JP6918543B2 - 皮膚外用剤または化粧料用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚外用剤または化粧料組成物に関し、より詳細には、冷感持続効果に優れる皮膚外用剤または化粧料組成物に関する。
皮膚外用剤または化粧料には、皮膚や頭皮に清涼感を与える目的で冷感剤が配合されている。例えば、日焼け後の肌のほてりを抑えたり、使用後に清涼感を付与するために、化粧水やシャンプー、ヘアトニックなどにおいて、メントールなどの冷感剤が使用されている。
しかし、このような冷感剤による冷感効果は、一般に短時間で減退してしまい持続性に乏しい。そのため、冷感付与効果の持続性を向上させることを目的として、処方検討が行われてきた。例えば、特許文献1には、冷感剤とカチオン性界面活性剤を併用することで、冷感効果及びその持続性が高められることが記載されている。また特許文献2では、冷感剤及び特定の多価アルコールと組み合わせる界面活性剤が検討されており、ノニオン性界面活性剤を用いた場合には冷感が発揮されないのに対し、カチオン性界面活性剤を用いると、冷感効果が増強され、その持続性も向上することが示されている。
一方、カプリル酸グリセリルなどの脂肪酸のモノグリセライドは、従来より、非イオン性界面活性剤や抗菌剤として使用されており、例えば、微生物により形成されるバイオフィルム抑制剤として利用することが開示されている(特許文献3)。しかしこれまで、その冷感剤に対する作用については報告されていない。
特開2002−114649号公報 特開2013−136532号公報 特開2013−245187号公報
本発明は、冷感の持続効果に優れる皮膚外用剤または化粧料組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、冷感剤に、脂肪酸モノグリセライドを特定の比率で組み合わせることによって、適用後の経時的な冷感の減退が抑制され、冷感効果の持続性が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)炭素数6〜12の脂肪酸のモノグリセライド
(B)冷感剤
を含有し、成分(A)と(B)の含有質量比(A)/(B)が0.4〜3である皮膚外用剤または化粧料組成物である。
本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物は、冷感を付与するとともに、その効果を長時間にわたって維持することが可能なものである。
本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物は、(A)炭素数6〜12の脂肪酸のモノグリセライド及び(B)冷感剤を必須成分とする。
成分(A)炭素数6〜12の脂肪酸のモノグリセライドは、グリセリンと脂肪酸とのモノエステルである。構成脂肪酸は、飽和または不飽和の炭素数6〜12の脂肪酸であり、例えば、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸等が挙げられる。成分(A)の具体例としては、例えば、カプロン酸グリセリル、カプリル酸グリセリル、カプリン酸グリセリル、ウンデシレン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリルなどが例示でき、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらのうち、冷感持続効果の点から、炭素数8〜11の脂肪酸を構成脂肪酸とするものがより好ましい。
成分(B)冷感剤としては、l−メントール、dl−カンフル、乳酸メンチル、コハク酸モノメンチル、メントングリセリンアセタール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、メントングリセリンエーテル、スピラントール、ハッカ油、ペパーミント油、チモール、メンチルアセテート、イソプレゴール、シネオール、ボルネチオール、チモール、その他誘導体や類縁体などが例示され、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらのうち、冷感持続効果の観点から、l−メントール、dl−カンフル、乳酸メンチルが好ましく、特にl−メントールが好ましい。
本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物における成分(A)の含有量は特に制限されないが、冷感持続効果等の点から、0.0001〜3質量%(以下、「%」で示す)が好ましく、より好ましくは0.001〜2%、さらに好ましくは0.01〜1.5%である。また成分(B)の含有量も特に制限されないが、冷感持続効果等の点から0.0001〜2%が好ましく、より好ましくは0.0005〜1%、さらに好ましくは0.001〜0.5%である。また成分(A)と成分(B)の含有質量比(A)/(B)は、0.4〜3である。(A)/(B)が0.4より小さい場合、および、3を超える場合には、冷感持続効果が優れない。さらに、冷感持続効果の点から、(A)/(B)は、0.4〜1.8がより好ましく、さらに0.5〜1.5が好ましく、特に0.8〜1.2が好ましい。
本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物は、冷感持続効果及び製剤安定性の点から、さらに成分(C)増粘剤を含有することが好ましい。増粘剤としては特に制限されないが、カルボマー、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマー、ポリビニルアルコール、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、等の合成高分子、キサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、セルロース類、寒天、アガロース、アルカリゲネス産生多糖体、等の天然高分子が例示され、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、カルボマー、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマー、アルカリゲネス産生多糖体、キサンタンガムが冷感持続効果の点から好ましく、特にカルボマー、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが好ましい。
本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物における成分(C)の含有量は特に制限されないが、冷感持続効果等の点から0.001〜3%が好ましく、より好ましくは0.005〜2%、さらに好ましくは0.01〜1.5%である。
