JP6914600B2 - Fixing device and ion irradiation method - Google Patents
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Description
本発明は、イオン照射に用いるマスクをウェハに固定する固定装置、およびイオン照射方法に関する。 The present invention relates to a fixing device for fixing a mask used for ion irradiation to a wafer, and an ion irradiation method.
シリコンウェハ等の半導体基板に様々な微細加工を施すことで、半導体集積回路が製造される。集積回路の性能を向上させるため、半導体基板にヘリウム等のイオンを照射して欠陥領域が形成されることがある。例えば、ダイオードを内蔵する絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)の製造工程において、マスクを使用してイオン照射することにより、ダイオードが形成される箇所に欠陥領域が選択的に形成される。ダイオード領域に選択的に欠陥を形成することで、ダイオードの逆回復特性が向上しうる(例えば、特許文献1参照)。 A semiconductor integrated circuit is manufactured by performing various microfabrications on a semiconductor substrate such as a silicon wafer. In order to improve the performance of the integrated circuit, the semiconductor substrate may be irradiated with ions such as helium to form a defective region. For example, in the manufacturing process of an insulated gate bipolar transistor (IGBT) containing a diode, a defect region is selectively formed at a location where the diode is formed by irradiating ions with a mask. By selectively forming a defect in the diode region, the reverse recovery characteristic of the diode can be improved (see, for example, Patent Document 1).
マスクをウェハに固定するために、いくつかの方法が提案されている。特許文献1によれば、マスクがウェハに接着や接合により固定される。この場合、マスクはウェハにしっかりと固定されうるが、マスクをウェハから取り外すためにエッチングなどの化学処理を要しうるので煩雑である。 Several methods have been proposed for fixing the mask to the wafer. According to Patent Document 1, the mask is fixed to the wafer by adhesion or bonding. In this case, the mask can be firmly fixed to the wafer, but it is complicated because chemical treatment such as etching may be required to remove the mask from the wafer.
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、イオン照射に用いるマスクをウェハに容易に着脱するための固定技術を提供することにある。 One of the exemplary objects of an aspect of the present invention is to provide a fixing technique for easily attaching and detaching a mask used for ion irradiation to and from a wafer.
本発明のある態様は、マスクを介してウェハにイオン照射する際にウェハに対してマスクを固定するための固定装置である。この固定装置は、ウェハが載置される中央部と、マスクを固定するための外周部とを有するウェハホルダと、ウェハホルダの外周部にてマスクを磁力で固定するための磁石と、ウェハホルダの外周部とマスクとの間に挟まれる樹脂フィルムと、を備える。 One aspect of the present invention is a fixing device for fixing a mask to a wafer when irradiating the wafer with ions through the mask. This fixing device includes a wafer holder having a central portion on which a wafer is placed, an outer peripheral portion for fixing the mask, a magnet for magnetically fixing the mask on the outer peripheral portion of the wafer holder, and an outer peripheral portion of the wafer holder. A resin film sandwiched between the mask and the mask is provided.
本発明の別の態様は、イオン照射方法である。この方法は、ウェハホルダの中央部にウェハを載置する工程と、ウェハの上に重ねるマスクとウェハを位置合わせする工程と、ウェハホルダの中央部とマスクの間にウェハが挟まれ、ウェハホルダの外周部とマスクの間に樹脂フィルムが挟まれるようにして、ウェハホルダの外周部にてマスクを磁石による磁力で固定する工程と、ウェハとマスクとが重なる方向が水平方向となるようにウェハホルダを立てて搬送プレートに取り付ける工程と、搬送プレートに取り付けられた状態でマスクを介してウェハにイオンを照射する工程と、を備える。 Another aspect of the present invention is an ion irradiation method. In this method, the step of placing the wafer on the central part of the wafer holder, the step of aligning the mask and the wafer to be stacked on the wafer, and the step of sandwiching the wafer between the central part of the wafer holder and the mask, and the outer peripheral portion of the wafer holder. The process of fixing the mask with magnetic force by a magnet on the outer periphery of the wafer holder so that the resin film is sandwiched between the wafer and the mask, and the wafer holder is erected and conveyed so that the direction in which the wafer and the mask overlap is the horizontal direction. It includes a step of attaching to a plate and a step of irradiating a wafer with ions through a mask while being attached to a transfer plate.
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。 It should be noted that any combination of the above components or components and expressions of the present invention that are mutually replaced between methods, devices, systems, and the like are also effective as aspects of the present invention.
本発明によれば、イオン照射に用いるマスクをウェハに容易に着脱できる。 According to the present invention, the mask used for ion irradiation can be easily attached to and detached from the wafer.
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。また、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下の説明において参照する図面において、各構成部材の大きさや厚みは説明の便宜上のものであり、必ずしも実際の寸法や比率を示すものではない。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described in detail. The configuration described below is an example and does not limit the scope of the present invention. Further, in the description of the drawings, the same elements are designated by the same reference numerals, and duplicate description will be omitted as appropriate. Further, in the drawings referred to in the following description, the sizes and thicknesses of the respective constituent members are for convenience of explanation and do not necessarily indicate the actual dimensions and ratios.
