JP6907221B2 - 通信リソース割当方法および装置、端末装置、基地局、ならびに通信システム - Google Patents

Description

本発明の実施形態は通信技術の分野に関し、特に、通信リソース割当方法および装置、端末装置、基地局、ならびに通信システムに関する。

端末装置間（Device-to-Device、略してD2D）通信技術は、端末装置同士が直接通信する技術である。この技術では、基地局を使用して端末装置のデータを伝送する必要はなく、端末装置間の無線インターフェースを使用して直接伝送する。そのため、端末装置はネットワークに依存することが少なく、ネットワークの転送遅延がある程度短縮される。

D2D通信技術を使用して、第1の端末装置は第2の端末装置を使用して基地局へのデータ伝送路を確立することができ、すなわち、第2の端末装置を中継端末装置として使用して基地局が提供するサービスを取得することができる。第1の端末装置が第2の端末装置を使用して基地局とのデータ伝送を行うプロセスにおいて、第1の端末装置は、D2D通信技術におけるダイレクトディスカバリ処理を使用して第2の端末装置を最初に発見し、その後D2D通信技術におけるダイレクト通信処理によって通信を行う必要がある。

ダイレクトディスカバリ処理では、端末装置（第1の端末および第2の端末装置を含む）は、基地局からダイレクトディスカバリリソースを取得する必要があり、ダイレクト通信処理では、端末装置は、基地局からダイレクト通信リソースを取得する必要がある。ダイレクトディスカバリリソースを取得し、ダイレクト通信リソースも取得する、2つの方法があり得る。1つの方法では、対応するリソースは、基地局のブロードキャストメッセージを取得することによって得られる。もう1つの方法では、対応するリソース要求メッセージを基地局に送信し、専用シグナリングを使用して基地局によって対応するリソースを端末装置に割り当てることにより、対応するリソースが得られる。

第2の端末装置を中継端末装置として使用して基地局が提供するサービスを取得する場合、第1の端末装置は、第2の端末装置でダイレクト通信処理を行うために、ダイレクトディスカバリ処理を使用して第2の端末装置を最初に検索する必要がある。端末装置が基地局にリソース要求メッセージを送信することによってリソースを取得する場合、基地局は、リソースを端末装置に割り当てるか否かを基地局の負荷状況のみに従って決定し、他の要因は考慮しない。したがって、リソーススケジューリングは十分に柔軟または正確でない。端末装置が基地局によってブロードキャストされるリソースからリソースを取得する場合、別のタイプのダイレクト通信で使用されるリソースとの競合が発生する可能性がある。その結果、通信品質と効率が影響を受ける。

本発明の実施形態は、リソース割当てが十分に正確でないために通信品質および効率が影響を受けるという従来技術の問題を解決するために、リソーススケジューリング方法および装置を提供する。技術的な解決策は以下の通りである。

第1の態様によれば、本発明の実施形態は、通信リソース割当方法を提供し、この方法は、第1のネットワークデバイスにより、リソース要求メッセージを第2のネットワークデバイスに送信するステップであって、リソース要求メッセージは第1の通信リソースを要求するために使用され、第1の通信リソースは、第1のネットワークデバイスによって第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するためのリソースであり、中継メッセージは第1のメッセージまたは第2のメッセージのうちの少なくとも1つを含み、第1のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービスディスカバリのために使用され、第2のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービス通信のために使用され、リソース要求メッセージは第1の中継サービスタイプ指示情報を含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される、ステップと、
第1のネットワークデバイスにより、第2のネットワークデバイスが送信するリソース構成メッセージを受信するステップであって、リソース構成メッセージはリソース要求メッセージに従って第2のネットワークデバイスによって第1のネットワークデバイスに割り当てられた第1の通信リソースを含む、ステップと、
を含む。

区別を容易にするために、以下の説明では、第1のメッセージをダイレクトディスカバリメッセージと称し、第2のメッセージをダイレクト通信メッセージと称する。

本発明のこの実施形態の実施において、第1のネットワークデバイスにより、第2のネットワークデバイスにリソース要求メッセージを送信するステップは、
第1のネットワークデバイスにより、基地局が送信するブロードキャストメッセージを受信するステップであって、ブロードキャストメッセージは基地局の能力情報を含み、第2のネットワークデバイスの能力情報は、中継サービスがサポートされているか否かを示す指示情報、サポートされている中継サービスタイプを示す指示情報、またはダイレクトディスカバリメッセージの送信および／またはダイレクト通信メッセージの送信に使用されるサポートされる周波数情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
第1のネットワークデバイスにより、第2のネットワークデバイスの能力情報に従ってリソース要求メッセージを基地局に送信するステップと、
を含み得る。

ブロードキャストメッセージ内の第2のネットワークデバイスの能力情報が、第2のネットワークデバイスによってサポートされる中継サービスタイプを示す指示情報を含む場合、第1のネットワークデバイスにより、ブロードキャストメッセージに従って第2のネットワークデバイスにリソース要求メッセージを送信するステップは、
第2のネットワークデバイスによってサポートされる中継サービスタイプがユニキャスト中継サービスとマルチキャスト中継サービスとを含む場合、第1のネットワークデバイスにより、第1の中継サービスタイプ指示情報を含むリソース要求メッセージを第2のネットワークデバイスに送信するステップ
を含む。

第2のネットワークデバイスが中継サービスをサポートしていないか、または第2のネットワークデバイスによってサポートされている中継サービスタイプが第1のネットワークデバイスによって現在要求されている中継サービスタイプを含まない場合、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスにリソース要求メッセージを送信しない。

第2のネットワークデバイスが1つの中継サービスタイプのみをサポートし（すなわち、ユニキャスト中継サービスまたはマルチキャスト中継サービスをサポートし）、第1のネットワークデバイスによって現在要求されている中継サービスタイプが第2のネットワークデバイスによってサポートされる中継サービスタイプである場合、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスに送信されるリソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含まないか、または第1の中継サービスタイプ指示情報を含み得る。

ブロードキャストメッセージが第2のネットワークデバイスによってサポートされる中継サービスタイプを示す指示情報を含む場合、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスに送信される不要なリソース要求メッセージを減少させることができるため、第1のネットワークデバイスの負担が低減され、ネットワークリソースが節約されることが分かる。

第2の態様によれば、本発明の実施形態は、通信リソース割当方法を提供し、この方法は、
第2のネットワークデバイスにより、第1のネットワークデバイスが送信したリソース要求メッセージを受信するステップであって、リソース要求メッセージは第1の通信リソースを要求するために使用され、第1の通信リソースは、第1のネットワークデバイスによって第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するためのリソースであり、中継メッセージは第1のメッセージまたは第2のメッセージのうちの少なくとも1つを含み、第1のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービスディスカバリのために使用され、第2のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービス通信のために使用され、リソース要求メッセージは第1の中継サービスタイプ指示情報を含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される、ステップと、
第2のネットワークデバイスにより、リソース要求メッセージに従って第1のネットワークデバイスに第1の通信リソースを割り当てるステップと、
第2のネットワークデバイスにより、第1のネットワークデバイスにリソース構成メッセージを送信するステップであって、リソース構成メッセージは第1の通信リソースを含む、ステップと、
を含む。

第1の態様および第2の態様において、第2のネットワークデバイスが第1の中継サービスタイプ指示情報を含むリソース要求メッセージを受信した後、第2のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスの負荷状態および第1の中継サービスタイプ指示情報によって指示された中継サービスタイプに従って遠隔端末装置に通信リソースを割り当てるか否かを決定し、第2のネットワークデバイスの負荷状態のみを考慮しない。例えば、比較的高い負荷では、第2のネットワークデバイスは、比較的少量のリソースが消費されるタイプの中継サービス（例えば、マルチキャスト中継サービス）にリソースを割り当てることができ、比較的大量のリソースが消費されるタイプの中継サービス（例えば、ユニキャスト中継サービス）にリソースを割り当てないことができる。したがって、リソースをより柔軟に割り当てることができ、リソースの利用効率が向上する。

第1の態様および第2の態様では、第1の通信リソースは、ダイレクトディスカバリリソースまたはダイレクト通信リソースのうちの少なくとも1つを含み、ダイレクトディスカバリリソースはダイレクトディスカバリメッセージを送信するために使用され、ダイレクト通信リソースはダイレクト通信メッセージを送信するために使用される。

第1の態様および第2の態様において、第1のネットワークデバイスは遠隔端末装置または中継端末装置であり、第2のネットワークデバイスは基地局であり、第3のネットワークデバイスは中継端末装置または遠隔端末装置であり得る。

第1のネットワークデバイスが遠隔端末装置である場合、第3のネットワークデバイスは中継端末装置である。この場合、中継メッセージには、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージ、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージ、またはマルチキャスト中継サービス要求メッセージが含まれる。

第1のネットワークデバイスが中継端末装置である場合、第3のネットワークデバイスは遠隔端末装置である。この場合、中継メッセージは、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージ、中継使用可能通知メッセージ、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージの応答メッセージ、またはマルチキャスト中継サービス要求メッセージの応答メッセージを含む。

第1の中継サービスタイプの指示情報は、明示的な指示方式を使用してもよいし、暗示的な指示方式を使用してもよい。

具体的には、明示的な指示方式は、第1の中継サービスタイプ指示情報が上記3つのケースを直接的に示すことを示し、すなわち、第1の中継サービスタイプ指示情報は、ユニキャスト中継サービスを示す指示情報、マルチキャスト中継サービスを示す指示情報、またはユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを示す指示情報であってもよい。

暗示的な指示方式は、中継サービスタイプに関連する情報を端末装置が基地局に送信することによって、第1の中継サービスタイプ指示情報が中継サービスタイプを暗示的に示すことを示す。暗示的な指示方式を使用する第1の中継サービスタイプ指示情報は、端末装置によって基地局に送信されたリソース要求メッセージに含まれる通信アドレスのタイプであってもよい。具体的には、端末装置によって基地局に送信されたリソース要求メッセージがユニキャスト通信アドレスを含む場合、第1の中継サービスタイプ指示情報がユニキャスト中継サービスを示すことを示す。端末装置によって基地局に送信されたリソース要求メッセージがマルチキャスト通信アドレスを含む場合、第1の中継サービスタイプ指示情報がマルチキャスト中継サービスを示すことを示す。端末装置によって基地局に送信されたリソース要求メッセージがユニキャスト通信アドレスおよびマルチキャスト通信アドレスを含む場合、第1の中継サービスタイプ指示情報がユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを相当するものとして示すことを示す。ユニキャスト通信アドレスは、端末装置の装置識別子を含み、遠隔端末装置の装置識別子（ProSe UE ID）であってもよいし、中継端末装置の装置識別子（ProSe Relay UE ID）であってもよい。マルチキャスト通信アドレスには、通信グループの識別子（Group ID）が含まれる。

第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプは、以下の3つのケース、すなわち（1）ユニキャスト中継サービス、（2）マルチキャスト中継サービス、または（3）ユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを含み得る。

任意選択的に、第1の態様および第2の態様において、リソース構成メッセージは第2の中継サービスタイプ指示情報をさらに含み、第2のサービスタイプ指示情報は第1の通信リソースを使用可能な中継サービスのタイプを示すために使用され、第1のネットワークデバイスは、リソース構成メッセージ内の第1の通信リソースが適用可能な中継サービスのタイプを識別することができる。

任意選択的に、第1の通信リソースがダイレクト通信リソースである場合、リソース構成メッセージはデータタイプ指示情報をさらに含み、データタイプ指示情報はリソース内に収容可能なデータタイプを示すために使用され、データタイプは制御シグナリングとユーザデータとを含む。

第3の態様によれば、本発明の一実施形態は、通信リソース割当方法を提供し、方法は、
第1のネットワークデバイスにより、第2のネットワークデバイスが送信したリソース構成メッセージを受信するステップであって、リソース構成メッセージは通信リソースと第1の中継サービスタイプ指示情報とを含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は、通信リソースを使用可能な中継サービスのタイプを示すために使用される、ステップと、
第1のネットワークデバイスにより、リソース構成メッセージに従って第1の通信リソースを取得するステップであって、第1の通信リソースは第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するために使用されるリソースであり、中継メッセージは第1のメッセージまたは第2のメッセージのうちの少なくとも1つを含み、第1のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービスディスカバリのために使用され、第2のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービス通信のために使用される、ステップと、
を含む。

第1の態様の実施において、第1のネットワークデバイスにより、リソース構成メッセージに従って第1の通信リソースを取得するステップは、
リソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプが、第1のネットワークデバイスが現在要求している中継サービスタイプを含む場合、リソース構成メッセージ内に構成された通信リソースから第1の通信リソースを取得するステップ、または
リソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプが、第1のネットワークデバイスが現在要求している中継サービスタイプを含まない場合、第2のネットワークデバイスにリソース要求メッセージを送信するステップであって、リソース要求メッセージは第1の通信リソースを要求するために使用される、ステップ
を含む。

第4の態様では、本発明の実施形態は、通信リソース割当方法を提供し、方法は、
第2のネットワークデバイスにより、リソース構成メッセージを生成するステップであって、リソース構成メッセージは通信リソースと第1の中継サービスタイプ指示情報とを含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は通信リソースを使用可能な中継サービスのタイプを示すために使用される、ステップと、
第2のネットワークデバイスにより、リソース構成メッセージをブロードキャストするステップと、
を含む。

第2のネットワークデバイスがブロードキャストするリソース構成メッセージ内には、ブロードキャスト通信リソースを使用可能なダイレクト通信サービスのタイプが示されているため、別のタイプのダイレクト通信で使用されるリソースとの競合を回避することができ、通信品質と効率を改善することができる。

第3の態様および第4の態様では、通信リソースは、ダイレクトディスカバリリソースまたはダイレクト通信リソースのうちの少なくとも1つを含み、ダイレクトディスカバリリソースはダイレクトディスカバリメッセージを送信するために使用され、ダイレクト通信リソースはダイレクト通信メッセージを送信するために使用される。

具体的には、ダイレクトディスカバリメッセージは、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージ、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージ、または中継使用可能通知メッセージのうちの少なくとも1つを含む。ダイレクト通信メッセージは、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージ、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージの応答メッセージ、マルチキャスト中継サービス要求メッセージ、またはマルチキャスト中継サービス要求メッセージの応答メッセージのうちの少なくとも1つを含む。

任意選択的に、第1の通信リソースがダイレクト通信リソースである場合、リソース構成メッセージはデータタイプ指示情報をさらに含み、データタイプ指示情報はリソース内に収容可能なデータタイプを示すために使用され、データタイプは制御シグナリングとユーザデータとを含む。

第5の態様によれば、本発明の一実施形態は、通信リソース割当方法をさらに提供し、この方法は、
第1のネットワークデバイスにより、第2のネットワークデバイスが送信したリソース構成メッセージを受信するステップであって、リソース構成メッセージは第2のネットワークデバイスによってサポートされる第1の周波数情報を含む、ステップと、
第1のネットワークデバイスが送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報と一致しない場合、第1のネットワークデバイスにより、第2のネットワークデバイスに第2のリソース要求メッセージを送信するステップであって、第2のリソース要求メッセージは第3の周波数情報を含み、第3の周波数情報は、第1のネットワークデバイスによって構成された、通信メッセージの送信に使用される周波数情報であり、第3の周波数情報は第1の周波数情報に含まれ、第1のリソース要求メッセージは第2のリソース要求メッセージの前に送信される、ステップ、または
第1のネットワークデバイスが送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しない場合、第1のネットワークデバイスにより、第2のネットワークデバイスに第3のリソース要求メッセージを送信するステップであって、第3のリソース要求メッセージは第4の周波数情報を含み、第4の周波数情報は第1の周波数情報に含まれ、第1のリソース要求メッセージは第3のリソース要求メッセージが送信される前に送信される、ステップと、
を含む。

