JP6915306B2 - 強化繊維織物およびその強化繊維織物を用いたプリフォームの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、強化繊維織物およびその強化繊維織物を用いたプリフォームの製造方法に関するものである。より詳しくは、本発明は、プリフォームを作製する際に賦形性に優れた強化繊維織物ならびにその強化繊維織物を用いたプリフォームの製造方法である。なかでも第2の繊維、並びに、第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸中のその他の繊維とをあらかじめ接着した強化繊維織物を用いた場合においては、プリフォーム作製時に第2の繊維の移動がなく、安定して強化繊維織物同士が接着でき、そのため形態が安定したプリフォームの製造方法を可能とするものである。
従来から、炭素繊維などの強化繊維は、比強度と比弾性率が高いことから、繊維強化プラスチック(以下、FRPという。)材料として軽量化効果の大きいスポーツ・レジャー用品をはじめ、航空機用途や一般産業用に多く使われている。
かかるFRPの成形方法としては、ハンドレイアップ成形をはじめとしてオートクレーブ成形やRTM成形など種々の方法があり、その成形方法は、成形品の形状、個数、要求される特性、あるいは製品許容価格などにより適宜決められている。
これら種々の成形方法において、FRPの製造過程で強化繊維を一旦、中間基材の形態(いわゆるプリフォーム)にすることが一般的であり、その中間基材として強化繊維を織物の形態にしたものが多用されている。しかしながら、かかる強化繊維織物には、織物を取り扱う際に変形したり織糸がずれて目ずれする問題や、織物を裁断した際に織糸が解れ易いという問題があった。
かかる問題に対し、強化繊維と熱可塑性繊維とを同時に製織した後に熱処理(加熱)して、熱可塑性繊維を軟化または溶融させて、たて糸とよこ糸との交錯点を目どめすることにより、強化繊維のたて糸またはよこ糸の解れ防止機能と形態安定機能を与え、取扱性の優れた強化繊維織物を得る提案がなされている。
例えば、特許文献1には、たて糸および/またはよこ糸に並行する低収縮性の補助糸にポリマーがが被覆され、このポリマーによってたて糸とよこ糸が接着している強化繊維織物が記載されている。かかる提案では織物のたて糸とよこ糸の交点が目止めされており、目ずれしにくい織物が得られる。
また特許文献2には、目どめ織物を用いたプリフォームが提案されている。この方法であれば、扁平な炭素繊維のたて糸またはよこ糸幅のほぼ中央に熱可塑性ポリマーが付着された炭素繊維織物を用い、隣接する他の強化繊維織物とが熱可塑性ポリマーにより接着されて一体化したプリファームが提案されている。低融点ポリマーが付着した炭素繊維織物を用いることから他の織物と強固に接着でき、形態安定性が優れるプリフォームが得られる可能性がある。
特開平10−317250号公報 特開2001−64406号公報
しかし前述の特許文献1に記載の織物では、強化繊維織物のたて糸とよこ糸の交錯点がポリマー糸によって接着していることから、プリフォームを作製する際に織物を剪断変形しにくく、皺が入りやすいという問題がある。また同様に特許文献2に記載のプリフォームにおいても、たて糸とよこ糸の交錯点が熱可塑性ポリマーによって接着していることからプリフォームを作製する際に織物を剪断変形しにくく、皺が入りやすいという問題がある。さらにプリフォームを作製する際には、織物が剪断変形しにくいことから複雑な形状に追従せず、かつ、皺が入ると積層した織物同士の接着が不十分となり、プリフォームとしての形態が安定しないという問題がある。
すなわち、特許文献1や特許文献2に記載の方法では、織物の段階でたて糸とよこ糸の交錯点が目どめされていることから、織物としては形態安定に優れるものの、プリフォームを作製する段階での賦形時に織物が剪断変形しにくいことから複雑な形状に追従しにくいという問題がある。さらに織物を無理に変形させると皺が入ったり、繊維配行の乱れが生じ、特に皺が入ると積層した織物同士の接着が不十分となり、プリフォームとしての形態が安定しないという問題がある。