図1は、実施の形態に係るイオン照射装置50の構成を模式的に示す図である。イオン照射装置50は、ビーム生成装置52と、ビーム輸送装置54と、照射処理室56とを備える。ビーム生成装置52は、サイクロトロン方式やバンデグラフ方式の加速器を備えており、例えば、1MeV〜100MeV程度の加速エネルギーを有するイオンビームBを生成する。ビーム輸送装置54は、ビーム生成装置52で生成されたイオンビームBを照射処理室56に輸送する。
FIG. 1 is a diagram schematically showing the configuration of the
ビーム輸送装置54には、偏向装置60、ビームスリット62、アブソーバ64が設けられる。偏向装置60は、ビーム生成装置52からのイオンビームBを電界式または磁界式でスキャンし、ウェハ12の全体がイオンビームBにより順次走査されるようにする。スキャンされたビームBは、ビームスリット62およびアブソーバ64を通過する。アブソーバ64は、アルミニウム(Al)等の材料で構成されるエネルギー減速板であり、アブソーバ64を通過するイオンビームBを減速させて所望のエネルギーを有するように調整する。
The
照射対象となるウェハ12およびマスク14は、搬送プレート66に取り付けられ、照射処理室56に搬送される。ウェハ12およびマスク14は、固定装置18を介して搬送プレート66に取り付けられる。固定装置18は、イオン照射中にウェハ12に対してマスク14が動かないように位置決めするための固定治具である。
The
マスク14は、ウェハ12よりもイオンビームBの進行方向の手前側に配置される。したがって、スキャンされたビームBは、マスク14越しにウェハ12に入射する。マスク14は、部分的に開口が形成されたパターン部を有し、入射するイオンビームBの一部を遮蔽し、残りの部分を通過させる。イオンビームBの照射により、ウェハ12の内部にはマスク14のパターンに応じた位置に欠陥領域が形成される。
The
マスク14は、ウェハ12を覆うことのできる大きさを有する。マスク14は、アルミニウム(Al)、ステンレス鋼(SUS)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)およびこれらの合金を含む金属や、シリコン(Si)、その他樹脂などで構成される。ただし、マスク14の形状および材質はこれに限定されない。
The
イオン照射装置50は、イオンビームに関する様々なパラメータ、例えば、イオン種、加速エネルギー、イオン照射量(ビーム電流、照射時間)、イオン照射方向を調整することができるように構成されている。イオン照射に用いられるイオン種は、H、He、B、C、N、O、Ne、Si、Ar、Kr、Xeからなる群より選択される少なくとも1種の原子がイオン化されたものが挙げられる。具体的には、例えば、1H+、2H+、3He2+、4He2+などが挙げられる。イオン照射システム10は、イオン照射を0.001MeV以上の加速エネルギーで行ってもよい。あるいは、0.1MeV以上の加速エネルギーで行ってもよい。また、イオン照射を100MeV以下の加速エネルギーで行ってもよい。あるいは、30MeV以下の加速エネルギーで行ってもよい。
The
イオンが照射されるウェハ12は典型的には、円形のシリコン基板であるが、ウェハ12の形状および材質はこれに限定されない。円形ウェハは、例えば300mm以下の直径を有し、例えば300mmまたは250mmまたは200mmまたは150mmの直径を有しうる。円形ウェハは、例えば50μm〜1.5mm程度の厚みを有してもよく、例えば100μm〜900μ程度の厚みを有してもよい。
The
ウェハ12にイオン照射が行われると、ウェハ内部のある深さにまでイオンが到達する。その際、到達した領域を含む近傍では格子欠陥が形成され、結晶の規則性(周期性)が乱れた状態となる。このような格子欠陥が多い領域では電子が散乱されやすくなり、電子の移動が阻害される。つまり、イオン照射により局所的な格子欠陥が生じた領域では、抵抗率が上昇することになる。イオン照射システム10において上述のパラメータを調整することにより、ウェハ中の欠陥層の面内位置、深さ位置、深さ方向の幅、抵抗率の大きさを適宜設定できる。なお、イオン照射により得られる欠陥層は、高抵抗領域を形成する目的の他に、キャリアのライフタイム制御層を形成する目的など、様々な用途に用いることができる。
When the
図2は、実施の形態に係る固定装置18の構成を模式的に示す断面図である。固定装置18は、ウェハ12に対してマスク14を固定するための装置である。固定装置18は、ウェハホルダ20と、マスクホルダ40とを備える。固定装置18は、ウェハホルダ20とマスクホルダ40の間が磁石32の磁力により固定されることを特徴とする。
FIG. 2 is a cross-sectional view schematically showing the configuration of the fixing
図2において、ウェハ12とマスク14とが重なる方向を上下方向とし、マスク14が上側、ウェハ12が下側として説明することがある。また、上下方向に直交する方向として、ウェハ12の中心から離れる方向を径方向といい、ウェハ12の外周に沿う方向を周方向ということがある。なお、これらの方向は、固定装置18の説明を容易化するために用いるものであり、固定装置18の使用時の設置方向等を何ら限定するものではない。
In FIG. 2, the direction in which the
