52が設けられている。また、冷蔵室43内は、前記下段仕切板50の上部において、プラスチック製の中段仕切板53により区画された領域が、野菜収容部54とされている。冷蔵室43内は、中段仕切板53の上方部の空間が、プラスチック製の複数枚の棚板55により更に上下に区画されている。
さて、図7にも示すように、下段仕切板50の上面において前記冷蔵室43内に区画形成された野菜収容部54内には、野菜や果物などの作物が貯蔵物として収容される野菜ケース56が前方への引出し可能に設けられている。この野菜ケース56は、例えば透明プラスチックからなり、上面が開放したほぼ矩形容器状をなすと共に、そのうち前壁部が、内部の貯蔵物が覗けるような背の低い状態、つまり上半部が開口した状態とされている。
そして、図7に示すように、冷蔵室43内の野菜収容部54の背面部には、野菜収容部54の野菜ケース56内を照明するための庫内灯57が設けられていると共に、その隣に位置して、近赤外線照射装置58が設けられている。この近赤外線照射装置58は、例えばハロゲンランプ、蛍光灯、放電灯、半導体発光素子等と、その光のうち近赤外線のみを透過させるフィルタとを備えて構成されている。近赤外線照射装置58は、野菜ケース56の上面から、或いは、野菜ケース56の背壁部を透過して、野菜ケース56内部の野菜や果物等の貯蔵物に対して、近赤外線を照射するように設けられている。
このとき、図示しない制御装置は、照射制御装置として機能し、冷蔵室43前面の断熱扉の開閉を検知する開閉検知スイッチの検知信号に基づいて、前記庫内灯57及び近赤外線照射装置58を制御する。本実施形態では、制御装置は、断熱扉が開放しているときには、庫内灯57を点灯させると共に近赤外線照射装置58を消灯させ、断熱扉が閉塞しているときには、庫内灯57を消灯させると共に近赤外線照射装置58を点灯させるようになっている。
これにて、野菜収容部54の野菜ケース56に、野菜や果物といった貯蔵物が収容された状態で、近赤外線照射装置58を動作させることにより、それら野菜や果物といった貯蔵物に対し、近赤外線を照射することができる。この近赤外線の照射によって、植物の気孔を閉じさせることができ、気孔からの蒸散を抑制することができる。従って、この第2の実施形態においても、冷蔵庫本体42内に野菜収容部54を有する貯蔵室としての冷蔵室43を備えるものにあって、野菜収容部54に収容される野菜や果物等の貯蔵物を鮮度良く保存することができるという優れた効果を奏する。
尚、上記した実施形態においては、近赤外線照射装置を、野菜収容部の天井面や背面部に設けるようにしたが、側面や底面、さらには前面側(扉側)などにも設けることができる。また、上記実施形態では、貯蔵室の扉の開閉に基づいて、近赤外線照射装置を制御するようにしたが、扉の開閉とは関係なく近赤外線を照射する、例えば夜間の一定時間について、近赤外線照射装置を作動させるような構成としても良い。
近赤外線照射装置としては、砲弾型のLEDやランプに限らず、LEDを縦横に平面状に配置したものなど、各種の装置を採用することができる。冷蔵庫本体内に、野菜収容部の高い湿度を維持するための、ミスト発生装置等の湿度調節装置(加湿装置)を設けるようにしても良い。その他、近赤外線の照射強度や照射時間、湿度等の数値についても、一例を挙げたものに過ぎず、適宜設定することができ、更には、冷蔵庫の各貯蔵室の配置などの構成についても様々な変更が可能である。
具体的には、野菜収容部内の湿度と温度とに基づいて、近赤外線照射装置37から照射する近赤外線の照射時間および照射強度を変化させることができる。なお、ここでいう野菜収容部には、上記した野菜室4や野菜収容部54等が含まれる。
さて、従来では、野菜の鮮度を向上させるために野菜を貯蔵する貯蔵室を密閉構造とするものがあったが、密閉構造とすると貯蔵室内で結露が生じ、その結露水で野菜が傷んだりする問題があった。そのため、上記した実施形態で説明したように、近赤外線を照射することによって貯蔵室を密閉構造としなくても野菜を鮮度良く保存することができるようになった。
ところで、野菜収容部が比較的高湿度状態の場合、湿度が高いことから野菜からの水分蒸散がある程度抑えられるため、近赤外線を照射する照射時間が相対的に短くても、あるいは、近赤外線を照射する照射強度が相対的に弱くても、野菜を鮮度よく保持することができると考えられる。また、湿度が相対的に高ければ気孔が開いている割合が高いと考えられるため、短い照射時間や弱い照射強度でも鮮度を保つ効果が大きくなると考えられる。
つまり、野菜収容部の湿度と温度とに基づいて、近赤外線照射装置37による近赤外線の照射時間または照射強度の少なくとも一方を変化させることで、省エネ化を図りつつ、野菜からの水分の蒸散を抑制し鮮度良く保存することができると考えられる。
そこで、図8に示すように、野菜収容部の湿度が相対的に高くなるほど、近赤外線照射装置37による近赤外線の照射時間を相対的に短くすることができる。なお、図8等の湿度%RHは、相対湿度を示している。あるいは、図9に示すように、野菜収容部の湿度(湿度%RH)が相対的に高くなるほど、近赤外線照射装置37による近赤外線の照射強度を相対的に弱くすることができる。なお、野菜収容部の湿度(湿度%RH)が相対的に高くなるほど、近赤外線の照射時間を相対的に短くするとともに照射強度を相対的に弱くすることもできる。これにより、近赤外線照射装置37の消費電力を抑制でき、省エネ化を図りつつ、野菜からの水分の蒸散を抑制し鮮度良く保存することができる。
