JP6908331B2 - ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩を使用したアデノ随伴ウイルスを単離する方法 - Google Patents

ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩を使用したアデノ随伴ウイルスを単離する方法 Download PDF

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Description

[発明の分野]
[0001]本発明は、凝集剤を使用してアデノ随伴ウイルス(AAV)を水性バイオマスから選択的に精製する方法に関する。実施形態では、凝集剤は、ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩、例えば、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(pDADMAC)である。
[発明の背景]
[0002]アデノ随伴ウイルス(AAV)は、***細胞及び非***細胞に形質導入できる能力、低い免疫原性、並びに広い又は狭い組織特異性のAAV血清型を生成する能力のため、遺伝子治療においてベクターとして使用されるヘルパーウイルス依存パルボウイルスである。組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを使用した多くの成功した組織培養及び小動物の試験の中で、臨床試験へ進んだものは殆どなかった。特に大型動物モデル及び毒性の試験における、前臨床効力試験は、研究室及び研究グレードベクターの殆どの中核施設で容易には産生されないベクター量を必要とする。
[0003]AAVは、臨床試験において安定で効果的な遺伝子導入を示している。AAVへの関心が高まったことにより、臨床供給のための大規模なベクター産生を改善する必要に迫られている。AAV遺伝子治療製品を製造するための最も規模を拡大できる方法の1つは、レプリカーゼ及びカプシドタンパク質をコードする配列等、AAVの集合に必要な必須遺伝子要素、並びに目的の標的導入遺伝子を産生する組換え産生細胞株を使用することである。これらの遺伝子要素及び目的の導入遺伝子は、許容宿主細胞株に安定にトランスフェクトされている。しかし、AAVのパッケージング及び放出を誘発するために、E1、E2a及びE4等の領域をコードするAAVヘルパーウイルスが必要とされ、産生細胞株をAAVヘルパーウイルスに感染させる必要がある。このプロセスは非常に頑強であり、標的導入遺伝子を含有する80%超の完全AAVカプシドを生成するが、AAV製品の安全性、純度及び品質を確保するために、AAVヘルパーウイルスを後続の精製ステップの間に十分に排除しなければならない。この重要なステップに対処するために、現行の業界基準は、クロマトグラフィー、ウイルス除去フィルター及び熱不活化のそれぞれに又は組合せに依存している。
[発明の概要]
[0004]実施形態では、本発明は、アデノ随伴ウイルス(AAV)及び少なくとも1種のAAVヘルパーウイルスを含有する水性バイオマスから、前記アデノ随伴ウイルスを精製する方法であって、(a)前記バイオマスをポリジアリルジアルキルアンモニウム塩に接触させて、凝集体及び清澄化溶液を形成するステップであり、前記凝集体が、前記少なくとも1種のAAVヘルパーウイルスを含む、ステップと、(b)前記凝集体を清澄化溶液から除去するステップと、(c)AAVを清澄化溶液からさらに単離するステップとを含む、方法を提供する。
[0005]実施形態では、本発明は、標的導入遺伝子を含有するアデノ随伴ウイルス(AAV)を単離する方法であって、(a)産生細胞にAAV及びAAVヘルパーウイルスをトランスフェクトして、トランスフェクトされた産生細胞を作製するステップと、(b)前記トランスフェクトされた産生細胞を培養するステップと、(c)前記トランスフェクトされた産生細胞を溶解して、水性バイオマスを創出するステップと、(d)ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩を前記バイオマスに導入して、前記AAVヘルパーウイルスを含む凝集体及びAAVを含む清澄化溶液を作製するステップと、(e)前記清澄化溶液を精製カラムに接触させて、単離されたAAVを作製するステップとを含む、方法をさらに提供する。
[0006]実施形態では、本発明は、標的導入遺伝子を含有するアデノ随伴ウイルス(AAV)を単離する方法であって、(a)産生細胞にAAV及びAAVヘルパーウイルスをトランスフェクトして、トランスフェクトされた産生細胞を作製するステップと、(b)前記トランスフェクトされた産生細胞を培養して、水性バイオマスを作製するステップと、(c)ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩を前記バイオマスに導入するステップと、(d)前記清澄化溶液を精製カラムで処理して、単離されたAAVを作製するステップとを含む、方法をさらに提供する。
