JP6886141B2 - 座位姿勢モニタリングシステム - Google Patents

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Description

この発明は、椅子の座面と背面とに作用する圧力の分布情報に基づいて、椅子使用者の座位姿勢をモニタリングする座位姿勢モニタリングシステムに関する。
例えば、車椅子使用者が高齢者等である場合には、自分で座位姿勢を修正することが困難な場合がある。このような場合、当初正常な姿勢で着座出来ていたが、その後に姿勢が崩れて、椅子からズレ落ちてしまったり、また横方向に倒れ込んだりしてしまうことも考えられる。車椅子使用者の姿勢を常時、介助者が確認出来ていればよいが、常時の確認が難しい場合もあり、座位姿勢が正常か否かをモニタできるようなシステムの開発が望まれていた。
例えば、車椅子使用者の座位姿勢を確認する手段として、下記特許文献1には、車椅子の座面にシート状の静電容量型の体圧センサを配置するとともに、体圧センサの検知領域を区画して、各区画領域に作用する体圧の経時的変化に基づいて車椅子使用者の姿勢の傾きの有無を検出するようになした点が開示されている。
しかしながら、この特許文献1に記載のもののように、車椅子使用者の体が単に座面上のどの領域と接触しているかを平面的に検出するだけでは使用者の上半身の傾きを精度高く推定することは難しい。これは車椅子のバックサポート(背凭れ部)の側にだけ体圧センサを配置して使用者の位置を検出する場合でも同様である。
特開2012−71098号公報 特許第5493070号公報 特許第5668966号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、椅子使用者の座位姿勢を立体的に推定することが可能な座位姿勢モニタリングシステムを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、椅子の座面及び背面に作用する圧力の分布を検出し電気信号に変換して出力する圧力分布センサと、該圧力分布センサからの、前記座面に作用する圧力の情報及び前記背面に作用する圧力の情報に基づいて椅子使用者の座位姿勢を推定する姿勢推定装置と、を有し、前記姿勢推定装置は、正常でない座位姿勢が所定時間以上継続した場合に警報を発する警報部を含んで構成され、前記圧力分布センサが取り付けられた前記車椅子から離間した位置に設けられていることを特徴とする。
請求項2は、請求項1において、前記姿勢推定装置が、前記圧力分布センサからの情報に基づいて座面側圧力重心位置及び背面側圧力重心位置をそれぞれ導出する重心位置導出部と、これら2つの圧力重心位置を直線で結んで得た重心線の位置及び傾きに基づいて前記椅子使用者の座位姿勢を推定する姿勢推定部と、を有していることを特徴とする。
請求項3は、請求項1において、前記姿勢推定装置が、前記圧力分布センサからの情報に基づいて前記座面側の圧力パターンを示す画像及び前記背面側の圧力パターンを示す画像をそれぞれ導出する圧力パターン導出部と、これら2つの画像を結合して得た圧力パターン画像に対応する前記椅子使用者の座位姿勢を、パターン認識を用いて推定する姿勢推定部と、を有していることを特徴とする。
請求項は、請求項1〜3の何れか1項において、前記圧力分布センサは、前記座面及び背面に加えて、更にフットサポート及び/又はアームサポートに作用する圧力の分布を検出可能に構成されていることを特徴とする。
請求項は、請求項1〜4の何れか1項において、前記圧力分布センサの圧力検出部をなすセンサ部が、導電糸を含む縦糸及び横糸を織り込んで構成された導電性の織物であることを特徴とする。
以上のように本発明は、椅子の座面と背面とに作用する圧力の分布を検出する圧力分布センサと、圧力分布センサからの、座面に作用する圧力の情報及び背面に作用する圧力の情報に基づいて椅子使用者の座位姿勢を推定する姿勢推定装置と、を有するもので、本発明によれば、座面側と背面側の2つの情報を組合せることで、椅子使用者の上半身がどちらの方向に傾いているかの判定が容易となり、椅子使用者の座位姿勢を立体的に推定することができる。
