JP6922673B2 - 遮断器 - Google Patents

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Description

この発明は、固定接点及び可動接点を有し、この可動接点を固定接点に対し投入するための電磁操作機構を備えた遮断器に関するものである。
従来の遮断器は、トグル機構部と投入ばねで構成され、蓄勢された投入ばねが開放された時に放出されるエネルギーを利用して、トグル機構の死点を越えて可動接点の投入を行う方式が一般的であった(例えば特許文献1参照)。
一方、可動接点の投入は電磁操作機構部により行い、可動接点の開極は、開極用のばねで行うようにした遮断器も知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2000−209719号公報 特開昭49−113167号公報
トグル機構部の死点を越えて可動接点の投入を行う場合、可動接点の投入速度を速くできる反面、遮断時にも死点を越えて可動接点を開極する必要があり、開極速度を確保するため部品点数が増え遮断器の構造が複雑化するという問題がある。
また、可動接点を電磁操作機構部により投入する場合、遮断器の構造は簡略化できるものの、開極用のばねに抗って、可動接点の投入を行う必要があり、可動接点の投入速度を速くすることが難しいという問題があった。
この発明は、このような従来の遮断器に於ける課題を解決するためになされたもので、可動接点の投入は電磁操作機構部で行い、可動接点の開極は開極ばねで行う遮断器において、可動接点の投入速度は確保しつつ、構成部品の点数が削減され低コスト化を図ることができる遮断器を提供するものである。
この発明に係る遮断器は、回動可能な可動接触子に設けられた可動接点により電路を開閉する開閉接点と、開閉接点を開離する向きに付勢し開閉接点が開状態から接触状態に向けて付勢力が増大する開極ばね、および付勢力を蓄積して保持するラッチを有する開閉装置と、付勢力に抗し開閉装置を投入するための電磁操作機構部と、開閉接点を駆動するトグル機構部と、を有し、開閉装置は、一端部が可動接触子を駆動する第1のリンク、第1のリンクの他端部を回動可能に保持する第2のリンク、第2のリンクを回転可能に保持し電磁操作機構部に回転駆動されるシャフトを備え、トグル機構部は、第1のリンクと第2のリンクとが一直線になる死点の手前で開閉接点が投入完了となるものである。

この発明による遮断器によれば、可動接点の投入速度は確保しつつ、遮断器を構成する部品点数が削減され低コストを図ることができる。
この発明の実施の形態1に係る遮断器の構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る遮断器の筐体内の構成を示す図である。 図2に示す電磁操作機構部およびこの電磁操作機構部の上部を拡大した図である。 この発明の実施の形態1に係る電磁操作機構部を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る遮断器の投入完了状態を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る開極時から投入時に電磁操作機構部の可動鉄心のストロークと駆動シャフトに加わる荷重の関係を示す図である。
実施の形態1.
実施の形態1にかかる遮断器は、低電圧配電線といった電路を開閉する遮断器であり、過電流および漏電の少なくとも一方を検出して電路を遮断する。以下においては、説明の便宜上、Z軸正方向を上方とし、Z軸負方向を下方とし、X軸正方向を右方とし、X軸負方向を左方とし、Y軸正方向を前方とし、Y軸負方向を後方とする。また、以下において、時計回りおよび反時計回りとは、後述する図面上において時計回りおよび反時計回りであることを意味する。
図1及び図2はこの発明の実施の形態1に係る遮断器の動作を説明するための説明図である。
また、図3、図4はこの発明の実施の形態1に係る電磁操作機構部を説明するための説明図である。図5はこの発明の実施の形態1に係る遮断器の投入完了状態を示す図である。
