以下、実施形態の情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラムを、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の点検支援システム1の構成例を示すシステム構成図である。点検支援システム1は、情報処理装置100、センサー200、建物設備300及び上位サーバ400を備える。情報処理装置100及び上位サーバ400は、ネットワーク500を介して互いに通信可能に接続される。ネットワーク500は、例えばインターネットであってもよいし、専用線であってもよい。情報処理装置100とセンサー200又は建物設備300とは、互いに無線通信によって通信可能に接続される。無線通信は、例えば無線LAN(Local Area Network)であってもよいし、Bluetooth(登録商標)であってもよいし、NFC(Near field radio communication)であってもよい。
情報処理装置100は、スマートフォン、タブレットコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等の装置を用いて構成される。情報処理装置100は、バスで接続されたプロセッサやメモリや補助記憶装置などを備える。情報処理装置100は、通信可能に接続されたセンサー200、建物設備300又は上位サーバ400から、データを取得する。データは、センサー200の周辺の環境を示す環境情報であってもよいし、建物設備300の稼働状況を示す稼働情報であってもよいし、上位サーバ400に記録された計測情報であってもよい。環境情報には、例えば、取得日、時間、温度、湿度、照度、騒音、UV、不快指数又は熱中症指数が含まれてもよいが、これらに限定されない。稼働情報には、例えば、建物設備300が外調機である場合、取得日、時間、吸気温度、吸気風量、モータ周波数、モータ使用電力、Co2濃度、冷水流量、温水流量、フィルター圧力、吸気露点温度又はインバータ故障警報が含まれてもよいが、これらに限定されない。計測情報は、インターネット通信可能なセンサー又は計測器から受け付けた計測値を含む。計測情報には、例えば温度、電気使用量、水道使用量又はガス使用量を示す数値等が含まれてもよいが、これらに限定されない。
センサー200は、自装置の周辺の環境情報を取得する。センサー200は、取得した環境情報を、自装置の識別情報とあわせて情報処理装置100に送信する。環境情報は、センサー200毎に異なる情報が取得されてもよい。センサー200は、点検対象となる設備の周辺に設置されてもよい。センサー200は、複数設置されてもよい。識別情報は、自装置を一意に識別するための情報である。識別情報は、製造番号であってもよいし、予めユーザから与えられてもよい。識別情報は自装置を一意に識別する情報であれば、どのような情報であってもよい。
建物設備300は、ビルやマンション等の建物に設置された点検対象となる設備である。建物設備300は、例えば、空調機、外調機、エレベータ、給湯機等の建物に設置された設備である。建物設備300は、設備の稼働情報を記録する。建物設備300は、記録した稼働情報を、自装置の識別情報とあわせて情報処理装置100に送信する。稼働情報は、建物設備300毎に異なる情報が取得されてもよい。建物設備300は、複数設置されてもよい。識別情報は自装置を一意に識別する情報であれば、どのような情報であってもよい。
上位サーバ400は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ワークステーション又は産業用コンピュータ等の装置を用いて構成される。上位サーバ400は、バスで接続されたプロセッサやメモリや補助記憶装置などを備える。上位サーバ400は、ネットワーク500を介して、計測情報を情報処理装置100に送信する。上位サーバ400は、クラウドコンピューティングシステムで実現されてもよい。
図2は、実施形態の情報処理装置100の機能構成を表す機能ブロック図である。情報処理装置100は、帳票生成プログラムを実行することによって第1通信部101、第2通信部102、入力部103、表示部104、帳票数値データ記憶部105、点検情報記憶部106及び制御部107を備える装置として機能する。
第1通信部101は、ネットワークインタフェースである。第1通信部101はネットワーク500を介して、上位サーバ400と通信する。第1通信部101は、例えば無線LAN、3G(Generation)又はLTE(Long Term Evolution)(登録商標)等の通信方式で通信してもよい。
第2通信部102は、ネットワークインタフェースである。第2通信部102は、近距離の無線通信方式を介して、センサー200又は建物設備300と通信する。第2通信部102は、例えばBluetooth、NFC又は無線LAN等の通信方式で通信してもよい。
入力部103は、ユーザが情報処理装置100に対して指示を送る入力装置を用いて構成される。入力装置は、例えば、タッチペン、マウス又はキーボード等である。入力部103は、表示部104と一体のタッチパネルとして構成されてもよい。入力部103がタッチパネルとして構成される場合、入力部103は、タッチ入力を受け付ける。入力部103は、入力装置を情報処理装置100に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、入力部103は、入力装置において入力された入力信号から入力データ(例えば、情報処理装置100に対する指示を示す指示情報)を生成し、情報処理装置100に入力する。
