JP6921542B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを給送するシート給送装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
一般に、複写機やプリンタ等の画像形成装置は、画像形成部に供給されるシートを収納し、画像形成装置本体(以下、装置本体という)に対して装着及び引き出し可能に構成された給送カセットを備えている。この画像形成装置では、給送カセットの装着に伴って給送ローラがシートを給送するための給送位置に下降して給送カセット内のシートに当接する。そして、給送信号に従って給送ローラがシート給送方向に回転することで、給送カセットに収納された最上位のシートから順にシートが下流に送り出されていく。また、給送カセットが引き出される際には、給送ローラと給送カセット内のシートとが接触しないように、給送ローラが上方に退避する。
従来、給送ローラを昇降可能に支持するローラホルダと、給送モータの駆動によって回転しローラホルダを昇降させるカム部材と、シートを支持する中板と、中板を昇降させるリフトモータと、を有するシート給送装置が提案されている(特許文献1参照)。カム部材は、欠歯ギヤと、ソレノイドによって作動し欠歯ギヤの回転を規制するフラッパ部材と、によって一回転制御されている。そして、シートが収納されるカセットが装置本体に装着されると、ソレノイド及び給送モータが駆動し、ローラホルダを介して給送ローラが所定位置まで下降する。
そして、給送ローラが所定位置で検知されると給送モータが停止し、リフトモータが駆動する。このリフトモータの駆動によって中板が上昇し、中板上のシートに給送ローラが当接した状態で給送ローラも上昇する。給送ローラが給送位置に位置すると、ローラホルダに取り付けられたセンサフラグを位置検知センサが検知し、リフトモータが停止されて中板の位置決めが完了する。
特開2009−62158号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシート給送装置は、給送ローラの昇降のために給送モータ及びソレノイドを、中板の上昇のためにリフトモータを使用しており、コストアップの要因となってしまっていた。また、給送ローラを給送位置で検知するためには、中板が上昇して中板上のシートと給送ローラとが接触する前に給送ローラを予め下降させておく必要がある。
そこで、本発明は、給送ユニット及び上昇部の駆動のために使用するアクチュエータの数を低減すると共に給送ユニットを確実に給送位置で検知できるように構成し、上述した課題を解決したシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、シートを支持するシート支持部と、前記シート支持部を上昇させる上昇部と、前記シート支持部に支持されているシートを給送可能な給送部材と、前記給送部材を前記シート支持部に支持されているシートから離間する離間位置と、前記離間位置よりも下方に位置し前記シート支持部に支持されているシートを前記給送部材によって給送可能な給送位置と、前記給送位置よりも下方に位置する下方位置と、の間で移動可能に支持する給送ユニットと、前記給送部材が前記給送位置に位置することを検知する検知部と、前記給送部材を前記離間位置で保持する保持位置と、前記給送部材が前記下方位置に向けて揺動することを許容する許容位置と、に移動可能な保持部と、駆動力を発生させる駆動源と、前記駆動源からの駆動力を前記上昇部及び前記保持部に伝達可能な伝達ユニットと、を備え、前記伝達ユニットは、前記給送部材が前記給送位置と前記下方位置との間に位置する状態で前記給送部材と前記シート支持部に支持されたシートの上面とが接触するように、前記保持部より遅れて前記上昇部を駆動開始させる遅延機構を有前記遅延機構は、前記駆動源と前記保持部との間の駆動伝達経路に介在する第1ギヤと、前記第1ギヤと同軸上に配置され、前記駆動源と前記上昇部との間の駆動伝達経路に介在する第2ギヤと、を有し、前記第1ギヤが回転し前記第2ギヤが回転しない第1状態と、前記第1ギヤと前記第2ギヤとが一体に回転する第2状態と、を取り得、前記第1ギヤが回転開始してから前記第2ギヤが回転開始するまでの時間は、前記シート支持部に支持されるシートの重さに応じて異なる、ことを特徴とする。
本発明によると、給送ユニット及び上昇部を1つの駆動源によって駆動することができるのでコストダウンできる。また、給送位置よりも下方で給送部材とシートの上面とが接触するように保持部及び上昇部に駆動伝達可能な遅延機構を設けたので、検知部によって給送部材の検知位置を確実に検知することができる。
本実施の形態に係るプリンタを示す全体概略図。 装置本体からカセットを引き出した状態を示す斜視図。 図2の二点鎖線で囲った部分を示す拡大斜視図。 駆動ユニット及びローラユニットを示す斜視図。 リフトアッププレート及び中板を示す斜視図。 リフタギヤ及びリフトアッププレートを示す斜視図。 本実施の形態に係る制御ブロック図。 カセットを引き出した状態における第1リンク部材及び第2リンク部材を示す図4のF−F断面図。 カセットを装着する直前の状態における第1リンク部材及び第2リンク部材を示す図4のF−F断面図。 カセットを装着した状態における第1リンク部材及び第2リンク部材を示す図4のF−F断面図。 (a)は遅延機構を示す側面図、(b)は遅延機構を示す斜視図、(c)は第1ギヤを示す斜視図、(d)は第2ギヤを示す斜視図。 (a)はモータが駆動していない状態の遅延機構を示す図11(a)のC−C断面図、(b)はモータが駆動している状態の遅延機構を示す図11(a)のC−C断面図。(c)はカセットを装置本体から引き出した状態の遅延機構を示す図11(a)のC−C断面図。
<第1の実施の形態>
〔全体構成〕
