JP6900446B2 - サーバ、通信端末装置、移動体、IoT機器、通信システム、情報を提供する方法及びプログラム - Google Patents

サーバ、通信端末装置、移動体、IoT機器、通信システム、情報を提供する方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、近距離装置間の通信に用いる通信端末装置、その通信端末装置を備えた移動体、IoT機器及び通信システム、並びに、その通信端末装置に情報を提供するサーバ、方法及びプログラムに関するものである。
従来、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2P(Vehicle-to-Pedestrian)、V2X(Vehicle-to-Everything)などの近距離装置間(D2D:Device-to-Device)で直接無線通信する通信方式が知られている。
例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)や次世代(NR)の仕様では、移動通信網(コアネットワーク)を介さずに、V2V、V2I、V2P、V2Xなどの近距離装置間(D2D)でPC5と呼ばれるインターフェースを用いて直接無線通信するSidelink通信方式(以下「PC5通信方式」という。)の標準仕様が策定されている(非特許文献1、2、3、4、5参照)。
また、通信端末装置におけるPC5通信方式の無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する方式としては、移動通信網(セルラーネットワーク)の基地局(eNB)を介したUu通信の時刻リファレンスを用いる方式(以下「Uu同期方式」という。)又は自装置に備えるGNSS受信機で取得した時刻リファレンスを用いる方式(以下「GNSS同期方式」という。)を選択することができる(非特許文献6、7参照)。Uu同期方式を選んだ場合、Uu通信の時刻リファレンスであるSFN(System Frame Number)を、PC5通信方式の無線フレームの送受信タイミングの基準として使う。一方、GNSS同期方式を選んだ場合、GNSS受信信号に基づいて生成したUTC(Universal Time Coordinated)時刻リファレンスに基づいてSFN相当に換算したフレーム番号DFN(Direct Frame Number)を、PC5通信方式の無線フレームの送受信タイミングの基準として使う(非特許文献7参照)。
3GPP TS 23.285 V16.0.0 (2019-03), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Architecture enhancements for V2X services (Release 16) 3GPP TS 23.303 V15.1.0 (2018-06), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Proximity-based services (ProSe); Stage 2 (Release 15) 3GPP TS 24.386 V15.2.0 (2018-12), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; User Equipment (UE) to V2X control function; protocol aspects; Stage 3 (Release 15) 3GPP TR 38.885 V16.0.0 (2019-03),3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Study on NR Vehicle-to-Everything (V2X) (Release 16) 3GPP TR 23.287 V1.0.0 (2019-05),3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Architecture enhancements for 5G System (5GS) to support Vehicle-to-Everything (V2X) services (Release 16) 3GPP TS 36.300 V15.6.0 (2019-06), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2 (Release 15) 3GPP TS 36.331 V15.6.0 (2019-06), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 15)
上記Uu同期方式又はGNSS同期方式を選択して上記PC5通信方式などの近距離装置間の直接無線通信方式の無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する場合、Uu同期方式の時刻リファレンスとGNSS同期方式の時刻リファレンスとの時間ずれにより次のような課題がある。近距離装置間の直接無線通信方式で互いに無線通信を行う複数の通信端末装置のうち、一方の通信端末装置がUu同期方式を選択し、他方の通信端末装置がGNSS同期方式を選択した場合、上記両同期方式の時刻リファレンスのずれにより、互いに通信を行う通信端末装置間の無線フレームの送受信タイミングがずれてしまい、お互いの無線フレーム同士が電波干渉源となるおそれがある。このように無線フレーム同士が電波干渉源になると、各通信端末装置で使用する無線フレームにおいて直接無線通信方式を割り当て可能な無線フレームの収容数が減少し、また、直接無線通信方式の無線フレームを割り当てたとしても通信品質が劣化してしまうおそれがある。
なお、上記課題は、上記PC5通信方式などの近距離装置間の直接無線通信方式の無線通信を行う装置に限定されることなく、上記Uu同期方式又はGNSS同期方式を選択して無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する装置であれば、同様に発生し得るものである。
本発明の一態様に係るサーバは、情報を提供するサーバである。このサーバは、移動通信網の基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とを使用可能な通信端末装置から、前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報を受信する情報受信手段と、前記無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報と、前記通信端末装置が在圏するセルを識別するセル識別情報とを、互いに対応付けて記憶する記憶手段と、近距離装置間の直接無線通信方式によって通信可能な情報提供先の通信端末装置に、前記情報提供先の通信端末装置が在圏するセルのセル識別情報に対応する前記時刻差分の情報を送信する情報送信手段と、を備える。
前記サーバにおいて、前記時刻差分の情報を受信したとき、その受信した時刻差分の情報が、前記セルのセル識別情報に対応付けて記憶されている直近の所定個数の時刻差分の情報を含む所定範囲内に入っている否かを判定し、前記受信した時刻差分の情報が前記所定範囲内に入っていないときは、異常データとして破棄し、前記受信した時刻差分の情報が前記所定範囲内に入っているときは、前記受信した時刻差分の情報を前記直近の所定個数の時刻差分の情報として追加してもよい。
前記サーバにおいて、近距離装置間の直接無線通信方式によって通信可能な情報提供先の通信端末装置に、前記情報提供先の通信端末装置が在圏するセルを含む一又は複数のセルについて前記時刻差分の情報及び前記セル識別情報を送信する情報送信手段と、を備えてもよい。ここで、前記直近の所定個数の時刻差分の情報に新規の時刻差分の情報を追加したとき、その追加した後の直近の所定個数の時刻差分の情報の平均値を、前記情報提供先の通信端末装置に送信してもよい。