表示部104は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の出力装置である。表示部104は、出力装置を情報処理装置100に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部104は、映像データから映像信号を生成し、自身に接続されている映像出力装置に映像信号を出力する。
帳票数値データ記憶部105は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。帳票数値データ記憶部105は、帳票定義データと帳票数値データとを記録する。帳票定義データは、帳票データを生成するためのデータである。帳票定義データは、帳票の形式に応じて、複数の種類が記録されてもよい。帳票定義データは、例えば、帳票データの雛形を示すファイルであってもよい。帳票定義データには、予め点検項目が入力されていてもよい。帳票数値データは、センサー200、建物設備300又は上位サーバ400から受信したデータ(以下「受信データ」という。)を所定の形式で示す数値である。所定の形式は、帳票数値データと、点検項目と、が対応付けられた形式であればどのような形式であってもよい。
点検情報記憶部106は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。点検情報記憶部106は、点検情報を記録する。点検情報は、帳票数値データと、点検項目とを対応付ける情報である。点検項目は、センサー200、建物設備300又は上位サーバ400から受信する受信データに含まれる各情報と対応付けられる。点検情報は、帳票数値データが正常な値であるか否かを示す閾値を有していてもよい。以下、帳票数値データが正常な値であるか否かを示す閾値を本実施形態では、「正常値データ」という。
制御部107は、情報処理装置100の各部の動作を制御する。制御部107は、例えばプロセッサ及びメモリを備えた装置により実行される。制御部107は、帳票生成プログラムを実行することによって、帳票データ生成部108、データ取得部109、点検情報取得部110、帳票データ入力部111及び異常値判定部112として機能する。
帳票データ生成部108は、ユーザから受け付けた帳票定義データの選択指示に基づいて、帳票データを生成する。帳票データは、センサー200、建物設備300又は上位サーバ400等の受信データの取得対象である機器に対応付けられた入力画像を有する。入力画像は、入力部103を介して、取得対象である機器から受信データを取得する指示を受け付ける。入力画像が操作されると、データ取得指示が情報処理装置100に入力される。帳票データは、複数の入力画像を有していてもよい。帳票データは、入力画像に対応付けられたデータ入力領域を有する。生成された帳票データは、表示部104に表示される。データ入力領域には、帳票数値データが入力される。
データ取得部109は、受信データを取得する。データ取得部109は、ユーザからのデータ取得指示に応じて、入力画像に対応付けられたセンサー200、建物設備300又は上位サーバ400等の受信データの取得対象である機器から受信データを取得する。データ取得部109は、取得できる受信データがない場合、エラー画面を表示させてもよい。データ取得部109は、所定のタイミングで受信データを取得するように構成されてもよい。所定のタイミングとは、例えば、10秒毎であってもよいし、5秒毎であってもよい。データ取得部109は、取得した受信データを帳票数値データとして帳票数値データ記憶部105に記憶させる。
点検情報取得部110は、点検情報記憶部106から点検情報を取得する。点検情報取得部110、受信データに含まれるセンサー200、建物設備300又は上位サーバ400の識別情報に基づいて、識別情報に対応付けられた点検情報を取得する。点検情報取得部110は、点検情報記憶部106に、識別情報に対応付けられた点検情報が記録されていない場合、エラー画面を表示させてもよい。
帳票データ入力部111は、生成された帳票データに帳票数値データを入力する。帳票データ入力部111は、帳票データに、点検項目が設定されていない場合、点検情報に含まれる点検項目を帳票データに設定する。帳票データ入力部111は、点検項目に対応付けて、帳票数値データを帳票データに入力する。帳票データ入力部111は、点検情報に正常値データが含まれる場合、帳票データの所定の箇所に、点検項目に対応付けて正常値データを帳票データに入力する。帳票データ入力部111は、帳票数値データをデータ取得部109から受け付けてもよいし、帳票数値データ記憶部105から取得してもよい。
異常値判定部112は、正常値データが帳票データに入力されている場合に、入力された帳票数値データが正常値データの範囲内に含まれるか否かを判定する。異常値判定部112は、帳票数値データが正常値データの範囲内に含まれる場合、何らの処理も実行しなくてもよいし、帳票数値データはすべて正常値データの範囲に含まれる旨を表示させてもよい。異常値判定部112は、帳票数値データが正常値データの範囲内に含まれない場合、正常値データの範囲内に含まれない帳票数値データを強調して表示させてもよいし、色を変更して表示させてもよいし、警報を発音させてもよい。異常値判定部112は、ユーザに帳票数値データが正常値データの範囲内に含まれない旨を伝達できる手段であれば、どのような手段を用いてもよい。
