JP6913450B2 - ワイヤレス送電装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤレス給電技術に関する。
近年、電子機器に電力を供給するために、無接点電力伝送(非接触給電、ワイヤレス給電ともいう)が普及し始めている。異なるメーカーの製品間の相互利用を促進するために、WPC(Wireless Power Consortium)が組織され、WPCにより国際標準規格であるQi(チー)規格が策定された。
図1は、Qi規格に対応したワイヤレス給電システム100の構成を示す図である。給電システム100は、送電装置200(TX、Power Transmitter)と受電装置300(RX、Power Receiver)と、を備える。受電装置300は、携帯電話端末、スマートホン、オーディオプレイヤ、ゲーム機器、タブレット端末などの電子機器に搭載される。
送電装置200は、送信アンテナ201、インバータ204、コントローラ206、復調器208を備える。送信アンテナ201は、送信コイル(1次コイル)202および共振キャパシタ203を含む。インバータ204は、Hブリッジ回路(フルブリッジ回路)あるいはハーフブリッジ回路を含み、送信コイル202に駆動信号S1、具体的にはパルス信号を印加し、送信コイル202に流れる駆動電流により、送信コイル202に電磁界の電力信号S2を発生させる。コントローラ206は、送電装置200全体を統括的に制御するものであり、具体的には、インバータ204のスイッチング周波数、スイッチングのデューティ比、位相、あるいはインバータへの供給電圧VDCを制御することにより、送信電力を変化させる。コントローラ206は、ロジック回路やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアで実装してもよいし、マイコン、CPU(Central Processing Unit)とソフトウェアプログラムの組み合わせで実装してもよい。
Qi規格では、送電装置200と受電装置300の間で通信プロトコルが定められており、受電装置300から送電装置200に対して、制御データS3を伝達可能となっている。この制御データS3は、後方散乱変調(Backscatter modulation)を利用して、AM(Amplitude Modulation)変調された形で、受信コイル302(2次コイル)から送信コイル202に送信される。この制御データS3には、たとえば、受電装置300に対する電力供給量を指示する電力制御データ(パケットともいう)、受電装置300の固有の情報を示すデータなどが含まれる。復調器208は、送信コイル202の電流あるいは電圧に含まれる制御データS3を復調する。コントローラ206は、復調された制御データS3に含まれる電力制御データにもとづいて、インバータ204を制御する。
受電装置300は、受信コイル302、整流回路304、平滑キャパシタ306、電源回路308、変調器310、復調器312、コントローラ314を備える。受信コイル302は、送信コイル202からの電力信号S2を受信するとともに、制御データS3を送信コイル202に対して送信する。整流回路304および平滑キャパシタ306は、電力信号S2に応じて受信コイル302に誘起される電流S4を整流・平滑化し、直流電圧VRECTに変換する。電源回路308は、直流電圧VRECTを安定化し、出力電圧VOUTを生成する。出力電圧VOUTは図示しない負荷回路に供給される。
コントローラ314は、たとえばマイクロコントローラやCPUであり、ソフトウェアプログラムを実行し、Qi規格に準拠した給電をサポートする。たとえばコントローラ314は、受電装置300が受けている電力供給量をモニタし、それに応じて、電力供給量を指示する電力制御データ(コントロールエラー値)を生成する。変調器310は、電力制御データを含む制御データS3にもとづいて受信アンテナ301の並列共振周波数を変化させることにより、送信コイル202のコイル電流およびコイル電圧を変化させ、情報を送信する。
Qi規格では、送電装置200から受電装置300に対しても、制御データS5を伝達可能となっている。この制御データS5は、FSK(Frequency Shift Keying)により電力信号S2に重畳され、送信コイル202から受信コイル302に送信される。この制御データS5は、アクナリッジ(ACK)信号、非アクナリッジ(NAK)信号などを含みうる。
FSKの変調器220は、コントローラ206に内蔵されており、送信すべきデータに応じて、インバータ204のスイッチング周波数を変化させる。受電装置300側の復調器312は、FSKされた制御データ(FSK信号ともいう)S5を復調する。以上が給電システム100の構成である。
特開2016−25849号公報
近年、PMA(Power Matters Alliance)(現在ではPMAとA4WPが統合されて標準化団体AirFuel Alliance)が策定した規格(以下、PMA規格)も普及しはじめている。本発明者らは、Qi規格とPMA規格の両方の受電装置300に対応する送電装置200について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
Qi規格とPMA規格とでは、給電システム100の起動シーケンスが異なっている。したがって送電装置200には、受電装置300を検出した後に、受電装置300がいずれの規格(方式)に対応したものであるかを判定する必要がある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、受電装置への給電方式を短時間で決定可能な送電装置およびその制御方法の提供にある。
本発明のある態様は、第1方式および第2方式のワイヤレス受電装置に電力を供給可能なワイヤレス送電装置の制御方法に関する。制御方法は、以下の処理を含む。
処理A)ワイヤレス受電装置を検出する。
処理B)ワイヤレス受電装置が検出されると、第1方式のデジタルピング(本明細書においてプレデジタルピングという)を打ち、第1方式のプレデジタルピングの結果、ワイヤレス受電装置から第1方式に固有の信号を受信すると、ワイヤレス受電装置が第1方式に対応するものと仮判定し、受信しないとき、ワイヤレス受電装置が第2方式に対応するものと仮判定する。