本実施の形態に係る画像形成装置としてのプリンタ1は、モノクロのトナー像を形成する電子写真方式のレーザビームプリンタである。プリンタ1は、図1に示すように、積載されたシートを給送するシート給送装置14と、給送されたシートに画像を形成する画像形成部50と、を有している。また、プリンタ1は、シートに転写された画像を定着させる定着装置11と、シートを排出トレイ13に排出可能な排出ローラ対12と、を有している。
プリンタ1に画像形成の指令が出力されると、プリンタ1に接続された外部のコンピュータ等から入力された画像情報に基づいて、画像形成部50による画像形成プロセスが開始される。画像形成部50は、プロセスカートリッジ2と、レーザスキャナ3と、転写ローラ4と、を有している。プロセスカートリッジ2は、矢印A方向に回転する感光ドラム2aと、感光ドラム2aに沿って配置された帯電ローラ2b、現像ローラ2c及びクリーニングブレード2eと、トナー容器2dと、廃トナー容器2fと、を有している。プロセスカートリッジ2は、プリンタ1の装置本体1Aに対して着脱可能になっている。
レーザスキャナ3は、入力された画像情報に基づいて、感光ドラム2aに向けてレーザ光を照射する。このとき感光ドラム2aは、帯電ローラ2bにより予め帯電されており、レーザ光が照射されることで感光ドラム2a上に静電潜像が形成される。その後、現像ローラ2cによりこの静電潜像が現像され、感光ドラム2a上にモノクロのトナー像が形成される。
上述の画像形成プロセスに並行して、シート給送装置14からシートSが給送される。シート給送装置14は、シートSの給送方向と直交する方向に、装置本体1Aに装着及び引き出し可能に支持される引き出し部としてのカセット5を有しており、カセット5は、シートSを支持するシート支持部としての中板33を昇降可能に支持している。中板33に支持されたシートSは、給送部材としてのピックアップローラ6によって給送され、ピックアップローラ6によって給送されたシートSは、フィードローラ7及びフィードローラ7に圧接する分離ローラ8によって1枚ずつに分離される。
分離ローラ8には、トルクリミッタが内蔵されており、フィードローラ7及び分離ローラ8によって形成される分離ニップにシートが1枚搬送された際には、分離ローラ8がフィードローラ7に従動回転するようにトルクリミッタのリミット値が設定される。また、分離ニップにシートが複数枚搬送された際には、分離ローラ8はフィードローラ7に従動回転せずに停止する。なお、フィードローラ7によるシート搬送方向とは逆方向にシートを搬送するように、分離ローラ8に駆動を入力してもよい。また、本実施の形態では、1段のみのカセット5が設けられているが、異なるサイズのシートを支持可能な複数のカセットを設け、これら複数のカセットから選択されたシートサイズに合わせてシートを給送してもよい。
フィードローラ7及び分離ローラ8によって1枚ずつ分離されたシートSは、搬送ローラ対9によってレジストレーションローラ対10に搬送され、レジストレーションローラ対10により斜行が補正される。レジストレーションローラ対10によって所定の搬送タイミングで搬送されたシートSには、転写ローラ4に印加された静電的負荷バイアスによって、感光ドラム2a上のトナー像が転写される。感光ドラム2a上に残った残トナーは、クリーニングブレード2eによって、廃トナー容器2fに回収される。
トナー像が転写されたシートSは、定着装置11の加熱ローラ11a及び加圧ローラ11bによって所定の熱及び圧力が付与されて、トナーが溶融固着(定着)される。定着装置11を通過したシートSは、搬送ローラ対51,52によって排出ローラ対12に搬送され、排出ローラ対12によって排出トレイ13に排出される。
[シート給送装置]
次に、シート給送装置14について説明する。図2は、シート給送装置14からカセット5を引き出した状態を示す斜視図である。なお、図2は、便宜的に、外装やフレーム等、一部の部品を省略している。図3は、図2の二点鎖線で囲った部分を示す拡大斜視図である。図4は、図3から本発明の説明に使用する部品のみを示した斜視図である。
図2に示すように、カセット5には、シートSの幅方向における端部の位置を規制する一対のサイド規制板5aと、シート搬送方向におけるシートSの上流端の位置を規制する後端規制板5bと、が設けられている。装置本体1Aには、図3に示すように、駆動ユニット15と、ローラユニット16と、レバー部材19と、第1リンク部材17と、第2リンク部材18と、が設けられている。
ローラユニット16は、図4に示すように、装置本体1A(図2参照)に回転可能に支持される駆動軸20と、駆動軸20に対して相対回転可能に支持されると共にピックアップローラ6を揺動可能に支持するホルダ22と、を有している。
給紙モータ40(図7に図示)に連結された駆動軸20には、フィードローラ7(図1参照)が固定されており、フィードローラ7の一端部には不図示のフィードギヤが固定されている。フィードギヤの回転は、不図示のギヤ列23を介して、ピックアップローラ6の一端部に固定される不図示のピックアップギヤに伝達される。これにより、駆動軸20が回転することで、フィードローラ7及びピックアップローラ6が回転する。
ホルダ22には、図4に示すように、駆動軸20に回動自在に支持され、幅方向に延びる押圧板24が締結されており、押圧板24は、給送付勢部としてのねじりコイルバネ53によって下方に押圧されている。ねじりコイルバネ53は、駆動軸20に遊嵌すると共に、一端が装置本体1A(図2参照)に接続され、他端が押圧板24に接続されている。このねじりコイルバネ53の付勢力が押圧板24を介してホルダ22に伝達されることで、ピックアップローラ6を下方位置に向けて付勢している。なお、ピックアップローラ6、ホルダ22及び押圧板24によって、給送ユニット55が構成されている。
