JP6898117B2 - シート材送り装置 - Google Patents

シート材送り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6898117B2
JP6898117B2 JP2017046754A JP2017046754A JP6898117B2 JP 6898117 B2 JP6898117 B2 JP 6898117B2 JP 2017046754 A JP2017046754 A JP 2017046754A JP 2017046754 A JP2017046754 A JP 2017046754A JP 6898117 B2 JP6898117 B2 JP 6898117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
sheet
roller
unit
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017046754A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018150122A (ja
Inventor
和田 剛志
剛志 和田
大佑 家辺
大佑 家辺
大介 伊丹
大介 伊丹
輝明 山下
輝明 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seal International Inc
Original Assignee
Fuji Seal International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seal International Inc filed Critical Fuji Seal International Inc
Priority to JP2017046754A priority Critical patent/JP6898117B2/ja
Publication of JP2018150122A publication Critical patent/JP2018150122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6898117B2 publication Critical patent/JP6898117B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Making Paper Articles (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Description

本発明は、パウチ容器の製造に用いられるシート材を送るシート材送り装置に関する。
従来、特許文献1には、1枚のシート材を折り曲げ形成することで、両側縁が互いにヒートシールされた胴部前面及び胴部後面と、内側に二つ折りされた状態で胴部前面及び胴部後面の下部にヒートシールされた底ガセットと、胴部前面及び胴部後面の上部にヒートシールされた天ガセットとを備えたパウチ容器を互いに繋がった状態で製造し、最終的に個々に切断することによってパウチ容器を製造する製造装置が記載されている。
上記パウチ容器の製造装置では、シートロールに巻回されたシート材が連続的に繰り出される。その後、シート材は、罫線形成ユニットによってシート材の折り畳むための複数の罫線が形成され、続いてパンチングユニットによってスパウト装着等のための孔が形成される。
続いて、複数の罫線および孔が形成されたシート材は、折り曲げユニットによって上記複数の罫線に沿って折り曲げられる。これにより、最終的に個々のスパウト付きパウチ容器に製造されたときにパウチ容器において胴部前面及び胴部後面になるシート部分、底ガセットになるシート部分、及び、天ガセットになるシート部分が折り形成される。
その後、折り畳まれたシート材は、所定長さずつ間欠的に搬送され、シート材が停止している間に、スパウト装着工程、ヒートシール工程、天面切除工程などが行われ、最後に、個々のパウチ容器に切断される。
特許第5456416号公報
上記特許文献1のパウチ容器の製造装置では、シートロールから繰り出されたシート材が連続的に送られる連続送出領域と、シート材が間欠的に送られる間欠送出領域とが存在する。このような連続送出領域と間欠送出領域との境界部に、シート材の余剰分を貯留するためのシート貯留部を設ける必要がある。
シート貯留部は、例えば、シート表面に対して垂直方向に一定の押圧力でシート材を押圧する押圧ローラを設け、この押圧ローラによってシート材が略U字状に迂回した経路で搬送される構成とすることがある。この場合、押圧ローラの位置は、下流側の間欠送り動作が停止している間にシート材搬送経路から離間する方向に移動して余剰シート分を貯留する。他方、シート材が下流側で間欠送り動作される際には、押圧ローラがシート材搬送経路へ近づく方向に移動して余剰シート分を下流側へ送り出す。
このように一定の押圧力でシート材を押圧することによって余剰シート分を貯留するシート貯留部を設けることで、連続送り領域と間欠送り領域との境界部でシート材が弛むことなく貯留される。その結果、間欠送りされる際のシート材の張力変動を抑制することができる。これにより、間欠送りされるシート材の移動停止位置を安定し、最終的に切断形成される個々のパウチ容器についてヒートシール等を精度良く行うことができる。
しかしながら、生産性向上のためにシート材の連続送り及び間欠送りの各速度が速くなると、シート材搬送方向下流側からシート材が引っ張られて間欠送りされる際、押圧ローラに大きな加速度が作用することでシート材から押圧ローラが離れた状態になることがある。そうすると、シート貯留部におけるシート材に弛みが生じ、シート材の張力が緩むことになる。この場合、間欠送りされるシート材の移動停止位置が不安定になり、結果として、製造されるパウチ容器のヒートシール位置がずれることが起こり得る。
本発明の目的は、パウチ容器の製造に用いられるシート材を送るシート材送り装置において、シート貯留部におけるシート材の弛みを抑制してシート材の張力を安定させ、その結果、製造されるパウチ容器の精度を向上させることにある。