前記サーバにおいて、前記時刻差分の情報は、前記移動通信網の基地局を介して、報知チャネルを用いて送信されてもよいし、前記基地局を介して、前記通信端末装置のハンドオーバ時のRRC Connection Reconfigurationを用いて送信されてもよいし、前記基地局を介して、V2Xサービスの管理オブジェクトを用いて送信されてもよい。
前記サーバにおいて、前記時刻差分の情報は、SFN(System Frame Number)相当に換算したフレーム番号DFN(Direct Frame Number)をシフトさせるoffsetDFNパラメータに設定されてもよい。
本発明の他の態様に係る通信端末装置は、移動通信網の基地局を介した通信と近距離装置間の直接無線通信方式による通信とを選択的に又は同時に実行可能な通信端末装置である。この通信端末装置は、移動通信網の基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とを選択的に使用する同期方式選択手段と、前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報をサーバに送信する情報送信手段と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る通信端末装置は、GNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて近距離装置間の直接無線通信方式による通信を行う通信端末装置である。この通信端末装置は、当該通信端末装置が在圏するセルにおける移動通信網の基地局を介した通信の時刻リファレンスとGNSS受信機で取得した時刻リファレンスとの時刻差分の情報を、サーバから受信する情報受信手段と、前記受信した時刻差分の情報に基づいて、前記GNSS受信機で取得した時刻リファレンスを補正して前記無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する送受信タイミング補正手段と、を備える。
前記通信端末装置において、前記時刻差分の情報は、前記基地局を介して、報知チャネルを用いて受信されてもいし、前記基地局を介して、前記通信端末装置のハンドオーバ時のRRC Connection Reconfigurationを用いて受信されてもよいし、前記基地局を介して、V2Xサービスの管理オブジェクトを用いて受信されてもよい。
前記通信端末装置において、前記時刻差分の情報は、SFN(System Frame Number)相当に換算したフレーム番号DFN(Direct Frame Number)をシフトさせるoffsetDFNパラメータに設定されてもよい。
前記通信端末装置において、前記移動通信網の基地局を介した通信の無線通信方式は、3GPPのCat.M又はCat.NBの仕様に準拠した無線通信方式であってもよい。
前記通信端末装置において、地上、水上又は空中を移動する移動体に搭載されていてもよいし、IoT機器に搭載されていてもよい。
本発明の更に他の態様に係る移動体は、前記いずれかの通信端末装置を備える。
本発明の更に他の態様に係るIoT機器は、前記いずれかの通信端末装置を備える。
本発明の更に他の態様に係る通信システムは、前記いずれかのサーバと、前記いずれかの通信端末装置と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る方法は、情報を提供する方法である。この方法は、移動通信網の基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とを使用可能な通信端末装置から、前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報を受信することと、前記無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報と、前記通信端末装置が在圏するセルを識別するセル識別情報とを、互いに対応付けて記憶することと、近距離装置間の直接無線通信方式によって通信可能な情報提供先の通信端末装置に、前記情報提供先の通信端末装置が在圏するセルのセル識別情報に対応する前記時刻差分の情報を送信することと、を含む。
本発明の更に他の態様に係るプログラムは、情報を提供するサーバに備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムである。このプログラムは、移動通信網の基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とを使用可能な通信端末装置から、前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報を受信するためのプログラムコードと、前記無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報と、前記通信端末装置が在圏するセルを識別するセル識別情報とを、互いに対応付けて記憶するためのプログラムコードと、近距離装置間の直接無線通信方式によって通信可能な情報提供先の通信端末装置に、前記情報提供先の通信端末装置が在圏するセルのセル識別情報に対応する前記時刻差分の情報を送信するためのプログラムコードと、を含む。
本発明の更に他の態様に係るプログラムは、移動通信網の基地局を介した通信と近距離装置間の直接無線通信方式による通信とを選択的に又は同時に実行可能な通信端末装置に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムである。このプログラムは、移動通信網の基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とを選択的に使用するためのプログラムコードと、前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報をサーバに送信するためのプログラムコードと、
を含む。
本発明の更に他の態様に係るプログラムは、移動通信網の基地局を介した通信と近距離装置間の直接無線通信方式による通信とを選択的に又は同時に実行可能な通信端末装置に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムである。このプログラムは、当該通信端末装置が在圏するセルにおける移動通信網の基地局を介した通信の時刻リファレンスとGNSS受信機で取得した時刻リファレンスとの時刻差分の情報を、サーバから受信するためのプログラムコードと、前記受信した時刻差分の情報に基づいて、前記GNSS受信機で取得した時刻リファレンスを補正して前記無線フレームの送受信タイミングを決定して設定するためのプログラムコードと、を含む。
前記サーバ、前記通信端末装置、前記移動体、前記IoT機器、前記通信システム、前記方法及び前記プログラムにおいて、前記直接無線通信方式は、3GPPの標準仕様に含まれるPC5インターフェースを用いた直接無線通信方式であってもよい。
本発明によれば、近距離装置間の直接無線通信方式で互いに無線通信を行う複数の通信端末装置において無線フレームの送受信タイミングの基準に用いる時刻リファレンスの信号源が互いに異なっても、直接無線通信方式の無線フレームにおける干渉を抑制することができる。
