JP6877974B2 - 燃焼器組立体整列および固定システム - Google Patents

Description

本明細書に開示した本発明の主題は、燃焼器組立体に関し、より具体的には、ガスタービンに対して燃焼器組立体を設置および移動するためのシステムに関する。

ガスタービンは、圧縮機セクション、燃焼セクション、およびタービンセクションを含む場合がある。圧縮機セクションは、タービンに流入する空気を加圧する。圧縮機セクションから排出された加圧空気は、複数の燃焼器を一般に特徴としている燃焼セクションに流入する。複数の燃焼器の個々は、燃焼器の燃焼チャンバを画定している燃焼ライナを含む。そういうことで、各燃焼器に入る空気は、燃料と混合されて、燃焼ライナの内部で燃焼される。燃焼の高温ガスは、燃焼ライナから移行部片を通してガスタービンのタービンセクションに流れていって、タービンを駆動して動力を発生させる。

より具体的には、ガスタービン燃焼器は、多量の燃料と圧縮空気を混合して、その結果生じる混合物を燃焼させる。産業用のガスタービンのための燃焼器は、環状配列の円筒状の燃焼「缶」を含む場合があり、その中では空気と燃料が混合されて燃焼が起きる。軸流圧縮機からの圧縮ガスは、燃焼器に流入する。燃料は、各缶の中に延在する燃料ノズル組立体を通して注入される。燃料と空気の混合物は、各缶の燃焼チャンバ内で燃焼する。燃焼ガスは、各缶からタービンにつながっているダクトの中に排出される。

幾つかの実施形態では、エミッションの低下のために設計された燃焼器組立体は、予混合チャンバと燃焼チャンバを含むことがある。各燃焼器組立体の中の燃料ノズル組立体は、燃料と空気を缶のチャンバの中に注入する。ノズル組立体からの燃料の一部は、缶の予混合チャンバの中に排出され、そこでは、空気が追加されて燃料と共に予混合される。空気と燃料を予混合チャンバ内で予混合することにより、各缶の燃焼チャンバ内の迅速且つ効果的な燃焼と、燃焼チャンバからのエミッションの低下が促進される。空気と燃料の混合物は、下流に向かって予混合チャンバから燃焼チャンバに流れ、燃焼チャンバは、燃焼を支援すると共に、燃料ノズル組立体の前部によって排出される追加の燃料を或る条件下で受け取る。追加の燃料は、低電力動作のための火炎を安定させる手段を提供すると共に、高電力の状態で完全に遮断することができる。

燃焼器組立体は、ガスタービンの最初の建造中に設置する必要があると共に、その後の保全活動中に、その後移動させることがある。しかしながら、燃焼器組立体を設置、移動、または再設置するためには、燃焼器組立体に対して燃焼器組立体を適切に持ち上げ、位置決め、および／または整列させるためにかなりの量の力が必要とされることがある。したがって、ガスタービンに対して燃焼器組立体を設置および移動させるための代替のシステムは、技術的に歓迎されるであろう。

米国特許第８６４０３４０号明細書

一実施形態では、燃焼器組立体整列システムは、複数の燃焼器組立体フランジ穴と整列する複数の整列プレート穴を含む整列プレートを含む。燃焼器組立体整列システムは、整列プレートの第１の整列プレート穴と燃焼器組立体フランジの第１の燃焼器組立体フランジ穴とを貫通することにより、整列プレートを燃焼器組立体フランジに固定（ｓｅｃｕｒｅ）するように構成された整列プレート固定システム（ｓｅｃｕｒｅｍｅｎｔ ｓｙｓｔｅｍ）も含む。燃焼器組立体整列システムは、整列プレートから離れるように延びる整列チューブであって、整列チューブの中空内部は、整列プレートが燃焼器組立体フランジに固定されるときに、第２の燃焼器組立体フランジ穴と整列する、整列チューブをさらに含む。

別実施形態では、燃焼器組立体固定システムは、燃焼器組立体整列システムを含み、燃焼器組立体整列システムは、燃焼器組立体上の複数の燃焼器組立体フランジ穴と整列する複数の整列プレート穴を含む整列プレートと、整列プレートの少なくとも第１の整列プレート穴と燃焼器組立体フランジの少なくとも第１の燃焼器組立体フランジ穴とを貫通することにより、整列プレートを燃焼器組立体フランジに固定するように構成された整列プレート固定システムと、整列プレートから離れるように延びる整列チューブであって、整列チューブの中空内部は、整列プレートが燃焼器組立体フランジに固定されるときに、少なくとも第２の燃焼器組立体フランジ穴と整列する、整列チューブと、ターボ機械端部と燃焼器組立体端部とを含む整列ロッドであって、ターボ機械端部は、ターボ機械上の第１のターボ機械フランジ穴の中に配設されるように構成され、燃焼器組立体端部は、整列チューブの中空内部を貫通するように構成される、整列ロッドと、を含む。燃焼器組立体固定システムは、第２のターボ機械フランジ穴に固定して第３の燃焼器組立体フランジ穴を貫通することにより、燃焼器組立体をターボ機械に固定するように構成されたジャッキングシステムも含む。