ウェハホルダ20は、ホルダ本体22と、磁石台座30と、磁石32と、樹脂シート36とを含む。ホルダ本体22は、ウェハ12が載置される部分であり、ウェハホルダ20の中央部C1に設けられる。ホルダ本体22は、ウェハ12の主面と同程度またはウェハ12の主面より広い大きさを有し、例えば300mmウェハに対応する大きさを有しうる。ホルダ本体22の材料は特に問わないが、比較的軽量な材料で構成した方が取り扱いに便利であり、例えば、アルミニウム(Al)やチタン(Ti)などの金属材料や樹脂材料を用いることができる。なお、ホルダ本体22として、ステンレス鋼(SUS)や42アロイといった鉄(Fe)やニッケル(Ni)を含む合金などを用いてもよい。
The
ホルダ本体22の中央には、ホルダ本体22を上下方向に貫通する開口24が設けられる。ホルダ本体22の開口24は、ウェハ12の位置合わせに用いるアライナを下側から挿入してウェハ12を支持するために用いることができる。ホルダ本体22の開口24は、ホルダ本体22の軽量化にも寄与する。ホルダ本体22の開口24の直径は、ウェハ12の直径よりも小さく、例えば、ウェハ12の直径の50%〜90%程度である。
An
磁石台座30は、中央部C1より外側の外周部C2に設けられ、皿ネジなどの固定部材34によりホルダ本体22に固定される。磁石台座30は、磁石32を収容するための部材であり、磁性材料で構成される。磁石台座30は、磁性を有する金属材料で構成され、例えば、磁性を有するステンレス鋼(SUS430など)で構成される。
The
磁石32は、磁石台座30の凹部内に収容され、ウェハホルダ20の上面20aに露出するように取り付けられる。磁石32は、ウェハホルダ20の上面20aより上方に突出せず、ウェハホルダ20の上面20aが平坦面となるように設けられることが好ましい。磁石32は、例えば、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石などの永久磁石である。磁石32の材料は、固定装置18の使用温度に応じて選択することが好ましい。例えば、イオン照射により固定装置18が加熱され、150℃以上となる場合には温度上昇による磁性低下を考慮し、サマリウムコバルト磁石などの耐高温の磁石を用いることが好ましい。一方、イオン照射時に固定装置18の温度が150℃未満となる条件下であれば、強磁力のネオジム磁石などを用いることが好ましい。
The
樹脂シート36は、ウェハ12が載置される中央部C1に設けられ、ウェハホルダ20の上面20aに取り付けられる。樹脂シート36の中央には、ホルダ本体22の開口24と連通する開口38が設けられる。樹脂シート36は、ウェハ12と直接接触する部材であり、ウェハ12の固定時にウェハ12とホルダ本体22の間に挟み込まれる。樹脂シート36は、ウェハ12とホルダ本体22の間の隙間を埋めて、ウェハ12の径方向および周方向の位置ずれを摩擦力により防止する。樹脂シート36は、上下方向(厚み方向)に変形しやすい部材で構成されることが好ましく、例えば、連続気泡構造の樹脂部材で構成される。連続気泡構造の樹脂部材であれば気泡同士が連通しているため、イオン照射のために照射処理室56を真空状態とする際に気泡構造内の空気を容易に排出できる。したがって、樹脂シート36を含む固定装置18を真空状態の照射処理室56で用いる場合、連続気泡構造の樹脂シート36を用いることが好ましい。樹脂シート36として、例えば、スポンジ状のシリコーン樹脂やウレタン樹脂などを用いることができる。
The
マスクホルダ40は、マスク14の外周に取り付けられる部材である。マスクホルダ40は、ウェハホルダ20の外周部C2に対応する形状を有し、枠状に構成される。マスクホルダ40は、上フレーム42および下フレーム44を含み、上フレーム42と下フレーム44の間にマスク14およびスペーサ16が挟み込まれる。マスクホルダ40は、磁性を有する金属材料で構成され、例えば、磁性を有するステンレス鋼(SUS430など)で構成される。
The
スペーサ16は、ウェハ12の外周部と直接接触する部材であり、ウェハ12の固定時にウェハ12とマスク14の間に挟み込まれる。スペーサ16は、ウェハ12およびマスク14が直接接触するのを防止する。スペーサ16は、ウェハ12の直径よりもわずかに小さい直径の開口を有し、例えば、ウェハ12の直径の95%〜99%程度の開口径を有する。スペーサ16は、マスク14と同様の材料で構成され、アルミニウム(Al)、ステンレス鋼(SUS)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)およびこれらの合金を含む金属や、シリコン(Si)、その他樹脂などで構成される。ただし、スペーサ16の材質はこれに限定されない。
The
ウェハホルダ20とマスクホルダ40の間には樹脂フィルム46が設けられる。樹脂フィルム46は、ウェハホルダ20の外周部C2に対応する形状を有し、マスクホルダ40と同様に枠状に構成される。樹脂フィルム46は、ウェハホルダ20とマスクホルダ40の間での径方向および周方向の位置ずれを摩擦力により防止する。樹脂フィルム46は、摩擦力の大きい材料で構成されることが好ましく、例えば、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などを用いることができる。樹脂フィルム46は、磁石32の磁力によりウェハホルダ20とマスクホルダ40の間に生じる吸着力の低下を抑えるように薄く形成されることが好ましい。樹脂フィルム46の厚みは、1mm以下であることが好ましく、例えば、0.1mm〜0.5mm程度であることが好ましい。
A
つづいて、図3〜図7の平面図を参照しながら、固定装置18を構成する各部材の構成について詳述する。
Subsequently, the configuration of each member constituting the fixing
図3および図4は、ウェハホルダ20の構成を模式的に示す平面図である。図3は、ウェハホルダ20の上面20aから見た上面図であり、図4は、ウェハホルダ20の下面20bから見た下面図である。図2は、図3および図4のA−A線断面に相当する。
