JP6928354B2 - クインスタチン化合物 - Google Patents

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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Description

広範囲にわたるアメフラシのタツナミガイ(Dolabella auricularia)に含まれているがん細胞増殖阻害物質のドラスタチン系列1c、dの発見1bによって、抗がん薬発見の新しい非常に有望な展望が明らかになった。それは、ドラスタチン10(1)および152cならびにアウリスタチンと命名された構造変換体の臨床開発によって広範囲に確認されることがわかった。2001年までには、アウリスタチンE(2a)3bは、CD30モノクローナル抗体との結合により非常に有望な抗体薬物コンジュゲート(ADC)として前臨床開発を開始した。間を置かずに開発は、がん生物学的同等物であるデスメチルアウリスタチンE(2b)を使用して続けられた。
Figure 0006928354
現在、得られるADC抗がん薬4a〜eはADCETRISと命名され、50か国で例えば難治性ホジキンリンパ腫および大細胞リンパ腫の患者の処置用に認可され、それによって著しい完全寛解がもたらされた4d。それらの早期臨床結果は、アウリスタチン(2b)を一連のがんタイプを表す他のモノクローナル抗体4a、bに結合させる現在の広範な研究努力を鼓舞した。同時に、高い毒性レベルを有することなく強力ながん細胞増殖阻害をもたらし、傑出したADC使用にとってはるかによい治療域をもたらすドラスタチン10の構造変換体を発見するための重要な研究が継続された。
この節におけるいかなる参考文献の引用も、そのような参考文献が本開示の先行技術であるということを認めるものと解釈されるべきではない。
本開示は、クインスタチン化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、キット、およびそのような化合物または医薬組成物を使用するための方法に関する。本開示の化合物は、モノクローナル抗体とのコンジュゲーションのための容易に誘導体化しうる基を含む。化合物は適当ながん細胞増殖阻害値を有する、または有すると考えられている。
第1の実施形態において、本開示は、式(I)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択され、
は、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
Xは、キノリニル、イソキノリニル、1,5−ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、2,7−ナフチリジニル、1,8−ナフチリジニル、2,6−ナフチリジニル、フタラジニル、2H−クロメニル、1H−1,5−ベンゾジアゼピニル、1,2,3−ベンゾトリアジニルおよび2,5−ベンゾジアゾシニルから選択される二環式ヘテロ環系であり、二環式ヘテロ環系は非置換であり、または(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、ヒドロキシル、O−保護基およびO−リンカーユニットから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている。
第2の実施形態において、本開示は、式(Ia)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
第3の実施形態において、本開示は、式(Ib)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
第4の実施形態において、本開示は、式(Ic)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
第5の実施形態において、本開示は、式(Id)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
第6の実施形態において、本開示は、式(Ie)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
第7の実施形態において、本開示は、式(If)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
第8の実施形態において、本開示は、式(Ig)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
本開示の化合物は、極めて有利ながん細胞増殖阻害活性を有する、または有すると考えられている。特に、式(I)の化合物はナノモルのがん細胞増殖阻害活性を示す。実施例6を参照のこと。がん細胞増殖阻害活性は、アウリスタチンAQに比べて著しく改善されている。
本発明は下記を含む。
(1.)式(I)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩[式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択され、
は、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
Xは、キノリニル、イソキノリニル、1,5−ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、2,7−ナフチリジニル、1,8−ナフチリジニル、2,6−ナフチリジニル、フタラジニル、2H−クロメニル、1H−1,5−ベンゾジアゼピニル、1,2,3−ベンゾトリアジニルおよび2,5−ベンゾジアゾシニルから選択される二環式ヘテロ環系であり、二環式ヘテロ環系は非置換であり、または(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、ヒドロキシル、O−保護基およびO−リンカーユニットから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている]。
(2.)Xがキノリニルである、上記の(1.)の化合物。
(3.)Xがイソキノリニルである、上記の(1.)の化合物。
(4.)Xが、2−キノリニル、3−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニルまたは8−キノリニルである、上記の(1.)の化合物。
(5.)Xが、2−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニルまたは8−キノリニルである、上記の(1.)の化合物。
(6.)式(Ia)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩[式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される]。
(7.)Rが、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(6.)の化合物。
(8.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(6.)の化合物。
(9.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(6.)の化合物。
(10.)Rが、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(6.)の化合物。
(11.)Rが、H、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(6.)の化合物。
(12.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(6.)の化合物。
(13.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(6.)の化合物。
(14.)Rが、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(6.)の化合物。
(15.)RがHである、上記の(6.)の化合物。
(16.)Rがメチルである、上記の(6.)の化合物。
(17.)Rがリンカーユニットである、上記の(6.)の化合物。
(18.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(6.)から(17.)のいずれかの化合物。
(19.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(6.)から(17.)のいずれかの化合物。
(20.)RがHである、上記の(6.)から(17.)のいずれかの化合物。
(21.)Rが(C〜C)アルキルである、上記の(6.)から(17.)のいずれかの化合物。
(22.)Rがメチルである、上記の(6.)から(17.)のいずれかの化合物。
(23.)式(Ib)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩[式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される]。
(24.)Rが、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(23.)の化合物。
(25.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(23.)の化合物。
(26.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(23.)の化合物。
(27.)Rが、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(23.)の化合物。
(28.)Rが、H、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(23.)の化合物。
(29.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(23.)の化合物。
(30.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(23.)の化合物。
(31.)Rが、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(23.)の化合物。
(32.)RがHである、上記の(23.)の化合物。
(33.)Rがメチルである、上記の(23.)の化合物。
(34.)Rがリンカーユニットである、上記の(23.)の化合物。
(35.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(23.)から(34.)のいずれかの化合物。
(36.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(23.)から(34.)のいずれかの化合物。
(37.)RがHである、上記の(23.)から(34.)のいずれかの化合物。
(38.)Rが(C〜C)アルキルである、上記の(23.)から(34.)のいずれかの化合物。
(39.)Rがメチルである、上記の(23.)から(34.)のいずれかの化合物。
(40.)式(Ic)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩[式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される]。
(41.)Rが、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(40.)の化合物。
(42.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(40.)の化合物。
(43.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(40.)の化合物。
(44.)Rが、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(40.)の化合物。
(45.)Rが、H、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(40.)の化合物。
(46.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(40.)の化合物。
(47.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(40.)の化合物。
(48.)Rが、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(40.)の化合物。
(49.)RがHである、上記の(40.)の化合物。
(50.)Rがメチルである、上記の(40.)の化合物。
(51.)Rがリンカーユニットである、上記の(40.)の化合物。
(52.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(40.)から(51.)のいずれかの化合物。
(53.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(40.)から(51.)のいずれかの化合物。
(54.)RがHである、上記の(40.)から(51.)のいずれかの化合物。
(55.)Rが(C〜C)アルキルである、上記の(40.)から(51.)のいずれかの化合物。
(56.)Rがメチルである、上記の(40.)から(51.)のいずれかの化合物。
(57.)式(Id)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩[式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される]。
(58.)Rが、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(57.)の化合物。
(59.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(57.)の化合物。
(60.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(57.)の化合物。
(61.)Rが、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(57.)の化合物。
(62.)Rが、H、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(57.)の化合物。
(63.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(57.)の化合物。
(64.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(57.)の化合物。
(65.)Rが、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(57.)の化合物。
(66.)RがHである、上記の(57.)の化合物。
(67.)Rがメチルである、上記の(57.)の化合物。
(68.)Rがリンカーユニットである、上記の(57.)の化合物。
(69.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(57.)から(68.)のいずれかの化合物。
(70.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(57.)から(68.)のいずれかの化合物。
(71.)RがHである、上記の(57.)から(68.)のいずれかの化合物。
(72.)Rが(C〜C)アルキルである、上記の(57.)から(68.)のいずれかの化合物。
(73.)Rがメチルである、上記の(57.)から(68.)のいずれかの化合物。
(74.)式(Ie)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩[式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される]。
(75.)Rが、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(74.)の化合物。
(76.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(74.)の化合物。
(77.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(74.)の化合物。
(78.)Rが、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(74.)の化合物。
(79.)Rが、H、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(74.)の化合物。
(80.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(74.)の化合物。
(81.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(74.)の化合物。
(82.)Rが、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(74.)の化合物。
(83.)RがHである、上記の(74.)の化合物。
(84.)Rがメチルである、上記の(74.)の化合物。
(85.)Rがリンカーユニットである、上記の(74.)の化合物。
(86.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(74.)から(85.)のいずれかの化合物。
(87.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(74.)から(85.)のいずれかの化合物。
(88.)RがHである、上記の(74.)から(85.)のいずれかの化合物。
(89.)Rが(C〜C)アルキルである、上記の(74.)から(85.)のいずれかの化合物。
(90.)Rがメチルである、上記の(74.)から(85.)のいずれかの化合物。
(91.)式(If)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩[式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される]。
(92.)Rが、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(91.)の化合物。
(93.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(91.)の化合物。
(94.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(91.)の化合物。
(95.)Rが、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(91.)の化合物。
(96.)Rが、H、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(91.)の化合物。
(97.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(91.)の化合物。
(98.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(91.)の化合物。
(99.)Rが、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(91.)の化合物。
(100.)RがHである、上記の(91.)の化合物。
(101.)Rがメチルである、上記の(91.)の化合物。
(102.)Rがリンカーユニットである、上記の(91.)の化合物。
(103.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(91.)から(102.)のいずれかの化合物。
(104.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(91.)から(102.)のいずれかの化合物。
(105.)RがHである、上記の(91.)から(102.)のいずれかの化合物。
(106.)Rが(C〜C)アルキルである、上記の(91.)から(102.)のいずれかの化合物。
(107.)Rがメチルである、上記の(91.)から(102.)のいずれかの化合物。
(108.)式(Ig)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩[式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される]。
(109.)Rが、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(108.)の化合物。
(110.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(108.)の化合物。
(111.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(108.)の化合物。
(112.)Rが、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、上記の(108.)の化合物。
(113.)Rが、H、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(108.)の化合物。
(114.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(108.)の化合物。
(115.)Rが、Hまたはリンカーユニットである、上記の(108.)の化合物。
(116.)Rが、メチルまたはリンカーユニットである、上記の(108.)の化合物。
(117.)RがHである、上記の(108.)の化合物。
(118.)Rがメチルである、上記の(108.)の化合物。
(119.)Rがリンカーユニットである、上記の(108.)の化合物。
(120.)Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである、上記の(108.)から(119.)のいずれかの化合物。
(121.)Rが、Hまたはメチルである、上記の(108.)から(119.)のいずれかの化合物。
(122.)RがHである、上記の(108.)から(119.)のいずれかの化合物。
(123.)Rが(C〜C)アルキルである、上記の(108.)から(119.)のいずれかの化合物。
(124.)Rがメチルである、上記の(108.)から(119.)のいずれかの化合物。
(125.)リンカーユニットが切断可能なリンカーを含む、上記の(1.)から(124.)のいずれかの化合物。
(126.)切断可能なリンカーが、グリコシダーゼ誘導性切断、酸誘導性切断、光誘導性切断、ペプチダーゼ誘導性切断、エステラーゼ誘導性切断、およびジスルフィド結合切断からなる群から選択される方法で切断可能である、上記の(125.)の化合物。
(127.)切断可能なリンカーが、グリコシド結合、ヒドラゾン、カテプシンBにより切断可能なペプチド、ジスルフィドまたはエステル結合を含む、上記の(126.)の化合物。
(128.)リンカーユニットが、式
[式中、
はマレイミドカプロイルであり、Wはバリン−シトルリンであり、Yはp−アミノベンジルオキシカルボニルである]
を有する、上記の(1.)から(124.)のいずれか1つの化合物。
(129.)切断可能なリンカーがグルクロニドを含む、上記の(126.)の化合物。
(130.)リンカーユニットがモノクローナル抗体を含む、上記の(1)から(124)または(128.)のいずれかの化合物。
(131.)
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
からなる群から選択される化合物、およびその薬学的に許容される塩。
(132.)
Figure 0006928354
である化合物およびその薬学的に許容される塩。
(133.)
Figure 0006928354
である化合物およびその薬学的に許容される塩。
(134.)
Figure 0006928354
である化合物およびその薬学的に許容される塩。
(135.)
Figure 0006928354
である化合物およびその薬学的に許容される塩。
(136.)
Figure 0006928354
である化合物およびその薬学的に許容される塩。
(137.)
Figure 0006928354
である化合物およびその薬学的に許容される塩。
(138.)
