JP6881422B2 - 金属帯の冷間圧延方法及び冷間圧延設備並びに金属帯の製造方法 - Google Patents

金属帯の冷間圧延方法及び冷間圧延設備並びに金属帯の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属帯の冷間圧延方法及び冷間圧延設備並びに金属帯の製造方法に関し、特に室温付近にて低い延性挙動を示し、破断し易い金属帯の冷間圧延方法及び冷間圧延設備並びに金属帯の製造方法に関する。
冷間圧延では、多種多様な素材が圧延され、圧延後の形状を良好に保つために形状制御が行われる。具体的には、圧延機の出側に設置された接触式あるいは非接触式の形状計にて圧延後の鋼板の形状をリアルタイムに測定し、その測定された鋼板の形状が予め設定された目標形状と一致するよう、ロールシフトやレベリング、蛇行制御といった形状制御アクチュエータを操作することが行われる。
ここで、近年、需要が増加している添加元素を多量に含む高張力鋼板や電磁鋼板、ステンレス鋼板等は、難圧延材と呼ばれ、室温にて低延性を示すことが知られている。このような難圧延材は、冷間圧延を行うまでの段階で鋼板の幅方向両端部に耳割れと呼ばれる、結晶粒レベルでの細かい凹凸が存在しており、このような鋼板に対して形状制御アクチュエータを使用すると、鋼板の幅方向両端部の耳割れ部に応力集中が生じ、冷間圧延中に鋼板の絞りや破断が生じ、圧延能率や圧延機自体の稼働率の低下を招く場合がある。
従来、耳割れ部の応力集中を抑えつつ、安定的に冷間圧延を行うものとして、例えば、特許文献1〜3に示す方法が知られている。
特許文献1に示す珪素鋼板の冷間圧延における耳割れ防止方法は、冷間タンデム圧延機によりSi含有量(重量%)が1.5%以上の珪素鋼板を圧延する方法であって、圧延前のサイドトリミングの工程で、トリミング直後に板エッジより板幅方向に研削代0.5mm以上のエッジグラインダー処理を施す。そして、その後のタンデム圧延にあたっては、第1スタンドのワークロールの一端を先太りとし、上下のワークロールの軸方向が互いに逆向きとなる配置とし、かつワークロール軸方向へ移動可能なものとする。また、第2スタンド以降のスタンドのワークロールの一端を先細りとし、上下のワークロールの軸方向が互いに逆向きとなる配置とし、かつワークロール軸方向へ移動可能としている。
特許文献1に示す耳割れ防止方法によれば、圧延前のサイドトリミングの工程で、トリミング直後に板エッジより板幅方向に研削代0.5mm以上のエッジグラインダー処理を施すことにより、剪断時の加工硬化層とトリミング時に発生する破断面の微小な割れを削除し、耳割れの大きな要因が消去可能となる。
また、特許文献2に示す冷間圧延方法は、順次搬送される鋼板の幅方向の両エッジ部を加熱装置によって加熱し、加熱後の鋼板を、鋼板の搬送方向に並ぶ複数の圧延機を有するタンデム圧延機によって順次圧延する冷間圧延方法において、加熱装置による加熱前の鋼板の蛇行量と、タンデム圧延機における最上流の圧延機による冷間圧延後の鋼板の形状とを測定するステップと、鋼板の蛇行量の測定値に基づいて加熱前の鋼板の蛇行を制御し、且つ、鋼板の形状の測定値に基づいて鋼板の冷間圧延に起因する蛇行を制御する蛇行制御ステップとを含んでいる。
特許文献2に示す冷間圧延方法によれば、冷間圧延前に順次搬送される鋼板の幅方向の両エッジ部を加熱装置によって加熱することにより、当該両エッジ部の温度を延性―脆性遷移温度以上の温度に昇温させ、耳割れ起因の破断を防止する。
また、特許文献3に示す冷延鋼板の製造方法は、鋼板のパスラインを挟んで対向する上下一対のワークロールの少なくとも一方の、圧延時に鋼板の幅方向端部と接触する接触領域の少なくとも一部を加熱し、膨張部を形成する膨張部形成工程と、膨張部を有するワークロールで、鋼板を冷間圧延する冷間圧延工程とを有する。