3 and 4 are plan views schematically showing the configuration of the
ホルダ本体22は、平面視において矩形状である。ウェハ12が載置される領域である中央部C1は矩形状であり、マスクホルダ40が固定される領域である外周部C2は矩形枠状である。ホルダ本体22の中央には円形の開口24が形成されている。ホルダ本体22の中央部C1には円形の開口38を有する円環状の樹脂シート36が設けられている。
The
磁石台座30は、ホルダ本体22に複数設けられており、ホルダ本体22の外周の四辺に沿って矩形枠状に並べられている。図示する例において、ホルダ本体22の四辺のそれぞれに4個の磁石台座30a,30b,30c,30dが設けられており、全体で4×4=16の磁石台座30が設けられる。各磁石台座30a〜30dは、磁石32が外周部C2に位置し、固定部材34が中央部C1に位置するように取り付けられている。つまり、各磁石台座30a〜30dは、磁石32が径方向外側に位置し、固定部材34が径方向内側に位置する向きとなるように取付られている。各磁石台座30a〜30dには、3個の磁石32が設けられている。一つの磁石台座に設けられる3個の磁石32は、ホルダ本体22の外周の辺に沿って並べられている。
A plurality of magnet pedestals 30 are provided on the holder
ホルダ本体22の四隅には、搬送プレート66に取り付けるための取付部26が設けられる。取付部26は、搬送プレート66に設けられる取付ピンに挿通するための取付孔26aが設けられる。図示する例において、ウェハホルダ20の取付部26は、ホルダ本体22から外側に突出するように設けられる。ただし、ウェハホルダ20の取付部26の構造は図示するものに限られず、例えば、取付部26を設ける代わりにホルダ本体22の四隅に取付孔を設けてもよい。
Mounting
ホルダ本体22の外周には切り欠き28が設けられる。図示する例において、切り欠き28は、ホルダ本体22の左辺および右辺に2個ずつ設けられ、隣り合う磁石台座30c,30dの間の位置に配置される。切り欠き28は、ウェハホルダ20とマスクホルダ40の間の磁力による固定を解除するためのピンを上下方向(図3の紙面に直交する方向)に挿通するために設けられる。例えば、切り欠き28に挿通されるピンにより、ウェハホルダ20に対してマスクホルダ40が上方向に持ち上げられ、ウェハホルダ20とマスクホルダ40の間の固定が解除される。
A
切り欠き28は、磁石32の磁力による吸着力を解除しやすいように、磁石台座30または磁石32の近くに設けられることが好ましい。図示する例において、ホルダ本体22の左辺および右辺に設けられる複数の磁石台座30c,30dは、切り欠き28を挟んで隣接するように設けられる。例えば、切り欠き28を挟んで隣り合う磁石台座30c,30dの間隔d1よりも、切り欠き28を挟まずに隣り合う磁石台座30c,30dの間隔d2の方が小さくなるように複数の磁石台座30c,30dが配置される。
The
図5は、マスクホルダ40の構成を模式的に示す平面図であり、上フレーム42および下フレーム44の構成を模式的に示す。上フレーム42および下フレーム44は、ウェハホルダ20の外周部C2に対応した矩形枠状に構成され、中央にウェハホルダ20の中央部C1に対応した矩形状の開口部40aを有する。上フレーム42および下フレーム44には、マスク14およびスペーサ16と固定されるための複数の固定孔40bが設けられる。複数の固定孔40bは、上フレーム42および下フレーム44の外周の四辺に沿って並べられる。各固定孔40bには、ネジなどの固定部材が取り付けられる。
FIG. 5 is a plan view schematically showing the structure of the
図6は、スペーサ16の構成を模式的に示す平面図である。スペーサ16は、マスクホルダ40に対応する矩形状の外周を有し、中央に円形の開口部16aを有する。スペーサ16の外周には複数の固定孔16bが設けられる。スペーサ16の各固定孔16bは、上フレーム42および下フレーム44の各固定孔40bと対応する位置に設けられる。
FIG. 6 is a plan view schematically showing the configuration of the
図7は、マスク14の構成を模式的に示す平面図である。マスク14は、マスクホルダ40に対応する矩形状の外周を有し、中央に円形のパターン部14aを有する。パターン部14aには、ウェハ12のイオン照射すべき箇所に部分的に開口が設けられるマスクパターンが形成される。マスク14の外周には複数の固定孔14bが設けられる。マスク14の各固定孔14bは、上フレーム42および下フレーム44の各固定孔40bと対応する位置に設けられる。
FIG. 7 is a plan view schematically showing the configuration of the
つづいて、固定装置18を用いた固定方法について説明する。図8は、実施の形態に係るマスクアライナ70の構成を模式的に示す側面図である。マスクアライナ70は、固定装置18を用いるウェハ12およびマスク14の固定および固定解除に用いる着脱装置である。マスクアライナ70は、ウェハホルダ支持部72と、マスクホルダ支持部74と、ウェハ支持部76と、カメラ78とを備える。
Next, a fixing method using the fixing