処理C)ワイヤレス受電装置が第1方式に対応するものと仮判定した場合、ワイヤレス受電装置が第1方式に対応するか否かを最終判定する。
処理D) ワイヤレス受電装置が第2方式に対応するものと仮判定した場合、ワイヤレス受電装置が第2方式に対応するか否かを最終判定する。
この態様によると、受電装置への給電方式(規格)の決定に要する時間を短縮できる。
処理Cでは、第1方式のデジタルピング(本明細書においてポストデジタルピングという)を打ち、第1方式のポストデジタルピングの結果、ワイヤレス受電装置から第1方式に固有の信号を受信すると、ワイヤレス受電装置が第1方式に対応するものと最終判定してもよい。また処理Dでは、第2方式のアナログピング、デジタルピングを打ち、第2方式のデジタルピングの結果、第2方式に固有の信号をワイヤレス受電装置から受信すると、ワイヤレス受電装置が第2方式に対応するものと最終判定してもよい。
処理C,処理Dの結果、ワイヤレス受電装置が第1方式、第2方式のいずれとも最終判定されない場合、処理C、処理Dを、所定の順序で繰り返してもよい。
所定の順序を最適化することにより、判定時間を最適化できる。
所定の順序は、処理C、処理Dが交互に現れないよう規定されてもよい。
これによりワイヤレス送電装置とワイヤレス受電装置が、互い違いで、異なる方式で動作するのを防止できる。
処理Cと処理Dの回数の割合は、第1方式に対応するワイヤレス受電装置の個数と第2方式に対応するワイヤレス受電装置の個数の大小関係に応じていてもよい。
ワイヤレス受電装置の個数は、たとえば実際にフィールドで使用されている個数、市販された個数などであり、存在確率に対応付けられる。処理C,Dのうち存在確率の高い方式に対応する一方の回数を多くすることで、受電装置の方式の判定時間を統計的に短くできる。
ワイヤレス送電装置は、複数の送信コイルを備えてもよい。処理Bにおいては、複数の送信コイルのひとつを順に選択しながら、以下の処理を繰り返し実行してもよい。
B−1) 第1方式のデジタルピングを打つ。
B−2) 選択した送信コイルの電気的状態を取得する。
B−3) 第1方式に固有の信号の受信の有無を判定する。
そして、B−1)の第1方式のデジタルピングの結果、第1方式に固有の信号を受信した場合、複数の送信コイルそれぞれに対応して受信した固有の信号の比較結果にもとづいて、それ以降の処理で使用する送信コイルを決定してもよい。
これにより、その後の処理C,Dでは、送信コイルの切りかえ処理が不要となるため、起動および受電装置RXへの給電方式の決定に要する時間を短縮できる。
また、受電装置RXが第2方式に対応している場合であっても、第2方式のデジタルピングを行わずに、第1方式のデジタルピングによって、最適な送信コイルを選択することができる。
固有の信号は、Qi規格におけるSS(Signal Strength)パケットであってもよい。これにより、受電装置と最も結合度の高い送信コイルを選択できる。
また、第1方式のデジタルピングの結果、第1方式に固有の信号を受信しない場合、複数の送信コイルそれぞれについて取得された電気的状態の比較結果にもとづいて、それ以降の処理で使用する送信コイルを決定してもよい。
送信コイルの電気的状態は、送信コイルと直列共振キャパシタの接続点の電圧であってもよい。送信コイルと受信コイルの結合度が高いほど、接続点の電圧は低くなる。したがって接続点の電圧が最小となる受信コイルを選択することで、最も高い効率で受電装置RXに給電できる。
第1方式はQi規格に対応し、第2方式はPMA規格に対応していてもよい。
ワイヤレス受電装置が第1方式に対応するものと仮判定した場合、第1方式のポストデジタルピングの前に、送信アンテナのQ値を測定してもよい。
ステップCが複数回連続する場合、2回目以降において、Q値の測定を省略してもよい。Q値測定には長い時間を要するため、冗長な測定を省略することにより起動時間を短縮できる。
本発明の別の態様は、第1方式および第2方式のワイヤレス受電装置に電力信号を供給可能なワイヤレス送電装置に関する。ワイヤレス送電装置は、送信アンテナと、出力側が送信アンテナと接続されるインバータと、インバータを制御するコントローラと、を備える。コントローラは、ワイヤレス受電装置を検出するステップと、ワイヤレス受電装置が検出されると、第1方式のプレデジタルピングを打ち、第1方式のプレデジタルピングの結果、ワイヤレス受電装置から第1方式に固有の信号を受信すると、ワイヤレス受電装置が第1方式に対応するものと仮判定し、受信しないとき、ワイヤレス受電装置が第2方式に対応するものと仮判定するステップと、ワイヤレス受電装置が第1方式に対応するものと仮判定した場合、第1方式のポストデジタルピングを打ち、第1方式のポストデジタルピングの結果、ワイヤレス受電装置から第1方式に固有の信号を受信すると、ワイヤレス受電装置が第1方式に対応するものと最終判定するステップと、ワイヤレス受電装置が第2方式に対応するものと仮判定した場合、第2方式のアナログピング、デジタルピングを打ち、第2方式のデジタルピングの結果、第2方式に固有の信号をワイヤレス受電装置から受信すると、ワイヤレス受電装置が第2方式に対応するものと最終判定するステップと、を実行可能に構成される。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、短時間で受電装置RXへの給電方式を決定できる。
Qi規格に対応したワイヤレス給電システムの構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る送電装置の制御方法のフローチャートである。 図3(a)、(b)は、図2のフローチャートにもとづく送電装置TXおよび受電装置RXの起動時のタイムチャートである。 比較技術に係る送電装置の制御方法のフローチャートである。 第2の実施の形態に係る送電装置のブロック図である。 第2の実施の形態に係る制御方法の一部のフローチャートである。 図7(a)、(b)は、図6のフローチャートにもとづく送電装置TXおよび受電装置RXの起動時のタイムチャートである。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
