JP6897972B2 - 引き戸錠 - Google Patents

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Description

本発明は、引き戸錠に関する。
従来、引き戸の閉扉時の跳ね返り防止のため、ドアクローザーやダンパーが組み込まれた引き戸が用いられている。
WO2015/129494号公報 特開2007−2497号公報
しかし、ドアクローザーを備えた引き戸は、開扉動作の終始にわたり扉が重く感じる問題があった。また、ダンパーを備えた引き戸は、その機構上、開扉の際に扉から受ける強い抵抗力よりも強い力をもって開扉する必要があるという問題があった。
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係る引き戸錠は、引き戸を構成する戸板の戸先側内部に配置可能な当て駒と、前記戸板を受ける戸先側縦枠の前記当て駒に対向する位置に配置可能な受駒と、を備え、前記当て駒が、前記受駒に対向して突き当ると磁性吸引力によって施錠状態となり、前記当て駒が、前記施錠状態から、前記受駒の対向面に対して平行移動することにより解錠状態となることを特徴とする。
引き戸は、戸枠に沿って設けられた溝などに沿って、戸板を戸枠の開口面に対して平行に摺動させることにより開閉動作する戸をいう。
前記当て駒及び受駒の形状は、直方体などの多面体に形成されもよいが、十分な磁性吸引力を発揮するならば厚みの薄い平板上に形成されてもよい。
本発明に係る引き戸錠の当て駒を備える部分は、当て駒が錠ケース内に収容されていることが好ましい。当て駒を錠ケース内に収容することにより、戸板自体に当て駒を直接設置する構造を設ける必要がないからである。また、あらかじめ当て駒が内部に配置された錠ケースを戸板内部に設けられたケース収容空間に嵌め込んで固定するだけで当て駒を戸板に設置することができるため、戸板への設置作業を簡易に行うことができる。
本発明に係る引き戸錠の受駒を備える部分は、受駒がケース状に形成された受の内部に収容されていることが好ましい。受駒を受の内部に収容することにより、戸先側縦枠自体に受駒を直接設置する構造を設ける必要がないからである。また、あらかじめ受駒が設けられた受を戸先側縦枠内部に設けられた受収容空間に嵌め込んで固定するだけで受駒を戸先側縦枠に設置することができるため、戸先側縦枠への設置作業を簡易に行うことができる。
また、前記当て駒及び前記受駒の少なくとも一方が永久磁石によって構成されてなることが好ましく、さらにまた、前記当て駒及び前記受駒の両方が永久磁石によって構成されてなるものであっても好ましい。
当て駒及び受駒の少なくとも一方が永久磁石によって構成されてなれば、戸板を摺動させて戸先側縦枠に近接させれば磁性吸引力によって自動的に戸板を戸先側縦枠に吸着させると共に固定することができるからである。また、磁性吸引力を利用することにより、閉扉時の戸板の跳ね返りを防止することができる。
また、当て駒又は受駒のいずれか一方が、磁性体である場合、他方は金属等の磁性体に対して磁性吸引力によって吸着可能な素材によって構成されてなる。前記金属の例としては、鉄、コバルト、又はニッケルなどが挙げられる。
さらに、当て駒及び受駒の両方が永久磁石によって構成されてなれば、当て駒又は前記受駒のいずれか一方を磁性体とする場合よりも施錠状態をより強固とすることができる。なお、この場合、当て駒と受駒の対向する面は互いに異なる磁性を備える面とする。例えば当て駒の戸先側面がS極である場合は、受駒の戸尻側面はN極となる。
本発明によれば、当て駒が受駒と磁性吸引力によって引き付け合うことによって、戸板の閉扉動作の際に、戸板が戸先側縦枠に突き当った衝撃によって跳ね返りを生じることを防止することができる。また、当て駒と受駒との磁性吸引力によって戸先側縦枠に固定された戸板は、当て駒と受駒とを対向させた状態で戸先側縦枠から戸尻方向に引き離そうとしても磁性吸引力によって容易には引き離されることがないため、不意の開扉を生じさせない。
