JP6897171B2 - 車両の制御システム - Google Patents
車両の制御システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6897171B2 JP6897171B2 JP2017042927A JP2017042927A JP6897171B2 JP 6897171 B2 JP6897171 B2 JP 6897171B2 JP 2017042927 A JP2017042927 A JP 2017042927A JP 2017042927 A JP2017042927 A JP 2017042927A JP 6897171 B2 JP6897171 B2 JP 6897171B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- clutch
- satisfied
- gear stage
- condition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
本発明は、エンジン(内燃機関)と、複数のギア段を有しエンジンが出力する回転動力を変速する変速機と、エンジンが出力する回転動力を断接するクラッチと、を有する車両を制御する車両の制御システムであって、変速機のギア段が所定の低速のギア段であるギア段条件が成立し、エンジンブレーキが作用するエンジンブレーキ作用条件が成立し、かつ、タイヤスリップが発生する可能性が高いと判断されるタイヤスリップ前条件が成立した場合に、クラッチの出力側の回転数が目標クラッチ回転数となるようにクラッチを制御する。エンジンブレーキはギア段が低速段になるほど強くなり、タイヤスリップが発生しやすくなることから、このような構成によれば、タイヤスリップが発生しやすい低速のギア段において、タイヤスリップの発生を防止または抑制できる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の本発明の実施形態では、「車両の制御システム」を、単に「制御システム」と略して記すことがある。また、本発明の実施形態では、車両にAMT(Automated Manual Transmission)が適用される例を示す。さらに、本発明の実施形態では、通常の一速よりも低速の(減速比が大きい)ギア段を有する変速機が車両に適用されている例を示す。説明の便宜上、通常の一速よりもギア比が大きいギア段を「エクストラロー」と称する。
図1は、本発明の実施形態に係る制御システム2と、この制御システム2が適用されている車両1の要部の構成例を示すブロック図である。
ここで、制御システム2による制御の例について説明する。車両1の走行中にアクセルペダルの踏み込みが解除されるとフューエルカット状態となり、エンジンブレーキが作用する状態となる。エンジンブレーキの効きは、変速機12のギア段が低速側であるほど(減速比が大きいほど)強くなる。そこで、運転者は、車両1が下り勾配に進入した際または進入する前に、アクセルペダルの踏み込みを解除し、変速機12のギア段を例えば一速やエクストラローに切り替えることによってエンジンブレーキを作用させ、下り勾配において車両1の増速を防止または抑制できる。しかしながら、一速やエクストラローなどの減速比が大きいギア段で急な下り勾配に進入すると、エンジンブレーキが効きすぎてタイヤスリップが発生するおそれがある。
所定の低速のギア段として、本発明の実施形態では、エクストラローが適用される。ただし、変速機12がエクストラローを有さない場合には、所定のギア段として一速が適用できる。また、変速機12がエクストラローを有する場合において、所定のギア段として、一速とエクストラローの両方を適用してもよい。要は、所定の低速のギア段として、変速機12が有する複数のギア段のうち、最も低速寄り(減速比が大きい側寄り)の1つまたは複数のギア段が適用できる。
本発明の実施形態では、アクセル開度取得部24により取得されるアクセル開度がアクセル開度閾値以下となり、かつ、車速が車速閾値以上となった場合に、エンジンブレーキ作用条件が成立したものとする。すなわち、アクセル開度がアクセル開度閾値以下であるというアクセル開度条件が成立し、かつ、車速が車速閾値以上であるという車速条件が成立した場合に、エンジンブレーキ作用条件が成立したものとする。アクセル開度閾値には、例えばフューエルカット状態となるアクセル開度が適用される。車速閾値には、車両1が下り勾配を走行中であるとみなせる車速が適用できる。なお、アクセル開度閾値と車速閾値の具体的な値は特に限定されるものではない。これらは、「車両1がエンジンブレーキを作用させながら下り勾配を走行している」とみなすことができる値であればよい。
タイヤスリップは、減速時(加速度が負値である場合)においては、負値である加速度の絶対値が大きくなるにしたがって、発生する可能性が高くなる。したがって、本発明の実施形態では、加速度が、負値である加速度閾値よりも小さくなった場合(負値である加速度の絶対値が、負値である加速度閾値の絶対値よりも大きくなった場合)に、タイヤスリップの発生の可能性が高くなったものとする。すなわち、加速度が負値であり、かつその絶対値が負値である加速度閾値の絶対値よりも大きくなった場合に、タイヤスリップ前条件が成立したものとする。なお、タイヤスリップの発生のしやすさは、走行中の路面勾配に応じて異なる。このため、加速度閾値は、路面勾配取得部25が取得した路面勾配に基づいて決定される。