かかる従来の技術により得られたプリフォームは、織物に皺が入ったり、繊維配行が乱れていることから、FRPに成形した場合、高い力学的特性が発揮できないばかりか、表面平滑性に優れた成形品を得ることができないという課題があった。
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、プリフォーム作製時の織物の賦形性に優れ、皺や繊維蛇行が発生しにくい強化繊維織物およびプリフォームの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用する。
つまり本発明の強化繊維織物の製造方法は、以下である。
少なくとも強化繊維を含む強化繊維織物であって、
たて糸及び/又はよこ糸が、その一部に融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維を含み、
たて糸とよこ糸とが接着されていないことを特徴とする、強化繊維織物。
また、本発明のプリフォームの製造方法は、以下である。
上述の強化繊維織物を積層する積層工程、
積層した強化繊維織物を賦形する賦形工程、
及び、加熱によって、積層した強化繊維織物同士を接着させ、さらに各強化繊維織物中のたて糸とよこ糸とを接着させる加熱工程、
を有する、プリフォームの製造方法。
本発明によれば、強化繊維織物のたて糸及び/又はよこ糸が、その一部に融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維を含み、たて糸とよこ糸とが接着されていないことから、プリフォーム作製時の強化繊維織物の賦形性に優れ、皺や繊維蛇行が発生しにくい強化繊維織物を提供できる。
本発明の強化繊維織物を用いた製造方法によって得られたプリフォームは、織物に皺が入ったり、繊維配向が乱れていないことから、FRPに成形した場合、高い力学的特性を発現するだけでなく、優れた外観品位を達成できる。
本発明に係る強化繊維織物の概略平面図である。 本発明に係る強化繊維織物の別の形態の概略平面図である。 本発明に係るプリフォームの製造方法によって得られたプリフォームの概略斜視図である。
本発明の強化繊維織物は、少なくとも強化繊維を含む強化繊維織物であって、たて糸及び/又はよこ糸が、その一部に融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維を含み、たて糸とよこ糸とが接着されていないことを特徴とする。
本発明の強化繊維織物は、たて糸及び/又はよこ糸が、その一部に融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維を含むにも関わらず、たて糸とよこ糸とが接着されていないことにより、プリフォームを作製する際に織物が剪断変形しやすく、賦形性に優れた織物となる。また同様の理由で本発明の強化繊維織物は、剪断変形しやすいためにプリフォームを作製する際に複雑な形状に追従しやすく、織物に皺が入りにくいことから、織物を賦形しながら積層した後に、第2の繊維の融点以上に加熱することで、第2の繊維を介して賦形した強化繊維織物同士を安定して接着でき、結果としてプリフォームとしての形態も安定する。
なお、たて糸とよこ糸とが接着されていないとは、たて糸とよこ糸の交錯点において、これらの糸が接着していないことを意味する。
本発明の強化繊維織物は、第2の繊維、並びに、当該第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸中のその他の繊維とが、接着していることが好ましい。プリフォームを製造する際に、第2の繊維、並びに、当該第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸中のその他の繊維が、あらかじめ接着した強化繊維織物を用いることで、プリフォーム作製時に第2の繊維の移動がなく、より安定して強化繊維織物同士を接着でき、形態が安定したプリフォームが得られる。