送電装置TXおよび受電装置RXの基本的な構成は図1を参照して説明した通りであり、送電装置TXは図1の送電装置200に、受電装置RXは図1の受電装置300に対応する。受電装置RXは、第1方式、第2方式のいずれか、あるいは両方に対応している。その限りでないが、本実施の形態において第1方式はQi規格であり、第2方式はPMA規格である。なお、第1方式と第2方式は、同じ規格内のバージョン(世代)違いであってもよい。
送電装置TXは、自身の充電台の上に置かれた受電装置RXが、Qi規格(第1方式)、PMA規格(第2方式)のいずれに対応しているかを判定し、判定した規格のプロトコルに従って給電する。
図2は、第1の実施の形態に係る送電装置の制御方法のフローチャートである。送電装置TXの処理は大きく、以下に分けることができる。
(i)受電装置RXの検出処理S100
(ii)Qi規格とPMA規格の仮判定処理(Provisional Determination)S110
(iii)Qi規格の最終判定処理(Non-Provisional Determination)S120
(iv)PMA規格の最終判定処理S130
(v)最終判定に失敗した場合の処理S140
図1のコントローラ206がロジック回路やFPGAである場合、ハードウェア的に図2のフローチャートを実行可能なシーケンサやステートマシンを実装してもよい。またコントローラ206がCPUやマイコンである場合、図2のフローチャートを実行させるプログラム(ファームウェア)を作成し、コントローラ206に実行させてもよい。
はじめに検出処理S100が行われる。この検出処理S100では、Qi規格のアナログピング(Analog Ping)が打たれる(S102)。より詳しくは送電装置RXが起動(Wake up)しない程度の微弱な電力を送信アンテナから送信し、レゾナンスシフトの有無が監視される。
そして、レゾナンスシフトにもとづいて受電装置300(RX)の有無が判定される(S104)。受電装置RXが検出されない場合(S104のN)、所定のインターバルを経て再度アナログピンが打たれる(S102)。受電装置RXが検出されると(S104のY)、仮判定処理S110に進む。
仮判定処理S110では、検出された受電装置RXが、Qi規格とPMA規格のいずれに対応するものであるかが仮判定される。具体的には、Qi規格のデジタルピング(プレデジタルピングと称する)が打たれ(S112)、期待されるQi規格に固有の信号(たとえばSSパケット:Signal Strength packet)が、受電装置RXから戻ってくるかが判定される(S114)。送電装置TXは、Qi規格固有の信号を受信すると(S114のY)、受電装置RXがQi規格に対応するものと仮判定し、Qi規格の最終判定処理S120に進む。送電装置TXは、Qi規格固有の信号を受信できない場合(S114のN)、受電装置RXがPMA規格に対応するものと仮判定し、PMA規格の最終判定処理S130に進む。
Qi規格の最終判定処理S120では、はじめにQ値が測定される(S122)。ここで測定されたQ値を利用して、パワートランスファフェーズに移行前の異物検出FOD(Foreign Object Detection)が行われる。具体的には、パワートランスファフェーズに先行するネゴシエーションフェーズにおいて、受電装置RXからFOD statusパケットを受信し、このパケットに含まれるQ値情報を、ステップS122で測定したQ値と比較して、異物検出を行う。Q値の測定に続いて、Qi規格のデジタルピング(S112のプレデジタルピングに対して、ポストデジタルピングと称する)が打たれる(S124)。ポストデジタルピングS124の結果、期待されるQi規格に固有の信号(SSパケット)が、受電装置RXから戻ってくるかが判定される(S126)。送電装置TXは、SSパケットを受信すると(S126のY)、受電装置RXがQi規格に対応するものと最終判定し(S128)、処理を終了する。送電装置TXは、Qi規格固有の信号を受信できない場合(S126のN)、最終判定に失敗した場合の処理S140に移る。
PMA規格の最終判定処理S130では、PMA規格のアナログピングが打たれ(S132)、続いてPMA規格のデジタルピングが打たれる(S134)。デジタルピングS134の結果、期待されるPMA規格に固有の信号(たとえば送信電力の増加を指示するDEC信号;Decrement signal)が、受電装置RXから戻ってくるかが判定される(S136)。DEC信号に代えて、送信電力の減少を指示するINC信号や、送信電力の維持を指示するNoCh信号を受信する場合もあり得る。送電装置TXは、DEC信号等を受信すると(S136のY)、受電装置RXがPMA規格に対応するものと最終判定し(S138)、処理を終了する。送電装置TXは、PMA規格固有の信号を受信できない場合(S136のN)、最終判定に失敗した場合の処理S140に移る。
処理S120,S130において受電装置RXの最終判定に失敗すると、Qi規格、PMA規格の最終判定の処理のいずれかに戻る処理(モードシャッフル)S140が行われる。
受電装置RXがQi規格とPMA規格の両方に対応しているケースを想定し、さらに受電装置RXが、Qi規格の受信状態とPMA規格の受信状態を交互に切りかえるような構成となっているケースを想定する。この場合に、処理S140において、Qi規格の最終判定処理S120とPMA規格のそれS130とを交互に繰り返すと、送電装置TXと受電装置RXが、互いに入れ違いでQi規格とPMA規格のモードで動作するループに陥る可能性がある。
そこで、Qi規格の最終判定処理S120とPMA規格の最終判定処理S130とが、交互でない所定の順序で繰り返されるように、モードシャッフル処理S140が行われる。たとえば3回の最終判定を1サイクルとして、Qi規格、Qi規格、PMA規格の順で繰り返してもよい。あるいは4回の最終判定を1サイクルとして、Qi規格、Qi規格、Qi規格、PMA規格の順、あるいはQi規格、Qi規格、PMA規格、Qi規格の順で繰り返してもよい。1サイクルの長さ、サイクル内の繰り返しの順序は特に限定されない。
