JP6901838B2 - 防火構造 - Google Patents

防火構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6901838B2
JP6901838B2 JP2016193978A JP2016193978A JP6901838B2 JP 6901838 B2 JP6901838 B2 JP 6901838B2 JP 2016193978 A JP2016193978 A JP 2016193978A JP 2016193978 A JP2016193978 A JP 2016193978A JP 6901838 B2 JP6901838 B2 JP 6901838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base metal
metal fitting
panel support
support portion
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016193978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018053656A (ja
Inventor
勝也 上杉
勝也 上杉
稔久 福田
稔久 福田
昌弘 幸山
昌弘 幸山
克典 高井
克典 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Utsunomiya Industry Co Ltd
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Utsunomiya Industry Co Ltd
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Utsunomiya Industry Co Ltd, Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Utsunomiya Industry Co Ltd
Priority to JP2016193978A priority Critical patent/JP6901838B2/ja
Publication of JP2018053656A publication Critical patent/JP2018053656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6901838B2 publication Critical patent/JP6901838B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、壁から突出する腕木に装着可能な下地金物を具備する防火構造の技術に関する。
従来、壁から突出する腕木に装着可能な下地金物は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、腕木の基端部に挿通可能な縦溝が形成された底板部と、底板部の上縁及び左右両側縁から前方に迫り出す上枠部及び左右両枠部と、各枠部の前縁から底板部と略平行に前方に延出された前板部とを具備する下地金物が記載されている。このような下地金物においては、腕木の基端部を上方から縦溝に挿通させることにより、当該腕木に装着することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、下地金物が腕木に装着された場合であっても当該腕木の下方に下地金物が配置されないため、防火性能の向上の観点から改善の余地があった。
特開2005−336715号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は防火性能の向上を図ることができる防火構造を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、壁から突出する腕木と、板状に形成され、壁から突出する腕木に装着可能な下地金物と、前記下地金物の前方に配置される左右一対の面材と、を具備した防火構造であって、前記下地金物は、前記腕木を周方向に囲繞する略環状に形成され、前記腕木に装着された状態において前記腕木に挿通される切欠き部と、前記切欠き部の内縁と前記下地金物の外縁とを連通するスリット部と、前方に膨らんだ部分であって、前記腕木に装着された状態において前記切欠き部の内縁と前記下地金物の外縁との間を前記下地金物の板面に沿って上下方向に延びるように、前記切欠き部を挟んで前記スリット部とは反対側に形成された膨出部と、を具備し、前記腕木は、前記左右一対の面材の間に設けられる目地から突出し、前記スリット部は、前記腕木に装着された状態において、前記腕木の上方に位置し、前記目地は、前記スリット部を避けた位置に配置されるとともに、前記膨出部と重なる位置に配置されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
