JP6917167B2 - 建設機械用俯瞰画像表示装置 - Google Patents

建設機械用俯瞰画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6917167B2
JP6917167B2 JP2017053947A JP2017053947A JP6917167B2 JP 6917167 B2 JP6917167 B2 JP 6917167B2 JP 2017053947 A JP2017053947 A JP 2017053947A JP 2017053947 A JP2017053947 A JP 2017053947A JP 6917167 B2 JP6917167 B2 JP 6917167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bird
eye view
view image
movement
construction machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017053947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018157449A (ja
Inventor
武志 仲沢
武志 仲沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
Priority to JP2017053947A priority Critical patent/JP6917167B2/ja
Publication of JP2018157449A publication Critical patent/JP2018157449A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6917167B2 publication Critical patent/JP6917167B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Description

本発明は、建設機械に搭載される俯瞰画像表示装置に関する。
緊急災害復旧工事において、遠隔操作仕様の建設機械を遠隔で操作する場合、操作者は工事場所より、充分離れた安全な場所から操作する必要がある。
工事範囲が狭い箇所では目視にて操作が可能であるが、通常は、1)建設機械に搭載され、作業の進捗状態を確認するための作業用カメラ、および、2)固定設置され、建設機械自体を撮影してその移動状況や周辺状況を確認するための確認用カメラ、の2種類のカメラからの画像を操作者に提示することになる。
ここで、建設機械が移動した場合、その動きに追従して2)の確認用カメラの画像を切り替えるなどの作業が必要となり、操作者の作業工程が増え、作業効率が低下する可能性がある。
そこで、建設機械に複数のカメラを設け、各カメラから供給される画像を処理し、建設機械の上方から見たような俯瞰画像を作成する俯瞰画像表示装置が提案されている(下記特許文献1参照)。この方法によれば、確認用カメラが建設機械に設けられているため、建設機械の移動に伴う確認用カメラの切り替え作業は不要となる。また、複数のカメラの画像を1つの俯瞰画像として合成するので、1画面上に建設機械全周を表示することができ、確認作業の効率を向上することができる。
また、下記特許文献2には、固定設置されたカメラの画像を用いて、特定領域外から特定領域内に移動したオブジェクトの検知を行う技術が記載されている。
特開2015−154240号公報 特開2015−96293号公報
しかしながら、俯瞰画像を用いた場合でも、周囲の状況を確認しながら作業を進めるためには、作業用カメラの画像および確認用カメラの画像を交互または同時に確認しなければならず、作業者の負担は大きい。
例えば、建設機械の作業中は、その作業領域に人や動物、車両などの物体が入らないようにすることが求められるが、建設機械の移動中(旋回時を含む)には俯瞰画像中の建設機械以外の物体は全て移動しているように見えるため、相対的に建設機械に近づいている物体があっても気づかない可能性がある。上述した特許文献2は、固定カメラの画像を用いた技術であり、建設機械の俯瞰画像のように画像自体が移動する場合には適用することができない。