JP6928486B2 - ガス放出システム - Google Patents

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Description

本発明は、液体水素を貯留するタンク内で発生した水素ガスを大気に放出させるガス放出システムに関する。
液体水素を貯留するタンクでは、外部からの入熱により、貯留された液体水素が気化して水素ガス(以下、「蒸発ガス」とも称する。)が発生する。蒸発ガスがタンク上部に溜まっていくと、タンク内部の圧力が上昇することになるため、適宜にタンクから蒸発ガスを排出する必要がある。
例えば特許文献1には、液化水素を供給するための水素ステーションとしても用いられる液体水素貯蔵装置が開示されている。この液体水素貯蔵装置は、液体水素貯蔵タンクと、それに接続された排出管と、排出管に設けられた安全弁とを備えている。タンク内に溜まった蒸発ガスによってタンク内の圧力が所定の圧力を超えると、安全弁が開いて蒸発ガスが排出管を通って外に排出される。特許文献1には、蒸発ガスが水にされてから排出されることが記載されている。
特開2009−127632号公報
タンク内の蒸発ガスを水にして排出する代わりに、タンクより高い位置で蒸発ガスをそのまま大気放出させる放出塔を設置しておくことが考えられる。しかし、タンク内で発生した蒸発ガスの温度は極めて低いため、放出塔が一般的な配管である場合に、放出塔の周りでは、空気が冷却されて液体空気が生成される虞がある。極低温の液体空気が生じると、放出塔を耐低温性にするなどの対策が必要になるため、液体空気の生成は抑制されることが望ましい。
そこで、本発明は、タンク内で発生した蒸発ガスを放出する放出塔の周りで液体空気が生成されるのを抑制することができるガス放出システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るガス放出システムは、液体水素を貯留するタンクと、上方へと延びる放出塔であって、その少なくとも上端部に、大気に開口した放出口が設けられた内管、及び前記内管との間に隙間をあけて前記内管の周りを覆う外管からなる二重管構造を有する放出塔と、前記タンク内で前記液体水素が気化した蒸発ガスを前記内管内に導く放出ラインと、前記内管と前記外管の間の前記隙間に、酸素の沸点より高い温度の水素ガス又はヘリウムガスである媒介ガスを供給するガス供給装置と、を備える。
上記の構成によれば、内管と外管の間の隙間に酸素の沸点より高い温度のガスが供給されるため、放出塔における二重管構造の部分の周りでは、液体空気が生成されるのを抑制することができる。更に、内管と外管の間の隙間には、水素ガス又はヘリウムガスである媒介ガスが供給されるため、当該隙間での液体空気の生成も抑制することができる。
上記のガス放出システムにおいて、前記放出塔は、前記放出口から前記蒸発ガスが放出される方向と同方向に前記媒介ガスを放出するように、前記放出口の周りで前記内管と前記外管の間の前記隙間を大気に開口するように構成されてもよい。この構成によれば、放出口から放出される蒸発ガスが、放出口の周りで蒸発ガスが放出される方向と同方向に放出される媒介ガスによりシールドされる。このため、放出口の近傍で液体空気が生成されるのを抑制することができる。
上記のガス放出システムにおいて、前記ガス供給装置は、加熱器と、前記タンクから前記加熱器に前記蒸発ガス又は前記液体水素を供給する第1供給ラインと、前記加熱器から前記内管と前記外管の間の前記隙間に前記媒介ガスを供給する第2供給ラインと、を備えてもよい。この構成によれば、内管と外管の隙間に供給する媒介ガスとして、タンク内の蒸発ガス又はタンクに貯留された液体水素を利用するため、ガス供給装置を簡易な構成で実現できる。