一方、当て駒を受駒の対向面に対して平行移動させて、互いに対向していた面をずらすと、磁性吸引力が弱まって解錠状態となり、戸板を戸先側縦枠から脱離させて容易に開扉させることができる。当て駒を受駒の対向面に対して平行移動させる力は、当て駒と受駒とを対向させた状態で戸先側縦枠から戸尻方向に真っすぐ引き離すときに必要な力よりも小さな力とすることができる。戸板を戸先側縦枠に対して十分に安定な施錠状態を保つために必要な磁性吸引力を備えつつ、引き戸を開く際には引き戸錠を解錠して開扉することが容易にできる引き戸錠を実現することができる。ここで、前記当て駒を受駒の対向面に対向して平行移動させる動作については、厳密に平行であることは要しない。すなわち、前記平行移動には、ある程度戸先方向若しくは戸尻方向へ向かう移動と組み合わされた斜め方向への動作が含まれてもよく、このような動作によっても本発明の目的は達成することができる。
本発明に係る引き戸錠によれば、施錠状態から解錠状態とする操作によって戸板に対する磁性吸引力を解消した後に、開扉操作を独立して行うことができる。そのため、開扉操作時にも強い抵抗を感じる従来のドアクローザーやダンパーを備えた引き戸よりも抵抗にストレスを感じることなく引き戸を開扉できるという効果がある。
なお、前記平行移動としては、受駒に対して当て駒を戸板の高さ方向、若しくは戸板の厚み方向に移動させることができるが、戸板の高さ方向への移動がより好ましい。当て駒の平行移動の方向を戸板の高さ方向とすれば、本発明に係る引き戸錠を取り付けるための戸板を薄くすることができるからである。
また、前記当て駒が、前記平行移動の後に、自動的に前記受駒と対向する位置に戻る帰還機構を備えるものであっても好ましい。
当該帰還機構を備えることによって、引き戸を開いた後に当て駒に対する水平移動の操作を解除すれば、当て駒を受駒と対向する位置に自動的に戻すことができる。これにより、開いた戸板を再び戸先側縦枠に近づけて近接させれば、戸板と戸先側縦枠との間に磁性吸引力を発揮させて引き戸錠が施錠状態となるため、戸板を戸先側縦枠に容易に固定して閉扉することができる。
前記帰還機構としては、当て駒と錠ケースの内壁との間に取り付けられ、受駒と対向する位置からの偏位に対して当て駒に復元力を付加する弾性体が好ましい。弾性体としては、バネ、若しくはゴム体を用いることができる。
さらに、前記当て駒を前記平行移動させる移動機構が設けられてなるものであっても好ましい。
移動機構は、外部からの力を当て駒に対して機械的に伝達し得るカム等を用いることができる。また、移動機構として、外部からの電気信号を変換して機械的運動に変換可能なモーター、若しくはソレノイド等の電動装置と当該電動装置から所定の力を仲介して当て駒に対して伝達する棒状体等の伝達部材との組み合わせを用いることもできる。
さらにまた、前記移動機構が前記戸板に設けられた把持部材の操作に連動して前記当て駒を平行移動させるものであっても好ましい。
把持部材は、戸板の外面に設けられてなり、引き戸の使用者が操作することにより特定の動作が可能であり、当該動作によって戸板表面から戸板内部に設けられた移動機構に当て駒を平行移動させるための力を伝達する。把持部材の形態としては、戸板に対して引き戸の開閉方向に直接力を加えることができる引き手が好ましく、また、レバー、若しくはノブであってもよい。
また、前記当て駒が前記受駒に突き当たる直前に、前記受駒が前記磁性吸引力によって戸尻方向へ突出して前記当て駒に吸着するものであっても好ましい。
長期にわたる引き戸の使用により戸枠に歪みが生じたり、戸板と戸先側縦枠との間の下枠等にゴミなどの障害物があることによって閉扉時に戸板と戸先側縦枠との間に生じる隙間を解消できない状態が生ずることがある。しかし、受駒が戸先側縦枠から突出可能な前記構造を備えることによって、隙間を生じたまま閉扉した戸板を戸先側縦枠に固定して引き戸錠を施錠状態とすることができる。
また本発明は、前記当て駒が前記戸板に配置されると共に、前記受駒が前記戸先側縦枠に配置されて前記引き戸錠が設けられてなる引き戸であっても好ましい。引き戸は、部屋扉、食器棚用扉、門扉、若しくは玄関扉等に用いることができる。また、部屋扉としては、病院の病室用の扉として用いることもできる。病室用の扉に用いることによって、力の弱い病人であっても跳ね返りの恐れがなく、さらに容易に開くことができる引き戸を実現することができる。
