JP6919811B2 - 密閉型電池 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉型電池に関する。
例えば、特許文献1には、電極体を収容する有底筒状の電池ケースと、電池ケースの蓋体と、電池ケースの外部に延びる端子ボルトと、電極体と端子ボルトとを電気的に接続する集電端子および接続部材と、端子ボルトおよび接続部材と蓋体とを絶縁するインシュレータ(絶縁体)とを備えた密閉型電池が開示されている。
特許第5673832号公報
上記のような構造の密閉型電池では、蓋体は、例えば、溶接によって電池ケースに接合される。溶接方法としては、例えばレーザー溶接などが好適に利用される。しかしながら、電池ケースと蓋体との接合をレーザー溶接で行うと、蓋体の上に配置された絶縁部材にレーザー溶接に用いられるレーザー光が直接当たらないような場合でも、絶縁部材に焦げが発生する場合があった。
ここで提案される密閉型電池は、開口部を有するケース本体と、開口部を塞ぐように開口部に装着され、かつ、開口部の周縁に溶接された蓋体と、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によって形成され、蓋体の外側面上に配置された絶縁部材と、絶縁部材の上に、蓋体と絶縁された状態で配置された外部端子とを備えている。
かかる密閉型電池によれば、ケース本体と蓋体とのレーザー溶接によって生じる光に起因して絶縁部材が焦げにくく、欠損しにくい。
図1は、密閉型電池10の部分断面図である。 図2は、ボルト端子15付近を示す断面図である。 図3は、密閉型電池10の平面図である。 図4は、ケース本体11と蓋体12との溶接部Wを示す断面図である。 図5は、溶接部Wが形成される際に生じる光RLの波長による強度分布を示す模式図である。 図6は、インシュレータ17に焦げが発生する条件を示すグラフである。
以下、密閉型電池の一実施形態を説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、各図は、模式図であり、必ずしも実際の実施品が忠実に反映されたものではない。以下では、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。ここでは、図中において、前、後、上、下、左、右は、それぞれF、Rr、U、D、L、Rで表す。ただし、前、後、上、下、左、右は説明の便宜上の方向に過ぎず、密閉型電池10の設置態様等を限定するものではない。
図1は、密閉型電池10の部分断面図である。図1は、略直方体のケース本体11の片側の幅広面に沿って、ケース本体11の内部を露出させた状態で描かれている。図2は、ボルト端子15付近を示す断面図である。図3は、密閉型電池10の平面図である。図1〜図3に示すように、密閉型電池10は、ケース本体11と、ケース本体11に接合された蓋体12と、電極体20と、集電端子13と、外部端子14と、ボルト端子15と、ガスケット16と、インシュレータ17とを備えている。
ケース本体11は、電極体20と電解液とを収容している。ケース本体11は、略直方体の扁平な角型の容器である。ケース本体11は、対向する幅広面を構成する一対の側面の間の一側面が開口している。ケース本体11は、例えば、アルミニウムまたはアルミ合金によって形成されている。この実施形態では、蓋体12は、ケース本体11の開口部11aを塞ぐように開口部11aに装着される。開口部11aの上縁部の内側には、段差11a1が設けられており、蓋体12は当該段差11a1に嵌められている。
蓋体12は、ケース本体11の開口部11aの周縁に溶接されている。この実施形態では、蓋体12は、ケース本体11の開口部11aに装着されるプレート状の部材である。蓋体12も、例えば、アルミニウムまたはアルミ合金によって形成されている。蓋体12には、貫通穴12aが左右に1個ずつ設けられており、貫通穴12aによってケース本体11の内部と外部とは連通している。また、蓋体12には安全弁12cおよび電解液注入口12dが形成されている。安全弁12cは、異常時にケース本体11の内圧が所定の圧力以上に上昇すると破壊され、ケース本体11内の圧力を開放する機能を有する。電解液注入口12dは、ケース本体11内に電解液を注入する部位である。蓋体12は、電極体20がケース本体11に収容された後で、開口部を塞ぐようにケース本体11に取り付けられている。
電極体20は、例えば、絶縁フィルム(図示は省略)などで覆われた状態で、ケース本体11に収容されている。電極体20は、正極シート21と、負極シート22と、第1セパレータシート23と、第2セパレータシート24とを備えている。正極シート21、負極シート22、第1セパレータシート23、および第2セパレータシート24は、それぞれ長尺の帯状の部材である。第1セパレータシート23、正極シート21、第2セパレータシート24、負極シート22はこの順に重ねられ、ケース本体11内で捲回されている。
正極シート21は、予め定められた幅および厚さの金属箔(例えば、アルミニウム箔。以下では正極集電箔21aと称する。)の両面に、正極活物質を含む正極活物質層21bが形成された部材である。ただし、正極集電箔21aの片側の端部には、正極活物質層21bが形成されていない未形成部21cが一定の長さ設定されている。正極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、リチウム遷移金属複合材料のように、充電時にリチウムイオンを放出し、放電時にリチウムイオンを吸収しうる材料である。正極活物質は、一般的にリチウム遷移金属複合材料以外にも種々提案されており、特に限定されない。
