JP6904713B2 - シート整合装置、シート処理装置、及び画像形成装置 - Google Patents

シート整合装置、シート処理装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のシートを整合してシート束を形成するシート整合装置、並びにシート整合装置を備えたシート処理装置及び画像形成装置に関する。
複数のシートを整合してシート束を形成可能なシート整合装置には、シート束の少なくとも一部が積載されるシート積載部の他に、シート束の他の部分を支持してシート積載部と共にシート束を保持するための部材を備えたものがある。特許文献1には、シート束が積載される中間積載トレイと、シート搬送方向に関して中間積載トレイの下流でシート束を保持する一対の整合部と、中間積載トレイの上方に設けられた搬送方向整合部とを備えたシート処理装置が記載されている。一対の整合部は、各々がシート束の下面を支持する支持部と、シート束の側端の跳ね上がりを規制可能な上部規制部と、支持部及び上部規制部を接続する鉛直部とを有し、シート束の両側部を保持する。そして、搬送方向整合部は、中間積載トレイ及び一対の整合部によって保持されたシート束の最上位シートを、ゴムローラによって整合基準壁へ向けて移動させることにより、シート搬送方向に関するシート位置の整合動作を行う。
特開2013−82556号公報
しかしながら、上記文献に記載の構成では、シート束の上面と上部規制部との間の摩擦等の要因によってゴムローラが回転した際のシートの移動が妨げられ、シート位置が十分に整合されないことがあった。一方、ゴムローラとシート束の当接圧を増大させる等の構成によりゴムローラがシートを移動させる能力を一律で増大させると、ゴムローラと整合基準壁の間でシートが座屈する等の不都合が生じる場合がある。
そこで、本発明は、シート束の整合性を向上可能なシート整合装置、及びこのシート整合装置を備えたシート処理装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るシート整合装置は、シートをシート搬送方向に搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段から排出されたシートが積載されるシート積載部と、前記シート搬送方向における前記シート積載部の下流でシートを支持可能な下面部及び前記下面部に支持されたシートの上面に対向する上面部を有し、前記シート積載部と共にシートを保持するシート保持手段と、前記シート積載部に積載されたシートの前記シート搬送方向における上流端に当接可能な当接部と、前記シート積載部に積載されたシートの上面に当接して回転し、シートを前記当接部へ向けて移動させることにより、前記シート搬送方向におけるシート位置を整合可能な整合回転体と、前記整合回転体を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段からの駆動力により、前記整合回転体を前記シート積載部に積載されたシートに当接する当接位置と前記シート積載部に積載されたシートから離間する離間位置とに移動させる昇降機構と、前記整合回転体が前記昇降機構によって前記離間位置から前記当接位置へ移動した状態で回転駆動された後、前記昇降機構によって前記離間位置へ戻る動作を1回の整合動作として、前記整合動作を単位にして前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記シート積載部に第1の枚数のシートが積載された状態で前記シート搬送手段から前記シート積載部にシートが排出された場合に前記整合回転体に実行させる前記整合動作の回数が、前記シート積載部に前記第1の枚数より多い第2の枚数のシートが積載された状態で前記シート搬送手段から前記シート積載部にシートが排出された場合に前記整合回転体に実行させる前記整合動作の回数より少ない、ことを特徴とする。
本発明に係るシート整合装置によれば、シート束の整合性を向上することができる。
画像形成装置の構成を示す概略図。 シート整合装置の斜視図。 幅方向整合動作の第1段階にあるシート整合装置の平面図。 幅方向整合動作の第2段階にあるシート整合装置の平面図。 (a)、(b)はいずれも搬送方向整合ローラの駆動構成を示す斜視図。 搬送方向整合動作の開始前(a)、第1段階(b)、第2段階(c)を示す概略図。 (a)はシート整合装置の制御構成を示すブロック図。(b)、(c)は搬送方向整合動作における第2整合モータの制御例を示すタイミングチャート。 搬送方向整合動作を制御するためのフローチャート。 シート搬送方向の下流から視た幅方向整合部材の形状を示す断面図。 幅方向から視た幅方向整合部材の形状を示す側面図。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る画像形成装置について説明する。なお、画像形成装置とは、プリンター、複写機、ファクシミリ、及びこれらの機能を備えた複合機を含むものとする。図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式の画像形成部102を備えた装置本体100と、画像形成されたシートSにステイプリング等の処理を施すシート処理装置200と、を備えた複合機である。ただし、図1は画像形成装置1の構成を示す概略図である。
シート処理装置200は装置本体100の上部に取外し可能に装着され、シート処理装置200の上部には原稿から画像データを読取る画像読取装置300が設けられている。以下の説明において、「正面側」、「奥側」とは、図1の視点における手前側、奥側に相当するものとする。
図1に示すように、装置本体100は、感光体である感光ドラム111に形成したトナー像をシートSに直接転写する直接転写方式の画像形成部102を備えている。なお、シートSとは、普通紙の他にも、コート紙等の特殊紙、封筒やインデックス紙等の特殊形状からなる記録材、及びオーバーヘッドプロジェクタ用のプラスチックフィルムや布などを含む記録媒体を指すものとする。
画像形成部102に対して画像形成動作の開始が要求されると、画像形成部102の感光ドラム111が回転駆動される。感光ドラム111の表面は、帯電装置112によって一様に帯電させられた後、露光装置113によって露光される。露光装置113は、画像読取装置300によって読取った画像データや、ネットワークを介して接続されたホストコンピュータから入力された画像データに基づいてレーザ光を変調して出力し、感光ドラム111の表面に静電潜像を形成する。そして、現像装置114から供給されたトナーによって静電潜像が可視化(現像)されてトナー像が形成される。