ホルダ22は、ピックアップローラ6がシートSから離間する離間位置(図8参照)と、ピックアップローラ6がシートSに当接してシートSを給送可能な給送位置と、下方位置(図10参照)と、の間でピックアップローラ6を揺動可能に支持している。給送位置は、離間位置よりも下方に位置し、下方位置は給送位置よりも下方に位置している。給送ユニット55は、ピックアップローラ6を離間位置、給送位置及び下方位置に移動可能に支持する。
レバー部材19は、鉛直方向に延びる回動軸19bを中心にE1方向及びE2方向に回動可能であり、カセット5の装着方向における下流端に当接可能な当接部19aを有している。押圧部としての第1リンク部材17は、駆動軸20の軸方向と平行に延びる回動軸17dを中心にC1方向及びC2方向に回動可能であり、付勢部としてのねじりコイルバネ54によりC1方向に付勢されている。また、第1リンク部材17は、レバー部材19の当接部19aに押圧される被押圧部17cを有しており、被押圧部17cが当接部19aによって押圧されることで、ねじりコイルバネ54の付勢力に抗してC2方向に回動する。すなわち、第1リンク部材17は、レバー部材19を介して、カセット5の装置本体1A内での着脱動作に連動する。更に、第1リンク部材17には、上端部に第1押圧面17a及び第2押圧面17bが形成されており、第1押圧面17aは、押圧板24の側端部24aを押圧可能である。第2押圧面17bは、第1押圧面17aよりも僅かに下方に形成されており、第1押圧面17a及び第2押圧面17bによって段部が形成されている。なお、ねじりコイルバネ54の付勢力は、ねじりコイルバネ53の付勢力よりも大きくなるように設定されている。
保持部としての第2リンク部材18は、鉛直方向であるD1方向及びD2方向に移動可能に支持されている。第2リンク部材18は、第1リンク部材17の第2押圧面17bに当接可能な第1当接面18bと、第1当接面18bの反対側に形成され、押圧板24の側端部24aに当接可能な第2当接面18cと、を有している。更に、第2リンク部材18の下端部には、ラック部18aが形成されており、ラック部18aは、駆動ユニット15のワンウェイギヤ26に噛合している。第2リンク部材18は、最も上昇した保持位置(図8参照)と、最も下降した許容位置(図10参照)との間で上下に移動可能である。第2リンク部材18は、保持位置において、ピックアップローラ6を離間位置に位置するように給送ユニット55を保持する。また、第2リンク部材18は、許容位置において、ピックアップローラ6が離間位置から下方位置の間で揺動できるように給送ユニット55の移動を許容する。
[駆動ユニット]
駆動ユニット15は、図4に示すように、駆動力を発生させるモータ27と、規制部としてのウォームギヤ対25と、中間ギヤ29と、リフタ駆動ギヤ28と、ワンウェイギヤ26と、を有している。これらウォームギヤ対25、中間ギヤ29、リフタ駆動ギヤ28、ワンウェイギヤ26は、モータ27の駆動力をリフトアッププレート31(図5参照)及び中板33に伝達可能な伝達ユニット56を構成している。
モータ27の駆動力は、ウォームギヤ対25を介して中間ギヤ29に伝達される。そして、中間ギヤ29に伝達された駆動力は、中間ギヤ29の第1ギヤ81及びワンウェイギヤ26を介して第2リンク部材18に伝達される。ワンウェイギヤ26には、駆動源としてのモータ27から第2リンク部材18への駆動力を伝達すると共に第2リンク部材18からの駆動力を遮断するワンウェイクラッチ26aが内蔵されている。また、中間ギヤ29の第1ギヤ81と第2ギヤ82とが一体に回転することで、第2ギヤ82からリフタ駆動ギヤ28及びリフタギヤ30を介して、リフトアッププレート31(図5参照)にモータ27の駆動力が伝達される。
ウォームギヤ対25は、モータ27によって駆動されるウォームとしての円筒ウォーム25aと、円筒ウォーム25aに噛合するウォームホイール25bと、を有している。ウォームギヤ対25は、一段で大きく減速比を設定することができる。つまり、モータ27の停止時に、このウォームギヤ対25の大きな減速比でワンウェイギヤ26と第2リンク部材18のラック部18aの動きを規制することが可能である。なお、ウォームギヤ対25に代えて、数段を介して大きく減速比を設定した平歯車列を用いてもよい。
リフタ駆動ギヤ28は、図5に示すように、リフトアッププレート31に一体に設けられた第2ギヤとしてのリフタギヤ30に噛合している。リフトアッププレート31及びリフタギヤ30により上昇部31Cが構成されている。リフトアッププレート31は、図6に示すように、回動軸32を中心に回動可能であり、リフト部31aによって中板33を押し上げ可能である。リフタ駆動ギヤ28が図5の矢印H方向に回転すると、リフタギヤ30が矢印K方向に回転する。すると、リフトアッププレート31が回動軸32を中心に上方に回転し、リフト部31aが中板33を下方から押し上げる。これにより、中板33は、回動軸34を支点に上方に回動する。
ホルダ22には、図4及び図5に示すように、フラグ部材83が設けられており、装置本体1Aには、フラグ部材83の有無を検知する検知部としての紙面検知センサ84(図7参照)が設けられている。紙面検知センサ84は、例えばフォトセンサによって構成される。中板33が上述のように上昇すると、中板33上のシートSに当接するピックアップローラ6もホルダ22と共に上昇する。そして、ピックアップローラ6が給送位置に達すると紙面検知センサ84がフラグ部材83を検知し、モータ27が停止される。この状態でシートSの給送が開始される。
[制御部]
