JP6925234B2 - スピーカシステム、表示装置、テレビジョン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカシステム、表示装置、テレビジョン装置に関し、詳細には、表示装置の側方に設けられ、各放音面が表示装置の上下方向で対向している第1スピーカユニットおよび第2スピーカユニットを備えたスピーカシステム、表示装置、テレビジョン装置に関する。
スピーカシステムには、2つのスピーカユニットを並べて配置し、各放音面をいずれも表示装置の正面側に向けた構造が知られている。この構造の場合、最適な音場は、各放音面からの距離が等しい位置に限られる。このため、例えば、特許文献1には、各放音面を表示装置の上下方向で対向配置させた構造が開示されている。
国際公開第2017/002876号
ところで、特許文献1に記載の構造では、上下に対向する各スピーカユニットが連結部材で連結され、連結部材にディフューザ(音響拡散器ともいう)を設けており、各スピーカユニットからの音声を表示装置の正面側に向けて反射させる。
しかしながら、特許文献1に記載のディフューザを設けても、表示装置の正面側に、音の拡散量、拡散方向にバラツキがある。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、より均一な音の拡散を実現し、視聴位置による音声の品位低下を防止するスピーカシステム、表示装置、テレビジョン装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、表示装置の側方に設けられ、各放音面が表示装置の上下方向で対向している第1スピーカユニットおよび第2スピーカユニットを備えたスピーカシステムであって、前記第1スピーカユニットと前記第2のスピーカユニットとの間に設けられ、前記第1スピーカユニットおよび前記第2のスピーカユニットからの音声を前記表示装置の正面側に向けて反射するディフューザを有し、該ディフューザは、少なくとも前記表示装置の前記正面側に対峙した前方位置が球形状であることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記ディフューザが、前記第1スピーカユニットに対向配置された第1半球体と、前記第2のスピーカユニットに対向配置された第2半球体と、前記第1半球体と前記第2半球体との間に配置された円柱体とで形成されていることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記ディフューザが、球体で形成されていることを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1から第3のいずれか1の技術手段において、前記ディフューザは、前記表示装置の側方に対峙した側方位置の部分が前記球形状の球面よりも凹んでいることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1から第4のいずれか1のスピーカシステムと、表示パネルとを備えた表示装置であることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段を備えたテレビジョン装置であることを特徴としたものである。
本発明によれば、各スピーカユニットからの音声は、ディフューザの球形状部分で反射するので、上下方向や左右方向に均等に広がる。よって、視聴位置による音声の品位低下を防止することができる。
本発明の表示装置の斜視図である。 表示装置の分解斜視図である。 第1実施形態によるスピーカシステムを説明するための図である。 第1実施形態によるスピーカシステムの断面図である。 第1実施形態に対する音圧レベルの測定結果を説明するための図である。 第2〜第4実施形態によるスピーカシステムの側面図である。 (A)は一般的な薄型テレビを上部から見た図、(B)および(C)は上下対向スピーカを薄型テレビの両端に配置したものを上から見た図である。 (A)は上下対向スピーカの説明図、(B)は第5実施形態によるディフューザの説明図である。 (A)は上下対向スピーカの説明図、(B)は第6実施形態によるディフューザの説明図である。 第7実施形態によるディフューザの説明図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明のスピーカシステム、表示装置、テレビジョン装置に係る好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の表示装置の斜視図である。表示装置1(例えば薄型のテレビジョン装置)は、パネルモジュール3、スピーカシステム7L,7R、背面筐体6を有している。なお、パネルモジュール3が本発明の表示パネルに相当する。
