JP6899795B2 - 伸展機 - Google Patents

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Description

本発明は舗装用材料の伸展機に関し、詳細には、ロール状に巻回されたシート状の舗装用材料を施工面上に伸展するのに用いられる伸展機に関する。
従来から、舗装の構築や補修に際し、補強や防水などの目的で、様々なシート状の舗装用材料が使用されている。例えば、特許文献1には連続したガラス繊維に熱可塑性樹脂を特定の容積割合で含浸させた補強シートが開示され、特許文献2にはプライマーをシート状に成型してなる成型済みプライマーシートが開示されている。これらシート状の舗装用材料は、道路、橋面等の施工面上に敷き伸ばした後、その上にアスファルト混合物などを舗設することにより、アスファルト舗装を強化し、リフレクションクラックやひび割れの発生を防止する補強シートとして、或いは、雨水等の浸透を防いで、より下方に位置する路盤や床版などを劣化や腐食などから守る防水層などとして用いられている。
これらシート状の舗装用材料は、通常、製造後、ロール状に巻回された状態で保管され、使用時には、ロール状に巻回された状態のまま施工現場に搬送されて施工面上に敷き伸ばされて使用される。敷き伸ばしは、舗装用材料のロールを施工面上の所定位置に載置し、その後、ロールを、ロールが巻きほどかれる方向に回転させながら施工面上を移動させることによって行われる。しかし、シート状の舗装用材料は、一般に、ガラス繊維や合成繊維などの織布又は不織布にアスファルトや熱可塑性樹脂を含浸させたものであり、幅が1m程度のものであっても、これがロール状に巻回された状態にあるとかなりの重量がある。このため、シート状の舗装用材料のロールを施工面上でロールを巻きほどく方向に回転させながら移動させるには多大な労力を要し、かつ、ロールを手で押して回転させる作業は腰を屈めての作業になるので、作業員への負担が大きいという問題点があった。
特開2001−234505号公報 特開2009−2092号公報
本発明は、上記従来技術の状況に鑑みに為されたもので、ロール状に巻回されたシート状の舗装用材料の敷き伸ばしに要する労力を軽減し、作業員が立ったまま比較的楽にシート状の舗装用材料を施工面上に敷き伸ばすことができる、ロール状に巻回されたシート状の舗装用材料の伸展機を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明者らは、ロール状に巻回されたシート状の舗装用材料が、通常、中空円筒形の巻回芯の回りに巻回され、その芯部には空間があることに着目し、この芯部の空間を利用することによって、舗装用材料のロールを比較的容易に施工面上で回転移動させることができるのではないかとの着想を得た。この着想に基づき、さらに多数の試行錯誤を繰り返した結果、本発明者らは、舗装用材料のロールを回転させるときの支持体となるものをロールの両側部からロール芯部の空間内に挿入し、この支持体に連結された操作桿をロール巻きもどし方向に牽引することによって、比較的容易に舗装用材料のロールを施工面上で回転、移動させ、敷き伸ばすことができることを見出した。
すなわち、本発明は、互いに交差し、交差角が可変となるように交差部において相対的に回転可能に連結された左右一対の操作桿であって、任意の或る交差角において互いに平行になる平行腕をそれぞれの先端部に有するとともに、前記交差部を挟んで前記平行腕とは反対側に把持部を有する左右一対の操作桿と、前記平行腕のそれぞれから対をなす他方の平行腕に向かって略直角に突出し、左右一対の前記平行腕が互いに平行になるときに、その先端同士が互いに距離をあけて対向する左右一対の回転支持体とを備える、ロール状に巻回されたシート状の舗装用材料の伸展機を提供することによって上記の課題を解決するものである。