防火性能の向上を図ることができる。
本実施形態に係る外壁構造を示した側面断面図。 同じく、胴差面材を取り付ける前の外壁構造を示した正面図。 同じく、図2において胴差面材を取り付けた後の外壁構造を示した正面図。 同じく、下地金物を取り付ける前の外壁構造を示した斜視図。 同じく、図4において下地金物を取り付けた後の外壁構造を示した斜視図。 同じく、図5において胴差面材を取り付けた後の外壁構造を示した斜視図。 同じく、下地金物を示した正面図。 同じく、下地金物パネル支持部への装着方法を示したフローチャート。 (a)同じく、下地金物パネル支持部への装着方法を示した図。(a)図9(a)の続きを示した図。 (a)図9(b)の続きを示した図。(a)図10(a)の続きを示した図。 同じく、外壁構造の目地にシーリングを施した状態の一例を示した図。
以下では、図中の矢印に基づいて、前後方向、上下方向及び左右方向を定義して説明を行う。
まず、図1から図6を用いて、下地金物100が用いられる建物の外壁構造1の概略構成について説明する。
なお、各図面においては、説明の便宜上、部材の図示を適宜省略している。
前記建物は、例えば2階建ての住宅である。図1に示す外壁構造1は、前記住宅の1階部分と2階部分との間の階間部において、後述する庇30が設けられた外壁の構造を示している。外壁構造1は、主として胴差10、パネルフレーム20、庇30、外壁部材40及び下地金物100により構成される。
胴差10は、上フランジ11及び下フランジ12を有したH型鋼により構成される。胴差10は、後述する庇30を支持する。胴差10は、長手方向を左右方向(図1の紙面手前側から紙面奥側)へ向けて配置される。胴差10の上フランジ11と下フランジ12との間における前側には、断熱材13が設けられる。胴差10には、庇30が取り付けられるための胴差側取付部14が設けられる。
胴差側取付部14は、板面を前後方向へ向けた板状に形成される。胴差側取付部14は、胴差10の外側端部に配置され、当該胴差側取付部14の上下端部がそれぞれ上フランジ11及び下フランジ12に溶接等で固定される。胴差側取付部14は、正面視で、後述する左右方向に並んだ1つの外壁面材(上下一対の上外壁面材41及び下外壁面材42)と、1つの外壁面材(上下一対の上外壁面材41及び下外壁面材42)と、の間に形成される。
パネルフレーム20は、溝型鋼からなる横フレームと縦フレームとにより四角枠状に構成される。パネルフレーム20の内側には、断熱材21が設けられる。パネルフレーム20は、胴差10の上方及び下方にそれぞれ配置され、当該胴差10と図示せぬボルトにより固定される。
庇30は、外壁から突出された小型の屋根である。庇30は、主として庇側取付部31、パネル支持部32及び屋根パネル33を具備する。
庇側取付部31は、庇30を胴差10に取り付けるための部分である。庇側取付部31は、板面を前後方向へ向けた板状に形成される。庇側取付部31は、上下方向において胴差側取付部14よりも若干小さく形成される。
パネル支持部32は、屋根パネル33を下方から支持するための部分である。パネル支持部32は、庇側取付部31から前下方向へ向けて延びるようなアーム状に形成される。パネル支持部32の基端部34(庇側取付部31近傍)は、板面を左右方向へ向けた板状に形成される。パネル支持部32の基端部34は、左右方向において庇側取付部31の中央に配置される。なお、パネル支持部32の基端部34以外の部分(以下では、本体部35と称する)は、屋根パネル33を載置するため、左右方向の幅が基端部よりも大きく形成される。パネル支持部32の基端部34の前後方向の長さは、本体部35と比べて非常に小さく形成される。パネル支持部32は、庇側取付部31に溶接等で固定される。
屋根パネル33は、庇30の屋根となる部分である。屋根パネル33は、パネル支持部32に上方から載置される。屋根パネル33は、パネル支持部32にボルト等により固定される。
上述の如き構成の庇30は、外壁構造1において胴差10に取り付けられる。具体的には、まずパネル支持部32及び(当該パネル支持部32に固定された)庇側取付部31が準備され、当該庇側取付部31が胴差10の胴差側取付部14と互いに位置を合わせて配置される。そして、庇側取付部31と胴差側取付部14とがボルト等により互いに固定され、パネル支持部32及び庇側取付部31が胴差10に取り付けられる。次に、屋根パネル33が準備され、ボルト等によりパネル支持部32に固定される。これによって、庇30は、胴差10に取り付けられることとなる。
なお、上述の如く、胴差側取付部14は、正面視で、左右方向に並んだ1つの外壁面材(上下一対の上外壁面材41及び下外壁面材42)と、1つの外壁面材(上下一対の上外壁面材41及び下外壁面材42)と、の間に形成される。したがって、図2に示すように、当該胴差側取付部14に位置を合わせて配置される庇側取付部31、及び、左右方向において当該庇側取付部31の中央に配置されるパネル支持部32(より詳細には、パネル支持部32の基端部34)は、同様に前記左右方向に並んだ1つの外壁面材と、1つの外壁面材と、の間に形成される。このように、パネル支持部32は、外壁における目地から延びるように形成されている。