Figure 0006928354
である化合物およびその薬学的に許容される塩。
(139.)上記の(1.)〜(138.)の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の組合せおよび薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
(140.)チューブリン形成阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、およびDNA結合剤からなる群から選択される治療有効量の第2の治療剤をさらに含む、上記の(139.)または上記の(140.)の医薬組成物。
(141.)腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するための方法であって、腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するのに有効な量の上記の(1.)から(138.)のいずれかの化合物または上記の(139.)から(141.)のいずれか1つの医薬組成物で腫瘍細胞またはがん細胞を処置するステップを含む方法。
(142.)それを必要とする患者においてがんを処置するための方法であって、患者に、上記の(1.)から(138.)のいずれかの化合物または上記の(139.)から(141.)のいずれか1つの医薬組成物を投与するステップを含み、化合物または医薬組成物が、がんを処置するのに有効な量で投与される、方法。
(143.)有効量の第2の治療剤を投与するステップをさらに含む、上記の(143.)の方法。
(144.)がんが、乳がん、卵巣がん、胃がん、子宮内膜がん、唾液腺がん、肺がん、腎臓がん、結腸がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、膵がん、前立腺がん、膀胱がんおよび中枢神経系がんからなる群から選択される、上記の(143.)の方法。
(145.)がんが、乳がん、肺がん、結腸がん、膵がん、前立腺がんおよび中枢神経系がんからなる群から選択される、上記の(143.)の方法。
(146.)化合物による細胞増殖阻害を決定する方法であって、細胞培養培地中の細胞を上記の(1.)から(138.)のいずれかの化合物と接触させるステップと、化合物の細胞傷害活性を測定するステップとを含み、それにより細胞の増殖が阻害される、方法。
(147.)腫瘍関連抗原を過剰発現する腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であって、患者に、前記腫瘍関連抗原に特異的な抗体にコンジュゲートしている上記の(1.)から(138.)のいずれかの化合物、および場合によって第2の治療剤を投与するステップを含み、化合物および第2の治療剤がそれぞれ、患者における腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な量で投与される、方法。
(148.)化合物が、腫瘍細胞を前記第2の治療剤に対して感作させる、上記の(148.)の方法。
(149.)化合物が細胞死を誘導する、上記の(148.)の方法。
(150.)化合物がアポトーシスを誘導する、上記の(148.)の方法。
(151.)がんを処置するための医薬の製造における上記の(1.)から(138.)のいずれかの化合物の使用。
(152.)上記の(1.)から(138.)のいずれかの化合物、容器、および少なくとも1つの腫瘍関連抗原の過剰発現を特徴とするがんを処置するために化合物を使用できることを示す添付文書またはラベルを含む製造品。
定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者が通常理解するのと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものに類似または同等な方法および材料を本開示の実施または試験で使用することができるが、適当な方法および材料を後述する。材料、方法、および実施例は例示にすぎず、限定するものではない。本明細書で言及されるすべての刊行物、特許および他の文献は、参照によりそれらの全体として組み込まれる。
本明細書全体を通して、用語「含む(comprise)」または「含む(comprises)」もしくは「含んでいる(comprising)」などの変形は、明示された整数または整数群を包含するが、他のいかなる整数または整数群も除外しないことを意味するものと理解される。
用語「a」または「an」は、1つより多いある品目を意味することができる。
用語「および」および「または」は接続語または離接語を指し、「および/または」を意味することができる。
用語「約」は、明示された値の±10%以内を意味する。例えば、「約100」は90と110の間の任意の数を指す。
「薬学的に許容される塩」という語句は、本明細書で使用される場合、本開示の化合物の薬学的に許容される有機または無機塩を指す。例示的な塩としては、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、クロリド、ブロミド、ヨージド、硝酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシネート(gentisinate)、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩(すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩))が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「薬学的に許容される担体」は賦形剤、佐剤または添加剤を指し、それと一緒に本開示の化合物を投与することができる。薬学的に許容される担体としては、所望の特定剤形に適しているようなあらゆる溶媒、賦形剤、または他の液体ビヒクル、分散剤または懸濁補助剤、表面活性剤、等張剤、増粘剤または乳化剤、保存剤、固体結合剤、滑沢剤などが挙げられる。Remington's Pharmaceutical Sciences, Sixteenth Edition, E. W. Martin(Mack Publishing Co., Easton, Pa., 1980)には、薬学的に許容される組成物を製剤する際に使用される様々な担体およびそれらの調製のための公知の技法が開示されている。いずれかの望ましくない生体効果をもたらすことによってまたはその他の方法で薬学的に許容される組成物の他のいずれかの成分と有害な様式で相互作用することによってなど、いずれかの通常の担体媒体が本開示の化合物との適合性を欠く場合を除いて、その使用は本開示の範囲内であると考えられる。薬学的に許容される担体の例としては、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質、ホスフェート、グリシン、ソルビン酸、またはソルビン酸カリウムなどの緩衝物質、植物性飽和脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、プロタミン硫酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩などの塩または電解質、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、ロウ、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、羊毛脂、ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖;トウモロコシデンプンおよびバレイショデンプンなどのデンプン;カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロースなどのセルロースおよびその誘導体;トラガント末;麦芽;ゼラチン;タルク;カカオバターおよび座剤ワックスなどの添加剤;落花生油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油およびダイズ油などの油;プロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなどのグリコール;オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルなどのエステル;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;アルギン酸;パイロジェンフリー水;等張性生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール、およびリン酸緩衝液、ならびにラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムなどの他の非毒性相溶性滑沢剤が挙げられるが、これらに限定されず、さらに製剤設計者の判断によって、着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味剤、矯味および芳香剤、保存剤ならびに抗酸化剤も組成物中に存在していてもよい。
用語「治療有効量」は、患者におけるがんを処置するのに有効な本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩の量を指す。本開示では、治療有効量の化合物は、がん細胞の数を低減し、腫瘍サイズを低減し、末梢器官へのがん細胞の浸潤、腫瘍転移もしくは腫瘍増殖をある程度を低減し、かつ/またはがん関連症状の1つもしくは複数をある程度軽減することができる。
用語「処置する」または「処置」は、有益なまたは所望の結果を得るための治療上の処置および予防措置を指す。本開示では、有益なまたは所望の結果としては、症状の軽減、疾患の程度の減退、安定化された(すなわち、悪化しない)病状、疾患進行の遅延または減速、病状の改善または一時的緩和、検知可能にせよ検知不可能にせよ(部分的であれ完全であれ)寛解、および再燃の予防が挙げられるが、これらに限定されない。「処置」は、処置を受けない場合に見込まれる生存期間に比べて生存期間を延長することも包含することがある。処置を必要とする対象には、状態または障害を既に有する対象および状態または障害を起こしやすい対象が含まれる。
用語「がん」および「がん性」は典型的には、制御されない細胞増殖を特徴とする、哺乳類における生理的状態または障害を指すまたは記述する。「腫瘍」は、1つまたは複数のがん性細胞を含む。
例示的ながんとしては、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸がん、結腸直腸がん、腎臓がん、膵がん、骨がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、食道がん、胃がん、口腔がん、鼻腔がん、咽頭がん、中枢神経系がん、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭癌、乳頭腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支癌、腎細胞癌、ヘパトーマ、胆管癌、絨毛癌、セミノーマ、胎児性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頚がん、子宮がん、精巣がん、小細胞肺癌、膀胱癌、肺がん、上皮癌、神経膠腫、多形神経膠芽腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、脳室上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、髄膜腫、皮膚がん、メラノーマ、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性リンパ芽球性B細胞白血病、急性リンパ芽球性T細胞白血病、急性骨髄芽球性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、急性単芽球性白血病、急性赤白血性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性骨髄単球性白血病、急性非リンパ性白血病、急性未分化白血病、慢性骨髄球性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、ヘアリー細胞白血病、多発性骨髄腫、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、重鎖病および真性赤血球増加症が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「細胞傷害活性」は、本開示の化合物の殺細胞効果、細胞***抑制効果または抗増殖効果を指す。細胞傷害活性を測定するための方法は当技術分野において周知である。細胞傷害活性は、細胞の半数が生存する単位体積当たりの(モルまたは質量)濃度であるIC50値として表すことができる。
用語「患者」としては、本明細書で使用される場合、ヒト、ラット、マウス、モルモット、サル、ブタ、ヤギ、雌ウシ、ウマ、イヌ、ネコ、トリおよびニワトリが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、患者はヒトである。
用語「(C〜C)アルキル」は、1、2、3、4、5、または6個の炭素原子を有する飽和直鎖状または分枝状炭化水素構造を指す。特定の数の炭素を有するアルキル残基が挙げられるとき、その数の炭素を有するすべての幾何異性体が包含されるものとする。したがって、例えば、「プロピル」はn−プロピルおよびiso−プロピルを含み、「ブチル」はn−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチルおよびtert−ブチルを含む。「(C〜C)アルキル基」の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどが挙げられる。
用語「(C〜C)アルキル」は、1、2または3個の炭素原子を有する飽和直鎖状または分枝状炭化水素構造を指す。特定の数の炭素を有するアルキル残基が挙げられるとき、その数の炭素を有するすべての幾何異性体が包含されるものとする。したがって、例えば、「プロピル」はn−プロピルおよびiso−プロピルを含む。「(C〜C)アルキル基」の例としては、メチル、エチル、n−プロピルおよびiso−プロピルが挙げられる。
用語「(C〜C)アルケニル」は、2、3、4、5または6個の炭素原子を有し、いずれかの位置に二重結合を有する直鎖または分枝状の不飽和炭化水素基、例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチルエテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、2−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−1−ペンテニルなどを指す。
用語「(C〜C)アルキニル」は、2、3、4、5または6個の炭素原子を有し、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含む直鎖または分枝状の炭化水素を指す。アルキニルの例としては、エチニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−メチル−2−ペンチニルなどが挙げられる。
用語「保護基」は、別の官能基が望ましくない反応を受けないように可逆的に保護することができる任意の基を指す。適当な酸素および窒素保護基、ならびに保護および脱保護に適した条件は当技術分野において周知であり、例えばT. W. Greene and P. G. M. Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis”, Third edition, Wiley, New York 1999、およびその中に引用されている参考文献に記載されている。代表的なヒドロキシ保護基としては、アセテート(例えば、ピバロエートおよびベンゾエート)、ベンジルエーテル、p−メトキシベンジルエーテル、トリチルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、トリアルキルシリルエーテル(例えば、トリメチルシリルエーテル、トリエチルシリルエーテル、トリイソプロピルシリルエーテル、t−ブチルジメチルシリルエーテル、トリフェニルメチルシリルエーテル)、アリルエーテル、メトキシメチルエーテル、2−メトキシエトキシメチルエーテル、メタンスルホネートおよびp−トルエンスルホネートが挙げられる。代表的なアミノ保護基としては、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル(TMS)、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル(SES)、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、ニトロ−ベラトリルオキシカルボニル(NVOC)などが挙げられる。
本明細書で使用される用語「抗体」は、所望の生物活性を示すホール抗体、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、単一特異性抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、および抗体断片を包含する。抗体は、いずれかのタイプまたはクラス(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、およびIgA)もしくはサブクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2)の抗体であり得る。抗体は、任意の適当な種に由来し得る。いくつかの実施形態において、抗体は、ヒトまたはマウス起源の抗体である。抗体は、例えばヒト、ヒト化またはキメラであり得る。