図1に示すように、実施の形態1にかかる遮断器100は、絶縁部材で形成された筐体1と、不図示の電源側導体に接続される第1の固定導体10と、不図示の負荷側導体に接続される第2の固定導体11と、可動接点20aを有する可動子20と、第2の固定導体11と可動子20とを電気的に接続し可撓性を有する可撓導体30とを備える。
筐体1の内部には、絶縁壁3で仕切られた第1の空間部7と第2の空間部8が形成される。第1の固定導体10は、筐体1の外部から第1の空間部7にかけて延伸し筐体1の壁部2を貫通する。第1の固定導体10の一端部101は、外部に突出して不図示の電源側導体に接続され、第1の固定導体10の他端部102は、第1の空間部7に配置され、固定接点10aが設けられる。
第2の固定導体11は、第1の固定導体10と同様に、筐体1の外部から第1の空間部7にかけて延伸し筐体1の壁部2を貫通する。第2の固定導体11の一端部111は、外部に突出して不図示の負荷側導体に接続され、第2の固定導体11の他端部112は、第1の空間部7に配置される。
可動子20の一端部201には、可動接点20aが設けられており、可動子20の他端部202は、可撓導体30の一端部301に接続されている。可撓導体30の他端部302は、第2の固定導体11の他端部112に接続されている。
また、遮断器100は、第2の固定導体11の他端部112に回転可能に取り付けられたホルダー40と、ホルダー40によって保持された接圧ばね41と、ホルダー40に回転可能に保持された可動子ピン42とを備える。接圧ばね41は、可動子ピン42を中心として可動子20を時計回りに回転させる方向に付勢し、可動子20に設けられた可動接点20aが固定接点10aに接続されたときに固定接点10aと可動接点20aとの間に接触圧力を与える。
遮断器100は、可動子20に連結されたトグル機構部50と、トグル機構部50を介して可動子20を移動させる電磁操作機構部60と、トグル機構部50と電磁操作機構部60とを連結する伝達機構部70と、遮断器100における投入完了状態の維持および投入完了状態の解除を行う引外し機構部80とを備える。なお、トグル機構部50は、第1の空間部7と第2の空間部8とに跨って配置され、電磁操作機構部60、伝達機構部70、および引外し機構部80は、第2の空間部8に配置される。
ここで、投入状態とは、固定接点10aと可動接点20aとが接触している状態であり、投入動作または投入操作とは、可動接点20aを移動させて固定接点10aに接触させる動作または操作を示す。引外し動作または引外し操作は、可動接点20aを固定接点10aから離す動作または操作を示す。
図2に示すように、トグル機構部50は、一端部511が可動子ピン42によって可動子20と回転可能に連結される操作アーム51と、一端部531が操作アーム51の他端部512にリンクピン52によって回転可能に連結された回転部材の一例である連結プレート53と、連結プレート53の他端部532に固定され、軸心56を中心に回転するシャフト54と、シャフト54に固着され、シャフト54と共に軸心56を中心に回転するレバー55と、を備える。
なお、特許請求の範囲で述べている「第1のリンク」とは、操作アーム51のことであり、「第2のリンク」とは、連結プレート53のことである。
電磁操作機構部60は、レバー55の下方に配置されており、筐体1の絶縁壁3から第2の空間部8側へ向けて突出する支持部4,5に固定される。
電磁操作機構部60は、図2に示すように、磁性体で形成された固定鉄心61と、固定鉄心61の内側に固定された電磁コイル62と、上下方向に直線状に往復移動可能な可動鉄心63と、可動鉄心63に固定された駆動シャフト64と、を備える。駆動シャフト64は、軸心56から左方向に間隔を空けた位置で上下方向に往復移動する。なお、可動鉄心63と駆動シャフト64とは固定されていればよく、可動鉄心63と駆動シャフト64との固定方法は問わない。
駆動シャフト64は、図示しない隙間を介して固定鉄心61の内側に配置されている。駆動シャフト64は、電磁コイル62への通電によって固定鉄心61の内側を上下方向に移動する。
図3に示すようにトグル機構部50と電磁操作機構部60とを連結する伝達機構部70は、連結ピン71,72と、連結リンク73とを備える。連結リンク73の一方の連結穴74は、駆動シャフト64の先端部に形成された連結穴65に連結ピン71によって軸架される。連結リンク73の他方の連結穴75は、連結プレート53の中途部に形成された不図示の連結穴に連結ピン72によって軸架される。
