JP6907509B2 - 蓄電素子、導電部材及び蓄電素子の製造方法 - Google Patents

蓄電素子、導電部材及び蓄電素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、蓄電素子蓄電素子に備わる導電部材及び蓄電素子の製造方法に関する。
従来、容器の蓋体に対して、絶縁部材を挟むように集電体を配置した後に、電極端子を蓋体、ガスケット及び集電体を貫通させてからかしめることによって、組み立てられる蓄電素子が知られている(例えば特許文献1参照)。電極端子には、予め凹部が形成されており、この凹部内に、かしめ冶具を圧入することで、電極端子がかしめられている。
特開2014-150047号公報
ところで、電極端子を製造する際においては、プレス加工または切削加工によって凹部を形成する場合がある。この場合、凹部内にバリが残存し、蓄電素子を組み立てる際に、電極端子からバリが脱落するおそれがある。脱落したバリが、蓋体とガスケットとの間に入り込んでしまうと、耐圧不良を招いてしまう。
このため、本発明は、部品製造時に残存していたバリの脱落を抑制することができる蓄電素子及び蓄電素子に備わる導電部材を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、電極体を収容する容器と、容器に固定される導電部材とを備え、導電部材における容器の内方側の端部には穴が形成されており、穴をなす導電部材の内周面には、第一コーティング層が形成されている。
また、本発明の他の態様に係る導電部材は、電極体を収容する容器に固定される導電部材であって、導電部材における容器の内方側の端部には穴が形成されており、穴をなす導電部材の内周面には、コーティング層が形成されている。
この構成によれば、第一コーティング層が、導電部材の穴の内周面に形成されているので、当該穴の内周面が第一コーティング層で覆われることになる。これにより、製造時に穴の内周面にバリが残存していたとしても、このバリは第一コーティング層で封止されるため、バリの脱落を抑制することができる。
また、第一コーティング層は、穴をなす導電部材の内周面から連続して、導電部材における穴の周囲に形成されていてもよい。
この構成によれば、穴をなす導電部材の内周面から連続して、導電部材における穴の周囲に第一コーティング層が形成されているので、第一コーティング層の形成範囲を大きくすることができ、バリの脱落をより抑制することができる。
また、容器には、絶縁部材を介して導電部材が挿通される貫通孔が形成されており、貫通孔をなす容器の内周面には、第二コーティング層が形成されていてもよい。
この構成によれば、第二コーティング層が、容器の貫通孔の内周面に形成されているので、当該貫通孔の内周面が第二コーティング層で覆われることになる。これにより、製造時に貫通孔の内周面にバリが残存していたとしても、このバリは第二コーティング層で封止されるため、バリの脱落を抑制することができる。
また、第二コーティング層は、貫通孔をなす容器の内周面から連続して、容器における貫通孔の周囲に形成されていてもよい。
この構成によれば、貫通孔をなす容器の内周面から連続して、容器における貫通孔の周囲に第二コーティング層が形成されているので、第二コーティング層の形成範囲を大きくすることができ、バリの脱落をより抑制することができる。
また、第二コーティング層の形成範囲が大きくなることで、バリの侵入を起因とした耐圧不良を一層抑制することができる。
本発明に係る蓄電素子によれば、部品製造時に残存していたバリの脱落を抑制することができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の容器内に配置されている構成要素を示す斜視図である。 実施の形態に係る正極側の固定構造を示す断面図である。 図3に示す固定構造の分解断面図である。 実施の形態に係る蓋体の概略構成を示す下面図である。 実施の形態に係る正極端子の概略構成を示す断面図である。 実施の形態に係る蓄電素子の製造方法の一工程を示す断面図である。 変形例に係る正極端子の概略構成を示す断面図である。 他の変形例に係る正極端子の概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子について説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
まず、図1及び図2を用いて、実施の形態に係る蓄電素子10の全般的な説明を行う。なお、図1及び以降の図について、説明の便宜上、容器100の蓋体110側を上とし、容器100の本体111の底側を下として説明しているが、実際の使用態様における上下方向と、実施の形態に係る上下方向とが一致しない場合もある。