本明細書で使用される用語「モノクローナル抗体」は、細胞の単一クローンまたは細胞株によって産生され、同一の抗体分子を含む抗体を指す。用語「ポリクローナル抗体」は、1種類より多い細胞または細胞株によって産生され、異なる抗体分子を含む抗体を指す。
本開示の化合物は1個、2個、またはそれ以上の不斉中心を含むことがあり、したがって鏡像異性体、ジアステレオマー、および他の立体異性体を生じることがある。本開示は、特段の指示のない限り、すべてのそのような考えうる限りの形の化合物ならびにこれらのラセミ体および分割された形、またはそれらの任意の混合物を包含する。本開示の化合物が、オレフィン性二重結合、C=N二重結合、または他のいずれかの幾何非対称中心を含むとき、特段の指示のない限り、すべての「幾何異性体」、例えばZ型幾何異性体とE型幾何異性体の両方を包含するものとする。すべての「互変異性体」、例えばアミン−イミン、エナミン−エニミン(enimine)、エナミン−イミン、尿素−イソ尿素、ケトン−エノール、アミド−イミド酸、ラクタム−ラクチムも同様に、特段の指示のない限り、本開示によって包含されるものとする。
式(I)の化合物
一実施形態において、本開示は、式(I)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Rは、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択され、
は、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
Xは、キノリニル、イソキノリニル、1,5−ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、2,7−ナフチリジニル、1,8−ナフチリジニル、2,6−ナフチリジニル、フタラジニル、2H−クロメニル、1H−1,5−ベンゾジアゼピニル、1,2,3−ベンゾトリアジニルおよび2,5−ベンゾジアゾシニルから選択される二環式ヘテロ環系であり、二環式ヘテロ環系は非置換であり、または(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、ヒドロキシル、O−保護基およびO−リンカーユニットから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHまたはメチルである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルである。
一実施形態において、Xは、キノリニルまたはイソキノリニルである。別の実施形態において、Xはキノリニルである。別の実施形態において、Xはイソキノリニルである。別の実施形態において、Xは1,5−ナフチリジニルである。別の実施形態において、Xはキノキサリニルである。別の実施形態において、Xはキナゾリニルである。別の実施形態において、Xはシンノリニルである。別の実施形態において、Xは2,7−ナフチリジニルである。別の実施形態において、Xは1,8−ナフチリジニルである。別の実施形態において、Xは2,6−ナフチリジニルである。別の実施形態において、Xはフタラジニルである。別の実施形態において、Xは2H−クロメニルである。別の実施形態において、Xは1H−1,5−ベンゾジアゼピニルである。別の実施形態において、Xは1,2,3−ベンゾトリアジニルである。別の実施形態において、Xは2,5−ベンゾジアゾシニルである。各実施形態において、Xは、二環式ヘテロ環系上のいずれかの有効な位置において分子の残りの部分に結合することができる。
一実施形態において、Xは、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、5−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニルまたは8−キノリニルである。別の実施形態において、Xは、2−キノリニル、3−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニルまたは8−キノリニルである。別の実施形態において、Xは、2−キノリニル、3−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニルまたは8−キノリニルである。別の実施形態において、Xは、2−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニルまたは8−キノリニルである。別の実施形態において、Xは2−キノリニルである。別の実施形態において、Xは3−キノリニルである。別の実施形態において、Xは4−キノリニルである。別の実施形態において、Xは5−キノリニルである。別の実施形態において、Xは6−キノリニルである。別の実施形態において、Xは7−キノリニルである。別の実施形態において、Xは8−キノリニルである。
一実施形態において、Xは、1−イソキノリニル、3−イソキノリニル、4−イソキノリニル、5−イソキノリニル、6−イソキノリニル、7−イソキノリニルまたは8−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは、1−イソキノリニル、3−イソキノリニル、6−イソキノリニル、7−イソキノリニルまたは8−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは、1−イソキノリニル、3−イソキノリニル、6−イソキノリニル、7−イソキノリニルまたは8−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは、1−イソキノリニル、6−イソキノリニル、7−イソキノリニルまたは8−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは1−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは3−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは4−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは5−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは6−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは7−イソキノリニルである。別の実施形態において、Xは8−イソキノリニルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rはメチルである。
一実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、RはHである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rはメチルである。
一実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、RはHである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルであり、RはHである。別の実施形態において、Rはメチルであり、RはHである。別の実施形態において、RはHであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。
一実施形態において、式(I)の化合物を抗体にコンジュゲートさせることができる。抗体を、N末端またはC末端を介して式(I)の化合物にコンジュゲートさせることができる。一実施形態において、抗体はN末端で抗体にコンジュゲートしている。別の実施形態において、抗体はC末端で抗体にコンジュゲートしている。一実施形態において、式(I)の化合物は抗体に直接コンジュゲートしている。別の実施形態において、式(I)の化合物はリンカーユニットを介して抗体にコンジュゲートしている。リンカーユニットは、式(I)の化合物が適当に放出されるように働くことができる。抗体薬物コンジュゲートの調製は当業者に公知である。
式(I)の化合物がリンカーユニットを介して抗体にコンジュゲートしている実施形態において、リンカーユニットは、一実施形態では切断可能なリンカーを、別の実施形態では切断不可能なリンカーを含んでもよい。
が切断可能なリンカーを含む実施形態において、切断可能なリンカーは、当技術分野において公知の方法で切断することができる。一実施形態において、切断可能なリンカーは、グリコシダーゼ誘導性切断、酸誘導性切断、光誘導性切断、ペプチダーゼ誘導性切断、エステラーゼ誘導性切断、およびジスルフィド結合切断からなる群から選択される方法で切断することができる。一実施形態において、切断方法は、グリコシダーゼ誘導性切断、酸誘導性切断、ペプチダーゼ誘導性切断、エステラーゼ誘導性切断、およびジスルフィド結合切断からなる群から選択される。別の実施形態において、切断方法は、グリコシダーゼ誘導性切断、ペプチダーゼ誘導性切断、およびエステラーゼ誘導性切断からなる群から選択される。別の実施形態において、切断方法は、グリコシダーゼ誘導性切断またはペプチダーゼ誘導性切断から選択される。別の実施形態において、切断方法は、グリコシダーゼ誘導性切断またはエステラーゼ誘導性切断から選択される。別の実施形態において、切断方法は、ペプチダーゼ誘導性切断またはエステラーゼ誘導性切断から選択される。
が切断可能なリンカーを含む実施形態において、切断可能なリンカーは、グリコシド結合、ヒドラゾン、カテプシンBにより切断可能なペプチド、ジスルフィドまたはエステル結合を含むことがある。一実施形態において、切断可能なリンカーは、グリコシド結合、ヒドラゾン、カテプシンBにより切断可能なペプチド、またはエステル結合を含む。一実施形態において、切断可能なリンカーは、グリコシド結合、ヒドラゾン、またはカテプシンBにより切断可能なペプチドを含む。一実施形態において、切断可能なリンカーは、グリコシド結合、ヒドラゾン、またはエステル結合を含む。一実施形態において、切断可能なリンカーは、グリコシド結合、カテプシンBにより切断可能なペプチド、またはエステル結合を含む。一実施形態において、切断可能なリンカーは、ヒドラゾン、カテプシンBにより切断可能なペプチド、またはエステル結合を含む。
一実施形態において、切断可能なリンカーはグリコシド結合を含む。一実施形態において、切断可能なリンカーはグルクロニドを含む。
本開示の化合物を任意の抗体、例えば腫瘍関連抗原に結合する抗体にコンジュゲートさせることができる。一実施形態において、本開示の抗体薬物コンジュゲートで使用される抗体はモノクローナル抗体である。抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体または抗体断片であり得る。別の実施形態において、本開示の抗体薬物コンジュゲートで使用される抗体は、CD19、CD20、CD30、CD33、CD70、BCMA、グリピカン−3、Liv−1およびルイスY抗原のうちの少なくとも1つに結合する。
一実施形態において、リンカーユニットは、式(I)の化合物を抗体にコンジュゲートさせるのに使用することができる2官能性の部分である。そのような2官能性の部分は当技術分野において公知であり、それらとしては、アルキルジイル、アリールジイル、ヘテロアリールジイル、繰り返し単位のアルキルオキシ(例えば、ポリエチレンオキシ、PEG、ポリメチレンオキシ)およびアルキルアミノ(例えば、ポリエチレンアミノ、Jeffamine(商標))などの部分;ならびにコハク酸エステル、スクシンアミド、ジグリコール酸エステル、マロン酸エステル、およびカプロアミドを含めて、二酸エステルおよびアミドが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、米国特許第6,214,345号明細書および同第7,745,394号明細書を参照のこと。それら双方の内容は、参照によりそれらの全体として組み込まれる。
一実施形態において、リンカーユニットは、米国特許第6,214,345号明細書および同第7,745,394号明細書に記載されている通りであり、式

[式中、Aはストレッチャーユニットであり、
aは、0または1であり、
各−−W−−は独立して、アミノ酸ユニットであり、
wは0〜12の整数であり、
Yはスペーサーユニットであり、
yは、0、1または2である]
を有する。
ストレッチャーユニット(−A−)が存在するときそれは、抗体をアミノ酸ユニット(−−W−−)に連結することができる。抗体は、ストレッチャーの官能基と結合を形成することができる官能基を有する。抗体上に天然にまたは化学的操作により存在しうる有用な官能基としては、スルフヒドリル(−−SH)、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシ、炭水化物のアノマーヒドロキシル基、およびカルボキシルが挙げられるが、これらに限定されない。一態様において、抗体の官能基は、スルフヒドリルおよびアミノである。スルフヒドリル基は、抗体の分子内ジスルフィド結合の還元により生成することができる。あるいは、スルフヒドリル基は、2−イミノチオラン(トラウト試薬)または別のスルフヒドリル生成試薬を使用した、抗体のリシン部分のアミノ基の反応により生成することができる。
アミノ酸ユニット(−−W−−)が存在するときそれは、ストレッチャーユニットを、スペーサーユニットが存在する場合スペーサーユニットに連結し、ストレッチャーユニットを、スペーサーユニットが存在しない場合式(I)の化合物に連結し、抗体を、ストレッチャーユニットおよびスペーサーユニットが存在しない場合式(I)の化合物に連結する。
−−は、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、ペンタペプチド、ヘキサペプチド、ヘプタペプチド、オクタペプチド、ノナペプチド、デカペプチド、ウンデカペプチドまたはドデカペプチドユニットである。アミノ酸はいずれのアミノ酸でもよい。いくつかの実施形態において、アミノ酸ユニットは天然のアミノ酸を含む。他の実施形態において、アミノ酸ユニットは非天然アミノ酸を含む。
スペーサーユニット(−−Y−−)が存在するときそれは、アミノ酸ユニットが存在するときアミノ酸ユニットを式(I)の化合物に連結する。あるいは、スペーサーユニットは、ストレッチャーユニットを、アミノ酸ユニットが存在しないとき式(I)の化合物に連結する。スペーサーユニットはまた、アミノ酸ユニットとストレッチャーユニットが両方とも存在しないとき式(I)の化合物を抗体に連結する。
適当なスペーサーユニットとしては、グリシン−グリシンユニット;グリシンユニット;p−アミノベンジルアルコール(PAB)ユニットまたは2−アミノイミダゾール−5−メタノール誘導体(Hay et al. (1999) Bioorg. Med. Chem. Lett. 9:2237)およびオルトもしくはパラ−アミノベンジルアセタールなどのPAB基に電子的に類似した芳香族化合物;置換および非置換4−アミノ酪酸アミド(Rodrigues et al., Chemistry Biology, 1995, 2, 223)、適切に置換されたビシクロ[2.2.1]およびビシクロ[2.2.2]環系(Storm, et al., J. Amer. Chem. Soc., 1972, 94, 5815)ならびに2−アミノフェニルプロピオン酸アミド(Amsberry, et al., J. Org. Chem., 1990, 55, 5867)など、アミド結合加水分解による環化を受けるスペーサー;ならびに分枝状ビス(ヒドロキシメチル)スチレン(BHMS)ユニットが挙げられるが、これらに限定されない。
リンカーユニット、ストレッチングユニットおよびアミノ酸ユニットの例は、米国特許第6,214,345号明細書および同第7,745,394号明細書に記載されている。
いくつかの実施形態において、Aはマレイミドカプロイル(mc)である。
いくつかの実施形態において、Wはバリン−シトルリン(ValCit)である。
いくつかの実施形態において、Yはp−アミノベンジルオキシカルボニル(PABC)である。
いくつかの実施形態において、Aはマレイミドカプロイルであり、Wはバリン−シトルリンであり、Yはp−アミノベンジルオキシカルボニル(mcValCitPABC)である。
いくつかの実施形態において、リンカーユニットは、マレイミドカプロイル;mcValCitPABC−、MalPegXC2−、AmPegXC2−、mcValCitPABCAmPegXC2−、Ma1PegXC2ValCitPABC−、2BrAcPegXC2、mv−、mb−、me−、MalC6−、PFPCOPe2XC2ValCitPABC−、PFPCOPegXC2AmPegYC2−、PFPCOPegXC2AlaAlaAsnPABC−、PFPCOPegXC2−、PFPCOPegXC2AmPegYC2PABC−、mcGly−、AzCOC2Ph4AmCOPeg2C2−、AzCOC2Ph4AmPeglC1−、およびAcLysValCitPABC−から選択され、これらのそれぞれは、米国特許第9,249,186号明細書に記載されている。
