JP6888956B2 - ワイドバンドギャップ半導体材料用igbt構造 - Google Patents

ワイドバンドギャップ半導体材料用igbt構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6888956B2
JP6888956B2 JP2016557300A JP2016557300A JP6888956B2 JP 6888956 B2 JP6888956 B2 JP 6888956B2 JP 2016557300 A JP2016557300 A JP 2016557300A JP 2016557300 A JP2016557300 A JP 2016557300A JP 6888956 B2 JP6888956 B2 JP 6888956B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
igbt
stack
diffusion region
igbt element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016557300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017508300A5 (ja
JP2017508300A (ja
Inventor
ヴィピンタス パーラ
ヴィピンタス パーラ
ブラント エドワード ロバート ヴァン
ブラント エドワード ロバート ヴァン
リン チェン
リン チェン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wolfspeed Inc
Original Assignee
Cree Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cree Inc filed Critical Cree Inc
Publication of JP2017508300A publication Critical patent/JP2017508300A/ja
Publication of JP2017508300A5 publication Critical patent/JP2017508300A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6888956B2 publication Critical patent/JP6888956B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
    • H01L29/739Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals controlled by field-effect, e.g. bipolar static induction transistors [BSIT]
    • H01L29/7393Insulated gate bipolar mode transistors, i.e. IGBT; IGT; COMFET
    • H01L29/7395Vertical transistors, e.g. vertical IGBT
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/12Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/16Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed including, apart from doping materials or other impurities, only elements of Group IV of the Periodic Table
    • H01L29/1608Silicon carbide
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
    • H01L29/66227Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials the devices being controllable only by the electric current supplied or the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched, e.g. three-terminal devices
    • H01L29/66234Bipolar junction transistors [BJT]
    • H01L29/66325Bipolar junction transistors [BJT] controlled by field-effect, e.g. insulated gate bipolar transistors [IGBT]
    • H01L29/66333Vertical insulated gate bipolar transistors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