pDADMACを用いない(対照)、クラリソルブ(Clarisolve)ライセートの分析用HPLCクロマトグラフィープロファイルである。Ad5のピークは約16分の所期の保持時間で検出された。 クラリソルブライセート(pDADMACを用いた)の分析用HPLCクロマトグラフィープロファイルである。Ad5ウイルスのピークは約16分の所期の保持時間で検出されなかった。 0.01%及び0.025%のpDADMACの効果を示す、ライセートの分析用HPLCクロマトグラフィープロファイルである。Ad5のピークは、対照試料については、約16分の所期の保持時間で検出されたが、0.01%及び0.025%のpDADMACで処理した試料については、検出されなかった。 0.05%及び0.1%のpDADMACの効果を示す、ライセートの分析用HPLCクロマトグラフィープロファイルである。Ad5のピークは、対照試料については、約16分の所期の保持時間で検出されたが、0.05%及び0.1%のpDADMACで処理した試料については、検出されなかった。
[0011]本発明は、AAVウイルス及びAAVヘルパーウイルスを含有する、水性バイオマス中の少なくとも1種のAAVヘルパーウイルスからアデノ随伴ウイルス(AAV)を精製する方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、バイオマスを、強カチオン性及び活性化吸着基ラジカル、例えば、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(pDADMAC)を含むポリマーに接触させて、AAVヘルパーウイルスを含有する凝集体を形成するステップと、凝集体を除去して、清澄化溶液を形成するステップとを提供する。凝集体を除去すると、残存する清澄化溶液は、ヘルパーウイルスを実質的に含まないAAVを含有し、次いで、ろ液をクロマトグラフィーに供して、AAVをさらに単離することができる。
[0012]強カチオン性及び活性化吸着基を含有する種々のポリマーを、本発明に従って、選択的凝集剤として使用することができる。いくつかの実施形態では、ポリマーは、ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩、例えば、ポリジアリルジアルキルアンモニウムフルオライド、クロライド又はブロマイドである。いくつかの実施形態では、ポリマーは、ポリジアリルジメチルアンモニウム塩、ポリジアリルジエチルアンモニウム塩又はポリジアリルジプロピルアンモニウム塩、例えば、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ポリジアリルジメチルアンモニウムフルオライド又はポリジアリルジメチルアンモニウムブロマイドである。いくつかの実施形態では、ポリマーは、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドである。ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(pDADMAC)は、高分子量の水溶性ポリカチオンホモポリマーである。ポリマー体は、AAVの凝集を最小限にしながら、液体中のいかなる浮遊物及び負荷電の水溶物も不安定化及び凝集することができる、強カチオン性及び活性化吸着基ラジカルを含有する。いかなる特定の理論にも拘束されずに、適切な濃度で使用される場合、ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩、例えば、pDADMACは、イオン相互作用の機序(電気的中和及び架橋吸着)によって、負荷電の細胞及び細胞くずをより大きな粒子中に急速に凝集して、効率的で単純な分離及び除去を可能にする。ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩、例えば、pDADMACは、排水処理、上水処理及び製紙等いくつかの産業において、液体の脱色、並びにシルト、粘土、藻類、細菌及びウイルス等の無機及び有機粒子の凝固及び凝集に有効であることがこれまでに示されてきた。しかし、本発明は、ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩が、AAVを実質的に凝集せずに、他のAAVヘルパーウイルスを選択的に凝集することができることを初めて実証するものであり、これによって、AAVヘルパーウイルスからAAVを選択的に精製するための方法を提供する。
[0013]様々な濃度のポリジアリルジアルキルアンモニウム塩を、本発明に従って、使用することができる。実施形態では、バイオマスは細胞ライセートであり、ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩、例えば、pDADMACを約0.01%〜約0.5%又は約0.025%〜約0.1%(w/v)の濃度でバイオマスに添加する。いくつかの実施形態では、ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩、例えば、pDADMACの濃度は、0.025%、0.03%、0.035%、0.04%、0.05%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%又は0.5%(w/v)である。
