JP6885537B2 - トランスケトラーゼ、それを用いた糖の製造方法および酵素活性の測定法 - Google Patents

トランスケトラーゼ、それを用いた糖の製造方法および酵素活性の測定法 Download PDF

Info

Publication number
JP6885537B2
JP6885537B2 JP2016226804A JP2016226804A JP6885537B2 JP 6885537 B2 JP6885537 B2 JP 6885537B2 JP 2016226804 A JP2016226804 A JP 2016226804A JP 2016226804 A JP2016226804 A JP 2016226804A JP 6885537 B2 JP6885537 B2 JP 6885537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transketolase
ketose
phosphorylated
reaction
sorbose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016226804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018082645A (ja
Inventor
明秀 吉原
明秀 吉原
和也 秋光
和也 秋光
何森 健
健 何森
耕平 大谷
耕平 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Kagawa University NUC
Izumoring Co Ltd
Original Assignee
Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Kagawa University NUC
Izumoring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsutani Chemical Industries Co Ltd, Kagawa University NUC, Izumoring Co Ltd filed Critical Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Priority to JP2016226804A priority Critical patent/JP6885537B2/ja
Publication of JP2018082645A publication Critical patent/JP2018082645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6885537B2 publication Critical patent/JP6885537B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Description

本発明は、アルスロバクター(Arthrobacter)属に属する微生物に由来する新規トランスケトラーゼ、およびこのトランスケトラーゼの基質特異性を利用する糖の製造方法および製造した糖を測定することによる酵素活性の測定法に関する。
酵素の化合物の製造への利用については、その特異的な反応を利用した各種の酵素反応が提案されてきている。例えば、糖類の製造にも酵素が適用される例が数多く知られている。
一例を挙げると、ケトースの製造には、はアルドースにイソメラーゼを作用させる反応による方法とポリオールを酸化する方法によるのが一般的である。
このアルドースにイソメラーゼを作用させて作る方法としては、例えば、炭素数6のヘキソースであるD−フラクトースは、D−グルコースにD−キシロースイソメラーゼを作用させてケトースが大量に製造されている。また、炭素数5のD−キシルロースはD−キシロースにD−キシルロースイソメラーズを作用させることで製造される。これらのイソメラーゼ反応を用いたケトースの製造では、糖を構成する炭素数は不変である。
ポリオールを酸化してケトースを作る方法としては、例えば、炭素数6のヘキソースのD−ソルビトールを酸化してL−ソルボースを作る。また炭素数5のペントースの場合ではリビトールを酸化してL−リブロ―スを作ることができる方法がある。
これらのイソメラーゼを用いる方法、ポリオールを酸化する方法では、炭素数を増加したケトースを作ることはできず、アルドヘキソースからケトヘキソース、アルドペントースからケトペントースを製造するために利用されている。
イソメラーゼを使用する糖の合成方法は、例えば、希少糖の製造に利用されている。希少糖は、自然界には存在しない、あるいはごく微量にしか存在しない単糖で、これまでほとんど研究がされていなかったが、D−プシコース、D−アロースの大量製造がイソメラーゼを使用する方法により可能になった。
これは、有用な酵素反応が見出された結果であり、D−タガトース−3−エピメラーゼ(DTE)を利用することにより、希少糖の1種であるD−プシコースやD−アロースの大量製造技術が確立された。Pseudomonas stutzeri(IPOD FERM BP−08593)由来のL−ラムノースイソメラーゼ活性を有するタンパク質を作用させてD−アロースへと異性化するD−アロースの製造方法(特許文献1)や、D−プシコースおよび/またはL−プシコースを含有する溶液にD−キシロースイソメラーゼを作用させて、D−プシコースからはD−アロースとD−アルトロースを、L−プシコースからはL−アルトロースを生成せしめ、これらD−アロース、D−アルトロース及びL−アルトロースから選ばれる1種または2種以上のアルドヘキソースを採取するアルドヘキソースの製造方法(特許文献2)が提案されている。