発明の詳細な説明
[政府支援]
本発明は、米国陸軍によって授与された契約番号W911NF−10−2−0038に基づき政府の資金で行われたものである。米国政府は本発明における権利を有する。
[開示の分野]
本発明は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)素子及び構造に関する。
[背景]
絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)は、電界効果トランジスタ(FET)の多くの望ましい特性をバイポーラ接合トランジスタ(BJT)の多くの望ましい特性と組み合わせた半導体素子である。例示的な従来のIGBT素子10を図1に示す。図1に示す従来のIGBT素子は、単一のIGBTセルを示し、IGBTスタック12と、コレクタコンタクト14と、ゲートコンタクト16と、エミッタコンタクト18とを含む。IGBTスタック12は、コレクタコンタクト14に隣接するインジェクタ領域20と、ゲートコンタクト16及びエミッタコンタクト18に隣接する、インジェクタ領域20上のドリフト領域22と、ドリフト領域22における一対の接合インプラント24とを含む。ドリフト領域22はIGBTスタック12の第1の面26を提供し、その上にはゲートコンタクト16及びエミッタコンタクト18が配置されている。さらに、インジェクタ領域20は第1の面26の反対側のIGBTスタック12の第2の面28を提供し、その上にはコレクタコンタクト14が配置されている。
各接合インプラント24は、一般に、イオン注入法により形成され、ベースウェル30と、ソースウェル32と、オーミックウェル34とを含む。ベースウェル30は、IGBTスタック12の第1の面26に注入され、IGBTスタック12の側縁36に沿ってインジェクタ領域20に向かって下方に延在している。ソースウェル32及びオーミックウェル34は、IGBTスタック12の第1の面26の浅い部分に形成され、ベースウェル30に囲まれている。JFETギャップ38は、各接合インプラント24を分離し、従来のIGBT素子10における各接合インプラント24間の距離としてJFETギャップ幅WJFETを定義している。
ゲート酸化物層40はIGBTスタック12の第1の面26上に配置され、それぞれのソースウェル32の一部の表面間に横方向に延在している。そのため、ゲート酸化層40は接合インプラント24における各ソースウェル32の表面間に部分的に重なって広がっている。ゲートコンタクト16は、ゲート酸化物層40の上に配置されている。エミッタコンタクト18は、「U」形状であり、2つの部分でIGBTスタック12の第1の面26と接触している。IGBTスタック12の第1の面26上のエミッタコンタクト18の各部分は、ゲートコンタクト16又はゲート酸化物層40に接触することなく、一方の接合インプラント24のソースウェル32及びオーミックウェル34の両方にそれぞれ部分的に重なる。
インジェクタ領域20とドリフト領域22との間の第1接合部J、各ベースウェル30とドリフト領域22との間の第2接合部J、各ソースウェル32と各ベースウェル30との間の第3接合部Jは、従来のIGBT素子10の付勢力に基づいて順方向バイアス動作モード又は逆バイアス動作モードのいずれかで動作するように制御されている。これにより、コレクタコンタクト14とエミッタコンタクト18との間の電流の流れが制御される。
従来のIGBT素子10は、3つの主要動作モードを有している。正のバイアスがゲートコンタクト16及びエミッタコンタクト18に印加され、負のバイアスがコレクタコンタクト14に印加されると、従来のIGBT素子10は、逆ブロッキングモードで動作する。従来のIGBT素子10の逆ブロッキングモードでは、第1接合部J及び第3接合部Jが逆バイアスされる一方、第2接合部Jが順方向にバイアスされる。当業者によって理解されるように、逆バイアス接合部J及びJは、コレクタコンタクト14からエミッタコンタクト18へ電流が流れるのを防ぐ。したがって、ドリフト領域22は、コレクタコンタクト14及びエミッタコンタクト18の両端の電圧の大部分をサポートしている。
負のバイアスがゲートコンタクト16及びエミッタコンタクト18に印加され、正のバイアスがコレクタコンタクト14に印加されると、従来のIGBT素子10は、順方向ブロッキングモードで動作する。従来のIGBT素子10の順方向ブロッキングモードでは、第1接合部J及び第3接合部Jが順方向バイアスされる一方、第2接合部Jが逆バイアスされる。当業者によって理解されるように、第2接合部Jの逆バイアスは、IGBT素子10のJFETギャップ38を効果的にピンチオフし、電流がコレクタコンタクト14からエミッタコンタクト18に流れるのを防止する空乏領域を生成する。したがって、ドリフト領域22は、コレクタコンタクト14及びエミッタコンタクト18の両端の電圧の大部分をサポートする。
正のバイアスがゲートコンタクト16及びコレクタコンタクト14に印加され、負のバイアスがエミッタコンタクト18に印加されると、従来のIGBT素子10は、順方向導通動作モードで動作する。従来のIGBT素子10の順方向導通動作モードでは、第1接合部J及び第3接合部Jは順方向バイアスされる一方、第2接合部Jは逆バイアスされる。したがって、電流はコレクタコンタクト14からエミッタコンタクト18に流れることができる。具体的には、ゲートコンタクト16に印加される正バイアスがIGBTスタック12の第1の面26上に反転チャネルを生成し、これにより、電子がエミッタコンタクト18から各ソースウェル32及び各ベースウェル30を介してドリフト領域22に流れ込むための低抵抗経路を作成する。電子がドリフト領域22に流入するとドリフト領域22の電位が低下し、それにより第1接合部Jが順方向バイアス動作モードになる。第1接合部Jが順方向バイアスになると、正孔がインジェクタ領域20からドリフト領域22に流入することができる。正孔は効果的にドリフト領域22のドーピング濃度を増加し、それによって、その導電率を増加させる。したがって、エミッタコンタクト18からの電子は、ドリフト領域22を通ってコレクタコンタクト14により容易に流れることができる。
従来のIGBT素子10のIGBTスタック12は、シリコン(Si)であり、その利点及び欠点は当業者によく知られている。IGBT素子の性能をさらに向上させる試みにおいて、多くはIGBTスタック12にシリコンカーバイド(SiC)などのワイドバンドギャップ材料を使用することに努力が集中している。有望ではあるが、図1に示されるような従来のIGBT構造は、SiCなどのワイドバンドギャップ材料で使用するには一般的には不適当である。SiCの製造プロセスに固有の制限のために、SiCのIGBT素子のインジェクタ領域20におけるキャリア移動度及び/又はキャリア濃度は大幅に減少する可能性がある。具体的には、インジェクタ領域20における導電性は、欠陥密度が低い高品質のP型エピタキシャルャル層を成長させるのが困難であるために、SiCデバイスでは低くなる。さらに、接合インプラント24のイオン注入によるドリフト領域22内の損傷により、各接合インプラント24の直下の領域内のキャリアの寿命が大幅に減少する。SiCのIGBT素子における上記の状態の原因は、インジェクタ領域20からの正孔がインジェクタ領域20から一定距離上方のドリフト領域22の部分の導電率を適切に調節しないことによる。したがって、エミッタコンタクト18からの電子はドリフト領域22の上部の高抵抗経路に遭い、それにより、従来のIGBT素子10のオン抵抗RONを著しく上げるか、又は完全に素子内の電流の流れを遮断する。よって、SiCなどのワイドバンドギャップ半導体材料での使用に適したIGBT構造が必要とされている。
