JP6927030B2 - 打込機 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄圧室と、蓄圧室から圧縮気体が供給され、かつ、打撃部を作動させる圧力室と、を有する、打込機に関する。
蓄圧室と、蓄圧室から圧縮気体が供給され、かつ、打撃部を作動させる圧力室と、を有する、打込機の例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された打込機は、ハウジング、蓄圧室、第1操作部としてのトリガ、圧力調整機構、圧力調整機構の調圧状態を切り替える第2操作機構と、第3操作機構としてのエアダスタと、を有する。ハウジングは、本体と、本体から突出して設けられたハンドルと、本体に取り付けたカバーと、を有する。トリガは、ハウジングとハンドルとの接続箇所に設けられている。圧力調整機構及び第2操作機構は、ハンドルに設けられている。第3操作機構は、カバーに設けられている。
トリガは、蓄圧室の圧縮気体を圧力室に供給する状態と、蓄圧室の圧縮気体を圧力室に供給しない状態とに切り替える。圧力調整機構は、蓄圧室の圧縮気体の圧力を高圧と低圧とに切り替える。エアダスタは、圧縮空気を蓄圧室内の保持する状態と、圧縮空気を蓄圧室から排出する状態とに切り替え可能である。なお、ハウジング、蓄圧室、第1操作部としてのトリガ、圧力調整機構、圧力調整機構の調圧状態を切り替える第2操作機構と、第3操作機構としてのエアダスタと、を有する打込機は、特許文献2にも記載されている。
特開2015−226952号公報 特開2016−215353号公報
本願発明者は、第1操作部、第2操作機構、第3操作機構及び圧力調整機構を有する打込機は、ハウジングが大型化する課題があることを認識した。
本発明の目的は、ハウジングの大型化を抑制可能な打込機を提供することである。
一実施形態の打込機は、蓄圧室から圧縮気体が供給され、かつ、打撃部を作動させる圧力室と、ユーザにより操作され、かつ、前記蓄圧室の前記圧縮気体を前記圧力室に供給する経路を接続及び遮断する第1操作機構と、前記蓄圧室における前記圧縮気体の圧力を調整可能な圧力調整機構と、ユーザにより操作され、かつ、前記圧力調整機構を作動させる第2操作機構と、ユーザにより操作され、前記蓄圧室に前記圧縮気体を蓄える状態と、前記蓄圧室から前記圧縮気体を排出する状態とを切り替える第3操作機構と、前記蓄圧室及び前記打撃部を有するハウジングと、を備えた打込機であって、前記ハウジングは、前記打撃部を作動可能に支持する本体と、前記本体から突出され、かつ、前記ユーザが手で握るハンドルと、を有し、前記第1操作機構は、前記ハンドルと前記本体との接続部位に設けられ、前記圧力調整機構は、前記ハンドルにおいて前記本体とは反対に位置する端部に設けられ、前記第2操作機構及び前記第3操作機構が一体で設けられている。
一実施形態の打込機は、ハウジングが大型化することを抑制可能である。
本発明の打込機の実施の形態1を示す側面断面図である。 図1の打込機の要部を示す側面断面図である。 図2Aに示すトリガバルブの拡大断面図である。 図1の打込機に設けた圧力調整バルブの側面断面図である。 図1の打込機に設けたエアダスタであり、蓄圧室の圧力を第1圧力とする状態の側面断面図である。 図1の打込機に設けたエアダスタであり、蓄圧室の圧力を第2圧力とする状態の側面断面図である。 エアダスタのノブの回転方向における位置を示す平面図である。 図1の打込機に設けたエアダスタであり、蓄圧室の圧縮空気を外部に排出する状態の側面断面図である。 打込機の実施の形態2を示す側面断面図である。 図8の打込機のハンドルに設けたエアダスタであり、蓄圧室の圧力を第1圧力とする状態の正面断面図である。 図8の打込機のハンドルに設けたエアダスタであり、蓄圧室の圧力を第2圧力とする状態の正面断面図である。 図8の打込機のハンドルに設けたエアダスタであり、蓄圧室の圧縮空気を外部に排出する状態の正面断面図である。 打込機の実施の形態3を示す側面断面図である。 図12の打込機に設けた圧力調整バルブ及びエアダスタであり、エアダスタが高圧モードに対応する状態の断面図である。 図13の圧力調整バルブ及びエアダスタであり、エアダスタが低圧モードに対応する状態の断面図である。 図12の打込機に設けた圧力調整バルブ及びエアダスタであり、蓄圧室の圧縮空気がエアダスタから排出される状態の断面図である。 打込機の実施の形態4を示す側面断面図である。 図16の打込機に設けた第2操作部であり、第2操作部が低圧モードに対応する状態の断面図である。 図16の打込機に設けた第2操作部であり、第2操作部が高圧モードに対応する状態の断面図である。 図16の打込機に設けたエアダスタであり、エアダスタが、蓄圧室と排気口とを遮断した状態の断面図である。 図16の打込機に設けたエアダスタであり、エアダスタが、蓄圧室と排気口とを接続した状態の断面図である。
以下、本発明に含まれる打込機のいくつかの実施形態のうち、代表的な実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1に示す打込機10は、ハウジング11を有する。ハウジング11は、シリンダケース12、ハンドル13及びヘッドカバー14を有する。シリンダケース12は筒形状であり、ハンドル13は、シリンダケース12から軸線C1方向に突出している。ヘッドカバー14は、シリンダケース12の開口部を塞ぐように、シリンダケース12に取り付けられている。射出部15がシリンダケース12に固定されている。射出部15は、シリンダケース12において、ヘッドカバー14が取り付けられた箇所の反対に取り付けられている。
蓄圧室17は、図1及び図2Aのように、ハンドル13内からシリンダケース12内に亘って設けられている。プラグ18はハンドル13に取り付けられており、エアホースをプラグ18に着脱できる。エアホースは空気圧縮機に接続され、圧縮空気がエアホースを介して蓄圧室17に供給される。プラグ18は、ハンドル13のうち、軸線C1方向でシリンダケース12から最も離れた箇所に取り付けられている。ハウジング11にトリガ19が設けられており、トリガ19は支持軸20を中心として回動可能である。トリガ19は、ルプリング197の力で、図2Aにおいて反時計回りに付勢されている。
トリガバルブ21がハンドル13に設けられている。トリガバルブ21は、図2Bのように、プランジャ22、弾性部材23、筒部材180,181,184を有する。筒部材180,184はハンドル13に対して移動しないように設けられている。弾性部材23はプランジャ22を付勢する。ハンドル13は、蓄圧室17に接続された通路182を有する。筒部材184とハンドル13との間に排気通路183が形成されている。排気通路183は、外部D1につながっている。筒部材184は通路185,194を有する。通路185は、通路195を介してメインバルブ室32につながっている。筒部材180と筒部材181との間に空気室186が形成されている。
筒部材180に通路187が設けられている。通路182は通路187につながっている。通路187は、筒部材180の軸孔188を介して空気室186につながる。プランジャ22は、筒部材181内、軸孔188及び外部D1に亘って配置されている。プランジャ22は、軸線A9方向に移動可能である。プランジャ22は、弾性部材23の力でトリガ19に近づく向きに付勢されている。
筒部材180において、軸孔188の内周面とプランジャ22の外周面との間にシール部材189,190が取り付けられている。シール部材190は、軸孔188と外部D1とを遮断する。シール部材189は、通路187と空気室186とを接続または遮断する。筒部材181は筒部材184内に配置されている。筒部材181の外周面にシール部材191,192,193が取り付けられている。通路194は通路182につながっている。シール部材191は、通路194と空気室186とを遮断する。筒部材181は軸線A9方向に移動可能である。プランジャ22の外周面にシール部材196が取り付けられている。シール部材196は筒部材181の内周面に接触して、空気室186と排気通路183とを遮断する。シール部材196は筒部材181の内周面から離れると、空気室186と排気通路183とを接続する。
プッシュレバ24が射出部15に取り付けられている。プッシュレバ24は、射出部15に対して移動可能である。トリガバルブ21は、プッシュレバ24の作動及びトリガ19の動作により作動する。