図1は、実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電素子10の容器内に配置されている構成要素を示す斜視図である。具体的には、図2は、蓄電素子10を、容器100の蓋体110と本体111とを分離して示す斜視図である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。例えば、蓄電素子10は、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、またはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)に適用される。なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子10は、一次電池であってもよい。また、蓄電素子10の形状に関しては、角型に限定されることなく、例えば円筒型などの他の形状であってもよい。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300と、上部絶縁部材150及び310とを備えている。また、図2に示すように、容器100の内部には、正極集電体120と、負極集電体130と、電極体400とが収容されている。
なお、蓄電素子10は、上記の構成要素の他、正極集電体120及び負極集電体130の側方に配置されるスペーサ、容器100内の圧力が上昇したときに当該圧力を開放するためのガス排出弁、または、電極体400等を包み込む絶縁フィルムなどを備えてもよい。また、蓄電素子10の容器100の内部には電解液(非水電解質)などが封入されているが、図示は省略する。なお、容器100に封入される電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。
容器100は、矩形筒状で底を備える本体111と、本体111の開口を閉塞する板状部材である蓋体110とで構成されている。また、容器100は、電極体400等を内部に収容後、蓋体110と本体111とが溶接等されることにより、内部を密封する構造を有している。なお、蓋体110及び本体111の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、またはアルミニウム合金など溶接可能な金属であるのが好ましい。
電極体400は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。正極は、アルミニウムやアルミニウム合金などからなる長尺帯状の金属箔である正極基材箔上に正極活物質層が形成されたものである。また、負極は、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金などからなる長尺帯状の金属箔である負極基材箔上に負極活物質層が形成されたものである。また、セパレータは、樹脂からなる微多孔性のシートである。
ここで、正極活物質層に用いられる正極活物質、または負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質または負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。
そして、電極体400は、負極と正極との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものが巻き回されて形成され、正極集電体120及び負極集電体130と電気的に接続されている。なお、図2では、電極体400として断面が長円形状のものを示したが、円形状または楕円形状でもよい。
正極端子200は、正極集電体120を介して電極体400の正極と電気的に接続された電極端子である。負極端子300は、負極集電体130を介して電極体400の負極と電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子200及び負極端子300は、電極体400に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体400に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための導電性を持つ金属等の電極端子である。また、正極端子200及び負極端子300は、電極体400の上方に配置された蓋体110に、上部絶縁部材150及び310を介して取り付けられている。
正極集電体120は、電極体400の正極と容器100の本体111の壁面との間に配置され、正極端子200と電極体400の正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。
負極集電体130は、電極体400の負極と容器100の本体111の壁面との間に配置され、負極端子300と電極体400の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。
