JP6879771B2 - 燃焼バーナ及びこれを備えたボイラ - Google Patents
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一方、特許文献1の固体燃料焚きバーナは、燃料バーナ用2次ポートの左右に2次空気投入ポートを備えていない。そのため、燃料バーナにより形成される火炎の右方および左方は、燃料に対する空気量が比較的少ない領域となる。
このように、本発明によれば、硫化水素の発生による火炉壁の腐食および隣接する他の燃焼バーナの火炎による干渉を抑制しつつNOx発生量を低減可能な燃焼バーナを提供することができる。
このようにすることで、内側流路および外側流路へ流入する2次空気に乱れが生じることを抑制し、燃料ガスと2次空気とが接触する際に渦が発生する不具合を抑制することができる。
このようにすることで、板状部材で内側流路への流入部の一部を塞ぐという比較的簡易な構成で、内側流路を流通する2次空気の流速が外側流路を流通する2次空気の流速よりも低くなるように調整することができる。
減速機構を設けることにより、一対の調整機構の存在によって燃料ガス流路の右方および左方の2次空気流路へ導かれない2次空気が、燃料ガス流路の上方および下方に位置する2次空気流路へ集中的に導入されて2次空気の流速が過度に上昇してしまう不具合を抑制することができる。
本発明のボイラによれば、旋回流を形成するように火炉の4つの壁面のそれぞれに対して設置される燃焼バーナのそれぞれにおいて、燃料ガス流路の右方および左方に位置する2次空気流路が燃料ガス流路に隣接した内側流路とその外側に配置される外側流路に分割され、内側流路を流通する2次空気の流速が外側流路を流通する2次空気の流速よりも低くなるように調整される。内側流路を流通する2次空気の流速が外側流路を流通する2次空気の流速よりも低いため、内側流路と外側流路を分割しない場合に比べて、燃料ガス流路を流通する燃料ガスと2次空気流路を流通する2次空気との流速差を減少させることができる。そのため、燃料ガスと2次空気とが接触する際に渦が発生し、燃料ガスの外周側の高酸素領域でNOxの発生量が増大する不具合を抑制することができる。
本発明の第1実施形態の燃焼バーナが適用された微粉炭焚きボイラは、炭素含有固体燃料として石炭を粉砕した微粉炭を用い、この微粉炭を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能なボイラである。
図3の部分縦断面図および図4に正面図に示すように、本実施形態の燃焼バーナ100Aは、燃料ノズル110と、2次空気ノズル120と、一対の2次空気供給ポート130A,130Bと、一対の調整機構140A,140Bと、を備える。なお、図3の縦断面図は、図4に示す燃焼バーナ100AのI-I矢視断面図となっている。
ここで、W1は燃料ノズル110の開口部の水平方向の幅であり、W2は2次空気ノズル120の開口部の水平方向の幅である。
Hu+Hd<Wr+Wl (1)
この条件は、燃料ガス流路111の右方および左方に位置する2次空気流路121の火炉11への開口部の流路幅の合計が、燃料ガス流路111の上方および下方に位置する2次空気流路121の火炉11への開口部の流路幅の合計よりも大きいという条件である。条件式(1)が成り立つようにすることで、2次空気供給ポート130A,130Bが配置されない燃料ガス流路111の右方および左方から火炉へ供給される2次空気の流量が増加する。
1.5≦(Wr+Wl)/(Hu+Hd)≦6 (2)
この条件は、燃料ガス流路111の右方および左方に位置する2次空気流路121の火炉11への開口部の流路幅が、燃料ガス流路111の上方および下方に位置する2次空気流路121の火炉11への開口部の流路幅の1.5倍以上かつ6倍以下であるという条件である。条件式(2)が成り立つようにすることで、燃料ガス流路111の右方および左方に位置する2次空気流路121の開口部の流路幅を燃料ガス流路111の上方および下方に位置する2次空気流路121の開口部の流路幅よりも十分に大きくすることができる。
図6に示すように、調整機構140Aは、隔壁140Aaと隔壁(調整部)140Abとを有する機構である。また、調整機構140Bは、隔壁140Baと隔壁(調整部)140Bbとを有する機構である。
また、隔壁140Abは、内側流路121Aへ流入する2次空気の流量が外側流路121Bへ流入する2次空気の流量よりも少なくなるように配置されている。また、隔壁140Bbは、内側流路121Cへ流入する2次空気の流量が外側流路121Dへ流入する2次空気の流量よりも少なくなるように配置されている。
このように、本実施形態によれば、硫化水素の発生による火炉壁の腐食および隣接する他の燃焼バーナの火炎による干渉を抑制しつつNOx発生量を低減可能な燃焼バーナ100Aを提供することができる。
このようにすることで、内側流路121A,121Cおよび外側流路121B、121Dへ流入する2次空気に乱れが生じることを抑制し、微粉燃料混合気と2次空気とが接触する際に渦が発生する不具合を抑制することができる。
例えば、図7に示すように、隔壁140Ab,140Bbに替えて、隔壁140Ac,140Bcを設ける変形例としてもよい。
本変形例の隔壁140Ac,140Bcは、鉛直方向に沿って燃料ガス流路111の下端から上端に至るまで鉛直方向に沿って延びるように形成される板状部材である。隔壁140Ac,140Bcには、鉛直方向に沿って燃料ガス流路111の下端から上端に至るまで鉛直方向に沿って延びるように形成されるスリットが形成されている。2次空気流路121を流通する2次空気は、スリットを介して内側流路121A,121Cへ流入する。