用語「MalPegXC2−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「AmPegXC2−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「mcValCitPABCAmPegXC2−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「Ma1PegXC2ValCitPABC−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「2BrAcPegXC2」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「mv−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「mb−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「me−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「MalC6−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「PFPCOPe2XC2ValCitPABC−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「PFPCOPegXC2AmPegYC2−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「PFPCOPegXC2AlaAlaAsnPABC−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「PFPCOPegXC2−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「PFPCOPegXC2AmPegYC2PABC−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「mcGly−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「AzCOC2Ph4AmCOPeg2C2−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「AzCOC2Ph4AmPeglC1−」は、
Figure 0006928354
を指す。
用語「AcLysValCitPABC−」は、
Figure 0006928354
を指す。
別の実施形態において、本開示は、式(Ia)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rはメチルである。
一実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、RはHである。
一実施形態において、式(Ia)の化合物を、例えば、式(I)の化合物に関連して上述されている抗体から選択される抗体にコンジュゲートさせることができる。式(I)の化合物に関連して上述されている様式で、抗体を式(Ia)の化合物にコンジュゲートさせることができる。
式(Ia)の化合物がリンカーユニットを介して抗体にコンジュゲートしている実施形態において、リンカーユニットは、式(I)の化合物に関連して上述されているリンカーユニットから選択することができる。
別の実施形態において、本開示は、式(Ib)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rはメチルである。
一実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、RはHである。
一実施形態において、式(Ib)の化合物を、例えば、式(I)の化合物に関連して上述されている抗体から選択される抗体にコンジュゲートさせることができる。式(I)の化合物に関連して上述されている様式で、抗体を式(Ib)の化合物にコンジュゲートさせることができる。
式(Ib)の化合物がリンカーユニットを介して抗体にコンジュゲートしている実施形態において、リンカーユニットは、式(I)の化合物に関連して上述されているリンカーユニットから選択することができる。
別の実施形態において、本開示は、式(Ic)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rはメチルである。
一実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、RはHである。
一実施形態において、式(Ic)の化合物を、例えば、式(I)の化合物に関連して上述されている抗体から選択される抗体にコンジュゲートさせることができる。式(I)の化合物に関連して上述されている様式で、抗体を式(Ic)の化合物にコンジュゲートさせることができる。
式(Ic)の化合物がリンカーユニットを介して抗体にコンジュゲートしている実施形態において、リンカーユニットは、式(I)の化合物に関連して上述されているリンカーユニットから選択することができる。
別の実施形態において、本開示は、式(Id)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rはメチルである。
一実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、RはHである。
一実施形態において、式(Id)の化合物を、例えば、式(I)の化合物に関連して上述されている抗体から選択される抗体にコンジュゲートさせることができる。式(I)の化合物に関連して上述されている様式で、抗体を式(Id)の化合物にコンジュゲートさせることができる。
式(Id)の化合物がリンカーユニットを介して抗体にコンジュゲートしている実施形態において、リンカーユニットは、式(I)の化合物に関連して上述されているリンカーユニットから選択することができる。
別の実施形態において、本開示は、式(Ie)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rはメチルである。
一実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、RはHである。
一実施形態において、式(Ie)の化合物を、例えば、式(I)の化合物に関連して上述されている抗体から選択される抗体にコンジュゲートさせることができる。式(I)の化合物に関連して上述されている様式で、抗体を式(Ie)の化合物にコンジュゲートさせることができる。
式(Ie)の化合物がリンカーユニットを介して抗体にコンジュゲートしている実施形態において、リンカーユニットは、式(I)の化合物に関連して上述されているリンカーユニットから選択することができる。
別の実施形態において、本開示は、式(If)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rはメチルである。
一実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、RはHである。
一実施形態において、式(If)の化合物を、例えば、式(I)の化合物に関連して上述されている抗体から選択される抗体にコンジュゲートさせることができる。式(I)の化合物に関連して上述されている様式で、抗体を式(If)の化合物にコンジュゲートさせることができる。
式(If)の化合物がリンカーユニットを介して抗体にコンジュゲートしている実施形態において、リンカーユニットは、式(I)の化合物に関連して上述されているリンカーユニットから選択することができる。
別の実施形態において、本開示は、式(Ig)の化合物
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択される。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットである。
一実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、RはHである。別の実施形態において、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、Hまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、RはHであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rは、Hまたは(C〜C)アルキルである。
一実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは、Hまたはメチルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、RはHである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rは(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットであり、Rはメチルである。
一実施形態において、Rはメチルであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、Rはメチルである。別の実施形態において、RはHであり、RはHである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはリンカーユニットであり、RはHである。
一実施形態において、式(Ig)の化合物を、例えば、式(I)の化合物に関連して上述されている抗体から選択される抗体にコンジュゲートさせることができる。式(I)の化合物に関連して上述されている様式で、抗体を式(Ig)の化合物にコンジュゲートさせることができる。
式(Ig)の化合物がリンカーユニットを介して抗体にコンジュゲートしている実施形態において、リンカーユニットは、式(I)の化合物に関連して上述されているリンカーユニットから選択することができる。
代表的な式(I)の化合物としては、
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
およびそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる。
一実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
別の実施形態において、化合物は、
Figure 0006928354
またはその薬学的に許容される塩である。
追加の代表的な式(I)の化合物としては、
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
Figure 0006928354
およびそれらの薬学的に許容される塩が挙げられ、式中
は式

を有するリンカーユニットであり、Aはマレイミドカプロイルであり、Wはバリン−シトルリンであり、Yはp−アミノベンジルオキシカルボニルである。
医薬組成物
別の実施形態によれば、本開示は、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容される塩および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
本開示の医薬組成物を、経口、経鼻、非経口、直腸内、局所、点眼、吸入および腫瘍内投与による投与用に適合させたものを含めて、固体または液体の形態での投与用に製剤することができる。非経口投与としては、皮下注射、静脈内、筋肉内もしくは胸骨内注射または輸注技法が挙げられる。一実施形態において、組成物は非経口投与される。別の実施形態において、組成物は静脈内投与される。
本開示の医薬組成物は、液体、例えば溶液、乳濁液もしくは懸濁液、ペレット、粉末、持続放出製剤の形態、または使用に適した他のいずれかの形態であり得る。医薬組成物は、溶媒もしくは懸濁化媒体、ポリエチレングリコール、グリセリン、シクロデキストリン、プロピレングリコールまたは他の溶媒として機能することができる、水、食塩水、好ましくは生理的塩類溶液、リンゲル液、等張食塩水、合成モノグリセリドまたはジグリセリドなどの不揮発性油などの無菌賦形剤;ベンジルアルコールもしくはメチルパラベンなどの抗細菌剤;アスコルビン酸もしくは亜硫酸水素ナトリウムなどの抗酸化剤;エチレンジアミン四酢酸などのキレート化剤;アセテート、シトレート、ホスフェートまたはアミノ酸などの緩衝剤;塩化ナトリウムもしくはデキストロースなどの等張化剤;界面活性剤;保存剤;湿潤剤;分散剤;懸濁化剤;安定剤;溶解補助剤;局所麻酔薬、例えばリグノカイン;または等張剤を含むことができる。
いずれか特定の患者の具体的な用量および処置レジメンは、患者のタイプ(例えば、ヒト)、特定の使用化合物の活性、使用組成物、投与様式、年齢、体重、全身的健康状態、性別、食事、投与時間、***速度、薬物の組合せ、および処置を行う医師の判断、ならびに処置されている特定の障害の性質および重症度を含めて、様々な要因に依存することを理解すべきである。活性成分の量は、組成物中の特定の化合物にも依存する。活性成分の量は、標準臨床技法で決定することができる。さらに、インビトロまたはインビボアッセイを場合によって用いて、最適用量範囲の特定を助けることができる。
組成物は、式(I)の化合物の約0.01〜約20mg/体重1kg/日の用量を、組成物を受ける患者に投与することができるように製剤されることが好ましい。一実施形態において、患者に投与される用量は、患者の体重1kg当たり約0.01mg〜約10mgである。別の実施形態において、患者に投与される用量は、患者の体重1kg当たり約0.1mg〜約10mgである。さらに別の実施形態において、患者に投与される用量は、患者の体重1kg当たり約0.1mg〜約5mgである。さらに別の実施形態において、投与される用量は、患者の体重1kg当たり約0.1mg〜約3mgである。さらに別の実施形態において、投与される用量は、患者の体重1kg当たり約1mg〜約3mgである。
医薬組成物は、適当な用量が得られるように有効量の本明細書に記載される化合物を含む。典型的には、この量は、組成物の少なくとも約0.01重量%の化合物である。好ましい実施形態において、医薬組成物は、非経口投与単位が約0.01重量%〜約2重量%の本開示の化合物を含むように調製される。
静脈内投与では、医薬組成物は、患者の体重1kg当たり約0.01〜約100mgの本明細書に記載される化合物を含むことができる。一態様において、組成物は、患者の体重1kg当たり約1〜約100mgの本明細書に記載される化合物を含むことができる。別の態様において、投与量は、体重1kg当たり約0.1〜約25mgの本明細書に記載される化合物の範囲である。
本開示の医薬組成物は、治療有効量の第2の治療剤を場合によってさらに含んでもよい。第2の治療剤としては、公知であるものおよびがんを処置するのに有効であることが発見されたものが挙げられる。いくつかの実施形態において、第2の治療剤は、チューブリン形成阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、およびDNA結合剤からなる群から選択することができる。
使用方法
別の実施形態によれば、本開示は、本明細書に記載される化合物またはそれらの医薬組成物を使用する方法を提供する。化合物および組成物は、腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するのに有用である。化合物および組成物は、患者におけるがんを処置するのにも有用である。
いくつかの実施形態において、本開示は、腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害する方法を提供する。いくつかの実施形態において、方法は、腫瘍細胞またはがん細胞を、腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するのに有効な量の本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容される塩と接触させるステップを含む。代替の実施形態において、方法は、腫瘍細胞またはがん細胞を、腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するのに有効な量の式(I)の化合物を含む医薬組成物と接触させるステップを含む。
いくつかの実施形態において、方法は、細胞を有効量の第2の治療剤またはその医薬組成物と接触させるステップをさらに含む。一実施形態において、第2の治療剤は、チューブリン形成阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、およびDNA結合剤からなる群から選択される。
同じまたは異なる組成物中の本明細書に記載される化合物および第2の治療剤を同時に、または任意の順序で連続して細胞と接触させることができる。本明細書に記載される化合物および第2の治療剤の量、ならびにそれらの接触の相対的なタイミングは、所望の併用効果を達成するために選択される。
別の実施形態において、本開示は、本明細書に記載される化合物による細胞増殖の阻害を決定する方法を提供する。方法は、細胞培養培地中の細胞を本明細書に記載される化合物と接触させるステップと、細胞の増殖を阻害する化合物の細胞傷害活性を測定するステップとを含み、それにより前記細胞の増殖が阻害される。いくつかの実施形態において、方法は、細胞を約6時間〜約5日間培養するステップをさらに含む。
適当な細胞株は当業者に公知であり、他の抗がん薬を評価するのに使用されるものを含む。そのような細胞株としては、BXPC−3(膵臓);MCF−7(胸部);SF−268(CNS);NCI−H460(肺);KM20L2(結腸);DU−145(前立腺);786−O(腎細胞癌);Caki−1(腎細胞癌);L428(ホジキン病);UMRC−3(腎細胞癌);LP−1(ヒト骨髄腫);およびU251(神経膠芽腫)が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、細胞は、処置されるべき疾患(例えば、がん)を有する患者からまたは関連細胞株から得られる。