外壁部材40は、屋外空間と屋内空間とを仕切る外壁面である。外壁部材40は、主として上外壁面材41、下外壁面材42及び胴差面材43を具備する。
上外壁面材41は、上階(2階)の外壁面である。上外壁面材41の下端部の内側面には、下側下地板41aが設けられる。上外壁面材41は、左右方向に並ぶように複数配置される。
下外壁面材42は、下階(1階)の外壁面である。下外壁面材42の上端部の内側面には、上側下地板42aが設けられる。下外壁面材42は、左右方向に並ぶように複数配置される。下外壁面材42は、上外壁面材41と略同一の大きさに形成され、一つの下外壁面材42と一つの上外壁面材41とが上下一対となるように左右方向に位置を合わせて配置される。
胴差面材43は、前記階間部の外壁面である。胴差面材43は、胴差10の前方に配置される。胴差面材43の上部は、前後方向において上外壁面材41の下側下地板41aと重複する。胴差面材43は、上外壁面材41の下側下地板41aに所定の金具やビス等を介して固定される。また、胴差面材43の下部は、前後方向において下外壁面材42の上側下地板42aと重複する。胴差面材43は、下外壁面材42の上側下地板42aに所定の金具やビス等を介して固定される。なお、胴差面材43の側部には、庇30のパネル支持部32との干渉を回避するための凹部44が形成される(図3参照)。
下地金物100は、庇30のパネル支持部32に装着されるものである。なお、下地金物100の構成についての詳細な説明は後述する。
このような構成の外壁構造1においては、庇30を設けることができ、1階部分(例えば玄関等)の日よけや雨よけを行うことができる。
以下では、図7を用いて、下地金物100の構成について詳細に説明する。
下地金物100は、上述の如く、庇30のパネル支持部32に装着されるものである。より詳細には、下地金物100は、後述する切欠き部110内にパネル支持部32を挿通させることで、当該パネル支持部32に装着されるものである。下地金物100は、金属製の薄い板状に形成される。下地金物100は、正面視で上下方向に細長い略矩形状に形成される。下地金物100は、主として切欠き部110、スリット部120、支持部130、膨出部140及びネジ孔150を具備する。
切欠き部110は、下地金物100の上部が切り欠かれた部分(開口部)である。切欠き部110は、下地金物100を前後方向に貫通するように形成される。切欠き部110は、正面視で上下方向に細長い略矩形状に形成される。切欠き部110は、上端部近傍から上下方向中央部に亘って長く延びるように形成される。切欠き部110の左右方向幅は、庇30のパネル支持部32の基端部34の左右方向幅よりも若干長く形成される。切欠き部110の上下方向幅は、庇30のパネル支持部32の基端部34の上下方向幅よりも若干長く形成される。すなわち、切欠き部110は、パネル支持部32の基端部34を収容可能な大きさに形成される。
スリット部120は、下地金物100の上端部に形成された切れ目である。スリット部120は、切欠き部110の左上端部から下地金物100の上端部まで、上方へ延びるように形成される。こうして、スリット部120は、切欠き部110の内縁と下地金物100の外縁とを連通するように形成される。スリット部120は、左右方向幅(隙間)が非常に小さく(ほとんど無いように)形成される。また、スリット部120の左右方向幅は、パネル支持部32の基端部34の左右方向幅よりも小さく形成される。
支持部130は、下地金物100の上端部である。より詳細には、支持部130は、スリット部120の右方の部分である。
なお以下では、便宜上、下地金物100の上端部であって、支持部130ではない部分(スリット部120の左方の部分)を、非支持部160と称する。
膨出部140は、下地金物100の一部が前方向に膨らんだ部分である。膨出部140は、切欠き部110の下端部から下地金物100の下端部まで、下方へ延びるように形成される。膨出部140の左右方向幅は、切欠き部110の左右方向幅と略同一となるように形成される。
ネジ孔150は、下地金物100を取り付ける際に、ネジ151が挿通される孔である(図5参照)。ネジ孔150は、下地金物100の下端部近傍に2つ形成される。
このような構成の下地金物100は、切欠き部110により全体として略環状に形成され、庇30のパネル支持部32を周方向に囲繞可能に構成される。また、下地金物100は、パネル支持部32に装着された状態で、外壁部材40に取り付けられる。
なお、本実施形態において、下地金物100がパネル支持部32に装着される場合、パネル支持部32には既に屋根パネル33が固定されている。すなわち、パネル支持部32の上方は当該屋根パネル33と干渉するため、下地金物100は当該パネル支持部32の下方から装着する必要がある。なお、下地金物100のパネル支持部32への装着は、胴差面材43が取り付けられる前に行われる。