[概要]
本発明は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)素子及び構造に関する。一実施形態によれば、IGBT素子は、IGBTスタックと、コレクタコンタクトと、ゲートコンタクトと、エミッタコンタクトとを含む。IGBTスタックは、インジェクタ領域と、インジェクタ領域上のドリフト領域と、ドリフト領域上の拡散領域と、拡散領域における一対の接合インプラントとを含む。拡散領域は、ドリフト領域と反対側のIGBTスタックの第1の面を提供する。一対の接合インプラントは、JFETギャップによって分離され、またIGBTスタックの第1の面からドリフト領域に向かってIGBTスタックの側縁に沿って第1の深さまで延在している。そのため、拡散領域の厚さは、第1の深さよりも少なくとも1倍半大きい。各接合インプラントの深さよりも少なくとも1倍半厚い拡散層を含むことにより、IGBT素子のオン抵抗RON及び前面側射出能力を向上させ得る。
様々な実施形態によれば、拡散層の厚さは、接合インプラントの第1の深さよりも少なくとも2〜4倍大きい。
一実施形態によれば、IGBTスタックは、ワイドバンドギャップ半導体材料で形成される。例えば、IGBTスタックはシリコンカーバイド(SiC)基板であってもよい。
一実施形態によれば、ドリフト領域は低濃度にドープされたN領域であり、インジェクタ領域は高濃度にドープされたP領域であり、拡散領域は高濃度にドープされたN領域である。
一実施形態によれば、IGBT素子は、IGBTスタックと、コレクタコンタクトと、ゲートコンタクトと、エミッタコンタクトとを含む。IGBTスタックは、インジェクタ領域と、インジェクタ領域上のドリフト領域と、ドリフト領域上の拡散領域と、拡散領域における一対の接合インプラントとを含む。拡散領域は、ドリフト領域と反対側のIGBTスタックの第1の面を提供する。一対の接合インプラントはJFETギャップによって分離され、またIGBTスタックの第1の面からドリフト領域に向かってIGBTスタックの側縁に沿って第1の深さに延在している。そのため、拡散領域の少なくとも1.5μmが各接合インプラントの底部とドリフト領域との間に存在するように、拡散領域は第1の深さの少なくとも1.5μmを超えて延在している。上述したように、各接合インプラントの深さの少なくとも1.5μmを超えて延在する拡散層を有することにより、IGBT素子のオン抵抗RON及び前面側射出能力を向上させ得る。
様々な実施形態によれば、拡散領域は、各接合インプラントの第1の深さよりも少なくとも2.0μm〜10.0μm厚い。
当業者は、本開示の範囲を理解し、添付の図面に関連する好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後、そのさらなる態様を理解するであろう。
本明細書に組み込まれると共にその一部を形成する添付の図面は、本開示のいくつかの態様を例示し、その説明と共に、本開示の原理を説明するのに役立つ。
従来のIGBT素子の平面図を示す。 本開示の一実施形態によるワイドバンドギャップ半導体材料に適したIGBT素子の平面図を示す。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明するフローチャートを示す。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明する。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明する。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明する。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明する。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明する。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明する。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明する。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明する。 本開示の一実施形態による、図2に示すIGBT素子の製造方法を説明する。 本開示の一実施形態によるワイドバンドギャップ半導体材料に適したIGBT素子の平面図を示す。 本開示の一実施形態による、図5に示すIGBT素子の製造方法を説明するフローチャートを示す。 本開示の一実施形態による、図5に示すIGBT素子の製造方法を示す。 本開示の一実施形態による、図5に示すIGBT素子の製造方法を示す。 本開示の一実施形態による、図5に示すIGBT素子の製造方法を示す。 本開示の一実施形態による、図5に示すIGBT素子の製造方法を示す。 本開示の一実施形態による、図5に示すIGBT素子の製造方法を示す。 本開示の一実施形態による、図5に示すIGBT素子の製造方法を示す。
[詳細な説明]
以下に記載する実施形態は、当業者に実施形態を実施可能にすると共に実施形態を実施する最良の形態を説明するために必要な情報を示す。添付の図面に照らして以下の説明を読めば、当業者は、本開示の概念を理解し、特に本明細書中で扱われていないこれらの概念の応用を認識するであろう。これらの概念及び応用は、本開示及び添付の特許請求の範囲内であることが理解されるべきである。
第1、第2などの用語が様々な要素を説明するために本明細書で使用されるかもしれないが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことが理解されるであろう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、第1の要素は第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素と呼ぶことができる。本明細書において、用語「及び/又は」は、列挙された関連項目の一つ又はそれ以上の任意の及び全ての組み合わせを含む。
層、領域、又は基板などの要素が別の要素の「上に(on)」存在する又は「上に(onto)」延在するものとして言及されるとき、それは他の要素上に直接存在するか又はその上に直接延在することができるかあるいは介在する要素が存在してもよいことが理解されるであろう。対照的に、要素が別の要素の「上に直接(directly onto)」存在する、又は「上に直接(directly onto)」延在すると称される場合、介在する要素は存在しない。同様に、層、領域、又は基板などの要素が別の要素の「上に(over)」存在する又は「上に(over)」延在するものとして言及されるとき、それは他の要素の真上に存在するか又はその真上に延在することができるかあるいは介在する要素が存在してもよいことが理解されるであろう。対照的に、要素が別の要素の「真上に(directly over)」存在する、又は「真上に(directly over)」延在すると称される場合、介在する要素は存在しない。また、要素が別の要素に「接続される」又は「連結」されるものとして言及されるとき、それは他の要素に直接接続又は連結することができるかあるいは介在する要素が存在してもよいことが理解されるであろう。対照的に、要素が別の要素に「直接接続」又は「直接連結」されると称されるとき、介在する要素は存在しない。
