JP6902381B2 - 空気調和システム、航空機及び空気調和システムの制御方法 - Google Patents

空気調和システム、航空機及び空気調和システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、空気調和システム、航空機及び空気調和システムの制御方法に関する。
従来、航空機に搭載された空気調和システムに関する技術が知られている。例えば、特許文献1には、小型航空機用空気調和装置であって、当該小型航空機のエンジンの駆動力によって冷媒を圧縮するコンプレッサを備えた冷凍サイクルを備えるものが開示されている。この空気調和装置は、小型航空機が空中を飛行(離陸モード、着陸モード、巡航モード等の飛行モード)しているときには、コンプレッサを省動力運転することにより、コンプレッサを駆動するエンジンの負荷を低減する。これにより、小型航空機が空中を飛行中において不要なエンジントラブルが発生することを回避している。
特開平10−278891号公報
ところで、航空機の空気調和システムにおいては、機内の空気調和を行うために、航空機のエンジンから空気の一部を抽出する抽気を行う場合がある。エンジンからの抽気により機内の空気調和を行う場合、航空機の離陸開始時や着陸復航開始時にエンジンの出力を十分に確保する必要がある際にはエンジンからの抽気および空気調和を一旦停止させる。この後、離陸完了後または着陸復航完了後に抽気および空気調和を再開させる必要がある。特許文献1には、エアコンスイッチによりエアコンユニットを起動することが記載されている。しかしながら、空気調和の開始/停止をスイッチにより手動で行うものでは、離陸または着陸復航の前後でスイッチのオンオフを常にパイロットが行わなければならず、煩わしい。また、離陸開始時または着陸復航開始時に抽気および空気調和を停止し忘れることにより、エンジンの出力を十分に確保できなかったり、離陸完了後または着陸復航完了後に空気調和を再開し忘れてしまったりする可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、航空機に搭載され、エンジンからの抽気により機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムにおいて、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をより簡易かつ安定的に行うことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる空気調和システムは、航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムであって、前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出するパラメータ検出部と、前記パラメータ検出部により検出された前記パラメータに基づいて前記空気調和装置の運転と停止とを自動で切り替える自動切替モードで前記空気調和装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させることを特徴とする。
本発明にかかる空気調和システムは、航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータに基づいて航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、空気調和装置を自動で停止させる。これにより、離陸開始中または着陸復航開始中にパイロットが手動で空気調和装置を停止させる必要がないため、手動操作による煩わしさや、空気調和装置の停止操作のし忘れを回避することができる。従って、本発明にかかる空気調和システムによれば、航空機に搭載され、エンジンからの抽気により機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムにおいて、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をより簡易かつ安定的に行うことが可能となる。
また、前記パラメータ検出部は、前記航空機の脚部に作用する前記航空機の機体重量負荷の有無を検出する機体重量検出センサを含み、前記制御部は、前記航空機の離陸開始を判定する場合において、前記脚部に前記機体重量負荷が作用していることを離陸開始判定要件の一つとすることが好ましい。航空機の脚部に機体重量負荷が作用している場合には、航空機が空中ではなく地上にいることになる。このため、航空機の離陸開始判定を行うためのパラメータとして脚部に作用する機体重量負荷の有無を用い、脚部に機体重量負荷が作用していることを離陸開始判定要件の一つとすることで、航空機の離陸開始判定を精度良く行うことができる。
また、前記パラメータ検出部は、前記エンジンの出力値を検出する出力値検出部を含み、前記制御部は、前記航空機の離陸開始を判定する場合において、前記出力値検出部により検出された前記エンジンの出力値が前記航空機の離陸に際して必要とされる第1所定出力値以上であることを離陸開始判定要件の一つとすることが好ましい。航空機のエンジンの出力値が第1所定出力値である場合には、航空機が離陸を開始しようとしている可能性が高い。このため、航空機の離陸開始判定を行うためのパラメータとしてエンジンの出力値を用い、エンジンの出力値が第1所定出力値以上であることを離陸開始判定要件の一つとすることで、航空機の離陸開始判定を精度良く行うことができる。
また、前記パラメータ検出部は、前記航空機の位置を検出する位置検出部を含み、前記制御部は、前記航空機の離陸開始を判定する場合において、前記位置検出部により検出された前記航空機の位置が滑走路上における所定位置であることを離陸開始判定要件の一つとすることが好ましい。航空機が滑走路上における所定位置にいる場合には、航空機が離陸のための走行を開始しようとしている可能性が高い。このため、航空機の離陸開始判定を行うためのパラメータとして航空機の位置を用い、航空機の位置が滑走路上における所定位置であることを離陸開始判定要件の一つとすることで、航空機の離陸開始判定を精度良く行うことができる。
また、前記パラメータ検出部は、前記航空機の高度を検出する高度検出センサを含み、前記制御部は、前記航空機の着陸復航開始を判定する場合において、前記高度検出センサにより検出された前記高度が第1所定高度未満であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることが好ましい。航空機の高度が第1所定高度未満である場合には、少なくとも航空機が着陸しようとしていると考えられるため、その後、何らかの理由により再浮上する着陸復航を行う可能性がある。このため、航空機の着陸復航開始判定を行うためのパラメータとして、航空機の高度を用い、高度が第1所定高度未満であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることで、航空機の着陸復航開始判定を精度良く行うことができる。
また、前記パラメータ検出部は、前記エンジンの出力値を検出する出力値検出部を含み、前記制御部は、前記航空機の着陸復航開始を判定する場合において、前記出力値検出部により検出された前記エンジンの出力値が前記航空機の着陸復航に際して必要とされる第2所定出力値以上であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることが好ましい。航空機のエンジンの出力値が第2所定出力値である場合には、航空機が着陸復航を開始しようとしている可能性が高い。このため、航空機の着陸復航開始判定を行うためのパラメータとしてエンジンの出力値を用い、エンジンの出力値が第2所定出力値以上であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることで、航空機の着陸復航開始判定を精度良く行うことができる。
また、前記パラメータ検出部は、前記航空機の位置を検出する位置検出部を含み、前記制御部は、前記航空機の着陸復航開始を判定する場合において、前記位置検出部により検出された前記航空機の位置が滑走路周辺であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることが好ましい。航空機が滑走路周辺にいる場合には、少なくとも航空機が着陸しようとしていると考えられるため、その後、何らかの理由により再浮上する着陸復航を行う可能性がある。このため、航空機の着陸復航開始判定を行うためのパラメータとして航空機の位置を用い、航空機の位置が滑走路周辺であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることで、航空機の着陸復航開始判定を精度良く行うことができる。
また、前記パラメータ検出部は、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定するためのパラメータを検出し、前記制御部は、前記パラメータ検出部により検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定した場合、前記空気調和装置を自動で運転させることが好ましい。これにより、離陸完了時または着陸復航完了時にパイロットが手動で空気調和装置の運転を開始させる必要がないため、手動操作による煩わしさや、空気調和装置の運転開始操作のし忘れを回避することができる。従って、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をより簡易かつ安定的に行うことが可能となる。