実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す説明図。 実施形態に係るPC5通信方式による車両間のデータ通信の一例を示す説明図。 複数の車両のUE間で直接無線通信における無線フレームの送受信タイミングの同期方式が異なることによる干渉の一例を示す説明図。 本実施形態に係るサーバの要部構成の一例を示すブロック図。 実施形態に係るサーバにおいて時刻差分(offsetDFN)の情報の受信(取得)及び送信(配信)は定期的に行得場合の情報処理の一例を示すフローチャート。 実施形態に係る車両のUEの要部構成の一例を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す説明図である。本実施形態の通信システムは、例えば、車両移動経路としての道路を走行している複数の移動体としての車両30の通信端末装置31が近距離装置間(D2D:Device-to-Device)で直接無線通信するPC5通信方式によりV2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2X(Vehicle-to-Everything)等の直接無線通信を行うことができる通信システムに適する。
なお、図1の例では、通信端末装置31(1)〜31(3)をそれぞれ有する3台の車両30(1)〜30(3)の場合について示しているが、車両30及び通信端末装置31の数は1台又は2台でもよいし、4台以上であってもよい。また、本実施形態における車両30は、例えば乗用車、トラック、バスなどの自動車であり、本発明は車両の種類及び数に制限されない。また、本発明は、移動体が上空や水上などに設定された移動経路を移動する飛行体、船舶などの車両以外の移動体である場合にも適用することができる。
図1において、本実施形態の通信システムは、複数の車両30の通信端末装置31それぞれと通信可能なサーバ10を備える。通信システムは、複数の車両30の通信端末装置31を含んでもよい。サーバ10は、各車両30の通信端末装置31がPC5通信方式による車両30間の直接無線通信を行うときの無線フレームの同期に関する情報を記憶・管理し、この情報を各車両30の通信端末装置31に送信して提供することができる。サーバ10は、各車両30の通信端末装置31への情報の送信を、通信端末装置31から受信した情報要求に応答して行ってもよいし、情報要求によらずに定期的に又は不定期のタイミングで自律的に配信するように行ってもよい。
通信端末装置31からサーバ10に送信する情報要求は、その通信端末装置31の現在位置の情報を含んでもよい。この場合、サーバ10は、通信端末装置31の現在位置の情報を別途取得する必要がない。
サーバ10は、例えば、移動通信網15の基地局16に設けられたMEC(Multi−access Edge Computing)装置である。MEC装置からなるサーバ10は、基地局16と移動通信網15のコアネットワークとの間のノード又はコアネットワークの外側に設けてもよい。また、サーバ10は、図中の破線で示すように移動通信網15のコアネットワークに設けてもよい。
基地局16は、一つ又は複数のセル(セクタ、セクタセルとも呼ばれる。)を形成する。セルは地上又は海上に2次元的に形成してもよいし、上空から地上又は海上に向けて3次元的に形成してもよい。セルは、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセル、大セル等であってもよい。複数のセルは、複二次元的に又は三次元的に隣り合うように分布するセルラー構造を構成してもよいし、階層的に一部又は全部が重なり合った階層セル構造を構成してもよい。基地局16は、マクロセル基地局、スモールセル基地局、フェムトセル基地局、ピコセル基地局、大セル基地局、地上等に固定設置された固定基地局、地上、海上、上空などを移動可能な移動型の基地局等であってもよい。基地局16は、eNodeB(evolved Node B:eNB)、gNodeB(gNB)、en−gNodeB(en−gNB)、アクセスポイント等と呼ばれる無線通信装置であってもよい。
車両30の通信端末装置31は、移動通信サービスの加入者として使用可能なユーザ装置(以下「UE」という。)である。UE31は、ユーザ端末、端末、端末装置、移動局、移動機等と呼ばれる無線通信装置であってもよい。車両30のUE31は、車両30の中で利用者が携帯した状態で使用する装置でもよいし、車両30に組み込んで設置された装置(例えばナビゲーション装置の一部として組み込まれた装置)であってもよい。
車両30のUE31は、第1の通信方式であるネットワーク通信方式(例えば、3G、LTE、又は次世代のNRの方式)により移動通信網(セルラーネットワーク)の基地局16を介してサーバ10と通信可能である(以下、ネットワーク通信方式による通信を「Uu通信」ともいう)。Uu通信のネットワーク通信方式は、3GPPのCat.M又はCat.NBの仕様に準拠した無線通信方式であってもよい。
また、車両30のUE31は、移動通信網(セルラーネットワーク)の基地局を介さない第2通信方式により、他の車両との無線通信(以下「車車間通信」ともいう。)を行うことができる。第2通信方式は、例えば、PC−5(以下「PC5」ともいう。)インターフェースを用いるSidelink方式(以下、「PC5通信方式」又は「PC−5 Sidelink方式」ともいう。)である。PC−5インターフェースは、UE同士、UEと他の装置(例えば車両)、車両同士、又は、車両と他の装置が、基地局を介さないで直接通信を行うD2D(Device to Device)のインターフェースであり、3GPPリリース12以降で標準化されている。PC5通信方式(Sidelink方式)は、PC−5インターフェース等を用いて、UE同士、UEと他の装置(例えば車両)、車両同士、又は、車両と他の装置が、基地局を介さないで比較的狭いエリアで直接通信を行う近距離の無線通信方式である。
また、車両30のUE31は、PC5通信方式(Sidelink方式)による移動通信網(セルラーネットワーク)の基地局を介さない第2通信方式による通信は、データ送信先の車両のUEとの間で、他の車両のUEを介さない単一の直接無線通信(以下「シングルホップ通信」という。)を行ってもよいし、一又は複数の他の車両のUEを介した複数の直接無線通信を伴うマルチホップ通信を行ってもよい。
PC5通信方式では、階層化通信モデルのデータリンク層(Layer−2)におけるデータの処理単位であるフレーム(「MACパケット」とも呼ばれる。)を識別する通信識別子(フレーム識別子)であるLayer−2 ID(以下、適宜「L2ID」と略す。)が定義されている。図1中の車両30の後方に枠で囲んで例示した3桁の数字は、車両30(UE31)に割り当てられた通信識別子としてのL2IDの値である(後述の図2参照)。
なお、図1の例では複数の車両30(1)〜30(3)のUE31(1)〜31(3)は、同一のセル80内に在圏しているが、互いに異なるセルに在圏してもよい。また、車両30(1)〜30(3)のUE31(1)〜31(3)は、上記PC5通信方式による直接無線通信とUu通信とを選択的に又は同時に行うものであってもよい。
図2は、本実施形態に係るPC5通信方式による車両間のデータ通信の一例を示す説明図である。図2の複数の車両30(1)〜30(3)それぞれの下方には、各車両のUE31(1)〜31(3)における階層化通信モデル310(1)〜310(3)の一例を示している。各階層化通信モデル310(1)〜310(3)では、最下位から上位に向かって、物理層からなるレイヤ1(L1)、MAC(メディアアクセス制御)層とRLC(無線リンク制御)層とPDCP(パケットデータ収束)層とによりデータをフレーム単位で処理するレイヤ2(L2)、各種プロトコル(例えば、IP,Non−IP,ARP)を用いてデータをパケット単位で処理するネットワーク層、アプリケーション層などで構成されている。アプリケーション層におけるデータは「メッセージ」とも呼ばれる。
図2において、第1通信端末装置(送信側の通信端末装置)である車両30(1)のUE31(1)は、例えば、移動通信の上りリンクの無線リソースの一部を用い、レイヤ2(L2)における送信先(通信宛先)の通信識別子としてのフレーム識別子であるDestination L2ID(以下、適宜「Dst.L2ID」と略す。)を指定してデータ(メッセージ)をフレーム単位で送信する。図2の例では、Dst.L2IDとして「yyy」を指定している。第2通信端末装置(受信側の通信端末装置)である受信側の車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)は、受信したフレームのヘッダに含まれる送信先のフレーム識別子(Dst.L2ID)が、自装置に割り当てられたフレーム識別子(L2ID)に一致しているか否かを判断する。