これらの技術により希少糖の入手が容易となり希少糖の製造技術の研究や、生理作用、化学的性質に関する研究が促進されて希少糖の特異的な生理作用が次々と解明されてきた。これまでに、希少糖には、例えば、次の生理活性を有することが知られている。
プシコース:希少糖の中で最も開発が進んでおり、果糖を加熱処理することなどにより生じるため、果糖を含む一般的な食品にも少量含まれている。砂糖の7割程度の甘味があり、キレと清涼感のある良質な味質を特徴とするゼロカロリーの糖である。さらに、非虫歯、抗虫歯効果、食後血糖値上昇抑制作用、抗糖尿病作用、内臓脂肪蓄積抑制効果を示すことが報告されている。このように、プシコースはこれまで知られている糖質とは異なり、多くの生理活性を有することから、メタボリックシンドロームの予防、改善が期待される甘味料として注目されている。
アロース:臍帯(さいたい)血中やインドの薬用の海藻に含まれており、プシコース同様に天然の糖である。カロリーゼロで、味質が砂糖に近く甘味度も砂糖の8割程度である。酸化ストレス軽減機能を持つが、カテキンやビタミンCなど還元力を機序とする抗酸化剤とは異なった作用を示す。種々のストレス時に血管内皮など多種多様な細胞から発生する活性酸素を抑制し、活性酸素による細胞障害を防御する。この防御機構によって、血圧上昇抑制、心筋梗塞・脳梗塞などの予防、寿命延長効果などが確認されている。さらに、癌細胞や破骨細胞の分化増殖抑制効果も認められている。そのため、甘味料だけでなく、生活習慣病の予防・改善作用のある医薬品や医療用食品への応用展開も期待されている。
ソルボース:甘味度は砂糖の7割程度である。小腸でのスクラーゼ阻害によって砂糖の分解を抑える効果が強いため、食後血糖値上昇抑制作用を有しており、糖尿病の予防・改善に向けて期待されている甘味料である。
特開2008−109933号公報 特開2002−17392号公報 国際公開第2013/5800号 再表2004/063369号公報
炭素数4のテトロースはD−グルコースを原料とした酵母による発酵法によりエリトリトールを生産できるので、これを原料として用いることができる。炭素数5のペントースは主にヘミセルロースから得られるD−キシロースを原料として用いる。炭素数6のヘキソースはデンプン等から容易に得られるD−グルコースがその原料となる。炭素数が7つの単糖(ヘプトース)に関する研究は合成方法が確立していないためほとんど進んでいない。
炭素数7のヘプトースとしては自然界における存在が最初に発見されたのはセドヘプツロースであった。ベンケイソウから1917年にその存在が発見された。またアボガド中にD−マンノヘプツロース、ボレミトール(D−グリセロ−D−タロ−ヘプチロール)の存在が報告されているが、ヘプトースの全部の種類の合成を完成する原料となる量ではない。また、生物界におけるヘプトースの重要な役割としては、カルビン回路における糖代謝において、セドヘプツロース7リン酸が代謝中間体として機能しているのみである。このように炭素数7の構造的に多種類存在するヘプトースの研究はほとんど研究が進んでいない。その理由はテトロース、ペントース、ヘキソースのように多量に入手することができる原料もなく、自然界における役割についてもほとんど存在しないと思わるからである。
本発明は、酵素反応による糖類の製造に関する技術分野において、リン酸化されていないアルドースと、リン酸化されていないケトースを構成する糖類の炭素数には限定されることなく適用可能な新規酵素トランスケトラーゼを提供すること、およびこのトランスケトラーゼの基質特異性を利用する糖の製造方法、ならびに、製造した糖を測定する酵素活性の測定法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、新規酵素トランスケトラーゼおよびそれを用いたケトースの新たな製造方法を提供すること、また、ケトースからなる希少糖の新たな製造方法、炭素数が7、8などの通常の方法では人が手にすることのできないケトースの製造方法の提供を目的とする。さらにまた、トランスケトラーゼの活性測定法は煩雑であるが、容易に正確に短時間で測定することができるトランスケトラーゼの活性測定法を提供することを目的とする。
これまで、トランスケトラーゼが遊離のアルドース、ケトースの反応に関与することは知られていなかったにも関わらず、本発明者らはアルスロバクター
(Arthrobacter)属に属する微生物に由来する新規トランスケトラーゼがリン酸化していないアルドースとリン酸化していないケトースに反応して炭素数の多いケトースを製造することを初めて見出し、そのことを基としてさらに研究、開発を続け本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、安全性の高い微生物アルスロバクター
(Arthrobacter)属に属する微生物由来の新規トランスケトラーゼに関するものであり、その単離精製されたトランスケトラーゼを用いたケトースの製造方法、基質をリン酸化されていないアルドースとリン酸化していないケトースを用い、トランスケトラーゼを作用させて反応させ、炭素数が増大したケトースを製造する方法を提供するものである。またこの新たな反応を利用することで、トランスケトラーゼの酵素活性の測定として利用できることを提供できる。
本発明は以下の(1)または(2)に記載のトランスケトラーゼを要旨とする。
(1)下記(a)から()に記載の性質を有するアルスロバクター(Arthrobacter)属に属する微生物由来のトランスケトラーゼ。
(a)リン酸化されていないアルドースと、リン酸化されていないケトースに作用させると炭素数が増加したリン酸化されていないケトースを生成する活性を有する。
(b)SDS-PAGEで測定した分子量が91kDaである。
(c)L−トレオースとL−エリトルロースに作用させL−ソルボースを生成する活性を有する。
(d)反応至適pHは7.0から9.0である
(e)反応至適温度は50℃である。