シリンダケース12内及びヘッドカバー14内に亘ってシリンダ25が設けられている。シリンダ25は、シリンダケース12に対して軸線A1方向に移動可能であり、フランジ26がシリンダ25の外周面に設けられている。シール部材27がフランジ26の外周に取り付けられている。バルブシート28は、シリンダ25の軸線A1方向の端部に取り付けられている。
筒形状のメインバルブ30がヘッドカバー14内に設けられている。メインバルブ30は、メインバルブ30は、ヘッドカバー14内で軸線A1方向に移動可能である。弾性部材31がヘッドカバー14内に設けられ、弾性部材31は金属製の圧縮バネである。弾性部材31は、メインバルブ30を軸線A1方向に付勢し、メインバルブ30は弾性部材31の力でバルブシート28に押し付けられる。
ヘッドカバー14とメインバルブ30との間にメインバルブ室32が形成されている。メインバルブ室32は、図2Bに示す通路195につながっている。トリガバルブ21が作動すると、メインバルブ室32は、第1状態と第2状態とに切り替えられる。第1状態は、メインバルブ室32が蓄圧室17から遮断され、かつ、ハウジング11の外部D1に接続される状態である。第2状態は、メインバルブ室32が蓄圧室17に接続され、かつ、外部D1から遮断される状態である。
ストッパ33がヘッドカバー14内に設けられ、ストッパ33は環状のバルブシート34を有する。ポート34Aが、メインバルブ30とバルブシート34とにより形成される。メインバルブ30が移動するとポート34Aを開閉する。ヘッドカバー14内に排気室39が形成されている。排気室39は外部D1につながっている。ポート34Aが開くと、シリンダ上室38は、排気室39を介して外部D1につながる。ポート34Aが閉じると、シリンダ上室38と排気室39とが遮断される。
さらに、排気室39と蓄圧室17とは、ヘッドカバー14の一部であるセパレータ29によって仕切られている。セパレータ29は筒形状である。蓄圧室17に供給される圧縮空気は、排気室39に直接供給されることはない。
ピストン35は、シリンダ25内で軸線A1方向に移動可能に設けられている。ピストン35及びドライバブレード36が一体化された打撃部70を構成する。打撃部70は、シリンダ25内で軸線A1方向に移動可能である。シール部材37はピストン35の外周に取り付けられている。シリンダケース12は、シリンダ25を介して打撃部70を作動可能に支持する。軸線C1は軸線A1に対して交差する。図1に示す打込機10例は、軸線A1と軸線C1とが90度で交差する例である。ヘッドカバー14は、シリンダケース12の軸線A1方向における端部に取り付けられている。
シリンダ上室38は、ストッパ33とピストン35との間であり、かつ、メインバルブ30の内側に設けられている。メインバルブ30とバルブシート28とにより、通路30Aが形成される。通路30Aは、蓄圧室17とシリンダ上室38とをつなぐ通路である。シール部材37はシリンダ25の内周面に接触して、シリンダ上室38を気密にシールする。
ダンパ40はシリンダ25内から射出部15内に亘って配置されている。ダンパ40は合成ゴム製であり、ダンパ40は軸孔41を有する。ドライバブレード36は軸孔41内で軸線A1方向に移動可能である。シリンダ下室42は、シリンダ25内でピストン35とダンパ40との間に形成されている。シリンダ25であって、フランジ26とダンパ40との間に、通気口43が設けられている。通気口43はシリンダ25を径方向に貫通している。シリンダケース12内であって、フランジ26と射出部15との間に、戻し空気室44が設けられている。通気口43はシリンダ下室42と戻し空気室44とをつなぐ。
逆止弁45がシリンダ25に設けられている。逆止弁45は合成ゴム製のリングである。逆止弁45は、シリンダ下室42の空気圧で弾性変形して通気口43を開く。逆止弁45は、シリンダ25の外周面に密着して通気口43を閉じる。シリンダ25であって、通気口43と射出部15との間に通気口46が設けられている。通気口46はシリンダ25を径方向に貫通し、かつ、シリンダ下室42と戻し空気室44とを、常時接続する。
射出部15は、軸孔47及び射出路48を有する。軸孔47は軸線A1と同心状に配置され、ドライバブレード36は、軸孔47及び射出路48で軸線A1方向に移動可能である。
マガジン16は、止具としての釘52を複数収容する。複数の釘52同士は、1列に並べられ、かつ、接続要素を用いて互いに接続されている。マガジン16は供給機構51を有し、供給機構51はマガジン16内の釘52を、1本ずつ射出路48に供給する。
次に、打込機10の使用例を説明する。圧縮空気は蓄圧室17に供給され、蓄圧室17の空気圧は大気圧よりも高い。トリガ19に操作力が加えられておらず、かつ、プッシュレバ24が被打込材W1から離れていると、シリンダ上室38は排気室39を介してハウジング11の外に接続される。
また、トリガ19に操作力が加えられていないと、トリガ19は初期位置で停止している。トリガ19に接続されたプランジャ22は下死点で停止している。プランジャ22が下死点で停止していると、シール部材189は、通路187と空気室186とを接続している。このため、通路182は、通路187及び軸孔188を介して空気室186につながっている。さらに、シール部材196は、空気室186と排気通路183とを遮断している。また、通路182は通路194に常時つながっている。筒部材181は、空気室186の空気圧、通路194の空気圧により、軸線A9方向で互いに逆向きの力を受ける。このため、筒部材181は、弾性部材23の力で軸線A9方向に付勢され、筒部材181は、排気通路183に最も近づいた上死点で停止している。
筒部材181が上死点で停止していると、シール部材192が筒部材184から離れ、通路195と通路185とがつながっている。また、シール部材193が筒部材184に押し付けられ、通路185と排気通路183とが遮断されている。すると、蓄圧室17の圧縮空気は、通路182、通路195を介してメインバルブ室32に供給される。メインバルブ30は、軸線A1方向でヘッドカバー14から離れる向きの第1の力を受ける。また、蓄圧室17の空気圧はメインバルブ30に加わり、メインバルブ30は、ヘッドカバー14に近づく向きの第2の力を受ける。
メインバルブ30は、第1の力と第2の力との差により、バルブシート28に押し付けられる。つまり、メインバルブ30は通路30Aを閉じており、蓄圧室17の空気圧はシリンダ上室38に伝達されない。さらに、メインバルブ30はバルブシート34から離れ、ポート34Aを開いている。このため、シリンダ上室38の空気圧は大気圧である。ピストン35はシリンダ下室42の空気圧で軸線A1方向に付勢され、ピストン35は、ストッパ33に接触して上死点で停止している。
そして、ユーザは、片手でハンドル13を握り、ハンドル13を握った手の指でトリガ19に操作力を加え、かつ、プッシュレバ24が被打込材W1に押し付ける。トリガ19に操作力が加えられて、図2Aで反時計回りにトリガ19が作動すると、プランジャ22は弾性部材23の力に抗して軸線A9方向に作動し、プランジャ22は上死点で停止する。プランジャ22が上死点で停止すると、シール部材189が通路187と空気室186とを遮断する。また、シール部材196は空気室186と排気通路183とを接続し、空気室186の空気は排気通路183から外部D1に排出される。
すると、筒部材181は通路194の空気圧で弾性部材23の力に抗して作動し、シール部材192が通路182と通路185とを遮断し、かつ、シール部材193が通路185と排気通路183とを接続する。このため、メインバルブ室32の圧縮空気は、通路195,185及び排気通路183を経由して外部D1に排出され、メインバルブ室32は大気圧になる。
すると、メインバルブ30は、弾性部材31の力と、蓄圧室17の空気圧に応じた力との差により、ヘッドカバー14に向けて作動する。このため、メインバルブ30がバルブシート28から離れて通路30Aが開き、かつ、バルブシート34がメインバルブ30の内周面に押し付けられ、ポート34Aが閉じる。
メインバルブ30とバルブシート28とが離れて通路30Aが開き、かつ、ポート34Aが閉じると、蓄圧室17の空気圧でシリンダ上室38の空気圧が上昇し、ピストン35及びドライバブレード36が下降する。ドライバブレード36が射出路48に進入すると、ドライバブレード36は釘52を打撃し、釘52は被打込材W1に打ち込まれる。