本発明に係るシート材送り装置は、パウチ容器の製造に用いられる長尺状のシート材を送るシート材送り装置であって、シート材を連続的に送る連続送り手段と、前記連続送り手段に対してシート材搬送方向下流側においてシート材を間欠的に送る間欠送り手段と、前記連続送り手段と前記間欠送り手段との間に設置され、シート材の連続送り量と間欠送り量との差分に相当する余剰シート材を貯留するシート貯留部と、を備え、前記シート貯留部は、シート材搬送方向に対してシート材を略U字状に迂回搬送させるようにシート材を支持する回転可能な貯留ローラと、モータによって駆動され前記貯留ローラの位置を前記余剰シート材の長さに応じて変更する位置変更量が制御される位置変更機構と、前記シート貯留部に対してシート材搬送方向下流側に隣接して設置され、前記貯留ローラに比べて軽量であって、前記シート材をシート表面に対して垂直方向に一定の押圧力で押圧する回転可能な押圧ローラと、前記連続送り量と前記間欠送り量に基づいて、前記貯留ローラの位置変更量を算出し、それに応じた制御信号を前記モータに出力する制御部とを有し、前記位置変更機構は、前記モータの駆動軸にボールネジ軸が連結され、当該ボールネジ軸に螺合するボールネジナットがスライド移動部材に固定され、当該スライド移動部材上に前記貯留ローラが中心軸を介して立設されており、前記貯留ローラによってシート材の弛みを除去し、前記押圧ローラによってシート材の張力を制御する、シート張力安定化ユニットを構成するものである。
本発明に係るシート材送り装置において、前記シート材は、シート表面が鉛直方向に沿った姿勢で搬送され、前記貯留ローラは、鉛直方向に沿った姿勢で水平方向に位置変更されてもよい。
この場合、前記モータによる前記貯留ローラの位置変更量は、前記連続送り量から前記間欠送り量を減算した値の1/2に設定されてもよい。
また、本発明に係るシート材送り装置において、前記押圧ローラの位置を検出する位置センサを更に備え、前記余剰シート材の長さと前記位置センサの検出結果とに基づいて前記貯留ローラの位置変更量を設定してもよい。
本発明に係るシート材送り装置によれば、シート張力安定化ユニットを構成したことにより、シート貯留部における余剰シート材の長さに応じて貯留ローラの位置が変更されるようにモータで貯留ローラの位置変更量が制御される。これにより、間欠送り時に貯留ローラがシート材と安定して接触した位置となるようにローラ位置を変更することができ、その結果、シート貯留部におけるシート材を弛み発生を抑制できる。加えて、シート貯留部に対してシート材搬送方向下流側に隣接して設置された押圧ローラは、貯留ローラに比べて軽量なので慣性力が小さいため、機敏に追従可能であり、押圧ローラによってシート材の張力を制御することができる。したがって、シート貯留部でのシート材の張力変動が抑制され、間欠送りされるシート材の移動停止位置が安定する。結果として、シート材に対して精度良くヒートシールを行うことができ、パウチ容器の製造精度が向上する。
本発明の一実施形態であるシート材送り装置を含むパウチ容器の製造装置の全体構成を示す正面図である。 図1の製造装置で製造されるパウチ容器に内容物が充填された状態での斜視図である。 図2に示したパウチ容器が折り畳まれた状態での(a)上面図、(b)正面図、及び(c)図3(b)中のX−X断面図である。 罫線形成ユニット、及び、パンチングユニットの処理内容を示す、シート材の平面図である。 折り畳みユニット及びスパウト装着ユニットの処理内容を示す図である。 解除機構の一例を示す図である。 第1シールユニットに設けられた加熱機構の正面図である。 第1シールユニットを通過したシート材の(a)上面図、及び(b)側面図である。 第2シールユニットを通過したシート材の側面図である。 第1実施形態のシート材送り装置に含まれるシート張力安定化ユニットの(a)上面図、及び(b)側面図である。 図10に示したシート貯留部のダンサーモータを含む制御ブロック図である。 第2実施形態のシート材送り装置に含まれるシート貯留部の(a)上面図、及び(b)側面図である。 図12中のY−Y線矢視図である。 第2実施形態のシート材送り装置の変形例を示す、図13と同様の図である。 図14に示した変形例のシート材送り装置におけるダンサーモータを含む制御ブロック図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
以下においては、本実施形態のシート材送り装置を含む製造装置によって製造されるパウチ容器が胴部前面と胴部後面との間の下部に底ガセットが設けられた自立型のパウチ容器である例について説明するが、これに限定されるものではなく、本発明は底ガセットを有しない非自立型のスパウト付きパウチ容器に適用されてもよい。また、以下では、天ガセットにスパウトが装着されたパウチ容器の製造装置について説明するが、スパウトが無いパウチ容器の製造装置に適用されてもよい。
図1は、パウチ容器SPの製造装置1の概略構成図である。この製造装置1は、シート材を適宜、折り曲げて接合することにより自立型のパウチ容器SP(スタンディングパウチ)を製造する装置である。
この製造装置1の説明に先立って、まず、当該製造装置1で製造されるパウチ容器について説明する。図2は、製造装置1で製造されるパウチ容器SPに内容物が充填された状態での斜視図である。図3は、図2に示したパウチ容器SPが折り畳まれた状態での(a)上面図、(b)正面図、及び(c)図3(b)中のX−X断面図である。なお、この図2及び図3において、ハッチングを施した箇所は、シート材同士が熱により接合されたヒートシール部を示している。
パウチ容器SPは、シート材を袋状に貼り合わせて形成される容器で、液体や粉体など様々な内容物の収容に用いられる。このパウチ容器SPに用いられるシート材としては、片面にヒートシール性を備え、適度な可撓性を備えているのであれば、その材質や肉厚は特に限定されない。したがって、例えば、ヒートシール性に富むポリエチレンやエチレン−プロピレン共重合体などからなる内層と、印刷性やガス遮蔽性に富むポリアミドやポリエステルなどからなる外層と、を積層した複合フィルムなどを用いることができる。なお、この材質は、あくまで一例であり、パウチ容器SPとして要求される強度や、パウチ容器SP内に収容する内容物の性質などに応じて、適宜、異なる材質、肉厚のシート材が選択されてもよい。
製造装置1によって製造されるパウチ容器SPは、互いに対向する胴部前面P1及び胴部後面P2と、胴部前面P1及び胴部後面P2の下端部に接合された底ガセットP3と、胴部前面P1及び胴部後面P2の上端部に接合された天ガセットP4と、天ガセットP4の略中央に接合されたスパウトQとを備えている。
スパウトQは、筒部Q1及びフランジ部Q2を有する。筒部Q1及びフランジ部Q2は、樹脂一体成形によって形成されている。筒部Q1は、内容物の充填及び取り出し口となる部分である。パウチ容器SPに内容物が充填された後に、例えばねじ式のキャップによって封止される。フランジ部Q2は、スパウトQをパウチ容器SPに固定する部分である。筒部Q1が天ガセットP4の貫通孔に挿入された状態で、フランジ部Q2の上面に天ガセットP4の内面がヒートシールされている。なお、このスパウトQのフランジ部Q2と天ガセットP4とのヒートシール部を、以下では、「スパウトシール部Sa」と呼ぶ。