また、前記パラメータ検出部は、前記航空機の高度を検出する高度検出センサを含み、前記制御部は、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定する場合において、前記高度検出センサにより検出された前記高度が第2所定高度以上であることを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとすることが好ましい。航空機の高度が第2所定高度以上である場合には、航空機の離陸または着陸復航が完了した可能性が高い。このため、航空機の離陸完了判定または着陸復航完了判定を行うためのパラメータとして航空機の高度を用い、高度が第2所定高度以上であることを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとすることで、航空機の離陸完了判定または着陸復航完了判定を精度良く行うことができる。
また、前記パラメータ検出部は、前記航空機の脚部に作用する前記航空機の機体重量負荷の有無を検出する機体重量検出センサを含み、前記制御部は、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定する場合において、前記脚部に前記機体重量負荷が作用していないことを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとすることが好ましい。航空機の脚部に機体重量負荷が作用していない場合には、航空機が空中にいることになる。このため、航空機の離陸完了判定または着陸復航完了判定を行うためのパラメータとして脚部に作用する機体重量負荷の有無を用い、脚部に機体重量負荷が作用していないことを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとすることで、航空機の離陸完了判定または着陸復航完了判定を精度良く行うことができる。
また、前記空気調和装置の運転と停止とを前記制御部に指示する手動スイッチをさらに備え、前記制御部は、前記自動切替モードで前記空気調和装置を制御している際に、前記手動スイッチにより前記空気調和装置の停止が指示されているときには、前記航空機の離陸開始または着陸復航開始が判定されていない場合にも、前記空気調和装置を停止させることが好ましい。これにより、離陸開始中または着陸復航中であるにも関わらず、例えばセンサの故障等に起因して、航空機の離陸開始または着陸復航の判定がされなかった場合にも、パイロットが自らの判断で手動スイッチにより空気調和装置の停止を指示することができる。この結果、空気調和制御をより安定的に行うことが可能となる。
また、前記空気調和装置の運転と停止とを前記制御部に指示する手動スイッチをさらに備え、前記制御部は、前記自動切替モードで前記空気調和装置を制御している際に、前記手動スイッチにより前記空気調和装置の運転が指示されているときには、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了が判定されていない場合にも、前記空気調和装置を運転させることが好ましい。これにより、離陸完了後または着陸復航完了後であるにも関わらず、例えばセンサの故障等に起因して、航空機の離陸完了または着陸完了の判定がされなかった場合にも、パイロットが自らの判断で手動スイッチにより空気調和装置の運転開始を指示することができる。この結果、空気調和制御をより安定的に行うことが可能となる。
また、前記空気調和装置の運転と停止とを前記制御部に指示する手動スイッチと、前記自動切替モードと、前記空気調和装置の運転と停止とを手動で切り替える手動切替モードとを選択可能なモード選択スイッチと、をさらに備え、前記制御部は、前記モード選択スイッチにより前記手動切替モードが選択されている場合、前記パラメータに関わらず、前記手動スイッチによる指示に基づいて前記空気調和装置の運転と停止とを切り替えることが好ましい。これにより、モード選択スイッチによって手動切替モードを選択しておけば、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をパイロットの判断で行うことができる。この結果、例えば滑走路が十分に長い場合等、エンジンの抽気を停止させなくとも離陸や着陸復航に必要な出力を確保できる場合には、エンジンからの抽気および空気調和を停止させることなく離陸や着陸復航を行うことができる。従って、空気調和制御の自由度を高めることが可能となる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる航空機は、上記空気調和システムを備えることを特徴とする。
本発明にかかる航空機によれば、航空機に搭載され、エンジンからの抽気により機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムにおいて、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をより簡易かつ安定的に行うことが可能となる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる空気調和システムの制御方法は、航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムの制御方法であって、前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出し、検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップで前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させる自動停止ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる空気調和システムの制御方法は、航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータに基づいて航空機が離陸開始中または着陸復航開始中であると判定した場合、空気調和装置を自動で停止させる。これにより、離陸開始中または着陸復航開始中にパイロットが手動で空気調和を停止させる必要がないため、手動操作による煩わしさや、空気調和の停止操作のし忘れを回避することができる。従って、本発明にかかる空気調和システムの制御方法によれば、航空機に搭載され、エンジンからの抽気により機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムにおいて、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をより簡易かつ安定的に行うことが可能となる。
また、前記自動停止ステップの後、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定するためのパラメータを検出し、検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップで前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定した場合、前記空気調和装置を自動で運転させる自動運転ステップと、を備えることが好ましい。これにより、離陸完了時または着陸復航完了時にパイロットが手動で空気調和装置の運転を開始させる必要がないため、手動操作による煩わしさや、空気調和装置の運転開始操作のし忘れを回避することができる。従って、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をより簡易かつ安定的に行うことが可能となる。
本発明にかかる空気調和システム、航空機及び空気調和システムの制御方法は、航空機に搭載され、エンジンからの抽気により機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムにおいて、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をより簡易かつ安定的に行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる空気調和システムを備えた航空機を示す概略図である。 図2は、実施形態にかかる空気調和システムを示すブロック図である。 図3は、実施形態にかかる空気調和システムに含まれる手動スイッチおよびモード選択スイッチを示す正面図である。 図4は、航空機の離陸開始に際する空気調和制御の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、航空機の着陸復航に際する空気調和制御の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、航空機の離陸完了、または着陸復航完了に際する空気調和制御の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる空気調和システム、航空機及び空気調和システムの制御方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態にかかる空気調和システムを備えた航空機を示す概略図であり、図2は、実施形態にかかる空気調和システムを示すブロック図である。航空機1は、エンジン10と、降着装置20と、空気調和システム30とを備える。なお、航空機1は、小型・中型・大型の航空機のいずれであってもよく、一般旅客機や貨物搬送用の航空機等、いかなる種類の航空機であってもよい。