別の実施形態において、本開示は、本明細書に記載される化合物の存在下における細胞生存率を測定する方法を提供する。方法は、細胞培養培地中の細胞を本明細書に記載される化合物と接触させるステップと、細胞を約6時間〜約5日間、好ましくは96時間培養するステップと、細胞生存率を測定するステップとを含む。いくつかの実施形態において、細胞は、処置されるべき疾患(例えば、がん)を有する患者からまたは関連細胞株から得られる。
別の実施形態において、本開示は、患者におけるがんを処置するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、方法は、患者に、がんを処置するのに有効な量の本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む。他の実施形態において、方法は、患者に、がんを処置するのに有効な量の本明細書に記載される化合物を含む組成物を投与するステップを含む。
いくつかの実施形態において、患者は、放射線療法、手術、および別の化学療法剤を用いた化学療法、またはそれらの組合せなど追加の処置を受ける。いくつかの実施形態において、本開示の化合物は、化学療法剤または放射線療法または手術と同時に投与される。他の実施形態において、本開示の化合物の投与の前または後に、化学療法剤が投与され、または放射線療法もしくは手術が行われる。
いくつかの実施形態において、がんを処置するための方法は、患者に、有効量の第2の治療剤、例えば化学療法剤を投与するステップをさらに含む。標準治療の化学療法剤(単数または複数)など、化学療法剤の任意の1つまたは組合せを投与することができる。いくつかの実施形態において、化学療法剤は、チューブリン形成阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、およびDNA結合剤からなる群から選択することができる。
同じまたは異なる医薬組成物中の本明細書に記載される化合物および化学療法剤を同時にまたは任意の順序で連続して投与することができる。本明細書に記載される化合物および化学療法剤の量、ならびにそれらの投与の相対的なタイミングは、所望の併用効果を達成するために選択される。
別の実施形態において、本開示は、患者において腫瘍関連抗原を過剰発現する腫瘍細胞の増殖を阻害する方法を提供する。いくつかの実施形態において、方法は、患者に、前記腫瘍関連抗原に特異的な抗体にコンジュゲートしている本明細書に記載される化合物を投与するステップを含み、本明細書に記載される化合物は、患者における腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な量で投与される。代替の実施形態において、方法は、患者に、前記腫瘍関連抗原に特異的な抗体にコンジュゲートしている本明細書に記載される化合物を含む医薬組成物を投与するステップを含み、本明細書に記載される化合物は、患者における腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な量で投与される。方法は、患者に、患者における腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な量の化学療法剤またはその医薬組成物を投与するステップを場合によってさらに含むことができる。
いくつかの実施形態において、化合物は、腫瘍細胞を化学療法剤に対して感作させる。
いくつかの実施形態において、化合物は細胞死を誘導する。他の実施形態において、化合物はアポトーシスを誘導する。
いくつかの実施形態において、腫瘍細胞は、乳がん、卵巣がん、胃がん、子宮内膜がん、唾液腺がん、肺がん、腎臓がん、結腸がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、膵がん、前立腺がん、中枢神経系がんおよび膀胱がんからなる群から選択されるがんに関連する。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、CD19、CD20、CD30、CD33、CD70、BCMA、グリピカン−3、Liv−1およびルイスYからなる群から選択される抗体にコンジュゲートしている。
本明細書に記載される任意の化合物または医薬組成物は、本開示の方法で使用することができる。
上記の方法の一部において、本明細書に記載される化合物は、患者に、薬学的に許容される担体を含む組成物として投与される。これらの実施形態の一部において、組成物は静脈内投与される。いくつかの実施形態において、化合物は、注射可能な単位剤形として製剤される。
上記の方法のそれぞれの好ましい実施形態において、患者はヒトである。
追加の実施形態において、本開示は、上記のがんのいずれかの処置のための医薬の製造における本明細書に記載される化合物の使用を提供する。本明細書に記載される化合物および1種または複数の化学療法剤を医薬の製造で使用することができることが理解される。
追加の実施形態において、本開示は、本明細書に記載される化合物、容器、および少なくとも1つの腫瘍関連抗原の過剰発現を特徴とするがんを処置するために化合物を使用できることを示す添付文書またはラベルを含む製造品を提供する。
用語「添付文書」は、治療用製品の商業包装に慣例的に含まれ、適応症、使用法、用法、用量、禁忌および/またはそのような治療用製品の使用に関する警告に関する情報を含む指示書を指すために使用される。
本発明をより深く理解するために、以下の実施例を説明する。これらの実施例は説明のためのものにすぎず、決して本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきでない。
(実施例)
本開示の化合物は、当業者に公知の方法または以下に説明する方法で調製することができる。当業者に公知の出発物質、試薬および反応条件の選択を変更し、下記の方法に従うことによって、本開示の追加の化合物を調製することができる。
一般実験手順
N−Boc−ドラプロインもDov−Val−Dil.TFAも、以前6、7に記載されているように合成した。2−(1’−アミノ−2’−エチル)−キノリン二塩酸塩および6−キノリン酢酸はそれぞれ、J&W Pharmlab LLCおよびAstatech,Incから購入し、受け入れたままの状態で使用した。3−キノリン酢酸および7−キノリン酢酸はPrinceton Bimolecular Research,Inc.から購入し、8−(1’−アミノ−2’−エチル)−キノリンはFisher Scientificから購入し、すべて受け入れたままの状態で使用した。4−(1’−アミノ−2’−エチル)−キノリン二塩酸塩および5−(1’−アミノ−2’−エチル)−キノリン二塩酸塩はEnamine Ltdから購入した。他の試薬および無水溶媒は、Acros Organics(Fisher Scientific)、Sigma−Aldrich Chemical Companyから購入し、受け入れたままの状態で使用した。薄層クロマトグラフィーには、AnaltechシリカゲルGHLF Uniplatesを使用し、短波UV照射およびヨウ素チャンバを用いて可視化した。カラムクロマトグラフィーには、E.Merck(ダルムシュタット、ドイツ)製のシリカゲル(230〜400メッシュのASTM)を使用した。
融点は未補正であり、Fischer−Johns融点測定装置を用いて決定した。旋光度は、Perkin−Elmer 241旋光計の使用により測定し、[α]値を10−1度cm−1の単位で示す。H、13Cスペクトルは、Varian Unity INOVA 400および500インスツルメントで重水素化溶媒を用いて記録した。高分解能質量スペクトルは、Jeol JMS−LCmate質量分析計を用いて得られた。
クインスタチン2の合成
スキーム1は、クインスタチン2(3)の合成を示す。
Figure 0006928354
2−(1’−Boc−Dap−アミノ−2’−エチル)−キノリン(5)
下で0℃において無水DCM(1mL)中のBoc−Dap(0.06g、0.21mmol)および2−(1’−アミノ−2’−エチル)−キノリン二塩酸塩(0.08g、0.32mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.2mL、1.42mmol)およびシアノホスホン酸ジエチル(DECP)(0.1mL、0.6mmol)を添加した。反応混合物を0℃で撹拌し、6時間で室温に温め、次いで減圧下で濃縮すると、橙色残渣が得られた。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン類100%から7:2のヘキサン類−アセトンへの勾配溶離により、減圧下で黄色残渣として生成物が得られた。生成物をシリカゲルカラムでさらに分離し、7:2のヘキサン類:アセトンで溶離すると、灰白色ロウ質固体112mg(79%)が得られた。TLC R 0.5(3:4のヘキサン類−アセトン);Hおよび13C NMRデータにおいて認められるシグナルのダブリングは、Dap結合におけるシス−トランス異性による配座異性体の比がほぼ1:1であることを示す1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.01(1H, d, J = 8Hz), 7.95(1H, d, J = 8Hz), 7.72(1H, d, J = 8Hz), 7.63(1H, t, J = 8HZ), 7.43(1H, t, J = 8Hz), 7.23(1H, d, J = 8Hz), 6.99, 6.85(1H, brs, 2 x 1H), 3.83-3.56(4H, m), 3.46-3.34(1H, m), 3.28(4H, m), 3.18-3.01(m, 2H), 2.36-2.15(m, 1H), 1.83-1.47(m, 4H), 1.37, 1.41(s, 9H, t-Bu), 1.12-1.09(m, 3H). 13C NMR (CDCl3, 400 MHz) (2つの配座異性体が観測された) 174.1, 173.6, 160.1 154.6, 154.3, 147.6, 136.5, 129.6, 128.7, 127.6, 126.8, 126.1, 121.7, 83.9, 82.3, 79.6, 79.0, 60.7, 60.5, 58.7, 46.8, 46.5, 44.2, 43.9, 38.3, 38.1, 37.5, 37.3, 28.5, 25.7, 25.3, 252, 24.4, 23.9, 14.1, 14.05.HRAPCIMS m/z 442.2707[M+H](C2536の計算値442.2706)。
2−(1’−Boc−Dap−アミノ−2’−エチル)−キノリントリフルオロ酢酸塩(6)
下で0℃においてDCM(4mL)中の化合物5(0.070g、0.16mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(TFA)(1mL)を添加し、撹拌を0℃で1.5時間続けた。反応を止め、減圧下で濃縮して、DCMおよび過剰のTFAを除去し、黄色油を得た。この材料をさらに精製することなく、次の反応で使用した。
2−(1’−Dov−Val−Dil−Dap−2’−エチル)−キノリン(3、クインスタチン2)
アミド6およびDov−Val−Dil.TFA(90mg、0.16mmol)を無水DCM(5mL)に溶解し、溶液をN下で撹拌し、0℃まで冷却した。TEA(0.12mL、0.86mmol)およびDECP(0.035mL、0.21mmol)を添加し、混合物をN下で18時間撹拌し、室温に温めた。反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムで分離した。DCM:MeOH(95:5)で溶離すると、無色泡状物として生成物が得られた。収量74mg(62%);TLC R 0.3(CHCl:CHOH 7%);[α]22 −8.2(c 0.27、CHCl);3については、配座異性体が存在し3a(約2:1)、シグナルのダブリングがプロトンスペクトルと炭素NMRスペクトルの両方で認められた;1H NMR (CDCl3, 400 MHz) 主な配座異性体δ8.08(1H, d, J = 8.8Hz), 8.02(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.79(1H, d, J = 7.0Hz), 7.70 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.51 (1H, t, J = 6.8Hz), 7.33(1H, d, J = 9.0Hz), 7.16(1H, m), 6.88(1H, m), 4.80(1H, d, J = 6.9 Hz), 4.78(1H, d, J = 6.9 Hz), 4.12-4.04(2H, m), 3.89-3.74(3H, m), 3.33(3H, s), 3.27(3H, s), 3.21(1H, t, J = 6.8Hz), 3.17(1H, s), 3.01(3H, s), 2.48-2.29(3H, m), 2.25(6H, s), 2.13-1.84(7H, m), 1.73(1H, m), 1.43-1.32(1H, m), 1.25-1.20(m, 3H), 1.06-0.8(21 H, m); 13C NMR (CDCl3, 400 MHz) 2つの配座異性体, 174.0, 173.5, 173.3, 171.6, 170.1, 169.9, 160.3, 159.9, 147.7, 147.6, 36.7, 136.3, 129.7, 129.4, 128.8, 128.7, 127.6, 1275, 126.8, 126.8, 126.2, 125.9, 121.7, 121.6, 86.0, 82.0, 78.2, 76.5, 76.4, 61.5, 60.3, 59.0, 58.1, 57.9, 53.73, 53.68,53.5,47.5, 46.5, 44.9, 44.0, 42.8, 38.5, 37.9, 37.8, 37.4, 33.1, 30.9, 27.6, 25.9, 25.7, 24.9, 24.7, 23.4, 20.1, 17.8, 17.7, 15.8, 15.2, 14.3, 10.7, 10.3 ppm.HRAPCIMS m/z 753.5292[M+H](C4269の計算値753.5279)。
クインスタチン3の合成
3−(1’−ヒドロキシル−2’−エチル)−キノリン
0℃において無水テトラヒドロフラン(THF)(2mL)中に3−キノリン酢酸(0.03g、0.16mmol)を含む撹拌溶液に、LiAlH(1M THF溶液、0.2mL、0.3mmol、1.25当量)を滴下添加した。
反応混合物を0℃で1時間撹拌し、水(8μL)、15%NaOH(8μL)および再び水(24μL)を連続的に添加して鎮静化した後、0〜5℃で45分間撹拌し、乾燥した(NaSO)。溶液をろ過して、沈澱している固体を除去し、ろ液を減圧下で濃縮して、黄色油を得た。その油を静置すると、凝固して、ロウ質固体(15.8mg、57%)が得られた。TLC R 0.17(DCM−MeOH 3%);1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.71 (1H, s), 8.01 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.96 (1H, s), 7.70 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.48 (1H, t, J = 7.5 Hz), 3.97 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.01 (2H, t, J = 6.4 Hz); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) 151.9, 146.6, 135.5, 131.8, 128.9, 128.8, 128.0, 127.4, 126.7, 62.9, 36.5.
3−(1’−ブロモ−2’−エチル)キノリン
無水ベンゼン(20.0mL)中の3−(1’−ヒドロキシル−2’−エチル)−キノリン(0.15g、0.86mmol)の撹拌溶液を穏やかに加熱して、溶液とし、0℃に冷却した。ベンゼン(1.5mL)中の三臭化リン(0.2ml、2.4g、2.1mmol、2.4当量)を添加し、混合物を60℃に45分間加熱し、次いで0℃に冷却した。中性のpHまで、飽和NaHCO水溶液(6mL)を添加した。混合物を酢酸エチル(3×10ml)で抽出し、合わせた有機抽出液を水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮して、黄色残渣を得た。その残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(sgc)およびCHCl 100%→CHCl−CHOH 4%の勾配溶離を用いて分離して、黄色油として生成物(68mg、収率34%)を得た。R=0.54(CHCl:CHOH 4%);1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.79 (1H, s), 8.09 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.00 (1H, s), 7.80 (1H, d, J = 8.0 Hz) 7.63 (1H, t, J = 7.8 Hz) 7.54 (1H, t, J = 8 Hz), 3.66 (2H, t, J = 7.8 Hz), 3.36 (2H, t, J = 7.2 Hz). 13C NMR (CDCl3, 400 MHz) 151.6 (x2), 135.4, 131.7, 129.5, 129.4, 128.1, 127.7, 127.1, 36.6, 32.5 PPM.