以下、本発明の望ましい実施の形態をその一実施態様について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る、二方向織物の平面図である。この強化繊維織物1は、炭素繊維糸条2がたて糸として配列され、炭素繊維糸条3と融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維4とがよこ糸として配列されており、互いに交互に交錯し合った平織組織を構成している。ここで、よこ糸となる炭素繊維糸条3と融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維4は接着していても非接着であってもいずれでもよい。但し、本発明においては、たて糸とよこ糸、つまり、炭素繊維糸条2からなるたて糸と、炭素繊維糸条3及び融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維4とで構成されるよこ糸とが接着していない。本発明においては、強化繊維織物を構成するたて糸2とよこ糸3は交錯点で接着していないことから、強化繊維織物としては優れた剪断変形性能を有し、プリフォームを作製する際に強化繊維織物中のたて糸とよこ糸の交錯点が適度にずれることで皺発生もなく、製品の形状に沿って賦形が可能である。さらにプリフォームの製造工程における賦形工程の後に、第2の繊維中の融点が150度以下の樹脂の融点以上の温度に加熱した後で、冷却することにより、溶融した第2の繊維の樹脂によって隣接する強化繊維織物同士を接着することができ、形態が安定したプリフォームを得ることができる。
前述のとおり、たて糸及び/又はよこ糸はその一部に第2の繊維を含み、当該第2の繊維は融点が150度以下の樹脂を有する。
融点が150度以下の樹脂としては、融点が150度以下でありさえすれば特に限定されない。なお、融点が150度以下の樹脂とは、150度以下の温度で加熱した場合に融点が観測される樹脂を意味する。
融点が150度以下の樹脂は、繊維状に加工しやすい点で熱可塑性樹脂が好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリビニルアルコール、フェノールおよびフェノキシなどや、それらの共重合樹脂、ポリマーアロイ樹脂およびポリマーブレンド樹脂などを例として挙げることができる。中でも、比較的低温で軟化・溶融することから共重合樹脂が好ましく、特に、複合材料のマトリックス樹脂として多用されているエポキシ樹脂との接着性が良好な共重合ポリアミドが好ましい。第2の繊維が、融点が150度以下の樹脂を有することで、賦形後に積層した強化繊維織物を接着させる際に、オーブンやヒートガンなどで強化繊維織物同士の接着が可能であり、高温に加熱する必要がないことから、プリフォームの製造が容易である利点を有する。
なかでも第2の繊維中の樹脂の融点は80〜130度の範囲が好ましい。第2の繊維中の樹脂の融点が80℃未満であると、強化繊維織物の製織時に要する加熱温度が低く、作業性は優れるものの複合材料にした場合の耐熱性が大きく低下するだけでなく、原材料を保管したり、強化繊維織物を搬送したりする時に溶解して、逆に取扱性に劣る場合がある。一方、第2の繊維中の樹脂の融点が150度を超えると、複合材料にした場合の耐熱性は向上するものの、織物の製織時の加熱温度が高過ぎ、極端に作業性が低下してしまうことがある。
融点が150度以下の樹脂は、さらに好ましくはフェノキシなどマトリックス樹脂に溶解する樹脂がよい。マトリックス樹脂に溶解すると、プリフォーム段階では接着樹脂として形態保持機能を有し、FRPに成形後はマトリックス樹脂に熔解して消失し、異物として残らないことから、FRPに成形した場合に、高い強度および弾性率などの力学的特性を発現するだけでなく、優れた外観品位を達成できる。
樹脂の融点は、以下により測定して判断する。つまり、JIS L 1013:2010 化学繊維フィラメント糸試験方法の8.19項に記載の融点の測定方法に従って測定する。
本発明の強化繊維織物の組織は特に限定されないが、本発明においては少なくとも強化繊維を含むことが重要であり、強化繊維糸をたて糸とした平織、綾織、朱子織、あるいはノンクリンプ組織(強化繊維糸が真っ直ぐに配向し、たて糸と補助糸であるよこ糸が互いに交錯して一体化された組織)などが好ましく用いられる。