このような画像形成動作に並行して、シート給送部101は画像形成部102へ向けてシートSを給送する給送動作を実行する。シート給送部101は、シートSを支持するカセット等のシート支持装置105と、シート支持装置105に支持されたシートSを給送する給送手段としての給送ローラ106とを含んでいる。給送ローラ106によってシート支持装置105から送り出されたシートSは、リタード分離方式や分離パッド方式等の分離機構によって1枚ずつ分離された状態でレジストレーション部109へ搬送される。
レジストレーション部109は、シートSの斜行補正を行うと共に、画像形成部102における画像形成動作の進行に合わせて転写装置115へ向けてシートSを搬送する。転写ローラによって構成される転写装置115は、転写ローラと感光ドラム111との間に形成される転写ニップ部において、静電バイアスにより、感光ドラム111に担持されたトナー像をシートSへと転写する。未定着のトナー像を転写されたシートSは、定着装置103へと受け渡されて、定着ローラ116及び加圧ローラ117に挟持されて加熱及び加圧される。これにより、トナーが溶融及び固着して定着画像を形成されたシートSは、排出ユニット104へと受け渡される。
排出ユニット104は、正転及び逆転可能な搬送ローラ対121と、本体排出部123に向かう経路及びシート処理装置200へ向かう経路の間でシートSの搬送方向を切換え可能なフラップ状の切換部材120を備えている。シート処理装置200による処理が不要である場合、切換部材120によってシートSが排出ローラ対122へ向けて案内される。排出ローラ対122は、シートSをフェイスダウン状態、即ちトナー像が形成された面を下方に向けた状態で、装置本体100の上部に設けられた本体排出部123に排出する。なお、本体排出部123の上方には、本体排出部123に積載されたシートSの量を検知可能な満載検知手段としてのシート量センサ124が配置されている。装置本体100は、シート量センサ124からの検知信号に基づき、シート積載量が一定値を超えた場合には画像形成動作を中断するように構成される。
一方、画像を形成されたシートSにステイプリング等の処理を行うように設定されている場合、切換部材120により、シートSが後述のシート処理装置200に向かって案内される。なお、切換部材120は、シートSに処理は施さないものの、シート処理装置200の排出トレイ209に排出するように設定されている場合にも、シートSをシート処理装置200へ向けて案内する。
また、シートSの両面に画像を形成する両面印刷を行う場合には、搬送ローラ対121の逆転によりシートSのスイッチバックが行われ、反転搬送部125を介してシートSがレジストレーション部109へと搬送される。そして、画像形成部102によって裏面に画像を形成されたシートSは、切換部材120によって適宜選択された経路を介して、本体排出部123又はシート処理装置200へと搬送される。
なお、上記画像形成部102はシートSに画像を形成する画像形成手段の一例であり、タンデム型中間転写方式のカラー画像形成部等の他の構成であってもよく、電子写真方式以外の画像形成エンジン(例えばインクジェット方式)であってもよい。
[シート処理装置]
次に、シート処理装置200について説明する。なお、本開示におけるシートの処理とは、ステイプリング等の綴じ処理、シート毎又は所定枚数毎の整合処理、パンチング、及び折り処理を含むものとする。
図1に示すように、シート処理装置200は、第1搬送ローラ対201と、第2搬送ローラ対202と、中間トレイ203と、搬送方向整合部205と、幅方向整合部材240と、排出ローラ対204と、排出トレイ209とを備えている。また、図2に示すように、シート処理装置200は、中間トレイ203に支持されたシートを処理する処理機構の一例として、ステイプリングを実行可能なステイプラ208を備えている。中間トレイ203、搬送方向整合部205、及び幅方向整合部材230,240は、シートSを整合するシート整合装置210を構成している。
第1搬送ローラ対201は、装置本体100から上方へ向かって排出されたシートSを受け取って第2搬送ローラ対202に受け渡す。シート搬送手段の一例である第2搬送ローラ対202は、シートSを中間トレイ203に排出する。シート整合装置210は中間トレイ203及び幅方向整合部材230,240によってシートSを保持した状態で、搬送方向整合部205及び幅方向整合部材230,240によってシート位置を整合する。ただし、シート整合装置210による整合処理の目標位置(整合目標位置)は、処理内容に応じて設定され、例えばステイプリングが行われる場合にはステイプラ208の綴じ位置に合わせて設定される。
図2及び図3に示すように、搬送方向整合部205は、中間トレイ203の上方に配置され、第2搬送ローラ対202によるシートの搬送方向Cvに関してシート位置を整合する搬送方向整合動作を実行可能である。搬送方向整合部205は、搬送方向Cvに直交する方向、即ちシートSの幅方向Wに延びる軸線を中心に回転可能な整合ローラ206を備えている。整合ローラ206は、中間トレイ203に支持されたシートSの上面に当接する当接位置と、シートSから上方に離間する離間位置との間で移動可能である。
シート処理装置200の処理対象となるシート束を一時的に支持する中間トレイ203は、シートSが積載されるシート積載部として、搬送方向におけるシートSの上流部を支持する支持面213を有する。また、中間トレイ203には、支持面213に支持されたシートSの後端E2、即ちシート搬送方向の上流端に当接可能な当接部として、支持面213の上流端から上方に立設された第1基準壁212が設けられている。幅方向における中間トレイ203の両側には、第2搬送ローラ対202及び排出ローラ対204のローラ軸を回転可能に支持する支持板211,211が立設されている。また、中間トレイ203の正面側には、第2基準壁221を有する突起部が設けられている(図3参照)。
幅方向整合部材230,240は、シート処理装置200の正面側、即ち幅方向の一方側に配置された第1の整合部材230と、装置の奥側、即ち幅方向の他方側に配置された第2の整合部材240からなる一対の整合部材である。各整合部材230,240は、搬送方向から見て、幅方向中央側へ向かって開放された断面C字状(コ字状)の形状を有している。言い換えれば、各整合部材230,240は、シートSの側端、即ち幅方向におけるシートSの端部に対向する側壁231,241を備えている。側壁231,241の上端、下端からは、幅方向中央側へ向かって支持下面232,242及び支持上面233,243が延出している。また、第1の整合部材230の側壁231には、壁面から幅方向中央側へ向かって突出する第3基準壁234(図4参照)が設けられている。