ピストン35が上死点から下死点に向けて作動中、シリンダ下室42の空気は、通気口46を通り、戻し空気室44に進入する。ピストン35の移動中、シール部材37が、軸線A1方向でストッパ33と通気口43との間に位置していると、逆止弁45は通気口43を閉じている。ピストン35の移動中、シール部材37が、通気口43とダンパ40との間に移動すると、逆止弁45は通気口43を開き、シリンダ上室38の空気の一部は通気口43を通り、戻し空気室44に進入する。このようにして、戻し空気室44及びシリンダ下室42の空気圧が上昇する。
そして、ドライバブレード36が釘52を打ち込んだ後、ユーザはトリガ19に対する操作力を解除し、かつ、プッシュレバ24の端部63を被打込材W1から離す。すると、プッシュレバ24は初期位置に戻り停止する。さらに、プランジャ22は、弾性部材23の力で軸線A9方向に作動し、プランジャ22は下死点で停止する。プランジャ22が下死点で停止すると、シール部材189は空気室186と通路187とを接続する。また、シール部材196は、空気室186と排気通路183とを遮断する。このため、空気室186の空気圧が上昇する。筒部材181は、弾性部材23の力で排気通路183に向けて作動して停止する。すると、シール部材192は通路194と通路185とを接続し、かつ、シール部材193は、通路185と排気通路183とを遮断する。
このため、蓄圧室17の圧縮空気がメインバルブ室32に送られ、メインバルブ室32の空気圧が上昇する。メインバルブ30がヘッドカバー14から離れる向きで作動してポート34Aが開くとともに、通路30Aを遮断する。また、シリンダ上室38は排気室39を介してハウジング11の外部につながり、シリンダ上室38は大気圧となる。
さらに、ドライバブレード36が釘52を打ち込んだ後に下死点に到達したピストン35は、シリンダ下室42の空気圧で上死点に向けて移動し、かつ、ドライバブレード36はピストン35と共に上昇する。ピストン35はストッパ33に接触し、ピストン35は上死点で停止する。
打込機10は、圧力調整機構を有する。圧力調整機構は、圧力調整バルブ71及びエアダスタ72を有する。圧力調整バルブ71は、蓄圧室17に圧縮空気が供給されている状態で、蓄圧室17の圧力を調整可能な機構である。エアダスタ72は、圧力調整バルブ71の状態を切り替える第2操作機構としての機能と、圧縮空気を蓄圧室17から外部D1に排出する第3操作機構としての機能と、を兼ねる。
圧力調整バルブ71は、軸線C1方向で、トリガバルブ21が配置されている箇所と、ハンドル13のうち、シリンダケース12から最も離れた端部と、の間に配置されている。圧力調整バルブ71は、圧力調整バルブ71は、図3に示すように、ケーシング73、作動部材74、バルブシート75、エンドカバー76及び弁体77を有する。エンドカバー76は、ねじ部材311によりハンドル13に固定されている。ケーシング73は、筒部78及びフランジ部79を有し、フランジ部79は、ハンドル13とエンドカバー76との間に挟まれている。エンドカバー76とバルブシート75との間に空気室82が形成されている。エンドカバー76は取り付け孔80を有し、プラグ18は取り付け孔80に取り付けられている。プラグ18の通路83は空気室82につながっている。
図3において、バルブシート75は、ケーシング73内で動かないように固定されている。バルブシート75は通路81を有し、通路81は空気室82につながっている。作動部材74は、円筒形状であり、作動部材74は軸線A4方向に移動可能である。作動部材74は通路93を有し、通路93は通路81と蓄圧室17とをつないでいる。エアホースがプラグ18に接続されると、エアホース内の圧縮空気は、通路83、空気室82、通路81及び通路93を経由して蓄圧室17に供給される。
筒部78の内面と作動部材74の外面との間に空気室87が設けられている。付勢部材84が空気室87に設けられている。空気室87は、シール部材88,89によってシールされている。付勢部材84は、作動部材74をバルブシート75に近づける向きで、軸線A4方向に付勢する。付勢部材84は、一例として金属製の圧縮スプリングである。
図3のように、作動部材74にシャフト85が設けられ、シャフト85は通路81及び空気室82に亘って配置されている。シャフト85のうち空気室82に位置する箇所に、弁体77が取り付けられている。弁体77は一例として合成ゴム製である。空気室82に付勢部材86が設けられている。付勢部材86は、弁体77をバルブシート75に近づける向きで付勢する。弁体77とバルブシート75との間にポート121が形成される。付勢部材86は、一例として金属製の圧縮スプリングである。ハンドル13内にパイプ90が設けられ、パイプ90は通路91を有する。ハンドル13に通路92が形成され、通路91は、通路92と空気室87とをつないでいる。
エアダスタ72はヘッドカバー14に設けられている。エアダスタ72はバルブであり、エアダスタ72は、図4に示すように、第1可動要素94、第2可動要素95、軸部材96、受け部材97及び収容室98を有する。収容室98は、ヘッドカバー14に設けた孔である。第1可動要素94、第2可動要素95、軸部材96及び受け部材97は、収容室98内に配置されている。第1可動要素94は、ヘッドカバー14に対して軸線A4を中心として回転可能である。第1可動要素94の外周面に、環状の抜け止め176が取り付けられている。抜け止め176は収容室98の内面に押し付けられている。このため、第1可動要素94は、ヘッドカバー14に対して軸線A4方向には移動しない。また、第1可動要素94は、軸孔100を有する筒形状であり、第1可動要素94を径方向に貫通する通路101が設けられている。通路101は、軸孔100につながっている。軸孔100を取り囲む内面に、環状の傾斜面122が形成されている。傾斜面122は軸線A4に対して傾斜している。
図4のように、ヘッドカバー14に排気口102が設けられ、排気口102はハウジング11の外部D1につながっている。通路101は、排気口102につながっている。第1可動要素94は、軸線A4方向の端部に傾斜面99を有する。収容室98の内面と第1可動要素94の外周面との間にシール部材103,104が設けられている。シール部材103,104は、通路101と排気口102との接続箇所をシールする。
第2可動要素95は、収容室98内で軸線A4方向に移動可能であり、かつ、回転しないように設けられている。第2可動要素95は筒形状であり、第2可動要素95は軸孔105を有する。第2可動要素95の外周面にシール部材106が取り付けられている。第2可動要素95における第1可動要素94側の端部に、傾斜面119が設けられている。傾斜面119は、軸線A4に対して傾斜している。
図4に示す受け部材97は、筒形状であり、受け部材97は排気口107を有する。排気口107は軸孔105と、ハウジング11の外部とをつなぐ。受け部材97は外向きフランジ108を有する。収容室98内で外向きフランジ108と第2可動要素95との間に、空間113が形成されている。付勢部材109が空間113に配置されている。外向きフランジ108はヘッドカバー14に押し付けられており、付勢部材109は、第2可動要素95を軸線A4方向で第1可動要素94に近づける向きで付勢し、第2可動要素95と第1可動要素94とが、常時、接触している。付勢部材109は一例として金属製の圧縮スプリングである。
受け部材97にシール部材110,111が取り付けられている。シール部材110は、第2可動要素95の軸線A4方向における位置に応じて、第2可動要素95の内面に接触または離反する。シール部材111は、ヘッドカバー14に常時接触し、かつ、収容室98と外部D1とを遮断する。ヘッドカバー14に通路112が設けられている。通路112は空間113につながっている。
軸部材96は、軸孔100,105に亘って配置されている。軸部材96は、第1可動要素94及び第2可動要素95に対して軸線A4方向に移動可能である。ノブ114が軸部材96の端部に取り付けられている。ノブ114は、外部D1に配置されており、ノブ114は軸部材96と共に一体回転可能である。ノブ114にはマーク114Aが設けられており、ユーザは、マーク114Aを目視してノブ114の回転方向における操作位置を認識可能である。ノブ114と第1可動要素94との間に、弾性部材120が設けられている。弾性部材120は、一例として金属製の圧縮スプリングである。ノブ114は弾性部材120の力で第1可動要素94から離れる向きに付勢されている。
軸部材96の外周面にシール部材115,116,117が取り付けられている。シール部材115は軸孔100をシールする。弾性部材120の力でノブ114と共に軸部材96が付勢され、シール部材116が第1可動要素94の傾斜面122に押し付けられることで、ノブ114及び軸部材96は第1可動要素94に対して、軸線A4方向の所定位置で停止する。シール部材117は第2可動要素95の内面に接触してシール面を形成する。