本発明によれば、閉扉時に跳ね返り防止機能を有しつつ軽い力で開扉できる引き戸錠を提供することができる。
また、従来のドアクローザーやダンパーのように複雑な機構を必要とせず、跳ね返り防止機能を備える引き戸を安価に実現できる引き戸錠を提供することができる。
引き戸錠1を備えた引き戸2の一部の外観を示す図である。二点鎖線は、引き戸2が開扉された状態を示すものである。 閉扉状態の引き戸2において、錠ケース11及び受13の内部構造を戸板4及び戸先側縦枠5の一部と共に示す図であって、施錠状態の引き戸錠1の構造の具体例を表したものである。 錠ケース11及び受13の内部構造を戸板4及び戸先側縦枠5の一部と共に示す図であって、引き戸錠1の解錠状態を示す図である。 錠ケース11及び受13の内部構造を戸板4及び戸先側縦枠5の一部と共に示す図であって、引き戸2が開扉された状態を示す図である。 錠ケース11及び受13の内部構造を戸板4及び戸先側縦枠5の一部と共に示す図であって、戸板4と戸先側縦枠5との間に隙間が生じた状態で閉扉された引き戸2における引き戸錠1の施錠状態を示す図である。 把持部材9が設けられた戸板4を戸先側から見た図である。 把持部材9が設けられた戸板4及び戸枠側縦枠5を平面からみた図である。
以下、本発明に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
〔引き戸錠1の具体的な構造例〕
図1は、本発明に係る引き戸錠1を備えた引き戸2の外観を示す図である。引き戸2は、戸枠3の下枠8に設けられたレールに沿って戸板4を開口面に対して平行に摺動させることにより開閉動作な戸である。戸枠3は、戸先側縦枠5、戸尻側縦枠6、上枠7、及び下枠8によって構成されてなる。戸板4には把持部材9が取り付けられてなり、把持部材9を掴み、戸板4を戸尻方向へ引くことで引き戸2を開扉することができる。また、把持部材9を掴んで開扉された状態の戸板4を戸先方向へ押すと引き戸2を閉扉することができる。なお、図1において戸板4には窓4aが設けられている。
なお、本実施の形態における引き戸2は、家屋の部屋扉や、病院の病室用の扉などに用いることができる。
図1の破線に示すように、引き戸錠1は、当て駒10が先端内部に配置された錠ケース11が戸板4の戸先側の内部に嵌め込まれてなると共に、受駒12を収容した受13が戸先側縦枠5の内部に嵌め込まれて構成されてなる。
図2には、錠ケース11及び受13の内部構造を示す断面図であって、引き戸錠1の構造の具体例を表したものである。なお図2において、引き戸2は閉扉状態となっている。
錠ケース11は、ケース本体14とケース本体14の前面に重ねてネジ15、15によって取り付けられたフロント板16とからなる。ケース本体14の前面及びフロント板16には、ケース本体14の内部に収容された当て駒10の前端を露出可能な貫通孔17が形成されてなる。貫通孔17は、当て駒10の前端を露出させた状態で上下に平行移動可能な大きさに形成されてなる。
引き戸2の閉扉状態において、当て駒10の前端は貫通孔17の上半部に位置してなり、受駒12と対向する。
錠ケース11は、戸板4の戸先面に設けられた嵌め込み空間18に嵌め込まれ、フロント板16の上下端部においてネジ19、19によって固定されてなる。
当て駒10は、磁石20を樹脂で包み込んだ磁石フレーム21によって成形されてなる。本実施の形態において磁石20は永久磁石である。磁石フレーム21には、磁石20を包み込んだ中央部22から上下方延出してなる上腕部23、及び下腕部24が形成されてなる。上腕部23の上端部は戸尻方向に屈曲されてなる上腕係止部25に形成され、下腕部24の下端部は戸尻方向に屈曲されてなる下腕係止部26に形成されてなる。