[0014]アデノ随伴ウイルス(AAV)は、小型で複製欠損のエンベロープを有しないディペンドパルボウイルス(Dependoparvovirus)属のウイルスに含まれ、これはさらにパルボウイルス(Parvoviridae)科(パルボウイルス)に属する。いくつかの実施形態では、AAVは、組換えAAV(rAAV)である。本出願を通して、AAVという用語は、適切な場合、rAAVに置き換えることができる。いくつかの実施形態では、rAAVは、導入遺伝子を含む。AAVは、増殖に関しては、AAVヘルパーウイルスに依存する。いくつかの実施形態では、AAVは活性である。用語「活性」は、播種した場合、力価を形成するAAVの能力を指す。
[0015]AAVの産生は、AAVが形質導入ベクターとして使用されたことが初めて報告されて以来、発展してきているが、基本的要件は変わらないままである。現行の全てのAAV産生方法は、ベクターゲノムに対してトランスに作用する因子の共通セットを必要とする。いくつかの実施形態では、これらの成分は、AAV非構造タンパク質、AAV構造タンパク質、1セットのヘルパーウイルス遺伝子産物、及びベクターゲノム複製のためのDNAポリメラーゼ成分を含む、高分子合成に必要な細胞因子からなる。AAVゲノム及びベクターゲノムは共に、通常、末端逆位反復配列(ITR)と呼ばれる、分断される末端回文構造を有する直鎖の一本鎖DNAである。ITRは、二本鎖形態及び後続の複製からのAAV DNAのレスキューに、パッケージングに、並びにおそらくは、形質導入された細胞中のvgの安定化に必要とされる唯一のシスエレメントである。
[0016]AAVヘルパーウイルスは、哺乳動物細胞におけるAAVの増殖性感染に必要とされる、追加のトランス作用因子をもたらす。いくつかの実施形態では、AAVヘルパーウイルスは、アデノウイルス、単純ヘルペスウイルス及びバキュロウイルスを含む群から選択される。
[0017]AAV感染に必要なアデノウイルス遺伝子産物の同様のセットは、効率的な組換えAAV(rAAV)産生にも必要とされる。AAVヘルパーウイルスをもたらすアデノウイルス遺伝子は、E1a、E1b55k、E4orf6、E2a及びVA RNAをもたらすことができる。他の細胞遺伝子のプロモーター活性の強化に加えて、E1Aは、転写活性因子/抑制タンパク質YY1の制御においても明確な役割を有する。
[0018]AAVの産生に種々の細胞を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞中でAAVを産生することができる。いくつかの実施形態では、昆虫細胞中でAAVを産生することができる。いくつかの実施形態では、HeLa細胞中でAAVを産生することができる。いくつかの実施形態では、AAV産生に使用される細胞、すなわち「産生細胞」は、HeLa細胞、ヒト胎児由来腎臓細胞、例えば、HEK293及び昆虫細胞、例えば、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda(Sf9))細胞である。いくつかの実施形態では、産生細胞は、HEK293細胞である。いくつかの実施形態では、産生細胞は、Sf9細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、CHO、Per.C6を含む、他の任意の種類の哺乳動物細胞であってもよい。いくつかの実施形態では、ヘルパーウイルスを必要とする。
[0019]いくつかの実施形態では、必要なウイルスタンパク質及びウイルスゲノムをコードするプラスミドを化学的にコトランスフェクトした、HEK293細胞を使用してAAVを産生する。しかし、細胞間伝播が生じないことにより、プラスミドDNAを初めにトランスフェクトした細胞にAAV産生が制限され、娘細胞が十分なコピー数におそらく維持される。プラスミドが典型的に、哺乳動物細胞中で複製できないため、rep及びcap遺伝子のコピー数は、幾何級数的に増大することはない。同様に、いくつかの実施形態では、アデノウイルスヘルパー遺伝子を非感染性プラスミドとしてHEK293細胞に導入し、産生中のヘルパー遺伝子量を一定にする。
[0020]AAV産生をスケールアップするには、上流の産生プロセスと適合性のある方法で細胞数を増加させる必要がある。AAV産生は、接着細胞又は浮遊培養液で一般的に実施される。
[0021]化学的トランスフェクションがベースのプロセスでは、接着細胞がプラスチック製細胞培養皿又はローラーボトルに単層として一般的に増殖される。有効表面積により細胞の最大数が決定し、したがって、産生されるAAVの量が決定する。