本明細書で議論した実施形態によって提供されるこれらのシステムおよび追加の特徴は、図面に関連して以下の詳細な説明に照らして、より完全に理解されることになろう。

図面に記載した実施形態は、現実には例証および例示であり、特許請求の範囲によって定義された本発明を限定することを意図していない。以下の例証的な実施形態の詳細な説明は、同様の構造が同様の参照符号で示されている以下の図面に関連して読むときに、理解することができる。

本明細書に図示または説明された１つまたは複数の実施形態に係るターボ機械の側面図である。 本明細書に図示または説明された１つまたは複数の実施形態に係る燃焼システムの側面図である。 本明細書に図示または説明された１つまたは複数の実施形態に係る燃焼器組立体の断面側面図である。 本明細書に図示または説明された１つまたは複数の実施形態に係る燃焼器組立体固定システムの斜視図である。 本明細書に図示または説明された１つまたは複数の実施形態に係る燃焼器組立体整列システムの斜視図である。 本明細書に図示または説明された１つまたは複数の実施形態に係る燃焼器組立体を整列させ始めている燃焼器組立体整列システムの図である。 本明細書に図示または説明された１つまたは複数の実施形態に係る燃焼器組立体を整列させ続けている図６に図示した燃焼器組立体整列システムの図である。 本明細書に図示または説明された１つまたは複数の実施形態に係る図６および７に図示した燃焼器組立体を固定している燃焼器組立体固定システムの図である。

以下、本発明の１つまたは複数の特定の実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明することを目指して、本明細書に現実の実施における特徴をすべては記載していないことがある。理解すべきことは、任意のそういった現実の実施の展開において、工学または設計の任意の計画においても同様に、実施によって異なり得るシステム関連やビジネス関連の制約を遵守することなどの開発者の具体的目標を達成するために、実施に特有の決断を数多く行わなければならない、ということである。さらに、理解すべきことは、そういった開発の試みが、複雑であり時間の掛かることがあるが、それでも本開示の恩恵を受ける当業者にとっては、日常業務的な設計、製作、および製造の仕事になるであろう、ということである。

本発明の様々な実施形態の要素を紹介するときに、冠詞「１つ（ａ）」、「１つ（ａｎ）」、「その（ｔｈｅ）」、および「前記（ｓａｉｄ）」は、１つまたは複数の要素の存在を意味することを意図している。用語「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」、および「有する（ｈａｖｉｎｇ）」は、包括的であることを意図しており、また、列挙した要素以外の追加の要素が存在できることを意味している。

次に図１を参照すると、ガスタービン、航空機転用型などの幾つかのターボ機械は、エネルギーを発生させるための燃焼プロセスの間、燃料と空気の混合物を燃焼させる。図１は、ターボ機械１００の例を図示している。一般に、ターボ機械１００は、入口プレナム１０５を含んでおり、圧縮機ケーシング１１０の中に収容された圧縮機の方に空気ストリームを方向付けている。空気ストリームは、圧縮され、次いで、燃焼システム１１５に排出され、そこでは、天然ガスなどの燃料が燃焼されて高いエネルギーの燃焼ガスが提供され、それはタービンセクション１２０を駆動する。タービンセクション１２０では、高温ガスのエネルギーが仕事に変換され、そのうちの一部が圧縮機を駆動するために使用され、残りは、有益な仕事に使用可能であり、発生器、機械式駆動装置など（それらのどれも図示せず）の負荷を駆動する。

次に図２を追加で参照すると、燃焼システム１１５の実施形態は、少なくとも１つの燃焼器組立体２０を含むことがある。図２に図示したものなどの幾つかのターボ機械１００は、中心軸Ａの周りに環状配列に配設した複数の燃焼器組立体２０を含むことがある。一般に、各燃焼器組立体２０（より具体的には、燃焼器組立体２０の燃焼缶１２５）の内部では、上記の燃焼プロセスが起きる。幾つかの実施形態では、燃焼器組立体２０は、幾つかの燃焼器組立体２０内の火炎を検出するための火炎検出システムなどの１つまたは複数の補助システム１３０を含む場合がある。そういった火炎検出システムは、火炎スキャナの形式にすることがあり、その一部は燃焼器組立体２０の内部に挿入されることがある。追加または代替の補助システム１３０は、燃焼器組立体の１つまたは複数のプロセスを検出し、制御し、および／またはそれに影響を与えるために、燃焼器組立体２０の中に同じように組み込むことができる。

図３を追加で参照すると、ターボ機械１００の燃焼器組立体２０の実施形態の断面側面図が示されている。燃焼器組立体２０は一般に、少なくとも１つの燃焼缶１２５を含むと共に、圧縮機排出ケーシングまたは燃焼ラッパーケーシングなどのガスタービンケーシング２４の一部に固定された実質上円筒状の燃焼ケーシング２２を潜在的に含む。示したように、フランジ２６は、燃焼ケーシング２２の上流端から外方に延在することがある。フランジ２６は一般に、燃焼器組立体２０の端部カバー組立体が燃焼ケーシング２２に固定できるように構成することができる。例えば、フランジ２６は、端部カバー組立体を燃焼ケーシング２２に取り付けるための複数のフランジ穴７２を画定することができる。