図3は、実施形態のセンサー200の機能構成を表す機能ブロック図である。センサー200は、環境情報取得プログラムを実行することによって通信部201、センシング部202及び制御部203を備える装置として機能する。
通信部201は、近距離の無線通信方式を介して、情報処理装置100と通信する。通信部201は、例えばBluetooth、NFC又は無線LAN等の通信方式で通信してもよい。
センシング部202は、自装置の周辺の環境情報を取得する。センシング部202は、例えば温度、湿度、照度、騒音又はUVを取得する。センシング部202は、取得した情報をデータ取得部204に出力する。
制御部203は、センサー200の各部の動作を制御する。制御部203は、例えばプロセッサ及びメモリを備えた装置により実行される。制御部203は、環境情報取得プログラムを実行することによって、データ取得部204及び送信部205として機能する。
データ取得部204は、センシング部202から環境情報を受付ける。データ取得部204は、受け付けた環境情報に基づいて不快指数、熱中症指数、又は相対湿度等の他情報を算出してもよい。不快指数、熱中症指数、又は相対湿度を算出する方法は、公知の方法が用いられてもよい。データ取得部204は、環境情報に取得日、時間及び識別情報を付加して、送信部205に出力する。送信部205は、環境情報を情報処理装置100に送信する。
図4は、実施形態の建物設備300の機能構成を表す機能ブロック図である。建物設備300は、稼働情報取得プログラムを実行することによって通信部301、稼働情報記憶部302及び制御部303を備える装置として機能する。
通信部301は、近距離の無線通信方式を介して、情報処理装置100と通信する。通信部301は、例えばBluetooth、NFC又は無線LAN等の通信方式で通信してもよい。通信部301は、建物設備300に内蔵された通信装置であってもよいし、外付の通信装置であってもよい。外付の通信装置は、例えば、無線通信機能を有するSDカードであってもよいし、無線LANカードであってもよいし、イーサネット(登録商標)コンバータであってもよい。
稼働情報記憶部302は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。稼働情報記憶部302は、稼働情報を記録する。稼働情報記憶部302は、建物設備300に接続された外部記憶装置であってもよい。外部記憶装置は、例えばSDカード、外付ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、CF(Compact Flash)カード又はUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶装置であればどのような記憶装置であってもよい。
制御部303は、建物設備300の各部の動作を制御する。制御部303は、例えばプロセッサ及びメモリを備えた装置により実行される。制御部303は、稼働情報取得プログラムを実行することによって、稼働情報生成部304及び送信部305として機能する。
稼働情報生成部304は、所定のタイミングで建物設備300のログ等から建物設備300の稼働時の状況を示す稼働情報を生成する。稼働情報生成部304は、生成した稼働情報に、取得日、時間及び識別情報を付加して稼働情報記憶部302に記録する。送信部305は稼働情報を稼働情報記憶部302から取得する。送信部305は、稼働情報を情報処理装置100に送信する。
図5は、実施形態の上位サーバ400の機能構成を表す機能ブロック図である。上位サーバ400は、情報取得プログラムを実行することによって通信部401、計測情報記憶部402及び制御部403を備える装置として機能する。
通信部401は、ネットワーク500を介して、情報処理装置100と通信する。通信部401は、例えば無線LAN、3G又はLTE等の通信方式で通信してもよい。
計測情報記憶部402は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。計測情報記憶部402は、計測情報を記録する。
制御部403は、上位サーバ400の各部の動作を制御する。制御部403は、例えばプロセッサ及びメモリを備えた装置により実行される。制御部403は、計測情報取得プログラムを実行することによって、計測情報生成部404及び送信部405として機能する。
計測情報生成部404は、上位サーバ400が受信したデータに、取得日及び時間を付加して計測情報を生成する。計測情報生成部404は、生成した計測情報を計測情報記憶部402に記録する。送信部405は計測情報を計測情報記憶部402から取得する。送信部405は、計測情報を情報処理装置100に送信する。
図6は、実施形態の帳票データの第1の一具体例を示す図である。帳票データは、表示部104に表示される。図6に示される帳票データは、帳票データ生成部108によって生成された直後の帳票データである。帳票データは、入力画像141、入力画像142、センサーテーブル143及び建物設備テーブル144を含む。帳票データの構成は、図6に示される構成に限られない。例えば、帳票データは、入力画像141及び入力画像142に加えて、さらに入力画像を有してもよいし、センサーテーブル143及び建物設備テーブル144に加えてさらにテーブルを有してもよい。以下、表示部104は、入力部103と一体となって構成されるタッチパネルであるとして説明する。以下、図7及び図8は、図6の帳票データの構成に基づいて説明する。センサーテーブル143又は建物設備テーブル144は、データ入力領域の一態様である。