[0022]或いは、浮遊培養液は、面積ではなく体積に基づいて細胞増殖を可能にする。接着細胞数の浮遊細胞数に対する換算係数は、いずれかの方式の細胞密度に応じて、約10〜50cm=1cmとなり得る。無機化合物、例えばリン酸カルシウム、若しくは有機化合物、例えばポリエチレンイミン(PEI)、又は非化学法、例えば電気穿孔法のいずれかを使用した、AAVを産生するためのトランスフェクション方法は、接着細胞を使用して、広く記載されてきた。しかし、浮遊細胞では、リン酸カルシウム又はPEIのいずれかを使用したトランスフェクションが、最も一般に使用されている。おそらくは、より複雑な(及び特異的性質の)リン酸カルシウムによるトランスフェクション手順ではなく、市販の単一試薬を使用することの再現性及び信頼性のため、PEIは多くの場合使用されている。
[0023]いくつかの実施形態では、AAVヘルパーウイルスは、スポドプテラ・フルギペルダ(Sf9)細胞でAAVを産生するのに使用されるバキュロウイルス発現ベクターである。最初に、組換えバキュロウイルスは増殖性感染を開始し、続いて、バキュロウイルスの子孫が、培地中のさらなる細胞に二次的に感染し得る。細胞毎に放出された約100の感染性バキュロウイルス粒子により、細胞培養集団の全体が、最初の感染多重度に応じて、1又は2回の感染サイクルの間に感染することになる。いくつかの実施形態では、Sf9宿主細胞は、HEK293細胞よりも一層効率的にベクターDNAを複製する。さらに、バキュロウイルスは、AAV構造タンパク質産生、ウイルスの集合及び導入遺伝子のパッケージングに必要な配列を昆虫細胞にもたらすことができる。
[0024]いくつかの実施形態では、Sf9細胞産生AAVの物理的、生化学的及び生物学的特性は、Sf9細胞で産生されたAAVがHEK293細胞で産生されたAAVと等価であることを示す。ベクター由来ゲノムの分析により、最大4.7kbの直鎖の一本鎖DNAが、効率的にパッケージングされることが実証された。
[0025]大まかに見ると、細胞培養水性バイオマスからのAAVの回収は、(i)必要に応じて、AAVを細胞から遊離させるステップと、(ii)他の細胞くず及び培地成分からAAVを分離するステップと、(iii)AAVを濃縮及び精製するステップとを含む。AAVカプシドは弾力的で頑強であり、したがって、下流プロセスでは、弾性及び強固でなければ避ける条件、例えば、昇温に対する長期曝露、凍結融解サイクルの反復、酸性条件及び有機溶媒への曝露を利用することができる。しかし、AAV回収時、他のウイルス、例えば、AAVヘルパーウイルスを同時単離しないよう注意が必要である。
[0026]下流プロセスの初期ステップは、細胞培養方式によって部分的に決定される。接着細胞は、in situで溶解しても、増殖基質から分離し、凍結融解による溶解によって、機械的均質化又は界面活性剤の使用を介して化学的に、小さな使い捨て容器中で溶解してもよい。大量の浮遊培養液は、界面活性剤、例えば、トリトン(Triton)X−100、ツイン(Tween)20で処理するか又は機械的装置で均質化してもよい。ヌクレアーゼ処理、例えば、ベンゾナーゼ(benzonase)処理を溶解後に組み込んで、DNA夾雑物を低減させ、後続のろ過及びクロマトグラフィーステップを容易にしてもよい。
[0027]Adヘルパーウイルスを使用してAAVを産生する場合のいくつかの実施形態では、細胞溶解後、ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩、例えば、pDADMACを添加することによって、溶解した細胞バイオマスを凝集することができる。ろ過(大容量には便利)又は遠心分離のいずれかによって、AAVを清澄化バイオマス溶液に実質的に残しながら、細胞成分の凝集体を除去することができる。いくつかの実施形態では、孔径を徐々に小さくした一連のフィルターを使用して、細胞成分による目詰まりを防ぐ。いくつかの実施形態では、タンジェント流ろ過(TFF)を使用する。実施形態では、バイオマスの凝集により形成された凝集体を、ろ過、例えば、クラリソルブによるろ過を使用することによって除去する。凝集剤及び凝集体の殆どが、ろ過によって除去され、残留凝集剤は、後続のクロマトグラフィーステップで除去され得る。実施形態では、本発明のAAVを単離する方法と組み合わせて、バイアソルブ(Viresolve)等のウイルス除去フィルターを使用する。いくつかの実施形態では、分析技術、例えば、HPLC、PCR及び/又はバイオアッセイを使用して、清澄化したバイオマスライセートが、AAVヘルパーウイルスを本質的に含まないことを検証してもよい。質量分析法等の他のアッセイを使用して、凝集剤が除去されたことを判定してもよい。
[0028]凝集体除去の後、残存するバイオマス、例えば、清澄化溶液中のAAVを、クロマトグラフィーによる精製等の当技術分野で周知の技術を使用して、さらに単離、濃縮及び/又は精製することができる。カプシドは、カチオン及びアニオン交換培地の両方を使用したイオン交換クロマトグラフィーによって、清澄化した細胞ライセートから回収可能である。組換え単鎖抗体で作製した免疫親和性クロマトグラフィー培地は、AAV1、AAV2、AAV6及びAAV8を含むいくつかのAAVカプシド血清型に結合することが知られている。抗体は、高い特異性及び親和性によりカプシドに結合し得る。サイズ排除クロマトグラフィー、IEXクロマトグラフィー又は他のクロマトグラフィーを含むがこれらに限定されない「最終精製(polishing)」ステップにより、ほぼ均質なAAV最終産物が作製される。TFF濃縮及び無菌ろ過の後、これらの方法により作製されたAAVは、前臨床試験において、及びcGMPに準拠した実務により、臨床試験において使用することができる。