相対的な用語「下」又は「上」又は「上部」又は「下部」又は「水平」又は「垂直」は、本明細書では図に示すように1つの要素、層又は領域の別の要素、層、又は領域との関係を説明するために使用され得る。これらの用語及び上述の用語は、図に示された方位に加えて素子の異なる向きを包含することが意図されることが理解されるであろう。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけのものであり、開示を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が明らかに他を示さない限り、複数形も含むことを意図している。さらに、用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、及び/又は「含む(including)」が本明細書で使用される場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそのグループの存在又は追加を排除するものではないということが理解されるであろう。
別段の定義がない限り、本明細書で使用される(技術用語及び科学用語を含む)全ての用語は、一般的に、本開示が属する技術分野の当業者によって理解されるのと同じ意味を有する。さらに、本明細書中で使用される用語は、明確にそのように本明細書に定義されない限り、本明細書及び関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、理想化又は過度に形式的な意味に解釈されないことが理解されるであろう。
図2を参照すると、ワイドバンドギャップ半導体材料系での使用に適したIGBT素子42が、本開示の一実施形態に従って示されている。図2に示すIGBT素子42は、複数のセルを含むより大きなIGBT素子の一部であり得る単一のIGBTセルを表す。IGBT素子42は、IGBTスタック44と、コレクタコンタクト46と、ゲートコンタクト48と、エミッタコンタクト50とを含む。IGBTスタック44は、コレクタコンタクト46に隣接するインジェクタ領域52と、インジェクタ領域52上のドリフト領域54と、ドリフト領域54上にあると共に、コンタクト48及びエミッタコンタクト50に隣接する拡散領域56と、拡散領域56における一対の接合インプラント58とを含む。拡散領域56は、IGBTスタック44の第1の面60を提供し、その上にはゲートゲートコンタクト48及びエミッタコンタクト50が配置されている。さらに、インジェクタ領域52は、第1の面60に反対側のIGBTのスタック44の第2の面62を提供し、その上にはコレクタコンタクト46が配置されている。拡散領域56の厚さ(T)は、拡散領域56及びドリフト領域54の接合部とIGBTスタック44の第1の面60との間の距離として定義される。
各接合インプラント58は、イオン注入法により形成され、ベースウェル64と、ソースウェル66と、オーミックウェル68とを含んでもよい。各ベースウェル64はIGBTスタック44の第1の面60に埋め込まれており、IGBTスタック44の側縁70に沿ってインジェクタ領域52に向かって第1の深さ(D)まで下方に延在している。なお、第1の深さ(D)は、拡散領域56の厚さ(T)よりも実質的に小さい、各接合インプラント58のドリフト領域54に最も近い部分を示し、それによって、以下にさらに詳細に説明するように、接合インプラント58の下方に配置された1つ以上の損傷領域の影響を軽減するために各接合インプラント58とドリフト領域54との間に拡散層バッファ72を残す。拡散層バッファ72の厚さは、ベースウェル64の第1の深さ(D)を差引いた拡散領域56の厚さ(T)である。ソースウェル66及びオーミックウェル68は、IGBTスタック44の第1の面60の浅い部分に形成され、ベースウェル64に囲まれている。JFETギャップ74は各接合インプラント58を分離し、IGBT素子42における各接合インプラント間の距離としてJFETギャップ幅WJFETを定義する。以下でさらに詳細に説明するように、追加の接合型電界効果トランジスタ(JFET)インプラント76をJFETギャップ74内に設けてもよい。
一実施形態によれば、拡散領域56の厚さ(T)は、約1.5μm〜10μmの間である。ベースウェル64の第1の深さ(D)は約0.5μm〜1.5μmの間であってもよい。以下でさらに詳細に説明するように、拡散領域56の厚さ(T)は拡散層バッファ72を提供するために、各接合インプラント58のベースウェル64の第1の深さ(D)よりも実質的に大きく、接合インプラント58の下方に配置された1つ以上の損傷領域の影響を軽減する。例えば、拡散領域56の厚さ(T)は、各ベースウェル64の第1の深さ(D)の1倍半から4倍大きくてもよい。さらなる例としては、拡散領域56の厚さ(T)は、ベースウェル64の第1の深さ(D)より少なくとも1.5μm〜10.0μm大きくてもよく、拡散層バッファ72は少なくとも1.5μm〜10.0μmである。
ゲート酸化物層78は、IGBTのスタック44の第1の面60上に配置されてもよく、各ソースウェル66の一部の表面間に横方向に延在してもよい。それにより、ゲート酸化膜78は接合インプラント58の各ソースウェル66の表面に部分的に重なると共にその間に延在する。エミッタコンタクト50は、「U」字形状であってもよく、IGBTスタック44の第1の面60と接触する2つの部分を含んでいてもよい。IGBTのスタック44の第1の面60上のエミッタコンタクト50の各部分は、ゲート酸化膜78のゲートコンタクト48に接触することなく、一方の接合インプラント58のソースウェル66及びオーミックウェル68の両方にそれぞれ部分的に重なっていてもよい。
インジェクタ領域52とドリフト領域54との間の第1接合部Jと、各ベースウェル64とドリフト領域54との間の第2接合部Jと、各ソースウェル66と各ベースウェル64との間の第3接合部Jとは、IGBT素子42の付勢力に基づいて順方向バイアス動作モード又は逆バイアス動作モードのいずれかで動作するように制御される。これにより、コレクタコンタクト46とエミッタコンタクト50との間の電流の流れが制御される。
一実施形態によれば、インジェクタ領域52は、ドーピング濃度が1E16cm−3〜1E21cm−3の間である高濃度にドープされたP領域52である。ドリフト領域54は、ドーピング濃度が1E13cm−3〜1E15cm−3の間である低濃度にドープされたN領域であってもよい。以下でさらに詳細に説明するように、いくつかの実施形態では、ドリフト領域54は、IGBT素子42の一つ以上の性能パラメータを向上させるために、かなり低濃度のドーパントを含んでもよい。拡散領域56は、ドーピング濃度が5E15cm−3〜5E16cm−3の間である高濃度にドープされたN領域であってもよい。さらに、いくつかの実施形態では、拡散領域56は段階的ドーピング濃度を含み、拡散領域56が、IGBTスタック44の第1の面60から離れるように延在すると、拡散領域56のドーピング濃度が徐々に減少するようにしてもよい。例えば、IGBTスタック44の第1の面60に直接隣接する拡散領域56の部分が約5E16cm−3の濃度にドープされる一方、ドリフト領域に直接隣接する拡散領域の一部54が約5E15cm−3の濃度にドープされてもよい。JFET領域76はまた、ドーピング濃度が1E16cm−3〜1E17cm−3の間である高濃度にドープされたN領域であってもよい。さらに、ベースウェル64は、ドーピング濃度が5E17cm−3〜1E19cm−3の間であるPドープされた領域であってもよいし、ソースウェル66は、ドーピング濃度が1E19cm−3〜1E21cm−3の間である高濃度にドープされたN領域であってもよく、オーミックウェル68は、ドーピング濃度が1E19cm−3〜1E21cm−3の間である高濃度にドープされたP層であってもよい。