特許文献3に示す冷延鋼板の製造方法によれば、ワークロールの圧延時に鋼板の幅方向端部と接触する接触領域の少なくとも一部を加熱し、膨張部を形成することで、耳割れの発生を効果的に抑制することができる。
特開平5−76904号公報 特開2015−139810号公報 特開2016−64442号公報
しかしながら、この従来の特許文献1〜3に示す方法にあっては、以下の問題点があった。
即ち、特許文献1に示す珪素鋼板の冷間圧延における耳割れ防止方法の場合、圧延前のサイドトリミングの工程で、鋼板の全長に亘って板エッジより板幅方向に研削代0.5mm以上のエッジグラインダー処理(研削)を施している。鋼板の全長に亘り一律に0.5mm以上研削しているため、研削する箇所によっては研削代が大きすぎてしまうことがあり、鋼板の全長に亘って良好な鋼板形状を得ることが困難であった。
また、特許文献2に示す冷間圧延方法の場合、加熱装置による加熱は鋼板の全長に亘って行われている。このため、耳割れが発生している箇所には有効であるが、耳割れが発生していない箇所も加熱することになり、鋼板の全長に亘って良好な鋼板形状を得ることが困難であった。
更に、特許文献3に示す冷延鋼板の製造方法の場合、ワークロールを膨張させたことによって生じるサーマルクラウンを直接計測することが困難であるだけでなく、サーマルクラウンが経時的に変化していくため、鋼板の全長に亘って良好な形状制御を行うことが困難であった。
従って、本発明はこれら従来の課題を解決するためになされたものであり、難圧延材である金属帯の幅方向両端面における割れ深さに応じて研削することで、圧延後の絞りや破断を生じさせることなく安定的な冷間圧延を行い、金属帯の全長に亘って良好な形状を得ることができる金属帯の冷間圧延方法及び冷間圧延設備並びに金属帯の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る金属帯の冷間圧延方法は、 ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方が軸方向に移動可能な1台以上の圧延機を用いて金属帯を冷間圧延する金属帯の冷間圧延方法であって、前記金属帯の幅方向両端面における割れ深さを測定する端面測定工程と、該端面測定工程で測定された前記割れ深さに応じて前記金属帯の幅方向両端面における研削量を決定し、決定された研削量で前記金属帯の幅方向両端面を研削する端面研削工程と、該端面研削工程における前記研削量に応じて前記ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方の軸方向移動量を調整し、調整した軸方向移動量で前記ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方を軸方向に移動させて前記金属帯を冷間圧延する冷間圧延工程とを含むことを要旨とする。
また、本発明の別の態様に係る金属帯の冷間圧延設備は、ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方が軸方向に移動可能な1台以上の圧延機によって金属帯を冷間圧延する金属帯の冷間圧延設備であって、前記金属帯の幅方向両端面における割れ深さを測定する端面測定装置と、該端面測定装置で測定された前記割れ深さに応じて前記金属帯の幅方向両端面における研削量を決定し、決定された研削量で前記金属帯の幅方向両端面を研削する端面研削装置と、該端面研削装置における前記研削量に応じて前記ワークロール及び中間ロールのうちの少なくともいずれか一方の軸方向移動量を調整し、調整した軸方向移動量で前記ワークロール及び中間ロールのうちの少なくともいずれか一方を軸方向に移動させるロールシフト装置とを備えていることを要旨とする。
更に、本発明の別の態様に係る金属帯の製造方法は、前述の金属帯の冷間圧延方法を用いて金属帯を製造することを要旨とする。