ここで請求項2では、姿勢推定装置が、圧力分布センサからの情報に基づいて座面側圧力重心位置及び背面側圧力重心位置をそれぞれ導出する重心位置導出部と、これら2つの圧力重心位置の位置関係から椅子使用者の座位姿勢を推定する姿勢推定部と、を有しており、請求項2によれば圧力分布センサからの情報に基づいて得た2つの圧力重心位置の位置関係に基づいて椅子使用者の座位姿勢を推定することができる。この場合、2つの圧力重心位置の位置関係は、これら2つの圧力重心位置を直線で結んで得た重心線の位置及び傾きにより評価することができる。椅子使用者の座位姿勢が変化した際の圧力重心位置の移動の傾向は、椅子使用者の体型、障害の有無等によって異なる場合があるが、請求項2によれば、その代表的な事例から圧力重心位置の移動の特徴を捉えて比較的簡便に姿勢推定のための判定ルールを作ることできる。このため、例えば円背や拘縮がある対象者の姿勢推定も行うことができる。
一方、請求項3では、姿勢推定装置が、圧力分布センサからの情報に基づいて座面側の圧力パターンを示す画像及び背面側の圧力パターンを示す画像をそれぞれ導出する圧力パターン導出部と、これら2つの画像を結合して得た圧力パターン画像に対応する椅子使用者の座位姿勢をパターン認識を用いて推定する姿勢推定部と、を有しており、請求項3によれば圧力分布センサからの情報に基づいて得た圧力パターンを示す画像に基づいて椅子使用者の座位姿勢を推定することができる。
また、パターン認識に際し、健常者・障害者の別、年齢層の別、等に分けて圧力パターンを事前に収集しておけば、それぞれのカテゴリに含まれる使用者ごとに、きめ細かく座位姿勢の推定を行なうことができる。このため健常者とは姿勢変化の際の圧力パターンの異なる円背や拘縮がある対象者の姿勢推定も確実に行うことができる。この請求項3は、上記の圧力重心位置の関係に基づく推定方法では、椅子使用者の座位姿勢の推定が困難な場合に特に有効である。
本発明の座位姿勢モニタリングシステムは、車椅子適用する。
その場合、圧力分布センサを、座面及び背面に加えて、更にフットサポート及び/又はアームサポートに作用する圧力の分布を検出可能な構成することができる(請求項)。このようにすることで車椅子使用者の動作(移動、食事、立ち上がり、うたた寝、姿勢の直し、除圧など)の推定が可能となる。
また、本発明の座位姿勢モニタリングシステムでは、圧力分布センサの圧力検出部をなすセンサ部を、導電糸を含む縦糸及び横糸を織り込んで構成された導電性の織物とすることができる(請求項)。このような導電性の織物は予め感圧部が格子状に織り込まれているため、導電性の織物を座面及び背面に取り付けるだけで、座面及び背面に対し多数の感圧部を容易に設定することができる。また、導電性の織物は可撓性を有するため、椅子使用者の体に沿って容易に追従し、圧力分布センサを装着したことによる違和感が生じ難い。
以上のような本発明によれば、椅子使用者の座位姿勢を立体的に推定することが可能な座位姿勢モニタリングシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態である座位姿勢モニタリングシステムの全体構成を示した図である。 図1の圧力分布センサの構成を示した図である。 同実施形態の圧力分布センサが取り付けられる車椅子の斜視図である。 センサ部をクッションカバー内に収容した一例を示した図である。 圧力重心位置及び重心線の導出方法の説明図である。 姿勢推定方法の説明図である。 図6とは異なる姿勢推定方法の説明図である。 本発明の他の実施形態における姿勢推定装置の構成を示した図である。 本発明の更に他の実施形態における圧力分布センサの構成を示した図である。 本発明の更に他の実施形態におけるシステム構成を示した概略図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1は、本発明の一実施形態の座位姿勢モニタリングシステム10の全体構成を示した図である。同図において、12は後述する車椅子40の座面44a及び背面59aに作用する圧力の分布を電気信号に変換して出力する圧力分布センサ、14は圧力分布センサ12からの情報に基づいて車椅子使用者の座位姿勢を推定する姿勢推定装置である。
圧力分布センサ12は、センサ部20とセンサ制御部30とを有している。
センサ部20はシート状の圧力検出部で、本例では車椅子40の座面44aに取り付けられるセンサ部20aと、車椅子40の背面59aに取り付けられるセンサ部20bとで構成されている。これらセンサ部20a,20bは、何れも導電性の織物部21にて構成され、導電性繊維の芯糸を絶縁性の鞘糸で被った構造の導電糸22を含む縦糸と、同様の構造の導電糸22を含む横糸とが織り込まれている。
図2に示すように、織物部21の縦糸は、縦方向に延びる複数本の導電糸22を横方向に並べた導電糸域24aと、縦方向に延びる複数本の絶縁糸23(部分拡大図参照)を横方向に並べた絶縁糸域25aとが、横方向に交互に並べられた構成とされている。