ここで1回のサイクル内のQi規格の最終判定の回数XとPMA規格の最終判定の回数Y、言い換えれば、Qi規格の最終判定の頻度とPMA規格の最終判定の頻度は、Qi規格とPMA規格の普及の度合い、すなわち市場におけるQi規格に対応する受電装置RXの個数と、PMA規格に対応する受電装置RXの個数に応じて決めることが望ましい。Qi規格とPMA規格を比較すると、現状ではQi規格の受電装置RXの方が多く普及しているため、X>Yとすることが好ましい。普及度合いを考慮することにより、受電装置RXの規格の最終判定に要する時間(統計的な期待値)を短縮することができる。
以上が送電装置TXの処理である。続いてその動作を説明する。図3(a)、(b)は、送電装置TXおよび受電装置RXの起動時のタイムチャートである。
図3(a)は、受電装置RXがQi規格に対応した給電シーケンスを期待している場合を示す。
処理S100:
送電装置TXは、Qi規格のアナログピングを打っている。時刻tに受電装置RXが充電台の上に置かれると、送電装置TXが受電装置RXを検出する(S100)。
処理S110:
続いて、送電装置TXはQi規格のデジタルピングを打つ。これに応答して受電装置RXは、SSパケットを返す。SSパケットを受けた送電装置TXは、受電装置RXがQi規格に対応するものと仮判定する。
処理S120:
SSパケットを受けた送電装置TXは、Q値を測定する。Q値の測定には比較的長い時間を要するため、受電装置RXが一旦、ウェイクアップ状態からスリープ状態に戻る可能性がある。そこで送電装置TXは、受電装置RXをウェイクアップするために再び、Qi規格のデジタルピングを打つ。これに応答して受電装置RXはSSパケットを返す。送電装置TXはこのSSパケットを受信すると、受電装置RXがQi規格に対応するものと最終判定する。
その後、認証・設定(Identification&Configuration)フェーズ、ネゴシエーションフェーズ、キャリブレーションフェーズを経て、パワートランスファフェーズPTに移行する。パワートランスファフェーズでは、受電装置RXから送電装置TXに対して、送信電力を指示するCE(Control Error)パケットが送信される。送電装置TXは、CEパケットにもとづくPID(Proportional-Integral-Differential)制御あるいはPI(Proportional-Integral)制御等によって、送信電力をフィードバック制御する。
図3(b)は、受電装置RXがPMA規格に対応した給電シーケンスを期待している場合を示す。
処理S100:
送電装置TXは、Qi規格のアナログピングを打っている。時刻tに受電装置RXが充電台の上に置かれると、送電装置TXが受電装置RXを検出する(S100)。なお、受電装置RXがQi規格でなくPMA規格に対応している場合にも、レゾナンスシフトが発生するため、Qi規格のアナログピングにより、PMA規格の受電装置RXを検出できる。
処理S110:
続いて、送電装置TXはQi規格のデジタルピングを打つ。受電装置RXはQi規格に対応していないため、SSパケットを返すことはできない。したがって受電装置RXは、受電装置RXがPMA規格に対応するものと仮判定し、処理S130に移行する。
処理S130:
送電装置TXは、PMA規格のデジタルピングを打つ。これに応答して受電装置RXはDEC信号を返す。送電装置TXはこのDEC信号を受信すると、受電装置RXがPMA規格に対応するものと最終判定する。
その後、認証(Identification)フェーズを経てパワートランスファフェーズPTに移行する。パワートランスファフェーズでは、受電装置RXから送電装置TXに対して、送信電力を指示するDEC信号、INC信号、NoCh信号が送信される。送電装置TXは、DEC/INC/NoCh信号にもとづいて、送信電力を増加/減少/維持する。
以上が送電装置TXおよび受電装置RXの動作である。続いて送電装置TXの利点を説明する。
・第1の利点
図2の制御フローの利点の第1の利点は、以下の比較技術との対比によって明確となる。
図4は、比較技術に係る送電装置の制御方法のフローチャートである。比較技術における送電装置TXの処理は大きく、以下に分けることができる。
(i)受電装置RXの検出処理S200
(ii)Qi規格の最終判定処理(Non-Provisional Determination)S210
(iii)PMA規格の最終判定処理S230
すなわち、受電装置RXの有無を判定し、受電装置RXが検出された場合、Qi規格の判定をM回繰り返し(M≧1)、Qi規格でない場合、PMA規格の判定をN回(N≧1)繰り返す。
受電装置RXの検出処理S200は、図2の検出処理S100と同様である。
続くQi規格の最終判定処理S210では、変数iが最初に初期化され(S220)、ループ処理の繰り返し毎にインクリメントされ(S222)、所定回数Mに到達したかが判定される(S224)。1回のループ処理内において、Q値の測定S212、Qi規格のデジタルピングを打ち(S214)、Q規格に固有の信号を受信する、すなわち受電装置RXからの応答を受信すると(S216のY)、受電装置RXがQi規格に対応するものと判定し(S218)、処理を終了する。デジタルピングをM回繰り返しても、Qi規格に固有の信号を受信できない場合(S216のN)、PMA規格の最終判定処理S230に移行する。M=1の場合、繰り返しのループ処理が省略される。
PMA規格の最終判定処理S230では、変数jが最初に初期化され(S240)、ループ処理の繰り返し毎にインクリメントされ(S242)、所定回数Nに到達したかが判定される(S244)。1回のループ処理内において、PMA規格のアナログピング、PMA規格のデジタルピングが打たれ(S232,S234)、PMA規格に固有の信号を受信すると(S236のY)、受電装置RXがPMA規格に対応するものと判定し(S238)、処理を終了する。デジタルピングをN回繰り返しても、PMA規格に固有の信号を受信できない場合(S236のN)、Qi規格の判定処理S210に戻る。N=1の場合、繰り返しのループ処理が省略される。