スピーカシステム7Lは、表示装置1の正面から見てパネルモジュール3の左側に設置され、スピーカシステム7Rは、パネルモジュール3の右側に設置されている。各スピーカシステム7L,7Rは、表示装置1の正面側でパネルモジュール3と例えば面一になるように形成され、表示装置1の背面側で背面筐体6と例えば面一になるように形成されている。各スピーカシステム7L,7Rからは、可聴帯域内(例えば20Hz〜20kHz程度)の音声を出力できる。
(第1実施形態)
図2は、表示装置の分解斜視図である。パネルモジュール3は、例えば、液晶層やガラス基板などを有した矩形状のLCD(Liquid Crystal Display)パネル4や、その図示は省略するが、例えば、保護ガラス、偏光板、拡散板、バックライト等を有している。LCDパネル4の後方には、表示装置1を駆動させる回路基板5が設けられる。
パネルモジュール3や各スピーカシステム7L,7Rは、例えば樹脂製の枠体2a,2bで保持される。枠体2aは、水平方向に延びてパネルモジュール3の上面に取り付けられ、さらに各スピーカシステム7L,7Rの上端を覆っている。枠体2bは、枠体2aと同様に水平方向に延びているが、その中央に光表示部2cを保持してパネルモジュール3の下面に取り付けられており、さらに各スピーカシステム7L,7Rの下端を覆っている。
パネルモジュール3を、ミドルキャビ(図示省略)を用いて背面筐体6に取り付けることも可能である。この場合、枠体2a,2bはパネルモジュール3のほか、ミドルキャビも保持する。
各スピーカシステム7L,7Rは、2つのスピーカ装置(第1スピーカ装置10、第2スピーカ装置20)をそれぞれ有している。
第1スピーカ装置10と第2スピーカ装置20は、後述のように、互いの放音面が対向して配置されており、同じアンプ(図示省略)に接続され、同じ音声を出力する。第1スピーカ装置10、第2スピーカ装置20は、リアカバー8で覆われており、表示装置1の正面側からスピーカネット9で覆われる。
なお、スピーカシステム7Lとスピーカシステム7Rは同じ構造であるため、以下は、スピーカシステム7Rについて詳細に説明し、スピーカシステム7Lの説明は省略する。
図3(A)は、スピーカシステム7Rの正面図であり、図2で説明した第1,2スピーカ装置10,20から、図3で説明する第1,2エンクロージャ11,21の正面側に位置して第1スピーカユニット12、共鳴管13や、第2スピーカユニット22、共鳴管23をそれぞれ覆うカバー10a,20a(図2に示す)を外した状態を示している。図3(B)は図3(A)の拡大図である。
第1スピーカ装置10は、略円筒状に形成されて上下方向に延びた第1エンクロージャ11を有する。図3(A)に示すように、第1エンクロージャ11には、第1スピーカユニット12、共鳴管13が収容される。第1スピーカユニット12は、例えば中低音出力用のスピーカ(ミッドバススピーカ)であり、第1エンクロージャ11の下端に設置されている。
第1スピーカユニット12は、ボイスコイル(図示省略)などを配した磁気回路部12bを有し、磁気回路部12bの下端には振動板が設けられて、下方を向いた放音面12aが形成されている。
一方、第2スピーカ装置20は、略円筒状に形成されて上下方向に延びた第2エンクロージャ21を有する。第2エンクロージャ21には、第2スピーカユニット22、共鳴管23が収容される。第2スピーカユニット22は、例えばミッドバススピーカであり、第2エンクロージャ21の上端に設置されている。
第2スピーカユニット22は、ボイスコイル(図示省略)などを配した磁気回路部22bを有し、磁気回路部22bの上端には振動板が設けられて、上方を向いた放音面22aが形成されている。
このように、第1スピーカユニット12の放音面12aと、第2スピーカユニット22の放音面22aは、表示装置1の上下方向で対向している。
なお、第1,2スピーカユニット12,22は、ミッドバススピーカの例を挙げたが、他の種類のスピーカ、例えばツイータとスコーカ、ミッドハイスピーカ等であってもよい。
第1エンクロージャ11と第2エンクロージャ21との間には、連結部材30が設けられている。具体的には、連結部材30は、例えば表示装置1の正面側を開放した断面半円筒状に形成されており、表示装置1の背面側で、第1エンクロージャ11の下端と第2エンクロージャ21の上端を連結している。
図3(B)に示すように、連結部材30には、ディフューザ(音響拡散器ともいう)31が設けられている。ディフューザ31は、第1,2スピーカユニット12,22からの音声を表示装置1の正面側に向けて反射する機能を有しており、例えば、第1スピーカユニット12の放音面12aと第2スピーカユニット22の放音面22aとの中間位置に設置されている。
図4は、図3(B)のIV−IV線矢視断面図である。第1実施形態のディフューザ31は、球状部31a,31a’、円柱状部31b、平面部もしくは充填物(吸音綿など)を有する空洞部31cから構成されている。
反射面に凹形状が存在すると、音の焦点が発生する。その焦点のポイント(いわゆるスイートスポット)で音を聴くと、ベストな音声品位が得られるが、その位置を少しでも外れた場合には、音声品位が低下する。本発明は、どの位置で聴いても音声品位の差(ばらつき)が少なくなることを目指し、できるだけ焦点の発生しにくい形状を検討した結果、完全な凸形状(=球型)が最も有効であるとしたものである。
球状部31a,31a’は、少なくとも表示装置1の正面側に対峙した前方位置に形成される。球状部31aは、上方に向けて凸状の曲面を有し、第1スピーカユニット12の放音面12a内に収まる大きさで形成されて、放音面12aに対向配置されている。球状部31a’は、下方に向けて凸状の曲面を有しており、第2のスピーカユニット22の放音面22a内に収まる大きさで形成されて、放音面22aに対向配置されている。このため、球状部31aが本発明の第1半球体に相当し、球状部31a’が本発明の第2半球体に相当する。
円柱状部31bは、球状部31aと球状部31a’との間に位置し、球状部31a,31a’と一体形成されている。なお、円柱状部31bは、球状部31a,31a’と別体に形成してもよい。円柱状部31bが本発明の円柱体に相当する。
平面部もしくは充填物(吸音綿など)を有する空洞部31cは、表示装置1の背面側に対峙した後方位置に形成され、中央位置には軸部32が設けられる。ディフューザ31は、軸部32を介して連結部材30に固定される。
これにより、表示装置1の背面側も球形状に形成した場合に比べて、軸部32をディフューザ31に設置しやすい。また、軸部32を長く形成できるため、連結部材30への設置も容易になる。
次に、上記の球状部31a,31a’を有した構造(第1実施形態)と、以下の比較例1に対し、スピーカシステム7Rのみを駆動した場合について、マイクロフォンを用いて音圧特性を測定した。
マイクロフォンはスピーカシステム7Rの周辺、詳しくは、ディフューザ31の前方(正面)、表示装置1の正面から見て、ディフューザ31の右前方(外側45°)、ディフューザ31の右方(外側90°)、ディフューザ31の左前方(内側45°)、そして、ディフューザ31の左方(内側90°)にそれぞれ配置した。スピーカシステム7Rからマイクロフォンまでの距離は1mである。なお、スピーカシステム7Lのみを駆動させた場合の音圧特性は、スピーカシステム7Rのみを駆動させた場合のそれと基本的に同じであるため、スピーカシステム7Lのみを駆動させた場合は省略する。
図5は、第1実施形態に対する音圧レベルの測定結果を説明するための図である。
まず、比較例1は、特許文献1に記載のディフューザを用いている。この場合の測定結果の図示は省略するが、音声の品位低下があった。例えば、2kHz付近の帯域で述べると、ディフューザ31の左方(内側90°)では音圧レベルが77dB SPLであったのに対し、ディフューザ31の右前方(外側45°)では音圧レベルが84dB SPLであった。このように、内側90°の音圧レベルが外側45°の音圧レベルに比べて7dB小さくなっており、左右方向でバラツキがあった。
これに対し、第1実施形態のディフューザを用いた場合、ディフューザ31の前方(正面)の測定結果を図5に実線で、ディフューザ31の右前方(外側45°)を破線で、ディフューザ31の右方(外側90°)を点線で、ディフューザ31の左前方(内側45°)を1点鎖線で、ディフューザ31の左方(内側90°)を2点鎖線でそれぞれ示している。
比較例1と同様に、2kHz付近の帯域で述べると、2点鎖線で示したディフューザ31の左方(内側90°)では音圧レベルが81dB SPLであったのに対し、破線で示したディフューザ31の右前方(外側45°)では音圧レベルが84dB SPLであった。つまり、第1実施形態のディフューザを用いた場合には、内側90°の音圧レベルが外側45°の音圧レベルに比べて3dBの低下で済んでおり、比較例1に比べて左右方向で均等に広がっていることが分かる。