前述のとおり、本発明の強化繊維織物はたて糸及び/又はよこ糸がその一部に第2の繊維を含むが、本発明の強化繊維織物は、第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸中のその他の繊維が強化繊維であって、さらに当該強化繊維と当該第2の繊維とが、並行に配列していることが好ましい。これについて具体的に説明する。本発明の強化繊維織物は、たて糸及び/又はよこ糸が第2の繊維を含むが、たて糸及び/又はよこ糸中に第2の繊維を挿入する方法は、特に限定されない。例えば、たて糸やよこ糸を構成する強化繊維と一緒に第2の繊維を引き揃えて並行に配列挿入する方法、強化繊維との解舒撚り方法、あるいは強化繊維の周辺に捲き付けるカバリングによる挿入方法がある。しかし低目付の強化繊維織物を作製する際には、解舒撚り方法やカバリング方法では強化繊維を開繊・拡幅する際に第2の繊維に拘束されるため、開繊・拡幅が不十分となることがあり、目隙の大きな織物になる可能性があることから、第2の繊維をたて糸やよこ糸へ挿入する方法は強化繊維とを引き揃えて並行に配列挿入することが好ましい。
前述のとおり、本発明の強化繊維織物はたて糸及び/又はよこ糸がその一部に第2の繊維を含むが、当該第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸は、その糸幅の中央部に第2の繊維を含むことが好ましい。第2の繊維が糸幅の中央に位置することから、強化繊維織物としては外表面に安定して配置させることができ、結果としてプリフォーム作製時に織物を積層した際、第2の繊維中の150度以下の融点の樹脂が隣接する強化繊維織物と確実に接し、強化繊維織物同士を強固で確実に接着させることができる。
前述のとおり、本発明の強化繊維織物はたて糸及び/又はよこ糸がその一部に第2の繊維を含むが、第2の繊維、並びに、当該第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸中のその他の繊維とが、接着していることが好ましい。第2の繊維とその他の繊維とが接着していると、プリフォーム作製時に強化繊維織物を変形させても、第2の繊維がたて糸やよこ糸と同じように移動して、たて糸やよこ糸の繊維束内に埋もれたりすることがないことから、安定して強化繊維織物同士を接着でき、形態が安定したプリフォームが得られる。
前述のとおり、第2の繊維は融点が150度以下の樹脂を有するが、本発明の強化繊維織物は、第2の繊維が融点の異なる2種類の樹脂からなる芯鞘繊維であり、鞘部を構成する樹脂の融点が150度以下であることが好ましい。これについてより詳細に説明する。
芯鞘繊維の鞘部を構成する、融点が150度以下の樹脂は特に限定されないが、共重合ナイロン、変性ポリエステルやビニロンなどが好ましい。なかでも、鞘部が共重合ナイロンで、芯部がナイロン6またはナイロン66の組み合わせは、同種の樹脂であることから、芯部と鞘部がよく接着し、最終製品となるFRPに衝撃などが作用した場合に、芯部と鞘部が剥離するようなことがないため好ましい。
芯部を構成する樹脂と鞘部を構成する樹脂の融点の差は、50度以上が好ましい。芯部を構成する樹脂と鞘部を構成する樹脂の融点の差が50度を下回ると、芯部を構成する樹脂と鞘部を構成する樹脂との融点差が小さくなり、鞘部を構成する樹脂を溶融する際に、芯部を構成する樹脂まで溶融されることがあり、また、芯部の分子配向が乱れて芯部を構成する樹脂による耐衝撃性改善効果が小さくなることがある。
前記芯鞘繊維において、芯部の占める割合が、芯鞘繊維の断面積の30〜70%の範囲であることが好ましい。芯鞘繊維の断面積において、芯部の割合が30%未満であると、衝撃エネルギーを吸収する樹脂が少なくなりFRPの衝撃靭性を向上させる効果が小さくなることがある。また、所定の衝撃エネルギーを吸収させるには不織布の繊維量を大きくすることが必要となり、FRPに占める強化繊維の割合が少なくなり、FRPの機械的特性が低下することがある。一方、70%を越えると鞘部の融点が150度以下の樹脂の量が少なくなり、基材との接着が不十分となることがある。