本発明に係る金属帯の冷間圧延方法及び冷間圧延設備並びに金属帯の製造方法によれば、難圧延材である金属帯の幅方向両端面における割れ深さに応じて研削することで、圧延後の絞りや破断を生じさせることなく安定的な冷間圧延を行い、金属帯の全長に亘って良好な形状を得ることができる金属帯の冷間圧延方法及び冷間圧延設備並びに金属帯の製造方法を提供できる。
本発明の一実施形態に係る金属帯の冷間圧延方法が適用される冷間圧延設備の概略構成図である。 冷間圧延設備で実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図2のフローチャートにおけるステップS2(端面研削工程)の処理の流れを詳細に示すフローチャートである。 研削前における金属帯の幅方向両端面における割れ深さN、研削前における金属帯の幅方向両端部での破断割れELe、及び研削前の金属帯の幅方向中心部での破断割れELcの(1)式で定義されたパラメータと、冷間圧延時の破断発生率との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
図1には、本発明の一実施形態に係る金属帯の冷間圧延方法が適用される冷間圧延設備の概略構成が示されており、冷間圧延設備1は、金属帯Sを払い出すペイオフリール2と、ペイオフリール2から払い出された金属帯Sを冷間圧延するタンデム圧延機5と、タンデム圧延機5で冷間圧延された金属帯Sを巻き取るコイラー9とを備えている。
ここで、金属帯Sは、本発明が冷間圧延時の板破断を抑止する技術であることから、高張力鋼板や高炭素鋼板、電磁鋼板、ステンレス鋼板等、加工硬化による延性低下が大きく、圧延時に板破断を起こしやすい難圧延材であることが好ましい。具体的には、圧延後の鋼板から圧延方向を引張方向とする試験片を採取して引張試験を行ったときの引張強さが0.2%耐力以下を示す鋼板である。なお、より確実に破断を防止する観点から、圧延後の引張強さが0.2%耐力超えの鋼板に対しても本発明の効果が損なわれることはない。
また、タンデム圧延機5は、第1圧延機(圧延機)5a〜第5圧延機(圧延機)5eを所定間隔を保って一列に配置されている。第1圧延機5a〜第5圧延機5eの各々は、4段式(4Hi)の圧延機であり、金属帯Sを挟んで上下から圧延する上下一対のワークロール6と、上下一対のワークロール6のそれぞれを支持する上下一対のバックアップロール7とを備えている。そして、第1圧延機5aのワークロール6は、軸方向の片側端部にテーパーを付与され、軸方向に移動可能となっている。
なお、各第1圧延機5a〜第5圧延機5eは、4段式に限らず、2段式(2Hi)や6段式(6Hi)等の4段式(4Hi)以外の多重圧延機であってもよい。第1圧延機5aが2段式(2Hi)圧延機の場合、ワークロール6を軸方向に移動可能とし、6段式(6Hi)圧延機の場合、ワークロールを軸方向に移動可能としてもよいし、中間ロールを軸方向に移動可能としてもよい。また、タンデム圧延機5ではなく、単圧延機のリバース式圧延機であってもよいし、クラスター圧延機やゼンジミア圧延機であってもよい。また、タンデム圧延機5の圧延機の数は5つに限られない。
また、冷間圧延設備1は、ペイオフリール2とタンデム圧延機5との間に、金属帯Sの幅方向両端面における割れ深さを測定する端面測定装置3を備えている。
端面測定装置3は、ペイオフリール2から払い出された冷間圧延前の金属帯Sの幅方向両端面における割れ深さを測定する。端面測定装置3としては、例えば、画像センサーや高速度カメラ、レーザー変位計などを用いることができる。本実施形態では、端面測定装置3をタンデム圧延機5の入側に設置しているが、設置位置はこれらに限られるものではなく、例えば、冷間圧延前の酸洗ラインや検査ライン(図示せず)に設置してもよい。
また、冷間圧延設備1は、端面測定装置3とタンデム圧延機5との間に、端面研削装置4を備えている。