引外し機構部80は、筐体1に固定されたフレーム81と、フレーム81とレバー55の一端部551との間に架設され、可動子20および可動接点20aを開離する向きに付勢し可動接点20aが開状態から接触状態に向けて付勢力が増大する開極ばね82と、フレーム81に回転可能に軸支されたトリップバー83と、一端部841に設けられた軸843によりフレーム81に回転可能に軸支されたトリップレバー84と、フレーム81とトリップレバー84との間に架設されるリセットばね85とを備える。
フレーム81は、不図示の固定部材によって絶縁壁3に連結される。フレーム81を絶縁壁3に固定する固定部材は、例えば、ピンのカシメなどの固定手段である。フレーム81は、連結プレート53の軸方向である軸心56の延伸方向から見てトグル機構部50の一部および伝達機構部70の少なくとも一部と対向し、トグル機構部50の一部および伝達機構部70の少なくとも一部を覆う。
開極ばね82の一端部821は、連結ピン86によって保持され、連結ピン86はレバー55の一端部551に形成された不図示の連結穴に差し込まれる。また、開極ばね82の他端部822は、連結ピン87によって保持され、連結ピン87は、フレーム81に形成された不図示の連結穴に差し込まれる。これにより、開極ばね82が、フレーム81とレバー55との間に架設された状態になる。
開極ばね82が、フレーム81とレバー55との間に架設された状態において、開極ばね82は、レバー55がシャフト54の軸心56を中心として時計回りに回転された場合にエネルギーが蓄積される引張りばねである。開極ばね82は、レバー55に軸心56を中心に反時計回り方向への力を与える。
トリップバー83には、紙面に垂直な方向に延伸するシャフト軸833が固定されており、シャフト軸833は、フレーム81に設けられた不図示の回転穴に回転可能に差し込まれる。トリップバー83は、半円状に形成された半円部831を有しており、後述するように、遮断器100が投入完了状態にある場合に、トリップバー83における半円部831の円弧部832によってトリップレバー84が係止される。
トリップレバー84は、他端部842側に設けられた係合面844で、レバー55の他端部552に設けられた係合ピン553と係合する。また、トリップレバー84の軸843と係合面844との間に設けられた穴845には、リセットばね85の一端部851が係止されている。なお、リセットばね85の他端部852はフレーム81に不図示の係合ピンにより保持される。これにより、リセットばね85が、フレーム81とトリップレバー84との間に架設された状態になり、トリップレバー84は、リセットばね85により時計回り方向に付勢される。しかしながら、図3に示す状態では、レバー55の係合ピン553が係合面844に当接することで、トリップレバー84の時計回りの回転は阻止されている。
また、軸843と係合面844との間には、係合ピン553が投入完了状態で係合する係合凹部846が設けられている。
次に、電磁操作機構部60の詳細について説明する。
図4に示すように、固定鉄心61は、可動鉄心63を吸着する第1の吸着面611と、可動鉄心63との面間距離が第1の吸着面611と可動鉄心63との面間距離より長い第2の吸着面612と、を有している。
同様に、可動鉄心63は、第1の吸着面611に対向する第1の被吸着面631と、第2の吸着面612に対向する第2の被吸着面632と、を有している。
そして、可動鉄心63を吸着する第1の吸着面611と可動鉄心63の第1の被吸着面631との面間距離をAとすると、開極ばね82の付勢力に抗し可動接点20aを投入するため可動鉄心63が移動するストロークである距離Bは、A<Bという関係となる。また、本実施例では、第2の吸着面612と第2の被吸着面632との面間距離は、投入するため可動鉄心63が移動するストロークである距離Bと等しくなっている。
なお、特許請求の範囲で述べている「第1の距離」は可動鉄心63が移動するストロークであり、「第2の距離」は可動鉄心63を吸着する第1の吸着面611と可動鉄心63の第1の被吸着面631との面間距離である。