胴部前面P1及び胴部後面P2は、幅方向の両側縁部が互いにヒートシールにより接合され、サイドシール部Ssが形成されている。天ガセットP4は、上面視略八角形をしており、その中央にはスパウトQの挿通を許容する貫通孔が形成されている。この天ガセットP4の周縁部は、胴部前面P1及び胴部後面P2の上端部に接合され、トップシール部Stを形成している。
底ガセットP3は、内側に二つ折りにされた状態で、胴部前面P1及び胴部後面P2の下部に挟持される部位である。この底ガセットP3の周縁部は、胴部前面P1及び胴部後面P2の下端部に接合され、略舟形のボトムシール部Sbを形成する。
ボトムシール部Sbには、略三角状の未シール部Yが形成されている。未シール部Yでは、胴部前面P1と胴部後面P2とが接合されていない。底ガセットP3には、未シール部Yに対応する位置に、略半円状の切欠部Cが形成されている。かかる切欠部Cが形成されることにより、当該箇所において、胴部前面P1及び胴部後面P2が、直接、接触することが可能となる。そして、この切欠部C、換言すれば、胴部前面P1及び胴部後面P2の接触部を介して、胴部前面P1及び胴部後面P2の下部の両側縁部が接合される。
また、サイドシール部Ssの下部には下側スポットシールLPが形成され、サイドシール部Ssの上部には上側スポットシールUPが形成されている。下側スポットシールLPは、胴部前面P1及び胴部後面P2と底ガセットP3との境界部、すなわち、サイドシール部Ssとボトムシール部Sbの境界部に形成され、該境界部の接合強度をより向上させるために形成される。上側スポットシールUPは、胴部前面P1及び胴部後面P2と天ガセットP4との境界部、すなわち、サイドシール部Ssとトップシール部Stの境界部に形成され、該境界部の接合強度をより向上させるために形成される。
続いて、図1を参照して、製造装置1の全体的な構成を説明する。製造装置1には、パウチ容器SPの材料となるシート材Mをロール状に巻回したシートロールSRがセットされており、図示しない送出機構により、シート材Mが連続的に送出される。
シートロールSRから送出されたシート材Mは、シート材のバッファー部となる図示しないアキュームユニットを通過した後、矢印Aで示すシート材搬送方向に沿って搬送され、罫線形成ユニット10、パンチングユニット12、折り畳みユニット16、シート張力安定化ユニット17、スパウト装着ユニット18、第1シールユニット20、切除ユニット22、第2シールユニット24により、順次、所定の処理が施される。そして、複数の処理が施されたシート材Mは、最終的には、切断ユニット26により所定幅間隔で切断され、分離した個々のパウチ容器SPとして出力される。
ここで、シートロールSRから繰り出されたシート材Mは、シート張力安定化ユニット17までは連続的に送られ、シート張力安定化ユニット17の下流側では間欠的に送られる。したがって、シート張力安定化ユニット17は、シート連続送り領域とシート間欠送り領域との境界部に設置される。シート張力安定化ユニット17の詳細については、図10以降を参照して後述する。なお、シート張力安定化ユニット17は、本発明に係るシート送り装置の一部を構成する。
また、第2シールユニット24と切断ユニット26との間には、間欠送りユニット25が設置されている。間欠送りユニット25は、複数のチャックを含む。これらのチャックは、初期位置でシート材Mを掴み、この状態で間欠送りモータ27の駆動によって、シート材搬送方向Aの下流側へ所定長さだけ移動して停止する。その後、複数のチャックはシート材Mを解放して、間欠送りモータ27の駆動により初期位置へ戻る。このような往復運動を所定周期で繰り返すことにより、シート材Mは、シート張力安定化ユニット17の下流側ではシート材搬送方向Aに沿って間欠的に搬送される。間欠送りモータ27は、例えば、サーボモータによって構成されるのが好ましい。なお、上記間欠送りユニット25及び間欠送りモータ27が本発明に係るシート材送り装置の一部を構成する。
次に、各ユニットでの処理内容について説明する。図4は、罫線形成ユニット10及びパンチングユニット12の処理内容を示す図である。罫線形成ユニット10は、送出されてきたシート材Mに、複数本の罫線L1〜L6を連続的に形成するユニットである。この罫線は、下流での折り畳み作業を容易にするために形成されるもので、例えば、シート材Mに細幅のローラを当接させることで形成できる。
本実施形態では、シート材Mの幅方向に間隔を空けて、6本の罫線L1〜L6を形成している。後述する折り畳みユニット16等では、この罫線L1〜L6に沿って、シート材Mが折り曲げられる。シート材Mのうち、一端から第1罫線L1までの範囲が、最終的に天ガセットP4を構成する。以下では、この天ガセットP4を構成する部分を、「天シート部p4」と呼ぶ。同様に、最終的に胴部前面P1を構成する第1罫線L1から第3罫線L3までの範囲を「前シート部p1」、最終的に底ガセットP3を構成する第3罫線L3から第5罫線L5までの範囲を「底シート部p3」、最終的に胴部後面P2を構成する第5罫線L5からシート材Mの他端までの範囲を「後シート部p2」と呼ぶ。
パンチングユニット12は、天シート部p4にスパウト孔Hを形成するとともに、底シート部p3に一対の接合孔hを形成するユニットである。パンチングユニット12は、天シート部p4に例えば円柱状のパンチを打ち込むことによって、スパウト孔Hを形成する。このスパウト孔Hは、天シート部p4にパウチ容器幅W相当の間隔を空けて順次形成される。一対の接合孔hは、最終的に切欠部Cを形成する孔である。この一対の接合孔hは、底シート部p3のうち第4罫線L4(底シートを二つ折りする際の折目線)を挟んで対称な位置であって、スパウト孔Hに対して、シート材搬送方向Aにパウチ容器幅Wの半分程度の距離(1/2W)ずれた位置に形成される。
図5は、折り畳みユニット16及びスパウト装着ユニット18の処理内容を示す図である。折り畳みユニット16は、上流側から送られてきたシート材Mを、罫線L1〜L6に沿って、シート材Mの幅方向に折り曲げる。具体的には、第4罫線L4に沿って内側に二つ折りにされた底シート部p3が、互いに対向する前シート部p1及び後シート部p2の下部に挟持されるように折り曲げる。また、第1罫線L1、第2罫線L2、第6罫線L6に沿っても折り曲げ、前後シート部p1,p2の上部と天シート部p4とが重なるように折り曲げる。このように折り畳まれた状態でシート材Mは、シート張力安定化装置17を通過して、スパウト装着ユニット18に送られる。このとき、折り畳まれたシート材Mは、前シート部p1及び後シート部p2の各シート表面が鉛直方向に沿った姿勢で搬送される。なお、このようなシート材Mの搬送姿勢は、スパウト装着ユニット18以降においても同様である。
