JP6900071B2 - 保安ステッカー - Google Patents

Description

本発明は保安ステッカーに関するもので、より詳しくは保安が要求される施設に出入するときに携帯電話などの電子機器のカメラ部分を封印するか商品包装ボックスや機密書類箱（封筒）などの開封有無を確認するのに使われる使い捨て保安ステッカーに関するものである。

半導体会社のように技術主導企業を訪問するか保安維持が要求される国家機関などに訪問するとき、訪問者が持っている携帯電話、タブレットＰＣ、ノートブック型ＰＣなどの電子機器は、カメラレンズ部位に保安ステッカーを義務的に付着しなければならないようにしている。

最近には、商品包装ボックスや機密書類箱（封筒）などの開封有無を確認するためにも保安ステッカーが使われている。

保安ステッカーに係わる先行技術としては、韓国公開特許第１０−２０１９−００７４３６９号公報及び韓国登録特許第１０−１６８４３７６号公報がある。前者はステッカーと離型紙を貫通する切取線を形成することにより、ステッカーを付着した後に取り外す場合、破損又は変形して容易に確認することができるようにしたものであり、後者はステッカーを取り外した後に再付着しても、取れた部分に跡が残ることになり、封印の任意解除有無を容易に確認することができるようにしたものである。

後者の先行技術は、図１のように、携帯電話１のカメラレンズ部位２に保安ステッカー１２を付けた後に取り外す場合には、ステッカーの上部層１４ａが取れて付着部位２で下部印刷層１４ｂが露出されることによって封印の解除有無を容易に確認することができる利点がある。

しかし、最近、携帯電話などの電子機器は、図１及び図２のように、カメラレンズ部位２を強化ガラスで覆っているから、保安ステッカー１２、１４は結局強化ガラスに付けることになる。その結果として、図２のように、両親指３、４を保安ステッカー１２、１４にそれぞれ押し付け、ゆっくり引くとか押すとかすると、カメラレンズ部位２を易しく離脱してからまた元の位置に付着することができるので、保安ステッカー１２、１４としての機能を発揮することができない問題点がある。

前者の先行技術のように、通常の非弾性素材からなるステッカーに切取線を形成しても、図２のように、ステッカーをゆっくり引くとか押すとかすると、切取線による破損や変形なしにカメラレンズ部位２を離脱してから元の位置に復帰させることができるようになる問題点がある。

韓国公開特許第１０−２０１９−００７４３６９号公報 韓国登録特許第１０−１６８４３７６号公報

本発明は前記従来技術の問題点を解消するために提案されたもので、押され防止用弾性重合体層を備えた保安ステッカーを提供することをその目的とする。

前記目的を達成するために、本発明による保安ステッカーは、印刷層を含む複数の層が積層され、前記印刷層の上部又は下部に押され防止用弾性重合体層をさらに備えることを特徴とする。

前記弾性重合体層は、前記印刷層の上部に第１付着手段を挟んで形成されることができる。

前記弾性重合体層上にコーティング層がさらに形成されることができる。

前記弾性重合体層は、前記印刷層の下部に第２付着手段を挟んで形成されることができる。

前記弾性重合体層の底面に第３付着手段をさらに備えることができ、前記第２付着手段は粘着剤であってもよく、前記第３付着手段は接着剤であってもよい。

前記弾性重合体層は、厚さ又は長さに対して１５０％以上の伸び率を有する素材から形成されることができる。

前記弾性重合体層は、シリコンゲルシートであってもよい。

前記弾性重合体層は、厚さの１／２以上の深みまで複数の切取線が形成されることができる。

本発明による保安ステッカーは印刷層の上部又は下部に押され防止用弾性重合体層をさらに備えることにより、指をつけて押したり引いたりしても、力が弾性重合体層を変形又は伸張させるのに消耗されるようにして、従来の付着位置から押される問題点を解消した効果がある。

従来の保安ステッカーの機能と問題点を示す使用状態図である。 従来の保安ステッカーの機能と問題点を示す使用状態図である。 本発明の一実施例による保安ステッカーの特性を示す概念図である。 本発明の一実施例による保安ステッカーの特性を示す概念図である。 本発明の相異なる実施例による保安ステッカーの断面図である。 本発明の相異なる実施例による保安ステッカーの断面図である。 本発明の相異なる実施例による保安ステッカーの断面図である。 本発明の押され防止用弾性重合体層の変形実施例を示した斜視図である。