以上が比較技術の処理である。この比較技術と比較して、図2の処理は以下の利点を有する。
PMA規格に対応する受電装置RXが充電台に載せられた場合を考える。この場合、比較技術では、M回のQi規格の判定処理S210を経た後に、PMA規格の処理S230に移行する。したがって、受電装置RXの特定に要する時間は、τQi×Mより長くなる。τQiは、Qi規格の1回の判定処理(S212,S214,S216)に要する時間である。特にQ値の測定S212には長い時間がかかる。
これに対して図2のフローチャートによれば、Qi規格の仮判定処理(S112、S114)の1回分の時間の後に、PMA規格の最終判定処理S130に移行できる。Qi規格の仮判定処理は1回のみ行われ、さらにQ値の判定が含まれないため、非常に短い。
このように図2のフローチャートによれば、受電装置RXが第2方式(PMA規格)に準拠している場合の判定時間を短縮できる。
・第2の利点
図2の制御方法では、受電装置RXの検出処理S100において、アナログピングのみを利用している。アナログピングはデジタルピングに比べて送信電力が小さいため、省エネ化の観点から有利である。またコントローラ206を、後出の図5のように、マイコン210とロジック回路610の組み合わせでインプリメントした場合に、アナログピングの段階では、マイコン210のスリープ状態を維持できるため、送電装置TXの消費電力を低減できる。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態に係る送電装置200のブロック図である。送電装置200は、送信アンテナ201、インバータ204、送信制御IC(Integrated Circuit)600およびマイコン210を備える。
送電装置200の送信アンテナ201は、複数(ここでは3個)の送信コイル202A〜202Cおよび複数のスイッチSWA〜SWCを備える。複数の送信コイル202A〜202Cは、充電台に水平方向に位置をずらして配置されている。送信コイルの個数は特に限定されない。送電装置200は、受電装置RXと最も結合が強い送信コイルを選択し、給電を行う。具体的には、複数のスイッチSWA〜SWCのうち、選択された送信コイル202と直列なひとつをオンし、残りをオフとする。
インバータ204は、フルブリッジ回路であり、送信アンテナ201に交流の駆動信号S1を印加する。インバータ204の入力側には、センス抵抗Rが設けられている。
マイコン210は、ROMからロードしたプログラムを実行し、Qi規格およびPMA規格で規定されるさまざまな処理を実行する。
送信制御IC600は、ロジック回路610、インタフェース回路620、ドライバ630、復調器640、電圧検出回路650、電流検出回路660、信号レベル検出回路670などを備え、ひとつの半導体基板に一体集積化される。
ロジック回路610とマイコン210は、バスおよびインタフェース回路620を介して接続されており、相互に情報を送受信可能となっている。ロジック回路610とマイコン210の間は、IC(Inter-Integrated Circuit)インタフェースやSPI(Serial Peripheral Interface)を用いることができるが、その限りでない。マイコン210および送信制御IC600のロジック回路610は、図1のコントローラ206に対応している。コントローラ206は、図2のフローチャートにもとづいて、送電装置200全体を制御し、受電装置RXを特定する。また給電開始後(パワートランスファフェーズ)では、受電装置RXからの信号にもとづいて送信電力を制御する。送信電力の制御には、(i)インバータ204の動作モード(フルブリッジ/ハーフブリッジ)の切りかえ、(ii)インバータ204のスイッチング周波数の制御、(iii)インバータ204の位相制御、(iv)インバータ204のデューティ比の制御、(v)インバータ204への供給電圧VDCの制御が利用される。
なお、コントローラ206を、マイコン210とロジック回路610の組み合わせで実装する場合、マイコン210によるソフトウェア制御と、ロジック回路610によるハードウェア制御を、どのように割り当てるかは設計事項である。
ドライバ630は、ロジック回路610からの制御指令にもとづいて、インバータ204を駆動する。なおドライバ630にはブートストラップ回路が接続されるが、図5では省略されている。
ロジック回路610は、FM変調器612を含み、送電装置TXから受電装置RXに送信すべき信号(パケット)に応じて、インバータ204のスイッチング周波数を変調する。
復調器640は、送信アンテナ201の電気的状態にもとづいて、受電装置RXによってAM変調された受信信号を復調する。受信信号には、Qi規格におけるCEパケット、SSパケット、PMA規格におけるDEC信号、INC信号、NoCh信号などが含まれる。復調器640の構成は特に限定されない。
電圧検出回路650は、インバータ204の入力電圧VDCを検出する。また電流検出回路660は、センス抵抗Rの電圧降下にもとづいて、インバータ204に流れる電流を検出する。電圧および電流の検出値は、ロジック回路610に入力される。ロジック回路610あるいはマイコン210は、電圧および電流にもとづいて、送電装置200の送信電力を計算する。計算された電力は、パワーロスメソッドによるFODに使用することができる。
入力電圧VDCの検出値は、インバータ204の入力電圧VDCに応じた送信電力制御にも使用される。そのほか、検出された電圧、電流は、過電圧保護(OVP)、過電流保護(OCP)等に使用することもできる。
続いて、複数の送信コイル202の選択について説明する。
図6は、第2の実施の形態に係る制御方法の一部のフローチャートである。図6には、図2の仮判定処理S110に関連する処理が示される。送電装置200は、複数の送信コイル202A〜202Cのひとつ202Aを選択し(S111)、Qi規格のデジタルピングを打ち(S112)、送信コイル202Aの電気的状態を測定し(S113)、Qi規格に固有の信号(SSパケット)の受信の有無が判定される(S114)。すべての送信コイルが選択されていなければ(S115のN)、次の送信コイル(202B,202C…)が選択される(S116)。