負極シート22は、予め定められた幅および厚さの金属箔(例えば、銅箔。以下では負極集電箔22aと称する。)の両面に、負極活物質を含む負極活物質層22bが形成された部材である。ただし、負極集電箔22aの片側の端部には、負極活物質層22bが形成されていない未形成部22cが一定の長さ設定されている。負極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、天然黒鉛のように、充電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時に吸蔵したリチウムイオンを放電時に放出しうる材料である。負極活物質は、一般的に天然黒鉛以外にも種々提案されており、特に限定されない。
第1セパレータシート23および第2セパレータシート24には、例えば、所要の耐熱性を有し、電解質が通過しうる多孔質の樹脂シートが用いられる。セパレータシート23、24についても種々提案されており、特に限定されない。
ケース本体11内で捲回された正極シート21は、未形成部21cがケース本体11内の左端付近にくるように配置される。負極シート22は、未形成部22cがケース本体11内の右端付近にくるように配置される。正極シート21の未形成部21cおよび負極シート22の未形成部22cには、それぞれ1つの集電端子13が溶接されている。
集電端子13は、基部13aと、取付片13bと、軸部13cとを備えている。右側(負極側)の集電端子13と左側(正極側)の集電端子13は、ここでは左右互い違いの形状である。そこで、以下では右側の集電端子13について説明する。また、集電端子13に近接する外部端子14、ボルト端子15、ガスケット16、インシュレータ17などについても右側の部材について説明し、左側の部材の説明は簡略化または省略する。集電端子13の基部13aは、水平方向に延びる板状の部位である。基部13aは、ガスケット16を介して蓋体12の下面に取り付けられている。基部13aからは取付片13bが下方に延びている。取付片13bは、鉛直方向に延びる板状の部位である。取付片13bには、負極の未形成部22cが溶接されている。基部13aの上方には、軸部13cが延びている。集電端子13は、負極シート22と電気的に接続されている。集電端子13の軸部13cは、蓋体12の貫通穴12aを通り、蓋体12の外側で外部端子14に連結されている。
外部端子14は、図2に示されているように、中間部に段差14aが設けられたプレート状の部材である。段差14aの右側には、集電端子13の軸部13cが挿通される第1貫通穴14bが形成されている。段差14aの左側には、ボルト端子15が挿通される第2貫通穴14cが形成されている。
ボルト端子15は、密閉型電池10の電力を外部に取り出すための端子である。複数の密閉型電池10を連結して組電池が構成される場合には、このボルト端子15同士がバスバー(図示省略)によって接続される。ボルト端子15は、図2に示されているように、ボルト部15aと鍔部15bとを備えている。ボルト部15aの外周部には、ネジが加工されている。鍔部15bは、ボルト部15aよりも径の大きい円柱状の部位であり、ボルト部15aの下方に位置している。ボルト端子15のボルト部15aは、外部端子14の第2貫通穴14cに挿通されている。鍔部15bは、外部端子14の下面に接している。
負極側の集電端子13、外部端子14、およびボルト端子15は、例えば、銅または銅合金で形成されている。正極側の集電端子13、外部端子14、およびボルト端子15は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。
この実施形態では、集電端子13と、外部端子14およびボルト端子15と、蓋体12との間には、絶縁部材としてのガスケット16とインシュレータ17が介在している。
ガスケット16は、基部16aと、筒部16bと、受け部16cとを有している。基部16aは、蓋体12の下面に装着される平板状の部位である。筒部16bは、基部16aから突出し、蓋体12の貫通穴12aの内周面に装着される部位である。筒部16bの内側には、集電端子13の軸部13cが挿通される。受け部16cは、ガスケット16の下面に設けられている。受け部16cは、集電端子13の基部13aの形状に応じた窪みを有しており、集電端子13の基部13aは、受け部16cによって位置決めされる。ガスケット16は、所要の弾性を有する樹脂部材(例えば、フッ素系樹脂)にて構成されている。ガスケット16によって、集電端子13の軸部13cが挿通される蓋体12の貫通穴12aのシール性が確保されている。また、ガスケット16は絶縁体であり、蓋体12と集電端子13とを電気的に絶縁している。
インシュレータ17は、蓋体12の外側面上に配置された絶縁部材であり、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によって形成されている。
この実施形態では、インシュレータ17は、蓋体12と、外部端子14およびボルト端子15との間に介在している。インシュレータ17は、蓋体12と、外部端子14およびボルト端子15とを絶縁している。インシュレータ17は、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料として、例えば、ガラス繊維を50%程度含有するナイロン66で形成されている。インシュレータ17は、例えば、射出成形によって成形されている。