本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物は、冷感持続効果及び製剤安定性の点から、さらに成分(D)水性成分を含有することが好ましい。水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エタノールなどの1価アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール、アロエベラ、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等を例示できる。これらの中でも、水、エタノール、多価アルコールが好ましい。また多価アルコールの中でも、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールが好ましく、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールがより好ましい。皮膚外用剤または化粧料組成物における水の含有量は、好ましくは20〜90%、より好ましくは30〜85%、さらに好ましくは40〜80%である。多価アルコールの含有量は、1〜50%が好ましく、3〜40%がより好ましく、さらに5〜30%が好ましい。エタノールの含有量は、1〜60%が好ましく、1〜50%がより好ましく、さらに1〜40%が好ましい。
本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物は、上記成分の他、必要に応じ、本発明の効果を妨げない範囲で皮膚外用剤または化粧料に通常使用される成分を適宜含有できる。このような任意成分としては、例えば、油性成分、粉体、界面活性剤、水性成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分、保湿剤、香料などが例示される。
油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、ポリイソブチレン、ポリブテン、セレシンワックス、オゾケライトワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、ホホバ油、トリオクタン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ロジン酸ペンタエリスリチル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセライド、リンゴ酸ジイソステアリル、トリメリト酸トリデシル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性オルガノポリシロキサン、ベヘニル変性オルガノポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、蔗糖脂肪酸エステル、デキストリン脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
粉体としては、皮膚外用剤または化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、例えば、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等を使用することができる。より具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、レーヨン、ナイロン等の繊維等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
界面活性剤としては、皮膚外用剤または化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、成分(A)以外のグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトールの脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル等のエステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤、アミノ酸タイプ、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型、レシチン等の両性界面活性剤が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。酸化防止剤としては、α−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
上記成分(A)及び(B)と必要に応じて使用される任意成分を常法に従って混合することにより本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物を調製することができる。本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物の剤型としては特に限定されず、水性、可溶化型、水中油型、油中水型等いずれでもよい。水性、可溶化型又は水中油型の剤型とする場合、製剤安定性の点から、上記成分(A)と(B)の含有質量比(A)/(B)の範囲は、0.4〜1.8とすることが好ましく、より好ましくは0.5〜1.5、さらに好ましくは0.8〜1.2である。性状としては液状、ゲル状、ペースト状、クリーム状、固形状等、種々の性状をとることができる。また製品形態としては、化粧水、乳液、美容液、洗顔フォーム、洗顔クリーム、日焼け止め、ハンドクリーム、化粧下地、ファンデーション等の皮膚用化粧料組成物や、シャンプー、リンス、ヘアコンディショナー、ヘアミスト、ヘアクリーム、ヘアエッセンス、ヘアワックス等の頭髪用化粧料組成物などとすることができる。
かくして得られる本発明の皮膚外用剤または化粧料組成物は、冷感の持続効果に優れるため、冷感付与用の皮膚外用剤または化粧料組成物として用いることができる。
以下、実施例等を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら制約されるものではない。
実施例1〜11
下記表1に示す処方の化粧水(可溶化型)を下記製造方法に従って調製した。それぞれの化粧水について、以下の方法により、冷感持続効果を評価した。結果を表1に併せて示す。
Figure 0006918543
(製造方法)
A:成分(1)〜(13)を均一に混合する。
B:成分(14)〜(19)を均一に混合する。
C:BにAを加え、均一に混合し、化粧水を得た。
(冷感持続効果の評価方法)
専門パネル15名による使用テストを行った。各試料3mlを上腕内側にのせ、その10分後に、冷感を官能評価により評価した。冷感を持続して感じた人数に基づき、以下の基準に従って判定した。
<判定基準>
◎:冷感を持続して感じた人が9人以上
○:冷感を持続して感じた人が7人以上8人以下
△:冷感を持続して感じた人が3人以上6人以下