(2)アルスロバクター(Arthrobacter)属に属する微生物が、アルスロバクター グロビホルミス(Arthrobacter globiformis)M30(寄託番号NITE BP−1111)である上記(1)に記載のトランスケトラーゼ。
また、本発明は以下の()に記載のL−ソルボースの製造方法を要旨とする。
(3リン酸化されていないアルドースとしてL−トレオース、リン酸化されていないケトースとしてL−エリトルロースに、請求項1または2に記載のトランスケトラーゼを作用させることを特徴とする炭素数が増加したリン酸化されていないケトースであるL−ソルボースの製造方法。
また、本発明は以下の(4)または(5)に記載のトランスケトラーゼの活性測定方法を要旨とする。
(4)リン酸化していないL−トレオースとリン酸化していないL−エリトルロースを基質とし、L−ソルボースを生産させることによる、上記(1)または(2)に記載のトランスケトラーゼの活性測定法。
(5)リン酸化していないL−トレオース基質を受容体とし、かつリン酸化していないL−エリトルロース基質を供与体として、上記(1)または(2)に記載のトランスケトラーゼを作用させ反応を行ないL−ソルボースを生産させた後、L−ソルボースをシステインカルバゾール法によりを検出することを特徴とする上記()に記載のトランスケトラーゼの活性測定法。
本発明は以下の効果を奏するものである。
(1)リン酸化されていないアルドースと、リン酸化されていないケトースに作用させると炭素数が増加したリン酸化されていないケトースを生成する活性を有する新規なトランスケトラーゼを提供することができる。本発明の新規なトランスケトラーゼを作用させる反応は、ケトースとアルドースを構成する糖類の炭素数には限定されることなく適用される。
(2)トランスケトラーゼを用いた新たなケトースの製造方法を提供することができる。
(3)これまで製造することが困難であった炭素数の大きなケトースを作ることが可能となり、全く新しいケトースの製造法としても有用であり、炭素数が7、8などの通常の方法では人が手にすることのできないケトースの製造が可能となる。新規トランスケトラーゼを見出したことにより、それを用いた新たなケトースの製造方法を提供することができ、これまで製造することが困難であった炭素数の大きなケトースを容易に製造することが可能となり、全く新しいケトースの製造法として、炭素数が7、8などの通常の方法では人が手にすることのできないケトースの製造が可能となる。
(4)ケトース型の希少糖を製造する方法として有用である。
(5)リン酸化した糖の変換反応を触媒できる酵素として知られているトランスケトラーゼを用いて、リン酸化していない糖の反応の可能性が示されたことにより今後の大きな広がりを示す結果が得られた。
(6)この反応を利用することでトランスケトラーゼの活性測定法に利用できる。トランスケトラーゼ活性測定用反応生成物を簡便に製造する方法および該生成物を用いることによる優れたトランスケトラーゼ活性の測定方法を提供することができる。
従来のトランスケトラーゼによる反応の一例を示す。 本発明のトランスケトラーゼによるソルボースの製造例を示す。 グルコースよりエリトルロースとトレオースを製造する反応例を示す。 トランスケトラーゼの精製を示す。 トランスケトラーゼの至適pHおよび温度を示す。 エリトルロースの異性化反応による生成物の割合を示す。 トランスケトラーゼの反応前後における含有されている糖の種別を示す。 実施例3の生産物のNMRスペクトルを示す。 標準のL−sorboseのNMRスペクトルを示す。
本発明は、次の(a)から(e)の性質によって特定されるにアルスロバクター属に属する微生物由来のトランスケトラーゼに関するものである。
(a)リン酸化されていないアルドースと、リン酸化されていないケトースに作用させると炭素数が増加したリン酸化されていないケトースを生成する活性を有する。
(b)SDS−PAGEで測定した分子量が約91kDaである。
(c)L−トレオースとL−エリトルロースに作用させL−ソルボースを生成する活性を有する。
(d)反応至適pHは7.0から9.0である。
(e)反応至適温度は50℃である。
本発明者等は数多く単離した菌株の中に新規なケトース3−エピメラーゼを産生する微生物M30株を見出し、M30株は16SrRNA遺伝子塩基配列相同性に基づく系統解析により、アルスロバクター グロビホルミスに属することが判明した(特許文献3)。
菌株の同定は、16SrRNA遺伝子塩基配列相同性により行い、16SrRNA遺伝子領域を解析し塩基数734を特定した。
この菌株の16SrRNA遺伝子の塩基配列について、BLASTサーチ(日本DNAデータバンク)により既知の菌種との相同性検索を行った。上記特定した塩基数734の塩基配列に対し相同性97%以上であった菌株名と相同性(%)の値からM30株の微生物は、アルスロバクター グロビホルミス(Arthrobacter
globiformis)であることが決定された。
本発明のトランスケトラーゼを有する菌株であるアルスロバクター グロビホルミス
Arthrobacter globiformis)M30は、2011年6月22日付で千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8所在の独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センターに、寄託番 NITE P−1111として寄託し、2012年5月2日にブタペスト条約に基づく国際寄託として、寄託番号 NITE BP−1111として国際寄託した。