また、図2において、車両30(2)のUE31(2)は、受信したフレームのヘッダに含まれる送信先のフレーム識別子(Dst.L2ID):yyyが、自装置に割り当てられたフレーム識別子(L2ID):yyyに一致していると判断し、受信したフレームのデータ(メッセージ)を含むパケットを上位層に上げるようにデータ処理することにより、当該データをアプリケーションに使用できるようにする。一方、車両30(3)のUE31(3)は、受信したフレームのヘッダに含まれる送信先のフレーム識別子(Dst.L2ID):yyyが、自装置に割り当てられたフレーム識別子(L2ID):zzzに一致していないと判断し、受信したフレームのデータ(メッセージ)を含むパケットを上位層に上げないようにデータ処理することにより、当該データをアプリケーションに使用できないようにする。
図1及び図2において、車両30(1)〜30(3)のUE31(1)〜31(3)は、PC5通信方式の直接無線通信を行うときの無線フレーム(例えば、PSSCH(Physical Sidelink Shared CHannel)、PSCCH(Physical Sidelink Control CHannel)、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast CHannel)が割り当てられるサブフレーム)の送受信タイミングを決定して設定する同期方式として、第1の同期方式としてのUu同期方式及び第2の同期方式としてのGNSS同期方式から選択することができる。
Uu同期方式は、移動通信網(セルラーネットワーク)15の基地局16を介したUu通信の時刻リファレンスを用いる方式であり、時刻リファレンスの信号源は基地局16、サーバ10又は移動通信網15のコアネットワークにあるノード装置である。
一方、GNSS同期方式は、UE31に設けた現在位置取得手段としてのGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機がGNSS衛星20からの電波を受信して取得した時刻リファレンスを用いる方式であり、時刻リファレンスの信号源は自装置内のGNSS受信機である。
図1の例において、例えば、車両30(1)のUE31(1)は、PC5通信方式の直接無線通信における無線フレームの送受信タイミングを、主にUu同期方式を用いて決定する。一方、車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)は、例えばUu通信を常時ONすることができない等の理由により、PC5通信方式の直接無線通信における無線フレームの送受信タイミングを、GNSS同期方式を用いて決定する。このように車両30(1)のUE31(1)と車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)との間で、PC5通信方式の直接無線通信における無線フレームの送受信タイミングの決定に用いる同期方式が異なると、両同期方式の時刻リファレンスのずれにより、互いに通信を行うUE間の無線フレームの送受信タイミングがずれてしまい、お互いの無線フレーム同士が電波干渉源となるおそれがある。
図3は、複数の車両30のUE31間で直接無線通信における無線フレームの送受信タイミングの同期方式が異なることによる干渉の一例を示す説明図である。
図3において、SFN(System Frame Number)は、Uu通信で用いられるUu同期方式の時間軸における基本単位である無線フレーム(例えば10ms単位)の識別番号であり、各無線フレームは10個のサブフレーム(Subframe#=0〜9)(例えば1ms単位)で構成されている。DFN(Direct Frame Number)は、SFN相当に換算して定義されたPC5通信方式の直接無線通信の時間軸における基本単位である無線フレーム(例えば10ms単位)の識別番号であり、各無線フレームは10個のサブフレーム(Subframe#=0〜9)(例えば1ms単位)で構成されている。ここで、SFN及びDFNそれぞれの番号は、例えば0〜1023がサイクリックに繰り返すように設定される。
UE31間でUu通信を行う場合、そのUu通信に用いられるSFN番号及びサブフレーム番号をUE31間で互いに認識するとともに、前述の移動通信網(セルラーネットワーク)15の基地局16を介したUu通信の時刻リファレンスを用いるUu同期方式により、UE31間で無線フレームの送受信タイミングを互いに合わせる同期処理が行われる。
一方、UE31間でPC5通信方式の直接無線通信を行う場合、その直接無線通信に用いられるSFN番号(又はDFN番号)及びサブフレーム番号をUE31間で互いに認識するとともに、UE31間で無線フレームの送受信タイミングを互いに合わせる同期処理が行われる。例えば、図3の例では、SFN=DFN=1の無線フレームにおけるサブフレーム番号=3のサブフレーム(以下「PC5サブフレーム」ともいう。)41,51をUE間の直接無線通信に用いている。
上記PC5通信方式の直接無線通信における同期方式としては、前述の基地局16を介したUu通信の時刻リファレンスを用いるUu同期方式と、GNSS衛星20からの電波を受信するGNSS受信機の時刻リファレンスを用いるGNSS同期方式とを選択的に用いることができる。このため、PC5通信方式の直接無線通信を行う複数のUE31間で同期方式が互いに異なると、Uu同期方式の時刻リファレンスとGNSS同期方式の時刻リファレンスとの時間ずれ(時刻差分)ΔTsにより、互いに通信を行うUE31間のPC5サブフレーム41,51の送受信タイミングがΔTsだけずれてしまう。
前述の3GPPで規定されたPC5通信方式の直接無線通信では、PC5サブフレーム41,51の送受信タイミングの時間ずれ(時刻差分)ΔTsが最大1.95μs(=ΔTmax)までは許容されるが、それ以上ずれてしまうと、各UE31の無線フレーム40、50同士が電波干渉源となるおそれがある。このように無線フレーム同士が電波干渉源になると、各UE31で使用する無線フレームにおいてPC5通信方式を割り当て可能な無線フレーム(サブフレーム)の収容数が減少してしまう。また、PC5通信方式の無線フレームを割り当てたとしても通信品質が劣化してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態の通信システムでは、基地局16を介したUu通信により複数の車両30(1)〜30(2)のUE31(1)〜31(3)それぞれと通信可能なサーバ10により、PC5通信方式の直接無線通信における無線フレームの同期の最適化を行っている。
サーバ10は、例えば、次のように情報の収集と配信とを行う。まず、サーバ10は、基地局16のセル80ごとに、セル80に在圏する複数の車両30のうちUu同期方式及びGNSS同期方式の両方を用いることができる車両30(1)のUE31(1)から、Uu同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとGNSS同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分ΔTsの情報を受信する。更に、サーバ10は、その時刻差分ΔTsの情報とセル識別情報(セルID)とを互いに対応付けて記憶する。また、サーバ10は、PC5通信方式で通信する他の車両30(2),30(3)のUE31(2)、31(3)に、そのUEが在圏するセル80に対応する時刻差分ΔTsの情報を送信する。
図4は、本実施形態に係るサーバ10の要部構成の一例を示すブロック図である。図4において、サーバ10は、情報記憶部(記憶手段)101と、要求受信部(要求受信手段)102と、情報送信部(情報送信手段)103と、情報受信部(情報受信手段)104と、情報処理部(情報処理手段)105とを備える。