第1の整合部材230は、第3基準壁234においてシートSの一方の側端に当接し、第2の整合部材240は側壁241においてシートSの他方の側端に当接する。即ち、第3基準壁234及び側壁241は、シートSに当接可能な当接面に相当する。ただし、第1の整合部材230の側壁231がシートSの側端に当接する構成としてもよく、第2の整合部材240の側壁241に当接面となる突出部を設けてもよい。支持下面232,242は、シートを支持可能な下面部に相当し、当接面に当接した状態のシートSの下面に対向する。支持上面233,243は、下面部に支持されたシートの上面に対向する上面部に相当し、当接面に当接した状態のシートSの上面に対向する。
幅方向整合部材230,240は、駆動源としてのモータ(後述の第1整合モータ)及び駆動伝達ベルト等からなるアクチュエータにより、幅方向に関して相対移動可能である。具体的には、各整合部材230,240は、幅方向に関して排出トレイ209の外側に退避する退避位置(図3の位置)と、シートSの整合目標位置に対応する整合位置との間で移動可能である。ただし、整合位置とは、シートSのシート幅に合わせて、シートSが整合目標位置にある場合に各整合部材230,240の当接面(234,241)がシートSの側端に当接するように設定される位置を指す。
排出ローラ対204は、シート整合装置210によって整合されたシートを排出する排出手段の一例であり、搬送方向に関して中間トレイ203と幅方向整合部材230,240との間に配置されている。排出手段によって排出されたシートを支持するシート支持部の一例である排出トレイ209は、幅方向整合部材230,240の下方に配置されている。排出ローラ対204は、複数の上側ローラ214と複数の下側ローラ215とが幅方向に関して交互に配置され、幅方向から視てローラの外周が部分的に重なるように配置された、所謂櫛歯ローラ対である(図2参照)。上側ローラ214及び下側ローラ215は、上下方向に相対移動可能であり、シートSを挟持して搬送可能な閉状態と、上側ローラ214と下側ローラ215とが離間する開状態とに切換え可能である。
[シート整合処理]
シート整合装置210による整合処理について、図3及び図4を用いて説明する。図3及び図4は、シート処理装置200の要部を上方から視た平面図であり、説明の都合上、幅方向整合部材230,240の支持上面233,243の図示を省略している。また、図3及び図4は、リーガルサイズのシートSがシート整合装置210に搬入された場合を示している。
シート整合装置210による整合処理が要求されている場合、幅方向整合部材230,240は、図3に示すように、支持下面232,242によってシートSの下面を支持可能な位置(待機位置)まで幅方向中央側へと予め移動する。このとき、第1の整合部材230は、退避位置から、幅方向に関して第3基準壁234の位置が第2基準壁221と揃う位置まで移動する。また、第2の整合部材240は、支持下面232,242の幅方向の間隔がシートSの幅方向長さより大きくなる位置まで移動する。また、シート整合装置210は、搬送方向整合部205の整合ローラ206が離間位置に保持され、排出ローラ対204が開状態に保持された状態で、シートSの搬入を待機する。
第2搬送ローラ対202によってシートSが搬入されると、シートSは、中間トレイ203及び幅方向整合部材230,240によって支持される。即ち、シートSは、搬送方向の上流側において中間トレイ203の支持面213に支持され、搬送方向の下流側において幅方向の両側部を幅方向整合部材230,240の支持下面232,242に支持される。
そして、第1の整合部材230が固定された状態で、第2の整合部材240が幅方向に第1の整合部材240へ向かって移動する。これにより、図4に示すように、幅方向整合部材230,240の当接面(234,241)がシートSの両側の側端E3,E4に当接した状態となり、幅方向整合動作が完了する。幅方向整合動作の後に、搬送方向整合部205による搬送方向整合動作が実行され、シート搬送方向Cvに関するシート位置が整合される。ただし、搬送方向整合動作の詳細については後述する。シートSの後端E2が中間トレイ203の第1基準壁212に当接すると、1枚のシートSに関する整合処理が完了する。
シート整合装置210が複数枚のシートSを整合する場合には、上述の整合処理が繰り返される。即ち、先行シートの整合処理が完了すると、シート整合装置210は、第2の整合部材240を待機位置(図3参照)へと移動させ、後続シートの搬入を待機する。なお、第2基準壁221の近傍には、中間トレイ203の支持面213と共にシートSを挟持可能な保持部材が配置されており、第2の整合部材240が移動する際にシートSを整合状態に保持するように構成されている。第2搬送ローラ対202によって後続シートが搬入されると、幅方向整合部材230,240によって後続シートの幅方向位置が整合され、次に整合ローラ206によって後続シートの搬送方向位置が整合される。
このような整合処理は、所定枚数、即ちシート処理装置200による処理単位として指定された枚数のシートSについて繰り返し実行される。所定枚数のシートSが整合されると、シート処理装置200は必要に応じてステイプラ208による綴じ処理を実行する。その後、排出ローラ対204が閉状態へと切換えられ、幅方向整合部材230が退避位置へと移動した状態で排出ローラ対204が回転することにより、処理の完了したシート束が排出トレイ209に積載される。
なお、ステイプリング等の処理は行わずにシート処理装置200の排出トレイ209に排出するように設定されている場合、シート処理装置200は、排出ローラ対204を閉状態とし、幅方向整合部材230,240を退避位置に保持する。この状態で、第2搬送ローラ対202によってシートSが送り込まれると、シートSは中間トレイ203に一時的に保持されることなく、排出ローラ対204によって排出トレイ209に排出される。
本実施例に係るシート整合装置210は、シート処理装置200の筐体207の外側に露出し、排出トレイ209の上方に位置する幅方向整合部材230,240(図1及び図2参照)によって、シートSの両側部を保持するように構成されている。そして、処理が完了したシート束は、幅方向整合部材230,240を幅方向に離間させた状態で、幅方向整合部材230,240の下方の排出トレイ209に排出される。このため、排出トレイ209の上部空間を、シートの整合処理及び綴じ処理等の処理を行うための空間として活用することができ、例えばシートが筐体内部に収容された状態でシートの整合を行う構成に比して装置を小型化することができる。