この端面研削装置4は、端面測定装置3で測定された割れ深さに応じて金属帯Sの幅方向両端面における研削量を決定し、決定された研削量で金属帯Sの幅方向両端面を研削する。ここで、端面研削装置4は、図示しないトラッキングロールから端面測定装置3で割れ深さが測定された金属帯Sの長手方向位置の情報を受け取り、当該割れ深さの長手方向位置と端面研削装置4で機械的研削する金属帯Sの長手方向位置とを一致させるように制御する。ここで、金属帯Sの幅方向両端面における研削量とは、研削される金属帯Sの幅方向各端面からの量(研削代)を意味する。
端面研削装置4は、金属帯Sの幅方向両端面を研削する一対の研削体(図示せず)と、各研削体を制御する制御部(図示せず)とを備えている。各研削体は、回転軸が金属帯Sの圧延方向と垂直な筒状の回転体(例えば、回転ブラシや弾性砥石)で構成され、研削体自身が動力を有して回転するようになっている。但し、各研削体自体は動力を持たず、金属帯Sの幅方向端面に押し当てる機構としてもよい。また、各研削体の研削手段に特別な制限はなく、例えば、研磨布紙、ワイヤブラシ、砥粒ナイロンブラシ、弾性砥石ロール、オイルストーン等を適用することができる。また、砥粒入りの研削手段を用いる場合には、JIS−R6001規格の砥粒番号は#40〜#400、好ましくは#60〜#240であることが望ましい。また、切削のように工具を金属帯Sの幅方向端面に当てて端面を削ってもよい。また、制御部は、演算処理機能を有するコンピュータであり、ROM,RAM,CPU等を備えて構成され、ROM等に予め記憶された各種専用のプログラムを実行することにより、後述する判定機能、研削量決定機能及び研削条件決定機能等をソフトウェア上で実現する。また、各研削体は、例えば、超硬バー等を適用することができる。端面研削装置4の機能は、後に詳細に説明する。
また、冷間圧延設備1は、端面研削装置4における研削量に応じ第1圧延機5aのワークロール6の軸方向移動量を調整し、調整した軸方向移動量でワークロール6を軸方向に移動させるロールシフト装置8を備えている。ロールシフト装置8は、演算処理機能を有するコンピュータであり、ROM,RAM,CPU等を備えて構成され、ROM等に予め記憶された各種専用のプログラムを実行することにより、後述する軸方向移動量の算出機能等をソフトウェア上で実現する。このロールシフト装置8の機能は、後に詳細に説明する。
次に、冷間圧延設備1を用いた冷間圧延方法について、図2に示す冷間圧延設備で実行される処理の流れを説明するためのフローチャートを参照して説明する。
冷間圧延設備1の端面測定装置3は端面測定工程であるステップS1を実行し、端面研削装置4は端面研削工程であるステップS2を実行し、ロールシフト装置8及びタンデム圧延機5は冷間圧延工程であるステップS3を実行する。
先ず、端面測定装置3は、ステップS1で、金属帯Sの幅方向両端面における割れ深さを測定する(端面測定工程)。
次いで、端面研削装置4は、ステップS2で、端面測定工程で測定された割れ深さに応じて金属帯Sの幅方向両端面における研削量を決定し、決定された研削量で金属帯の幅方向両端面を研削する(端面研削工程)。
この端面測定工程について、図3を参照して詳細に説明する。
先ず、端面研削装置4の制御部は、ステップS21で、端面測定工程によって測定された金属帯Sの幅方向両端面における割れ深さの実測値を取得する。また、端面研削装置4の制御部は、ステップS21で、図示しないトラッキングロールから端面測定工程で割れ深さが測定された金属帯Sの長手方向位置の情報を受け取る。
次いで、端面研削装置4の制御部は、ステップS22で、研削前における端面測定工程で測定された割れ深さをNとし、研削前における金属帯Sの幅方向両端部での破断伸び(機械特性)をELeとし、研削前の金属帯Sの幅方向中心部での破断伸び(機械特性)をELcとし、閾値をTとした場合、下記(1)式を満足するか否かを判定する。
N×ELc/ELe>T ・・・(1)
但し、閾値Tは0.5とする。