上腕係止部25の下方には、L字に屈曲されたベース板27が、ベース上端面28が水平となるようにケース本体14の側板29の内面に取り付けられてなる。ベース上端面28にはバネ軸30が垂直上方に立設されてなり、バネ軸30の上端部は、板状に構成されてなる上腕係止部25を貫通してなる。また、バネ軸30の周面には、磁石フレームバネ31が巻き付けられてなる。
磁石フレームバネ31は、当て駒10が下方に移動すると、上腕係止部25の下端面を押し上げる方向に力を加える。従って、上腕部23、ベース板27及び磁石フレームバネ31は、下方に移動した当て駒10を移動前の位置へ戻す帰還機構として機能する。
一方、ケース本体14の側板29の内面には、該内面と平行に回動可能なY字型のカム32が設けられてなる。カム32は、側板29に回動軸ピン33aを介して取り付けられた回動中心部33から上方に延びた棒体状の作動腕部34と、回動中心部33から戸先方向に延びた棒体状の押下げ腕部35とを備えてなる。押下げ腕部35の先端部は、下腕係止部26の上端に当接されてなり、カム32の回動によって当て駒10を押し下げることができる。
ケース本体14の側板29及び戸板4には、作動腕部34と重なる位置に挿込穴36が形成されてなる。挿込穴36には、作動腕部34よりも戸尻側に、側板29の外面に取り付けられてなる把持部材9から取っ手テコ38がケース本体14の内部に挿し入れられてなる。把持部材9は、図6に示すように、戸板4の外面に固定されてなる座部39と、前記取っ手テコ38と連動して回動可能な引きて40を備えてなる。引きて40を掴んで戸尻方向へ引くと、図7に示すように戸板4に固定された座部39に対して戸尻方向に傾きながら回動する。取っ手テコ38は引き手40の回動中心を介してケース本体14の内部に突設されてなり、引き手40の回動に連動して戸先方向に回動することができる。なお挿込穴36は、図2,3に示すように、取っ手テコ38が引き手40の動きに連動して前後に移動できる長さを有している。
図1に示すように、引き戸2が部屋戸等の内側及び外側の両側からの操作で開扉操作されるものの場合には、挿込穴36はケース本体14及び戸板4の両側面側に設けられることが好ましい。またこの場合、把持部材9も図6、7に示すように当該両側面側に設けられることが好ましい。
一方、引き戸2が食器棚等の外側からの操作でのみ開扉操作されるものの場合には、挿込穴36はケース本体14及び戸板4の一側面側にのみ設けられていれば良い。またこの場合、把持部材9も当該戸板4の一側面側にのみ設けられることとなる。
引き戸2を開こうとする者が、引き手40を把持して戸尻方向へ引くと、引き手40が戸尻方向へ回動すると共に、取っ手テコ38が引き手40の動きに連動して戸先方向へ回動する。このとき取っ手テコ38は、作動腕部34を戸先方向へ押して、カム32を回動させる。作動腕部34が戸先方向へ押されたカム32は、図3に示す二点鎖線で示される状態から実線で示される状態まで押下げ腕部35を下方に向かって回動させながら当て駒10を下方へ平行移動させる。本実施の形態において当て駒10と受駒12との対向面は床に対して垂直な面であるため、当て駒10の下方への平行移動は、受駒12の対向面に対する平行移動となる。従って、カム32は、当て駒10を平行移動させる移動機構を構成する。
なお、側板29には下腕部24に沿ってガイド孔24aが設けられてなる。下腕部24から側板29側に突設された図示しないガイド凸部をガイド孔24aに挿し入れることによって、当て駒10を下方向に真っすぐに平行移動することを可能とする。
一方、受13は、戸先側縦枠5の戸尻側面に設けられた嵌め込み空間41に嵌め込まれ、取付板42の上下端部においてネジ43、43によって戸先側縦枠5に固定されてなる。
受駒12は、磁石44及び磁石44の戸先側に設けられてなる基部45とからなり、受ケース46内に収容されてなる。受ケース46の戸尻側は解放されてなる。本実施の形態において磁石44は永久磁石である。取付板42には、磁石44が出没可能な出没孔47が形成されてなり、取付板42は受ケース46の解放面を覆うようにネジ48、48によって取り付けられてなる。