なお、上述した整合処理において、シートSはシート処理装置200の正面側(図4)に寄せるように整合される。このため、整合処理の後、排出ローラ対204によって排出トレイ209に排出されたシート束は、排出トレイ209の中で正面側の領域に積載された状態となり、ユーザーのシート束へのアクセス性を高めてユーザビリティを向上させることができる。また、図3及び図4に示すように、搬送方向における第1の整合部材230の長さは、第2の整合部材240に比して小さく設定されている。この構成により、ユーザーの手がシート処理装置200の正面側に位置する第1の整合部材230が干渉することを防いで、ユーザビリティの向上を図ることができる。
[搬送方向整合ユニット]
次に、搬送方向整合部205の構成及び動作について、図5乃至図8を用いて説明する。図5(a)、(b)は、搬送方向整合部205の駆動構成を示す斜視図であり、図6(a)〜(c)は搬送方向整合部205による搬送方向整合動作を説明するための模式図であり、図5(a)、(b)の矢印方向から見た様子を表している。図7(a)はシート整合装置210の制御構成を示すブロック図であり、図7(b)、(c)は搬送方向整合部205を回転駆動する駆動手段に相当する第2整合モータM2の制御例を示すタイミングチャートである。図8は、搬送方向整合動作の実行プロセスを示すフローチャートである。
図5(a)、(b)に示すように、搬送方向整合部205は、整合ローラ206と、整合ローラホルダ270と、駆動軸252と、ギヤ列250と、カム262と、を備えている。整合ローラ206は、外周部をゴム等によって構成された摩擦部材であり、摩擦力により、中間トレイ203に積載されたシートをシート搬送方向の上流側へ移動可能である。即ち、整合ローラ206は、シート積載部に積載されたシートの上面に当接して回転し、シートを当接部へ向けて移動させることでシート搬送方向のシート位置を整合可能な整合回転体の一例である。
整合ローラ206は保持部材としての整合ローラホルダ270によって回転可能に保持され、整合ローラホルダ270は、駆動軸252の軸線を中心にして上下方向に回動可能である。これにより、整合ローラ206は、中間トレイ203に積載されたシートに当接する当接位置(下方位置)と、中間トレイ203に積載されたシート束から離間する離間位置(上方位置)とに移動可能である。
駆動軸252はシートの幅方向に沿って延びる軸部材であり、一方の端部に入力ギヤ251が取付けられ、他方の端部に出力ギヤ253が取付けられている。出力ギヤ253と整合ローラ206とは、ギヤ列250を介して駆動連結されている。ギヤ列250は、いずれも整合ローラホルダ270に支持された第1ギヤ254、第2ギヤ255、及び第3ギヤ256を含み、駆動軸252の回転を整合ローラ206に伝達する。なお、ギヤ列に代えて、ベルト等の駆動伝達機構を用いて整合ローラ206を駆動する構成としてもよい。
カム262は駆動軸252に取付けられ、駆動軸252の回転に伴って、整合ローラホルダ270に設けられた係止板271を押圧可能なカム部材である。カム262は、整合回転体を当接位置と離間位置との間で昇降可能な昇降機構の一例である。なお、整合ローラホルダ270は、バネ等の付勢手段により、係止板271がカム262に当接する方向へ向けて、即ち整合ローラ206がシートから離間する方向へ向けて付勢されている。また、駆動軸252には、後述の回転検知センサ312によって検知される検知フラグ261が取付けられている。
以下、搬送方向整合部205による搬送方向整合動作(以下、単に整合動作とする)について説明する。図6(a)に示すように、整合動作を開始する前の状態では、整合ローラ206は初期位置である離間位置に保持されている。このとき、カム262が円弧状の外周部262aにおいてL字形状の係止板271を押圧し、整合ローラホルダ270を上方位置に保持している。
駆動源(後述の第2整合モータM2)からの駆動力が入力ギヤ251を介して駆動軸252に入力され、駆動軸252が矢印R1方向へ回転を開始すると、搬送方向整合部205が整合動作を開始する。図6(b)に示すように、駆動軸252の回転によって係止板271がカム262の外周部262aから離間すると、カム262の切欠き部262bに入り込むことにより、整合ローラホルダ270が下方へと回動する。そして、整合ローラ206が当接位置へと移動した状態でギヤ列250を介して矢印R2方向に回転駆動されることで、シートSがシート搬送方向Cvの上流へ向かって移動する。これにより、シートSは、後端E2が第1基準壁212に当接するシート位置に整合される。
図6(c)に示すように、さらに駆動軸252が回転すると、カム262の外周部262aによって係止板271が押圧され、付勢手段の付勢力に抗して整合ローラホルダ270が上方に移動する。これにより、整合ローラ206が当接位置から離間位置へと移動し、整合ローラ206がシートSの上面から離間する。そして、駆動軸252が1回転したタイミングで駆動軸252への駆動入力が停止されることにより、搬送方向整合部205が図6(a)に示す初期状態に戻る。このような整合動作は、1枚のシートSが中間トレイ203に排出される毎に、幅方向整合部材230,240による幅方向整合動作が行われた後、後続シートが中間トレイ203に排出される前に完了する。
図7(a)に示すように、画像形成装置には、シート整合装置210を含む画像形成装置の各部の動作を制御する制御手段としての制御部301が設けられている。制御部301は、CPU(中央処理装置)302、ROM(読出し専用メモリ)303、及びRAM(書換え可能メモリ)304等を含む。実行手段としてのCPU302は、記憶手段としてのROM303及びRAM304に記憶されたプログラム及び設定情報を読出して実行することにより、画像形成装置の各部に設けられたアクチュエータを制御する。例えば、制御部301は、シート整合装置210の動作を制御するために、幅方向整合部材230,240を駆動する第1整合モータM1及び搬送方向整合部205を駆動する第2整合モータM2を駆動制御する。
制御部301は、画像形成装置のユーザインタフェースである操作表示部311に接続されている。操作表示部311は、液晶パネル等の表示手段並びに物理ボタン及びタッチパネル機能等の操作手段を備え、画像形成に用いられるシートの種類、綴じ処理の有無、及び1部のシート束として処理されるシート枚数(ページ数)等の情報を入力可能である。また、制御部301は、搬送方向整合部205の駆動軸252の回転量を検知可能な検知手段としての回転検知センサ312から検知信号を受け取っている。回転検知センサ312は、被検知部である上記検知フラグ261(図5(a)参照)を検知可能なフォトインタラプタであり、検知フラグ261を検知することにより、制御部301に駆動軸252が1回転したことを表す信号を伝達可能である。なお、フォトインタラプタに代えて磁気センサ等の他の検知手段を用いてもよく、駆動源としてステッピングモータ等を用いることで駆動軸252の回転量を制御する構成としてもよい。