第1のネットワークデバイスが送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が、第1のネットワークデバイスによって構成された第3の周波数情報と一致するか否かを検出し、すなわち、第1のネットワークデバイスによって現在要求されているリソースの周波数が、前回要求されたリソースの周波数と比較して変化しているか否かを検出する。第1のネットワークデバイスによって現在要求されているリソースの周波数が変化している場合、第1のネットワークデバイスは第2のネットワークデバイスに新しい周波数のリソースを要求する第2のリソース要求メッセージを送信する。あるいは、第1のネットワークデバイスが送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が、第2のネットワークデバイスによって現在サポートされている第1の周波数情報と一致するか否かを検出し、すなわち、第2のネットワークデバイスが周波数上にあり、かつ第1のネットワークデバイスによって前回要求されたリソースを提供することができるか否かを検出する。第2のネットワークデバイスが周波数上にあり、かつ第1のネットワークデバイスによって前回要求されたリソースを提供できない場合、第1のネットワークデバイスは、新しい周波数のリソースを要求するために第2のネットワークデバイスに第3のリソース要求メッセージを送信して、端末装置の通信品質を確保する。

第1のネットワークデバイスが送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報に一致しないことは、
第2の周波数情報が第3の周波数情報と異なるケース、または
第1のネットワークデバイスが第1のリソース要求メッセージを送信するときに使用する第1のデータ構造が、第1のネットワークデバイスが第2のリソース要求メッセージを送信するときに使用する第2のデータ構造と異なるケース
のうちの少なくとも1つを含む。

第1のネットワークデバイスが送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しないことは、
第2の周波数情報が第1の周波数情報に含まれていないケース、または、
第2の周波数情報の一部の情報が第1の周波数情報に含まれていないケース
のうちの少なくとも1つを含む。

第6の態様によれば、本発明の一実施形態は、通信リソース割当装置をさらに提供し、この装置は、第1の態様による方法を実施するように構成されたユニット、例えば送信ユニットと受信ユニットとを含む。

第7の態様によれば、本発明の一実施形態は、通信リソース割当装置をさらに提供し、この装置は、第2の態様による方法を実施するように構成されたユニット、例えば受信ユニット、割当ユニットおよび送信ユニットを含む。

第8の態様によれば、本発明の一実施形態は、通信リソース割当装置をさらに提供し、この装置は、第3の態様による方法を実施するように構成されたユニット、例えば受信ユニットと取得ユニットとを含む。

第9の態様によれば、本発明の一実施形態は、通信リソース割当装置をさらに提供し、この装置は、第4の態様による方法を実施するように構成されたユニット、例えば生成ユニットと送信ユニットとを含む。

第10の態様によれば、本発明の一実施形態は、通信リソース割当装置をさらに提供し、この装置は、第5の態様による方法を実施するように構成されたユニット、例えば受信ユニットと送信ユニットとを含む。

第11の態様によれば、本発明の一実施形態は、端末装置をさらに提供し、端末装置はプロセッサとメモリとを含み、メモリは、ソフトウェアプログラムを格納するように構成され、メモリに格納されたソフトウェアプログラムが走行または実行されているときに、プロセッサは、第1の態様、第4の態様または第5の態様による方法を行うことができる。

第12の態様によれば、本発明の一実施形態は、基地局をさらに提供し、基地局はプロセッサとメモリとを含み、メモリは、ソフトウェアプログラムを格納するように構成され、メモリに格納されたソフトウェアプログラムが走行または実行されているときに、プロセッサは、第2の態様または第3の態様による方法を行うことができる。

第13の態様によれば、本発明の一実施形態は、基地局によって実行するためのプログラムコードを格納するように構成されたコンピュータ可読媒体をさらに提供し、プログラムコードは、第1の態様、第4の態様または第5の態様による方法を行うための命令を含む。

第14の態様によれば、本発明の一実施形態は、基地局によって実行するためのプログラムコードを格納するように構成されたコンピュータ可読媒体をさらに提供し、プログラムコードは、第2の態様または第3の態様による方法を行うための命令を含む。

第15の態様によれば、本発明の一実施形態は、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、第3のネットワークデバイスとを含む通信システムをさらに提供し、
第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスにリソース要求メッセージを送信するように構成され、リソース要求メッセージは第1の通信リソースを要求するために使用され、第1の通信リソースは第1のネットワークデバイスによって第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するためのリソースであり、中継メッセージは第1のメッセージまたは第2のメッセージのうちの少なくとも1つを含み、第1のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービスディスカバリのために使用され、第2のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービス通信のために使用され、リソース要求メッセージは第1の中継サービスタイプ指示情報を含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを示すために使用され、
第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスによって送信されたリソース要求メッセージを受信し、リソース要求メッセージに従って第1のネットワークデバイスに第1の通信リソースを割り当て、第1のネットワークデバイスにリソース構成メッセージを送信するように構成され、リソース構成メッセージは第1の通信リソースを含み、
第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信するようにさらに構成されている。

第16の態様によれば、本発明の一実施形態は、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、第3のネットワークデバイスとを含む通信システムをさらに提供し、第2のネットワークデバイスは、リソース構成メッセージを生成するように構成され、リソース構成メッセージは通信リソースと第1の中継サービスタイプ指示情報とを含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は通信リソースを使用可能な中継サービスのタイプを示すために使用され、またリソース構成メッセージをブロードキャストするように構成され、
第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信し、リソース構成メッセージに従って第1の通信リソースを取得するように構成され、第1の通信リソースは第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するために使用されるリソースであり、中継メッセージは第1のメッセージまたは第2のメッセージのうちの少なくとも1つを含み、第1のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービスディスカバリのために使用され、第2のメッセージは第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービス通信のために使用される。

第17の態様によれば、本発明の一実施形態は、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとを含む通信システムをさらに提供し、
第2のネットワークデバイスは、リソース構成メッセージをブロードキャストするように構成され、リソース構成メッセージは第2のネットワークデバイスによってサポートされる第1の周波数情報を含み、
第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信し、第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報と一致せず、第3の周波数情報が第1の周波数情報に含まれる場合に、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスに第2のリソース要求メッセージを送信するように構成され、第2のリソース要求メッセージは第3の周波数情報を含み、第3の周波数情報は、第1のネットワークデバイスによって構成された、通信メッセージを送信するために使用される周波数情報であり、または、第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しない場合に、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスに第3のリソース要求メッセージを送信するように構成され、第3のリソース要求メッセージは第4の周波数情報を含み、第4の周波数情報は第1の周波数情報に含まれる。

本発明の一実施形態によるD2D通信技術を用いて中継通信を行う適用シナリオの概略図である。 本発明の一実施形態によるD2D通信技術を用いて中継通信を行う別の適用シナリオの概略図である。 D2D通信技術におけるユニキャスト通信シナリオの概略図である。 D2D通信技術におけるマルチキャスト通信シナリオの概略図である。 本発明の一実施形態による端末装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態による基地局装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態による通信リソース割当方法のフローチャートである。 本発明の一実施形態による別の通信リソース割当方法のフローチャートである。 本発明の一実施形態による中継通信方法の概略的な相互作用図である。 本発明の一実施形態によるさらに別の通信リソース割当方法のフローチャートである。 本発明の一実施形態によるさらに別の通信リソース割当方法のフローチャートである。 本発明の一実施形態による別の中継通信方法の概略的な相互作用図である。 本発明の一実施形態による別の通信リソース割当方法のフローチャートである。 本発明の一実施形態による別の通信リソース割当方法のフローチャートである。 本発明の一実施形態による通信リソース割当装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態による別の通信リソース割当装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態によるさらに別の通信リソース割当装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態によるさらに別の通信リソース割当装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態による通信リソース割当装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態による通信システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態による通信システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態による通信システムの概略構成図である。

本発明の目的、技術的解決方法、および利点をより明確にするために、添付の図面を参照して本発明の実施形態をさらに詳しく説明する。

本発明の実施形態の理解を容易にするために、まず、セルラ通信技術およびD2D通信技術について簡単に説明する。

セルラ通信技術において、端末装置は、無線インターフェースを用いて、端末装置にネットワークサービスを提供する基地局と通信し、基地局を用いてユーザデータをネットワーク内の宛先ノードに転送する。図1aに示すように、端末装置11が基地局10のカバレッジエリアの端部エリアにある場合、端末装置11の信号品質が通信要件を満たしていない可能性があり、または端末装置11はさらにネットワークから切断され、ネットワークサービスを取得していない可能性がある。この場合、カバレッジエリア内の信号品質が比較的良好な端末装置12を中継端末装置として使用し、カバレッジエリアの端部にある端末装置11に対してネットワークサービスを提供し続けることにより、カバレッジエリアの端部エリアにある端末装置11の通信品質を改善することができる。あるいは、図1bに示すように、端末装置11が基地局10のカバレッジエリア外にあり、基地局10によって提供されるネットワークサービスを必要とする場合、基地局10のカバレッジエリア内の端末装置12を、基地局10のカバレッジエリア外の端末装置11にネットワークサービスを提供するための中継端末装置として使用することで、基地局10のカバレッジエリア外の端末装置11は、基地局10によって提供されるネットワークサービスを受信することができる。

本発明の実施形態では、図1aに示すカバレッジエリアの端部に位置する端末装置11、および図1bに示すカバレッジエリアの外側にある端末装置11など、基地局が提供するネットワークサービスを中継端末装置を用いて取得する端末を遠隔端末装置と称する。図1aおよび図1bで基地局のカバレッジエリアの中央にある端末装置12など、遠隔端末装置および基地局に中継サービスを提供する端末装置を中継端末装置と称する。中継サービスを提供することは、遠隔端末装置にネットワークサービスを提供するために、遠隔端末装置によって基地局に送信されるデータを受信して基地局に転送し、基地局によって遠隔端末装置に送信されるデータを受信して遠隔端末装置に転送することを意味する。遠隔端末装置および中継端末装置の名称は、区別するためのものであり、本発明の実施形態を限定するものではない。本発明の実施形態では、端末装置をユーザ機器（User Equipment、略してUE）とも称し、遠隔端末装置を遠隔ユーザ機器（Remote UE）とも称し、中継端末装置を中継ユーザ機器（Relay UE）とも称することがある。

図1aおよび図1bに示すシナリオでは、基地局10と中継端末装置12とは、セルラ通信技術を用いて互いに通信する。セルラ通信技術は、限定されるものではないが、ロングタームエボリューション（Long Term Evolution、略してLTE）-UMTSシステム、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション（Global System of Mobile communication、略してGSM（登録商標））、符号分割多重アクセス（Code Division Multiple Access、略してCDMA）システム、広帯域符号分割多重アクセス（Wideband Code Division Multiple Access、略してWCDMA（登録商標））システム、汎用パケット無線サービス（General Packet Radio Service、略してGPRS）、ユニバーサル移動体通信システム（Universal Mobile Telecommunication System、略してUMTS）、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス（Worldwide Interoperability for Microwave Access、略してWiMAX）通信システムなどを含む。

図1aおよび図1bに示すシナリオでは、中継端末装置12と遠隔端末装置11とは、D2D通信技術を用いて互いに通信する。D2D通信技術は、端末装置同士が直接通信する技術である。この技術では、基地局を使用して端末装置のデータを伝送する必要はなく、端末装置間の無線インターフェースを使用して直接伝送する。D2D通信技術には、ダイレクトディスカバリ
（サイドリンクディスカバリ（Sidelink discovery）、または近接サービスディスカバリ（ProSe discovery）、または近接サービスダイレクトディスカバリ（ProSe Direct discovery）とも称される）、およびダイレクト通信（サイドリンク通信（Sidelink communication）、または近接サービス通信（ProSe communication）、または近接サービスダイレクト通信（ProSe Direct communicatioin））が含まれる。

D2D通信技術におけるダイレクトディスカバリには、第1のモードと第2のモードの2つのモードが含まれる。第1のモードにおけるダイレクトディスカバリ処理は、第1の端末装置が、基地局によって割り当てられたかまたは事前割り当てされたダイレクトディスカバリリソースを用いて、第1の端末装置に近接する第2の端末装置にダイレクトディスカバリメッセージを送信し、第2の端末装置は、ダイレクトディスカバリメッセージを受信した後、基地局によって割り当てられたかまたは事前割り当てされたダイレクトディスカバリリソースを用いて第1の端末装置にダイレクトディスカバリメッセージの応答メッセージを送信し、第1の端末装置がダイレクトディスカバリメッセージの応答メッセージを受信すると、第1の端末装置は第2の端末装置を発見する。第2のモードにおけるダイレクトディスカバリ処理は、第2の端末装置が、基地局によって割り当てられたかまたは事前割り当てされたダイレクトディスカバリリソースを用いて、第2の端末装置の近傍の第2の端末装置に対してダイレクトディスカバリ通知メッセージを送信し、第1の端末装置がダイレクトディスカバリ通知メッセージを受信すると、第1の端末装置は第2の端末装置を発見する。

D2D通信技術には2種類のダイレクト通信があり、1対1の通信（one-to-one communication、ユニキャスト通信、unicast communicationとも称される）と1対複数のダイレクト通信（one-to-many communication、マルチキャスト通信またはmulticast communication、group cast communicationまたはgroup communicationとも称される）が挙げられる。1対1のダイレクト通信は、図1dに示すように、1つの端末装置11bが別の端末装置12bにデータを送信することができることを意味する。1対複数のダイレクト通信は、図1cに示すように、1つの端末装置11aが通信グループ内の複数の端末装置12aにデータを送信することができることを意味する。ダイレクト通信処理において、第1の端末装置と第2の端末装置は、基地局によって割り当てられたかまたは事前割り当てされたダイレクト通信リソースを使用することによって、互いに通信する。

図1aおよび図1bに示すシナリオでは、中継端末装置と遠隔端末装置は、D2D通信技術において中継ダイレクト通信方式で互いに通信する、すなわち、遠隔端末装置は、中継端末装置を用いて基地局へのデータ伝送チャネルを確立する。一般的なタイプのダイレクト通信に対応して、中継ダイレクト通信には2種類のサービスが含まれ、ユニキャスト中継サービス（すなわちone-to-one Relaying サービス）と、マルチキャスト中継サービス（すなわちgroup Replaying サービス、one-to-many Relayingサービスとも称される）が挙げられる。マルチキャスト中継サービスは、限定されるものではないが、マルチメディアブロードキャスト／マルチキャストサービス（Multimedia Broadcast/Multicast Service、略してMBMS）relayingサービス、進化型マルチメディアブロードキャスト／マルチキャストサービス（Enhanced Multimedia Broadcast/Multicast Service、略してeMBMS）relayingサービス、およびシングルセルポイントツーマルチポイント伝送サービス（Single Cell Point to Multi-point transmission、略してSC-PTM）Relayingサービスを含み得る。

