JP6922597B2 - 印刷装置、印刷装置の印刷制御方法、及び、プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷装置の印刷制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本明細書は、印刷装置、印刷装置の印刷制御方法、及び、プログラムに関する。
連続で複数枚の被印刷媒体(ラベル)を印刷する印刷装置において、連続的に印刷された複数枚の被印刷媒体を一つなぎにまとめて排出せずに、印刷済の被印刷媒体が1枚取られるたびに、次の1枚の被印刷媒体を印刷する印刷装置(例えば、特許文献1参照)が知られている。
例えば、図1に示すように、このような印刷装置Pで連続的に複数枚の被印刷媒体の印刷を開始(S11)すると、印刷装置は1枚目のラベルL1の印刷終了時点で待機(S12)し、印刷された1枚目のラベルL1を作業者が取る(S13)と、印刷装置は2枚目のラベルL2の印刷を開始(S14)する。そして、作業者が1枚目のラベルL1を商品S等に貼っている作業中に、印刷装置が2枚目のラベルL2の印刷終了時点でまた待機(S15)する、ということが繰り返される。
特開2016−049687号公報
例えば、図2(a)に示すように、印刷装置が印刷する印刷時間よりも、作業者が印刷された被印刷媒体を商品等に貼っている作業時間の方が長い場合には、印刷装置が印刷を待機することとなる。これに対し、図2(b)に示すように、作業者の作業時間よりも印刷装置の印刷時間の方が長い場合には、作業者は印刷が終了するまで待機しなければならず、作業者の待機時間が長くなり、作業者(ユーザ)の作業の効率化が図れないという問題があった。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、複数枚の被印刷媒体を連続で印刷する場合に、ユーザの待機時間に応じて印刷時間を調整することである。
本発明の一態様に係る印刷装置は、被印刷媒体に連続して印刷を行う印刷部と、印刷速度が異なる複数の印刷モードに基づき、前記印刷部による印刷を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記被印刷媒体への印刷が終了してから、前記印刷された被印刷媒体がユーザによりカットされるまでの時間を印刷の待機時間として計測し、計測された前記待機時間に応じて、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードと印刷速度が異なる印刷モードに切り替える。
本発明の一態様に係る印刷装置の印刷制御方法は、印刷装置の印刷制御方法であって、前記印刷装置は、被印刷媒体に連続して印刷を行う印刷部を備え、印刷速度が異なる複数の印刷モードに基づき、前記印刷部による印刷を制御し、前記被印刷媒体への印刷が終了してから、前記印刷された被印刷媒体がユーザによりカットされるまでの時間を印刷の待機時間として計測し、計測された前記待機時間に応じて、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードと印刷速度が異なる印刷モードに切り替える。
本発明の一態様に係るプログラムは、印刷装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、前記印刷装置は、被印刷媒体に連続して印刷を行う印刷部を備え、前記コンピュータに、印刷時間が異なる複数の印刷モードに基づき、前記印刷部による印刷を制御させ、前記被印刷媒体への印刷が終了してから、前記印刷された被印刷媒体がユーザによりカットされるまでの時間を印刷の待機時間として計測させ、計測された前記待機時間に応じて、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードと印刷時間が異なる印刷モードに切り替えさせる。
上記の態様によれば、複数枚の被印刷媒体を連続で印刷する場合に、ユーザの待機時間に応じて印刷時間を調整することができる。
従来の印刷装置Pの印刷と作業者の作業との関係を例示した図である。 従来の印刷装置Pの印刷時間と作業者の作業時間との関係を例示した図である。 第1の実施形態に係る印刷装置1を含む印刷システムの構成を例示した図である。 印刷装置1の開閉蓋3を開放した状態の斜視図である。 印刷装置1に使用される被印刷媒体Mを媒体幅方向Yから見た断面図である。 印刷装置1に収納されるテープカセット30の斜視図である。 印刷装置1のカセット収納部19の斜視図である。 印刷装置1の要部断面図である。 印刷装置1と電子機器100のハードウェア構成を示したブロック図である。 印刷モードを説明する図である。 印刷装置1の印刷時間と作業者の作業時間との関係を例示した図である。 第1の実施形態の印刷モード切替処理のフローチャートである。 サーマルヘッド10により印刷される印刷データに基づき構成される印刷画像を例示した図である。 第2の実施形態の印刷モード切替処理のフローチャートである。 第3の実施形態の印刷モード切替処理のフローチャートである。 第3の実施形態の印刷準備開始処理のフローチャートである。
[第1の実施形態]
図3は、第1の実施形態に係る印刷装置を含む印刷システムの構成を例示した図である。図4は、印刷装置1の開閉蓋3を開放した状態の斜視図である。図3に示す印刷システムは、印刷装置1と、印刷装置1へ印刷データを送信する電子機器100と、を含んでいる。印刷装置1と電子機器100は、無線通信または有線通信でデータをやり取りする。印刷装置1は、被印刷媒体に連続して印刷する印刷装置である。本実施形態においては、印刷された被印刷媒体を切断(カット)することで、1つのラベルが形成される。
なお、本実施形態において、被印刷媒体M(印刷テープ)の搬送される方向を「搬送方向X」とし、この搬送方向Xに直交する被印刷媒体M(印刷テープ)の幅方向を「媒体幅方向Y」とする。これらX方向、及びY方向は、互いに直交する。
印刷装置1は、被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッド(印刷部)を備える印刷装置であり、例えば、長尺な帯状の被印刷媒体Mに、シングルパス方式で印刷を行うラベルプリンタである。図5は、印刷装置1に使用される被印刷媒体Mを媒体幅方向Yから見た断面図である。被印刷媒体Mは、例えば、基材Bと、基材Bに塗布された粘着材A(のり面)と、粘着材Aを介して基材Bに対し剥離可能に貼り付けられた剥離紙Fと、を有する長尺状のテープ部材である。なお、被印刷媒体Mは、剥離紙Fなしの長尺状のテープ部材であってもよい。
図3、図4に示すように、印刷装置1は、装置筐体2と、この装置筐体2に開閉自在に取り付けられた開閉蓋3を備える。図2に示すように、装置筐体2は、内部にテープカセット30を収納するカセット収納部19を備えている。カセット収納部19の詳細については後述する。
装置筐体2の上面には、電源ボタン25の他、各種操作を行う操作ボタン26a,26b,26c(以下、「操作ボタン26」と呼ぶ)、被印刷媒体Mを後述のハーフカット装置16(図9参照)またはフルカット装置17(図9参照)で切断させるカットボタン27等が配置されている。
外部電源D(図9参照)が接続されている状態(即ちACアダプタ接続状態)で電源ボタン25が押下されると、電源回路40(図9参照)に信号が送られて印刷装置1の電源がONになる。そして、電源がONの状態で、再び電源ボタン25が押下されると、電源回路40に信号が送られて印刷装置1の電源がOFFになる。また、操作ボタン26が押下されると、制御回路5(図9参照)に信号が送られて、各ボタンに応じた処理が行われる。また、カットボタン27が押下されると、制御回路(図9参照)に信号が送られて、ハーフカット装置16またはフルカット装置17により被印刷媒体Mに対し、ハーフカットまたはフルカットによる切断(カット)が行われる。