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、建設機械の作業時における操作者の負担を軽減する上で有利な建設機械用俯瞰画像表示装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、請求項1の発明にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置は、建設機械に搭載された複数のカメラと、前記複数のカメラで撮影された前記建設機械の周囲の撮影画像を用いて、前記建設機械を中心とした建設機械全周の俯瞰画像を生成する俯瞰画像生成部と、前記俯瞰画像生成部によって生成された俯瞰画像を表示する表示部と、を備える建設機械用俯瞰画像表示装置であって、前記俯瞰画像上に設定した格子の交点をそれぞれ代表点として設定し、前記俯瞰画像のフレーム間における前記代表点の位置の変化に基づいて前記代表点それぞれの移動ベクトルを検出する移動ベクトル検出部と、前記建設機械の移動に伴う他の前記代表点の移動ベクトルとは異なる移動ベクトルを有する前記代表点が設定された物体を注意物体として検出する注意物体検出部と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置は、前記注意物体検出部は、前記建設機械の移動に伴う他の前記代表点の移動ベクトルとは移動方向が異なる移動ベクトルを有する前記代表点が設定された物体を前記注意物体として検出する、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置は、前記注意物体検出部は、前記建設機械の移動に伴う他の前記代表点の移動ベクトルとは移動量が異なる移動ベクトルを有する前記代表点が設定された物体を前記注意物体として検出する、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置は、前記移動ベクトルの長さは、前記移動ベクトルの単位時間当たりの移動量であって、前記注意物体検出部は、前記建設機械の移動方向と同じ方向に移動する物体がある場合、前記建設機械の移動に伴う他の前記代表点の移動ベクトルの長さと前記物体に設定された前記代表点の移動ベクトルの長さとが異なる場合に前記物体を前記注意物体として検出する、ことを特徴とする。
請求項の発明にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置は、前記注意物体が検出された場合、前記表示部における前記注意物体の表示態様を他の領域の表示態様と異ならせる表示制御部を更に備える、ことを特徴とする。
請求項の発明にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置は、前記注意物体が検出された場合、前記建設機械の駆動を制限する駆動制御部を更に備える、ことを特徴とする。
請求項の発明にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置は、前記建設機械は、遠隔制御により無人運転される、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、建設機械周辺の移動物体を自動的に検出することができ、建設機械の操作者が作業と並行して画像を確認する場合と比較して、作業効率を向上させる上で有利となる。また、建設機械の移動に伴う移動ベクトルとは異なる移動ベクトルを示す物体を注意物体として検出するので、建設機械の移動に伴う物体の相対位置変化と、実際の物体の移動とを区別して注意物体を検出することができ、真に注意すべき物体を精度よく検出する上で有利となる。
請求項2の発明によれば、建設機械の移動に伴う移動ベクトルとは移動方向が異なる移動ベクトルを示す物体を注意物体として検出するので、簡易な処理で注意物体を検出することができる。
請求項3の発明によれば、建設機械の移動に伴う移動ベクトルとは移動量が異なる移動ベクトルを示す物体を注意物体として検出するので、注意物体の移動方向と建設機械の移動方向とが同方向である場合にも注意物体を検出することができる。
請求項4の発明によれば、建設機械の操作者等に注意物体の存在およびその位置を視覚的に示すことができ、建設機械操作時の利便性を向上させる上で有利となる。
請求項5の発明によれば、注意物体が検出された場合に建設機械の駆動を自動的に制限するので、建設機械の操作者の判断を待つことなく迅速に移動物体への対応を図る上で有利となる。
請求項6の発明によれば、建設機械から離れた場所にいる操作者によっても建設機械周辺の注意物体を把握することができ、遠隔制御による建設機械の無人運転時における利便性を向上させる上で有利となる。
実施の形態の建設機械用俯瞰画像表示装置が適用されたバックホウの側面図である。 バックホウの平面図である。 バックホウを遠隔制御により無人運転させる遠隔制御システムの構成を示すブロック図である。 建設機械側ユニットの複数のカメラおよび制御部の構成を示すブロック図である。 建設機械側ユニットの制御部の機能ブロック図である。 俯瞰画像の一例を示す図である。 注意物体の検出方法を模式的に示す図である。 注意物体の検出方法を模式的に示す図である。 注意物体の検出方法を模式的に示す図である。 俯瞰画像の表示例を示す図である。 建設機械用俯瞰画像表示装置の動作フローチャートである。
(実施の形態)