スパウト装着ユニット18では、図5に示すように、前後シート部p1,p2の上部に重なるように折り曲げられた天シート部p4が略水平となるように展開した状態される。この状態で、スパウト装着ユニット18は、天シート部p4に形成されたスパウト孔Hに、スパウトQの筒部Q1を挿入するとともに、当該筒部Q1の端部から外側に張り出したフランジ部Q2を天シート部p4にヒートシールして接合する。すなわち、スパウト装着ユニット18は、スパウト孔Hが形成された天シート部p4を略水平姿勢にした後、筒部Q1が下方に突出し、かつ、フランジ部Q2が天シート部p4に当たるように、スパウトQをスパウト孔Hに挿入する。そして、その状態でフランジ部Q2をスパウト孔Hの周縁にヒートシールし天シート部p4にヒートシールして、スパウトQをスパウトシール部Saでシート材Mに接合及び装着する。その後、図6に示すように、天シート部p4が前後シート部p1,p2の上部と重なるように折り曲げて、次の工程に送られる。
スパウトQが装着されたシート材Mは、その後、第1シールユニット20に送出される。第1シールユニット20は、送出されてきたシート材Mに対して、ヒートシール処理を施し、ボトムシール部Sb、サイドシール部Ss、トップシール部Stを形成する装置である。この第1シールユニット20は、折り畳み解除機構や、接着機構、冷却機構などを備えている。
折り畳み解除機構は、シート材Mを、底シート部p3の折り畳みを解除して広げた折り畳み解除状態にする機構で、実際にヒートシール作業を行う接着機構より上流位置に設けられる。この折り畳み解除機構は、底シート部p3の折り畳みを解除するべく、前後シート部p1,p2の下部を外側へ折り曲げられるのであれば、その機構は特に限定されない。したがって、例えば、前シート部p1の下端及び後シート部p2の下端を吸引保持しつつ離間方向に移動する一対の吸引部材などで構成されてもよい。また、より単純な構成としては、例えば、図6に示すように、折り畳み解除した底シート部p3の底面に接触する上面を備えた板材28などであってもよい。この場合、シート材Mの先端が、底シート部p3が当該板材28の上面に接するように底シート部p3を広げた状態でシート材Mをセットしておけば、後続するシート材Mも自然と、当該板材28付近で折り畳み解除される。かかる折り畳み解除機構により、シート材Mは、正面視において、略I字状形状となる。
折り畳み解除されたシート材Mは、その状態で加熱機構へと送出される。加熱機構は、シート材Mの各部を挟持加圧しつつ、加熱することでシート材Mをヒートシールする機構である。図7は、この加熱機構の正面図である。
加熱機構は、上下に対向配置されたトップシール部材30及びボトムシール部材34と、当該トップシール部材30及びボトムシール部材34の間において左右に対向配置された一対のサイドシール部材32と、これら複数のシール部材を移動させる移動機構とを備えている。上記各シール部材30,32,34は、例えばアルミニウム合金等の金属製のシール部材で構成される。
図7に示すように、トップシール部材30は、サイドシール部材32の上面と協働して、天シート部p4と当該天シート部p4と重ねられた前シート部p1及び後シート部p2の上端部とを挟持加圧しつつ加熱するシール部材である。
トップシール部材30の底面には、トップシール部Stに対応した形状(本実施形態では略八角形)の上側トップシール形成突部40が、シート材搬送方向Aに例えば三つ並んでいる。上側トップシール形成突部40には、ヒータが内蔵されており、当該上側トップシール形成突部40に接触するシート部分をヒートシールすることができるようになっている。各八角形の中央部分には、スパウトQと当該トップシール部材30との干渉を避けるための逃がし孔42が形成されている。
サイドシール部材32は、トップシール部材30と対向する上面、対をなすサイドシール部材32と対向する対向面、及び、ボトムシール部材34と対向する底面を備えている。サイドシール部材32の上面には、トップシール部Stを前後に二分割した形状の下側トップシール形成突部50が、シート材搬送方向Aに例えば三つ並んでいる。換言すれば、対向する二つのサイドシール部材32が接近することで、当該二つのサイドシール部材32の上面に、トップシール部Stに対応した形状、換言すれば、トップシール部材30に形成された上側トップシール形成突部40と同様の形状の下側トップシール形成突部50が構成されるようになっている。トップシール部Stを形成する際には、このサイドシール部材32の上面の下側トップシール形成突部50と、トップシール部材30の底面の上側トップシール形成突部40とで、天シート部p4及び前後シート部p1,p2を挟持しつつ加熱する。
サイドシール部材32の対向面には、当該サイドシール部材32を上下に伸びるサイドシール形成突部48が、シート材搬送方向に四つ形成されている。この四つのサイドシール形成突部48は、サイドシール部Ssに対応する位置、大きさに形成されており、各サイドシール形成突部48の配置間隔は、パウチ容器SPの幅にほぼ等しい。また、四つのサイドシール形成突部48のうち、最も上流側及び下流側に設けられたサイドシール形成突部48の幅は、サイドシール部Ss一つ分の幅より少し大きく、間に設けられた二つのサイドシール形成突部48の幅は、サイドシール部Ss二つ分の幅より少し大きい。このサイドシール形成突部48の内部にもヒータが内蔵されており、当該サイドシール形成突部48に接触するシート部分をヒートシールすることができるようになっている。サイドシール部Ssを形成する場合には、この対向する一対のサイドシール部材32のサイドシール形成突部48で、前シート部p1及び後シート部p2を挟持しつつ加熱する。
サイドシール部材32の底面には、ボトムシール部Sbを前後に二分割した形状の上側ボトムシール形成突部52が、シート材搬送方向に例えば三つ並んでいる。換言すれば、対向する二つのサイドシール部材32が接近することで、当該二つのサイドシール部材32の底面に、ボトムシール部Sbに対応した形状の上側ボトムシール形成突部52が構成される。
ボトムシール部材34は、サイドシール部材32の底面と協働して、底シート部p3と当該底シート部p3の周縁部と重ねられた前後シート部p1,p2の下端部とを挟持加圧しつつ加熱するシール部材である。ボトムシール部材34の上面には、ボトムシール部Sbに対応した形状の下側ボトムシール形成突部56が形成されている。具体的には、下側ボトムシール形成突部56は、シート材搬送方向Aに沿って長尺な二本の直線の間に略六角形が例えば三つ配置されたような形状となっている。この下側ボトムシール形成突部56には、ヒータが内蔵されており、当該下側ボトムシール形成突部56に接触するシート部分をヒートシールすることができる。
