JP6922495B2 - スピーカ - Google Patents

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Description

本発明は、音を出力するスピーカに関するものである。
センターポールと、該センターポールの外周に設けられたボイスコイルと、振動板と、を備える動電型スピーカが知られている(例えば、特許文献1参照)。センターポール内には、軸方向に貫通孔が形成されている。ボイスコイルで発生した熱は、センターポールを介して貫通孔内を流れる空気に放熱される。
特開2005−348389号公報
しかしながら、貫通孔内の空気の流れを制御できていない為、センターポールの放熱効率が良いとは言えない。したがって、さらにセンターポールの放熱効率を向上させ、ひいてはボイスコイルの冷却効率を向上させることが望まれる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ボイスコイルの冷却効率を向上させたスピーカを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
軸方向に貫通孔が形成されたセンターポールと、
該センターポールの外周に設けられたボイスコイルと、
前記貫通孔の開口に対向配置されるセンターキャップを有する振動板と、
前記貫通孔内に配置され、該貫通孔内に乱流を発生させる乱流発生部と、
を備える、
ことを特徴とするスピーカ
である。
本発明によれば、ボイスコイルの冷却効率を向上させたスピーカを提供することができる。
本発明の実施形態1に係るスピーカの概略的な構成を示す図である。 乱流発生部の一例を示す図である。 乱流発生部材の一例を示す図である。 乱流発生部の別の一例を示す図である。 乱流発生部の線材がセンターポールの貫通孔の径方向外周部のみに配置された図である。 図5に示す乱流発生部をA方向から見た図である。 複数の乱流発生部で一体的に構成した柱状部材を示す斜視図である。 図7に示す柱状部材を側方から見た側面図である。 本発明の実施形態3に係るスピーカの概略的な構成を示す図である。 図9に示す筒状部材をA方向から見た図である。 複数の乱流発生部及び筒状部材で一体的に構成した柱状部材を示す斜視図である。 図11に示す柱状部材を線A−Aを通る面で切断した際の断面図である。
実施形態1
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るスピーカの概略的な構成を示す図である。本実施形態1に係るスピーカ1は、ヨーク2と、ボイスコイル3と、ボイスコイルボビン4と、振動板5と、環状マグネット6と、環状トッププレート7と、ダンパー8と、センターキャップ9と、を備えている。
ヨーク2は、環状のボトムプレート11と、ボトムプレート11の上面中央から起立した筒状のセンターポール12と、を有する。ボトムプレート11及びセンターポール12は、一体で成形されていてもよい。センターポール12には、センターポール12の軸方向に貫通孔13が形成されている。
スピーカ1の磁気回路は、ヨーク2、環状マグネット6、環状トッププレート7の順に同軸に配置および接合されている。環状マグネット6の下面及び上面は、ヨーク2のボトムプレート11の上面及びトッププレートの下面で挟み込まれて保持されている。環状マグネット6は、軸方向に着磁されている。環状マグネット6に起因する磁力線は、ヨーク2および環状トッププレート7を経由して、環状トッププレート7の内周とセンターポール12の外周に挟まれた空間、すなわち磁気ギャップに集中している。
磁気ギャップには、筒状のボイスコイルボビン4が配置されている。筒状のボイスコイルボビン4の外周には、ボイスコイル3が層状に巻回されている。
振動板5は、開口した切頭円錐筒状に形成され、ボイスコイルボビン4の上端部に頂点側が接合されている。振動板5の中央開口部には、球殻形状のセンターキャップ9が接合されている。ボイスコイルボビン4の外周面上端側には、ダンパー8の内周部が振動板5と同様に接合されている。ここで、ボイスコイルボビン4と、振動板5と、センターキャップ9と、センターポール12の上端と、によって、背面空間14が区画されている。なお、ボイスコイルボビン4を省略してボイスコイル3を振動板5に直接接続してもよい。