情報受信部104は、車両30(1)のUE31(1)が在圏するセル80の識別情報としてのセルIDと、Uu同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとGNSS同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報を、移動通信網15の基地局16を介したUu通信によりUE31(1)から受信する。UE31(1)は、Uu通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定するUu同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定するGNSS同期方式とを使用可能なUEである。また、受信対象の時刻差分の情報は、例えばoffsetDFNの値を含むデータである。offsetDFNは、前述のSFN相当に換算したフレーム番号であるDFNのタイミングをシフトさせるためのoffsetDFNパラメータに設定される値である。
情報処理部105は、情報受信部104で受信したセルIDとoffsetDFNとを情報記憶部101に格納するための処理を行う。
情報記憶部101は、例えば表1に示すように、情報受信部104で受信したセルIDとoffsetDFNの値とを互いに対応付けて記憶する。
Figure 0006900446
要求受信部102は、PC5通信方式によって通信可能な情報提供先の車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)から、そのUE31(2),31(3)が在圏するセル80のセルIDに対応するoffsetDFNの要求を受信する。要求受信部102は、offsetDFNの要求と一緒に、各UE31(2),31(3)が在圏するセル80のセルIDを受信してもよい。
情報送信部103は、PC5通信方式によって通信可能な情報提供先の車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)それぞれに、そのUE31(2),31(3)が在圏するセル80のセルIDに対応するoffsetDFNのデータを送信する。
情報送信部103は、情報提供先のUE31(2),31(3)が在圏する可能性がある複数のセルについて、各セルのセルIDと各セルに対応するoffsetDFNのデータとを送信してもよい。また、情報送信部103は、UE31(2),31(3)からの要求に応答する態様ではなく、例えば所定のタイミングにUE31(2),31(3)に対してoffsetDFNのデータを配信してもよい(プッシュ型の配信)。
また、情報送信部103は、時刻差分(offsetDFN)の情報を様々な配信経路で情報提供先のUE31(2),31(3)に送信することができる。例えば、情報送信部103は、移動通信網15の基地局16を介して、報知チャネルのSIB(System Information Block)21で時刻差分(offsetDFN)の情報をUE31(2),31(3)に配信してもよいし、UE31(2),31(3)のハンドオーバ時のRRC Connection Reconfigurationで時刻差分(offsetDFN)の情報を送信してもよい。また、情報送信部103は、移動通信網15の基地局16を介して、V2Xサービスの管理オブジェクトを用いて時刻差分(offsetDFN)の情報をUE31(2),31(3)に送信してもよい。
また、offsetDFNのデータを送信する情報提供先の車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)などの主な対象は、例えば次の(A)及び(B)に例示するように、それ自身で時刻差分の情報(offsetDFN)を抽出することが難しいデバイスである。
(A)PC5通信機能が後付けされた車両のUE:
この車両は、例えばすでに市場に出回っているUu通信可能な車両(コネクテッドカー)であり、PC5通信方式の直接無線通信の外付装置(ドングル)をアドオンした車両である。この車両のUEでは、USBなどの標準IFを用いて外付装置(ドングル)のアドオンを実現することになるが、UE本体のUu通信モジュール及び標準IFを介したUu同期方式では、μsecオーダーの遅延担保が困難であるため、外付装置(ドングル)に設けたGNSS受信機によるGNSS同期方式が選択される。
(B)PC5通信機能を具備したIoT機器(UE):
このIoT機器は、Uu通信にNB−IoT/Cat.Mを使用したデバイスであり、例えば信号機や見守りGNSS端末などに組み込まれたUEである。NB−IoT/Cat.Mを使用するIoT機器では、ユースケース上、常時Uuオンが期待できない場合がある。この場合、GNSS受信機から出力された時刻リファレンスを同期信号源とせざるを得ない。
本実施形態のサーバ10において、車両30のUE31からサーバ10が受信する時刻差分の情報(offsetDFN)は経時的に変動するおそれがある。例えば、基地局16で用いるクロック源振に関して,そのクロック周波数は温度によって変動する特性を持つ。すなわち、Uu同期方式における基地局16から受信する時刻リファレンスのクロック周期とGNSS同期方式の時刻リファレンスのクロック周期との相対的な周波数の差分は,温度によって変動する。従って、このようなクロック周期の温度変動がある場合は、Uu同期方式の無線フレームの送受信タイミングとGNSS同期方式の無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分は、一度補正しただけでは不十分であり、定期的にアップデートする必要がある。
そこで、本実施形態において複数の車両30のUE31からの時刻差分(offsetDFN)の情報の受信(取得)及び送信(配信)は定期的に行ってもよい。
図5は、実施形態に係るサーバ10の情報処理部105において時刻差分(offsetDFN)の情報の受信(取得)及び送信(配信)は定期的に行場合の情報処理の一例を示すフローチャートである。
図5において、サーバ10は、時刻差分(offsetDFN)の情報を新規受信したら(S101)、その新規受信の時刻差分(offsetDFN)の絶対値が所定の異常データ判定用の閾値以上か否かを判断する(S102)。新規受信の時刻差分(offsetDFN)の絶対値が閾値以上の場合(S102でYES)は、時刻差分(offsetDFN)の測定エラーなどによる異常データとして破棄する(S103)。このように異常データを破棄することにより、UE31における異常データによるPC5通信方式の直接無線通信時の無線フレームの送受信タイミングの誤設定を回避することができる。
新規受信の時刻差分(offsetDFN)の絶対値が閾値よりも小さい場合(S102でNO)、サーバ10は、更に、新規受信の時刻差分(offsetDFN)の絶対値が更新判定用の所定の許容範囲内か否かを判断する(S104)。ここで、許容範囲は、例えば、前述の3GPPで規定されたPC5通信方式の直接無線通信におけるPC5サブフレーム41,51の送受信タイミングの最大許容ずれ量ΔTmax(例えば、1.95μs)である。
ここで、新規受信の時刻差分(offsetDFN)の絶対値が許容範囲内の場合(S104でYES)は、PC5通信方式の直接無線通信時に大きな干渉の発生がなく通信品質も劣化しないので、S101〜S104を繰り返す。これにより、PC5通信方式の直接無線通信時の無線フレームの送受信タイミングの無駄な更新処理(シフト処理)を回避することができる。
