JP6911336B2 - フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
(1) 走行するフィルムの少なくとも片面に塗液を塗布するコーティング工程、及び以下の特徴1及び2を備えるコーティングロッドをA領域の螺旋がB領域やC領域と反対側に進行するように回転させることで塗液を計量又はスムージングするスムージング工程をこの順に有することを特徴とする、フィルムの製造方法。
特徴1:表面に螺旋状の溝を有する領域(螺旋部)を複数有する。
特徴2:螺旋部のうち、その長さが最長のものをA領域、A領域に最も近接し、かつA領域と螺旋の進行方向が逆であるものをB領域、B領域から観察したときにA領域の反対側に位置し、A領域と螺旋の進行方向が逆であり、かつB領域よりも溝の深さが大きいものをC領域としたときに、少なくともA領域、B領域、及びC領域を有する。
(2) 前記コーティングロッドにおける前記A領域と前記B領域の距離、及び前記B領域と前記C領域の距離が、いずれも2.0mm以下であることを特徴とする、(1)に記載のフィルムの製造方法。
(3) 前記B領域と前記C領域の境界よりも5mm以上内側の前記B領域に塗液注入端を調整することを特徴とする、請求項1又は2に記載のフィルムの製造方法。
(4) 前記コーティング工程における塗液供給量が1L/分以上30L/分以下であり、前記スムージング工程におけるフィルムの走行速度が10m/分以上100m/分以下であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載のフィルムの製造方法。
特徴1:表面に螺旋状の溝を有する領域(螺旋部)を複数有する。
特徴2:螺旋部のうち、その長さが最長のものをA領域、A領域に最も近接し、かつA領域と螺旋の進行方向が逆であるものをB領域、B領域から観察したときにA領域の反対側に位置し、A領域と螺旋の進行方向が逆であり、かつB領域よりも溝の深さが大きいものをC領域としたときに、少なくともA領域、B領域、及びC領域を有する。
特徴1:表面に螺旋状の溝を有する領域(螺旋部)を複数有する。
特徴2:螺旋部のうち、その長さが最長のものをA領域、A領域に最も近接し、かつA領域と螺旋の進行方向が逆であるものをB領域、B領域から観察したときにA領域の反対側に位置し、A領域と螺旋の進行方向が逆であり、かつB領域よりも溝の深さが大きいものをC領域としたときに、少なくともA領域、B領域、及びC領域を有する。
以下、実施例により本発明の構成、効果をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。各実施例の記述に先立ち、塗布欠点、塗布スジ、及び塗布端部の拡散量の評価方法を記載する。
ポリエステルフィルムロールのスリット工程において、中間ロール巻き出し後の走行フィルム面に対して、フィルム面から150mm離して設置したLED光源により、入射角15°、フィルム位置での照度30,000lxの条件で、コート層側から光を照射し、その正反射光(反射角15°の反射光)をフィルムからの距離が200mmとなるように設置したCCDカメラにより検出した。なお、CCDカメラは、フィルム走行速度が50m/分の場合の分解能が幅方向で0.16mm、長手方向で0.12mm、画素サイズが10μmであり、検出光0.31lx・sを1,024階調に分解する感度を有するものを用いた。CCDカメラにより検出した信号を長手方向に微分処理し、幅方向3ピクセル以上かつ長手方向1ピクセル以上のサイズであり、微分後の信号閾値が100階調以上の欠陥個数を1,000m2に亘ってカウントし、フィルム面積10m2当たりの欠陥数に換算し、小数点以下2桁目を四捨五入して平均欠陥個数とした。結果は以下の基準で評価し、A〜Cを合格、Dを不合格とした。
A:平均欠陥個数が1.0個/10m2以下であった。
B:平均欠陥個数が1.0個/10m2より多く2.0個/10m2以下であった。
C:平均欠陥個数が2.0個/10m2より多く3.0個/10m2以下であった。
D:平均欠陥個数が3.0個/10m2より多かった。
ポリエステルフィルムロールのスリット工程後において、製品ロールより1m(長手方向)×製品幅(幅方向)のフィルムを切り出し、距離40cmから32Wの三波長蛍光灯光源を入射角45°にて照射し、正面から観察して見える塗布スジの本数をカウントし、1m2当たりに換算して、これを塗布スジの本数とした。結果は以下の基準で評価し、Aを合格、Dを不合格とした。
A:1本/m2未満
D:1本/m2以上
(3)塗布端部の拡散量
塗布端部の両端間において、あらかじめ塗布注入端部となるように配置された塗液の注入領域端部の幅寸法と、コーティングロッドを通過した後であり塗布端部を裁断する前のフィルムにおける塗布端部の幅寸法の差を求め、「2」で割り返した値を塗布端部の拡散量とした。結果は以下の基準で評価し、A、Bを合格、Dを不合格とした。
A:塗布端部の拡散量が30mm以内
B:塗布端部の拡散量が30mmを超え、50mm以内
D:塗布端部の拡散量が50mmを超えた。
<ポリエステル樹脂(A)>