一方、織物部21の横糸は、横方向に延びる複数本の導電糸22を縦方向に並べた導電糸域24bと、横方向に延びる複数本の絶縁糸23を縦方向に並べた絶縁糸域25bとが、縦方向に交互に並べられた構成とされている。
そして、織物部21は、導電糸域24aが絶縁糸域25aにより分離された縦糸と、導電糸域24bが絶縁糸域25bにより分離された横糸とが織り合わされて可撓性を有するシート状の平織物とされている。
導電糸域24aと導電糸域24bの交差位置では、縦糸の導電糸22と横糸の導電糸22が織り合わされたセル26が形成されている。セル26では、織物部21に外部から圧力が加えられると、押された強さに応じてセル26を構成する縦横2方向の導電糸22,22の距離が変化し、導電糸22間の静電容量が変化する。このためセル26は圧力分布センサ12における感圧部として機能させることができる。尚、このような導電糸を用いた織物の構成については上記特許文献2、3に詳説されている。
ここでは、導電糸22として、芯糸に日本蚕毛染色製のサンダーロン糸(167T/60、2本撚り)、鞘糸にポリエステル糸(150T/48)を使用したカバリング糸を使用している。そして、絶縁糸23としては、ポリエステル糸(縦糸20/2、横糸60/2)を使用している。
なお、絶縁糸23については、ナイロン、レーヨン、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン等の合成繊維を用いても良く、天然繊維のウールを用いても良い。また、導電糸22の芯糸については、銅、アルミ、鉄、ステンレス、ニクロム、金、銀、チタンニッケル合金等の金属繊維、PAN系、ピッチ系の炭素繊維を用いても良い。若しくは、絶縁糸23に使用するポリエステル、ナイロン、レーヨン等の樹脂に導電成分としてカーボン、グラファイト、カーボンナノチューブ等を混練後に紡糸した糸を用いることもできる。更には、絶縁糸の表面に導電成分として銅、アルミ、銀、金等を金属メッキ手法により被覆した糸を用いることもできる。
それぞれの導電糸域24a,24bの端部には、導電糸域24a,24bを構成する各導電糸22と電気的に接続された端子部材27が設けられており、各導電糸22はこれら端子部材27、配線28を介してセンサ制御部30に接続されている。
センサ制御部30は、センサ部20a,20bに作用した圧力分布の情報を電気信号に変換して出力する。センサ制御部30は、図2に示すように、ケース31の内部に電源としてのリチウムイオン二次電池33、電源回路32、検出回路34、記憶部36、信号送信部38を備えている。
電源回路32は、同図における導電糸域24a又は24bの導電糸22と電気的に接続され、導電糸域24a又は24bの導電糸22に対し選択的に作動用の電圧を供給可能に構成されている。そして所定の周期で導電糸域24a又は24bの導電糸22に対し作動用の電圧を走査的に印加する。
検出回路34は、同図における導電糸域24b又は24aの導電糸22と電気的に接続されており、作動用の電圧が作用した状態での各セル26における静電容量を検出する。
記憶部36は、検出回路34で検出したセル26毎の静電容量の値を圧力情報としてセル26の識別情報とともに記憶する。
信号送信部38は、WiFiなどの無線LANモジュール又はBluetooth(登録商標)モジュールを有し、記憶部36に記憶されたセル26毎の圧力情報をセル26の識別情報とともに所定時間毎に姿勢推定装置14に向けて無線送信する。
尚、電池33、電源回路32、検出回路34、記憶部36、信号送信部38を内部に収容したセンサ制御部30は、車椅子使用者の邪魔にならないように座部の隅の位置に置いておくことができる。
図3は、本実施形態の圧力分布センサ12が取り付けられる車椅子40の斜視図である。車椅子40は、左右のサイドフレーム42,42と、サイドフレーム42,42間に配置された可撓性を有する布製の座シート44と、サイドフレーム42,42に取り付けられた左右の前輪46,46及び後輪47,47とを備えている。座シート44は、使用者が着座する座部に相当する。
各サイドフレーム42は、前後方向に延びて上面にアームサポート(肘掛け部)48が取り付けられた上杆状部材49、上杆状部材49の下方に配置されて前後方向に延びる中間杆状部材50、中間杆状部材50の前端側に連結されて上下方向に延びる前杆状部材51、中間杆状部材50の下方に配置され、前後方向に延びて前端部が前杆状部材51に連結された下杆状部材53、及び、上下方向に延びて下杆状部材53の後部と中間杆状部材50の後端部と上杆状部材49の後端部とを連結するとともに、座シート44の後方に立設される後杆状部材54を備えている。これらの杆状部材はいずれも金属製パイプからなる。