ヘッドカバー14に通路118が設けられている。通路118は、蓄圧室17に常時つながっている。通路112は通路92に常時つながっている。
打込機10において、打撃部70が釘52に加える打撃力は、シリンダ上室38に供給される圧縮空気の圧力、つまり、蓄圧室17の圧力に応じて定まる。
釘52を被打込材W1に打ち込む作業を行うと、蓄圧室17の圧縮空気の一部は、メインバルブ室32に供給され、かつ、排気通路183から外部D1に排出される。蓄圧室17の圧縮空気の一部は、シリンダ上室38に供給され、かつ、排気室39から外部D1に排出される。また、蓄圧室17の圧縮空気の一部は、空気室186に供給され、かつ、排気通路183から外部D1に排出される。蓄圧室17の空気圧は、釘52を被打込材W1に打ち込む作業を行うと低下する。
圧力調整バルブ71が蓄圧室17の圧力を調整する機能を説明する。エアホース内の圧縮空気は、通路83、空気室82、ポート121、通路81及び通路93を経由して蓄圧室17に流入する。作動部材74は、バルブシート75に近づく向きの付勢力F1と、バルブシート75から離れる向きの付勢力F2とを受ける。付勢力F1は、空気室87の圧力、作動部材74の受圧面積、及び付勢部材84の付勢力に応じて定まる。付勢力F2は、作動部材74とバルブシート75との隙間に進入する圧縮空気の圧力、及び作動部材74の受圧面積に応じて定まる。
付勢力F2が付勢力F1よりも大きい場合は、作動部材74はバルブシート75から離れ、かつ、ポート121は閉じている。付勢力F2が付勢力F1よりも小さい場合は、作動部材74はバルブシート75に接触して停止し、ポート121は開いている。付勢力F1と付勢力F2とが同じである場合は、作動部材74は作動しない。
蓄圧室17の圧力が所定圧力を超えていると、作動部材74が受ける付勢力F2は付勢力F1よりも大きく、ポート121は閉じている。蓄圧室17の圧力が所定圧力以下になり、作動部材74が受ける付勢力F2が付勢力F1よりも小さくなると、作動部材74がバルブシート75に近づく向きで作動し、ポート121が開く。ポート121が開くと、空気室82内の圧縮空気は、ポート121、通路81及び通路93を経由して蓄圧室に供給され、蓄圧室17の圧力が上昇する。
そして、蓄圧室17の圧力が所定圧力を超えて、作動部材74が受ける付勢力F2が付勢力F1よりも大きくなると、作動部材74がバルブシート75から離れ、ポート121が閉じる。圧力調整バルブ71は、蓄圧室17の圧力に応じて作動部材74が作動する。圧力調整バルブ71は、蓄圧室17の実際の圧力を、所定の圧力範囲内に保持するように調整する。
本開示の打込機10は、ユーザがエアダスタ72を操作することにより、所定の圧力範囲を複数段階に切り替え可能である。複数段階は、一例として、低圧モード及び高圧モードの2段階である。
まず、ユーザが低圧モードを選択する例を説明する。ユーザは、ノブ114の回転方向における位置を、図6で上段に示す第1操作位置で停止させる。ユーザがノブ114を第1操作位置で停止させると、第1可動要素94は、軸線A1を中心とする回転方向で図4に示す第1回転位置で停止する。第1可動要素94が第2可動要素95に対して第1回転位置で停止すると、傾斜面99と傾斜面119とが交差した状態である。また、第2可動要素95は、付勢部材109の付勢力に抗してフランジ108に向けて押され、かつ、第2可動要素95は、軸線A4方向でフランジ108に最も近づいた位置、つまり、第1位置で停止する。
第1可動要素94が、図4に示す第1位置で停止すると、シール部材106が収容室98の内面に押し付けられ、シール部材106は通路118と通路112とを遮断する。このため、蓄圧室17の圧縮空気は空気室87に供給されず、空気室87の圧力は第1調圧力である。
次に、ユーザが高圧モードを選択する例を説明する。ユーザは、ノブ114の回転方向における位置を、図6で下段に示す第2操作位置として停止させる。ノブ114が第2操作位置で停止すると、第1可動要素94は、軸線A1を中心とする回転方向で、第2可動要素95に対して図5に示す第2回転位置で停止する。第1可動要素94が第2回転位置で停止すると、傾斜面99と傾斜面119とが平行である。また、第2可動要素95は、付勢部材109の付勢力で、フランジ108から最も離れた位置、つまり、第2位置で停止する。
第2可動要素95が第2位置で停止すると、シール部材106が収容室98の内面から離れ、シール部材106は通路118と通路112とを接続する。このため、蓄圧室17の圧縮空気は空気室87に供給され、空気室87の圧力は第2調圧力である。第2調圧力は、第1調圧力よりも高圧である。
また、第2可動要素95が第2位置で停止すると、シール部材110が第2可動要素95の内周面に接触し、シール部材110は、軸孔105と空間113とを遮断する。このため、空間113を通る圧縮空気が、排気口107から外部D1に排出されることを防止できる。
このように、ユーザがエアダスタ72を操作して、空気室87の圧力を、第1調圧力と第2調圧力とで切り替えることにより、圧力調整バルブ71が調整する蓄圧室17の圧力範囲を、2段階に切り替えることができる。高圧モードに対応する蓄圧室17の圧力範囲は、低圧モードに対応する蓄圧室17の圧力範囲よりも高い。
次に、ユーザがエアダスタ72を操作して、蓄圧室17の圧縮空気を外部D1に排出する例を説明する。ユーザは、ハンドル13を握っている手の指で、エアダスタ72のノブ114に軸線A4方向の操作力を加える。
図4及び図5に示すノブ114は、ユーザがノブ114に軸線A4方向の操作力を加えていない状態である。ノブ114は弾性部材120の力で押され、シール部材116が傾斜面122に押し付けられることにより、軸部材96及びノブ114は、第1可動要素94に対して軸線A4方向で初期位置に停止している。軸部材96が初期位置で停止していると、シール部材116が、通路118と通路101とを遮断している。このため、蓄圧室17の圧縮空気が、排気口102から外部D1に排出されることは無い。
図7に示すノブ114は、ユーザがノブ114に軸線A4方向の操作力を加えた状態、つまり、ノブ114を押した状態である。ノブ114は弾性部材120の力に抗して作動し、ノブ114がヘッドカバー14に接触することにより、ノブ114及び軸部材96は、第1可動要素94に対して軸線A4方向の作動位置に停止している。軸部材96が作動位置で停止していると、シール部材116が傾斜面122から離れ、通路118と通路101とが接続されている。このため、蓄圧室17の圧縮空気は、排気口102から外部D1に排出される。
なお、図7のように第2可動要素95がフランジ108に最も近づいて停止していると、シール部材106が収容室98の内面から離れ、通路112と軸孔100とが接続される。このため、空気室87の圧縮空気は、通路112、排気口102を経由して外部D1に排出される。さらに、ユーザがノブ114に加えた軸線A4方向の操作力を解除すると、ノブ114及び軸部材96は、弾性部材120の力で軸線A4方向に移動し、シール部材116が傾斜面122に接触すると、ノブ114及び軸部材96は、初期位置で停止する。
さらに、シール部材117は、第1可動要素94と第2可動要素95との軸線A4方向の位置に関わりなく、第2可動要素95の内面に接触してシール面を形成する。さらに、軸孔105は排気口107を介して常に外部につながっている。このため、第2可動要素95が第1可動要素94に対して軸線A4方向に移動する際に、第2可動要素95の移動抵抗が増加することを抑制できる。
このように、エアダスタ72は、第1機能及び第2機能を備えている。第1機能は、蓄圧室17の圧縮空気を外部D1に排出させる機能である。第2機能は、蓄圧室17に圧縮空気が供給されている状態で、蓄圧室17の圧力を調整する圧力調整バルブ71の状態を切り替える機能である。このため、圧力調整バルブ71の状態を切り替える操作部材を専用で設けずに済む。したがって、打込機10は、第1効果、第2効果及び第3効果のうち、少なくとも1つの効果を得ることができる。