トランスケトラーゼは、全ての生物が持つペントースリン酸経路と、光合成のカルビン回路に関与する重要な酵素であり、これら2つの経路で反対方向に進む2つの重要な反応を触媒する。非酸化的なペントースリン酸経路の最初の反応では、補因子のチアミンピロリン酸が5炭素のケトース(D−キシルロース−5−リン酸)から2つの炭素を受け取り、これを5炭素のアルドース(D−リボース−5−リン酸)に転移させ、7炭素のケトース(セドヘプツロース−7−リン酸)を形成する。2つの炭素を取られたD−キシルロース−5−リン酸は、3炭素のアルドースであるグリセルアルデヒド−3−リン酸になる。カルビン回路では、トランスケトラーゼは逆の反応を触媒し、セドヘプツロース−7−リン酸とグリセルアルデヒド−3−リン酸をアルドースのD−グリセルアルデヒド−3−リン酸及びケトースのD−キシルロース−5−リン酸に変換する。トランスケトラーゼは遊離のアルドースやケトースを基質として用いるのではなく、リン酸化したアルドース、リン酸化したケトースを基質として反応が進むことが知られている。このようにトランスケトラーゼは遊離のアルドースやケトースを基質とするのではなく、リン酸化したアルドース、リン酸化したケトースを基質として反応が進むことで知られている酵素である。
他の反応例を挙げると、トランスケトラーゼは一般には図1に示すようにD−キシルロース−5リン酸とD−エリトロース−4リン酸を基質にして反応し、炭素数の多いD−フラクトース−6−リン酸とグリセルアルデヒド−3リン酸が製造される。
この反応で注目すべきことはトランスケトラーゼによる反応で炭素数が増えたケトースが製造されることである。
これまで、トランスケトラーゼが遊離のアルドース、ケトースの反応に関与することは知られていなかったにも関わらず、本発明のアルスロバクター(Arthrobacter)属に属する微生物に由来する新規トランスケトラーゼは、リン酸化していないアルドースとケトースに反応して炭素数の多いケトースを製造する。
反応例を挙げると、本発明の新規トランスケトラーゼは、図2に示すように、リン酸化していないケトースであるL−エリトルロースとリン酸化していないアルドースであるL−トレオースをトランスケトラーゼの存在下に反応させてL−ソルボースとグリコールアルデヒドを製造する。
この反応では、基質であるケトースを供与体(donor)といい、アルドースを受容体
(receptor)と言われるが、受容体に供与体から炭素数2のケト基を移動させて結合させることで炭素数の多いケトースを作る反応である。供与体のL−エリトルロースは炭素数を2減らしてグリコールアルデヒドとなり、受容体のL−トレオースは炭素数を2増加してL−ソルボースに変換される。
本発明では、アルスロバクター(Arthrobacter)属に属する微生物に由来する新規トランスケトラーゼを、リン酸化されていないアルドースと、リン酸化されていないケトースに作用させ、炭素数が増加したリン酸化されていないケトースを製造することができる。例えば、ケトースからなる希少糖を製造するのに有用な方法を提供することができる。
従来のトランスケトラーゼは、リン酸化されたアルドースとリン酸化されたケトースの反応に利用されていたが、本発明の新規トランスケトラーゼは、リン酸化されていないアルドースとリン酸化されていないケトースの反応に応用するものであり、ケトースを供与体、アルドースを受容体として、炭素数の増加したケトースを製造することできる新規な反応を見出したことによるものである。本発明は、ケトースとアルドースを構成する糖類の炭素数には限定されることなく適用される。
本発明のトランスケトラーゼを用いた反応により希少糖を製造することができる。希少糖とは、国際希少糖学会の定義によれば、「自然界に希にしか存在しない糖」であり、すなわち、自然界における存在量が少ない単糖である。発明者の何森健は、4炭糖、5炭糖、6炭糖についてのイズモリング(Izumoring)連携図を特許文献4で公表しその有用性を示している。炭素数が4つの単糖(テトロース)は、アルドース4種類、ケトース2種類および糖アルコール3種類ある。炭素数が5つの単糖(ペントース)は、アルドース8種類、ケトース4種類および糖アルコール4種類ある。炭素数が6つの単糖(ヘキソース)は全部で34種類あり、アルドースが16種類、ケトースが8種類、糖アルコールが10種類ある。
例えば、六炭糖(ヘキソース)には、ケトースの場合はL−プシコース、L−ソルボース、L−フルクトース、L−タガトース、D−タガトース、D−ソルボース、D−プシコースがあり、アルドースの場合は、L−アロース、L−グロース、L−グルコース、L−ガラクトース、L−アルトロース、L−イドース、L−マンノース、L−タロース、D−タロース、D−イドース、D−アルトロース、D−グロース、D−アロースが挙げられる。
炭素数4のテトロースはD−グルコースを原料とした酵母による発酵法によりエリトリトールの生産できるので、これを原料として用いることができる。炭素数5のペントースは主にヘミセルロースから得られるD−キシロースを原料として用いる。炭素数6のヘキソースはデンプン等から容易に得られるD−グルコースがその原料となる。
炭素数が7つの単糖(ヘプトース)の種類は、炭素数7のアルドヘプトース、ケトヘプトース、ヘプチトールはそれぞれ32,26,16種類存在する。これらのヘプトースに関する研究は合成方法が確立していないためほとんど進んでいない。
炭素数7のヘプトースとしては自然界における存在が最初に発見されたのはセドヘプツロースであった。ベンケイソウから1917年にその存在が発見された。またアボガド中にD−マンノヘプツロース、ボレミトール(D−グリセロ−D−タロ−ヘプチロール)の存在が報告されているがヘプトース全種類の合成を完成する原料となる量ではない。また、生物界におけるヘプトースの重要な役割としては、カルビン回路における糖代謝において、セドヘプツロース7リン酸が代謝中間体として機能しているのみである。このように炭素数7の構造的に多種類存在するヘプトースの研究はほとんど研究が進んでいない。その理由はテトロース、ペントース、ヘキソースのように多量に入手することができる原料もなく、自然界における役割についてもほとんど存在しないと思わるからである。これらのヘプトースの製造は、本発明のトランスケトラーゼを用いた酵素反応を利用して、なされる。本発明は、新規トランスケトラーゼを見出したことにより、これまで製造することが困難であった炭素数の大きなケトースを容易に製造ることが可能となり、全く新しいケトースの製造として、炭素数が7、8などの通常の方法では人が手にすることのできないケトースの製造が可能としたものである。