以下では、図8のフローチャート、図9及び図10を用いて、下地金物100のパネル支持部32への装着方法について説明する。
なお、図9及び図10においては、便宜上、各部材の構成を模式的に示している。
また、本実施形態において、下地金物100のパネル支持部32への装着には、下地金物100の切欠き部110にパネル支持部32を挿通させること、及び、パネル支持部32を切欠き部110に挿通させた状態の下地金物100を外壁部材40に取り付けること、が含まれる。
まず、下地金物100を、スリット部120を上方へ向けた姿勢で、パネル支持部32の基端部34の下方へ配置させる(ステップS101)。次に、下地金物100を捻るように力を加える。こうして、下地金物100が捻られて弾性変形する(図9(a)参照)。こうして、下地金物100が捻られて弾性変形した場合、下地金物100の上端部においてスリット部120よりも右側(すなわち、支持部130)と左側(すなわち、非支持部160)とが、互いに離間する方向へと移動する(ステップS102)。このように、下地金物100が捻られて弾性変形した場合、弾性変形する前と比べてスリット部120の隙間が大きくなる。
こうして、スリット部120の隙間を大きくした後、下地金物100の姿勢を左右方向や前後方向に適宜傾けながら、下地金物100を上方へ移動させる(図9(b)参照)。こうして、大きくしたスリット部120の隙間を介して、パネル支持部32の基端部34を切欠き部110内へと案内する(ステップS103)。なお、上述の如く、パネル支持部32の基端部34の前後方向の幅が非常に狭いが、スリット部120の隙間を大きくした状態で、下地金物100の姿勢を適宜傾けることにより、パネル支持部32の基端部34を容易に切欠き部110内へと案内することができる。こうして、パネル支持部32の基端部34が切欠き部110内に挿通される。なお、下地金物100の姿勢は、弾性変形した後ではなく、弾性変形する前に傾けるものであってもよい。
次に、下地金物100に加えていた力をなくす。こうして、下地金物100には復元力が発生し、当該下地金物100の捻りが解消される。すなわち、下地金物100は、弾性変形が戻され、捻られていない状態(捻られる前の状態)となる(ステップS104)。また、下地金物100の傾いた姿勢を元の姿勢(板面が前後方向を向いた姿勢)へと戻す(図10(a)参照)。なお、下地金物100の姿勢は、当該下地金物100の捻りが解消された後ではなく、捻りが解消される前に元に戻すものであってもよい。
次に、下地金物100を外壁部材40側へと移動させ、当該外壁部材40の所定の取付位置に配置させる(図10(b)参照)。所定の取付位置に下地金物100が配置されると、当該下地金物100を外壁部材40に取り付ける(ステップS104)。
なお、下地金物100を外壁部材40に取り付ける際には、支持部130をパネル支持部32の上端部に支持させることができる。こうして、下地金物100が外壁部材40に固定されるまでの間、当該下地金物100の仮設置を行うことができる。したがって、下地金物100の切欠き部110内にパネル支持部32を挿通させた後、ネジ151を用いた当該下地金物100の固定作業を開始するまでの間において、作業者は下地金物100が落下しないように手で押させておく必要がない。これによって、下地金物100を外壁部材40に取り付ける作業者の作業効率を向上させることができる。ここで、上述の如く、スリット部120の左右方向幅は、パネル支持部32の基端部34の左右方向幅よりも小さく形成される。すなわち、支持部130をパネル支持部32の上端部に支持させて作業を行う場合に、支持部130(下地金物100)がスリット部120を介して脱落するのを抑制することができる。
なお、下地金物100の外壁部材40への取り付け(下地金物100の取付構造)についての詳細な説明は後述する。
このように、下地金物100を捻るように力を加えることによりスリット部120の隙間を大きくすることができるため、パネル支持部32の基端部34を容易に切欠き部110内へと挿通させることができる。なお、下地金物100に捻るように力を加えるのではなく、例えば下地金物100の上端部において、支持部130と非支持部160とを互いに離間する方向へ向けて引っ張ることにより、スリット部120の隙間を大きくしてもよい。
次に、図1から図6を用いて、下地金物100の取付構造(防火構造)について詳細に説明する。
下地金物100は、胴差10の前方であって、胴差面材43の後方に配置される。また、下地金物100は、切欠き部110内にパネル支持部32を挿通される。こうして、下地金物100は、切欠き部110内にパネル支持部32が挿通されることによって、当該パネル支持部32に装着される。したがって、下地金物100は、正面視でパネル支持部32(さらには、当該パネル支持部32に固定された庇側取付部31)と重複するように配置される。こうして、下地金物100は、正面視で、左右方向に並んだ1つの外壁面材(上下一対の上外壁面材41及び下外壁面材42)と、1つの外壁面材(上下一対の上外壁面材41及び下外壁面材42)と、の間に形成される。