図7は、本実施の形態の制御ブロック図である。装置本体1Aに設けられた制御部70は、図7に示すように、CPU71と、各部を制御するためのプログラムを記憶するROM72と、データを一時的に記憶するRAM73と、を有する。制御部70の出力側には、モータ27と給紙モータ40が接続されており、制御部70の入力側には、カセット5が装置本体1Aに装着されたことを検知するカセット有無センサ74と、紙面検知センサ84と、が接続されている。検知部としてのカセット有無センサ74は、例えばスイッチセンサや光センサによって構成される。
[給送ユニット、中板及びその周辺構成の動作]
次に、給送ユニット55、中板33及びその周辺構成の動作について説明する。カセット5が装置本体1Aに装着されている状態では、第1リンク部材17はカセット5にレバー部材19を介して押圧されて、第1の押圧面17aが最も下がった位置にあり、第2リンク部材18は許容位置に保持されている。カセット5が装置本体1Aから引き出されると、カセット5がレバー部材19から離間する。すると、レバー部材19による第1リンク部材17の押圧が解除され、図8に示すように、第1リンク部材17は、ねじりコイルバネ54(図4参照)によってC1方向に回動する。第1リンク部材17がC1方向に回動することで、第1リンク部材17の第1押圧面17aが押圧板24の側端部24aを上方に押圧し、ピックアップローラ6を離間位置に位置させる。ホルダ22は、ピックアップローラ6の離間位置において、装置本体1Aに設けられた不図示のストッパに当接し、位置決めされる。なお、ピックアップローラ6が離間位置に位置する際には、ピックアップローラ6は中板33に積載されたシートSに干渉しない位置に位置している。
これと同時に、第1リンク部材17の第2押圧面17b(図4参照)が第2リンク部材18の第1当接面18bを押圧し、第2リンク部材18が保持位置に移動する。この時、第2リンク部材18のラック部18aにより、ワンウェイギヤ26が駆動されるが、ワンウェイギヤ26に内蔵されたワンウェイクラッチ26aにより、ワンウェイギヤ26から中間ギヤ29の第1ギヤ81には駆動伝達されない。このため、カセット5が引き出される際に、中間ギヤ29を介してリフタ駆動ギヤ28及びウォームホイール25bに駆動力が伝達されることはない。また、第2リンク部材18が保持位置に位置しているときには、押圧板24からねじりコイルバネ53の弾性力が、第2リンク部材18を押し下げる方向に加わっている。しかし、ねじりコイルバネ53よりも弾性力が大きいねじりコイルバネ54により第1リンク部材17を介して第2リンク部材18が上方に付勢されているため、保持位置に維持される。
一方で、カセット5が装置本体1Aから引き出されると、カセット5と共にリフタギヤ30がリフタ駆動ギヤ28から離間する。これにより、カセット5の中板33は自重によって下降する。この時、上述したようにリフタ駆動ギヤ28には駆動力が伝達されていない状態なので、リフタ駆動ギヤ28とリフタギヤ30との間の摩擦が小さく、カセット5を容易に引き出すことができる。
カセット5が装置本体1Aに装着される際には、カセット5が装置本体1Aに装着される直前にカセット5の挿入方向における下流端がレバー部材19の当接部19aに当接する。これにより、レバー部材19がE1方向(図4参照)に回動し、図9に示すように、これと連動して第1リンク部材17がC2方向に回動する。すると、第1リンク部材17の第1押圧面17aが押圧板24の側端部24aから離間する。この時、給送ユニット55は、ねじりコイルバネ53(図4参照)の付勢力によって、僅かに下方に揺動し、保持位置に位置する第2リンク部材18の第2当接面18cに当接して保持される。第2リンク部材18は、自重及びねじりコイルバネ53の付勢力により下方に押し下げられる方向に力が加わっているが、ウォームギヤ対25の減速比によって保持位置に維持されている。給送ユニット55が僅かに下方に揺動した位置も、ピックアップローラ6が中板33に積載されたシートSに干渉しない離間位置である。
なお、カセット5が引き出された状態において、第1リンク部材17の第1押圧面17aと共に第2リンク部材18の第2当接面18cも押圧板24の側端部24aに当接するように構成してもよい。この構成では、第1リンク部材17が押圧板24から離間しても、給送ユニット55が僅かに下方に揺動することは無い。また、レバー部材19を用いずに、カセット5によって直接第1リンク部材17をC2方向に回動するように構成してもよい。例えば、第1リンク部材17の被押圧部17cを、カセット5に設けられた傾斜面等により直接押して、カセット5の装着方向と直交する方向に被押圧部17cを揺動させることにより第1リンク部材17をC2方向に回転させてもよい。
カセット5が装置本体1Aに装着され、カセット有無センサ74(図7参照)によってカセット5の装着が検知されると、制御部70によりモータ27が駆動される。モータ27が駆動すると、図10に示すように、中間ギヤ29、リフタ駆動ギヤ28及びワンウェイギヤ26が、それぞれ矢印G方向、矢印H方向及び矢印J方向に回転する。ワンウェイギヤ26のJ方向の回転により、ラック部18aを介して第2リンク部材18が保持位置から許容位置に向けてD2方向に移動する。第2リンク部材18が下降すると、移動途中でラック部18aとワンウェイギヤ26との噛合いが外れる。そして、第2リンク部材18は、第1当接面18bが第1リンク部材17の第2押圧面17bに当接することにより停止され、許容位置に維持される。また、第2リンク部材18がD2方向に移動することで、ねじりコイルバネ53によって下方に付勢された給送ユニット55が、第2リンク部材18に追随して下方に回動する。第2リンク部材18は、第1リンク部材17の第2押圧面17bに当接することで停止し、給送ユニット55の押圧板24は、第1リンク部材17の第1押圧面17aに当接して停止する。この時、ピックアップローラ6は下方位置に位置している。