図2に示した反応例は希少糖の製造例である。リン酸化していないケトースであるL−エリトルロースとリン酸化していないアルドースであるL−トレオースをトランスケトラーゼの存在下に反応させてL−ソルボースとグリコールアルデヒドを製造する。供与体のL−エリトルロースは炭素数を2減らしてグリコールアルデヒドとなり、受容体のL−トレオースは炭素数を2増加してL−ソルボースに変換される。
本発明において、図2に示したトランスケトラーゼによる反応には、ケトースとアルドースが共存する系が必要である。そのためには、まず、両者を含有する系を製造する必要があり、例えば、図3に記載の一連の反応が用いられる。当初の原料としてのD−グルコースを微生物モニリエラ エスピー(Moniliella sp.)により発酵させてエリトリトールを製造する(A)。
次いで、生成した化合物をアセトバクター アセチ(Acetobacter
aceti)NBRC3281により酸化することによりL−エリトルロースに変換する(B)。
このL−エリトルロースを、エンテロバクター アエロゲネス
Emterobacter aerogenes)IK7(IK7 L−AI)由来のL−アラビノースイソメラーゼによりL−エリトルロースとL−トレオースの平衡混合物に変換する(C)。
こうして製造された両化合物の混合物をトランスケトラーゼにより希少糖であるL−ソルボースとグリコールアルデヒドへと反応させる。
上述の合成工程で使用されるIK7 L−AIは、図3に示すように、L−リブロ―スとL−アラビノース間の異性化反応に関与する酵素として知られている。
本発明で用いられるトランスケトラーゼは、アルスロバクターグロビホルミス(
Arthrobacter globiformis)M30(受託番号 NITE BP−1111)のトランスケトラーゼを、遺伝子工学的手法で発現して用いたものである。
[酵素のクローニング]
アルスロバクターグロビホルミス(Arthrobacter
globiformis)M30のドラフトゲノム解析結果より推定トランスケトラーゼ遺伝子配列を検索し、4遺伝子を抽出した。それら配列よりPCRプライマーを設計した(TK1F: ATGACCGTCGCCCAC, TK1R: TCATCGGGCGGCCTT, TK2F: ATGCCAACAGATACCGTCCA, TK2R: TCATCGGGCGGCCTTT, TK3F: TGAATCCGACTGCAACCG, TK3R:TTAGTTGGCCGCGGC, TK4F: TGGCACATGTGAAAGAGCA, TK4R: TCAGGACTGGAGTCCGG)。設計したプライマーとKOD FX Neo(東洋紡社) を用いたPCR法(94℃、2分、1サイクル、98℃、10秒、55℃、30秒、68℃、1分30秒、30サイクル)により、アルスロバクターグロビホルミスM30ゲノムからトランスケトラーゼ遺伝子を増幅した。増幅された遺伝子をpQE60ベクター(Qiagen社)に挿入し、宿主である大腸菌M15菌株を形質転換した。塩基配列は導入プラスミドを単離、精製しシークエンス解析により確認した。これを下に示す方法により大腸菌で発現させ酵素を得た。
また、本発明のトランスケトラーゼは、固定化しての利用が可能であり、種々の固定化方法によって活性の高い固定化酵素を得ることができる。本酵素は、公知の固定化手段、例えば担体結合法、架橋法、ゲル包括法、マイクロカプセル化法等を利用して固定化酵素として、ケトースの製造に用いることができる。
以下に本発明のトランスケトラーゼの精製方法と精製後の酵素の理化学的性質について説明する。
なお、本明細書で使用する場合、「約」は、プラスマイナス10%を意味する。
1.測定方法
(1)タンパク質定量
タンパク質の定量は、Bradford法に基づきナカライテクス株式会社製プロテインアツセイCBB溶液を用いて行った。検量線の作成には標準タンパク質として牛血清アルブミンを用いた。吸光度の測定には日立製分光光度計U−3200を用いた。
(2)ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)
SDS−PAGEは、分離ゲル15%、濃縮ゲル4%になるように調整し、
Laemmliの方法に従って行った。分子量マーカーは、SIGMA社製の
Protein Market Low Rangeを用いた。
(3)新しいトランスケトラーゼ活性の測定方法
通常トランスケトラーゼの酵素活性の測定は、図1で示されるように、
D−xylulose−5pとD−erythrose−4pを反応させ、生産物であるD−fructose−6pをHPCLによって測定する。この方法は高価で不安定な基質を用いる必要がある。
一方、本発明では、上述の通り、アルスロバクターグロビホルミス
Arthrobacter globiformis)M30(受託番号 NITE BP−1111)のトランスケトラーゼ遺伝子を、遺伝子工学的手法を用いてクローニングして酵素たんぱく質を得た。その酵素反応は、本発明の酵素反応で作ることが明らかとなったL−ソルボースをシステインカルバゾール法により測定した。
この方法は新しいトランスケトラーゼ(transketolase)の活性測定法として利用できる。
[L−erythruloseとL−threoseを用いる方法の利点]
図2に示されるように、本発明のL−エリトルロース(L−erythrulose)とL−トレオース(L−threose)を用いる反応を用いることで、生産するL−ソルボース
(L−sorbose)を測定する方法は、基質が安価であること、生産物のL−ソルボースが感度よく迅速にシステインカルバゾール法によって測定できる。