本実施形態に係る種々の金属帯Sにおける冷間圧延時の破断発生率について、金属帯Sの幅方向両端面における割れ深さN、研削前における金属帯Sの幅方向両端部での破断伸びELe、及び研削前の金属帯の幅方向中心部での破断伸びELcとの関係で整理した結果を図4に示す。図4より、(1)式で定義されるパラメータを横軸に取ることで、冷間圧延時の破断発生率との相関が取れていることがわかる。そして、図4に示すように、(1)式で定義されるパラメータ(N×ELc/ELe)の値が閾値T=0.5を超えている場合に、冷間圧延時の破断発生率が一次的に上昇していることがわかる。
このため、端面研削装置4の制御部は、ステップS22における判定結果がYESのとき、即ち(1)式を満足する場合に、ステップS23に移行し、研削量の決定を行う。(1)式を満足する場合、(1)式で定義されるパラメータ(N×ELc/ELe)の値が閾値T=0.5を超えており、冷間圧延時の破断発生率が一次的に上昇しているので、この場合に、研削を行うこととして耳割れの懸念のある領域のみを研削するようにしている。
ステップS23における研削量の決定に際しては、ステップS21にて取得した割れ深さの実測値に応じた研削量を決定する。研削量の決定に際しては、例えば、研削後の割れ深さNが(1)式を満足しなくなるように行う。
次いで、端面研削装置4の制御部は、ステップS24において、ステップS23で決定した研削量を確保するための研削条件を決定する。
例えば、研削条件としては、研削体の回転数、圧下量、接触荷重、負荷動力などが挙げられる。ここで、研削体の回転数を調整することにより、研削体と金属帯Sとの摩擦力が変化するため、研削量を調整することができる。また、研削体の圧下量、接触荷重あるいは負荷動力の調整により、研削体と金属帯Sとの接触面積が変化することにより、研削量を調整することができる。
ここで、研削体の回転数は、100〜1500rpm程度が好ましい。また、研削体の圧下量は、0.1mm〜0.4mm程度が好ましい。ここで、圧下量とは、研削体の外面(作業面)が金属帯Sの幅方向端面と接触(無圧下荷状態で接触)した状態における研削体の位置を基準とし、この基準位置と研削時における研削体の位置との間の金属帯Sの幅方向の距離を意味する。また、研削体の接触荷重は、0.1〜10kgf/mm程度が好ましい。
ここで、冷間圧延前の金属帯Sの幅方向両端面における割れ深さに応じた研削条件を予め定めておき、この研削条件に従い、研削体の回転数、圧下量、接触荷重、及び負荷動力のうち1つ以上を調整するようにしてもよい。この場合には、端面測定工程で測定された割れ深さに対して目標とする研削量を確保できる研削条件を、材料(材質や板厚、板幅の寸法)毎に整理した実験データや操業データなどから予め求めておく。
次いで、端面研削装置4の制御部は、ステップS25にて、ステップS24で決定した研削条件で各研削体が研削を行うよう各研削体に指令を出し、各研削体はこの研削条件で研削を行い、処理を終了する。これにより、ステップS23で決定した研削量で金属帯Sの幅方向両端面を研削することができる。
ここで、端面研削装置4による研削に際しては、ステップS21で受け取った、図示しないトラッキングロールから端面測定工程で割れ深さが測定された金属帯Sの長手方向位置と、当該トラッキングロールから取得する端面研削装置4で機械的研削する金属帯Sの長手方向位置とを一致させるように制御する。
なお、端面研削装置4は、ステップS22における判定結果がNoのとき、即ち(1)式を満足しない場合には、研削量の決定、研削条件の決定及び研削体による研削を行わずに処理を終了する。
そして、端面研削工程が終了した後、ロールシフト装置8は、ステップS3にて、端面研削工程における研削量に応じて第1圧延機5aのワークロール6の軸方向移動量を調整し、調整した軸方向移動量でワークロール6を軸方向に移動させ、タンデム圧延機5は金属帯Sの冷間圧延を行う(冷間圧延工程)。