図5に戻る。ステップS113において測定する電気的状態は、選択された送信コイルと受信コイルとの結合度を示すことが望ましい。この観点において、図5における共振キャパシタ203と複数の送信コイル202の接続ノードN1に生ずる電圧VN1が好ましい。具体的には接続ノードN1の電圧(コイル端電圧)VN1が抵抗R11,R12により分圧され、送信制御IC600の電圧検出ピンDETに入力される。抵抗R11と接続ノードN1の間には、ACカップリング用のキャパシタC11を設けてもよい。
コイル端電圧VN1は交流電圧であり、コントローラ206は、コイル端電圧VN1の振幅を測定する。信号レベル検出回路670は、複数の送信コイル202A〜202Cそれぞれが選択された状態で発生するコイル端電圧VN1を検出する。コントローラ206は、複数の送信コイルについて取得されたコイル端電圧VN1の比較結果にもとづいて、給電に使用するひとつの送信コイルを決定する。
信号レベル検出回路670は、たとえばピークホールド回路680および量子化回路690を含む。ピークホールド回路680は、電圧検出ピンDETの電圧をピークホールドする。ホールドされたピーク値は、コイル端電圧VN1の振幅を表す。量子化回路690は、ピークホールド回路680の出力を量子化する。量子化されたデータDN1は、ロジック回路610に入力される。量子化回路690はA/Dコンバータであってもよいし、簡略化された階調判定器であってもよい。
ロジック回路610は、各送信コイル202を選択した状態で得られたデータDN1を受け、それを保持しておく。再び図6に戻る。
すべての送信コイルが選択され、電気的状態(コイル端電圧)の測定が完了すると(S115のY)、使用コイルの決定処理に移行する。
Qi規格のデジタルピング(S112)の結果、少なくともひとつの送信コイル202に関して、Qi規格に固有の信号(SSパケット)を受信した場合(S117のY)、固有の信号の比較結果にもとづいて、それ以降の処理(図2のS120)で使用する送信コイル202を決定する(S118)。具体的には、最も大きい値を有する、あるいは適正な範囲の値を有するSSパケットに対応する送信コイル202を選択することができる。
Qi規格のデジタルピング(S112)の結果、いずれの送信コイル202においてもQi規格に固有の信号(SSパケット)を受信できない場合(S117のN)、ステップS113において各送信コイル202に対して測定された電気的状態を比較することにより、それ以降の処理(図2のS130)で使用する送信コイル202を決定する(S119)。
図7(a)、(b)は、図6のフローチャートにもとづく送電装置TXの起動時のタイムチャートの一例である。
図7(a)は、受電装置RXがQi規格に対応した給電シーケンスを期待している場合を示す。送電装置TXは、受電装置RXの検出処理S100において、複数の送信コイルA〜Cを切りかえながらアナログピングを打つ。そして時刻tに、ひとつの送信コイル(この例では送信コイルB)によるアナログピングの結果、受電装置RXを検出すると、仮判定処理およびコイル選択処理のシーケンスS110に移行する。
送電装置TXは、複数の送信コイルA〜Cを切りかえながらデジタルピングを打つ。そして、送信コイルAを選択中のコイル端電圧Vを測定し、送信コイルBを選択中のコイル端電圧Vを測定し、送信コイルCを選択中のコイル端電圧Vを測定する。コイル端電圧Vの測定中にSSパケットを受信すると、変調の影響を受けることから、コイル端電圧Vの測定は、デジタルピングに応じた電圧波形の安定化後であり、パケットを受信しないタイミングに設定することが望ましい。Qi規格は、SSパケットの送信の時間を規定しているため、パケットの受信タイミングを避けることは可能である。この例では、受電装置RXは、送信コイルAのデジタルピングには応答せず、送信コイルB,Cのデジタルピングに応答して、SSパケットSS,SSを返している。送電装置TXは、SSパケットSS,SSの値を比較する。この例では、SS<SSであり、したがって送信コイルCが、使用コイルに選定される。続くQi規格の最終判定処理S120では、送信コイルCを利用して、Q値測定、デジタルピングが実行され、SSパケットの受信によって、受電装置RXがQi規格であると最終判定される。
図7(b)は、受電装置RXがPMA規格に対応した給電シーケンスを期待している場合を示す。送電装置TXは、受電装置RXの検出処理S100において、複数の送信コイルA〜Cを切りかえながらアナログピングを打つ。そして時刻tに、送信コイルBによるアナログピングの結果、受電装置RXを検出すると、仮判定処理およびコイル選択処理のシーケンスS110に移行する。
送電装置TXは、複数の送信コイルA〜Cを切りかえながらデジタルピングを打つ。そして、送信コイルA〜送信コイルCそれぞれを選択中のコイル端電圧V〜Vを測定する。PMA規格の受電装置RXはQi規格のデジタルピングには応答しないため、送電装置TXは、SSパケットを受信しない。この場合、各送信コイルについて測定したコイル端電圧V〜Vにもとづいて、使用コイルが決定される。この例では、送信コイルB選択時のコイル端電圧Vが最も低いため、送信コイルBが使用コイルに決定される。
続くPMA規格の最終判定処理S130では、送信コイルBを利用して、PMA規格のアナログピング、デジタルピングが実行され、DEC信号の受信によって、受電装置RXがPMA規格であると最終判定される。
以上が第2の実施の形態に係る送電装置TXおよび受電装置RXの動作である。
図6の制御により、仮判定処理S110以降では、送信コイルの切りかえ処理が不要となるため、起動および受電装置RXの判定時間を短縮できる。
また、受電装置RXが第2方式(PMA規格)に対応している場合であっても、第2方式のデジタルピングを行わずに、第1方式(Qi規格)のデジタルピングによって、最適な送信コイルを選択することができる。これにより、最適な送信コイルを短時間で決定できる。