エンジン10は、例えばジェットエンジンやガスタービンエンジンといった航空機の動力源として用いられる一般的なエンジンである。エンジン10は、使用する空気の一部を抽出して空気調和システム30のエアコンユニット(空気調和装置)31(図2参照)へと送ることができる。降着装置20は、航空機1を地上で支持する装置である。降着装置20は、車輪が設けられた複数の脚部21を有する。降着装置20は、航空機1が空中にいる際に脚部21を機体内に収納可能な引き込み式、または航空機1が空中にいる際にも脚部21を機体外に固定しておく固定式のいずれであってもよい。各脚部21は、航空機1が地上にいる際に、機体重量負荷によって収縮する図示しないシリンダーを有している。
空気調和システム30は、エンジン10から空気の一部を抽出する抽気によって機内の空気調和を行う。空気調和システム30は、図2に示すように、エアコンユニット31と、手動スイッチ32と、モード選択スイッチ33と、パラメータ検出部34と、エアコンユニット31の出力等を入力する操作端35と、エアコンユニット31を制御する制御部37とを備える。
エアコンユニット31は、エンジン10で使用される空気の一部を抽気して機内の冷房、暖房、除湿といった空気調和を行う周知の空気調和装置である。エアコンユニット31は、空調ダクトや、空調ダクト内に空気流を発生させる各種ファン、空調ダクト内を流れる空気を加熱して機内を暖房するための暖房用回路、空調ダクト内を流れる空気を冷却して機内を除湿、冷房するための冷房用回路、暖房用回路および冷房用回路内に設けられた各種バルブ、エンジン10からエアコンユニット31へと送られる抽気を制御するバルブ(何れも図示せず)等を備える。エアコンユニット31の各種バルブや暖房用回路、冷房用回路に含まれる各種装置は、操作端35において入力された値に基づき制御部37により制御される。
図3は、手動スイッチ32とモード選択スイッチ33とを示す正面図である。手動スイッチ32およびモード選択スイッチ33は、航空機1の図示しないパイロット室内の図示しないコントールパネル上に設置される。
手動スイッチ32は、エアコンユニット31の運転と停止とを制御部37に指示するスイッチである。手動スイッチ32は、本実施形態では、パイロットの手動によりオン(ON)とオフ(OFF)とを切り替え可能なトグル式のスイッチである。手動スイッチ32がパイロットによりオン位置に設定されている場合、手動スイッチ32から制御部37へとエアコンユニット31による機内の空気調和の停止指示(エアコンユニット31の停止指示)が出力される。手動スイッチ32がパイロットによりオフ位置に設定されている場合、手動スイッチ32から制御部37へとエアコンユニット31による機内の空気調和の実行指示(エアコンユニット31の運転指示)が出力される。また、手動スイッチ32は、制御部37によってオン位置およびオフ位置の切り替えが制御される。手動スイッチ32は、エアコンユニット31による空気調和が行われている場合と、空気調和が行われていない場合とをパイロットに対して表示するインジケーターとしても機能する。なお、手動スイッチ32は、プッシュ式のスイッチやロータリー式のスイッチであってもよい。
モード選択スイッチ33は、エアコンユニット31の運転と停止とを自動で切り替える自動切替モードと、エアコンユニット31の運転と停止とを手動で切り替える手動切替モードとを選択可能なスイッチである。モード選択スイッチ33は、本実施形態では、パイロットの手動により自動切替モード(AUTO)と手動切替モード(OFF)とを切り替え可能なトグル式のスイッチである。モード選択スイッチ33がパイロットにより自動切替モード位置に設定されている場合、モード選択スイッチ33から制御部37へとパラメータ検出部34により検出されたパラメータに基づいてエアコンユニット31を制御する自動切替モード設定指示が出力される。モード選択スイッチ33がパイロットにより手動切替モード位置に設定されている場合、モード選択スイッチ33から制御部37へと手動スイッチ32による指示に基づいてエアコンユニット31を制御する手動切替モード設定指示が出力される。なお、モード選択スイッチ33は、プッシュ式のスイッチやロータリー式のスイッチであってもよい。
パラメータ検出部34は、航空機1の離陸開始、着陸復航開始、離陸完了、着陸復航完了を判定するための各種パラメータを検出する。パラメータ検出部34は、気圧高度センサ34aと、機体重量検出センサ34bと、出力値検出部34cと、位置検出部34dとを備える。
気圧高度センサ34aは、上記パラメータの一つとして航空機1の高度を検出する。気圧高度センサ34aは、航空機1の周囲の気圧を検出し、当該気圧に基づいて航空機1の高度を検出する高度計である。気圧高度センサ34aは、検出した高度を制御部37に出力する。なお、航空機1の高度は、電波高度計またはGPS高度計により検出されてもよい。
機体重量検出センサ34bは、上記パラメータの一つとして脚部21に作用する航空機1の機体重量負荷の有無を検出する。機体重量検出センサ34bは、本実施形態では、各脚部21の図示しないシリンダーが機体重量負荷によって収縮したときに当該シリンダーに接触することで各脚部21に機体重量負荷が作用していることを検出する接触式のセンサである。機体重量検出センサ34bは、各脚部21に機体重量負荷が作用していることを検出した場合、オン信号を制御部37へと出力し、各脚部21に機体重量負荷が作用していることを検出していない場合、制御部37にオン信号を出力しない。なお、機体重量検出センサ34bは、各脚部21に作用している荷重を検出する荷重センサであってもよい。
出力値検出部34cは、上記パラメータの一つとしてエンジン10の出力値を検出する。出力値検出部34cは、航空機1のエンジン10を制御する図示しない制御装置の一部であり、エンジン10の現在の出力指令値を当該エンジン10の出力値として制御部37に出力する。なお、エンジン10の出力値は、図示しない制御装置により算出される現在のエンジン10の推定出力値であってもよい。
位置検出部34dは、上記パラメータの一つとして航空機1の現在の位置を検出する。位置検出部34dは、本実施形態では、GPS衛星からの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号を航空機1の現在位置として制御部37に出力する。
操作端35は、エアコンユニット31の作動として、冷房、暖房等の切替、および、その出力値を入力するスイッチを有する。操作端35(スイッチ)からの信号は、制御部37へと送信され、エアコンユニット31の作動に反映される。
制御部37は、手動スイッチ32からエアコンユニット31の運転指示または停止指示を入力する。制御部37は、モード選択スイッチ33から自動切替モード設定指示または手動切替モード設定指示を入力する。制御部37は、上記パラメータとして、気圧高度センサ34aから航空機1の高度、機体重量検出センサ34bから脚部21に作用する機体重量負荷の有無、出力値検出部34cからエンジン10の現在の出力値、及び位置検出部34dから航空機1の現在の位置を入力する。
制御部37は、モード選択スイッチ33から手動切替モード設定指示が入力されている場合、手動スイッチ32からのエアコンユニット31の運転指示または停止指示に基づいて、エアコンユニット31を制御する。具体的には、制御部37は、エンジン10からの抽気をエアコンユニット31へと送る図示しないバルブやエアコンユニット31内に含まれる各種バルブの開閉制御、およびエアコンユニット31内の各種装置の運転制御を行う。
制御部37は、モード選択スイッチ33から自動切替モード設定指示が入力されている場合、パラメータ検出部34から入力したパラメータに基づいて、航空機1の離陸開始、着陸復航開始、離陸完了、着陸復航完了を各判定要件に従って判定する。航空機1の離陸開始とは、航空機1が滑走路上において離陸のための走行を開始してから離陸が完了するまでの間の状態であることを示す。航空機1の着陸復航開始とは、航空機1が着陸態勢に入った状態から何らかの理由により再び浮上を開始して、当該浮上が完了するまでの間の状態であることを示す。制御部37は、航空機1の離陸開始、着陸復航開始、離陸完了、着陸復航完了の判定結果に基づいて、エアコンユニット31を制御する。
次に、航空機1の離陸前後、着陸復航前後における空気調和システム30による空気調和制御について説明する。図4は、航空機1の離陸開始に際する空気調和制御の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートは、制御部37によって所定時間ごとに繰り返し実行されている。
制御部37は、ステップS11として、パイロットにより自動切替モードが選択されているか否か、すなわち、モード選択スイッチ33から自動切替モード設定指示がなされているか否かを判定する。