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明に係る建設機械用俯瞰画像表示装置が搭載される建設機械について説明する。
本実施の形態では、緊急災害復旧工事などの危険な工事場所で使用される建設機械が遠隔制御により無人運転されるバックホウである場合について説明する。
この場合、操作者は工事場所より、充分離れた安全な場所からバックホウを遠隔操作することになる。
まず、バックホウの構成について説明する。
図1、図2に示すように、バックホウ10は、下部走行体12と、上部旋回体14と、ブーム16と、アーム18と、バケット20を含んで構成される。
下部走行体12は、クローラ1202の回転により地盤G上を走行する。
上部旋回体14は、下部走行体12の上部に旋回軸を中心に水平旋回可能に設けられている。
上部旋回体14には操作室1402が設けられ、操作室1402には、下部走行体12の走行、上部旋回体14の旋回、ブーム16の揺動、アーム18の揺動、バケット20の揺動などを操作するための何れも不図示の操作レバーや操作ペダルなどの複数の操作装置が設置されている。
ブーム16は、その基端が水平方向に延在する支軸を介して上部旋回体14に揺動可能に支持されている。
アーム18は、その基端が水平方向に延在する支軸を介してブーム16の先端に揺動可能に支持されている。
バケット20は、その基端が水平方向に延在する支軸を介してアーム18の先端に揺動可能に支持されている。
上部旋回体14とブーム16との間には、ブーム16を揺動させるブームシリンダ1602が設けられている。
ブーム16とアーム18との間には、アーム18を揺動させるアームシリンダ1802が設けられている。
アーム18とバケット20との間には、バケット20を揺動させるバケットシリンダ2002が設けられている。
これらブームシリンダ1602、アームシリンダ1802、バケットシリンダ2002は油圧シリンダである。
したがって、ブームシリンダ1602が伸縮することにより上部旋回体14に対してブーム16が揺動される。
また、アームシリンダ1802が伸縮することによりブーム16に対してアーム18が揺動される。
また、バケットシリンダ2002が伸縮することによりアーム18に対してバケット20が揺動される。
次に、バックホウ10を遠隔制御する遠隔制御システムについて説明する。
図3は、遠隔制御システムの構成を示すブロック図である。
遠隔制御システム30は、遠隔操作ユニット32と、建設機械側ユニット34とを備えている。
遠隔操作ユニット32は、バックホウ10が作業を行なう作業現場から離れた箇所に設けられている。
遠隔操作ユニット32は、操作部36と、表示部38と、制御部40と、通信部42とを含んで構成されている。
操作部36は、作業者が建設機械の遠隔制御を行なうために操作するものであり、例えば、ジョイスティックや操作スイッチなどから構成されている。
表示部38は、建設機械側ユニット34から送信される図6に示すような俯瞰画像を表示するものであり、液晶表示装置などのディスプレイで構成されている。
本実施の形態では、表示部38が表示手段を構成している。
制御部40は、操作部36になされた操作に対応する操作指令を生成し通信部42に供給すると共に、建設機械側ユニット34から送信された俯瞰画像を通信部42を介して受け付け表示部38に供給するものである。
通信部42は、建設機械側ユニット34の通信部50との間で操作指令および俯瞰画像の通信を行なうものである。
これら2つの通信部42、50は無線回線で結ばれている。
無線回線としては、例えばSS無線など従来公知の様々な無線回線が使用可能であり、無線回線の種類、構成、方式は任意である。また、複数種類の無線回線を組み合わせたり、あるいは、1以上の中継局を設けるなどしてもよい。
建設機械側ユニット34は、バックホウ10に設けられ、駆動部44と、複数のカメラ46と、制御部48と、通信部50とを含んで構成されている。
駆動部44は、バックホウ10の前記各操作装置を駆動するものであり、エアシリンダやモータなど従来公知の様々なアクチュエータが使用可能である。
複数のカメラ46は、前方カメラ4602、後方カメラ4604、左方カメラ4606、右方カメラ4608で構成されている。
図1、図2に示すように、前方カメラ4602は、上部旋回体14の前部に搭載されバックホウ10の前方を撮像するものである。
後方カメラ4604は、上部旋回体14の後部に搭載されバックホウ10の後方を撮像するものである。
左方カメラ4606は、上部旋回体14の左側部に搭載されバックホウ10の左方を撮像するものである。
右方カメラ4608は、上部旋回体14の右側部に搭載されバックホウ10の右方を撮像するものである。
本実施の形態では、各カメラ46の画角は180度である。