第1効果は、ハウジング11に設ける部品点数の増加を抑制することである。第2効果は、ハウジング11の大型化を抑制することである。具体的に説明すると、ノブ114、第1可動要素94、軸部材96は、蓄圧室17の圧縮空気の圧力を調整する要素の一部であり、かつ、蓄圧室17の圧縮空気を外部D1に排出する要素の一部である。つまり、エアダスタ72は、異なる機能を達成するために部品の一部が共通化されている。したがって、ハウジング11の大型化を抑制可能である。また、ハンドル13の径方向、例えば、軸線C1に対して交差する方向に突出する操作部材の数が抑制され、ハウジング11がハンドル13の径方向に大型化することを抑制できる。第3効果は、ユーザの操作性を向上することである。具体的に説明すると、ユーザは、ハンドル13を握っている手の指で、トリガ19、エアダスタ72をそれぞれ操作可能である。
打込機の比較例1を、図1に二点鎖線で示す。打込機の比較例1は、ハンドル400、圧力調整機構401、圧力調整機構401の状態を切り替える第2操作機構402、プラグ403を有する。プラグ403は、ハンドル400の軸線C1方向の端部に設けられている。また、圧力調整機構401及び圧力調整機構401は、軸線C1に対して交差する方向に並べて配置されている。
打込機10の実施形態1は、圧力調整バルブ71がハンドル13に設けられ、エアダスタ72がヘッドカバー14に設けられている。このため、打込機10の実施形態1のハンドル13は、打込機の比較例1のハンドル400に対して、軸線C1に対して交差する方向で小型である。
(実施の形態2)
打込機の実施の形態2は、図8に示されている。図8に示す打込機10は、エアダスタ72が、ハンドル13とシリンダケース12との接続箇所に配置されている。より具体的には、ハンドル13の軸線C1方向で、トリガバルブ21とシリンダ25との間に、エアダスタ72が配置されている。軸線A1方向でハンドル13の配置領域内に、エアダスタ72が配置されている。軸線C1に対して垂直な平面において、図9のように、エアダスタ72を断面視すると、軸線A4はハンドル13の幅方向に沿って配置されている。収容室98はハンドル13に設けられ、排気口102はハンドル13に設けられている。エアダスタ72の他の構成は、図4に示すエアダスタ72の構成と同じである。図8に示す打込機10の他の構成は、図1に示す打込機10の構成と同じである。
図9、図10及び図11に示すエアダスタ72は、図4、図5及び図7に示すエアダスタ72と同様に操作可能である。つまり、ユーザがハンドル13を握った手の指で、エアダスタ72及びトリガ19をそれぞれ操作可能である。また、図9、図10及び図11に示すエアダスタ72は、図4、図5及び図7に示すエアダスタ72と同様の機能を有する。図9に示すエアダスタ72は、図4に示すエアダスタ72と同様に、図3の圧力調整バルブ71の空気室87の圧力を、第1圧力にすることができる。図10に示すエアダスタ72は、図5に示すエアダスタ72と同様に、図3の圧力調整バルブ71の空気室87の圧力を、第2圧力にすることができる。
図11に示すエアダスタ72は、蓄圧室17の圧縮空気を外部D1に排出することができる。なお、図9、図10及び図11に示すノブ114の回転方向における操作位置は、図6に示すノブ114の操作位置と同様である。
このように、実施の形態2の打込機10は、実施の形態1の打込機10と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態2の打込機10は、エアダスタ72をハンドル13に設けている。このため、エアダスタ72の配置に必要なスペースが、ハンドル13の径方向に突出することを抑制できる。ハンドル13の径方向は、軸線C1に対して交差する方向である。
打込機の比較例2を、図8に二点鎖線で示す。打込機の比較例2は、ハンドル400、圧力調整機構401、圧力調整機構401の状態を切り替える第2操作機構402、プラグ403を有する。プラグ403は、ハンドル400の軸線C1方向の端部に設けられている。また、圧力調整機構401及び圧力調整機構401は、軸線C1に対して交差する方向に並べて配置されている。さらに、第3操作機構としてのエアダスタ404がヘッドカバー405に設けられている。つまり、第2操作機構402とエアダスタ404とが、別々に設けられ、かつ、別々の位置に配置されている。
打込機10の実施形態2は、第2操作機構及び第3操作機構を兼ねるエアダスタ72がハンドル13に設けられている。このため、打込機10の実施形態2は、打込機の比較例2に比べて部品点数を抑制でき、大型化を抑制できる。具体的には、打込機10の実施形態2は、打込機の比較例2に対して、ハンドル13が軸線C1に対して交差する方向に小型化する。
また、打込機10の実施形態2は、エアダスタ72が軸線C1方向でハンドル13の配置領域内に配置されている。このため、打込機10の実施形態2は、打込機の比較例2に対して、ヘッドカバー14が軸線C1方向に小型化する。
(実施の形態3)
打込機の実施の形態3は、図12に示されている。図12に示す打込機10は、圧力調整バルブ71及びエアダスタ72が、ハンドル13においてシリンダケース12とは反対側の端部に設けられている。つまり、軸線C1方向において、圧力調整バルブ71の配置範囲と、エアダスタ72の配置範囲とが、少なくとも一部で重なっている。また、軸線A1方向でハンドル13の配置領域内に、圧力調整バルブ71及びエアダスタ72が配置されている。トリガ19及びトリガバルブ21は、軸線C1方向でシリンダ25と圧力調整バルブ71との間に配置されている。
圧力調整バルブ71は、図13に示すように、ケーシング130、作動部材131、バルブシート132、エンドカバー133及び弁体134を有する。ケーシング130はハンドル13に固定されている。ケーシング130は、収容室135及び支持孔136を有する。作動部材131、バルブシート132及びエンドカバー133は、収容室135に配置されている。収容室135の軸線A5方向において、バルブシート132は、作動部材131とエンドカバー133との間に配置されている。軸線A5は、軸線C1と平行である。エンドカバー133とバルブシート132との間に空気室151が形成されている。エンドカバー133は取り付け孔137を有し、プラグ18は取り付け孔137に取り付けられている。プラグ18の通路83は空気室151につながっている。
バルブシート132は、収容室135内で動かないように固定されている。バルブシート132は通路138を有し、通路138は空気室151につながっている。作動部材131は、ケーシング130に対して軸線A5方向に移動可能である。収容室135内に付勢部材139が設けられている。付勢部材139は、作動部材131を軸線A5方向でバルブシート132に近づけるように付勢する。付勢部材139は、一例として金属製の圧縮スプリングである。ケーシング130は空間164及び通路165を有する。付勢部材139は空間164に配置されている。通路165は、空間164と支持孔136とをつなぐ。
作動部材131にシャフト140が設けられ、シャフト140は通路138及び空気室151に亘って配置されている。シャフト140のうち空気室151に位置する箇所に、弁体134が取り付けられている。弁体134は一例として合成ゴム製である。空気室151に付勢部材141が設けられている。付勢部材141は、弁体134をバルブシート132に近づける向きで付勢する。付勢部材141は、一例として金属製の圧縮スプリングである。
収容室135内において、作動部材131とバルブシート132との間に空気室142が形成されている。空気室142は通路138を介して空気室151につながっている。ケーシング130に通路143が設けられており、通路143は空気室142と蓄圧室17とをつないでいる。収容室135内にシール部材144,145が設けられており、シール部材144,145は空気室142をシールする。
収容室135内で作動部材131の外面とケーシング130との間に空気室146が形成されている。収容室135にシール部材147が設けられており、シール部材144,147は空気室146をシールする。ケーシング130は、空気室146と支持孔136とをつなぐ通路166を有する。さらに、ケーシング130は、空気室142と支持孔136とをつなぐ通路172を有する。
エアダスタ72は、図13に示すように、第1可動要素148、第2可動要素149、軸部材150及び支持孔136を有する。第1可動要素148、第2可動要素149及び軸部材150は、支持孔136に配置されている。第1可動要素148は支持孔136内で回転可能であり、軸線A6方向には移動しない。軸線A6は、支持孔136の中心であり、軸線A6と軸線A5とが平行である。また、第1可動要素148は、軸孔152を有する筒形状である。