制御部26は、ギア段条件とエンジンブレーキ条件の両方が成立している場合には、路面勾配取得部25により取得された現在の路面勾配に基づいて、負値である加速度閾値を決定する。そして制御部26は、決定した加速度閾値を用いて、タイヤスリップ前条件が成立したか否かを判断する。タイヤスリップ前条件が成立した場合には、制御部26は、目標クラッチ回転数を決定する。この目標クラッチ回転数は、タイヤスリップの発生を防止または抑制できるようなクラッチ13の出力側の回転数である。タイヤスリップの発生のしやすさは、路面勾配に応じて異なることから、制御部26は、路面勾配取得部25により取得された路面勾配に基づいて、目標クラッチ回転数を決定する。そして、制御部26は、クラッチ13の出力側の回転数が目標クラッチ回転数となるように、クラッチ回転数取得部30により取得される現在のクラッチ13の出力側の回転数を用いて、クラッチアクチュエータ駆動部29をフィードバック制御する。クラッチアクチュエータ駆動部29は、制御部26による制御にしたがってクラッチアクチュエータ15を駆動してクラッチ13の断接状態を制御する。
なお、前述のとおり、本発明の実施形態では、アクセル開度取得部24により取得されるアクセル開度がアクセル開度閾値以下であり、車速取得部21により取得される車速が車速閾値以上である場合に、エンジンブレーキ作用条件が成立したものとする。ただし、このような構成に限定されるものではなく、さらに、運転者がフットブレーキを使用しているか否かを、エンジンブレーキ作用条件の成立条件の判断に追加してもよい。すなわち、フットブレーキが使用されている場合、または、フットブレーキが使用されておりその制動力が大きい場合には、運転者がフットブレーキにより増速の抑制や減速(制動)を意図しているとみなすことができる。そこで、アクセル開度がアクセル開度閾値以下となり、車速が車速閾値以上となった場合に加え、さらに、フットブレーキが使用されてない場合、例えばブレーキ液圧が閾値以下となった場合に、エンジンブレーキ作用条件が成立したとしてもよい。
次に、制御システム2が実行する処理のフローについて、図3を参照して説明する。図3は、制御システム2が実行する処理の例を示すフローチャートである。本発明の実施形態に係る制御システム2は、起動後において図3に示す処理を周期的に継続して実行する。
次に、本発明の実施形態に係る制御システム2が適用された車両1の挙動の例について、図4を参照して説明する。図4は、車両1の挙動を説明するタイムチャートであり、横軸はいずれも時刻である。ここでは、所定の低速のギア段として、エクストラローが適用される例を示す。そして、車両1が下り勾配に進入した際に、運転者がアクセルペダルの踏み込みを解除し、変速機12のギア段を一速からエクストラローに切り替えた場合を示す。また、図4のタイムチャートは、車両1が下り勾配に進入したタイミングから開始しているものとする。図4に示すように、運転者は図4に示す期間においてはフットブレーキを操作しておらず、ブレーキ液圧は0を維持している(フットブレーキによる制動力は作用していない)。
車両1が下り勾配に進入した際に、運転者がアクセルペダルの踏み込みを解除し、ギア段を所定の低速のギア段に切り替えると、ギア段条件とアクセル開度条件が成立する。そしてこの状態で車速が増大して車速条件が成立すると、エンジンブレーキ作用条件が成立することになり、ギア段条件とエンジンブレーキ作用条件の両方が成立している状態となる。ギア段条件とエンジンブレーキ作用条件の両方が成立すると、制御部26は車両1の加速度が加速度閾値以下であるか、すなわち、タイヤスリップ前条件が成立しているか否かを判断し、タイヤスリップ前条件が成立している場合には、目標クラッチ回転数を決定してクラッチ13の回転数が目標クラッチ回転数となるように制御する。
次に、制御システム2のハードウェア構成例について、図5を参照して説明する。図5は、制御システム2のハードウェア構成例と、制御システム2が適用された車両1の要部の構成例を模式的に示す図である。
Claims (4)
- 内燃機関と、複数のギア段を有し前記内燃機関が出力する回転動力を変速する変速機と、前記内燃機関が出力する回転動力を断接するクラッチと、を有する車両を制御する車両の制御システムであって、
前記変速機の前記ギア段が所定の低速のギア段であるギア段条件が成立し、前記内燃機関のエンジンブレーキが作用するエンジンブレーキ作用条件が成立し、かつ、タイヤスリップが発生する可能性が高いと判断されるタイヤスリップ前条件が成立した場合に、前記クラッチの出力側の回転数が減速開始時にタイヤスリップの発生が防止できる目標クラッチ回転数となるように前記クラッチの断接状態を制御し、
前記車両の加速度が負値である加速度閾値以下である場合に、前記タイヤスリップ前条件が成立したとして、前記車両が走行している路面の下り勾配が大きくなるにしたがって、前記加速度閾値の絶対値を小さくすることを特徴とする車両の制御システム。 - 前記変速機の所定の低速のギア段が最も減速比が大きいギア段の1つまたは減速比が大きい側の複数のギア段である場合に、前記ギア段条件が成立したとすることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御システム。
- アクセル開度がアクセル開度閾値以下であり、かつ、車速が車速閾値以上である場合に、前記エンジンブレーキ作用条件が成立したとすることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御システム。