中継端末装置を使用して基地局が提供するサービスを取得する場合、遠隔端末装置は、中継端末装置とダイレクト通信処理を行うために、ダイレクトディスカバリ処理を使用して中継端末装置を最初に検索する必要がある。ダイレクト通信処理では、異なるタイプのダイレクト通信において基地局の異なる時間−周波数リソースが消費される。例えば、マルチキャスト中継サービスの場合、遠隔端末装置は過剰な量のリソースを消費する必要はない。しかしながら、ユニキャスト通信サービスでは、遠隔端末装置は、基地局にリソースを連続的に割り当てることを要求し、多量のリソースを消費する。端末装置がリソース要求メッセージを基地局に送信してリソースを取得する場合、従来技術では、端末装置が端末装置によって実行されるダイレクト通信のタイプを示さないことを考慮して、基地局は基地局の負荷状況のみに従って端末装置にリソースを割り当てるか否かを決定し、ダイレクト通信のタイプを考慮せず、全ての遠隔端末装置の要求を拒否することができる。その結果、リソーススケジューリングは柔軟で正確ではなく、通信効率が影響を受ける。また、例えば、緊急時など、異種のダイレクト通信のサービス特性を考慮すると、端末装置が基地局によってブロードキャストされたリソースからリソースを取得する場合、別のタイプのダイレクト通信で使用されるリソースとの競合が発生することがある。その結果、通信品質と効率が影響を受ける。

したがって、本発明は、リソース割当方法を提供する。端末装置の要求に応じて端末装置にリソースを割り当てる場合には、端末装置が行うダイレクト通信のタイプも考慮され、リソーススケジューリングの柔軟性と精度が向上する。本発明の実施形態は、さらに、リソース割当方法を提供する。基地局がブロードキャストするリソース構成メッセージには、ブロードキャスト通信リソースを使用することができるダイレクト通信サービスのタイプが示されているため、別のタイプのダイレクト通信で使用されるリソースとの競合を回避することができ、通信品質および効率を改善することができる。

図1a〜図1dに示すシナリオでは、端末装置は、携帯電話、インテリジェント端末、マルチメディアデバイス、ストリーミングメディアデバイスなどを含むが、これらに限定されない。基地局は、LTEシステムにおける進化型NodeB（Evolved NodeB、略してeNB）であってもよい。eNBは、UEとLTEシステム内の進化型パケットコア（Evolved Packet Core、略してEPC）との間のブリッジであり、eNBはX2インターフェースを用いて互いに接続されている。eNBの主な機能には、無線リソース管理、インターネットプロトコル（Internet Protocol、略してIP）ヘッダ圧縮およびユーザデータストリーム暗号化、UEの取り付け中のモビリティ管理エンティティ（Mobility Management Entity、略してMME）、サービングゲートウェイ（Serving GateWay、略してS-GW）へのユーザプレーンデータのルーティング、ページングメッセージの編成および送信、ブロードキャストメッセージの編成および送信、モビリティまたはスケジューリングおよび測定報告構成のための測定などが含まれる。もちろん、基地局は別の通信システムのアクセスネットワークエンティティであってもよい。

図1aおよび図1bの端末装置は、図2に示す構造を使用することができる。図2に示すように、端末装置200は、メモリ210と、プロセッサ220と、通信インターフェース230と、通信バス240とを含む。通信バス240は、メモリ210と、プロセッサ220と、通信インターフェース230との間の接続および通信を実施するように構成されている。図3に示す端末装置200の構造は、端末装置の構成を限定するものではなく、図に示す構成要素よりも多くのまたは少ない構成要素を含んでもよいし、一部の構成要素を組み合わせてもよいし、異なる構成要素の配置を有してもよい。

通信インターフェース230は、セルラ通信ネットワーク、インターネット、ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワークなどを使用することによって、端末200と少なくとも1つの別のネットワーク要素との間の通信および接続を実施するように構成されてもよい。

プロセッサ220は、端末装置200の制御センタであり、基地局全体の様々な部分を接続するために様々なインターフェースおよび回線を使用し、メモリ210に格納されたソフトウェアプログラムを走らせるかまたは実行することによって、またメモリ210に格納されたデータを呼び出すことによって、端末200の各種機能やデータ処理を行い、基地局の全体制御を行う。オプションとして、プロセッサ220は、1つまたは複数の処理コアを含み得る。

メモリ210は、様々な構成パラメータなどの様々なタイプのデータを格納し、ソフトウェアプログラムを格納するように構成することができる。プロセッサ220は、メモリ210に格納されたソフトウェアプログラムを走らせることにより、様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。メモリ210は、主に、プログラム格納領域とデータ格納領域とを含み得る。プログラム格納領域には、オペレーティングシステム211、送信モジュール212、受信モジュール213などが格納され、データ格納領域には、端末200の用途に応じて作成されたデータが格納されてもよい。さらに、メモリ210は、任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶装置またはそれらの組み合わせ、例えばスタティックランダムアクセスメモリ（Static Random Access Memory、略してSRAM）、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ（Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、略してEEPROM）、消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ（Erasable Programmable Read Only Memory、略してEPROM）、プログラム可能な読み出し専用メモリ（Programmable Read-Only Memory、略してPROM）、読み出し専用メモリ（Read Only Memory、略してROM）、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクなどによって実施されてもよい。これに対応して、メモリ210は、プロセッサ220にメモリ210へのアクセスを提供するために、メモリコントローラをさらに含み得る。

図4〜図6に示す実施形態において、端末装置200が第1のネットワークデバイスである場合、プロセッサ220は、メモリ210内の送信モジュール212を走らせるかまたは実行することによって、通信インターフェース230を使用して第2のネットワークデバイスにリソース要求メッセージを送信することができる。リソース要求メッセージは、第1の通信リソースを要求するために使用される。第1の通信リソースは、第1のネットワークデバイスによって第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するためのリソースである。中継メッセージは、第1のメッセージまたは第2のメッセージのうちの少なくとも1つを含む。第1のメッセージは、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービスディスカバリのために使用される。第2のメッセージは、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービス通信のために使用される。リソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、第1の通信リソースを用いて第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される。プロセッサ220は、メモリ210内の受信モジュール213を走らせるかまたは実行することによって、通信インターフェース230を使用して、第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信することができる。リソース構成メッセージは、リソース要求メッセージに従って第2のネットワークデバイスによって第1のネットワークデバイスに割り当てられた第1の通信リソースを含む。

図7〜図9に示す実施形態において、端末装置200が第1のネットワークデバイスである場合、プロセッサ220は、メモリ210内の受信モジュール（図示せず）を走らせるかまたは実行することによって、通信インターフェース230を使用して、第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信することができる。リソース構成メッセージは、通信リソースと、第1の中継サービスタイプ指示情報とを含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される。プロセッサ220は、メモリ210内の取得モジュール（図示せず）を走らせるかまたは実行することによって、リソース構成メッセージに従って第1の通信リソースを取得することができる。第1の通信リソースは、第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するために使用されるリソースである。中継メッセージは、第1のメッセージまたは第2のメッセージのうちの少なくとも1つを含む。第1のメッセージは、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービスディスカバリのために使用される。第2のメッセージは、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービス通信のために使用される。

図10および図11に示す実施形態において、端末装置200が第1のネットワークデバイスである場合、プロセッサ220は、メモリ210内の受信モジュール（図示せず）を走らせるかまたは実行することによって、通信インターフェース230を使用して、第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信することができる。リソース構成メッセージは、第2のネットワークデバイスによってサポートされる第1の周波数情報を含む。プロセッサ220は、メモリ210内の送信モジュール（図示せず）を走らせるかまたは実行することによって、通信インターフェース230を使用して、第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報と一致しない場合に、第2のリソース要求メッセージを第2のネットワークデバイスに送信することができる。第2のリソース要求メッセージは、第3の周波数情報を含む。第3の周波数情報は、第1のネットワークデバイスによって構成され、かつ通信メッセージの送信に用いられる周波数情報であり、第3の周波数情報は第1の周波数情報に含まれる。あるいは、プロセッサ220は、メモリ210内の送信モジュール（図示せず）を走らせるかまたは実行することによって、通信インターフェース230を使用して、第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しない場合に、第3のリソース要求メッセージを第2のネットワークデバイスに送信することができる。第3のリソース要求メッセージは、第4の周波数情報を含む。第4の周波数情報は第1の周波数情報に含まれる。

図1cおよび図1dの基地局は、図3に示す構造を使用することができる。図3に示すように、基地局300は、メモリ310と、プロセッサ320と、通信インターフェース330と、通信バス340とを含む。通信バス340は、メモリ310と、プロセッサ320と、通信インターフェース330との間の接続および通信を実施するように構成されている。図3に示す基地局300の構成は、基地局の構成を制限するものではなく、図に示す構成要素よりも多くのまたは少ない構成要素を含んでもよいし、一部の構成要素を組み合わせてもよいし、異なる構成要素の配置を有してもよい。

通信インターフェース330は、セルラ通信ネットワーク、インターネット、ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワークなどを使用することによって、基地局300と少なくとも1つの別のネットワーク要素との間の通信および接続を実施するように構成されてもよい。

プロセッサ320は、基地局300の制御センタであり、基地局全体の様々な部分を接続するために様々なインターフェースおよび回線を使用し、メモリ310に格納されたソフトウェアプログラムを走らせるかまたは実行することによって、またメモリ310に格納されたデータを呼び出すことによって、基地局300の各種機能やデータ処理を行い、基地局の全体制御を行う。オプションとして、プロセッサ320は、1つまたは複数の処理コアを含み得る。

メモリ310は、様々な構成パラメータなどの様々なタイプのデータを格納し、ソフトウェアプログラムを格納するように構成することができる。プロセッサ320は、メモリ310に格納されたソフトウェアプログラムを走らせることにより、様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。メモリ310は、主に、プログラム格納領域とデータ格納領域とを含み得る。プログラム格納領域には、オペレーティングシステム311、受信モジュール312、割当モジュール313、送信モジュール314などが格納され、データ格納領域には、基地局300の用途に応じて作成されたデータ、例えば周波数チャネル番号情報が格納されてもよい。さらに、メモリ310は、任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶装置またはそれらの組み合わせ、例えばスタティックランダムアクセスメモリ（Static Random Access Memory、略してSRAM）、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ（Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、略してEEPROM）、消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ（Erasable Programmable Read Only Memory、略してEPROM）、プログラム可能な読み出し専用メモリ（Programmable Read-Only Memory、略してPROM）、読み出し専用メモリ（Read Only Memory、略してROM）、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクなどによって実施されてもよい。対応して、メモリ310は、プロセッサ320にメモリ310へのアクセスを提供するために、メモリコントローラをさらに含み得る。

図4から図6に示す実施形態において、基地局300が第2のネットワークデバイスである場合、プロセッサ320は、メモリ310内の受信モジュール312を走らせるかまたは実行することによって、通信インターフェース230を使用して、第1のネットワークデバイスによって送信されたリソース要求メッセージを受信することができる。リソース要求メッセージは、第1の通信リソースを要求するために使用される。第1の通信リソースは、第1のネットワークデバイスによって第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するためのリソースである。中継メッセージは、第1のメッセージまたは第2のメッセージのうちの少なくとも1つを含む。第1のメッセージは、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービスディスカバリのために使用される。第2のメッセージは、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービス通信のために使用される。リソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、第1の通信リソースを用いて第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される。プロセッサ320は、メモリ310内の割当モジュール313を走らせるかまたは実行することによって、リソース要求メッセージに従って、第1の通信リソースを第1のネットワークデバイスに割り当てることができる。プロセッサ320は、メモリ310内の割当モジュール314を走らせるかまたは実行することによって、通信インターフェース330を使用して、リソース構成メッセージを第1のネットワークデバイスに送信することができる。リソース構成メッセージは、第1の通信リソースを含む。

図7〜図9に示す実施形態において、基地局300が第2のネットワークデバイスである場合、プロセッサ320は、メモリ310内の生成モジュール（図示せず）を走らせるかまたは実行することによって、リソース構成メッセージを生成することができる。リソース構成メッセージは、通信リソースと、第1の中継サービスタイプ指示情報とを含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される。プロセッサ320は、メモリ310内の送信モジュール（図示せず）を走らせるかまたは実行することによって、通信インターフェース330を使用して、リソース構成メッセージをブロードキャストすることができる。

図4は、本発明の一実施形態による通信リソース割当方法のフローチャートを示す。図4を参照すると、本方法は以下のステップを含む。

ステップ401：第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスにリソース要求メッセージを送信する。

リソース要求メッセージは、第1の通信リソースを要求するために使用される。第1の通信リソースは、第1のネットワークデバイスによって第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するためのリソースである。中継メッセージは、第1のメッセージまたは第2のメッセージのうちの少なくとも1つを含む。第1のメッセージは、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービスディスカバリのために使用される。第2のメッセージは、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の近接サービス通信のために使用される。説明を容易にするために、以下の説明では、第1のメッセージをダイレクトディスカバリメッセージと称し、第2のメッセージをダイレクト通信メッセージと称する。

リソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、第1の通信リソースを用いて第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される。

第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプは、以下の3つのケース、すなわち（1）ユニキャスト中継サービス、（2）マルチキャスト中継サービス、または（3）ユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを含み得る。

ステップ402：第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信する。

リソース構成メッセージは、リソース要求メッセージに従って第2のネットワークデバイスによって第1のネットワークデバイスに割り当てられた第1の通信リソースを含む。

オプションで、リソース構成メッセージは、第2の中継サービスタイプ指示情報をさらに含み得る。第2のサービスタイプ指示情報は、第1の通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される。

第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送信したリソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を搬送するため、第2のネットワークデバイスは、第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを決定することができ、第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプに従って、第1のネットワークデバイスにリソースを割り当てるか否かをさらに決定することができる。したがって、リソースをより柔軟に割り当てることができ、リソースの利用効率が向上する。

図5は、本発明の一実施形態による通信リソース割当方法のフローチャートを示す。図5を参照すると、本方法は以下のステップを含む。

ステップ501：第2のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスによって送信されたリソース要求メッセージを受信する。

リソース要求メッセージは、第1の通信リソースを要求するために使用される。第1の通信リソースは、第1のネットワークデバイスによって第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するためのリソースである。中継メッセージは、ダイレクトディスカバリメッセージまたはダイレクト通信メッセージのうちの少なくとも1つを含む。リソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、第1の通信リソースを用いて第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される。

ステップ502：第2のネットワークデバイスがリソース要求メッセージに従って第1のネットワークデバイスに第1の通信リソースを割り当てる。

ステップ503：第2のネットワークデバイスが第1のネットワークデバイスにリソース構成メッセージを送信し、リソース構成メッセージは第1の通信リソースを含む。

第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送信したリソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を搬送するため、第2のネットワークデバイスは、第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを決定することができ、第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプに従って、第1のネットワークデバイスにリソースを割り当てるか否かをさらに決定することができる。したがって、リソースをより柔軟に割り当てることができ、リソースの利用効率が向上する。