図7(b)、(c)に示すように、本実施例において、第2整合モータM2は間欠駆動モード及び連続駆動モードのいずれかのモードで搬送方向整合部205を駆動可能である。図7(b)に示すように、間欠駆動モードでは、第2整合モータM2の駆動開始後、整合ローラ206が当接位置に到達するタイミングで駆動が一時停止される。その後、第2整合モータM2の駆動が再開され、駆動軸252が1回転して搬送方向整合部205が初期状態に戻るタイミングで第2整合モータM2の駆動が停止される。一方、図7(c)に示すように、連続駆動モードでは、整合ローラが離間位置から当接位置へと移動した後離間位置へ戻るまでの間、即ち駆動軸252が1回転するまでの間、第2整合モータM2の回転が継続される。
[搬送方向整合動作の制御]
次に、搬送方向整合部205による整合動作を制御するための実行プロセスについて、図10のフローチャートを用いて説明する。以下の実行プロセスは、シート処理装置200による処理が設定された印刷ジョブが投入された場合に、1枚のシートがシート処理装置200に受け渡される度に、制御部301のCPU302によって実行される。
印刷ジョブの実行が開始されると、予め指定された指定枚数の中からいずれかの値が選択され、搬送方向整合部205による整合動作を変更するための閾値が決定される(S1)。表1に示すように、指定枚数は、シートの種類に応じて、即ちシートの坪量や表面処理の有無に応じて異なる値が設定されている。
Figure 0006904713
次に、中間トレイ203に積載されている現在のシート枚数n(n≧1)が取得され(S2)、選択された指定枚数Ntの値と比較される(S3)。n<Ntである場合、即ち中間トレイ203に閾値より少ない枚数のシート束が積載された状態で現在のシートが中間トレイ203に排出された場合(S3:No)、第2整合モータM2の制御モードが間欠駆動モードに設定される(S4)。そして、搬送方向整合部205により、現在のシートが積載されたシート束に対して1回の整合動作が実行される(S5)。
一方、n≧Ntである場合、即ち中間トレイ203に閾値以上の枚数のシート束が積載された状態で現在のシートが中間トレイ203に排出された場合(S3:Yes)、第2整合モータM2の制御モードが連続駆動モードに設定される(S6)。そして、現在のシートが印刷ジョブの最終シートではない場合(S7:No)、搬送方向整合部205により、現在のシートが積載されたシート束に対して3回の整合動作が実行される(S8)。また、現在のシートが印刷ジョブの最終シートである場合(S7:Yes)、搬送方向整合部205により、最終シートが積載されたシート束に対して5回の整合動作が実行される(S9)。
なお、幅方向整合部材230,240による幅方向整合動作は、このような搬送方向整合部205の整合動作に並行して行われている。即ち、幅方向整合部材230,240が待機位置に保持された状態(図3参照)で現在のシートが中間トレイ203に排出されると、一方の整合部材240が他方の整合部材230へ向かって移動することにより、幅方向のシート位置が整合される(図4参照)。また、幅方向整合部材240は、上記搬送方向整合動作(S5,S8,S9)が行われた後、次のシートが中間トレイ203に排出される前に待機位置へと移動する。そして、印刷ジョブの最終シートに対する幅方向及び搬送方向の整合動作が終了すると、必要に応じてステイプラ208による綴じ処理が実行される。その後、幅方向整合部材230,240が退避位置へ移動した状態で排出ローラ対204が閉状態に変更されて駆動されることにより、シート束が排出トレイ209に排出される。
[本実施例の効果]
上述した通り、搬送方向整合部205による整合動作は、中間トレイ203に積載されたシート束の一部が、シート保持手段としての幅方向整合部材230,240によって保持された状態(図4参照)で実行される。幅方向整合部材230,240は、下面部である支持下面232,242によってシート束の下面を支持すると共に、上面部である支持上面233,243によってシート束の上面を保持する。従って、中間トレイ203に積載されたシート束の枚数が多くなる程、最上位のシートは支持上面233,243に接触し易くなり、整合ローラ206が最上位のシートを移動させる際の搬送抵抗が大きくなる傾向がある。また、シートがカールしている場合には、シート束の枚数が比較的少ない状態でも最上位のシートが支持上面233,243に接触し得るため、このような傾向が強まる。
ここで、本実施例においては、中間トレイ203に積載されたシート束の枚数に応じて、搬送方向整合部205による整合動作の回数が変更される。即ち、中間トレイに第1の枚数のシート束が積載された状態で中間トレイ203に現在のシートが排出された場合、第1の整合処理として1回の整合動作が実施される(図8のS5)。一方、第1の枚数より多い第2の枚数のシート束が積載された状態で中間トレイ203に現在のシートが排出された場合、第2の整合処理として複数回の整合動作が実施される(S8,S9)。
このため、搬送抵抗が比較的大きいと想定される場合に、整合ローラ206に複数回の整合動作を行わせることで、整合ローラ206がシートを移動させる能力を高めて、シート束の整合性を向上することができる。また、搬送抵抗が比較的小さい場合には、整合ローラ206が最小限の整合動作によってシート位置を整合するように構成している。このため、整合動作に伴う動作音の抑制やシート処理装置200の生産性向上を図ると共に、整合ローラ206と第1基準壁212との間におけるシートの座屈や整合ローラ206の摺擦によるシートのダメージを低減することができる。
特に、所定枚数、即ち印刷ジョブで指定された枚数のシート束を形成する場合において、所定枚数の最後のシートを整合する場合(S9)の整合動作の回数を、それ以前のシートを整合する場合(S8)に比して多く設定している。このため、搬送抵抗が最も大きくなることが想定される最後のシートについて、整合ローラ206がシートを移動させる能力を高めることで、シート束の整合性をより一層向上することができる。
また、整合ローラ206の回転駆動に連動して整合ローラ206が当接位置と離間位置とに移動することで整合動作が行われる構成において、整合動作の回数(駆動軸252の回転回数)を変更することによって整合ローラ206の回転量を変更している。このため、整合ローラ206をシート束に対して当接及び離間させるための駆動手段を第2整合モータM2とは別個に設ける場合に比してコスト低減を図りつつ、シート束の整合性向上を図ることができる。