幾つかの実施形態では、燃焼器組立体２０は、内部流れスリーブ２８、および／または、流れスリーブ２８の内部に実質上同軸に配置された燃焼ライナ３０、を含むこともある。燃焼器組立体２０は、燃焼缶１２５と、単一の事前組立した構造として燃焼缶１２５に連結された流れスリーブ２８または燃焼ライナ３０の少なくとも一方と、を含んでいるユニボディ（ｕｎｉｂｏｄｙ）の燃焼器組立体２０を含むことがあり、そうでなければ、燃焼器組立体２０は、燃焼缶１２５、流れスリーブ２８および燃焼ライナ３０のすべてが、ターボ機械１００に、例えば、タービンケーシング２４（燃焼排出ケーシングまたは「ＣＤＣ」と呼ぶことがある）に、直接連結される組立体を含むことがある。例えば、流れスリーブ２８と燃焼ライナ３０は、その下流端において、衝突スリーブ３２と衝突スリーブ３２の内部に配置された移行片３４とを含んでいる二重壁の移行ダクトまで延びていることがある。理解すべきことは、幾つかの実施形態では、衝突スリーブ３２と流れスリーブ２８が、その表面の一部にわたって複数の空気供給穴３６を具備でき、これにより、圧縮機セクション１２からの加圧空気が、燃焼ライナ３０と流れスリーブ２８の間の半径方向空間に入ることができる、ということである。

燃焼器組立体２０の燃焼ライナ３０は一般に、実質上円筒状の燃焼チャンバ３８を画定することがあり、燃料と空気が注入されて燃焼して、燃焼の高温ガスを生じさせる。加えて、燃焼ライナ３０は、その下流端で移行部片３４に結合することができ、したがって、燃焼ライナ３０と移行部片３４は一般に、各燃焼器組立体２０からタービン組立体１０のタービンセクション１６に流れている燃焼の高温ガスのための流れ経路を画定する。

図３に図示したものなどの幾つかの実施形態では、移行部片３４は、シール４０（例えば、圧縮シール）を用いて燃焼ライナ３０の下流端に結合することができる。例えば、シール４０は、移行部片３４と燃焼ライナ３０の重なり合う端部に配設して、２つの構成要素の間の接触部分をシールすることができる。例えば、シール４０は、嵌合する部品の内径と外径の間にばね式／圧縮式に装着されるように構成された円周方向金属シールを含むことができる。しかしながら、理解すべきことは、燃焼ライナ３０と移行部片３４の間の接触部分が圧縮シール４０でシールする必要はないが、当技術分野で公知の適当な任意のシールによって概ねシールできるということである。

幾つかの実施形態では、燃焼ライナ３０は、１つまたは複数の雌型ライナストッパ４４と係合する１つまたは複数の雄型ライナストッパ４２を含むこともあり、雌型ライナストッパ４４は、流れスリーブ２８に固定されるか、または、流れスリーブ２８のない燃焼器組立体２０では燃焼ケーシング２２に固定される。特に、雄型ライナストッパ４２は、燃焼ライナ３０が燃焼器組立体２０内部に設置される場合に、雌型ライナストッパ４４の中に摺動嵌合するように適合でき、燃焼ライナ３０の適当な設置深さが示され、勿論、タービン組立体１０の動作中のライナ３０の回転が防止される。さらに、理解すべきことは、幾つかの実施形態では、雄型ライナストッパ４２は、流れスリーブ２８または燃焼ケーシング上に追加的または代替的に配設することができ、その一方で雌型ライナストッパ４４は、燃焼ライナ３０上に配設される、ということである。

幾つかの実施形態では、燃焼ライナ３０は、燃焼器組立体２０の中に押し込むことにより、燃焼器組立体２０の内部に、先ず設置することができる。例えば、燃焼ライナ３０は、移行部片３４の中へのさらなる設置深さが何らかの力によって制限されるまで、燃焼器組立体２０の中に押し込むことができる。図２を引き続き参照すると、燃焼缶１２５は、次に各燃焼器組立体２０のそれぞれの中に設置することができる。具体的には、燃焼缶１２５は、位置付け、整列、および挿入され、したがって、その端部カバー組立体は、その後に燃焼器組立体２０のフランジ２６に当接することができる。

特定の実施形態について本明細書に提示してきたが、理解すべきことは、燃焼器組立体２０は、ターボ機械１００と共に作成された個別の連結に関して様々の異なる順序で組み立てられる様々の異なる構成要素を含むことがあるということである。例えば、燃焼器組立体２０は、ターボ機械１００（例えば、ユニボディの燃焼器組立体２０）への設置に先立って、完全に組み立てることができ、ターボ機械１００上の設置に先立って、部分的に組み立てることができ、ターボ機械１００との連結の間に完全に組み立てることができ、或いは、その組合せができる。