図4および図5に示す実施形態では、第2のネットワークデバイスは基地局であってもよい。第1のネットワークデバイスが遠隔端末装置である場合、第3のネットワークデバイスは中継端末装置であってもよい。第1のネットワークデバイスが中継端末装置である場合、第3のネットワークデバイスは遠隔端末装置であってもよい。遠隔端末装置は、図1aに示す遠隔端末装置であってもよく、中継端末装置は、図1aおよび図1bに示す中継端末装置であってもよい。

図6は、本発明の一実施形態による中継通信方法の概略的な相互作用図を示す。中継通信方法には、本発明の実施形態で提供される通信リソース割当方法が用いられる。図6を参照すると、中継通信方法は以下のステップを含む。

ステップ601：遠隔端末装置が基地局にリソース要求メッセージを送信し、リソース要求メッセージはダイレクトディスカバリリソースを要求するために使用される。

ダイレクトディスカバリリソースは、中継端末装置への中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージ、例えばディスカバリ要請メッセージ（Solicitation message）を送信するために、遠隔端末装置によって使用される。実施において、リソース要求メッセージは、サイドリンクUE情報（SidelinkUEInformation）を含むメッセージであってもよい。

リソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、要求されたダイレクトディスカバリリソースを使用して遠隔端末によって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される。

第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプは、3つのケース、すなわち（1）ユニキャスト中継サービス、（2）マルチキャスト中継サービス、または（3）ユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを含み得る。

オプションで、第1の中継サービスタイプ指示情報は、明示的な表示方式を使用してもよいし、暗示的な表示方式を使用してもよい。

具体的には、明示的な指示方式は、第1の中継サービスタイプ指示情報が上記3つのケースを直接的に示すことを示し、すなわち、第1の中継サービスタイプ指示情報は、ユニキャスト中継サービスを示す指示情報、マルチキャスト中継サービスを示す指示情報、またはユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを示す指示情報であってもよい。

暗示的な指示方式は、中継サービスタイプに関連する情報を端末装置が基地局に送信することによって、第1の中継サービスタイプ指示情報が中継サービスタイプを暗示的に示すことを示す。暗示的な指示方式を使用する第1の中継サービスタイプ指示情報は、端末装置によって基地局に送信されたリソース要求メッセージに含まれる通信アドレスのタイプであってもよい。具体的には、端末装置によって基地局に送信されたリソース要求メッセージがユニキャスト通信アドレスを含む場合、第1の中継サービスタイプ指示情報がユニキャスト中継サービスを示すことを示す。端末装置によって基地局に送信されたリソース要求メッセージがマルチキャスト通信アドレスを含む場合、第1の中継サービスタイプ指示情報がマルチキャスト中継サービスを示すことを示す。端末装置によって基地局に送信されたリソース要求メッセージがユニキャスト通信アドレスおよびマルチキャスト通信アドレスを含む場合、第1の中継サービスタイプ指示情報がユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを相当するものとして示すことを示す。ユニキャスト通信アドレスは、端末装置の装置識別子を含み、遠隔端末装置の装置識別子（ProSe UE ID）であってもよいし、中継端末装置の装置識別子（ProSe Relay UE ID）であってもよい。マルチキャスト通信アドレスには、通信グループの識別子（Group ID）が含まれる。

実施中、遠隔端末装置は、基地局によって送信された信号の信号品質をリアルタイムで測定することができる。信号品質が規定値よりも低い場合には、中継端末装置を使用してネットワークサービスを提供する必要があると判断し、中継端末装置ディスカバリ手順に入る。中継端末装置ディスカバリ手順では、まず、遠隔端末装置の状態が決定される。遠隔端末装置が接続（RRC_CONNECTED）モードにある（すなわち、基地局に接続されている）場合、または遠隔端末装置がアイドル（RRC_IDLE）モードにあり（すなわち、基地局に接続されていない）、かつ基地局がダイレクトディスカバリメッセージを送信するために使用されるリソースをブロードキャストしない場合、ステップ601が実行される。信号品質は、遠隔端末装置によって測定され、かつ基地局によって送信される基準信号受信電力（Reference Signal Received Power、略してRSRP）、または遠隔端末装置によって測定され、かつ基地局によって送信される基準信号受信品質（Reference Signal Received Quality、略してRSRQ）を用いて表現される。

この実施形態の実施において、ステップ601は、
基地局によって送信されたブロードキャストメッセージを遠隔端末装置によって受信するステップであって、ブロードキャストメッセージが基地局の能力情報を含む、ステップと、
ブロードキャストメッセージに従って、遠隔端末装置によってリソース要求メッセージを基地局に送信するステップと、
を含む。

基地局の能力情報には、限定されるものではないが、基地局が中継サービスをサポートするか否かを示す指示情報、基地局がサポートする中継サービスタイプを示す指示情報、および基地局がサポートする周波数情報が含まれ、ダイレクトディスカバリメッセージの送信および／またはダイレクト通信メッセージの送信に使用される。ブロードキャストメッセージは、基地局の能力情報の1つ以上のタイプを含み得る。

ブロードキャストメッセージ内の基地局の能力情報が、基地局によってサポートされる中継サービスタイプを示す指示情報を含む場合、遠隔装置によって、ブロードキャストメッセージに従って基地局にリソース要求メッセージを送信するステップは、
基地局によってサポートされる中継サービスタイプがユニキャスト中継サービスとマルチキャスト中継サービスとを含む場合、遠隔端末装置によって、第1の中継サービスタイプ指示情報を含むリソース要求メッセージを基地局に送信するステップ
を含む。

基地局が中継サービスをサポートしていない場合、または基地局によってサポートされている中継サービスタイプが現在遠隔端末装置によって要求されている中継サービスタイプを含まない場合、遠隔端末装置は基地局にリソース要求メッセージを送信しない。

基地局が1つの中継サービスタイプのみをサポートし（すなわち、ユニキャスト中継サービスまたはマルチキャスト中継サービスをサポートする）、遠隔端末装置によって現在要求されている中継サービスタイプが基地局によってサポートされる中継サービスタイプである場合、遠隔端末装置によって基地局に送信されるリソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含まないか、または第1の中継サービスタイプ指示情報を含み得る。

ブロードキャストメッセージが、基地局によってサポートされる中継サービスタイプを示す指示情報を含む場合、遠隔端末装置によって基地局に送信される不要なリソース要求メッセージを減少させることができるため、遠隔端末装置の負担が低減され、ネットワークリソースが節約されることが分かる。

なお、ブロードキャストメッセージは、基地局によってサポートされる中継サービスタイプを示す指示情報を含まないことがある。この場合、遠隔端末装置は、リソース要求メッセージを基地局に直接送信し、基地局は、ダイレクトディスカバリメッセージを送信するためのリソースを遠隔端末装置に割り当てるかどうかを決定する。

ステップ602：基地局は、遠隔端末装置が送信したリソース要求メッセージを受信し、受信したリソース要求メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報に従ってダイレクトディスカバリリソースを遠隔端末装置に割り当てる。

上述したように、基地局の能力は、以下の4つのケース、すなわち、
（1）基地局が中継サービスをサポートしない、
（2）基地局がユニキャスト中継サービスのみをサポートする、
（3）基地局がマルチキャスト中継サービスのみをサポートする、および
（4）基地局がユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスをサポートする、
ケースを含み得る。

基地局が、リソース要求メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報に従って、ダイレクトディスカバリリソースを遠隔端末装置に割り当てるか否かを決定するステップは、
基地局が中継サービスをサポートしていない場合、または基地局がサポートする中継サービスタイプに第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプが含まれない場合に、ダイレクトディスカバリリソースを遠隔端末装置に割り当てることをスキップするステップ、または
基地局がサポートする中継サービスタイプが第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプを含む場合に、ダイレクトディスカバリリソースを遠隔端末装置に割り当てるステップ
を含む。

この実施形態の実施において、基地局は、基地局の負荷状況と、第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプとに従って、ダイレクトディスカバリリソースを遠隔端末装置に割り当てるか否かを決定することができる。

基地局の負荷状況は、Uuインターフェース上の基地局の負荷状況と、基地局の負荷状況であり、かつ基地局がリソースをD2D端末装置に割り当てる際に存在する負荷状況とを含むが、これらに限定されない。

さらに、基地局の負荷状況と、第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプとに従って、リソースを遠隔端末装置に割り当てるか否かを基地局が決定するステップは、以下の方式で実施することができる（以下の方式は制限を設けるものではない）。

Uuインターフェース上の基地局の負荷が第1の閾値以上であり、D2D端末装置に割り当てられたリソースが第2の閾値以上である場合には、任意のタイプの中継サービス通信を行うための遠隔端末装置にはリソースが割り当てられず、
Uuインターフェース上の基地局の負荷が第1の閾値よりも低く、D2D端末装置に割り当てられたリソースが第2の閾値以上である場合、またはUuインターフェース上の基地局の負荷が第1の閾値以上であり、D2D端末装置に割り当てられたリソースが第2の閾値よりも小さい場合には、マルチキャスト中継通信を行うためのリソースのみが遠隔端末装置に割り当てられ、または
Uuインターフェース上の基地局の負荷が第1の閾値よりも低く、D2D端末装置に割り当てられたリソースが第2の閾値よりも小さい場合には、任意のタイプの中継サービス通信を行うためのリソースが遠隔端末装置に割り当てられる。

第1の閾値は、基地局がUuインターフェース上の端末装置に割り当てるリソースの量であってもよい。第2の閾値は、D2D通信を行うために端末装置に基地局が割り当てるリソースの量であってもよい。第1の閾値および第2の閾値の値は、実際の要求に応じて設定することができる。ここには制限はない。

ステップ603：基地局が遠隔端末装置にリソース構成メッセージを送信する。

任意選択的に、ステップ602において基地局がダイレクトディスカバリリソースを遠隔端末装置に割り当てる場合、リソース構成メッセージは、遠隔端末装置に割り当てられたダイレクトディスカバリリソースを含む。リソース構成メッセージは、第2の中継サービスタイプ指示情報をさらに含み得る。第2の中継サービスタイプ指示情報は、割り当てられたダイレクトディスカバリリソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される。

任意選択的に、ステップ602において基地局がダイレクトディスカバリリソースを遠隔端末装置に割り当てない場合、リソース構成メッセージは、指示情報を含み得る。指示情報は、リソースが割り当てられていないことを遠隔端末装置に通知するため、または遠隔端末装置によって現在要求されている中継サービスタイプを基地局がサポートしていないことを遠隔端末装置に通知するために使用される。任意選択的に、ステップ602において、基地局がダイレクトディスカバリリソースを遠隔端末装置に割り当てない場合、基地局は、遠隔端末装置にリソース構成メッセージを送信しなくてもよい。遠隔端末装置が基地局によって送信されたリソース構成メッセージを指定された時間内に受信しない場合、遠隔端末装置は、基地局が第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプをサポートしていないと見なす。

ステップ604：遠隔端末装置は、取得したダイレクトディスカバリリソースを用いて中継端末装置に中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージを送信する。

このステップでは、遠隔端末装置は中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージをブロードキャスト方式で送信する。したがって、複数の中継端末装置が中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージを受信することができる。

なお、ステップ601からステップ604において、遠隔端末装置は第1のネットワークデバイスであり、中継端末装置は第3のネットワークデバイスであり、基地局は第2のネットワークデバイスであり、第1の通信リソースはダイレクトディスカバリリソースであり、中継メッセージは中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージである。

ステップ605：中継端末装置が中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージを受信し、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージを遠隔端末装置に返信する。

ステップ605において、中継端末装置が中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージを遠隔端末装置に返信する際に使用されるリソースは、基地局によってブロードキャストされるダイレクトディスカバリリソースであってもよいし、基地局から中継端末装置によって要求されるダイレクトディスカバリリソースであってもよい。中継端末装置がダイレクトディスカバリリソースを基地局に要求する方式は、遠隔端末装置がダイレクトディスカバリリソースを基地局に要求する方式と同じである。詳細については、ステップ601〜ステップ603を参照し、ここでは詳細な説明を省略する。

ステップ606：遠隔端末装置は、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージであり、かつ中継端末装置によって送信される応答メッセージを受信する。

ステップ605およびステップ606において、中継端末装置は第1のネットワークデバイスであり、遠隔端末装置は第3のネットワークデバイスであり、基地局は第2のネットワークデバイスであり、第1の通信リソースはダイレクトディスカバリリソースであり、中継メッセージは中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージである。

なお、ステップ601〜ステップ606では、遠隔端末装置は、上述した第1のモードにおけるダイレクトディスカバリ処理を用いて中継端末装置を発見する。別の実施形態では、遠隔端末装置は、前述した第2のモードにおけるダイレクトディスカバリ処理を用いて中継端末装置を発見することができる。この場合、ステップ601〜ステップ606を以下のステップに置き換えてもよい。

中継端末装置は、ダイレクトディスカバリリソースを要求するために使用されるリソース要求メッセージを基地局に送信し、リソース要求メッセージは第1の中継サービスタイプ指示情報を含み、
基地局は、受信したリソース要求メッセージに従ってダイレクトディスカバリリソースを中継端末装置に割り当て、リソース構成メッセージを中継端末装置に送信し、リソース構成メッセージは第1の通信リソースを含み、
中継端末装置は、基地局が送信したリソース構成メッセージを受信し、第1の通信リソースを用いて遠隔端末装置に中継使用可能通知メッセージを送信し、中継使用可能通知メッセージを受信した後、遠隔端末装置は中継端末装置を発見する。

ステップ607：遠隔端末装置は、受信した中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージの送信側（すなわち、中継端末装置）から中継端末装置をサービング中継端末装置として選択する。

サービング中継端末装置は、後に遠隔端末装置に対してネットワークサービスを実際に提供する中継端末装置である。

実施時には、複数の中継端末装置が応答する応答メッセージを測定し、最も強い信号強度を有する応答メッセージに対応する中継端末装置をサービング中継端末装置として選択する。

ステップ608：遠隔端末装置が基地局にリソース要求メッセージを送信し、リソース要求メッセージはダイレクト通信リソースを要求するために使用される。

ダイレクト通信リソースは、遠隔端末装置によって、中継端末装置にユニキャスト中継接続確立要求メッセージまたはマルチキャスト中継サービス要求メッセージを送信するために使用される。実施において、リソース要求メッセージは、サイドリンクUE情報（SidelinkUEInformation）を含むメッセージであってもよい。

リソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含み得る。ステップ608における第1の中継サービスタイプ指示情報の詳細な説明については、ステップ601を参照されたい。ここで再度詳細を説明することはしない。

本発明のこの実施形態の実施において、ステップ608はまた、
基地局によって送信されたブロードキャストメッセージを遠隔端末装置によって受信するステップであって、ブロードキャストメッセージが基地局の能力情報を含む、ステップと、
ブロードキャストメッセージに従って、遠隔端末装置によってリソース要求メッセージを基地局に送信するステップと
を含み得る。

基地局の能力情報と、ブロードキャストメッセージに従って遠隔端末装置がリソース要求メッセージを基地局に送信する詳細な説明については、ステップ601を参照されたい。ここで再度詳細を説明することはしない。

ステップ609：基地局は、遠隔端末装置が送信したリソース要求メッセージを受信し、受信したリソース要求メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報に従ってダイレクト通信リソースを遠隔端末に割り当てる。