第1可動要素148の外周面にシール部材153が取り付けられている。ケーシング130に溝174が設けられており、シール部材153の一部は溝174に配置されている。シール部材153とケーシング130との係合力で、第1可動要素148がケーシング130に対して軸線A6方向で位置決めされている。シール部材153は、支持孔136をシールする。第1可動要素148において支持孔136に配置されている部位に、環状の傾斜面175が形成されている。傾斜面175は軸線A6に対して傾斜している。
軸部材150のうち、軸線A6方向の一部が軸孔152に配置されている。ノブ154が軸部材150に取り付けられている。ノブ154はピン155を介して軸部材150に取り付けられている。第1可動要素148は支持孔156を有し、ピン155は支持孔156に配置されている。ノブ154は、ピン155を介して第1可動要素148と共に軸線A6を中心として作動可能である。ピン155は支持孔156内で軸線A6方向に移動可能である。つまり、軸部材150は、第1可動要素148に対して軸線A6方向に所定量移動可能である。
軸孔152に付勢部材157が設けられている。付勢部材157はノブ154を軸線A6方向でケーシング130から離れる向きで付勢する。付勢部材157は一例として金属製の圧縮スプリングである。軸孔152にシール部材158が設けられている。シール部材158は軸部材150の外周面と、軸孔152の内面との間をシールする。
ケーシング130に排気口159が設けられ、排気口159はケーシング130の外部につながっている。排気口159は支持孔136につながっている。
第2可動要素149は、支持孔136内で軸線A6方向に移動可能であり、かつ、回転しないように設けられている。第2可動要素149は筒形状であり、第2可動要素149は軸孔160を有する。軸部材150の一部は軸孔160内に配置されている。軸部材150は、第2可動要素149に対して軸線A6を中心として回転可能である。第2可動要素149の外周面にシール部材161,162,163が取り付けられている。第2可動要素149のうち、第1可動要素148に近い方の端部に傾斜面173が形成されている。傾斜面173は軸線A6に対して傾斜している。
ケーシング130は壁167を有し、支持孔136における壁167と第2可動要素149との間に空間168が形成されている。壁167は軸孔169を有し、軸部材150の一部は軸孔169に配置されている。軸孔169は、蓄圧室17と空間168とをつなぐ。軸部材150の外周面にシール部材170が取り付けられている。軸部材150が軸線A6方向に移動すると、シール部材170は軸孔169内で壁167に接触するか、または壁167から離れる。
空間168に付勢部材171が設けられている。付勢部材171は、第2可動要素149を軸線A6方向で第1可動要素148に近づけるように付勢する。第2可動要素149は、第1可動要素148に常時、接触している。付勢部材171は、一例として金属製の圧縮スプリングである。
エアホースからプラグ18の通路83に送られる圧縮空気は、空気室151、通路138、空気室142及び通路143を経由して蓄圧室17に流入する。図13に示す作動部材131は、軸線A5方向で互いに逆向きの付勢力F1,F2を受ける。付勢力F1は、空気室146の圧力及び作動部材131の受圧面積、空間164の圧力及び作動部材131の受圧面積、付勢部材139の付勢力に応じて定まる。付勢力F2は、蓄圧室17につながる空気室142の圧力及び作動部材131の受圧面積に応じて定まる。
付勢力F2が付勢力F1よりも大きい場合は、作動部材131はバルブシート132から離れて停止し、ポート199は閉じている。付勢力F2が付勢力F1よりも小さい場合は、作動部材131はバルブシート132に接触して停止し、ポート199は開いている。付勢力F1と付勢力F2とが同じである場合は、作動部材131は作動しない。
蓄圧室17の圧力が所定圧力を超えていると、作動部材131が受ける付勢力F2は付勢力F1よりも大きく、ポート199は閉じている。打込機10の使用により蓄圧室17の圧力が所定圧力以下になり、作動部材131が受ける付勢力F2が付勢力F1よりも小さくなると、作動部材131がバルブシート132に近づく向きで作動し、ポート199が開く。ポート199が開くと、空気室151内の圧縮空気は、ポート199、通路138、空気室142及び通路143を経由して蓄圧室17に供給され、蓄圧室17の圧力が上昇する。
そして、蓄圧室17につながる空気室142の圧力が所定圧力を超えて、作動部材131が受ける付勢力F2が付勢力F1よりも大きくなると、作動部材131がバルブシート132から離れ、ポート199が閉じる。圧力調整バルブ71は、蓄圧室17の圧力に応じて作動部材131が作動する。圧力調整バルブ71は、蓄圧室17の実際の圧力を、所定の圧力範囲内に保持するように調整する。
本開示の打込機10は、ユーザが図13及び図14に示すエアダスタ72を操作することにより、所定の圧力範囲を複数段階、一例として、高圧モード、中圧モード及び低圧モードの3段階に切り替え可能である。
まず、ユーザが、高圧モードを選択する際は、ノブ154及び第1可動要素148を回転させ、図13のように、傾斜面173と傾斜面175とが交差する状態で、第1可動要素148を停止させる。すると、第2可動要素149は、第1可動要素148に押されて、付勢部材171の付勢力に抗して壁167に最も近い位置で停止する。すると、空気室142は、通路172、支持孔136、及び通路166を介して空気室146につながる。また、空気室142は、通路172、支持孔136、及び通路165を介して空間164につながる。作動部材131が受ける付勢力F2は最大である。
ユーザが、ノブ154の操作位置を中圧モードに設定した場合を説明する。空気室142は、通路172、支持孔136、及び通路166を介して空気室146につながる。また、シール部材162は、通路172と通路165とを遮断する。中圧モードが設定された場合に、作動部材131が受ける付勢力F2は、高圧モードが設定された場合に作動部材131が受ける付勢力F2よりも小さい。
ユーザが、ノブ154の操作位置を低圧モードに設定する場合を説明する。ユーザはノブ154及び第1可動要素148を回転させ、図14のように、傾斜面173と傾斜面175とが平行になる状態で、第1可動要素148を停止させる。すると、第2可動要素149は、付勢部材171の付勢力により、壁167から最も離れた位置、つまり、第2位置で停止する。シール部材163は空気室142と通路172とを遮断し、かつ、空間164と通路172とを遮断する。低圧モードが設定された場合に、作動部材131が受ける付勢力F2は、中圧モードが設定された場合に作動部材131が受ける付勢力F2よりも小さい。
このように、ユーザがノブ154の回転方向の位置を調整することにより、高圧モード、中圧モード及び低圧モードを任意に切り替えることができる。つまり、作動部材131が受ける付勢力F2を3段階に切り替えることができ、蓄圧室17の圧力の設定範囲を、3段階に設定可能である。中圧モードに対応する圧力の設定範囲は、高圧モードに対応する圧力の設定範囲よりも低い。低圧モードに対応する圧力の設定範囲は、中圧モードに対応する圧力の設定範囲よりも低い。
次に、ユーザが図13及び図14に示すエアダスタ72を操作して、圧縮空気を蓄圧室17から外部D1に排出する例を説明する。図13及び図14に示すノブ154は、ユーザがノブ154を軸線A6方向でケーシング130に近づける向きの操作力を加えていない状態である。付勢部材157の付勢力は、ピン155を介して軸部材150に伝達されている。ピン155が支持孔156の内面に押し付けられて、軸部材150はケーシング130に対して軸線A6方向の初期位置で停止している。
軸部材150が、図13及び図14に示す初期位置で停止していると、シール部材170が、壁167の軸孔169に押し付けられてシール面を形成する。つまり、シール部材170は蓄圧室17と空間168とを遮断している。このため、蓄圧室17の圧縮空気は、軸孔169から排出されない。
これに対して、ユーザがノブ154及び軸部材150に操作力を加えて、ノブ154をを軸線A6方向でケーシング130に近付けると、軸部材150は図15に示す作動位置で停止する。すると、シール部材170が、壁167の軸孔169の内面から離れる。このため、蓄圧室17と空間168とが接続され、蓄圧室17の圧縮空気は、空間168、軸孔160、支持孔136内における第1可動要素148と第2可動要素149との間、及び排気口159を経由して、外部D1に排出される。なお、ユーザがノブ154及び軸部材150に対する操作力を解除すると、軸部材150は付勢部材171の力で作動し、初期位置で停止する。