下地金物100の上端部は、上外壁面材41の下側下地板41aの下端部と当接するように配置される。より詳細には、下地金物100の左上端部は、左右方向に並んだ2つの上外壁面材41の下側下地板41aのうち、左側の下側下地板41aの右下端部に当接するように配置される。また、下地金物100の右上端部は、左右方向に並んだ2つの上外壁面材41の下側下地板41aのうち、右側の下側下地板41aの左下端部に当接するように配置される。
下地金物100の下端部は、正面視で下外壁面材42の上側下地板42aの上端部と当接するように配置される。より詳細には、下地金物100の左下端部は、左右方向に並んだ2つの下外壁面材42の上側下地板42aのうち、左側の上側下地板42aの右上端部に当接するように配置される。また、下地金物100の右下端部は、左右方向に並んだ2つの下外壁面材42の上側下地板42aのうち、右側の上側下地板42aの左上端部に当接するように配置される。
こうして、下地金物100は、左右方向に並んだ2つの外壁面材の間(より詳細には、2つの下側下地板41aの間、及び2つの上側下地板42aの間)を跨るように配置される。したがって、2つの下側下地板41aの間、及び2つの上側下地板42aの間は、下地金物100の背後に配置される。すなわち、下地金物100によって、2つの下側下地板41aの間、及び2つの上側下地板42aの間の隙間が塞がれる。
また、このように、下地金物100によって、2つの下側下地板41aの間、及び2つの上側下地板42aの間の隙間が塞がれた場合、2つの胴差面材43の間も下地金物100によって塞がれることとなる(図3参照)。すなわち、2つの胴差面材43の間が下地金物100によって塞がれると、2つの胴差面材43の間の目地が下地金物100によって塞がれる。こうして、2つの胴差面材43の間の目地を下地金物100によって塞ぐことにより、例えば火事の場合であっても、下地金物100によって炎の侵入を抑制することができる。こうして、防火性能の向上を図ることができる。
なお、2つの胴差面材43の間の目地を下地金物100によって塞ぐ場合、当該目地の前方には、下地金物100の膨出部140が配置される。こうして、膨出部140により下地金物100の膨出部140と目地との互いの位置を容易に合わせることができるので、2つの胴差面材43の間を下地金物100によって確実に塞ぐことができる。
なお、下地金物100の上端部の直ぐ上方には、上外壁面材41の下端部が配置される。また、下地金物100の下端部の直ぐ下方には、下外壁面材42の上端部が配置される。
また、下地金物100は、ネジ孔150に前方からネジ151が挿通されることとによって、下外壁面材42の上側下地板42aに固定される。このように、下地金物100は、下端部が下外壁面材42の上側下地板42aに固定されることにより、取り付けられる。
以上のように、上述の如き取付(防火)構造により、パネル支持部32の四方に下地金物100が配置されることとなる。すなわち、例えば火事の場合であっても、下地金物100によってパネル支持部32と外壁部材40との隙間から炎の侵入を抑制することができる。こうして、防火性能の向上を図ることができる。
なお、下地金物100は、防火性能の向上を図るためでなく、シーリング用の下地金物を兼ねている。ここで、図11は、外壁構造1の目地にシーリングを施した状態の一例を示す図である。図11においては、シーリングを施した部分に色を付している。図11に示すように、下地金物100はパネル支持部32の四方を囲んでいるため、当該パネル支持部32の周囲であってもシーリングを施すことができる。なお、下地金物100の上部については、庇30の屋根パネル33の直ぐ下方に位置する関係上、シーリングを施すためのシーリングガンの吐出口が届かない場合がある。このような場合には、図11に示すように、下地金物100の上部にシーリングを施さないこととしてもよい。このように、下地金物100を用いることにより、外壁構造1の状況に応じた任意の場所にシーリングを施すことが可能となる。
以上の如く、本実施形態に係る下地金物100は、
外壁から突出するパネル支持部32(腕木)に装着可能な下地金物100であって、
前記パネル支持部32(腕木)を周方向に囲繞する略環状に形成され、
前記パネル支持部32(腕木)に装着された状態において前記パネル支持部32(腕木)に挿通される切欠き部110と、
前記切欠き部110の内縁と前記下地金物100の外縁とを連通するスリット部120と、
を具備するものである。
このような構成により、パネル支持部32(腕木)に装着された状態において前記パネル支持部32の四方を囲むことができる。こうして、前記パネル支持部32の防火性能の向上を図ることができる。
また、前記スリット部120は、
前記パネル支持部32(腕木)に装着された状態において、前記パネル支持部32(腕木)の上方に位置するように形成されているものである。