また、矢印H方向のリフタ駆動ギヤ28の回転により、上述したように中板33が上昇する。この時、中板33は、後述するように、中間ギヤ29を含む遅延機構85(図11参照)によって第2リンク部材18よりの移動より遅れて上昇を開始する。そして、中板33が上昇することで、下方位置に位置する給送ユニット55のピックアップローラ6と、中板33上のシートSと、が当接する。ピックアップローラ6とシートSとが当接した状態で、中板33の上昇に伴って給送ユニット55が上昇する。給送ユニット55が上昇してピックアップローラ6が給送位置に位置することが紙面検知センサ84によって検知されると、制御部70はモータ27を停止させる。これにより、中板33及び給送ユニット55の位置決めが完了し、ねじりコイルバネ53の弾性力で押圧板24とホルダ22を介してピックアップローラ6がシートSの上面に圧接するため、ピックアップローラ6とシートSとの給紙圧が設定される。このように、カセット5の装着が完了してからピックアップローラ6が下方位置に移動するので、カセット5の装着動作中にピックアップローラ6がシートSに当接してしまってシートSが皺になったり破れたりすることを防止することができる。
ピックアップローラ6は、シートSに圧接した状態で給紙モータ40の駆動が所定間隔で伝達されることにより、シートを連続的に送り出すことができる。シートSの減少によりシートSの上面が低下してピックアップローラ6が給送位置から外れてしまうと、紙面検知センサ84がホルダ22に設けられたフラグ部材83を検知しなくなる。そして、紙面検知センサ84からの検知信号に基づいて制御部70がモータ27を駆動させて、ピックアップローラ6が給送位置に移動するように制御される。なお、中板33が上昇部31Cにより持ち上げられている状態では、ウォームギヤ対25の減速比により中板33が下降することなく維持される。
[遅延機構]
次に、遅延機構85について詳しく説明する。遅延機構85は、図11(a)(b)に示すように、中間ギヤ29と、中間ギヤ29に内蔵される付勢部材としてのコイルバネ35(図12(a)参照)と、によって構成される。中間ギヤ29は、モータ27と第2リンク部材18との間の駆動伝達経路に介在する第1ギヤ81と、第1ギヤ81と同軸上に配置され、モータ27とリフトアッププレート31との間の駆動伝達経路に介在する第2ギヤ82と、を有している。
第1ギヤ81には、図11(c)に示すように、ボス81aと、リブ81bと、第1当接面81cと、が形成されており、ボス81aには、コイルバネ35が圧入される。第2ギヤ82には、図11(d)に示すように、コイルバネ35が当接可能なバネ受け82aと、第1ギヤ81のリブ81bが挿入される挿入部82bと、第1当接面81cに対して接離可能に設けられる第2当接面82cと、が形成されている。第1ギヤ81のリブ81b及び第2ギヤ82の挿入部82bは、第1ギヤ81及び第2ギヤ82が正しく組み付けられるための誤組み防止用のリブである。そして、挿入部82bにリブ81bが挿入された状態で、第1ギヤ81に設けられたスナップフィット81dによって、第2ギヤ82が第1ギヤ81に対して取り付けられる。この時、第2ギヤ82は、図12(a)に示すように、第1当接面81cと第2当接面82cとの間の角度αの範囲で、第1ギヤ81に対して相対回転可能である。
図12(a)は、カセット5が装置本体1Aに装着されモータ27が駆動していない状態の遅延機構85を示す図11(a)におけるC−C断面図である。図12(b)は中板にシートが満載され、かつモータ27が駆動した状態の遅延機構85を示す図11(a)におけるC−C断面図である。図12(c)はカセットが装置本体1Aから引き抜かれた状態の遅延機構85を示す図11(a)におけるC−C断面図である。
図12(a)に示すように、カセット5が装置本体1Aに装着されモータ27が駆動していない状態では、第1ギヤ81の第1当接面81cと第2ギヤ82の第2当接面82cは離間している。また、コイルバネ35の自然長L1は、第2ギヤ82を第1ギヤ81に組み付けるときに第1ギヤ81及び第2ギヤ82との間でコイルバネ35が軸方向において挟み込まれないような長さに設定されている。
そして、カセット5が装置本体1Aに装着された状態では、リフタ駆動ギヤ28とリフタギヤ30が噛合するため、第2ギヤ82に、モータ27の駆動により回転する方向とは反対方向の負荷トルクが作用する。この負荷トルクは、リフタ駆動ギヤ28とリフタギヤ30とのギヤ列の摺動抵抗やリフトアッププレート31、中板33の自重並びにシートの重さなどに基づいて発生する。なお、中板33のシートが積載されていない状態においても、第2ギヤ82には、ギヤ列の摺動抵抗やリフトアッププレート31及び中板33の自重などによる負荷トルクが作用する。すなわち、負荷トルクは、主にシートの重さ(積載量)に応じてその大きさが変化する値である。
例えば、図12(b)に示すように、中板33にシートが満載された状態でモータ27が駆動されると、第1ギヤ81が矢印G方向に回転する。この時、第2ギヤ82は、上記負荷トルクによってその位置が保持され、第1ギヤ81が回転することでコイルバネ35は第1ギヤ81と第2ギヤとの間で縮んでいく。すなわち、第1ギヤ81の回転に伴ってコイルバネ35から第2ギヤ82に作用する付勢力(弾性力)が増大し、この付勢力が第2ギヤ82に作用する負荷トルクを超えると、第2ギヤ82はコイルバネ35に押圧されて矢印G方向に回転する。
中板33にシートが満載された状態では、コイルバネ35の付勢力が第2ギヤ82に作用する負荷トルクを超えることなく、第1ギヤ81が角度αだけ回転し、第1当接面81cと第2当接面82cとが当接する。この時、コイルバネ35の長さL2は、コイルバネ35の密着高さ以上となるように設定されている。密着高さとは、バネ線同士がすべて接触状態の時の高さを言う。また、第1ギヤ81が角度αだけ回転することで、第2リンク部材18は、許容位置(図10参照)まで移動するように設定されているため、ピックアップローラ6は下方位置に位置している。
