JP6896742B2 - 導流器付き人工弁 - Google Patents

導流器付き人工弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6896742B2
JP6896742B2 JP2018535022A JP2018535022A JP6896742B2 JP 6896742 B2 JP6896742 B2 JP 6896742B2 JP 2018535022 A JP2018535022 A JP 2018535022A JP 2018535022 A JP2018535022 A JP 2018535022A JP 6896742 B2 JP6896742 B2 JP 6896742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
baffle
outflow
stent frame
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018535022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019500965A (ja
JP2019500965A5 (ja
Inventor
エドモンド シーハン
エドモンド シーハン
ニオール ダフィー
ニオール ダフィー
Original Assignee
メドトロニック ヴァスキュラー インコーポレイテッド
メドトロニック ヴァスキュラー インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US14/989,839 external-priority patent/US10111749B2/en
Application filed by メドトロニック ヴァスキュラー インコーポレイテッド, メドトロニック ヴァスキュラー インコーポレイテッド filed Critical メドトロニック ヴァスキュラー インコーポレイテッド
Publication of JP2019500965A publication Critical patent/JP2019500965A/ja
Publication of JP2019500965A5 publication Critical patent/JP2019500965A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6896742B2 publication Critical patent/JP6896742B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/24Heart valves ; Vascular valves, e.g. venous valves; Heart implants, e.g. passive devices for improving the function of the native valve or the heart muscle; Transmyocardial revascularisation [TMR] devices; Valves implantable in the body
    • A61F2/2412Heart valves ; Vascular valves, e.g. venous valves; Heart implants, e.g. passive devices for improving the function of the native valve or the heart muscle; Transmyocardial revascularisation [TMR] devices; Valves implantable in the body with soft flexible valve members, e.g. tissue valves shaped like natural valves
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/24Heart valves ; Vascular valves, e.g. venous valves; Heart implants, e.g. passive devices for improving the function of the native valve or the heart muscle; Transmyocardial revascularisation [TMR] devices; Valves implantable in the body
    • A61F2/2412Heart valves ; Vascular valves, e.g. venous valves; Heart implants, e.g. passive devices for improving the function of the native valve or the heart muscle; Transmyocardial revascularisation [TMR] devices; Valves implantable in the body with soft flexible valve members, e.g. tissue valves shaped like natural valves
    • A61F2/2418Scaffolds therefor, e.g. support stents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/04Hollow or tubular parts of organs, e.g. bladders, tracheae, bronchi or bile ducts
    • A61F2/06Blood vessels
    • A61F2002/068Modifying the blood flow model, e.g. by diffuser or deflector

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は、人工弁に関する。より具体的には、人工心臓弁などの人工弁における流体の流れを操作するための構造、デバイス、及び方法に関する。
本願は、2014年6月11日出願の、「Prosthetic Valve With Vortices−Including Baffle」と題する、米国出願第14/301,632号の一部継続であり、その教示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
ヒト心臓は、心臓を通る血流の経路を決定する4つの心臓弁である、僧帽弁、三尖弁、大動脈弁、及び肺動脈弁を含む。僧帽弁及び三尖弁は、心房と心室との間にある房室弁であり、一方で、大動脈弁及び肺動脈弁は、心臓を出る動脈中にある半月弁である。三尖弁は、右房室弁としても知られており、右房と右室との間に位置する3つのフラップの弁である。二尖弁又は左房室弁としても知られている僧帽弁は、左房と左室との間に位置する2つのフラップの弁である。
心臓の他の弁と同様に、僧帽弁は、それ自体がいかなるエネルギーも消費せず、いかなる能動的な収縮機能も行わない受動的な構造である。僧帽弁は、それぞれが弁の両側への差圧に応答して開閉する、2つの尖(前尖及び後尖)の付着を提供する輪を含む。僧帽弁の尖は、異なる形状である。前尖は、後尖(別様に、より可動性の後外側僧帽弁輪に付着される)よりもしっかりと輪に付着され、かつやや堅い。前尖は、弁の約3分の2を保護する。前尖は、環のより大きな部分を占め、一般的には、後尖よりも「より大きい」と考えられる(後尖は、より大きい表面積を有するが)。健康な僧帽弁において、前尖及び後尖は、非対称である。
理想的には、心臓弁の尖は、弁が開放位置にあるときに互いから離れて移動し、弁が閉鎖位置にあるときに接触又は「接合」する。弁に関して生じ得る問題としては、弁が適切に開放しない狭窄、及び/又は弁が適切に閉鎖しない不全症若しくは逆流が挙げられる。狭窄及び不全症は、同一の弁内で付随して生じ得る。弁機能不全の効果は、典型的には患者にとって比較的重大な生理学的結果を有する逆流(regurgitation)又は逆流(backflow)によって変化する。
罹患した又は別様に不全の心臓弁は、様々な異なるタイプの心臓弁手術を使用して修復又は交換され得る。1つの従来の技術は、一般的な麻酔下で実施される心臓切開手術アプローチを伴い、その間、心臓は停止され、血流は、心臓肺バイパス機械によって制御される。
より最近では、拍動している心臓への弁プロテーゼのカテーテルを用いた埋め込みを容易にし、伝統的な胸骨切開及び心肺バイパスの使用を不要にすることを意図するために、低侵襲アプローチが開発されてきた。一般的には、拡張可能な人工弁は、カテーテルの周囲又はカテーテル内で圧縮され、大腿動脈などの患者の体腔内に挿入され、心臓内の所望の位置に送達される。
カテーテルを用いた又は経カテーテル手術と共に用いられる心臓弁プロテーゼは、一般的に、複数の尖を有する弁構造を支持する拡張可能なマルチレベルフレーム又はステントを含む。フレームは、経皮経管送達中に収縮され得、生来の弁における又は生来の弁内の展開時に拡張可能である。1つのタイプの弁ステントは、最初に拡張又は非圧着状態で提供され、次いで、カテーテルのバルーン部分の周囲で圧着又は圧縮され得る。バルーンはその後膨張して、人工心臓弁を拡張及び展開する。他のステント付き人工心臓弁設計では、ステントフレームは、自己拡張するように形成される。これらのシステムにより、弁付きステントは、所望のサイズに圧着され、経管送達のためにシース内でその圧縮状態で保持される。この弁付きステントからシースを後退させることにより、ステントがより大きな直径に自己拡張し、生来の弁部位で固着することが可能になる。より一般的には、いったん人工弁が処置部位、例えば、不全の生来の弁内に位置付けられると、ステントフレーム構造は拡張されて、人工弁を定位置でしっかりと保持し得る。ステント付き人工弁の一例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Leonhardt et al.の米国特許第5,957,949号に開示されている。
任意の特定の経カテーテル人工心臓弁の実際の形状及び構成は、少なくともある程度、交換又は修復されている弁(即ち、僧帽弁、三尖弁、大動脈弁、又は肺動脈弁)によって決まる。ステントフレームは、多くの場合、対応する生来の生体構造との所望の固着を達成するために、比較的複雑な形状(例えば、高いフープ強度及び半径方向の圧縮力に対する抵抗性)を提供及び維持しなければならない。更に、ステントフレームは、生来の弁輪部位に至る蛇行経路を横断することが可能な頑丈な設計を有しなければならない。これらの制約、更に生来の輪に対して人工弁を精密に位置付け、かつ回転可能に配向することが困難であることなどの他の送達障害物は、場合によっては、生来の(健康な)弁構造又は尖とは意図的に異なるプロテーゼを有する弁構造を利用することが有益であることを示す。例えば、経カテーテル人工心臓弁は、非対称的な生来の弁を交換するための対称弁構造、対称的な生来の弁を交換する非対称弁構造、生来の弁よりも多い又は少ない数の尖を有する弁構造、生来の弁とは異なる尖形状を有する弁構造などを組み込んでもよい。これらの同じ設計の選択は、他の管腔内人工弁に関連して生じ得る。
したがって、このように構成された人工弁が、機能的な弁として長期生存可能な性能と共に、意図された利益(埋め込みの容易さなど)を達成することができる一方で、場合によっては、他の問題が生じる可能性がある。例えば、多数の場合には、正常な健康な生来の弁は、開閉だけでなく、弁を出る血流中のある特定の速度プロファイルを達成するように機能する。例えば、健康な僧帽弁では、非対称的な二尖性質(及びより大きな前尖の接合機構)によって、充填中に左室内に渦が形成されることになる。これらの渦は、心拍を同期させることに役立ち、効率的な心室駆出を補助する。生来の僧帽弁のこれらの属性を直接模倣していない人工僧帽弁は、正常な渦流パターンを生成せず、場合によっては合併症を引き起こす可能性がある。人工弁が人体の他の弁を通る、かつ人体の他の弁からの血液の天然の血行動態を構成することができないことによって、同様の問題が生じ得る。
他の問題は、乱流又は停滞流の局所的な領域に起因する人工弁における考えられる鬱血及び血栓形成に関する。
経カテーテル人工心臓弁(及び他の管腔内弁)、並びに関連する送達システム及び技術において、複数の進歩があるが、流れプロファイルが改善された弁付きプロテーゼを提供する必要性が引き続き存在する。
本発明のいくつかの態様は、流出端の反対側に流入端を有し、かつステントフレームと、弁構造と、バッフル構造と、を備える、人工弁に関する。ステントフレームは、ルーメンを画定する。弁構造は、ルーメン内に配設され、流入側及び流出側を画定するように構成されている。流出路は、流出側の下流のルーメン内に確立され、埋め込み後に、流出路に沿って弁構造からの流体(例えば、血液)の流れが進行する。バッフル構造は、弁構造流出側の近接及び下流でステントフレームに接続される。この構成によって、バッフル構造は、弁構造を出る血流の天然プロファイルを修正又は操作して、血流が続いてステント構造又は人工弁の他の領域と結合したとき、乱流及び/又は停滞領域を排除又は低減する。乱流及び/又は停滞流を低減又は排除することによって、血栓形成の可能性が低減される。いくつかの実施形態では、バッフル構造は、層流又はほぼ層流を促すように構成され、かつ位置している。
本発明の他の態様は、患者の体内管を通る流体(例えば、血流)の流れを調節する方法に関する。この方法は、人工弁を体内管内に埋め込むことを含む。人工弁は、流出端の反対側に流入端を有し、ステントフレームと、弁構造と、バッフル構造と、を含む。ステントフレームは、ルーメンを画定する。弁構造は、ルーメン内に配設され、流入側及び流出側を画定するように構成されている。流出路は、流出側の下流のルーメン内に確立され、流出路に沿って弁構造からの流体の流れが進行することができる。バッフル構造は、流出側の下流でステントフレームに接続され、いくつかの実施形態では、層流又はほぼ層流を促すように構成され、かつ位置している。人工弁を埋め込む工程に続いて、体内管内の流体の流れが自然に流入側に導かれる。弁構造は、流入側と流出側との間の流体の流れを交互に許容及び閉塞するように機能する。更に、バッフル構造は、その後、流体の流れがステントフレーム又は人工弁の他の領域と結合したとき、停滞流又は乱流の発生を低減又は排除するように機能する。
本発明の原理に従った、かつ通常の拡張状態の人工弁の概略側面図である。 図1Aの圧縮状態における人工弁の概略側面図である。 本発明の原理に従った別の人工弁の概略側面図である。 体内管内に位置する図1Aの人工弁の概略断面図である。 図2の体内管内に位置する先行技術の人工弁の概略断面図である。 本発明の原理に従った、かつ人工僧帽弁として有用である人工僧帽弁の側面図である。 ヒト心臓の一部分の単純断面図である。 図5の心臓の僧帽弁標的位置に埋め込まれた図4の人工弁を示す。 図5の心臓の僧帽弁標的位置に埋め込まれた先行技術の人工僧帽弁によって生成された血流プロファイルを示す。 本発明の原理に従った別の人工弁の側面図である。 本発明の原理に従った別の人工弁の側面図である。 本発明の原理に従った別の人工弁の側面図である。 本発明の原理に従った別の人工弁の側面図である。 図11Aの人工弁の平面図である。
本発明の特定の実施形態が、ここで図面を参照して記載され、同様の参照番号は、同一又は機能的に同様の要素を示す。「遠位」及び「近位」という用語は、治療している臨床医に対する位置又は方向に関して以下の説明で使用される。「遠位」又は「遠位に」は、臨床医から離れた位置又は臨床医から離れた方向である。「近位」及び「近位に」は、臨床医に近い位置又は臨床医に向かった方向である。埋め込まれた弁プロテーゼを参照して本明細書で使用される場合、「遠位」、「出口」、及び「流出」という用語は、血流の方向の下流を意味すると理解され、「近位」、「入口」、又は「流入」という用語は、血流の方向の上流を意味すると理解される。加えて、本明細書で使用される場合、「外向き」又は「外向きに」という用語は、弁プロテーゼのフレームの長手方向軸から半径方向に離れた位置を指し、「内向き」又は「内向きに」という用語は、弁プロテーゼのフレームの長手方向軸に半径方向に向かった位置を指す。同様に、「後方」又は「後方に」という用語は、下流位置から上流位置への相対移行を指し、「前方」又は「前方に」という用語は、上流位置から下流位置への相対移行を指す。
本発明の人工弁の以下の詳細な説明は、本質的に例示にすぎず、本発明の人工弁の開示又は用途及び使用を制限することを意図しない。この説明は、僧帽弁などの心臓弁の処置に関連するが、本発明の人工弁は、それが有用であると考えられる任意の他の身体通路、器官などにおいても使用され得る。更に、本発明で提示されているいかなる表現又は示唆された理論によっても拘束される意図はない。
本明細書で言及される場合、本発明のステント付き経カテーテル人工心臓弁などのステント付き人工弁は、組織尖を有する生体人工心臓弁、又はポリマー、金属若しくは組織工学的尖を有する人工心臓弁などの多様な種類の異なる構成を採り得、かつヒト心臓の4つの弁のいずれかを交換するように特に構成され得る。したがって、本発明のステント付き人工心臓弁は、一般的に、生来の僧帽弁、大動脈弁、肺動脈弁若しくは三尖弁の交換、又は例えば、僧帽弁若しくは大動脈弁の領域のような不全の生体プロテーゼの交換のために使用され得る。
一般的には、本発明のステント付き人工弁(又はより単純に、「人工弁」)は、弁構造(組織又は合成)を維持する内部ルーメンを有するステント又はステントフレームを含み、ステントフレームは、通常の拡張状態又は配置を有し、送達デバイス内に装填するための圧縮状態又は配置に折り畳み可能である。ステントフレームは、通常、送達デバイスから解放されたときに自己展開又は自己拡張するように構成されている。例えば、ステント又はステントフレームは、人工心臓弁に所望の圧縮性及び強度を提供するために、互いに対して配置された多数のストラット又はワイヤセグメントを含む支持構造である。ストラット又はワイヤセグメントは、圧縮状態又は折り畳まれた状態から通常の半径方向に拡張された状態に自己移行することが可能であるように配置されている。ストラット又はワイヤセグメントは、ニッケルチタン合金(例えば、Nitinol(商標))などの形状記憶材料から形成され得る。ステントフレームは、単一の材料からレーザ切断され得るか、又は多数の別々の構成要素から組み立てられ得る。
上記の理解を考慮に入れて、本発明の原理に従ったステント付き人工弁30の1つの非限定的な例は、図1Aに概略的に例示される。基準点として、人工弁30は、図1Aの図における通常又は拡張状態で表される。図1Bは、圧縮状態(例えば、外側カテーテル又はシース内に圧縮保持されたとき)の人工弁30を表す。人工弁30は、流出端34の反対側の流入端32を有するか、又は画定し、ステント又はステントフレーム36と、弁構造38と、渦流バッフル構造40(概して参照される)などの1つ以上のバッフル構造と、を含む。代替的に又は加えて、かつ図1Cの代替の人工弁30’について概略的に示されるように、本発明のバッフル構造は、層流バッフル構造41であってもよい。種々の構成要素に関する詳細は、以下に提供される。一般的には、ステントフレーム36は、ルーメン42、流入縁44、及び流入縁44の反対側の流出縁46を画定する。図1A〜1Cの例示的な実施形態では、ステントフレーム36の流入縁44は、人工弁30の流入端32としての機能を果たすか、又はそれを画定し、流出縁46は、流出端34としての機能を果たすか、又はそれを画定する。他の実施形態では、人工弁30のうちの1つ以上の本体が、ステントフレーム36の流出縁46を越えて(下流方向に)突出して、人工弁30の流出端34を画定するか、若しくはそれとしての機能を果たし、かつ/又は流入縁44の上流に突出して、流入端32を画定する。
弁構造38は、ルーメン42内に配設され、流入側50及び流入側50の反対側の流出側52を画定するように構成されている。流60出路は、流出側52よりも下流のルーメン42内に確立され、流出路に沿って、使用中に弁構造38からの流体の流れ(例えば、血流)が進行する(図1Aの図では、弁構造38が閉鎖状態又は位置にあることが理解される)。渦流バッフル構造40は、ステントフレーム36に接続され、いくつかの実施形態では、流出路60内に突出する。以下により詳細に記載されるように、渦流バッフル構造40は、弁構造38からの流体の流れを操作して、例えば、流体の流れの速度プロファイルに影響を与えて、渦流になるか、又は渦流を含むように構成され、かつ位置している。以下に記載される他の実施形態では、流出側52において直接流体の流れを操作し、例えば、人工弁30の中及び周囲の血流を変更して、そうでなければ血栓に至る可能性がある乱流(又は停滞)領域を低減又は排除するように構成され、かつ位置している、層流バッフル構造41が提供される。更に他の実施形態では、本発明の人工弁は、渦流バッフル構造40(渦流を誘発するための)、及び層流バッフル構造41(標的領域における乱流を低減又は排除するための)の両方を含む。
ステントフレーム36は、上記の形態のうちのいずれかを採ることができ、一般的には、圧縮状態(図1B)から通常の拡張状態(図1A)に拡張可能であるように構成されている。ステントフレーム36は、格子状又はセル状構造を有することができる。ステントフレーム36は、ステンレス鋼、ニッケルチタン合金若しくはNitinol(商標)などの擬弾性金属、又はニッケル、コバルト、クロム、若しくは他の金属の卑金属を有してもよい、いわゆる超合金から作製され得る。いくつかの実施形態では、ステントフレーム36は、圧縮状態から通常の拡張状態に戻るように自己拡張する。本明細書で使用される場合、「自己拡張」は、ステントフレーム36が、通常又は拡張状態に戻るための機械的記憶を有することを意味する。機械的記憶は、熱処理によってステントフレーム36を形成するワイヤ又は管状構造に付与されて、例えば、ステンレス鋼におけるバネテンパーを達成するために、又はNitinolなどの影響を受けやすい金属合金、若しくは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Linの米国出願公開第2004/0111111号に開示されるポリマーのうちのいずれかなどのポリマーで形状記憶を設定することができる。他の実施形態では、ステントフレーム36は、自己拡張構成を有する必要はない。それにもかかわらず、ステントフレーム36は、人工弁30が埋め込まれる生来の生体構造に対応する通常の拡張状態で様々な異なる形状を採るように構成され得、それは、図1Aに反映された一般的な形状によって示唆される場合があるか、又はされない場合がある(例えば、本発明の人工弁は、示されるステップダウン形状を有する必要はなく、又はより複雑な形状を有することができる)。
弁構造38は、様々な形態を採ることができ、例えば、1つ以上の生体適合性の合成材料、合成ポリマー、自己移植組織、同種移植組織、異種移植組織、又は1つ以上の他の好適な材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、弁構造38は、例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、及び/又は他の好適な動物組織から形成され得る。いくつかの実施形態では、弁構造38は、例えば、心臓弁組織、心膜、及び/又は他の好適な組織から形成され得る。本発明の1つ以上の実施形態に従って使用され得る人工弁及び/又は人工弁特徴の非限定的な例は、「HEART VALVE PROSTHESIS」と題する、2014年2月7日出願の米国特許出願第14/175,100号に記載され、その特許出願は、それが本明細書に提示される開示と矛盾しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、弁構造38は、1つ以上の尖70を含むか、又は形成することができる。例えば、弁構造38は、三尖のウシ心膜弁、二尖弁、又は別の好適な弁の形態であり得る。いくつかの構成では、弁構造38は、拡大された横方向端部領域で一緒に締結されて、交連接合部を形成する、2つ又は3つの尖を含むことができ、未付着の縁部は、弁構造38の接合縁部を形成する。尖70は、ステントフレーム36に付着するスカートに締結され得る。交連点の上端部は、流入側50を画定することができる。それにもかかわらず、弁構造38は、弁構造38がルーメン44を閉鎖し、内部を通る(例えば、流出端34から流入端32への)流体の流れを防止する閉鎖状態(図1Aに反映される)と、弁構造38がルーメン44を通る(例えば、流入端32から流出端34への)流体の流れを可能にする図2(以下により詳細に記載される)に示される開放状態との間で移行する。
本発明のバッフル構造は、多様な形態を採ることができ、少なくとも1つのバッフル部材80を含む。いくつかの実施形態では、バッフル構造は、複数のバッフル部材を含むことができ、図1Aは、渦流バッフル構造40のための第1及び第2のバッフル部材80a、80bの提供を反映する(3つ以上のバッフル部材が、更に他の実施形態において提供され得ることが理解される)。含まれる数にかかわらず、渦流バッフル構造40が提供される任意の実施形態では(図1A及び1Bにあるような)、渦流バッフル構造40のバッフル部材(複数可)80は、流体の流れが流出側52から進行すると、弁構造38からの流体の流れに作用するか、又は影響を及ぼす働きを集合的にし、渦(又は「渦流」)を含む流れプロファイルを含む、不均一である流出端34を出る流体の流れにおける速度プロファイルを作成又は生成することを含む。関連する実施形態では、渦流バッフル構造40は、流体の流れ中に渦輪若しくはトロイダル渦に作用するか、又はそれを生成するように構成されている。
渦流バッフル構造40が提供される非限定的な実施形態に関する更なる説明目的で、図2は、一般的な体内管100内に埋め込まれた又は位置する、人工弁30を表す。管100内の流体の流れ(例えば、血流、他の液体流、空気、又は他のガス流など)は、矢印BFIによって識別されるように、流入端32に向かって自然に導かれる。図2の図では、弁構造38は、開放状態又は状況である。開放状態又は状況は、人工弁30の特定の構成に応じて様々な方法で達成され得る。いくつかの実施形態では、弁構造38は、受動的な構成を有し、流入側50の圧力が流出側52の圧力よりも大きいとき(図1Aで識別される)、自然に開放状態に移行する。それにもかかわらず、弁構造38は、開放状態において、流体の流れBFIが尖70を通って又は尖70の間を通過し、流出側52から流出路60に向かって進行することを可能にする。渦流バッフル構造40の上流の流出路60内の流体の流れは、一般的に矢印BFTによって識別される。渦流バッフル構造40との結合前に、流体の流れBFTは、人工弁30が存在しない管100内の生来又は天然の流体の流れプロファイルと一致する、比較的均一な速度プロファイルを自然に有する(例えば、層流であってもなくてもよいが、渦又は渦流を含まない)。流体の流れが流出路60を通って進行し、渦流バッフル構造40と結合すると、渦流バッフル構造40は、流出端34を出る流体の流れ(矢印BFOによって識別される)が渦Vを含むように、流体の流れを操作する。いくつかの実施形態では、渦流バッフル構造40は、図2の矢印によって概略的に例示されるように、流出端34を出る流体の流れBFO中に複雑な渦の配置を生成するように構成されている。このように誘発された流れ又は速度プロファイルは、例示的な実施形態では、渦輪又はトロイダル渦VRであるか、又はそれを含む。比較すると、図3は、渦流バッフル構造40が省略されていることを除いて、その他の点では図2の人工弁30と同一である、人工弁PVを出る流体の流れの速度プロファイルを示す。(弁構造38の)流出側52のすぐ下流の入ってくる流体の流れBFI及び流体の流れBFTは、両方の図面で同一である。しかしながら、図3の人工弁PVは、流体の流れを明らかに操作するように構成されたバッフル構造を含まないため、人工弁PVを出る流体の流れは、比較的均一な流速プロファイルを有し、いかなる実質的な渦又は渦輪も含まない。
図2に戻り、かつ再び任意の渦流バッフル構造40が提供される非限定的な実施形態に関して、多数のパラメータが、渦流バッフル構造40から離れて人工弁30を出る流体の流れのプロファイルに影響を及ぼす可能性があることが認識される。例えば、ステントフレーム36のサイズ(長さ及び内径)、弁構造38の摩擦属性、特定の生来の管において入ってくる流体の流れBFIの流量特性など。本発明のいくつかの実施形態の渦流バッフル構造40は、これらの他のパラメータを考慮に入れて構成され、人工弁30を出る流体の流れの速度プロファイルの著しい変化を引き起こすように機能し、例えば、渦流バッフル構造40がなければ実質的な渦V又は渦輪VRが生じない状況下で渦流を誘発することを含む。
本発明のバッフル構造40、41、及び特にバッフル部材(複数可)80は、多様な形態を採ることができる。バッフル部材(複数可)80は、流体(例えば血液)の流れ又は通過を偏向、チェック、又は調節するが、流体の流れを完全には閉塞しないように、流出路60内又はステントフレーム36の流出縁46の下流に配置された任意のデバイス(例えば、プレート、壁、スクリーン、パーティション、パドルなど)であってもよい。例えば、バッフル部材(複数可)80は、硬質の適合性又は半適合性の生体適合性材料から形成された固体又は多孔質プレートであってもよい。バッフル部材(複数可)80は、対称的又は非対称的な形状を有することができ、例えば、人工弁30が埋め込まれる生来の管における予測される状況に従って、所望の速度プロファイルを生成するように調整されたプロファイルを有することができる。更に、弁構造流出側52に対する渦流バッフル構造40のバッフル部材(複数可)80の位置(例えば、流出側52とバッフル部材(複数可)80との間の軸方向距離又は間隔)はまた、人工弁30が埋め込まれる生来の生体構造に対して出ていく流体の流れを最適化するように調整され得る。バッフル部材80の2つ(以上)が提供される場合、バッフル部材80は、同一の又は異なる形状を有することができ、形状が非対称であってもよく、かつ/又はステントフレーム36に、互いから面外に載置され得る。バッフル部材(複数可)80は、適切な接続デバイス(例えば、伸縮縫合糸)、溶接、接着剤などによって、様々な形式でステントフレーム36に(直接又は間接的に)接続され得る。
材料選択、プロファイル形状、及び多孔性に加えて、いくつかの非限定的な実施形態では、流体の流れを明らかに閉塞することなく、所望のレベルにおいて、かつ所望の形状(例えば、渦輪又はトロイダル渦)で渦流を誘発する、渦流バッフル構造40のバッフル部材(複数可)80の能力は、いくつかの実施形態では、バッフル部材(複数可)80が流出路60の直径にわたって突出する(したがって、流体の流れプロファイル内へと突出する)程度の関数である。より具体的には、かつ図1Aの非限定的な例を参照すると、流出路60は、ステントフレーム36の通常の拡張状態で直径D(即ち、弁構造38の下流のルーメン44の直径)を有する。渦流バッフル構造40の1つ以上のバッフル部材80の延在は、ステントフレーム36の軸中心線に対して半径方向の構成要素を含む。例えば、いくつかの実施形態では、バッフル部材80のうちの少なくとも1つは、流出路直径Dの少なくとも10%、他の実施形態では少なくとも20%、及び更に他の実施形態では少なくとも30%にわたって半径方向に延在する。関連する実施形態では、流出路60は、ステントフレーム36の長手方向軸に垂直な平面内の領域を画定するものとして記載され得る。長手方向軸に垂直で、かつバッフル部材80のうちの1つを通る平面に対して、バッフル部材80は、流出路領域の少なくとも10%、他の実施形態では少なくとも20%、及び更に他の実施形態では少なくとも30%を占める。関連する実施形態では、バッフル部材80は、流出路領域の95%以下、他の実施形態では90%以下、及び更に他の実施形態では85%以下を占める。これらの設計パラメータ内では、バッフル部材80は、いくつかの非限定的な実施形態では、流体の流れと十分に相互作用して渦流を誘発するが、患者の要求に満たないレベルまで流体の流れを明らかに閉塞することがないように構成されている。
上述のとおり、本発明の人工弁は、例えば、いくつかの非限定的な実施形態では、そうでなければ通常は生来の(健康な)弁構造において発生している生来の又は天然の流れプロファイルに類似している、又はそれを模倣する流れプロファイルをもたらすために、対処されている特定の生来の弁に構成又は調整されたバッフル構造を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の人工弁は、生来の僧帽弁を修復又は交換することを意図している。図4は、流出端204の反対側の流入端202を画定し、ステントフレーム206と、弁構造208と、渦流バッフル構造210(概して参照される)とを含む、本発明の原理に従った人工僧帽弁200の一実施形態を示す。
ステントフレーム206は、上記の構成のうちのいずれかを有することができ、一般的には、ルーメン、流入縁212、及び流入端212の反対側の流出縁214を画定する。図4の例示的な実施形態では、ステントフレーム流入縁及び流出縁212、214は、人工弁200の流入端202、204のそれぞれとして機能するか、又はそれらを画定する。ステントフレーム206は、クラウン又は***216などの、送達デバイスとの接続に有用な追加の特徴を任意に含むか、又は形成する。更に、ステントフレーム206は、1つ以上の支持アーム218などの追加の支持構造を任意に含むか又は担持することができる。ステントフレーム206はまた、生来の僧帽弁空間の腱索の緊張をもたらすことによって、軸方向の固着を提供するように構成されてもよい。
弁構造208(透視で概略的に示される)は、ルーメン内に配置され、流入側220及び流入側220の反対側の流出側222を画定するように構成されている。弁構造208は、上記の構成のうちのいずれかを有することができ、いくつかの実施形態では、任意に、3つの尖226(そのうち2つが図4に表される)を含む均一な三尖弁構造である。代替的に、弁構造208は、尖226のうちの4つ以上又は2つ以下を提供することができる。それにもかかわらず、流出路230(概して参照される)は、流出側222の下流のルーメン内に確立され、埋め込み後に、流出路に沿って弁構造208からの流体の流れ(例えば、血流)が進行する。
渦流バッフル構造210は、任意に、ステントフレーム206に接続され、いくつかの実施形態では、流出路230内へと突出する。図4の例示的な実施形態では、渦流バッフル構造210は、第1及び第2のバッフル部材240、242を含む。バッフル部材240、242はそれぞれ、上記の形態のうちのいずれかを採ることができ、互いから長手方向に又は軸方向に離間している。バッフル部材240、242は、ステントフレーム206の正反対の側から突出することができ、それぞれが任意に、上記のように、流出路230の直径の少なくとも10%、及び90%未満にわたって延在する。更に、流体の流れが弁構造204の流出側222から流出端204に容易に生じ得る間隙244が、バッフル部材240、242の間に確立される。
ステントフレーム206は、僧帽弁を交換又は修復するために、生来の生体構造に従って寸法決定及び形状決定される(図4の自然の拡張状態で)。基準点として、図5は、左房LAと、左室LVと、僧帽空間MVと、大動脈弁AVとを含む心臓Hの一部分を示す。僧帽空間MVは、前尖ALと、後尖PLと、を含む。血流BFは、左房LA内、左室LV内、僧帽弁空間MVを通り、大動脈弁AVを通って大動脈内への図5の方向矢印で示される。生来の僧帽弁が適切に動作している場合、尖AL、PLが開放位置にあるときには、血液が左室LVに向かって流れるように、かつ尖AL、PLが閉鎖位置にあるときには、血液が左房LAに向かって移動することが防止されるように、生来の尖AL、PLは、一般的に機能する。示されるように、健康な生来の僧帽弁の前尖AL(僧帽弁の接合機構などの特徴と共に)は、血流BFが左室LVの頂点Aの方向に左室LVに入ると、その中に渦流を自然に誘発し、流れプロファイルは渦Vを含む。左室LVにおける血流BFは、多くの場合、渦輪又はトロイダル渦VR(概して参照される)を含む、複雑な渦配置を有する。
図6は、僧帽空間MV内の配置又は埋め込み後の人工弁200を示す。人工弁200は、経カテーテル又は経皮的アプローチを介して送達され得、送達デバイス内で圧縮され、患者の血管構造を通して僧帽空間MVへと通され、次いで、僧帽空間MV内で拡張させられる(例えば、当該技術分野において既知のようなバルーンなどの自己拡張又は強制拡張)、人工弁200を含む。本発明の人工弁と共に有用な経カテーテル送達デバイスは、一般的に圧縮された人工弁を解放可能に含有するための後退可能な外側シース、圧縮された人工弁を指示するための内側シース又は管を提供し、任意に、例えば、それぞれの教示全体が参照により本明細書に組み込まれる、Yeung et al.の米国公開第2011/009880号、Duffy et al.の米国公開第2012/0041547号、Murray et al.の米国公開第2012/0310332号に記載される構成要素のうちのいずれかなどの追加の構成要素を有する、既知又は従来の形態を有することができる。
僧帽空間MVにおける配置後(人工弁200が生来の尖AL、PLを僧帽空間MVの外に押し出してもよく、又は生来の尖が外科的に除去され得る)、人工弁200は、弁構造208が開放状態であるときに、左房LAから左室LVへの血流を可能にし、弁構造208が閉鎖状態であるときに、左室LVから左房LAへの血流を可能にするように機能する。弁の開放状態での血流は、左房LAから人工弁200を通って左室LV内内へと進行するように、矢印BFによって例示される。この点で、血流は流出路230に沿って進行するので、渦流バッフル構造210(概して参照される)は、そうでなければ比較的均一な流れプロファイルを操作し、流れの中に渦を誘発する。より具体的には、流出端204を出る血流は、複数の渦(図6の矢印Vによって表される)を含む渦流又は速度プロファイルを有する。いくつかの実施形態では、流出端を出る血流は、渦輪又はトロイダル渦VR(概して参照される)を含む、複雑な渦配置を有する。左室LVへの渦流は、左室LVの頂点A(図5)に到達し、それと結合すると、円形状の流れ構成要素を有することができる。これらの渦Vは、心拍を同期させることに役立ち、効率的な心室駆出を補助すると考えられている。いくつかの実施形態では、渦流バッフル構造210は、流出端204を出る血流の少なくとも10%が垂直流を呈するように、流出路230を通って進行する血流の少なくとも10%を操作するように構成されている(例えば、構成、位置など)。
人工弁200によってもたらされた渦流は、図5及び6の比較によって明らかなように、天然の健康な僧帽弁によって生成された自然な速度の流れプロファイルを模倣しようとする。しかしながら、人工弁200は、生来の僧帽弁の非対称的な二尖形態とは大きく異なる三尖弁構造(3つの尖が任意に比較的均一である)の構成を任意に組み込む。したがって、人工弁200は、経カテーテルアプローチを介して、(非対称的な二尖弁構造を組み込む人工僧帽弁と比較して)より容易に送達され、かつ位置し、同時に、所望の渦血流プロファイルをもたらすことができる。更なる比較として、図7は、僧帽空間MVに埋め込まれた従来の(即ち、本発明のバッフル構造を含まない)人工僧帽弁PVを有する心臓Hを示す。人工弁PVを出る血流は、比較的均一な速度プロファイルを有し、渦はあったとしても取るに足りない。
上記の渦流バッフル構造210は、例えば、渦輪又はトロイダル渦を含む渦流を誘発又は生成するように構成された、本発明のいくつかの実施形態の原理に従ったバッフル構造の一例である。例えば、図8は、本発明の原理に従った別の人工弁250を例示し、流出端254の反対側の流入端252を画定する。人工弁250は、ステントフレーム256と、弁構造258と、渦流バッフル構造260(概して参照される)とを含む。
ステントフレーム256及び弁構造258は、本発明の別の箇所に記載される構成のうちのいずれかを有することができ、図8の図によって示唆される可能性がある構成に全く限定されない。例えば、通常の拡張状態におけるステントフレーム256の形状は、生来の僧帽弁構造における展開に適切であり得るか、又は代替的に、人体の任意の他の内部構造に従って形状決定される。それにもかかわらず、ステントフレーム256は、一般的に、ルーメン、流入縁262、及び流入縁262の反対側の流出縁264を画定する。図8の例示的な実施形態では、ステントフレーム流入縁及び流出縁262、264は、人工弁250の流入端及び流出端252、254のそれぞれとして機能するか、又はそれらを画定する。代替的に、渦流バッフル構造260の一部分は、流出端254を画定するように流出縁264を越えて突出することができる。弁構造258(透視で概略的に描画される)は、ルーメン内に配置され、流入側270及び流入側270の反対側の流出側272を提供するように構成されている。流出路280(概して参照される)は、流出側272の下流のルーメン内に確立され、埋め込み後に、流出路に沿って弁構造254からの流体の流れが進行する。
渦流バッフル構造260は、ステントフレーム256に接続され、任意に、流出路280内へと突出する。図8の例示的な実施形態では、渦流バッフル構造260は、第1及び第2のバッフル部材290、292を含む。他の実施形態では、1つのみ又は3つ以上のバッフル部材290、292が提供される。バッフル部材290、292は、上記の形態のうちのいずれか(例えば、固体板、多孔板、硬質材料、可撓性材料など)を有することができる。バッフル部材290、292は、(ステントフレーム256の長手方向軸線に対して)長手方向に整列し得、ステントフレーム256からほぼ下流方向に延在するように形状決定され得る。バッフル部材290、292は、少なくとも形状又はサイズの観点から同一であってもよく、又は異なってもよく、それぞれが任意に、流出路280の直径の少なくとも10%、及び90%未満にわたって延在することができる。
埋め込み後、人工弁250は上の記載に従って機能し、弁構造258は、開放状態と閉鎖状態との間で移行する。流体の流れが流出側272から進行すると、流体の流れは、渦流バッフル構造260と結合する。渦流バッフル構造260は、上記と同じように流体の流れが流出端254を出ると、流体の流れの中に渦を誘発し、任意に、出ていく流体の流れの中に渦輪又はトロイダル渦を生成する。
本発明の原理に従った別の実施形態の人工弁300は、図9に示される。人工弁300は、流出端304の反対側の流入端302を画定し、ステントフレーム306と、弁構造308と、渦流バッフル構造310(概して参照される)とを含む。
ステントフレーム306及び弁構造308は、本発明の別の箇所に記載される構成のうちのいずれかを有することができ、図9の図によって示唆される可能性がある構成に全く限定されない。例えば、通常の拡張状態におけるステントフレーム306の形状は、生来の僧帽弁構造における展開に適切であり得るか、又は代替的に、人体の任意の他の内部構造に従って形状決定され得る。それにもかかわらず、ステントフレーム302は、一般的に、ルーメン、流入縁312、及び流入縁312の反対側の流出縁314を画定する。弁構造308(透視で概略的に描画される)は、ステントフレームルーメン内に配置され、流出側322の反対側の流入側320を提供するように構成されている。流出路330(概して参照される)は、流出側322の下流のルーメン内に確立され、埋め込み後に、流出路に沿って弁構造308からの流体の流れが進行する。
渦流バッフル構造310は、ステントフレーム302に接続される。図9の例示的な実施形態では、バッフル構造306は、第1及び第2のバッフル部材340、342を含む。他の実施形態では、1つのみ又は3つ以上のバッフル部材340、342が提供される。バッフル部材340、342は、上記の形態のうちのいずれか(例えば、固体板、多孔板、硬質材料、可撓性材料など)を有することができる。いくつかの実施形態では、バッフル部材340、342は、同様の、又は同一でさえある形状、例えば、図9に例示されるパドル状の形状を有することができる。バッフル部材340、342はそれぞれ、ポスト350及びヘッド352を含むか、又は画定することができる。任意のパドル状形状は、ヘッド352の少なくとも一部分の幅がポスト350の幅よりも大きいことによって生成される。ポスト350は、ステントフレーム306に枢動可能に連結され、ヘッド352は、ポスト350の枢動に伴って(図9の矢印によって表される)、ステントフレーム306に対して移動可能である。ポスト350とステントフレーム306及び/又はバッフル部材340、342の構成との間の連結は、任意に、バッフル部材340、342をステントフレーム306に対して特定の配向に付勢する。
いくつかの実施形態では、ポスト350は、流出縁314において又は近接してステントフレーム306に接続される。この構成では、対応するヘッド352は、示されるように、ステントフレーム306の流出縁314から離れて又はその下流に位置していてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル部材340、342は、対応するヘッド352をステントフレーム306のルーメン内へと至らせるように十分に枢動又は回転することができるが、図9を含む本発明のいくつかの実施形態では、渦流バッフル構造310は、人工弁300の流出端304(即ち、流出又は下流方向に流れる流体と結合する人工心臓弁300の最終構造又は本体)を効果的に画定する。
埋め込み後、人工弁300は上記に従って機能し、弁構造308は、開放状態と閉鎖状態との間で移行する。流体が弁構造308の流出側322から進行すると、流体の流れは、渦流バッフル構造310と結合する。この点で、バッフル部材340、342は、流体の流れがステントフレーム306の流出縁314を出ると、流体流路内に自然に移動若しくは枢動することができるか、又はこの位置に付勢され得る。それにもかかわらず、渦流バッフル構造310は、上記と同じように流体の流れが流出端304を越えて又はその下流に進行すると、流体の流れの中に渦を誘発し、任意に、出ていく流体の流れの中に渦輪又はトロイダル渦を生成する。
本発明の原理に従った別の実施形態の人工弁400は、図10に示される。人工弁400は、流出端404の反対側の流入端402を画定し、ステントフレーム406と、弁構造408と、渦流バッフル構造410とを含む。
ステントフレーム406及び弁構造408は、本発明の別の箇所に記載される構成のうちのいずれかを有することができ、図10の図によって示唆される可能性がある構成に全く限定されない。例えば、通常の拡張状態におけるステントフレーム406の形状は、生来の僧帽弁構造における展開に適切であり得るか、又は代替的に、人体の任意の他の内部構造に従って形状決定され得る。それにもかかわらず、ステントフレーム406は、一般的に、ルーメン、流入縁412、及び流入縁412の反対側の流出縁414を画定する。弁構造408(透視で概略的に描画される)は、ステントフレームルーメン内に配置され、流出側422の反対側の流入側420を提供するように構成されている。流出路430(概して参照される)は、流出側422の下流のルーメン内に確立され、埋め込み後に、流出路に沿って弁構造408からの流体の流れが進行する。
渦流バッフル構造410は、ステントフレーム406に接続される。図10の例示的な実施形態では、渦流バッフル構造410は、スリーブ又はカウルの形態のバッフル部材440を含む。バッフル部材440は、メッシュ又は固体材料で形成され得、ステントフレーム406の流出縁414を出る流体流路内へと突出する湾曲部を有するために、少なくとも1つの側面442を形成する。したがって、図10の実施形態では、渦流バッフル構造410は、人工心臓弁400の流出端404(即ち、流出又は下流方向に流れる流体と結合する人工心臓弁400の最終又は最下流構造)を画定する。
埋め込み後、人工弁400は上の記載に従って機能し、弁構造408は、開放状態と閉鎖状態との間で移行する。流体が弁構造408の流出側422から進行すると、流体の流れは、渦流バッフル構造410と結合する。より具体的には、バッフル部材440は、流体の流れがステントフレーム406の流出縁414を出ると、流体流路内へと突出する。渦流バッフル構造410は、上の記載と同じように流体の流れが流出端404を越えて又はその下流に進行すると、流体の流れの中に渦を誘発し、任意に、流体の流れの中に渦輪又はトロイダル渦を生成する。
図1Cを再び参照すると、本発明のいくつかの実施形態が、渦流バッフル構造を含む一方で、本発明の他の実施形態の人工弁は、人工弁30’に関して示される層流バッフル構造41などの層流バッフル構造の形態のバッフル構造を組み込む。層流バッフル構造41は、(上記の渦流バッフル構造と比較して)流出側52により近接して位置していてもよく、血流を、流出路60におけるルーメン42を局所的に通して、層流バッフル構造41が存在しなければ停滞流又は乱流に供される可能性がある標的領域へと、修正又は操作するように構成されている。これらの実施形態では、層流バッフル構造41は、人工弁30’の中又は周囲の乱流領域(流入バッフル構造41が存在しなければ生じる可能性がある)を低減又は排除するために血流を修正し、層流又はほぼ層流を生成するために、血流を指定された領域に導く働きをする。層流バッフル構造41の存在は、出口端34での流れプロファイルに影響を与えても与えなくてもよく(層流バッフル構造41が存在しない流れプロファイルと比較して)、出口端34における渦の形成に寄与してもしなくてもよい。
層流バッフル構造41を備えたバッフル部材(複数可)80’は、上記の渦流バッフル構造に関して記載された形態のうちのいずれかを含む、様々な形態を採ることができる。例えば、いくつかの実施形態では、層流バッフル構造41のバッフル部材80’は、パドルに似ていてもよく、その形状及び位置は、流体の流れモデリングを使用して最適化され得る(例えば、流出側52のすぐ下流の所望の流れパターン又はプロファイルをもたらす観点から)。バッフル部材(複数可)80’は、ステントフレーム36に組み込まれ得(例えば、レーザ切断プロセス中に)、任意に、所望の角度方向に形状設定され得る(例えば、ステントフレーム36がNitinol(商標)などの形状記憶材料で形成される場合)。代替的に、バッフル部材(複数可)80’は、ポリマー又は布材料など、ステントフレーム36とは別に形成され、ステントフレームに取り付けられ得る。これら及び他の任意の実施形態では、バッフル部材(複数可)80’は、製造プロセス中にステントフレーム36に取り付けられ(例えば、縫製され)得る。
層流バッフル構造41の上の記載を考慮に入れて、図11A及び11Bは、流出端504の反対側の流入端502を画定する、本発明の原理に従った別の人工弁500を示す。人工弁500は、ステントフレーム506と、弁構造508と、層流バッフル構造510(概して参照される)とを含む。
ステントフレーム506及び弁構造508は、本発明の別の箇所に記載される構成のうちのいずれかを有することができ、図11A及び11Bの図によって示唆される可能性がある構成に全く限定されない。例えば、通常の拡張状態におけるステントフレーム506の形状は、生来の大動脈弁、僧帽弁構造における展開に適切であり得るか、又は代替的に、人体の任意の他の内部構造に従って形状決定される。それにもかかわらず、ステントフレーム506は、一般的に、ルーメン、流入縁512、及び流入縁512の反対側の流出縁514を画定する。図11A及び11Bの例示的な実施形態では、ステントフレーム流入縁及び流出縁512、514は、人工弁500の流入端及び流出端502、504及のそれぞれとして機能するか、又はそれらを画定する。弁構造508は、ステントフレームルーメン内に配置され、流入側520(概して参照される)と、流入側520の反対側の流出側522(概して参照される)とを提供するように構成されている。流出路530(概して参照される)は、流出側522の下流のルーメン内に確立され、埋め込み後に、流出路に沿って弁構造504からの流体の流れが進行する。
層流バッフル構造510は、ステントフレーム506に接続され、任意に、流出路530内へと突出する。図11A及び11Bの例示的な実施形態では、層流バッフル構造510は、ステントフレーム506の内周の周囲に配設された複数のバッフル部材540を含む。他の実施形態では、バッフル部材540のうちの1つのみが提供される。バッフル部材540は、上記の形態のいずれか(例えば、固体板又はパドル、多孔パドル、硬質材料、可撓性材料など)を有することができ、血液が弁構造508の流出側522を出ると、血液の流れプロファイルの中へと層流又はほぼ層流を促すように寸法決定、形状決定、及び空間的に配向されている。例えば、バッフル部材540は、ステントフレーム506の円周の周囲に等距離で配設され得るか、又は不均一に分布され得る。いくつかの実施形態では、バッフル部材540の一部又は全部が長手方向に整列している(ステントフレーム506の長手方向軸Aに対して)。他の実施形態では、バッフル部材506は、長手方向軸Aの周囲で螺旋状のパターンを画定するように配置され得る。それにもかかわらず、バッフル部材540のうちの1つ以上は、図11Bによって最もよく反映されるように、長手方向軸Aに対して角度方向に、ステントフレーム506から内向きに突出する。例えば、いくつかの実施形態では、バッフル部材540のそれぞれの形状は、図11Bの第1のバッフル部材540aに関して識別された主平面Pなどの主平面を画定する。バッフル部材540のうちの1つ、一部、又は全部は、主平面Pが長手方向軸Aからオフセットするか、又は別様にそれと交差しないように配置される(例えば、バッフル部材(複数可)540は、半径方向にのみステントフレーム506から突出しない)。各バッフル部材540の長手方向軸Aに対する角度関係は、いくつかの実施形態において実質的に同一であり得、弁構造508の流出側522を出る血流中に層流又はほぼ層流のプロファイルを促すように選択される。次いで、血流が流出路530に沿って進行し、ステントフレーム506と結合すると、ステントフレーム506及び周囲領域での停滞流又は乱流の発生は、低減又は排除される(層流バッフル構造510がない場合の流れプロファイルと比較して)。前縁部550に形成された湾曲部など、所望の流れプロファイルを更に促すか、又は促進する、他の幾何学的特徴が、バッフル部材540のうちの1つ以上に組み込まれ得る(図11A及び11Bの第2のバッフル部材540bに関して識別される)。バッフル部材540は、少なくとも形状又はサイズの観点から同一であってもよく、又は異なってもよく、それぞれが任意に、流出路280の直径の少なくとも5%、及び90%未満にわたって延在することができる。
少なくとも図6及び8〜10の例示的な構成では、人工心臓弁200は、僧帽弁を交換又は修復するために任意に構成(例えば、寸法決定及び形状決定)されている。代替的に、他の形状も想定され、修復されるべき弁の特定の生体構造を模倣するように適合される(例えば、本発明で有用なステント付き人工心臓弁は、代替的に、生来の大動脈弁、肺動脈弁又は三尖弁に取って代わるために形状決定及び/若しくは寸法決定され得るか、又は心臓から離れた管腔内弁として有用であり得る。例えば、本発明の人工弁は、尿路内の配置(流れ又は尿を調節するための)、肺内の配置(ガスの流れを調節するための)などのために構成され得る。本発明のバッフル構造は、以下に記載される1つ以上の追加の特徴を任意に有する人工弁に組み込まれ得る。
本明細書に開示される1つ以上の人工弁実施形態は、支持アームを備えなくてもよく、単一支持アーム、複数の支持アーム、内外支持アーム部材を有する支持アーム、これらの構造の変化形態、及び/又は埋め込み時に様々な機能を提供するための様々な構造及び取り付け点を有する1組以上の支持アームを備えてもよい。本明細書の例示された実施形態が、各図面に例示された支持アームの数及び構成に限定されないこと、並びに1つ以上の支持アーム、1組以上の支持アーム、及び/又はそのための様々な構造が、本明細書の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される様々な実施形態にわたって置換され得ることが理解されるべきである。
1つ以上の実施形態では、本発明の人工弁は、1つ以上の生来の弁尖を係合するための1つ以上の支持アームを備えてもよい。1つ以上の実施形態では、弁プロテーゼは、1つ以上の生来の索を係合するための1つ以上の支持アームを備えてもよい。1つ以上の実施形態では、人工弁は、1つ以上の生来の弁交連を係合するための1つ以上の支持アームを備えてもよい。1つ以上の実施形態では、人工弁は、生来の弁輪を係合するための1つ以上の支持アームを備えてもよい。1つ以上の実施形態では、人工弁は、1つ以上の生来の弁組織又は構造を係合するための1つ以上の支持アームを備えてもよい。例えば、1つ以上の支持アームは、弁尖、索、交連及び/又は輪と係合又は相互作用してもよい。1つ以上の実施形態では、人工弁は、1つ以上の心臓組織又は構造を係合するための1つ以上の支持アームを備えてもよい。1つ以上の実施形態では、人工弁は、肺動脈を係合するための1つ以上の支持アームを備えてもよい。1つ以上の実施形態では、人工弁は、大動脈を係合するための1つ以上の支持アームを備えてもよい。
1つ以上の実施形態では、1つ以上の支持アームが、人工弁の中央部分、流入部分及び/又は流出部分に連結又は接続され得る。1つ以上の実施形態では、人工弁は、1つ以上の弁構造、弁組織、心臓構造及び/又は心臓組織に半径方向力、軸力、横力、内向き力、外向き力、上流方向力及び/又は下流方向力などの1つ以上の力を加え得る、1つ以上の支持アームを備えてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、示されるよりもかなり長くても、短くても、広くても、又は狭くてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、支持アームが人工弁の流入部分、中央部分、及び/又は流出部分に連結する基部、底部、又は近位端部分においてより狭くてもよく、かつ支持アームの頂部又は遠位端部分においてより広くてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、支持アームが人工弁の流入部分、中央部分、及び/又は流出部分に連結する基部、底部、又は近位端部分においてより広くてもよく、かつ支持アームの頂部又は遠位端部分においてより狭くてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、プロテーゼが生来の弁部位で展開されるときに本明細書に従った弁プロテーゼに対する位置決め機能、弁尖捕捉機能、安定化機能、抗移動機能、及び/又は固定機能を提供することができる形状及びサイズになるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、弁尖、索、輪、心室及び/又は心房などの1つ以上の生来の組織又は構造と相互作用しても、係合しても、それを捕捉しても、締結しても、押してもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、前方方向に延在する第1の部分と、後方方向に延在する第2の部分とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、後方方向に延在する第1の部分と、前方方向に延在する第2の部分とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、水平方向、長手方向、軸方向、周囲方向、内向き、外向き、前方及び/又は後方に延在してもよい、1つ以上の部分を備えてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、2つ以上の構成を含んでもよい。例えば、本明細書に記載される1つ以上の支持アームの1つ以上の実施形態は、送達の圧縮及び/又は折り畳み構成で第1の方向に、並びに展開又は拡張構成で第2の方向に延在してもよい。一例では、第1の又は送達方向は、前方方向であってもよく、第2の又は展開方向は、後方方向であってもよい。別の例では、第1の又は送達方向は、後方方向であってもよく、第2の又は展開方向は、前方方向であってもよい。1つ以上の実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、送達構成の第1の形状と、展開構成の第2の形状とを含んでもよい。例えば、第1の又は送達方向は、直線形状であってもよく、第2の又は展開方向は、湾曲形状であってもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、1つ以上の螺旋形状、s字形状、c字形状、u字形状、V字形状、ループ形状、タイン形状、及び/又はプロング形状を含む、1つ以上の部分を備えてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、湾曲、円形、及び/又は張り出した遠位端部分を備えてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、人工弁の流入部分、中央部分及び/又は流出部分上に位置付けられた1つ以上の位置から接続されても、連結されても、取り付けられても、かつ/又は延在してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、弁プロテーゼのステントフレーム支持構造の流入部分、中央部分、及び/又は流出部分上に位置付けられた1つ以上の位置から接続されても、連結されても、取り付けられても、かつ/又は延在してもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される1つ以上の支持アームは、人工弁のステントフレームに取り付けられていないか又は連結されていない、少なくとも1つの自由端を備えてもよい少なくとも一部分を備えてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の支持アーム及び/又は支持アームの構成要素のうちの1つ以上は、1つ以上の固定要素又は部材、例えば、アンカー、バーブ、プロング、クリップ、グロメット、縫合糸、及び/又はねじを含んでもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の支持アーム及び/又は支持アームの構成要素のうちの1つ以上は、例えば、1つ以上の能動的及び/又は受動的固定要素又は部材を含んでもよい。
1つ以上の実施形態では、人工弁は、流入部分、中央部分及び流出部分を備えてもよい。1つ以上の実施形態では、人工弁は、単一の一体構造を含んでもよく、又は人工弁は、一緒に連結又は接続された1つ以上の構成要素又は部分を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、人工弁は、弁本体、部材又は構成要素を含む中央部分を備えてもよい。1つ以上の実施形態では、弁本体、構造、部材又は構成要素は、1つ以上の弁尖を含んでもよい。本明細書に従った1つ以上の実施形態では、弁本体、構造、部材又は構成要素の弁尖は、フレームの流入部分内へと延在するように中央部分の上流端に取り付けられ、それにより、弁本体、構造、部材又は構成要素は、フレームの流出部分の上又は中だけに位置しないようになる。1つ以上の実施形態では、弁部材及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載される1つ以上の材料を含んでもよい。
1つ以上の実施形態では、人工弁の中心部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、1つ以上の長手方向又は断面形状、例えば、幾何学的形状、非幾何学的形状、管状形状、円筒形状、円形状、楕円形状、卵形状、三角形状、矩形状、六角形状、正方形状、砂時計形状、多角形状、漏斗形状、ノズル形状、D字形状、サドル形状、平面形状、非平面形状、単純幾何形状、及び/又は複雑幾何形状を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、中央部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、1つ以上の固定要素又は部材、例えば、アンカー、バーブ、クリップ、プロング、グロメット、縫合糸、及び/又はねじを含んでもよい。1つ以上の実施形態では、中心部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載されるフレーム、フレームワーク又はステント様構造を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載される1つ以上の材料を含んでも、それらで被覆されても、コーティングされても、又はそれらに取り付けられても、若しくは連結されてもよい。1つ以上の実施形態では、中央部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載される1つ以上の支持アーム、構成要素又は部材を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の支持アームは、1つ以上のカンチレバー構成要素又は部分を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、中央部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、生来の弁輪を係合し、かつ/又は押すように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、中央部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、1つ以上の生来の弁尖を係合、捕捉、締結、保持及び/又はトラップするように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、中央部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、1つ以上の生来の索を係合、捕捉、締結、保持、及び/又はトラップするように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の支持アームは、生来の索に張力をもたらしても又は及ぼしてもよい。1つ以上の実施形態では、中央部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、1つ以上の生来の弁交連を係合し、かつ/又は押すように設計されてもよい。
1つ以上の実施形態では、人工弁は、弁プロテーゼの中央部分の近位端又は近位端部分で接続され、連結され、位置付けられ、かつ/又は位置している流入部分、入口部分、上流部分、又は近位部分を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、人工弁を、心房組織、心室組織、弁組織、輪組織、心房底部、及び/又は心室底部などの1つ以上の心臓構造及び/又は組織に、接触、係合、固定、捕捉、締結、穿孔、保持、位置付け、及び/又は密閉してもよい。例えば、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、人工弁が生来の僧帽弁内に位置付けられる場合には心房組織を係合してもよく、一方で、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、弁プロテーゼが生来の大動脈弁内に位置付けられる場合には心室組織を係合してもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、1つ以上の心臓構造及び/又は心臓組織に1つ以上の力、例えば、半径方向力及び/又は軸力を及ぼしてもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、1つ以上の固定要素又は部材、例えば、アンカー、バーブ、クリップ、プロング、グロメット、縫合糸、及び/又はねじを含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、1つ以上の長手方向又は断面形状、例えば、幾何学的形状、非幾何学的形状、管状形状、円筒形状、円形状、楕円形状、卵形状、三角形状、矩形状、六角形状、正方形状、多角形状、漏斗形状、ノズル形状、D字形状、S字形状、サドル形状、単純幾何形状、及び/又は複雑幾何形状を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、人工弁が埋め込まれたときに生来の生体構造の形状に変形するように設計されてもよい。例えば、流入部分は、人工弁を生来の僧帽弁に送達した後に、送達前の円形状から送達後のD字形状へと変形してもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載されるフレーム、フレームワーク又はステント様構造を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載される1つ以上の材料を含んでも、それらで被覆されても、コーティングされても、又はそれらに取り付けられても、若しくは連結されてもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載される1つ以上の支持アーム、構成要素又は部材を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の支持アームは、1つ以上のカンチレバー構成要素又は部分を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、生来の弁輪を係合し、かつ/又は押すように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、1つ以上の生来の弁尖を係合、捕捉、締結、保持及び/又はトラップするように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、1つ以上の生来の索を係合、捕捉、締結、保持及び/又はトラップするように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の支持アームは、生来の索に張力をもたらしても又は及ぼしてもよい。1つ以上の実施形態では、流入部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、1つ以上の生来の弁交連を係合し、かつ/又は押すように設計されてもよい。
1つ以上の実施形態では、人工弁は、人工弁の中央部分の遠位端又は遠位端部分で接続され、連結され、位置付けられ、かつ/又は位置している流出部分、出口部分、下流部分、又は遠位部分を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、弁プロテーゼを、心房組織、心室組織、弁組織、弁尖組織、輪組織、及び/又は索組織などの1つ以上の心臓構造及び/又は組織に、接触、係合、固定、捕捉、締結、穿孔、保持、位置付け、及び/又は密閉してもよい。例えば、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、弁プロテーゼが生来の僧帽弁内に位置付けられる場合には尖組織、索組織及び/又は心室組織を係合してもよく、一方で、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、弁プロテーゼが生来の大動脈弁内に位置付けられる場合には尖組織及び/又は大動脈組織を係合してもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、1つ以上の心臓構造及び/又は心臓組織に1つ以上の力、例えば、半径方向力及び/又は軸力を及ぼしてもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、1つ以上の固定要素又は部材、例えば、アンカー、バーブ、プロング、クリップ、グロメット、縫合糸、及び/又はねじを含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、1つ以上の長手方向又は断面形状、例えば、幾何学的形状、非幾何学的形状、管状形状、円筒形状、円形状、楕円形状、卵形状、三角形状、矩形状、六角形状、正方形状、多角形状、漏斗形状、ノズル形状、D字形状、S字形状、サドル形状、単純幾何形状、及び/又は複雑幾何形状を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、人工弁が埋め込まれたときに生来の生体構造の形状に変形するように設計されてもよい。例えば、流出部分は、人工弁を生来の僧帽弁に送達した後に、送達前の円形状から送達後のD字形状へと変形してもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載されるフレーム、フレームワーク又はステント様構造を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載される1つ以上の材料を含んでも、それらで被覆されても、コーティングされても、又はそれらに取り付けられても、若しくは連結されてもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上は、本明細書に記載される1つ以上の支持アーム、構成要素又は部材を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、1つ以上の生来の弁尖を係合、捕捉、締結、保持及び/又はトラップするように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、1つ以上の生来の索を係合、捕捉、締結、保持及び/又はトラップするように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の支持アームは、生来の索に張力をもたらしても又は及ぼしてもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、1つ以上の生来の弁交連を係合し、かつ/又は押すように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、流出部分及び/又はその構成要素のうちの1つ以上、例えば、1つ以上の支持アームは、生来の弁輪を係合し、かつ/又は押すように設計されてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の支持アームは、1つ以上のカンチレバー構成要素又は部分を含んでもよい。