ステップ609の具体的な実装は、ステップ602でダイレクトディスカバリリソースを割り当てる方式と同様である。したがって、ここでは詳細な説明は省略する。

ステップ610：基地局がリソース構成メッセージを遠隔端末装置に送信し、リソース構成メッセージはダイレクト通信リソースを含む。

任意選択的に、ステップ609において基地局がダイレクト通信リソースを遠隔端末装置に割り当てる場合、リソース構成メッセージは遠隔端末装置に割り当てられたダイレクト通信リソースを含む。リソース構成メッセージは、第2の中継サービスタイプ指示情報をさらに含み得る。第2の中継サービスタイプ指示情報は、割り当てられたダイレクト通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される。

オプションとして、ステップ609において基地局がダイレクト通信リソースを遠隔端末装置に割り当てない場合、リソース構成メッセージは指示情報を含み得る。指示情報は、リソースが割り当てられていないことを遠隔端末装置に通知するため、または遠隔端末装置によって現在要求されている中継サービスタイプを基地局がサポートしていないことを遠隔端末装置に通知するために使用される。オプションとして、ステップ609において基地局がダイレクト通信リソースを遠隔端末装置に割り当てない場合、基地局は遠隔端末装置にリソース構成メッセージを送信しないことができる。遠隔端末装置が基地局によって送信されたリソース構成メッセージを指定された時間内に受信しない場合、遠隔端末装置は、基地局が第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプをサポートしていないと見なす。

オプションで、リソース構成メッセージは、データタイプ指示情報をさらに含み得る。データタイプ指示情報は、リソース内に収容できるデータタイプを示すために使用される。データタイプはコントロールシグナリングおよびユーザデータを含む。

なお、ステップ608〜ステップ610において、遠隔端末装置は第1のネットワークデバイスであり、中継端末装置は第3のネットワークデバイスであり、基地局は第2のネットワークデバイスであり、第1の通信リソースはダイレクト通信リソースであり、中継メッセージはダイレクト通信メッセージである。

ステップ611：遠隔端末装置は、取得したダイレクト通信リソースを用いて、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージまたはマルチキャスト中継サービス要求メッセージをサービング中継端末装置に送信する。

ステップ612：サービング中継端末装置は、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージまたはマルチキャスト中継サービス要求メッセージを受信し、遠隔端末装置に応答するか否かを決定し、遠隔端末装置に応答すると決定した場合にはサービング中継端末装置がステップ613を実行し、または遠隔端末装置に応答しないと決定した場合にはサービング中継端末装置は動作を行わない。

サービング中継端末装置は、サービング中継端末装置の状態に応じて、遠隔端末装置に応答するか否かを決定してもよい。サービング中継端末装置の状態は、限定されるものではないが、ユニキャスト通信を行う接続された遠隔端末装置の数、マルチキャスト中継サービスがサポートされているか否か、eMBMS中継サービスがサポートされているか否か、SC-PTM中継サービスがサポートされているか否かなどを含む。

ステップ613：サービング中継端末装置は、ダイレクト通信リソースを取得し、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージの応答メッセージまたはマルチキャスト中継サービス要求メッセージの応答メッセージを遠隔端末装置に送信する。

ステップ613において、サービング中継端末装置によって取得されたダイレクト通信リソースは、基地局によってブロードキャストされたダイレクト通信リソースであってもよいし、基地局からサービング中継端末装置によって要求されたダイレクト通信リソースであってもよい。サービング中継端末装置がダイレクト通信リソースを基地局に要求する方式は、遠隔端末装置がダイレクト通信リソースを基地局に要求する方式と同じである。詳細についてはステップ608〜ステップ610を参照し、詳細な説明はここでは省略する。

任意選択的に、サービング中継端末装置がダイレクト通信リソースを要求する場合、基地局に送信されるリソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含む。任意選択的に、マルチキャスト中継サービスのみを実行する場合、サービング中継端末装置は、アイドルモードに戻り、基地局によってブロードキャストされたリソースを使用することができる。

ステップ613において、サービング中継端末装置は第1のネットワークデバイスであり、遠隔端末装置は第3のネットワークデバイスであり、基地局は第2のネットワークデバイスであり、第1の通信リソースはダイレクト通信リソースであり、中継メッセージはユニキャスト中継接続確立要求メッセージの応答メッセージであるかまたはマルチキャスト中継サービス要求メッセージの応答メッセージである。

ステップ613の後、サービング中継端末装置と遠隔端末装置はD2D接続を確立する。このステップの後、サービング中継端末装置は、遠隔端末装置に対して、遠隔端末装置によって要求された中継サービスを提供することができる。

遠隔端末装置がユニキャスト中継サービスを要求すると、遠隔端末装置は、基地局が割り当てたダイレクト通信リソースを取得し、取得したリソースを用いてサービング中継端末装置に基地局に送信するデータを送信する。サービング中継端末装置は、遠隔端末装置が基地局に送信するデータを受信し、受信したデータを基地局に転送する。あるいは、中継端末装置は、基地局が遠隔端末装置に送信するデータを受信し、取得したダイレクト通信リソースを用いて、受信したデータを遠隔端末装置に転送する。

なお、1つの中継端末装置は複数の遠隔端末装置とユニキャスト通信を行うことができ、中継端末装置と複数の遠隔端末装置との間で行われる通信内容は異なる場合がある。

遠隔端末装置がマルチキャスト中継サービスを要求すると、サービング中継端末装置は、基地局によって送信されたブロードキャストサービスデータを遠隔端末装置に転送する。この場合、遠隔端末装置は、データをさらに送信する必要はなく、基地局によってブロードキャストされたサービスデータを取得するために、サービング中継端末装置によって送信されたデータを受信するだけでよい。

また、接続モードの遠隔端末装置がマルチキャスト中継サービスタイプ指示情報を基地局に報告した後、遠隔端末装置が別の接続モードサービスを有していなければ、遠隔端末装置はアイドルモードに切り替わってマルチキャスト中継サービスを受信することができる。遠隔端末装置は、遠隔端末装置に接続解除メッセージを送信するように基地局をトリガすることによって、アイドルモードに切り替わることができる。

なお、この実施形態では、本発明は、遠隔端末装置がリソース要求を基地局に送信することによってダイレクトディスカバリリソースとダイレクト通信リソースの両方を取得する例を用いて説明される。別の実施形態では、遠隔端末装置は、基地局によってブロードキャストされたメッセージからダイレクトディスカバリリソースまたはダイレクト通信リソースのうちの少なくとも1つを取得することができる。

第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスに送信したリソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を搬送するため、第2のネットワークデバイスは、第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを決定することができ、第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプに従って、第1のネットワークデバイスにリソースを割り当てるか否かをさらに決定することができる。したがって、リソースをより柔軟に割り当てることができ、リソースの利用効率が向上する。

図7は、本発明の一実施形態による通信リソース割当方法のフローチャートを示す。図7に示すように、本方法は以下のステップを含む。

ステップ701：第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスが送信したリソース構成メッセージを受信し、リソース構成メッセージは通信リソースと第1の中継サービスタイプ指示情報とを含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は、通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される。

第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプは、3つのケース、すなわち（1）ユニキャスト中継サービス、（2）マルチキャスト中継サービス、または（3）ユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを含み得る。

ステップ702：第1のネットワークデバイスは、リソース構成メッセージに従って第1の通信リソースを取得し、第1の通信リソースは第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するために使用されるリソースであり、中継メッセージは、ダイレクトディスカバリメッセージまたはダイレクト通信メッセージのうちの少なくとも1つを含む。

第1のネットワークデバイスによって取得される第1の通信リソースは、ダイレクト通信リソースであってもよく、またはダイレクトディスカバリリソースであってもよく、またはダイレクト通信リソースおよびダイレクトディスカバリリソースであってもよい。

第2のネットワークデバイスがブロードキャストするリソース構成メッセージ内には、ブロードキャスト通信リソースを使用することができるダイレクト通信サービスのタイプが示されているため、別のタイプのダイレクト通信で使用されるリソースとの競合を回避することができ、通信品質と効率を改善することができる。

図8は、本発明の一実施形態による通信リソース割当方法のフローチャートを示す。図8に示すように、本方法は以下のステップを含む。

ステップ801：第2のネットワークデバイスがリソース構成メッセージを生成し、リソース構成メッセージは通信リソースと第1の中継サービスタイプ指示情報とを含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は、通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される。

第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプは、3つのケース、すなわち（1）ユニキャスト中継サービス、（2）マルチキャスト中継サービス、または（3）ユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを含み得る。

ステップ802：第2のネットワークデバイスがリソース構成メッセージをブロードキャストする。

第2のネットワークデバイスがブロードキャストするリソース構成メッセージ内には、ブロードキャスト通信リソースを使用することができるダイレクト通信サービスのタイプが示されているため、別のタイプのダイレクト通信で使用されるリソースとの競合を回避することができ、通信品質と効率を改善することができる。

図7および図8に示す実施形態では、第2のネットワークデバイスは基地局であってもよい。第1のネットワークデバイスが遠隔端末装置である場合、第3のネットワークデバイスは中継端末装置であってもよい。第1のネットワークデバイスが中継端末装置である場合、第3のネットワークデバイスは遠隔端末装置であってもよい。遠隔端末装置は、図1aに示す遠隔端末装置であってもよく、中継端末装置は、図1aおよび図1bに示す中継端末装置であってもよい。

図9は、本発明の一実施形態による中継通信方法の概略的な相互作用図を示す。中継通信方法には、本発明の実施形態で提供される通信リソース割当方法が用いられる。図9を参照すると、中継通信方法は以下のステップを含む。

ステップ901：基地局がリソース構成メッセージを生成する。

リソース構成メッセージは、通信リソースと、第1の中継サービスタイプ指示情報とを含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される。第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプは、3つのケース、すなわち（1）ユニキャスト中継サービス、（2）マルチキャスト中継サービス、または（3）ユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを含む。

通信リソースは、ダイレクトディスカバリリソースまたはダイレクト通信リソースのうちの少なくとも1つを含む。ダイレクトディスカバリリソースは、ダイレクトディスカバリメッセージを送信するために使用される。ダイレクト通信リソースは、ダイレクト通信メッセージを送信するために使用される。

ダイレクトディスカバリメッセージは、ダイレクトディスカバリ要請メッセージ、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージ、または中継使用可能通知メッセージのうちの少なくとも1つを含む。ダイレクト通信メッセージは、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージ、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージの応答メッセージ、マルチキャスト中継サービス要求メッセージ、またはマルチキャスト中継サービス要求メッセージの応答メッセージのうちの少なくとも1つを含む。

リソース構成メッセージは、データタイプ指示情報をさらに含む。データタイプ指示情報は、リソース内に収容できるデータタイプを示すために使用される。データタイプはコントロールシグナリングおよびユーザデータを含む。

ステップ902：基地局がリソース構成メッセージをブロードキャストする。

実施において、ダイレクトディスカバリリソースを含むリソース構成メッセージは、システム情報ブロック19（SystemInformationBlockType 19、SIB19）で搬送されてもよい。ダイレクト通信リソースを含むリソース構成メッセージは、SIB18で搬送されてもよい。

任意選択で、ブロードキャストメッセージは、基地局の能力情報をさらに含み得る。基地局の能力情報は、中継サービスがサポートされているかどうかを示す指示情報、サポートされている中継サービスタイプを示す指示情報、およびサポートされている周波数を示す指示情報を含むが、これらに限定されない。ブロードキャストメッセージは、基地局の能力情報の1つ以上のタイプを含み得る。

例えば、SIB19内のリソース構成メッセージは、以下の4つの形態で表される。

第1の形態は、
discConfigPS-13 SEQUENCE{
discRxPoolPS-r13 SL-DiscRxPoolList-r12,
discTx PoolPS-common-r13 SL-DiscRxPoolList-r12 OPTIONAL --NEED OR
GroupRelayingAllowed ENUMERATED{true} OPTIONAL --NEED OR
} OPTIONAL --NEED OR
である。

第2の形態は、
discConfigPS-13 SEQUENCE{
discRxPoolPS-r13 SL-DiscRxPoolList-r12,
discTx PoolPS-common-r13 SL-DiscRxPoolList-r12 OPTIONAL --NEED OR
UCRelayingAllowed ENUMERATED{true} OPTIONAL --NEED OR
} OPTIONAL --NEED OR
である。

第3の形態は、
discConfigPS-13 SEQUENCE{
discRxPoolPS-r13 SL-DiscRxPoolList-r12,
discTx PoolPS-common-r13 SL-DiscRxPoolList-r12 OPTIONAL --NEED OR
GroupUCRelaying BIT STRING (SIZE (2)) OPTIONAL --NEED OR
} OPTIONAL --NEED OR
である。

第4の形態は、
discConfigPS-13 SEQUENCE{
discRxPoolPS-r13 SL-DiscRxPoolList-r12,
discTx PoolPS-common-r13 SL-DiscRxPoolList-r12 OPTIONAL --NEED OR
GroupUCRelayingAllowed ENUMERATED{true} OPTIONAL --NEED OR
} OPTIONAL --NEED OR
である。

第1の形態では、GroupRelayingAllowedに対応する値がtrueであれば、利用可能な中継サービスタイプがマルチキャスト中継サービスであることを示す。第2の形態では、UCRelayingAllowedに対応する値がtrueであれば、利用可能な中継サービスタイプがユニキャスト中継サービスであることを示す。第3の形態では、GroupUCRelayingに対応する値がtrueであれば、利用可能な中継サービスタイプがユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスであることを示す。ここでGroupは、マルチキャスト通信または一対複数の通信を示すために使用され、UCは、1対1の通信またはユニキャスト通信を示すために使用される。これは一例に過ぎず、実施において制限はない。SIB18内にあり、ダイレクト通信リソースを含むリソース構成メッセージは、同じように表現されてもよい。ここでは詳細な説明は省略する。

ステップ903：遠隔端末装置は、基地局が送信したリソース構成メッセージを受信し、リソース構成メッセージに従ってダイレクトディスカバリリソースを取得する。

ダイレクトディスカバリリソースは、中継端末装置に対するSolicitation messageなどのダイレクトディスカバリ要請メッセージを送信するために中継端末装置によって使用される。実施において、リソース要求メッセージは、サイドリンクUE情報（SidelinkUEInformation）を含むメッセージであってもよい。

実施時に、遠隔端末装置がアイドル（RRC_IDLE）モードにあるとき、遠隔端末装置は、基地局のブロードキャストメッセージを聞く。

基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージに従ってダイレクトディスカバリリソースを取得するステップは、
基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプが、遠隔端末が現在実行しようとしている中継サービスのタイプを含む場合、基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージからダイレクトディスカバリリソースを取得するステップ、または
基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージが上記のリソースを含まない場合、または基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプが、遠隔端末が現在実行しようとしている中継サービスのタイプを含む場合、基地局にリソース要求メッセージを送信するステップであって、リソース要求がダイレクトディスカバリリソースを要求するために使用される、ステップ
を含み得る。