3−(1’−アジド−2’−エチル)キノリン
無水DMF(0.5mL)中に3−(1’−ブロモ−2’−エチル)キノリン(0.023g、0.1mmol)を含む撹拌溶液に、NaN(15mg、0.23mmol、2.3当量)を添加した。反応混合物を90℃に30分間加熱し、冷却し、酢酸エチル(3mL)で希釈し、水(3mL)、塩水(3mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、褐色油としてアジド(15.5mg、収率79%)を得た。R=0.50(CHCl:CHOH 3%);1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.79(1H, s) 8.13(1H, d, J = 8 Hz), 8.07(1H, d, J = 8 Hz), 7.67(1H, s), 7.59(1H, d, J = 8.8 Hz), 7.41(1H, dd, J = 8, 4 Hz), 3.63(2H, t, J = 7 Hz), 3.09(1H, t, J = 7 Hz); 13C NMR (CDCl3, 100Hz) 150.2, 147.4, 137.8, 136.4, 135.7, 130.6, 129.8, 127.1, 121.3, 52.2, 35.3 PPM.
3−(1’−アミン−2’−エチル)キノリン
下で0℃に冷却した無水THF(1mL)中の直前のアジド(0.015g、0.075mmol)の撹拌溶液に、LiAlH(1M THF溶液、0.1mL、0.1mmol、1.3当量)を滴下添加した。0℃で撹拌を45分間続けた。連続的にHO(4μL)、15%NaOH(4μL)、およびHO(12μL)を滴下添加することによって、反応を完了させ、撹拌を30分間続けた。混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、乾燥し(NaSO)、生成物溶液をろ過した。ろ過ケークを酢酸エチル(5mL)で洗浄し、有機層を合わせ、濃縮し、減圧下で乾燥して、黄色油(11mg、84%)を得た。H NMR(CDCl、400MHz)により、プロトンスペクトルにおいて観測された芳香族環シグナルの高磁場シフトに基づく所望のアミンとジヒドロキノリンとの混合物が示された。材料をこの混合物として、Boc−Dapとのカップリングに進めた。
3−(1’−Boc−Dap−2’−エチル)−キノリン
無水DCM(1mL)中の直前のアミン混合物(0.04g、0.23mmol)の溶液に、無水DCM(1mL)中のBoc−Dap(0.06g、0.22mmol)の溶液を添加し、得られた混合物を0℃に冷却した。トリエチルアミン(0.2ml、1.43mmol)およびDECP(0.12mL、0.8mmol)を添加し、溶液を0℃で撹拌し、6時間で室温に温めた。減圧下で濃縮すると、暗橙色油が得られ、これをsgcにより分離した。ヘキサン100%→1:1→2:3のヘキサン類−アセトンの勾配溶離により、暗橙色油100mgが得られた。フラッシュsgクロマトグラフィーおよびヘキサン100%→1:4のヘキサン−アセトンの勾配溶離を用いて精製した。初期の画分を合わせて、油(56mg)を得た。H NMR分析で、その油はDEPC試薬が混入しているBoc−dap出発物質であることがわかった。生成物は泡状物(20mg、収率21%)として得られた;1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ8.77(1H, s), 8.06(1H, d, J = 8.6 Hz), 7.98 (1H, bs), 7.74 (1H, d, J = 8 Hz), 7.66 (1H, t, J = 7.44 Hz), 7.52 (1H, t, J = 7.44 Hz), 6.59 (1H, bs, ), 5.85 (1H, bs), 3.81-3.41(4H, m), 3.34(3H, s), 3.20-3.3.08 (2H, m), 3.06-2.99 (2H, m), 2.28 (1H, m), 1.83-1.70 (2H, m), 1.64-1.54 (2H, m), 1.50-1.38 (9H, m), 1.22 - 1.13 (3H, m).(+)HRAPCIMS m/z 442.2707[M+H](C2536の計算値442.2706)。
3−(1’−Dap−アミノ−2’−エチル)−キノリントリフルオロ酢酸塩
下で0℃の無水DCM(1.5mL)中のアミド(0.02g、0.04mmol)の撹拌溶液に、TFA(0.3mL、0.2g、1.76mmol、44当量)を添加した。溶液を0℃で1.5時間撹拌し、次いで濃縮し、減圧下で乾燥して、残渣を得た。その残渣を直接次の反応で使用した。
3−(1’−Dov−Val−Dil−Dap−2’−エチル)−キノリン(クインスタチン3)
下で0℃の無水DCM(3mL)中の直前のTFA塩(0.015g、0.04mmol)およびDov−Val−Dil TFA(0.025g、0.04mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.03mL)と、続いてDECP(0.011mL)を添加し、溶液を0℃で3時間撹拌した。溶媒を室温にて減圧下で除去して、黄色油を得た。その油を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、DCM−MeOH 4%からDCM−MeOH 12%への勾配溶離で分離し、最終画分中に汚染物質を含む油として生成物30mgを得た。生成物をジクロロメタンに抽出することによって、汚染物質を除去し、水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮して、灰白色ガラス状固体(掻き取ると粉末)10mgを得た(収率29%)。TLC R=0.14(ヘキサン−アセトン1:1);1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.75(1H, bs), 8.03(1H, d, J = 8 Hz), 7.98 (1H, s), 7.74(1H, d, J = 8 Hz), 7.63 (1H, t, J = 8 Hz), 7.50(1H, t, J = 7.6 Hz), 6.90 (1H, bs), 4.73(1H, t, J = 8 Hz), 3.95 (1H, m), 3.84 (1H, m), 3.78 (1H, d, J = 9 Hz), 3.75-3.47 (2H, m), 3.38-3.18 (2H, m), 3.38 (3H, s), 3.21 (3H, s), 3.14-3.0 (3H, m), 2.97 (3H, s), 2.64-2.47 (6H, bs), 2.28(2H, m), 2.17-1.79 (3H, m), 1.64 (2H, m), 1.35-1.11 (6H, m), 1.07-0.74 (21H, m);(+)HRAPCIMS m/z 753.5282[M+H](C4269の計算値753.5279)。
クインスタチン6の合成
スキーム2は、クインスタチン6(4)の合成を示す。
Figure 0006928354
2−(キノリン−6−イル)エタン−1−オール(7):
無水THF(9mL)中の2−(キノリン−6−イル)酢酸(0.09g、0.48mmol)を0℃(氷浴)で撹拌した。THF中のLiAlHの1M溶液(0.6mL、0.6mmol、1.25当量)を滴下添加した。次いで、反応混合物を0℃で1時間撹拌し、HO(0.02mL)、15%NaOH(0.02mL)およびHO(0.06mL)を添加して停止した。生成物の混合物を0℃で45分間撹拌し、次いで乾燥した(NaSO)。固体をろ過により除去し、有機ろ液を濃縮し、減圧下でさらに乾燥して、黄色油のアルコール7(72mg、収率86%)を得た。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.82(dd, 1H, J = 1.6, 4.3Hz), 8.08(d, 1H, J = 8Hz), 8.00(d, 1H, J = 8 Hz), 7.64(bs, 1H), 7.58(dd, 1H, J= 8, 1.8Hz), 7.36(dd, 1H, J = 8.8, 4.4 Hz), 3.98(t, 2H, J = 6.5 Hz), 3.06(t, 1H, J = 6.5 Hz). 13C- NMR (CDCl3, 100 MHz) 150.3, 147.4, 137.5, 135.9, 131.3, 129.7, 127.4, 125.7, 121.4, 63.4, 39.4 PPM.
6−(2−ブロモエチル)キノリン(8):
0℃の無水ベンゼン(2.0mL)中のアルコール7(0.12g、0.67mmol)の撹拌溶液に、ベンゼン(1.0mL)中の三臭化リン(0.9ml、5.6mmol、8当量)の溶液を添加した。混合物を60℃に45分間加熱し、次いで室温に冷却し、中性のpHに到達するまで飽和NaHCO水溶液(100mL)を添加した。次いで、混合物を酢酸エチル(3×20ml)で抽出し、合わせた有機抽出液を水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮して、黄色油としてブロミド(0.12mg、収率76%)を得た。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.90(s, 1H), 8.13(d, 1H, J = 8.4 Hz), 8.08(d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.66(s, 1H), 7.58(d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.39(m, 1H), 3.65(t, 2H, J = 7.2 Hz), 3.34(t, 1H, J = 7.2Hz). 13C NMR (CDCl3, 400 MHz) 150.2, 147.4, 137.2, 135.7 x 2, 130.5, 129.8, 127.1, 121.3, 39.1, 32.5 PPM.
6−(2−アジドエチル)キノリン(9):
無水DMF(3mL)中のブロミド8(0.12g、0.5mmol)の撹拌溶液に、NaN(120mg、1.84mmol、3.7当量)を添加し、反応混合物を90℃に30分間加熱し、反応混合物を冷却した後、酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(30mL)と、続いて塩水(30mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、褐色油としてアジド(91mg、収率91%)を得た。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.91(s, 1H), 8.13(d, 1H, 8 Hz), 8.07(d, 1H, J = 8Hz), 7.67(s, 1H), 7.59(d, 1H, J= 8.8 Hz), 7.41(dd, 1H, J = 8, 4 Hz), 3.63(t, 2H, J = 7Hz), 3.09(t, 1H, J = 7Hz). 13C-NMR (CDCl3, 100Hz) 150.2, 147.4, 137.8, 136.4, 135.7, 130.6, 129.8, 127.1, 121.3, 52.2, 35.3 PPM.
2−(キノリン−6−イル)エタン−1−アミン(10):
下で0℃に冷却した無水THF(3mL)中のアジド9(0.089g、0.45mmol)の撹拌溶液に、THF中のLiAlHの1M溶液(0.75mL、0.75mmol、1.65当量)を滴下添加した。0℃で撹拌を45分間続けた。連続的にHO(30μL)、15%NaOH(30μL)、およびHO(90μL)を滴下添加することによって、反応を完了し、撹拌を20分間続けた。混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、乾燥し(NaSO)、溶液をろ過した。ろ過ケークを酢酸エチル(5mL)で洗浄し、有機層を合わせ、濃縮し、減圧下で乾燥して、黄色油としてアミン8(定量的収率)を得た。1H NMR (CDCl3, 500 MHz) 8.88(m, 1H), 8.11(d, 1H, J = 8.3 Hz), 8.06(d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.63(s, 1H), 7.59(d, 1H, J = 8.5 Hz), 7.39(dd, 1H, J = 8, 4Hz), 3.09(t, 2H, J = 7 Hz), 2.95(t, 2H, J = 7 Hz), 1.81(bs, 2H) PPM. 13C-NMR (CDCl3, 120Hz) 149.9, 147.3, 137.6, 135.6, 131.0, 129.6, 126.9, 121.2, 43.2, 39.9 PPM.