インジェクタ領域52は、アルミニウム、ホウ素などをドープしてもよい。当業者は、インジェクタ領域52をドープするのに適切であり得る多くの異なるドーパントが存在し、そのすべてが本明細書において意図されることを理解するであろう。ドリフト領域54、拡散領域56、JFET領域76は、窒素、リンなどをドープしてもよい。当業者は、ドリフト領域54と、拡散領域56と、JFET領域とをドープするのに適切であり得る多くの異なるドーパントが存在し、そのすべてが本明細書において意図されることを理解するであろう。
一実施形態によれば、インジェクタ領域52はエピタキシャルャル法によって生成される。さらなる実施形態によれば、インジェクタ領域52はイオン注入法により形成される。当業者は、多数の異なるプロセスがインジェクタ領域52を生成するために存在し、そのすべてが本明細書において意図されることを理解するであろう。拡散領域56及びJFET領域76は、同様にエピタキシャル法又はイオン注入法のいずれかによって形成されてもよい。当業者は、多数の異なるプロセスが拡散領域56及びJFET領域76を生成するために存在し、そのすべてが本明細書において意図されることを理解するであろう。
一実施形態によれば、IGBTスタック44は、ワイドバンドギャップ半導体材料である。例えば、IGBTスタック44は、シリコンカーバイド(SiC)であってもよい。上述したように、現在のSiC技術に固有の製造上の制限により、一般に、SiCのIGBT素子のインジェクタ領域においてキャリア寿命及び/又はキャリア濃度は減少する。その結果、SiCのIGBT素子は、通常「背面側射出」量の減少を被り、SiCのIGBT素子の伝導率変調が貧弱になると共に抵抗値(RON)が上がる。さらに、ワイドバンドギャップIGBT素子を設計する試みにおいて、SiCのIGBT素子の各接合インプラントの下の損傷領域が、これらの損傷領域の又はその付近のキャリア寿命を著しく低下させることが本発明者らによって発見された。これらのいわゆる「エンドオブレンジ」欠陥が効果的にSiCのIGBT素子のドリフト層の上部における電流の変調を防止し、今度は、この領域の抵抗を著しく増加させる。ドリフト領域の上部の抵抗が増加した結果、SiCのIGBT素子における電流の流れを大幅に低減することができ、さらには完全に遮断し得る。IGBT素子42の拡散領域56は、したがって、各接合インプラント58の下の損傷領域をバイパスするように設けられ、それによってSiCのIGBT素子42の性能を向上させている。
各接合インプラント58の下の損傷領域をバイパスすることにより、エミッタコンタクト50からの電子は、ドリフト領域54における高伝導度変調の領域に直接配送される。したがって、電子は簡単にドリフト領域54に入り、IGBT素子42のコレクタコンタクト46に渡る。当業者は、オン抵抗(RON)がIGBT素子42において著しく低減し、それにより、その性能を向上させることを認識するであろう。
拡散領域56が効果的にIGBT素子42のON抵抗(RON)を低減する一方、拡散領域56の導入は、IGBT素子42の阻止電圧(VBLK)を減少させる。この事実を補償するために、ドリフト領域54のドーピング濃度を、上述のように、ドリフト領域54のドーピング濃度が非常に低くなるように、減少させてもよい。これにより、IGBT素子42のオン抵抗(RON)及び阻止電圧(VBLK)のバランスがとられてもよい。
上述の利点に加えて、IGBT素子42はさらに「前面側」射出の主な使用から恩恵を受ける。すなわち、図2に示されているIGBT素子42は、インジェクタ領域52からの正孔射出の結果としてではなく、主にエミッタコンタクト50から供給される電子を使用することにより、コレクタコンタクト46からエミッタコンタクト50へ電流を送る。当業者によって理解されるように、従来のIGBT素子に共通である支配的な背面側射出の使用は、多くの場合、著しいスイッチング損失を生じ、それによってIGBT素子の性能を劣化させる。このため、素子の背面側に設けられた正孔射出量を減らすと同時にエミッタコンタクトから供給される電子の量を増加させる多数の技術が開発された。IGBTスタック44内の様々な領域の配置により、IGBT素子42は、本質的に支配的な「前面側」射出モードで動作し、それによって、素子の性能を向上させる。
さらに、拡散領域56を設けることはまた、従来のIGBT素子と比較した場合、JFETギャップ幅(WJFET)及び素子全体の幅(W)を大幅に縮小することを可能にする。例えば、IGBT素子42のJFETギャップ幅(WJFET)は1μm〜4μmの間であってもよく、IGBT素子42の素子全体の幅(W)は5μm〜15μmの間であってもよい。
最後に、拡散領域56を設けることは、IGBT素子42の望ましい熱特性をもたらす。当業者によって理解されるように、従来のIGBT素子は、一般に相当量の温度依存性に悩まされる。すなわち、従来のIGBTの性能特性は、通常、温度と共に変化する。具体的には、IGBT素子の温度が上昇するにつれて、ドリフト領域内のキャリアの寿命が延び、それによって、素子を通る電流の流れが増加する。その結果、IGBT素子を流れる電流の増加により素子の温度がさらに上昇し、IGBT素子がもはや素子を流れる電流の量を処理できなくなって機能しなくなるという危険なサイクルがもたらされ得る。上述したように、IGBT素子42に拡散領域56を設けることにより、大きな変調されていない領域がIGBTスタック44の第1の面60の下に生成される。当業者によって理解されるように、この変調されていない領域は、その中の電流の流れと温度との間で逆の関係を有する。ドリフト領域54及び拡散領域56の寸法を慎重に選択することにより、設計者は、IGBT素子42における電流の流れに対する温度の影響を効果的に打ち消し、著しくその性能を向上させることができる。
図3及び図4A−4Iは、本開示の一実施形態による、図2に示したIGBT素子42の製造方法を説明する。まず、インジェクタ領域52を、犠牲基板80(ステップ100及び図4A)上でエピタキシャル法によって成長させる。当業者によって理解されるように、SiC材料系に利用可能なP基板の欠如のため、犠牲基板80を図2に示すIGBT素子42を生成するために使用しなければならない。その後、ドリフト領域54を基板80(ステップ102及び図4B)の反対側のインジェクタ領域52上で成長させる。次に、拡散領域56をインジェクタ領域52(ステップ104及び図4C)の反対側のドリフト領域54上でエピタキシャル法によって成長させる。拡散領域56は、ドリフト領域54の反対側である第1の面60を提供する。その後、接合インプラント58がIGBTスタック44の第1の面60から第1の深さDに延在するように、接合インプラント58をIGBTスタック44(ステップ106及び図4D)の第1の面60に設ける。接合インプラント58は、一般に、1つ以上のイオン注入法を介して提供されるが、本明細書に開示される原理から逸脱することなく、任意の適切な方法を使用して接合インプラント58を提供してもよい。特に、上述したように、拡散領域56及び接合インプラント58は、拡散領域56が第1の深さDBよりも1倍半から4倍厚い、厚さTを有するように設けられ、それによって完成したIGBT素子42の性能を向上させる。