なお、後述する俯瞰画像を生成できれば、各カメラ46の画角は180度未満でもよい。しかしながら、各カメラ46の画角を180度とし、上記のように上部旋回体14の前後左右にカメラ46をそれぞれ設置することにより、上部旋回体14(バックホウ10)の周辺の全周にわたる画像を効率よくかつ死角を発生させることなく得ることができ、図6に示すような俯瞰画像を正確に生成する上で有利となる。図6の俯瞰画像には、上面視したバックホウ10の他、バックホウ10周辺にあるポールS1やカラーコーン(登録商標)S2等が写っている。
また、各カメラ46は、各カメラ46の光軸が鉛直軸回りおよび水平軸回りに調節可能となるように、不図示の雲台を介して上部旋回体14に取着されている。
図4に示すように、制御部48は、コンピュータによって構成されている。
コンピュータは、CPU4802と、不図示のインターフェース回路およびバスライン4801を介して接続されたROM4804、RAM4806、ハードディスク装置4808、キーボード4810、マウス4812、ディスプレイ4814、入出力インターフェース4816などを有している。
ROM4804は所定の制御プログラムなどを格納し、RAM4806はワーキングエリアを提供するものである。
ハードディスク装置4808は、後述する俯瞰画像生成部52、移動ベクトル検出部54、注意物体検出部56を実現するためのプログラムを格納している。
キーボード4810およびマウス4812は、操作者による操作入力を受け付けるものである。
ディスプレイ4814は、画像を表示するものであり、例えば、液晶表示装置などで構成されている。
入出力インターフェース4816は、周辺装置との間でデータの授受を行うものであり、本実施の形態では、各カメラ46から撮像画像を受け付けるものである。
制御部48は、遠隔操作ユニット32から送信された操作指令を前記通信部50を介して受け付けると共に、その操作指令に基づいて駆動部44を制御することでバックホウ10の前記各操作装置を操作するものである。
また、制御部48は、CPU4802が前記プログラムを実行することによって、図5に示すように、俯瞰画像生成部52、移動ベクトル検出部54、注意物体検出部56、表示制御部58、駆動制御部60を実現するものである。
俯瞰画像生成部52は、各カメラ46で撮影されたバックホウ10の周囲の撮影画像を用いて、バックホウ10を中心としたバックホウ10全周の俯瞰画像(図6)を生成する。俯瞰画像生成部52で生成された俯瞰画像は、通信部50を介して遠隔操作ユニット32の通信部42に送信される。なお、遠隔操作ユニット32において、俯瞰画像と個々のカメラ46の画像を切り替えて表示可能とする場合などは、俯瞰画像とともに各カメラ46の撮影画像も遠隔操作ユニット32に送信してもよい。
俯瞰画像生成部52による俯瞰画像の生成は、各カメラ46から得られた撮像画像を視点変換処理して得た視点変換画像を組み合わせることによりなされるが、このような視点変換処理や視点変換画像の組み合わせの処理として、従来公知の様々な方法が採用可能である。
移動ベクトル検出部54は、俯瞰画像に映る物体の俯瞰画像内における移動ベクトルを検出する。
本実施の形態では、移動ベクトル検出部54は、画像処理ライブラリとして提供されているOpenCVの一機能であるOpticalflow(オプティカルフロー)を用いることにより、俯瞰画像中の物体の動きを検出し、その移動方向および移動速度(単位時間当たりの移動量)を移動ベクトルとして表現する。
Opticalflowでは、画像(映像)内に代表点を設定し、代表点の動きを計算する。本実施の形態では、図7に示すように俯瞰画像上に格子を設定し、格子の交点を代表点として設定する。すなわち「密な代表点」を設定するものとする。図7では、格子を構成する縦線L1と横線L2の交点が、それぞれ代表点Pとなっている。なお、図7では視認性の確保のため、代表点Pの間隔を大きくしているが、実際には例えば人間が俯瞰画面上に写りこんだ際に即座に検知できる程度の密度で代表点Pを設定している。
また、密な代表点に代えて、「疎な代表点」を設定することも可能である。疎な代表点とは、画像に写る物体の角や変曲点のような特徴点を抽出し、その点を代表点とするものである。
移動ベクトル検出部54は、あるフレーム(所定時刻t0における画像)上の代表点Pの位置と、次のフレーム(所定時刻t0+Δtにおける画像)上の代表点Pの位置とを比較して移動ベクトルV1を検出する。
例えば、バックホウ10が前方に移動する場合、バックホウ10に搭載されたカメラ46も前方に移動するため、画像中の物体(代表点)は相対的に後方へと移動しているように映る。このような物体の動きを図8に示すようなバックホウ10の移動方向V0と逆向きの移動ベクトルV1として検出する。
なお、例えば図8の代表点PXのようにバックホウ10自体と重なった箇所に設定された代表点は、バックホウ10と重なっていない箇所に設定された代表点と同じ移動ベクトルを有するとみなす。