次に、遮断器100の動作について、説明する。
図1に示す状態では、固定接点10aと可動接点20aとは離隔しており、遮断器100は、引外し状態である。図1に示す状態から投入操作を行う遮断器100の投入動作について説明する。図5は、投入完了状態である場合の遮断器100を示す図である。
図1に示す引外し状態から、電磁操作機構部60の電磁コイル62への通電によって、可動鉄心63が上方へ移動する場合、可動鉄心63の上方への移動に伴って可動鉄心63に固定された駆動シャフト64も上方へ移動する。
駆動シャフト64が上方へ移動した場合、駆動シャフト64に伝達機構部70によって連結されたレバー55が、軸心56を中心として時計回りに回転する。この回転によりシャフト54と連結プレート53が時計回りに回転することで、図5に示すように、連結プレート53と共にトグル機構を構成する操作アーム51が駆動され、連結プレート53と操作アーム51とが一直線となる死点の手前で略直線状に配置された状態となる。
これにより、可動子20が右方向に移動し、可動接点20aが固定接点10aに接触する。そして、接圧ばね41によって固定接点10aと可動接点20aとの間に接触圧力が与えられ、投入完了状態が維持される。投入完了状態において、第1の固定導体10は、固定接点10a、可動接点20a、可動子20、および可撓導体30を介して、第2の固定導体11と電気的に接続される。
また、レバー55が軸心56を中心として時計回りに回転すると、レバー55の係合ピン553は、図5に示すように、トリップレバー84の係合面844に沿って上昇し係合凹部846に達する。係合ピン553が係合凹部846に達すると、リセットばね85の付勢力によりトリップレバー84は時計回りに回転する。このトリップレバー84の回転により、トリップバー83の半円部831とトリップレバー84の係合が外れ、トリップバー83も時計回りに回転する。そして、トリップレバー84はトリップバー83の円弧部832と係合することで、トリップレバー84の反時計回りの回転が規制される状態となり、電磁操作機構部60による投入操作が終了する。
電磁操作機構部60の投入動作について詳細に説明する。
まず、可動鉄心63の移動位置と電磁操作機構部60にかかる負荷量との関係を説明する。図6は、本実施の形態にかかる可動鉄心の移動位置と電磁操作機構部にかかる負荷量との関係を示す図である。可動鉄心63は、図1に示す位置から図5に示す投入完了位置までの範囲で移動する。
以下において、可動鉄心63の上方への移動を前進と記載し、可動鉄心63の下方への移動を後退と記載する。また、可動鉄心63の前進時の移動位置を前進位置と記載し、可動鉄心63の後退時の移動位置を後退位置と記載する。また、可動鉄心63の前進時の電磁操作機構部60にかかる負荷を前進時負荷と記載し、可動鉄心63の後退時の電磁操作機構部60にかかる負荷を後退時負荷と記載する。
図6に示すように、可動鉄心63の前進位置が遮断状態位置から接点当接開始位置になるまでの遮断状態位置である場合、固定接点10aと可動接点20aとが接触していない状態で伝達機構部70が駆動される。そのため、可動鉄心63の前進位置が遮断状態位置である場合、電磁操作機構部60にかかる負荷荷重は、相対的に小さい。
一方、電磁操作機構部60は、図4に示すように、可動鉄心63のストロークである距離Bが、可動鉄心63を吸着する第1の吸着面611と可動鉄心63の第1の被吸着面631との面間距離Aより長く構成されているので、電磁操作機構部60の電磁コイル62に操作電流を流した時に、図6に示すように、初期の駆動力がストロークの距離Bと面間距離Aが等しい場合と比べ、大きくなる。この初期の大きな駆動力を使い、可動鉄心63及び駆動シャフト64を加速し、前進速度を上げる。
そして、可動鉄心63の前進位置が接点当接開始位置になると、可動接点20aが固定接点10aへ接触し始めるため、連結プレート53およびレバー55が、接圧ばね41からの反力を、可動子ピン42およびリンクピン52を介してシャフト54を中心とする反時計回り方向の負荷トルクとして受けるため、電磁操作機構部60にかかる負荷荷重が急激に大きくなっていく。