具体的には、正極集電体120及び負極集電体130は、蓋体110に固定されている。また、正極集電体120は、電極体400の正極側端部に接合され、負極集電体130は、電極体400の負極側端部に接合されている。電極体400は、容器100の内部において、正極集電体120及び負極集電体130により、蓋体110から吊り下げられた状態で保持される。
次に、正極端子200が上部絶縁部材150を介して正極集電体120とともに蓋体110に固定される固定構造について説明する。なお、この固定構造は、負極端子300が上部絶縁部材310を介して負極集電体130とともに蓋体110に固定される固定構造とほぼ同等であるので、負極側の説明は省略する。
図3は、実施の形態に係る正極側の固定構造を示す断面図である。また、図4は、図3に示す固定構造の分解断面図である。図5は実施の形態に係る蓋体110の概略構成を示す下面図である。図6は実施の形態に係る正極端子200の概略構成を示す断面図である。具体的には、図6は、図4におけるV−V線を含む切断面を見た断面図である。
図3に示すように、正極端子200が上部絶縁部材150を介して蓋体110に取り付けられるとともに、正極集電体120が下部絶縁部材170及び上部絶縁部材150を介して蓋体110に取り付けられることで、これらが一体的に固定されている。
まず、各部材の具体的な構成について説明する。
図3及び図4に示すように、蓋体110には、正極端子200の一部を収容した状態の上部絶縁部材150が挿入される貫通孔112が形成されている。貫通孔112は、円柱状であり、当該貫通孔112をなす蓋体110の内周面には、第二コーティング層116が形成されている。
図4及び図5に示すように、第二コーティング層116は、貫通孔112をなす蓋体110の内周面の全周にわたって均等に形成されている。そして、第二コーティング層116は、貫通孔112をなす蓋体110の内周面と、当該内周面から連続して蓋体110の表面及び裏面における貫通孔112の周囲に形成されている。第二コーティング層116は、蓋体110を平面視した場合に、例えば円形、楕円形、多角形などの環状となっている(図5では円形の場合を例示)。なお、第二コーティング層116における貫通孔112の周囲に形成された部位は、貫通孔112の周囲の少なくとも一部に形成されていればよいし、蓋体110の表面及び裏面の少なくとも一方に形成されていればよい。また、第二コーティング層116における貫通孔112の周囲に形成された部位は、上部絶縁部材150または下部絶縁部材170に対する接触面積が多いほど、気密性維持の点で好ましい。そして第二コーティング層116は、例えば、ブチルゴム又はスチレンブタジエンゴム等のエラストマーを主体とした溶質をトルエン等の溶媒に溶解させることで構成されたシール剤を、塗布して硬化させることで形成されている。
正極端子200は、蓋体110に取り付けられる導電部材であり、バスバー接続部210と、軸部220とを一体的に備えている。バスバー接続部210は、蓄電素子10の電極端子間を繋ぐバスバー(図示省略)が接続される部位であり、上面が平面に形成されている。
軸部220は、バスバー接続部210の下面から下方に延び出た部位である。軸部220は組み立て前においては、図4に示すように円筒状であり、下方が開放した円柱状の穴215を有している。穴215をなす軸部220の内周面には、第一コーティング層216が形成されている。
図4及び図6に示すように、第一コーティング層216は、穴215をなす軸部220の内周面の全周にわたって均等に形成されている。第一コーティング層216は、例えば、ブチルゴム又はスチレンブタジエンゴム等のエラストマーを主体とした溶質をトルエン等の溶媒に溶解させることで構成されたシール剤を、塗布して硬化させることで形成されている。
そして、図3に示すように、組み立て後においては、軸部220の先端部230がかしめられて、外方に広がった形状となっている。具体的には、軸部220の先端部230は、かしめ後において下方から見ると略円環状で正極集電体120に密着している。このとき、穴215は、容器100の内方側の端部に配置されている。そして、第一コーティング層216は、穴215をなす軸部220の内周面と、当該内周面から連続して軸部220における穴215の周囲に形成されている。第一コーティング層216は、蓋体110を平面視した場合に、円環状となっている。なお、第一コーティング層216における穴215の周囲に形成された部位は、穴215の周囲の少なくとも一部に形成されていればよい。なお、図3では、かしめによって第一コーティング層216の一部が欠落した場合を示しているが、第一コーティング層216における穴215の周囲に形成された部位は、軸部220の先端部230の全体に設けられていてもよい。
そして、軸部220の先端部230とバスバー接続部210とが、正極集電体120と、上部絶縁部材150と、下部絶縁部材170と、蓋体110とを上下方向で挟んで締め付けている。