このような構成により、パネル支持部32(腕木)の下方から前記パネル支持部32に装着することができる。具体的には、本実施形態のパネル支持部32のように、上方からの取り付けが難しい場合であっても、当該パネル支持部32の下方から下地金物100を装着することができる。
また、前記パネル支持部32(腕木)に装着された状態において、前記パネル支持部32(腕木)に支持可能な支持部130をさらに具備するものである。
このような構成により、パネル支持部32(腕木)に装着する際に、下地金物100をパネル支持部32に支持させることができる。こうして、パネル支持部32に装着する際の作業効率を向上させることができる。
また、前記スリット部120の幅は、
前記パネル支持部32(腕木)の幅よりも小さく形成されているものである。
このような構成により、パネル支持部32(腕木)に装着する際に、下地金物100をパネル支持部32に支持させると共に、支持させた状態からの脱落を抑制することができる。こうして、パネル支持部32に装着する際の作業効率を向上させることができる。
また、シーリング用の下地金物100を兼ねるものである。
このような構成により、パネル支持部32(腕木)の四方にシーリングを施すことができる。
また、本実施形態に係る下地金物100の防火構造は、
外壁から突出するパネル支持部32(腕木)に装着可能な下地金物100を具備し、
前記パネル支持部32(腕木)は、前記外壁の目地から突出し、
前記下地金物100は、前記パネル支持部32(腕木)に装着された状態において、前記パネル支持部32(腕木)の周囲の目地を覆うように配置されているものである。
このような構成により、パネル支持部32の防火性能の向上を図ることができる。
また、外壁から突出するパネル支持部32(腕木)に装着可能な下地金物100であって、
前記パネル支持部32(腕木)を周方向に囲繞する略環状に形成され、
前記パネル支持部32(腕木)に装着された状態において前記パネル支持部32(腕木)に挿通される切欠き部110と、
前記切欠き部110の内縁と前記下地金物100の外縁とを連通するスリット部120と、
を具備する前記下地金物100を前記パネル支持部32(腕木)に装着する装着方法であって、
前記下地金物100を弾性変形させて前記スリット部120を挟んだ一側部と他側部とを互いに離間する方向へ移動させる第一の工程(ステップS102)と、
前記スリット部120を介して前記パネル支持部32(腕木)を前記切欠き部110内へと案内する第二の工程(ステップS103)と、
前記切欠き部110内に前記パネル支持部32(腕木)を挿通させた状態で前記下地金物100を弾性変形させる前の状態に戻す第三の工程(ステップS104)と、
を具備するものである。
このような構成により、パネル支持部32(腕木)に装着された状態において前記パネル支持部32の四方を囲むことができる。こうして、前記パネル支持部32の防火性能の向上を図ることができる。
なお、パネル支持部32は、腕木の実施の一形態である。
以上、一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、パネル支持部32の構成は、実施形態のものに限定しない。すなわち、腕木とは、庇の腕木に限定されず、例えばバルコニーの腕木等、壁から突出する腕木全般に適用できるものである。また、腕木が設けられる壁とは、外壁だけでなく任意の壁状の構造物を採用することができる。
また、スリット部の場所は、切欠き部の左上端部に限定するものではなく、例えば切欠き部の右上端部等、任意の場所を採用することができる。
また、下地金物100は、膨出部140を具備しなくてもよい。その場合、下地金物100は、膨らんだ部分がない略平らな部材として構成することができる。また、下地金物は、専らシーリングの下地として使用される場合でも適用可能である。
また、前記住宅としては、集合住宅、戸建住宅等の種々の住宅が想定される。また、前記建物は、例えばオフィスビルや病院等の住宅以外の建物であってもよい。
32 パネル支持部
100 下地金物
110 切欠き部
120 スリット部

Claims (1)

  1. 壁から突出する腕木と、
    板状に形成され、壁から突出する腕木に装着可能な下地金物と、
    前記下地金物の前方に配置される左右一対の面材と、を具備した防火構造であって、
    前記下地金物は、
    前記腕木を周方向に囲繞する略環状に形成され、
    前記腕木に装着された状態において前記腕木に挿通される切欠き部と、
    前記切欠き部の内縁と前記下地金物の外縁とを連通するスリット部と、
    前方に膨らんだ部分であって、前記腕木に装着された状態において前記切欠き部の内縁と前記下地金物の外縁との間を前記下地金物の板面に沿って上下方向に延びるように、前記切欠き部を挟んで前記スリット部とは反対側に形成された膨出部と、
    を具備し、
    前記腕木は、前記左右一対の面材の間に設けられる目地から突出し、
    前記スリット部は、