また、図示しないが、装置筐体2には、電源コード接続端子、外部機器接続端子、記憶媒体挿入口等が設けられている。なお、印刷装置1が電池等の内部電源で動作するものである場合には、電源コード接続端子はなくてもよい。また、印刷装置1がパーソナルコンピュータや各種の端末装置等の外部機器との接続を行わずに使用できるものである場合や、外部機器と無線で接続可能に構成されている場合には、外部機器接続端子を備えていなくてもよい。
開閉蓋3は、カセット収納部19の上部を覆うように開閉可能に配置されている。
また、開閉蓋3には、この開閉蓋3が閉じた状態でもカセット収納部19にテープカセット30(図6参照)が収納されているか否かを目視で確認可能とするために、窓3aが形成されている。
また、装置筐体2の側面であって、被印刷媒体Mの搬送方向Xの下流側に位置する部分には、排出口2aが形成されている。印刷装置1内でサーマルヘッド10による印刷が行われた被印刷媒体Mは、排出口2aから装置外へ排出される。
図6は、印刷装置1に収納されるテープカセット30の斜視図である。図7は、印刷装置1のカセット収納部19の斜視図である。図8は、印刷装置1の本実施形態に係る要部断面図である。図6に示すテープカセット30は、図7に示すカセット収納部19に着脱して交換可能に収納される。図8には、テープカセット30がカセット収納部19に収納された状態が示されている。
テープカセット30は、図6に示すように、サーマルヘッド被挿入部36及び係合部37が形成された、被印刷媒体MとインクリボンRを収容するカセットケース31を有する。カセットケース31には、テープコア32とインクリボン供給コア34とインクリボン巻取りコア35が設けられている。被印刷媒体Mは、カセットケース31内部のテープコア32にロール状に巻かれている。また、熱転写用のインクリボンRは、その先端がインクリボン巻取りコア35に巻きつけられた状態で、カセットケース31内部のインクリボン供給コア34にロール状に巻かれている。
装置筐体2のカセット収納部19には、図7に示すように、テープカセット30を所定の位置で支持するための複数のカセット受け部20が設けられている。
カセット収納部19には、更に、複数の発熱素子を有し、被印刷媒体Mに印刷を行うサーマルヘッド10と、被印刷媒体Mを搬送する搬送機構であるプラテンローラ21と、テープコア係合軸22と、インクリボン巻取り駆動軸23が設けられている。更に、サーマルヘッド10には、サーミスタ13が埋め込まれている。サーミスタ13は、サーマルヘッド10の温度を測定するヘッド温度測定部である。
テープカセット30がカセット収納部19に収納された状態では、図8に示すように、カセットケース31に設けられた係合部37がカセット収納部19に設けられたカセット受け部20に支持されて、サーマルヘッド10がカセットケース31に形成されたサーマルヘッド被挿入部36に挿入される。また、テープコア係合軸22には、テープカセット30のテープコア32が係合し、更に、インクリボン巻取り駆動軸23には、インクリボン巻取りコア35が係合する。
印刷装置1に印刷開始の指示が入力されると、被印刷媒体Mは、プラテンローラ21の回転によりテープコア32から繰り出される。この際、インクリボン巻取り駆動軸23がプラテンローラ21に同調して回転することで、被印刷媒体MとともにインクリボンRがインクリボン供給コア34から繰り出される。これにより、被印刷媒体MとインクリボンRは重なった状態で搬送される。そして、サーマルヘッド10とプラテンローラ21の間を通過する際にインクリボンRがサーマルヘッド10によって加熱されることで、インクが被印刷媒体Mに転写され、印刷が行われる。
サーマルヘッド10とプラテンローラ21の間を通過した使用済みのインクリボンRは、インクリボン巻取りコア35に巻き取られる。一方、サーマルヘッド10とプラテンローラ21の間を通過した印刷済みの被印刷媒体Mは、ハーフカット装置16またはフルカット装置17で切断され、1つのラベルとして排出口2aから排出される。
図9は、印刷装置1と電子機器100のハードウェア構成を示したブロック図である。印刷装置1は、上述のサーマルヘッド10、サーミスタ13、ハーフカット装置16、フルカット装置17、プラテンローラ21、操作ボタン26、カットボタン27に加えて、制御回路5、ROM(Read Only Memory)6、RAM(Random Access Memory)7、通信インターフェース(IF)8、ヘッド駆動回路9、搬送用モータ駆動回路11(搬送装置)、ステッピングモータ12、カッターモータ駆動回路14、カッターモータ15、及び、電源回路40を備える。なお、少なくとも制御回路5、ROM6、及びRAM7は、印刷装置1のコンピュータを構成する。
制御回路5は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ5aを含む。制御回路5は、ROM6に記憶されているプログラムをRAM7に展開し実行することで、印刷装置1の各部の動作を制御する。
制御回路5は、例えば、制御信号(ストローブ信号、ラッチ信号、クロック信号)と印刷データをヘッド駆動回路9へ供給し、ヘッド駆動回路9を介してサーマルヘッド10を制御する。また、制御回路5は、モータ駆動回路(搬送用モータ駆動回路11、カッターモータ駆動回路14)を介してモータ(ステッピングモータ12、カッターモータ15)を制御する。
制御回路5は、印刷速度が異なる複数の印刷モードに基づき、サーマルヘッド10による印刷を制御する。図10は、第1の実施形態の印刷モードを説明する図である。図10に示すように、印刷装置1は複数の印刷モードを有し、第1の実施形態においては、5つの印刷モードを有する。各印刷モードには、印刷解像度、印刷時間が設定されており、印刷解像度が高い印刷モードほど、印刷時間が長く設定されている。これに対し、印刷時間が早い印刷モードほど、印刷解像度が低く設定されている。すなわち、印刷装置1は、印刷時間と印刷解像度とがそれぞれ反比例する複数の印刷モードを有する。
印刷モードは、初期状態では標準モードに設定されている。制御回路5により印刷モードが高速に切り替えられた場合には、現在の印刷モード(最後に被印刷媒体Mに印刷した際の印刷モード)よりも1段階高速な印刷モードに設定される。例えば、現在の印刷モードが標準モードである場合には、印刷モードは高速モード(エコモード)に切り替えられる。これに対し、制御回路5により印刷モードが高精細に切り替えられた場合には、現在の印刷モードよりも1段階高精細な印刷モードに設定される。例えば、現在の印刷モードが標準モードである場合には、印刷モードは高精細(低速モード)に切り替えられる。
制御回路5は、被印刷媒体Mへの印刷が終了してから、印刷された被印刷媒体Mが作業者(ユーザ)によりカットされるまでの時間を印刷の待機時間(以下、「印刷装置1の待機時間」と称する)として計測する。具体的には、搬送用モータ駆動回路11による被印刷媒体Mの搬送が停止した場合には、被印刷媒体Mへの印刷が終了したと見做して、印刷装置1の待機時間の計測を開始する。そして、被印刷媒体Mがハーフカット装置16またはフルカット装置17により切断された場合には、被印刷媒体Mが作業者によりカットされたと見做して、印刷装置1の待機時間の計測を停止する。すなわち、制御回路5は、搬送用モータ駆動回路11による被印刷媒体Mの搬送が停止してから、被印刷媒体Mがハーフカット装置16またはフルカット装置17により切断(カット)されるまでの時間を印刷装置1の待機時間として計測する。
そして、制御回路5は、計測された印刷装置1の待機時間に応じて、複数の印刷モードのうち現在の印刷モードと印刷速度が異なる印刷モードに切り替える。例えば、制御回路5は、計測された印刷装置1の待機時間が所定の時間未満である場合には、現在の印刷モードよりも印刷速度が速い印刷モードに切り替える。具体的には、制御回路5は、印刷装置1の待機時間が3秒(第1の時間)未満である場合が2回(第3の回数)以上となった場合には、複数の印刷モードのうち、現在の印刷モードよりも印刷速度が速い印刷モードに切り替える。