ウェハホルダ支持部72は、ウェハホルダ20を水平に支持するためのステージ構造であり、上下方向に移動可能となるように構成される。ウェハホルダ支持部72は、例えばウェハホルダ20の四隅の取付部26を支持するための四本の支柱を有する。マスクホルダ支持部74は、マスクホルダ40を水平に支持するための支持構造であり、ウェハホルダ20の四箇所の切り欠き28に挿通される四本のピン構造を有する。
The wafer
ウェハ支持部76は、ウェハ12を水平に支持するためのステージ構造であり、上下方向に移動可能となるように構成される。ウェハ支持部76は、ウェハホルダ20の中央の開口24,36に対応する位置に設けられ、ウェハホルダ20の上に載置されるウェハ12をウェハホルダ20の下側から支持するよう構成される。ウェハ支持部76は、ウェハ12をx方向、y方向およびθ方向に移動可能となるように構成されており、カメラ78で検出されるウェハ12およびマスク14のアライメントマークの位置が一致するようにウェハ12を位置合わせする。つまり、ウェハ支持部76は、ウェハ12を位置合わせするためのアライナである。
The
図8に示す状態において、マスクアライナ70にはウェハホルダ20が取り付けられている。ウェハホルダ20は、ウェハホルダ支持部72の上に固定されている。
In the state shown in FIG. 8, the
図9は、ウェハ12とマスク14の位置合わせ工程を模式的に示す側面図である。図8に示すようにウェハホルダ20をウェハホルダ支持部72に固定した後、マスクホルダ支持部74およびウェハ支持部76を上方に移動させ、マスクホルダ支持部74およびウェハ支持部76の上端がウェハホルダ20の上面20aより上側に位置するようにする。このとき、マスクホルダ支持部74はウェハホルダ20の切り欠き28を通って上方に移動し、ウェハ支持部76はウェハホルダ20の中央の開口24,38を通って上方に移動する。
FIG. 9 is a side view schematically showing the alignment process of the
つづいて、ウェハ支持部76の上にウェハ12を載置し、マスクホルダ支持部74の上にマスクホルダ40を載置する。マスクホルダ40には、マスク14およびスペーサ16が上フレーム42と下フレーム44の間に挟み込まれて固定されている。下フレーム44の下面には樹脂フィルム46が取り付けられている。その後、カメラ78を用いてウェハ12およびマスク14のアライメントマークを検出し、ウェハ支持部76によりウェハ12のx方向、y方向およびθ方向の位置を調整して位置合わせをする。
Subsequently, the
図10は、ウェハホルダ20とマスクホルダ40を固定する工程を模式的に示す側面図である。図9に示す状態から、まず、ウェハ支持部76を下方に移動させることにより、ウェハ12をウェハホルダ20の樹脂シート36の上に載置する。つづいて、マスクホルダ支持部74を下方に移動させることにより、マスクホルダ40をウェハホルダ20に近づけていく。マスクホルダ40に取り付けられる樹脂フィルム46がウェハホルダ20の上面20aに接触する程度に両者が近接すると、ウェハホルダ20に設けられる磁石32の磁力によりウェハホルダ20とマスクホルダ40が吸着して固定される。以上の工程により、固定装置18を用いてウェハ12に対してマスク14を固定できる。
FIG. 10 is a side view schematically showing a process of fixing the
図11は、固定装置18を搬送プレート66に取り付ける工程を模式的に示す図である。搬送プレート66には固定装置18を取り付けるための取付ピン68が設けられる。取付ピン68は、固定装置18の四隅の取付部26のうち対角に位置する二つの取付部26に対応する位置に設けられる。取付部26の取付孔に取付ピン68を挿通させることにより、固定装置18が搬送プレート66に固定される。搬送プレート66は、複数の固定装置18の取付が可能となっており、横方向に一列に複数の固定装置18が並んで固定されるように複数の取付ピン68のペアが並んで設けられる。
FIG. 11 is a diagram schematically showing a step of attaching the fixing
搬送プレート66は、イオン照射時に立てた状態で使用され、図11に示す矢印Gが重力方向となる向きで照射処理室56に配置される。したがって、搬送プレート66に取り付けられる固定装置18は、ウェハ12とマスク14が重なる方向が水平方向となる向きで固定され、ウェハ12の主面と平行な方向に荷重が加わる。本実施の形態では、ウェハホルダ20とマスクホルダ40の間に樹脂フィルム46を挟み込んでいるため、樹脂フィルム46の摩擦力によりウェハ12の主面と平行な方向の荷重を支えることができる。その結果、樹脂フィルム46を設けずに磁石32の磁力のみで固定する場合と比べて、固定装置18を立てた状態にしたときのウェハホルダ20とマスクホルダ40の間の位置ずれを好適に防止できる。また、ウェハ12とウェハホルダ20の間に樹脂シート36が設けられるため、樹脂シート36の摩擦力によりウェハ12の位置ずれも好適に防止できる。
The
イオン照射工程が終了すると、固定装置18は、搬送プレート66から取り外され、マスクアライナ70に取り付けられる。まず、ウェハホルダ20の取付部26がウェハホルダ支持部72に固定される。その後、ホルダ本体22の切り欠き28を通るようにマスクホルダ支持部74を上方に移動させ、ウェハホルダ20に対してマスクホルダ40を上方に押し上げるようにする。ウェハホルダ20とマスクホルダ40の間にわずかな隙間が生じると、磁石32の磁力による固定が解除される。マスクホルダ40の固定を解除した後、イオン照射後のウェハ12がウェハホルダ20から取り出される。
