JP6924186B2 - 無針経皮注射装置 - Google Patents

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Description

<関連出願の相互参照>
本出願は、2015年11月25日に出願された米国出願第14/952,056号に基づく優先権を主張し、その開示全体は参照により本明細書に組み入れられる。
<背景>
本発明は、無針経皮注射装置に関する。
人間等の生物の皮膚は、とりわけ、病原体が体内に入るのを防ぎ、血液、水等の液体が体外へ出ていくのを防ぎ、または、規制する保護壁の役割を果たす。現代医学の分野では、しばしば、薬剤等の注入物を、皮膚を通して患者の血流に輸送する必要がある。従来、患者の体内への液体の輸送は、針が患者の皮膚を通って患者の体内の領域内に挿入されて、液体が患者の血流に入ることにより、達成される。
しかし、患者の体内に液体を輸送するために針を使用することには、針が刺さることに伴う痛み、多くの患者が抱く針への恐怖心、皮膚の損傷、針の使用に起因する感染症の関連リスクなどの様々な重大な難点がある。
結果として、無針経皮注射装置が開発された。該装置は、注入する液体または粉を高圧で細く噴出することにより、患者の皮膚を貫通することで、患者の皮膚に針を刺す必要性を除去する。
一般的な態様において、注入物の輸送に用いられる装置は、リンク機構と、リンク機構に機械的に連結された力生成機構と、力生成機構に連結されたコントローラとを備えるアクチュエータを備える。力生成機構は、受動力生成装置と能動力生成装置とを備える。該コントローラは、作動中、制御信号に基づき、力生成機構を制御することで、受動力生成装置によって供給される第1力と能動力生成装置によって供給される第2力との組み合わせである、リンク機構への入力フォースを供給するように構成されている。
種々の態様では、次の特徴を1つまたはそれ以上含んでもよい。
上記コントローラは、能動力生成装置によって供給される第2力を制御することも含んで、リンク機構に供給される入力フォースを制御することで、目標速度でアクチュエータを動作させるように構成されていてもよい。上記コントローラは、能動力生成装置によって生成されるトルクを制御することで、能動力生成装置によって供給される第2力を間接的に制御するように構成され、トルクは、第2力に比例してもよい。上記コントローラは、アクチュエータの速度が装置の作動サイクルに亘る目標速度プロファイルを達成するように、リンク機構に供給される入力フォースを制御するように構成されていてもよい。上記装置は、参照位置からのアクチュエータの変位を測定する変位センサを備え、上記コントローラは、変位センサからのアクチュエータの変位測定値を受信する入力を含み、受信された変位測定値に基づき、アクチュエータの速度の推定値を決定するように構成されていてもよい。
上記コントローラは、受信された変位測定値と1つ以上の以前に受信された変位測定値とに基づき、アクチュエータの速度の推定値を決定するように構成されていてもよい。上記能動力生成装置は、電磁モータを含んでもよい。該電磁モータは、電磁回転モータを含んでもよい。該電磁モータは、電磁リニアモータを含んでもよい。上記受動力生成装置は、力学的エネルギーを蓄えるエネルギー蓄積素子を含み、エネルギー蓄積素子は、受動力生成装置に、リンク機構に対して第1力を供給するように構成されていてもよい。
上記エネルギー蓄積素子は、力学的エネルギーを圧縮空気として蓄えるように構成されていてもよい。上記エネルギー蓄積素子は、力学的エネルギーを蓄えるばねを含んでもよい。ばねは、リンク機構に直接連結された螺旋ばねを含んでもよい。該螺旋ばねは、螺旋ばねが力学的エネルギーを蓄えない静止状態と、螺旋ばねが力学的エネルギーを蓄える圧縮状態とに構成可能であってもよい。上記螺旋ばねは、螺旋ばねが力学的エネルギーを蓄えない静止状態と、螺旋ばねが力学的エネルギーを蓄える伸長状態とに構成可能であってもよい。上記ばねは、モータに直接連結され、モータを介して前記リンク機構に間接的に連結されたねじりばねを含んでもよい。上記ばねは、リンク機構に直接連結されたねじりばねを含んでもよい。上記ばねは、ビームばねを含んでもよい。
上記装置は、注入物を保持するチャンバを更に備え、アクチュエータは、チャンバ内に配置され、作動中、リンク機構を介してチャンバ内の注入物に、入力フォースに比例する合力を加えるように構成されていてもよい。リンク機構は、ボールねじを含んでもよい。
別の一般的な態様において、チャンバ内に保持された液体を患者に輸送する装置は、作動中、チャンバ内の液体に力を加えるアクチュエータ素子と、アクチュエータ素子を駆動する電磁モータであって、液体輸送サイクル中に、アクチュエータ素子に、チャンバ内の液体に対して第1力成分を加えさせるモータと、力学的エネルギーを蓄えるエネルギー蓄積素子(ばね、圧縮空気)であって、液体輸送サイクル中に、アクチュエータ素子に、チャンバ内の液体に対して第2力成分を加えさせ、液体輸送サイクル中にアクチュエータ素子によってチャンバ内の液体に対して加えられる合力は、第1力成分および第2成分の合計である、エネルギー蓄積素子と、液体輸送サイクル中に亘り、第1力成分を動的に変化させるように電磁モータを制御するコントローラとを備える。
種々の態様では、次の利点を1つまたはそれ以上含んでもよい。
他の利点の中で、種々の態様では、エネルギー蓄積素子により更なる力(および、いくつかの例において、関連するトルク)が供給されることによって、アクチュエータ素子を駆動する、より小さく、より安価なモータを使用可能であってもよい。
種々の態様では、より小さいモータを用いることにより、注射装置をより小さくしてもよい。
種々の態様では、より小さいモータを用いることにより、アクチュエータ素子を駆動するのに要する動力を小さくしてもよい。