図４〜８を追加で参照すると、燃焼器組立体整列システム２１０と燃焼器組立体固定システム２００は、ターボ機械１００に対する燃焼器組立体２０の整列および固定を支援するために使用することができる。具体的には、缶整列システム２１０は、ターボ機械１００のそれぞれのスロットに接近するときに、燃焼器組立体２０の整列（例えば、適切な角度および／または配向）を確実にするのに役立つ場合がある。燃焼器組立体固定システム２００は、適当な整列状態に維持される間、燃焼器組立体２０を固定するのに役立つようにさらに使用することができる。

そういった整列と固定を促進するのに役立つように、燃焼器組立体固定システム２１０は一般に、燃焼器組立体整列システム２１０とジャッキングシステム２４０を含む場合がある。

特に図４および５を参照すると、燃焼器組立体整列システム２１０は一般に、整列プレート２２０、整列プレート固定システム２２４、および整列チューブ２２２を含む場合がある。整列プレート２２０、整列プレート固定システム２２４および整列チューブ２２２は、全般的に結び付いて、多数の燃焼器組立体フランジ穴１２７を用いて燃焼器組立体フランジ１２６に固定され、したがって、１つまたは複数の燃焼器組立体フランジ穴１２７は、そのそれぞれのターボ機械フランジ穴７２と整列することができる。

燃焼器組立体整列システム２１０の整列プレート２２０は一般に、燃焼器組立体２０の燃焼器組立体フランジ１２６上の複数の燃焼器組立体フランジ穴１２７と整列し得る複数の整列プレート穴２２１を備えた任意の構造を含む場合がある。整列プレート２２０は、燃焼器組立体２０をターボ機械１００に整列させ、および／または固定するときに燃焼器組立体フランジ１２６上の定位置に整列チューブ２２２を保持するのに適した任意の構造および材料を含む場合がある。

例えば、幾つかの実施形態では、整列プレート２２０は、燃焼器組立体フランジ１２６の外側１２９と面一になって留まることのできる平らな構造を含むことがある（そのとき、燃焼器組立体フランジ１２６の内側１２８は、燃焼器組立体フランジ１２６の外側１２９と反対であり、内側１２８は、燃焼器組立体１２５がターボ機械上に設置されるときに、ターボ機械１００に対面する）。幾つかの実施形態では、整列プレート２２０は、弧状の構成を含むことがあり、それは、燃焼器組立体フランジ１２６の外側リングの一部と調和する。幾つかの実施形態でも、整列プレート２２０は、完全なリングを含むことがあり、それは、燃焼器組立体フランジ１２６の全長に行き渡る。

燃焼器組立体整列システム２１０は、整列プレート固定システム２２４をさらに含む。整列プレート固定システム２２４は、整列プレート２２０の少なくとも第１の整列プレート穴２２１と、燃焼器組立体フランジ１２６の少なくとも第１の燃焼器組立体フランジ穴１２７と、を貫通することにより、整列プレート２２０を燃焼器組立体フランジ１２６に固定するように構成された任意のシステムを含む場合がある。

幾つかの実施形態では、整列プレート固定システム２２４は、少なくとも１つの整列プレートボルト２２５と、少なくとも１つの整列プレートナット２２６と、を含むことがある。そういった実施形態では、整列プレートボルト２２５は、第１の整列プレート穴２２１と、対応する第１の燃焼器組立体フランジ穴１２７と、を貫通して、その後に整列プレートナットを介して固定されることがある。幾つかの実施形態でも、整列プレートナット２２６は、整列プレートボルト２２５がそれを貫通するときに膨張して、整列プレート２２０を燃焼器組立体フランジ１２６上の定位置に保持するのに役立つ膨張型ナットを含むことがある。幾つかの実施形態では、整列プレート固定システム２２４は、整列プレート２２０を燃焼器組立体フランジ１２６上の定位置に保持するために適しているクランプ、グリップ、マグネット、杭、または任意の他のシステムを含むことがある。

幾つかの実施形態では、燃焼器組立体整列システム２１０は、複数の整列プレート穴２２１と、それぞれの燃焼器組立体フランジ穴１２７と、を介して、整列プレート２２０を固定するための複数の整列プレート固定システム２２４を含むことがある。例えば、燃焼器組立体整列システム２１０は、整列プレート２２０の少なくとも第１の複数の整列プレート穴２２１と、燃焼器組立体フランジ１２６の少なくとも第１の複数の燃焼器組立体フランジ穴１２７と、を貫通することにより、整列プレート２２０を燃焼器組立体フランジ１２６に固定するように構成された複数の整列プレート固定システム２２４を含むことがある。幾つかの実施形態では、例えば、各整列プレート固定システム２２４が、整列プレートボルト２２５と整列プレートナット２２６を含むとき、第１の整列プレートボルト２２５と第１の整列プレートナット２２６は、第１の整列プレート穴２２１と、それぞれの第１の燃焼器組立体フランジ穴１２７と、を貫通することがある。同様に、第２の整列プレートボルト２２５と第２の整列プレートナット２２６は、第２の整列プレート穴２２１と、それぞれの第２の燃焼器組立体フランジ穴１２７と、を貫通することがある。そういった実施形態は、任意の数の整列プレート固定システム２２４（例えば、整列プレートボルト２２５と整列プレートナット２２６）を含むように拡張することができる。例えば、整列プレート２２０が、燃焼器組立体フランジ１２６の全周の次第に大きくなる部分（例えば、８分の１の周囲、４分の１の周囲、２分の１の周囲、またはそれより長く）を被うとき、整列プレート２２０は、整列プレート２２０と燃焼器組立体フランジ１２６の間の安定した固定連結を維持するために、増量した整列プレート固定システム２２４を含むことがある。