すなわち、上記のD−キシルロース−5リン酸(D−xylulose−5p)とD−エリトロース−4リン酸(D−erythrose−4p)の場合を含め、活性測定は非常に複雑である。ところが本発明で得られた炭素数4のL−erythruloseとL−threoseとの反応で生成するL−sorboseは上記式のように反応が進み、L−sorboseをシステインカルバゾール法により容易に活性を感度よく測定できる。この方法によってトランスケトラーゼ(transketolase)を測定した。
活性測定の条件
1)反応液組成
終濃度
L−エリトルロース 0.1%
L−トレオース 0.1%
MgCl 2 1 mM
チアミンピロリン酸
(Thiamine pyrophosphate) 1 mM
リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)
(Sodium phosphate buffer(pH7.0))50 mM
酵素
(Enzyme)
-------------------------------------
全量(total) 0.5 mL

2)反応条件
上記の組成で30℃で10分間酵素反応する。
反応後10%TCA溶液を50μl添加して反応停止、システインカルバゾール法にて50℃で30分呈色反応をおこない、580nmの吸光度を測定して酵素活性測定とする。
3)1分間に1μmolのL−ソルボース(L−sorbose)を生産する酵素量を1単位とする。
2.組換え大腸菌の培養
100μg/mlのアンピシリンを含むSB培地に組換え大腸菌を植菌し、30℃、200rpm、12時間振盪培養した後、終濃度1mMとなるようにIPTGを添加して4時間酵素の発現を誘導した。遠心分離(10000rpm、4℃、5分)して集菌し、50mMリン酸緩衝液(pH7.0)で菌体を懸濁し、遠心分離(10000rpm、4℃、5分)して菌体を回収することで菌の洗浄を行った。
3.粗酵素溶液の調製
得られた菌体の重量の5倍量の50mMリン酸緩衝液(pH7.0)で再度懸濁し、超音波破砕(30%、30秒、4回)して菌体を破砕した。遠心分離(10000rpm、4℃、5分)を行い、得られた上清を粗酵素液とした。
4.酵素の精製
[HiTrap Q HP カラムクロマトグラフィー]
超音波破砕によって得られた酵素は50mlの20mM Tris−HCl緩衝液(pH7.5)で平衡化したHiTrap Q HPに供した。酵素は緩衝液中の塩化ナトリウム濃度を0〜1 Mへ直線的濃度勾配をかけることにより溶出し、活性のある画分を回収した。
[HiTrap Phenyl HP カラムクロマトグラフィー]
得られた粗酵素液は50mlの2M (NHSO含有20mM Tris−HCl緩衝液(pH7.5)で平衡化したHiTrap Phenyl HPに供した。酵素は緩衝液中の硫酸アンモニウム濃度を2M〜0Mへ直線的濃度勾配をかけることにより溶出し、活性のある画分を回収した。次に得られた活性画分に含まれる硫酸アンモニウムを20mM Tris−HCl緩衝液(pH7.5)を用いて4℃、一晩透析によって除した。
[Resouce Q カラムクロマトグラフィー]
次に得られた活性画分を50mlの20mM Tris−HCl緩衝液(pH7.5)で平衡化したResouce Qに供した。酵素は緩衝液中の塩化ナトリウム濃度を0〜1Mへ直線的濃度勾配をかけることにより溶出し、活性のある画分を回収した。回収した酵素液はSDS−PAGEによって純度を検討し、精製酵素とした。
各精製段階での精製度と収率
精製段階を通じて、各精製工程後に280nmの吸光度によるタンパク質の定量と酵素活性の測定とSDS−PAGEによる純度の確認を行った。その結果を図4と表1に示す。図4に示したとおり精製純度は電気泳動的に単一であった。SDS−PAGEで測定した分子量が約91kDaである。
Figure 0006885537
5.本酵素の理化学的性質の解析
トランスケトラーゼの諸性質の解析を上述の調製方法で得られた精製酵素を用いて行った。
[酵素の性質]
酵素の至適pH、および至適温度と温度安定性を図5に示した。反応至適pHは7.0から9.0である。好ましい至適pHは7.0から8.0であった。至適温度は30〜50℃で温度安定性は30℃以下であることが判明した。好ましい反応至適温度は50℃である。
以下に具体的な実施例により本発明を説明する。以下の実施例では、本発明により希少糖の一種であるソルボースの製造を例に記載したが、D−キシロースとD−キシルロースを原料として炭素数7の糖を製造することも可能である。
[ソルボースの製造]
[反応原料であるアルドースとケトースの製造]
本発明でソルボースを製造するにあたり原料となるアルドースとケトースの合成を行った。その工程は図3に示す。
(1)ケトースの製造
D−グルコースから微生物モニリエラ エスピー(Moniliella sp.)による発酵作用により炭素数4のエリトリトールを合成し(図3の発酵A) 、これを酢酸菌で酸化して炭素数4のL−エリトルロースを製造した(図3の酸化反応B)。
(2)アルドースの製造
炭素数4のL−エリトルロースをL−アラビノースイソメラーゼを用いて炭素数4のL−トレオース製造した(図3の異性化反応C)。
[L−エリトルロースおよびL−トレオースを含有するL−ソルボースの合成原料の製造]
20wt%のL−エリトルロースを含有する溶液を表2に記載の反応条件によりアラビノースイソメラーゼによる異性化反応を実施して、L−エリトルロース:L−トレオースが7:3で含有する反応生成物を得た。反応時間と両化合物の生成割合を図6示した。この反応生成物をトランスケトラーゼ反応の原料として用いた。
Figure 0006885537
[トランスケトラーゼの反応]
実施例1の方法で製造したL−エリトルロースとL−トレオースを基質として、アルスロバクターグロビホルミス(Arthrobacter globiformis)M30(受託番号 NITE BP−1111)由来のトランスケトラーゼを用いて30℃の温度下で反応を行った。
主な反応条件としては表3に示す。
Figure 0006885537
反応後の生成物を高速液体クロマトグラフ(HPLC)により製造物を分析した。
反応前のHPLCと116時間反応させた後のHPLCの一例を図7に対比させて示した。
反応前には大きく現れていたL−トレオースとL−エリトルロースのピークが減少して、リテンションタイムが11.2分にピークが現れた。このピークはソルボースに対応することから、ソルボースの生成が明らかとなった。
[製造物の確認]
クロマトにより分離した各ピークに対応する生成物をNMRおよび旋光度分析した結果、製造物はL−ソルボースであると確認した。
図8に生産物のNMRスペクトルを示す。図9に標準のL−sorboseのNMRスペクトルを示す。生産物のNMRスペクトルは、標準のL−sorboseとよく一致した。
[本発明の反応による具体例のまとめ]
本発明の希少糖であるL−リボースの反応経路の一例をまとめると、エリトリトールから製造したL−エリトルロースと、このL−エリトルロースをL−アラビノースイソメラーゼで製造したL−トレオースを基質とし、トランスケトラーゼにより反応させると以下のような反応が進行した。
すなわち炭素4のテトロースであるL−エリトルロースを供与体とし、L−トレオースを受容体とする反応が進行し、炭素6のL−ソルボースを製造することが可能となった。
トランスケトラーゼはリン酸化した糖に作用するのみと思われていたが、リン酸化していないアルドースとケトースを基質としても反応することを示すことができた。
この反応は煩雑なトランスケトラーゼの活性測定に利用できることも明らかになった。
本発明は、新規トランスケトラーゼを見出したことにより、それを用いた新たなケトースの製造方法を提供することができ、これまで製造することが困難であった炭素数の大きなケトースを容易に製造ることが可能となり、全く新しいケトースの製造として、炭素数が7、8などの通常の方法では人が手にすることのできないケトースの製造が可能としたものである。また、本発明は、ケトース型の希少糖を製造する方法として有用である。
本発明により、リン酸化した糖の変換反応を触媒できる酵素を用いて、リン酸化していない糖の反応の可能性が示されたことにより今後の大きな広がりを示す結果が得られた。また、新たに製造された糖類の研究開発により、食品、医薬などの技術分野における応用が期待される。
さらにトランスケトラーゼの迅速な酵素活性測定に利用可能である。
上述のように、希少糖には実用性の高い生理活性があることがわかってきており、この他にも甘味料、農薬、医薬、工業材料など、広い分野での実用化の可能性を秘めている。現在、すべての希少糖で大量製造が確立されているわけではなく、多段階の反応を経て少量しか製造できないものも多く新規な希少糖の製造経路を作り出すことがでればさらなる希少糖研究の進展につながることが期待される。


Claims (5)

  1. 下記(a)から()に記載の性質を有するアルスロバクター(Arthrobacter)属に属する微生物由来のトランスケトラーゼ。
    (a)リン酸化されていないアルドースと、リン酸化されていないケトースに作用させると炭素数が増加したリン酸化されていないケトースを生成する活性を有する。
    (b)SDS-PAGEで測定した分子量が91kDaである。
    (c)L−トレオースとL−エリトルロースに作用させL−ソルボースを生成する活性を有する。
    (d)反応至適pHは7.0から9.0である
    (e)反応至適温度は50℃である。
  2. アルスロバクター(Arthrobacter)属に属する微生物が、アルスロバクター グロビホルミス(Arthrobacter globiformis)M30(寄託番号NITE BP−1111)である請求項1に記載のトランスケトラーゼ。
  3. リン酸化されていないアルドースとしてL−トレオース、リン酸化されていないケトースとしてL−エリトルロースに、請求項1または2に記載のトランスケトラーゼを作用させることを特徴とする炭素数が増加したリン酸化されていないケトースであるL−ソルボースの製造方法。
  4. リン酸化していないL−トレオースとリン酸化していないL−エリトルロースを基質とし、L−ソルボースを生産させることによる、請求項1または2に記載のトランスケトラーゼの活性測定法。
  5. リン酸化していないL−トレオース基質を受容体とし、かつリン酸化していないL−エリトルロース基質を供与体として、請求項1または2に記載のトランスケトラーゼを作用させ反応を行ないL−ソルボースを生産させた後、L−ソルボースをシステインカルバゾール法によりを検出することを特徴とする請求項に記載のトランスケトラーゼの活性測定法。
JP2016226804A 2016-11-22 2016-11-22 トランスケトラーゼ、それを用いた糖の製造方法および酵素活性の測定法 Active JP6885537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226804A JP6885537B2 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 トランスケトラーゼ、それを用いた糖の製造方法および酵素活性の測定法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226804A JP6885537B2 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 トランスケトラーゼ、それを用いた糖の製造方法および酵素活性の測定法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018082645A JP2018082645A (ja) 2018-05-31