各前杆状部材51には、逆L字状をなすフットサポート支持杆55が連結され、各フットサポート支持杆55の下端部には、フットサポート(足置き部)56が取り付けられている。各後杆状部材54は上方に延設され、上端部にはハンドル57が取り付けられ、左右の後杆状部材54,54には、可撓性を有する布製のバックサポート59の対応する側の端部が装着されている。バックサポート59は、車椅子使用者が凭れかかる背凭れ部に相当する。本例では、座シート(座部)44の上面である座面44aにセンサ部20aが取り付けられ、またバックサポート(背凭れ部)59の使用者側の面である背面59aにセンサ部20bが取り付けられている。センサ部20a,20bの取り付けは、センサ部20a,20bの絶縁糸域25a,25bに相当する部分を座シート44又はバックサポート59に縫い付ける等の方法で行うことができる。
尚、センサ部20a,20bは、他のクッションとともに座シート44又はバックサポート59に設置することも可能である。図4はその一例を示したものである。同図において、62は略長方形の袋状なしているクッションカバー、63は発泡ウレタン製等のクッションである。クッションカバー62は、ファスナー64によりカバー本体62aと蓋部62bとに一部が分離可能とされている。そしてセンサ部20a又は20bを、図示のようにクッション63,63の間に位置させた状態で(若しくは、クッションカバー62とクッション63の間に位置させた状態で)、クッションカバー62の内部に収容し、クッションカバー62を座シート44又はバックサポート59にマジックテープ(登録商標)等を用いて貼付け、又は、滑り止めやベルト等で固定することで、センサ部20a,20bを座シート44又はバックサポート59に設置することができる。このようにセンサ部20a,20bをクッションカバー62内に収容すれば、センサ部20a,20bを視認されないようにすることができる。
姿勢推定装置14は、図1に示すように、受信部66、重心位置導出部68、姿勢推定部70、表示部72及び警報部74を有しており、圧力分布センサ12からの圧力情報に基づいて車椅子使用者の座位姿勢を推定する。本例において、姿勢推定装置14は圧力分布センサ12とは離間した位置に設けられている。
尚、姿勢推定装置14は、例えばCPU、制御プログラムを格納したROMなどの記憶媒体、RAMなどの作業用メモリ、及び各種インターフェイスを備えて構成され、各構成部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
受信部66は、圧力分布センサ12から送信された各セル26毎の圧力情報を受信する。
重心位置導出部68は、記憶媒体に記憶させておいた各セル26の座標データと、圧力分布センサ12から受信した各セル26の圧力情報により、座面側圧力重心位置と背面側圧力重心位置とをそれぞれ導出する。
例えば、車椅子40の前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、座面44aに設けられたシート状のセンサ部20aがXY平面と平行に配置されている場合、図5(A)に示すように、座面44a側の感圧部としてのセル26がX軸方向にm列、Y軸方向にn列配置されていれば、座面44a側にはm×n個の感圧部(セル26)が格子状に配置される。重心位置導出部68ではこれらm×n個のセル26の位置座標とその位置で得られた圧力情報に基づいて座面側圧力重心位置g1のX座標及びY座標を求める。
同様に、バックサポート59の背面59aに設けられたセンサ部20bがYZ平面と平行に配置されている場合、セル26の位置座標とその位置で得られた圧力情報に基づいて背面側圧力重心位置g2のY座標及びZ座標を求める。
姿勢推定部70は、上記重心位置導出部68にて導出された座面側圧力重心位置g1と背面側圧力重心位置g2との関係から、車椅子使用者の座位姿勢の推定を行う。
詳しくは、図5(B)に示すように、座面側圧力重心位置g1と背面側圧力重心位置g2とを直線で結んだ重心線mを求める。重心線mは下記の式(1)により表すことができる。
(x−x0)/a=(y−y0)/b=(z−z0)/c ・・・式(1)
ここで(x0、y0、z0)は重心線mが通る点の位置座標で、(a,b,c)は重心線mの傾きを示す方向ベクトルである。