上記のとおり、本発明に係る伸展機は、交差角が可変に連結された左右一対の操作桿の先端部に平行腕を有し、その平行腕から略直角に突出する左右一対の回転支持体を有しているので、使用時には、把持部を操作して、左右一対の操作桿の交差角を大きくし、対象となるロールを左右一対の回転支持体の先端間に位置させた後、再び把持部を操作して、左右一対の操作桿の交差角を小さくすることによって、それぞれ平行腕に取り付けられている左右一対の回転支持体を、ロールの両側から、それぞれロール芯部の空間内に挿入し、ロールを回転、移動させるときの支持体として機能させることができる。この状態で、把持部を持って伸展機全体をロールの巻回を巻きほどく方向に移動させると、シート状の舗装用材料を巻回したロールは施工面上を回転しながら、牽引された方向に移動し、巻回されていたシート状の舗装用材料を施工面上に敷き伸ばすことができる。
左右一対の操作桿や左右一対の平行腕は、比較的軽量な金属、合成樹脂、木などの材料で作成することが望ましく、金属や合成樹脂を用いる場合にも中空にすることにより、機械的強度を保ちながら更に軽量化することが望ましい。本発明に係る伸展機はその構造が簡単であり、かつ、軽量に製造できるので、その搬送や操作は作業員一人でも十分に行うことが可能である。また、ロールの回転、移動によるシート状舗装用材料の敷き伸ばしは、前記左右一対の回転支持体をロールの芯部の空間内に挿入した状態で、把持部を持って伸展機全体を牽引するだけで良い。この牽引作業は、操作桿の長さを適宜調節することによって、また、操作桿の把持部を持ち上げる高さを調節することによって、作業員が立ったまま行うことができるので、従来は必要であった腰を屈めた作業を不要とし、作業員の労力を著しく軽減することができる。
なお、上記した左右一対の操作桿は、操作桿の交差角が任意の或る角度のときに互いに平行になる平行腕をそれぞれの先端部に有するものであるが、前記任意の或る角度に特段の制限はなく、左右一対の操作桿は、互いに相対的に回転して交差角を変化させるとき、その交差角がいずれかの角度であるときに、互いに平行になる平行腕を、それぞれの先端部に有していれば良い。
なお、左右一対の回転支持体は、それぞれ平行腕から対をなす他方の平行腕に向かって略直角に突出しており、左右一対の回転支持体は、左右一対の前記平行腕が互いに平行になるときに、その先端同士が互いに距離をあけて対向する。左右一対の前記平行腕が互いに平行になるときに、左右一対の回転支持体は、その先端同士を対向させて、同一直線上に整列しているのが望ましい。
本発明に係る伸展機の好適な一態様において、左右一対の回転支持体は、その軸が平行腕からの突出方向と一致している円筒形であり、左右一対の平行腕のそれぞれに、前記軸の回りに回転自在に支持されている。このように、回転支持体が平行腕に対し略直角に突出する軸のまわりに回転自在に支持されている円筒形である場合には、本発明に係る伸展機を牽引したとき、ロールの芯部空間内に挿入されている回転支持体がロールの回転の妨げとなることが防止されるので、ロールを施工面上でよりスムースに回転、移動させることができる。
本発明に係る伸展機の好適な他の一態様において、左右一対の平行腕は、左右一対の操作桿が交差する交差角を含む平面に対して90度以下の角度で上向きに曲折している。このように、左右一対の平行腕が上向きに曲折している場合には、左右一対の回転支持体をロールの芯部空間内に挿入し、作業員が立ち位置で本発明に係る伸展機の把持部を把持したとき、左右一対の平行腕を施工面とほぼ平行に位置させることができるので、舗装用材料のロールを施工面に対してほぼ平行に牽引することができ、ロールを施工面上でよりスムースに回転、移動させることができるという利点が得られる。なお、左右一対の平行腕の上向きへの曲折角度は、操作桿の長さや、牽引時における想定される把持部の高さ等に基づいて、牽引時に左右一対の平行腕が施工面とほぼ平行になる角度に適宜設定すれば良い。