例えば、基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプがユニキャスト中継サービスである場合、
遠隔端末装置が現在ユニキャスト中継サービスを実行しようとしている（すなわち、基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプが、遠隔端末装置が現在実行しようとしている中継サービスのタイプを含む）場合には、遠隔端末装置は基地局がブロードキャストするリソースを直接的に使用することができ、または基地局が現在マルチキャスト中継サービスを要求している（すなわち、基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプが、遠隔端末装置が現在実行しようとしている中継サービスのタイプを含まない）場合には、遠隔端末装置はリソース要求メッセージを基地局に送信する。

本明細書では、端末装置が現在実行しようとしているサービスのタイプは、端末装置が対象としているサービスタイプとして理解することができる。

別の例として、基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプがマルチキャスト中継サービスである場合、遠隔端末装置が現在マルチキャスト中継サービスを実行しようとしている場合には遠隔端末装置は基地局によってブロードキャストされたリソースを直接使用することができ、または遠隔端末装置が現在ユニキャスト中継サービスを要求している場合には遠隔端末装置は基地局にリソース要求メッセージを送信する。

別の例として、基地局によってブロードキャストされたリソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報によって示される中継サービスタイプがユニキャスト通信サービスおよびマルチキャスト中継サービスである場合、遠隔端末装置は、基地局によってブロードキャストされたリソースを直接使用することができる。

ステップ904：遠隔端末装置は、取得したダイレクトディスカバリリソースを使用して中継端末装置に中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージを送信する。

ステップ903およびステップ904において、中継端末装置は第1のネットワークデバイスであり、遠隔端末装置は第3のネットワークデバイスであり、基地局は第2のネットワークデバイスであり、第1の通信リソースはダイレクトディスカバリリソースであり、中継メッセージは中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージである。

ステップ905：中継端末装置は、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージを受信し、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージを遠隔端末装置に返信する。

ステップ905において、中継端末装置が中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージを遠隔端末に返信する際に使用されるリソースは、基地局によってブロードキャストされるダイレクトディスカバリリソースであってもよいし、基地局から中継端末装置によって要求されるダイレクトディスカバリリソースであってもよい。中継端末装置が基地局によってブロードキャストされるリソース構成メッセージに従ってダイレクトディスカバリリソースを取得する方式は、遠隔端末装置が基地局によってブロードキャストされるリソース構成メッセージに従ってダイレクトディスカバリリソースを取得する方式と同じである。詳細については、ステップ903〜ステップ904を参照し、詳細な説明はここでは省略する。

ステップ906：遠隔端末装置は、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージであり、かつ中継端末装置によって送信された応答メッセージを受信する。

ステップ905およびステップ906において、中継端末装置は第1のネットワークデバイスであり、遠隔端末装置は第3のネットワークデバイスであり、基地局は第2のネットワークデバイスであり、第1の通信リソースはダイレクトディスカバリリソースであり、中継メッセージは中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージである。

なお、ステップ901〜ステップ906において、遠隔端末装置は、上述した第1のモードにおけるダイレクトディスカバリ処理を用いて中継端末装置を発見する。別の実施形態では、遠隔端末装置は、前述した第2のモードにおけるダイレクトディスカバリ処理を用いて中継端末装置を発見することができる。この場合、ステップ901〜ステップ906を以下のステップに置き換えてもよい。

中継端末装置は、基地局によって送信されたリソース要求メッセージに従ってダイレクトディスカバリリソースを取得し、リソース要求メッセージは第1の中継サービスタイプ指示情報を含み、
中継端末装置は、取得したダイレクトディスカバリリソースを用いて、Announcement message などの中継使用可能通知メッセージを遠隔端末装置に送信し、中継使用可能通知メッセージを受信した後、遠隔端末装置は中継端末装置を発見する。

ステップ907：遠隔端末装置は、受信した中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージの送信側（すなわち、中継端末装置）から中継端末装置をサービング中継端末装置として選択する。

サービング中継端末装置は、後に遠隔端末装置に対してネットワークサービスを実際に提供する中継端末装置である。

実施時には、複数の中継端末装置が応答する応答メッセージを測定し、最も強い信号強度を有する応答メッセージに対応する中継端末装置をサービング中継端末装置として選択する。

ステップ908：遠隔端末装置は、基地局が送信したリソース構成メッセージを受信し、リソース構成メッセージに従ってダイレクト通信リソースを取得する。

ダイレクト通信リソースは、遠隔端末装置によって、中継端末装置にユニキャスト中継接続確立要求メッセージまたはマルチキャスト中継サービス要求メッセージを送信するために使用される。実施において、リソース要求は、サイドリンクUE情報（SidelinkUEInformation）を含むメッセージであってもよい。

遠隔端末装置がリソース構成メッセージに従ってダイレクト通信リソースを取得する方式は、ステップ903で遠隔端末装置がリソース構成メッセージに従ってダイレクトディスカバリリソースを取得する方式と同様である。ここでは詳細な説明は省略する。

ステップ909：遠隔端末装置は、取得したダイレクト通信リソースを用いて、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージまたはマルチキャスト中継サービス要求メッセージをサービング中継端末装置に送信する。

ステップ910：サービング中継端末装置は、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージまたはマルチキャスト中継サービス要求メッセージを受信し、遠隔端末装置に応答するか否かを決定し、遠隔端末装置に応答すると決定した場合にはサービング中継端末装置がステップ911を実行し、または遠隔端末装置に応答しないと決定した場合にはサービング中継端末装置は動作を行わない。

サービング中継端末装置は、サービング中継端末装置の状態に応じて、遠隔端末装置に応答するか否かを決定してもよい。サービング中継端末装置の状態は、限定されるものではないが、ユニキャスト通信を行う接続された遠隔端末装置の数、マルチキャスト中継サービスがサポートされているか否か、eMBMS中継サービスがサポートされているか否か、SC-PTM中継サービスがサポートされているか否かなどを含む。

ステップ911：サービング中継端末装置がダイレクト通信リソースを取得する。

ステップ911において、サービング中継端末装置によって取得されたダイレクト通信リソースは、基地局によってブロードキャストされたダイレクト通信リソースであってもよいし、基地局からサービング中継端末装置によって要求されたダイレクト通信リソースであってもよい。サービング中継端末装置がダイレクト通信リソースを取得する方式は、遠隔端末装置がダイレクト通信リソースを取得する方式と同様である。詳細についてはステップ908を参照し、詳細な説明はここでは省略する。

ステップ912：サービング中継端末装置は、取得したダイレクト通信リソースを使用して応答メッセージを遠隔端末装置に送信する。

ステップ912の後、サービング中継端末装置および遠隔端末装置はD2D接続を確立する。このステップの後、サービング中継端末は、遠隔端末に対して、その遠隔端末によって要求された中継サービスを提供することができる。

ステップ911およびステップ912において、サービング中継端末装置は第1のネットワークデバイスであり、遠隔端末装置は第3のネットワークデバイスであり、基地局は第2のネットワークデバイスであり、第1の通信リソースはダイレクト通信リソースであり、中継メッセージはユニキャスト中継接続確立要求メッセージの応答メッセージであるかまたはマルチキャスト中継サービス要求メッセージの応答メッセージである。

第2のネットワークデバイスがブロードキャストするリソース構成メッセージ内には、ブロードキャスト通信リソースを使用することができるダイレクト通信サービスのタイプが示されているため、別のタイプのダイレクト通信で使用されるリソースとの競合を回避することができ、通信品質と効率を改善することができる。

図10は、本発明の一実施形態による通信リソース割当方法のフローチャートを示す。図10に示すように、本方法は以下のステップを含む。

ステップ1001：第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスが送信したリソース構成メッセージを受信し、リソース構成メッセージは第2のネットワークデバイスによってサポートされる第1の周波数情報を含む。

ステップ1002：第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報と一致しない場合に、第2のネットワークデバイスに第2のリソース要求メッセージを送信し、第2のリソース要求メッセージは第3の周波数情報を含み、第3の周波数情報は、第1のネットワークデバイスによって構成され、かつ通信メッセージを送信するために使用される周波数情報であり、第3の周波数情報は第1の周波数情報に含まれ、または
第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しない場合に、第2のネットワークデバイスに第3のリソース要求メッセージを送信し、第3のリソース要求メッセージは第4の周波数情報を含み、第4の周波数情報は第1の周波数情報に含まれる。

第3の周波数情報は、端末装置の上位層アプリケーションによって決定される。上位層アプリケーションが起動されると、上位層アプリケーションは、端末装置がeNBにリソースを要求するようにトリガする。

この実施形態では、第1のネットワークデバイスは端末装置であってもよく、第2のネットワークデバイスは基地局であってもよい。この実施形態では、第1のリソース要求メッセージは、ハンドオーバが実行される前に存在するサービングeNB（すなわち、ソースeNB）に送信されるリソース要求メッセージであり、第2の要求メッセージおよび第3のリソース要求メッセージは、ハンドオーバが実行された後に存在するサービングeNB（すなわち、ターゲットeNB）である。この実施形態では、通信メッセージは、ダイレクト通信メッセージおよび／またはダイレクトディスカバリメッセージを含む。

本発明のこの実施形態では、第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が、第1のネットワークデバイスによって構成された第3の周波数情報と一致するか否かを検出し、すなわち、第1のネットワークデバイスによって現在要求されているリソースの周波数が、第1のネットワークデバイスによって前回要求されたリソースの周波数と比較して変化しているか否かを検出する。第1のネットワークデバイスによって現在要求されているリソースの周波数が変化している場合、第1のネットワークデバイスは第2のネットワークデバイスに新しい周波数のリソースを要求する第2のリソース要求メッセージを送信する。あるいは、第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が、第2のネットワークデバイスによって現在サポートされている第1の周波数情報と一致するか否かを検出し、すなわち、第2のネットワークデバイスが周波数上にあり、かつ第1のネットワークデバイスによって前回要求されたリソースを提供することができるか否かを検出する。第2のネットワークデバイスが周波数上にあり、かつ第1のネットワークデバイスによって前回要求されたリソースを提供できない場合、第1のネットワークデバイスは、新しい周波数のリソースを要求するために第2のネットワークデバイスに第3のリソース要求メッセージを送信して、端末装置の通信品質を確保する。

図11は、本発明の一実施形態による通信リソース割当方法のフローチャートを示す。この実施形態では、第1のネットワークデバイスが端末装置であり、第2のネットワークデバイスがeNBである例を用いて説明する。図11に示すように、本方法は以下のステップを含む。

ステップ1101：端末装置は、eNBが送信したリソース構成メッセージを受信し、リソース構成メッセージはeNBによってサポートされる第1の周波数情報を含む。

第1の周波数情報は、周波数リストまたは周波数インデックスリストのうちの少なくとも1つを含む。周波数リストは少なくとも1つの周波数値を含み、周波数インデックスリストは少なくとも1つの周波数インデックス値を含む。

実際のアプリケーションでは、端末装置は通常、異なるeNB間でハンドオーバされる。異なるeNBは、異なる周波数をサポートしてもよい。異なる周波数がサポートされているということは、リソース割当に使用可能な周波数が部分的にまたは全く異なることを意味する。異なるeNBは、異なるリリースのeNBであってもよいし、同じリリースのeNBであってもよい。

例えば、Rel-12（リリース）eNBは、1つの周波数でダイレクトディスカバリメッセージを送信するためのリソースに対する要求をサポートし、Rel-13（拡張リリース）eNBは複数の周波数でダイレクトディスカバリメッセージを送信するためのリソースに対する要求をサポートする。別の例として、2つのRel-13 eNBによってサポートされる複数の周波数は、部分的に同じであっても部分的に異なっていてもよく、全く異なっていてもよい。

ステップ1102：端末装置は、前回送信された第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報と一致するか否かを検出し、また、前回送信された第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報に一致するか否かを検出し、端末装置が前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報と一致せず、かつ第3の周波数情報が第1の周波数情報に含まれる場合には端末装置はステップ1103を実行し、または端末装置が前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しない場合には端末装置はステップ1104を実行する。

第3の周波数情報は、端末装置によって構成され、かつ通信メッセージを送信するために使用される周波数情報である（すなわち、第3の周波数情報は、通信メッセージを送信する際に端末装置が対象としている周波数である）。第3の周波数情報は、端末装置の上位層アプリケーションによって決定される。上位層アプリケーションが起動されると、上位層アプリケーションは、端末装置がeNBからリソースを要求するようにトリガする。

第2の周波数情報は、周波数リストまたは周波数インデックスリストのうちの少なくとも1つを含む。第3の周波数情報は、周波数リストまたは周波数インデックスリストのうちの少なくとも1つを含む。周波数リストは少なくとも1つの周波数値を含み、周波数インデックスリストは少なくとも1つの周波数インデックス値を含む。

任意選択的に、前回送信された第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報に一致しないことは、
第2の周波数情報が第3の周波数情報と異なるケース、または
端末装置が第1のリソース要求メッセージを送信するときに使用する第1のデータ構造が、端末装置が第2のリソース要求メッセージを送信するときに使用する第2のデータ構造と異なるケース
のうちの少なくとも1つを含む。

異なるリリースの基地局によってサポートされるリソース要求メッセージは、通常、異なるデータ構造を有する。データ構造が異なることは、限定されるものではないが、第1のリソース要求メッセージに含まれ、かつ第2の周波数情報を示すデータ構造が第2のリソース要求メッセージに含まれ第3の周波数情報を示すデータ構造と異なるケースを含む。

例えば、Rel-12 eNBによってサポートされるリソース要求メッセージ（SidelinkUEInformation）において、周波数情報を示すデータ構造は、
discTxResourceReq-12 INTEGER(1..63) OPTIONAL
である。

Rel-13 eNBによってサポートされるリソース要求メッセージ（SidelinkUEInformation）において、周波数情報を示すデータ構造は、
carrierFreqDiscTx-r13 INTEGER(1..maxFreq)OPTIONAL,
discTxResourceReq-13 INTEGER(1..63)
である。

この場合、Rel-12 eNBは、Rel-13 eNBによって転送されたリソース要求メッセージを解析することができないため、Rel-12 eNBにリソース要求メッセージをさらに送信する必要がある。

さらに、UEがRel-13 eNBからRel-12 eNBにハンドオーバされ、次にRel-13 eNBにハンドオーバされると、Rel-13 eNB→Rel-12 eNB→Rel-13 eNBの順にリソース要求メッセージが転送される。UEがRel-12 eNBからRel-12 eNBによってサポートされる周波数のリソースを要求せず、UEが別のRel-13 eNBにハンドオーバされる場合、要求された周波数が元のRel-13 eNBの周波数と同じであれば、Rel-12 eNBは別の周波数に関する情報を解析できないためRel-12 eNBはリソース要求メッセージを別のRel-13 eNBに転送しない。この場合、端末装置はリソース要求メッセージを別のRel-13 eNBにさらに送信する必要がある。

任意選択的に、端末装置が前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しないことは、
第2の周波数情報が第1の周波数情報に含まれていないケース、または、
第2の周波数情報の一部の情報が第1の周波数情報に含まれていないケース
のうちの少なくとも1つを含む。

ステップ1103：端末装置は第2のリソース要求メッセージをeNBに送信し、第2のリソース要求メッセージは第3の周波数情報を含む。

ステップ1104：第3のリソース要求メッセージをeNBに送信し、第3のリソース要求メッセージは第4の周波数情報を含み、第4の周波数情報は第1の周波数情報に含まれる。