一方、新規受信の時刻差分(offsetDFN)の絶対値が許容範囲を超えている場合(S104でNO)は、サーバ10は、直近の所定個数(N個)の時刻差分(offsetDFN)のデータのうち最も古い時刻差分(offsetDFN)のデータを削除し、新規受信した時刻差分(offsetDFN)のデータを追加することにより、直近の所定個数(N個)の時刻差分(offsetDFN)の情報を更新する(S105)。サーバ10は、更新後の直近の所定個数(N個)の時刻差分(offsetDFN)の平均値を算出し、その時刻差分(offsetDFN)の平均値を車両30のUE31に配信する(S106)。これにより、PC5通信方式の直接無線通信時の無線フレームの送受信タイミングの急激なシフトを回避しつつ、基地局16のクロック周波数の経時変化等に起因した車両30のUE31からサーバ10が受信する時刻差分の情報(offsetDFN)の経時的の変動に対応することができる。
図6は、本実施形態に係る車両30のUE31の要部構成の一例を示すブロック図である。図6において、UE31は、情報取得部(情報受信手段)311と、車両情報取得部312と、情報記憶部(情報記憶手段)313とを備える。
情報取得部311は、UE31が在圏しているセル80に対応する前述の時刻差分の情報(offsetDFN)を、Uu通信によりサーバ10から受信して取得する。例えば、情報取得部311は、ネットワーク通信方式(例えば、3G方式、LTE方式、5G等の次世代のNR方式など)を用いて、UE31に割り当てられた無線リソースを使って移動通信網(セルラーネットワーク)15の基地局16と無線通信することにより、サーバ10から時刻差分の情報(offsetDFN)を受信する。
情報取得部311は、報知チャネルのSIB21で時刻差分(offsetDFN)の情報を受信してもよいし、UE31のハンドオーバ時のRRC Connection Reconfigurationで時刻差分(offsetDFN)の情報を受信してもよい。また、情報取得部311は、V2Xサービスの管理オブジェクトを用いて時刻差分(offsetDFN)の情報を受信してもよい。
また、情報取得部311は、時刻差分の情報(offsetDFN)は、UE31が在圏する可能性がある複数のセルについて、各セルに対応する時刻差分の情報(offsetDFN)と対応するセルIDとを受信して取得してもよい。
また、情報取得部311は、移動通信網(セルラーネットワーク)15の基地局16との通信により、Uu同期方式で用いる時刻リファレンスを出力することができる。
車両情報取得部312は、前述のGNSS受信機や車両30の駆動制御装置などにより、自車両30のUE31の現在位置の位置情報及び速度情報を取得する。
情報記憶部313は、情報取得部311によってサーバ10から取得した時刻差分の情報(offsetDFN)をセルIDと対応付けて(紐付けて)を記憶する。また、情報記憶部313は、通信宛先マップの情報と、車両情報取得部312によって取得した自車両30のUE31の現在位置の位置情報及び速度情報とを記憶する。
更に、UE31は、識別子取得部(識別子取得手段)314と、識別子選択部(識別子選択手段)315と、データ送信部(データ送信手段)316とを備える。
また、識別子取得部314は、周囲の車両のUE等にデータを送信する場合、情報記憶部313に格納されている通信宛先マップを参照し、自車両30のUE31の現在位置の周辺における他の車両のUEに対応する複数の通信識別子(L2ID)を取得する。また、識別子取得部314は、周囲の車両のUE等からデータを受信する場合、情報記憶部313に格納されている通信宛先マップを参照し、自車両30のUE31の現在位置の周辺における他の車両のUEに対応する複数の通信識別子(L2ID)を取得する。
識別子選択部315は、周囲の車両のUE等にデータを送信する場合、識別子取得部314で取得した複数の通信識別子(L2ID)から所望の車両(UE)に対応するL2IDを、Dst.L2IDとして選択する。なお、識別子選択部315は、PC5通信方式によるデータ送信を伴う通信のサービスの種類及び通信の用途の少なくとも一方に応じて、特定の車両(UE)に対応するL2IDを、Dst.L2IDとして選択してもよい。この場合は、PC5通信方式によるデータ送信を伴う通信のサービスの種類ごとに、その通信の用途ごとに、又は、その種類及び用途の組み合わせごとに、異なる車両(UE)を指定してデータを送信することができる。
データ送信部316は、データ送信対象の特定の車両(UE)に対応するL2IDをDst.L2ID(送信先の通信識別子)として付加したデータを含むフレームを、PC5通信方式のシングルホップ通信(以下「PC5シングルホップ通信」ともいう。)、PC5通信方式のマルチホップ通信(以下「PC5マルチホップ通信」ともいう。)、又は、移動通信網(セルラーネットワーク)の基地局を介したネットワーク通信方式のUu通信によって、周辺エリアに送信する。
また、UE31は、データ受信部(データ受信手段)317と、データ処理部(データ処理手段)318とを備える。データ受信部317は、PC5シングルホップ通信、PC5マルチホップ通信、又は、移動通信網(セルラーネットワーク)の基地局を介したネットワーク通信方式のUu通信によって、周辺の車両のUEからデータを含むフレームを受信する。
データ処理部318は、データ受信部317によって受信したデータにDst.L2IDとして付加されている送信先のL2IDが、自車両30(UE31)の現在位置を含む管理エリアに対応するL2IDに一致している場合に、前記受信したデータをアプリケーションで使用可能にするデータ処理を行う。
また、UE31は、GNSS受信部330と同期方式選択部(同期方式選択手段)331とを備える。GNSS受信部330は、GNSS衛星20から電波を受信してGNSS同期方式で用いる時刻リファレンスを出力する。同期方式選択部331は、PC5通信方式の直接無線通信における無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する同期方式として前述のUu同期方式とGNSS同期方式とを選択的に使用する。
また、UE31は、サーバ10に各種情報を送信する情報送信部(情報送信手段)319を備える。UE31がUu同期方式の時刻リファレンスとGNSS同期方式の時刻リファレンスとの時刻差分(offsetDFN)を抽出することができる場合、情報送信部319は、抽出した時刻差分(offsetDFN)をセルIDとともにサーバ10に送信する。
また、UE31は、他のUEとの間のデータ通信やサーバ10との通信を制御する通信制御部(通信制御手段)320を備える。例えば、通信制御部320は、同期方式選択部331で選択された同期方式によってPC5通信方式の直接無線通信における無線フレームの送受信タイミングを決めて設定する。
例えば、前述の図1中の車両30(1)のUE31(1)は前述のUu同期方式を選択し、Uu同期方式の時刻リファレンスに基づいて無線フレーム40及びサブフレーム41の送受信タイミングを決定して設定する。
また、前述の図1中の車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)は前述のGSNN同期方式を選択し、GSNN同期方式の時刻リファレンスを、自装置内で抽出した時刻差分(offsetDFN)又はサーバ10から受信した時刻差分(offsetDFN)を用いて補正することにより、無線フレーム及びサブフレームの送受信タイミングを決定して設定する。例えば、次式(1)を用いて各DFNの無線フレーム(例えば10ms単位)の送受信タイミング(開始タイミングの時刻)を決定し、次式(2)を用いてDFN内の各サブフレーム番号のサブフレーム(例えば1ms単位)の送受信タイミング(開始タイミングの時刻)を決定する。
Figure 0006900446
Figure 0006900446
上記式(1)及び式(2)において、「Tcurrent」は,GNSSデバイスから得られる現在UTC時刻(ミリ秒単位)を表し、「Tref」は、1900年1月1日0時0分0秒のUTC時刻を表す。上記式(1)及び式(2)はそれぞれ、GSNNデバイスから得られる現在時刻をUu通信で用いられるフレームタイミング時間の規定であるSFN及びSubframeNumberのそれぞれと同等のフレームタイミングへ変換するものである。上記式(1)及び式(2)は、offsetDFNを用いて、時間軸上で前方向に(タイミングが早くなる方向に)スライドして補正した例である。