この冷間圧延工程における調整した軸方向移動量は、当該軸方向移動量をS、金属帯Sの幅方向両端面の研削が行われない場合に予め設定した軸方向移動量をS、前述の研削量をH、金属帯Sの材料(材質や板厚、板幅の寸法)毎に設定される係数をkとした場合、下記(2)式を満足するように算出される。
S=S+k×H ・・・(2)
そして、ロールシフト装置8は、算出した軸方向移動量Sだけ第1圧延機5aのワークロール6を軸方向に移動させる。
そして、タンデム圧延機5は、ワークロール6を軸方向に移動させた状態で金属帯Sの冷間圧延を行う(冷間圧延工程)。
そして、このような冷間圧延工程を経て金属帯Sが製造される。
このように、本実施形態に係る金属帯Sの冷間圧延方法及び冷間圧延設備1によれば、金属帯Sの幅方向両端面における割れ深さを測定し(端面測定工程:ステップS1、端面測定装置3)、測定された割れ深さに応じて金属帯Sの幅方向両端面における研削量を決定し、決定された研削量で金属帯Sの幅方向両端面を研削し(端面研削工程:ステップS2、端面研削装置4)、当該研削量に応じてワークロール6の軸方向移動量を調整し、調整した軸方向移動量でワークロール6を軸方向に移動させて金属帯Sの冷間圧延を行う(冷間圧延工程:ステップS3、ロールシフト装置8及びタンデム圧延機5)。これにより、難圧延材である金属帯Sの幅方向両端面における割れ深さに応じて研削することで、圧延後の絞りや破断を生じさせることなく安定的な冷間圧延を行い、金属帯の全長に亘って良好な形状を得ることができる金属帯の冷間圧延方法及び冷間圧延設備並びに金属帯の製造方法を提供できる。つまり、研削量が常に一定の大きさではないので、必要以上に研削代が大きすぎてしまうおそれはない。
ここで、端面研削装置4による研削量に応じてワークロール6の軸方向移動量を調整し、調整した軸方向移動量でワークロール6を軸方向に移動させないと、金属帯Sの幅方向端面が必要以上に圧下され、冷間圧延後に金属帯の幅方向端面の形状が悪化してしまう。
そして、本実施形態に係る金属帯Sの冷間圧延方法においては、端面研削工程において、研削前における端面測定工程で測定された割れ深さをNとし、研削前における金属帯Sの幅方向両端部での破断伸び(機械特性)をELeとし、研削前の金属帯Sの幅方向中心部での破断伸び(機械特性)をELcとし、閾値をTとした場合、下記(1)式を満足するか否かを判定し(ステップS22)、判定結果が(1)式を満足する場合に研削量を決定する(ステップS23)。
N×ELc/ELe>T ・・・(1)
但し、閾値Tは0.5とする。
これにより、金属帯Sの幅方向両端面において、耳割れの懸念のある領域のみを研削することができ、金属帯Sの歩留まりの低下を抑えつつ、圧延時の板破断を大幅に低減することができ、そして、耳割れの懸念のない領域の研削は行わないので、生産性の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、端面研削装置4は、一対の研削体を備えているが、研削体を少なくとも一対備えていればよく、要求される金属帯Sの品質や性能を得ることができれば、一対でもよいし、設備の設置スペースを確保できれば複数対備えていても良い。
また、(1)式の判定における研削前における金属帯Sの幅方向両端部での破断伸び(機械特性)をELeとし、研削前の金属帯Sの幅方向中心部での破断伸び(機械特性)をELcとしてあるが、機械特性としては、破断伸びのみならず、降伏応力、0.2%耐力、引張強さ、及びストレッチベンド試験における最大荷重のうちのいずれか一つであってもよい。
また、(1)式の判定における閾値Tは0.5としてあるが、この閾値Tは0.4〜0.6であればよい。
また、各圧延機において、ワークロールではなく、中間ロールを軸方向に移動する場合、ロールシフト装置8は、ステップS3にて、端面研削工程における研削量に応じて中間ロールの軸方向移動量を調整し、調整した軸方向移動量で中間ロールを軸方向に移動させる。