以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。

本発明は、図３及び図４に一実施例として例示した保安ステッカー１００のように、押され防止用弾性重合体層を備えることにより、図２のように、指３、４を接触させて押したり引いたりしても、力が弾性重合体層を変形又は伸張させるのに消耗されるようにし、ステッカー付着位置２で滑らないようにしたことを核心技術思想とする。

保安ステッカー１００の上面１０１は、後述する実施例のように、保安ステッカー関連内容を示す印刷層が見えることができ、底面１０２には被着物に付着するための付着手段が備えられる。

前記押され防止用弾性重合体層は、図３及び図４に示すように、保安ステッカー１００の上面１０１をいずれの方向に力を加えて押したり引いたりしても、底面１０２は元の付着位置に付着したままで外力１０３を加えた方向に変形又は伸張した後、外力を除去するとき、復元力１０４によって元の状態に復帰しようとする物質層を言い、このような性質を有する物質層であればこれに相当するものと見なすことができる。ただ、好適な実施のために、通常の弾性重合体（ｅｌａｓｔｒｏｍｅｒ）から製造されることが好ましい。より好ましくは、シリコンゴム層やシリコンゲルシートからなることができる。

実施例によって、前記押され防止用弾性重合体層は、図４を参照すると、厚さ（ｔ）又は長さ（Ｌ１）に対して１５０％以上の伸び率を有する素材と定義することもできる。ここで、伸び率は延びた長さから元の長さを差し引いた値を元の長さで割り、これに１００を掛けたものである。本発明では、一例として、図４で、（Ｌ／ｔ）×１００で計算するか、［（Ｌ２−Ｌ１）／Ｌ１］×１００で計算して、１５０以上の値を有するものとすることができる。

前記定義によって１５０％未満の伸び率を有する場合には、従来の保安ステッカーのように外力として加えた力がそのままステッカーの底面１０２に伝達され、ステッカーが強化ガラスなどから押される問題がある。

前記押され防止用弾性重合体層の厚さ（ｔ）は実施例によって多様であり得るが、保安ステッカー１００の最小幅（Ｌ１）と伸び率を考慮して、最小幅（Ｌ１）の少なくとも１／２．５以下にすることが好ましい。シリコンゲルシートからなる場合、０．４〜０．５ｍｍの厚さに形成することができる。

本発明の好適な実施例は、図５〜図７に示すように、印刷層３０を含む複数の層が積層された保安ステッカー１１０、１２０、１３０として具現され、前記印刷層３０の上部又は下部に押され防止用弾性重合体層５０をさらに備えたものである。

図５は印刷層３０の上部に第１付着手段４０を挟んで弾性重合体層５０を形成した実施例を示す。ここで、印刷層３０は上面にのみステッカーの内容を示す印刷文句や図形が印刷されることができるが、下面にも被着物又は離型紙１０に付着されるための底面付着手段２０により、ステッカーを取り外したときにステッカー内容の一部が現れるようにすることができる（図１参照）。この場合、底面付着手段２０は第１付着手段４０より付着力の高い接着剤又は粘着剤が塗布されることが好ましい。

応用実施例として、図５で、第１付着手段４０は弾性重合体層５０と同じ素材にするが接着性を高めることにより、第１付着手段４０と弾性重合体層５０を単一弾性重合体層（例えば、シリコンゲル層）から具現することもできる。

図６のように、弾性重合体層５０の上部にはコーティング層６０などの１層以上の保護層がさらに形成されることができる。離型紙１０の役割をするコーティング層６０を最上端に形成する場合には、ロール形態のテープとして具現することができる利点がある。

図７は印刷層３０の下部に第２付着手段５４を挟んで弾性重合体層５０を形成した実施例を示す。ここで、印刷層３０は図５の実施例で説明したものと同じであり得る。ただ、印刷層３０の下部に備えられた第２付着手段５４が上部に備えられた第１付着手段４０より付着力の大きな接着剤又は粘着剤が塗布されることが好ましい。

応用実施例として、図７のように、弾性重合体層５０の底面に第３付着手段５２をさらに備えることができるが、弾性重合体層５０／第３付着手段５２の両層を単一弾性重合体層（例えば、シリコンゲル層）から具現することもできる。第２付着手段５４／弾性重合体層５０の２層構造又は第２付着手段５４／弾性重合体層５０／第３付着手段５２の３層構造も同様に同じ素材の単一弾性重合体層（例えば、シリコンゲル層）から具現することができる。単一弾性重合体層から具現する場合、弾性重合体層の上下面の接着性を高めて他層と付着するようにする。