種々の態様では、モータとエネルギー蓄積素子とを組み合わせて用いることにより、アクチュエータ素子により大きいピーク力を加えることが可能であってもよい。
本発明の他の特徴や利点は、次の説明およびクレームから明らかである。
図1は、制御可能な無針経皮注射装置の模式図である。 図2は、ボールねじアクチュエータの断面摸式図である。 図3は、図1の制御可能な無針経皮注射装置のブロック図である。 図4は、図2のコントローラのブロック図である。 図5は、第1目標力プロファイルを達成する、ばねとモータの力寄与の組み合わせの一例である。 図6は、第1目標力プロファイルを達成する、ばねとモータの力寄与の組み合わせの他の一例である。 図7は、第2目標力プロファイルを達成する、ばねとモータの力寄与の組み合わせの他の一例である。 図8は、制御可能な無針経皮注射装置の代替的な構成の模式図である。 図9は、制御可能な無針経皮注射装置の他の代替的な構成の模式図である。 図10は、制御可能な無針経皮注射装置の他の代替的な構成の模式図である。 図11は、制御可能な無針経皮注射装置の他の代替的な構成の模式図である。
<1 無針経皮注射装置>
図1を参照すると、患者の皮膚を通して注入物(例えば、液状、粉状等の様々な状態のいずれかにおける薬剤またはワクチン)を輸送するための制御可能な無針経皮注射装置100は、筐体102から延びる無針経皮注入ヘッド104を備える。注入ヘッド104は、注入物を保持するチャンバ106と、チャンバ102の末端110に配置されたノズル108とを備える。ノズル108は、ヘッド112と、チャンバ106から注入物が噴出される開口114とを備える。操作中、注入物が放出されるとき、開口114は、皮膚115の近くにまたは皮膚115に接触して配置される。開口114の内径を含むノズルの寸法は、注入物の輸送(例えば、噴出)圧力において重要な要素である。いくつかの例において、開口の内径は、50μmから300μmの範囲にある。いくつかの例において、ノズルの長さは、500μmから5mmの範囲にある。いくつかの例において、ノズル108のヘッド112の外径は、開口114に向かって狭まっている。他の例では、様々な異なるノズル形状のいずれかが用いられてもよい(例えば、ノズル108のヘッド112の外径が一定であってもよいし、ノズル112のヘッドが曲線形状であってもよい。)。
チャンバ106は、先端116および末端110を有する。アクチュエータ(即ち、ピストンまたはプランジャ120)は、チャンバ106内に摺動可能に配置されている。プランジャ120が長手軸122に沿っていずれかの方向に移動すると、チャンバ106内の圧力が影響を受ける。いくつかの実施形態において、チャンバ106は、装置100に組み込まれている。他の実施形態において、チャンバ106は、装置100とは別個で、取り付け可能である。
<1.1 力生成機構>
注射装置100は、能動制御の力生成装置126(図1の実施形態では、電磁モータ)と受動力生成装置128(図1の実施形態では、ばね)を備える力生成機構124を備え、能動制御の力生成装置126および受動力生成装置128は両方とも、リンク機構130を介してプランジャ120に力を加え、皮膚を通してチャンバ106の注入物を注入する。いくつかの実施形態において、リンク機構は、ボールねじアクチュエータ130である。しかし、注射装置は、ボールねじアクチュエータをリンク機構として用いることに限定されないことは、理解されるべきである。実際のところ、リードスクリュー、直動軸受、ウォーム装置等の様々な種類のリンク機構が、ボールねじの代わりに用いられてもよい。いくつかの例において、リンク機構は、それぞれのリンク機構の費用と重さに応じて選択される。
図2を参照すると、ボールねじアクチュエータ130の一例は、ねじ332および(図1の筐体に連結されている)ナット334を備え、各々が有する螺旋状の溝は適合する。多くの小ボール338が、溝336の間を転がり、ナット334とねじ332との間で接触するのみである。ナット334は、リターンシステム(図示略)とデフレクタ(図示略)とを備え、ねじ332またはナット334が回転すると、デフレクタは、小ボール338をリターンシステム内に導く。ボール338は、リターンシステムを通って、連続する経路におけるナット334の反対側の端部まで転がる。そして、ボール338は、ボールリターンシステムから抜け出て、溝336に入る。このように、ボール338は、ねじ332がナット334に対して移動すると、閉じた巡回路において連続的に再循環する。
いくつかの例において、電磁モータ126は、様々な回転電気モータ(例えば、ブラシレスDCモータ)から選択される一種のものである。電磁モータ126は、ボールねじアクチュエータのねじ332またはナット334にトルク(即ち、τ)を付与することにより、ボールねじアクチュエータ130のねじ332を長手軸122に沿って前後に移動させるように構成されている。トルクは、ねじ332またはナット334を回転させて、モータが付与するトルクに比例する力F(t)がねじ332に加えられる。
いくつかの例において、ばね128は、第1端部が筐体102の一部に固定され、第2端部がねじ332に固定された、螺旋コイル型のばねである。図1の構成では、経皮注射装置100の作動前、ばね128は、力学的エネルギーを蓄えている伸長状態にある。ばね128は、作動すると、静止状態に戻るまで圧縮することにより、力学的エネルギーを徐々に解放する。いくつかの例において、ばね128から力学的エネルギーを解放すると、F(t)=−kx(kは、ばねのばね定数であり、xは、静止位置からのばねの変位である)の力が、長手軸122に沿う方向において、ボールねじ130のねじ332に加えられる。F(t)がねじ332に加えられると、次の方程式に従って、ねじ332に対応するトルクτが付与される。
Figure 0006924186