また、ステップS22による判定工程は必ずしも設ける必要はなく、ステップS21で割れ深さを取得したら、ステップS23で全ての割れ深さのある領域の研削量を決定し、ステップS24で研削条件を決定し、ステップS25で研削を行うようにしてもよい。
また、本実施形態にあっては、第1圧延機5aのワークロール6を軸方向に移動可能としてあるが、第1圧延機5a〜第5圧延機5eのワークロール6のうち、軸方向に移動させるワークロール6は任意とするこができ、その数も任意とすることができる。この場合、ロールシフト装置8は、軸方向に移動する全てのワークロール6を軸方向に移動させる。
本発明の効果を検証すべく、図1に示す第1圧延機5a〜第5圧延機5eを有するタンデム圧延機5を用い、母材厚2.0mm、板幅1000mmの3mass%Siを含有する電磁鋼板用の素材鋼板を板厚0.3mmまで冷間圧延する実験を行った。
タンデム圧延機5の第1圧延機5aには、片側端部にテーパーを付与したワークロール6を配設し、軸方向(板幅方向)にロールシフト装置8によりシフトさせる機構とした。
予め素材鋼板の幅方向中心部での破断伸びELcと素材鋼板の幅方向両端部での破断伸びELeとの比を測定したところ、ELc/ELe=1.05であった。なお、上記圧延後の鋼板から圧延方向を引張方向とする引張試験片を採取し、引張試験を行ったところ、0.2%耐力に達する前に破断した。
実施例では、冷間圧延前に端面測定装置3にて鋼板の幅方向両端面における割れ深さを測定し、その割れ深さNが(1)を満足した場合のみ、端面研削装置4にて研削量を決定し、その研削量で鋼板の幅方向両端面を研削した。そして、ロールシフト装置8によってその研削量に応じて第1圧延機5aのワークロール6の軸方向移動量を調整し、その調整した軸方向移動量でワークロール6を移動させ、タンデム圧延機5により冷間圧延を行った。なお、ワークロール6の軸方向移動量の調整において、(2)式中のパラメータkは1.0とした。
比較例1では端面研削装置4によって鋼板の幅方向両端面を研削する以外は実施例と同様にして冷間圧延を行った。ロールシフト装置8によるワークロール6の軸方向移動量は調整しなかった。
また、比較例2では、冷間圧延前の鋼板の幅方向両端面における研削量に応じたワークロール6に軸方向移動量を調整しない以外は実施例と同様にして冷間圧延を行った。
以上のような冷間圧延を実施例、比較例1及び比較例2のそれぞれにつき200コイルずつ行い、冷間圧延後の形状及び冷間圧延時の破断回数を調査した。調査結果を表1に示す。冷間圧延後の形状は鋼板長手方向における幅方向端部のI−Unitの最大値として示した。I−Unitは、伸び率差Δε=Δl/l(一定区間lにおける板の幅方向での伸びの差Δl)に10を乗じたものである。
Figure 0006881422
表1に示すように、実施例の場合、冷間圧延時に耳割れ起因となる破断を起こすことなく、鋼板の全長に亘って良好な形状の冷延鋼板を安定的に得ることができた。一方、比較例1では、冷間圧延前に残存していた鋼板の幅方向両端面の割れが冷間圧延時に拡大し、圧延張力により割れの部分に過度な応力集中が起きたことに起因した破断が見られた。比較例2では、鋼板の幅方向両端面の研削処理を行い、凹凸の平滑化が図られたものの、その研削量に応じてワークロール6の軸方向移動量を調整しなかったため、鋼板の幅方向両端面が必要以上に圧下され、冷間圧延後の幅方向端部の形状が悪化した。また、鋼板の幅方向両端面が必要以上に悪化されたことによる絞り破断も発生した。
これにより、本発明に係る冷間圧延方法を用いることで、低延性を示す鋼帯であっても、冷間圧延時の耳割れや板破断を大幅に低減できるだけでなく、全長に亘って良好な形状の冷延鋼板を得ることができ、ひいては、生産性の向上や品質の向上に大いに寄与することができる。
1 冷間圧延設備
2 ペイオフリール
3 端面測定装置
4 端面研削装置
5 タンデム圧延機
5a 第1圧延機(圧延機)
5b 第2圧延機(圧延機)