また第2の繊維の繊度は50〜500デシテックスであることが好ましい。第2の繊維の繊度が50デシテックス未満であれば、プリフォームを接着させる際の接着成分が少なく、積層した強化繊維織物同士の接着が不十分となることがある。一方、第2の繊維の繊度が500デシテックスを超えると、積層した強化繊維織物同士の接着力は十分得られるものの、強化繊維織物内の体積割合が大きくなり、FRPにした場合の力学的特性が低下することがある。このため、第2の繊維の繊度は100〜500デシテックスの範囲が好ましい。なかでも適度な接着性を有し、かつ、FRPにした場合の力学的特性の低下を極力抑えるという観点から、第2の繊維の繊度は100〜300デシテックスの範囲がより好ましい。
また第2の繊維は、必ずしもすべてのたて糸やよこ糸と共に挿入する必要もなく、複数本毎に挿入したり、特定の部分のみに挿入するのでも構わない。プリフォームを作製する際に積層した織物を強固に接着したい際には挿入量や本数を増やしたり、平面形状などさほど接着が必要でなければ挿入量や本数を減らせばよい。なお適度な接着性を有するための挿入量としては、第2の繊維の挿入密度として1〜5本/cmの範囲が好ましい。
図2は、本発明の他の一実施態様に係る、二方向織物の平面図である。この強化繊維織物5は、炭素繊維糸条6と融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維8とがたて糸として配列され、炭素繊維糸条8と融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維7とがよこ糸として配列されており、互いに交互に交錯し合った平織組織を構成している。ここで、たて糸となる炭素繊維糸条6と融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維8およびよこ糸となる炭素繊維糸条7と融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維9については、接着/非接着のいずれでもよいが、少なくともたて糸とよこ糸とは接着していない。このようにすることで、図1の強化繊維織物と同様に、プリフォームを作製する際に、強化繊維織物をたて糸とよこ糸の交錯点が適度にずれることで皺発生もなく、製品の形状に沿ったプリフォームを得ることができる。
ここで第2の繊維をたて方向とよこ方向の双方に挿入する、つまり、たて糸及びよこ糸が第2の繊維を有することで、プリフォーム作製時の加熱により積層した強化繊維織物を、強固に接着することができることから好ましい。
本発明のプリフォームの製造方法は、(A)本発明の強化繊維織物を積層する積層工程、(B)積層した強化繊維織物を賦形する賦形工程、及び、(C)加熱によって、積層した強化繊維織物同士を接着させ、さらに各強化繊維織物中のたて糸とよこ糸とを接着させる加熱工程、を有する。以下、本発明のプリフォームの製造方法の一態様について、図3を用いて説明する。
図3は、凸形状の成形体を得るために必要なプリフォーム10を示す一実施例であり、1部が破断した概略斜視図を示している。
(A)強化繊維織物を積層する積層工程
プリフォームを作製するにあたって、本発明の強化繊維織物を半球体の全面を覆う大きさに裁断する。ここで、強化繊維織物は平組織からなる4枚の織物(11〜14)からなり、第1層目から第3層目の強化繊維織物の繊維配行が同じ方向になるように積層し、第4層目の強化繊維織物の繊維配行は、第1〜3層目の強化繊維織物の繊維配向に対して45度ずれるように斜め方向に積層する。
(B)積層した強化繊維織物を賦形する賦形工程
積層した強化繊維織物の四隅を把持して半球状の形状に織物を賦形させる。強化繊維織物は、プリフォームに賦形する前は、そのたて糸とよこ糸は90度の交角をもって製織されているが、深絞り成形した後のプリフォームにおいては、各織糸が深絞りによって目ずれし、交角が小さくなり、強化繊維織物に皺や切れ目を入れずして、凸形状に賦形することが可能となる。
(C)加熱によって、積層した強化繊維織物同士を接着させ、さらに各強化繊維織物中のたて糸とよこ糸とを接着させる加熱工程