また、例えば、スリットに替えて、隔壁140Ac,140Bcを2次空気の流通方向に対して開口する開口孔が全面に形成されたパンチングメタルとしてもよい。
図8に示す隔壁140Ad,140Bdは、内側流路121A,121Cの火炉11への開口面積が外側流路121B,121Dの火炉11への開口面積よりも大きくなり、かつ内側流路121A,121Cへ流入する2次空気の流量が外側流路121B,121Dへ流入する2次空気の流量よりも少なくなるように配置される板状部材である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、以下での説明を省略する。
本実施形態の燃焼バーナは、第1実施形態の燃焼バーナ100Aに対して更に減速機構を設けた点が異なる。
例えば、図10に示すように、図9において絞り部150が設けられる位置に2次空気流路121の右端から左端に至るまで延びる板状部材(減速機構)160を設けてもよい。2次空気流路121を流通する2次空気の流れを部分的に滞留させる板状部材160を設けることにより、2次空気流路121を流通する2次空気の流速を低下させることができる。
以上で説明した燃焼バーナ100Aにおいては、火炉11に面する燃料ノズル110の先端の内部に保炎器を配置してもよい。保炎器は、例えば、鉛直方向に沿って延びる単数または複数の板状部材により形成される。保炎器を配置することにより、微粉燃料混合気の着火性能及び保炎性能を高めることができる。
11 火炉
12 燃焼装置
26,27,28,29,30 微粉炭供給管(燃料供給管)
31,32,33,34,35 微粉炭機(粉砕機)
36 風箱
37 空気ダクト(2次空気供給管)
38 送風機
49 エアヒータ(熱交換器)
100A,100B,100C,100D,100E 燃焼バーナ
110 燃料ノズル
111 燃料ガス流路
120 2次空気ノズル
121 2次空気流路
121A,121C 内側流路
121B、121D 外側流路
130A,130B 2次空気供給ポート
140A,140B 調整機構
140Aa,140Ba 隔壁
140Ab,140Bb 隔壁(調整部)
140Ac,140Bc 隔壁
140Ad,140Bd 隔壁
150 絞り部(減速機構)
160,170 板状部材(減速機構)
Claims (7)
- 軸線に沿って筒状に延びるとともに炭素含有固体燃料を粉砕した燃料と1次空気とを混合した燃料ガスを火炉へ供給する燃料ガス流路を形成する燃料ノズルと、
前記軸線に沿って筒状に延びるとともに前記燃料ノズルの外側から前記火炉へ2次空気を供給する2次空気流路を形成する2次空気ノズルと、
前記2次空気ノズルの上方および下方に配置され、前記火炉へ2次空気を供給する一対の2次空気供給ポートと、
前記燃料ガス流路の右方および左方に位置する前記2次空気流路を前記燃料ガス流路に隣接した内側流路と該内側流路の外側に配置される外側流路に分割し、前記内側流路を流通する2次空気の流速が前記外側流路を流通する2次空気の流速よりも低くなるように調整して前記2次空気流路を流通する2次空気と前記燃料ガス流路を流通する燃料ガスとの流速差を減少させる一対の調整機構と、を備える燃焼バーナ。 - 前記調整機構は、
前記軸線に沿って延びるように前記燃料ガス流路の右方および左方に位置する前記2次空気流路の先端側に配置されて前記2次空気流路を前記内側流路と前記外側流路に分割する一対の隔壁と、
前記2次空気流路の基端側に配置されるとともに前記一対の隔壁に接続される一対の調整部と、を有し、
前記隔壁は、前記内側流路の前記火炉への開口面積が前記外側流路の前記火炉への開口面積よりも大きくなるように配置され、
前記調整部は、前記内側流路へ流入する2次空気の流量が前記外側流路へ流入する2次空気の流量よりも少なくなるように調整する請求項1に記載の燃焼バーナ。 - 前記調整部は、前記2次空気流路の上流側から下流側に向けて前記内側流路の流路断面積を漸次増加させ、かつ前記外側流路の流路断面積を漸次減少させるように配置される板状部材である請求項2に記載の燃焼バーナ。
- 前記調整部は、前記内側流路への流入部の一部を塞ぐように形成される板状部材である請求項2に記載の燃焼バーナ。
- 前記調整機構は、
前記軸線に沿って延びるように前記燃料ガス流路の右方および左方に位置する前記2次空気流路の先端側に配置される一対の隔壁を有し、
前記隔壁は、前記内側流路の前記火炉への開口面積が前記外側流路の前記火炉への開口面積よりも大きくなり、かつ前記内側流路へ流入する2次空気の流量が前記外側流路へ流入する2次空気の流量よりも少なくなるように配置される請求項1に記載の燃焼バーナ。 - 前記燃料ガス流路の上方および下方に位置する前記2次空気流路を流通する2次空気の流速を低下させる減速機構を備える請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
- 鉛直方向に沿って設置されるとともに4つの壁面により形成される火炉と、
該火炉の前記4つの壁面のそれぞれに対して設置された請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の燃焼バーナと、を備え、
前記燃焼バーナが、前記火炉の中心に対して偏角を設けて前記燃料ガスを吹き込み、前記火炉の中心回りに旋回する旋回流を形成するボイラ。
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