5c 第3圧延機(圧延機)
5d 第4圧延機(圧延機)
5e 第5圧延機(圧延機)
6 ワークロール
7 バックアップロール
8 ロールシフト装置
S 金属帯

Claims (7)

  1. ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方が軸方向に移動可能な1台以上の圧延機を用いて金属帯を冷間圧延する金属帯の冷間圧延方法であって、
    前記金属帯の幅方向両端面における割れ深さを測定する端面測定工程と、該端面測定工程で測定された前記割れ深さに応じて前記金属帯の幅方向両端面における研削量を決定し、決定された研削量で前記金属帯の幅方向両端面を研削する端面研削工程と、該端面研削工程における前記研削量に応じて前記ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方の軸方向移動量を調整し、調整した軸方向移動量で前記ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方を軸方向に移動させて前記金属帯を冷間圧延する冷間圧延工程とを含むことを特徴とする金属帯の冷間圧延方法。
  2. 前記端面研削工程は、研削前における前記端面測定工程で測定された前記割れ深さをNとし、研削前における前記金属帯の幅方向両端部での機械特性をELeとし、研削前の前記金属帯の幅方向中心部での機械特性をELcとし、閾値をTとした場合、下記(1)式を満足するか否かの判定工程を含み、該判定工程の結果が(1)式を満足する場合に前記研削量を決定することを特徴とする請求項1に記載の金属帯の冷間圧延方法。
    N×ELc/ELe>T ・・・(1)
    但し、Tは0.4〜0.6とする。
  3. 前記機械特性は、破断伸び、降伏応力、0.2%耐力、引張強さ、及びストレッチベンド試験における最大荷重のうちのいずれか一つを適用することを特徴とする請求項2に記載の金属帯の冷間圧延方法。
  4. 前記冷間圧延工程における前記調整した軸方向移動量は、当該軸方向移動量をS、前記金属帯の幅方向両端面の研削が行われない場合に予め設定した軸方向移動量をS、前記研削量をH、金属帯の材料毎に設定される係数をkとした場合、下記(2)式を満足するように算出されることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の金属帯の冷間圧延方法。
    S=S+k×H ・・・(2)
  5. ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方が軸方向に移動可能な1台以上の圧延機によって金属帯を冷間圧延する金属帯の冷間圧延設備であって、
    前記金属帯の幅方向両端面における割れ深さを測定する端面測定装置と、該端面測定装置で測定された前記割れ深さに応じて前記金属帯の幅方向両端面における研削量を決定し、決定された研削量で前記金属帯の幅方向両端面を研削する端面研削装置と、該端面研削装置における前記研削量に応じて前記ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方の軸方向移動量を調整し、調整した軸方向移動量で前記ワークロール及び中間ロールのうちのいずれか一方を軸方向に移動させるロールシフト装置とを備えていることを特徴とする金属帯の冷間圧延設備。
  6. 前記端面研削装置は、前記金属帯の幅方向両端面を研削する少なくとも一対の研削体を備えていることを特徴とする請求項5に記載の金属帯の冷間圧延設備。
  7. 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の金属帯の冷間圧延方法を用いて金属帯を製造することを特徴とする金属帯の製造方法。
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