第4の周波数情報は、周波数リストまたは周波数インデックスリストのうちの少なくとも1つを含む。

この実施形態では、第1のリソース要求メッセージは、ハンドオーバが実行される前に存在するサービングeNB（すなわち、ソースeNB）に送信されるリソース要求メッセージであり、第2の要求メッセージおよび第3のリソース要求メッセージは、ハンドオーバが実行された後に存在するサービングeNB（すなわち、ターゲットeNB）である。

端末装置がソースeNBからターゲットeNBにハンドオーバされると、ソースeNBは、UEによって送信された第1のリソース要求メッセージをターゲットeNBに転送する。ソースeNBによってサポートされる周波数がターゲットeNBによってサポートされる周波数と異なる場合、端末装置はターゲットeNBからリソースを取得することができない。したがって、第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報と、ターゲットeNBがサポートする周波数とが異なる場合、端末装置は、ターゲットeNBがサポートする周波数から1つ以上の周波数を選択し、第3のリソース要求メッセージをターゲットeNBに送信する。第3のリソース要求メッセージは、選択された周波数、すなわち、第4の周波数情報に関する情報を含む。第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報によって示される周波数が、ターゲットeNBによってサポートされる周波数に含まれる場合、端末装置は、ターゲットeNBにリソース要求メッセージを送信しなくてもよい。

なお、この実施形態における全てのリソース要求メッセージは、SidelinkUEInformationを含むメッセージであってもよい。

異なるリリースのeNB間で端末装置がハンドオーバされる場合と、同じリリースのeNB間で端末装置がハンドオーバされる場合について、以下に例を挙げて別々に説明する。

1．端末装置は、異なるリリースのeNB間でハンドオーバされる。

端末装置が第1のリソース要求メッセージをRel-13 eNBに送信した後、端末装置はRel-12 eNBにハンドオーバされる。Rel-13 eNBおよびRel-12が通信リソースを提供するサポートされる周波数および端末装置によって要求されるリソースの周波数は、表1に示す以下のケースに該当する。

ケース1：端末装置は、Rel-13 eNBから周波数F1のリソースを要求し、要求されたリソースの周波数はハンドオーバ後に変化しない。

ケース1において、F1がRel-12 eNBおよびRel-13 eNBの周波数を扱っている場合、端末装置がリソース要求メッセージを2つのタイプのeNBに送信する際に使用されるデータ構造は同じである。したがって、Rel-13 eNBによってRel-12 eNBに転送されたリソース要求メッセージはRel-12 eNBによって解析され、端末装置はRel-12 eNBにリソース要求メッセージをさらに送信する必要はない。なお、この実施形態では、サービング周波数は、eNBが端末装置と通信を行う周波数であり、eNBがサポートする周波数は、eNBが通信リソースを端末装置に割り当てることができる周波数である。eNBのサービング周波数は、eNBがサポートする周波数に含まれる、すなわち、eNBは、eNBのサービング周波数上のリソースを端末装置に割り当てるだけでなく、eNBのサービング周波数とは異なる周波数上のリソースを端末装置に割り当てることもできる。

ケース1において、F1がRel-12 eNBのサービング周波数であるがRel-13 eNBのサービング周波数でない場合、端末装置がリソース要求メッセージを2つのタイプのeNBに送信する際に使用されるデータ構造は異なる。したがって、Rel-13 eNBによってRel-12 eNBに転送されたリソース要求メッセージを、Rel-12 eNBは解析することができない。この場合、端末装置はRel-12 eNBにリソース要求メッセージを送信する必要がある。あるいは、端末装置は、Rel-12 eNBからRel-13 eNBにハンドオーバされ、Rel-12 eNBからRel-13 eNBに転送されたリソース要求メッセージを、Rel-13 eNBは解析することができない。この場合、端末装置はRel-13 eNBにリソース要求メッセージを送信する必要がある。

ケース2：端末装置が元々、Rel-13 eNBから周波数F2でリソースを要求している（すなわち、第1のリソース要求で搬送された第2の周波数情報が周波数F2を含む）場合、ハンドオーバが実行された後に存在するRel-12 eNBは周波数F2をサポートしないため、端末装置は、Rel-12 eNBに第3のリソース要求メッセージを送信して、Rel-12 eNBがサポートする周波数F1のリソース、すなわち、周波数F1を含む第3のリソース要求メッセージで搬送された第4の周波数情報を要求する必要がある。

2．端末装置は、同じリリースのeNB間でハンドオーバされる。

端末装置はRel-13 eNB間でハンドオーバされる（端末装置はeNB1からeNB2にハンドオーバされているものとする）。しかし、異なるeNBによってサポートされる複数の周波数は、表2に示すように全く同じではない場合がある。

ケース1：端末装置が要求するリソースの周波数は、端末装置がハンドオーバされる前後の周波数F1である。ケース1の場合、F1がeNB1およびeNB2の周波数を扱っているか、またはeNB1およびeNB2がブロードキャストする周波数リスト内のF1の位置が同じであり、ハンドオーバが実行される前に存在するeNB1とハンドオーバが実行された後に存在するeNB2との両方が周波数F1をサポートし、端末装置はeNB2にリソース要求メッセージを送信する必要がない。

ケース1において、F1がeNB1のサービング周波数であるがeNB2のサービング周波数でないか、またはF1がeNB1およびeNB2の周波数を扱っていないがeNB1およびeNB2がブロードキャストする周波数リストのF1の位置が異なり、かつハンドオーバが実行される前に存在するeNB1とハンドオーバが実行された後に存在するeNB2の両方が周波数F1をサポートしている場合、端末装置がF1情報を搬送するリソース要求メッセージを送信する際に使用するデータ構造またはコンテンツが変わるため、端末装置はeNB2にリソース要求メッセージを送信する必要がある。

eNB1およびeNB2がブロードキャストする周波数リスト内のF1の位置が同一または異なる場合について、以下の表3および表4の例を用いて説明する。

端末装置が周波数情報を基地局に報告するとき、インデックス値を使用すると、同じ周波数が報告されるがインデックス値が異なる場合が発生する。この場合、報告された周波数で送信されたリソース要求メッセージは異なり、端末装置はリソース要求メッセージをさらに送信する必要がある。例えば、上述の表において、F1のインデックス値は両方とも「2」であり、すなわちF1はリスト内で（リストの先頭から始まる）同じ位置にあるが、F2のインデックス値は異なり、すなわちF2は異なるリストの異なる位置にある。

ケース2：端末装置がハンドオーバされる前に端末装置によってeNB1から要求されたリソースの周波数は周波数F4であり、この周波数はハンドオーバが実行された後に存在するeNBがサポートする周波数には含まれない。この場合、端末装置は、eNBに第2のリソース要求メッセージを送信して周波数を変更する必要がある。

本発明のこの実施形態では、前回送信された第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が、第1のネットワークデバイスによって構成された第3の周波数情報と一致するか否かを検出し、すなわち、第1のネットワークデバイスによって現在要求されているリソースの周波数が、前回要求されたリソースの周波数と比較して変化しているか否かを検出する。第1のネットワークデバイスによって現在要求されているリソースの周波数が変化している場合、第1のネットワークデバイスは第2のネットワークデバイスに新しい周波数のリソースを要求する第2のリソース要求メッセージを送信する。あるいは、第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が、第2のネットワークデバイスによって現在サポートされている第1の周波数情報と一致するか否かを検出し、すなわち、第2のネットワークデバイスが周波数上にあり、かつ第1のネットワークデバイスによって前回要求されたリソースを提供することができるか否かを検出する。第2のネットワークデバイスが周波数上にあり、かつ第1のネットワークデバイスによって前回要求されたリソースを提供できない場合、第1のネットワークデバイスは、新しい周波数のリソースを要求するために第2のネットワークデバイスに第3のリソース要求メッセージを送信して、端末装置の通信品質を確保する。

図12は、本発明の一実施形態による通信リソース割当装置のブロック図を示す。通信リソース割当装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより、図4〜図6に示す実施形態における第1のネットワークデバイスの全部または一部として実現されてもよい。図12を参照すると、通信リソース割当装置は、送信部1210と受信部1220とを含み得る。

送信部1210は、リソース要求メッセージを第2のネットワークデバイスに送信するように構成されている。リソース要求メッセージは、第1の通信リソースを要求するために使用される。第1の通信リソースは、第1のネットワークデバイスによって第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するためのリソースである。中継メッセージは、ダイレクトディスカバリメッセージまたはダイレクト通信メッセージのうちの少なくとも1つを含む。リソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、第1の通信リソースを用いて第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される。

受信部1220は、第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信するように構成されている。リソース構成メッセージは、リソース要求メッセージに従って第2のネットワークデバイスによって第1のネットワークデバイスに割り当てられた第1の通信リソースを含む。

任意選択的に、本発明のこの実施形態の実施において、受信部1220は、第2のネットワークデバイスによって送信されたブロードキャストメッセージを受信するようにさらに構成されている。ブロードキャストメッセージは、第2のネットワークデバイスの能力情報を含む。第2のネットワークデバイスの能力情報は、中継サービスがサポートされているかどうかを示す指示情報、またはサポートされている中継サービスタイプを示す指示情報のうちの少なくとも1つを含む。

送信部1210は、第2のネットワークデバイスの能力情報に従って、第2のネットワークデバイスにリソース要求メッセージを送信するように構成されている。

図13は、本発明の一実施形態による通信リソース割当装置のブロック図を示す。通信リソース割当装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより、図4〜図6に示す実施形態における第2のネットワークデバイスの全部または一部として実現されてもよい。図13を参照すると、通信リソース割当装置は、受信部1310と、割当部1320と、送信部1330とを含み得る。

受信部1310は、第1のネットワークデバイスによって送信されたリソース要求メッセージを受信するように構成されている。リソース要求メッセージは、第1の通信リソースを要求するために使用される。第1の通信リソースは、第1のネットワークデバイスによって第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するためのリソースである。中継メッセージは、ダイレクトディスカバリメッセージまたはダイレクト通信メッセージのうちの少なくとも1つを含む。リソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、第1の通信リソースを用いて第1のネットワークデバイスによって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される。

割当部1320は、リソース要求メッセージに従って、第1の通信リソースを第1のネットワークデバイスに割り当てるように構成されている。

送信部1330は、リソース構成メッセージを第1のネットワークデバイスに送信するように構成されている。リソース構成メッセージは、第1の通信リソースを含む。

図12および図13に示す実施形態では、第1の通信リソースは、ダイレクトディスカバリリソースまたはダイレクト通信リソースのうちの少なくとも1つを含み、ダイレクトディスカバリリソースはダイレクトディスカバリメッセージを送信するために使用され、ダイレクト通信リソースはダイレクト通信メッセージを送信するために使用される。

ダイレクトディスカバリメッセージは、ダイレクトディスカバリ要請メッセージ、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージ、または中継使用可能通知メッセージのうちの少なくとも1つを含む。ダイレクト通信メッセージは、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージ、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージの応答メッセージ、マルチキャスト中継サービス要求メッセージ、またはマルチキャスト中継サービス要求メッセージの応答メッセージのうちの少なくとも1つを含む。

任意選択的に、第1の中継サービスタイプ指示情報は、明示的な表示方式および／または暗示的な表示方式を使用する。

明示的な指示方式を使用する場合、第1の中継サービスタイプ指示情報は、ユニキャスト中継サービスを示す指示情報、マルチキャスト中継サービスを示す指示情報、またはユニキャスト中継サービスおよびマルチキャスト中継サービスを示す指示情報のうちの少なくとも1つのタイプを含む。

暗黙的な指示方式を使用する場合、第1の中継サービスタイプ指示情報は、
ユニキャスト中継データを送信するためのユニキャストアドレス、マルチキャスト中継データを送信するためのマルチキャストアドレス、またはユニキャスト中継データを送信するためのユニキャストアドレスおよびマルチキャスト中継データを送信するためのマルチキャストアドレス
のうちの少なくとも1つのタイプを含む。

任意選択的に、リソース構成メッセージは、第2の中継サービスタイプ指示情報をさらに含む。第2の中継サービスタイプ指示情報は、第1の通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される。

任意選択的に、第1の通信リソースがダイレクト通信リソースである場合、リソース構成メッセージはデータタイプ指示情報をさらに含み、データタイプ指示情報はリソース内に収容できるデータタイプを示すために使用され、データタイプは制御シグナリングとユーザデータとを含む。

図14は、本発明の一実施形態による通信リソース割当装置のブロック図を示す。通信リソース割当装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより、図7〜図9に示す実施形態における第1のネットワークデバイスの全部または一部として実現されてもよい。図14を参照すると、通信リソース割当装置は、
受信部1410であって、第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信するように構成され、リソース構成メッセージが通信リソースと第1の中継サービスタイプ指示情報とを含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は、通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される、受信部1410と、
取得部1420であって、受信部が受信したリソース構成メッセージに従って第1の通信リソースを取得するように構成され、第1の通信リソースは第3のネットワークデバイスに中継メッセージを送信するために使用されるリソースであり、中継メッセージがダイレクトディスカバリメッセージまたはダイレクト通信メッセージのうちの少なくとも1つを含む、取得部1420と、
を含み得る。

さらに、取得部1420は、受信部1410が受信したリソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプが、第1のネットワークデバイスが現在要求している中継サービスタイプを含む場合、リソース構成メッセージ内に構成された通信リソースから第1の通信リソースを取得するように構成され、または、受信部1410が受信したリソース構成メッセージ内の第1の中継サービスタイプ指示情報が示す中継サービスタイプが、第1のネットワークデバイスが現在要求している中継サービスタイプを含まない場合、第2のネットワークデバイスにリソース要求メッセージを送信するように構成され、リソース要求メッセージは第1の通信リソースを要求するために使用される。

図15は、本発明の一実施形態による通信リソース割当装置のブロック図を示す。通信リソース割当装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより、図7〜図9に示す実施形態における第2のネットワークデバイスの全部または一部として実現されてもよい。図15を参照すると、通信リソース割当装置は、
リソース構成メッセージを生成するように構成された生成部1510であって、リソース構成メッセージが通信リソースと第1の中継サービスタイプ指示情報とを含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用される、生成部1510と、
生成部が生成したリソース構成メッセージをブロードキャストするように構成された送信部1520と、
を含み得る。

図14および図15に示す実施形態では、通信リソースはダイレクトディスカバリリソースまたはダイレクト通信リソースのうちの少なくとも1つを含み、ダイレクトディスカバリリソースはダイレクトディスカバリメッセージを送信するために使用され、ダイレクト通信リソースはダイレクト通信メッセージを送信するために使用される。

ダイレクトディスカバリメッセージは、ダイレクトディスカバリ要請メッセージ、中継ダイレクトディスカバリ要請メッセージの応答メッセージ、または中継使用可能通知メッセージのうちの少なくとも1つを含む。ダイレクト通信メッセージは、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージ、ユニキャスト中継接続確立要求メッセージの応答メッセージ、マルチキャスト中継サービス要求メッセージ、またはマルチキャスト中継サービス要求メッセージの応答メッセージのうちの少なくとも1つを含む。

任意選択的に、第1の通信リソースがダイレクト通信リソースである場合、リソース構成メッセージはデータタイプ指示情報をさらに含み、データタイプ指示情報はリソース内に収容できるデータタイプを示すために使用され、データタイプは制御シグナリングとユーザデータとを含む。