- 前記アクセル開度閾値は、フューエルカット状態となるアクセル開度であることを特徴とする請求項3に記載の車両の制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042927A JP6897171B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 車両の制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042927A JP6897171B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 車両の制御システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018146061A JP2018146061A (ja) | 2018-09-20 |
JP6897171B2 true JP6897171B2 (ja) | 2021-06-30 |
Family
ID=63590951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017042927A Active JP6897171B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 車両の制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6897171B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3659212B2 (ja) * | 2001-10-22 | 2005-06-15 | 日産自動車株式会社 | 歯車変速機の自動クラッチ制御装置 |
JP2007297001A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動力制御装置 |
JP2008101697A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Toyota Motor Corp | パワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 |
-
2017
- 2017-03-07 JP JP2017042927A patent/JP6897171B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018146061A (ja) | 2018-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5724985B2 (ja) | 車両の走行制御装置 | |
US7166060B2 (en) | Hill hold for a vehicle | |
JP5782239B2 (ja) | 惰行制御装置 | |
KR20180121804A (ko) | 하이브리드 dct차량용 변속 제어방법 | |
JP2009047216A (ja) | 車両用変速機の変速制御装置 | |
JP5278134B2 (ja) | 惰行制御装置 | |
JP2016114190A (ja) | 車両用クラッチ制御システム | |
JP6418172B2 (ja) | 車両用動力伝達装置の制御装置 | |
JP2017129257A (ja) | 車両用動力伝達装置の制御装置 | |
JP5462057B2 (ja) | 車両の動力伝達制御装置 | |
JP5602522B2 (ja) | 惰行制御装置 | |
JP6424380B2 (ja) | 車両用変速システム | |
JP2015068387A (ja) | 車両の制御装置 | |
JP6897171B2 (ja) | 車両の制御システム | |
JP2014091338A (ja) | 車両の走行制御装置 | |
US10309467B2 (en) | Vehicle, controller for vehicle, and control method for vehicle | |
JP5704339B2 (ja) | 車両の微動制御装置 | |
JP6932991B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP5310941B2 (ja) | 車両用エンジンの制御装置 | |
JP6287874B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP5338775B2 (ja) | 自動変速機システム | |
JP6919457B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP6954022B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2009275904A (ja) | 自動変速機の制御装置および制御方法 | |
JP6911519B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210511 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210524 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6897171 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |