JP6925115B2 - ボトル - Google Patents

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Description

本発明は、ボトルに関する。
従来から、ボトルの胴部に、ボトル軸方向の外側から内側に向かうに従い漸次縮径するくびれ部を有するものが知られている。
しかしながら、くびれ部を有するボトルでは、例えばボトルに密封された内容物の温度が低下してボトル内が減圧した場合等に、くびれ部が径方向に沿う横断面視で円形状から例えば楕円形状等に異変形し易いという課題があった。
そこで、例えば下記特許文献1には、径方向の内側に窪むパネル部がくびれ部に周方向に間隔をあけて複数配設された構成が開示されている。
この構成によれば、ボトル内が減圧した場合等に、パネル部が優先的に変形することで、ボトルのうちパネル部以外の部分での変形を抑えつつ、ボトル内の減圧を吸収するようになっている。
特開2012−140147号公報
ところで、上述したボトルにあっては、商品名や内容物等の表示、意匠性向上の観点から、くびれ部にラベル(例えばロールラベルやシュリンクラベル等)が取り付けられることがある。
しかしながら、上述した従来の技術では、パネル部が径方向の内側に向けて窪んでいるため、ラベルがパネル部内に引き込まれる等してラベルにしわ等が発生し易く、ラベルの外観に違和感が生じるおそれがある。ラベルの外観に違和感が生じるのを抑制するために、パネル部の周方向に沿うパネル幅を縮小すると、減圧時におけるパネル部の変位量が低下し、所望の減圧吸収性能を発揮できない虞がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ラベルの外観に違和感が生じるのを抑制した上で、優れた減圧吸収性能を具備させることができるボトルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るボトルは、筒状の胴部に、ボトル軸方向の外側から内側に向かうに従い漸次縮径するくびれ部が形成され、前記くびれ部に、径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成されるとともに、前記くびれ部における前記周方向で隣り合う前記パネル部同士の間が柱部とされ、前記パネル部は、前記径方向の内側に位置するとともに、ボトル軸方向の両端部から中央部に従い径方向の内側に向け、前記くびれ部に倣って湾曲するパネル底壁部と、前記パネル底壁部の外周縁から前記径方向の外側に向けて延びるパネル側壁部と、により画成され、前記パネル底壁部には、前記パネル側壁部のうち前記周方向を向く縦側壁部との間に隙間をあけて配設されるとともに前記径方向の外側に向けて突となるリブが、前記パネル底壁部における前記ボトル軸方向の全長に亘って形成され、前記リブのうち前記パネル底壁部に対して径方向の外側に位置する頂壁部は、ボトル軸方向の両端部から中央部に従い径方向の内側に向け、前記くびれ部に倣って湾曲し、前記胴部の下端開口を閉塞する底壁部を備え、前記底壁部は、前記底壁部の外周部分を構成する接地部と、前記接地部に径方向の内側に連なるとともに、上方に向けて窪む半球状の補強壁部と、前記補強壁部においてボトル軸に対して放射状に形成された底壁リブと、を備えている。
この構成によれば、ボトル内が減圧すると、胴部(パネル部)が、柱部とリブとの間の隙間を周方向に狭めるように優先的に縮径変形することになる。そのため、胴部に優れた減圧吸収性能を具備させることができる。
しかも、パネル底壁部に径方向の外側に向けて突出するリブを配設したため、パネル部を覆うように胴部に取り付けられるラベルを、径方向の内側から支持することができる。そのため、ラベル装着時において、胴部を覆うラベルが径方向の内側へ移動するのを規制して、ラベルの平滑状態を維持できる。これにより、ラベルが隙間の内側に引き込まれてしわが発生するのを抑制して、ラベルの外観に違和感が生じるのを抑制できる。
さらに、リブがパネル底壁部におけるボトル軸方向の全長に亘って形成されているので、径方向から見た側面視でリブと重なる部分では、ラベルをボトル軸方向の全体に亘って支持できる。これにより、ラベルにしわが発生するのを確実に抑制できる。
そして、リブ及び柱部によって胴部におけるラベルの支持面積を確保できるので、ラベルの外観に違和感が生じるのを確実に抑制できる。
本発明に係るボトルにおいて、前記ボトル軸方向における前記パネル部の長さは、前記ボトル軸方向における前記くびれ部の長さに対して20%以上95%以下になっていてもよい。
この構成によれば、くびれ部の最小外径に跨るようにパネル部が形成され易くなるので、くびれ部の変形を抑制できる。
本発明に係るボトルにおいて、前記くびれ部の最小外径は、前記くびれ部の最大外径に対して60%以上98%以下になっていてもよい。
この構成によれば、ボトル内の減圧化に伴いボトルに作用する径方向の内側へ凹む応力が、くびれ部に集中し易くなる。そのため、上述したようにくびれ部へパネル部を配置することによって胴部の異変形を抑制できる。また、くびれ部の最小外径をくびれ部の最大外径(最大胴径)の60%以上とすることで、ボトル内の減圧に対してくびれ部が可動する程度の適度な剛性をボトルに賦与することができる。
本発明に係るボトルにおいて、前記くびれ部における前記ボトル軸方向の長さは、前記胴部における前記ボトル軸方向の長さに対して30%以上90%以下になっていてもよい。
この構成によれば、充填温度等によるボトル内の減圧の程度に応じ、所望する体積変化量をボトルに賦与することができる。
本発明に係るボトルによれば、ラベルの外観に違和感が生じるのを抑制した上で、優れた減圧吸収性能を具備させることができる。
実施形態に係るボトルの側面図である。 実施形態に係るボトルの底面図である。 図1のIII−III線に沿う部分断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るボトル1は、合成樹脂材料により有底筒状に形成されている。ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されることで形成される。なお、合成樹脂材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
ボトル1は、口部11、肩部12、胴部13及び底部14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設されて構成されている。以下、上述した共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸O方向に沿って口部11側を上側、底部14側を下側といい、また、ボトル軸O方向から見た平面視でボトル軸Oに直交する方向を径方向といい、ボトル軸O回りに周回する方向を周方向という。この場合、口部11、肩部12、胴部13及び底部14は、それぞれ径方向に沿う横断面視形状が円形状となっている。
口部11は、筒状に形成されている。口部11には、図示しないキャップが装着される。
肩部12は、口部11の下端縁に連なっている。肩部12は、上肩部12a及び下肩部12bが上方から下方に連なって構成されている。
上肩部12aは、径方向の外側に向けて湾曲するとともに、下方に向かうに従い漸次拡径するテーパ状に形成されている。
下肩部12bは、ボトル軸O方向の全体に亘って外径が一様に形成されている。
底部14は、有底筒状に形成されている。底部14は、胴部13の下端縁に接続された筒状のヒール部14aと、ヒール部14aの下端開口を閉塞する底壁部14bと、を備えている。
底壁部14bは、底壁部14bの外周部分を構成する環状の接地部21と、接地部21における径方向の内側に連なる補強壁部22と、を備えている。
図1、図2に示すように、接地部21は、ヒール部14aの下端縁に連なっている。接地部21の下面は、ボトル軸O方向に直交する平坦面とされている。
補強壁部22は、上方に向けて窪む半球状(ドーム状)に形成されている。補強壁部22の外周縁は、接地部21の内周縁に接続されている。補強壁部22には、下方に膨出する底壁リブ23が形成されている。底壁リブ23は、平面視において、ボトル軸Oに対して放射状に配置されている。なお、補強壁部22及び底壁リブ23の肉厚は、接地部21の肉厚よりも厚くなっている。
図1に示すように、胴部13は、上胴部(くびれ部)13a及び下胴部13bが上方から下方に連なって構成されている。
上胴部13aは、下肩部12bの下端縁から下方に延設されている。上胴部13aと下肩部12bとの境界部分には、径方向の内側に窪むとともに、周方向の全周に亘って延びる第1周溝25が形成されている。なお、第1周溝25は、周方向に沿って直線状に形成されている。
下胴部13bは、上胴部13aの下端縁とヒール部14aの上端縁との間を接続している。下胴部13bの外径は、ボトル軸O方向の全体に亘って一様に形成されている。上胴部13aと下胴部13bとの境界部分には、径方向の内側に窪むとともに、周方向の全周に亘って延びる第2周溝26が形成されている。また、下胴部13bとヒール部14aとの境界部分には、径方向の内側に窪むとともに、周方向の全周に亘って延びる第3周溝27が形成されている。なお、第2周溝26及び第3周溝27は、周方向に沿って直線状に形成されている。
下胴部13bには、径方向の内側に窪むとともに、周方向の全周に亘って延びる下胴周溝31が形成されている。上述した下胴周溝31は、ボトル軸O方向に間隔をあけて複数(例えば、2つ)形成されている。
ここで、上胴部13aは、ボトル軸O方向の両端部からボトル軸O方向の中央部に向かうに従い漸次縮径するくびれ部を構成している。本実施形態において、上胴部13aの最小外径は、上胴部13aの最大外径に対して60%以上98%以下になっていることが好ましい(より好ましくは87%以上93%以下)。また、上胴部13aにおけるボトル軸O方向の長さは、胴部13全体におけるボトル軸O方向の長さに対して30%以上90%以下になっていることが好ましい(より好ましくは63%以上68%以下)。なお、本実施形態では、上胴部13aの最小外径部分が、上胴部13aにおけるボトル軸O方向の中心に位置しているが、この構成のみに限らず、上胴部13aにおけるボトル軸O方向の中心に対してボトル軸O方向にずれていても構わない。
上胴部13aには、径方向の内側に向けて窪む減圧吸収用のパネル部41が周方向に間隔をあけて複数(図示の例では、等間隔に6つ)形成されている。そして、上胴部13aにおいて、周方向で隣り合うパネル部41同士の間に位置する部分は、ボトル軸O方向に沿って延びる柱部42を構成している。すなわち、上胴部13aには、パネル部41と柱部42とが周方向に交互に配設されている。
パネル部41は、上胴部13aを径方向から見た側面視でボトル軸O方向を長手方向とした長方形状とされている。具体的に、各パネル部41は、上胴部13aにおけるボトル軸O方向の両端部以外の領域に、上述した第1周溝25及び第2周溝26に対してボトル軸O方向に離間した状態で形成されている。本実施形態において、ボトル軸O方向におけるパネル部41の長さは、ボトル軸O方向における上胴部13aの長さに対して20%以上95%以下になっていることが好ましい(より好ましくは87%以上93%以下)。なお、本実施形態において、パネル部41におけるボトル軸O方向の中心は、上胴部13aにおけるボトル軸O方向の中心に一致している。但し、パネル部41のボトル軸O方向の中心が、上胴部13aのボトル軸O方向の中心に対してボトル軸O方向にずれていても構わない。
図1、図3に示すように、各パネル部41は、上胴部13aの外周面に対して径方向の内側に位置するパネル底壁部43と、パネル底壁部43の外周縁から径方向の外側に向けて延びるパネル側壁部44と、により画成されている。
パネル底壁部43は、ボトル軸O方向に沿う縦断面視において、上胴部13aの外周面に倣って延在している。すなわち、パネル底壁部43は、ボトル軸O方向に沿う縦断面視において、ボトル軸O方向の両端部からボトル軸O方向の中央部に向かうに従い径方向の内側に向けて湾曲している。なお、パネル底壁部43は、ボトル軸O方向に延びる平坦面であっても構わない。
図3に示すように、パネル底壁部43は、径方向に沿う横断面視において、パネル部41の周方向の外側から内側に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜している。なお、パネル底壁部43は、径方向に沿う横断面視において、上胴部13aの外周面に倣って延在していてもよく、周方向の外側から内側に向かうに従い径方向の外側に向けて傾斜していても構わない。
パネル側壁部44のうち、パネル底壁部43における周方向の両端に連なりボトル軸O方向に延びる一対の縦側壁部44aは、径方向の内側から外側に向かうに従い周方向の外側(各縦側壁部44aが離間する方向)に傾斜している。そして、周方向で隣り合うパネル部41の縦側壁部44a同士の間に位置する柱部42は、径方向に沿う横断面視形状が矩形状又は台形状となるように形成されている。また、柱部42における径方向の外側に位置する柱頂部42aは、径方向に沿う横断面視において、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。
図1に示すように、パネル側壁部44のうち、ボトル軸O方向の両端に位置して周方向に延びる一対の横側壁部44bは、径方向の内側から外側に向かうに従いボトル軸O方向の外側に向けて傾斜している。
図1、図3に示すように、パネル底壁部43における周方向の中央部には、径方向の外側に向けて突出するリブ45が形成されている。リブ45は、同一のパネル部41を構成する縦側壁部44a同士の間に、縦側壁部44aに対して周方向に隙間46をあけて配設されるとともに、パネル底壁部43におけるボトル軸O方向の全長に亘って形成されている。したがって、本実施形態のパネル部41は、周方向の中央部において、ボトル軸O方向で互いに対向する一対の横側壁部44b同士がリブ45によって架け渡されている。本実施形態では、柱部42及びリブ45(以下、まとめて「縦リブ」という場合がある。)が周方向に交互に6本ずつ(合計12本)配設されている。なお、縦リブは、8本〜16本であることが好ましく、10本〜12本であることがより好ましい。
リブ45は、パネル底壁部43に対して径方向の外側に位置する頂壁部45aと、頂壁部45aにおける周方向の両端とパネル底壁部43とを各別に連結する一対の周端壁部45bと、により画成されている。
図1に示すように、頂壁部45aは、ボトル軸O方向に沿う縦断面視において、上胴部13aの外周面に倣って延在している。すなわち、頂壁部45aは、ボトル軸O方向の両端部からボトル軸O方向の中央部に向かうに従い径方向の内側に湾曲している。なお、頂壁部45aは、柱頂部42aに対して径方向の内側又は外側に位置していても構わない。
図3に示すように、頂壁部45aは、径方向に沿う横断面視において、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。頂壁部45aは、各柱頂部42aの表面形状(上胴部13aの表面形状)に倣って周方向に延びる仮想円L上に位置している。仮想円Lの接線方向において、頂壁部45aの幅(リブ幅D1)は、柱頂部42aの幅(柱幅D2)以上になっている。また、リブ幅D1及び柱幅D2は、仮想線Lの接線方向における隙間46の幅(開口幅D3)以上になっている(すなわち、D1>D2>D3)。但し、リブ幅D1、柱幅D2及び開口幅D3は、適宜変更が可能である。
周端壁部45bは、頂壁部45aの周方向の両端に位置してボトル軸O方向に延び、径方向の外側から内側に向かうに従い周方向の外側に向けて傾斜している。したがって、リブ45は、径方向に沿う横断面視において、径方向の外側から内側に向かうに従い周方向の幅が漸次拡大する台形状に形成されている。そして、パネル部41において、リブ45の周端壁部45bと、パネル部41のパネル底壁部43、縦側壁部44a、横側壁部44bと、で画成された部分が、ボトル軸O方向に沿って延びる上述した隙間46になっている。
図1に示すように、本実施形態の各リブ45は、上述した底壁リブ23と周方向の位置が同等になっている。但し、各リブ45及び底壁リブ23の周方向位置は、適宜変更が可能である。
図3に示すように、本実施形態の柱部42及びリブ45は、それぞれ周方向の中心を通り径方向に延びる中心線に対して線対称になっている。すなわち、同一のリブ45を構成する一対の周端壁部45bにおける径方向の内端それぞれの径方向に沿う位置が互いに同等とされ、同一の柱部42を構成する一対の縦側壁部44aにおける径方向の内端それぞれの径方向に沿う位置が互いに同等とされている。また、縦側壁部44aにおける径方向の内端、及び周端壁部45bにおける径方向の内端の径方向の位置は、互いに異なっている。具体的に、図示の例では、縦側壁部44aにおける径方向の長さ(深さH1)は、周端壁部45bにおける径方向の長さ(深さH2)に比べて短くなっている(H1<H2)。したがって、同一のパネル部41において、周方向で互いに対向する縦側壁部44a及び周端壁部45bのうち、縦側壁部44aは周端壁部45bよりも径方向の長さが短くなっている。但し、縦側壁部44a及び周端壁部45bの径方向の長さは、適宜変更が可能である。
なお、本実施形態のボトル1では、少なくとも上胴部13aを覆うようにラベル(例えば、シュリンクラベルやロールラベル等)が貼着される。
したがって、本実施形態では、ボトル1内が減圧すると、上胴部13a(パネル部41)が、柱部42とリブ45との間の隙間46を周方向に狭めるように優先的に縮径変形することになる。そのため、上胴部13aに減圧吸収性能を具備させることができる。
また、本実施形態では、縦側壁部44aにおける径方向の内端、及び周端壁部45bにおける径方向の内端の径方向に沿う位置が互いに異なっているため、パネル部41が変形し易くなり、減圧吸収性能を確実に具備させることができる。
しかも、本実施形態では、パネル底壁部43に径方向の外側に向けて突出するリブ45を配設したため、パネル部41を覆うように上胴部13aに取り付けられるラベルを、径方向の内側から支持することができる。そのため、ラベル装着時において、上胴部13aを覆うラベルが径方向の内側へ移動するのを規制して、ラベルの平滑状態を維持できる。これにより、ラベルが隙間46の内側に引き込まれてしわが発生するのを抑制して、ラベルの外観に違和感が生じるのを抑制できる。
さらに、リブ45がパネル底壁部43におけるボトル軸O方向の全長に亘って形成されているので、径方向から見た側面視でリブ45と重なる部分では、ラベルをボトル軸O方向の全体に亘って支持できる。これにより、ラベルにしわが発生するのを確実に抑制できる。
そして、リブ45及び柱部42によって上胴部13aにおけるラベルの支持面積を確保できるので、ラベルの外観に違和感が生じるのを確実に抑制できる。
ここで、本実施形態では、上胴部13aがボトル軸O方向の両端部から中央部に向かうに従い漸次縮径しているため、上胴部13aの剛性を高めることができる。そのため、ボトル製造時に、胴部13において、肉厚が局所的に異なる部分(以下、「偏肉部」という。)が仮に形成された場合であっても、ボトル1内の減圧時に偏肉部を起点にして胴部13が異変形するのを抑制できる。そして、本実施形態では、上胴部13aにパネル部41を配設することで、胴部13自体(柱部42やリブ45)の径方向の変形を抑制した上で、上述したように各パネル部41を柔軟に変形させて上胴部13aを全周に亘って均等に縮径変形させることができる。その結果、パネル部41が適正に変形する前に、胴部13全体が異変形するのを抑制でき、パネル部41の減圧吸収性能を効果的に発揮させることができる。また、胴部13全体が異変形するのを抑制できるので、ラベルにしわ等が発生するのを抑制し、ラベルの外観に違和感が生じるのを抑制できる。
本実施形態では、各パネル部41におけるボトル軸O方向の中心が、上胴部13aにおいて最も変形し易いボトル軸O方向の中心に一致しているため、各パネル部41をより柔軟に変形させることができる。そのため、上胴部13aを全周に亘って均等に縮径変形させることができる。
本実施形態では、上述したようにボトル軸O方向におけるパネル部41の長さは、ボトル軸O方向における上胴部13aの長さに対して20%以上95%以下になっていることが好ましい。
そのため、上胴部13aの最小外径に跨るようにパネル部41が形成され易くなるので、上胴部13aの変形を抑制できる。
本実施形態では、上述したように上胴部13aの最小外径は、上胴部13aの最大外径に対して60%以上98%以下になっていることが好ましい。
そのため、ボトル1内の減圧化に伴いボトル1に作用する径方向の内側へ凹む応力が、上胴部13aに集中し易くなる。そのため、上述したように上胴部13aへパネル部41を配置することによって胴部13の異変形を抑制できる。また、上胴部13aの最小外径を上胴部13aの最大外径(胴部13の最大外径)の60%以上とすることで、ボトル1内の減圧に対して上胴部13aが可動する程度の適度な剛性をボトル1に賦与することができる。
本実施形態では、上述したように上胴部13aにおけるボトル軸O方向の長さは、胴部13全体におけるボトル軸O方向の長さに対して30%以上90%以下になっていることが好ましい。
そのため、充填温度等によるボトル1内減圧の程度に応じ、所望する体積変化量をボトル1に賦与することができる。
ここで、本願発明者は、吸引容量(ml)に対する上胴部13aの変形挙動を検証する試験を行った。本試験では、パネル部41やリブ45を有さないボトル(上胴部13aが平滑面のボトル)をサンプルボトルAとし、本実施形態のボトルをサンプルボトルBとした。本試験では、まず各サンプルボトルに40℃の内容物を充填した後、各サンプルボトルを密封した状態で室温まで冷却し、その後、サンプルボトルの上胴部13aに異変形が生じるまで内容物を1mlずつ吸引した。なお、本試験では、底壁部14b等が実質的に変形しないような構成とし、吸引時に上胴部13aのみが変形するものとして試験を行った。また、各サンプルボトルは、内容物が400ml用のものである。