[0029]いくつかの実施形態では、ポリエチレングリコールを使用して、清澄化溶液からAAVを沈殿させてもよい。低速遠心分離の後、AAVを含有するペレットをバッファーに再懸濁し、密度勾配遠心法、例えば、塩化セシウム等密度勾配遠心法又はイオジキサノール段階勾配遠心法によってさらに濃縮及び精製してもよい。いくつかの実施形態では、孔径を徐々に小さくした一連のフィルターを使用して目詰まりを防ぎ、AAVの回収率を増加させる。タンジェント流ろ過(TFF)は、AAVの濃縮に便利な技術であり、バッファーの交換も可能にする。
[0030]いくつかの実施形態では、本発明は、標的導入遺伝子を含有するアデノ随伴ウイルス(AAV)を単離する方法であって、(a)AAV構造/複製要素、導入遺伝子及びAAVヘルパーウイルス等の産生細胞を生成するのに必要とされるDNA要素を有するAAV産生細胞を準備するステップと、(b)前記トランスフェクトされた産生細胞を培養するステップと、(c)前記トランスフェクトされた産生細胞を溶解して、水性バイオマスを創出するステップと、(d)ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩を前記バイオマスに導入して、前記AAVヘルパーウイルスを含む凝集体及びAAVを含む清澄化溶液を作製するステップと、(e)前記清澄化溶液を精製カラムで処理して、単離されたAAVを作製するステップとを含む、方法を対象とする。
[0031]いくつかの実施形態では、本発明は、標的導入遺伝子を含有するアデノ随伴ウイルス(AAV)を単離する方法であって、(a)産生細胞にAAV及びAAVヘルパーウイルスをトランスフェクトして、トランスフェクトされた産生細胞を作製するステップと、(b)前記トランスフェクトされた産生細胞を培養して、水性バイオマスを作製するステップと、(c)前記トランスフェクトされた産生細胞を溶解して、細胞ライセートを作製するステップであり、細胞ライセートが、前記AAVヘルパーウイルスを含む凝集体及びAAVを含む清澄化溶液を形成する、ステップと、(d)ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩を前記バイオマスに導入するステップと、(e)前記清澄化溶液を精製カラムに接触させて、単離されたAAVを作製するステップとを含む、方法を対象とする。
[0032]本発明を下記の実施例によってさらに説明する。これらの実施例は、本発明の理解に役立つように提供するものであり、本発明の制限として解釈するべきものではない。
[0033]以下、本発明を実施例によって詳細に記載する。しかし、下記の実施例は、本発明をより具体的に説明するために提供するものであり、本発明の範囲を制限するものとして解釈してはならない。
実施例1
実施例1
[0034]AAV、AAVヘルパーウイルス(Ad5)及び細胞成分を含んだ細胞ライセートを含む水性バイオマスからの精製したAAVの単離について以下に記載する。操作上のステップを回避し製品損失を最小限にするために、pDADMACを使用した生産リアクター中の細胞培養懸濁液の凝集を制御することによって、収集/上流プロセスを最適化すると共に下流のクロマトグラフィーを強化した。
[0035]AAV及びAd5ウイルスを含有する細胞ライセートを0.025%のpDADMAC(EMD ミリポア(Millipore)、カタログ番号137069.0100)で処理した。次いで、クラリソルブ60フィルターを使用して細胞ライセートをろ過した。図2は、対照と比較した場合、細胞ライセートへpDADMACを添加することによって、HPCLによりAd5力価が有意に減少すること、すなわち、pDADMACで処理した清澄化溶液中にAd5が検出できないことを示す(図1及び2)。
Figure 0006908331
[0036]これらのデータは、産生細胞株を使用したAAVの生成において等、Ad5ウイルスの排除が望まれる細胞ライセートからAd5ヘルパーウイルスを除去するのにpDADMACが有効であることを示す。
実施例2
[0037]ヘルパーウイルス存在下でのAAV回収プロセス(力価に悪影響のない)におけるpDADMAC使用の実現可能性をさらに実証するために、pDADMACを用いる及び用いないAd5を含有する細胞ライセートを既知量のAAVを添加(spiking)することにより試験した。様々な条件からの細胞ライセートを遠心分離によって清澄化後、無菌ろ過し、次いでAd5(qPCR及びHPLC)及びAAV(qPCR)について試験した。データは、0.01〜0.1%の濃度のpDADMACによってAAV力価が影響を受けないことを示す。Ad5では、HPLCの結果はAd5が検出されないことを示唆するが、このアッセイはqPCRほど高感度ではない。qPCRの結果は、約2〜3log低いAd5力価の減少を示した。さらに、使用したpDADMACの量に基づくAd5減少の差も観察された。HPLC及びqPCRの結果は共に、0.05%及び0.1%のpDADMACと比較して、0.01%及び0.025%のpDADMACにおいてAd5の排除率が、より高いことを示した。結果を表2に要約する。