また、PMA規格のように、送信コイルと受信コイルの結合度と相関を有する信号が、デジタルピングのフェーズにおいて送信されない第2方式では、送信コイル(送信アンテナ)の電気的状態にもとづいて、結合度を推定することにより、適切なコイルを選択することができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
第1、第2の実施の形態では、受電装置RXの検出処理S200を、アナログピングのみで行ったがその限りではない。アナログピングによる受電装置RXの検出精度が低い場合、アナログピングとデジタルピングを併用してもよい。
(第2変形例)
第2の実施の形態では、受電装置RXがQi規格である場合に、SSパケットにもとづいて複数の送信コイルから使用コイルを決定したが、SSパケットに代えて、あるいはそれに加えて、コイル端電圧VN1を使用してもよい。
(第3変形例)
第1方式の最終判定処理S120,第2方式の最終判定処理S130の具体的な処理は、各方式(規格)と整合性がとれる範囲で変形することができる。
たとえばモードシャッフル処理S140において、Qi規格の最終判定処理S120が複数回連続する場合、2回目以降のQ値の測定(S122)は省略してもよい。この場合、図2のフローチャートにおいて一点鎖線で示す経路P1で、最終判定処理S120が繰り返される。Q値測定には長い時間を要するため、冗長な測定を省略することにより起動時間を短縮できる。
また、最終判定処理S120において、Qi規格のデジタルピングの前に、Qi規格のアナログピングを追加してもよい。最終判定処理S120に以降した後に、受電装置RXが除去されると、受電装置RXが存在しないにもかかわらず、デジタルピングが繰り返し打たれることになり、無駄となる。そこで、デジタルピングの前にアナログピングを打ち、繰り返しごとに受電装置RXの存在を確認し、受電装置RXが存在しない場合、デジタルピング以降の処理をスキップしてもよい。これにより消費電力を下げることができる。
(第4変形例)
実施の形態では、Qi規格とPMA規格に対応するワイヤレス送電装置について説明したが、本発明はそれに限定されず、Qi規格、PMA規格と類似する方式に使用されるワイヤレス送電装置や、将来策定されるであろう規格に対応するワイヤレス送電装置にも適用しうる。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…給電システム、200…送電装置、201…送信アンテナ、202…送信コイル、203…共振キャパシタ、204…インバータ、206…コントローラ、208…復調器、210…マイコン、TX…送電装置、RX,300…受電装置、301…受信アンテナ、302…受信コイル、304…整流回路、306…平滑キャパシタ、308…電源回路、600…送信制御IC、610…ロジック回路、612…変調器、620…インタフェース回路、630…ドライバ、640…復調器、650…電圧検出回路、660…電流検出回路、670…信号レベル検出回路。

Claims (18)

  1. Qi規格に対応する第1方式およびPMA規格に対応する第2方式のワイヤレス受電装置に電力を供給可能なワイヤレス送電装置の制御方法であって、
    前記ワイヤレス受電装置を検出するステップAと、
    前記ワイヤレス受電装置が検出されると、異物検出のためのQ値の測定を行わずに、前記第1方式のデジタルピングを打ち、前記第1方式のデジタルピングの結果、前記ワイヤレス受電装置から前記第1方式に固有の信号を受信すると、前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式に対応するものと仮判定し、受信しないとき、前記ワイヤレス受電装置が第2方式に対応するものと仮判定するステップBと、
    前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式に対応するものと仮判定した場合、前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式に対応するか否かを最終判定するステップCと、
    前記ワイヤレス受電装置が前記第2方式に対応するものと仮判定した場合、前記ワイヤレス受電装置が前記第2方式に対応するか否かを最終判定するステップDと、
    を備え、
    前記ステップCでは、異物検出のためのQ値の測定を実行し、その後、前記第1方式のデジタルピングを打ち、当該ステップCにおける前記第1方式のデジタルピングの結果、前記ワイヤレス受電装置から前記第1方式に固有の信号を受信すると、前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式に対応するものと最終判定することを特徴とする制御方法。
  2. 前記ステップDでは、前記第2方式のアナログピング、デジタルピングを打ち、前記第2方式のデジタルピングの結果、前記第2方式に固有の信号を前記ワイヤレス受電装置から受信すると、前記ワイヤレス受電装置が前記第2方式に対応するものと最終判定することを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記ステップCまたは前記ステップDの結果、前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式、前記第2方式のいずれとも最終判定されない場合、前記ステップC、前記ステップDを所定の順序で繰り返すことを特徴とする請求項1または2に記載の制御方法。
  4. 前記所定の順序は、前記ステップC、前記ステップDが交互に現れないよう規定されることを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
  5. 前記ステップCと前記ステップDの回数の割合は、第1方式に対応するワイヤレス受電装置の個数と第2方式に対応するワイヤレス受電装置の個数の大小関係に応じていることを特徴とする請求項3または4に記載の制御方法。
  6. 前記ワイヤレス送電装置は、複数の送信コイルを備え、
    前記ステップBにおいて、前記複数の送信コイルのひとつを順に選択しながら、
    前記第1方式のデジタルピングを打つステップと、
    選択した送信コイルの電気的状態を取得するステップと、