本試験において、サンプルボトルAは、吸引容量が2mlまでは上胴部13aに異変形は生じず、良好な外観が保てた。そして、サンプルボトルAでは、吸引容量が3mlを越えた時点で上胴部13aに異変形(例えば、径方向に沿う横断面が楕円形状等)が生じる結果となった。
一方、サンプルボトルBでは、吸引容量が10mlまでは上胴部13aに異変形は生じず、良好な外観が保てた。そして、サンプルボトルBでは、吸引容量が11mlを越えた時点で上胴部13aに異変形が生じる結果となった。すなわち、サンプルボトルBでは、上胴部13a自体(柱部42やリブ45)の径方向の変形を抑制しつつ、各パネル部41を柔軟に変形させて上胴部13aを全周に亘って均等に縮径変形させることができ、優れた減圧吸収性能を得ることができた。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、一のパネル部41に対してリブ45を一つずつ配設した場合について説明したが、この構成のみに限らず、一のパネル部41に対して複数のリブ45を配設しても構わない。
上述した実施形態では、胴部13の上胴部13aをくびれ部とした場合について説明したが、この構成のみに限らず、胴部13全体をくびれ部としても構わない。また、下胴部13bをくびれ部としても構わない。
上述した実施形態では、ボトル軸O方向で一列のパネル部41を周方向に間隔をあけて複数形成した場合について説明したが、この構成のみに限らず、ボトル軸O方向で複数列のパネル部を周方向に間隔をあけて複数形成しても構わない。
このように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…ボトル
13…胴部
13a…上胴部(くびれ部)
41…パネル部
42…柱部
43…パネル底壁部
44…パネル側壁部
45…リブ

Claims (4)

  1. 筒状の胴部に、ボトル軸方向の外側から内側に向かうに従い漸次縮径するくびれ部が形成され、
    前記くびれ部に、径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成されるとともに、前記くびれ部における前記周方向で隣り合う前記パネル部同士の間が柱部とされ、
    前記パネル部は、
    前記径方向の内側に位置するとともに、ボトル軸方向の両端部から中央部に従い径方向の内側に向け、前記くびれ部に倣って湾曲するパネル底壁部と、
    前記パネル底壁部の外周縁から前記径方向の外側に向けて延びるパネル側壁部と、により画成され、
    前記パネル底壁部には、前記パネル側壁部のうち前記周方向を向く縦側壁部との間に隙間をあけて配設されるとともに前記径方向の外側に向けて突となるリブが、前記パネル底壁部における前記ボトル軸方向の全長に亘って形成され、
    前記リブのうち前記パネル底壁部に対して径方向の外側に位置する頂壁部は、ボトル軸方向の両端部から中央部に従い径方向の内側に向け、前記くびれ部に倣って湾曲し
    前記胴部の下端開口を閉塞する底壁部を備え、
    前記底壁部は、
    前記底壁部の外周部分を構成する接地部と、
    前記接地部に径方向の内側に連なるとともに、上方に向けて窪む半球状の補強壁部と、
    前記補強壁部においてボトル軸に対して放射状に形成された底壁リブと、を備えていることを特徴とするボトル。
  2. 前記ボトル軸方向における前記パネル部の長さは、前記ボトル軸方向における前記くびれ部の長さに対して20%以上95%以下になっていることを特徴とする請求項1に記載のボトル。
  3. 前記くびれ部の最小外径は、前記くびれ部の最大外径に対して60%以上98%以下になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のボトル。
  4. 前記くびれ部における前記ボトル軸方向の長さは、前記胴部における前記ボトル軸方向の長さに対して30%以上90%以下になっていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のボトル。
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