Figure 0006908331
実施例3
[0038]pDADMACが、AAVウイルスに概して影響を与えていなかったこと、及び他のプロセスにより、AAVの収集に使用され得ることを確認するために、バキュロウイルス系システムを使用して生成したAAVについて凝集プロセスを試験した。この場合では、AAVを昆虫細胞において産生し、pDADMACを0、0.025%、0.050%及び0.1%で培養ライセートに添加した。各試料中のAAVをqPCRによって分析した(表3)。対照試料と、pDADMACを使用して収集した試料との間で、AAV力価の差は予想どおり観察されなかった。
Figure 0006908331
実施例4
[0039]組換えバキュロウイルスを用いたバキュロウイルスシステム(rBV)でpDADMACも試験した。0、0.025%及び0.1%のpDADMACを用いた培養ライセートを試験した。感染力価アッセイ(BacPAK)を使用して、pDADMACで処理した及び処理しない(標準フィルターを使用して収集した−対照)試料において各試料中の組換えバキュロウイルス(rBV)を試験した。結果を表4に要約する。この実験で得られたデータは、収集のためのpDADMACを使用する手順を標準的手順と比較した場合、rBV感染力価が影響を受けなかったことを示した。
Figure 0006908331
[0040]結論として、凝集剤としてpDADMACを使用することによって、標的AAV力価に影響を与えることなく、産生細胞株プロセスに使用されるAd5ヘルパーウイルスを安全に除去する(HPLCによりLODを低下させる)ことが可能となったと思われる(表3)。同様に、pDADMAC凝集剤を使用することによって、rBV系システムにおいて産生したAAVの力価もまた、影響を受けない(表4)。
結論
[0100]本明細書に記載の種々の実施形態又は選択肢は全て、任意の及びあらゆる変形において組み合わせることができる。本発明は、本発明のいくつかの実施形態を参照して特に示し説明しているが、それらは限定としてではなく例としてのみ提示されており、形態及び詳細における種々の変更が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなしに、それらの実施形態においてなされ得ることを当業者は理解するであろう。したがって、本発明の広がり及び範囲は、いかなる上記の例示的実施形態によっても制限されるべきではないが、以下の特許請求の範囲及びこれらの等価物によってのみ定義されるべきである。
[0101]雑誌の論文若しくは抄録、公開された若しくは対応する米国若しくは外国の特許出願、交付済みの若しくは外国の特許、又は他の任意の資料を含む本明細書で引用する全ての資料は、引用した資料に提示される全てのデータ、表、図及び本文を含む全体がそれぞれ参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (25)

  1. アデノ随伴ウイルス(AAV)及び少なくとも1種のAAVヘルパーウイルスを含有する水性バイオマスから、前記アデノ随伴ウイルスを精製する方法であって、
    a.前記バイオマスをポリジアリルジアルキルアンモニウム塩に接触させて、凝集体及び清澄化溶液を形成するステップであり、前記凝集体が、前記少なくとも1種のAAVヘルパーウイルスを含む、ステップと、
    b.前記凝集体を前記清澄化溶液から除去するステップと、
    c.前記AAVを前記清澄化溶液からさらに単離するステップと
    を含む、方法。
  2. 前記清澄化溶液中のAAVヘルパーウイルスが、著しく減少する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩が、ポリジアリルジメチルアンモニウム塩である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩が、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(pDADMAC)である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記少なくとも1種のAAVヘルパーウイルスが、アデノウイルス、単純ヘルペスウイルス及びバキュロウイルスからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1種のAAVヘルパーウイルスが、アデノウイルスである、請求項2に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1種のAAVヘルパーウイルスが、バキュロウイルスである、請求項2に記載の方法。