姿勢推定部70では、このようにして得られた重心線mの位置及び傾きから車椅子使用者の座位姿勢を推定する。
例えば図6に示すように、車椅子使用者の座位姿勢が、前方に向かってズレ落ちる方向に変化した場合にあっては、座面側圧力重心位置g1が前方に、背面側圧力重心位置g2が上方に移動する動きが観察される。このような場合、方向ベクトル(a,b,c)は、ほぼ一定であるが、座標の原点Oからの距離dが変化する。このため姿勢推定部70では、x=(a,b,c,d)のベクトル値を計測することで車椅子使用者の座位姿勢が正常か、ズレ落ち状態か、を推定することが可能である。このため姿勢推定部70においては、ベクトルxに対し閾値を設定しておくことで、車椅子使用者のズレ落ちの兆候を検出することができる。尚、この場合のズレ落ち量f(x)を推定する最も単純な推定式は、f(x)=k×d+m(k,mは定数)である。
また、車椅子使用者の座位姿勢が、右方向に傾いた場合にあっては、図7に示すように座面側圧力重心位置g1よりも背面側圧力重心位置g2がより使用者の右方向(図中では左方向)に大きく移動する動きが観察される。このような場合、重心線の式(1)における係数bの値が正の大きな値に変化する。このため姿勢推定部70では、係数bの値を計測することで車椅子使用者の座位姿勢が正常か、右方向に傾いた状態か、を推定することが可能である。このため姿勢推定部70においては、係数bに対し閾値を設定しておくことで、車椅子使用者の右方向の傾きの兆候を検出することができる。
一方、車椅子使用者の座位姿勢が、左方向に傾いた場合にあっては、背面側圧力重心位置g2がより使用者の左方向に大きく移動することから係数bは負の大きな値に変化する。この場合も係数bに対し閾値を設定しておくことで、車椅子使用者の左方向の傾きの兆候を検出することができる。
尚、車椅子使用者の座位姿勢が変化した際の圧力重心位置の移動は、車椅子使用者の体型や障害箇所等によっても異なる場合があるため、対象者に適した閾値を適宜設定することで推定の精度を向上させることができる。
以上のように車椅子使用者の座位姿勢の変化に応じて、重心線mの位置や傾きが変化することから、姿勢推定部70では、検出したい姿勢の変化に応じて、それぞれ重心線mに対する閾値を設けておき、重心線mの位置や傾きが閾値を超えた状態で、所定時間以上継続した場合を、介助者の支援を必要とする場合であるとして警報発生命令を発する。
警報部74は、警報用ブザーを備え、姿勢推定部70からの警報発生命令を受けると、警報音を発する。また、警報を信号として発信し、姿勢推定装置14から離れた場所にいる介助者に車椅子使用者の状態を伝えるようにすることも可能である。
以上のように本実施形態では、座面側圧力重心位置g1及び背面側圧力重心位置g2の関係から得た重心線mの位置及び傾きから、車椅子使用者の上半身がどちらの方向に傾いているかを容易に判定することができ、従来よりも車椅子使用者の座位姿勢を精度高く推定することができる。
本実施形態では、圧力分布センサ12の圧力検出部をなすセンサ部20a,20bとして、導電糸22を含む縦糸及び横糸を織り込んで構成された導電性の織物部21を用いている。織物部21は予め感圧部としてのセル26が格子状に織り込まれているため、座面44a及び背面59aに対し多数の感圧部を容易に設定することができる。また織物部21は可撓性を有するため、車椅子使用者の体に沿って容易に追従し、圧力分布センサ12を装着したことによる違和感が生じ難くなる効果を有する。
図8は、本発明の他の実施形態における姿勢推定装置14Bの構成を示している。
この例では、車椅子使用者の座位姿勢を推定する姿勢推定装置14Bが圧力パターン導出部68Bと姿勢推定部70Bとを有し、圧力パターンを示す画像に基づいて車椅子利用者の姿勢を推定する点で、上記第1の実施形態と異なっている。他の構成については、上記第1の実施形態と同じである。
尚、姿勢推定装置14Bは、例えばCPU、制御プログラムを格納したROMなどの記憶媒体、RAMなどの作業用メモリ、及び各種インターフェイスを備えて構成され、各構成部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
姿勢推定装置14Bの圧力パターン導出部68Bは、記憶媒体に記憶させておいた各セル26の座標データと、圧力分布センサ12から受信した各セル26の圧力情報により、マップ状の座面側の圧力パターンを示す画像と背面側の圧力パターンを示す画像とをそれぞれ出力する。圧力パターン導出部68Bでは、各セル26の圧力情報をその大きさに応じて複数の段階に区分し、圧力値をその区分に対応した色(又は色の濃淡)で表示させることで、圧力パターンを示す画像を得る。