JFET領域76は、次に、接合インプラント58(ステップ108及び図4E)間のチャネル74に設けられる。JFET領域76は、エピタキシャル法、イオン注入法、又は他の任意の適切なプロセスによって提供されてもよい。次に、ゲート酸化物78及びゲートコンタクト48をIGBTスタック44(ステップ110及び図4F)の第1の面60に設ける。具体的には、ゲート酸化膜78が一対の接合インプラント58の各ソースウェル66と部分的に重なると共にその間に延在するように、ゲート酸化物78を設け、ゲートコンタクト48をゲート酸化膜78の上部に設ける。当業者によって理解されるように、ゲート酸化物78及びゲートコンタクト48それぞれを提供するためにいくつかの異なる酸化及び金属化技術が存在し、そのすべてが本明細書中で意図されている。次に、エミッタコンタクト50を、IGBTスタック44(ステップ112及び図4G)の第1の面60上に設ける。具体的には、エミッタコンタクト50を、エミッタがゲートコンタクト48に接触することなく、一対の接合インプラント58それぞれのソースウェル66及びオーミックウェル68にそれぞれ部分的に重なるように設ける。エミッタコンタクト50は任意の適切な金属化プロセスによって設けられてもよい。次に、基板80をIGBTスタック44(ステップ114及び図4H)から除去する。基板80は、例えば、エッチング又は研削加工により、除去されてもよい。最後に、コレクタコンタクト46をIGBTスタック44(ステップ116及び図4I)の第2の面62全体上に設ける。コレクタコンタクト46は、任意の適切な金属化プロセスによって提供されてもよい。
図3及び図4A〜4Iに示す工程は特定の順序で配置された特定の数の個別のステップで示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。それぞれの工程は、実際には一つ以上のステップを含んでもよく、本明細書に記載の原理から逸脱することなく他のステップに対し任意の順序で行われてもよい。
図5は、本発明の追加の実施形態に係るIGBT素子42を示している。図2に関して上述したIGBT素子42はN−IGBTであるが、図5のIGBT素子42はP−IGBT素子である。従って、IGBT素子42内の別個の各領域のドーピングは図2に示すものとは反対であり、インジェクタ領域52は、ドーピング濃度が1E1cm−3〜1E21cm−3の間である高濃度にドープされたN領域であってもよく、ドリフト領域54は、ドーピング濃度が1E13cm−3〜1E15cm−3の間である低濃度にドープされたP領域であってもよく、拡散領域56は、ドーピング濃度が5E15cm−3〜5E16cm−3の間である高濃度にドープされたP領域であってもよく、JFET領域76は、ドーピング濃度が1E16cm−3〜1E17cm−3の間である高濃度にドープされたP領域であってもよい。さらに、ウェルベース64は、ドーピング濃度が5E17cm−3〜1E19cm−3の間であるNドープされた領域であってもよく、ソースウェル66は、ドーピング濃度が1E19cm−3〜1E21cm−3の間である高濃度にドープされたP領域であってもよく、オーミックウェル68は、ドーピング濃度が1E19cm−3〜1E21cm−3の間である高濃度にドープされたN層であってもよい。図5に示されるIGBT素子42は図2に関して上述したIGBT素子42と実質的に同様に機能することができ、その違いは当業者によって容易に理解されるであろう。
図6及び図7A−7Fは、本開示の一実施形態による図5に示したIGBT素子42の製造方法を説明する。まず、ドリフト領域54をインジェクタ領域52(ステップ200及び図7A)の上に成長させる。IGBT素子42におけるインジェクタ領域52はN型ドープ層であるため、当業者によって理解されるように、インジェクタ領域は、IGBTスタック44の他の領域を成長させるための基質としての役割をすることができる。その後、拡散領域56をインジェクタ領域52(ステップ202及び図7B)の反対側のドリフト領域54上に成長させる。拡散領域56は、IGBTスタック44の反対側にある第1の面60を提供する。次に、接合インプラント58がIGBTスタック44の第1の面60から第1の深さDまで延在するように、接合インプラント58をIGBTスタック44(ステップ204及び図7C)の第1の面60に設ける。接合インプラント58は、一般に、1つ以上の注入プロセスを介して提供されるが、本明細書に開示される原理から逸脱することなく、任意の適切な方法を使用して接合インプラント58を提供してもよい。特に、上述したように、拡散領域56及び接合インプラント58は、拡散領域56の厚さTが第1の深さDよりも2分の1〜4倍の厚さになるように設けられ、それによって完成したIGBT素子42性能を向上させる。
次に、JFET領域76を接合インプラント58(ステップ206及び図7D)間のチャネル74に設ける。JFET領域76は、エピタキシャル法、イオン注入法、又は他の任意の適切なプロセスによって提供されてもよい。次に、ゲート酸化物78及びゲートコンタクト48をIGBTスタック44(ステップ208及び図7E)の第1の面60上に設ける。具体的には、ゲート酸化膜78が一対の接合インプラント58の各ソースウェル66と部分的に重なると共にその間に延在するように、ゲート酸化物78を設け、ゲートコンタクト48をゲート酸化膜78の上部に設ける。当業者によって理解されるように、ゲート酸化物78及びゲートコンタクト48それぞれを提供するためのいくつかの異なる酸化及び金属化技術が存在するが、そのすべてが本明細書中で意図されている。最後に、コレクタコンタクト46をIGBTスタック44の第2の面62上に設け、エミッタコンタクト50をIGBTスタック44(ステップ210及び図4F)の第1の面60上に設ける。具体的には、エミッタコンタクト50を、エミッタコンタクト50が、ゲートコンタクト48に接触することなく、一対の接合インプラントそれぞれにおけるソースウェル66及びオーミックウェル68にそれぞれ部分的に重なるように設ける一方、コレクタコンタクト46をIGBTスタック44の第2の面62全体上に設ける。コレクタコンタクト46及びエミッタコンタクト50は任意の適切な金属化プロセスによって提供されてもよい。
図6及び図7A〜7Fに示すプロセスは特定の順序で配置された特定の数の個別のステップで示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。それぞれのステップは、実際には一つ以上のステップを含んでもよく、本明細書に記載の原理から逸脱することなく他のステップに対し任意の順序で行うことができる。
当業者は、本開示の好ましい実施形態に対する改良及び修正を認識するであろう。すべてのそのような改良や変更は、本明細書に開示された概念及び添付の特許請求の範囲の範囲内であると考えられる。