また、上記表1に例示したように、整合動作の回数を変更するための閾値を、シートの種類に応じて異なる値に設定している。即ち、厚いシートや表面の平滑性が高いシート、画像形成時にカールしやすいシート等、搬送抵抗が大きくなり易いシートについては比較的少ない積載枚数であっても複数回の整合動作を行うように構成している。このようなシートの特性に応じた制御を行うことにより、整合動作の回数を不必要に増加させることなくシート束の整合性向上を図ることができる。
ここで、図6(b)に示すように、中間トレイ203に積載されたシート束の枚数が少ない状態では、整合ローラ206が中間トレイ203の支持面213からの反力を直接的に受け、シート束の枚数が多い場合に比して外周部のゴム層の変形量が大きくなる。そこで、本実施例では、第1の整合処理においては第2整合モータM2を間欠駆動モードで駆動している(図8のS4)。これにより、整合ローラ206は回転を停止した状態でシート束に当接した後、第2整合モータM2の駆動再開に伴ってシートの移動を開始する。即ち、シート束の枚数が少なく、整合ローラ206が支持面213に突き当たって跳ねやすい状況において、整合ローラ206とシート束の当接状態が安定した後に整合ローラ206を回転させることでシート束の整合性を高めることができる。一方、第2の整合処理においては、シート束自体の緩衝性によって整合ローラ206が緩衝されるため、第2整合モータM2を連続駆動することで生産性向上を図ることができる。
[変形例]
図8に示すフローチャートでは、搬送方向の整合動作を1回、3回、5回の3段階で制御する構成を示したが、2段階としてもよく、4段階以上に変化させてもよい。なお、整合動作を2段階で変化させる構成には、印刷ジョブで指定されたシート枚数の最終シートでのみ整合動作の回数を増加させる場合を含むものとする。
また、整合ローラ206をシート束に対して当接及び離間させるための駆動手段(例えば整合ローラホルダ270を揺動可能なソレノイド)を設ける構成を用いてもよい。この場合、整合ローラ206がシートを整合可能な状態、即ちシート束に当接した状態における整合ローラ206の回転量を、中間トレイ203に積載されたシート束の枚数に応じて変更すればよい。要するに、シート積載部及びシート保持手段によって保持されたシート束の枚数に応じて、第1の回転量で整合回転体を回転させる第1の整合処理と、第1の回転量より多い第2の回転量で整合回転体を回転させる第2の整合処理とを実行する構成であればよい。
また、整合ローラ206は整合回転体の一例であり、ローラ部材が幅方向に関して複数の位置に並んだ回転部材や、ローレットベルト等のベルト部材によってシート搬送方向の整合動作を行う構成としてもよい。
[整合部材の形状]
次に、幅方向整合部材230,240の形状とその作用について、図9及び図10を用いて説明する。図9は、搬送方向下流側(図1における矢印X1の方向)から視た幅方向整合部材230,240の断面図であり、図10は、シートの幅方向から視た幅方向整合部材240の側面図である。
図9に示すように、幅方向整合部材230,240の支持下面232,242は、搬送方向に直交する平面において、幅方向の中央へ向かって上方へ傾斜している。また、幅方向整合部材230,240の支持上面233,243も、同様に、対向する支持下面232,242と略平行となるように傾斜している。言い換えれば、一対の整合部材の各々について、下面部である支持下面232,242と、上面部である支持上面233,243とが、幅方向に関して他方の整合部材へ向かって上方へ傾斜している。
以下、支持下面232,242の幅方向外側の端部、即ち支持下面232,242が当接面である第3基準壁234又は側壁241に隣接する端部を第1端部A1,B1とし、支持下面232,242の幅方向内側の端部を第2端部A2,B2とする。また、支持上面233,243の中で、幅方向外側の端部を第3端部A3,B3とし、支持上面233,243の幅方向内側の端部を第4端部A4,B4とする。第2端部A2,B2は下面部に相当する支持下面232,242の上端部であり、第3端部A3,B3は上面部に相当する支持上面233,243の下端部である。
上述した支持下面232,242の傾斜の下で、1枚のシートSが幅方向整合部材230,240に保持される場合には、図9に示すように、シートSの下面が主に支持下面232,242の第2端部A2,B2によって支持される。一方、シートSの側端E3,E4は、支持上面233,24の第3端部A3,B3により、当接面である第3基準壁234及び側壁241の上端位置の高さ以下に保持される。従って、第2端部A2,B2は、整合部材の当接面に当接したシートの下面を支持する下面保持部として作用する。また、第3端部A3,B3は、幅方向において下面保持部と当接面との間に位置し、当接面に当接したシートの上面を保持する上面保持部として作用する。
そして、本実施例に係る幅方向整合部材230,240は、搬送方向に垂直な平面において、下面保持部と上面保持部とが略直線状に並ぶように構成されている。言い換えると、一対の整合部材の各々について、上下方向における上面部の下端部(A3,B3)と下面部の上端部(A2,B2)との間の間隔が、少なくとも、当接面の上下方向の長さより小さくなるように配置されている。図9に示すように、第1の整合部材230について、上下方向における第2端部A2と第3端部A3との間隔は、第3基準壁234の上下方向の長さL3に比べて、第2端部A2と第1端部A1の高さの差L1の分小さく設定される。また、第2の整合部材240について、上下方向における第2端部B2と第3端部B3との間隔は、側壁241の上下方向の長さL4に比べて、第2端部B2と第1端部B1の高さの差L2の分小さく設定される。
このような構成により、幅方向整合部材230,240に保持されるシートSは、下面を第2端部A2,B2に支持される一方で、その幅方向外側で、上面を第3端部A3,B3によって保持される。このため、シートSの側端E3,E4は、第2端部A2,B2に対する上方への変位が制限されることになり、シートSの下方への撓みが抑制される。これにより、シートSの自重やカールに起因する変形を低減して、幅方向に関するシート位置の整合精度を向上させることができる。また、単に支持下面232,242と支持上面233,243とを接近させることでシートの変形量の低減を図る構成に比して、幅方向整合部材230,240が受入れ可能なシート枚数を大きくすることができる。なお、上面部の下端部と下面部の上端部との間の間隔が当接面の上下方向の長さより小さくなる構成であれば、例えば支持下面232,242を幅方向に水平に配置すると共に、支持下面232,242の幅方向の内側に上方へ突出するリブを設けてもよい。