この工程においては、第2の繊維中の融点が150度以下の樹脂の融点以上に加熱することが好ましく、このようにすることで、第2の繊維中の融点が150度以下の樹脂が融解して、強化繊維織物同士を接着させるとともに、たて糸とよこ糸とを接着することができる。つまり、変形させたプリフォーム全体を第2の繊維の樹脂の融点以上に加熱することで、積層した強化繊維織物同士を接着させ、さらに各強化繊維織物中のたて糸とよこ糸とを接着させることができる。
本発明は、優れた力学的特性を発揮し、成形加工時の取り扱い性に優れ、プリフォーム作製時の織物の賦形性に優れ、皺や繊維蛇行が発生しにくい強化繊維織物およびプリフォームの製造方法を提供することにあり、そのため本発明においては、少なくとも強化繊維を用いる。
本発明の強化繊維織物において好適な強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維およびアラミド繊維などである。かかる強化繊維としては、比強度・比弾性率に優れる炭素繊維が好ましく、なかでも、繊維直径が5〜10μのポリアクリルニトリル系で、引張強度が3〜7GPaで、引張弾性率が200〜500GPaのマルチフィラメントとすることにより、より高い力学的特性を発揮するFRPが得られる。
本発明の強化繊維織物に用いる強化繊維の繊度は、100〜3,000テックスの範囲の太い糸が好ましい。100〜3,000テックスの範囲であれば、賦形時にたて糸とよこ糸が適度に移動可能であり、本発明の効果が十分に発揮されるために好ましい。また、強化繊維が炭素繊維の場合は、一般に繊度が大きくなるほど製造コストが安価とできるため、低コストの織物基材を提供できる利点もある。
強化繊維の繊度が100テックスより小さいと、たて糸とよこ糸の交錯点数が多くなるので、強化繊維織物を剪断変形させると皺が生じやすく、プリフォーム作製時に織物同士が接着しにくくなることや皺が入ると積層した強化繊維織物同士の接着が不十分となり、プリフォームとしての形態が安定しない。一方、強化繊維の繊度が3,000テックスを超えると、糸幅を均一に拡げない限り繊維分散が均一な強化繊維織物が得られないことがあり、力学的特性を十分に発揮できないことがある。
実施例4が本発明の実施例であり、その他は参考実施例である。
(実施例1)
たて糸として、引張強度が4,900MPa、引張弾性率が230GPa、フィラメント数が12,000本のポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維糸条(繊度:800テックス)ならびに第2の繊維として融点が110度の共重合ナイロン繊維(繊度:55デシテックス)を用い、よこ糸として、たて糸と同じ炭素繊維と共重合ナイロン繊維を用いた。そして、炭素繊維にあらかじめ第2の繊維をカバリング加工した糸をたて糸及びよこ糸に用い、強化繊維織物の目付が200g/mの、たて糸とよこ糸とが接着されていない平組織の二方向性織物Aを製造した。
得られた強化繊維織物Aを、たて糸とよこ糸の繊維配行が±45度ずれるように交互に4枚積層し、直径30cmの半球状の凸型を用いて賦形させるとともに、オーブンにて180度×1分間加熱後、室温で30分間放置して、強化繊維織物同士を接着させ、さらにたて糸とよこ糸とを接着させながらプリフォームAを得た。
得られたプリフォームAは、二方向性織物Aのたて糸とよこ糸の交錯点が接着されていないことから、プリフォーム作製時の織物の賦形性に優れ、皺や部分的な繊維蛇行の発生もなく、形態が安定していた。
また得られたプリフォームAを金型にセットし、180度キュアタイプのエポキシ樹脂を注入し、繊維強化樹脂Aを得た。
得られた繊維強化樹脂Aの断面観察を行ったところ、共重合ナイロン繊維が樹脂に溶解せず、残っていた。
(実施例2)
第2の繊維の挿入方法として、カバリングではなく、引き揃えて並行挿入したほかは、実施例1と同じようにして、たて糸とよこ糸とが接着されていない二方向織物B、プリフォームB、繊維強化樹脂Bを得た。