Claims (26)

  1. 絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)素子であって、前記IGBT素子が、
    ・インジェクタ領域と、
    ・前記インジェクタ領域上のドリフト領域と、
    ・前記ドリフト領域上にある拡散領域であって、前記ドリフト領域とは反対側の前記拡散領域の面がIGBTスタックの第1の面を提供し、前記拡散領域のドーピング濃度は前記ドリフト領域のドーピング濃度より高く、前記拡散領域のうち、前記第1の面に隣接する部分の方が、前記ドリフト領域に隣接する部分よりも、ドーピング濃度が高い、拡散領域と、
    ・前記拡散領域における一対の接合インプラントと、を含む
    ・IGBTスタックと、
    ・前記IGBTスタックの前記第1の面上のゲートコンタクトおよびエミッタコンタクトと、
    ・前記ドリフト領域とは反対側の前記インジェクタ領域の面により提供される前記IGBTスタックの第2の面の上にあるコレクタコンタクトと、を含み、
    ・前記一対の接合インプラントが、チャネルによって分離され、前記IGBTスタックの前記第1の面から前記IGBTスタックの側縁に沿って前記ドリフト領域に向かって第1の深さに延在し、
    ・前記拡散領域の厚さが、前記第1の深さの3倍を超える、IGBT素子。
  2. 前記拡散領域の厚さが、前記第1の深さの4倍未満である、請求項1記載のIGBT素子。
  3. 前記IGBTスタックがワイドバンドギャップ半導体材料である、請求項1に記載のIGBT素子。
  4. 前記IGBTスタックがシリコンカーバイド(SiC)である、請求項1に記載のIGBT素子。
  5. 前記一対の接合インプラントそれぞれが、
    ・ベースウェルと、
    ・ソースウェルと、
    ・オーミックウェルと、を備え、前記ベースウェル、前記ソースウェル、前記オーミックウェルのドーピング濃度が互いに異なっている、請求項1に記載のIGBT素子。
  6. ・前記ゲートコンタクトが前記一対の接合インプラントの各ソースウェルに部分的に重なると共にその間に延在し、
    ・前記エミッタコンタクトが、前記ゲートコンタクトに接触することなく、前記一対の接合インプラントそれぞれのソースウェルとオーミックウェル両方にそれぞれ部分的に重なる、請求項5に記載のIGBT素子。
  7. 前記ゲートコンタクトと前記IGBTスタックの第1の面との間にゲート酸化物層をさらに含む、請求項6に記載のIGBT素子。
  8. ・前記ドリフト領域が、ドーピング濃度が1×1013cm−3〜1×1015cm−3の間のN領域であり、
    ・前記インジェクタ領域が、ドーピング濃度が1×1016cm−3〜1×1021cm−3の間のP領域であり、
    ・前記拡散領域が、ドーピング濃度が5×1015cm−3〜5×1016cm−3の間のN領域である、請求項1に記載のIGBT素子。
  9. ・前記ドリフト領域が、ドーピング濃度が1×1013cm−3〜1×1015cm−3の間のP型領域であり、
    ・前記インジェクタ領域が、ドーピング濃度が1×1016cm−3〜1×1021cm−3の間のN領域であり、
    ・前記拡散領域が、ドーピング濃度が5×1015cm−3〜5×1016cm−3の間のP領域である、請求項1に記載のIGBT素子。
  10. ・前記第1の深さが0.5μm〜1.0μmの範囲であり、
    ・前記拡散領域の厚さが1.5μm〜10μmの範囲である、請求項1に記載のIGBT素子。
  11. 前記接合インプラント間の前記チャネルの幅が1μm〜4μmの間である、請求項1に記載のIGBT素子。
  12. 絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)素子であって、前記IGBT素子が、
    ・インジェクタ領域と、
    ・前記インジェクタ領域上のドリフト領域と、
    ・前記ドリフト領域上にある拡散領域であって、前記ドリフト領域とは反対側の前記拡散領域の面がIGBTスタックの第1の面を提供し、前記拡散領域のドーピング濃度は前記ドリフト領域のドーピング濃度より高く、前記拡散領域のうち、前記第1の面に隣接する部分の方が、前記ドリフト領域に隣接する部分よりも、ドーピング濃度が高い、拡散領域と、
    ・前記拡散領域における一対の接合インプラントと、を含む
    ・IGBTスタックと、
    ・前記IGBTスタックの前記第1の面上のゲートコンタクトおよびエミッタコンタクトと、
    ・前記ドリフト領域とは反対側の前記インジェクタ領域の面により提供される前記IGBTスタックの第2の面の上にあるコレクタコンタクトと、を含み、
    ・前記一対の接合インプラントが、接合型電界効果トランジスタ(JFET)領域によって分離され、前記IGBTスタックの前記第1の面から前記IGBTスタックの側縁に沿って前記ドリフト領域に向かって第1の深さに延在し、
    ・前記接合インプラント間のチャネルの幅が1μm〜4μmの間であり、
    ・前記拡散領域が、少なくとも1.5μmだけ前記第1の深さを越えて延在する、IGBT素子。
  13. 前記拡散領域が、10.0μm未満だけ前記第1の深さを越えて延在する、請求項12に記載のIGBT素子。
  14. 前記拡散領域が、少なくとも2.0μmだけ前記第1の深さを越えて延在する、請求項12に記載のIGBT素子。
  15. 前記IGBTスタックが、ワイドバンドギャップ半導体材料からなる、請求項12に記載のIGBT素子。
  16. 前記IGBTスタックが、シリコンカーバイド(SiC)からなる、請求項12に記載のIGBT素子。
  17. 前記一対の接合インプラントそれぞれが、
    ・ベースウェルと、
    ・ソースウェルと、
    ・オーミックウェルと、を備え、前記ベースウェル、ソースウェル、オーミックウェルのドーピング濃度が互いに異なっている、請求項12に記載のIGBT素子。
  18. ・前記ゲートコンタクトが前記一対の接合インプラントの各ソースと部分的に重なると共にその間に延在し、
    ・前記エミッタコンタクトが、前記ゲートコンタクトに接触することなく、前記一対の接合インプラントそれぞれの前記ソースウェルおよび前記オーミックウェル両方にそれぞれ部分的に重なる、請求項17に記載のIGBT素子。
  19. 前記ゲートコンタクトおよび前記IGBTスタックの前記第1の面との間にゲート酸化物層をさらに含む、請求項18に記載のIGBT素子。
  20. ・前記ドリフト領域が、ドーピング濃度が1×1013cm−3〜1×1015cm−3の間のN領域であり、
    ・前記インジェクタ領域が、ドーピング濃度が1×1016cm−3〜1×1021cm−3の間のP領域であり、
    ・前記拡散領域が、ドーピング濃度が5×1015cm−3〜5×1016cm−3の間のN領域である、請求項12に記載のIGBT素子。
  21. ・前記ドリフト領域が、ドーピング濃度が1×1013cm−3〜1×1015cm−3の間のP型領域であり、
    ・前記インジェクタ領域が、ドーピング濃度が1×1016cm−3〜1×1021cm−3の間のN領域であり、
    ・前記拡散領域が、ドーピング濃度が5×1015cm−3〜5×1016cm−3の間のP領域である、請求項12に記載のIGBT素子。
  22. 前記第1の深さが、0.5μm〜1.5μmの範囲である、請求項12に記載のIGBT素子。
  23. 前記IGBT素子の全体の幅が5μm〜15μmの間である、請求項12に記載のIGBT素子。
  24. インジェクタ領域と、前記インジェクタ領域上のドリフト領域と、前記ドリフト領域上の拡散領域とを含む絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)スタックを提供する工程であって、前記ドリフト領域とは反対側の前記拡散領域の面が前記IGBTスタックの第1の面を提供し、前記拡散領域のドーピング濃度は前記ドリフト領域のドーピング濃度より高く、前記拡散領域のうち、前記第1の面に隣接する部分の方が、前記ドリフト領域に隣接する部分よりも、ドーピング濃度が高い、工程と、
    前記IGBTスタックの前記第1の面に一対の接合インプラントを提供する工程であって、前記一対の接合インプラントがチャネルによって分離され、前記IGBTスタックの前記第1の面から前記ドリフト領域に向かって第1の深さに延在し、前記拡散領域の厚さが少なくとも前記第1の深さの3倍を超え、前記接合インプラント間の前記チャネルの幅が1μm〜4μmの間である工程と、
    前記IGBTスタックの前記第1の面上にゲートコンタクトおよびエミッタコンタクトを提供する工程と、
    前記ドリフト領域とは反対側の前記インジェクタ領域の面により提供される前記IGBTスタックの第2の面の上にあるコレクタコンタクトを提供する工程と、を含む方法。
  25. 前記拡散領域の厚みが、前記第1の深さの4倍未満である、請求項24に記載の方法。
  26. 前記IGBTスタックがシリコンカーバイド(SiC)である、請求項24に記載の方法。
JP2016557300A 2014-03-14 2015-01-12 ワイドバンドギャップ半導体材料用igbt構造 Active JP6888956B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/212,991 US20150263145A1 (en) 2014-03-14 2014-03-14 Igbt structure for wide band-gap semiconductor materials
US14/212,991 2014-03-14
PCT/US2015/011015 WO2015160393A1 (en) 2014-03-14 2015-01-12 Igbt structure for wide band-gap semiconductor materials