本発明に係る伸展機が対象とするシート状の舗装用材料は、シート状で、ロール状に巻回されているものであれば良く、その構造、構成材料、使用目的等に特段の制限はない。例えば、ガラス繊維を基材とし、これに改質アスファルトを含浸させたリフレクションクラック抑制シートなどのシート式SAMI工法に用いられるシート、ガラスメッシュに改質アスファルトを被覆させた常温粘着型の防水シートなどのシート系防水工法に用いられるシート、防水性に富む特殊アスファルトと高強度の合成繊維不織布で構成された防水性とリフレクションクラックの抑制能に優れたシートなどが挙げられるが、これらに限られるものではない。
本発明の伸展機によれば、重量があるため従来は労力を要し、かつ、腰を屈めて行わなければならなかったロール状に巻回されたシート状舗装用材料の敷き伸ばし作業を、より軽減された労力で、かつ、立ったまま行うことができるという利点が得られる。
本発明の伸展機の一例を示す平面図である。 図1に示す左右一対の平行腕とその周辺部分だけを取り出して示す平面図である。 図1に示す左右一対の操作桿だけを取り出して示す側面図である。 交差角をα’とし、左右一対の回転支持体間にシート状の舗装用材料が巻回されたロールを位置させた状態を示す平面図である。 交差角をαとし、左右一対の回転支持体をシート状の舗装用材料が巻回されたロールの中空巻芯内に挿入した状態を示す平面図である。 本発明に係る伸展機を用いてロール状に巻回されたシート状の舗装用材料を施工面上に敷き伸ばす様子を示した側面図である。 本発明の伸展機の他の一例を示す側面図である。 本発明の伸展機のさらに他の一例を示す平面図である。 本発明の伸展機のさらに他の一例を示す平面図である。
以下、図面を用いて本発明に係る伸展機を説明するが、本発明が図示のものに限られないことはいうまでもない。
図1は、本発明に係る伸展機の一例を示す平面図である。図1において、1は本発明に係る伸展機であり、2a、2bは左右一対の操作桿である。3は左右一対の操作桿2a及び2bが互いに交差する交差部、4は先端部にだけネジが切られているボルト、10a及び10bは、それぞれ操作桿2a及び2bの交差部3に設けられている凹部であり、図1に示す状態で、凹部10aは操作桿2aの下面に、凹部10bは操作桿2bの上面に設けられている。左右一対の操作桿2a及び2bは、交差部3において、凹部10aと凹部10bとを重ね合わせた状態で、操作桿2a及び2bを上下に貫通するボルト4によって相対的に回転可能に連結されている。αは左右一対の操作桿2a、2bの交差角である。
5a、5bは、それぞれ操作桿2a及び2bの先端部に設けられた平行腕である。平行腕5a、5bは、それぞれ操作桿2a、2bに対し、角度γa及びγbだけ曲折しており、図示の例では、γa=γb=(1/2)αであるので、操作桿2a及び2bの交差角がαであるときに、左右一対の平行腕5a及び5bは互いに平行になる。なお、平行腕5a及び5bが互いに平行になる交差角は任意の角度で良く、その任意の角度に特段の制限はない。例えば、交差角が図示の角度αよりも大きな角度α’のときに平行腕5a及び5bを互いに平行になるようにするには、γa=γb=(1/2)α’に設定すれば良く、交差角が図示の角度αよりも小さな角度α’’のときに平行腕5a及び5bを互いに平行になるようにするには、γa=γb=(1/2)α’’に設定すれば良い。
なお、本例では平行腕5a及び5bは、それぞれ操作桿2a及び2bの延長として操作桿2a及び2bと一体的に設けられているが、平行腕5a及び5bは、それぞれ操作桿2a及び2bと別体に構成されていても良い。また、別体に構成する場合、平行腕5a及び5bの操作桿2a及び2bに対する曲折角度γa及びγbが可変となるように、平行腕5a及び5bをそれぞれ操作桿2a及び2bに接続すれば、曲折角度γa及びγbを変えることによって、一対の平行腕5a及び5bが互いに平行になる交差角αを適宜変化させることができる。