制御部37は、自動切替モードが選択されていると判定した場合(ステップS11、Yes)、航空機1の離陸開始を判定するためのパラメータを検出し、検出されたパラメータに基づいて航空機1の離陸開始を判定する第1判定ステップを実行する(ステップS12からステップS14)。
制御部37は、ステップS12として、機体重量検出センサ34bの検出結果に基づいて、脚部21に航空機1の機体重量負荷が作用しているか否かを判定する。制御部37は、機体重量検出センサ34bからオン信号が入力されている場合、脚部21に機体重量負荷が作用していると判定し、機体重量検出センサ34bからオン信号が入力されていない場合、脚部21に機体重量負荷が作用していないと判定する。
制御部37は、脚部21に航空機1の機体重量負荷が作用していると判定した場合(ステップS12、Yes)、ステップS13として、位置検出部34dの検出結果に基づいて、航空機1の位置が滑走路上における所定位置であるか否かを判定する。制御部37は、航空機1が利用する滑走路ごとに予め設定された位置情報を記憶しており、当該記憶された滑走路ごとの位置情報と、位置検出部34dから入力された航空機1の現在の位置情報とを比較し、航空機1が滑走路上の所定位置にいるか否かを判定する。本実施形態において、滑走路上における所定位置とは、航空機1が滑走路上においてエンジン10の出力値を離陸に際して必要な第1所定出力値とした状態で、離陸のための走行を開始する位置である。
制御部37は、航空機1の位置が滑走路上における所定位置に位置していると判定した場合(ステップS13、Yes)、ステップS14として、出力値検出部34cの検出結果に基づいて、エンジン10の出力値が航空機1の離陸に際して必要となる第1所定出力値以上であるか否かを判定する。制御部37は、出力値検出部34cから入力されたエンジン10の現在の出力値と第1所定出力値とを比較する。第1所定出力値は、航空機1の離陸に際して必要となる出力値として予め定められ、制御部37に記憶された値である。第1所定出力値は、本実施形態では、エンジン10の出力値の最大値である。なお、第1所定出力値は、航空機1の離陸に際して必要となる出力値でさえあれば、エンジン10の出力値の最大値よりも小さな値であってもよい。
制御部37は、エンジン10の出力値が第1所定出力値以上であると判定した場合(ステップS14、Yes)、航空機1の離陸開始を判定し、ステップS15に進む。すなわち、制御部37は、航空機1の離陸開始を判定する場合において、脚部21に機体重量負荷が作用していること、エンジン10の出力値が航空機1の離陸に際して必要とされる第1所定出力値以上であること、および位置検出部34dにより検出された航空機1の位置が滑走路上における所定位置であることを離陸開始判定要件とする。
制御部37は、ステップS12からステップS14(第1判定ステップ)で航空機1の離陸開始を判定した場合、ステップS15、S16として、エアコンユニット31を自動で停止させる自動停止ステップを実行する。具体的には、制御部37は、ステップS15において、手動スイッチ32を自動でオンする。この結果、手動スイッチ32からエアコンユニット31の停止指示が出力される。停止指示を入力した制御部37は、ステップS16として、空気調和システム30の停止処理を実行する。具体的には、制御部37は、エンジン10からの抽気を停止するように図示しないバルブを閉制御すると共に、エアコンユニット31の各種バルブおよび各種装置を制御して、エアコンユニット31による機内の空気調和を停止させる。これにより、エンジン10からの抽気が停止され、航空機1の離陸に際して必要なエンジン10の出力値が確保される。その後、制御部37は、ステップS17として、初期値として値0に設定される離陸モードフラグFを値1に設定し、本ルーチンを一旦終了し、再度ステップS11からの処理を実行する。
制御部37は、脚部21に機体重量負荷が作用していないと判定した場合(ステップS12、No)、航空機1の位置が所定位置でないと判定した場合(ステップS13、No)、およびエンジン10の出力値が第1所定出力値未満であると判定した場合(ステップS14、No)、航空機1が離陸開始中ではないと判定し、ステップS18に進む。制御部37は、ステップS18として、手動スイッチ32がオン位置に設定されているか否か、すなわち、エアコンユニット31の停止指示が入力されているか否かを判定する。制御部37は、手動スイッチ32がオン位置に設定されていると判定した場合(ステップS18、Yes)、ステップS16以降の処理を実行する。すなわち、制御部37は、エアコンユニット31を停止させる。
制御部37は、手動スイッチ32がオフ位置に設定されていると判定した場合(ステップS18、No)、ステップS15からステップS17の処理を省略して、本ルーチンを一旦終了し、再度ステップS11からの処理を実行する。これにより、航空機1の離陸開始が判定されず、かつ、パイロットの判断によりエアコンユニット31の停止指示がなされていない場合には、エアコンユニット31による機内の空気調和が実行(開始、または継続)される。
また、制御部37は、ステップS11でパイロットにより手動切替モードが選択されている(モード選択スイッチ33から手動切替モード設定指示がなされている)と判定した場合(ステップS11、No)にも、ステップS18へと進み、手動スイッチ32の設定位置に基づいてエアコンユニット31の運転と停止とを切り替える。
図5は、航空機1の着陸復航に際する空気調和制御の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、制御部37によって所定時間ごとに繰り返し実行されている。
制御部37は、ステップS21として、パイロットにより自動切替モードが選択されているか否か、すなわち、モード選択スイッチ33から自動切替モード設定指示がなされているか否かを判定する。
制御部37は、自動切替モードが選択されていると判定した場合(ステップS21、Yes)、航空機1の着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出し、検出されたパラメータに基づいて航空機1の着陸復航開始を判定する第1判定ステップを実行する(ステップS22からステップS24)。
制御部37は、ステップS22として、気圧高度センサ34aの検出結果に基づいて、航空機1の高度が第1所定高度未満であるか否かを判定する。制御部37は、気圧高度センサ34aから入力される航空機1の現在の高度と、第1所定高度とを比較する。第1所定高度は、航空機1が着陸するために滑走路周辺まで降下した際の高度(例えば、0m〜500m)として予め設定され、制御部37に記憶されている。
制御部37は、航空機1の高度が第1所定高度未満であると判定した場合(ステップS22、Yes)、ステップS23として、位置検出部34dの検出結果に基づいて、航空機1の位置が滑走路周辺であるか否かを判定する。制御部37は、上述したように、航空機1が利用する滑走路ごとに予め設定された位置情報を記憶しており、当該記憶された滑走路ごとの位置情報と、位置検出部34dから入力された航空機1の現在の位置情報とを比較し、航空機1が滑走路周辺にいるか否かを判定する。本実施形態において、航空機1の位置が滑走路周辺であるとは、航空機1が着陸するために滑走路に近づいたことを示し、例えば、航空機1が滑走路から0m〜10、000mの距離範囲内にいることを示す。
制御部37は、航空機1の位置が滑走路周辺であると判定した場合(ステップS23、Yes)、ステップS24として、出力値検出部34cの検出結果に基づいて、エンジン10の出力値が航空機1の着陸復航に際して必要となる第2所定出力値以上であるか否かを判定する。制御部37は、出力値検出部34cから入力されたエンジン10の現在の出力値と第2所定出力値とを比較する。第2所定出力値は、航空機1の着陸復航に際して必要となる出力値として予め定められ、制御部37に記憶された値である。第2所定出力値は、本実施形態では、エンジン10の出力値の最大値である。なお、第2所定出力値は、航空機1の着陸復航に際して必要となる出力値でさえあれば、エンジン10の出力値の最大値よりも小さな値であってもよい。
制御部37は、エンジン10の出力値が第2所定出力値以上であると判定した場合(ステップS24、Yes)、航空機1の着陸復航開始を判定し、ステップS25に進む。すなわち、制御部37は、航空機1の着陸復航開始を判定する場合において、航空機1の高度が第1所定高度未満であること、航空機1の位置が滑走路周辺であること、およびエンジン10の出力値が航空機1の着陸復航に際して必要となる第2所定出力値以上であることを着陸開始判定要件とする。
制御部37は、ステップS22からステップS24(第1判定ステップ)で航空機1の着陸復航開始を判定した場合、ステップS25、S26として、エアコンユニット31を自動で停止させる自動停止ステップを実行する。具体的には、制御部37は、ステップS25において、手動スイッチ32を自動でオンする。この結果、手動スイッチ32からエアコンユニット31の停止指示が出力される。停止指示を入力した制御部37は、ステップS26として、空気調和システム30の停止処理を実行する。具体的には、制御部37は、エンジン10からの抽気を停止するように図示しないバルブを閉制御すると共に、エアコンユニット31の各種バルブおよび各種装置を制御して、エアコンユニット31による機内の空気調和を停止させる。これにより、エンジン10からの抽気が停止され、航空機1の離陸に際して必要なエンジン10の出力値が確保される。その後、制御部37は、ステップS27として、初期値として値0に設定される離陸モードフラグFを値1に設定し、本ルーチンを一旦終了し、再度ステップS21からの処理を実行する。