また、ディフューザ31のような球状部31a,31a’に形成すれば、図4に1点鎖線の矢印で示すように、第1,2スピーカユニット12,22からの音声は、表示装置1の前方の他、比較例1に比べて上下方向にも均等に広がる。よって、視聴位置による音声の品位低下を防止することができる。
図6は、第2〜第4実施形態によるスピーカシステムの側面図である。
上記第1実施形態では、球状部31a,31a’、円柱状部31b、平面部もしくは充填物(吸音綿など)を有する空洞部31cから構成されたディフューザ31の例を挙げて説明した。しかし、本発明は、この例に限定されるものではなく、少なくとも表示装置1の正面側に対峙した前方位置に、球形状を有していればよい。
(第2実施形態)
具体的には、図6(A)に示すように、ディフューザ31は、ほぼ完全な球体で形成され、第1,2スピーカユニット12,22の中間位置に、軸部(図示省略)を介して連結部材30に固定してもよい。この場合にも、第1,2スピーカユニット12,22からの音声は、従来に比べて上下方向および左右方向に均等に広がる。
(第3実施形態)
もしくは、図6(B)に示すように、ディフューザ31は、表示装置の正面側に対峙した前方位置が球体で形成され、表示装置の背面側に対峙した後方位置が平面状もしくは空洞状などに形成されていてもよい。この場合にも、ディフューザ31は、第1,2スピーカユニット12,22の中間位置に、軸部32を介して連結部材30に固定されており、第1,2スピーカユニット12,22からの音声は、従来に比べて上下方向および左右方向に均等に広がる。第3実施形態によれば、表示装置の背面側も球形状に形成した場合に比べて、軸部32をディフューザ31に設置しやすい。軸部32を長くできるため、連結部材30への設置も容易になる。
(第4実施形態)
または、ディフューザ31は、図4で説明した平面部もしくは充填物(吸音綿など)を有する空洞部31cを省略し、図6(C)に示すように、表示装置の正面側および背面側の双方が同様に形成され、第1スピーカユニット12に対向配置された球状部31aと、第2のスピーカユニット22に対向配置された球状部31a’と、球状部31aと球状部31a’との間に配置された円柱状部31bとで形成してもよい。この場合にも、第1,2スピーカユニット12,22からの音声は、従来に比べて上下方向および左右方向に均等に広がる。
次に、図7(A)は、一般的な薄型テレビを上部から見た図である。紙面上、上が正面側(表示面側)で下が裏面側である。パネルモジュール3の左右にスピーカ70L,70Rが配置されており、左、右のチャンネルを発音する。音は主に正面方向に発音する。音の広がりを図7(A)に実線で示しており、音圧は、スピーカ70L,70Rの正面方向に最も高く、正面からずれると音圧は減少する。
図7(B)および図7(C)は上下対向スピーカを薄型テレビの両端(図では左側のみを示す)に配置したものを上から見た図である。図7(A)と同様紙面上、上が正面側である。音の広がりを図7(B),(C)に実線で示しており、スピーカシステム7Lからの音は、水平方向に360度均等に発音される。そのため、テレビの正面に居なくても、音が十分聞こえる。
ところで、スピーカからの音が平面で反射すると、直接音と反射音が干渉し、音の品質を下げることが知られている。図7(B)において、音がテレビの表示面に達し、そこで反射することで、視聴者は、スピーカシステム7Lからの直接音(ディフューザ31から延びた矢印で示す)と表示面で反射した反射音(パネルモジュール3から延びた矢印で示す)との干渉音を聞くことになり、音質が劣化する。図7(C)は、スピーカシステム7Lがテレビの真横よりも前に出た形状であり、反射音はより顕著になる。
(第5実施形態)
上記の直接音と反射音との干渉を減らし、音声の品位低下の防止策として、パネル方向への発音の音圧を下げることが考えられる。図8(A)は、図7(B)の一部を拡大したものである。ディフューザ31の周囲に示した点線は、図7(B)と同様に、音の広がりを示しているが、ディフューザ31の周囲に示した実線は、スピーカの方向と音圧の特例を示す。本来は、この実線は、360度均等に円形となるものである。しかし、パネル方向への音圧を下げるためには、実線で示すように、パネルモジュール3側のみ音圧を下げる特性が必要である。
パネルモジュール3側のみ音圧をさげる特性を実現する方法の一例として図8(B)に挙げるように、球形のディフューザ31の一部をカットすることが考えられる。より具体的には、図8(B)に示したディフューザ41は、パネルモジュール3の正面側に対峙した前方位置に形成された球状部41aと、パネルモジュール3の側方に対峙した側方位置の部分が球形状の球面よりも凹んで形成された凹状部41dとを有している。球面の延長線よりも内側に凹ませることで、音の反射量が減り、カットされたパネル方向について、音の拡散が十分行われず、実線で示すように、結果的に音圧を下げることができる。