遠隔操作ユニット32に送信する俯瞰画像には、代表点Pのプロットを含めてもよいし、含めなくてもよいが、いずれの場合にもバックホウ10の移動に伴って検出される移動ベクトル(定常移動ベクトル)V1は表示させないようにする。これは、俯瞰画面上における視認性を確保するため、および後述する注意物体検出部56において注意物体が検出した場合の表示態様との差異を明確にするためである。
注意物体検出部56は、建設機械の移動に伴う移動ベクトルとは異なる移動ベクトルを示す物体を注意物体として検出する。
図8にはバックホウ10の移動に伴う定常的な移動ベクトルのみを示したが、例えば移動中のバックホウ10に近づく物体がある場合、他の代表点とは異なる移動ベクトルが検出されることになる。例えば、図9のようにバックホウ10に近づく物体Tがある場合、物体T上に設定された代表点PYの移動ベクトルV2は、他の代表点Pの移動ベクトル(定常移動ベクトル)V1と異なるものとなる。
この場合、注意物体検出部56は、代表点PY付近に注意物体があるものと検知する。
なお、建設機械の移動に伴う定常移動ベクトル(図9におけるV1)と異なる移動ベクトル(図9におけるV2)の判別方法としては、例えば以下の2つが考えられる。
1)ベクトル方向で判別
建設機械の移動に伴う移動ベクトルは、建設機械が急激な方向転換等をしない限り一定方向を向く。これに対して、俯瞰画像中に移動する物体が入り込むと、当該物体に対応する代表点の移動ベクトルは、俯瞰画像中の他の代表点の移動ベクトルと異なる方向を向くこととなる。
このため、注意物体検出部56は、建設機械の移動に伴う移動ベクトルとは移動方向が異なる移動ベクトルを示す物体を注意物体として検出する。
2)ベクトルの長さで判別
例えば建設機械の移動方向と同じ方向に移動する物体がある場合、上記ベクトル方向での判別では注意物体を検出することができない。よって、例えば建設機械の移動速度(所定の速度帯)に対応するベクトルの長さ(単位時間当たりの移動量)を設定しておき、その長さを外れる移動ベクトルを検出するようにしてもよい。
すなわち、注意物体検出部56は、建設機械の移動に伴う移動ベクトルとは移動量(ベクトル長さ)が異なる移動ベクトルを示す物体を注意物体として検出する。
なお、この方法では建設機械と略同速度で同方向に移動する物体は検出することができないが、建設機械と略同速度で同方向に移動する物体は、建設機械と一定距離を維持しながら移動することになるので、建設機械への接近による不都合は生じにくいと考えられる。
また、上記の説明では建設機械の移動方向と物体の移動方向が同じ場合について説明したが、ベクトルの方向に関わらずベクトルの長さ(移動速度)で注意物体を検出することはもちろん可能である。
注意物体検出部56により注意物体が検出された場合、操作者に対してその旨を報知するアラートを発生させる。発生するアラートは従来公知の様々な方法を採ることができるが、例えば、表示制御部58により遠隔操作ユニット32の表示部38における注意物体の表示態様を他の領域の表示態様と異ならせることにより、操作者に注意物体の位置を報知することができる。
例えば上述した図9のように、代表点PYに他の移動ベクトルV1と異なる移動ベクトルV2が検出された場合、表示制御部58は、画像処理により代表点PY付近の物体Tの輪郭を検出する。そして、この輪郭内が遠隔操作ユニット32の表示部38で強調表示(例えば赤色や黄色などで表示する、点滅表示させるなど)されるよう画像処理を行う。また、この時物体Tの移動ベクトルV2を表示部38に表示すれば、操作者が物体Tの移動方向を把握することができ、利便性が向上する。
また、表示部38における表示の変更と共に、音声による報知(例えばアラート音の出力や「作業領域内に物体が進入しました」などのメッセージ出力)を行ってもよい。
また、注意物体検出部56により注意物体が検出された場合、駆動制御部60により建設機械の駆動を制限してもよい。
建設機械の駆動の制限とは、例えば建設機械の駆動停止、移動速度の低下等である。このように、俯瞰画像内に注意物体が存在する場合に自動的に建設機械の駆動を制限することによって、操作者の判断を待たず迅速に移動物体への対応を図ることができる。
図11は、建設機械用俯瞰画像表示装置の処理を示すフローチャートである。
図11では、俯瞰画像中に注意物体が検出された場合、遠隔操作ユニット32の表示部38において俯瞰画像中の注意物体を強調表示するものとする。
まず、複数のカメラ46でバックホウ10周辺の画像を撮影する(ステップS1100)。俯瞰画像生成部52は、複数のカメラ46で撮影された複数の画像を用いて、バックホウ10を中心とした俯瞰画像を生成する(ステップS1102)。
移動ベクトル検出部54は、俯瞰画像のフレーム間における代表点Pの位置の変化に基づいて各代表点の移動ベクトルVを検出する(ステップS1104)。
注意物体検出部56は、俯瞰画像中にバックホウ10の移動に伴う移動ベクトル(定常移動ベクトル)とは異なる移動ベクトルがあるか否か、すなわち注意物体があるか否かを判断する(ステップS1106)。