1つ以上の実施形態では、人工弁及び/又はその構成要素若しくは部分のうちの1つ以上は、1つ以上の生体適合性材料又は生体材料、例えば、チタン、チタン合金、Nitinol、TiNi系合金、形状記憶合金、超弾性合金、酸化アルミニウム、白金、白金合金、ステンレス鋼、ステンレス鋼合金、MP35N、エルジロイ、haynes 25、ステライト、熱分解炭素、銀炭素、ガラス状炭素、ポリアミドなどのプラスチック若しくはポリマー、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリエステル、ポリエチレン若しくはポリプロピレンを含むポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリビニルクロリド、ポリビニルピロリドン、シリコーンエラストマー、フルオロポリマー、ポリアクリレート、ポリイソプレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレートを、布地、例えば、織布、不織布、多孔質布、半多孔質布、非多孔質布、Dacron布、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)布、ポリエチレンテレフタレート(PET)布、組織成長を促進する材料、ゴム、鉱物、セラミック、ヒドロキシアパタイト(hydroxapatite)、エポキシ、ヒト若しくは動物のタンパク質若しくは組織、例えば、コラーゲン、ラミニン、エラスチン若しくはフィブリン、セルロースなどの有機材料、又は圧縮炭素、及び/あるいはガラスなどの他の材料などを含んでも、それらで被覆されても、コーティングされても、又はそれらに取り付けられても、若しくは連結されてもよい。生体適合性と見なされない材料は、当該技術分野において周知の数多くの方法によって生体適合性になるように変性されてもよい。例えば、材料を生体適合性コーティングでコーティングすることによって、その材料の生体適合性を高めることができる。生体適合性材料又は生体材料は、通常、患者の身体の組織内又は組織上に配置されるように、又は患者の身体の流体と接触するように設計及び構築される。理想的には、生体適合性材料又は生体材料は、血液凝固、腫瘍形成、アレルギー反応、異物反応(拒絶)又は炎症反応などの体内での望ましくない反応を誘発せず、意図された目的のために機能するのに必要とされる強度、弾性、浸透性、柔軟性などの物理的特性を有し、容易に精製、製造及び滅菌され得、生体適合性材料又は生体材料が身体の組織又は流体と接触した状態のままである間、その物理的特性を実質的に維持し、機能する。
1つ以上の実施形態では、人工弁及び/又はその構成要素若しくは部分のうちの1つ以上は、1つ以上の移植材料を含んでも、それらに連結されても、かつ/又は取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、移植材料又はその部分は、弁プロテーゼのステントフレームに取り付けられたときに一方向流体通路を生成する、低多孔質布、例えば、ポリエステル、DACRON(登録商標)ポリエステル又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であってもよい。一実施形態では、移植材料又はその部分は、ポリエステル又はPTFEニットなど、より緩みのあるニット又は織布であってもよく、これらは、組織の内部成長のための媒体及び織布が曲面に適合するように伸張する能力を提供することが所望される場合に利用され得る。別の実施形態では、一方の側に組織の内部成長のための媒体、及び他方の側に滑らかな表面を提供することが所望される場合など、ポリエステルベロア布が、移植材料又はその部分のために代替的に使用され得る。これら及び他の適切な心臓血管織布は、例えば、Bard Peripheral Vascular、Inc.(Tempe,AZ)から市販されている。別の実施形態では、移植材料又はその部分は、心膜又は他の膜組織などの天然材料であってもよい。
1つ以上の実施形態では、人工弁及び/又はその構成要素若しくは部分のうちの1つ以上は、形状記憶材料、生体再吸収性材料及び/若しくは生分解性材料、例えば、天然若しくは合成の生分解性ポリマー(その非限定的な例として、アルギン酸塩、デキストラン、セルロース、コラーゲン及びそれらの化学誘導体などの多糖類、アルブミンなどのタンパク質、並びにそれらのコポリマーブレンド(単独で、若しくは合成ポリマーと組み合わせて)、ポリラクチド、ポリグリコリド及びそれらのコポリマーなどのポリヒドロキシ酸、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ヒドロキシ酪酸)が挙げられる);ポリ(ヒドロキシ吉草酸)、ポリ[ラクチド−コ−(E−カプロラクトン)]:ポリ(グリコリド)−コ−(E−カプロラクトン)]、ポリカーボネート、ポリ(擬似アミノ酸):ポリ(アミノ酸);ポリ(ヒドロキシアルカノエート)、ポリ無水物;ポリオルトエステル、並びにそれらのブレンド及びコポリマーを含んでも、それらで被覆されても、コーティングされても、それらによって制約されても、又はそれらに取り付けられても、若しくは連結されてもよい。1つ以上の実施形態では、弁プロテーゼの1つ以上の表面及び/又はその構成要素若しくは部分のうちの1つ以上は、弁プロテーゼを生来の組織に固定及び/又は密閉するのを助けるために使用されるバイオグルー又は生体接着剤などの1つ以上の糊及び/又は接着剤を含んでも、それらで被覆されても、コーティングされても、又はそれらに取り付けられても、若しくは連結されてもよい。
1つ以上の実施形態では、弁プロテーゼの1つ以上の表面及び/又はその構成要素若しくは部分のうちの1つ以上は、1つ以上の放射性物質及び/又は生物学的薬剤、例えば、抗凝固剤、抗血栓剤、凝固剤、血小板剤、抗炎症剤、抗体、抗原、免疫グロブリン、防御剤、酵素、ホルモン、成長因子、神経伝達物質、サイトカイン、血液剤、制御剤、輸送剤、線維剤、タンパク質、ペプチド、プロテオグリカン、毒素、抗生物質製剤、抗菌剤、抗微生物剤、細菌剤若しくは構成成分、ヒアルロン酸、多糖類、炭水化物、脂肪酸、触媒、薬物、ビタミン、DNAセグメント、RNAセグメント、核酸、レクチン、抗ウイルス剤、ウイルス剤若しくは構成成分、遺伝因子、リガンド、及び/又は染料(生物学的リガンドとして作用する)を含んでも、それらで被覆されても、コーティングされても、又はそれらに取り付けられても、若しくは連結されてもよい。生物学的薬剤は、自然界で発見されても(自然発生しても)よく、又は当該技術分野において周知の様々な方法によって化学的に合成されてもよい。
1つ以上の実施形態では、人工弁及び/又はその構成要素若しくは部分のうちの1つ以上は、1つ以上の生体細胞又は組織、例えば、組織細胞、心臓細胞、収縮細胞、筋細胞、心筋細胞、平滑筋細胞、骨格筋細胞、自己細胞、同種細胞、異種細胞、幹細胞、遺伝子組み換え細胞、非組み換え細胞、細胞の混合物、前駆細胞、免疫学的に中性の細胞、分化細胞、未分化細胞、自然組織、人工組織、動物組織、ヒト組織、ブタ組織、ウマ組織、ブタ組織、ウシ組織、ヒツジ組織、自己組織、同種組織、異種組織、自己移植組織、遺伝子組み換え組織、非組み換え組織、組織の混合物、心臓組織、心膜組織、心臓弁組織、膜質組織、及び/又は腸粘膜下組織を含んでも、それらで被覆されても、コーティングされても、又はそれらに取り付けられても、若しくは連結されてもよい。1つ以上の実施形態では、弁プロテーゼ及び/又はその構成要素若しくは部分のうちの1つ以上は、細胞及び/又は組織の成長を促進する1つ以上の物質を含んでも、それらで被覆されても、コーティングされても、又はそれらに取り付けられても、若しくは連結されてもよい。1つ以上の実施形態では、細胞及び/又は組織促進物質は、埋め込み後に生体内で、又は埋め込み前に生体外で、所望の細胞及び/又は組織の付着、増殖及び/又は成長を促進及び/又は補助する、サイズ、形状、多孔性、マトリックス構造、繊維構造などの物理的特徴、及び/又は成長因子、生物学的薬剤などの化学的特徴を含んでも、有しても、又は有するように構成されてもよい。1つ以上の実施形態では、細胞及び/又は組織促進物質は、弁プロテーゼの埋め込み後に患者の治癒応答を加速させ得る。1つ以上の実施形態では、細胞及び/又は組織促進物質は、例えば、細胞及び/若しくは組織をトラップし得、かつ/又は細胞及び/若しくは組織が増殖、成長、及び/若しくは治癒するのを促進し得る、ポケット、パラシュート、空隙、及び/又は開口を含んでもよい。
1つ以上の実施形態では、人工弁は、1つ以上の能動的及び/又は受動的固定要素又は部材、例えば、アンカー、バーブ、プロング、クリップ、グロメット、縫合糸、及び/又はねじを含んでもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の能動的及び/又は受動的固定要素又は部材は、人工弁から別々に送達されてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の能動的及び/又は受動的固定要素又は部材は、人工弁埋め込み処置の前、中及び/又は後に送達されてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の能動的固定要素又は部材は、押すこと、引くこと、ねじること、ねじで締めること、及び/又は回転運動若しくは移動によって作動されてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の固定要素又は部材は、非被覆作用、非スリーブ作用、溶解作用及び/又は分解作用を介して解放又は係合されてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の能動的及び/又は受動的固定要素又は部材は、固定要素送達システムを使用して送達されてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の能動的及び/又は受動的固定要素又は部材は、人工弁ステント又はフレームに連結されても、接続されても、かつ/又は取り付けられてもよい。1つ以上の実施形態では、人工弁ステント又はフレームは、1つ以上の能動的及び/又は受動的固定要素を含む一体構造を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の能動的及び/又は受動的固定要素又は部材は、人工弁スカート及び/又は移植材料に連結されても、接続されても、かつ/又は取り付けられてもよい。1つ以上の実施形態では、1つ以上の固定要素又は部材は、1つ以上の心臓周期中に心臓組織及び/又は構造に対する人工弁の任意の移動を介して、1つ以上の心臓組織及び/又は構造を漸増的に係合するように設計されてもよい。例えば、組織に対する人工弁プロテーゼの一方向への移動を介して組織内に更に埋設し、次いで、組織に対する人工弁の反対方向への移動に抵抗する、バーブ付き固定要素。
本発明の人工弁は、以前の設計に比べて顕著な改良を提供する。弁構造の流出側を出る血流中に層流又はほぼ層流を誘発するように調整されたバッフル構造を組み込むことによって、次いで血流がステントフレーム又は人工弁の他の領域と結合すると、停滞流又は乱流の発生が減少又は排除され、それにより、血栓形成の考えられる一因を排除する。
本発明は、好ましい実施形態を参照して記載されているが、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の変化が行われ得ることを認識することであろう。

Claims (14)

  1. 流出端の反対側に流入端を有する人工弁であって、
    ルーメンを画定するステントフレームと、
    前記ルーメン内に配設され、流入側及び前記流入側の反対側の流出側を画定するように構成された弁構造であって、流出路が、前記流出側の下流の前記ルーメン内に確立され、前記流出路に沿って前記弁構造からの流体の流れが進行する前記弁構造と、
    前記流出側の下流で前記ステントフレームに接続されたバッフル構造と、を備え
    前記バッフル構造は、前記ルーメン内へそれぞれ突出する複数のバッフル部材を備えた層流バッフル構造を含むことを特徴とする人工弁。
  2. 前記バッフル構造は、前記流出側のすぐ下流の血流内へ層流を促すように構成され、かつ位置している、請求項1に記載の人工弁。
  3. 前記バッフル構造は、前記弁構造の前記流出側における血流の自然な流れプロファイルを操作するように構成されている、請求項1に記載の人工弁。
  4. 前記バッフル構造は、前記自然な流れプロファイルの少なくとも10%を中断するように構成されている、請求項3に記載の人工弁。
  5. 前記ルーメンは直径を有し、更に、前記バッフル構造は、前記直径の全体未満にわたって突出する第1のバッフル部材を含む、請求項1に記載の人工弁。
  6. 前記複数のバッフル部材は、前記ステントフレームの円周の周囲に位置している、請求項に記載の人工弁。
  7. 前記バッフル部材は、等距離で離間配置されている、請求項に記載の人工弁。
  8. 前記バッフル部材は、長手方向に整列している、請求項に記載の人工弁。
