JP6915550B2 - 水中機器 - Google Patents

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Description

本発明は、水中機器に関する。
水中機器に設けられたバラストタンクへの注排水を利用して、水中機器の浮力を制御する構成が検討されている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2014/163141号
しかしながら、バラストタンクからの排水の際に、バラストタンク内の気体が徐々に外部に排出されることにより、バラストタンクからの注排水が困難となる可能性がある。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、バラストタンクからの排水の際に外部へ気体が排出されることを防ぐ水中機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る水中機器は、バラストタンクと、前記バラストタンク内の水の排水を行う配管を有する排水部と、前記配管上に設けられ、前記配管を流れる水から気体を分離する気水分離部と、前記気水分離部により分離された気体を前記バラストタンクへ返送する気体返送部と、を有する。
上記の水中機器によれば、バラストタンクからの排水部の配管上に設けられた気水分離部により、水から気体が分離されて、気体返送部により気体がバラストタンクへ返送される。そのため、排水部により排出される水に含まれる気体が外部に排出されることを防ぐことが可能となる。
ここで、前記バラストタンク内の気圧を計測する圧力計測部を有し、前記気体返送部は、前記圧力計測部により計測される前記バラストタンク内の気圧が基準圧未満である場合に、前記バラストタンクへ前記気体を返送する態様とすることができる。
上記のように、圧力計測部により計測されるバラストタンク内の気圧が基準圧未満である場合に、バラストタンクへ気体を返送する構成とすることで、バラストタンク内の気圧が低下している際に気体を返送することができるため、バラストタンク内の気圧の低下を防ぐことができる。
また、前記バラストタンク内の水位を計測する水位計測部を有し、前記気体返送部は、前記水位計測部により計測される前記バラストタンク内の水位が基準水位である場合に、前記バラストタンクへ前記気体を返送する態様とすることができる。
上記のように、水位計測部により計測されるバラストタンク内の水位が基準水位である場合に、バラストタンクへ気体を返送する構成とすることで、バラストタンク内の水位が適切であるにもかかわらず気圧が低下している際に気体を返送することができるため、バラストタンク内の水位および気圧を適切に維持することができる。
また、前記基準圧は大気圧以下であって、前記気体返送部は、前記気水分離部と前記バラストタンクとを接続する気体配管と、前記気体配管上に設けられた開閉弁と、を有し、前記開閉弁の開閉により、前記バラストタンクへ気体を返送する態様とすることができる。
上記のように、基準圧が大気圧以下である場合、気体返送部の気体配管上に設けられた開閉弁の開閉により、バラストタンクへ気体を返送することが可能となる。したがって、気体返送部をより簡単な構成で実現することができる。
本発明によれば、バラストタンクからの排水の際に外部へ気体が排出されることを防ぐ水中機器が提供される。
水中機器の概略構成図である。 気水分離部の概略構成図である。 水中機器による排水および気体返送について説明するフロー図である。 水中機器による排水時の動作を説明する図である。 水中機器による気体返送時の動作を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一形態に係る水中機器の概略構成図である。図1に示すように水中機器1は、海中等の水中において浮遊する装置である。水中機器1は、水中で浮遊して何らかの動作を行う装置であり、例えば、水中での情報を収集する装置等として実現される。また、水中機器1は、自機の浮力を調整する機能を有し、浮力を調整することで、浮上/沈降を行う。
図1に示すように、水中機器1は、筐体2と、バラストタンク10と、バラストタンク10に対する排水を行う排水部20と、排水部20による水の排水時に水に混合された気体を回収してバラストタンク10へ返送する気体返送部40と、排水部20による注排水および気体返送部40による気体の返送を制御する制御部50と、を有する。バラストタンク10、排水部20、気水分離部30、気体返送部40、および、制御部50は、筐体2内に設けられる。なお、水中機器1には、バラストタンク10内へ水を注入する注水部が別途設けられるが、図1では記載を省略している。