When the ion irradiation step is completed, the fixing
図12は、実施の形態に係るイオン照射方法の一例を示すフローチャートである。ウェハホルダ20の中央部C1の樹脂シート36の上にウェハ12を載置し(S10)、ウェハ12の上に重ねるマスク14とウェハ12とを位置合わせする(S12)。ウェハホルダ20の外周部C2に樹脂フィルム46を配置し、ウェハホルダ20とマスク14の間に樹脂フィルム46が挟まれるようにして、ウェハホルダ20の外周部C2にてマスク14を磁石32による磁力で固定する(S14)。ウェハ12とマスク14が重なる方向が水平方向となるように、ウェハ12およびマスク14が固定された固定装置18を立てた状態で搬送プレート66に取り付し(S16)、搬送プレート66に立てて取り付けられた状態でマスク14を介してウェハ12にイオンを照射する(S18)。イオン照射後、搬送プレート66から固定装置18を取り外し、ウェハホルダ20の切り欠き28にピンを挿通することによりウェハホルダ20とマスク14の間の固定を解除する(S20)。
FIG. 12 is a flowchart showing an example of the ion irradiation method according to the embodiment. The
本実施の形態によれば、磁力によりマスク14とウェハホルダ20とを着脱できるため、ウェハに直接マスクを固定したり、ネジやクリップなどの固定部材を用いて固定したりする場合よりもマスクの着脱を容易にできる。また、磁力のみを用いて固定するのではなく、樹脂シート36や樹脂フィルム46による摩擦力を用いて固定することで、固定装置18にウェハ12やマスク14を取り付けた後にウェハ12の主面に沿う径方向や周方向の位置ずれを好適に防止できる。したがって、本実施の形態によれば、高い精度での固定と簡便な着脱とを両立することができる。
According to this embodiment, since the
本実施の形態によれば、ウェハホルダ20の全体を磁性材料で構成せず、磁石32が設けられる磁石台座30のみを部分的に磁性材料で構成することにより、ウェハホルダ20を軽量化でき、ウェハホルダ20の取り扱いを容易にできる。また、磁性材料の磁石台座30に磁石32を埋め込むことで、磁石32が発する磁力線を磁石台座30の内部に閉じ込める磁気回路を形成し、固定装置18の外部への磁力漏れを防ぐことができる。これにより、固定装置18の外部に磁力が漏れることで、ウェハ12に入射するイオンビームBが磁力線の影響を受けて偏向され、均一なイオン照射の妨げとなるのを防ぐことができる。
According to the present embodiment, the weight of the
本実施の形態によれば、ウェハホルダ20の外周部C2に複数の磁石32を並べる構成としているため、個々の磁石32の磁力がそれほど強くなくても十分な固定力を発揮させることができる。また、個々の磁石32の磁力を小さくすることで、ウェハホルダ20やマスクホルダ40の一部の固定箇所に過度な応力が加わり、ウェハ12やマスク14に意図しない応力が加わることを防ぐことができる。さらに、磁石32の近傍に切り欠き28を設け、磁石32に近い位置で磁力による固定を解除するようにしているため、マスク14に過度な力を加えることなくマスク14を着脱できる。これにより、イオン照射工程の信頼性を高めることができる。
According to the present embodiment, since a plurality of
本実施の形態に係る固定装置18は、半導体デバイスの電気特性に悪影響を与えるおそれのある金属材料(Fe,Co,Ni,Cu等)を含みうる。しかしながら、本実施の形態に係るイオン照射方法は、半導体素子が形成されたウェハ12の表面に保護膜を形成し、保護膜の上からイオン照射したとしても所望の欠陥領域を形成できる。このような保護膜が形成されたウェハ12を用いることで、悪影響を及ぼしうる材料を含む固定装置18であっても、ウェハ12に形成される半導体素子の電気特性に及ぼす悪影響を防ぐことができる。
The fixing
上述の実施の形態に係るイオン照射技術は、半導体装置の形成に適用することができる。例えば、IGBTとダイオードを混載させたパワーデバイスにおいて、IGBTが形成される領域にはイオン照射を行わず、ダイオードが形成される領域にイオン照射がなされるように構成されるマスクを用いることができる。これにより、ダイオード領域に欠陥領域を形成して、ダイオードの逆回復特性を向上させることができる。 The ion irradiation technique according to the above-described embodiment can be applied to the formation of a semiconductor device. For example, in a power device in which an IGBT and a diode are mixedly mounted, a mask configured so that the region where the IGBT is formed is not irradiated with ions but the region where the diode is formed is irradiated with ions can be used. .. As a result, a defect region can be formed in the diode region to improve the reverse recovery characteristic of the diode.
上述の実施の形態に係るイオン照射技術は、RF−CMOSデバイスにおけるインダクタ領域の形成に用いることができる。インダクタ領域の周囲に選択的にイオン照射を行って高抵抗層を形成することにより、インダクタ領域のQ値を向上させることができる。また、デジタル回路とアナログ回路を混載する半導体装置において、デジタル領域とアナログ領域の間の領域に選択的にイオン照射を行って高抵抗層を形成することにより、分離領域を形成することができる。これにより、デジタル信号がアナログ回路に混信することを防ぎ、アナログ回路の特性を向上させることができる。 The ion irradiation technique according to the above-described embodiment can be used for forming an inductor region in an RF-CMOS device. The Q value of the inductor region can be improved by selectively irradiating the periphery of the inductor region with ions to form a high resistance layer. Further, in a semiconductor device in which a digital circuit and an analog circuit are mounted together, a separation region can be formed by selectively irradiating a region between the digital region and the analog region with ions to form a high resistance layer. As a result, it is possible to prevent the digital signal from interfering with the analog circuit and improve the characteristics of the analog circuit.
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。 The present invention has been described above based on examples. It will be understood by those skilled in the art that the present invention is not limited to the above embodiment, various design changes are possible, various modifications are possible, and such modifications are also within the scope of the present invention. By the way.
上述の実施の形態では、ウェハホルダ20の外周部C2に磁石32を設ける場合を示した。変形例においては、マスクホルダ40に磁石32を設ける構成としてもよい。
In the above-described embodiment, the case where the
上述の実施の形態では、ウェハホルダ20の外周部C2に複数の磁石台座30を設ける場合を示した。変形例においては、ウェハホルダ20の外周部C2に矩形枠状の磁石台座を設けてもよい。その他、ウェハホルダ20の全体を磁性材料で構成してもよい。
In the above-described embodiment, a case where a plurality of magnet pedestals 30 are provided on the outer peripheral portion C2 of the
上述の実施の形態では、上フレーム42と下フレーム44の間にマスク14とスペーサ16を挟み込む構成を示した。変形例においては、フレームとマスクが一体化されたようなマスクプレートを用いてもよい。また、スペーサが用いられなくてもよいし、上スペーサと下スペーサの間にマスク14を挟み込む構成としてもよい。その他、マスク14を磁性材料で構成することで、マスクホルダ40を用いずにマスク14をウェハホルダ20に直接固定してもよい。
In the above-described embodiment, the
上述の実施の形態では、ウェハホルダ20に切り欠き28が設けられる場合を示した。変形例では、マスクホルダ支持部74などのマスク支持ピンを挿通するための貫通孔がウェハホルダ20に設けられてもよい。
In the above-described embodiment, the case where the
上述の実施の形態では、マスクホルダ40に樹脂フィルム46をあらかじめ固定しておく場合について示した。変形例では、ウェハホルダ20の上面20aに樹脂フィルム46をあらかじめ固定しておいてもよい。
In the above-described embodiment, the case where the
12…ウェハ、14…マスク、16…スペーサ、18…固定装置、20…ウェハホルダ、28…切り欠き、32…磁石、36…樹脂シート、40…マスクホルダ、46…樹脂フィルム、66…搬送プレート、C1…中央部、C2…外周部。 12 ... Wafer, 14 ... Mask, 16 ... Spacer, 18 ... Fixing device, 20 ... Wafer holder, 28 ... Notch, 32 ... Magnet, 36 ... Resin sheet, 40 ... Mask holder, 46 ... Resin film, 66 ... Conveying plate, C1 ... Central part, C2 ... Outer part.