定常移動ベクトルと異なる移動ベクトルがない場合は(ステップS1106:No)、俯瞰画像をそのまま遠隔操作ユニット32側に送信する(ステップS1110)。遠隔操作ユニット32は、受信した俯瞰画像を表示部38に表示する(ステップS1112)。操作者は、表示部38に表示された俯瞰画像を参照しながらバックホウ10を操作する。
一方、定常移動ベクトルと異なる移動ベクトルがある場合は(ステップS1106:Yes)、表示制御部58により俯瞰画像から注意物体の輪郭を抽出し、輪郭内を強調表示するよう画像処理を行う(ステップS1118)。そして、画像処理した俯瞰画像を遠隔操作ユニット32側に送信する(ステップS1110)。遠隔操作ユニット32は、画像処理された俯瞰画像を表示部38に表示する(ステップS1112)。この場合も、操作者は、表示部38に表示された俯瞰画像を参照しながらバックホウ10を操作することとなるが、俯瞰画像中に注意物体が表示されるため、例えばバックホウ10を一旦停止させて安全確認を行うなどの対応を取ることが可能となる。
以上説明したように、実施の形態にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置によれば、バックホウ10周辺の移動物体を自動的に検出することができ、バックホウ10の操作者が作業と並行して画像を確認する場合と比較して、作業効率を向上させる上で有利となる。
また、バックホウ10の移動に伴う定常移動ベクトルとは異なる移動ベクトルを示す物体を注意物体として検出するので、バックホウ10の移動に伴う物体の相対位置変化と、実際の物体の移動とを区別して注意物体を検出することができ、真に注意すべき物体を精度よく検出する上で有利となる。
また、実施の形態にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置において、バックホウ10の移動に伴う定常移動ベクトルとは移動方向が異なる移動ベクトルを示す物体を注意物体として検出すれば、簡易な処理で注意物体を検出することができる。
また、実施の形態にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置において、バックホウ10の移動に伴う定常移動ベクトルとは移動量が異なる移動ベクトルを示す物体を注意物体として検出すれば、注意物体の移動方向とバックホウ10の移動方向とが同方向である場合にも注意物体を検出することができる。
また、実施の形態にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置において、バックホウ10の操作者等に注意物体の存在およびその位置を視覚的に示すようにすれば、バックホウ10操作時の利便性を向上させる上で有利となる。
また、実施の形態にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置において、注意物体が検出された場合にバックホウ10の駆動を自動的に制限すれば、バックホウ10の操作者の判断を待つことなく迅速に移動物体への対応を図る上で有利となる。
また、実施の形態にかかる建設機械用俯瞰画像表示装置によれば、バックホウ10から離れた場所にいる操作者によってもバックホウ10周辺の注意物体を把握することができ、遠隔制御による建設機械の無人運転時における利便性を向上させる上で有利となる。
なお、本実施の形態では、建設機械側ユニット34の制御部48によって俯瞰画像生成部52、移動ベクトル検出部54、注意物体検出部56、表示制御部58、駆動制御部60を実現する場合について説明した。
しかしながら、各カメラ46からの撮像画像をそれぞれ遠隔操作ユニット32に送信し、遠隔操作ユニット32の制御部40によって俯瞰画像生成部52、移動ベクトル検出部54、注意物体検出部56、表示制御部58、駆動制御部60を実現するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、建設機械側ユニット34に4つのカメラ46を設ける場合について説明したが、俯瞰画像を生成することができれば、カメラ46の台数は限定されない。
また、本実施の形態では、バックホウ10が遠隔操作可能なものである場合について説明したが、バックホウ10は、作業員が乗り込んで直接操作するものであってもよい。この場合、表示手段はバックホウ10を操作する作業員が視認可能となるように設ければよく、例えば、表示手段として制御部48のディスプレイ4814を用いるなど任意である。
また、建設機械は、バックホウ10に限定されるものではなく、移動式クレーンやブルドーザーなど従来公知の様々な建設機械であってもよい。
10 バックホウ(建設機械)
30 遠隔制御システム
32 遠隔操作ユニット
34 建設機械側ユニット
36 操作部
38 表示部
40 制御部
42 通信部