バラストタンク10は、水中機器1の浮力調整用に設けられ、内部に水を貯留する機能を有するタンクである。バラストタンク10内の水量が変化すると、水中機器1の重量が変化する。そのため、水中機器1が受ける浮力も変化する。したがって、バラストタンク10内の水量の変化に伴って、水中機器1は浮上/沈降を行うことができる。このように、バラストタンク10内には、水Wと気体Aとが存在することになる。水中機器1が海中で用いられる場合、水Wとしては水または海水が用いられる。気体Aとしては例えば空気が挙げられるが、気体の種類は特に限定されない。
水中機器1は、バラストタンク10内に、バラストタンク10内の気体の圧力を計測する圧力センサPG(圧力計測部)、および、バラストタンク10内の水Wの液面の高さ計測する液面センサLG1(水位計測部)を有する。圧力センサPGは、例えば、バラストタンク10上方の気体Aが滞留する領域に設けられて、バラストタンク10内の気体Aの気圧を計測する機能を有する。また、液面センサLG1は、例えば、バラストタンク10の側面に設けられて、バラストタンク10内の水Wの液面の高さ位置を計測することで、バラストタンク10内の水量および気体量を測定する機能を有する。圧力センサPGおよび液面センサLG1で計測された圧力又は温度に係る情報は、制御部50に対して送られる。制御部50に対して送られる情報は、制御部50におけるバラストタンク10内の水Wの注排水および気体返送に係る制御を行う際の情報として用いられる。なお、本実施形態では、「水量」とは水の体積のことをいう。また、「気体量」は、気体の体積のことをいう。この場合の「体積」とは、バラストタンク10内に存在する水又は気体の体積である。
排水部20は、配管21およびポンプPを有し、制御部50による制御によって、バラストタンク10内の水の排水を行う。また、配管21上には開閉弁V1が設けられる。さらに、配管21上には、後述の気水分離部が設けられる。ポンプP、気水分離部、および開閉弁V1は、バラストタンク10側からこの順になるように配管21上に設けられる。なお、本実施形態において「配管上に設けられる」とは、対象の部品(例えば、気水分離部)が配管の一部または全体に設置されていることを示す。
気水分離部30は、配管21上に設けられて、配管21上を流れるバラストタンク10からの水に含まれる気体を回収する。気水分離部30の例を図2に示す。気水分離部30は、筐体31の内部が空洞であり、その底面(後述の配管41とは逆側)から上方(後述の配管41側)に延びる邪魔板となる板状部材32が設けられる。この板状部材32を挟み込むように、バラストタンク10側の配管21と、開閉弁V1側の配管21とが設けられる。また、後述の気体返送部40に含まれる配管41は、板状部材34の上方に設けられる。バラストタンク10から配管21を流れて気水分離部30内に導入された水が板状部材34に衝突することで、水中の気体が分離して上方へ移動する。この結果、配管41へ気体が移動すると共に、気体が分離された水が開閉弁V1側の配管21へ流れることになる。なお、上記の気水分離部30の構造は一例であり、上記に限定されず種々の変更を行うことができる。
気体返送部40は、配管41(気体配管)、エアタンク42を有し、制御部50による制御によって、バラストタンク10からの排水を行った際に水に含まれる気体を回収された気体をバラストタンク10へ返送する。配管41は、一端が気水分離部30を介して配管21に対して接続されると共に、他端がバラストタンク10に対して接続される。
エアタンク42は、配管41上に設けられ、バラストタンク10から排出された水から回収された気体を貯留する。エアタンク42には、エアタンク42内の水Wの液面の高さ計測する液面センサLG2を有する。液面センサLG2は、例えば、エアタンク42の側面に設けられて、エアタンク42内の水の液面の高さ位置を計測することで、エアタンク42内の気体量を計測する機能を有する。
配管41上にはエアタンク42を挟むように、開閉弁V2および開閉弁V3が設けられる。開閉弁V2は、エアタンク42よりも気水分離部30側の配管41上に設けられる。また、開閉弁V3は、エアタンク42よりもバラストタンク10側の配管41上(気体配管上)に設けられる。また、開閉弁V3とバラストタンク10との間の配管41上には逆止弁Cが設けられる。逆止弁Cは、バラストタンク10から配管41側(エアタンク42側)へ気体が移動することを防ぐために設けられる。
なお、エアタンク42は、配管41のうちのエアタンク42と気水分離部30とを繋ぐ側の配管よりも上方となるように設けられる。このような構成とすることで、エアタンク42内に分離された気体がエアタンク42内に滞留しやすくなる。
排水部20の配管21および気体返送部40の配管41は、連続して設けられている。このように、排水部20および気体返送部40は一体的に設けられていて、配管21,31上に設けられた開閉弁V1〜V3の開閉を制御することで、バラストタンク10の注排水およびバラストタンク10への気体返送等が行われる。