なお、略六角形の下側ボトムシール形成突部56の両側であって切欠部Cに対応する位置には、三角形状の窪みが形成されている。かかる窪みが形成されることにより、切欠部C周辺がヒートシールされることなく、パウチ容器SPにおいて上記窪みに対応した略三角状の未シール部Y(図2及び図3(b)参照)が形成される。
移動機構は、これら三種類のシール部材を移動させるための機構である。具体的には、移動機構は、トップシール部材30及びボトムシール部材34を昇降させる。また、移動機構は、一対のサイドシール部材32を互いに接近または離間する方向に移動させることができる。こうした移動機構の駆動源として、例えば、サーボモータを用いることができる。このサーボモータの駆動トルクを制御することによって、各シール部材30,32,34でシート材Mを挟持するときの適正な押圧力に調整することができる。
図8は、第1シールユニット20を通過したシート材Mの(a)上面図及び(b)側面図である。図8(a)に示すように、第1シールユニット20の加熱装置において、トップシール部材30及び一対のサイドシール部材32の協働により略八角形状のトップシール部Stが形成される。また、図8(b)に示すように、同加熱装置における一対のサイドシール部材32の協働によりサイドシール部Ssが形成され、一対のサイドシール部材32及びボトムシール部材34の協働によりボトムシール部Sbが形成される。これらのシール部が形成されたシート材は、図示しない冷却装置で冷却された後、第1シールユニット20から送出される。
続いて、シート材Mは、切除ユニット22(図1参照)に送られる。切除ユニット22では、図8(a)に示すように、天ガセットP4に相当する部分が略八角形になるように、不要部分が切除される。具体的には、太線で囲まれた略三角形部分nが切除される。その後、このシート材Mは、底シート部p3が折り畳まれた状態で、第2シールユニット24(図1参照)に送られる。
図9は、第2シールユニット24を通過したシート材の側面図である。第2シールユニット24では、接合孔h付近が、ヒータを内蔵したシール部材で挟持されつつ加熱される。これにより、図9に示すように、接合孔hを介して前シート部p1と後シート部p2とがヒートシールされる。また、第2シールユニット24では、ヒータを内蔵したシール部材で挟持されつつ加熱されることにより、下側スポットシールLP及び上側スポットシールUPが形成される。下側スポットシールLPは、サイドシール部Ssとボトムシール部Sbの境界部に形成され、該境界部の接合強度をより向上させる。上側スポットシールUPは、サイドシール部Ssとトップシール部Stの境界部に形成され、該境界部の接合強度をより向上させる。
第2シールユニット24を通過すると、最後に、シート材Mは、切断ユニット26(図1参照)に送られる。切断ユニット26では、連続したシート材Mを、パウチ容器SPのおける胴部の側縁に相当する位置、具体的には、サイドシール部Ssの中央位置に一点鎖線で示した切断線CLにおいて切断する。この切断により、互いに分離した個別のパウチ容器SPが形成される。
以上のようにして製造装置1によってパウチ容器SPが製造される。
次に、図10及び図11を参照して、第1実施形態のシート材送り装置の一部を構成するシート張力安定化ユニット17について説明する。図10は、第1実施形態のシート材送り装置に含まれるシート張力安定化ユニット17の(a)上面図、及び(b)側面図である。
図10(a),(b)に示すように、連続送りローラ対(連続送り手段)60を備える。連続送りローラ対60は、互いに圧接された駆動ローラ60a及び従動ローラ60bによって構成される。駆動ローラ60a及び従動ローラ60bは、各回転中心軸が鉛直方向に沿って姿勢で設置されている。また、駆動ローラ60aの回転力は、図示しないギヤによって従動ローラ60bに伝達されるように構成されている。駆動ローラ60a及び従動ローラ60bの各外周面は、シート材Mに対してスリップしにくい高摩擦材料(例えばゴム等)からなる層で形成されるのが好ましい。
駆動ローラ60a及び従動ローラ60bの各上端は、図示しないフレームに固定された上側軸受部材62によって回転可能にそれぞれ支持されている。従動ローラ60bの下端は、上記フレームに固定された下側軸受部材64によって回転可能に支持されている。駆動ローラ60aの下端は、下側軸受部材64に取り付けられた連続送りモータ(連続送り手段)66に連結されている。連続送りモータ66は、例えば、サーボモータによって構成されるのが好ましい。
これにより、連続送りローラ対60のニップ部にシート材Mが挟持された状態で、連続送りモータ65が回転駆動されると、シート材Mが連続的に送られるようになっている。
また、シート張力安定化ユニット17は、シート貯留部70を備える。シート貯留部70は、連続送りローラ対60によって送出されるシート材Mの連続送り量と、シート張力安定化ユニット17の下流側において間欠的に搬送されるシート材Mの間欠送り量との差分に相当する余剰シート材を貯留する機能を果たす。
シート貯留部70は、シート材搬送方向に対してシート材Mを略U字状に迂回搬送させるようにシート材Mを支持する回転可能なダンサーローラ(貯留ローラ)72と、ダンサーローラ72の位置を余剰シート材の長さに応じて変更する位置変更機構74とを有する。
ダンサーローラ72は、シート表面が鉛直方向に沿って姿勢で搬送されるシート材Mに対して外周面が沿うように鉛直方向に沿った姿勢で設置されている。ダンサーローラ72は、上側円板76aおよび下側円板76bと、2つの円板76a,76b間に配置された複数(本実施形態では12本)の丸棒78とを含む。各丸棒78の上端は上側円板76aに回転可能に支持され、各丸棒78の下端は下側円板76bに回転可能に支持されている。各丸棒78は、上側及び下側円板76a,76bの外周縁よりも小径の円周状に沿って等間隔で配置されている。
また、ダンサーローラ72は、その中心位置を貫通する中心軸80を有する。上側円板76a及び下側円板76bは、中心軸80に対して回転可能に支持されている。これにより、ダンサーローラ72は、中心軸80に対して回転可能に取り付けられている。また、上述したようにダンサーローラ72に含まれる丸棒78は、上側円板76a及び下側円板76bに対してそれぞれ回転可能に取り付けられている。これらの構成によって、ダンサーローラ72と接触しながら搬送されるシート材Mに対する接触抵抗を小さくすることができ、その結果、シート材Mの張力変動を抑制するのに寄与することができる。
図10(a)に示すように、連続送りローラ対60から送出されたシート材Mは、ダンサーローラ72(具体的には円周状に配置された丸棒78)の外周の約半周にわたって巻き掛けられて、略U字状に迂回搬送されるようになっている。そして、シート張力安定化ユニット17に含まれる支持ローラ82の外周の約90度にわたって巻き掛けられて、上述した間欠送りユニット25(図1参照)の送り動作によってシート材搬送方向Aに沿って間欠搬送される。