  9. 前記バッフル部材のうちの少なくとも1つは、前記ステントフレームの長手方向軸に対してある角度で配置されている、請求項に記載の人工弁。
  10. 前記バッフル部材のそれぞれは、前記ステントフレームの反対側の前縁部で終端し、更に、前記バッフル部材のうちの少なくとも1つの前記前縁部が湾曲している、請求項に記載の人工弁。
  11. 前記バッフル部材のうちの少なくとも1つは、パドルである、請求項に記載の人工弁。
  12. 前記ステントフレームは、前記人工弁の前記流出端を画定し、更に、前記バッフル構造は、前記ステントフレームの前記流出端と前記弁構造の前記流出側との間に位置している、請求項1に記載の人工弁。
  13. 前記人工弁は、人工心臓弁である、請求項1に記載の人工弁。
  14. 前記人工弁は、人工僧帽弁である、請求項1に記載の人工弁。
JP2018535022A 2016-01-07 2017-01-06 導流器付き人工弁 Active JP6896742B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/989,839 2016-01-07
US14/989,839 US10111749B2 (en) 2014-06-11 2016-01-07 Prosthetic valve with flow director
PCT/US2017/012429 WO2017120404A1 (en) 2016-01-07 2017-01-06 Prosthetic valve with flow director

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019500965A JP2019500965A (ja) 2019-01-17
JP2019500965A5 JP2019500965A5 (ja) 2020-03-19
JP6896742B2 true JP6896742B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=57868394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018535022A Active JP6896742B2 (ja) 2016-01-07 2017-01-06 導流器付き人工弁

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP3399947A1 (ja)
JP (1) JP6896742B2 (ja)
CN (2) CN108430395A (ja)
WO (1) WO2017120404A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110621260B (zh) * 2017-01-23 2022-11-25 科菲瓣膜技术有限公司 置换的二尖瓣
WO2019195860A2 (en) 2018-04-04 2019-10-10 Vdyne, Llc Devices and methods for anchoring transcatheter heart valve
CN108578016B (zh) 2018-04-26 2020-09-08 赛诺医疗科学技术股份有限公司 一种经心尖植入式二尖瓣瓣膜装置
US11071627B2 (en) 2018-10-18 2021-07-27 Vdyne, Inc. Orthogonally delivered transcatheter heart valve frame for valve in valve prosthesis
US11344413B2 (en) 2018-09-20 2022-05-31 Vdyne, Inc. Transcatheter deliverable prosthetic heart valves and methods of delivery
US10595994B1 (en) 2018-09-20 2020-03-24 Vdyne, Llc Side-delivered transcatheter heart valve replacement
US10321995B1 (en) 2018-09-20 2019-06-18 Vdyne, Llc Orthogonally delivered transcatheter heart valve replacement
US11278437B2 (en) 2018-12-08 2022-03-22 Vdyne, Inc. Compression capable annular frames for side delivery of transcatheter heart valve replacement
US11109969B2 (en) 2018-10-22 2021-09-07 Vdyne, Inc. Guidewire delivery of transcatheter heart valve
US11253359B2 (en) 2018-12-20 2022-02-22 Vdyne, Inc. Proximal tab for side-delivered transcatheter heart valves and methods of delivery
US11185409B2 (en) 2019-01-26 2021-11-30 Vdyne, Inc. Collapsible inner flow control component for side-delivered transcatheter heart valve prosthesis
US11273032B2 (en) 2019-01-26 2022-03-15 Vdyne, Inc. Collapsible inner flow control component for side-deliverable transcatheter heart valve prosthesis
JP2022522411A (ja) 2019-03-05 2022-04-19 ブイダイン,インコーポレイテッド 直交経カテーテルによる心臓弁プロテーゼ用の三尖弁閉鎖逆流制御装置
US11173027B2 (en) 2019-03-14 2021-11-16 Vdyne, Inc. Side-deliverable transcatheter prosthetic valves and methods for delivering and anchoring the same
US11076956B2 (en) 2019-03-14 2021-08-03 Vdyne, Inc. Proximal, distal, and anterior anchoring tabs for side-delivered transcatheter mitral valve prosthesis
JP2022530764A (ja) 2019-05-04 2022-07-01 ブイダイン,インコーポレイテッド 生来の弁輪での側方送達される人工心臓弁を展開するための締め付けデバイス及び方法
JP2022544707A (ja) 2019-08-20 2022-10-20 ブイダイン,インコーポレイテッド 側方送達可能な経カテーテル人工弁の送達及び回収のデバイス及び方法
WO2021040996A1 (en) 2019-08-26 2021-03-04 Vdyne, Inc. Side-deliverable transcatheter prosthetic valves and methods for delivering and anchoring the same
US11234813B2 (en) 2020-01-17 2022-02-01 Vdyne, Inc. Ventricular stability elements for side-deliverable prosthetic heart valves and methods of delivery

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2371988B (en) * 2001-02-08 2002-12-24 Tayside Flow Technologies Ltd Valve
CN1160029C (zh) * 2002-03-29 2004-08-04 中南大学湘雅二医院 弹性瓣环心包二尖瓣
US7201772B2 (en) * 2003-07-08 2007-04-10 Ventor Technologies, Ltd. Fluid flow prosthetic device
JP2010512231A (ja) * 2006-12-12 2010-04-22 スペンス、ポール・エー 血液中の物質を頭部を避けるように物理的にそらすための埋め込み、システムおよび方法
US8100962B2 (en) * 2008-01-08 2012-01-24 Cook Medical Technologies Llc Flow-deflecting prosthesis for treating venous disease
US9622863B2 (en) * 2013-11-22 2017-04-18 Edwards Lifesciences Corporation Aortic insufficiency repair device and method
US9662203B2 (en) * 2014-06-11 2017-05-30 Medtronic Vascular, Inc. Prosthetic valve with vortice-inducing baffle

Also Published As

Publication number Publication date
EP3399947A1 (en) 2018-11-14
WO2017120404A1 (en) 2017-07-13
JP2019500965A (ja) 2019-01-17
CN108430395A (zh) 2018-08-21
CN116211546A (zh) 2023-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6896742B2 (ja) 導流器付き人工弁
US10111749B2 (en) Prosthetic valve with flow director
US9662203B2 (en) Prosthetic valve with vortice-inducing baffle
CN111447889B (zh) 可调节假体心脏瓣膜
US11957581B2 (en) System and method of stepped deployment of prosthetic heart valve
CN112469367B (zh) 用于假体心脏瓣膜的框架
US10758346B1 (en) A2 clip for side-delivered transcatheter mitral valve prosthesis
US10869757B2 (en) Valve prosthesis and method for delivery
US11185409B2 (en) Collapsible inner flow control component for side-delivered transcatheter heart valve prosthesis
US11076956B2 (en) Proximal, distal, and anterior anchoring tabs for side-delivered transcatheter mitral valve prosthesis
US10631983B1 (en) Distal subannular anchoring tab for side-delivered transcatheter valve prosthesis
EP3934583B1 (en) Tricuspid regurgitation control devices for orthogonal transcatheter heart valve prosthesis
US8747461B2 (en) Cardiac valve prosthesis system
JP4852421B2 (ja) 非層流をともなう移植可能な人工弁

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6896742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250