このため、電磁操作機構部60の負荷荷重は、電磁操作機構部60の駆動力を超えてしまうが、可動鉄心63及び駆動シャフト64は、それまでの加速により充分な速度に達しているため、慣性の法則により、前進速度を落としながら、さらに前進を続ける。
可動鉄心63及び駆動シャフト64がさらに前進すると、連結プレート53および操作アーム51が一直線に近い状態となり、連結プレート53および操作アーム51で構成されるトグル機構部50が死点に近づく。そのため、可動鉄心63及び駆動シャフト64の移動速度がゼロになる前に、作用点であるリンクピン52に働く接圧ばね41からの反力における軸心56とリンクピン52を結ぶ直線に垂直な方向の成分が急激に小さくなる。その結果、軸心56を中心とする反時計回り方向の負荷トルクが減少し始める。この負荷トルクの減少に応じて、連結プレート53およびレバー55を回転させるのに必要な電磁操作機構部60の負荷荷重も減少に転じることとなる。このため、再び電磁操作機構部60の駆動力が投入負荷を上回ることとなり、可動鉄心63及び駆動シャフト64は、再度加速しながら投入完了位置へと到達することとなる。
電磁操作機構部60による投入操作が終了すると、電磁コイル62への通電も停止し駆動シャフト64によるレバー55の時計回り方向の駆動力がなくなる。そうすると、レバー55は、開極ばね82の付勢力を受け反時計回り方向へ回転しようとする力が働く。このレバー55の力は、係合ピン553を介してトリップレバー84を反時計回り方向へ回転させようとする。
ところが、トリップレバー84とトリップバー83の円弧部832との係合により、投入完了位置で反時計回りに回転しようとするトリップレバー84の回転は規制され、投入完了状態が維持されることとなる。
上述したように、遮断器100が遮断状態である場合、接圧ばね41には一定の初期接圧が予め与えられており、可動接点20aが固定接点10aに接触を開始した瞬間から固定接点10aに対する可動接点20aの接圧が強くなるように設定されている。そのため、遮断器100が通電状態である場合、可動接点20aと固定接点10aとの間に生ずる電磁反発力による接点間の開離の発生が予防されるとともに、後述する引外し指令が発令された後の可動接点20aと固定接点10aの開離速度、すなわち開極速度を速めることができる。
投入完了状態から可動接点20aを固定接点10aから離間させる引外し操作が行われる場合における遮断器100の動作について説明する。
図5に示す投入完了状態において、開極ばね82および接圧ばね41は、蓄勢されており、レバー55は、シャフト54の軸心56を中心に反時計回りの方向に荷重を与えている状態である。
遮断器100に引外し指令が与えられると、遮断器100に設けられた不図示のアクチュエータによってトリップバー83が反時計回りに回転するように駆動される。トリップバー83が反時計回りに回転すると、トリップバー83の円弧部832と、トリップレバー84との係合が外れる。そのため、トリップレバー84は反時計回りに回転し、係合ピン553と係合凹部846との係合が外れる。その結果、開極ばね82および接圧ばね41の反力によってレバー55と連結プレート53が反時計回りに回転し、レバー55の反時計回りの回転に伴って操作アーム51の他端部512が上方へ移動する。
操作アーム51の他端部512が上方へ移動すると、操作アーム51の一端部511が左方向に移動する。そのため、可動子20が左方向に移動し、可動接点20aが固定接点10aから離れる。これによって、遮断器100は、第1の固定導体10と第2の固定導体11とを含む電路が遮断される。
本実施の形態によれば、開極ばね82および接圧ばね41の付勢力に抗し両接点10a、30aを投入するため第1の距離Bを移動する可動鉄心63、および可動鉄心63を吸着する第1の吸着面と可動鉄心63との面間距離Aが第1の距離Bより短い固定鉄心61を有する電磁操作機構部60を備えたので、可動接点20aの投入は電磁操作機構部60で行い、可動接点20aの開極は開極ばね82で行いながら、可動接点の投入速度は確保されるため、遮断器を構成する部品点数が削減され低コスト化を図ることができる。