なお、第1ギヤ81が角度α回転する過程でピックアップローラ6は給送位置を通過するが、例えばモータ27がONになってから所定時間は紙面検知センサ84がフラグ部材83を検知しても制御部70は紙面検知センサ84のON信号を無視する。これにより、モータ27がONになってからピックアップローラ6が離間位置から下方位置に移動する途中で給送位置を通過しても、制御部70はモータ27を停止しない。また、紙面検知センサ84が上下方向に2つの検知素子を有し、給送ユニット55が上昇する際のみ紙面検知センサ84が制御部70にON信号を発信するように構成してもよい。
そして、第1当接面81cと第2当接面82cとが当接した状態で更にモータ27が回転すると、第1ギヤ81と第2ギヤ82とが一体になった状態で遅延機構85が回転する。このように第1ギヤ81と第2ギヤ82が一体に回転する状態を第2状態とし、第1ギヤ81が回転し第2ギヤ82が回転しない状態を第1状態とする。第2状態では、第2ギヤ82の回転により中板33が上昇し、中板33上のシートSの上面とピックアップローラ6とが当接する。更に第2ギヤ82が回転することにより、ねじりコイルバネ53の付勢力に抗して、中板33上のシートSに追随して給送ユニット55が上昇する。そして、ピックアップローラ6が給送位置に位置することが紙面検知センサ84によって検知されると、制御部70はモータ27を停止させる。モータ27が停止した後も、第2ギヤ82に作用するウォームギヤ対25の大きな減速比によって、カセット5が装置本体1Aから抜かれない限りは第2リンク部材18が移動することは無い。
なお、第2状態では、第2ギヤ82と共に第1ギヤ81も回転するため、ピックアップローラ6が下方位置に位置してからもモータ27が停止するまではモータ27の駆動により第2リンク部材18は下方へ移動しようとする。このため、例えば第2リンク部材18のラック部18aを欠歯ギヤで形成し、第2リンク部材18が許容位置に位置する位置で欠歯ギヤの欠歯部がワンウェイギヤ26と対向するように構成してもよい。これにより、第2リンク部材18が許容位置に位置すると、第2リンク部材18にワンウェイギヤ26から駆動力が伝達されなくなる。また、第2リンク部材18が許容位置に向けて下降している途中でワンウェイギヤ26からラック部18aが外れるように構成し、第2リンク部材18を許容位置で停止させるストッパを設けてもよい。
また、中板33にシートが積載されていない若しくは積載されているシートが少ない場合には、第1当接面81cと第2当接面82cとが当接する前に第2ギヤ82が第1ギヤ81と共に回転し始める。なお、以下では、シートが積載されていない場合を含めて「シートの積載枚数が少ない場合」と称する。すなわち、第1ギヤ81が回転することでコイルバネ35が縮み、コイルバネ35から第2ギヤ82のバネ受け82aに作用する付勢力が増大する。そして、この付勢力が、第2ギヤ82に加わる負荷トルクを超えると、遅延機構85は第1ギヤ81及び第2ギヤ82が一体となって回転する。この第1当接面81cと第2当接面82cとが当接しない状態で第1ギヤ81及び第2ギヤ82が一体となって回転する状態も第2状態という。このとき、第1ギヤ81が回転開始してから第2ギヤ82が回転開始するまでの時間は、第1当接面81cと第2当接面82cとが当接して回転を開始する場合の時間よりも短くなり、この時間は中板33に支持されるシートの重さ(積載量)に応じて異なる。
第1当接面81cと第2当接面82cとが当接しない状態で第1ギヤ81及び第2ギヤ82が一体となって回転を開始する状態でのコイルバネ35の作用長Lは、L2<L<L1という条件を満たす。このように、第1当接面81cと第2当接面82cとが当接する前に第2ギヤ82が第1ギヤ81と共に回転し始めた場合には、ピックアップローラ6が下方位置に位置する前に中板33が上昇を開始する。そして、ピックアップローラ6が給送位置と下方位置との間に位置する状態で、ピックアップローラ6は中板33上のシートSに当接する。なお、この状態では、ピックアップローラ6が下方位置に位置する前に中板33が上昇するが、下降するピックアップローラ6が給送位置よりも下がった位置で中板33上のシートSの上面と当接させる必要がある。そのため、少なくとも、第2リンク部材18によってピックアップローラ6が給送位置に下降した後に中板33が上昇を開始するようにコイルバネ35の付勢力が設定されている。
また、コイルバネ35が第2ギヤ82に作用する付勢力は、第2ギヤ82とリフタ駆動ギヤ28のギヤ列の摺動抵抗に基づく負荷トルクよりも大きく設定されている。これにより、カセット5が引き抜かれた際に、コイルバネ35の付勢力が、第1当接面81cと第2当接面82cとが当接する前に第2ギヤ82と第1ギヤ81とが回転が始まるように設定されていても、遅延機構85が確実に第2状態から第1状態に移行する。なお、シートSの積載量が少ない場合でも、モータ27の駆動が加わった際に遅延機構85が第2の状態になるように、ギヤ列の摺動抵抗やリフトアッププレート31及び中板33の自重などによる負荷トルクよりもコイルバネ35の付勢力を大きくしてもよい。
図12(b)に示す状態からカセット5が装置本体1Aから引き抜かれると、第2ギヤ82に作用する負荷トルクが低減し、図12(c)に示すように、コイルバネ35の付勢力によって第1当接面81cと第2当接面82cが再び離間する。これにより、カセット5を装置本体1Aから引き抜くことで、第1ギヤ81と第2ギヤ82とが図12(a)と同様に角度α分だけ離間し、遅延機構85が第2状態から第1状態に移行する。