制御部50は、バラストタンク10内の水の注排水に係る制御および気体返送に係る制御を行う。制御部50は、バラストタンク10内の水量および気体量の変化を把握して、水中機器1が受ける浮力を把握する。また、所望の浮力を得るための、バラストタンク10内の水の注排水を制御する機能を有する。また、制御部50は、バラストタンク10内の気体Aの圧力が低下した場合には、気体返送部40を制御することでエアタンク42において貯留される気体をバラストタンク10内へ返送する。このように、制御部50は、排水部20および気体返送部40を制御して、バラストタンク10を利用した水中機器1の浮力を適切に保ちながら、バラストタンクからの気体の排出を抑制する。
上記の制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等のハードウェアと、ROMに記憶されたプログラム等のソフトウェアとから構成されたコンピュータとして実現することができる。
次に、図3を参照しながら、制御部50の制御による水中機器1の浮力制御方法および気体回収方法について説明する。
図3では、水中機器1が通常運転を開始しているとする。通常運転時では、制御部50は、バラストタンク10に取り付けられた液面センサLG1および圧力センサPGからの情報に基づいて、バラストタンク10内の水量に基づいて、水中機器1が受ける浮力を把握する。また、通常運転時は、開閉弁V1〜V3は全て閉状態となっている。
ここで、制御部50においてバラストタンク10からの排水が必要であると判断したとする。具体的には、液面センサLG1が計測するバラストタンク10内の水位が、想定する浮力に対応する基準水位よりも高い状態である場合に、制御部50は水位が基準水位となるように制御する。制御部50は、排水部20および気体返送部40に対して排水運転を開始する旨の指令を出す(S01)。排水部20および気体返送部40では、この制御部50からの排水運転指令に基づいて、開閉弁V1,V2を開状態にする(S02)と共に、ポンプPを始動してバラストタンク10からの排水を開始する(S03)。
排水を開始した状態を図4に示す。ポンプPの駆動によりバラストタンク10から配管21を経由して筐体2外へ水が排出される。このとき、配管21を経由する水は、気水分離部30を通過する。気水分離部30において水中の気体が分離して上方の配管41側へ移動する。したがって、筐体2外へ排出される水は、少なくとも一部の気体が除去された水となる。配管41側へは、分離された気体が混合し、気体の混合量が増大した水が移動する。さらに気体は、水中で上方に移動する。その結果、エアタンク42内に分離した気体A2が滞留した状態となる。下方から水が供給される状態でエアタンク42内に気体A2が滞留することになるため、エアタンク42内の気体A2は大気圧よりも圧縮された状態で保持される。
なお、開閉弁V3は閉状態とされているので、エアタンク42内に滞留する気体A2は、バラストタンク10までは移動しない。
エアタンク42内には、ポンプPの駆動によりバラストタンク10内の水が排出された際に、気水分離部30で分離された気体A2と、気水分離部30から上方へ移動した水とが存在することになる。エアタンク42に取り付けられた液面センサLG2によりエアタンク42内の水位を計測することで、エアタンク42内に滞留する気体A2の気体量を計測することができる。
制御部50では、液面センサLG1の計測値が基準水位であるか否かを判断し(S04)、基準水位になっていない場合(S04−NO)は排水を継続する。一方、液面センサLG1の計測値が基準水位となった場合(S04−YES)には、排水を中止する。すなわち、制御部50の制御により、ポンプPの駆動が停止され(S05)、開閉弁V1,V2が閉状態に変更される(S06)。この結果、バラストタンク10からの排水は停止される。
次に、制御部50では、排水を中止した後のバラストタンク10内の水位が基準水位であるか否かを確認する(S07)。水位が基準水位ではない場合(S07−NO)には、制御部50は、通常運転とし(S08)以降の処理を行わない。バラストタンク10内の水位が基準水位である場合(S07−YES)、制御部50は、バラストタンク10の圧力センサPGからの情報に基づいて、バラストタンク10内の気体Aの圧力(空気圧)が基準圧よりも小さいか否かを確認する(S09)。基準圧とは、バラストタンク10の注排水を好適に行うことができるバラストタンク10内の気体Aの圧力の下限を規定したものである。基準圧としては、例えば、大気圧を設定することができるが、水中機器1の使用環境等に基づいて適宜変更することができる。
バラストタンク10内の気体Aの圧力(空気圧)が基準圧以上である場合には、通常運転を継続する(S08)。一方、バラストタンク10内の気体Aの圧力が基準圧未満である場合(S09−YES)には、制御部50は、バラストタンク10内の気体Aの圧力が基準圧以上となるように気体返送部40による気体返送を行う。具体的には、開閉弁V3を開状態に変更する(S10)。これにより、図5に示すように、エアタンク42とバラストタンク10とが接続された状態となる。上述のようにエアタンク42内の気体A2は圧縮された状態となっているのに対して、バラストタンク10内の気体Aの圧力は基準圧より小さくなっている(基準圧が大気圧とされている場合には、大気圧以下の圧力となっている)。そのため、気体Aの圧力よりも気体A2の圧力の方が高くなっている可能性が高い。したがって、開閉弁V3を開状態とすると、エアタンク42内の気体A2がバラストタンク10内へ移動する。この結果、バラストタンク10内の気体の圧力が上昇する。開閉弁V3が開状態となっていると、バラストタンク10側からエアタンク42側へ気体が移動する可能性もあるが、この方向の気体の移動は逆止弁Cによって防がれる。
制御部50では、圧力センサPGにより計測されたバラストタンク10内の気体の圧力(空気圧)が基準圧まで上昇することを確認する(S11)。バラストタンク10内の気体の圧力(空気圧)が基準圧までしたことを確認すると(S11−YES)、開閉弁V3を閉状態に変更し(S12)、通常運転に戻る。
一方、バラストタンク10内の気体の圧力(空気圧)が基準圧まで到達しない場合(S11−NO)は、引き続きエアタンク42内の気体A2がバラストタンク10内へ移動するのを待つことになるが、エアタンク42内の気体A2の圧力がバラストタンク10内の気体Aの圧力と等しくなると、気体の移動が停止される。したがって、制御部50では、エアタンク42に取り付けられた液面センサLG2において計測された結果から、エアタンク42内の気体A2のバラストタンク10への移動が十分に行われ、エアタンク42内の気体量(空気量)が一定となるか(液面センサLG2が、エアタンク42内の気体量の下限値に対応した値を示すか)を確認する(S13)。エアタンク42内の気体量(空気量)が一定となっていない(液面センサLG2がエアタンク42内の気体量の下限値を示していない)場合(S13−YES)には、制御部50により引き続き開閉弁V3を開状態として気体A2の移動を促す。一方、エアタンク42内の気体量(空気量)が一定である(液面センサLG2がエアタンク42内の気体量の下限値を示している)場合(S13−NO)には、気体A2の移動が終了したと判断し、制御部50により開閉弁V3を閉状態に変更し(S12)、通常運転に戻る。なお、バラストタンク10内の気体Aの圧力が基準圧と比べて非常に小さくなり、バラストタンク10の注排水を好適に行うことができなくなる可能性がある場合には、制御部50は水中機器1の緊急浮上等の動作に係る制御を行うが、通常運転に戻っても問題がないレベルであれば、通常運転を継続する。なお、液面センサLG2に代えて圧力センサを取り付けることで、エアタンク42内の圧力をモニタし、この結果から、エアタンク42内の気体量(空気量)が一定となるかを、エアタンク42に取り付けた圧力センサとバラストタンク10に取り付けた圧力センサとの値から判定してもよい。
水中機器1では、バラストタンク10からの排水を行う際に、上記のように気体の分離および返送が繰り返される。なお、気体の分離および返送を繰り返すことで、気水分離部30とバラストタンク10との間の気体返送部40(配管41およびエアタンク42)内に気水分離部30からの水が貯留する可能性がある。したがって、気体返送部40内の水をバラストタンク10側または水中機器1外へ排出する機構(配管等)を設けてもよい。この場合、制御部50は、例えば、エアタンク42の液面センサLG2の計測値等に基づいて気体返送部40からの水の排出を行う構成とすることができる。
以上のように、本実施形態に係る水中機器1によれば、バラストタンク10に接続する排水部20の配管21上に設けられた気水分離部30により、水から気体が分離される。そして、気水分離部30において分離された気体は、気体返送部40によりバラストタンク10へ返送される。そのため、排水部20により排出される水に含まれる気体が外部に排出されることが防がれる。
従来は、バラストタンク10からの排水時に水中に混合した気体が水と共に外部に排出されると、バラストタンク10内の気圧が低下する。バラストタンク10内の気圧が低下すると、バラストタンク10からの注排水ができなくなる可能性があり、緊急浮上等の対応が必要となる。したがって、水中機器1を水中で長期間運用することが困難となる。これに対して、上記の水中機器1では、バラストタンク10から水中機器1の外部へ気体が排出されることを防ぐことができるため、水中機器1の運用も長期化が可能となる。
また、上記の水中機器1では、圧力計測部としての圧力センサPGにより計測されるバラストタンク10内の気圧が基準圧未満である場合に、バラストタンク10へ気体を返送する構成とされている。このような構成とすることで、バラストタンク10内の気圧が基準圧から低下している際に気体を返送してバラストタンク10内の気圧を高めることができるため、バラストタンク10内の気圧の低下を防ぐ動作をより適切なタイミングで行うことができる。