制御部37は、航空機1の高度が第1所定高度以上であると判定した場合(ステップS22、No)、航空機1の位置が滑走路周辺でないと判定した場合(ステップS23、No)、およびエンジン10の出力値が第2所定出力値未満であると判定した場合(ステップS24、No)、航空機1が着陸復航開始中ではないと判定し、ステップS28に進む。制御部37は、ステップS28として、手動スイッチ32がオン位置に設定されているか否か、すなわち、エアコンユニット31の停止指示が入力されているか否かを判定する。制御部37は、手動スイッチ32がオン位置に設定されていると判定した場合(ステップS28、Yes)、ステップS26以降の処理を実行する。すなわち、制御部37は、エアコンユニット31を停止させる。
制御部37は、手動スイッチ32がオフ位置に設定されていると判定した場合(ステップS28、No)、ステップS25からステップS27の処理を省略して、本ルーチンを一旦終了し、再度ステップS21からの処理を実行する。これにより、航空機1の着陸復航開始が判定されず、かつ、パイロットの判断によりエアコンユニット31の停止指示がなされていない場合には、エアコンユニット31による機内の空気調和が実行(開始、または継続)される。
また、制御部37は、ステップS21でパイロットにより手動切替モードが選択されていると判定した場合(ステップS21、No)にも、ステップS28へと進み、手動スイッチ32の設定位置に基づいてエアコンユニット31の運転と停止とを切り替える。
図6は、航空機1の離陸完了、または着陸復航完了に際する空気調和制御の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、制御部37によって所定時間ごとに繰り返し実行されている。
制御部37は、ステップS31として、離陸モードフラグFが値1に設定されているか否かを判定する。離陸モードフラグFが値1に設定されている場合、航空機1の離陸開始中にエアコンユニット31が停止された(図4のステップS15からステップS17)か、あるいは、航空機1の着陸復航開始中にエアコンユニット31が停止された(図5のステップS25からステップS27)ことになる(この場合、手動スイッチ32は、オン位置に設定されている)。従って、制御部37は、離陸モードフラグFが値1に設定されていると判定した場合(ステップS31、Yes)、航空機1の離陸完了または着陸復航完了に際する空気調和の再開を行うため、ステップS32に進む。一方、制御部37は、離陸モードフラグFが値0に設定されていると判定した場合(ステップS31、No)、空気調和が停止されていないため、本ルーチンを一旦終了し、再度ステップS31からの処理を実行する。
制御部37は、ステップS32として、パイロットにより自動切替モードが選択されているか否か、すなわち、モード選択スイッチ33から自動切替モード設定指示がなされているか否かを判定する。
制御部37は、自動切替モードが選択されていると判定した場合(ステップS32、Yes)、航空機1の離陸完了または着陸復航完了を判定するためのパラメータを検出し、検出されたパラメータに基づいて航空機1の離陸完了または着陸復航完了を判定する第2判定ステップを実行する(ステップS33、ステップS34)。
制御部37は、ステップS33として、機体重量検出センサ34bの検出結果に基づいて、脚部21に航空機1の機体重量負荷が作用していないか否かを判定する。制御部37は、機体重量検出センサ34bからオン信号が入力されている場合、脚部21に機体重量負荷が作用していると判定し、機体重量検出センサ34bからオン信号が入力されていない場合、脚部21に機体重量負荷が作用していないと判定する。
制御部37は、脚部21に航空機1の機体重量負荷が作用していないと判定した場合(ステップS33、Yes)、ステップS34として、気圧高度センサ34aの検出結果に基づいて、航空機1の高度が第2所定高度以上であるか否かを判定する。制御部37は、気圧高度センサ34aから入力される航空機1の現在の高度と、第2所定高度とを比較する。第2所定高度は、航空機1の離陸または着陸復航に際して、エンジン10の出力値を第1所定出力値、または第2所定出力値まで確保する必要がなくなる十分な高度(例えば、500m〜2000m程度)として予め設定され、制御部37に記憶されている。第2所定高度は、航空機1が利用する滑走路ごとに異なった値に設定される。例えば、滑走路の周辺に山脈や建造物等の高い障害物がある場合には、第2所定高度は、比較的高い値に設定され、海上滑走路等、周囲に高い障害物がない場合には、比較的低い値に設定される。
制御部37は、航空機1の高度が第2所定高度以上であると判定した場合(ステップS34、Yes)、航空機1の離陸完了、または着陸復航完了を判定し、ステップS35に進む。すなわち、制御部37は、航空機1の離陸完了または着陸復航完了を判定する場合において、脚部21に機体重量負荷が作用していないこと、および航空機1の高度が第2所定高度以上であることを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件とする。
制御部37は、ステップS33、S34(第2判定ステップ)で航空機1の離陸完了、または着陸復航完了を判定した場合、ステップS35、S36として、エアコンユニット31を自動で運転させる自動運転ステップを実行する。具体的には、制御部37は、ステップS35において、手動スイッチ32を自動でオフする。この結果、手動スイッチ32からエアコンユニット31の運転指示が出力される。運転指示を入力した制御部37は、ステップS36として、空気調和システム30による空気調和の再開処理を実行する。具体的には、制御部37は、エンジン10からの抽気を開始するように図示しないバルブを開制御すると共に、エアコンユニット31の各種バルブおよび各種装置を制御して、エアコンユニット31による機内の空気調和を開始させる。その後、制御部37は、ステップS37として、離陸モードフラグFを値0に設定し、本ルーチンを一旦終了し、再度ステップS31からの処理を実行する。
制御部37は、脚部21に機体重量負荷が作用していると判定した場合(ステップS33、No)、および航空機1の高度が第2所定高度未満であると判定した場合(ステップS34、No)、航空機1の離陸または着陸復航が完了していない(離陸開始中または着陸復航中である)と判断し、ステップS38に進む。
制御部37は、ステップS38として、操作端35が本ルーチンを前回実行したときと同じ位置に設定されているか否かを判定する。制御部37は、操作端35が本ルーチンを前回実行したときと異なる位置に設定されていると判定した場合(ステップS38、No)、ステップS35に進む。すなわち、制御部37は、空気調和システム30による空気調和の再開処理を実行する。例えば、操作端35において冷房の出力が変更された場合、パイロットは、空気調和の再開を望んでいると推定することができる。このため、パイロットが操作端35を操作した際には、航空機1の離陸または着陸復航が完了していなくとも、ステップS35において手動スイッチ32をオフに設定し、空気調和を再開させる。また、機体重量検出センサ34bや気圧高度センサ34aに故障が生じており、離陸完了または着陸復航完了による空気調和の再開がいつまでも行われない場合にも、パイロットが操作端35を操作した際には、パイロットが空気調和の再開を望んでいると推定し、同様の処理を行う。これにより、パイロットが空気調和の再開を望んでいると推定される場合に、速やかに空気調和を再開させることが可能となる。
一方、制御部37は、操作端35が本ルーチンを前回実行したときと同じ位置に設定されていると判定した場合(ステップS38、Yes)、ステップS39に進む。制御部37は、ステップS39として、手動スイッチ32がオン位置に設定されているか否か、すなわち、エアコンユニット31の停止指示が入力されているか否かを判定する。制御部37は、手動スイッチ32がオフ位置に設定されている(エアコンユニット31の運転指示が入力されている)と判定した場合(ステップS39、No)、ステップS36以降の処理を実行する。すなわち、制御部37は、空気調和システム30による空気調和の再開処理を実行する。
制御部37は、手動スイッチ32がオン位置に設定されている(エアコンユニット31の停止指示が入力されている)と判定した場合(ステップS39、Yes)、ステップS36およびステップS37の処理を省略して、本ルーチンを一旦終了し、再度ステップS31からの処理を実行する。これにより、航空機1が離陸完了、または着陸復航完了と判定されず、かつ、パイロットの判断によってエアコンユニット31の運転指示がなされていない場合には、エアコンユニット31による機内の空気調和が停止した状態が継続される。
また、制御部37は、パイロットにより手動切替モードが選択されていると判定した場合(ステップS32、No)にも、ステップS38へと進み、操作端35が本ルーチンを前回実行したときと同じ位置に設定されているか否か、および、手動スイッチ32の設定位置に基づいてエアコンユニット31の運転と停止とを切り替える。