ここで、Pは、ねじ332のリードであり、リードは、ねじ332がボールねじ130のナット334を通って1回転(即ち、2πラジアン)進む軸方向の距離として定義され、ηは、ボールねじ130の効率(即ち、入力作業に対する出力作業の比率)である。
いくつかの例において、F(t)とF(t)の組み合わせは、リンク機構(例えば、ボールねじ130)に提供される入力フォースと言う。
入力フォース(即ち、F(t)とF(t)の合計)が加えられると、正味トルクτがねじ322に付与される。正味トルクτは、モータによってねじ332に付与されるトルクτとばねによってねじ332に付与されるトルクτとの合計である。ねじ332に正味トルクτが付与されると、プランジャ120に合力Fが加えられて、プランジャ12が、長手軸122に沿って目標速度Vで移動される。合力Fは、次の方程式に従って決定される。
Figure 0006924186
<1.2 制御ループ>
図1を参照すると、いくつかの例において、経皮注射装置100は、変位センサ140およびコントローラ142も備える。一般的に、変位センサ140は、ボールねじアクチュエータ130のねじ322および/またはプランジャ120の変位x(t)を測定する。いくつかの例において、変位センサ140は、初期変位値(即ち、x(0))を記憶し、経時的に開始値からのずれを監視することによって、ねじ332の変位増分を測定する。他の例においては、変位センサ140は、ねじ332の絶対変位を測定する。
変位センサ140により測定された変位x(t)は、コントローラ142に入力される。詳細は後述するが、コントローラは、変位x(t)を処理して、モータ制御信号y(t)を決定する。モータ制御信号y(t)がモータ126に与えられると、モータトルクτ(t)がねじ332に付与され、これにより、ねじ332が長手軸122に沿う方向に移動される。
<1.3 システム図>
図3を参照すると、図1のシステムの模式図は、ボールねじ130に付与される正味トルクτ344を示している。上記の通り、任意の時点tにおける正味トルクτ(t)344は、制御されたモータ126が供給する、時点tにおけるトルクτ(t)と受動蓄積エネルギー装置346(例えば、図1のばね128)が供給する、時点tにおけるトルクτ(t)との合計である。正味トルクτ(t)344がボールねじ130に付与されると、合力F(t)345がボールねじ130のねじ332に加えられて、ねじ332の変位x(t)348を生じさせる。
ボールねじ130のねじ332の変位x(t)348は、変位センサ340によって測定され、コントローラ142にフィードバックされる。蓄積エネルギー装置(例えば、ばね128)は、ねじ332の変位x(t)に基づき(例えば、フックの法則に従って)、異なる量の力(および関連するトルク)を与えるので、ねじ332の変位x(t)348は、受動蓄積エネルギー装置346にも機械的フィードバックとして暗黙的フィードバックされる。
詳細は後述するが、コントローラ142は、変位x(t)348を処理して、モータ126に与えられるモータ制御信号y(t)を決定する。モータ制御信号y(t)が与えられると、モータ126は、トルクτ(t2)を、時点2においてボールねじ130のねじ332に付与し、モータが付与する、時点t2におけるトルクτ(t2)と受動蓄積エネルギー装置346が付与する、時点t2におけるトルクτ(t2)との合計が、所望の正味トルクτ(t2)として得られる。上記の通り、ねじ332に正味トルクτが付与されると、プランジャ120に合力Fが加えられ、合力Fは、次のように決定される。
Figure 0006924186
図4を参照すると、いくつかの例において、コントローラ142は、目標力プロファイルに比例する目標速度プロファイル450と、加算ブロック452と、モータドライバ454とを備える。かなり一般的に、コントローラ142は、変位値xを変位センサ340から受け取り、変位量xを力速度プロファイル450および速度推定器455の両方に与える。目標速度プロファイル450は、変位値xを処理して、目標プランジャ速度値Vを決定する。
いくつかの例において、目標速度プロファイル450は、注入サイクルまたは作動サイクル(即ち、装置のプランジャ120が移動する時間または距離の範囲)の変位値と目標速度値とのマッピングを含む。例えば、図4に示す目標速度プロファイル450は、より小さい変位値の範囲(即ち、R)にマッピングされた高い目標速度値と、より大きい変位値の範囲(即ち、R2)にマッピングされた比較的低い目標速度値とを有する。いくつかの例において、図4の目標速度プロファイル450は、(例えば、皮膚の初期抵抗を克服するために)注射の初期時間において高速のインパルスを与え、(例えば、皮膚を通して注入物を輸送するために)注射の残り時間において実質的により低い一定の速度を与える。なお、速度の変化は瞬間的ではないため、プランジャ120の実際の速度プロファイルVは、理想的な目標速度プロファイルVに厳密に追随するわけではない。
速度推定器455は、変位値xを処理し、プランジャ速度の推定値Vを決定する。一般的に、速度推定器455は、エンコーダ(例えば、モータまたはボールねじのナット等に設けられたアブソリュートリニアエンコーダまたはインクリメンタルロータリエンコーダ)から読み取られた値をプランジャ速度の推定値Vと決定する。
目標プランジャ速度Vは、速度推定器455からのプランジャ速度の推定値Vと共に加算ブロック452に与えられる。加算ブロック452は、目標プランジャ速度Vからプランジャ速度の推定値Vを減算して、エラー信号Vを得る。エラー信号Vは、モータ126を駆動するためのモータ制御信号yにエラー信号を変換するモータドライバ454に与えられる。
図4のコントローラ142は、作動中、フィードバック制御アプローチを用いて、モータ126に起因してボールねじ130のねじ332に付与される制御されたトルクτと、受動蓄積エネルギー装置342(例えば、ばね)に起因してボールねじ130のねじ332に付与されるトルクτとの組み合わせにより、ねじ322が動くにつれて、確実に、プランジャ速度Vが目標速度プロファイル450を追従するようにする。つまり、モータ126は、ねじ332の任意の変位のための目標プランジャ速度Vを達成するために、受動蓄積エネルギー装置342によってねじ332に付与されるトルクを補うまたは弱めるトルクを、ねじ332に付与するように制御される。
<2 目標速度プロファイル>
図5から図7を参照すると、3つの典型的な目標力プロファイルが、プランジャ120の目標速度(即ち、V)に比例する目標合力(即ち、F)を達成するための、モータ126およびばね128からのそれぞれの力成分(即ち、F,F)を示している。説明を分かり易くするために、図5から図7の目標プロファイルは、目標力プロファイルとして示されているが、本明細書に記載されている装置において、目標プロファイルは、(図4に示すように)速度プロファイルとしてもよい。
図5を参照すると、一例として、目標力プロファイル550は、より小さい変位値の第1範囲(即ち、R)にマッピングされた比較的高い目標合力値と、より大きい変位値の第2範囲(即ち、R)にマッピングされた比較的低い目標合力値とを有する。図5の目標力プロファイル550において、注射開始後、第1範囲の早い時期において、受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力Fは、最大限であるが、ねじ332の初期変位のための目標合力Fを達成するのに十分な大きさではない。従って、コントローラ142は、モータ126を制御して、目標合力Fと受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力Fとの差に等しい補足力Fを加える。
ねじ332の変位が増加して第1範囲を超えると、受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力の量が第1速度で(即ち、フックの法則に従って)減少する。受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力の量が減少するので、ねじ332に加える目標合力F(および目標速度V)を維持するために、コントローラ142は、モータ126を制御して、第1速度でモータ126がねじ332に加える補足力Fを増加させる。
ねじ332の変位が第1範囲の終端を超えて第2範囲に移ると、受動蓄積エネルギー装置342は、静止位置に到達する前に、ねじ332に力を加えるのを終了する。例えば、受動蓄積エネルギー装置342の運動範囲(例えば、ねじの伸縮範囲)が停止部材(図示略)によって機械的に制限されて、受動蓄積エネルギー装置342が静止位置に到達する前に、ねじ332から外れてもよいし、他の方法でねじ332にこれ以上力を加えないようにしてもよい。受動蓄積エネルギー装置342は、作動中、制限された運動範囲の限界に到達する前、ねじ322と係合し、ねじ332に力を加える(例えば、ばねが、ねじ322の一端を押す)。受動蓄積エネルギー装置342は、停止部材に到達すると、ねじ332から外れ、ねじ332に力を加えるのを終了する。受動蓄積エネルギー装置342がねじ332から外れた状態で、ねじ332が第2範囲を移動する間、コントローラ142は、モータ126を制御して、比較的一定の目標力F(および目標速度V)を維持する。
いくつかの例において、図5の目標プロファイルは、プランジャの高加速度が駆動設計要因であるときに用いられる。
図6を参照すると、他の例として、目標力プロファイル650は、図4および図5に上述されているものと同様に、より小さい変位値の第1範囲(即ち、R)にマッピングされた比較的高い目標合力値と、より大きい変位値の第2範囲(即ち、R)にマッピングされた比較的低い目標合力値とを有する。注射開始後、第1範囲の早い時期において、受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力Fは、最大限であり、ねじ332の初期変位のための目標力F(ひいては目標速度V)を超えている。従って、コントローラ142は、モータ126を制御して、目標合力Fと受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力Fとの差に等しい反作用力Fを加える。
ねじ332の変位が増加して第1範囲を超えると、受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力の量が第1速度で(即ち、フックの法則に従って)減少する。受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力の量が減少するので、ねじ332に加える目標合力F(および目標速度V)を維持するために、コントローラ142は、モータ126を制御して、第1速度でモータ126がねじ332に加える反作用力Fを減少させる。このようにして、受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力の超過分が、モータ126により弱められる。
ねじ332の変位が第1範囲の終端を超えて第2範囲に移ると、受動蓄積エネルギー装置342は、静止位置に到達する前にねじ332から外れて、ねじ332に力を加えるのを終了する。ねじ332が第2範囲を移動する間、コントローラ142は、モータ126を制御して、比較的一定の目標力F(および目標速度V)を維持する。
いくつかの例において、図6の目標プロファイルは、モータのサイズと無針経皮注射装置の電気機械部品に対する要求とを最小限に抑えることが駆動設計要因であるときに用いられる。
図7を参照すると、他の例として、目標力プロファイル750は、不規則な形状を有する。この場合、受動蓄積エネルギー装置342は、ねじ332の変位全体に亘り、ねじ332に力を加え、ねじに加えられる力の主要な供給源である。モータ126は、受動蓄積エネルギー装置342が加える力を僅かに増加したり弱めたりするために用いられる。
変位値の第1範囲(即ち、R)および変位値の第3範囲(即ち、R)において、受動蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力は、これらの範囲における変位のための目標合力F(または目標速度V)を達成するのに十分な大きさではない。従って、第1範囲および第3範囲において、コントローラ142は、モータ126を制御し、目標合力Fと受動蓄積エネルギー装置342がねじに加える力Fとの差に等しい補足力Fを加える。
変位値の第2範囲(即ち、R)において、蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力Fは、この範囲における変位のための目標合力値Fを超える。従って、第3範囲において、コントローラ142は、モータ126を制御し、蓄積エネルギー装置342がねじ332に加える力の超過分と等しく且つ反対方向の反作用力Fを、ねじ332に加える。
図7に示すような目標プロファイルを用いることの1つの利点は、蓄積エネルギー装置342を主要な力生成装置として用いることにより、モータ126のサイズ、コスト、および所要電力を抑えることができることである。
なお、図5から図7の目標力プロファイルは、目標速度プロファイルを達成するために用いることができる目標力プロファイルのいくつかの例に過ぎず、実質的に無数の目標力プロファイルが、無針経皮注射装置の具体的な応用に応じて用いられてもよい。いくつかの例において、目標力プロファイルは、モータおよび受動蓄積エネルギー装置によって供給される最大限の力に基づき限定される。
一般的に、無針経皮注射装置の設計は、最適性基準(例えば、低電力動作)および目標力プロファイルが達成されるように、能動力生成装置(例えば、モータ)および受動力生成装置(例えば、ばね)のそれぞれの重さ、サイズ、およびコストを選択することにより、任意の応用のために最適化することができる。例えば、低電力動作の最適性基準を達成するためには、ばねは、比較的小さいモータによって生成される力を補うために用いることができる。
<3 代替的な無針経皮注射装置の構成>
図8を参照すると、制御可能な無針経皮注射装置800は、代替的な力生成機構824を備える。代替的な機構824は、第1端部が筐体102の一部に固定され、第2端部がボールねじ130のねじ332に固定された、ばね828(例えば、螺旋コイル型のばね)を備える。経皮注射装置800の作動前、ばね828は、力学的エネルギーを蓄えている圧縮状態にある。ばね828は、作動すると、静止状態に戻るまで復元することにより、力学的エネルギーを徐々に解放する。いくつかの例において、ばね828から力学的エネルギーを解放すると、F(t)=−kxの力が、長手軸122に沿う方向において、ボールねじ130のねじ332に加えられる。上記の例の場合のように、F(t)がねじ332に加えられると、次の方程式に従って、ねじ332にトルクτが付与される。
Figure 0006924186
ここで、Pは、ねじ332のリードであり、リードは、ねじ332がボールねじ130のナット334を通って1回転(即ち、2πラジアン)進む軸方向の距離として定義され、ηは、ボールねじ130の効率(即ち、入力作業に対する出力作業の比率)である。
ねじ332に付与される正味トルクτは、モータによってねじ332に付与されるトルクτとばねによってねじ332に付与されるトルクτとの合計である。ねじ332に正味トルクτが付与されると、プランジャ120に合力Fが加えられる。合力Fは、次の方程式に従って決定される。
Figure 0006924186
上記の例の場合のように、コントローラ142は、モータ126を制御し、ねじ332の任意の変位のための、目標合力Fと対応する目標プランジャ速度Vとを達成するために、受動蓄積エネルギー装置828によってねじ332に付与されるトルクを補うまたは弱めるトルクを、ねじ332に付与する。
図9を参照すると、制御可能な無針経皮注射装置900は、他の代替的な力生成機構924を備える。代替的な力生成機構924は、第1端部がモータ126の本体に固定され、第2端部がモータ126の軸927に固定された、螺旋コイルねじりばね928を備える。経皮注射装置900の作動前、ばね928は、力学的エネルギーを蓄えているねじり状態にある。ばね928は、作動すると、静止状態に戻るまでねじれを戻すことにより、蓄えられた力学的エネルギーを徐々に解放する。いくつかの例において、ばね928がねじれを戻すと、モータ126の軸927が回転し、τ(t)=−kθ(kは、ばねのねじり係数であり、θは、ばねの静止位置からのねじり角度である)のトルクが、モータ126を介して、ボールねじ130のねじ332に加えられる。ねじ332に付与される正味トルクτは、モータがねじ332に直接付与するトルクτとばねがモータ126を介してねじ332に付与するトルクτとの合計である。正味トルクτがねじ332に付与されると、プランジャ120に合力Fが付与される。合力Fは、次の方程式に従って決定される。
Figure 0006924186
上記の例の場合のように、コントローラ142は、モータ126を制御し、ねじ332の任意の変位のための、目標合力Fと対応する目標プランジャ速度Vとを達成するために、受動蓄積エネルギー装置928によってモータ126を介してねじ332に付与されるトルクを補うまたは弱めるトルクを、ねじ332に付与する。
図10を参照すると、制御可能な無針経皮注射装置1000は、代替的な力生成機構1024を備える。代替的な力生成機構1024は、リニア電気モータ1026(この場合、ローレンツ力リニア電気モータ)と1つ以上の螺旋ばね1028とを備える。
いくつかの例において、リニア電気モータ1026は、筐体102に連結された金属シース1058を備える。磁石1060は、金属シース1058内に配置され、金属シース1058に取り付けられている。モータ1026は、金属シース1058内に配置され、磁石1060を取り囲み、プランジャ120に連結されたコイルアッセンブリ1062も備える。コイルアッセンブリ1062は、コイル1064およびコイル筐体1066を備える。コイルアッセンブリ1062は、コイル1064に電圧を印加することにより、装置1000の長手軸122に沿って移動可能である(ここで、電圧の極性は、コイルアッセンブリ1062の移動方向を制御する)。コイル1064に電圧が印加されてコイルアッセンブリ1062が移動すると、長手軸122に沿う方向において、プランジャ120に力F(t)が加えられる。
1つ以上のばね1028のそれぞれは、コイルアッセンブリ1062に固定された第1端部と、(例えば、金属シース1058を介して)筐体102に固定された第2端部とを有する。経皮注射装置1000の作動前、ばね1028は、力学的エネルギーを蓄えている圧縮状態にある。ばね1028は、作動すると、静止状態に戻るまで復元することにより、力学的エネルギーを徐々に解放する。いくつかの例において、ばね1028から力学的エネルギーを解放すると、F(t)の力が、長手軸122に沿う方向において、(コイルアッセンブリ1062を介して)プランジャ120に加えられる。プランジャに加えられる合力F(t)は、ばね1028が加える力F(t)とモータ1028が加える力F(t)との合計である。
一般的に、コントローラ142がコイル1064に印加される電圧を制御し、プランジャ120の任意の変位のための、目標合力Fと対応する目標プランジャ速度Vとを達成するために、ばね1028によってコイルアッセンブリ1062に加えられる力を補い、または、弱める。
図11を参照すると、制御可能な無針経皮注射装置1100の他の例は、代替的な力生成機構1124を備える。代替的な力生成機構1124は、リニア電気モータ1126(この場合、ローレンツ力リニア電気モータ)と1つまたはそれ以上の螺旋ばね1128とを備える。
いくつかの例において、リニア電気モータ1126は、筐体102に連結された金属シース1158を備える。コイルアッセンブリ1162は、(図11に示すように)金属シース1158を介して、または、直接、筐体102に連結されている。コイルアッセンブリ1162は、コイル1164およびコイル筐体1166を備える。磁石1160は、コイルアッセンブリ内に配置され、筐体102(例えば、ばね1128を介して)およびプランジャ120の両方に連結されている。磁石1160は、コイル1164に電圧を印加することにより、装置1100の長手軸122に沿って移動可能である(ここで、電圧の極性は、磁石1160の移動方向を制御する)。コイル1164に電圧が印加されて磁石1160が移動すると、長手軸122に沿う方向において、プランジャ120に力F(t)が加えられる。
ばね1128は、磁石1160に固定された第1端部と、(直接、または、金属シース1158を介して)筐体102に固定された第2端部とを有する。経皮注射装置1100の作動前、ばね1128は、力学的エネルギーを蓄えている圧縮状態にある。ばね1128は、作動すると、静止状態に戻るまで復元することにより、力学的エネルギーを徐々に解放する。いくつかの例において、ばね1128から力学的エネルギーを解放すると、F(t)の力が、長手軸122に沿う方向において、(磁石1160を介して)プランジャ120に加えられる。プランジャ120に加えられる合力F(t)は、ばね1128が加える力F(t)とモータ1126が加える力F(t)との合計である。
一般的に、コントローラ142がコイル1064に印加される電圧を制御し、プランジャ120の任意の変位のための、目標合力Fと対応する目標プランジャ速度Vとを達成するために、ばね1128によって磁石1160に加えられる力を補い、または、弱める。
<再利用可能な無針経皮注射装置>
いくつかの例において、無針経皮注射装置は、再利用可能である。そのような例において、注射を行った後、受動蓄積エネルギー装置は、蓄積エネルギーの一部または全てを解放し、リセットされる(例えば、再度圧縮される、再度伸ばされる、または、再度ねじられる)必要がある。多くの様々な技術が、力学的、手動、または、電気的エネルギーを加えて、受動蓄積エネルギー装置をリセットするために、用いることができる。
いくつかの例において、無針経皮注射装置のモータは、受動蓄積エネルギー装置をリセットするために用いられる。つまり、モータは、受動蓄積エネルギー装置と係合されて、受動蓄積エネルギー装置をリセットするために用いられるトルク(および対応する力)を生成することができる。モータが特に強力でなくても、受動蓄積エネルギー装置をリセットするために、モータを比較的長い時間に亘って使用することができる。いくつかの例において、無針経皮注射装置は、電気エネルギーを蓄えるために、1つ以上の電気エネルギー蓄積素子(例えば、コンデンサまたはバッテリ)を備える。電気エネルギー蓄積素子に蓄えられた電気エネルギーは、注入サイクル(作動サイクルとも言う)のため、且つ、(例えば、モータに電力を供給することによって)受動蓄積エネルギー装置をリセットするために用いることができる。いくつかの例において、装置が電気ソケット(例えば、壁コンセント)につながれると、電気エネルギー蓄積素子が充電され、受動蓄積エネルギー装置をリセットするのに用いることができる。
いくつかの例において、受動蓄積エネルギー装置をリセットするために無針経皮注射装置のモータを用いるのではなく、受動蓄積エネルギー装置をリセットするために、基地局を設けてもよい。いくつかの例において、基地局は、ライン電力を受け取り、(潜在的により大きい)受動蓄積エネルギー装置をリセットするために、より大きく、より強力なモータを備える。基地局は、基地局に備えられた、より大きく、より強力なモータが受動蓄積エネルギー装置と係合するように、無針経皮注射装置を受け入れ可能に構成されていれもよい。基地局のモータが受動蓄積エネルギー装置と係合されると、基地局のモータは、受動蓄積エネルギー装置を素早くリセットするのに用いることができる。いくつかの例において、基地局のモータが受動蓄積エネルギー装置と係合されると、基地局は、受動蓄積エネルギー装置を自動的にリセットする。いくつかの例において、操作者は、基地局による受動蓄積エネルギー装置のリセットを開始させるために、(例えば、ボタンを押すことによって)基地局を作動させる必要がある。
いくつかの例において、手動操作される装置(例えば、手動操作される基地局)が、受動蓄積エネルギー装置をリセットするために用いられる。例えば、手動操作される基地局は、受動蓄積エネルギー装置が手動操作される基地局の手動リセット機構と係合するように、無針経皮注射装置を受け入れ可能に構成されていれもよい。この場合、操作者は、例えば、手動操作される基地局の蓋を開閉することにより、手動リセット機構を手動で作動させて、受動蓄積エネルギー装置を手動でリセットすることができる。
<代替案>
いくつかの例において、ばね以外の蓄積エネルギー装置を、受動蓄積エネルギー装置として用いることができる。例えば、圧縮ガスまたは弾性材料(例えば、ゴムバンド)が、力学的エネルギーを蓄積、解放するために用いられてもよい。いくつかの例において、C形状の炭素繊維部材のような湾曲部(例えば、ビームばね)が用いられる。例えば、装置は、装置の2つ以上の側に配置された複数の(例えば、2つの)ビームばねを備え、ボールねじ(または、他の適切な力伝達装置)に力を加えるように構成されていてもよい。いくつかの例において、ガススプリングまたはガスピストンが、受動蓄積エネルギー装置として用いられてもよい。そのような例においては、全体を加圧することができ、チャンバにおける圧力がガススプリングを加圧するのに用いられてもよい。
いくつかの例において、磁石は、受動蓄積エネルギー装置として用いられてもよい。例えば、ボールねじに連結された磁石の正極を、筐体に連結された磁石の正極に近接して保持して、力学的エネルギーを蓄えることができる。ボールねじに連結された磁石は、作動時、(2つの磁石間の反発力により)解放され、筐体に連結された磁石から離れて、ボールねじに力を加えることができる。
いくつかの例において、ばねの作動範囲の一部(例えば、ばねが直線的に作動される作動範囲の一部)のみが用いられる。例えば、ばねは、0Nから300Nの範囲において力を加えることが可能であってもよいが、200Nから300Nの範囲において直線的に作動するのみでもよい。従って、200Nから300Nの範囲が、無針経皮注射装置によって用いられてもよい。
いくつかの例において、変位および合力のみが測定されて、コントローラにフィードバックされる。例えば、経験的に導かれるデータに基づき、予め決定された参照テーブル、または、変位値を対応するモータ制御信号yにマッピングするマッピング関数が用意されてもよい。
経験的に決定されたデータが、合力または変位の1つ以上の測定値を不要にするために用いられる例においては、例えば、注入位置に基づき経験的に決定された複数のデータセットが用意されてもよい。例えば、経験的に決定された、あるデータセットが、患者の腕等に注射するときに用いられ、経験的に決定された、別のデータセットが、患者の臀部に注射するときに用いられてもよい。
上記の例においては、閉ループフィードバック制御に基づくアプローチが説明されているが、いくつかの例においては、開ループ制御が用いられてもよい。例えば、経験的に導かれるデータに基づき、モータの時間ベース速度プロファイルを予め決定することが可能であってもよい。この場合、力または変位に関する情報のフィードバックを行うことなく、モータは、注射の過程に亘ってモータ制御信号を調整することができる。
いくつかの例において、受動蓄積エネルギー装置が、注射の全過程において十分な力を提供することができる場合、制御可能な無針経皮注射装置は、完全にモータの使用を省いてもよい。例えば、制御可能なブレーキシステムが、目標速度プロファイルを達成するために、受動蓄積エネルギー装置によって加えられる力を弱めるのに用いられてもよい。
ボールねじが用いられるいくつかの例において、ボールねじのねじまたはナットが、筐体に連結されてもよい。ねじが筐体に連結される場合、ナットは、ねじに沿って移動可能である。ナットが筐体に連結される場合、ねじは、ナットを通って前後に移動可能である。
なお、本明細書全体に亘って用いられる「カートリッジ」という用語は、注入物を保持する、いかなる特定の容器または装置への適用を限定することを意図していない。本明細書の文脈において、「カートリッジ」という用語は、薬剤のような液体を保持したり抽出したりするためのいかなる容器にも関係するものとして理解されるべきである。上記の説明は、本発明の範囲を例示することを意図したもので、限定することを意図してはおらず、本発明の範囲は、添付の請求項の範囲によって定義される。他の実施形態は、後述の請求項の範囲に含まれる。

Claims (14)

  1. 注入物の輸送に用いられる装置であって、
    リンク機構と、前記リンク機構に機械的に連結された力生成機構と、前記力生成機構に連結されたコントローラとを備えるアクチュエータを備え、
    前記力生成機構は、受動力生成装置と能動的に制御される力生成装置とを備え、
    前記受動力生成装置は、力学的エネルギーを蓄えるばねを備え、作動したときに該力学的エネルギーを第1力として前記リンク機構に該ばねが所定の静止位置に戻るまで供給するように構成されており、