また、上記の水中機器1では、水位計測部としての液面センサLG1により計測されるバラストタンク10内の水位が基準水位である場合に、バラストタンク10へ気体を返送する構成とされている。このような構成とすることで、バラストタンク10内の水位が適切であるにもかかわらず気圧が低下している際に気体を返送することができ、バラストタンク10内の水位および気圧を適切に維持することができる。
また、上記の水中機器1のように、基準圧が大気圧以下である場合に、気体返送部40の配管41上の開閉弁V3の開閉により、バラストタンク10へ気体を返送することが可能となる。したがって、気体返送部40をより簡単な構成で実現することができる。なお、基準圧が大気圧より大きい場合であっても、気体返送部40内の気体の圧力がバラストタンク10内の気体の圧力よりも大きくすることができる場合には、上記の簡単な構成で気体返送部40を構成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、上記の水中機器1における筐体2、バラストタンク10等の形状は適宜変更される。また、バラストタンク10における注排水を行う排水部20、気水分離部30、および、気体返送部40等の機構についても、適宜変更することができる。
また、水中機器1は係留索等に係留されて浮遊している所謂水中浮遊式装置であってもよい。また、上記実施形態では、水中機器1が1つの筐体2を含む場合について説明したが、水中機器1が係留索に対して接続されている場合、プロペラをそれぞれ備えた2台の筐体2(ポッド)が連結部により連結されている構成としてもよい。この場合、2台の筐体2のそれぞれが係留索により水中の同一の固定点に対して係留される構成とすることができる。また、上記の構成は、海流等の水流を利用してプロペラの回転を電力に変換する浮遊式発電装置として実現されていてもよい。
また、上記の構造を有している場合、2台の筐体2のプロペラの回転方向を互いに異なる方向とすることで、2台の筐体2の姿勢を安定することができる。さらに、2台の筐体2を連結する連結部にさらに別の筐体2を有していてもよい。このように水中機器1が複数の筐体2を有している場合、バラストタンク10、排水部20、気水分離部30および気体返送部40に係る構成は、複数の筐体2のうちの少なくとも一つに設けられていればよい。
また、上記実施形態では、排水部20が排水を行う場合について説明したが、注水に係る機構と排水に係る機構とが一体化されていてもよい。注水に係る機構および排水に係る機構の構成にかかわらず、気水分離部30は、排水に使用される配管上に設けられる。
また、上記実施形態では、エアタンク42において気体を貯留する構成について説明したが、気水分離部30により分離された気体を貯留する構造は適宜変更することができる。例えば、エアタンク42ではなく気体返送部40に含まれる配管41中に貯留する構造としてもよい。
また、気体返送部40の配管41は、バラストタンク10の上部に接続されていない構成であってもよい。配管41の配置および構造によっては、配管41を介して気水分離部30において分離された気体が、水と混合された状態でバラストタンク10に返送される場合も考えられるが、このような構成であっても気体がバラストタンク10に返送されることから水中機器1外への気体の排出を抑制することができる。
1 水中機器
2 筐体
10 バラストタンク
20 排水部
21 配管
30 気水分離部
40 気体返送部
41 配管
42 エアタンク

Claims (4)

  1. バラストタンクと、
    前記バラストタンク内の水の排水を行う配管を有する排水部と、
    前記配管上に設けられ、前記配管を流れる水から気体を分離する気水分離部と、
    前記気水分離部により分離された気体を前記バラストタンクへ返送する気体返送部と、
    を有する、水中機器。
  2. 前記バラストタンク内の気圧を計測する圧力計測部を有し、
    前記気体返送部は、前記圧力計測部により計測される前記バラストタンク内の気圧が基準圧未満である場合に、前記バラストタンクへ前記気体を返送する、請求項1に記載の水中機器。
  3. 前記バラストタンク内の水位を計測する水位計測部を有し、
    前記気体返送部は、前記水位計測部により計測される前記バラストタンク内の水位が基準水位である場合に、前記バラストタンクへ前記気体を返送する、請求項2に記載の水中機器。
  4. 前記基準圧は大気圧以下であって、
    前記気体返送部は、前記気水分離部と前記バラストタンクとを接続する気体配管と、前記気体配管上に設けられた開閉弁と、を有し、
    前記開閉弁の開閉により、前記バラストタンクへ気体を返送する、請求項2または3に記載の水中機器。
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