また、開極ばね82および接圧ばね41の付勢力に抗し両接点10a、30aを投入するため第1の距離Bを移動する可動鉄心63、および可動鉄心63を吸着する第1の吸着面と可動鉄心63との面間距離Aが第1の距離Bより短い固定鉄心61を有する電磁操作機構部60で投入操作を行うので、投入動作時に可動鉄心63の駆動力が上がり、開極ばねおよび接圧ばねの荷重を大きくすることができ、遮断性能を向上することができる。
また、操作アーム51および連結プレート53からなるトグル機構部50が死点を越える前に可動接点20aの投入が完了し可動鉄心63が前進を停止するように構成されているため、投入状態から遮断状態への移行時にも死点を越えることがなく引外し機構部80の構成を簡略化することができるので、遮断器の小型化と低コスト化を図ることができる。
また、操作アーム51および連結プレート53からなるトグル機構部50が死点を越える前に可動接点20aの投入が完了し可動鉄心63が前進を停止するように構成されているため、リンクピン52に働く接圧ばね41からの反力における軸心56とリンクピン52を結ぶ直線に垂直な方向の成分が減少するため、接圧ばね41から伝達機構部70を介して電磁操作機構部60が受ける荷重も減し、開極ばね82の荷重を上げても投入動作を完了することができる。
また、操作アーム51および連結プレート53からなるトグル機構部50が死点を越える前に可動接点20aの投入が完了し可動鉄心63が前進を停止するように構成されているため、リンクピン52に働く接圧ばね41からの反力における軸心56とリンクピン52を結ぶ直線に垂直な方向の成分が減少するため、接圧ばね41から伝達機構部70を介して電磁操作機構部60が受ける荷重も減し、開極ばね82の荷重を上げることが可能となり、可動接点20aの開極速度が上がり遮断性能を向上することができる。
1 筐体、2 壁部、3 絶縁壁、4,5 支持部、
7 第1の空間部、8 第2の空間部、
10 第1の固定導体、10a 固定接点、11 第2の固定導体、
20 可動子、20a 可動接点、30 可撓導体、41 接圧ばね、
50 トグル機構部、51 操作アーム、52,53 リンクピン、
54 シャフト、55 レバー、60 電磁操作機構部、
61 固定鉄心、62 電磁コイル、63 可動鉄心、64 駆動シャフト、
70 伝達機構部、71,72 連結ピン、73 連結リンク、
80 引外し機構部、82 開極ばね、83 トリップバー、84 トリップレバー、
85 リセットばね、 100 遮断器、
611 第1の吸着面、612 第2の吸着面、
631 第1の被吸着面、632 第2の被吸着面。

Claims (5)

  1. 回動可能な可動接触子に設けられた可動接点により電路を開閉する開閉接点と、
    前記開閉接点を開離する向きに付勢し前記開閉接点が開状態から閉状態に向けて付勢力が増大する開極ばね、および前記付勢力を蓄積して保持する引外し装置を有する開閉装置と、
    前記付勢力に抗し前記開閉装置を投入するための電磁操作機構部と、前記開閉接点を駆動するトグル機構部と、を有し、
    前記開閉装置は、一端部が前記可動接触子を駆動する第1のリンク、前記第1のリンクの他端部を回動可能に保持する第2のリンク、前記第2のリンクを回転可能に保持し前記電磁操作機構部に回転駆動されるシャフトを備え、
    前記トグル機構部は、前記第1のリンクと前記第2のリンクとが一直線になる死点の手前で前記開閉接点が投入完了となることを特徴とする遮断器。
  2. 前記電磁操作機構部は、第1の距離を移動する可動鉄心、および前記可動鉄心を吸着する第1の吸着面と前記可動鉄心との面間距離が前記第1の距離より短い固定鉄心を有することを特徴とする請求項1に記載の遮断器。
  3. 前記電磁操作機構部は、前記可動鉄心を吸着する第2の吸着面を有することを特徴とする請求項1または請求項に記載の遮断器。
  4. 前記第2の吸着面と前記可動鉄心との面間距離は、前記第1の吸着面と前記可動鉄心との面間距離より長いことを特徴とする請求項に記載の遮断器。
  5. 前記第2の吸着面と前記可動鉄心との面間距離は、前記第1の距離と同じであることを特徴とする請求項に記載の遮断器。
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