得られたプリフォームBは、二方向織物Bのたて糸とよこ糸の交錯点が接着されていないことからプリフォーム作製時の織物の賦形性に優れ、皺や部分的な繊維蛇行の発生もなく、形態が安定していた。また炭素繊維と共重合ナイロン繊維を引き揃えて挿入したことから炭素繊維の糸幅斑はほとんどなかった。また繊維強化樹脂Bの断面観察を行ったところ、共重合ナイロン繊維が樹脂に溶解せず、残っていた。
(実施例3)
第2の繊維の挿入位置をたて糸とよこ糸の糸幅の中央としたほかは、実施例2と同じようにして、たて糸とよこ糸とが接着されていない二方向織物C、プリフォームC、繊維強化樹脂Cを得た。
得られたプリフォームCは、二方向織物Cのたて糸とよこ糸の交錯点が接着されていないことからプリフォーム作製時の織物の賦形性に優れ、皺や部分的な繊維蛇行の発生もなく、形態が安定していた。また炭素繊維糸幅の中央に共重合ナイロン繊維を並行に配列したことから、樹脂が隣接する織物と確実に接し、織物同士が強固に接着しており、プリフォームの形態が安定していた。
また繊維強化樹脂Cの断面観察を行ったところ、共重合ナイロン繊維が樹脂に溶解せず、残っていた。
(実施例4)
第2の繊維をたて糸やよこ糸となる炭素繊維とあらかじめ接着させたほかは、実施例2と同じようにして、たて糸とよこ糸とが接着されていない二方向織物D、プリフォームD、繊維強化樹脂Dを得た。
得られたプリフォームDは、二方向織物Dのたて糸とよこ糸の交錯点が接着されていないことからプリフォーム作製時の織物の賦形性に優れ、皺や部分的な繊維蛇行の発生もなく、形態が安定していた。また炭素繊維と共重合ナイロン繊維をあらかじめ接着させていたことから、共重合ナイロンの接着位置が賦形時に移動しなかったことから、織物同士が強固に接着しており、プリフォームの形態が安定していた。
また繊維強化樹脂Dの断面観察を行ったところ、共重合ナイロン繊維が樹脂に溶解せず、残っていた。
(実施例5)
第2の繊維として、芯部の融点が200度で鞘部の融点が110度である芯鞘構造の共重合ナイロン繊維(繊度:110デシテックス)を用いたほかは、実施例2と同じようにして、たて糸とよこ糸とが接着されていない二方向織物E、プリフォームE、繊維強化樹脂Eを得た。
得られたプリフォームEは、二方向織物Eのたて糸とよこ糸の交錯点が接着されていないことからプリフォーム作製時の織物の賦形性に優れ、皺や部分的な繊維蛇行の発生もなく、形態が安定していた。また共重合ナイロンの芯部が溶融せずに残っていたことから、接着位置が賦形時に移動せず、織物同士が強固に接着しており、プリフォームの形態が安定していた。
また繊維強化樹脂Eの断面観察を行ったところ、共重合ナイロン繊維が樹脂に溶解せず、残っていた。
(実施例6)
第2の繊維として、共重合ナイロン繊維(繊度:110デシテックス)を用いたほかは、実施例2と同じようにして、たて糸とよこ糸とが接着されていない二方向織物F、プリフォームF、繊維強化樹脂Fを得た。
得られたプリフォームFは、二方向織物Fのたて糸とよこ糸の交錯点が接着されていないことからプリフォーム作製時の織物の賦形性に優れ、皺や部分的な繊維蛇行の発生もなく、形態が安定していた。また共重合ナイロン繊維量が増えたことから、織物同士が強固に接着しており、プリフォームの形態が安定していた。
また繊維強化樹脂Fの断面観察を行ったところ、共重合ナイロン繊維が樹脂に溶解せず、残っていた。
(実施例7)
第2の繊維として、融点が140度のフェノキシ繊維(繊度:55デシテックス)を用いたほかは、実施例2と同じようにして、たて糸とよこ糸とが接着されていない二方向織物G、プリフォームG、繊維強化樹脂Gを得た。
得られたプリフォームGは、二方向織物Gのたて糸とよこ糸の交錯点が接着されていないことからプリフォーム作製時の織物の賦形性に優れ、皺や部分的な繊維蛇行の発生もなく、形態が安定していた。またフェノキシ繊維で織物同士が強固に接着しており、プリフォームの形態が安定していた。
また繊維強化樹脂Gの断面観察を行ったところ、フェノキシ繊維がエポキシ樹脂を含浸させた際に樹脂に溶解し、残存物は認められなかった。
(比較例1)
炭素繊維織物を作製した後に織物を加熱し、たて糸とよこ糸の交錯点を接着させたほかは実施例1と同じようにして、二方向性織物H、プリフォームH、繊維強化樹脂Hを得た。