車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)それぞれの通信制御部320は、上記式(1)及び式(2)で補正されたフレームタイミングに基づいて、予め設定された所定番号のDFN及びサブフレーム番号のサブフレーム51により、PC5通信方式のデータ通信を行うように制御する。この制御により、車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)がPC5通信方式のデータ通信を行うときの無線フレーム50のサブフレーム51の送受信タイミングと、車車間通信の相手側である車両30(1)のUE31(1)がPC5通信方式のデータ通信を行うときの無線フレーム40のサブフレーム41の送受信タイミングとが一致する。従って、PC5通信方式のデータ通信の無線フレーム40、50のサブフレーム41、51が他の通信のサブフレームから干渉を受けたり他の通信のサブフレームに干渉を与えたりすることがなくなるので、車両30(1)のUE31(1)と車両30(2),30(3)のUE31(2),31(3)との間のPC5通信方式の直接無線通信における無線フレームの干渉を抑制することができる。
また、通信制御部320は、サーバ10から受信した情報に基づいて、PC5通信方式によるデータ送信先のUEとのシングルホップ通信を、PC5通信方式による一又は複数の他のUEを介したマルチホップ通信及び移動体通信網を介したUu通信の少なくとも一方の通信に切り替えるように制御してもよい。また、通信制御部320は、サーバ10から受信した情報に基づいて、PC5通信方式による送信電力を抑制するように制御してもよい。
以上、本実施形態によれば、PC5通信方式で互いに直接無線通信を行う複数のUE31において無線フレームの送受信タイミングの基準に用いる時刻リファレンスの信号源が互いに異なる場合でも、PC5通信方式の直接無線通信に用いる無線フレームのサブフレームが他の通信のサブフレームから干渉を受けたり他の通信のサブフレームに干渉を与えたりすることがなくなるので、PC5通信方式の直接無線通信における無線フレームの干渉を抑制することができる。
なお、本明細書で説明された処理工程並びに通信端末装置(UE)、基地局、サーバ、MEC装置及び通信システムの構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種無線通信装置、eNode B、端末、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、前記媒体は非一時的な記録媒体であってもよい。また、前記プログラムのコードは、コンピュータ、プロセッサ、又は他のデバイス若しくは装置機械で読み込んで実行可能であれよく、その形式は特定の形式に限定されない。例えば、前記プログラムのコードは、ソースコード、オブジェクトコード及びバイナリコードのいずれでもよく、また、それらのコードの2以上が混在したものであってもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 :サーバ
15 :移動通信網
16 :基地局
20 :GNSS衛星(人工衛星)
30、30(1)〜30(3) :車両
31、31(1)〜31(3) :通信端末装置(UE)
40 :Uu同期方式で同期した無線フレーム
41 :直接無線通信に用いるサブフレーム
50 :GNSS同期方式で同期した無線フレーム
51 :直接無線通信に用いるサブフレーム
80 :セル
101 :情報記憶部
102 :要求受信部
103 :情報送信部
104 :情報受信部
105 :情報処理部
311 :情報取得部
312 :車両情報取得部
313 :情報記憶部
314 :識別子取得部
315 :識別子選択部
316 :データ送信部
317 :データ受信部
318 :データ処理部
319 :情報送信部
320 :通信制御部
330 :GNSS受信部
331 :同期方式選択部

Claims (19)

  1. 情報を提供するサーバであって、
    移動通信網の複数の基地局のそれぞれについて、前記基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とから同期方式を選択して近距離装置間の直接無線通信方式によって通信可能な第1の通信端末装置が、前記基地局のセルに在圏しているとき、前記第1の通信端末装置から、前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報を定期的に受信する情報受信手段と、
    前記複数の基地局のそれぞれについて、前記基地局のセルごとに、前記第1の通信端末装置から受信した前記時刻差分の情報と、前記第1の通信端末装置が在圏するセルを識別するセル識別情報とを、互いに対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記移動通信網の複数の基地局のセルのそれぞれにおいて前記第2の同期方式を選択して近距離装置間の直接無線通信方式による通信を行う第2の通信端末装置が、前記GNSS受信機で取得した時刻リファレンスを補正して前記無線フレームの送受信タイミングを決定して設定できるように、前記記憶手段に互いに対応付けて記憶されている前記時刻差分の情報及び前記セル識別情報を、前記第2の通信端末装置に定期的に送信する情報送信手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ。
  2. 請求項1のサーバにおいて、
    前記時刻差分の情報を受信したとき、その受信した時刻差分の情報が、前記セルのセル識別情報に対応付けて記憶されている直近の所定個数の時刻差分の情報を含む所定範囲内に入っている否かを判定し、
    前記受信した時刻差分の情報が前記所定範囲内に入っていないときは、異常データとして破棄し、
    前記受信した時刻差分の情報が前記所定範囲内に入っているときは、前記受信した時刻差分の情報を前記直近の所定個数の時刻差分の情報として追加することを特徴とするサーバ。
  3. 請求項2のサーバにおいて、
    前記直近の所定個数の時刻差分の情報に新規の時刻差分の情報を追加したとき、その追加した後の直近の所定個数の時刻差分の情報の平均値を、情報提供先の通信端末装置に送信することを特徴とするサーバ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかのサーバにおいて、
    前記時刻差分の情報は、移動通信網の基地局を介して、報知チャネル、ハンドオーバ時のRRC Connection Reconfiguration、又は、V2Xサービスの管理オブジェクトを用いて送信されることを特徴とするサーバ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかのサーバにおいて、
    前記時刻差分の情報は、SFN(System Frame Number)相当に換算したフレーム番号DFN(Direct Frame Number)をシフトさせるoffsetDFNパラメータに設定されることを特徴とするサーバ。
  6. 移動通信網の基地局を介した通信と近距離装置間の直接無線通信方式による通信とを選択的に又は同時に実行可能な通信端末装置であって、
    移動通信網の基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とから、前記近距離装置間の直接無線通信方式に使用する同期方式を選択する同期方式選択手段と、