JP6885537B2 true JP6885537B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=62236569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016226804A Active JP6885537B2 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 トランスケトラーゼ、それを用いた糖の製造方法および酵素活性の測定法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6885537B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018082645A (ja) 2018-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rhimi et al. The acid tolerant L-arabinose isomerase from the food grade Lactobacillus sakei 23K is an attractive D-tagatose producer
KR102132381B1 (ko) 아스로박터 글로비포미스에 의해 생산되는 케토오스 3-에피머라제
JP6282746B2 (ja) プシコースエピメラーゼをコードするポリヌクレオチド、およびこれを用いるプシコース生産方法。
Xu et al. A novel L-arabinose isomerase from Lactobacillus fermentum CGMCC2921 for D-tagatose production: Gene cloning, purification and characterization
EP2918677B1 (en) Method for producing d-allose
KR101610911B1 (ko) L-리불로스 5-인산 4-에피머화 효소를 이용한 과당에서 타가토스 생산
KR101919713B1 (ko) 신규한 d-사이코스 3-에피머화 효소 및 이를 이용한 d-사이코스의 제조 방법
Hung et al. Characterization of a thermophilic L-arabinose isomerase from Thermoanaerobacterium saccharolyticum NTOU1
Park et al. Characterization of a recombinant thermostable L-rhamnose isomerase from Thermotoga maritima ATCC 43589 and its application in the production of L-lyxose and L-mannose
US20170298400A1 (en) Method for producing psicose
Morimoto et al. Cloning and characterization of the L-ribose isomerase gene from Cellulomonas parahominis MB426
CA3057595A1 (en) Composition for producing tagatose and method of producing tagatose using the same
US7501267B2 (en) Gene sequence of L-rhamnose isomerase having new catalytic function and use thereof
Poonperm et al. Cloning, sequencing, overexpression and characterization of L-rhamnose isomerase from Bacillus pallidus Y25 for rare sugar production
US20210261939A1 (en) A Novel D-Psicose 3-Epimerase and Method for Producing D-Psicose Using the Same
JP6885537B2 (ja) トランスケトラーゼ、それを用いた糖の製造方法および酵素活性の測定法
KR20180132408A (ko) 사이코스 에피머화 효소 및 이를 이용한 사이코스의 제조 방법
KR20020051835A (ko) 호열성 아라비노스 이성화효소 및 그를 이용한 타가토스의제조방법
CN110358745B (zh) 4-木糖醇脱氢酶突变体及其用途
CN105154457B (zh) 一种来源于丁香假单胞菌的山梨醇脱氢酶基因及其应用
JP5358186B2 (ja) デオキシケトヘキソース異性化酵素を用いるデオキシヘキソースおよびその誘導体の製造方法
RU2727845C1 (ru) Способ получения D-псикозы с использованием микроорганизма рода kaistia
JP7025941B2 (ja) 新規酵素剤、その製造方法およびその用途
KR101479133B1 (ko) 신규 d-솔비톨 탈수소화효소 및 이를 이용한 l-소르보스의 생산방법
US9005937B2 (en) Dual cofactor specific ribitol dehydrogenase and use thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6885537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250