入力画像141は、入力画像141に対応付けられたセンサー200から環境情報を取得する画像である。表示部104に表示される入力画像141がタッチされると、入力部103は、入力画像141へのデータ取得指示を受け付ける。入力画像141へのデータ取得指示を受け付けると、データ取得部109は、センサー200から受信データを取得する。入力画像141は、入力画像142がタッチされた場合、ユーザからのデータ取得指示を受付けないように構成されてもよい。入力画像141は、タッチされると、所定の時間、データ取得指示を受付けないように構成されてもよい。所定の時間とは、例えば、5秒であってもよいし10秒であってもよい。入力画像141は、上位サーバ400に対応付けられている場合、上位サーバ400から計測情報を取得してもよい。
入力画像142は、入力画像142に対応付けられた建物設備300から稼働情報を取得する画像である。表示部104に表示される入力画像142がタッチされると、入力部103は、入力画像142へのデータ取得指示を受け付ける。入力画像142へのデータ取得指示を受け付けると、データ取得部109は、建物設備300から受信データを取得する。入力画像142は、入力画像141がタッチされた場合、ユーザからのデータ取得指示を受付けないように構成されてもよい。入力画像142は、タッチされると、所定の時間、データ取得指示を受付けないように構成されてもよい。所定の時間とは、例えば、5秒であってもよいし10秒であってもよい。入力画像142は、上位サーバ400に対応付けられている場合、上位サーバ400から計測情報を取得してもよい。
センサーテーブル143は、センサー200から取得した受信データに含まれる環境情報が入力される。センサーテーブル143は、項目カラム143aとデータカラム143bとを含む。項目カラム143aに記載される情報は、点検情報が有する点検項目である。帳票データ入力部111は、点検項目に対応付けられた環境情報を、データカラム143bに入力する。項目カラム143aに記載される点検項目は、帳票データ生成時に入力される。センサーテーブル143は、上位サーバ400から計測情報を受信した場合、計測情報が入力されてもよい。データカラム143bは、1列に限定されない。例えば、2列であってもよいし、3列であってもよい。
項目カラム143aによると、項目として、取得日、時間、温度(℃)、湿度(%)、照度(Lx)、騒音(dB)、UV、不快指数及び熱中症に関する環境情報が入力されることがわかる。
建物設備テーブル144は、建物設備300から取得した受信データに含まれる稼働情報が入力される。建物設備テーブル144は、項目カラム144a、データカラム144b及び正常値データカラム144cを含む。項目カラム144aに記載される情報は、点検情報が有する点検項目である。帳票データ入力部111は、点検項目に対応付けられた稼働情報を、データカラム144bに入力する。データカラム144bは、10列のカラムが含まれる。データカラム144bに含まれるカラムごとに、稼働情報が入力される。正常値データカラム144cに記載される情報は、点検情報が有する正常値データである。項目カラム144a及び正常値データカラム144cに記載される点検項目及び正常値データは、帳票データ生成時に入力される。データカラム144bに含まれる10列のカラムは、10列に限定されない。例えば、5列であってもよいし、15列であってもよい。建物設備テーブル144は、上位サーバ400から受信した計測情報が入力されてもよい。
項目カラム144aによると、項目として、取得日、時間、吸気温度(℃)、吸気風量(m3/h)、モータ周波数(Hz)、モータ使用電力(kw)、Co2濃度(ppm)、冷水流量(l/m)、温水流量(l/m)、フィルター圧力(Pa)、吸気露点温度(℃DP)及びインバータ故障警報に関する稼働情報が入力される。
正常値データカラム144cによると、正常値データとして、吸気温度(℃)は、26.0±3.0、吸気風量(m3/h)は3000±500、モータ周波数(Hz)は、35±5、モータ使用電力(kw)は6.0±1、Co2濃度(ppm)は800±100、冷水流量(l/m)は、20±5、温水流量(l/m)は、20±5、フィルター圧力(Pa)は50±5、吸気露点温度(℃DP)は19.0±2及びインバータ故障警報は0が入力される。
図7は、実施形態の帳票データに環境情報が入力された場合の第1の一具体例を示す図である。図7に示される帳票データは、入力画像141がタッチされた後の帳票データである。帳票データは、入力画像141、入力画像142、センサーテーブル143及び建物設備テーブル144を含む。以下、図6の帳票データと異なる点について説明する。
センサーテーブル143は、項目カラム143aとデータカラム143bとを含む。データカラム143bは、環境情報が入力される。データカラム143bによると、取得日は、2017.10.31、時間は13:42、温度(℃)は、20.1、湿度(%)は、45、照度(Lx)は、1500、騒音(dB)は、53、UVは空欄、不快指数は65.1、熱中症は空欄であることがわかる。したがって、データカラム143bによると、帳票数値データは、2017年10月31日の13時42分に取得され、センサー200の周辺の温度は20.1℃、湿度は、45%、照度は1500Lx、騒音は53dB、不快指数は65.1であることがわかる。また、UV及び熱中症指数は取得できなかったことがわかる。