次に、上述のように構成されたスピーカ1の動作方法について説明する。
ボイスコイル3は磁力線の集中した磁気ギャップの中に配置されているため、ボイスコイル3に電流を流すと、電流に応じた上下方向(センターポール12の軸方向)の駆動力が発生する。ボイスコイルボビン4は、ボイスコイル3に発生した駆動力を振動板5及びダンパー8に伝達する。ダンパー8は、ボイスコイルボビン4から伝達される駆動力をダンピングする。振動板5とセンターキャップ9は、ボイスコイルボビン4から伝達される駆動力に応じて振動し、音を出力する。
ボイスコイル3は、上述の如く駆動し、電気抵抗により自ら発熱(例えば、150〜200℃程度)する。このボイスコイル3の熱によって、ボイスコイル3が熱溶解によってショートもしくは断線することもあるため、この熱を如何にして効率良く放熱するかが重要となる。本実施形態1に係るスピーカ1においては、後述の如く、このボイスコイル3を効率的に冷却でき、その信頼性を向上させる。
ボイスコイル3の熱は、ボイスコイルボビン4及びヨーク2のセンターポール12を介して、その貫通孔13内に放熱される。また、ボイスコイル3から伝達される駆動力によって振動板5、及び、センターキャップ9が振動して背面空間14の容積が変化することで背面空間14の空気圧が変化し、貫通孔13内に空気圧に応じた空気流が発生する。これにより、高温となった貫通孔13内の空気は、背面空間14の空気圧が正圧になれば貫通孔13の外側に流出し、逆に背面空間14の空気圧が負圧になれば貫通孔12のヨーク2の外側から低温の空気が貫通孔13内に流入する。このようにして、センターポール12が冷却される。ボイスコイル3で発生した熱がセンターポールに伝わることで、ボイスコイル3は冷却される。
ところで、上述の如く、センターポール12の貫通孔13内の空気の流動を利用してボイスコイル3の冷却を行う場合、積極的に、その空気の流動に乱流を発生させた方がセンターポール12の放熱効率が良く、ボイスコイル3の冷却効率が向上する。
従がって、本実施形態1に係るスピーカ1においては、ヨーク2のセンターポール12の貫通孔13内に、貫通孔13内に乱流を発生させる乱流発生部が配置されている。
本実施形態1に係るスピーカ1によれば、貫通孔13内に広範囲に渡って乱流を発生させる乱流発生部を配置することで、センターポール12の放熱効率を向上させ、ボイスコイル3の冷却効率を向上させることができる。
乱流発生部は、乱流を発生させる乱流発生部材10によって構成される。乱流発生部材10は貫通孔13内において任意の位置に配置してもよい。貫通孔13内に配置されることで貫通孔13の空気の流路に乱流が発生する。この乱流によっていろいろな方向に向かって空気が移動することで、センターポール12と接する貫通孔13径方向外側の熱い空気と貫通孔13中心側の冷たい空気が入れ替わる。さらに、貫通孔中心部の流速は貫通孔内壁近傍の流速に比べて速いため、貫通孔中心側の高速の空気によって、熱をもった空気がセンターポール12の外側に排出される。これによって、ボイスコイル3の放熱効率を向上させることができる。また、乱流発生部は貫通孔13内に乱流発生部材10を複数個配置した構成であってもよい。
図2は、乱流発生部の一例を示す図である。乱流発生部は、ひとつまたは複数の乱流発生部材10によって構成される。乱流発生部材10は、例えば、図2に示す如く、貫通孔13の内径に合わせて略円形状に形成され、線材である乱流発生部材101を面状に組み合わせ、網目状に絡めて構成した格子状のメッシュであるが、これに限定されない。乱流発生部材は、貫通孔12の軸方向の空気の流れを横切るように貫通孔12の断面を一部でも分割する役割を果たすものであればよく、たとえば、乱流発生部材101を平行に並べたものであってもよく、乱流発生部材101のひとつひとつであってもよい。また、乱流発生部材101は、表面積を拡大する構造を有してもよい。たとえば、乱流発生部材101である線材の線方向において太さが変化してもよいし、表面に微細毛を有してもよい。表面積の拡大によって、センターポール12から乱流発生部材に伝わった熱の放射効率を高めるとともに、さらに様々な大きさの乱流を発生させることができるため、冷却効率を高めることができる。