上部絶縁部材150は、正極端子200と蓋体110との間に少なくともその一部が配置されるガスケットである。具体的には、上部絶縁部材150は、天板部153と、円筒部152とを一体的に備えている。天板部153は、蓋体110上に載置されて、正極端子200のバスバー接続部210を支持する部位である。円筒部152は、天板部153の下面から下方に向けて円筒状に突出している。円筒部152の貫通孔154は、天板部153も貫通しており、正極集電体120の貫通孔123と平面視で同形である。この貫通孔154は、正極集電体120の貫通孔123に連続するように配置されており、これらの貫通孔154及び123に対して正極端子200の軸部220が挿入される。また、円筒部152の外径は、下部絶縁部材170の貫通孔172及び蓋体110の貫通孔112に挿入可能な大きさで形成されている。
上部絶縁部材150は、蓋体110よりも剛性が低く、かつ、絶縁性の部材で形成されているのがよい。上部絶縁部材150は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの樹脂で形成されている。
下部絶縁部材170は、正極集電体120と蓋体110との間に少なくともその一部が配置されるガスケットである。下部絶縁部材170は、略平板状に形成されており、その一端部に蓋体110の貫通孔112と平面視で同形の貫通孔172が形成されている。この貫通孔172は、図3に示すように組み立て後においては、蓋体110の貫通孔112に連続するように配置されている。これらの貫通孔172及び112に対して上部絶縁部材150の円筒部152が挿入される。下部絶縁部材170は、蓋体110よりも剛性が低く、かつ、絶縁性の部材で形成されているのがよい。下部絶縁部材170は、例えば、PPS、PP、PE、PBT、PFA、PEEKなどの樹脂で形成されている。
図3及び図4に示すように、正極集電体120は、集電体本体部121と、脚部122とを一体的に有している。
集電体本体部121は、正極端子200が接続される部位である。具体的には、集電体本体部121は、略平板状に形成されており、正極端子200の軸部220が挿入される貫通孔123を有している。脚部122は、電極体400の正極に電気的に接続される長尺状の2本の脚である。脚部122は、集電体本体部121の貫通孔123よりも外方(容器100内において短側面側)に配置されている。脚部122は、電極体400の正極を挟持した状態で当該正極に固定されている(図2参照)。
次に、蓄電素子10の製造方法について説明する。
図7は、実施の形態に係る蓄電素子10の製造方法の一工程を示す断面図である。具体的には、図7は図3に対応する図である。
まず、図7に示すように、蓋体110の貫通孔112に対して、正極集電体120の貫通孔123を連通させた状態で、蓋体110及び正極集電体120を対向させて配置する。具体的には、蓋体110の貫通孔112に対して、上部絶縁部材150の円筒部152を挿入する。次いで、上部絶縁部材150の貫通孔154内に、正極端子200の軸部220を挿入する。その後、下部絶縁部材170の貫通孔172に、上部絶縁部材150の円筒部152を挿入してから、正極集電体120の貫通孔123に、正極端子200の軸部220を挿入する。このとき、穴215をなす正極端子200の軸部220の内周面には、第一コーティング層216が形成されているので、正極端子200が製造された際に当該内周面に残存したバリなどは第一コーティング層216によって覆われている。同様に、貫通孔112をなす蓋体110の内周面には、第二コーティング層116が形成されているので、蓋体110が製造された際に当該内周面に残存したバリなどは第二コーティング層116によって覆われている。つまり、正極端子200及び蓋体110の両者において、バリの脱落が第一コーティング層216及び第二コーティング層116によって抑制された状態となっている。このため、組み立て時には、バリが脱落しにくくなっている。また、第二コーティング層116によって、蓋体110と上部絶縁部材150との密着性も高められる。
次に、図3に示すように、蓋体110の貫通孔112及び正極集電体120の貫通孔123内に挿通された正極端子200の軸部220をかしめて、かしめられた部分(軸部220の先端部230)を正極集電体120に接触させる。具体的には、正極端子200の軸部220をかしめると、軸部220の先端部230が外方に広がるように押圧されて、全周にわたって集電体本体部121の表面に密着する。これにより、軸部220の先端部230と、集電体本体部121との密着性が高められる。また、このかしめによって、軸部220の先端部230と、バスバー接続部210とが、正極集電体120の集電体本体部121と、上部絶縁部材150と、下部絶縁部材170と、蓋体110とを締め付ける。そして、上述したように第二コーティング層116によって、蓋体110と上部絶縁部材150との密着性も高められているので、当該第二コーティング層116に密着した上部絶縁部材150を補強することができる。したがって、かしめ時に上部絶縁部材150が割れてしまうことを抑制することができる。