図11は、印刷装置1の印刷時間と、作業者の作業時間との関係を例示した図である。第1の実施形態において、印刷装置1の印刷時間とは、サーマルヘッド10により印刷が開始されてから、搬送用モータ駆動回路11による被印刷媒体Mの搬送が停止するまでの時間をいう。
作業者の作業時間とは、印刷された被印刷媒体Mを作業者が印刷装置1から取ってから、その被印刷媒体Mを商品等に貼った後カットボタン27を押下して被印刷媒体Mがハーフカット装置16またはフルカット装置17により切断されるまでの時間をいう。
作業者の作業時間よりも印刷装置1の印刷時間の方が長い場合には、作業者は印刷が終了するまで作業を待機することとなる。
また、図11(a)に示すように、印刷装置1の印刷時間と、作業者の作業時間とがほぼ同じ時間の場合には、作業者の作業スキルが向上することにより作業者の作業時間が早くなることを見越すと、作業者の作業時間よりも印刷装置1の印刷時間の方が長くなることも考えられる。この場合も、作業者は印刷が終了するまで作業を待機することとなる。
作業を待機していた作業者はすぐに作業に移行すると考えられるため、印刷装置1の待機時間が発生する前に、カットボタン27を押下して、被印刷媒体Mを印刷装置1から取ると推測される。この場合、印刷装置1は、作業者がすぐに作業に移行できるよう1段階印刷速度が速い高速の印刷モードに切り替える。図11(a)の例では、1枚目、2枚目の印刷時間を100%とした場合、印刷装置1は、印刷モードを高速の印刷モードに切り替えることで、3枚目の印刷時間を75%に短縮している。その結果、作業者の作業時間よりも印刷装置1の印刷時間を短くすることができる。
図11(b)に示すように、印刷装置1が、1段階印刷速度が速い高速の印刷モードに切り替えたにもかかわらず、作業者の作業時間よりも印刷装置の印刷時間の方が依然として長い場合がある。この場合、印刷装置1は、更に1段階印刷速度が速い高速の印刷モードに切り替える。図11(b)の例では、1枚目、2枚目の印刷時間を100%とした場合、印刷装置1は、印刷モードを高速の印刷モードに切り替えることで、3枚目の印刷時間を75%に短縮している。更に、印刷装置1は、印刷モードを高速の印刷モードに切り替えることで、4枚目の印刷時間を50%に短縮している。その結果、複数回印刷時間を短縮することで、作業者の作業時間よりも印刷装置1の印刷時間を短くすることができる。
これにより、作業者の作業時間と印刷装置1の印刷時間がほぼ同じ時間の場合や、作業者の作業時間よりも印刷装置1の印刷時間の方が長い場合であっても、印刷装置1の印刷時間を作業者の作業時間よりも短くすることにより、作業者の待機時間を減少または、ほぼゼロにすることができる。その結果、作業者は印刷が終了するまで待機することなく作業者はすぐに作業に移行できることから、作業者の作業の効率化を図ることができる。
また、制御回路5は、印刷装置1の待機時間が3秒(第1の時間)より長い6秒(第2の時間)以上である場合が4回(第4の回数)以上となった場合には、解像度が高い印刷モードに切り替える。例えば、図11(c)に示すように、印刷装置1が印刷する印刷時間よりも、作業者の作業時間の方が長い場合には、印刷装置1が印刷を待機することとなる。
この場合は、印刷装置1は、作業者が作業を終了するまで待機しなければならず、印刷装置1の待機時間を有効に活用できないため、印刷装置1は、印刷モードを1段階高精細な印刷モードに切り替える。
例えば、図11(c)の例では、2枚目の印刷時間後の印刷装置1の待機時間を100%とした場合、印刷装置1は、印刷モードを高精細の印刷モードに切り替えることで、3枚目の印刷時間後の印刷装置1の待機時間を50%に短縮している。これにより、印刷装置の印刷時間よりも作業者の作業時間の方が長い場合には、印刷装置1の待機時間を有効に利用して、解像度が高い印刷モードで印刷することにより、印刷機能を十分に発揮して印刷を行うことができる。
ROM6は、被印刷媒体Mに印刷を行う印刷プログラム、印刷プログラムの実行に必要な各種データ(例えば、フォント等)を記憶する。ROM6は、制御回路5によって読取り可能なプログラムが記憶された記憶媒体としても機能する。ROM6は、電源OFF時にもデータを保持して記憶できるフラッシュメモリにより構成されている。ROM6は、電源OFF時には、最後に設定されていた印刷モードを一時的に記憶することもできる。RAM7は、印刷内容のパターンを示すデータ(以降、印刷データと記す)を記憶する印刷データ記憶部を含む。RAM7は、表示データを記憶する表示データ記憶部を含む。通信インターフェース8は、有線通信または無線通信により外部装置(例えば、電子機器100)や外部サーバの記憶装置との間でデータを授受する。また、RAM7には、後述の高速カウンタ及び高精細カウンタが格納されている。高速カウンタは、後述の印刷モード切替処理において、印刷装置1の待機時間が3秒未満である場合に加算されるカウンタである。高精細カウンタは、後述の印刷モード切替処理において、印刷装置1の待機時間が6秒以上である場合に加算されるカウンタである。
ヘッド駆動回路9は、制御回路5から供給された制御信号と印刷データに基づいてサーマルヘッド10を駆動する。サーマルヘッド10は、主走査方向に配列された複数の発熱素子10aを有する印刷ヘッドである。ヘッド駆動回路9が、制御回路5から供給されたストローブ信号により指定される通電期間中に、ヘッド駆動回路9から出力された印刷データに応じて複数の発熱素子10aの何れかへ電流を選択的に流すことで、複数の発熱素子10aの何れかが発熱してインクリボンRを加熱する。これにより、サーマルヘッド10は、熱転写により被印刷媒体Mに1ラインずつ印刷を行う。即ち、印刷装置1は、サーマルラインプリンタである。
搬送用モータ駆動回路11は、ステッピングモータ12を駆動する。ステッピングモータ12は、プラテンローラ21を回転させる。プラテンローラ21は、ステッピングモータ12の動力によって回転し、被印刷媒体Mの長手方向(副走査方向)に被印刷媒体Mを搬送する搬送機構である。
カッターモータ駆動回路14は、カットボタン27の押下を契機として、カッターモータ15を駆動する。ハーフカット装置16及びフルカット装置17は、カッターモータ15の動力によって動作し、被印刷媒体Mをハーフカットまたはフルカットにより切断する。フルカットとは、被印刷媒体Mの基材Bを剥離紙Fとともに幅方向に沿って切断する動作のことであり、ハーフカットは、基材Bのみを幅方向に沿って切断する動作のことである。電源回路40は、外部電源Dからの直流電圧(例えば、24V)から出力電圧を生成し、印刷装置1の各部に電力を供給する電源部である。
電子機器100は、図3及び図9に示すように、表示装置101と入力装置102を備える、例えば、スマートフォン、タブレット端末などの携帯型のコンピュータである。表示装置101は、例えば、液晶ディスプレイであっても、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)ディスプレイであってもよい。入力装置102は、例えば、タッチパネルである。
電子機器100は、上記の構成に加えて、表示部駆動装置103、通信インターフェース(IF)104、ROM105、RAM106、制御回路107を備える。表示部駆動装置103は、例えば、液晶表示ドライバ回路、有機EL表示ドライバ回路である。制御回路107は、プロセッサ108を備える。プロセッサ108は、演算部であり、アプリケーションプログラムを実行することで、印刷装置1から送られてきたメッセージを表示装置101に表示したり、入力装置102に対する利用者のタッチ操作を受け付けたりする。
図12は、第1の実施形態の印刷モード切替処理のフローチャートである。