図8は、実施形態の帳票データに稼働情報が入力された場合の第1の一具体例を示す図である。図8に示される帳票データは、入力画像142がタッチされた後の帳票データである。帳票データは、入力画像141、入力画像142、センサーテーブル143及び建物設備テーブル144を含む。以下、図6の帳票データと異なる点について説明する。
建物設備テーブル144は、項目カラム143aとデータカラム143bと正常値データカラム144cとを含む。データカラム144bは、データカラム144bが含むカラムごとに稼働情報が入力される。データカラム143bが含む1列目のカラムによると、取得日は、2017.10.31、時間は13:42、吸気温度(℃)は、25.0、吸気風量(m3/h)は3400、モータ周波数(Hz)は、35、モータ使用電力(kw)は6.0、Co2濃度(ppm)は800、冷水流量(l/m)は、22、温水流量(l/m)は、20、フィルター圧力(Pa)は46、吸気露点温度(℃DP)は19.0及びインバータ故障警報は0であることがわかる。また、データカラム143bが含む2列目のカラムによると、取得日は、2017.10.31、時間は13:43、吸気温度(℃)は、25.0、吸気風量(m3/h)は3600、モータ周波数(Hz)は、35、モータ使用電力(kw)は6.0、Co2濃度(ppm)は800、冷水流量(l/m)は、23、温水流量(l/m)は、20、フィルター圧力(Pa)は47、吸気露点温度(℃DP)は19.0及びインバータ故障警報は0であることがわかる。したがって、稼働状況の変化を継時的に確認することができる。
セル145は、正常値データの範囲に含まれない稼働情報を示すセルである。異常値判定部112は、稼働情報がデータカラム144bに入力された場合、各セルに入力された値が、正常値データの範囲内であるか否かを判定する。異常値判定部112は、正常値データの範囲内に含まれない値を異なる色で表示させる。
図9は、実施形態の帳票データの第2の一具体例を示す図である。帳票データは、表示部104に表示される。図9に示される帳票データは、帳票データ生成部108によって生成された直後の帳票データである。帳票データは、入力画像141a、入力画像142a及び帳票テーブル146を含む。帳票データの構成は、図9に示される構成に限られない。例えば、帳票データは、入力画像141及び入力画像142に加えて、さらに入力画像を有してもよい。以下、図10、図11及び図12は、図9の帳票データの構成に基づいて説明する。
入力画像141aは、対応付けられたセンサー200から環境情報を取得する入力画像である。表示部104に表示される入力画像141aがタッチされると、入力部103は、入力画像141aへのデータ取得指示を受け付ける。入力画像141aへのデータ取得指示を受け付けると、データ取得部109は、センサー200から受信データを取得する。入力画像141aは、入力画像142aがタッチされた場合、ユーザからのデータ取得指示を受付けないように構成されてもよい。入力画像141aは、タッチされると、所定の時間、データ取得指示を受付けないように構成されてもよい。所定の時間とは、例えば、5秒であってもよいし10秒であってもよい。入力画像141aは、上位サーバ400が対応付けられている場合、上位サーバ400から計測情報を取得してもよい。
入力画像142aは、対応付けられた建物設備300から稼働情報を取得する画像である。表示部104に表示される入力画像142aがタッチされると、入力部103は、入力画像142aへのデータ取得指示を受け付ける。入力画像142aへのデータ取得指示を受け付けると、データ取得部109は、建物設備300から受信データを取得する。入力画像142aは、入力画像141aがタッチされた場合、ユーザからのデータ取得指示を受付けないように構成されてもよい。入力画像142aは、タッチされると、所定の時間、データ取得指示を受付けないように構成されてもよい。所定の時間とは、例えば、5秒であってもよいし10秒であってもよい。入力画像142aは、上位サーバ400が対応付けられている場合、上位サーバ400から計測情報を取得してもよい。
帳票テーブル146は、取得した受信データが入力される。帳票テーブル146は、項目カラム147、データカラム148及び正常値データカラム149を含む。項目カラム147に記載される情報は、点検情報が有する点検項目である。帳票データが生成された直後では、項目カラム147は空欄である。帳票データ入力部111は、タッチされた入力画像に応じて、点検情報記憶部106から取得した点検情報に含まれる点検項目を項目カラム147に入力する。データカラム148は、10列のカラムが含まれる。データカラム148に含まれるカラムごとに、環境情報、稼働情報又は計測情報が入力される。データカラム148に含まれる10列のカラムは、10列に限定されない。例えば、5列であってもよいし、15列であってもよい。帳票テーブル146は、データ入力領域の一態様である。
正常値データカラム149に記載される情報は、点検情報が有する正常値データである。帳票データが生成された直後では、正常値データカラム149は空欄である。帳票データ入力部111は、タッチされた入力画像に応じて、点検情報記憶部106から取得した点検情報に含まれる正常値データを正常値データカラム149に入力する。