燃焼器組立体整列システム２１０は、整列プレート２２０から離れるように延びる整列チューブ２２２をさらに含む。整列チューブ２２２は、整列プレート２２０が燃焼器組立体フランジ１２６に固定されるときに、燃焼器組立体フランジ穴１２７と整列する中空内部２２３を含む場合がある。例えば、整列プレート固定システム２２４が少なくとも第１の整列プレート穴２２１と少なくとも第１の燃焼器組立体フランジ穴１２７とを貫通することを参照するとき、整列チューブ２２２は、少なくとも第２の燃焼器組立体フランジ穴１２７と整列する場合がある。第１および第２の燃焼器組立体フランジ穴１２７は、互いに対して様々の場所にすることができる。例えば、第１および第２の燃焼器組立体フランジ穴１２７は、互いに直接隣接することがあり、或いは、１つまたは複数の追加の燃焼器組立体フランジ穴１２７を介して互いに分離されることがある。

幾つかの実施形態では、燃焼器組立体整列システム２１０が、複数の整列プレート固定システム２２４を含み、したがって、第１の整列プレート固定システム２２４が、第１の燃焼器組立体フランジ穴１２７を貫通し、整列チューブ２２２の中空内部２２３が、第２の燃焼器組立体フランジ穴１２７と整列し、第２の整列プレート固定システム２２４が、第３の燃焼器組立体フランジ穴１２７を貫通するとき、第１、第２、および第３の燃焼器組立体フランジ穴１２７は、互いに対して様々な場所にすることができる。例えば、整列チューブ２２２は、整列プレート固定システム２２４のうちの少なくとも２つの間に配設することができ、したがって、第２の燃焼器組立体フランジ穴１２７（すなわち、整列チューブ２２２の中空内部２２３が整列されるその１つ）は、第１および第３の燃焼器組立体フランジ穴１２７（すなわち、２つの整列プレート固定システム２２４によって利用される２つの燃焼器組立体フランジ穴１２７）の間に配設される。他の実施形態では、第１および第３の燃焼器組立体フランジ穴１２７は、互いに隣接させることができ、第２の燃焼器組立体フランジ穴１２７は、どちらかの側に位置決めすることができる。

整列チューブ２２２は、整列ロッド２３０が貫通するのを可能にする任意の構成を含む場合がある。例えば、整列チューブ２２２は、整列プレート２２０を通り抜けて、整列プレート２２０の次に、および／または、整列プレート２２０の一方側若しくは両側に、配設することができる。例えば、図４に図示したように、幾つかの実施形態では、燃焼器組立体フランジ１２６は、内側１２８と反対の外側１２９を含むことがあり、内側１２８は、燃焼器組立体２０がその上に設置されるときに、ターボ機械１００に対面し、整列チューブ２２２は、燃焼器組立体フランジ１２６の外側１２９上に配設される。

幾つかの実施形態でも、燃焼器組立体整列システム２１０は、整列プレート２２０から離れるように延びる複数の整列チューブ２２２を含み、整列チューブ２２２の個々の中空内部２２３は、整列プレート２２０が燃焼器組立体フランジ１２６に固定されるときに、少なくとも複数の燃焼器組立体フランジ穴１２７と整列する。

整列プレート固定システム２２４と整列チューブ２２２によって利用される燃焼器組立体フランジ穴１２７と整列プレート穴２２１の幾つかの特定の構成について、本明細書に提示してきたが、理解すべきことは、それが単に例示であって限定することを意図していないということである。ターボ機械１００に対する燃焼器組立体２０の整列を促進しつつ、整列プレート２２０を燃焼器組立体フランジ１２６に固定するために、他の任意のこれら要素の数と構成も実現させ得る。

図４および６〜８に図示したように、燃焼器組立体整列システム２１０は、整列ロッド２３０をさらに含む場合がある。整列ロッド２３０は、ターボ機械端部２３２と燃焼器組立体端部２３４を含む場合があり、ターボ機械端部２３２は、ターボ機械フランジ穴７２の中に配置されるように構成され、燃焼器組立体端部２３４は、整列チューブ２２２の中空内部２２３を貫通するように構成される。それにより、整列ロッド２３０は、ターボ機械フランジ穴７２の中に留まると共に、燃焼器組立体フランジ１２６に取り付けた整列プレート２２０の整列チューブ２２２を貫通して、設置中（燃焼器組立体２０がターボ機械１００に近付けられて固定されるとき）および／または移動中（燃焼器組立体２０がターボ機械１００から外されて離れるように動かされるとき）におけるターボ機械１００に対する燃焼器組立体２０の整列のガイドを提供する。