44 駆動部
46 カメラ
4602 前方カメラ
4604 後方カメラ
4606 左方カメラ
4608 右方カメラ
48 制御部
50 通信部
52 俯瞰画像生成部
54 移動ベクトル検出部
56 注意物体検出部
58 表示制御部
60 駆動制御部
P,PX,PY 代表点
T 物体

Claims (7)

  1. 建設機械に搭載された複数のカメラと、
    前記複数のカメラで撮影された前記建設機械の周囲の撮影画像を用いて、前記建設機械を中心とした建設機械全周の俯瞰画像を生成する俯瞰画像生成部と、
    前記俯瞰画像生成部によって生成された俯瞰画像を表示する表示部と、を備える建設機械用俯瞰画像表示装置であって、
    前記俯瞰画像上に設定した格子の交点をそれぞれ代表点として設定し、前記俯瞰画像のフレーム間における前記代表点の位置の変化に基づいて前記代表点それぞれの移動ベクトルを検出する移動ベクトル検出部と、
    前記建設機械の移動に伴う他の前記代表点の移動ベクトルとは異なる移動ベクトルを有する前記代表点が設定された物体を注意物体として検出する注意物体検出部と、
    を備えることを特徴とする建設機械用俯瞰画像表示装置。
  2. 前記注意物体検出部は、前記建設機械の移動に伴う他の前記代表点の移動ベクトルとは移動方向が異なる移動ベクトルを有する前記代表点が設定された物体を前記注意物体として検出する、
    ことを特徴とする請求項1記載の建設機械用俯瞰画像表示装置。
  3. 前記注意物体検出部は、前記建設機械の移動に伴う他の前記代表点の移動ベクトルとは移動量が異なる移動ベクトルを有する前記代表点が設定された物体を前記注意物体として検出する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械用俯瞰画像表示装置。
  4. 前記移動ベクトルの長さは、前記移動ベクトルの単位時間当たりの移動量であって、
    前記注意物体検出部は、前記建設機械の移動方向と同じ方向に移動する物体がある場合、前記建設機械の移動に伴う他の前記代表点の移動ベクトルの長さと前記物体に設定された前記代表点の移動ベクトルの長さとが異なる場合に前記物体を前記注意物体として検出する、
    ことを特徴とする請求項3記載の建設機械用俯瞰画像表示装置。
  5. 前記注意物体が検出された場合、前記表示部における前記注意物体の表示態様を他の領域の表示態様と異ならせる表示制御部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の建設機械用俯瞰画像表示装置。
  6. 前記注意物体が検出された場合、前記建設機械の駆動を制限する駆動制御部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の建設機械用俯瞰画像表示装置。
  7. 前記建設機械は、遠隔制御により無人運転される、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の建設機械用俯瞰画像表示装置。
JP2017053947A 2017-03-21 2017-03-21 建設機械用俯瞰画像表示装置 Active JP6917167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017053947A JP6917167B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 建設機械用俯瞰画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017053947A JP6917167B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 建設機械用俯瞰画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018157449A JP2018157449A (ja) 2018-10-04
JP6917167B2 true JP6917167B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=63718252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017053947A Active JP6917167B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 建設機械用俯瞰画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6917167B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3722522B1 (en) 2019-04-11 2024-03-27 Mitsubishi Logisnext Co., Ltd. Control device, control method, and program