ジカルボン酸単位及びカルボン酸単位の合計(以下、単にカルボン酸単位ということがある。)を100モル%としたときに、2,6−ナフタレンジカルボン酸単位を40モル%、テレフタル酸単位を45モル%、5−スルホイソフタル酸単位を5モル%、トリメリット酸単位を10モル%含み、かつグリコール単位全体を100モル%としたときに、エチレングリコール単位を90モル%、ジエチレングリコール単位を10モル%含むポリエステル樹脂(ポリエステル樹脂(A))を用いた。ポリエステル樹脂(A)は、以下の方法により製造した。
ポリエステル樹脂(A)固形分を100質量部としたときに、以下の成分を以下の比率で含有し、ポリエステル樹脂(A)固形分換算の濃度が5.0%である水溶液を用いた。また、本塗液を加熱乾燥して得た樹脂固形物のぬれ張力は42mN/m、屈折率は1.58であった。
ポリエステル樹脂(A):100質量部
メラミン系架橋剤(三和ケミカル社(株)製“ニカラック”(登録商標)MW12LF):50質量部(固形分換算)
平均粒径140nmのコロイダルシリカ:1.5質量部
フッ素系界面活性剤(互応化学(株)社製“プラスコート” (登録商標)RY2):1.5質量部
[実施例1]
実質的に外部添加粒子を含有しないPETペレット(極限粘度0.63dl/g)を真空中160℃で4時間乾燥した後、押出機に供給し285℃で溶融押出を行った。押し出された溶融物を、ステンレス鋼繊維を焼結圧縮した平均目開き5μmのフィルターで濾過し、平均目開き14μmのステンレス鋼粉体を焼結したフィルターで濾過した後、T字型口金よりシート状に押し出した。押し出されたシート状物を、静電印加キャスト法で表面温度20℃の鏡面キャスティングドラムに巻き付けて冷却固化し、無配向フィルムを得た。こうして得られた無配向フィルムをフィルム表面温度が70℃となるように予熱ロールで予熱し、さらに上下方向からラジエーションヒーターを用いてフィルム表面温度が90℃となるまで加熱しつつ、ロール間の周速差を利用して長手方向に3.1倍に延伸し、引き続き冷却ロールで25℃まで冷却して一軸配向フィルムとした。
コーティングロッド構成及び塗布条件を表1のとおりにした以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。評価結果を表1に示す。なお、コーティングロッドの各領域における溝加工は、実施例1と同様に、螺旋の傾斜角が5°、溝の断面形状がU字型となるように、レーザーを用いて行った。
2a A領域
2b A領域の長さ
3a B領域
3b B領域の長さ
4a C領域
4b C領域の長さ
5 フィルム
6 長手方向
7 塗液供給部
8 塗液規制板
9 コロ
10 上流側カバー
11 下流側カバー
12 塗液
13 塗液受けパン
14 低部カバー
Claims (4)
- 走行するフィルムの少なくとも片面に塗液を塗布するコーティング工程、及び以下の特徴1及び2を備えるコーティングロッドをA領域の螺旋がB領域やC領域と反対側に進行するように回転させることで塗液を計量又はスムージングするスムージング工程をこの順に有することを特徴とする、フィルムの製造方法。
特徴1:表面に螺旋状の溝を有する領域(螺旋部)を複数有する。
特徴2:螺旋部のうち、その長さが最長のものをA領域、A領域に最も近接し、かつA領域と螺旋の進行方向が逆であるものをB領域、B領域から観察したときにA領域の反対側に位置し、A領域と螺旋の進行方向が逆であり、かつB領域よりも溝の深さが大きいものをC領域としたときに、少なくともA領域、B領域、及びC領域を有する。 - 前記コーティングロッドにおける前記A領域と前記B領域の距離、及び前記B領域と前記C領域の距離が、いずれも2.0mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のフィルムの製造方法。
- 前記B領域と前記C領域の境界よりも5mm以上内側の前記B領域に塗液注入端を調整することを特徴とする、請求項1又は2に記載のフィルムの製造方法。
- 前記コーティング工程における塗液供給量が1L/分以上30L/分以下であり、前記スムージング工程におけるフィルムの走行速度が10m/分以上100m/分以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のフィルムの製造方法。
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JP2016229755A JP6911336B2 (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | フィルムの製造方法 |
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JP2018086605A JP2018086605A (ja) | 2018-06-07 |
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JP2006231243A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Fuji Photo Film Co Ltd | ウエブ加工装置 |
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-
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