図７のように、弾性重合体層５０の底面に別途の第３付着手段５２をさらに備える場合、第３付着手段５２は、弾性重合体層５０の上面に備えられた第２付着手段５４より付着力の大きな接着剤又は粘着剤からなることが好ましい。具体的な実施例として、第２付着手段５４は粘着剤から、かつ第３付着手段５２は接着剤から形成することができる。

ここで、接着剤は、初期に液状で存在し、蒸発、冷却、反応などの過程を経て徐々に硬化し、完全に硬化した後には固状を有する反面、粘着剤は、時間が経っても半固体の性質が残っている点に相違点がある。このような相違点によって、粘着剤は接着剤とは違い、少しの弾性を有するようになる。

したがって、図７で、被着物に付着するための第３付着手段５２は接着剤から構成して押されを防止するとともに、弾性重合体層５０の上面の第２付着手段５４は粘着剤から構成して弾性重合体層５０の変形力を補うことができるようにすることが好ましい。

一方、図７でも、印刷層３０の上部にはコーティング層６０などの１層以上の保護層をさらに形成することができる。離型紙１０の役割をするコーティング層６０を最上端に形成する場合、ロール形態のテープとして具現することもできる。

図８は本発明の押され防止用弾性重合体層５０の変形実施例を示した斜視図である。本発明の弾性重合体層５０は、図８（ａ）のように、何も切取線なくても形成されることもできるが、図８（ｂ）〜図８（ｄ）のように、複数の切取線５２、５４、５６が形成されることができる。前記切取線５２、５４、５６は、図２のように、親指３、４などで付着された保安ステッカーを押すとか引くとかする場合、切取線によって多数に分割された弾性重合体層５０に加わる外力の差によって一部の破れなどが発生しやすくするためのものなので、単純格子線５２、垂直に交差する分割線５４、格子に四角形５６が結合された形態と、これら以外にも多様な形態を有することができる。

実施例によって、前記複数の切取線５２、５４、５６は弾性重合体層５０の表面の一部にのみ形成することもできるが、図８のように、厚さ（ｔ）の１／２以上の深みまで形成することが上述した目的を達成することができるから好ましい。切取線５２、５４、５６が形成されていない厚さ部位の引裂効果をもっと高めるために、弾性重合体層５０は多孔性素材から構成することが好ましい。

以上、添付図面に基づいて説明したが、図面に示した保安ステッカーの構造は一実施例に過ぎないものであり、多様に変形して実施することができる。例えば、既存の保安ステッカーに本発明の押され防止用弾性重合体層をさらに加えるか、あるいは中間に挿入するか底層に付け加えて実施することもできる。

１０ 離型紙
２０ 底面付着手段
３０ 印刷層
４０ 第１付着手段
５０ 弾性重合体層
５２ 第３付着手段
５４ 第２付着手段
６０ コーティング層

Claims (4)

1. 印刷層を含む複数の層が積層された保安ステッカーであって、
   前記印刷層の上部に押され防止用弾性重合体層をさらに備え、
   前記弾性重合体層は前記印刷層の全面に形成され、所定の厚さ（ｔ）と一側面の長さ（Ｌ１）を有するシート（ｓｈｅｅｔ）形状になり、前記保安ステッカーの上面をいずれの方向に力を加えて押すとか引くとかしても、前記保安ステッカーの底面は元の付着位置に付着されたままで外力を加えた方向に変形又は伸張し、外力の除去時に復元力によって元の形態に復帰するように構成され、前記厚さ（ｔ）又は前記側面長（Ｌ１）に対して１５０％以上の伸び率を有する素材から形成され、
   前記印刷層の上面に前記保安ステッカーの内容を示す印刷文句及び図形の少なくとも１つが印刷され、
   前記弾性重合体層は、前記印刷層の上部に第１付着手段を挟んで形成されることを特徴とする、保安ステッカー。
2. 前記弾性重合体層上にコーティング層がさらに形成されることを特徴とする、請求項１に記載の保安ステッカー。
3. 前記弾性重合体層はシリコンゲルシートであることを特徴とする、請求項１または２に記載の保安ステッカー。
4. 前記弾性重合体層は、厚さの１／２以上の深みまで複数の切取線が形成されることを特徴とする、請求項１または２に記載の保安ステッカー。

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