幾つかの実施形態では、整列ロッド２３０の燃焼器組立体端部２３２は、先細の構成を含むことがある。そういった実施形態は、整列ロッド２３０が整列プレート２２０上の整列チューブ２２２の中空内部２２３に進入して貫通するのを支援することができる。

幾つかの実施形態では、整列ロッド２３０の少なくとも一部は、ねじ付き表面を含むことがある。ねじ付き表面は、ターボ機械端部２３２、燃焼器組立体端部２３４、および／または、ターボ機械端部２３２と燃焼器組立体端部２３４の間の任意の場所、の辺りに位置決めすることができる。幾つかの実施形態では、整列ロッド２３０のねじ付き表面は、ターボ機械フランジ穴７２の内部表面に係合するように構成することができる（すなわち、ターボ機械フランジ穴７２の内部表面が、整列ロッド２３０が捩じ込まれる相補的表面を含むとき）。幾つかの実施形態では、整列ロッド２３０のねじ付き表面は、燃焼器組立体フランジ穴１２７の内部表面に係合するように構成することができる（すなわち、燃焼器組立体フランジ穴の内部表面が、整列ロッド２３０が捩じ込まれる相補的表面を含むとき）。幾つかの実施形態でも、整列ロッド２３０のねじ付き表面は、整列チューブ２２２の内部表面に係合するように構成することができる（すなわち、整列チューブ２２２の内部表面が、整列ロッド２３０が捩じ込まれる相補的表面を含むとき）。

図４および６〜８を引き続き参照すると、幾つかの実施形態では、燃焼器組立体固定システム２００は、燃焼器組立体整列システム２１０に加えて、ジャッキングシステム２４０を含むことがある。燃焼器組立体整列システム２１０は、燃焼器組立体２０とターボ機械の間の全般的な整列を促進でき、その一方で、ジャッキングシステムは、燃焼器組立体２０をターボ機械１００の方に引っ張って２つのものを互いに固定するのを促進できる。

例えば、ジャッキングシステム２４０は、ターボ機械フランジ穴７２と燃焼器組立体フランジ穴１２７を貫通することにより、燃焼器組立体２０をターボ機械１００に固定するように構成することができる。

例えば、整列プレート固定システム２２４が少なくとも第１の整列プレート穴２２１と少なくとも第１の燃焼器組立体フランジ穴１２７を貫通することを参照するとき、整列チューブ２２２は、少なくとも第２の燃焼器組立体フランジ穴１２７と整列し、整列ロッド２３０は、第１のターボ機械フランジ穴７２の中に配設されて、第２の燃焼器組立体フランジ穴１２７と整列チューブ２２２を貫通し、次いで、ジャッキングシステム２４０は、第２のターボ機械フランジ穴７２に固定して第３の燃焼器組立体フランジ穴１２７を貫通することにより、燃焼器組立体２０をターボ機械１００に固定することができる。ジャッキングシステム２４０は次いで、締め付けるか、閉じるか、そうでなければ固定して、燃焼器組立体２０をターボ機械１００の方に引っ張ることができ、その一方で、整列チューブ２２２は、整列ロッド２３０上を摺動して、全般的な整列が維持される。

幾つかの実施形態では、ジャッキングシステム２４０は、ジャッキングボルト２４２とジャッキングナット２４８を含むことがある。そういった実施形態では、ジャッキングボルト２４２のターボ機械端部２４３は、そのそれぞれのターボ機械フランジ穴７２に、例えば、ターボ機械フランジ穴７２に捩じ込むことにより、固定することができる。ジャッキングボルト２４２の燃焼器組立体端部２４４は次いで、それぞれの燃焼器組立体フランジ穴１２７を貫通することができ、ジャッキングナット２４８は、燃焼器組立体フランジ１２６の外側１２９のジャッキングボルト２４２上に置かれる。ジャッキングボルト２４２は次いで、締め付けて燃焼器組立体２０をターボ機械１００の方に強制して、最終的にそこに固定することができる。また、理解すべきことは、ジャッキングボルト２４２やジャッキングナット２４８の任意の追加または代替の構成は、例えば、１つまたは複数の追加のワッシャ、ジャッキングナットまたは他の要素を用いて、利用することができるということである。幾つかの実施形態でも、ジャッキングシステム２４０は、ラチェットシステム、クランプ、グリップ、マグネット、杭などの追加または代替の要素を含むことがある。

動作では、燃焼器組立体固定システム２００は、ターボ機械１００に対する燃焼器組立体２０の整列および設置を促進するために利用することができる。例えば、図６に図示したように、１つまたは複数の燃焼器組立体整列システム２１０は、燃焼器組立体フランジ１２６に取り付けることができ、１つまたは複数の整列ロッド２３０は、ターボ機械フランジ穴７２の中に配設することができる。図７に図示したように、燃焼器組立体２０は、（例えば、ラチェット、チェーン、リフト、クレーンなどを用いて）さらにターボ機械１００に近付けることができ、したがって、整列ロッド２３０は、整列プレート２２０に連結された整列チューブ２２２を貫通して、燃焼器組立体２０が位置決めされてその整列が維持される。