姿勢推定部70Bは、パターン認識のための判別器を有している。姿勢推定部70Bは、先ず、圧力パターン導出部68Bから出力された座面側の圧力パターンを示す画像と、背面側の圧力パターンを示す画像とを結合して、圧力パターン画像とし、1つの特徴ベクトルXを作成する。その後、特徴ベクトルXから画像処理法により雑音除去をし、領域特徴を強調したのち、機械学習の方法でパターン学習をし、姿勢の判定(推定)を行う。
ここで、雑音除去には平滑化フィルタリングなどを用いる一様平滑化、ガウス平滑化などの手法がある。領域特徴の強調では、加重範囲の輪郭線を強調するエッジ強調、等加重線などの形状特徴抽出を行う。
姿勢推定部70Bでは、車椅子使用者の様々な姿勢(正常な着座姿勢、ズレ落ちの状態、横方向に傾いた状態など)について、圧力パターンと姿勢との組データを多様な利用者層を想定し多数収集しておき、この組データをサポートベクターマシンや深層学習器を使って学習し判別器を構築する。判別器の構成は全利用者だけでなく健常者・障害者の別、年齢層の別、体重・体型の別、障害箇所の別などで構築する。ここで、機械学習に用いる姿勢データの具体例としては、ズレ落ち,もたれによる両肩の標準位置からの下がり具合(下がり量)または,膝の前進量などを用いることが挙げられる。機械学習は、回帰分析を用いる方法において圧力パターン又は圧力パターンから得られる重心位置を説明変数とし、前記ズレ落ち量・もたれ量を目的変数として回帰関数を、予め求めておくことが想定される。この回帰関数は,身長・体重など体つきのクラスごと、又は障害の有無等ごとに予め用意しておくことによって、多様な利用者ごとの精度のよい姿勢推定が可能である。かかる回帰関数に圧力パターンを入力すれば、推定姿勢が計算される。
姿勢推定部70Bは、判別器により、判定対象の特徴ベクトルXに対応した姿勢を出力する。この際、出力された姿勢が介助者の支援を必要とする姿勢であれば、上記の実施形態と同様に警報発生命令を発する。
以上のように本実施形態によれば、圧力分布センサ12からの情報に基づいて得た圧力パターンを示す画像に基づいて車椅子使用者の座位姿勢を推定することができる。本実施形態では、健常者・障害者の別、年齢層の別、体重・体型の別、障害箇所の別に圧力パターンを事前に収集しておけば、それぞれのカテゴリに含まれる使用者ごときめ細かく座位姿勢の推定を行なうことができる。このため健常者とは圧力パターンの異なる円背や拘縮がある対象者の姿勢推定も精度高く行うことができる。
図9は、本発明の更に他の実施形態における圧力分布センサ12Cのセンサ部の構成を示した図である。本例では、圧力分布センサ12Cが、座面44aに設けられたセンサ部20a及び背面59aに設けられたセンサ部20bに加えて、更に図4に示す車椅子40のフットサポート56に配置されるセンサ部20c、アームサポート48に配置されるセンサ部20dを備えて構成されており、センサ部20c及び20dからの圧力情報も姿勢推定装置14に送信可能とされている。ここでセンサ部20cはフットサポート56の上面形状に合わせて設置され、またセンサ部20dはアームサポート48の上面形状に合わせて設置されている。その他の構成については、上記第1の実施形態と同じである。
センサ部20c,20dは主に車椅子使用者の行動を推定することを目的として設けられたものである。例えば車椅子使用者が、自ら後輪47を回転させて移動している場合であれば、椅子使用者の重心が周期的に前後方向に移動するとともにフットサポート56に作用する圧力が周期的に増減することから、姿勢推定装置14の姿勢推定部70において圧力重心位置g1、g2の位置移動と、フットサポート56に設けられたセンサ部20cからの圧力の変化を検出することで車椅子使用者の移動行動を推定することができる。
また、車椅子使用者が、立ち上がりの動作を行っている場合には、座面44aに作用する圧力が減少する一方、アームサポート48に作用する圧力が増大することから、姿勢推定装置14の姿勢推定部70においてセンサ部20a,20dからの圧力の変化を検出することで車椅子使用者の立ち上がりの行動を推定することができる。
また、車椅子使用者が、アームサポート48にテーブルを置き、食事などを行っている場合には、アームサポート48にかかる圧力や、座シート44,バックサポート59,フットサポート56に作用する圧力の変化でその作業を推定することができる。