図10に示すように、支持上面243は、第2搬送ローラ対202のシート搬送方向に沿って延びる第1上面部243aと、第1上面部243aに対して傾斜した第2上面部243bとを備えている。第1上面部243aは、幅方向から視てニップ部N1における接線T1の上方に位置し、実質的に接線T1に沿った方向に延びている。第2上面部243bは、第1上面部243aからシート搬送方向の下流に向かって、接線T1に交差するように傾斜した方向に延びている。なお、図10では第2の整合部材240を図示したが、第1の整合部材240も同様である。即ち、図2に示すように、第1整合部材230の支持上面233は、幅方向から視た場合に接線T1の上方に位置する第1上面部233aと、接線T1に交差するように傾斜した第2上面部233bとを有する。
このような構成により、搬送ローラ対202から接線T1に沿った方向に送り出されたシートSの前端E1は、幅方向から視た接線T1と支持上面233,243との交点P0の付近で支持上面233,243に当接する(図10参照)。そして、支持上面233,243から下方へ向かう反力を受けることにより、シートSは、交点P0よりも下流側で水平方向に近い角度となるように湾曲した状態で搬送される。このような湾曲により、幅方向に垂直な平面におけるシートSの断面二次モーメントが増大するため、シートSの下方への撓みをより効果的に抑制することができる。
さらに、図10に示すように、支持下面242の最下流部には、シート搬送方向の下流へ向かって上方に傾斜した形状(242b)が設けられている。言い換えると、支持下面242は、支持上面243に対向する第1下面部242aと、支持上面243よりシート搬送方向の下流に突出する第2下面部242bとを備えている。第2下面部242bは、幅方向から視た場合に、第1下面部242aからシート搬送方向の下流に向かって上方に傾斜するように、第1下面部242aに対して傾斜した方向に延びている。また、図2に示すように、第1整合部材230の支持下面232についても、支持上面233に対向する第1下面部232aと、第1下面部232aに対して傾斜した第2下面部232bとが設けられている。
リーガルサイズ等の比較的長いシートが第2搬送ローラ対202から排出された場合、図3及び図4に示すように、シートSの前端E1は幅方向整合部材230,240からシート搬送方向Cvの下流に突出した状態となる。このような場合、シートSの下流部が支持下面232,242の第2下面部232b,242bによって持ち上げられるため、シートSの自重による前端E1の垂れ下がりが抑制される。そして、前端E1の垂れ下がりが抑制されることから、排出ローラ対204によってシート束を排出トレイ209に排出する際に、排出されるシート束の前端が排出トレイ209に既に積載されたシートを押し出してしまう可能性を低減することができる。また、第2下面部232b,242bを設けたことにより、幅方向整合部材230,240と排出トレイ209の上下方向の間隔を広げることなく、シート束の押し出しを低減することが可能となったため、装置の小型化にも貢献している。
ここで、以上説明したような幅方向整合部材230,240の形状と、上述の搬送方向整合部205による整合動作の制御との関係について説明する。上述した通り、本実施例では、幅方向整合部材230,240の支持下面232,242及び支持上面233,243を水平方向に対して傾斜させることでシート束の下方への撓みを規制している。また、支持下面232,242及び支持上面233,243には、幅方向から視たシートの形状を規制可能な第2下面部232b,242b及び第2上面部233b,243bを設けている。
しかしながら、これらの特徴は、幅方向整合部材230,240によって保持されたシート束の最上位シートを移動させる際の抵抗を増大させる方向に作用する場合がある。例えば、シート束の厚さが大きくなると、シート搬送方向から視て支持下面232,242及び支持上面233,243の傾斜に沿ってシート束が上方に撓んだ状態となり、シート束の上面が支持上面233,243に当接すると考えられる(図参照)。また、第2上面部233b,243bの傾斜により、支持上面233,243と支持下面232,242との間隔はシート搬送方向の下流へ向かうほど狭くなるため(図10参照)、シート束の上面が第2上面部233b,243b当接することも考えられる。
一方、本実施例に係る搬送方向整合部205は、シート束の枚数が一定以上である場合に、複数回の整合動作を実行するように構成されている。このため、搬送方向整合部材230,240の形状によって最上位シートの搬送抵抗が増加する場合であっても、シート搬送方向に関するシート位置が安定的に整合される。従って、本実施例の構成によれば、幅方向整合部材230,240の形状に対応した上述の効果を得ると同時に、シート搬送方向の整合性を確保することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1…画像形成装置/102…画像形成手段(画像形成部)/200…シート処理装置/202…シート搬送手段(第2搬送ローラ対)/208…シート処理手段(ステイプラ)/212…当接部(第1基準壁)/213…シート積載部(中間トレイの支持面)/206…整合回転体(整合ローラ)/210…シート整合装置/230,240…シート保持手段(幅方向整合部材)/23,24…当接面(側壁、第3基準壁)/232,242…下面部(支持下面)/232a,242a…第1下面部/232b,242b…第2下面部/233,243…上面部(支持上面)/233a,243a…第1上面部/233b,243b…第2上面部/252…駆動軸/261…被検知部(検知フラグ)/262…昇降機構、カム部材(カム)/270…保持部材(整合ローラホルダ)/301…制御手段(制御部)/312…検知手段(回転検知センサ)/A2,B2…下面部の上端部/A3,B3…上面部の下端部/M2…駆動手段(第2整合モータ)/S5…第1の整合処理/S8,S9…第2の整合処理

Claims (13)

  1. シートをシート搬送方向に搬送するシート搬送手段と、
    前記シート搬送手段から排出されたシートが積載されるシート積載部と、
    前記シート搬送方向における前記シート積載部の下流でシートを支持可能な下面部及び前記下面部に支持されたシートの上面に対向する上面部を有し、前記シート積載部と共にシートを保持するシート保持手段と、
    前記シート積載部に積載されたシートの前記シート搬送方向における上流端に当接可能な当接部と、
    前記シート積載部に積載されたシートの上面に当接して回転し、シートを前記当接部へ向けて移動させることにより、前記シート搬送方向におけるシート位置を整合可能な整合回転体と、
    前記整合回転体を回転駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段からの駆動力により、前記整合回転体を前記シート積載部に積載されたシートに当接する当接位置と前記シート積載部に積載されたシートから離間する離間位置とに移動させる昇降機構と、