以上説明したように、実施形態にかかる空気調和システム30、空気調和システム30を備えた航空機1、および空気調和システム30の制御方法は、航空機1の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータに基づいて航空機1の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合(図4のステップS12からステップS14のすべてでYes、または、図5のステップS22からステップS24のすべてでYes)、エアコンユニット31を自動で停止させる(図4のステップS15、S16、または図5のステップS25、S26)。これにより、離陸開始中または着陸復航開始中にパイロットが手動でエアコンユニット31を停止させる必要がないため、手動操作による煩わしさや、エアコンユニット31の停止操作のし忘れを回避することができる。従って、航空機1に搭載され、エンジン10からの抽気により機内の空気調和を行うエアコンユニット31を備えた空気調和システム30において、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をより簡易かつ安定的に行うことが可能となる。
また、パラメータ検出部34は、航空機1の脚部21に作用する当該航空機1の機体重量負荷の有無を検出する機体重量検出センサ34bを含み、制御部37は、航空機1の離陸開始を判定する場合において、脚部21に機体重量負荷が作用していることを離陸開始判定要件の一つとする(図4のステップS12)。航空機1の脚部21に機体重量負荷が作用している場合には、航空機1が空中ではなく地上にいることになる。このため、航空機1の離陸開始判定を行うためのパラメータとして脚部21に作用する機体重量負荷の有無を用い、脚部21に機体重量負荷が作用していることを離陸開始判定要件の一つとすることで、航空機1の離陸開始判定を精度良く行うことができる。
また、パラメータ検出部34は、エンジン10の出力値を検出する出力値検出部34cを含み、制御部37は、航空機1の離陸開始を判定する場合において、出力値検出部34cにより検出されたエンジン10の出力値が航空機1の離陸に際して必要とされる第1所定出力値以上であることを離陸開始判定要件の一つとする(図4のステップS14)。航空機1のエンジン10の出力値が第1所定出力値である場合には、航空機1が離陸を開始しようとしている可能性が高い。このため、航空機1の離陸開始判定を行うためのパラメータとしてエンジン10の出力値を用い、エンジン10の出力値が第1所定出力値以上であることを離陸開始判定要件の一つとすることで、航空機1の離陸開始判定を精度良く行うことができる。
また、パラメータ検出部34は、航空機1の位置を検出する位置検出部34dを含み、制御部37は、航空機1の離陸開始を判定する場合において、位置検出部34dにより検出された航空機1の位置が滑走路上における所定位置であることを離陸開始判定要件の一つとする(図4のステップS13)。航空機1が滑走路上における所定位置にいる場合には、航空機1が離陸のための走行を開始しようとしている可能性が高い。このため、航空機1の離陸開始判定を行うためのパラメータとして航空機1の位置を用い、航空機1の位置が滑走路上における所定位置であることを離陸開始判定要件の一つとすることで、航空機1の離陸開始判定を精度良く行うことができる。
本実施形態では、図4のステップS12からステップS14の離陸開始判定要件のすべてが成立した場合に、航空機1の離陸開始を判定するものとした。これにより、航空機1の離陸開始判定をより精度良く行うことができる。なお、図4のステップS14の処理は、省略してもよい。その場合、出力値検出部34cは、必要に応じて省略してもよい。
また、離陸開始判定のための他のパラメータとして、航空機1の速度を用い、制御部37は、航空機1の速度が値0から変化したことを航空機1の離陸開始判定要件の一つとしてもよい。この場合、図4のステップS12からステップS14の処理に加えて、またはステップS12からステップS14の処理のいずれか、あるいはすべてに代えて、航空機1の速度が値0から変化したか否かを判定すればよい。
また、パラメータ検出部34は、航空機1の高度を検出する気圧高度センサ34aを含み、制御部37は、航空機1の着陸復航開始を判定する場合において、気圧高度センサ34aにより検出された高度が第1所定高度未満であることを着陸復航開始判定要件の一つとする(図5のステップS22)。航空機1の高度が第1所定高度未満である場合には、少なくとも航空機1が着陸しようとしていると考えられるため、その後、何らかの理由により再浮上する着陸復航を行う可能性がある。このため、航空機1の着陸復航開始判定を行うためのパラメータとして、航空機1の高度を用い、高度が第1所定高度未満であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることで、航空機1の着陸復航開始判定を精度良く行うことができる。
また、パラメータ検出部34は、エンジン10の出力値を検出する出力値検出部34cを含み、制御部37は、航空機1の着陸復航開始を判定する場合において、出力値検出部34cにより検出されたエンジン10の出力値が航空機1の着陸復航に際して必要とされる第2所定出力値以上であることを着陸復航開始判定要件の一つとする(図5のステップS24)。航空機1のエンジン10の出力値が第2所定出力値である場合には、航空機1が着陸復航を開始しようとしている可能性が高い。このため、航空機1の着陸復航開始判定を行うためのパラメータとしてエンジン10の出力値を用い、エンジン10の出力値が第2所定出力値以上であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることで、航空機1の着陸復航開始判定を精度良く行うことができる。
また、パラメータ検出部34は、航空機1の位置を検出する位置検出部34dを含み、制御部37は、航空機1の着陸復航開始を判定する場合において、位置検出部34dにより検出された航空機1の位置が滑走路周辺であることを着陸復航開始判定要件の一つとする(図5のステップS23)。航空機1が滑走路周辺にいる場合には、少なくとも航空機1が着陸しようとしていると考えられるため、その後、何らかの理由により再浮上する着陸復航を行う可能性がある。このため、航空機1の着陸復航開始判定を行うためのパラメータとして航空機1の位置を用い、航空機1の位置が滑走路周辺であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることで、航空機1の着陸復航開始判定を精度良く行うことができる。
本実施形態では、図5のステップS22からステップS24の着陸復航開始判定要件のすべてが成立した場合に、航空機1の着陸復航開始を判定するものとした。これにより、航空機1の着陸復航開始判定をより精度良く行うことができる。なお、図5のステップS23の処理は、省略してもよい。この場合、位置検出部34dは、必要に応じて省略してもよい。
また、パラメータ検出部34は、航空機1の離陸完了または着陸復航完了を判定するためのパラメータを検出し、制御部37は、パラメータ検出部34により検出されたパラメータに基づいて航空機1の離陸完了または着陸復航完了を判定した場合(図6のステップS33およびステップS34でYes)、エアコンユニット31を自動で運転させる(図6のステップS35、S36)。これにより、離陸完了時または着陸復航完了時にパイロットが手動でエアコンユニット31の運転を開始させる必要がないため、手動操作による煩わしさや、エアコンユニット31の運転開始操作のし忘れを回避することができる。従って、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をより簡易かつ安定的に行うことが可能となる。
また、パラメータ検出部34は、航空機1の高度を検出する気圧高度センサ34aを含み、制御部37は、航空機1の離陸完了または着陸復航完了を判定する場合において、気圧高度センサ34aにより検出された高度が第2所定高度以上であることを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとする。航空機1の高度が第2所定高度以上である場合には、航空機1の離陸または着陸復航が完了した可能性が高い。このため、航空機1の離陸完了判定または着陸復航完了判定を行うためのパラメータとして航空機1の高度を用い、高度が第2所定高度以上であることを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとすることで、航空機1の離陸完了判定または着陸復航完了判定を精度良く行うことができる。
また、パラメータ検出部34は、航空機1の脚部21に作用する当該航空機1の機体重量負荷の有無を検出する機体重量検出センサ34bを含み、制御部37は、航空機1の離陸完了または着陸復航完了を判定する場合において、脚部21に機体重量負荷が作用していないことを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとする。航空機1の脚部21に機体重量負荷が作用していない場合には、航空機1が空中にいることになる。このため、航空機1の離陸完了判定または着陸復航完了判定を行うためのパラメータとして、脚部21に作用する機体重量負荷の有無を用い、脚部21に機体重量負荷が作用していないことを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとすることで航空機1の離陸完了判定または着陸復航完了判定を精度良く行うことができる。