図10は、実施形態の帳票データに環境情報が入力された場合の第2の一具体例を示す図である。図10に示される帳票データは、入力画像141aがタッチされた後の帳票データである。帳票データは、入力画像141a、入力画像142a及び帳票テーブル146を含む。帳票テーブル146は、項目カラム147、データカラム148及び正常値データカラム149を含む。以下、図9の帳票データと異なる点について説明する。
データカラム148は、領域148aを含む。領域148aは、入力画像141aがタッチされた場合に環境情報又は計測情報が入力される領域である。入力画像141aがタッチされると、データ取得部109は、対応付けられたセンサー200から環境情報を取得する。点検情報取得部110は、環境情報に含まれる認証情報と対応付けられた点検情報を取得する。帳票データ入力部111は、点検情報に含まれる点検項目を項目カラム147に入力する。帳票データ入力部111は、点検項目に対応付けられた環境情報を、領域148aに入力する。
領域148aによると、取得日は、2017.10.31、時間は13:42、温度(℃)は、20.1、湿度(%)は、45、照度(Lx)は、1500、騒音(dB)は、53、UVは空欄、不快指数は65.1、熱中症は空欄であることがわかる。したがって、データカラム143bによると、帳票数値データは、2017年10月31日の13時42分に取得され、センサー200の周辺の温度は20.1℃、湿度は、45%、照度は1500Lx、騒音は53dB、不快指数は65.1であることがわかる。また、UV及び熱中症指数は取得できなかったことがわかる。
図11は、実施形態の帳票データに複数の環境情報が入力された場合の第2の一具体例を示す図である。図11に示される帳票データは、入力画像141aが2回タッチされた後の帳票データである。帳票データは、入力画像141a、入力画像142a及び帳票テーブル146を含む。帳票テーブル146は、項目カラム147、データカラム148及び正常値データカラム149を含む。以下、図9の帳票データと異なる点について説明する。
データカラム148は、領域148bを含む。領域148bは、入力画像141aが2回目にタッチされた場合に、環境情報又は計測情報が入力される領域である。入力画像141aがタッチされると、データ取得部109は、対応付けられたセンサー200から環境情報を取得する。点検情報取得部110は、環境情報に含まれる認証情報と対応付けられた点検情報を取得する。帳票データ入力部111は、点検項目に対応付けられた環境情報を、領域148bに入力する。
領域148bによると、取得日は、2017.10.31、時間は13:43、温度(℃)は、20.8、湿度(%)は、45、照度(Lx)は、1500、騒音(dB)は、54、UVは空欄、不快指数は65.1、熱中症は空欄であることがわかる。したがって、領域148bによると、帳票数値データは、2017年10月31日の13時43分に取得され、センサー200の周辺の温度は20.8℃、湿度は、45%、照度は1500Lx、騒音は54dB、不快指数は65.1であることがわかる。また、UV及び熱中症指数は取得できなかったことがわかる。
図12は、実施形態の帳票データに稼働情報が入力された場合の第2の一具体例を示す図である。図12に示される帳票データは、入力画像142aがタッチされた後の帳票データである。帳票データは、入力画像141a、入力画像142a及び帳票テーブル146を含む。帳票テーブル146は、項目カラム147、データカラム148及び正常値データカラム149を含む。以下、図9の帳票データと異なる点について説明する。
入力画像142aがタッチされると、データ取得部109は、対応付けられた建物設備300から稼働情報を取得する。点検情報取得部110は、稼働情報に含まれる認証情報と対応付けられた点検情報を取得する。帳票データ入力部111は、点検情報に含まれる点検項目を項目カラム147に入力する。帳票データ入力部111は、点検項目に対応付けられた稼働情報を、データカラム148に入力する。帳票データ入力部111は、点検情報に含まれる正常値データを正常値データカラム149に入力する。
データカラム148が含む1列目のカラムによると、取得日は、2017.10.31、時間は13:42、吸気温度(℃)は、25.0、吸気風量(m3/h)は3400、モータ周波数(Hz)は、35、モータ使用電力(kw)は6.0、Co2濃度(ppm)は800、冷水流量(l/m)は、22、温水流量(l/m)は、20、フィルター圧力(Pa)は46、吸気露点温度(℃DP)は19.0及びインバータ故障警報は0であることがわかる。また、データカラム143bが含む2列目のカラムによると、取得日は、2017.10.31、時間は13:43、吸気温度(℃)は、25.0、吸気風量(m3/h)は3600、モータ周波数(Hz)は、35、モータ使用電力(kw)は6.0、Co2濃度(ppm)は800、冷水流量(l/m)は、23、温水流量(l/m)は、20、フィルター圧力(Pa)は47、吸気露点温度(℃DP)は19.0及びインバータ故障警報は0であることがわかる。したがって、稼働状況の変化を継時的に確認することができる。
セル150は、正常値データの範囲に含まれない稼働情報を示すセルである。異常値判定部112は、稼働情報がデータカラム148に入力された場合、各セルに入力された値が、正常値データの範囲内であるか否かを判定する。異常値判定部112は、正常値データの範囲内に含まれない値を異なる色で表示させる。