    前記整合回転体が前記昇降機構によって前記離間位置から前記当接位置へ移動した状態で回転駆動された後、前記昇降機構によって前記離間位置へ戻る動作を1回の整合動作として、前記整合動作を単位にして前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記シート積載部に第1の枚数のシートが積載された状態で前記シート搬送手段から前記シート積載部にシートが排出された場合に前記整合回転体に実行させる前記整合動作の回数が、前記シート積載部に前記第1の枚数より多い第2の枚数のシートが積載された状態で前記シート搬送手段から前記シート積載部にシートが排出された場合に前記整合回転体に実行させる前記整合動作の回数より少ない
    ことを特徴とするシート整合装置。
  2. 前記制御手段は、前記シート積載部に前記第1の枚数のシートが積載された状態で前記シート搬送手段から前記シート積載部にシートが排出された場合には、前記整合回転体に1回の前記整合動作を実行させ、前記シート積載部に前記第2の枚数のシートが積載された状態で前記シート搬送手段から前記シート積載部にシートが排出された場合には、前記整合回転体に複数回の前記整合動作を実行させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート整合装置。
  3. 前記整合回転体を回転可能に保持し、前記シート積載部に対して移動可能な保持部材と、
    前記駆動手段の駆動力を前記整合回転体に伝達する駆動軸と、
    前記駆動軸に設けられた被検知部を検知することで前記制御手段に前記駆動軸が1回転したことを伝達可能な検知手段と、を備え、
    前記昇降機構は、前記駆動軸に支持され、前記駆動軸の回転に伴って前記保持部材を押圧可能なカム部材を含み、前記駆動軸が1回転する間に前記整合回転体により1回の前記整合動作が行われるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のシート整合装置。
  4. 前記制御手段は、前記整合回転体に1回の前記整合動作を実行させる場合は、前記整合回転体が前記離間位置から前記当接位置へ移動した状態で前記駆動手段の駆動を一時停止した後、前記駆動手段の駆動を再開し、前記整合回転体に複数回の前記整合動作を実行させる場合は毎回の前記整合動作において前記整合回転体が前記離間位置から前記当接位置へと移動してから前記離間位置へ戻るまでの間、前記駆動手段の駆動を継続する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  5. 前記制御手段は、前記シート積載部に積載されるシートの種類に応じて異なる値の閾値を設定し、前記シート積載部に前記閾値より少ない枚数のシートが積載された状態で前記シート搬送手段から前記シート積載部にシートが排出された場合に前記整合回転体に1回の前記整合動作を実行させ、前記シート積載部に前記閾値以上の枚数のシートが積載された状態で前記シート搬送手段から前記シート積載部にシートが排出された場合に前記整合回転体に複数回の前記整合動作を実行させる、
    ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  6. 前記制御手段は、前記シート搬送手段によって所定枚数のシートが前記シート積載部に排出される場合において、前記所定枚数の最後のシートを整合するときは、前記最後のシートより前に前記シート積載部に排出されるシートを整合するときより多い回数で前記整合回転体に前記整合動作を実行させる、
    ことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  7. 前記シート保持手段は、前記シート積載部に積載されたシートの前記シート搬送方向に直交する幅方向に相対移動可能な一対の幅方向整合部材であり、
    前記一対の幅方向整合部材の各々は、前記下面部と、前記上面部と、前記下面部及び前記上面部を接続し、前記シート積載部に積載されたシートの前記幅方向における端部に当接可能な当接面と、を有する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  8. 前記一対の整合部材の各々について、前記上面部は、前記当接面の上端から前記幅方向に関して他方の整合部材へ向かって上方へ傾斜した方向に延出し、前記下面部は、前記当接面の下端から前記幅方向に関して他方の整合部材へ向かって上方へ傾斜した方向に延出している、
    ことを特徴とする、請求項7に記載のシート整合装置。
  9. 前記一対の整合部材の各々について、前記シート搬送方向に垂直な平面において、前記下面部の上端部が前記当接面の下端より上方に位置し、かつ、上下方向における前記下面部の上端部と前記上面部の下端部との間隔が、上下方向における前記当接面の長さより小さい、
    ことを特徴とする、請求項7に記載のシート整合装置。
  10. 前記シート搬送手段は搬送ローラ対であり、
    前記上面部は、
    前記シート搬送方向に直交する方向から視て前記搬送ローラ対のニップ部を通る接線の上方に位置する第1上面部と、
    前記第1上面部から、前記シート搬送方向の下流に向かって前記接線に交差するように傾斜した方向に延びる第2上面部と、を含む、
    ことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  11. 前記下面部は、
    前記上面部に対向する第1下面部と、
    前記シート搬送方向において前記上面部より下流に突出し、前記シート搬送方向に直交する方向から視て、前記第1下面部から、前記シート搬送方向の下流に向かって上方に傾斜した方向に延びる第2下面部とを含む、
    ことを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート整合装置と、
    前記シート整合装置によって整合されたシートを処理するシート処理手段と、を備える、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  13. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシートを整合する、請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート整合装置と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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