以上説明したように、遅延機構85を設けたことで第1ギヤ81と第2ギヤ82との回転駆動に時間差を生じさせ、第2リンク部材18より遅れてリフトアッププレート31が駆動開始する。これにより、ピックアップローラ6が下降位置若しくは給送位置と下方位置の間に位置する状態でピックアップローラ6と中板33上のシートSとを当接させることができる。このため、中板33及びシートSと共に上昇するピックアップローラ6を給送位置で確実に検知することができ、ジャムや搬送不良を防止することができる。例えば、ピックアップローラ6が給送位置よりも上方に位置する状態でピックアップローラ6とシートSとが当接すると、シートSと共に上昇する給送ユニット55を給送位置で検知することはできない。
また、第1ギヤ81と第2ギヤ82との間にコイルバネ35を設けたので、中板33に積載されたシートSの重さ(積載量)に応じて、第1ギヤ81と第2ギヤ82とが回転を開始する時間差が調整される。すなわち、中板33にシートSが満載されている状態では、ピックアップローラ6が下降し始めてから中板33が上昇を開始するまでの時間は中板33上のシートSの積載量が少ない場合に比して長い。しかしながら、シートSが満載されているために、中板33に積載されたシートSの上面は既に高い位置に位置し、ピックアップローラ6が給送位置に位置するまでに中板33が上昇する距離はシートSの積載量が少ない場合に比して短い。
一方で中板33上のシートSの積載量が少ない状態では、ピックアップローラ6が下降し始めてから中板33が上昇を開始するまでの時間はシートSの積載量が多い場合に比して短い。この時、第1ギヤ81が角度α回転し終わる前に第2ギヤ82は第1ギヤ81と共に回転を開始する。中板33に積載されたシートSの上面は満載時に比して低いため、ピックアップローラ6が給送位置に位置するまでに中板33が上昇する距離は長い。
このように、中板33に積載されたシートSの重さに応じて中板33の駆動開始タイミングは異なり、モータ27が駆動を開始してから給送ユニット55が給送位置に位置するまでの時間は略平準化されている。そして、中板33に積載されたシートSの重さ(積載量)がいずれであっても、給送ユニット55が給送位置と下方位置との間に位置する状態でピックアップローラ6と中板33上のシートSとを当接させることができる。
また、1つのモータ27によって給送ユニット55及びリフトアッププレート31の昇降動作を実現することができ、使用するアクチュエータの数を低減してコストダウンすることができる。また、レバー部材19及び第2リンク部材18によって、カセット5を装置本体1Aに挿入する際にはピックアップローラ6をシートSに干渉しない位置に位置決めすることができ、ジャムを防止することができる。また、モータ27を逆回転することが無いため、余計な電気回路等を増設する必要もない。
なお、本実施の形態では、駆動源としてモータ27を用いたが、モータに限らず、ソレノイドや他のアクチュエータを用いてもよい。また、遅延機構85を第1ギヤ81、第2ギヤ82及びコイルバネ35によって構成したが、これに限定されず、例えば欠歯ギヤ等によって第2リンク部材18より遅れてリフトアッププレート31が駆動開始するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、コイルバネ35を用いて遅延機構85を第2状態から第1状態に復帰するように構成したが、これに限定されず、コイルバネ35に代えて例えばゴム等の弾性部材や磁石等を用いてもよい。また、コイルバネ35を省いて、カセット5を装置本体1Aから引き抜いた際にモータ27を逆回転するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、中板33にシートSが満載されている状態では第1ギヤ81の第1当接面81cと第2ギヤ82の第2当接面82cとが当接することで第1ギヤ81及び第2ギヤ82が一体に回転するように構成したが、これに限定されない。例えば、中板33にシートSをほとんど積載していない場合と同様に、第2ギヤ82がコイルバネ35に押圧されて回転してもよい。逆に、中板33にシートSがほとんど積載していない場合においても第1当接面81cと第2当接面82cとが当接することで第1ギヤ81及び第2ギヤ82が一体に回転するように構成してもよい。
また本実施の形態では、電子写真方式のプリンタ1を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置にも本発明を適用することが可能である。
1:画像形成装置(プリンタ)/1A:装置本体/5:引き出し部(カセット)/6:給送部材(ピックアップローラ)/14:シート給送装置/17:押圧部(第1リンク部材)/18:保持部(第2リンク部材)/25:規制部(ウォームギヤ対)/25a:ウォーム(円筒ウォーム)/25b:ウォームホイール/26a:ワンウェイクラッチ/27:駆動源(モータ)/31C:上昇部/33:シート支持部(中板)/35:付勢部材(コイルバネ)/50:画像形成部/53:給送付勢部(ねじりコイルバネ)/54:付勢部(ねじりコイルバネ)/55:給送ユニット/56:伝達ユニット/81:第1ギヤ/81c:第1当接面/82:第2ギヤ/82c:第2当接面/84:検知部(紙面検知センサ)/85:遅延機構

Claims (14)

  1. シートを支持するシート支持部と、
    前記シート支持部を上昇させる上昇部と、
    前記シート支持部に支持されているシートを給送可能な給送部材と、
    前記給送部材を前記シート支持部に支持されているシートから離間する離間位置と、前記離間位置よりも下方に位置し前記シート支持部に支持されているシートを前記給送部材によって給送可能な給送位置と、前記給送位置よりも下方に位置する下方位置と、の間で移動可能に支持する給送ユニットと、
    前記給送部材が前記給送位置に位置することを検知する検知部と、