Claims (6)
前記ウェハが載置される非磁性材料を含む中央部と、前記マスクを固定するための磁性材料を含む外周部と、を有するウェハホルダと、
前記ウェハホルダの外周部にて前記マスクを磁力で固定するための磁石と、
前記ウェハホルダの外周部と前記マスクとの間に挟まれる樹脂フィルムと、を備えることを特徴とする固定装置。 A fixing device for fixing the mask to the wafer when irradiating the wafer with ions through the mask.
A wafer holder having a central portion containing a non-magnetic material on which the wafer is placed and an outer peripheral portion containing a magnetic material for fixing the mask.
A magnet for magnetically fixing the mask on the outer peripheral portion of the wafer holder,
A fixing device including a resin film sandwiched between an outer peripheral portion of the wafer holder and the mask.
前記ウェハが載置される中央部と、前記マスクを固定するための外周部と、を有するウェハホルダと、
前記マスクと前記ウェハとの間に挟まれるスペーサと、
前記マスクおよび前記スペーサの外周に取り付けられるマスクホルダと、
前記ウェハホルダの外周部と前記マスクホルダとを磁力で固定するための磁石と、
前記ウェハホルダの外周部と前記マスクホルダとの間に挟まれる樹脂フィルムと、を備えることを特徴とする固定装置。 A fixing device for fixing the mask to the wafer when irradiating the wafer with ions through the mask.
A wafer holder having a central portion on which the wafer is placed and an outer peripheral portion for fixing the mask.
A spacer sandwiched between the mask and the wafer,
A mask holder attached to the outer periphery of the mask and the spacer ,
A magnet for magnetically fixing the outer peripheral portion of the wafer holder and the mask holder,
A fixing device including a resin film sandwiched between an outer peripheral portion of the wafer holder and the mask holder.
前記ウェハが載置される中央部と、前記マスクを固定するための外周部と、を有するウェハホルダと、
前記ウェハホルダの外周部にて前記マスクを磁力で固定するための磁石と、
前記ウェハホルダの外周部と前記マスクとの間に挟まれる樹脂フィルムと、を備え、
前記ウェハホルダの外周部には、前記マスクとの固定を解除して前記マスクを支持するためのマスク支持ピンが挿通される貫通孔または切り欠きが設けられ、前記貫通孔または切り欠きは、前記磁石と隣り合う位置に設けられることを特徴とする固定装置。 A fixing device for fixing the mask to the wafer when irradiating the wafer with ions through the mask.
A wafer holder having a central portion on which the wafer is placed and an outer peripheral portion for fixing the mask.
A magnet for magnetically fixing the mask on the outer peripheral portion of the wafer holder,
A resin film sandwiched between the outer peripheral portion of the wafer holder and the mask is provided .
The outer peripheral portion of the wafer holder is provided with a through hole or notch through which a mask support pin for releasing the fixing with the mask and supporting the mask is inserted, and the through hole or notch is the magnet. fixed device it and which is located in a position adjacent to the.
前記ウェハが載置される中央部と、前記マスクを固定するための外周部と、を有するウェハホルダと、
前記ウェハホルダの外周部にて前記マスクを磁力で固定するための磁石と、
前記ウェハホルダの外周部と前記マスクとの間に挟まれる樹脂フィルムと、
前記ウェハと前記ウェハホルダの中央部との間に挟まれる連続気泡構造の樹脂シートと、を備えることを特徴とする固定装置。 A fixing device for fixing the mask to the wafer when irradiating the wafer with ions through the mask.
A wafer holder having a central portion on which the wafer is placed and an outer peripheral portion for fixing the mask.
A magnet for magnetically fixing the mask on the outer peripheral portion of the wafer holder,
A resin film sandwiched between the outer peripheral portion of the wafer holder and the mask,
Fixed device you comprising: a, a resin sheet of a continuous cell structure is sandwiched between the central portion of said wafer and said wafer holder.
前記ウェハの上に重ねるマスクと前記ウェハを位置合わせする工程と、
前記ウェハホルダの中央部と前記マスクの間に前記ウェハが挟まれ、前記ウェハホルダの外周部と前記マスクの間に樹脂フィルムが挟まれるようにして、前記ウェハホルダの外周部にて前記マスクを磁石による磁力で固定する工程と、
前記ウェハと前記マスクとが重なる方向が水平方向となるように前記ウェハホルダを立てて搬送プレートに取り付ける工程と、
前記搬送プレートに取り付けられた状態で前記マスクを介して前記ウェハにイオンを照射する工程と、を備えることを特徴とするイオン照射方法。 The process of placing the wafer in the center of the wafer holder and
The process of aligning the mask to be overlaid on the wafer and the wafer,
The wafer is sandwiched between the central portion of the wafer holder and the mask, and a resin film is sandwiched between the outer peripheral portion of the wafer holder and the mask. And the process of fixing with
The process of erecting the wafer holder and attaching it to the transport plate so that the direction in which the wafer and the mask overlap is the horizontal direction.
An ion irradiation method comprising a step of irradiating the wafer with ions through the mask while being attached to the transport plate.
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