    前記能動的に制御される力生成装置は、少なくとも一つの電磁モータを備え、前記コントローラからの制御信号に対応して第2力を前記リンク機構に供給するように構成されており、
    ここで前記受動力生成装置から供給された前記第1力は、前記能動的に制御される力生成装置からの前記第2力を補うことにより、目標速度プロファイルに従った注入物の輸送が行われる間の前記リンク機構が作動しているときに該リンク機構に前記第1力と前記第2力との合力が供給され、
    ここで前記コントローラは、前記注入物の輸送が行われた後の前記ばねがリセットされるときは、前記電磁モータを制御することによって前記ばねが前記力学的エネルギーを蓄えた状態に戻る力を前記リンク機構に供給し、且つ、前記注入物の輸送が行われるときは、前記ばねからの第1力が前記リンク機構に供給されている間、予め定められた合力の目標値と前記ばねからの前記第1力との差分に前記第2力が合致するように前記電磁モータを制御して該電磁モータからの前記第2力を変化させていくことによって、前記リンク機構に供給される前記第1力と前記第2力との合力を目標値に維持するように構成されている、注入物輸送用装置。
  2. 前記リンク機構に供給される前記第1力と前記第2力との合力を目標値に維持するために、前記コントローラは、前記電磁モータによって提供される前記第2力を制御し、前記アクチュエータを予め定められた目標速度で移動させることを包含する、請求項1に記載の注入物輸送用装置。
  3. 前記コントローラは、前記電磁モータによって生成されるトルクを制御することで、前記電磁モータによって供給される前記第2力を間接的に制御するように構成され、前記トルクは、前記第2力に比例する、請求項2に記載の注入物輸送用装置。
  4. 前記リンク機構に供給される前記第1力と前記第2力との合力を目標値に維持するために、前記力生成機構は、前記注入物輸送用装置の作動サイクルに亘って前記目標速度のプロファイルに従って前記アクチュエータの速度を変化させることを包含する、請求項2に記載の注入物輸送用装置。
  5. 参照位置からの前記アクチュエータの変位を測定する変位センサを更に備え、
    前記アクチュエータはプランジャを備え
    前記コントローラは前記変位センサからの前記プランジャの変位測定値を受信する入力を含み、受信された前記変位測定値に基づき、前記プランジャの速度の推定値を決定するように構成されている、請求項2に記載の注入物輸送用装置。
  6. 前記コントローラは、受信された前記変位測定値と1つまたはそれ以上の以前に受信された変位測定値とに基づき、前記プランジャの前記速度の前記推定値を決定するように構成されている、請求項5に記載の注入物輸送用装置。
  7. 前記少なくとも一つの電磁モータは、電磁回転モータを含む、請求項に記載の注入物輸送用装置。
  8. 前記少なくとも一つの電磁モータは、電磁リニアモータを含む、請求項に記載の注入物輸送用装置。
  9. 前記ばねは、前記リンク機構に直接連結された螺旋ばねを含む、請求項に記載の注入物輸送用装置。
  10. 前記螺旋ばねは、前記螺旋ばねが力学的エネルギーを蓄えない静止状態と、前記螺旋ばねが力学的エネルギーを蓄える圧縮状態とに構成可能である、請求項に記載の注入物輸送用装置。
  11. 前記螺旋ばねは、前記螺旋ばねが力学的エネルギーを蓄えない静止状態と、前記螺旋ばねが力学的エネルギーを蓄える伸長状態とに構成可能である、請求項に記載の注入物輸送用装置。
  12. 前記リンク機構は、ボールねじを含む、請求項1に記載の注入物輸送用装置。
  13. 前記能動的に制御される力生成装置は、筐体内に単一の電磁モータを備えており、
    該電磁モータは、前記注入物の輸送が行われるときに前記第2力を供給し、且つ、前記注入物の輸送が行われた後の前記ばねがリセットされるときに前記ばねを圧縮させる力を供給するように構成されている、請求項1に記載の注入物輸送用装置。
  14. 注入物の輸送に用いられる装置であって、
    注入に用いられるプランジャと、
    前記プランジャと連結するリンク機構と、
    前記リンク機構に機械的に連結された力生成機構と、
    前記力生成機構に連結されたコントローラと、
    を備えており、
    前記力生成機構は、受動力生成装置と能動的に制御される力生成装置とを備え、
    前記受動力生成装置は、力学的エネルギーを蓄えるばねを備え、作動したときに該力学的エネルギーを第1力として前記リンク機構に該ばねが所定の静止位置に戻るまで供給するように構成されており、
    前記能動的に制御される力生成装置は、少なくとも一つの電磁モータを備え、前記コントローラからの制御信号に対応して第2力を前記リンク機構に供給するように構成されており、
    ここで前記受動力生成装置から供給された前記第1力は、前記能動的に制御される力生成装置からの前記第2力を補うことにより、注入物の輸送が行われる間の前記リンク機構が作動しているときに該リンク機構に前記第1力と前記第2力との合力が供給され、
    ここで前記コントローラは、前記注入物の輸送が行われた後の前記ばねがリセットされるときは、前記電磁モータを制御することによって前記ばねが前記力学的エネルギーを蓄えた状態に戻る力を前記リンク機構に供給し、且つ、前記注入物の輸送が行われるときは、前記ばねからの第1力が前記リンク機構に供給されている間、前記第2力と前記ばねからの前記第1力とによって前記プランジャを目標速度で移動させる合力が生成されるように前記電磁モータを制御して該電磁モータからの前記第2力を変化させていくことによって、注入のための目標速度プロファイルに従って前記プランジャの目標速度を維持するように構成されている、注入物輸送用装置。
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