このように、図13、図14及び図15に示すエアダスタ72は、前述した第1機能及び第2機能を備えている。したがって、打込機10は、前述した第1効果、第2効果及び第3効果のうち、少なくとも1つの効果を得ることができる。
打込機の比較例3を、図8に二点鎖線で示す。打込機の比較例3は、さらに、エアダスタ404がヘッドカバー405に設けられている。エアダスタ404は、圧力調整機構の状態を切り替える機能は備えていない。このため、第2操作機構を、例えば、打込機10の実施形態2におけるエアダスタ72の配置位置に配置する。
打込機10の実施形態2は、第2操作機構及び第3操作機構を兼ねるエアダスタ72がハンドル13に設けられている。このため、打込機10の実施形態3は、打込機の比較例2に比べて部品点数を抑制でき、ハウジング11の大型化を抑制できる。具体的には、打込機10の実施形態3は、打込機の比較例3に対して、ヘッドカバー14が小型化する。
(実施の形態4)
打込機の実施の形態4は、図16に示されている。
エアダスタ312がヘッドカバー14に設けられ、第2操作機構313が、ハンドル13に設けられている。第2操作機構313は、軸線C1方向で、トリガバルブ21とシリンダ25との間に配置されている。第2操作機構313は、軸線A1方向でハンドル13の配置領域内に配置されている。第2操作機構313は、図17に示すように、第1可動要素294、第2可動要素295、受け部材297及び収容室298を有する。収容室298は、ハンドル13に設けた孔である。第1可動要素294、第2可動要素295及び受け部材297は、収容室298内に配置されている。
第1可動要素294は、ハンドル13に対して軸線A7を中心として回転可能である。第1可動要素294の外周面に、環状の抜け止め276が取り付けられている。抜け止め276は収容室298の内面に押し付けられている。このため、第1可動要素294は、ハンドル13に対して軸線A7方向には移動しない。また、第1可動要素294において、外部D1に位置する箇所にノブ114が設けられている。ノブ114は第1可動要素294と共に軸線A7を中心と回転可能である。
図17のように、第1可動要素294は、環状の傾斜面299を有する。傾斜面299は軸線A7に対して傾斜している。収容室298の内面と第1可動要素294の外周面との間にシール部材204が設けられている。シール部材204は、収容室298と外部D1とをシールする。第1可動要素294は、軸部292を有する。軸部292は軸線A7を中心として設けられている。シール部材217が軸部292の外周面に取り付けられている。
第2可動要素295は、収容室298内で軸線A7方向に移動可能であり、かつ、回転しないように設けられている。第2可動要素295は筒形状であり、第2可動要素295は軸孔205を有する。第2可動要素295の外周面にシール部材206が取り付けられている。第2可動要素295における第1可動要素294に近い端部に、傾斜面219が設けられている。傾斜面219は、軸線A7に対して傾斜している。軸部292の一部は、第2可動要素295内に配置され、シール部材217は第2可動要素295の内周面に接触している。
図17のように、受け部材297は、筒形状であり、受け部材297は排気口207を有する。排気口207は軸孔205と、外部D1とをつなぐ。受け部材297は外向きフランジ208を有する。収容室298内で外向きフランジ208と第2可動要素295との間に、空間213が形成されている。付勢部材209が空間213に配置されている。外向きフランジ208はハンドル13に押し付けられており、付勢部材209は、第2可動要素295を軸線A7方向で第1可動要素294に近づけるように付勢する。付勢部材209は一例として金属製の圧縮スプリングである。
受け部材297にシール部材210,211が取り付けられている。シール部材210は、第2可動要素295の内面に接触可能である。シール部材211は、ハンドル13に接触して収容室298をシールする。
図17のように、ハンドル13に通路112が設けられている。通路112は通路92につながっている。ハンドル13に通路118が設けられている。通路118は、蓄圧室17に常時つながっている。
エアダスタ312は、図19に示すように、支持孔300、ホルダ301及び軸部材302を有する。支持孔300は、ヘッドカバー14に設けられた凹部である。ホルダ301は筒形状であり、ホルダ301は支持孔300に配置され、かつ、ヘッドカバー14に固定されている。ホルダ301は軸孔303を有し、軸部材302は、軸孔303に配置されている。
軸部材302は、軸線A8方向に作動可能である。軸部材302の外周面に、シール部材304,305,306が取り付けられている。ホルダ301に通路307が設けられ、通路307は排気口102につながっている。軸孔303を形成する内面の一部に、傾斜面308が設けられている。傾斜面308は、軸線A8を中心として環状に形成されている。傾斜面308は軸線A8に対して傾斜している。軸孔303内に付勢部材309が設けられている。付勢部材309は、軸部材302を、軸線A8方向で外部D1に向けて付勢する。付勢部材309は、一例として金属製の圧縮スプリングである。軸部材302のうち、外部D1に配置された箇所にボタン310が取り付けられている。
ユーザが、ハンドル13を握った手の指でエアダスタ312を操作する例を説明する。ユーザがボタン310に軸線A8方向の操作力を加えていなければ、軸部材302は、図19のように、シール部材305が傾斜面308に押し付けられた位置、つまり、初期位置で停止している。軸部材302が初期位置で停止していると、シール部材305が通路118と通路307とを遮断する。したがって、蓄圧室17の圧縮空気が、排気口102から外部D1に排出されることは無い。
ユーザがボタン310に軸線A8方向の操作力を加えると、図20のように、軸部材302を付勢部材309の付勢力に抗して軸線A8方向に作動させた作動位置で停止する。軸部材302が作動位置で停止すると、シール部材305が傾斜面308から離れている。つまり、通路118と通路307とが接続され、蓄圧室17の圧縮空気が、排気口102から外部D1に排出される。
軸部材302が、図19のように初期位置で停止している際に、ユーザがハンドル13を握っている手の指で第2操作機構313を操作し、蓄圧室17の圧力を調整する例を説明する。ユーザは、ノブ114を軸線A1を中心として回転及び停止させることにより、蓄圧室17の圧力の設定範囲を低圧モードと高圧モードとに切り替えることが可能である。
まず、ユーザが低圧モードを選択する場合、図17のように、傾斜面299と傾斜面219とが交差するように、ノブ114の回転方向の位置を設定する。ノブ114の回転方向の位置は、図6の上段に示す第1操作位置である。すると、第2可動要素295は、付勢部材209の付勢力に抗してフランジ208に向けて押され、かつ、第2可動要素295は軸線A4方向でフランジ208に最も近づいた位置、つまり、第1位置で停止する。
第2可動要素95が、図17に示す第1位置で停止すると、シール部材206が収容室298の内面に押し付けられ、シール部材206は通路118と通路112とを遮断する。このため、蓄圧室17の圧縮空気は空気室87に供給されず、空気室87の圧力は第1調圧力である。
ユーザが、ノブ114の回転方向における位置を、図6の下段に示す第2操作位置で停止させる。すると、図18のように、傾斜面299と傾斜面219とが平行になり、傾斜面299と傾斜面219とが接触する。すると、第2可動要素295は、付勢部材209の付勢力で、フランジ208から最も離れた位置、つまり、第2位置で停止する。
第2可動要素295が、第2位置で停止すると、シール部材206が収容室298の内面から離れ、通路118と通路112とがつながる。このため、蓄圧室17の圧縮空気は、空間213、通路112及び通路92を経由してして空気室87に供給される。空気室87の圧力は第2調圧力である。第2調圧力は、第1調圧力よりも高圧である。
なお、第2可動要素295が、図18に示す第2位置で停止すると、シール部材210が第2可動要素295の内周面に接触してシール面を形成する。シール部材210は、軸孔205と排気口207とを遮断する。このため、空間213を通る圧縮空気が、排気口207から外部D1に排出されることを防止できる。