図16は、本発明の一実施形態による通信リソース割当装置のブロック図を示す。通信リソース割当装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより、図10および図11に示す実施形態における第1のネットワークデバイスの全部または一部として実現されてもよい。図16を参照すると、通信リソース割当装置は、
受信部1610であって、第2のネットワークデバイスによって送信されたリソース構成メッセージを受信するように構成され、リソース構成メッセージは第2のネットワークデバイスによってサポートされる第1の周波数情報を含む、受信部1610と、
送信部1620であって、第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報と一致せず、第3の周波数情報が第1の周波数情報に含まれる場合に、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスに第2のリソース要求メッセージを送信するように構成され、第2のリソース要求メッセージは第3の周波数情報を含み、第3の周波数情報は、第1のネットワークデバイスによって構成され、かつ通信メッセージを送信するために使用される周波数情報であり、または第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しない場合に、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスに第3のリソース要求メッセージを送信するように構成され、第3のリソース要求メッセージは第4の周波数情報を含み、第4の周波数情報は第1の周波数情報に含まれる、送信部1620と、
を含み得る。

第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報に一致しないことは、
第2の周波数情報が第3の周波数情報と異なるケース、または
第1のネットワークデバイスが第1のリソース要求メッセージを送信するときに使用する第1のデータ構造が、第1のネットワークデバイスが第2のリソース要求メッセージを送信するときに使用する第2のデータ構造と異なるケース
のうちの少なくとも1つを含む。

第1のネットワークデバイスが前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しないことは、
第2の周波数情報が第1の周波数情報に含まれていないケース、または、
第2の周波数情報の一部の情報が第1の周波数情報に含まれていないケース
のうちの少なくとも1つを含む。

第1の周波数情報は、周波数リストまたは周波数インデックスリストのうちの少なくとも1つを含む。

第2の周波数情報は、周波数リストまたは周波数インデックスリストのうちの少なくとも1つを含む。

第3の周波数情報は、周波数リストまたは周波数インデックスリストのうちの少なくとも1つを含む。

第4の周波数情報は、周波数リストまたは周波数インデックスリストのうちの少なくとも1つを含む。

周波数リストは少なくとも1つの周波数値を含み、周波数インデックスリストは少なくとも1つの周波数インデックス値を含む。

図17は、本発明の一実施形態による通信システムのブロック図を示す。図17を参照すると、通信システムは、第1のネットワークデバイス1710と、第2のネットワークデバイス1720と、第3のネットワークデバイス1730とを含む。

第1のネットワークデバイス1710は、第2のネットワークデバイス1720にリソース要求メッセージを送信するように構成されている。リソース要求メッセージは、第1の通信リソースを要求するために使用される。第1の通信リソースは、第1のネットワークデバイス1710によって第3のネットワークデバイス1730に中継メッセージを送信するためのリソースである。中継メッセージは、ダイレクトディスカバリメッセージまたはダイレクト通信メッセージのうちの少なくとも1つを含む。リソース要求メッセージは、第1の中継サービスタイプ指示情報を含む。第1の中継サービスタイプ指示情報は、第1の通信リソースを使用して第1のネットワークデバイス1710によって実行される中継サービスのタイプを示すために使用される。

第2のネットワークデバイス1720は、第1のネットワークデバイス1710によって送信されたリソース要求メッセージを受信し、リソース要求メッセージに従って第1の通信リソースを第1のネットワークデバイス1710に割り当て、リソース構成メッセージを第1のネットワークデバイス1710に送信するように構成されている。リソース構成メッセージは、第1の通信リソースを含む。

第1のネットワークデバイス1710は、第2のネットワークデバイス1720によって送信されたリソース構成メッセージを受信するようにさらに構成されている。

この実施形態における第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスの詳細な動作および機能については、図4〜図6に示す方法の実施形態を参照されたい。ここでは詳細な説明は省略する。

図18は、本発明の一実施形態による通信システムのブロック図を示す。図18を参照すると、通信システムは、第1のネットワークデバイス1810と、第2のネットワークデバイス1820と、第3のネットワークデバイス1830とを含む。

第2のネットワークデバイス1820は、リソース構成メッセージを生成するように構成され、リソース構成メッセージは通信リソースと第1の中継サービスタイプ指示情報とを含み、第1の中継サービスタイプ指示情報は通信リソースを使用することができる中継サービスのタイプを示すために使用され、またリソース構成メッセージをブロードキャストするように構成されている。

第1のネットワークデバイス1810は、第2のネットワークデバイス1820によって送信されたリソース構成メッセージを受信し、リソース構成メッセージに従って第1の通信リソースを取得するように構成されている。第1の通信リソースは、中継メッセージを第3のネットワークデバイスに送信するために使用されるリソースである。中継メッセージは、ダイレクトディスカバリメッセージまたはダイレクト通信メッセージのうちの少なくとも1つを含む。

この実施形態における第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスの詳細な動作および機能については、図7から図9に示される方法の実施形態を参照されたい。ここでは詳細な説明は省略する。

図19は、本発明の一実施形態による通信システムのブロック図を示す。図19を参照すると、通信システムは、第1のネットワークデバイス1910と第2のネットワークデバイス1920とを含む。

第2のネットワークデバイス1920は、リソース構成メッセージをブロードキャストするように構成されている。リソース構成メッセージは、第2のネットワークデバイス1920によってサポートされる第1の周波数情報を含む。

第1のネットワークデバイス1910は、第2のネットワークデバイス1920によって送信されたリソース構成メッセージを受信するように構成され、また、第1のネットワークデバイス1910が前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第3の周波数情報と一致せず、第3の周波数情報が第1の周波数情報に含まれる場合に、第1のネットワークデバイスによって第2のリソース要求メッセージを第2のネットワークデバイス1920に送信するように構成され、第2のリソース要求メッセージは第3の周波数情報を含み、第3の周波数情報は、第1のネットワークデバイス1910によって構成され、かつ通信メッセージを送信するために使用される周波数情報であり、または、第1のネットワークデバイス1910が前回送信した第1のリソース要求メッセージで搬送された第2の周波数情報が第1の周波数情報と一致しない場合に、第1のネットワークデバイス1910によって第3のリソース要求メッセージを第2のネットワークデバイス1920に送信するように構成され、第3のリソース要求メッセージは第4の周波数情報を含み、第4の周波数情報は第1の周波数情報に含まれる。

この実施形態における第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスの詳細な動作および機能については、図10および図11に示す方法の実施形態を参照されたい。ここでは詳細な説明は省略する。

なお、この実施形態で提供される通信リソース割当装置が通信リソースを割り当てる際、機能モジュールの分割は説明のための例としてのみ用いられる。実際のアプリケーションでは、機能は、要件に応じて実施のために異なる機能モジュールに割り当てることができる。すなわち、装置の内部構造は、上記の機能の全てまたは一部を実施するために異なる機能モジュールに分割される。

当業者であれば、実施形態のステップの全部または一部が、ハードウェアまたは関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施されてもよいことを理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、または光ディスクを含んでもよい。

上述した説明は、本発明の実施形態の一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明の精神および原理から逸脱することなくなされた任意の修正、等価の置換および改良は、本発明の保護範囲内に入るものとする。

10 基地局
11 遠隔端末装置
11a 端末装置
11b 端末装置
12 中継端末装置
12a 端末装置
12b 端末装置
19 システム情報ブロック
200 端末装置
210 メモリ
211 オペレーティングシステム
212 送信モジュール
213 受信モジュール
220 プロセッサ
230 通信インターフェース
240 通信バス
300 基地局
310 メモリ
311 オペレーティングシステム
312 受信モジュール
313 割当モジュール
314 送信モジュール
320 プロセッサ
330 通信インターフェース
340 通信バス
1210 送信部
1220 受信部
1310 受信部
1320 割当部
1330 送信部
1410 受信部
1420 取得部
1510 生成部
1520 送信部
1610 受信部
1620 送信部
1710 第1のネットワークデバイス
1720 第2のネットワークデバイス
1730 第3のネットワークデバイス
1810 第1のネットワークデバイス
1820 第2のネットワークデバイス
1830 第3のネットワークデバイス
1910 第1のネットワークデバイス
1920 第2のネットワークデバイス

Claims (12)

1. 通信リソース割当方法であって、前記方法は、
   第1の端末装置により、基地局にリソース要求メッセージを送信するステップであって、前記リソース要求メッセージは第1の通信リソースを要求するために使用され、前記第1の通信リソースは前記第1の端末装置によって第2の端末装置に中継メッセージを送信するためのリソースであり、前記中継メッセージは前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間の近接サービス通信のために使用され、前記リソース要求メッセージは第1の中継サービスタイプ指示情報を含み、前記第1の中継サービスタイプ指示情報は前記第1の通信リソースを使用して前記第1の端末装置によって実行される中継サービスのタイプを示すために使用され、前記第1の端末装置と前記基地局との間の通信が前記第2の端末装置によって中継され、前記中継サービスの前記タイプはユニキャスト中継サービスまたはマルチキャスト中継サービスのうちの1つまたは複数を含む、ステップと、
   前記第1の端末装置により、前記基地局が送信するリソース構成メッセージを受信するステップであって、前記リソース構成メッセージは前記リソース要求メッセージに従って前記基地局によって前記第1の端末装置に割り当てられた前記第1の通信リソースを含む、ステップと、
   を含む、方法。
2. 前記第1の通信リソースはダイレクト通信リソースを含む、請求項1に記載の方法。
3. 前記第1の中継サービスタイプ指示情報はユニキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記ユニキャスト中継サービスを含み、または、
   前記第1の中継サービスタイプ指示情報はマルチキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記マルチキャスト中継サービスを含み、または、
   前記第1の中継サービスタイプ指示情報はユニキャストアドレスおよびマルチキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記ユニキャスト中継サービスおよび前記マルチキャスト中継サービスを含む、請求項1または2に記載の方法。
4. 通信リソース割当方法であって、前記方法は、
   基地局により、第1の端末装置が送信したリソース要求メッセージを受信するステップであって、前記リソース要求メッセージは第1の通信リソースを要求するために使用され、前記第1の通信リソースは前記第1の端末装置によって第2の端末装置に中継メッセージを送信するためのリソースであり、前記中継メッセージは前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間の近接サービス通信のために使用され、前記リソース要求メッセージは第1の中継サービスタイプ指示情報を含み、前記第1の中継サービスタイプ指示情報は前記第1の通信リソースを使用して前記第1の端末装置によって実行される中継サービスのタイプを示すために使用され、前記第1の端末装置と前記基地局との間の通信が前記第2の端末装置によって中継され、前記中継サービスの前記タイプはユニキャスト中継サービスまたはマルチキャスト中継サービスのうちの1つまたは複数を含む、ステップと、
   前記基地局により、前記リソース要求メッセージに従って前記第1の端末装置に前記第1の通信リソースを割り当てるステップと、
   前記基地局により、前記第1の端末装置にリソース構成メッセージを送信するステップであって、前記リソース構成メッセージは前記第1の通信リソースを含む、ステップと、
   を含む、方法。
5. 前記第1の通信リソースはダイレクト通信リソースを含む、請求項4に記載の方法。
6. 前記第1の中継サービスタイプ指示情報はユニキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記ユニキャスト中継サービスを含み、または、
   前記第1の中継サービスタイプ指示情報はマルチキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記マルチキャスト中継サービスを含み、または、
   前記第1の中継サービスタイプ指示情報はユニキャストアドレスおよびマルチキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記ユニキャスト中継サービスおよび前記マルチキャスト中継サービスを含む、請求項4または5に記載の方法。
7. 第1の端末装置に適用される、通信リソース割当装置であって、前記通信リソース割当装置は、
   基地局にリソース要求メッセージを送信するように構成された送信部であって、前記リソース要求メッセージは第1の通信リソースを要求するために使用され、前記第1の通信リソースは前記第1の端末装置によって第2の端末装置に中継メッセージを送信するためのリソースであり、前記中継メッセージは前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間の近接サービス通信のために使用され、前記リソース要求メッセージは第1の中継サービスタイプ指示情報を含み、前記第1の中継サービスタイプ指示情報は前記第1の通信リソースを使用して前記第1の端末装置によって実行される中継サービスのタイプを示すために使用され、前記第1の端末装置と前記基地局との間の通信が前記第2の端末装置によって中継され、前記中継サービスの前記タイプはユニキャスト中継サービスまたはマルチキャスト中継サービスのうちの1つまたは複数を含む、送信部と、
   前記基地局が送信するリソース構成メッセージを受信するように構成された受信部であって、前記リソース構成メッセージは前記リソース要求メッセージに従って前記基地局によって前記第1の端末装置に割り当てられた前記第1の通信リソースを含む、受信部と、
   を含む、通信リソース割当装置。
8. 前記第1の通信リソースはダイレクト通信リソースを含む、請求項7に記載の通信リソース割当装置。
9. 前記第1の中継サービスタイプ指示情報はユニキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記ユニキャスト中継サービスを含み、または、
   前記第1の中継サービスタイプ指示情報はマルチキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記マルチキャスト中継サービスを含み、または、
   前記第1の中継サービスタイプ指示情報はユニキャストアドレスおよびマルチキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記ユニキャスト中継サービスおよび前記マルチキャスト中継サービスを含む、請求項7または8に記載の通信リソース割当装置。
10. 基地局に適用される、通信リソース割当装置であって、前記通信リソース割当装置は、
    第1の端末装置が送信したリソース要求メッセージを受信するように構成された受信部であって、前記リソース要求メッセージは第1の通信リソースを要求するために使用され、前記第1の通信リソースは前記第1の端末装置によって第2の端末装置に中継メッセージを送信するためのリソースであり、前記中継メッセージは前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間の近接サービス通信のために使用され、前記リソース要求メッセージは第1の中継サービスタイプ指示情報を含み、前記第1の中継サービスタイプ指示情報は前記第1の通信リソースを使用して前記第1の端末装置によって実行される中継サービスのタイプを示すために使用され、前記第1の端末装置と前記基地局との間の通信が前記第2の端末装置によって中継され、前記中継サービスの前記タイプはユニキャスト中継サービスまたはマルチキャスト中継サービスのうちの1つまたは複数を含む、受信部と、
    前記受信部が受信した前記リソース要求メッセージに従って前記第1の端末装置に前記第1の通信リソースを割り当てるように構成された割当部と、
    前記第1の端末装置にリソース構成メッセージを送信するように構成された送信部であって、前記リソース構成メッセージは前記割当部が割り当てた前記第1の通信リソースを含む、送信部と、
    を含む、通信リソース割当装置。
11. 前記第1の通信リソースはダイレクト通信リソースを含む、請求項10に記載の通信リソース割当装置。
12. 前記第1の中継サービスタイプ指示情報はユニキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記ユニキャスト中継サービスを含み、または、
    前記第1の中継サービスタイプ指示情報はマルチキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記マルチキャスト中継サービスを含み、または、
    前記第1の中継サービスタイプ指示情報はユニキャストアドレスおよびマルチキャストアドレスを含み、前記中継サービスの前記タイプは前記ユニキャスト中継サービスおよび前記マルチキャスト中継サービスを含む、請求項10または11に記載の通信リソース割当装置。

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