    前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報を請求項1乃至5のいずれかのサーバに定期的に送信する情報送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信端末装置。
  7. GNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて近距離装置間の直接無線通信方式による通信を行う通信端末装置であって、
    移動通信網の複数の基地局のそれぞれについて請求項1乃至5のいずれかのサーバに互いに対応付けて記憶されている、前記基地局を介した通信の時刻リファレンスとGNSS受信機で取得した時刻リファレンスとの時刻差分の情報と前記基地局のセルのセル識別情報とを、前記サーバから定期的に受信する情報受信手段と、
    前記サーバから受信した時刻差分の情報及びセル識別情報に基づいて、当該通信端末装置が在圏するセルに対応する時刻差分の情報を用いて、前記GNSS受信機で取得した時刻リファレンスを補正して無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する送受信タイミング補正手段と、
    を備えることを特徴とする通信端末装置。
  8. 請求項7の通信端末装置において、
    前記時刻差分の情報は、前記移動通信網の基地局を介して、報知チャネル、ハンドオーバ時のRRC Connection Reconfiguration、又は、V2Xサービスの管理オブジェクトを用いて受信されることを特徴とする通信端末装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれかの通信端末装置において、
    前記時刻差分の情報は、SFN(System Frame Number)相当に換算したフレーム番号DFN(Direct Frame Number)をシフトさせるoffsetDFNパラメータに設定されることを特徴とする通信端末装置。
  10. 請求項6乃至9のいずれかの通信端末装置において、
    前記移動通信網の基地局を介した通信の無線通信方式は、3GPPのCat.M又はCat.NBの仕様に準拠した無線通信方式であることを特徴とする通信端末装置。
  11. 請求項6乃至10のいずれかの通信端末装置において、
    地上、水上又は空中を移動する移動体に搭載されていることを特徴とする通信端末装置。
  12. 請求項6乃至11のいずれかの通信端末装置において、
    IoT機器に搭載されていることを特徴とする通信端末装置。
  13. 請求項6乃至12のいずれかの通信端末装置を備えることを特徴とする移動体。
  14. 請求項6乃至12のいずれかの通信端末装置を備えることを特徴とするIoT機器。
  15. 請求項1乃至5のいずれかのサーバと、請求項6乃至14のいずれかの通信端末装置と、を備えることを特徴とする通信システム。
  16. 情報を提供する方法であって、
    移動通信網の複数の基地局のそれぞれについて、前記基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とから同期方式を選択して近距離装置間の直接無線通信方式によって通信可能な第1の通信端末装置が、前記基地局のセルに在圏しているとき、前記第1の通信端末装置から、前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報を定期的に受信することと、
    前記複数の基地局のそれぞれについて、前記基地局のセルごとに、前記第1の通信端末装置から受信した前記時刻差分の情報と、前記第1の通信端末装置が在圏するセルを識別するセル識別情報とを、互いに対応付けて記憶することと、
    前記移動通信網の複数の基地局のセルのそれぞれにおいて前記第2の同期方式を選択して近距離装置間の直接無線通信方式よる通信を行う第2の通信端末装置が、前記GNSS受信機で取得した時刻リファレンスを補正して前記無線フレームの送受信タイミングを決定して設定できるように、前記互いに対応付けて記憶されている前記時刻差分の情報及び前記セル識別情報を、前記第2の通信端末装置に定期的に送信することと、
    を含むことを特徴とする方法。
  17. 情報を提供するサーバに備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムであって、
    移動通信網の複数の基地局のそれぞれについて、前記基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とから同期方式を選択して近距離装置間の直接無線通信方式によって通信可能な第1の通信端末装置が、前記基地局のセルに在圏しているとき、前記第1の通信端末装置から、前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報を定期的に受信するためのプログラムコードと、
    前記複数の基地局のそれぞれについて、前記基地局のセルごとに、前記第1の通信端末装置から受信した前記時刻差分の情報と、前記第1の通信端末装置が在圏するセルを識別するセル識別情報とを、互いに対応付けて記憶するためのプログラムコードと、
    前記移動通信網の複数の基地局のセルのそれぞれにおいて前記第2の同期方式を選択して近距離装置間の直接無線通信方式による通信を行う第2の通信端末装置が、前記GNSS受信機で取得した時刻リファレンスを補正して前記無線フレームの送受信タイミングを決定して設定できるように、前記互いに対応付けて記憶されている前記時刻差分の情報及び前記セル識別情報を、前記第2の通信端末装置に定期的に送信するためのプログラムコードと、
    を含むことを特徴とするプログラム。
  18. 移動通信網の基地局を介した通信と近距離装置間の直接無線通信方式による通信とを選択的に又は同時に実行可能な通信端末装置に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムであって、
    移動通信網の基地局を介した通信の時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第1の同期方式とGNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて無線フレームの送受信タイミングを決定して設定する第2の同期方式とから、前記近距離装置間の直接無線通信方式に使用する同期方式を選択するためのプログラムコードと、
    前記第1の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングと前記第2の同期方式を選択したときの無線フレームの送受信タイミングとの時刻差分の情報を請求項1乃至5のいずれかのサーバに定期的に送信するためのプログラムコードと、
    を含むことを特徴とするプログラム。
  19. GNSS受信機で取得した時刻リファレンスに基づいて近距離装置間の直接無線通信方式による通信を行う通信端末装置に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムであって、
    移動通信網の複数の基地局のそれぞれについて請求項1乃至5のいずれかのサーバに互いに対応付けて記憶されている、前記基地局を介した通信の時刻リファレンスとGNSS受信機で取得した時刻リファレンスとの時刻差分の情報と前記基地局のセルのセル識別情報とを、前記サーバから定期的に受信するためのプログラムコードと、
    前記サーバから受信した時刻差分の情報及びセル識別情報に基づいて、当該通信端末装置が在圏するセルに対応する時刻差分の情報を用いて、前記GNSS受信機で取得した時刻リファレンスを補正して無線フレームの送受信タイミングを決定して設定するためのプログラムコードと、
    を含むことを特徴とするプログラム。
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