Boc−Dap−2(キノリン−6−イル)エチルアミン)(11):3c
無水DCM(3mL)中のアミン10(0.083g、0.5mmol)の溶液に、無水DCM(1mL)中のBoc−Dap(0.153g、0.5mmol)の溶液を添加し、得られた混合物を0℃に冷却した。トリエチルアミン(0.3ml、2.1mmol)およびDECP(0.2mL、1.2mmol)を添加し、溶液を0℃で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮すると、暗橙色油が得られた。その油をシリカゲルカラムで分離した。3:2→1:1→2:3のヘキサン:アセトンの勾配溶離により、無色油として所望のアミド(111mg、収率54%)が得られた。TLC R 0.5(ヘキサン類:アセトン 1:1);1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.88(s, 1H), 8.10-8.04(m, 2H), 7.65-7.58(m, 2H), 7.39(m, 1H), 6.42, 5.73(bs, NH), 3.85-3.42(m, 4H), 3.35(s, 3H), 3.37-3.27(m, 1H), 3.19-3.10 (m, 1H), 3.09-3.01(m, 2H), 2.40-2.21(m, 1H), 1.84-1.71(m, 3H), 1.53-1.42(m, 10H), 1.19(nm, 3H) ppm.HRMS APCI(+) m/z 442.2695(M+H)(100)、(C2536の計算値442.2706)。
Dap−2−(キノリン−6−イル)エチルアミントリフルオロ酢酸塩(12):
下で0℃の無水DCM中のアミン11(0.1g、0.23mmol)の撹拌溶液に、TFA(1mL)を添加した。溶液を0℃で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮して、残渣を得た。その残渣をトルエンに溶解させ、再濃縮した(2回)。油性のTFA塩を一定した重量(2時間、96mg)になるまで減圧下で乾燥し、直接次の反応で使用した。
Dov−Val−Dil−Dap−2−(キノリン−6−イル)エチルアミン(クインスタチン6)(4):
下で0℃の無水DCM(3mL)中のTFA塩13(0.96mg)およびDov−Val−Dil TFA(0.114g、0.21mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.12mL、0.86mmol)と、続いてDECP(0.035mL、0.21mmol)を添加し、溶液を0℃で2時間撹拌した。溶媒を室温にて減圧下で除去して、黄色油を得た。その油を、短いシリカゲルカラム(7×3cm)でのクロマトグラフィーにより分離し、1:1のヘキサン類:アセトンでゆっくり溶離すると、黄色泡状固体としてクインスタチン6 78mg(47%)が得られた。TLC R 0.23(DCM:MeOH 6%);[α]22 −6.5(c 0.34、CHCl1H NMR (CDCl3, 400 MHz) 8.88(dd, 1H, J = 4.4, 1.6 Hz), 8.10(d, 1H, J = 8 Hz), 8.03(d, 1H, J = 8.8 Hz), 7.66(s, 1H), 7.61(dd, 1H, J = 8, 2 Hz), 7.39(dd, 1H, J = 8.0, 4.0Hz), 6.88(d, 1H, J =10 Hz), 6.72(広幅なt, 1H, J = 4.4 Hz), 4.79(dd, 1H, J = 10, 6.8 Hz), 4.09-4.03(m, 1H), 3.98(m, 1H), 3.82(dd, 1H, J = 8.8 Hz, 1.6 Hz), 3.71(m, 1H),3.59(m, 1H), 3.43-3.35(m, 2H), 3.33(s, 3H), 3.28(s, 3H), 3.07(t, 2H, J = 8 Hz), 3.03(s, 3H), 2.49-2.43(m, 1H), 2.40-2.31(m, 2H), 2.28-2.24(m, 7H), 2.14-1.84(m, 5H), 1.66(m, 2H), 1.39-1.26(m, 2H), 1.24-1.14(m, 4H), 1.06-0.92(m, 15 H), 0.85-0.82(m, 4H) ppm. 13C-NMR(CDCl3, 400 MHz)174.5, 172.0, 170.7, 170.3, 150.2, 147.6, 138.1, 135.9, 131.4, 129.7, 128.6, 127.3, 121.5, 81.9, 78.8, 76.7, 60.9, 59.7, 58.2, 54.1, 47.9, 44.8, 43.1, 40.7, 37.6,35.6, 33.3, 31.3, 27.9, 26.0, 25.1, 20.1, 19.8, 18.4, 18.1, 16.1, 15.3, 10.9 ppm.HRMS(APCI)m/z 753.5279[M+H](C4269の計算値753.5279)。
クインスタチン7
対応する3−および6−キノリン酢酸からの1’−エチルアミン中間体の合成のための上記にまとめた一般実験手順を用いて、クインスタチン7の合成に必要とされるアミン中間体を調製した。
7−(1’−ヒドロキシル−2’−エチル)−キノリン
黄色油。静置すると、凝固して、ロウ質固体となった。収率86%;TLC R 0.25(CHCl−CHOH 3%);1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.81 (1H, dd, J = 4.6, 1.7 Hz), 8.09 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.93 (1H, s), 7.73 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.42(1H, dd, J = 8.8, 0.16 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.5, 4.6 Hz), 3.99 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.07(2H, t, J = 6.0 Hz); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) 150.3, 140.7, 135.9(x 2C), 128.4, 127.8, 126.9, 120.6, 63.2, 39.4.
7−(1’−ブロモ−2’−エチル)−キノリン
無色油(収率66%);TLC R=0.6 DCM−MeOH 3%;1H NMR (CDCl3 400 MHz) δ8.89 (1H, dd, J = 4.0, 1.2 Hz), 8.81(1H, d, J = 8.7 Hz), 7.98 (1H, s), 7.79 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.41(2H, m), 3.65 (2H, t, J = 7.9 Hz), 3.36 (2H, t, J = 7.6 Hz). 13C NMR (CDCl3, 400 MHz) 149.9, 147.3, 141.1, 136.8, 128.1, 128.06, 127.8, 127.2, 120.9, 39.2, 32.2 PPM.
7−(1’−アジド−2’−エチル)−キノリン
褐色油、定量的収率;1H NMR (CDCl3, 400 MHz) 8.88 (1H, dd, J = 4.0, 1.6 Hz), 8.11 (1H, d, J = 8 Hz), 7.93 (1H, s), 7.76 (1H, d, J = 8 Hz), 7.40 (1H, dd, J= 8.8, 2 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 8, 4 Hz), 3.61 (2H, t, J = 7.4 Hz), 3.09 (2H, t, J = 7.1 Hz); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) 150.9, 148.5, 139.9, 136.0, 128.9, 128.3, 128.0, 127.3, 121.1, 52.3, 35.7 PPM.
7−(1’−アミノ−2’−エチル)−キノリン
黄色残渣(収率91%);1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.86 (1H, dd, J = 4.4, 1.8 Hz), 8.11 (1H, dd, J = 8, 1.2 Hz), 7.9 (1H, s), 7.74 (1H, d, J = 8 Hz), 7.39 (1H, dd, J = 8, 1.5Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8, 4.4 Hz), 3.08(2H, t, J = 6.8 Hz), 2.96(2H, t, J = 6.8 Hz), 1.63 (bs, NH2).
7−(1’−Boc−Dap−アミノ−2’−エチル)−キノリン
無水DCM中の直前のアミン(0.06g、0.35mmol)の溶液に、無水DCM(1mL)中のBoc−Dap(0.1g、0.35mmol)の溶液を添加し、得られた混合物を0℃に冷却した。トリエチルアミン(0.2mL、1.43mmol、4当量)およびDEPC(0.185mL、0.199g、1.22mmol、3.5当量)を添加した。混合物を0℃で8時間撹拌し、次いで終夜室温で24時間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮すると、暗褐色固体が得られ、水で抽出し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。sgフラッシュでDCM−MeOH 5%を用いて精製すると、黄色油として生成物65mg(Boc−Dapに対して収率43%)が得られた。TLC R 0.4(DCM−MeOH 5%);1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ8.82 (1H, bs), 8.08 (1H, bd, J = 9 Hz), 7.87 (1H, s), 7.71 (1H, d, J = 8 Hz), 7.39 (1H, m), 7.31 (1H, m), 6.51,5.99 (1H, bs, NH), 3.77 (1H, m), 3.70 (1H, m), 3.66-3.52 (3H, m), 3.43 - 3.35 (1H, m), 3.29 (3H, s) 3.16 - 2.96 (2H, m), 2.33-2.15 (1H, m), 1.84-1.64 (2H, m), 1.63 - 1.51 (2H, m), 1.43, 1.39 (9H, s), 1.16-1.08 (3H, m);(+)HRAPCIMS m/z 442.2696[M+H](C2536の計算値442.2706)。
7−(1’−Boc−Dap−アミノ−2’−エチル)−キノリントリフルオロ酢酸塩
乾燥DCM中の直前のエチルアミド(0.06g、0.136mmol)の溶液を撹拌し、N下で0℃に冷却した。TFA(0.15mL)を添加し、溶液を0℃で3時間撹拌した。トルエンを共沸混合物として使用して、溶媒を減圧下で除去して、残渣を得た。その残渣を高真空下にて16時間さらに乾燥した。塩をそのまま次のステップで使用した。
7−(1’−Dov−Val−Dil−Dap−2’−エチル)−キノリン(クインスタチン7)
直前のTFA塩(0.06g)およびDov−Val−Dil−TFA(0.078g、0.143mmol、1当量)を無水DCMに溶解し、0℃で撹拌した。TEA(0.1mL、0.72mmol、5当量)およびDEPC(0.022mL、1.43mmol)を連続して添加し、溶液をアルゴン下に0℃で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、DCM−MeOH 5%で溶離するフラッシュsgを使用してクロマトグラフィー(カラムサイズ:20cm×2cm;シリカゲル25g)にかけた。生成物は、淡黄色粉末65mgとして得られた(TFA塩前駆体に対して収率61%)。TLC R=0.27(DCM−MeOH 5%)。[α]23 −4.5(c 0.2、CHOH);1H (CDCl3, 400 MHz) δ8.82 (1H, bs), 8.07 (1H, d, J = 8 Hz), 7.85 (1H, s), 7.71(1H, d, J = 8.8 Hz), 7.41(1H, d, J = 8.3 Hz), 7.31(1H, dd, J = 8, 4.7 Hz), 6.88 (1H, d, J = 8.64 Hz), 6.71(1H, m), 4.73(1H, dd, J = 9.6, 6.8 Hz), 4.02(1H, m), 3.95(1H, m), 3.78(1H, dd, J = 8.7, 1.6 Hz), 3.71-3.48 (3H, m), 3.33-3.28 (2H, m), 3.27 (3H, s), 3.22 (3H, s), 3.02 (2H, t, J = 7.6 Hz), 2.97 (3H, bs), 2.40 (1H, d, J = 7.1 Hz), 2.34 - 2.26 (2H, m), 2.20 (6H, s), 2.09 - 1.71(5H, m), 1.62 (3H, m), 1.30 (1H, m), 1.16 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.99 - 0.84 (16H, m), 0.76 (3H, t, J = 7.9 Hz); 13C-NMR (CDCl3, 100 MHz) 174.2, 171.7, 170.3, 170.0, 150.3, 148.3, 141.0, 135.7, 128.7, 128.0, 127.8, 126.8, 120.6, 81.7, 78.3, 76.4, 61.8, 60.5, 59.3, 58.2, 57.9, 53.7, 53.4, 47.6, 46.7, 44.4, 42.8, 42.7, 40.2, 37.4, 35.7, 33.0, 30.9, 27.6, 25.7, 24.8, 20.1, 17.7(x2), 15.8, 14.8, 10.7;(+)HRAPCIMS m/z 753.5292[M+H](C4269の計算値753.5279)。
クインスタチン8
8−(1’−Boc−Dap−2’−エチル)−キノリン
8−(1’−アミノ−2’−エチル)−キノリン(0.1mL、0.7mmol)を無水DCM(3mL)中のBoc−Dap(0.2g、0.7mmol)の溶液に添加し、反応混合物を0℃で撹拌した。次に、TEA(0.4mL、2.8mmol、4当量)およびDEPC(0.3mL、0.2g、2.0mmol、3当量)を添加した。反応混合物を0℃で6時間および終夜室温にて16時間撹拌し、次いで濃縮すると、暗褐色固体が得られた。その固体を、sgフラッシュクロマトグラフィーによりDCM−MeOH 5%を使用して分離した(カラムサイズ:33cm×2cm)。画分をTLCデータに従って合わせた。生成物は、褐色油として得られた(定量的)。1H (400 MHz, CDCl3) δ8.83 (1H, dd, J = 4.3 , 1.7 Hz), 8.08 (1H, m), 7.63 (1H, m), 7.52 (1H, d, J = 6.8 Hz), 7.39 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.33 (1H, m), 6.90 (1H, m), 3.70 (1H, m), 3.57 (3H, m), 3.46 -3.32 (3H, m), 3.24 (3H, s, OCH3), 3.07 (1H, m), 2.21 - 1.99 (1H, m), 1.66 (2H, m), 1.53 - 1.22 (11 H, m), 1.14 (1H, m), 1.02 (2H, m);HRMS(APCI)442.2703 (M+H)2536の計算値442.2706。
8−(1’−Dap−アミノ−2’−エチル)−キノリントリフルオロ酢酸塩
乾燥DCM(10mL)中の直前のアミド(0.3g、0.68mmol)の溶液をN下に0℃で撹拌した。TFA(1.0mL、1.49g、13mmol、19当量)を添加し、反応混合物を0℃で3時間撹拌し、TLC(DCM−MeOH 5%)によりモニターした。減圧下でトルエンを共沸混合物として使用して、溶媒を除去し、次いで高真空を用いて16時間乾燥して、褐色油を得た。その油をさらに精製することなく次のステップで使用した。
8−(1’−Dov−Val−Dil−Dap−2’−エチル)−キノリン(クインスタチン8)