×:冷感を持続して感じた人が2人以下
比較例1〜11
下記表2に示す処方の化粧水を実施例1〜11と同様にして調製し、冷感持続効果を評価した。結果を表2に併せて示す。
Figure 0006918543
表1及び表2に示すとおり、冷感剤(A)と脂肪酸モノグリセライド(B)を所定の比率で併用した実施例の化粧水は、いずれも、適用後10分経過時においても、いまだに冷感を維持していた。これに対し、(A)/(B)を約0.3又は4としたもの(比較例4及び5)や、カプリル酸グリセリルに代えて他の非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤又は油剤を用いたもの(比較例6〜11)は、冷感剤単独(比較例2)と比べて、冷感持続効果の向上はほとんど認められなかった。
試験例1
安定性試験:
実施例1,8〜9及び比較例4,5の化粧水について、以下の方法により安定性試験を行った。結果を表3に示す。
(安定性の評価方法)
各試料を透明ガラス製容器に入れて密封し、恒温槽(5℃)に1ヶ月保存した後、透過率を測定して組成物の不均一性(経時安定性不良の度合)を評価した。測定機器として、分光光度計(測定波長:700nm、分光光度計 GeneQuant 100&1300 GEヘルスケア・ジャパン株式会社製)を使用した。ディスポセル(材質:PMMA、品番:BRA−759081D、BrandTech社製)を用い、測定温度は25℃とした。
Figure 0006918543
実施例1,8〜9の化粧水は、比較例4,5と比べ、低温下での保存後も高い透明性を維持し、良好な安定性を示した。
<実施例12:化粧水>
(成分) (%)
1.1,3−ブチレングリコール 10
2.グリセリン 8
3.エタノール 20
4.l−メントール 0.05
5.カプリル酸グリセリル 0.05
6.キサンタンガム 0.1
7.ヒアルロン酸Na 0.01
8.加水分解コラーゲン 0.01
9.クエン酸 0.1
10.乳酸ナトリウム 0.1
11.香料 0.05
12.精製水 残量
(製造方法)
A:成分(1)〜(5)を均一に混合する。
B:Aに成分(6)〜(12)を加え、均一に混合し、化粧水を得た。
実施例12の化粧水は安定性が良好であり、冷感持続効果も高いものであった。
<実施例13:シャンプー>
(成分) (%)
1.精製水 残量
2.ココイルメチルタウリンNa 3.9
3.コカミドプロピルベタイン 3.9
4.ラウレス硫酸Na 3.5
5.オレフィン(C14−16)スルホン酸 3.0
6.安息香酸Na 0.5
7.ココアンホ酢酸Na 2.0
8.1,3−ブチレングリコール 0.1
9.クエン酸 0.5
10.EDTA−2Na 0.1
11.ポリクオタニウム−10 0.5
12.塩化Na 0.5
13.l−メントール 0.5
14.dl−カンフル 0.5
15.カプリル酸グリセリル 0.5
16.エタノール 3.0
17.香料 0.5
(製造方法)
A:成分(1)〜(12)を均一に混合する。
B:成分(13)〜(17)を均一に混合する。
C:AにBを加え均一に混合し、シャンプーを得た。
実施例13のシャンプーは、安定性が良好であり、冷感持続効果も高いものであった。
<実施例14:エアゾール剤型乳液>
(成分) (%)
1.精製水 残量
2.1,3−ブチレングリコール 15
3.グリセリン 7.7
4.ラウリン酸スクロース 3.5
5.EDTA−2Na 0.01
6.セテアリルアルコール 1.0
7.ベヘニルアルコール 1.0
8.オレイン酸ポリグリセリル−10 1.2
9.ポリソルベート80 1.0
10.スクワラン 1.0
11.エタノール 0.1
12.l−メントール 0.05
13.カプリル酸グリセリル 0.05
14.香料 0.3
(製造方法)
A:成分(1)〜(5)を均一に加熱混合する。
B:成分(6)〜(10)を均一に混合する。
C:AとBを加え、乳化する。
D:40℃まで冷却したCに、均一に混合した成分(11)〜(14)を加える。
E:エアゾール容器に充填し、二酸化炭素ガスを封入して、エアゾール剤型乳液を得た。
実施例14のエアゾール剤型乳液は、安定性が良好であり、冷感持続効果も高いものであった。
<実施例15:下地化粧料>
(成分) (%)
1.PEG−80水添ヒマシ油 0.4
2.1,3−ブチレングリコール 12
3.メチルパラベン 0.1
4.精製水 残量
5.(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)
共重合体分散物(注4) 1.5
6.2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル 4
7.メチルポリシロキサン(6cs(25℃)) 2.5
8.デカメチルシクロペンタシロキサン 3
9.トリエトキシカプリリルシラン(3%)被覆微粒子酸化亜鉛 6
10.(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー 0.5
11.ポリヒドロキシステアリン酸 0.1
12.メトキシケイ皮酸エチルヘキシル 7.5
13.エタノール 5
14.l−メントール 0.05
15.カプリル酸グリセリル 0.05
(注4)SIMULGEL EG (SEPPIC社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(5)を均一に加熱混合する。
B:成分(6)〜(8)を均一に加熱混合する。
C:成分(9)〜(12)を3本ロールミルで分散処理する。
D:AとBを加え、乳化する。
E:40℃まで冷却したDに、Cと、均一に混合した成分(13)〜(15)を加え、下地化粧料を得た。
(結果)
実施例15の下地化粧料は、安定性が良好であり、冷感持続効果も高いものであった。
本発明の化粧料組成物は、冷感持続効果に優れるため、化粧水等の清涼感を付与する化粧料等に好適に利用可能である。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(C)
    (A)炭素数11の脂肪酸のモノグリセライド
    (B)冷感剤
    C)カルボマー、アルカリゲネス産生多糖体及びキサンタンガムよりなる群
    から選ばれた1種又は2種以上の増粘剤
    を含有し、成分(A)と(B)の含有質量比(A)/(B)が0.4〜3である皮膚外用剤または化粧料組成物。
  2. 成分(B)が、l−メントール、乳酸メンチル及びdl−カンフルよりなる群から選ばれた1種又は2種以上である請求項1記載の皮膚外用剤または化粧料組成物。
  3. さらに次の成分(D);
    (D)水性成分
    を含有する請求項1または2項記載の皮膚外用剤または化粧料組成物。
  4. 冷感付与用である請求項1〜のいずれかの項記載の皮膚外用剤または化粧料組成物。
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