  8. 前記バイオマスが、細胞ライセートである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩が、0.01%〜0.5%(w/v)の濃度で前記バイオマスに存在する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩が、0.025%0.1%(w/v)濃度で前記バイオマスに存在する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  11. 標的導入遺伝子を含有するアデノ随伴ウイルス(AAV)を単離する方法であって、
    a.産生細胞に前記AAV及びAAVヘルパーウイルスをトランスフェクトして、トランスフェクトされた産生細胞を作製するステップと、
    b.前記トランスフェクトされた産生細胞を培養するステップと、
    c.前記トランスフェクトされた産生細胞を溶解して、水性バイオマスを創出するステップと、
    d.ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩を前記バイオマスに導入して、前記AAVヘルパーウイルスを含む凝集体及び前記AAVを含む清澄化溶液を作製するステップと、
    e.前記清澄化溶液を精製カラムに接触させて、単離されたAAVを作製するステップと
    を含む、方法。
  12. 標的導入遺伝子を含有するアデノ随伴ウイルス(AAV)を単離する方法であって、
    a.産生細胞に前記AAV及びAAVヘルパーウイルスをトランスフェクトして、トランスフェクトされた産生細胞を作製するステップと、
    b.前記トランスフェクトされた産生細胞を培養して、水性バイオマスを作製するステップと、
    c.ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩を前記バイオマスに導入して、前記AAVヘルパーウイルスを含む凝集体及び前記AAVを含む清澄化溶液を作製するステップと、
    d.前記清澄化溶液を精製カラムで処理して、単離されたAAVを作製するステップと
    を含む、方法。
  13. 前記AAVヘルパーウイルスが、アデノウイルス、単純ヘルペスウイルス及びバキュロウイルスからなる群から選択される、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 前記ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩が、ポリジアリルジメチルアンモニウム塩である、請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記ポリジアリルジアルキルアンモニウム塩が、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(pDADMAC)である、請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記AAVヘルパーウイルスが、アデノウイルスである、請求項11〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記AAVヘルパーウイルスが、バキュロウイルスである、請求項11〜15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記産生細胞株が、HeLa細胞株、CHO細胞株、HEK293細胞若しくはスポドプテラ・フルギペルダ(Sf9)細胞株又は他の任意の産生細胞株である、請求項11〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記産生細胞が、HeLa細胞である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記産生細胞が、スポドプテラ・フルギペルダ細胞である、請求項18に記載の方法。
  21. 前記産生細胞をAAVの集合に必要な追加の遺伝子要素に接触させるステップをさらに含む、請求項11〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記遺伝子要素が、AAV非構造タンパク質、AAV構造タンパク質及び高分子合成に必要な細胞因子からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記細胞因子が、レプリカーゼ及びカプシドタンパク質をコードする配列である、請求項22に記載の方法。
  24. 前記AAVが、導入遺伝子を含む、請求項11〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記導入遺伝子が、遺伝子治療のあらゆる標的からなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
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