また、野菜等は、低温状態では、近赤外線を照射しなくてもある程度は野菜からの水分蒸散が抑えられるため、相対的に短い照射時間や相対的に弱い照射強度でも問題なく野菜等を鮮度よく保持することができると考えられる。
そこで、図10に示すように、野菜収容部の温度が相対的に低くなるほど、近赤外線照射装置37による近赤外線の照射時間を相対的に短くすることができる。あるいは、図11に示すように、野菜収容部の温度が相対的に低くなるほど、近赤外線照射装置37による近赤外線の照射強度を相対的に弱くすることができる。なお、野菜収容部の温度が相対的に低くなるほど、近赤外線の照射時間を短くするとともに照射強度も相対的に弱くすることもできる。これにより、近赤外線照射装置37の消費電力を抑制でき、省エネ化を図りつつ、野菜からの水分の蒸散を抑制し鮮度良く保存することができる。
さて、ここまでは温度や湿度に基づいて近赤外線照射装置37を制御する例を示したが、近赤外線照射装置37の動作に基づいて野菜収容部の温度を制御することもできる。
近赤外線照射装置37による近赤外線の照射を行った場合には、鮮度を維持する効果が大きくなっているため、野菜収容部の温度が相対的に高くなったとしても、問題なく野菜等を鮮度よく保持することができると考えられる。
そこで、図12に示すように、例えば時刻T1において近赤外線照射装置37による近赤外線の照射を行った場合、時刻T1以降においては、野菜収容部の温度を相対的に高くすることができる。
この場合、近赤外線の照射をしない場合に比べて圧縮機23の運転時間を相対的に短くしたり、回転周波数を相対的に低くしたりする等、冷凍サイクルの運転を抑制することにより、野菜収容部の温度を相対的に高くすることができる。あるいは、冷凍サイクルの運転を開始するための基準となる基準温度を相対的に高めに再設定し直すこと等によっても、野菜収容部の温度を相対的に高くすることができる。
このような構成によっても、近赤外線を照射することによって野菜等の気孔が閉じるため、近赤外線を照射しない場合と比較すると野菜からの水分蒸散が抑制されていることから、野菜室を照射前よりも高温にしても同等の鮮度保持できる。これにより、冷凍サイクルの運転に要する電力を削減でき、省エネ化を図りつつ、野菜からの水分の蒸散を抑制し鮮度良く保存することができる。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1、41は冷蔵庫、2、42は冷蔵庫本体、4は野菜室(貯蔵室)、9は断熱扉(扉)、10は貯蔵容器、18は扉開閉検知スイッチ(扉開閉検知手段)、25は制御装置(照射制御装置)、37、58は近赤外線照射装置、38はLED、43は冷蔵室(貯蔵室)、54は野菜収容部、56は野菜ケースを示す。

Claims (9)

  1. 冷蔵庫本体内に設けられ野菜収容部を有する貯蔵室と、
    前記野菜収容部に対し近赤外線を照射する近赤外線照射装置と
    前記野菜収容部の湿度または温度に基づいて、前記近赤外線照射装置による近赤外線の照射時間または照射強度の少なくとも一方を変化させる照射制御装置と、を備え
    前記照射制御装置は、湿度が相対的に高くなるほど、前記近赤外線照射装置による近赤外線の照射時間を相対的に短くするとともに照射強度を相対的に弱くし、温度が相対的に低くなるほど、前記近赤外線照射装置による近赤外線の照射時間を相対的に短くするとともに照射強度を相対的に弱くする冷蔵庫。
  2. 前記冷蔵庫本体には、前記野菜収容部を有する貯蔵室としての、独立した形態の野菜室が設けられ、
    前記野菜室が扉により閉塞された状態で、該野菜室内に前記近赤外線照射装置による近赤外線の照射が行われる請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷蔵庫本体には複数の貯蔵室が設けられ、前記野菜室は、そのうち最も湿度の高い貯蔵室である請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 前記野菜室内は、湿度60%以上に維持される請求項2又は3記載の冷蔵庫。
  5. 前記野菜収容部に対する前記近赤外線照射装置による近赤外線の照射は、10℃以下の低温環境で行われる請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記野菜収容部に対する前記近赤外線照射装置による近赤外線の照射は、近赤外線以外の光を遮断した状態で行われる請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記野菜収容部を有する貯蔵室の扉の開閉を検知する扉開閉検知手段を備え、
    前記照射制御装置は、前記扉開閉検知手段の検知に基づいて前記近赤外線照射装置の近赤外線の照射を制御する請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記照射制御装置は、前記扉開閉検知手段が扉の閉塞を検知しているときに、前記近赤外線照射装置により近赤外線を照射する請求項7記載の冷蔵庫。
  9. 前記照射制御装置は、前記近赤外線照射装置による近赤外線の照射が一定時間以上連続したときには、照射を停止させる請求項1から8のいずれか一項記載の冷蔵庫。
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