上記のガス放出システムは、前記放出ラインに設けられた開閉弁を備え、前記ガス供給装置は、前記タンク内の圧力が第1設定圧を超えた場合に、前記媒介ガスの供給を開始し、前記開閉弁は、前記タンク内の圧力が、前記第1設定圧より高い第2設定圧以下である場合に閉じており、前記タンク内の圧力が前記第2設定圧を超えた場合に開いてもよい。この構成によれば、内管内に蒸発ガスを導く前に、内管と外管の間の隙間に媒介ガスを供給し始めるため、内管内に蒸発ガスを導き始める際にも、確実に液体空気の生成を抑制することができる。
本発明によれば、タンク内で発生した蒸発ガスを放出する放出塔の周りで液体空気が生成されるのを抑制することができるガス放出システムを提供することができる。
(A)は、本発明の一実施形態に係るガス放出システムを備えた液体水素運搬船の概略側面図であり、(B)は、(A)に示す液体水素運搬船の概略平面図である。 図1に示す液体水素運搬船が備えるガス放出システムの概略構成図である。 (A)は、変形例に係る液体水素運搬船の概略側面図であり、(B)は、(A)に示す液体水素運搬船の概略側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るガス放出システムを図面に基づいて説明する。
図1(A)は、一実施形態に係るガス放出システムを備えた液体水素運搬船1の概略側面図であり、図1(B)は、液体水素運搬船1の概略平面図である。液体水素運搬船1の船体2には、図1に破線で示すように、水素ガスを液化した液体水素を貯留するタンク3が設けられている。
タンク3の上部は、船体2の上甲板2aより上方に突出しており、上甲板2aに設けられたタンクカバー2bに覆われている。図面では、船体2に設けられたタンク3を1つだけ示すが、船体2には複数個のタンク3が例えば船長方向に並ぶように設けられていてもよい。図1に示すように、上甲板2aの船長方向後部には、航海中に操船を行うための船橋4が設けられている。
また、上甲板2aの船長方向中央部には、上甲板2aから上方へと延びる放出塔5が設けられている。放出塔5は、タンク3内で液体水素が気化した蒸発ガスを大気に放出する。本実施形態では、放出塔5は、鉛直方向に延びる略I字状であり、放出塔5の上端部には、上向きに大気に開口した放出口6が設けられている。タンク3から放出塔5の下端部に導かれた蒸発ガスは、放出塔5内を上昇し、放出口6から放出される。
図2は、液体水素運搬船1が備えるガス放出システム10の概略構成図である。ガス放出システム10は、タンク3内で発生した蒸発ガスによってタンク3内の圧力が予め設定した許容圧Pa(本発明の「第2設定圧」)を超えるような万一の場合に、タンク3内の余分な蒸発ガスを放出塔5を通じて大気に放出するシステムである。なお、図2では、図の簡略化のため、放出塔5全体を示さず、放出塔5の上端部のみ示す。
ガス放出システム10は、上述したタンク3及び放出塔5を備える他、液体水素が気化した蒸発ガスをタンク3から放出塔5に導く放出ライン11と、放出ライン11に設けられた第1開閉弁12と、タンク3内の圧力Pを計測する圧力計13と、第1開閉弁12を制御する制御装置14とを備える。
圧力計13により計測された圧力値は、制御装置14に送られる。制御装置14は、圧力計13から受け取った圧力値に応じて、第1開閉弁12の開閉を行う。具体的には、圧力計13により計測された圧力Pが許容圧Pa以下である場合、第1開閉弁12は閉じた状態にある。圧力計13により計測された圧力Pが許容圧Paを超えると、制御装置14は、第1開閉弁12を開く。これにより、タンク3内の蒸発ガスが放出ライン11を通じて放出塔5に導かれ、タンク3内の圧力は下がる。
第1開閉弁12が開かれた結果、圧力計13により計測された圧力Pが許容圧Pa又はそれより低い所定の圧力を下回ると、制御装置14は第1開閉弁12を閉じる。
但し、第1開閉弁12は、電気式の弁でなくてもよく、機械式の弁でもよい。例えば、第1開閉弁12は、タンク3内の圧力Pが許容圧Paを超えた場合に流通を許可するばね式安全弁であってもよい。
本実施形態では、放出塔5は、その上端から下端にかけて、内管7とその周りを覆う外管8とからなる二重管構造を有する。上述の放出口6は内管7の上端部に設けられている。放出ライン11を通じてタンク3から内管7の下端部に導かれた蒸発ガスは、内管7内を上昇して放出口6から放出される。外管8は、内管7との間に隙間Cをあけて設けられる。また、放出塔5の上端部には、外管8の上端部と内管7の上端部とにより形成された環状の開口部9が設けられている。当該開口部9は、放出口6と同じ方向に大気に開口している。
また、ガス放出システム10は、内管7と外管8の間の隙間Cに、常温の水素ガスを供給するガス供給装置20を備える。ガス供給装置20は、外管8の周りで酸素や窒素が液化するのを抑制するための装置である。
即ち、水素の沸点は約−253℃であるため、放出ライン11を通じて放出塔5に導かれる蒸発ガスの温度は、窒素の沸点(約−196℃)や酸素の沸点(約−183℃)などより低い場合がある。この場合、極低温の蒸発ガスが放出塔を流れる又は放出塔から放出されることによって、放出塔の周りでは、空気が冷却されて、液体空気が生成される虞がある。しかし、本実施形態では、ガス供給装置20によって、蒸発ガスを導く大気に放出する内管7の周りに、酸素の沸点より温度である常温の水素ガスが供給されるため、放出塔5の周りで液体空気が生成されるのが抑制される。
本実施形態では、ガス供給装置20は、加熱器21と、タンク3から加熱器21に蒸発ガスを供給する第1供給ライン22と、加熱器21から内管7と外管8の間の隙間Cに水素ガスを供給する第2供給ライン23とを備える。
ガス供給装置20の加熱器21としては、例えばタンク3が空載時に当該タンク3を加温するためのウォームアップ用加熱器が用いられることが、システム全体を簡素化する観点からは望ましい。
本実施形態では、第1供給ライン22の一端が、タンク3の上部に接続され、第1供給ライン22の他端が、加熱器21の入口に接続される。また、第2供給ライン23の一端が、加熱器21の出口に接続され、第2供給ライン23の他端が、放出塔5の下端部、具体的には内管7の下端部と外管8の下端部の間に接続される。
第1供給ライン22には、第2開閉弁24が設けられている。第2開閉弁24が開いている場合、第1供給ライン22を通じて、タンク3から加熱器21に蒸発ガスが導かれる。加熱器21は、導かれた蒸発ガスを加熱して、蒸発ガスの温度を上昇させる。温度が上昇した蒸発ガスは、第2供給ライン23を通じて放出塔5の隙間Cに導かれる。以下、放出ライン11を通じて内管7内に導かれる蒸発ガスと区別するために、ガス供給装置20により内管7と外管8の間の隙間Cに導かれる蒸発ガスを「媒介ガス」と称する。
ガス供給装置20は、制御装置14により制御される。即ち、制御装置14は、ガス供給装置20における第2開閉弁24の開閉や加熱器21の稼働の開始又は停止を制御する。但し、第2開閉弁24は、制御装置14により制御される電気式の弁でなくてもよく、機械式の弁でもよい。
次に、タンク3内のガス圧力が上昇した際のガス放出システム10の動作について説明する。
制御装置14には、許容圧Paより低い設定圧(本発明の「第1設定圧」)Psが予め記憶されている。制御装置14は、圧力計13により計測された圧力Pが設定圧Psを超えた場合に、ガス供給装置20に媒介ガスの供給を開始させる。
具体的には、制御装置14は、圧力計13により計測された圧力が設定圧Psを超えた場合に、加熱器21の稼働を開始させるとともに、第2開閉弁24を開く。これにより、内管7と外管8の間の隙間Cには、加熱器21で加熱された媒介ガスが供給される。内管7と外管8の間の隙間Cに供給された媒介ガスは、放出塔5の下端部から上昇し、放出塔5の上端部の開口部9から大気に放出される。
タンク3内の圧力が更に上昇した結果、圧力計13により計測された圧力Pが許容圧Paを超えた場合に、制御装置14は、第1開閉弁12を開く。これにより、内管7内には、放出ライン11を通じてタンク3から蒸発ガスが供給される。内管7内に供給された蒸発ガスは、放出塔5の下端部から上昇し、放出塔5の上端部の放出口6から大気に放出される。
このように、本実施形態では、タンク3内の圧力が許容圧Paを超える前に、言い換えれば放出ライン11を通じて内管7内に蒸発ガスを導く前に、ガス供給装置20が内管7と外管8の間の隙間Cに媒介ガスを供給し始める。このため、内管7内に蒸発ガスを導き始める際にも確実に液体空気の生成を抑制することができる。
但し、第2開閉弁24が開かれるタイミングは、第1開閉弁12が開かれるタイミングと同じであってもよい。また、第1開閉弁12を開く基準となるタンク3内の圧力は、許容圧Paでなくてもよく、例えば許容圧Paより低い圧力であってもよい。なお、本明細書において、許容圧Paとは、タンク3内のガス圧として許容される上限の圧力又はその近傍の圧力を意味する。
極低温の蒸発ガスが流れる内管7は、ガス供給装置20により供給された媒介ガスに覆われるため、放出塔5の周りの空気が内管7に触れて冷やされるのが抑制される。また、放出口6を取り囲む開口部9が、放出口6と同じ方向に大気に開口しているため、開口部9からは、放出口6から放出される蒸発ガスと同方向に媒介ガスが放出される。このため、放出口6から放出される蒸発ガスが開口部9から放出される媒介ガスによりシールドされる。このため、放出口6の近傍で液体空気が生成されるのを抑制することができる。
なお、媒介ガスは、放出塔5を上昇するにつれて内管7内を上昇する蒸発ガスに冷やされて温度が低下する。本実施形態では、加熱器21の出口から出る媒介ガスの温度は、放出塔5内を上昇して開口部9に到達する際(隙間Cから放出される際)の媒介ガスの温度が酸素の沸点より低くならないように設定される。
以上説明したように、本実施形態のガス放出システム10では、内管7と外管8の間の隙間Cに酸素の沸点より高い温度のガスが供給されるため、放出塔5の周りでは、液体空気が生成されるのを抑制することができる。
更に、内管7と外管8の間の隙間Cには媒介ガスとしての水素ガスが供給されるため、当該隙間Cでの液体空気の生成も抑制することができる。
また、本実施形態では、内管7と外管8の隙間に供給する媒介ガスとして、タンク内の蒸発ガスを利用するため、ガス供給装置20を簡易な構成で実現できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、タンク3や放出塔5の形状や配置等は、上記実施形態で示されたものに限定されない。例えば、上記実施形態では放出塔5が鉛直方向に延びる略I字状であったが、図3に示すように、放出塔5は、上甲板2aから上方に延びる途中で分岐した略Y字状に形成されてもよい。具体的には、図3に示す放出塔5は、上甲板2aから上方に延びる延伸部5aと、延伸部5aの上端から船幅方向両側に分岐してそれぞれ斜め上方に延びる2つの分岐部5bを有する。各分岐部5bの上端部には、それぞれ大気に開口した放出口6が設けられており、放出塔5における内管7内を上昇した蒸発ガスは、各放出口6から大気に放出される。
また、上記実施形態では、内管7と外管8の間の隙間Cに媒介ガスとして常温の水素ガスが供給されたが、隙間Cに供給される媒介ガスの温度は、常温でなくてもよく、酸素の沸点より高い温度であればよい。また、媒介ガスは、水素ガスでなくてもよく、沸点が酸素のそれより低いヘリウムガスであってもよい。
また、上記実施形態では、放出塔5がその下端から上端にかけて二重管構造を有する構成であったが、放出塔5がその上端部のみ二重管構造を有する構成であってもよい。この場合、放出塔5における二重管構造の部分の周りでは、液体空気が生成されるのを抑制することができる。