なお、磁石44は磁石20と同様に樹脂によって包み込まれていてもよい。磁石44、及び磁石20は、いずれも樹脂によって包み込まれることによって、当て駒10と受駒12との施解錠動作の繰り返しから受ける衝撃を軽減させることができ、磁石の破損を抑制することができるからである。
磁石44は受ケース46の中央部に位置して収容されてなり、基部45は磁石44よりも上下に延出する延出部49を備えてなる。基部45の延出部49の戸尻側面にはバネ軸50が水平方向に突設されてなり、バネ軸50の先端は前記取付板42が受ケース46の解放面に突出してなる部分の内面に当接されてなる。そして、バネ軸50の周面にはウケバネ51が巻き付けられてなる。
ウケバネ51は、出没孔47から突出する磁石44と共に基部45が戸尻方向に移動すると、基部45を押し戻す戸先方向へ力を加える。
〔引き戸錠1の機能の説明〕
図2は、引き戸2の閉扉状態を示す図である。引き戸2が閉扉状態である場合には、当て駒10の中央部22に埋め込まれている磁石20と受駒12を構成する磁石44とが対向して磁性吸引力によって吸着されることによって引き戸錠1が施錠状態となっている。この際、戸板4は戸先側縦枠5に固定されてなる。
引き戸2を開こうとする者が、引き手40を把持して戸尻方向へ引くと、カム32が当て駒10を下方へ平行移動させることにより、図3に示すように、磁石20が受駒12を構成する磁石44に対向する位置から下方へずれる。磁石20が受駒12を構成する磁石44に対向する位置から下方へずれると、当て駒10と受駒12とを引き付け合っていた磁性吸引力が弱まって解錠状態となり、戸板4を戸先側縦枠5から脱離させて容易に開扉させることができる。当て駒10を受駒12の戸尻側面である対向面に対して平行移動させる力は、当て駒10と受駒12とを対向させた状態で戸先側縦枠5から戸尻方向に真っすぐ引き離すときに必要な力よりも小さな力とすることができる。これにより、戸板4を戸先側縦枠5に対して十分に安定な固定状態を保つために必要な磁性吸引力を備えつつ、引き戸2を開く際には戸板4の開扉操作を容易に行うことができる。
開扉された引き戸2は、図4に示すように戸先側縦枠5から戸板4が大きく離間した状態となる。引き戸2を開いた者は、ここで把持部材9から手を放して戸枠3の向こう側にある物を取り出す、又は戸枠3を通って部屋の中へ入ることができる。引き戸2が開扉された様子は図1における二点鎖線でも示される。また、把持部材9から手を離すと、引き手40が座部39の内部に設けられた図示しないバネなどにより元の位置へもどるため、取っ手テコ38も戸尻方向へ戻る。そのため、取っ手テコ38によって作動腕部34を介して押下げ腕部35を回動させていた力が解放される。
これにより、当て駒10を下方へ押下げていた押下げ腕部35による力も解放される。そうすると、磁石フレームバネ31が上腕係止部25を押し上げることにより、当て駒10が上方に移動し、磁石20が受駒12の磁石44と対向する位置まで自動的に帰還する。
なお、本実施の形態においては、磁石フレームバネ31が押し上げた上腕係止部25の上端がケース本体14の上側内面に当接することにより当て駒10の上方への移動が止まり、その位置において磁石20と磁石44とが対向する位置となるように構成されてなる。なお、上腕係止部25の上端がケース本体14の上側内面に当接させなくとも、磁石フレームバネ31の押し上げる力がなくなる位置が磁石20と磁石44とが対向する位置となるように構成されていてもよい。
引き戸2が開扉された図4の状態では、戸板4が戸先側縦枠5から十分な間隔をあけて離間されてなる。そのため、引き戸2を開扉した者が把持部材9から手を放したことにより、当て駒10の磁石20が受駒12の磁石44と対向する位置まで戻ったとしても、戸板4を戸先側縦枠5に引き付けるだけの十分な磁性吸引力は働かない。従って、開扉された引き戸2は把持部材9から手をはなしても開扉状態を維持させることができる。
開扉された引き戸2を閉扉する場合には、把持部材9を把持して戸板4を戸先方向へ移動させると、戸板4と戸先側縦枠5とが十分に近接する位置で当て駒10の磁石20と受駒12の磁石44とが戸板4を引き付けるだけの十分な磁性吸引力が働く。さらに戸板4を戸先方向へ移動させると、磁性吸引力によって戸板4は戸先側縦枠5に引き付けられて閉扉する。閉扉された引き戸2においては、図2に示すように、当て駒10が受駒12に対向して突き合わされた状態で吸着されて、引き戸錠1は施錠状態となる。