    前記第1方式に固有の信号の受信の有無を判定するステップと、
    が繰り返し実行され、
    前記第1方式のデジタルピングの結果、前記第1方式に固有の信号を受信した場合、前記複数の送信コイルそれぞれに対応して受信した前記固有の信号の比較結果にもとづいて、それ以降の処理で使用する送信コイルを決定することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の制御方法。
  7. 前記第1方式のデジタルピングの結果、前記第1方式に固有の信号を受信しない場合、前記複数の送信コイルそれぞれについて取得された前記電気的状態の比較結果にもとづいて、それ以降の処理で使用する送信コイルを決定することを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
  8. 前記電気的状態は、前記送信コイルと直列共振キャパシタの接続点の電圧であることを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
  9. 前記ステップCが複数回連続する場合、2回目以降において、前記異物検出のためのQ値の測定は省略されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の制御方法。
  10. Qi規格に対応する第1方式およびPMA規格に対応する第2方式のワイヤレス受電装置に電力信号を供給可能なワイヤレス送電装置であって、
    送信アンテナと、
    出力側が前記送信アンテナと接続されるインバータと、
    前記インバータを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記ワイヤレス受電装置を検出するステップAと、
    前記ワイヤレス受電装置が検出されると、異物検出のためのQ値の測定を行わずに、前記第1方式におけるデジタルピングを打ち、前記第1方式のデジタルピングの結果、前記ワイヤレス受電装置から前記第1方式に固有の信号を受信すると、前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式に対応するものと仮判定し、受信しないとき、前記ワイヤレス受電装置が第2方式に対応するものと仮判定するステップBと、
    前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式に対応するものと仮判定した場合、前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式に対応するか否かを最終判定するステップCと、
    前記ワイヤレス受電装置が前記第2方式に対応するものと仮判定した場合、前記ワイヤレス受電装置が前記第2方式に対応するか否かを最終判定するステップDと、
    を実行可能に構成され、
    前記コントローラは、前記ステップCにおいて、異物検出のためのQ値の測定を実行し、その後、前記第1方式のデジタルピングを打ち、当該ステップCにおける前記第1方式のデジタルピングの結果、前記ワイヤレス受電装置から前記第1方式に固有の信号を受信すると、前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式に対応するものと最終判定することを特徴とするワイヤレス送電装置。
  11. 前記コントローラは、前記ステップDにおいて、前記第2方式のアナログピング、デジタルピングを打ち、前記第2方式のデジタルピングの結果、前記第2方式に固有の信号を前記ワイヤレス受電装置から受信すると、前記ワイヤレス受電装置が前記第2方式に対応するものと最終判定することを特徴とする請求項10に記載のワイヤレス送電装置。
  12. 前記ステップCまたは前記ステップDの結果、前記ワイヤレス受電装置が前記第1方式、前記第2方式のいずれとも最終判定されない場合、前記ステップC、前記ステップDを所定の順序で繰り返すことを特徴とする請求項10または11に記載のワイヤレス送電装置。
  13. 前記所定の順序は、前記ステップC、前記ステップDが交互に現れないよう規定されることを特徴とする請求項12に記載のワイヤレス送電装置。
  14. 前記ステップCと前記ステップDの回数の割合は、前記第1方式に対応するワイヤレス受電装置の個数と前記第2方式に対応するワイヤレス受電装置の個数の大小関係に応じていることを特徴とする請求項12または13に記載のワイヤレス送電装置。
  15. 前記送信アンテナは複数の送信コイルを含み、
    前記コントローラは、
    前記複数の送信コイルを順に選択しながら、
    前記第1方式のアナログピングを打つステップ、
    選択された送信コイルに生ずる電気的状態を取得するステップ、
    前記第1方式に固有の信号の受信の有無を判定するステップ、
    を実行し、
    前記第1方式のデジタルピングの結果、前記第1方式に固有の信号を受信した場合、前記複数の送信コイルそれぞれに対応して受信した前記固有の信号の比較結果にもとづいて、それ以降の処理で使用する送信コイルを決定することを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載のワイヤレス送電装置。
  16. 前記コントローラは、
    前記第1方式のデジタルピングの結果、前記第1方式に固有の信号を受信しない場合、前記複数の送信コイルそれぞれについて取得された前記電気的状態の比較結果にもとづいて、それ以降の処理で使用する送信コイルを決定することを特徴とする請求項15に記載のワイヤレス送電装置。
  17. 前記電気的状態は、前記送信コイルと直列共振キャパシタの接続点の電圧であることを特徴とする請求項16に記載のワイヤレス送電装置。
  18. 前記コントローラは、前記ステップCが複数回連続する場合、2回目以降において、前記異物検出のためのQ値の測定を省略することを特徴とする請求項10から17のいずれかに記載のワイヤレス送電装置。
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