位置移動機構74は、図10(b)に示すように、スライド移動部材84を備える。ダンサーローラ72の中心軸80の下端は、スライド移動部材84に固定されている。スライド移動部材84の下面には、ボールネジナット86が取り付けられている。また、スライド移動部材84の下面には、ボールネジナット86を挟んだ両側にガイド部材88が固定されている。これらのガイド部材88は、ベース盤89上に互いに平行に配置された2本のガイドレール90に嵌っている。これにより、スライド移動部材84上に中心軸80を介して立設されたダンサーローラ72は、ガイドレール90に沿って水平方向に移動可能に構成されている。
図10(b)に示すように、スライド移動部材84の下面に固定されたボールネジナット86には、ボールネジ軸92が螺合している。そして、ボールネジ軸92は、図10(a)に示すように、ダンサーモータ94の駆動軸に連結されている。ダンサーモータ94は、例えば、サーボモータによって好適に構成される。ダンサーモータ94は、取付部材96を介してベース盤89上に固定されている。この構成により、ダンサーモータ94の正転駆動または逆転駆動されることによって、ダンサーローラ72の位置が、矢印Bで示すように、シート材搬送方向Aに沿ったシート材搬送経路から離間する方向または接近する方向に変更されるように構成されている。
図11は、図10に示したシート張力安定化ユニット17のダンサーモータ94を含む制御ブロック図である。ダンサーモータ94の駆動は、制御部100によって制御される。制御部100は、例えば、マイクロコンピュータによって好適に構成される。制御部100には、連続送りモータ66、間欠送りモータ27、及び、ダンサーモータ94が電気的に接続されている。
制御部100には、図示しない入力部(例えば、タッチパネル式の操作表示盤)を介して、連続送りモータ66によって駆動される連続送りローラ対60によるシート材Mの送り量b、および、間欠送りモータ27によって駆動される間欠送りユニット25によるシート材Mの送り量aが入力される。制御部100は、これらの送り量a,bに基づいて、ダンサーモータ94によるダンサーローラ72の移動量dを算出し、それに応じた制御信号をダンサーモータ94に出力する。ここで「移動量d」がダンサーローラ72の位置変更量に相当する。
具体的には、図11にも記載するように、ダンサーローラ72の移動量dは、下記の式(1)に基づいて算出される。
ダンサーローラ移動量d=(b−a)/2 ・・・(1)
ここで、連続送りローラ対60による連続送り量bから、間欠送りユニット25による間欠送り量aを減算した値が、シート貯留部70において貯留されるべき余剰シート材の長さに相当する。また、この余剰シート材の長さを適時に吸収した位置にダンサーローラ72の位置を変更するには、動滑車と同じ原理に基づけば、上記余剰シート材の長さの1/2に相当する移動量dだけダンサーローラ72を移動させればよい。制御部100では、このような移動量dの算出をリアルタイムに行い、ダンサーローラ72の移動量dが上記余剰シート材の長さの1/2に設定される。制御部100は、移動量dに応じた駆動信号をダンサーモータ94に送信する。これにより、ダンサーローラ72が上記余剰シート材の長さに応じて適時に位置変更されることになる。
より具体的には、シート材Mが間欠送りされるとき、間欠送り量aは連続送り量bよりも大きくなる。したがって、この場合には上記(1)式で算出されるダンサーローラ72の移動量dはマイナス値となり、ダンサーローラ72はシート材搬送方向Aに沿った搬送経路に近づく方向に移動する。これに対し、シート材Mの間欠送りの停止期間中は間欠送り量aはゼロになり、上記(1)式で算出されるダンサーローラ72の移動量dはプラス値となる。したがって、この場合には、連続送りローラ対60によって送出されるシート材Mの連続送り量bをシート貯留部70で吸入すべく、ダンサーローラ72が連続送り量bの1/2に相当する移動量dだけ、シート材搬送方向Aに沿った搬送経路から離間する方向に移動する。
上述したように、本実施形態のシート張力安定化ユニット17及び間接送りユニット25を含むシート材送り装置によれば、シート貯留部70における余剰シート材の長さに応じてダンサーローラ72の位置が変更されるようにダンサーモータ94によってダンサーローラ72の位置変更量が制御される。これにより、間欠送り時にダンサーローラ72がシート材Mと安定して接触した位置となるようにローラ位置を変更することができ、その結果、シート貯留部70におけるシート材Mを弛み発生を抑制できる。したがって、シート貯留部70でのシート材Mの張力変動が抑制され、間欠送りされるシート材Mの移動停止位置が安定する。結果として、シート材Mに対して精度良くヒートシール等の作業を行うことができ、パウチ容器SPの製造精度が向上する。
次に、図12及び図13を参照して、第2実施形態のシート材送り装置に含まれるシート張力安定化ユニット17aの(a)上面図、及び(b)側面図である。図13は、図12中のY−Y線矢視図である。
この第2実施形態におけるシート張力安定化ユニット17aでは、上述したシート貯留部70に隣接して押圧ローラ110が設置されている。シート貯留部70の構成は、上述したものと同様であり、ここでの説明を省略する。
押圧ローラ110は、シート貯留部70に対してシート材搬送方向Aの下流側に隣接して設置されている。押圧ローラ110は、シート材Mをシート表面に対して垂直方向に一定の押圧力Fで押圧する回転可能なローラである。図13に示すように、押圧ローラ110の両端は、支持部材112によって回転可能に支持されている。
支持部材112には、押圧軸114の一端が連結され、押圧軸114の他端がエアシリンダ116に連結されている。エアシリンダ116は、鉛直方向に沿って立設されたフレーム122に固定されている。エアシリンダ116には、図示しない圧縮空気源から圧縮空気が供給され、これによりエアシリンダ116によって押圧ローラ110に一定の押圧力Fが作用するように構成される。
また、押圧ローラ110の支持部材112には、押圧軸114を挟んだ両側に2本のガイド軸118が連結されている。2本のガイド軸118は、フレーム122に取り付けられたガイド筒部材120にスライド移動可能に挿通されている。また、2本のガイド軸118の端部には、ガイド軸118の抜け止め部材119がそれぞれ取り付けられている。これらのガイド軸118及びガイド筒部材120によって、押圧ローラ110がシート材搬送方向Aと直交する鉛直面に沿って移動可能に構成されている。