図８に図示したように、ジャッキングシステム２４０は、それに関して、燃焼器組立体２０をターボ機械１００の方に（またはそこから離れるように）移動してその２つを互いに固定するのに役立つように、利用することができる。例えば、ジャッキングシステム２４０がジャッキングボルト２４２とジャッキングナット２４８を含む幾つかの実施形態では、１つまたは複数のジャッキングボルト２４２は、空いた燃焼器組立体フランジ穴１２７を貫通して、ターボ機械フランジ穴７２に固定することができる。ジャッキングナット２４８は次いで、ジャッキングボルト２４２の露出した燃焼器組立体端部２４４上に置いて、その後に締め付けて、燃焼器組立体２０をターボ機械１００の方に押圧することができる。

幾つかの実施形態では、一度ジャッキングシステム２４０が燃焼器組立体２０をターボ機械１００に少なくとも部分的に固定すると、燃焼器組立体整列システム２１０の全部または一部（例えば、整列プレート２２０および／または整列ロッド２３０）は、燃焼器組立体２０とターボ機械１００から移動させることができる。幾つかの実施形態では、燃焼器組立体整列システム２１０の全部または一部は、燃焼器組立体２０上またはターボ機械１００の中に残して、今後の移動または設置の動作を補助することができる。

次に理解すべきことは、本明細書に開示したような燃焼器組立体整列および固定システムは、ターボ機械の燃焼器組立体の中に燃焼器組立体を設置、移動、または再設置するのに役立つように設ける場合がある。そういった燃焼器組立体整列および固定システムは、各燃焼器組立体に特有である適当な整列を促進することができ、その一方で、一時的または永久的な固定を促進することもできる。これらの燃焼器組立体整列および固定システムは、それに関して、より単純かつ高速な全般的な設置と移動の活動を提供することができる。

本発明については、限られた数の実施形態だけに関連して詳細に説明してきたが、直ちに理解すべきことは、本発明がそういった開示した実施形態に限定されないということである。むしろ、本発明は、これまでに記載のない変形、変更、置換または等価な配置構成をいくつでも組み入れるように、しかしながら、本発明の精神および範囲に見合うように、修正することができる。さらに、本発明の様々な実施形態について説明してきたが、理解すべきことは、本発明の態様が、記載した実施形態の一部だけを含むようにすることもできるということである。したがって、本発明は、上記の説明によって限定されると理解すべきでなく、添付の特許請求の範囲だけによって限定される。

２０ 燃焼器組立体
２２ 燃焼ケーシング
２４ タービンケーシング
２６ ターボ機械フランジ
２７ 後部側
２８ 内部流れスリーブ
３０ 燃焼ライナ
３２ 衝突スリーブ
３４ 移行部片
３６ 空気供給穴
３８ 燃焼チャンバ
４０ シール
４２ 雄型ライナストッパ
４４ 雌型ライナストッパ
７２ ターボ機械フランジ穴
１００ ターボ機械
１０５ 入口プレナム
１１０ 圧縮機ケーシング
１１５ 燃焼システム
１２０ タービンセクション
１２５ 燃焼缶
１２６ 燃焼器組立体フランジ
１２７ 燃焼器組立体フランジ穴
１２８ 内側
１２９ 外側
１３０ 補助システム
２００ 燃焼器組立体固定システム
２１０ 燃焼器組立体整列システム
２２０ 整列プレート
２２１ 整列プレート穴
２２２ 整列チューブ
２２３ 中空内部
２２４ 整列プレート固定システム
２２５ 整列プレートボルト
２２６ 整列プレートナット
２３０ 整列ロッド
２３２ ターボ機械端部
２３４ 燃焼器組立体端部
２４０ ジャッキングシステム
２４２ ジャッキングボルト
２４３ ターボ機械端部
２４４ 燃焼器組立体端部
２４８ ジャッキングナット
Ａ 軸

Claims (12)