実施の形態4の打込機10によれば、ユーザがハンドル13を握った手の指でボタン310及びノブ114を操作可能である。したがって、操作性が向上する。また、軸線A1方向におけるハンドル13の配置領域内に、第2操作機構313が配置されている。したがって、ハンドル13の一部が径方向、つまり、軸線A1方向に突出すること、または大型化することを抑制できる。
打込機の比較例4を、図16に二点鎖線で示す。打込機の比較例4は、ハンドル400、圧力調整機構401、圧力調整機構401の状態を切り替える第2操作機構402、プラグ403を有する。プラグ403は、ハンドル400の軸線C1方向の端部に設けられている。また、圧力調整機構401及び圧力調整機構401は、軸線C1に対して交差する方向に並べて配置されている。
打込機10の実施形態1は、圧力調整バルブ71がハンドル13に設けられ、エアダスタ72がヘッドカバー14に設けられている。このため、打込機10の実施形態4のハンドル13は、打込機の比較例4のハンドル400に対して、軸線C1に対して交差する方向で小型できる。
実施の形態で説明した事項と、請求項に記載された事項との対応関係を一例を説明する。蓄圧室17は蓄圧室の一例であり、空気は圧縮気体の一例である。打撃部70は打撃部の一例である。シリンダ上室38が圧力室の一例であり、トリガ19及びトリガバルブ21は、第1操作機構の一例である。圧力調整バルブ71は、圧力調整機構の一例である。エアダスタ72は第2操作機構の一例、及び第3操作機構の一例である。第2操作機構313は第2操作機構の一例であり、エアダスタ312は第3操作機構の一例である。打込機10は打込機の一例である。ハウジング11はハウジングの一例であり、シリンダケース12は本体の一例である。ハンドル13はハンドルの一例である。ハンドル13とシリンダケース12との接続部位は、ハンドル13でもよいし、シリンダケース12でもよいし、ハンドル13及びシリンダケース12の両方でもよい。通路30Aは、圧縮気体を圧力室に供給する経路の一例である。軸線A1は第1軸線の一例であり、軸線C1は第2軸線の一例である。ヘッドカバー14はカバーの一例である。
打込機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、圧縮気体は、空気に代えて、不活性ガス、希ガスを用いることも可能である。第1操作機構は、ユーザが操作する第1操作部材、および第1操作部材の操作により作動するバルブを含む。第1操作部材は、レバー、アーム、ボタンの何れでもよい。第2操作機構は、ユーザが操作する第2操作部材、及び第2操作部材の操作により作動するバルブを含む。第2操作部材は、ノブ、レバー、ボタンアームの何れでもよい。第3操作機構は、ユーザが操作する第3操作部材、及び第3操作部材の操作により作動するバルブを含む。第3操作部材は、ノブ、レバー、ボタンアームの何れでもよい。圧縮気体を圧力室に供給する経路は、ポート、通路、開口部、空間の何れでもよい。
また、打撃部とハンドルとの配置位置は、第1軸線と第2軸線とが90度で交差する構成、第1軸線と第2軸線とが90度とは異なる角度で交差する構成の何れでもよい。マガジンは、複数の釘を直線状に配置して収容するもの、複数の釘を渦巻き状に配置して収容するもの、の何れでもよい。
10…打込機、11…ハウジング、12…シリンダケース、13…ハンドル、14…ヘッドカバー、17…蓄圧室、19…トリガ、21…トリガバルブ、30A…通路、38…シリンダ上室、70…打撃部、71…圧力調整機構、72,312…エアダスタ、313…第2操作機構、A1,C1…軸線。

Claims (11)

  1. 蓄圧室から圧縮気体が供給され、かつ、打撃部を作動させる圧力室と、
    ユーザにより操作され、かつ、前記蓄圧室の前記圧縮気体を前記圧力室に供給する経路を接続及び遮断する第1操作機構と、
    前記蓄圧室における前記圧縮気体の圧力を調整可能な圧力調整機構と、
    前記ユーザにより操作され、かつ、前記圧力調整機構を作動させる第2操作機構と、
    前記ユーザにより操作され、前記蓄圧室に前記圧縮気体を蓄える状態と、前記蓄圧室から前記圧縮気体を排出する状態とを切り替える第3操作機構と、
    前記蓄圧室及び前記打撃部を有するハウジングと、
    を備えた打込機であって、
    前記ハウジングは、
    前記打撃部を作動可能に支持する本体と、
    前記本体から突出され、かつ、前記ユーザが手で握るハンドルと、
    を有し、
    前記第1操作機構は、前記ハンドルと前記本体との接続部位に設けられ、
    前記圧力調整機構は、前記ハンドルにおいて前記本体とは反対に位置する端部に設けられ、
    前記第2操作機構及び前記第3操作機構が一体で設けられている、打込機。
  2. 蓄圧室から圧縮気体が供給され、かつ、打撃部を作動させる圧力室と、
    ユーザにより操作され、かつ、前記蓄圧室の前記圧縮気体を前記圧力室に供給する経路を接続及び遮断する第1操作機構と、
    前記蓄圧室における前記圧縮気体の圧力を調整可能な圧力調整機構と、
    前記ユーザにより操作され、かつ、前記圧力調整機構を作動させる第2操作機構と、
    前記ユーザにより操作され、前記蓄圧室に前記圧縮気体を蓄える状態と、前記蓄圧室から前記圧縮気体を排出する状態とを切り替える第3操作機構と、
    前記蓄圧室及び前記打撃部を有するハウジングと、
    を備えた打込機であって、
    前記ハウジングは、
    前記打撃部を作動可能に支持する本体と、
    前記本体から突出され、かつ、前記ユーザが手で握るハンドルと、
    を有し、
    前記第1操作機構は、前記ハンドルと前記本体との接続部位に設けられ、
    前記圧力調整機構は、前記ハンドルにおいて前記本体とは反対に位置する端部に設けられ、
    前記第1操作機構及び前記第2操作機構が、前記ハンドルを握った手で共に操作可能な位置に配置されている、打込機。
  3. 前記ハウジングは、前記本体の端部に取り付けたカバーを更に有し、
    前記打撃部は、前記本体内で第1軸線方向に移動可能であり、
    前記ハンドルは、前記第1軸線に対して交差する第2軸線方向に前記本体から突出しており、
    前記第2操作機構及び前記第3操作機構は、前記カバーに設けられている、請求項1記載の打込機。
  4. 前記打撃部は、前記本体内で第1軸線方向に移動可能であり、
    前記ハンドルは、前記第1軸線に対して交差する第2軸線方向に前記本体から突出しており、
    前記第1操作機構及び前記第2操作機構が、前記ハンドルを握った手でそれぞれ操作可能な位置に配置されている、請求項1記載の打込機。
  5. 前記第1操作機構、前記第2操作機構及び前記第3操作機構が、前記ハンドルを握った手でそれぞれ操作可能な位置に配置されている、請求項4記載の打込機。
  6. 前記打撃部は、前記本体内で第1軸線方向に移動可能であり、
    前記ハンドルは、前記第1軸線に対して交差する第2軸線方向に前記本体から突出しており、
    前記第2操作機構及び前記第3操作機構は、前記第2軸線方向で、前記ハンドルと前記本体との接続箇所と、前記ハンドルにおける前記本体とは反対に位置する端部と、の間に配置されている、請求項1記載の打込機。
  7. 前記ハウジングは、前記本体の端部に取り付けたカバーを更に有し、
    前記打撃部は、前記本体内で第1軸線方向に移動可能であり、
    前記ハンドルは、前記第1軸線に対して交差する第2軸線方向に前記本体から突出しており、
    前記第3操作機構は、前記カバーに設けられている、請求項2記載の打込機。
  8. 前記圧力調整機構は、前記蓄圧室における前記圧縮気体の圧力を、第1圧力と、前記第1圧力よりも高圧の第2圧力と、に切り替え可能である、請求項1乃至7の何れか1項記載の打込機。
  9. 前記第2操作機構及び前記第3操作機構が一体であることは、前記第2操作機構の部品の少なくとも1つと、前記第3操作機構の部品の少なくとも1つとが共通であることを含む、請求項1、3、4、5、6の何れか1項記載の打込機。
  10. 前記ハンドルは、前記第1軸線方向で、前記第1操作機構と前記第3操作機構との間に配置されている、請求項3または7記載の打込機。
  11. 前記第2操作機構及び前記第3操作機構は、前記第1軸線方向で前記ハンドルの配置領域内に配置されている、請求項5または6記載の打込機。
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