得られたプリフォームHは、二方向性織物Hの段階でたて糸とよこ糸の交錯点が接着されていることからプリフォーム作製時に織物に皺が入るとともに隣接した織物同士の接着が不十分であったことからプリフォームの形態も安定していなかった。
得られた繊維強化樹脂Hの断面観察を行ったところ、共重合ナイロン繊維が樹脂に溶解せず、残っていた。
(比較例2)
炭素繊維織物を作製した後に織物を加熱し、たて糸とよこ糸の交錯点を接着させたほかは実施例2と同じようにして、二方向性織物I、プリフォームI、繊維強化樹脂Iを得た。
得られたプリフォームIは、二方向性織物Iの段階でたて糸とよこ糸の交錯点が接着されていることからプリフォーム作製時に織物に皺が入るとともに隣接した織物同士の接着が不十分であったことからプリフォームの形態も安定していなかった。
得られた繊維強化樹脂Iの断面観察を行ったところ、共重合ナイロン繊維が樹脂に溶解せず、残っていた。
上記の実施例および比較例の結果を、表1に示す。
Figure 0006915306
Figure 0006915306
本発明によれば、強化繊維織物およびその織物を用いたプリフォームの製造方法によると、たて糸及び/又はよこ糸が、その一部に融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維を含み、たて糸とよこ糸とが接着されていないことから、プリフォーム作製時の強化繊維織物の賦形性に優れ、皺や繊維蛇行が発生しにくいプリフォームを製造方法することができる。
本発明の製造方法で得られた強化繊維織物は、皺や強化繊維の部分的な蛇行が生じにくいことから、FRPに成形した場合、高い強度、弾性率などの力学的特性を発現するだけでなく、優れた外観品位を達成することができる。かかる強化繊維織物は、構造物の補修・補強、輸送機器(自動車、船舶、航空機、自転車など)、スポーツ用品およびFRP型をはじめ、その他の一般産業に用いられるFRPの強化材として好適に用いられる。
1、5、11、12、13、14 : 強化繊維織物
2、6、15 : たて糸
3、7、16 : よこ糸
8 : たて糸(第2の繊維)
4、9 : よこ糸(第2の繊維)
10 : プリフォーム

Claims (5)

  1. 少なくとも強化繊維を含む強化繊維織物であって、
    たて糸及び/又はよこ糸が、その一部に融点が150度以下の樹脂を有する第2の繊維を含み、
    前記第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸は、前記第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸中のその他の繊維が強化繊維であり、
    前記強化繊維と前記第2の繊維とが、並行に配列しており、
    前記第2の繊維、並びに、前記第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸中のその他の繊維とが、接着していて、
    たて糸とよこ糸とが接着されていないことを特徴とする、強化繊維織物。
  2. 前記第2の繊維を含むたて糸及び/又はよこ糸は、その糸幅の中央部に第2の繊維を含むことを特徴とする、請求項1に記載の強化繊維織物。
  3. 前記第2の繊維が、融点の異なる2種類の樹脂からなる芯鞘繊維であり、
    鞘部を構成する樹脂の融点が150度以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の強化繊維織物。
  4. 前記第2の繊維の繊度が50〜500デシテックスである、請求項1〜3のいずれかに記載の強化繊維織物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の強化繊維織物を積層する積層工程、
    積層した強化繊維織物を賦形する賦形工程、
    及び、加熱によって、積層した強化繊維織物同士を接着させ、さらに各強化繊維織物中のたて糸とよこ糸とを接着させる加熱工程、
    を有する、プリフォームの製造方法。
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