本実施形態では、図6のステップS33、S34の離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の双方が成立した場合に、航空機1の離陸完了または着陸復航完了を判定するものとした。これにより、航空機1の離陸完了判定または着陸復航完了判定をより精度良く行うことができる。なお、図6のステップS33の処理は、省略してもよい。その場合、機体重量検出センサ34bは、必要に応じて省略してもよい。
また、離陸完了判定または着陸復航完了判定のための他のパラメータとして、エンジン10の出力値を用い、制御部37は、エンジン10の出力値が第1所定出力値から所定量だけ低下したことを航空機1の離陸完了判定要件の一つとし、エンジン10の出力値が第2所定出力値から所定量だけ低下したことを航空機1の着陸復航完了判定要件の一つとしてもよい。この場合、制御部37は、図6のステップS33およびステップS34の処理に加えて、またはステップS33、S34の処理のいずれか、あるいはすべてに代えて、エンジン10の出力値が第1所定出力値または第2所定出力値から所定量だけ低下したか否かを判定すればよい。
また、エアコンユニット31の運転と停止とを制御部37に指示する手動スイッチ32をさらに備え、制御部37は、自動切替モードでエアコンユニット31を制御している際(図4のステップS11でYes、または図5のステップS21でYes)に、手動スイッチ32によりエアコンユニット31の停止が指示されているとき(図4のステップS18でYes、または、図5のステップS28でYes)には、航空機1の離陸開始または着陸復航開始が判定されていない場合(図4のステップS12からステップS14のいずれかでNo、または、図5のステップS22からステップS24のいずれかでNo)にも、エアコンユニット31を停止させる(図4のステップS16、または図5のステップS26)。これにより、離陸開始中または着陸復航開始中であるにも関わらず、例えばセンサの故障等に起因して、航空機1の離陸開始または着陸復航開始の判定がされなかった場合にも、パイロットが自らの判断で手動スイッチ32によりエアコンユニット31の停止を指示することができるため、空気調和制御をより安定的に行うことが可能となる。
また、エアコンユニット31の運転と停止とを制御部37に指示する手動スイッチ32をさらに備え、制御部37は、自動切替モードでエアコンユニット31を制御している際(図6のステップS32でYes)に、手動スイッチ32によりエアコンユニット31の運転が指示されているとき(図6のステップS39でNo)には、航空機1の離陸完了または着陸復航完了が判定されていない場合(図6のステップS33、S34のいずれかでNo)にも、エアコンユニット31を運転させる(図6のステップS36)。これにより、離陸完了後または着陸復航完了後であるにも関わらず、例えばセンサの故障等に起因して、航空機1の離陸完了または着陸復航完了の判定がされなかった場合にも、パイロットが自らの判断で手動スイッチ32によりエアコンユニット31の運転開始を指示することができるため、空気調和制御をより安定的に行うことが可能となる。
また、エアコンユニット31の運転と停止とを制御部37に指示する手動スイッチ32と、自動切替モードと、エアコンユニット31の運転と停止とを手動で切り替える手動切替モードとを選択可能なモード選択スイッチ33と、をさらに備え、制御部37は、モード選択スイッチ33により手動切替モードが選択されている場合(図4のステップS11、図5のステップS21、または図6のステップS32でNo)、パラメータに関わらず、手動スイッチ32による指示に基づいてエアコンユニット31の運転と停止とを切り替える(図4のステップS18、図5のステップS28、または図6のステップS39)。これにより、モード選択スイッチ33によって手動切替モードを選択しておけば、離陸前後または着陸復航前後における空気調和制御をパイロットの判断で行うことができる。この結果、例えば滑走路が十分に長い場合等、エンジン10の抽気を停止させなくとも離陸や着陸復航に必要な出力を確保できる場合には、エンジン10からの抽気および空気調和を停止させることなく離陸や着陸復航を行うことができる。従って、空気調和制御の自由度を高めることが可能となる。
1 航空機
10 エンジン
20 降着装置
21 脚部
30 空気調和システム
31 エアコンユニット
32 手動スイッチ
33 モード選択スイッチ
34 パラメータ検出部
35 操作端
34a 気圧高度センサ
34b 機体重量検出センサ
34c 出力値検出部
34d 位置検出部

Claims (20)

  1. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムであって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出するパラメータ検出部と、
    前記パラメータ検出部により検出された前記パラメータに基づいて前記空気調和装置の運転と停止とを自動で切り替える自動切替モードで前記空気調和装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させることを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記パラメータ検出部は、前記航空機の脚部に作用する前記航空機の機体重量負荷の有無を検出する機体重量検出センサを含み、
    前記制御部は、前記航空機の離陸開始を判定する場合において、前記脚部に前記機体重量負荷が作用していることを離陸開始判定要件の一つとすることを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記パラメータ検出部は、前記エンジンの出力値を検出する出力値検出部を含み、
    前記制御部は、前記航空機の離陸開始を判定する場合において、前記出力値検出部により検出された前記エンジンの出力値が前記航空機の離陸に際して必要とされる第1所定出力値以上であることを離陸開始判定要件の一つとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムであって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出するパラメータ検出部と、
    前記パラメータ検出部により検出された前記パラメータに基づいて前記空気調和装置の運転と停止とを自動で切り替える自動切替モードで前記空気調和装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させ、
    前記パラメータ検出部は、前記航空機の位置を検出する位置検出部を含み、
    前記制御部は、前記航空機の離陸開始を判定する場合において、前記位置検出部により検出された前記航空機の位置が滑走路上における所定位置であることを離陸開始判定要件の一つとすることを特徴とする空気調和システム。
  5. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムであって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出するパラメータ検出部と、
    前記パラメータ検出部により検出された前記パラメータに基づいて前記空気調和装置の運転と停止とを自動で切り替える自動切替モードで前記空気調和装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させ、
    前記パラメータ検出部は、前記航空機の高度を検出する高度検出センサを含み、
    前記制御部は、前記航空機の着陸復航開始を判定する場合において、前記高度検出センサにより検出された前記高度が第1所定高度未満であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることを特徴とする空気調和システム。
  6. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムであって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出するパラメータ検出部と、
    前記パラメータ検出部により検出された前記パラメータに基づいて前記空気調和装置の運転と停止とを自動で切り替える自動切替モードで前記空気調和装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させ、
    前記パラメータ検出部は、前記エンジンの出力値を検出する出力値検出部を含み、
    前記制御部は、前記航空機の着陸復航開始を判定する場合において、前記出力値検出部により検出された前記エンジンの出力値が前記航空機の着陸復航に際して必要とされる第2所定出力値以上であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることを特徴とする空気調和システム。