    前記腕木に装着された状態において、前記腕木の上方に位置し、
    前記目地は、前記スリット部を避けた位置に配置されるとともに、前記膨出部と重なる位置に配置される防火構造。
JP2016193978A 2016-09-30 2016-09-30 防火構造 Active JP6901838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016193978A JP6901838B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 防火構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016193978A JP6901838B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 防火構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018053656A JP2018053656A (ja) 2018-04-05
JP6901838B2 true JP6901838B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=61833968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016193978A Active JP6901838B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 防火構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6901838B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6895406B2 (ja) * 2018-03-21 2021-06-30 株式会社大一商会 遊技機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07279268A (ja) * 1994-04-08 1995-10-24 Tamatetsuku:Kk 気密部材
JP4137844B2 (ja) * 2004-05-24 2008-08-20 積水ハウス株式会社 シーリング補助材及び腕木周りのシーリング構造
JP2006097392A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Daiwa House Ind Co Ltd プレート等の貫通材が貫通する外壁縦目地の乾式止水構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018053656A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101546471B1 (ko) 커튼월 구조
JP2021179126A (ja) 軒天見切り構造
JP6901838B2 (ja) 防火構造
CN110886415A (zh) 模块化幕墙及模块化幕墙的安装方法
KR101569656B1 (ko) 건축용 패널의 내화 보강 방법
JP2010129427A (ja) 照明器具
JP7394569B2 (ja) 防火戸
KR101649307B1 (ko) 실내 설치형 커튼월 및 이의 시공방법
JP7136649B2 (ja) 連結構造体及び連結金具
JP2013174078A (ja) ルーバーシステム
JP6847384B2 (ja) 建具
JP6647950B2 (ja) 庇支持ブラケット及び入隅部における庇の支持方法
JP6831076B2 (ja) 建具
JP6392609B2 (ja) カーテンウォール
JP2001348988A (ja) 折り上げ天井
JP7199300B2 (ja) サッシ枠用の治具及びサッシ枠用の治具の使用方法
KR200496027Y1 (ko) 건설 현장용 소음 방지 패널
JP7349310B2 (ja) 仕切壁、該仕切壁の施工方法及び仕切壁を備える建物
JP6792110B2 (ja) 窓ユニット取付構造
JP5213942B2 (ja) パネルの固定構造
JP2016007304A (ja) 防煙垂壁および防煙垂壁の施工方法
JP7070853B2 (ja) 建物の天井構造
JP7232013B2 (ja) 引戸装置の防火構造
JP7002265B2 (ja) 窓シャッター装置
JP6683591B2 (ja) 建具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161011

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6901838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250