1. 複数の燃焼器組立体フランジ穴（１２７）と整列する複数の整列プレート穴（２２１）を含む整列プレート（２２０）と、
   前記整列プレート（２２０）の第１の整列プレート穴（２２１）と燃焼器組立体フランジ（１２６）の第１の燃焼器組立体フランジ穴（１２７）とを貫通することにより、前記整列プレート（２２０）を前記燃焼器組立体フランジ（１２６）に固定するように構成された整列プレート固定システム（２２４）と、
   前記整列プレート（２２０）から離れるように延びる整列チューブ（２２２）であって、前記整列チューブ（２２２）の中空内部（２２３）は、前記整列プレート（２２０）が前記燃焼器組立体フランジ（１２６）に固定されるときに、第２の燃焼器組立体フランジ穴（１２７）と整列する、整列チューブ（２２２）と、
   ターボ機械端部（２３２）と燃焼器組立体端部（２３４）とを含む整列ロッド（２３０）とを含み、
   前記ターボ機械端部（２３２）は、ターボ機械フランジ穴（７２）の中に配設されるように構成され、前記燃焼器組立体端部（２３４）は、前記整列チューブ（２２２）の前記中空内部（２２３）を貫通するように構成される、燃焼器組立体整列システム（２１０）。
2. 前記整列ロッド（２３０）の前記燃焼器組立体端部（２３４）は、先細の構成を含む、請求項１に記載の燃焼器組立体整列システム（２１０）。
3. 前記整列ロッド（２３０）の少なくとも一部は、ねじ付き表面を含む、請求項１または２に記載の燃焼器組立体整列システム（２１０）。
4. 前記整列プレート固定システム（２２４）は、少なくとも１つの整列プレートボルト（２２５）と少なくとも１つの整列プレートナット（２２６）とを含む、請求項１乃至３のいずれかに記載の燃焼器組立体整列システム（２１０）。
5. 前記燃焼器組立体整列システム（２１０）は、前記整列プレート（２２０）の少なくとも第１の複数の整列プレート穴（２２１）と、前記燃焼器組立体フランジ（１２６）の少なくとも第１の複数の燃焼器組立体フランジ穴（１２７）と、を貫通することにより、前記整列プレート（２２０）を前記燃焼器組立体フランジ（１２６）に固定するように構成された複数の整列プレート固定システム（２２４）を含む、請求項１乃至４のいずれかに記載の燃焼器組立体整列システム（２１０）。
6. 前記燃焼器組立体整列システム（２１０）は、前記整列プレート（２２０）から離れるように延びる複数の整列チューブ（２２２）を含み、前記整列チューブ（２２２）の個々の中空内部（２２３）は、前記整列プレート（２２０）が前記燃焼器組立体フランジ（１２６）に固定されるときに、少なくとも複数の燃焼器組立体フランジ穴（１２７）と整列する、請求項１乃至５のいずれかに記載の燃焼器組立体整列システム（２１０）。
7. 前記燃焼器組立体フランジ（１２６）は、内側（１２８）と反対の外側（１２９）を含み、前記整列チューブ（２２２）は、前記燃焼器組立体フランジ（１２６）の前記外側（１２９）上に配設される、請求項１乃至６のいずれかに記載の燃焼器組立体整列システム（２１０）。
8. 燃焼器組立体固定システム（２００）において、
   燃焼器組立体整列システム（２１０）であって、
   燃焼器組立体上の複数の燃焼器組立体フランジ穴（１２７）と整列する複数の整列プレート穴（２２１）を含む整列プレート（２２０）と、
   前記整列プレート（２２０）の少なくとも第１の整列プレート穴（２２１）と燃焼器組立体フランジ（１２６）の少なくとも第１の燃焼器組立体フランジ穴（１２７）とを貫通することにより、前記整列プレート（２２０）を前記燃焼器組立体フランジ（１２６）に固定するように構成された整列プレート固定システム（２２４）と、
   前記整列プレート（２２０）から離れるように延びる整列チューブ（２２２）であって、前記整列チューブ（２２２）の中空内部（２２３）は、前記整列プレート（２２０）が前記燃焼器組立体フランジ（１２６）に固定されるときに、少なくとも第２の燃焼器組立体フランジ穴（１２７）と整列する、整列チューブ（２２２）と、
   ターボ機械端部（２３２）と燃焼器組立体端部（２３４）とを含む整列ロッド（２３０）であって、前記ターボ機械端部（２３２）は、ターボ機械（１００）上の第１のターボ機械フランジ穴（７２）の中に配設されるように構成され、前記燃焼器組立体端部（２３４）は、前記整列チューブ（２２２）の前記中空内部（２２３）を貫通するように構成される、整列ロッド（２３０）と、
   を含む燃焼器組立体整列システム（２１０）と、
   第２のターボ機械フランジ穴（７２）に固定して第３の燃焼器組立体フランジ穴（１２７）を貫通することにより、前記燃焼器組立体（２０）を前記ターボ機械（１００）に固定するように構成されたジャッキングシステム（２４０）と、
   を含む、燃焼器組立体固定システム（２００）。
9. 前記ジャッキングシステム（２４０）は、ジャッキングボルト（２４２）とジャッキングナット（２４８）とを含む、請求項８に記載の燃焼器組立体固定システム（２００）。
10. 前記整列ロッド（２３０）の前記燃焼器組立体端部（２３４）は、先細の構成を含む、請求項８または９に記載の燃焼器組立体固定システム（２００）。
11. 前記整列ロッド（２３０）の少なくとも一部は、ねじ付き表面を含む、請求項８乃至１０のいずれかに記載の燃焼器組立体固定システム（２００）。
12. 前記整列プレート固定システム（２２４）は、少なくとも１つの整列プレートボルト（２２５）と少なくとも１つの整列プレートナット（２２６）とを含む、請求項８乃至１１のいずれかに記載の燃焼器組立体固定システム（２００）。

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