図13は、実施形態の帳票データの第3の一具体例を示す図である。帳票データは、表示部104に表示される。図13に示される帳票データは、帳票データ生成部108によって生成された直後の帳票データである。帳票データは、入力画像141a、入力画像142a、入力画像151及び帳票テーブル146を含む。帳票テーブル146は、項目カラム147、データカラム148及び正常値データカラム149を含む。帳票データの構成は、図13に示される構成に限られない。例えば、帳票データは、入力画像141a、入力画像142a及び入力画像151に加えて、さらに入力画像を有してもよい。以下、図14は、図13の帳票データの構成に基づいて説明する。以下、図9の帳票データと異なる点について説明する。
入力画像151は、入力画像141a及び入力画像142aがタッチされた場合と同様の処理を実行する画像である。すなわち、表示部104に表示される入力画像151がタッチされると、入力部103は、入力画像151へのデータ取得指示を受け付ける。入力画像151へのデータ取得指示を受け付けると、データ取得部109は、対応付けられたセンサー200から受信データを取得する。入力画像151へのデータ取得指示を受け付けると、データ取得部109は、対応付けられた建物設備300から受信データを取得する。入力画像151がタッチされた場合、入力画像141a又は入力画像142aは、ユーザからのデータ取得指示を受付けないように構成されてもよい。入力画像151は、タッチされると、所定の時間、データ取得指示を受付けないように構成されてもよい。所定の時間とは、例えば、5秒であってもよいし10秒であってもよい。入力画像151は、上位サーバ400が対応付けられている場合、上位サーバ400から計測情報を取得してもよい。
図14は、実施形態の帳票データに環境情報及び稼働情報が入力された場合の第3の一具体例を示す図である。図14に示される帳票データは、入力画像151がタッチされた後の帳票データである。帳票データは、入力画像141a、入力画像142a、入力画像151及び帳票テーブル146を含む。帳票テーブル146は、項目カラム147、データカラム148及び正常値データカラム149を含む。以下、図13の帳票データと異なる点について説明する。
データカラム148は、領域148c及び領域148dを含む。領域148cは、入力画像151がタッチされた場合に稼働情報が入力される領域である。領域148dは、入力画像151がタッチされた場合に環境情報が入力される領域である。入力画像151がタッチされると、データ取得部109は、建物設備300から稼働情報を取得する。点検情報取得部110は、稼働情報に含まれる認証情報と対応付けられた点検情報を取得する。帳票データ入力部111は、点検情報に含まれる点検項目を項目カラム147に入力する。帳票データ入力部111は、点検項目に対応付けられた稼働情報を、データカラム148に入力する。帳票データ入力部111は、点検情報に含まれる正常値データを正常値データカラム149に入力する。
領域148cが含む1列目のカラムによると、取得日は、2017.10.31、時間は13:42、吸気温度(℃)は、25.0、吸気風量(m3/h)は3400、モータ周波数(Hz)は、35、モータ使用電力(kw)は6.0、Co2濃度(ppm)は800、冷水流量(l/m)は、22、温水流量(l/m)は、20、フィルター圧力(Pa)は46、吸気露点温度(℃DP)は19.0及びインバータ故障警報は0であることがわかる。また、領域148cが含む2列目のカラムによると、取得日は、2017.10.31、時間は13:43、吸気温度(℃)は、25.0、吸気風量(m3/h)は3600、モータ周波数(Hz)は、35、モータ使用電力(kw)は6.0、Co2濃度(ppm)は800、冷水流量(l/m)は、23、温水流量(l/m)は、20、フィルター圧力(Pa)は47、吸気露点温度(℃DP)は19.0及びインバータ故障警報は0であることがわかる。したがって、稼働状況の変化を継時的に確認することができる。
セル152は、正常値データの範囲に含まれない稼働情報を示すセルである。異常値判定部112は、稼働情報がデータカラム148に入力された場合、各セルに入力された値が、正常値データの範囲内であるか否かを判定する。異常値判定部112は、正常値データの範囲内に含まれない値を異なる色で表示させる。
入力画像151がタッチされると、データ取得部109は、対応付けられたセンサー200から環境情報を取得する。点検情報取得部110は、環境情報に含まれる認証情報と対応付けられた点検情報を取得する。帳票データ入力部111は、点検情報に含まれる点検項目を項目カラム147に入力する。帳票データ入力部111は、点検項目に対応付けられた環境情報を、領域148dに入力する。帳票データ入力部111は、点検項目又は環境情報の入力にあたり帳票テーブル146の行が不足した場合、行を追加するように構成されてもよい。
図15は、実施形態の帳票データの生成から記録までの処理の流れを示すフローチャートである。図15では、図9に示される帳票データを例として説明する。情報処理装置100の帳票データ生成部108は、ユーザから受け付けた帳票定義データ選択指示に基づいて、帳票データを生成する(ステップS101)。情報処理装置100のデータ取得部109は、入力部103を介してデータ取得指示を受け付ける(ステップS102)。データ取得部109は、データ取得指示に応じて、センサー200、建物設備300又は上位サーバ400から受信データを取得する(ステップS103)。データ取得部109は、受信データを帳票数値データとして帳票数値データ記憶部105に記憶させる。情報処理装置100の点検情報取得部110は、受信データに含まれる識別情報に対応付けられた点検情報が記録されているか否かを判定する(ステップS104)。