また、上記実施形態では、放出塔5は、放出口6から蒸発ガスが放出される方向と同方向に隙間Cから媒介ガスを放出するように構成されていたが、放出塔5は、放出口6から蒸発ガスが放出される方向と異なる方向(例えば放出塔5の径方向内方又は外方)に隙間Cから媒介ガスを放出するように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、放出塔5は、放出口6の周りに内管7と外管8の間の隙間Cを大気に開口する開口部9を有していたが、放出塔5は、隙間Cを大気に開口する開口部を有していなくてもよい。この場合、放出塔5の上端部まで上昇した媒介ガスを、放出塔5に別途設けられた配管を通じてガス供給装置20に戻してもよい。
また、上記実施形態では、第1供給ライン22がタンク3から加熱器21に蒸発ガスを供給したが、第1供給ライン22は、タンク3から加熱器21に液体水素を供給してもよい。この場合、加熱器21は、液体水素を気化させる気化器と、当該気化器で生成されたガスの温度を上昇させるための加温器を含む。
また、ガス供給装置20は、放出塔5の隙間Cに供給する媒介ガスとして、タンク3内の蒸発ガスを加熱して利用したが、液体水素運搬船1に設けられた別のタンク又は装置から媒介ガスを放出塔5の隙間Cに供給してもよい。
また、本発明に係るガス放出システムは、液体水素運搬船に適用したものに限定されず、陸上設備にも適用可能である。即ち、ガス放出システムが備えるタンク及び放出塔は、陸上に設置されていてもよい。本発明に係るガス放出システムを陸上設備に適用する場合、当該ガス放出システムは、液体水素を貯留するタンクとは別に、媒介ガスを貯留するガスタンクをガス供給装置の一部として備えてもよく、当該ガスタンクから放出塔の内管と外管の間の隙間に供給してもよい。このガスタンクは、例えば液体水素を貯留するタンクで発生した蒸発ガスを貯留するバッファタンクであってもよい。
1 :液体水素運搬船
3 :タンク
5 :放出塔
6 :放出口
7 :内管
8 :外管
10 :ガス放出システム
11 :放出ライン
12 :第1開閉弁(開閉弁)
13 :圧力計
14 :制御装置
20 :ガス供給装置
21 :加熱器
22 :第1供給ライン
23 :第2供給ライン
C :隙間
Pa :許容圧(第2設定圧)
Ps :設定圧(第1設定圧)

Claims (4)

  1. 船体又は陸上設備に設けられたガス放出システムであって、
    液体水素を貯留するタンクと、
    上方へと延びる放出塔であって、その少なくとも上端部に、大気に開口した放出口が設けられた内管、及び前記内管との間に隙間をあけて前記内管の周りを覆う外管からなる二重管構造を有する放出塔と、
    前記タンク内で前記液体水素が気化した蒸発ガスを前記内管内に導く放出ラインと、
    前記内管と前記外管の間の前記隙間に、酸素の沸点より高い温度の水素ガス又はヘリウムガスである媒介ガスを供給するガス供給装置と、を備える、ガス放出システム。
  2. 前記放出塔は、前記放出口から前記蒸発ガスが放出される方向と同方向に前記媒介ガスを放出するように、前記放出口の周りで前記内管と前記外管の間の前記隙間を大気に開口するように構成された、請求項1に記載のガス放出システム。
  3. 前記ガス供給装置は、加熱器と、前記タンクから前記加熱器に前記蒸発ガス又は前記液体水素を供給する第1供給ラインと、前記加熱器から前記内管と前記外管の間の前記隙間に前記媒介ガスを供給する第2供給ラインと、を備える、請求項1又は2に記載のガス放出システム。
  4. 前記放出ラインに設けられた開閉弁を備え、
    前記ガス供給装置は、前記タンク内の圧力が第1設定圧を超えた場合に、前記媒介ガスの供給を開始し、前記開閉弁は、前記タンク内の圧力が、前記第1設定圧より高い第2設定圧以下である場合に閉じており、前記タンク内の圧力が前記第2設定圧を超えた場合に開く、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス放出システム。
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