同様の工程で、蓋体110の負極側にも、上部絶縁部材310、下部絶縁部材(図示省略)、負極集電体130及び負極端子300を取り付ける。
次いで、正極集電体120に電極体400の正極を取り付けるとともに、負極集電体130に電極体400の負極を取り付ける。
その後、図2に示す状態から、電極体400を容器100の本体111に収容して、本体111に蓋体110を溶接して、容器100を組み立てる。次いで、図示しない注液口から電解液を注液した後、注液栓を蓋体110に溶接して注液口を塞ぐことで、図1に示す蓄電素子10が製造される。
以上のように、実施の形態によれば、第一コーティング層216が、正極端子200の穴215の内周面に形成されているので、当該穴215の内周面が第一コーティング層216で覆われることになる。これにより、製造時に穴215の内周面にバリが残存していたとしても、このバリは第一コーティング層216で封止されるため、バリの脱落を抑制することができる。
なお、第一コーティング層216は、かしめによって一部が欠落したとしても、その他の部分が穴215をなす内周面を覆っているので、万全ではないにしろバリの脱落抑制効果を得ることができる。
また、穴215をなす正極端子200の内周面から連続して、正極端子200における穴215の周囲に第一コーティング層216が形成されているので、第一コーティング層216の形成範囲を大きくすることができ、バリの脱落をより抑制することができる。
また、第二コーティング層116が、蓋体110の貫通孔112の内周面に形成されているので、当該貫通孔112の内周面が第二コーティング層116で覆われることになる。これにより、製造時に貫通孔112の内周面にバリが残存していたとしても、このバリは第二コーティング層116で封止されるため、バリの脱落を抑制することができる。
また、万が一、上部絶縁部材150と蓋体110との間にバリが侵入したとしても、第二コーティング層116があることにより、バリの侵入を起因とした耐圧不良を抑制することができる。
また、貫通孔112の内周面に第二コーティング層116が形成されているので、この第二コーティング層116によって蓋体110と上部絶縁部材150との間の密着性を向上させることができ、上部絶縁部材150に割れが発生しにくくなる。
また、貫通孔112をなす蓋体110の内周面から連続して、蓋体110における貫通孔112の周囲に第二コーティング層116が形成されているので、第二コーティング層116の形成範囲を大きくすることができ、バリの脱落をより抑制することができる。また、第二コーティング層116の形成範囲が大きくなることで、バリの侵入を起因とした耐圧不良を一層抑制することができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る蓄電素子について、実施の形態に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、上記実施の形態では、蓄電素子10は、1つの電極体400を備えていることとしたが、複数の電極体を備えている構成でもかまわない。
また、上記実施の形態では、バスバー接続部210と軸部220とが一体成形された正極端子200を例示したが、バスバー接続部と軸部とが別体であって、組み付け後に一体化される正極端子であってもよい。以下、具体的に図8に基づいて説明する。
図8は、変形例に係る正極端子200Aの概略構成を示す断面図である。具体的には、図8は、図3に対応する図である。なお、以下の説明において、上記実施の形態と同一の部分は同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図8に示すように、正極端子200Aは、バスバー接続部210aと軸部220aとが元々別体であって、組み付けによって一体化されている。具体的には、バスバー接続部210aには、貫通孔211が形成されており、この貫通孔211内に軸部220aを嵌合することで、バスバー接続部210aと軸部220aとが一体化されている。バスバー接続部210aと軸部220aとは、溶接、圧接、接着などの周知の接合方法によって固定されている。
図9は、他の変形例に係る正極端子200Bの概略構成を示す断面図である。具体的には、図9は、図3に対応する図である。上記実施の形態では、穴215をなす内周面にのみ第一コーティング層216が形成されている場合を例示して説明した。しかし、図9に示すように、第一コーティング層216bは、穴215をなす内周面に加えて、底面にも形成されていてもよい。これにより、第一コーティング層216の形成範囲を広くすることができ、バリの脱落をより抑制することができる。