    前記給送部材を前記離間位置で保持する保持位置と、前記給送部材が前記下方位置に向けて揺動することを許容する許容位置と、に移動可能な保持部と、
    駆動力を発生させる駆動源と、
    前記駆動源からの駆動力を前記上昇部及び前記保持部に伝達可能な伝達ユニットと、を備え、
    前記伝達ユニットは、前記給送部材が前記給送位置と前記下方位置との間に位置する状態で前記給送部材と前記シート支持部に支持されたシートの上面とが接触するように、前記保持部より遅れて前記上昇部を駆動開始させる遅延機構を有
    前記遅延機構は、前記駆動源と前記保持部との間の駆動伝達経路に介在する第1ギヤと、前記第1ギヤと同軸上に配置され、前記駆動源と前記上昇部との間の駆動伝達経路に介在する第2ギヤと、を有し、前記第1ギヤが回転し前記第2ギヤが回転しない第1状態と、前記第1ギヤと前記第2ギヤとが一体に回転する第2状態と、を取り得、
    前記第1ギヤが回転開始してから前記第2ギヤが回転開始するまでの時間は、前記シート支持部に支持されるシートの重さに応じて異なる、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記遅延機構は、前記第1ギヤと前記第2ギヤとの間に介在し、前記第1状態となるように前記第1ギヤ及び前記第2ギヤを付勢する付勢部材を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  3. 前記遅延機構は、前記付勢部材から前記第2ギヤに作用する付勢力が前記第2ギヤに作用する負荷トルクを超えると前記第2状態となる、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  4. 前記負荷トルクは、前記シート支持部に支持されるシートの重さに応じた値である、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  5. 前記第1ギヤは、第1当接面を有し、
    前記第2ギヤは、前記第1当接面に対して接離可能に設けられる第2当接面を有し、
    前記遅延機構は、前記第1当接面と前記第2当接面とが当接することで前記第2状態となる、
    ことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  6. 前記給送ユニット、前記検知部、前記保持部、前記駆動源及び前記伝達ユニットを支持する装置本体と、
    前記シート支持部及び前記上昇部を支持し、前記装置本体に対して装着及び引き出し可能な引き出し部と、を備え、
    前記遅延機構は、前記装置本体から引き出されることで、前記第2状態から前記第1状態に移行する、
    ことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  7. 前記伝達ユニットは、前記駆動源が停止している際に前記保持部が前記保持位置から前記許容位置に移動することを規制する規制部を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  8. 前記規制部は、ウォーム及びウォームホイールからなる、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  9. 前記給送ユニット及び前記保持部を押圧可能な押圧部と、
    前記給送部材が前記下方位置から前記離間位置に、かつ前記保持部が前記許容位置から前記保持位置に移動するように前記押圧部を付勢する付勢部と、を備え、
    前記伝達ユニットは、前記遅延機構と前記保持部との間の駆動伝達経路に配置され、前記駆動源から前記保持部への駆動力を伝達すると共に前記保持部からの駆動力を遮断するワンウェイクラッチを有する、
    ことを特徴とする請求項又はに記載のシート給送装置。
  10. 前記装置本体から前記引き出し部が引き出された状態では、前記引き出し部は前記押圧部から離間し、前記付勢部に付勢された前記押圧部によって、前記保持部が前記保持位置に位置すると共に前記給送部材が前記離間位置に位置し、
    前記装置本体に前記引き出し部が装着された状態では、前記引き出し部は前記付勢部の付勢力に抗して前記押圧部に当接し、前記保持部が前記押圧部に離間した状態で前記規制部によって前記保持位置に保持される、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  11. 前記給送ユニットを前記下方位置に向けて付勢する給送付勢部を備え、
    前記給送付勢部の付勢力は、前記付勢部の付勢力よりも小さくなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項又は1に記載のシート給送装置。
  12. 前記装置本体に前記引き出し部が装着された状態において前記駆動源が駆動することで、前記保持部は前記許容位置に向けて移動する、
    ことを特徴とする請求項乃至1のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  13. 前記給送ユニットは、前記上昇部によって上昇する前記シート支持部に支持されたシートの上面に前記給送部材が当接した状態で、前記上昇部に追随して上昇する、
    ことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  14. 請求項1乃至1のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート給送装置から給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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