操作桿2a、2b、及び平行腕5a、5bは、通常、例えば鉄などの金属を構成材料とする断面円形又は正方形の中空で一様な太さを有する部材で構成されている。但し、操作桿2a、2b及び平行腕5a、5bを構成する材料は鉄に限られず、銅、アルミ、真鍮などの鉄以外の金属であっても良いし、合成樹脂、木等の金属以外の材料であっても良く、更には断面形状も円形又は正方形に限られず、楕円形、三角形、四角形その他の多角形であっても良い。また、操作桿2a、2b及び平行腕5a、5bを構成する部材は中空でなくても良く、中身の詰まったリジッドな部材であっても良い。更には、操作桿2a、2b及び平行腕5a、5bは、その全体が一様な太さ及び一様な断面形状でなくても良く、部分的に異なる太さ、異なる断面形状の箇所が混在していても良い。
なお、平行腕5a、5bの断面形状が一様でないとき、及び断面形状が一様であるときを含めて、平行腕5a及び5bが互いに平行であるとは、平行腕5a及び5bの互いに向き合う内側面A及び内側面Bが互いに平行であることを意味するものとする。
6a、6bは、それぞれ平行腕5a及び5bに取り付けられた回転支持体であり、7a、7bは、それぞれ回転支持体6a及び6bの先端、βa、βbは、それぞれ回転支持体6a及び6bが平行腕5a及び5bに対して為す角度であり、突出角度に相当する。また、8a、8bは、それぞれ操作桿2a及び2bの交差部3を挟んで平行腕5a及び5bとは反対側の端部に設けられた把持部である。
本例においては、βa=βb=90度であり、回転支持体6aは平行腕5aから対を為す他方の平行腕5bに向かって、回転支持体6bは平行腕5bから対を為す他方の平行腕5aに向かって、それぞれ直角に突出している。なお、回転支持体6a及び6bの突出角度βa及びβbは90度であるのが好ましいが、厳密に90度である必要はなく、略直角であれば良く、±10度以下、好ましくは±5度以下の範囲で90度からずれていても良い。
また、本例において、回転支持体6a及び6bは、それぞれ平行腕5a及び5bの対応する同じ位置に取り付けられており、かつ、突出角度βa=βb=90度であるので、左右一対の平行腕5a及び5bが互いに平行になるときに、回転支持体6a及び6bは、同一直線上に整列し、その先端7a及び7b同士も同一直線上で互いに距離dをあけて対向することになる。
なお、左右一対の平行腕5a及び5bが互いに平行になるときに、回転支持体6a及び6bは、必ずしも同一直線上に整列しなければならないという訳ではないが、回転支持体6a及び6bが同一直線上にないときには、舗装用材料のロールの芯部空間内で、回転支持体6a及び6bとロールの内周面との接触が左右で均等でなくなるので、伸展機1の牽引時に余分の負荷が発生するので好ましくない。
本例において回転支持体6a及び6bは、共に円筒形であり、その円筒の軸を回転軸として、それぞれ平行腕5a及び5bに回転自在に支持されている。回転支持体6a及び6bは、平行腕5a及び5bに必ずしも回転自在に支持されていなくても良く、平行腕5a及び5bに固定されていても良いが、回転支持体6a及び6bがシート状舗装用材料のロールの回転を妨げることが少ないように、少なくとも、回転支持体6a及び6bは断面が円形の円筒状であるのが好ましい。
図2は、図1の伸展機1において、平行腕5a及び5bとその周辺部分だけを取り出して示す平面図である。なお、便宜上、対象とするシート状の舗装用材料のロールも併せて示してある。
図2において、Rはロール、CはロールRの中空の巻芯、rは巻芯Cの中心からロールRの外周までの距離であり、ロールRの半径に相当する。WはロールRの幅、Dは、平行腕5aの内側面Aと平行腕5bの内側面Bとの距離、La、Lbは、回転支持体6a及び6bの回転軸から平行腕5a及び5bの根元までの距離である。なお、平行腕5a及び5bの根元とは、交差角が任意の或る角度にあるときに互いに平行になる平行腕5a及び5bと操作桿2a及び2bとの境界の位置を意味し、回転支持体6a及び6bは、通常、それぞれ平行腕5a及び5bの先端近傍に取り付けられているので、距離La及びLbは、平行腕5a及び5bの長さにほぼ相当する。
図2に示すとおり、回転支持体6a及び6bの回転軸から平行腕5a及び5bの根元までの距離La、Lbは、La=Lb>rの関係にあり、ロールRの半径rよりも大きく、また、平行腕5aの内側面Aと平行腕5bの内側面Bとの距離Dも、ロールRの幅Wよりも大きく設定されているので、左右一対の回転支持体6a及び6bをロールRの巻芯C内に挿入した状態で、互いに平行な平行腕5a及び5bで囲まれた空間内にロールRを受け入れて、平行腕5a及び5b間にロールRを回転可能に保持することができる。
回転支持体6a及び6bの回転軸から平行腕5a及び5bの根元までの距離La及びLb、並びに平行腕5aの内側面Aと平行腕5bの内側面Bとの距離Dは、対象とする舗装用材料のロールの想定される最大半径や最大幅に応じて、適宜設定すれば良い。
また、回転支持体6a及び6bのそれぞれの突出方向の長さには特段の制限はないが、後述するとおり、回転支持体6a及び6bは、ロールRの中空巻芯内又はロールRの芯部の空間内に挿入され、ロールRに牽引力を伝達する部材であるので、対象とするロールRの幅Wの少なくとも1/8以上の長さは必要で、また、逆に長くなりすぎると、ロールRの中空巻芯内又はロールRの芯部の空間内に挿入する作業が困難になるので、ロールRの幅の1/4以下であるのが望ましい。
図3は、図1に示した操作桿2a及び2bだけを取り出して示す側面図である。図3において、9aは回転支持体6aの回転軸であり、円筒形である回転支持体6aの円筒の軸に相当し、回転支持体6aはこの回転軸9aの回りに回転自在に支持されている。11a、11bは、それぞれ操作桿2a及び2bの交差部3に設けられているボルト貫通孔、12はボルト4と螺号するナットである。なお、10a、10bは、前述したとおり、それぞれ操作桿2a及び2bの交差部3に設けられている凹部である。
操作桿2a及び2bは、それぞれの交差部3における凹部10aと凹部10bとを互いに重ね合わせ、ボルト4をボルト貫通孔11a及び11bに貫通させ、ボルト4の先端部だけに切られているネジとナット12を螺号させることにより、相互に回転自在に連結される。凹部10a及び凹部10bの深さは、それぞれ操作桿2a及び2bの厚さの1/2に設定されており、操作桿2aと2bとは共に同じ厚さであるので、交差部3における凹部10aと10bとを重ね合わせることにより、操作桿2aと2bとは、交差部3において段差を生じることなく重ね合わせて交差させることができる。
なお、凹部10a及び10bを設けずに、本来の厚さのまま操作桿2aと2bを交差部3において重ね合わせて交差させても良いが、その場合には操作桿2a又は2bの厚さの分だけ、平行腕5a及び5bの位置がずれ、回転支持体6aと回転支持体6bとが、同一直線上に整列しなくなるので、操作桿2aと2bの交差部3には、それぞれ凹部10a及び10bを設けるのが好ましい。
次に、図4〜図6を用いて、本発明に係る伸展機1の使用方法を説明する。
本発明に係る伸展機1を用いて、ロール状に巻回されたシート状の舗装用材料を施工面上に敷き伸ばすには、まず、シート状の舗装用材料を巻回したロールRを施工面上の所定の位置に配置した後、図4に示すように、把持部8a及び8bを操作して左右一対の操作桿2a及び2bを相対的に回転させ、交差角をα’にまで大きくした状態の伸展機1を、左右一対の回転支持体6a及び6bが、ロールRの中空巻芯Cの両側端の開口とそれぞれ向き合う位置に移動させる。
この状態で、再び把持部8a及び8bを操作して、左右一対の操作桿2a及び2bを相対的に回転させ、図5に示すように、交差角を平行腕5a及び5bが互いに平行になる角度αにまで小さくし、同時に、左右一対の回転支持体6a及び6bを、それぞれ、ロールRの中空巻芯Cの両側端の開口から中空巻芯C内に挿入する。
その後、図6の側面図に示すように、把持部8a及び8bを把持して、伸展機1をシート状の舗装用材料を敷き伸ばす方向(図中、直線矢印で示す方向)に牽引すれば良い。なお、図6において、Pは施工面、Sはシート状の舗装用材料を示している。
伸展機1を図中矢印方向に牽引すると、ロールRの中空巻芯Cの内周面には回転支持体6a及び6bの外周面が当接し、ロールRには伸展機1の牽引方向と同じ方向の力が加わるので、ロールRは図中円弧状の矢印で示す方向に回転しながら施工面P上を移動し、施工面P上にはシート状の舗装用材料Sが敷き伸ばされることになる。
なお、上記の説明では、ロールRが中空巻芯Cを有している場合について説明したが、ロールRが中空巻芯を有していない場合には、ロール状に巻回されているシート状の舗装用材料の芯部に存在する空間内に左右一対の回転支持体6a及び6bを挿入すれば良い。
また、ロール状に巻回されているシート状の舗装用材料は、通常、シートの片面に付着防止用の剥離紙を有しているが、剥離紙がシート状の舗装用材料Sの下面に設けられている場合には、シート状の舗装用材料Sを施工面P上に敷き伸ばした後にシート状の舗装用材料Sの下面から剥離紙を剥がし、引き抜けば良い。剥離紙がシート状の舗装用材料Sの上面に設けられている場合には、シート状の舗装用材料Sを施工面P上に敷き伸ばした後、剥離紙を剥がせば良い。
図7は、本発明に係る伸展機1の他の一例を示す側面図である。図7に示す例においては、平行腕5bが交差角を含む平面Xに対して角度δだけ上向きに曲折している点が先に示した例とは異なっている。角度δは、作業員が伸展機1を牽引しようとして把持部8a及び8bを牽引時の高さにまで持ち上げた時、平行腕5bが施工面Pとほぼ平行になる角度に選ばれている。伸展機1の牽引時に平行腕5bが施工面Pとほぼ平行になる角度であれば、角度δには特に制限はなく、角度δは何度であっても良いが、最大でも90度以下、好ましくは60度以下であるのが望ましい。なお、図示しない平行腕5aについても同様である。
平行腕5a及び5bが、交差角を含む平面Xに対して90度以下の角度で上向きに曲折している場合には、作業員による伸展機1の牽引時、平行腕5a、5bを施工面Pとほぼ平行にすることができるので、平行腕5a及び5bに取り付けられている回転支持体6a及び6bを介してロールRに加わる力も施工面Pとほぼ平行になり、ロールRの回転、移動に要する労力をより軽減することができる。
図8は、本発明に係る伸展機1のさらに他の一例を示す平面図である。図8に示す例においては、左右一対の回転支持体6a及び6bが、それぞれ延長回転支持体6a’及び6b’を継ぎ足すことによって、その長さを長くすることができるようになっている点が、これまでに説明した例とは異なっている。
図8に示す伸展機1によれば、例えば、ロール状に巻回されたシート状の舗装用材料の幅が狭く、回転支持体6a及び6bをロールRの巻芯内又は芯部空間内に挿入することができない場合であっても、延長回転支持体6a’及び6b’を継ぎ足すことによって、左右一対の回転支持体6a及び6bの長さを長くし、その先端部をロールRの巻芯内又は芯部空間内に挿入し、本発明に係る伸展機1を用いて、舗装用剤材料を施工面上に敷き伸ばすことができる。
なお、延長回転支持体6a’及び6b’を回転支持体6a及び6bに継ぎ足す機構、手段には特段の制限はなく、回転支持体6a及び6bの先端部と延長回転支持体6a’及び6b’の根元部に互いに螺号するネジ部を形成しておいて、延長回転支持体6a’及び6b’を、それぞれ、回転支持体6a及び6bに螺号させて継ぎ足すようにしても良いし、ネ回転支持体6a及び6bの先端部と延長回転支持体6a’及び6b’の根元部に互いに嵌合する凹凸構造を形成しておいて、延長回転支持体6a’及び6b’の根元部を、それぞれ、回転支持体6a及び6bの先端部に嵌合させることによって、継ぎ足すようにしても良い。
また、回転支持体6a及び6bとして、長さのことなるものを複数組予め用意しておき、対象とするロールRの幅に合わせて、適宜選択して左右一対の平行腕5a及び5bに取り付けるようにしても良い。
図9は、本発明に係る伸展機1のさらに他の一例を示す平面図である。図9に示す例においては、左右一対の回転支持体6a及び6bが円筒形ではなく、先端部が尖った砲弾型である点が、これまでに説明した例とは異なっている。このように左右一対の回転支持体6a及び6bが砲弾型である場合には、仮に中空の巻芯を有していないロールを対象とする場合であっても、回転支持体6a及び6bの砲弾型の先端部をロールの芯部に押し込んで、芯部空間内に挿入する作業を容易に行うことができる。
なお、以上の例では、左右一対の操作桿2a及び2bは直線状であるが、左右一対の把持部8a及び8bの部分を含めて、左右一対の操作桿2a及び2bは、その一部又は全部が曲線状であっても良い。また、以上の例では左右一対の操作桿2a及び2bはそれぞれ一定した長さを有しており、その長さを変更することができないが、操作桿2a及び2bは、その長さが可変であっても良い。操作桿2a及び2bの長さを可変とする手段、機構には特段の制限はなく、適宜のものであって良い。例えば、操作桿2a及び2bを、それぞれその長さ方向に沿って2つの部分に分割し、一方の端部を他方の端部内に挿入可能としてその挿入深さを可変とするか、或いは一方の端部と他方の端部と重複させてその重複長さを可変とすることによって、操作桿2a及び2bの長さを変更可能としても良い。その場合、作業中に操作桿2a及び2bの長さがむやみに変わるのを避けるため、例えば、一方の端部を受け入れる他方の端部に縮径機構などを設けることにより、所望の挿入位置で前記挿入深さが固定されるようにするか、一方の端部と他方の端部の双方に複数のピン穴を設け、所望のピン穴同士が重なった位置でピン穴に固定ピンを挿入することによって、所望の重複位置で前記重複長さが固定されるようにするのが望ましい。他なお、操作桿2a及び2bを分割する数は2つに限られず、3つ以上に分割しても良いことは勿論である。
以上説明したとおり、本発明の伸展機によれば、軽減された労力で、かつ、立ったままの作業で、ロール状に巻回されたシート状の舗装用材料を施工面上に敷き伸ばすことができる。本発明の伸展機は、簡単な構造で、構成材料も少ないので、比較的軽量に製造でき、また、左右一対の操作桿を回転させて交差角を小さくするか、或いは、連結部における連結を解除することによって、一本の棒状若しくは棒状に近い形状にまとめることができるので、持ち運びも容易である。本発明の伸展機が各種道路舗装及び各種橋面舗装における新設並びに補修工事にもたらす作業負担軽減の影響は多大であり、その産業上の有用性は明白である。
1 伸展機
2a、2b 操作桿
3 交差部
4 ボルト
5a、5b 平行腕
6a、6b 回転支持体
8a、8b 把持部
10a、10b 凹部
11a、11b 貫通孔
12 ナット
C 巻芯
P 施工面
R ロール
S シート状の舗装用材料
X 交差角を含む平面
α 交差角

Claims (3)

  1. 互いに交差し、交差角が可変となるように交差部において相対的に回転可能に連結された左右一対の操作桿であって、任意の或る交差角において互いに平行になる平行腕をそれぞれの先端部に有するとともに、前記交差部を挟んで前記平行腕とは反対側に把持部を有する左右一対の操作桿と、前記平行腕のそれぞれから対をなす他方の平行腕に向かって略直角に突出し、左右一対の前記平行腕が互いに平行になるときに、その先端同士が互いに距離をあけて対向する左右一対の回転支持体とを備える、ロール状に巻回されたシート状の舗装用材料の伸展機。
  2. 前記左右一対の回転支持体が、その軸が前記平行腕からの前記突出方向と一致している円筒形であり、前記平行腕のそれぞれに、前記軸の回りに回転自在に支持されている請求項1記載の伸展機。
  3. 前記平行腕が、前記交差角を含む平面に対して90度以下の角度で上向きに曲折している請求項1又は2記載の伸展機。
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