また、引き戸2を長期にわたって使用していると、戸板4と戸枠3との間に歪みが生じたり、戸板4と戸先側縦枠5との間の下枠8にゴミなどの障害物が溜まったりすることがある。そうすると、閉扉時であっても戸板4と戸先側縦枠5との間に隙間が生じることとなる。
ここで、本実施の形態に係る受駒12は、戸先側縦枠5の出没孔47から出没可能に設けられてなることにより、磁性吸引力によって、戸板4の戸先面と戸先側縦枠5とが突き当たる直前に、戸先側縦枠5から突出して当て駒10に吸着することができる。
これにより、閉扉時に戸板4と戸先側縦枠5との間に生じる隙間を解消できない状態であっても、図5に示すように、閉扉した戸板4を戸先側縦枠5に固定して引き戸錠1の施錠状態を保持することができる。
図5の状態から引き戸2を開扉すると、戸先側縦枠5から突出していた受駒12は、ウケバネ51が基部45を戸先方向へ引き戻す力によって受13の内部に没入する。このため、閉扉時に戸板4と戸先側縦枠5との間に生じる隙間を解消できない状態であっても、開扉時に、戸先側縦枠5の表面から突出した受駒12に腕や体を引っ掛けることがない。
1 引き戸錠
2 引き戸
4 戸板
5 戸先側縦枠
9 把持部材
10 当て駒
11 錠ケース
12 受駒
13 受
20 磁石
25 上腕係止部
26 下腕係止部
31 磁石フレームバネ
32 カム
34 作動腕部
35 押下げ腕部
38 取っ手テコ
40 引き手
44 磁石
45 基部
51 ウケバネ

Claims (7)

  1. 引き戸を構成する戸板の戸先側内部に配置可能な当て駒と、
    前記戸板を受ける戸先側縦枠の前記当て駒に対向する位置に配置可能な受駒と、を備え、
    前記当て駒が、前記受駒に対向して突き当ると磁性吸引力によって施錠状態となり、
    前記当て駒が、前記施錠状態から、前記受駒の対向面に対して平行移動することにより解錠状態となり、
    前記当て駒が前記受駒に突き当たる直前に、前記受駒が前記磁性吸引力によって戸尻方向へ突出して前記当て駒に吸着する
    ことを特徴とする引き戸錠。
  2. 前記当て駒及び前記受駒の少なくとも一方が永久磁石によって構成されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の引き戸錠。
  3. 前記当て駒及び前記受駒が永久磁石によって構成されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の引き戸錠。
  4. 前記当て駒が、前記平行移動の後に、自動的に前記受駒と対向する位置に戻る帰還機構を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の引き戸錠。
  5. 前記当て駒を前記平行移動させる移動機構が設けられてなる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の引き戸錠。
  6. 前記移動機構が前記戸板に設けられた把持部材の操作に連動して前記当て駒を平行移動させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の引き戸錠。
  7. 前記当て駒が前記戸板に配置されると共に、前記受駒が前記戸先側縦枠に配置されて前記請求項1〜のいずれか1つの引き戸錠が設けられてなる
    ことを特徴とする引き戸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015224455A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 操作アシスト装置及びそれを備えた什器

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