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017508300A JP2017508300A (ja) 2017-03-23
JP2017508300A5 JP2017508300A5 (ja) 2017-11-02
JP6888956B2 true JP6888956B2 (ja) 2021-06-18

Family

ID=53773483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016557300A Active JP6888956B2 (ja) 2014-03-14 2015-01-12 ワイドバンドギャップ半導体材料用igbt構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20150263145A1 (ja)
EP (1) EP3117463B1 (ja)
JP (1) JP6888956B2 (ja)
WO (1) WO2015160393A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10115815B2 (en) 2012-12-28 2018-10-30 Cree, Inc. Transistor structures having a deep recessed P+ junction and methods for making same
US9530844B2 (en) 2012-12-28 2016-12-27 Cree, Inc. Transistor structures having reduced electrical field at the gate oxide and methods for making same
US10192961B2 (en) * 2015-02-20 2019-01-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Silicon carbide semiconductor device
US20190355840A1 (en) * 2016-07-15 2019-11-21 Rohm Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing semicondcutor device
US10269955B2 (en) * 2017-01-17 2019-04-23 Cree, Inc. Vertical FET structure
US10615274B2 (en) 2017-12-21 2020-04-07 Cree, Inc. Vertical semiconductor device with improved ruggedness
US11489069B2 (en) * 2017-12-21 2022-11-01 Wolfspeed, Inc. Vertical semiconductor device with improved ruggedness
JP7038645B2 (ja) * 2018-12-06 2022-03-18 三菱電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
CN112447842A (zh) * 2019-08-28 2021-03-05 比亚迪半导体股份有限公司 平面栅mosfet及其制造方法
CN113964196B (zh) * 2021-10-20 2023-01-20 重庆平创半导体研究院有限责任公司 一种耗尽型功率半导体结构、串联结构和加工工艺

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1247293B (it) * 1990-05-09 1994-12-12 Int Rectifier Corp Dispositivo transistore di potenza presentante una regione ultra-profonda, a maggior concentrazione
JP2944840B2 (ja) * 1993-03-12 1999-09-06 株式会社日立製作所 電力用半導体装置
US6693310B1 (en) * 1995-07-19 2004-02-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device and manufacturing method thereof
US5939752A (en) * 1995-12-12 1999-08-17 Siliconix Incorporated Low voltage MOSFET with low on-resistance and high breakdown voltage
US7221010B2 (en) * 2002-12-20 2007-05-22 Cree, Inc. Vertical JFET limited silicon carbide power metal-oxide semiconductor field effect transistors
US7569900B2 (en) * 2004-11-16 2009-08-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Silicon carbide high breakdown voltage semiconductor device
US7498633B2 (en) * 2005-01-21 2009-03-03 Purdue Research Foundation High-voltage power semiconductor device
CA2636776A1 (en) * 2006-01-30 2007-08-02 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method of manufacturing silicon carbide semiconductor device
US20080157117A1 (en) * 2006-12-28 2008-07-03 Mcnutt Ty R Insulated gate bipolar transistor with enhanced conductivity modulation
US8835987B2 (en) * 2007-02-27 2014-09-16 Cree, Inc. Insulated gate bipolar transistors including current suppressing layers
US7687825B2 (en) * 2007-09-18 2010-03-30 Cree, Inc. Insulated gate bipolar conduction transistors (IBCTS) and related methods of fabrication
JP4929304B2 (ja) * 2009-03-13 2012-05-09 株式会社東芝 半導体装置
US8629509B2 (en) * 2009-06-02 2014-01-14 Cree, Inc. High voltage insulated gate bipolar transistors with minority carrier diverter
US8563986B2 (en) * 2009-11-03 2013-10-22 Cree, Inc. Power semiconductor devices having selectively doped JFET regions and related methods of forming such devices
US8415671B2 (en) * 2010-04-16 2013-04-09 Cree, Inc. Wide band-gap MOSFETs having a heterojunction under gate trenches thereof and related methods of forming such devices
IT1401754B1 (it) * 2010-08-30 2013-08-02 St Microelectronics Srl Dispositivo elettronico integrato e relativo metodo di fabbricazione.
JP5687128B2 (ja) * 2011-05-06 2015-03-18 三菱電機株式会社 半導体装置およびその製造方法
JP2012243966A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置
JP5869291B2 (ja) * 2011-10-14 2016-02-24 富士電機株式会社 半導体装置
JP2014022708A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Yoshitaka Sugawara 半導体装置とその動作方法
JP6024751B2 (ja) * 2012-07-18 2016-11-16 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP6219045B2 (ja) * 2013-03-22 2017-10-25 株式会社東芝 半導体装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150263145A1 (en) 2015-09-17
EP3117463B1 (en) 2021-12-08
WO2015160393A4 (en) 2016-01-07
WO2015160393A1 (en) 2015-10-22
JP2017508300A (ja) 2017-03-23
EP3117463A1 (en) 2017-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6888956B2 (ja) ワイドバンドギャップ半導体材料用igbt構造
US8497552B2 (en) Semiconductor devices with current shifting regions and related methods
KR100937276B1 (ko) 반도체 디바이스 및 그 제조 방법
US9064840B2 (en) Insulated gate bipolar transistors including current suppressing layers
JP6475635B2 (ja) ゲート酸化膜層において電界を低下させた半導体デバイス
CN110036486B (zh) 具有栅极沟槽和掩埋的终端结构的功率半导体器件及相关方法
US8928074B2 (en) Vertical junction field effect transistors and diodes having graded doped regions and methods of making
KR101494935B1 (ko) 메사 스텝들을 포함하는 버퍼층들 및 메사 구조들을 가지는 전력 반도체 장치들
US7687825B2 (en) Insulated gate bipolar conduction transistors (IBCTS) and related methods of fabrication
US20050224838A1 (en) Semiconductor device with heterojunction
US9431525B2 (en) IGBT with bidirectional conduction
US20150311325A1 (en) Igbt structure on sic for high performance
JP2004119611A (ja) 電力用半導体素子
KR101723277B1 (ko) 감소된 전류 밀집을 위한 바이폴라 접합 트랜지스터 구조 및 그 제조 방법
CN116613214A (zh) 金氧半场效晶体管及其制造方法
CN116565023A (zh) 场效应晶体管及其制造方法
JP2000049363A (ja) ショットキーダイオード及びその製造方法
JP3415340B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
US20230282709A1 (en) Silicon carbide semiconductor device and silicon carbide semiconductor substrate
JP2023026911A (ja) 半導体装置
CN115336007A (zh) 用于更软的反向恢复且有载流子的逐渐注入的半导体器件

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170922

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190808

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20190808

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190819

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20190820

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20191011

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20191023

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200407

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200902

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210201

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210316

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210420

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6888956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250