例えば、乱流発生部材10は、乱流発生部材101を3次元的、立体的に組み合わせ、あるいは絡み合せた部材としてもよい。乱流発生部材10は、これにより、より多くの乱流を発生させ、放熱効率をさらに向上させることができる。
乱流発生部材10は、貫通孔13の内径方向に突出する細い突起部であってもよい。また突起部を貫通孔13の内面に沿って放射状に複数配置した部材であってもよい。乱流発生部の構成要素である乱流発生部材101は、例えば、熱伝導率の高いアルミニウムや銅などの金属部材であるのが好ましい。センターポール12の熱をより熱効率の大きな乱流発生部に伝熱させることで、効率よく熱を空気に放射させることができる。これにより、センターポール12からの放熱効率をさらに向上させることができる。
乱流発生部は、貫通孔13内の上端側のみに乱流発生部材10が配置されて構成されてもよい。この場合、キャップ裏側の空気が貫通孔13の上端開口部からに空気が流入した直後、その空気は乱流となる。しかし、乱流のエネルギーは、時間経過とともに徐々に減少し、発生点から流れの下流に向かって徐々に層流に変化するため、冷却効率が低下する。したがって、乱流発生部は、図1に示す如く、貫通孔13の軸方向へ乱流発生部材が複数配置されている構成であることがより好ましい。
。貫通孔13の軸方向へ乱流発生部材が複数配置されることで、空気の流れの経路内方向により多くの乱流を発生させることができる。したがって、貫通孔13内の空気の流れを万遍なく乱流にすることができる。すなわち、貫通孔13の軸方向において、貫通孔13径方向外側に広範囲にわたって乱流を発生させることができ、放熱効率をより向上させることができる。
乱流発生部材10は、貫通孔13上端近傍から下端近傍までの任意の位置に配置できる。各乱流発生部材10は、貫通孔13の軸方向に等間隔で配置されてもよく、異なる間隔を置いて配置されてもよく、貫通孔13径方向外側に広範囲にわたって乱流を発生させることができれば任意の配置が可能である。
各乱流発生部材10は、センターポール12の貫通孔13の軸方向から見て重複しないように配置されているのが好ましい。流れ軸方向から見て、乱流発生部材10が重ならない方が、空気の流れに乱流発生部材10が当たることが多くなる。図3に示す。これにより、空気が乱流発生部材10に当たる貫通孔13の軸方向から見た面積が増加し、乱流をより発生させやすくなる。また、ある乱流発生部材10によって発生した乱流は、軸方向から見て重複しない別の乱流発生部材10に当たり、軸方向から見て乱流発生部材が重複している場合に比べて、さらに乱流を発生させる効果も見込める。このため、より多くの乱流を連続的に発生させ、放熱効率を向上させることができる。
乱流により貫通孔内の空気はランダムに動いているが、流速が速い箇所、流速が0となる特異点も発生するなど、ムラが多い。流速が0となる特異点が発生すると、特異点の部分は空気の流れが起きず、空気の流れが阻害され放熱効率の悪い箇所が点在することとなる。このため、上述の如く、乱流発生部材101をセンターポール12の貫通孔13の軸方向から見て重ならないように配置した乱流発生部材10とすることで、乱流の発生パターンに変化をつけることによって、乱流の発生パターンを変化させる。これにより、乱流発生パターンが一定の時の特異点に、異なる空気の流れが影響し、流速0の特異点が分散する。つまり、流速のムラをなくすことができる。
貫通孔13内の空気は、振動板5の上下振動によって軸に沿って上下方向へ往復動する。本発明の乱流発生部10は、この上下方向の往復動に対して、いずれの方向の空気の動きに対しても乱流を発生させることができる。
例えば、一対の乱流発生部材10が、貫通孔13の上端側及び下端側に夫々設けられ、各乱流発生部材10は対称な形状である、乱流発生部としてもよい。これにより、乱流発生部は、上下方向のいずれの方向に対しても乱流を発生させ、放熱効率を向上させることができる。
スピーカ1駆動時に、ボイスコイル3は、ヨーク2のセンターポール12の軸方向に沿って上下方向に常に動作している。このため、センターポール12の発熱部分はボイスコイル3の動作範囲となる。
したがって、乱流発生部は、ボイスコイル3のストローク(振幅)の範囲内に配置されているのが好ましい。乱流発生部は、例えば、ボイスコイル3の振動中心を基準として、上下方向のストロークの範囲内に複数の乱流発生部材10が配置された構成である。より高温となるボイスコイル3の位置に対応するセンターポール内壁近傍でより多くの乱流を発生させ、放熱効率を向上させることができる。
実施形態2
ヨーク2のセンターポール12の貫通孔13内に乱流発生部を設けた場合、上述の如く、センターポール12の放熱効率が向上し、ボイスコイル3の冷却効率は向上する。しかし、貫通孔13内の空気の動きが乱れることで空気抵抗が増し、振動板5の動作に影響する。
これに対し、本実施形態2に係るスピーカ20において、乱流発生部材10の乱流発生部材101の組み合わせ密度は、貫通孔13の径方向外側より径方向中心側の方が、低くなっている。図4に示す如く、乱流発生部材10の乱流発生部材101の格子間隔は、貫通孔13の径方向外側より径方向中心側の方が広くなっている。換言すれば、軸方向に見た場合の乱流発生部材の存在面積と空間の面積の比率が、貫通孔13の径方向外側では乱流発生部材が占める比率が高く、径方向中心側では空間が占める比率が高くなっている。
これにより、貫通孔13の径方向中心側では乱流の発生は少なくなり、層流に近くなる。貫通孔13の径方向外側でセンターポール12により暖められた高温の空気と、貫通孔の中心近傍の冷たい空気の交換が径方向で行われ、中心側に移動した高温の空気は、この貫通孔13の中心を通る層流によって速やかに貫通孔13外部に排気される。このように貫通孔13の中心側の乱流発生部材の組み合わせ密度を低くすることで、熱せられた空気の排気をスムースに行い、また振動板5の振動に影響を与える空気抵抗の増大を抑制でき、高いコンプライアンスを維持できる。高温となる貫通孔13の径方向外側では乱流により、上述の通り高温の空気と貫通孔13の径方向中心側の低温の空気の入れ替えが起こり、効率的にセンターポールを放熱することが可能となる。すなわち、本実施形態2に係るスピーカ20によれば、振動板5の動作への影響を抑制して高コンプライアンスを維持する効果と、センターポールによって熱せられた空気を効率的に放熱、循環させることで、センターポール12を冷却し、ボイスコイル3の冷却効率を向上させる効果を両立させることができる。
例えば、図5に示す如く、乱流発生部材21は、センターポール12の貫通孔13の径方向外側のみに配置されていてもよい。図6は、図5に示す乱流発生部をA方向から見た図である。乱流発生部材21は、例えば、センターポール12の内壁近傍だけ配置され、乱流発生部10を構成してもよい。このことで、センターポール12の内壁近傍では乱流を発生させてセンターポール12の熱、引いてはボイスコイル3の熱を速やかに冷却し、貫通孔13中心側では層流に近い空気の流れとなることで、センターポール12からの熱を速やかに排気し、かつ振動板5の振動に影響を与える空気抵抗を低減する効果を得ることができる。
これにより、貫通孔13の径方向中心側に乱流を発生させる構造物が無いため、貫通孔13の径方向中心側には乱流が発生しない若しくは少なくなる。このため、貫通孔の径方向外側に配置された乱流発生部材によって発生した乱流によってセンターポール12から伝熱して高温になった空気は、乱流が発生していない若しくは少ない貫通孔13の径方向中心側を通り、速やかに貫通孔13外部に排気される。したがって、振動板5の振動に影響を与える空気抵抗の増大を抑制できる。このため、ボイスコイルから発せられた熱がスピーカ磁気回路の外部へ放出され、効率的な放熱が可能となる。
図7は、複数の乱流発生部材101から成る乱流発生部材21で一体的に構成した柱状部材を示す斜視図である。図8は、図7に示す柱状部材を側方から見た側面図である。例えば、図7及び8に示す如く、柱状部材211において、複数の乱流発生部材21が一体的に連結されていてもよい。各乱流発生部材21は、円環状の格子状メッシュとして構成されている。柱状部材211は、貫通孔13内に挿入され乱流発生部として配置される。各乱流発生部材21は、貫通孔13の軸方向に並んで相互に連結されている。
振動板5及びセンターキャップ9の振動で貫通孔13内部に発生する空気の流速に合わせて、高精度に、柱状部材211の乱流発生部材21の格子状メッシュの格子間隔を設定できる。したがって、貫通孔内13内に、より効率的に乱流を発生させることができ、効率的な放熱が可能となる。また、柱状部材211を貫通孔13内に単に挿入するだけでよいため、容易に貫通孔13内に乱流発生部を構成でき、スピーカの生産性の向上につながる。格子間隔を短くして乱流を多く起こすと、貫通孔の径方向中心側と径方向外側の軸方向の流速の差が大きくなり、貫通孔13の径方向外側度が遅い空気と、貫通孔13の中心の速度の速い空気の交換がより活発に行われる。
なお、本実施形態2において、上記実施形態1と同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
実施形態3
図9は、本発明の実施形態3に係るスピーカの概略的な構成を示す図である。本実施形態3に係るスピーカ30において、図9に示す如く、ヨーク2のセンターポール12の貫通孔13内には、該貫通孔13の軸方向に沿って筒状部材31が配置されている。図10は、図9に示す筒状部材をA方向から見た図である。乱流発生部材32は、筒状部材31の外周面と、センターポール12の内周面との間に配置されている。筒状部材31は、例えば、貫通孔13と略同一の全長を有している。
貫通孔13の中央部に筒状部材31を配置することで、筒状部材31内側の空気の流れは層流となるため、振動板の振動する際の空気抵抗を低減できる。したがって、筒状部材31内の空気は外部に速やかに抜けていくため、振動板5の振動への影響をさらに抑制でき、コンプライアンスが向上する。一方で、乱流発生部材32は、筒状部材31の外周面と、センターポール12の内周面との間に配置されている。これにより、実施形態1や実施形態2に比べて狭い流路により流速が上がり、筒状部材31の外周面と、センターポール12の内周面との間の空気の流れは軸方向の速度の大きな乱流となり、ボイスコイル3によって高熱となっているセンターポール12を効率的に空冷することができる。
筒状部材31の外周は、例えば、断面三角形でもよい。また、筒状部材31は、コンプライアンスを損なわない範囲で軸方向の任意の箇所において径が異なる形状であってもよく、任意の形状でよい。筒状部材31の全長方向における長さ及び形状も限定されず、任意の長さ及び形状でよい。筒状部材31は、一重の筒で構成されているが、これに限定されず、例えば、2重以上の筒で構成されてもよい。
筒状部材31と乱流発生部材32とは、一体で成形されているのが好ましい。これにより、金型費、部材管理工数、製造工数が抑えられ、より低コストなスピーカ30を製造できる。
筒状部材31は、乱流発生部材32を介して貫通孔13内に固定されてもよい。これにより、筒状部材31を固定するための固定用部品が不要となるため、製造コストを低減できる。センターポール12の熱は、乱流発生部材32を介して、筒状部材31に伝達される。これにより、筒状部材31により、センターポール12の熱を効率的に放熱できる。この場合、筒状部材31はアルミニウムや銅などの導熱性の高い材質で形成されているのが好ましい。なお、貫通孔径を減少させないために、外筒は無くても構わない。
図11は、複数の乱流発生部材及び筒状部材で一体的に構成した柱状部材を示す斜視図である。図12は、図11に示す柱状部材を線A−Aを通る面で切断した際の断面図である。例えば、図11及び12に示す如く、柱状部材311において、筒状部材31及び複数の乱流発生部材32が一体的に連結されている。各乱流発生部材32は、円環状の格子状メッシュとして構成されている。柱状部材311は貫通孔13内に挿入される。各乱流発生部材32は、貫通孔13の軸方向に並んで相互に連結されている。各乱流発生部材32の内周部が筒状部材31の外周部に接続されている。図11において柱状部材311の外周部は筒状になっており、センターポール12の熱を乱流発生部材32に伝導させやすい形状となっている。
なお、柱状部材311の外周と、センターポール12内面とが接触する場合、筒状部材31はアルミニウムなどの導熱性の高い材質で形成されているのが好ましい。これにより、センターポール12の熱の一部は、柱状部材311を介して柱状部材311内の低温の空気に放熱される。したがって、センターポール12の熱をより効率的に放熱できる。
振動板5及びセンターキャップ9の振動で貫通孔13内部に発生する空気の流速に合わせて、高精度に、柱状部材311の乱流発生部材32の格子状メッシュの格子間隔を設定しつつ、各乱流発生部材32の間隔を設定できる。したがって、貫通孔内13により効率的に乱流を発生させることができ、効率的な放熱が可能となる。また、柱状部材311を貫通孔13内に単に挿入するだけでよいため、容易に貫通孔13内に乱流発生部を構成できる。
筒状部材31には、筒状部材31内部と外部とを通気する通気孔が軸方向に並んで複数あるいは単数形成されていてもよい。貫通孔13内周と筒状部材31の外周との間の低速高温の空気の一部は、通気孔を介して、筒状部材31内部に流入し、その内部の高速低温と共に筒状部材31外部に排出される。これにより、センターポール12の熱を効率的に放熱できる。
なお、実施形態3において、柱状部材311の外側の筒状部はなくてもよい。外周の筒が無いことで筒の板厚分の空間を確保できることからコンプライアンス向上に寄与し、センターポール12の内壁に乱流が直接あたることで、より効率のよい熱伝達を行う効果を期待できる。
本実施形態3において、上記実施形態1及び2と同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施形態の構成を任意に組み合わせることが可能である。
本発明のスピーカにおいて、振動板5とセンターキャップ9が一体に形成されていてもよい。
1 スピーカ、
2 ヨーク、
3 ボイスコイル、
4 ボイスコイルボビン、
5 振動板、
6 環状マグネット、
7 トッププレート、
8 ダンパー、
9 センターキャップ、
10 乱流発生部材、
11 ボトムプレート、
12 センターポール、
13 貫通孔、
14 背面空間
20 スピーカ、
21 乱流発生部材、
30 スピーカ、
31 筒状部材、
32 乱流発生部材
101 線材
211 柱状部材、
311 柱状部材

Claims (6)

  1. 軸方向に貫通孔が形成されたセンターポールと、
    該センターポールの外周に配置されたボイスコイルと、
    前記貫通孔の開口に対向配置されるセンターキャップを有する振動板と
    前記貫通孔内に配置され、前記貫通孔内に乱流を発生させる乱流発生部と、
    を備え
    前記乱流発生部は、前記貫通孔の軸方向を横切るように、軸方向に配置され、立体的に組み合わされた複数の線材による乱流発生部材からなる
    ことを特徴とするスピーカ。
  2. 軸方向に貫通孔が形成されたセンターポールと、
    該センターポールの外周に配置されたボイスコイルと、
    前記貫通孔の開口に対向配置されるセンターキャップを有する振動板と
    前記貫通孔内に配置され、前記貫通孔内に乱流を発生させる乱流発生部と、
    を備え
    前記乱流発生部は、前記貫通孔の軸方向を横切るように、軸方向へ少なくともひとつ配置され、面状に組み合わされた複数の線材による乱流発生部材からなり、
    前記乱流発生部材の組み合わせ密度は、前記貫通孔の径方向外側より中心側の方が低くなっている
    ことを特徴とするスピーカ。
  3. 軸方向に貫通孔が形成されたセンターポールと、
    該センターポールの外周に配置されたボイスコイルと、
    前記貫通孔の開口に対向配置されるセンターキャップを有する振動板と
    前記貫通孔内に配置され、前記貫通孔内に乱流を発生させる乱流発生部と、
    を備え
    前記乱流発生部は、軸方向から見て複数の乱流発生部材が重複しないように配置されて
    いる
    ことを特徴とするスピーカ。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のスピーカであって、
    前記乱流発生部は、前記ボイスコイルのストロークの範囲内に配置されている、
    ことを特徴とするスピーカ。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1項記載のスピーカであって、
    前記乱流発生部は、前記センターポール内壁面に沿って配置されている、
    ことを特徴とするスピーカ。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のスピーカであって、
    前記貫通孔内には、該貫通孔の軸方向に沿って筒状部材が配置されており、
    前記乱流発生部は、前記筒状部材の外周面と、前記センターポール内周面との間に配置されている、
    ことを特徴とするスピーカ。
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