この実施形態では、インシュレータ17の下面には、図2に示されているように、凸部17aが設けられている。凸部17aは、蓋体12の凹部12bに装着されている。
インシュレータ17の上面には、第1凹部17bと、第2凹部17cとが設けられている。第1凹部17bには、ボルト端子15の鍔部15bが装着される。第2凹部17cには、ボルト端子15のボルト部15aに装着された外部端子14が装着される。
外部端子14が装着される第2凹部17cには、蓋体12の貫通穴12aに対応する位置に貫通穴17dが形成されている。貫通穴17dは、集電端子13の軸部13cが挿通されうる内径を有している。
インシュレータ17は、図3に示されているように、前後方向において、蓋体12の上部によりも少し小さい幅を有している。この実施形態では、インシュレータ17は、蓋体12の左右方向の端部に近い位置に配置されている。インシュレータ17のいくつかの部位は、ケース本体11と蓋体12とが溶接された溶接部Wに近接している。例えば、ケース本体11と蓋体12とが溶接された溶接部Wと、インシュレータ17との距離は、狭いところでは、例えば、1.36mm〜1.75mm程度であり得る。
蓋体12の下部では、ガスケット16が装着されている。この際、ガスケット16の筒部16bが蓋体12の貫通穴12aに下方から挿入されている。集電端子13は、蓋体12の下方から取り付けられる。集電端子13の軸部13cは、蓋体12の下方からガスケット16の筒部16bを通して蓋体12の貫通穴12aを貫通するように装着されている。集電端子13の基部13aは、ガスケット16の受け部16cにはめ込まれている。
蓋体12の上部には、インシュレータ17が配置されている。この際、インシュレータ17の凸部17aが、蓋体12の凹部12bにはめ込まれ、かつ、インシュレータ17の貫通穴17dが集電端子13の軸部13cに装着される。
かかる絶縁部材としてのインシュレータ17の上に外部端子14が配置されている。外部端子14と蓋体12とは、インシュレータ17によって絶縁されている。蓋体12と外部端子14との間の絶縁抵抗は、例えば、大凡10MΩ以上確保されているとよい。
インシュレータ17の第1凹部17bには、ボルト端子15の鍔部15bがはめ込まれている。外部端子14の第1貫通穴14bには集電端子13の軸部13cが挿通されている。外部端子14の第2貫通穴14cにはボルト端子15のボルト部15aが挿通されている。そして、図2に示すように、集電端子13の軸部13cの先端は、外部端子14の外側において第1貫通穴14bの周囲にかしめられている。集電端子13と外部端子14とが接合された部位では、集電端子13がリベットのように作用している。その結果、ガスケット16は蓋体12の下面と集電端子13の基部13aとに挟まれて固定され、インシュレータ17は蓋体12の上面と外部端子14とに挟まれて固定される。また、ボルト端子15は、外部端子14とインシュレータ17とに挟まれて固定される。
蓋体12には、上述のように、集電端子13と、外部端子14と、ボルト端子15と、ガスケット16と、インシュレータ17が取り付けられる。さらに、蓋体12に取り付けられた集電端子13に電極体20が取り付けられる。そして、集電端子13に取り付けられた電極体20がケース本体11に収容されるとともに、ケース本体11の開口部11aが蓋体12によって塞がれる。そして、ケース本体11の開口部11aの周縁と、蓋体12の周縁とが、全周に亘ってレーザー溶接によって溶接される。
図4は、ケース本体11と蓋体12との溶接部Wを示す断面図である。図4では、溶接部W付近が図示されている。
レーザー光LLは、例えば、互いに近接した位置に照射される複数の微細レーザー光によって構成されている。このように、複数の微細レーザー光によって溶接することによって、ケース本体11の開口部11aの周縁と、蓋体12の周縁とは全周に亘って隙間無くレーザー溶接される。
ところで、上記のような密閉型電池の製作過程においては、上記したケース本体11と蓋体12との溶接部Wが、蓋体12の上に配置されたインシュレータ17に近接している。このような場合に、溶接部Wが形成される際に生じる光RLがインシュレータ17に照射されうる。かかる光RLをインシュレータ17が受けると、インシュレータ17が発熱し、焦げたり、欠損したりしうる。インシュレータ17は、上述のように、蓋体12と外部端子14およびボルト端子15との絶縁性を確保する部材であり、焦げたり、欠損したりすることは望ましくない。
図5は、溶接部Wが形成される際に生じる光RLの波長による強度分布を示す模式図である。図5の横軸は、測定された光RLの波長である。縦軸は、測定された光RLの強度である。図5に示されているように、溶接部Wが形成される際に生じる光RLは、450〜550nmの波長帯において強度が高い。このようなことから本発明者は、アルミ製のケース本体11と蓋体12とが溶接される際に生じる光RLが、主として450nm〜550nmの波長において高い発光強度を有する可視光線であることを突き止めた。
ここで提案される密閉型電池10では、蓋体12の外側面上に配置された絶縁部材としてのインシュレータ17は、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によって形成されている。