印刷モード切替処理では、被印刷媒体Mへの印刷が終了してから、印刷された被印刷媒体Mがハーフカット装置16またはフルカット装置17により切断されるまでの印刷装置1の待機時間に応じて、印刷モードを切り替える処理が行われる。
印刷モード切替処理を行うにあたり、工場出荷状態においては、制御回路5は、印刷モードを標準モードに設定する。ROM6に標準モード以外の印刷モードが設定されている場合には、制御回路5は、電源ON時に、ROM6に記憶されている印刷モードをRAM7に呼び出して設定する。なお、ROM6に標準モード以外の印刷モードが記憶されている場合とは、後述のステップS109またはステップS115により印刷モードが切り替えられた状態を示す。
印刷装置1は、印刷開始の指示に基づき、図12に示す印刷モード切替処理を開始する。印刷モード切替処理では、制御回路5は、まず、サーマルヘッド10をONとし、ステッピングモータ12をONとする。これにより、プラテンローラ21が搬送方向に回転し、被印刷媒体Mの搬送が開始され、印刷データに基づいて被印刷媒体Mへの印刷が開始される(ステップS101)。
制御回路5は、被印刷媒体Mへの印刷が終了したか否かを判定する(ステップS102)。この処理では、搬送用モータ駆動回路11による被印刷媒体Mの搬送が停止することにより、被印刷媒体Mへの印刷が終了したか否かが判定される。なお、印刷が終了したか否かの判定は、搬送用モータ駆動回路11の搬送が停止したか否かに基づくものに限られず、例えば印刷データに基づく印刷が終了し、サーマルヘッド10がOFFにされたことに基づいて、印刷が終了したか判定することもできる。
印刷が終了していない場合(ステップS102のNO)には、印刷が終了するまで印刷モード切替処理は待機状態となり、印刷が終了した場合(ステップS102のYES)には、制御回路5は、印刷装置1の待機時間のカウントを開始する(ステップS103)。
制御回路5は、作業者によりカットボタン27が押下され、被印刷媒体Mがハーフカットまたはフルカットにより切断されたか否かを判定する(ステップ104)。この処理では、制御回路5は、作業者の操作に基づき、印刷装置1のカットボタン27に対する操作を受け付けたか否かを判定する。カットボタン27に対する操作を判定することで、被印刷媒体Mがハーフカットまたはフルカットにより切断されたか否かが判定される。被印刷媒体Mが切断されていない場合(ステップS104のNO)には、被印刷媒体Mが切断されるまで印刷モード切替処理は待機状態となる。
被印刷媒体Mが切断された場合(ステップS104のYES)には、制御回路5は、被印刷媒体Mが作業者によりカットされたと見做して、カウントを開始した印刷装置1の待機時間が3秒(第1の時間)未満であるか否かを判定する(ステップS105)。この処理では、制御回路5は、印刷装置1が印刷を終了してから、印刷された被印刷媒体Mが作業者によりすぐにカットされたか否か、すなわち、被印刷媒体Mの印刷終了を作業者が待機していた状態であるか否かを判定する。本実施形態においては、印刷装置1の待機時間は3秒に設定されているが、作業者の作業速度に応じて、3秒の印刷装置1の待機時間を任意の時間に設定することができる。
印刷装置1の待機時間が3秒未満である場合(ステップS105のYES)には、制御回路5は、高精細カウンタを初期化する(ステップS106)。
制御回路5は、高速カウンタに1加算し(ステップS107)、加算された結果、高速カウンタの値が2以上になったか否かが判定される(ステップS108)。この処理では、制御回路5は、印刷装置1の待機時間が3秒未満、すなわち、作業者が作業を待機していた状態が2回以上あったか否かを判定する。本実施形態においては、高速カウンタの値は2以上になったか判定しているがこの限りではなく、頻繁に印刷モードを変更したくない場合には、高速カウンタの値の判定を2以上の任意の値に設定することもできる。高速カウンタの値が2以上になっていない場合(ステップS108のNO)、すなわち、印刷装置1の待機時間が3秒未満となった回数が2回未満である場合には、処理はステップS117に進む。
高速カウンタの値が2以上になった場合(ステップS108のYES)、すなわち、印刷装置1の待機時間が3秒未満となった回数が2回以上となった場合には、制御回路5は印刷モードを現在の印刷モードよりも高速の印刷モードに切り替える(ステップS109)。例えば、現在の印刷モードが標準モードである場合には、制御回路5は、印刷モードを、1段階印刷速度が高速な印刷モードである、高速モード(エコモード)(図10参照)に切り替える。また、現在の印刷モードが高速モード(エコモード)(図10参照)である場合には、制御回路5は、印刷モードを、更に1段階印刷速度が高速な印刷モードである、超高速モード(超エコモード)(図10参照)に切り替える。制御回路5は、高速カウンタの値を初期化(ステップS110)し、ステップS117の処理へ進む。
印刷装置1の待機時間が3秒以上である場合(ステップS105のNO)には、制御回路5は、カウントを開始した印刷装置1の待機時間が6秒(第2の時間)以上であるか否かを判定する(ステップS111)。この処理では、制御回路5は、印刷装置1が印刷を終了してから、印刷された被印刷媒体Mが作業者によりすぐにカットされなかったか否か、すなわち、作業者の作業が終了することを印刷装置1が待機していた状態であるか否かを判定する。本実施形態においては、印刷装置1の待機時間は6秒に設定されているが、作業者の作業速度に応じて、6秒の印刷装置1の待機時間を任意の時間に設定することができる。
印刷装置1の待機時間が6秒以上である場合(ステップS111のYES)には、制御回路5は、高速カウンタを初期化する(ステップS112)。
制御回路5は、高精細カウンタに1加算し(ステップS113)、加算された結果、高精細カウンタの値が4以上になったか否かが判定される(ステップS114)。この処理では、制御回路5は、印刷装置1の待機時間が6秒以上、すなわち、印刷された被印刷媒体Mを作業者が6秒以上取らなかった回数が4回以上あったか否かを判定する。本実施形態においては、高精細カウンタの値は4以上になったか判定しているがこの限りではなく、頻繁に印刷モードを変更したくない場合には、高精細カウンタの値の判定を4以外の任意の値に設定することもできる。高精細カウンタの値が4以上になっていない場合(ステップS114のNO)、すなわち、印刷装置1の待機時間が6秒以上となった回数が4回未満である場合には、処理はステップS117に進む。
高精細カウンタの値が4以上になった場合(ステップS114のYES)、すなわち、印刷装置1の待機時間が6秒以上となった回数が4回以上となった場合には、制御回路5は印刷モードを現在の印刷モードよりも高精細な印刷モードに切り替える(ステップS115)。例えば、現在の印刷モードが標準モードである場合には、制御回路5は、現在の印刷モードを、1段階高精細な印刷モードである、高精細モード(低速モード)(図10参照)に切り替える。また、現在の印刷モードが高精細モード(低速モード)(図10参照)である場合には、制御回路5は、印刷モードを、更に1段階印刷速度が高精細な印刷モードである、超高精細モード(超低速モード)(図10参照)に切り替える。制御回路5は、高精細カウンタの値を初期化(ステップS116)し、ステップS117の処理へ進む。
印刷装置1の待機時間が6秒未満である場合(ステップS111のNO)には、制御回路5は、処理はステップS117へ進む。すなわち、印刷装置1の待機時間が3秒以上6秒未満である場合には、印刷装置1の待機時間は、作業者の作業時間及び印刷装置1の印刷時間を考慮した上で、作業者及び印刷装置1の双方にとって、早過ぎず遅過ぎないという最も好ましい時間に設定されている。したがって、制御回路5は、現在の印刷モードを変更せずにこのまま維持する。