JP7016900B2 (ja) * 2019-04-11 2022-02-07 三菱ロジスネクスト株式会社 制御装置、制御方法及びプログラム
EP3960543A4 (en) * 2019-04-26 2022-07-06 Sumitomo Construction Machinery Co., Ltd. DISPLAY DEVICE, SHOVEL, INFORMATION PROCESSING DEVICE
JP2021114757A (ja) * 2020-01-21 2021-08-05 株式会社小松製作所 作業機械の遠隔操作システム及び作業機械の遠隔操作方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1072851A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 侵入移動体検出装置
JP4556742B2 (ja) * 2005-03-30 2010-10-06 株式会社デンソー 車両直下画像表示制御装置および車両直下画像表示制御プログラム
JP4996928B2 (ja) * 2007-01-05 2012-08-08 日立建機株式会社 作業機械の周囲監視装置
JP5124351B2 (ja) * 2008-06-04 2013-01-23 三洋電機株式会社 車両操作システム
JP2011048520A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Alpine Electronics Inc 車両周辺監視装置および車両周辺監視方法
JP2016013793A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 株式会社デンソー 画像表示装置、画像表示方法
JP6368574B2 (ja) * 2014-07-29 2018-08-01 クラリオン株式会社 車両制御装置
JP6352797B2 (ja) * 2014-12-19 2018-07-04 日立建機株式会社 作業機械の周囲監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018157449A (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7108750B2 (ja) システムおよび方法
JP6427597B2 (ja) 作業機械の周辺監視装置及び作業機械の周辺監視方法
JP6917167B2 (ja) 建設機械用俯瞰画像表示装置
KR101843382B1 (ko) 크롤러식 작업 기계의 주변 감시 장치
JP5064976B2 (ja) 建設・土木作業車両の作業安全監視システム
JP6095592B2 (ja) 油圧ショベルの監視画像表示装置
WO2013038874A1 (ja) 作業機の周囲監視装置
JP6456584B2 (ja) 作業機械用周辺監視装置
JP6052881B2 (ja) 作業機械用周辺監視装置
JPWO2012164712A1 (ja) 作業機械の周囲監視装置
JP6947101B2 (ja) 遠隔操作システム及び主操作装置
JP2016194237A (ja) 作業機械
JP6290497B2 (ja) ショベル
CN108432241B (zh) 挖土机
US20210395981A1 (en) Surrounding monitoring apparatus for work machine
JP6256874B2 (ja) 建設機械用俯瞰画像表示装置
JP6901710B1 (ja) 安全装置および作業機械
JP2022179081A (ja) 遠隔操作支援システム、遠隔操作支援装置
WO2020080294A1 (ja) 油圧ショベル
JP2017057714A (ja) 作業機械用周辺監視装置
US20240141616A1 (en) Remote operation assistance server and remote operation asistance system
JP7145137B2 (ja) 作業機械の制御装置
WO2023100533A1 (ja) 画像表示システム、遠隔操作支援システムおよび画像表示方法
WO2023132321A1 (ja) 周辺監視システム、作業機械
JP2022182529A (ja) 遠隔操作支援システム、遠隔操作支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6917167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150