このように第2実施形態のシート材送り装置では、シート貯留部70に加えて、押圧ローラ110を隣接して設けている。押圧ローラ110はダンサーローラ72に比べて軽量であって慣性力が小さいため、機敏に追従可能である。したがって、ダンサーローラ72によってシート材Mの弛みを除去し、押圧ローラでシート材Mの張力を制御するというように役割を分担することができる。これにより、シート材の張力変動をより効果的に抑制でき、パウチ容器SPの製造精度をより一層、向上させることができる。特に、間欠送りユニット25による間欠送り速度が速くなるほど、押圧ローラ110を付加した構成とすることがより有効である。
次に、図14及び図15を参照して、第2実施形態であるシート材送り装置の変形例について説明する。図14は、第2実施形態のシート材送り装置の変形例を示す、図13と同様の図である。図15は、図14に示した変形例のシート材送り装置におけるダンサーモータ94を含む制御ブロック図である。
この変形例のシート材送り装置は、図14に示すように、押圧ローラ110の位置を検出する位置センサ130を備える点だけが第2実施形態と相違する。したがって、ここでの他の構成の説明を省略する。
位置センサ130には、例えば、レーザ測距センサが好適に用いられる。位置センサ130は、フレーム122に図示しないブラケットで取り付けられる。位置センサ130は、押圧ローラ110を支持する支持部材112までの距離を測定し、その距離から、押圧ローラ110が所定の基準位置にあるときの距離を減算した値をシート材Mの「弛み量c」として、制御部100に送信する。
図15に示すように、制御部100は、連続送り量bと間欠送り量aとの差分である余剰シート材長さと、位置センサ130から送信された検出結果(弛み量c)とに基づいて、ダンサーローラ72の移動量dを設定する。具体的には、制御部100は、下記の(2)式によって移動量dを算出する。
ダンサーローラ移動量d=(b−a)/2+c ・・・(2)
ここで、上記弛み量cがプラス値の場合、すなわち、押圧ローラ110の位置が所定の基準位置よりも遠くに離間している場合、制御部100では上記(2)式によってダンサーローラ72の移動量dが大きく設定される。これにより、ダンサーローラ72がシート材搬送方向Aに沿った搬送経路から離間する方向に移動し、その結果、弛み量cが吸収されてシート材Mの張力低下が抑制される。これとは逆に、上記弛み量cがマイナス値の場合、すなわち、押圧ローラ110の位置が所定の基準位置よりも近づいている場合、制御部100では上記(2)式によってダンサーローラ72の移動量dが小さく設定される。これにより、ダンサーローラ72がシート材搬送方向Aに沿った搬送経路に近づく方向に移動し、その結果、押圧ローラ110の位置が基準位置に戻ってシート材Mの張力増加が抑制される。
このように変形例のシート材送り装置によれば、余剰シート材長さと押圧ローラ110の位置変動量とに基づいて、ダンサーローラ72の位置変更量を調整することで、シート材Mの弛み抑制と張力安定化を、第2実施形態との比較において、より精密に行うことができる。
なお、本発明に係るヒートシール装置は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載される事項及びその均等な範囲内において種々の変更や改良が可能である。
例えば、上記においては、シート材Mが折り畳まれた状態でシート張力安定化ユニット17を通過する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、折り畳まれていないシート材が通過する領域に適用されてもよい。
また、上記においては、シート表面が鉛直方向に沿った姿勢でシート材Mが搬送される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、シート表面が水平方向に沿った姿勢で搬送されるシート材に適用されてもよい。
1 パウチ容器の製造装置、10 罫線形成ユニット、12 パンチングユニット、16 折り畳みユニット、17 シート張力安定化ユニット、18 スパウト装着ユニット、20 第1シールユニット、22 切除ユニット、24 第2シールユニット、25 間欠送りユニット(間欠送り手段)、26 切断ユニット、27 間欠送りモータ(間欠送り手段)、28 板材、30 トップシール部材、32 サイドシール部材、34 ボトムシール部材、40 上側トップシール形成突部、42 逃がし孔、48 サイドシール形成突部、50 下側トップシール形成突部、52 上側ボトムシール形成突部、56 下側ボトムシール形成突部、60 連続送りローラ対(連続送り手段)、66 連続送りモータ(連続送り手段)、70 シート貯留部、72 ダンサーローラ(貯留ローラ)、74 位置変更機構、84 スライド移動部材、86 ボールネジナット、88 ガイド部材、90 ガイドレール、92 ボールネジ軸、94 ダンサーモータ(モータ)、100 制御部、110 押圧ローラ、116 エアシリンダ、130 位置センサ、A シート材搬送方向、C 切欠部、CL 切断線、H スパウト孔、h 接合孔、L1-L6 罫線、LP 下側スポットシール、M シート材、p1 前シート部、P1 胴部前面、p2 後シート部、P2 胴部後面、P3 底ガセット、p3 底シート部、P4 天ガセット、p4 天シート部、Q スパウト、Sa スパウトシール部、Sb ボトムシール部、SP パウチ容器、Ss サイドシール部、St トップシール部、UP 上側スポットシール、Y 未シール部。

Claims (3)

  1. パウチ容器の製造に用いられる長尺状のシート材を送るシート材送り装置であって、
    シート材を連続的に送る連続送り手段と、
    前記連続送り手段に対してシート材搬送方向下流側においてシート材を間欠的に送る間欠送り手段と、
    前記連続送り手段と前記間欠送り手段との間に設置され、シート材の連続送り量と間欠送り量との差分に相当する余剰シート材を貯留するシート貯留部と、を備え、
    前記シート貯留部は、シート材搬送方向に対してシート材を略U字状に迂回搬送させるようにシート材を支持する回転可能な貯留ローラと、モータによって駆動され前記貯留ローラの位置を前記余剰シート材の長さに応じて変更する位置変更量が制御される位置変更機構と、
    前記シート貯留部に対してシート材搬送方向下流側に隣接して設置され、前記貯留ローラに比べて軽量であって、前記シート材をシート表面に対して垂直方向に一定の押圧力で押圧する回転可能な押圧ローラと、
    前記連続送り量と前記間欠送り量に基づいて、前記貯留ローラの位置変更量を算出し、それに応じた制御信号を前記モータに出力する制御部とを有し、
    前記位置変更機構は、前記モータの駆動軸にボールネジ軸が連結され、当該ボールネジ軸に螺合するボールネジナットがスライド移動部材に固定され、当該スライド移動部材上に前記貯留ローラが中心軸を介して立設されており、