ステップS117において、制御回路5は、連続印刷の対象の全ての被印刷媒体Mが印刷されたか否かを判定する。全ての被印刷媒体Mが印刷されていない場合(ステップS117のNO)には、処理はステップS101へ戻り、全ての被印刷媒体Mが印刷されるまで、ステップS101〜ステップS117の処理が繰り返し実行される。これに対し、全ての被印刷媒体Mが印刷された場合(ステップS117のYES)には、印刷モード切替処理は終了となる。
印刷モード切替処理が終了し、利用者の操作に基づき電源ボタン25が押下され、電源がOFFにされる時、制御回路5は、現在の印刷モードをROM6に移して一時的に記憶する。ROM6はフラッシュメモリにより形成されているため、電源がOFFにされた場合であっても、現在設定されていた印刷モードは継続して保持される。そして、再び電源ONされた時には、制御回路5は、ROM6に記憶されている印刷モードをRAM7に呼び出して記憶することで、前回作業者が使用していた印刷モードを用いて、印刷モード切替処理を実行することができる。
第1の実施形態の印刷装置1では、制御回路5は、被印刷媒体Mへの印刷が終了してから、印刷された被印刷媒体が作業者によりカットされるまでの印刷装置1の待機時間に応じて、複数の印刷モードのうち印刷速度が速い印刷モードに切り替える。これにより、複数枚の被印刷媒体を連続で印刷する場合に、印刷速度が速い印刷モードに切り替えることで、作業者の待機時間を減少することができ、作業の効率化を図ることができる。
また、制御回路5は、印刷装置1の待機時間が第1の時間未満である場合が第3の回数以上となった場合には、複数の印刷モードのうち、印刷速度が速い印刷モードに切り替える。このため、印刷された被印刷媒体Mが作業者によりすぐにカットされたか、または、被印刷媒体Mの印刷終了を作業者が待機していた状態が複数回続いた場合には、すぐに印刷装置1の印刷速度を上げて、作業者の待機時間を減少し、作業の効率化を図ることができる。
また、第1の実施形態では、制御回路5は、被印刷媒体Mがハーフカット装置16またはフルカット装置17により切断された場合には、被印刷媒体が作業者によりカットされたと見做して、印刷装置1の待機時間を計測する。これにより、作業者が作業を開始するタイミングをハードウェアの変更なしに把握することができ、印刷装置1の待機時間を容易に把握することができる。また、第1の実施形態では、制御回路5は、搬送用モータ駆動回路11による被印刷媒体Mの搬送が停止した場合には、被印刷媒体Mへの印刷が終了したと見做して、印刷装置1の待機時間を計測する。これにより、印刷装置1が待機を開始するタイミングをハードウェアの変更なしに把握することができ、印刷装置1の待機時間を容易に把握することができる。
第1の実施形態では、制御回路5は、印刷時間と印刷解像度とが反比例する複数の印刷モードに基づきサーマルヘッド10による印刷を制御する。すなわち、作業者の作業時間よりも印刷装置の印刷時間の方が長い場合には、制御回路5は、高速の印刷モードに切り替える。これに対し、印刷装置1が印刷する印刷時間よりも、作業者の作業時間の方が長い場合には、制御回路5は、高精細な印刷モードに切り替える。これにより、作業者の待機時間を減少して作業者の作業の効率化が図れるとともに、印刷装置1の待機時間を有効に利用して、解像度が高い印刷モードで印刷することにより、印刷機能を十分に発揮して印刷を行うことができる。
第1の実施形態では、制御回路5は、印刷装置1の待機時間が第2の時間以上である場合が第4の回数以上となった場合には、解像度が高い印刷モードに切り替える。このため、印刷された被印刷媒体Mが作業者によりカットされず、または、印刷後に印刷装置1が待機していた状態が複数回続いた場合には、印刷装置1の待機時間を有効に利用して、解像度が高い印刷モードで印刷することにより、印刷機能を十分に発揮して印刷を行うことができる。
なお、第1の実施形態では、高速カウンタが2以上になった場合に、印刷モードを高速に切り替えているが、印刷装置1の待機時間が3秒(第1の時間)未満となった場合には、すぐに印刷モードを高速に切り替えてもよい。同様に、第1の実施形態では、高精細カウンタが4以上になった場合に、印刷モードを高精細に切り替えているが、印刷装置1の待機時間が6秒(第2の時間)以上となった場合には、すぐに印刷モードを高精細に切り替えてもよい。これにより、作業者の作業速度に即座に対応して印刷速度を変えることができ、作業者の待機時間を減少し、作業の効率化を図ることができる。
また、第1の実施形態では、制御回路5は、被印刷媒体Mがハーフカット装置16またはフルカット装置17により切断された場合には、被印刷媒体Mが作業者によりカットされたと見做して、印刷装置1の待機時間の計測を行っているが、この限りではない。例えば、被印刷媒体を排出する排出口2a(図3参照)付近に人感センサ(図示せず)を設け、被印刷媒体Mの印刷後に、人感センサが作業者の身体を検知した場合には、被印刷媒体Mが作業者によりカットされたと見做して印刷装置1の待機時間の計測を行うこともできる。
また、第1の実施形態においては、制御回路5は、電源OFF時に、フラッシュメモリにより形成されたROM6に印刷モードの情報を一時的に記憶しているがこの限りではない。例えば、制御回路5は、制御回路5は、電源OFF時に、印刷モードの情報を電子機器100のROM105や、外部サーバ上の記憶装置に対し通信IF8を介して記憶することもできる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の印刷装置1と電子機器100のハードウェア構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。第1の実施形態においては、被印刷媒体Mへの印刷が終了してから、被印刷媒体への印刷が再度開始されるまでの印刷装置1の待機時間のみに応じて、印刷モードを切り替える処理が行われていた。この点第2の実施形態においては、印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が所定の閾値未満である場合には、印刷装置1の待機時間が第1の時間未満である場合が2回(第3の回数)以上となった場合であっても、印刷モードを被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷速度が速い印刷モードに切り替えない点で相違する。
第2の実施形態の制御回路5は、印刷画像を形成するドットが連続する割合を、印刷画像を構成する黒または白のドットが連続する割合から判断する。黒または白のドットが長く続く割合が所定の閾値未満である場合には、制御回路5は、印刷画像の内容が細かいと判断する。黒または白のドットが長く続く割合が所定の閾値以上である場合には、制御回路5は、印刷画像の内容が粗いと判断する。
第2の実施形態の制御回路5は、サーマルヘッド10へ供給される印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が所定の閾値以上であるか否かを判定する。そして、ドットが連続する割合が所定の閾値未満である場合には、印刷装置1の待機時間が第1の時間未満である場合が第3の回数以上となった場合であっても、制御回路5は、印刷モードを被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷速度が速い印刷モードに切り替えない点で、第1の実施形態の印刷装置1と相違する。
図13は、サーマルヘッド10により印刷される印刷データに基づき構成される印刷画像を例示した図である。図13には、それぞれ印刷画像を構成するドットの粗さが異なる印刷画像の例を示す。
図13(a)に示すように、ドットが細かい印刷画像201aの場合には、解像度が低い印刷モードで印刷した場合には、印刷画像201aに含まれるバーコードや、QRコード(登録商標)、細かい文字が鮮明に印刷できない。したがって第2の実施形態では、図13(a)に示すように、黒または白のドットが長く続く割合が所定の閾値未満である場合には、制御回路5は、細かい内容の印刷画像201aと判断する。このような印刷画像201aを印刷する場合には、印刷装置1の待機時間が第1の時間未満である場合が第3の回数以上となった場合であっても、制御回路5は、印刷モードを被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷速度が速い印刷モードに切り替えない。なお、閾値としては、例えば、印刷画面に対し、黒または白のドットが10個続く割合が30%以上であるか否かを採用することができる。
また、第2の実施形態の制御回路5は、印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が閾値以上である場合には、印刷装置1の待機時間が第2の時間以上である場合が第4の回数以上となった場合であっても、印刷モードを現在の印刷モードよりも解像度が高い印刷モードに切り替えない点で第1の実施形態と相違する。
図13(b)に示すように、ドットが粗い印刷画像201bの場合には、解像度が高い印刷モードで印刷した場合であっても、高速の印刷モードで印刷した場合であっても、印刷画像201bに含まれる文字等の印刷結果に大きな差異は見られない。したがって第2の実施形態では、図13(b)に示すように、黒または白のドットが長く続く割合が所定の閾値以上である場合には、制御回路5は、粗い内容の印刷画像201bと判断する。このような印刷画像201bを印刷する場合には、印刷装置1の待機時間が第2の時間以上である場合が第4の回数以上となった場合であっても、印刷モードを現在の印刷モードよりも解像度が高い印刷モードに切り替えない。
なお、第2の実施形態では、ドットが連続する割合が所定の閾値以上であるか否かに応じて、制御回路5は、印刷モードを印刷速度が速い印刷モードに切り替えないか否かの判断をしているがこれに限られるものではない。例えば、印刷画像にQRコード(登録商標)、バーコード、所定のポイント数以下の文字が含まれるか否かに応じて、印刷モードを印刷速度が速い印刷モードに切り替えないか否かの判断をすることもできる。
例えば、図13(b)の印刷画像201aのように、印刷画像にQRコード(登録商標)が含まれる場合や、図13(c)の印刷画像201cのように、印刷画像にバーコードが含まれる場合には、制御回路5は、細かい内容の印刷画像と判断する。したがって、このような印刷画像201aや印刷画像201cを印刷する場合には、印刷装置1の待機時間が第1の時間未満である場合が第3の回数以上となった場合であっても、制御回路5は、印刷モードを現在の印刷モードよりも印刷速度が速い印刷モードに切り替えないようにすることもできる。
次に、図14を参照にして、第2の実施形態の印刷モード切替処理について説明する。図14は、第2の実施形態の印刷モード切替処理のフローチャートである。第2の実施形態の印刷モード切替処理は、基本的には図12の第1の実施形態の印刷モード切替処理のフローチャートと同じである。第2の実施形態のステップS201〜S208、S210〜S215、S217〜S219の処理は、第1の実施形態のステップS101〜S108、S109〜S114、S115〜S117の処理と同一であるため、説明を省略し相違点のみ説明する。
ステップS208において、高速カウンタの値が2以上になった場合(ステップS208のYES)、すなわち、印刷装置1の待機時間が3秒未満となった回数が2回以上となった場合には、制御回路5は印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS209)。
ドットが連続する割合が所定の閾値未満である場合(ステップS209のNO)には、処理はステップ219へ進む。例えば、図13(a)に示すように、バーコード、QRコード(登録商標)、細かい文字等、ドットが連続する割合が所定の閾値未満である解像度の高い印刷画像201aを印刷する場合には、文字等が潰れてしまうため高い印刷解像度で印刷する必要がある。したがって、制御回路5は、印刷装置1の印刷時間よりも作業者の作業時間の方が長い場合、すなわち、作業者の待機時間が長い場合であっても、これ以上印刷速度を優先した印刷モードに変更せずに、現在の印刷モードをこのまま維持する。これに対し、ドットが連続する割合が所定の閾値以上である場合(ステップS209のYES)には、制御回路5は印刷モードを現在の印刷モードよりも高速の印刷モードに切り替える(ステップS210)。
このように、印刷データに基づき構成される印刷画像がバーコードや、QRコード(登録商標)、細かい文字等、ドットが連続する割合が所定の閾値以上である解像度の高い印刷画像である場合には、これ以上印刷速度を優先した印刷モードに変更しない。これにより、鮮明に印刷を行うことができる。
ステップS215の説明に移り、高精細カウンタの値が4以上になった場合(ステップS215のYES)、すなわち、印刷装置1の待機時間が6秒以上となった回数が4回以上となった場合には、制御回路5は印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS216)。
ドットが連続する割合が所定の閾値以上である場合(ステップS216のYES)には、処理はステップ219へ進む。例えば、図13(b)に示すように、大きな文字や数字等、ドットが連続する割合が所定の閾値以上である解像度の低い画像を印刷する場合には、解像度が高い高精細の印刷モードで印刷した場合であっても、印刷結果に大きな差異は見られない。したがって、制御回路5は、印刷装置1の待機時間が長い場合であっても、これ以上解像度を優先した高精細な印刷モードに変更せずに、現在の印刷モードをこのまま維持する。これに対し、ドットが連続する割合が所定の閾値未満である場合(ステップS216のNO)には、制御回路5は印刷モードを現在の印刷モードよりも高精細の印刷モードに切り替える(ステップS217)。このように、印刷データに基づき構成される印刷画像が大きな文字や数字等、ドットが連続する割合が所定の閾値以上である解像度の低い画像である場合には、これ以上解像度を優先した高精細な印刷モードに変更しない。これにより、いたずらに印刷速度を落とすことなく、必要時にはすぐに作業者が作業できる環境を維持することができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の印刷装置1と電子機器100のハードウェア構成については、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様であるため、説明を省略する。第3の実施形態の制御回路5は、印刷開始前に、印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が閾値以上である場合には、予め印刷モードを高速の印刷モードに切り替える点で第2の実施形態と相違する。
次に、図15、図16を参照にして、第3の実施形態の印刷モード切替処理及び印刷準備開始処理について説明する。図15は、第3の実施形態の印刷モード切替処理のフローチャートである。図16は、第3の実施形態の印刷準備開始処理のフローチャートである。第3の実施形態の印刷モード切替処理は、基本的には図14の第2の実施形態の印刷モード切替処理のフローチャートと同じである。第3の実施形態のステップS302〜S320の処理は、第2の実施形態のステップS201〜S219の処理と同一であるため、説明を省略し相違点のみ説明する。
ステップS301において、制御回路5は、図15の印刷準備開始処理を行う。図16のステップS401において、制御回路5は、印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
ドットが連続する割合が所定の閾値以上である場合(ステップS401のYES)には、制御回路5は、印刷モードを現在の印刷モードよりも高速の印刷モードに切り替える(ステップS402)。例えば、現在の印刷モードが標準モードである場合には、制御回路5は、印刷モードを、1段階印刷速度が高速な印刷モードである、高速モード(エコモード)(図10参照)に切り替える。この処理が終了すると、印刷準備開始処理は終了となり、図15のステップS302の処理に進む。
これに対し、ドットが連続する割合が所定の閾値未満である場合(ステップS401のNO)には、制御回路5は、印刷モードを現在の印刷モードよりも高精細の印刷モードに切り替える(ステップS403)。例えば、現在の印刷モードが標準モードである場合には、制御回路5は、現在の印刷モードを、1段階高精細な印刷モードである、高精細モード(低速モード)(図10参照)に切り替える。この処理が終了すると、印刷準備開始処理は終了となり、図15のステップS302の処理に進む。
図13(b)に示すように、大きな文字や数字等、ドットが連続する割合が所定の閾値以上である解像度の低い画像を印刷する場合には、高速の印刷モードで印刷しても、解像度が高い高精細の印刷モードで印刷した場合であっても、印刷結果に大きな差異は見られない。したがって、第3の実施形態の制御回路5は、解像度の低い画像を印刷する場合には、印刷速度を上げて、作業者の待機時間を減少し、作業の効率化を図ることができる。
図13(a)に示すように、バーコード、QRコード(登録商標)、細かい文字等、ドットが連続する割合が所定の閾値未満である解像度の高い画像を印刷する場合には、文字等が潰れてしまうため高い印刷解像度で印刷する必要がある。したがって、第3の実施形態の制御回路5は、高精細な印刷モードに切り替える。したがって、印刷画像がバーコードや、QRコード(登録商標)、細かい文字等、ドットが連続する割合が所定の閾値以上である解像度の高い画像である場合には、高精細な印刷を行うことにより、鮮明に印刷を行うことができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。印刷装置、印刷装置の印刷制御方法、及び、プログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
被印刷媒体に連続して印刷を行う印刷部と、
印刷速度が異なる複数の印刷モードに基づき、前記印刷部による印刷を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記被印刷媒体への印刷が終了してから、前記印刷された被印刷媒体がユーザによりカットされるまでの時間を印刷の待機時間として計測し、
計測された前記待機時間に応じて、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードと印刷速度が異なる印刷モードに切り替える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記2]
付記1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、
計測された前記待機時間が所定の時間未満である場合には、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷速度が速い印刷モードに切り替える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記3]
付記1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、
前記待機時間が第1の時間未満である場合が第3の回数以上となった場合には、複数の印刷モードのうち、前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷速度が速い印刷モードに切り替える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記4]
付記1乃至3のいずれかに記載の印刷装置において、
前記被印刷媒体を切断するカット装置を更に備え、
前記制御部は、
前記被印刷媒体が前記カット装置により切断された場合には、前記切断された被印刷媒体がユーザによりカットされたと見做して、前記待機時間を計測する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記5]
付記1乃至4のいずれかに記載の印刷装置において、
前記被印刷媒体を搬送する搬送装置を更に備え、
前記制御部は、
前記搬送装置による前記被印刷媒体の搬送が停止した場合には、前記被印刷媒体への印刷が終了したと見做して、前記待機時間を計測する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記6]
付記1乃至5のいずれかに記載の印刷装置において、
前記制御部は、
印刷時間と印刷解像度とが反比例する複数の印刷モードに基づき前記印刷部による印刷を制御する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記7]
付記3に記載の印刷装置において、
前記印刷部は、印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行い、
前記制御部は、
前記印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が所定の閾値未満である場合には、前記待機時間が第1の時間未満である場合が前記第3の回数以上となった場合であっても、前記印刷モードを前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷速度が速い印刷モードに切り替えない
ことを特徴とする印刷装置。
[付記8]
付記1乃至7のいずれかに記載の印刷装置において、
前記制御部は、
前記待機時間が第2の時間以上である場合が第4の回数以上となった場合には、複数の印刷モードのうち、前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも解像度が高い印刷モードに切り替える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記9]
付記8に記載の印刷装置において、
前記印刷部は、印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行い、
前記制御部は、
前記印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が所定の閾値以上である場合には、前記待機時間が第2の時間以上である場合が第4の回数以上となった場合であっても、前記印刷モードを前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも解像度が高い印刷モードに切り替えない
ことを特徴とする印刷装置。
[付記10]
印刷装置の印刷制御方法であって、
前記印刷装置は、被印刷媒体に連続して印刷を行う印刷部を備え、
印刷速度が異なる複数の印刷モードに基づき、前記印刷部による印刷を制御し、
前記被印刷媒体への印刷が終了してから、前記印刷された被印刷媒体がユーザによりカットされるまでの時間を印刷の待機時間として計測し、
計測された前記待機時間に応じて、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードと印刷速度が異なる印刷モードに切り替える
ことを特徴とする印刷装置の印刷制御方法。
[付記11]
印刷装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記印刷装置は、被印刷媒体に連続して印刷を行う印刷部を備え、
前記コンピュータに、
印刷速度が異なる複数の印刷モードに基づき、前記印刷部による印刷を制御させ、
前記被印刷媒体への印刷が終了してから、前記印刷された被印刷媒体がユーザによりカットされるまでの時間を印刷の待機時間として計測させ、
計測された前記待機時間に応じて、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードと印刷速度が異なる印刷モードに切り替えさせる
ことを特徴とするプログラム。
1・・・印刷装置、2・・・装置筐体、2a・・・排出口、3・・・開閉蓋、3a・・・窓、5・・・制御回路、5a・・・プロセッサ、6・・・ROM、7・・・RAM、8・・・通信インターフェース(IF)、9・・・ヘッド駆動回路、10・・・サーマルヘッド、10a・・・発熱素子、11・・・搬送用モータ駆動回路、12・・・ステッピングモータ、13・・・サーミスタ、14・・・カッターモータ駆動回路、15・・・カッターモータ、16・・・ハーフカット装置、17・・・フルカット装置、19・・・カセット収納部、20・・・カセット受け部、21・・・プラテンローラ、22・・・テープコア係合軸、23・・・インクリボン巻取り駆動軸、25・・・電源ボタン、26・・・操作ボタン、27・・・カットボタン、30・・・テープカセット、31・・・カセットケース、32・・・テープコア、34・・・インクリボン供給コア、35・・・インクリボン巻取りコア、36・・・サーマルヘッド被挿入部、37・・・係合部、40・・・電源回路、100・・・電子機器、101・・・表示装置、102・・・入力装置、103・・・表示部駆動装置、104・・・通信インターフェース(IF)、105・・・ROM、106・・・RAM、107・・・制御回路、108・・・プロセッサ、M・・・被印刷媒体、R・・・インクリボン

Claims (14)

  1. 被印刷媒体に連続して印刷を行う印刷部と、
    印刷時間が異なる複数の印刷モードに基づき、前記印刷部による印刷を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記被印刷媒体への印刷が終了してから、前記印刷された被印刷媒体がユーザによりカットされるまでの時間を印刷の待機時間として計測し、
    計測された前記待機時間に応じて、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードと印刷時間が異なる印刷モードに切り替えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、
    計測された前記待機時間が所定の時間未満である場合には、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷時間が短い印刷モードに切り替えることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、
    前記待機時間が第1の時間未満である場合が第1の回数以上となった場合には、複数の印刷モードのうち、前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷時間が短い印刷モードに切り替えることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、
    計測された前記待機時間が所定の時間以上である場合には、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷時間が長い印刷モードに切り替えることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、
    前記待機時間が第1の時間より長い第2の時間以上である場合が第2の回数以上となった場合には、複数の印刷モードのうち、前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷時間が長い印刷モードに切り替えることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、
    次回の印刷時の待機時間が、今回の印刷時の待機時間よりも長くならないように、前記印刷モードを切り替えることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記被印刷媒体を切断するカット装置を更に備え、
    前記制御部は、
    前記被印刷媒体が前記カット装置により切断された場合には、前記切断された被印刷媒体がユーザによりカットされたと見做して、前記待機時間を計測することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記被印刷媒体を搬送する搬送装置を更に備え、
    前記制御部は、
    前記搬送装置による前記被印刷媒体の搬送が停止した場合には、前記被印刷媒体への印刷が終了したと見做して、前記待機時間を計測することを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、
    印刷時間と印刷解像度とが反比例する複数の印刷モードに基づき前記印刷部による印刷を制御することを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印刷部は、印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行い、
    前記制御部は、
    前記印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が所定の閾値未満である場合には、前記印刷モードを前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも印刷時間が短い印刷モードに切り替えないことを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印刷部は、印刷データに基づいて前記被印刷媒体に印刷を行い、
    前記制御部は、
    前記印刷データに基づき構成される印刷画像を形成するドットが連続する割合が所定の閾値以上である場合には、前記印刷モードを前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードよりも時間が長い印刷モードに切り替えないことを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印刷時間とは、前記印刷装置の印刷部により印刷が開始されてから、前記印刷装置の搬送部による前記被印刷媒体の搬送が停止するまでの時間であることを特徴とする印刷装置。
  13. 印刷装置の印刷制御方法であって、
    前記印刷装置は、被印刷媒体に連続して印刷を行う印刷部を備え、
    印刷時間が異なる複数の印刷モードに基づき、前記印刷部による印刷を制御し、
    前記被印刷媒体への印刷が終了してから、前記印刷された被印刷媒体がユーザによりカットされるまでの時間を印刷の待機時間として計測し、
    計測された前記待機時間に応じて、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードと印刷時間が異なる印刷モードに切り替えることを特徴とする印刷装置の印刷制御方法。
  14. 印刷装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記印刷装置は、被印刷媒体に連続して印刷を行う印刷部を備え、
    前記コンピュータに、
    印刷時間が異なる複数の印刷モードに基づき、前記印刷部による印刷を制御させ、
    前記被印刷媒体への印刷が終了してから、前記印刷された被印刷媒体がユーザによりカットされるまでの時間を印刷の待機時間として計測させ、
    計測された前記待機時間に応じて、前記複数の印刷モードのうち前記被印刷媒体への印刷時の印刷モードと印刷時間が異なる印刷モードに切り替えさせることを特徴とするプログラム。
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