点検情報が記録されている場合(ステップS104:YES)、点検情報取得部110は、識別情報に対応付けられた点検情報を取得する(ステップS105)。点検情報が記録されていない場合(ステップS104:NO)、点検情報取得部110は、エラー画面を表示部104に表示させる(ステップS106)。情報処理装置100の帳票データ入力部111は、点検情報に含まれる点検項目を項目カラムに入力する。帳票データ入力部111は、点検情報に含まれる正常値データを正常値データカラムに入力する(ステップS107)。帳票データ入力部111は、帳票数値データをデータカラムに入力する(ステップS108)。
異常値判定部112は、取得した点検情報に正常値データが含まれているか否かを判定する(ステップS109)。正常値データが含まれている場合(ステップS109:YES)、異常値判定部112は、データカラムに入力された帳票数値データが正常値データの範囲内に含まれているか否か判定する(ステップS110)。異常値判定部112は、帳票数値データが正常値データの範囲内に含まれる場合、何らの処理も実行しない。異常値判定部112は、帳票数値データが正常値データの範囲内に含まれない場合、正常値データの範囲内に含まれない帳票数値データの色を変更して表示させる。制御部107は、生成された帳票データを帳票数値データ記憶部105に記録する(ステップS111)。
このように構成された点検支援システム1は、帳票データ生成部108が、帳票データを生成し、生成された帳票データに表示された入力画像をタッチすることで、タッチされた入力画像に応じて、データ取得部109がセンサー200、建物設備300又は上位サーバ400からデータを取得する。したがって、情報処理装置100は、1つの帳票データで、複数の取得対象である機器から情報を取得することができる。また、帳票データ入力部111は、データを帳票データに入力するため、より正確に点検作業結果を入力することができる。また、帳票データ入力部111が、帳票データに入力することで、入力作業に伴う、入力間違いを抑制することができる。また、異常値判定部112は、入力されたデータが正常値の範囲内に含まれているか否かを判定する。データが正常値の範囲内に含まれていない場合、正常値の範囲内に含まれないデータを強調して表示させることで、容易に点検対象の異常に気が付くことができる。
制御部107は、生成された帳票データをネットワーク500を介して通信可能に接続されるクラウドサーバ上に記録するように構成されてもよい。このように構成されることで、他の情報処理装置100によって生成された帳票データを一括で管理することができる。また、情報処理装置100が故障をしても、帳票データを失うおそれがなくなる。
帳票データは、過去に生成された帳票データを取得する入力画像を有するように構成されてもよい。このように構成されることで、ユーザは、点検対象の過去の状態をその場で確認することができる。過去に生成された帳票データは、帳票数値データ記憶部105に記録されて帳票データであってもよいし、上位サーバ400等のクラウドサーバ上に記録された帳票データであってもよい。
上記各実施形態では、帳票データ生成部108、データ取得部109、点検情報取得部110、帳票データ入力部111及び異常値判定部112はソフトウェア機能部であるものとしたが、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
なお、上記実施形態では、センサー200及び建物設備300から取得した受信データは帳票データに入力されて表示部104に表示される。この帳票データは、ユーザにより修正可能に構成されてもよい。修正された帳票データは、修正の有無に応じて書体又はセル色等の表示態様が変更されるように構成されてもよい。このように構成されることで、ユーザの視認性が高まり、ユーザは修正箇所と修正されていない箇所とを識別できるようになる。また、異常値判定部112は、ユーザによる修正後の帳票データに対して、正常値データに基づいて正常値の範囲内に含まれるか否かを判断してもよい。なお、修正箇所を示す表示態様と、異常値判定部112によって正常値データの範囲内に含まれていないと判断されたことを示す表示態様と、は異なる表示態様で表示されることが望ましい。また、情報処理装置100は、センサー200や建物設備300から受信データを取得できない場合、ユーザによる数値等の手入力が必要な項目についても、センサー200や建物設備300から取得する項目と同じ表示部又は同じ帳票データに表示させてもよい。
さらに、手入力が必要な項目であるか、センサー200や建物設備300から取得する項目であるか、を示す入力種別情報を点検項目ごとに異なる表示態様で表示させてもよい。このように、点検項目毎に書体やセル色等の表示態様を変更することによって、更に視認性を高めることができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、データ取得部109、点検情報取得部110、帳票データ入力部111を持つことにより、より簡単に点検作業結果を入力することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。