    前記貯留ローラによってシート材の弛みを除去し、前記押圧ローラによってシート材の張力を制御する、シート張力安定化ユニットを構成する、シート材送り装置。
  2. 請求項1に記載のシート材送り装置において、
    前記モータによる前記貯留ローラの位置変更量は、前記連続送り量から前記間欠送り量を減算した値の1/2に設定される、シート材送り装置。
  3. 請求項1に記載のシート材送り装置において、
    前記押圧ローラの位置を検出する位置センサを更に備え、前記余剰シート材の長さと前記位置センサの検出結果とに基づいて前記貯留ローラの位置変更量を設定する、シート材送り装置。
JP2017046754A 2017-03-10 2017-03-10 シート材送り装置 Active JP6898117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017046754A JP6898117B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 シート材送り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017046754A JP6898117B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 シート材送り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018150122A JP2018150122A (ja) 2018-09-27
JP6898117B2 true JP6898117B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=63680086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017046754A Active JP6898117B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 シート材送り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6898117B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58188256A (ja) * 1982-04-23 1983-11-02 Kataoka Kikai Seisakusho:Kk 走行シ−ト貯溜装置
JP2012006330A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Fuji Seal International Inc 切断ユニット
JP5880808B2 (ja) * 2011-04-21 2016-03-09 東洋製罐株式会社 製袋装置
JP5930530B2 (ja) * 2012-05-11 2016-06-08 日特エンジニアリング株式会社 フィルムの巻取り装置及びフィルムの巻取り方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018150122A (ja) 2018-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI487616B (zh) 容器狀複合物包裝物之製造方法及裝置
JP4436521B2 (ja) プラスチックフィルム等の溶着可能な材料から包装材料を製造するための方法
WO2018225422A1 (ja) 縦型製袋充填包装機、内容物入りフィルム包装袋の製造方法
WO2017033628A1 (ja) パウチ容器整列構造、その製造装置および製造方法
US20170297272A1 (en) Easy Opening Ream Wrap
US20170253358A1 (en) Method for forming easily separable portion in packaging film, package bag having easily separable portion, and filling-packing machine
WO2012165453A1 (ja) ジッパーテープのヒートシール方法、ジッパーテープ付フィルムロールの製造方法、及びジッパーテープ付包装袋の製造方法
JP2011046082A (ja) パウチ容器の製造装置
CN110744864B (zh) 用于制作袋或容器的***和方法
US20140352259A1 (en) Method and apparatus for forming a flexible pouch with fitment
JP6898117B2 (ja) シート材送り装置
WO2022176644A1 (ja) 縦型製袋充填包装機、内容物入りフィルム包装袋の製造方法
CA2943244C (en) Easy open flow wrappers
JP2018140519A (ja) パウチ容器のヒートシール装置
US20110243481A1 (en) Packaging bag with zipper tape, device and method for manufacturing packaging bag, and band-like member for bending
JP2021041963A (ja) 縦型充填包装機および被包装物の充填包装方法
JPWO2017094088A1 (ja) 連結包装製品の製造方法
JP5186205B2 (ja) 袋包装体整形装置
JP2016068946A (ja) 背貼り接合部を有する包装袋の製造方法および充填包装機
JPH03240661A (ja) 剥離強度調整包材およびその製造方法
US20120106877A1 (en) Flexible packaging material and a package formed therewith
JP7366451B2 (ja) フィルム原反の巻き戻しロール
JP4283324B2 (ja) 包装用袋材の製造方法
JP7239228B1 (ja) 縦型充填包装設備を用いた包装袋の製造方法および縦型充填包装設備
WO2023149228A1 (ja) 縦型製袋充填包装機、内容物入りフィルム包装袋の製造方法、内容物入りフィルム包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6898117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250