また、車椅子使用者が、うたた寝など大きな動作をしていないような場合には、座シート44,バックサポート59,フットサポート56,アームサポート48に作用する圧力の変位からその状態を推定することができる。
以上のように本実施形態によれば車椅子使用者の座位姿勢の推定だけでなく、車椅子使用者の行う移動等の行動解析を行うことが可能であり、推定される行動の種類を表示部72に表示することで、車椅子使用者の行動を介助者に知らせることが可能である。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまでも一例示である。例えば、姿勢推定装置においては、重心線に基づく姿勢推定とパターン認識に基づく姿勢推定とを併用できるように構成することも可能である。姿勢推定装置としてはパソコンのほか所定のアプリケーションプログラムが組み込まれたスマートフォン,タブレット等の情報端末を用いることも可能である。また、図10(A)に示すように圧力分布センサ12と姿勢推定装置14とをクラウドサーバ80を介して間接的に接続することも可能である。また、場合によっては、図10(B)に示すように、圧力分布センサ12のセンサ制御部30Bのケース内部に姿勢推定部の機能の一部を収容するとともに、センサ制御部30Bと、スピーカ及びLEDを備えた警報装置82とを配線で接続した構成を採用することも可能である。このようにすれば座位姿勢の異常を車椅子使用者本人及び車椅子の周囲の人に対して知らせることができる。また、上記実施形態はモニタリングシステムを車椅子に適用した例であったが、車椅子以外の椅子に適用することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々変更を加えた形態で構成可能である。
10 座位姿勢モニタリングシステム
12 圧力分布センサ
14,14B 姿勢推定装置
20,20a,20b,20c,20d センサ部
21 織物部
22 導電糸
40 車椅子
44a 座面
48 アームサポート
56 フットサポート
59a 背面
68 重心位置導出部
68B 圧力パターン導出部
70,70B 姿勢推定部

Claims (5)

  1. 椅子の座面及び背面に作用する圧力の分布を検出し電気信号に変換して出力する圧力分布センサと、
    該圧力分布センサからの、前記座面に作用する圧力の情報及び前記背面に作用する圧力の情報に基づいて椅子使用者の座位姿勢を推定する姿勢推定装置と、
    を有し
    前記姿勢推定装置は、正常でない座位姿勢が所定時間以上継続した場合に警報を発する警報部を含んで構成され、前記圧力分布センサが取り付けられた前記車椅子から離間した位置に設けられていることを特徴とする座位姿勢モニタリングシステム。
  2. 前記姿勢推定装置が、
    前記圧力分布センサからの情報に基づいて座面側圧力重心位置及び背面側圧力重心位置をそれぞれ導出する重心位置導出部と、
    これら2つの圧力重心位置を直線で結んで得た重心線の位置及び傾きに基づいて前記椅子使用者の座位姿勢を推定する姿勢推定部と、
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の座位姿勢モニタリングシステム。
  3. 前記姿勢推定装置が、
    前記圧力分布センサからの情報に基づいて前記座面側の圧力パターンを示す画像及び前記背面側の圧力パターンを示す画像をそれぞれ導出する圧力パターン導出部と、
    これら2つの画像を結合して得た圧力パターン画像に対応する前記椅子使用者の座位姿勢をパターン認識を用いて推定する姿勢推定部と、
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の座位姿勢モニタリングシステム。
  4. 前記圧力分布センサは、前記座面及び背面に加えて、更にフットサポート及び/又はアームサポートに作用する圧力の分布を検出可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の座位姿勢モニタリングシステム。
  5. 前記圧力分布センサの圧力検出部をなすセンサ部が、導電糸を含む縦糸及び横糸を織り込んで構成された導電性の織物であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の座位姿勢モニタリングシステム。
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