(第6実施形態)
次に、図6(B)で説明した半球形状のディフューザについて考える。テレビの視聴のためのスピーカであるので、前方向は球形として均一に拡散し、背面側への拡散を押さえたものである。図9(A)に示した点線は、図7(B)と同じ音の広がりを示し、図9(A)に示した実線が、半球形状のディフューザ31の音圧レベルの特性である。テレビの背面への音圧は、点線の場合に比べて低いが、テレビの表示面への音圧は、点線の場合と同様に高い。そのため、表示面での音の反射が大きく、直接音と反射音との干渉が発生し、音質を下げることとなる。そこで、図9(B)に示したディフューザ41は、球状部41aと、凹状部41dと、後方位置に形成された平面部もしくは充填物(吸音綿など)を有する空洞部41cとを有しており、平面部もしくは充填物(吸音綿など)を有する空洞部41cの中央位置に軸部42が設けられている。凹状部41dのように、半球形状のテレビ側をカットすることによって、実線で示すように、テレビ側の音圧を下げることが出来、音質を向上させることが出来る。
(第7実施形態)
ところで、図10は、図2に示したスピーカシステム7Rである。図示のようにディフューザ41にツイータ50を埋め込む際、ツイータ50の電極51を図2で説明したパネルモジュール3側に配置すると、図10に示すように球形の一部が不連続(非球面状)となる。本来、不連続となることで、音の拡散能力が低下するが、この不連続部分で音の拡散能力が下がることを利用して、表示面への音の反射を低減することが出来る。具体的には、ディフューザ内蔵のツイータの電極部分をテレビ側に配置することによって、ディフューザ41は凹状部41dを有するため、テレビパネル側のディフューザの球形が不連続となり、テレビ側への音圧を下げることが出来る。
このように、ディフューザの形状をテレビ側と他の側で変えることで、テレビの表示面での音の反射を軽減し、音質を改善することが出来る。
1…表示装置、2a,2b…枠体、2c…光表示部、3…パネルモジュール、4…LCDパネル、5…回路基板、6…背面筐体、7L,7R…スピーカシステム、8…リアカバー、9…スピーカネット、10…第1スピーカ装置、10a,20a…カバー、11…第1エンクロージャ、12…第1スピーカユニット、12a,22a…放音面、12b,22b…磁気回路部、13,23…共鳴管、20…第2スピーカ装置、21…第2エンクロージャ、22…第2スピーカユニット、30…連結部材、31,41…ディフューザ、31a,41a…球状部、31c,41c…平面部もしくは充填物(吸音綿など)を有する空洞部、32,42…軸部、41d…凹状部、50…ツイータ、51…電極。

Claims (6)

  1. 表示装置の側方に設けられ、各放音面が表示装置の上下方向で対向している第1スピーカユニットおよび第2スピーカユニットを備えたスピーカシステムであって、
    前記第1スピーカユニットと前記第2のスピーカユニットとの間に設けられ、前記第1スピーカユニットおよび前記第2のスピーカユニットからの音声を前記表示装置の正面側に向けて反射するディフューザを有し、
    該ディフューザは、少なくとも前記表示装置の前記正面側に対峙した前方位置が球形状であることを特徴とするスピーカシステム。
  2. 請求項1に記載のスピーカシステムであって、
    前記ディフューザが、前記第1スピーカユニットに対向配置された第1半球体と、前記第2のスピーカユニットに対向配置された第2半球体と、前記第1半球体と前記第2半球体との間に配置された円柱体とで形成されていることを特徴とするスピーカシステム。
  3. 請求項1に記載のスピーカシステムであって、
    前記ディフューザが、球体で形成されていることを特徴とするスピーカシステム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のスピーカシステムであって、
    前記ディフューザは、前記表示装置の側方に対峙した側方位置の部分が前記球形状の球面よりも凹んでいることを特徴とするスピーカシステム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のスピーカシステムと、表示パネルとを備えた表示装置。
  6. 請求項5に記載の表示装置を備えたテレビジョン装置。
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