直前のTFA塩(0.3g、0.66mmol)を乾燥DCM(10mL)に溶解し、0℃で撹拌した。Dov−Val−Dil−TFA(0.37g、0.66mmol、1当量)を添加した後、TEA(0.5mL、3.6mmol、5当量)およびDEPC(0.11mL、7.15mmol、11当量)を添加した。反応混合物をN下に0℃で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を高真空下で乾燥した。DCM−MeOH 5%で溶離するフラッシュsgを使用してクロマトグラフ分離(カラムサイズ:20cm×4cm)を行って、所望の生成物を淡黄色粉末320mgとして得た。TLC R=0.4(DCM−MeOH 5%);[α]23 −12.2(c 0.5、CHOH);H(CDCl、400MHz);プロトンおよび炭素スペクトルにおけるシグナルのダブリングは、2つの異性体の存在を示し、ドラスタチン10に認められ、Dil−Dap結合におけるシス−トランス異性に起因する配座異性体に帰すことが発見されたパターンである。3bδ8.89 (1H, m), 8.16, 8.12 (1H, d, J = 8 Hz), 7.70, 7.66 (1H, d, J = 8 Hz), 7.57 (1H, d, J = 6.8 Hz), 7.48, 7.44 (1H, d, J = 8 Hz), 7.46 - 7.36(1H, m), 6.96 (1H, bt, J = 4.4 Hz), 6.86 (1H, d, J = 8.8 Hz), 4.85, 4.74 (1H, dd, J = 6.4, 9.6 Hz), 4.0 (1H, m), 3.80 (1H, dd, J = 7.6 , 2.9 Hz), 3.72 - 3.56 (3H, m), 3.53 - 3.35 (4H, m), 3.30 (3H, s, OCH3), 3.27 (3H, s, OCH3), 3.26, 3.25 (3H, s), 3.08 (1H, s), 2.96 (2H, bs), 2.50 - 2.32 (2H, m), 2.23 - 2.20 (6H, bs), 2.08 - 1.77 (5H, m), 1.69 - 1.51 (3H, m), 1.31 (1H, m), 1.10 (2H, d, J = 7Hz), 1.04 (1H, m), 1.0 - 0.83 (15H, m), 0.77 (3H, t, J = 7.6 Hz); 13C-NMR (CDCl3, 100 MHz) 173.9, 171.6, 170.3, 170.0, 149.4, 147.2, 138.4, 136.9, 136.6., 130.4, 130.1,128.5,128.4, 127.0, 126.8, 126.7, 126.5, 121.1, 120.9, 86.1, 82.1, 76.4, 61.6, 60.3, 59.0, 58.9, 58.0, 57.9, 53.7, 47.5, 46.4, 44.1, 42.9, 41.7, 41.1, 37.5, 35.7, 33.1, 30.9, 30.86, 30.7, 27.6, 25.7, 25.6, 25.0, 24.7, 23.4, 20.2, 19.8, 17.8,17.7, 15.2, 14.1, 10.8, 10.2;(+)HRAPCIMS m/z 753.5285(M+H)(C4269の計算値753.5279)。
ヒトがん細胞増殖の阻害
がん細胞株手順
ヒトがん細胞増殖の阻害を、先に記載の米国国立がん研究所の標準スルホローダミンBアッセイを用いて評価した10。要約すると、5%ウシ胎仔血清/RPMI1640培地中の細胞を96ウェルプレートに播種し、24時間インキュベートした。次に、化合物の段階希釈物を添加した。48時間後、プレートをトリクロロ酢酸で固定し、スルホローダミンBで染色し、自動マイクロプレートリーダーで読み取った。Immunosoft(登録商標)ソフトウェアを用いて、50%の増殖阻害(GI50またはタンパク質純増加の50%低下を引き起こす薬物濃度)を光学濃度データから算出した。
Figure 0006928354
表1に、並行して行われた一連のがん細胞株増殖阻害実験を、非常に意味のある重要な結果と共にまとめる。非常に注目すべきことは、アウリスタチンEとデスメチル−アウリスタチンEの普通のがん生物学的同等性、ならびにアウリスタチンAQに比べてクインスタチン2によってもたらされる阻害の10〜100倍の増加である3a。これらの実験の1つにおいて、クインスタチン8は、ドラスタチン10レベルの阻害をもたらしたものの一貫性はなかった。
参考文献
以下の参考文献は、参照によりそれらの全体として本明細書に組み込まれる。
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(9) (a) Albrecht, B.K.; Bellon, S.; Booker, S.; Cheng, A.C.; D’Amico, D.; D’Angelo, N.’ Kim, T-S.; Liu, L.; Norman, M.H.; Siegmun, A.C.; Stec, M.; Xi,N.; Yang, K.; Amgen Inc., USA , 2008, WO 2008103277 (b) Baba, A.; Kawamura, N., Makino, H.; Ohta, Y.; Taketomi, S.; Sohda, T. J. Med. Chem., 1996, 39, 5176-5182.
(10) Monks, A.; Scudiero, D.; Skehan, P.; Shoemaker, R.; Paull, K.; Vistica, D.; Hose, C.; Langley, J.; Cronise, P.; Viagro-Wolff, A.; Gray-Goodrich, M.; Campbell, H.; Mayo, J.; Boyd, M. J. Natl. Cancer Inst.1991, 83, 757?766.
米国特許第5,654,399号明細書および同第5,767,237号明細書;
米国特許出願公開第2013/0190248号明細書;ならびに
国際公開第0/41789号パンフレット。
特定の材料、製剤、操作順序、プロセスパラメータ、および最終生成物を述べて、本発明を説明および例示してきたが、それらは限定することを意図したものではない。むしろ、書面による開示は例示にすぎないこと、ならびに様々な他の代替形態、適応形態、および変更形態を本発明の範囲内で行うことができることに当業者は留意するべきである。したがって、本発明は、本明細書で説明する特定の実施形態に限定されず、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (57)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 0006928354
    またはその薬学的に許容される塩[式中、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、保護基またはリンカーユニットから選択され、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニルまたは(C〜C)アルキニルから選択され、
    は、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
    Xは、キノリニル、イソキノリニル、1,5−ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、2,7−ナフチリジニル、1,8−ナフチリジニル、2,6−ナフチリジニル、フタラジニル、2H−クロメニル、1H−1,5−ベンゾジアゼピニル、1,2,3−ベンゾトリアジニルおよび2,5−ベンゾジアゾシニルから選択される二環式ヘテロ環系であり、前記二環式ヘテロ環系は非置換であり、または(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、ヒドロキシル、O−保護基およびO−リンカーユニットから選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されている]。
  2. Xがキノリニルである、請求項1に記載の化合物。
  3. Xがイソキノリニルである、請求項1に記載の化合物。
  4. Xが、2−キノリニル、3−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニルまたは8−キノリニルである、請求項1に記載の化合物。
  5. Xが、2−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニルまたは8−キノリニルである、請求項1に記載の化合物。
  6. 式(Ia)
    Figure 0006928354
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  7. 式(Ib)
    Figure 0006928354
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  8. 式(Ic)
    Figure 0006928354
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  9. 式(Id)
    Figure 0006928354
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  10. 式(Ie)
    Figure 0006928354
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  11. 式(If)
    Figure 0006928354
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  12. 式(Ig)
    Figure 0006928354
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  13. が、H、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. が、Hまたは(C〜C)アルキルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  15. が、Hまたはリンカーユニットである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  16. が、(C〜C)アルキルまたはリンカーユニットである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  17. が、H、メチルまたはリンカーユニットである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  18. が、Hまたはメチルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  19. が、Hまたはリンカーユニットである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  20. が、メチルまたはリンカーユニットである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  21. がHである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  22. がメチルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  23. がリンカーユニットである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  24. が、Hまたは(C〜C)アルキルである、請求項1から23のいずれかに記載の化合物。
  25. が、Hまたはメチルである、請求項1から23のいずれかに記載の化合物。
  26. がHである、請求項1から23のいずれかに記載の化合物。
  27. が(C〜C)アルキルである、請求項1から23のいずれかに記載の化合物。
  28. がメチルである、請求項1から23のいずれかに記載の化合物。
  29. 前記リンカーユニットが切断可能なリンカーを含む、請求項1から28のいずれかに記載の化合物。
  30. 前記切断可能なリンカーが、グリコシダーゼ誘導性切断、酸誘導性切断、光誘導性切断、ペプチダーゼ誘導性切断、エステラーゼ誘導性切断、およびジスルフィド結合切断からなる群から選択される方法で切断可能である、請求項29に記載の化合物。
  31. 前記切断可能なリンカーが、グリコシド結合、ヒドラゾン、カテプシンBにより切断可能なペプチド、ジスルフィドまたはエステル結合を含む、請求項29に記載の化合物。
  32. 前記リンカーユニットが式
    [式中、
    はマレイミドカプロイルであり、Wはバリン−シトルリンであり、Yはp−アミノベンジルオキシカルボニルである]
    を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  33. 前記切断可能リンカーがグルクロニドを含む、請求項29に記載の化合物。
  34. 前記リンカーユニットがモノクローナル抗体を含む、請求項29から32のいずれか一項に記載の化合物。
  35. Figure 0006928354
    Figure 0006928354
    Figure 0006928354
    Figure 0006928354
    Figure 0006928354
    Figure 0006928354
    からなる群から選択される化合物およびその薬学的に許容される塩。
  36. Figure 0006928354
    である化合物およびその薬学的に許容される塩。
  37. Figure 0006928354
    である化合物およびその薬学的に許容される塩。
  38. Figure 0006928354
    である化合物およびその薬学的に許容される塩。
  39. Figure 0006928354
    である化合物およびその薬学的に許容される塩。
  40. Figure 0006928354
    である化合物およびその薬学的に許容される塩。
  41. Figure 0006928354
    である化合物およびその薬学的に許容される塩。
  42. Figure 0006928354
    である化合物およびその薬学的に許容される塩。
  43. 請求項1から42のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩および薬学的に許容される担体を含む、がんを治療するための医薬組成物。
  44. 請求項1から42のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の組合せおよび薬学的に許容される担体を含む、がんを治療するための医薬組成物。
  45. チューブリン形成阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、およびDNA結合剤からなる群から選択される治療有効量の第2の治療剤をさらに含む、請求項43または請求項44に記載の医薬組成物。
  46. 前記がんが、乳がん、卵巣がん、胃がん、子宮内膜がん、唾液腺がん、肺がん、腎臓がん、結腸がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、膵がん、前立腺がん、膀胱がんおよび中枢神経系がんからなる群から選択される、請求項43または44に記載の医薬組成物。
  47. 前記がんが、乳がん、肺がん、結腸がん、膵がん、前立腺がんおよび中枢神経系がんからなる群から選択される、請求項43または44に記載の医薬組成物。
  48. 請求項1から42のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩および薬学的に許容される担体を含む、腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するための医薬組成物。
  49. 請求項1から42のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の組合せおよび薬学的に許容される担体を含む、腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するための医薬組成物。
  50. チューブリン形成阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤、およびDNA結合剤からなる群から選択される治療有効量の第2の治療剤をさらに含む、請求項48または請求項49に記載の医薬組成物。
  51. 化合物による細胞増殖阻害をインビトロで決定する方法であって、細胞培養培地中の細胞を請求項1から42のいずれかに記載の化合物と接触させるステップと、前記化合物の細胞傷害活性を測定するステップとを含み、それにより前記細胞の増殖が阻害される、インビトロ方法。
  52. 腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するためのインビトロでの方法であって、前記腫瘍細胞もしくはがん細胞を死滅させるまたはそれらの増殖を阻害するのに有効な量の請求項1から42のいずれかに記載の化合物または請求項48もしくは49に記載の医薬組成物で前記腫瘍細胞またはがん細胞を処置するステップを含むインビトロ方法。
  53. 腫瘍関連抗原を過剰発現する腫瘍細胞の増殖を阻害する医薬組成物であって、前記腫瘍関連抗原に特異的な抗体にコンジュゲートしている請求項1から42のいずれかに記載の化合物を含む、前記医薬組成物。
  54. 更に第2の治療剤を含み、前記化合物および前記第2の治療剤がそれぞれ患者における腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な量で投与される、請求項53に記載の医薬組成物。
  55. 前記化合物が、前記腫瘍細胞を前記第2の治療剤に対して感作させる、請求項54に記載の医薬組成物。
  56. 前記化合物が細胞死を誘導する、請求項53に記載の医薬組成物。
  57. 請求項1から42のいずれかに記載の化合物、容器、および少なくとも1つの腫瘍関連抗原の過剰発現を特徴とするがんを処置するために前記化合物を使用できることを示す添付文書またはラベルを含む製造品。
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