また、蓄電素子10が備える電極体は巻回型である必要はない。蓄電素子10は、例えば平板状極板を積層した積層型の電極体を備えてもよい。また、蓄電素子10は、例えば、長尺帯状の極板を山折りと谷折りとの繰り返しによって蛇腹状に積層した構造を有する電極体を備えてもよい。
また、上記実施の形態では、第一コーティング層216が、穴215をなす軸部220の内周面の全周にわたって均等に形成されている場合を例示して説明したが、第一コーティング層216は、穴215をなす内周面の少なくとも一部に設けられていればよく、均等に形成されていなくてもよい。同様に第二コーティング層116においても、貫通孔112をなす内周面の少なくとも一部に設けられていればよく、均等に形成されていなくてもよい。
また、上記実施の形態では、正極側を例示して、本発明の特徴となる部分の具体的な構成について説明したが、負極側においても同様の構成が適用されていることはもちろんである。なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、正極側と負極側とが異なる構成であってもよい。
また、上記実施の形態に記載された構成を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子、または蓄電素子に備わる導電部材等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110 蓋体
111 本体
112、123、154、172、211 貫通孔
116 第二コーティング層
120 正極集電体
121 集電体本体部
122 脚部
130 負極集電体
150、310 上部絶縁部材
152 円筒部
153 天板部
170 下部絶縁部材
200、200A、200B 正極端子(導電部材)
210、210a バスバー接続部
215 穴
216、216b 第一コーティング層
220、220a 軸部
230 先端部
300 負極端子
400 電極体

Claims (6)

  1. 電極体を収容する容器と、前記容器の内方に配置されて前記電極体に接続される集電体と、前記容器に固定される導電部材と、前記容器の外方に配置される上部絶縁部材と、前記容器の内方に配置される下部絶縁部材とを備え、
    前記導電部材は、前記容器、前記集電体、前記上部絶縁部材及び前記下部絶縁部材を貫通した状態でかしめられることで、前記容器に固定されており、
    前記導電部材における前記容器の内方側の端部には穴が形成されており、
    前記穴をなす前記導電部材の内周面には、第一コーティング層が形成されており、
    前記第一コーティング層は、前記導電部材にのみ設けられている
    蓄電素子。
  2. 前記第一コーティング層は、前記穴をなす前記導電部材の内周面から連続して、前記導電部材における前記穴の周囲に形成されている
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記容器には、前記上部絶縁部材を介して前記導電部材が挿通される貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔をなす前記容器の内周面には、第二コーティング層が形成されている
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記第二コーティング層は、前記貫通孔をなす前記容器の内周面から連続して、前記容器における前記貫通孔の周囲に形成されている
    請求項3に記載の蓄電素子。
  5. 蓄電素子の電極体を収容する容器、前記容器の内方に配置されて前記電極体に接続される集電体、前記容器の外方に配置される上部絶縁部材及び前記容器の内方に配置される下部絶縁部材に対して貫通した状態で、かしめられることで前記容器に固定される導電部材であって、
    前記導電部材における前記容器の内方側の端部には穴が形成されており、
    前記穴をなす前記導電部材の内周面には、コーティング層が形成されおり、
    前記コーティング層は、前記導電部材にのみ設けられている
    導電部材。
  6. 電極体を収容する容器と、前記容器の内方に配置されて前記電極体に接続される集電体と、前記容器及び前記集電体を貫通した状態で端部がかしめられることで前記容器に固定される導電部材とを備える蓄電素子の製造方法であって、
    かしめる前の前記導電部材における前記端部は、内周面がコーティング層で形成された穴を有しており、
    前記導電部材の前記端部を前記容器の貫通孔に挿入して当該容器の内方側に配置した状態で当該端部をかしめる
    蓄電素子の製造方法。
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