  7. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムであって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出するパラメータ検出部と、
    前記パラメータ検出部により検出された前記パラメータに基づいて前記空気調和装置の運転と停止とを自動で切り替える自動切替モードで前記空気調和装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させ、
    前記パラメータ検出部は、前記航空機の位置を検出する位置検出部を含み、
    前記制御部は、前記航空機の着陸復航開始を判定する場合において、前記位置検出部により検出された前記航空機の位置が滑走路周辺であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることを特徴とする空気調和システム。
  8. 前記パラメータ検出部は、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定するためのパラメータを検出し、
    前記制御部は、前記パラメータ検出部により検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定した場合、前記空気調和装置を自動で運転させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  9. 前記パラメータ検出部は、前記航空機の高度を検出する高度検出センサを含み、
    前記制御部は、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定する場合において、前記高度検出センサにより検出された前記高度が第2所定高度以上であることを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとすることを特徴とする請求項8に記載の空気調和システム。
  10. 前記パラメータ検出部は、前記航空機の脚部に作用する前記航空機の機体重量負荷の有無を検出する機体重量検出センサを含み、
    前記制御部は、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定する場合において、前記脚部に前記機体重量負荷が作用していないことを離陸完了判定要件または着陸復航完了判定要件の一つとすることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の空気調和システム。
  11. 前記空気調和装置の運転と停止とを前記制御部に指示する手動スイッチをさらに備え、
    前記制御部は、前記自動切替モードで前記空気調和装置を制御している際に、前記手動スイッチにより前記空気調和装置の停止が指示されているときには、前記航空機の離陸開始または着陸復航開始が判定されていない場合にも、前記空気調和装置を停止させることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  12. 前記空気調和装置の運転と停止とを前記制御部に指示する手動スイッチをさらに備え、
    前記制御部は、前記自動切替モードで前記空気調和装置を制御している際に、前記手動スイッチにより前記空気調和装置の運転が指示されているときには、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了が判定されていない場合にも、前記空気調和装置を運転させることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  13. 前記空気調和装置の運転と停止とを前記制御部に指示する手動スイッチと、
    前記自動切替モードと、前記空気調和装置の運転と停止とを手動で切り替える手動切替モードとを選択可能なモード選択スイッチと、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記モード選択スイッチにより前記手動切替モードが選択されている場合、前記パラメータに関わらず、前記手動スイッチによる指示に基づいて前記空気調和装置の運転と停止とを切り替えることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の空気調和システムを備えることを特徴とする航空機。
  15. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムの制御方法であって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出し、検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップで前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させる自動停止ステップと、
    を備えることを特徴とする空気調和システムの制御方法。
  16. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムの制御方法であって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出し、検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップで前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させる自動停止ステップと、
    を備え、
    前記航空機の離陸開始を判定する場合において、前記航空機の位置が滑走路上における所定位置であることを離陸開始判定要件の一つとすることを特徴とする空気調和システムの制御方法。
  17. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムの制御方法であって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出し、検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップで前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させる自動停止ステップと、
    を備え、
    前記航空機の着陸復航開始を判定する場合において、前記航空機の高度が第1所定高度未満であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることを特徴とする空気調和システムの制御方法。
  18. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムの制御方法であって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出し、検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップで前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させる自動停止ステップと、
    を備え、
    前記航空機の着陸復航開始を判定する場合において、前記エンジンの出力値が前記航空機の着陸復航に際して必要とされる第2所定出力値以上であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることを特徴とする空気調和システムの制御方法。
  19. 航空機に搭載され、エンジンからの抽気を用いて機内の空気調和を行う空気調和装置を備えた空気調和システムの制御方法であって、
    前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定するためのパラメータを検出し、検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップで前記航空機の離陸開始または着陸復航開始を判定した場合、前記空気調和装置を自動で停止させる自動停止ステップと、
    を備え、
    前記航空機の着陸復航開始を判定する場合において、前記航空機の位置が滑走路周辺であることを着陸復航開始判定要件の一つとすることを特徴とする空気調和システムの制御方法。
  20. 前記自動停止ステップの後、前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定するためのパラメータを検出し、検出された前記パラメータに基づいて前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定する第2判定ステップと、
    前記第2判定ステップで前記航空機の離陸完了または着陸復航完了を判定した場合、前記空気調和装置を自動で運転させる自動運転ステップと、
    を備えることを特徴とする請求項15から請求項19のいずれか一項に記載の空気調和システムの制御方法。
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