かかるインシュレータ17は、ガラス繊維を50%程度含有したナイロン66で形成されている。より具体的には、インシュレータ17は、上記ガラス繊維含有ナイロン66のペレットを用いて射出成形によって成形される。この際、射出成形前のペレットの水分除去時間を管理することによってインシュレータ17の反射率が管理されうる。
波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によって形成されたインシュレータ17が用いられていることによって、アルミ製のケース本体11と蓋体12とが溶接される際にインシュレータ17が焦げたり、欠損したりしにくくなる。
図6は、インシュレータ17に焦げが発生する条件を示すグラフである。図6の横軸は、溶接部Wが形成される際に生じる光RLの波長である。図6の縦軸は、インシュレータ17の反射率である。図6では、溶接部Wが形成される際に生じる光RLの波長が450nm〜550nmの範囲が示されている。
図6においてハッチングされた領域A1は、インシュレータ17に焦げが見られうるNG領域である。図6に示されているように、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によってインシュレータ17が形成されている場合には、インシュレータ17に焦げが見られなかった。このような知見から、蓋体12の外側面上に配置された絶縁部材としてのインシュレータ17は、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によって形成されていることが望ましい。また、製造時のバラツキなどを考慮すると、より好ましくは、蓋体12の外側面上に配置された絶縁部材としてのインシュレータ17は、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が22%以上の材料によって形成されているとよい。なお、領域A1は、焦げが発生したインシュレータ17のサンプルと焦げが発生しなかったインシュレータ17のサンプルについて紫外可視近赤外分光光度計で反射率を測定し、焦げが発生しなくなる下限の反射率を閾値として得られたものである。
本願発明者の知見によれば、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によって形成されたインシュレータ17は、例えば、ガラス繊維含有ナイロン66のペレットの水分除去時間を管理することで得られうる。例えば、ガラス繊維含有ナイロン66のペレットの水分除去時間を4時間以上15時間以内に管理すれば、4σ下限においても、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によって形成されたインシュレータ17を成形することができる。ガラス繊維含有ナイロン66のペレットの水分除去時間は、例えば乾燥機の設定時間として規定される。その他の乾燥条件については、例えば、温度は80度、雰囲気は大気というような乾燥条件である。
ここで提案される密閉型電池は、図1に示されているように、ケース本体11と、蓋体12と、絶縁部材(上述した実施形態では、インシュレータ17)と、外部端子14とを備えている。蓋体12は、ケース本体11の開口部11aを塞ぐように開口部11aに装着され、かつ、開口部11aの周縁に溶接されている。かかる溶接の際に生じる光RLには、波長450nm以上550nm以下の光が含まれるが、インシュレータ17は、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によって形成され、かつ、蓋体12の外側面上に配置されている。このため、インシュレータ17は、ケース本体11と蓋体12とのレーザー溶接によって生じる光に起因して焦げたり欠損が生じたりしにくい。
以上、一実施形態に係る密閉型電池について説明したが、特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた実施形態は本発明を限定しない。例えば、インシュレータ17の材料はガラス繊維含有ナイロン66に限定されず、他の様々な樹脂材料を用いることができる。またインシュレータ17の製法は射出成形に限られず、様々な成形方法で製作可能である。
以上、ここで提案される密閉型電池について、種々説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた密閉型電池の実施形態などは、本発明を限定しない。
10 密閉型電池
11 ケース本体
11a 開口部
12 蓋体
14 外部端子
17 インシュレータ(絶縁部材)
W 溶接部
LL レーザー光
RL 光

Claims (1)

  1. 開口部を有するケース本体と、
    前記開口部を塞ぐように前記開口部に装着され、かつ、前記開口部の周縁に溶接された蓋体と、
    波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上の材料によって形成され、かつ、前記蓋体の外側面上に配置された絶縁部材と、
    前記絶縁部材の上に配置され、前記絶縁部材によって前記蓋体と絶縁された外部端子と
    を備え
    前記絶縁部材は、波長450nm以上550nm以下の光に対する反射率が20%以上となるように水分除去時間が調整されたガラス繊維含有樹脂材が成形されることにより形成されている、密閉型電池。
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